JP2022009001A - 空気調和装置及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】騒音を低減しつつ、送風効率の向上を図った空気調和装置を備える冷凍サイクル装置を提供する。【解決手段】空気調和装置に搭載される遠心送風機のスクロールケーシングは、吐出部と、側壁と周壁と舌部とを有するスクロール部と、を備え、ファンの回転軸と垂直方向の断面形状で対数螺旋形状の基準周壁を有する遠心送風機との比較において、周壁は、周壁と舌部との境界となる第1端部、及び、周壁と吐出部との境界となる第2端部で、回転軸の軸心と周壁との間の距離L1が、回転軸の軸心と基準周壁との間の距離L2と等しく、周壁の第1端部と第2端部との間では、距離L1が、距離L2以上の大きさであり、さらに、距離L1と距離L2との差分LHが極大点を構成する拡大部を有し、回転軸と平行な方向では、主板の周縁部と対向する位置が膨出し、距離L1を最大とする。空気調和装置は、遠心送風機の吐出口と対向して熱交換器を配置する。【選択図】図15

Description

本発明は、スクロールケーシングを有する空気調和装置及び冷凍サイクル装置に関する。
従来の遠心送風機には、スクロールケーシング内を流れる気流の下流側から上流側へ順次ファンの軸心とスクロールケーシングの周壁との距離が拡大する対数螺旋形状に形成された周壁を備えるものがある。遠心送風機は、スクロールケーシング内の気流の方向において、ファンの軸心とスクロールケーシングの周壁との距離の拡大率が充分に大きくないと、動圧から静圧への圧力回復が不十分になり、送風効率が低下するだけでなく、損失が大きく、騒音も悪化する。そこで、渦巻状に形成された外形と、その外形上に略平行な2つの直線部とを有し、直線部のうち一方の直線部はスクロールの吐出口に接続され、モータの回転軸をスクロールの舌部に近い方の直線部寄りに位置させる遠心送風機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のシロッコファンは、当該構成を備えることにより、逆流現象を抑制し、所定の風量を保持しながら騒音値を低減することができる。
特許第4906555号公報
しかしながら、特許文献1の遠心送風機は、騒音を改善できるが、設置場所による外径寸法の制約により、特定の方向へのスクロールケーシングの周壁の拡大率が充分に確保できない場合には、動圧から静圧への圧力回復が不十分になり、送風効率が低下する場合がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためのものであり、騒音を低減しつつ、送風効率の向上を図った空気調和装置及び冷凍サイクル装置を得ることを目的とする。
本発明に係る空気調和装置は、円盤状の主板と、主板の周縁部に設置される複数枚の羽根と、を有するファンと、ファンを収納するスクロールケーシングと、を備えた遠心送風機であって、スクロールケーシングは、ファンが発生させた気流が吐出される吐出口を形成する吐出部と、ファンの回転軸の軸方向からファンを覆い、空気を取り込む吸込口が形成された側壁と、ファンを回転軸の径方向から囲む周壁と、吐出部と周壁との間に位置し、ファンが発生させた気流を吐出口に導く舌部と、を有するスクロール部と、を備え、ファンの回転軸と垂直方向の断面形状で対数螺旋形状の基準周壁を有する遠心送風機との比較において、周壁は、周壁と舌部との境界となる第1端部、及び、周壁と吐出部との境界となる第2端部において、回転軸の軸心と周壁との間の距離L1が、回転軸の軸心と基準周壁との間の距離L2と等しく、周壁の第1端部と第2端部との間において、距離L1が、距離L2以上の大きさであり、周壁の第1端部と第2端部との間において、距離L1と距離L2との差分LHの長さが極大点を構成する拡大部を有し、回転軸と平行な方向において、主板の周縁部と対向する位置が膨出し、回転軸と平行な方向において、主板の周縁部と対向する位置で距離L1が最大となる遠心送風機と、遠心送風機の吐出口と対向する位置に配置された熱交換器と、を備えるものである。
本発明に係る空気調和装置及び冷凍サイクル装置は、周壁が、ファンの回転軸と垂直方向の断面形状で対数螺旋形状の基準周壁を有する遠心送風機との比較において、第1端部及び2端部において、距離L1が、距離L2と等しい。また、周壁が、周壁の第1端部と第2端部との間において、距離L1が、距離L2以上の大きさである。また、周壁が、周壁の第1端部と第2端部との間において、距離L1と距離L2との差分LHの長さが極大点を構成する拡大部を有している。そのため、遠心送風機は、設置場所による外径寸法の制約により、特定の方向へのスクロールケーシングの周壁の拡大率が充分に確保できない場合であっても、周壁が拡大可能な方向において上記構成を備えることにより、回転軸の軸心と周壁との距離が拡大する風路の距離を長くすることができる。