JP2016061278A - 遠心送風機及びこれを備えた空気清浄機 - Google Patents

遠心送風機及びこれを備えた空気清浄機 Download PDF

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Abstract

【課題】騒音の低減効果に優れた遠心送風機及びこれを備えた空気清浄機を提供する。
【解決手段】遠心送風機(4)における内周面(7)は、ケーシング半径(Rb)と基準半径(Ra)との差(Rb−Ra)が第2部分(72)において最大となる最大部位(72M)が、ケーシング(6)における巻き始め部(6S)からの周方向の巻き角が180度よりも大きい位置にあり、且つ、最大部位(72M)からケーシング(6)の巻き終わり部(6E)までにおける差(Rb−Ra)が、巻き終わり部(6E)に向かうにつれて次第に小さくなるように構成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、遠心送風機及びこれを備えた空気清浄機に関するものである。
従来、羽根車と、羽根車の径方向外側に対向する渦巻き状の内周面を有するケーシング(渦巻形ケーシング)とを備えた遠心送風機が知られている。この遠心送風機では、ケーシングの内周面は、ケーシング内の空気の平均流速がケーシング内の各断面で一様になるようにするとの考えに基づいて、巻き始め部から巻き終わり部まで周方向において所定の拡大率(一定の拡大率)となるように設計されていた。
しかしながら、実際には羽根車の羽根同士の隙間から流出する流体の流量は羽根車の周方向の位置によって変化するので、周方向において一定の拡大率となる設計は実際の流れに対して最適であるとは言えない。このように羽根車から流出する流体の流量とケーシングの形状とが合っていない場合には騒音が大きくなることがある。したがって、遠心送風機をより低騒音化するためにはケーシング形状の改善が必要になる。
特許文献1は、ケーシングのノーズ部の近傍(巻き始め部の近傍)において外方へ突出する膨出部を設けた遠心送風機を開示している。特許文献2は、ケーシングの巻始点でのケーシング拡大角をαとし、巻終点に近い側のケーシング拡大角をβとし、α<βとなるように設計された遠心送風機を開示している。
実開平2−74599号公報 特開昭61−138900号公報
特許文献1の遠心送風機では、巻き始め部の近傍に膨出部を設けているが、この場合、膨出部において渦流が発生するので、送風音(騒音)を改善する効果を十分に得ることはできない。
また、特許文献2の遠心送風機では、巻終点に近い側において拡大率βで拡大しつづけているので、ケーシングの吹出口が広くなりすぎる。この場合、遠心送風機の負荷が大きくなると風量が不安定になるので、騒音(バサバサ音)が発生するサージング状態に陥りやすくなるという課題がある。なお、遠心送風機の負荷が大きくなる状態の一例として、例えば遠心送風機を空気清浄機に用いた場合においてフィルタの目詰まりが進行した状態を挙げることができる。
本発明の目的は、騒音の低減効果に優れた遠心送風機及びこれを備えた空気清浄機を提供することである。
本発明の遠心送風機は、回転軸(A)を中心に回転する羽根車(5)と、前記羽根車(5)の径方向外側に対向する渦巻き状の内周面(7)を有するケーシング(6)と、を備える。前記内周面(7)は、所定の拡大率で定義される渦巻状の基準面(S1)に沿った第1部分(71)と、前記第1部分(71)よりも空気の流れの下流側の部分であって前記基準面(S1)よりも径方向外側に膨らんだ第2部分(72)とを有する。前記基準面(S1)と前記回転軸(A)との距離を基準半径(Ra)とし、前記内周面(7)と前記回転軸(A)との距離をケーシング半径(Rb)とするとき、前記ケーシング半径(Rb)と前記基準半径(Ra)との差(Rb−Ra)が前記第2部分(72)において最大となる最大部位(72M)が、前記ケーシング(6)における巻き始め部(6S)からの周方向の巻き角が180度よりも大きい位置にあり、且つ、前記最大部位(72M)から前記ケーシング(6)の巻き終わり部(6E)までにおける前記差(Rb−Ra)が、前記巻き終わり部(6E)に向かうにつれて次第に小さくなるように、前記内周面(7)が構成されている。
本発明では、ケーシング半径(Rb)と基準半径(Ra)との差(Rb−Ra)が最大となる最大部位(72M)は巻き角が180度よりも大きい位置にあり、最大部位(72M)からケーシング(6)の巻き終わり部(6E)までにおける前記差(Rb−Ra)は、巻き終わり部(6E)に向かうにつれて次第に小さくなっている。すなわち、本発明では、羽根車(5)の羽根同士の隙間からの空気の吹出流速が大きいために騒音の原因になりやすい空気の流れの下流側(回転方向下流側)の領域(巻き角が180よりも大きい領域)に、前記差(Rb−Ra)の最大部位(72M)が設けられているので、この領域における吹出流速を低下させることができる。その結果、送風音を効果的に低減することができる。