その結果、遠心送風機は、気流の剥離を防ぎつつ、スクロールケーシング内を流れる気流の速度を落として動圧から静圧に変換することができるため、騒音を低減しつつ、送風効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る遠心送風機の斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る遠心送風機の上面図である。 図2の遠心送風機のD-D線断面図である。 本発明の実施の形態1に係る遠心送風機の周壁と、従来の遠心送風機の対数螺旋形状の基準周壁との比較を表す上面図である。 図4の遠心送風機1又は従来の遠心送風機における、角度θ[°]と、軸心から周壁面までの距離L[mm]との関係を表す図である。 本発明の実施の形態1に係る遠心送風機の周壁における各拡大部の拡大率を変化させた図である。 本発明の実施の形態1に係る遠心送風機の周壁における各拡大部の拡大率の相違を表す図である。 本発明の実施の形態1に係る遠心送風機の他の拡大率を有する周壁と、従来の遠心送風機の対数螺旋形状の基準周壁SWとの比較を表す上面図である。 図8の遠心送風機の周壁における各拡大部の他の拡大率を変化させた図である。 本発明の実施の形態1に係る遠心送風機の他の拡大率を有する周壁と、従来の遠心送風機の対数螺旋形状の基準周壁SWとの比較を表す上面図である。 図10の遠心送風機の周壁における各拡大部の他の拡大率を変化させた図である。 図5において、実施の形態1に係る遠心送風機の周壁における他の拡大率を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る遠心送風機の他の拡大率を有する周壁と、従来の遠心送風機の対数螺旋形状の基準周壁SWとの比較を表す上面図である。 図13の遠心送風機の周壁における各拡大部の他の拡大率を変化させた図である。 本発明の実施の形態2に係る遠心送風機の軸方向断面図である。 本発明の実施の形態2に係る遠心送風機の変形例の軸方向断面図である。 本発明の実施の形態2に係る遠心送風機の他の変形例の軸方向断面図である。 本発明の実施の形態3に係る送風装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る空気調和装置の斜視図である。 本発明の実施の形態4に係る空気調和装置の内部構成を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る空気調和装置の断面図である。 本発明の実施の形態5に係る冷凍サイクル装置の構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る遠心送風機1、送風装置30、空気調和装置40及び冷凍サイクル装置50について図面等を参照しながら説明する。なお、図1を含む以下の図面では、各構成部材の相対的な寸法の関係及び形状等が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。また、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など)を適宜用いるが、それらの表記は、説明の便宜上、そのように記載しているだけであって、装置あるいは部品の配置及び向きを限定するものではない。
実施の形態1.
[遠心送風機1]
図1は、本発明の実施の形態1に係る遠心送風機1の斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る遠心送風機1の上面図である。図3は、図2の遠心送風機1のD-D線断面図である。図1~図3を用いて、遠心送風機1の基本的な構造について説明する。なお、図3に示す点線は、従来の遠心送風機の周壁を表す基準周壁SWの断面形状である。遠心送風機1は、多翼遠心型の遠心送風機であり、気流を発生させるファン2と、ファン2を収納するスクロールケーシング4とを有する。
(ファン2)
ファン2は、円盤状の主板2aと、主板2aの周縁部2a1に設置される複数枚の羽根2dと、を有する。また、ファン2は、複数の羽根2dの主板2aと反対側の端部に主板2aに対向するリング状の側板2cを有している。なお、ファン2は、側板2cを備えない構造であってもよい。ファン2が側板2cを有する場合、複数の羽根2dのそれぞれは、一端が主板2aと接続され、他端が側板2cと接続されており、複数の羽根2dは、主板2aと側板2cとの間に配置されている。主板2aの中心部には、ボス部2bが設けられている。ボス部2bの中央には、ファンモータ6の出力軸6aが接続され、ファン2はファンモータ6の駆動力によって回転される。ファン2は、ボス部2bと、出力軸6aとにより回転軸Xを構成する。複数の羽根2dは、主板2aと側板2cとの間で、ファン2の回転軸Xを取り囲む。ファン2は、主板2aと複数の羽根2dとにより円筒形状に構成され、ファン2の回転軸Xの軸方向において、主板2aと反対側の側板2c側に吸込口2eを形成している。ファン2は、図3に示すように、回転軸Xの軸方向において、主板2aの両側に複数の羽根2dが設けられている。なお、ファン2は、回転軸Xの軸方向において、主板2aの両側に複数の羽根2dが設けられる構成に限定されるものではなく、例えば、回転軸Xの軸方向において、主板2aの片側にのみ複数の羽根2dが設けられていてもよい。また、ファン2は、図3に示すように、ファン2の内周側にファンモータ6が配置されているが、ファン2は、ボス部2bに出力軸6aが接続されていればよく、ファンモータ6は、遠心送風機1の外に配置されていてもよい。
(スクロールケーシング4)
スクロールケーシング4は、ファン2を囲んでおり、ファン2から吹き出された空気を整流する。スクロールケーシング4は、ファン2が発生させた気流が吐出される吐出口42aを形成する吐出部42と、ファン2が発生させた気流の動圧を静圧に変換する風路を形成するスクロール部41と、を有する。吐出部42は、スクロール部41を通過した気流が吐出される吐出口42aを形成する。スクロール部41は、ファン2の回転軸Xの軸方向からファン2を覆い、空気を取り込む吸込口5が形成された側壁4aと、ファン2を回転軸Xの径方向から囲む周壁4cと、を有する。また、スクロール部41は、吐出部42と周壁4cとの間に位置し、ファン2が発生させた気流を、スクロール部41を介して吐出口42aに導く舌部4bを有する。なお、回転軸Xの径方向とは、回転軸Xに垂直な方向である。周壁4c及び側壁4aにより構成されるスクロール部41の内部空間は、ファン2から吹き出された空気が周壁4cに沿って流れる空間となっている。
(側壁4a)
スクロールケーシング4の側壁4aには、吸込口5が形成されている。また、側壁4aには、吸込口5を通じてスクロールケーシング4に吸い込まれる気流を案内するベルマウス3が設けられている。ベルマウス3は、ファン2の吸込口2eに対向する位置に形成されている。ベルマウス3は、吸込口5を通じてスクロールケーシング4に吸い込まれる気流の上流側の端部である上流端3aから下流側の端部である下流端3bに向かって風路が狭くなる形状である。図1~図3に示すように、遠心送風機1は、回転軸Xの軸方向において、主板2aの両側に吸込口5が形成された側壁4aを有する両吸込みのスクロールケーシング4を有する。なお、遠心送風機1は、両吸込みのスクロールケーシング4を有するものに限定されるものではなく、回転軸Xの軸方向において、主板2aの片側にのみ吸込口5が形成された側壁4aを有する片吸込みのスクロールケーシング4を有していてもよい。
(周壁4c)
周壁4cは、ファン2を回転軸Xの径方向から囲み、ファン2の径方向の外周側を構成する複数の羽根2dと対向する内周面を構成する。周壁4cは、回転軸Xの軸方向に幅があり、上面視で渦巻状に形成されている。周壁4cは、図2に示すように、舌部4bとスクロール部41との境界に位置する第1端部41aからファン2の回転方向に沿って舌部4bから離れた側の吐出部42とスクロール部41との境界に位置する第2端部41bまでの部分に設けられている。周壁4cの内周面は、渦巻形状の巻始めとなる第1端部41aから渦巻き形状の巻終りとなる第2端部41bまでファン2の周方向に沿って滑らかに湾曲する湾曲面を構成する。第1端部41aは、湾曲面を構成する周壁4cにおいて、ファン2の回転により発生する気流の上流側の端縁部であり、第2端部41bは、ファン2の回転により発生する気流の下流側の端縁部である。
図2に示す角度θは、ファン2の回転軸Xの垂直方向の断面形状において、回転軸Xの軸心C1と第1端部41aとを結ぶ第1基準線BL1から回転軸Xの軸心C1と第2端部41bとを結ぶ第2基準線BL2までの間で、第1基準線BLからファン2の回転方向に進む角度である。図2に示す第1基準線BL1の角度θは0°である。なお、第2基準線BL2の角度は、角度αであり、特定の値を示すものではない。第2基準線BL2の角度αは、スクロールケーシング4の渦巻形状により異なるものであり、スクロールケーシング4の渦巻形状は、例えば、吐出口42aの開口径により規定されるものだからである。第2基準線BL2の角度αは、例えば、遠心送風機1の用途により必要とされる吐出口42aの開口径により具体的に特定される。そのため、実施の形態1の遠心送風機1では、角度αは270°として説明しているが、吐出口42aの開口径により、例えば300°等の場合もある。同様に、対数螺旋形状の基準周壁SWの位置は、回転軸Xの垂直方向における吐出部42の吐出口42aの開口径により定まる。