しかも、本発明では、最大部位(72M)からケーシング(6)の巻き終わり部(6E)までにおける前記差(Rb−Ra)が巻き終わり部(6E)に向かうにつれて次第に小さくなっているので、ケーシング(6)の吹出口(42)の大きさが広くなりすぎない。これにより、遠心送風機の負荷が大きくなったとしても、風量が不安定になるのを抑制できるので、サージング状態になるのを抑制できる。その結果、サージングに起因する騒音(バサバサ音)が発生するのを抑制できる。
ここで、渦巻き状の内周面(7)を有するケーシング(6)において、巻き始め部(6S)を基準としたときに、巻き始め部(6S)からの巻き角90度までの領域を第1象限、巻き角90度から180度までの領域を第2象限、巻き角180度から270度までの領域を第3象限、巻き角270度よりも空気の流れの下流側の領域を第4象限とする。通常、遠心送風機の吹出口は第4象限に設けられるので、特に、第4象限(すなわち、巻き角270度よりも下流側の領域)における空気の吹出流速が騒音の原因になりやすい。
したがって、前記遠心送風機において、前記第1部分(71)は、前記巻き始め部(6S)又はその近傍から少なくとも前記巻き角が180度の位置まで設けられており、前記第2部分(72)は、前記基準面(S1)よりも径方向外側に膨らみ始める部位(72S)が、前記巻き角が180度より大きく270度よりも小さい位置にあり、且つ、前記膨らみ始める部位(72S)から前記最大部位(72M)まで前記差(Rb−Ra)が次第に大きくなるように構成されているのが好ましい。
この構成では、第2部分(72)の膨らみ始める部位(72S)を、第4象限に隣接する第3象限に設け、膨らみ始める部位(72S)から最大部位(72M)まで前記差(Rb−Ra)が次第に大きくなるようにしている。これにより、第4象限における吹出流速を効果的に低減することができる。その一方で、第1象限及び第2象限には、第1部分(71)、すなわち基準面(S1)に沿った部分を設けている。すなわち、第4象限における吹出流速の低減にはあまり寄与しない第1象限及び第2象限においては、内周面(7)を径方向外側に膨らませていない。これにより、ケーシング(6)が不必要に大きくなるのを抑制できるので、ケーシング(6)が大きくなるのを抑制できる。
前記遠心送風機において、前記最大部位(72M)は、前記巻き角が270度±10度の範囲にあるのが好ましい。
この構成のように巻き角が270度±10度の範囲に最大部位(72M)を設けることにより、この範囲において羽根車(5)からの吹出流速を重点的に高めることができる。これにより、後述する図4に示す数値解析結果に示されているように、この範囲よりもさらに下流側の領域であって騒音の原因になりやすい第4象限において、羽根車(5)からの吹出流速を効果的に低減することができる。
前記遠心送風機において、前記ケーシング(6)は、前記巻き終わり部(6E)からさらに下流側に延びる吹出ディフューザ部(62)を有し、前記吹出ディフューザ部(62)の内面は、前記巻き終わり部(6E)における前記内周面(7)の接線方向に延びる平面であり、前記吹出ディフューザ部(62)の吹出口(42)は、前記ケーシング(6)の前記内周面(7)が前記巻き始め部(6S)から前記巻き終わり部(6E)まで前記基準面(S1)に沿っていると仮定した場合における吹出ディフューザ部の吹出口と同じ大きさであるのが好ましい。
この構成では、吹出ディフューザ部(62)の吹出口(42)は、ケーシング(6)の内周面(7)が巻き始め部(6S)から巻き終わり部(6E)まで基準面(S1)に沿っていると仮定した場合における吹出ディフューザ部の吹出口と同じ大きさである。したがって、この構成では、渦巻状の内周面(7)において基準面(S1)よりも径方向外側に膨らんだ第2部分(72)を設けても、吹出ディフューザ部(62)の吹出口(42)の大きさを、第2部分(72)を設けていない場合の吹出口の大きさと同じにすることができる。これにより、遠心送風機の負荷が大きくなったとしても、風量が不安定になるのを効果的に抑制できる。
本発明の空気清浄機は、空気流入口及び空気流出口を有するケースと、前記ケース内において前記空気流入口から前記空気流出口に至る空気の流れを形成する上述の遠心送風機と、前記ケース内を流れる空気を清浄化する清浄化部と、を備える。