図4は、本発明の実施の形態1に係る遠心送風機1の周壁4cと、従来の遠心送風機の対数螺旋形状の基準周壁SWとの比較を表す上面図である。図5は、図4の遠心送風機1又は従来の遠心送風機における、角度θ[°]と、軸心から周壁面までの距離L[mm]との関係を表す図である。図5において、丸を結ぶ実線は周壁4cを示しており、三角を結ぶ破線は基準周壁SWを示している。遠心送風機1を、ファン2の回転軸Xと垂直方向の断面形状で、対数螺旋形状の基準周壁SWを有する遠心送風機と比較して周壁4cを更に詳細に説明する。図4及び図5に示す従来の遠心送風機の基準周壁SWは、所定の拡大率(一定の拡大率)で定義される渦巻状の湾曲面を形成する。所定の拡大率で定義される渦巻状の基準周壁SWとしては、例えば、対数螺旋による基準周壁SW、アルキメデス螺旋による基準周壁SW、インボリュート曲線による基準周壁SWなどを挙げることができる。図4に示す、従来の遠心送風機の具体例では、基準周壁SWは、対数螺旋によって定義されるものであるが、アルキメデス螺旋による基準周壁SW、インボリュート曲線による基準周壁SWを、従来の遠心送風機の基準周壁SWとしてもよい。従来の遠心送風機を構成する対数螺旋形状の周壁において、基準周壁SWを定義する拡大率Jは、図5に示すように、横軸に巻き角である角度θをとり、縦軸に回転軸Xの軸心C1と基準周壁SWとの間の距離をとったグラフの傾きの角度である。
図5において、点PSは、周壁4cにおける第1端部41aの位置であると共に、従来の遠心送風機の基準周壁SWの半径である。また、図5において、点PLは、周壁4cにおける第2端部41bの位置であると共に、従来の遠心送風機の基準周壁SWの半径である。周壁4cは、図4及び図5に示すように、周壁4cと舌部4bとの境界となる第1端部41aにおいて、回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの間の距離L1が、回転軸Xの軸心C1と基準周壁SWとの間の距離L2と等しい。また、周壁4cは、周壁4cと吐出部42との境界となる第2端部41bにおいて、回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの間の距離L1が、回転軸Xの軸心C1と基準周壁SWとの間の距離L2と等しい。
周壁4cは、図4及び図5に示すように、周壁4cの第1端部41aと第2端部41bとの間において、回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの間の距離L1が、回転軸Xの軸心C1と基準周壁SWとの間の距離L2以上の大きさである。さらに、周壁4cは、周壁4cの第1端部41aと第2端部41bとの間において、回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの間の距離L1と、回転軸Xの軸心C1と基準周壁SWとの間の距離L2との差分LHの長さが極大点を構成する3つの拡大部を有する。
周壁4cは、図4に示すように、角度θが0°以上90°未満の間において、対数螺旋形状の基準周壁SWよりも径方向外側に膨出した第1拡大部51を有する。第1拡大部51は、図5に示すように、角度θが0°以上90°未満の間に第1極大点P1を有する。第1極大点P1は、図5に示すように、角度θが0°以上90°未満の間において、回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの間の距離L1と、回転軸Xの軸心C1と基準周壁SWとの間の距離L2との差分LH1の長さが最大となる周壁4cの位置である。周壁4cは、図4に示すように、角度θが90°以上180°未満の間において、対数螺旋形状の基準周壁SWよりも径方向外側に膨出した第2拡大部52を有する。第2拡大部52は、図5に示すように、角度θが90°以上180°未満の間に第2極大点P2を有する。第2極大点P2は、図5に示すように、角度θが90°以上180°未満の間において、回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの間の距離L1と、回転軸Xの軸心C1と基準周壁SWとの間の距離L2との差分LH2の長さが最大となる周壁4cの位置である。周壁4cは、図4に示すように、角度θが180°以上第2基準線が構成する角度α未満の間において、対数螺旋形状の基準周壁SWよりも径方向外側に膨出した第3拡大部53を有する。第3拡大部53は、図5に示すように、角度θが180°以上第2基準線が構成する角度α未満の間に第3極大点P3を有する。第3極大点P3は、図5に示すように、角度θが180°以上角度α未満の間において、回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの間の距離L1と、回転軸Xの軸心C1と基準周壁SWとの間の距離L2との差分LH3の長さが最大となる周壁4cの位置である。