この構成では、空気清浄機が上述したような遠心送風機を備えているので、送風音を効果的に低減することができる。また、空気清浄機において例えばフィルタの目詰まりなどに起因して遠心送風機の負荷が大きくなったとしても、風量が不安定になるのを抑制できる。これにより、騒音(バサバサ音)が発生するサージング状態になるのを抑制できる。
以上のように、本発明によれば、遠心送風機における騒音を効果的に低減することができる。
本発明の一実施形態に係る遠心送風機を備えた空気清浄機を示す断面図である。 実施形態に係る遠心送風機を示す斜視図である。 実施形態に係る遠心送風機を示す正面図である。 実施形態に係る遠心送風機において、羽根車から吹き出される空気の流速分布を数値解析によって求めた結果を示す図である。 実施形態に係る遠心送風機のケーシングを示す断面図である。 実施形態に係る遠心送風機のケーシングの内周面における巻き角とケーシング半径との関係を示すグラフである。 図5における破線で囲んだ部分を拡大した図である。 参考例に係る遠心送風機において、羽根車から吹き出される空気の流速分布を数値解析によって求めた結果を示す図である。 実施形態に係る遠心送風機と参考例に係る遠心送風機において、送風音のスペクトルを比較した結果を示す図である。 実施形態の変形例に係る遠心送風機のケーシングを示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る遠心送風機4及びこれを備えた空気清浄機1について図面を参照しながら詳細に説明する。
[空気清浄機の全体構造]
図1は、本発明の一実施形態に係る遠心送風機4を備えた空気清浄機1を示す断面図である。空気清浄機1は、室内空間の空気を吸い込んで塵埃などを除去することにより空気を清浄化し、清浄化された空気を室内空間に吹き出すことにより、室内の空気を清浄化する機能を有する。空気清浄機1は、例えば室内の床、室内の壁などに取り付けられる。図1に示すように、空気清浄機1は、空気流入口21及び空気流出口22を有するケース2と、ケース2において空気流入口21から空気流出口22に至る空気の流れを形成する遠心送風機4と、ケース2内を流れる空気を清浄化する清浄化部3とを備える。
空気清浄機1のケース2は、遠心送風機4及び清浄化部3を収容することができる箱体である。本実施形態では、空気流入口21はケース2の側面に形成され、空気流出口22はケース2の上面に形成されているが、空気流入口21及び空気流出口22の位置は図1に示す位置に限られない。
清浄化部3は、例えばフィルタユニット、電気集塵ユニット、脱臭ユニットなどの1つ又は複数のユニットを備えている。図1に示す具体例では、清浄化部3は、フィルタユニット31及び電気集塵ユニット32が空気の流れに沿って配置されている。
フィルタユニット31は、空気中の比較的大きな塵埃を捕捉する。フィルタユニット31のフィルタ部材は、例えば帯状、シート状などの形状に形成されている。電気集塵ユニット32は、空気中の比較的小さな塵埃を電気的に捕集する。電気集塵ユニット32は、例えば、図略のイオン化部と集塵部とによって構成されている。イオン化部は、プラズマ放電などによって空気中の塵埃を帯電させる荷電部を有している。集塵部は、イオン化部において帯電した塵埃を電気的に誘引して捕捉する。脱臭ユニットは、例えば活性炭などを含む脱臭エレメントを備えているものを例示できるが、これに限られない。
遠心送風機4が駆動すると、室内空気が空気流入口21からケース2内に吸い込まれる。ケース2内に吸い込まれた空気は、清浄化部3において塵埃、臭い成分などが取り除かれて清浄化される。清浄化された空気は、空気流出口22から室内空間に吹き出される。
[遠心送風機]
図1、図2及び図3に示すように、遠心送風機4は、多翼ファン(シロッコファン)である。遠心送風機4は、吸込口41及び吹出口42を有するケーシング6と、ケーシング6の内部に収容された羽根車5とを備える。羽根車5は、回転軸Aを中心に回転する(図2及び図4参照)。羽根車5が回転することにより、空気は、吸込口41からケーシング6の内部に取り込まれ、羽根車5の羽根51同士の隙間から羽根車5の径方向外側に放射状に流出する。流出した空気は、羽根車とケーシング6との間の渦巻状の流路を通って下流側に流れ、吹出口42からケーシング6の外部に吹き出される。
羽根車5は、周方向に沿って配列された複数の羽根51と、複数の羽根51を保持する保持リング52とを備える。保持リング52は、例えば、複数の羽根51における軸方向の両端部にそれぞれ設けられている。図4に示すように、複数の羽根51は、羽根出口が回転方向Dに傾いている前向き羽根である。
遠心送風機4のケーシング6は、羽根車5から径方向外側に放射状に流出した空気を集めながら、ケーシング6の吹出口42に導く渦巻形ケーシング(ボリュートケーシング)である。図2及び図3に示すように、ケーシング6は、例えば帯状の板材を用いて羽根車5の周りを囲むような形状に湾曲して形成された周板64と、例えば平板状の板材を用いて形成され、周板64の両側開口を塞ぐ一対の側板65とを互いに接合することによって構成されている。各側板65には、ベルマウス状の吸込口41が形成されている。
図2、図4及び図5に示すように、ケーシング6は、羽根車5を囲むように設けられたスクロール部61(スクロールディフューザ部61)と、吹出口42が形成された吹出ディフューザ部62とを有する。
図4及び図5に示すように、スクロール部61は、羽根車5に対して径方向外側に対向する内周面7を有する。スクロール部61の内周面7は、巻き始め部6Sから巻き終わり部6Eまで羽根車5の周方向に沿って滑らかに湾曲する湾曲面である。巻き始め部6Sは、湾曲面である内周面7における上流側の端縁であり、巻き終わり部6Eは、湾曲面である内周面7の下流側の端縁である。
図4及び図5に示すように、スクロール部61の内周面7は、渦巻状の基準面S1に沿った第1部分71と、第1部分71よりも空気の流れの下流側の部分であって基準面S1よりも径方向外側に膨らんだ第2部分72(膨出部72)とを有する。第1部分71及び第2部分72は、滑らかに湾曲する内周面7を構成している。本実施形態では、第2部分72(膨出部72)は、巻き終わり部6Eの近傍に設けられている。
基準面S1は、所定の拡大率(一定の拡大率)で定義される渦巻状の湾曲面である。所定の拡大率で定義される渦巻状の基準面S1としては、例えばアルキメデス螺旋による基準面S1、対数螺旋による基準面S1などを挙げることができる。図6に示す具体例では、基準面S1は、アルキメデス螺旋によって定義されるものである。アルキメデス螺旋の場合、基準面S1を定義する拡大率α(拡大角α)は、図6に示すように、横軸に巻き角(θ)をとり、縦軸に半径をとったグラフの傾きの角度αである。図6のグラフにおいて、「R0」は、巻き始め部6Sにおける基準面S1の基準半径Raである。図6において、実線はスクロール部61の内周面7(第1部分71及び第2部分72)を示しており、破線は基準面S1を示している。
図5に示すように、基準半径Raは、ケーシング6における回転軸Aに直交する断面において、基準面S1と回転軸Aとの距離である。また、ケーシング半径Rbは、ケーシング6における回転軸Aに直交する断面において、内周面7と回転軸Aとの距離である。
図5に示すように、ケーシング6の巻き始め部6Sは、ケーシング6の舌部66又はその近傍の部位である。舌部66は、スクロール部61と吹出ディフューザ部62との境界部分に設けられた凸部である。舌部66は、ケーシング6において、回転軸Aに平行な方向に延びている。
図5に示すように、舌部66の内面(羽根車5に対向する表面)が円弧状の湾曲面である場合には、巻き始め部6Sは、図7に示すような位置とすることができる。図7において一点鎖線で示す円Cは、舌部66の内面に接する円(例えば、舌部66の内面の先端部(頂部)における曲率半径と同じ半径を有する円)である。巻き始め部6Sは、この円Cの中心と回転軸Aとを結ぶ直線L1が舌部66の内面に交わる部位とすることができる。なお、舌部66の内面が円弧状の湾曲面ではなく、例えば舌部66の内面が尖った形状である場合には、尖った先端部を巻き始め部6Sとすることができる。
図5に示すように、ケーシング6の巻き終わり部6Eは、スクロール部61の内周面7における空気の流れの下流側(吹出口42側)の端部である。すなわち、巻き終わり部6Eは、スクロール部61の内周面7と、後述する吹出ディフューザ部62の第1内面621との境界部分である。具体的には、本実施形態では、スクロール部61の内周面7は湾曲面であり、吹出ディフューザ部62の第1内面621は平面であるので、巻き終わり部6Eは、湾曲面7の下流側端部であり、湾曲面7と平面621との境界部分である。
本実施形態において、巻き角θ(ケーシング6における巻き始め部6Sからの周方向の角度)は次のような角度である。すなわち、図5に示す断面図において、ケーシング6の内周面7(スクロール部61の内周面7)の任意の位置における巻き角θは、回転軸Aと巻き始め部6Sを通る直線L1と、回転軸Aと前記任意の位置を通る直線とがなす角度である。