図6は、本発明の実施の形態1に係る遠心送風機1の周壁4cにおける各拡大部の拡大率を変化させた図である。図7は、本発明の実施の形態1に係る遠心送風機1の周壁4cにおける各拡大部の拡大率の相違を表す図である。図6に示すように、角度θが0°以上で第1極大点P1が位置する角度までの間において、差分LHが最小となる点を第1最小点U1とする。また、角度θが90°以上で第2極大点P2が位置する角度までの間において、差分LHが最小となる点を第2最小点U2とする。さらに、角度θが180°以上で第3極大点P3が位置する角度までの間において、差分LHが最小となる点を第3最小点U3とする。これらの場合において、図7に示すように、第1最小点U1から第1極大点P1までの角度θの増大θ1に対する、第1極大点P1における距離L1と第1最小点U1における距離L1との差分L11を拡大率Aとする。また、第2最小点U2から第2極大点P2までの角度θの増大θ2に対する、第2極大点P2における距離L1と第2最小点U2における距離L1との差分L22を拡大率Bとする。さらに第3最小点U3から第3極大点P3までの角度θの増大θ3に対する、第3極大点P3における距離L1と第3最小点U3における距離L1との差分L33を拡大率Cとする。このとき、遠心送風機1の周壁4cは、拡大率B>拡大率C、かつ、拡大率B≧拡大率A>拡大率C、または、拡大率B>拡大率C、かつ、拡大率B>拡大率C≧拡大率Aの関係を有している。
図8は、本発明の実施の形態1に係る遠心送風機1の他の拡大率を有する周壁4cと、従来の遠心送風機の対数螺旋形状の基準周壁SWとの比較を表す上面図である。図9は、図8の遠心送風機1の周壁4cにおける各拡大部の他の拡大率を変化させた図である。図9に示すように、角度θが0°以上で第1極大点P1が位置する角度までの間において、差分LHが最小となる点を第1最小点U1とする。また、角度θが90°以上で第2極大点P2が位置する角度までの間において、差分LHが最小となる点を第2最小点U2とする。さらに、角度θが180°以上で第3極大点P3が位置する角度までの間において、差分LHが最小となる点を第3最小点U3とする。これらの場合において、図9に示すように、第1最小点U1から第1極大点P1までの角度θの増大θ1に対する、第1極大点P1における距離L1と第1最小点U1における距離L1との差分L11を拡大率Aとする。また、第2最小点U2から第2極大点P2までの角度θの増大θ2に対する、第2極大点P2における距離L1と第2最小点U2における距離L1との差分L22を拡大率Bとする。さらに第3最小点U3から第3極大点P3までの角度θの増大θ3に対する、第3極大点P3における距離L1と第3最小点U3における距離L1との差分L33を拡大率Cとする。このとき、遠心送風機1の周壁4cは、拡大率C>拡大率B≧拡大率Aの関係を有している。
図10は、本発明の実施の形態1に係る遠心送風機1の他の拡大率を有する周壁4cと、従来の遠心送風機の対数螺旋形状の基準周壁SWとの比較を表す上面図である。図11は、図10の遠心送風機1の周壁4cにおける各拡大部の他の拡大率を変化させた図である。なお、図10に示す一点鎖線は、第4拡大部54の位置を表すものである。図10に示す実施の形態1に係る遠心送風機1は、スクロールケーシング4の吐出口72の反対側の領域となる、角度θが90°から270°(角度α)の周壁4cにおいて、第4極大点P4を構成する第4拡大部54を備える。そして、図10に示す実施の形態1に係る遠心送風機1は、第4極大点P4で構成される第4拡大部54上に第2極大点P2を有する第2拡大部52と第3極大点P3を有する第3拡大部53とを更に有する。周壁4cは、図10に示すように、角度θが0°以上90°未満の間において、対数螺旋形状の基準周壁SWよりも径方向外側に膨出した第1拡大部51を有する。第1拡大部51は、図11に示すように、角度θが0°以上90°未満の間に第1極大点P1を有する。第1極大点P1は、角度θが0°以上90°未満の間において、回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの間の距離L1と、回転軸Xの軸心C1と基準周壁SWとの間の距離L2との差分LH1の長さが最大となる周壁4cの位置である。また、周壁4cは、図10に示すように、角度θが90°以上180°未満の間において、対数螺旋形状の基準周壁SWよりも径方向外側に膨出した第2拡大部52を有する。第2拡大部52は、図11に示すように、角度θが90°以上180°未満の間に第2極大点P2を有する。第2極大点P2は、角度θが90°以上180°未満の間において、回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの間の距離L1と、回転軸Xの軸心C1と基準周壁SWとの間の距離L2との差分LH2の長さが最大となる周壁4cの位置である。また、周壁4cは、図10に示すように、角度θが180°以上第2基準線が構成する角度α未満の間において、対数螺旋形状の基準周壁SWよりも径方向外側に膨出した第3拡大部53を有する。