図5に示すケーシング6の断面おいて巻き始め部6Sを基準としたときに、ケーシング6の内部を4つの領域(第1象限〜第4象限)に分けることができる。第1象限は、巻き始め部6Sから巻き角が90度までの領域であり、二点鎖線の直線L1と直線L2との間の領域である。第2象限は、巻き角が90度から180度までの領域であり、二点鎖線の直線L2と直線L3との間の領域である。第3象限は、巻き角が180度から270度までの領域であり、二点鎖線の直線L3と直線L4との間の領域である。第4象限は、巻き角が270度よりも大きい領域であり、二点鎖線の直線L4よりも吹出口42側の領域である。
図5に示すように、本実施形態では、スクロール部61は、第1象限、第2象限及び第3象限に設けられ、さらに、第4象限の一部にも設けられている。吹出ディフューザ部62は、第4象限においてスクロール部61の下流側に設けられている。
図4に示すように、スクロール部61は、羽根車5よりも径方向外側に空気の流路61Fを有する。スクロール部61の流路61Fは、巻き始め部6S又はその近傍から巻き終わり部6E又はその近傍まで、空気の流れの下流側(吹出口42側)に向かうにつれて断面積が次第に増加している。本実施形態では、流路61Fは、巻き始め部6Sから後述する最大部位72Mまで、下流側に向かうにつれて断面積が次第に増加しているが、これに限られない。例えば、本実施形態のように膨出部72が設けられていても、巻き始め部6Sから巻き終わり部6Eまで流路61Fの断面積が次第に増加するように構成されていてもよい。
吹出ディフューザ部62は、スクロール部61の流路61Fの下流側においてこの流路61Fにつながる流路62Fを有する。
図2及び図3に示すように、吹出ディフューザ部62は、スクロール部61の内周面7(具体的には、内周面7の第2部分72)に接続された第1内面621と、第1内面621と間隔をあけて第1内面621に対向する第2内面622と、これらの内面621,622の両サイドを接続する内面623,624とを有する。吹出ディフューザ部62の4つの内面621,622,623,624は、吹出ディフューザ部62の流路62F(図4参照)を形成している。内面621,622,623,624の下流側端部は、ケーシング6の吹出口42(吹出ディフューザ部62の吹出口42)を形成している。
吹出ディフューザ部62の第1内面621は、スクロール部61の内周面7における巻き終わり部6Eからさらに空気の流れの下流側に延びている。吹出ディフューザ部62の第1内面621は、図5に示す断面(回転軸Aに直交する断面)において、巻き終わり部6Eにおける内周面7の接線方向に延びる平面である。
吹出ディフューザ部62の第2内面622は、舌部66に隣接する平面である。第2内面622は、吹出口42に向かうにつれて第1内面621との距離が次第に大きくなるように第1内面621に対して傾斜している。したがって、吹出ディフューザ部62の流路62Fは、吹出口42付近において吹出口42に向かうにつれて断面積が次第に増加している。
本実施形態では、吹出ディフューザ部62の吹出口42は、ケーシング6の内周面7が巻き始め部6Sから巻き終わり部6Eまで図5において破線で示す基準面S1に沿っていると仮定した場合における吹出ディフューザ部の吹出口(仮想の吹出口)と同じ位置にある。
具体的には、図5に示すように、湾曲面である基準面S1の下流側端部E1がケーシング6の内周面7における巻き終わり部6Eに対応する位置にあり、基準面S1(第1の基準面S1)の下流側端部E1からさらに下流側には第2の基準面S2が延びている。第2の基準面S2は、図5に示す断面において基準面S1の下流側端部E1における基準面S1の接線方向に延びる平面である。本実施形態では、吹出ディフューザ部62の第1内面621の下流側端部621Eは、第2の基準面S2における下流側端部E2に一致している。
したがって、吹出ディフューザ部62の吹出口42は、上述した仮想の吹出口と同じ大きさであり、後述する図8に示す参考例における吹出口142と同じ大きさである。これにより、本実施形態では、渦巻状の内周面7において基準面S1よりも径方向外側に膨らんだ第2部分72を設けても、吹出ディフューザ部62の吹出口42の大きさを、第2部分72を設けていない場合の吹出口(仮想の吹出口)の大きさと同じにすることができる。これにより、遠心送風機4の負荷が大きくなったとしても、風量が不安定になるのを効果的に抑制できる。
スクロール部61の内周面7のうち、基準面S1に沿った第1部分71は、巻き始め部6S又はその近傍から少なくとも巻き角θが180度の位置まで設けられている。本実施形態では、第1部分71は、図5に示すように巻き始め部6Sから巻き角200度の位置まで設けられているが、これに限られない。
第2部分72(膨出部72)において、基準面S1よりも径方向外側に膨らみ始める部位72S(膨出部の始点72S)は、図5及び図6に示す巻き角θ1の位置にある。巻き角θ1は、180度より大きく270度よりも小さい値であるのが好ましく、180度以上220度以下であるのがより好ましい。図6に示すグラフでは、膨らみ始める部位72Sは、巻き角θ1が200度の位置にある場合を例示しているが、これに限られない。
第2部分72(膨出部72)において、ケーシング半径Rbと基準半径Raとの差(Rb−Ra)が最大となる最大部位72Mは、図5に示す巻き角θ2の位置にある。巻き角θ2は180度よりも大きい。最大部位72Mの巻き角θは270度±10度の範囲にあるのが好ましい。図6に示すグラフでは、最大部位72Mは、巻き角θ1が270度の位置にある場合を例示しているが、これに限られない。
最大部位72Mにおけるケーシング半径Rbと基準半径Raと拡大比(Rb/Ra)は、特に限定されるものではないが、例えば1.02以上1.15以下の範囲に設定することができる。図6に示すグラフでは、拡大比(Rb/Ra)は約1.05としているが、これに限られない。
本実施形態では、第2部分72において、ケーシング半径Rbと基準半径Raとの差(Rb−Ra)は、膨らみ始める部位72Sから最大部位72Mに向かうにつれて次第に大きくなり、最大部位72Mからケーシング6の巻き終わり部6Eに向かうにつれて次第に小さくなる。ただし、最大部位72Mは、周方向にある程度の幅を持った領域であってもよい。
図8は、参考例に係る遠心送風機104において、羽根車105から吹き出される空気の流速分布を数値解析によって求めた結果を示す図である。図8に示す参考例の遠心送風機104は、ケーシング106の形状が図4に示す本実施形態の遠心送風機4と異なる以外は同じ構造を有している。参考例におけるケーシング106は、スクロール部161と、吹出ディフューザ部162とを有する。スクロール部161は、羽根車105の径方向外側に対向する渦巻状の内周面107を有する。この内周面107は、巻き始め部106Sから巻き終わり部106Eまでが、図4に示す本実施形態における内周面7の第1部分71と同じ拡大率で定義される渦巻状の湾曲面である。すなわち、参考例における内周面107の全体は一定の拡大率で形成されたものである。
図4及び図8に示す数値解析による流速分布では、空気の流速をベクトルで表しており、矢印が長く、色が濃いほど流速が大きいことを示している。
参考例の遠心送風機104では、図8に示すように、吹出口142に近い領域(第4象限)において羽根車105から流出する空気の流速が他の領域(例えば第1象限〜第3象限)における流速に比べて非常に大きいことがわかる。
これに対し、本実施形態の遠心送風機4では、スクロール部61の内周面7に膨出部72(第2部分72)を設けているので、図4に示すように、吹出口42に近い領域(第4象限)において羽根車5から流出する空気の流速が図8に示す参考例における対応する領域に比べて低下していることがわかる。すなわち、本実施形態では、吹出口42に近い領域において羽根車5から吹き出される空気の最大流速が、参考例における吹出口142に近い領域において羽根車105から吹き出される空気の最大流速に比べて低下している。
本実施形態において最大流速が低下した理由は次の通りである。すなわち、本実施形態では、巻き終わり部6Eの上流側であって巻き終わり部6Eの近傍(巻き角270度±10度の範囲)に膨出部72を設けることにより、羽根51同士の隙間からの吹出流速が大きく騒音の原因になりやすい巻き角270°付近から回転方向下流側の領域において吹出流速が低下して送風音を低減できる。これは、膨出部72があることにより、ケーシング6内の圧力分布が変化し、最大流速の領域よりもやや上流側(すなわち、膨出部72の最大部位72Mの付近)からの空気の吹出量が増加して、相対的に最大流速が下がったためである。
本実施形態のように吹出口42に近い領域において羽根車5から吹き出される空気の最大流速が下がることにより、図9に示すように1000Hz以上の領域の騒音が低下する。図9に示すスペクトル分析結果では、本実施形態の送風音は、参考例の送風音に比べて0.6dBA低下している。1000Hz以上の領域の騒音は、流速の大きい細かい渦によって発生する騒音である。
[実施形態のまとめ]
以上のように、本実施形態では、ケーシング半径Rbと基準半径Raとの差(Rb−Ra)が最大となる最大部位72Mは巻き角が180度よりも大きい位置にあり、最大部位72Mからケーシング6の巻き終わり部6Eまでにおける差(Rb−Ra)は、巻き終わり部6Eに向かうにつれて次第に小さくなっている。すなわち、本実施形態では、羽根車5の羽根同士の隙間からの空気の吹出流速が大きいために騒音の原因になりやすい空気の流れの下流側(回転方向下流側)の領域(巻き角が180よりも大きい領域)に、差(Rb−Ra)の最大部位72Mが設けられているので、この領域における吹出流速を低下させることができる。その結果、送風音を効果的に低減することができる。