第3拡大部53は、図11に示すように、角度θが180°以上第2基準線が構成する角度α未満の間に第3極大点P3を有する。第3極大点P3は、角度θが180°以上角度α未満の間において、回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの間の距離L1と、回転軸Xの軸心C1と基準周壁SWとの間の距離L2との差分LH3の長さが最大となる周壁4cの位置である。周壁4cは、図10に示すように、角度θが90°以上第2基準線が構成する角度α未満の間において、対数螺旋形状の基準周壁SWよりも径方向外側に膨出した第4拡大部54を有する。第4拡大部54は、図11に示すように、角度θが90°以上第2基準線が構成する角度α未満の間に第4極大点P4を有する。第4極大点P4は、角度θが90°以上角度α未満の間において、回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの間の距離L1と、回転軸Xの軸心C1と基準周壁SWとの間の距離L2との差分LH4の長さが最大となる周壁4cの位置である。遠心送風機1は、第4極大点P4で構成される第4拡大部54上に第2極大点P2を有する第2拡大部52と第3極大点P3を有する第3拡大部53とを更に有する。そのため、第2拡大部52から第3拡大部53までの領域を構成する周壁4cは、回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの間の距離L1が、回転軸Xの軸心C1と基準周壁SWとの間の距離L2よりも大きい。
図12は、図5において、実施の形態1に係る遠心送風機1の周壁4cにおける他の拡大率を示す図である。図12は、図5を用いて更に望ましい周壁4cの形状を説明するものである。第1極大点P1から第2最小点U2までの角度θの増大θ11に対する、第2最小点U2における距離L1と第1極大点P1における距離L1との差分L44(図示せず)を拡大率Dとする。また、第2極大点P2から第3最小点U3までの角度θの増大θ22に対する、第3最小点U3における距離L1と第2極大点P2における距離L1との差分L55(図示せず)を拡大率Eとする。また、第3極大点P3から角度αまでの角度θの増大θ33に対する、角度αにおける距離L1と第3極大点P3における距離L1との差分L66(図示せず)を拡大率Fとする。さらに、角度θの増大に対する、回転軸Xの軸心C1と基準周壁SWとの間の距離L2を拡大率Jとする。これらの場合において、遠心送風機1の周壁4cは、拡大率J>拡大率D≧0であり、かつ、拡大率J>拡大率E≧0であり、かつ、拡大率J>拡大率F≧0であることが望ましい。なお、周壁4cは、図12で説明する拡大率の形状を備えていることが望ましいが、周壁4cは、図12で説明する拡大率の形状を備えていなくてもよい。また、図12で示す拡大率の構造を有する周壁4cは、図6に示す拡大率の構造を有する周壁4c、図9に示す拡大率の構造を有する周壁4c、図11に示す拡大率の構造を有する周壁4cと組み合わされてもよい。
図13は、本発明の実施の形態1に係る遠心送風機1の他の拡大率を有する周壁4cと、従来の遠心送風機の対数螺旋形状の基準周壁SWとの比較を表す上面図である。図14は、図13の遠心送風機1の周壁4cにおける各拡大部の他の拡大率を変化させた図である。なお、図13に示す一点鎖線は、第4拡大部54の位置を表すものである。図13に示す実施の形態1に係る遠心送風機1は、スクロールケーシング4の吐出口72の反対側の領域となる、角度θが90°から270°(角度α)の周壁4cにおいて、第4極大点P4を構成する第4拡大部54を備える。そして、図13に示す実施の形態1に係る遠心送風機1は、第4極大点P4で構成される第4拡大部54上に第2極大点P2を有する第2拡大部52と第3極大点P3を有する第3拡大部53とを更に有する。周壁4cは、図13に示すように、角度θが0°以上90°未満の間において、対数螺旋形状の基準周壁SWに沿った周壁を有する。すなわち、周壁4cは、角度θが0°以上90°未満の間において、回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの間の距離L1が、回転軸Xの軸心C1と基準周壁SWとの間の距離L2と等しい。周壁4cは、図13に示すように、角度θが90°以上180°未満の間において、対数螺旋形状の基準周壁SWよりも径方向外側に膨出した第2拡大部52を有する。第2拡大部52は、図14に示すように、角度θが90°以上180°未満の間に第2極大点P2を有する。第2極大点P2は、角度θが90°以上180°未満の間において、回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの間の距離L1と、回転軸Xの軸心C1と基準周壁SWとの間の距離L2との差分LH2の長さが最大となる周壁4cの位置である。