しかも、本実施形態では、最大部位72Mからケーシング6の巻き終わり部6Eまでにおける差(Rb−Ra)が巻き終わり部6Eに向かうにつれて次第に小さくなっているので、ケーシング6の吹出口42の大きさが広くなりすぎない。これにより、遠心送風機4の負荷が大きくなったとしても、風量が不安定になるのを抑制できるので、サージング状態になるのを抑制できる。その結果、サージングに起因する騒音(バサバサ音)が発生するのを抑制できる。
また、遠心送風機4において、第1部分71は、巻き始め部6S又はその近傍から少なくとも巻き角が180度の位置まで設けられており、第2部分72は、基準面S1よりも径方向外側に膨らみ始める部位72Sが、巻き角が180度より大きく270度よりも小さい位置にあり、且つ、膨らみ始める部位72Sから最大部位72Mまで差(Rb−Ra)が次第に大きくなるように構成されている。
これにより、第4象限における吹出流速を効果的に低減することができる。その一方で、第1象限及び第2象限には、第1部分71、すなわち基準面S1に沿った部分を設けている。すなわち、第4象限における吹出流速の低減にはあまり寄与しない第1象限及び第2象限においては、内周面7を径方向外側に膨らませていない。これにより、ケーシング6が不必要に大きくなるのを抑制できるので、ケーシング6が大きくなるのを抑制できる。
遠心送風機4において、最大部位72Mは、巻き角が270度±10度の範囲にあるのが好ましい。この構成のように巻き角が270度±10度の範囲に最大部位72Mを設けることにより、この範囲において羽根車5からの吹出流速を重点的に高めることができる。これにより、図4に示す後述の数値解析結果に示されているように、この範囲よりもさらに下流側の領域であって騒音の原因になりやすい第4象限において、羽根車5からの吹出流速を効果的に低減することができる。
遠心送風機4において、ケーシング6は、巻き終わり部6Eからさらに下流側に延びる吹出ディフューザ部62を有し、吹出ディフューザ部62の内面621は、巻き終わり部6Eにおける内周面7の接線方向に延びる平面であり、吹出ディフューザ部62の吹出口42は、ケーシング6の内周面7が巻き始め部6Sから巻き終わり部6Eまで基準面S1に沿っていると仮定した場合における吹出ディフューザ部の吹出口と同じ大きさである。したがって、渦巻状の内周面7において基準面S1よりも径方向外側に膨らんだ第2部分72を設けても、吹出ディフューザ部62の吹出口42の大きさを、第2部分72を設けていない場合の吹出口の大きさと同じにすることができる。これにより、遠心送風機4の負荷が大きくなったとしても、風量が不安定になるのを効果的に抑制できる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。
図10は、実施形態の変形例に係る遠心送風機4のケーシング6を示す断面図である。図10に示す変形例では、ケーシング6の内周面7のうちの巻き始め部6Sの近傍部分の形状が図5に示す実施形態と異なっており、それ以外の構成は図5に示す実施形態と同じである。
図10に示す変形例では、ケーシング6は、舌部66に隣接して短い平面部P(図10では直線部)を有している。この平面部Pにおいてはケーシング半径Rbはほとんど変化せず、平面部Pよりも下流側の第1部分71においてケーシング半径Rbが次第に大きくなる。この第1部分71は、図5に示す実施形態と同様に、所定の拡大率で定義される渦巻状の基準面S1に沿った湾曲面である。平面部Pは羽根車5とケーシング6の最近接部となる。このような構成にすることで、舌部66と羽根51との干渉により生じる異音をより低減させることができるので、膨出部72の効果と相まってより静かな遠心送風機4を作製することができる。なお、図10に示す変形例のように舌部66に隣接して平面部Pが設けられている場合であっても、巻き始め部6Sは上述した図7に示す位置と同じ位置とする。平面部Pは、例えば特開2003−035298号公報に記載されているような構成を採用することができる。
前記実施形態では、遠心送風機を空気清浄機1に適用する場合を例示したが、これに限られない。前記実施形態の遠心送風機は、例えば、冷房運転、暖房運転、除湿運転及び加湿運転の少なくとも一つを行う空気調和機に適用することもできる。