また、周壁4cは、図13に示すように、角度θが180°以上第2基準線が構成する角度α未満の間において、対数螺旋形状の基準周壁SWよりも径方向外側に膨出した第3拡大部53を有する。第3拡大部53は、図14に示すように、角度θが180°以上第2基準線が構成する角度α未満の間に第3極大点P3を有する。第3極大点P3は、角度θが180°以上角度α未満の間において、回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの間の距離L1と、回転軸Xの軸心C1と基準周壁SWとの間の距離L2との差分LH3の長さが最大となる周壁4cの位置である。周壁4cは、図13に示すように、角度θが90°以上第2基準線が構成する角度α未満の間において、対数螺旋形状の基準周壁SWよりも径方向外側に膨出した第4拡大部54を有する。第4拡大部54は、図14に示すように、角度θが90°以上第2基準線が構成する角度α未満の間に第4極大点P4を有する。第4極大点P4は、角度θが90°以上角度α未満の間において、回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの間の距離L1と、回転軸Xの軸心C1と基準周壁SWとの間の距離L2との差分LH4の長さが最大となる周壁4cの位置である。遠心送風機1は、第4極大点P4で構成される第4拡大部54上に第2極大点P2を有する第2拡大部52と第3極大点P3を有する第3拡大部53とを更に有する。そのため、第2拡大部52から第3拡大部53までの領域を構成する周壁4cは、回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの間の距離L1が、回転軸Xの軸心C1と基準周壁SWとの間の距離L2よりも大きい。
(舌部4b)
舌部4bは、ファン2が発生させた気流を、スクロール部41を介して吐出口42aに導く。舌部4bは、スクロール部41と吐出部42との境界部分に設けられた凸部である。舌部4bは、スクロールケーシング4において、回転軸Xに平行な方向に延びている。
[遠心送風機1の動作]
ファン2が回転すると、スクロールケーシング4の外の空気は、吸込口5を通じてスクロールケーシング4の内部に吸い込まれる。スクロールケーシング4の内部に吸い込まれる空気は、ベルマウス3に案内されてファン2に吸い込まれる。ファン2に吸い込まれた空気は、複数の羽根2dの間を通る過程で、動圧と静圧が付加された気流となってファン2の径方向外側に向かって吹き出される。ファン2から吹き出された気流は、スクロール部41において周壁4cの内側と羽根2dとの間を案内される間に動圧が静圧に変換され、スクロール部41を通過後、吐出部42に形成された吐出口42aからスクロールケーシング4の外へ吹き出される。
以上のように、実施の形態1に係る遠心送風機1は、周壁4cが、ファン2の回転軸Xと垂直方向の断面形状で対数螺旋形状の基準周壁SWを有する遠心送風機との比較において、第1端部41a及び第2端部41bにおいて、距離L1が、距離L2と等しい。また、周壁4cが、周壁4cの第1端部41aと第2端部41bとの間において、距離L1が、距離L2以上の大きさである。また、周壁4cが、周壁4cの第1端部41aと第2端部41bとの間において、距離L1と距離L2との差分LHの長さが極大点を構成する複数の拡大部を有している。遠心送風機1は、舌部4b付近で、ファン2と周壁4cの壁面との距離が最小となることにより、動圧が高められる。そして、動圧から静圧への圧力回復のために、気流の流れ方向において、ファン2と周壁4cの壁面までの距離を徐々に拡大させることにより速度を落とし、動圧を静圧に変換させる。このとき、理想的には、気流が周壁4cに沿って流れる距離が長ければ長いほど多くの圧力回復ができ、送風効率を上げることができる。つまり、通常の対数螺旋形状(インボリュート曲線)以上の拡大率を有する周壁4cを備え、例えば、スクロール部41の周壁4cを、ほとんど直角に気流が曲がるなどの急激な拡大に伴う気流の剥離を生じない範囲に構成された拡大率を有する構成にできれば最も圧力回復できる構成となる。実施の形態1に係る遠心送風機1は、一律の対数螺旋形状(インボリュート曲線)から、更に複数の拡大部を有しておりスクロール部41内の風路の距離を延ばすことができる。その結果、遠心送風機1は、気流の剥離を防ぎつつ、スクロールケーシング4内を流れる気流の速度を落として動圧から静圧に変換することができるため、騒音を低減しつつ、送風効率を向上させることができる。また、遠心送風機1は、設置場所による外径寸法の制約により、特定の方向へのスクロールケーシングの周壁4cの拡大率が充分に確保できない場合であっても、周壁4cが拡大可能な方向において上記構成を備えることにより、回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの距離が拡大する風路の距離を長くすることができる。その結果、遠心送風機1は、特定の方向へのスクロールケーシングの周壁4cの拡大率が充分に確保できない場合であっても、気流の剥離を防ぎつつ、スクロールケーシング4内を流れる気流の速度を落として動圧から静圧に変換することができるため、騒音を低減しつつ、送風効率を向上させることができる。