前記実施形態では、遠心送風機として、その軸方向の両側から空気をケーシング内に吸い込む両吸い込みタイプを例示したが、これに限られず、軸方向の片側のみから空気をケーシング内に吸い込む片吸い込みタイプであってもよい。
前記実施形態では、吹出ディフューザ部62の吹出口42は、ケーシング6の内周面7が巻き始め部6Sから巻き終わり部6Eまで基準面S1に沿っていると仮定した場合における吹出ディフューザ部の吹出口(仮想の吹出口)と同じ大きさである場合を例示したが、これに限られず、吹出口42の大きさは、仮想の吹出口よりも小さくてもよく、仮想の吹出口よりも大きくてもよい。すなわち、吹出ディフューザ部62の第1内面621の下流側端部621Eは、第2の基準面S2における下流側端部E2に一致していなくてもよい。
1 空気清浄機
2 空気清浄機のケース
21 空気清浄機のケースの空気流入口
22 空気清浄機のケースの空気流出口
3 清浄化部
4 遠心送風機
41 遠心送風機の吸込口
42 遠心送風機の吹出口
5 羽根車
51 羽根
6 遠心送風機のケーシング
6S 巻き始め部
6E 巻き終わり部
61 ケーシングのスクロール部
61F スクロール部の流路
62 ケーシングの吹出ディフューザ部
62F 吹出ディフューザ部の流路
621 吹出ディフューザ部の内面(第1内面)
66 舌部
7 ケーシングの内周面
71 内周面の第1部分
72 内周面の第2部分(膨出部)
72S 第2部分(膨出部)の膨らみ始める部位
72M 第2部分(膨出部)の最大部位
A 回転軸
Ra 基準半径
Rb ケーシング半径
S1 第1基準面
S2 第2基準面
α ケーシングの内周面の拡大率
θ 巻き角
θ1 第2部分の膨らみ始める部位における巻き角
θ2 第2部分の最大部位における巻き角
θ3 ケーシングの巻き終わり部における巻き角

Claims (5)

  1. 回転軸(A)を中心に回転する羽根車(5)と、
    前記羽根車(5)の径方向外側に対向する渦巻き状の内周面(7)を有するケーシング(6)と、を備え、
    前記内周面(7)は、所定の拡大率で定義される渦巻状の基準面(S1)に沿った第1部分(71)と、前記第1部分(71)よりも空気の流れの下流側の部分であって前記基準面(S1)よりも径方向外側に膨らんだ第2部分(72)とを有し、
    前記基準面(S1)と前記回転軸(A)との距離を基準半径(Ra)とし、前記内周面(7)と前記回転軸(A)との距離をケーシング半径(Rb)とするとき、前記ケーシング半径(Rb)と前記基準半径(Ra)との差(Rb−Ra)が前記第2部分(72)において最大となる最大部位(72M)が、前記ケーシング(6)における巻き始め部(6S)からの周方向の巻き角が180度よりも大きい位置にあり、且つ、前記最大部位(72M)から前記ケーシング(6)の巻き終わり部(6E)までにおける前記差(Rb−Ra)が、前記巻き終わり部(6E)に向かうにつれて次第に小さくなるように、前記内周面(7)が構成されている遠心送風機。
  2. 前記第1部分(71)は、前記巻き始め部(6S)又はその近傍から少なくとも前記巻き角が180度の位置まで設けられており、
    前記第2部分(72)は、前記基準面(S1)よりも径方向外側に膨らみ始める部位(72S)が、前記巻き角が180度より大きく270度よりも小さい位置にあり、且つ、前記膨らみ始める部位(72S)から前記最大部位(72M)まで前記差(Rb−Ra)が次第に大きくなるように構成されている、請求項1に記載の遠心送風機。
  3. 前記最大部位(72M)は、前記巻き角が270度±10度の範囲にある、請求項1又は2に記載の遠心送風機。
  4. 前記ケーシング(6)は、前記巻き終わり部(6E)からさらに下流側に延びる吹出ディフューザ部(62)を有し、
    前記吹出ディフューザ部(62)の内面は、前記巻き終わり部(6E)における前記内周面(7)の接線方向に延びる平面であり、
    前記吹出ディフューザ部(62)の吹出口(42)は、前記ケーシング(6)の前記内周面(7)が前記巻き始め部(6S)から前記巻き終わり部(6E)まで前記基準面(S1)に沿っていると仮定した場合における吹出ディフューザ部の吹出口と同じ大きさである、請求項1〜3の何れか1項に記載の遠心送風機。
  5. 空気流入口(21)及び空気流出口(22)を有するケース(2)と、
    前記ケース(2)内において前記空気流入口(21)から前記空気流出口(22)に至る空気の流れを形成する請求項1〜4の何れか1項に記載の遠心送風機(4)と、
    前記ケース(2)内を流れる空気を清浄化する清浄化部(3)と、を備えた空気清浄機。
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