また、遠心送風機1は、3つの拡大部が、角度θが0°以上90°未満の間に第1極大点P1と、角度θが90°以上180°未満の間に第2極大点P2と、角度θが180°以上第2基準線が構成する角度α未満の間に第3極大点P3と、を有する。本発明では一律の対数螺旋形状(インボリュート曲線)から、更に3つの極大点を持つ拡大部を有するためスクロール部41内の風路の距離を延ばすことができる。仮に、従来の対数螺旋形状(インボリュート曲線)の拡大率を基準とした場合、2つの極大点を有する拡大部の場合と比較した場合、当該構成は3つの極大点を有する拡大部に内包されるため、必ず3つの極大点を有する拡大部の場合が一番大きな拡大率となる。そのため、当該関係を構成する遠心送風機1は、対数螺旋形状の基準周壁SWを有する従来の遠心送風機よりも回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの距離を大きくすることができ、気流の剥離を防ぎつつ風路の距離を長くすることができる。例えば、遠心送風機1が設置される機器(例えば、空気調和装置等)が薄型等の外形的寸法の制約がある場合、角度θが270°の方向、または、角度θが90°の方向に遠心送風機1の回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの距離の拡大を図れない場合がある。遠心送風機1は、角度θが上記範囲で3つの極大点を有することにより、遠心送風機1が設置される機器が薄型などの外径寸法に制約があっても、回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの距離が拡大する風路の距離を長くすることができる。その結果、遠心送風機1は、気流の剥離を防ぎつつ、スクロールケーシング4内を流れる気流の速度を落として動圧から静圧に変換することができるため、騒音を低減しつつ、送風効率を向上させることができる。
また、遠心送風機1は、周壁4cの3つの拡大部における拡大率が、拡大率B>拡大率C、かつ、拡大率B≧拡大率A>拡大率C、または、拡大率B>拡大率C、かつ、拡大率B>拡大率C≧拡大率Aの関係を有している。スクロール部41は、角度θが0~90°の領域では動圧を上昇させる役割もあるので、この領域より、角度θが90~180°の領域の拡大率を上げた方が、静圧変換を大きくすることができる。そのため、当該関係を構成する遠心送風機1は、対数螺旋形状の基準周壁SWを有する従来の遠心送風機よりも回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの距離を大きくすることができ、静圧変換効率のよい領域で気流の剥離を防ぎつつ風路の距離を長くすることができる。その結果、遠心送風機1は、気流の剥離を防ぎつつ、スクロールケーシング4内を流れる気流の速度を落として動圧から静圧に変換することができるため、騒音を低減しつつ、送風効率を向上させることができる。また、遠心送風機1が設置される機器(例えば、空気調和装置等)が薄型等の外形的寸法の制約がある場合、角度θが270°の方向、または、角度θが90°の方向に遠心送風機1の回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの距離の拡大を図れない場合がある。遠心送風機1は、上記の拡大率を有することによって、遠心送風機1が設置される機器が薄型などの外径寸法に制約があっても、回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの距離が拡大する風路の距離を長くすることができる。その結果、遠心送風機1は、気流の剥離を防ぎつつ、スクロールケーシング4内を流れる気流の速度を落として動圧から静圧に変換することができるため、騒音を低減しつつ、送風効率を向上させることができる。
また、遠心送風機1は、周壁4cの3つの拡大部における拡大率が、拡大率C>拡大率B≧拡大率Aの関係を有している。スクロール部41は、角度θが0~90°の領域では動圧を上昇させる役割もあるので、この領域より、角度θが90~180°の領域の拡大率を上げた方が、静圧変換を大きくすることができる。しかし、スクロール部41は、角度θが90~180°の領域でも動圧を上昇させる役割も一部残るため、角度θが 90~180°の領域よりも、角度θが180~270°の領域で拡大率を上げた方が、送風効率はさらに上がる。スクロール部41は、ファン2と周壁4cとの距離が最も離れている領域(角度θが180~270°)では、動圧を上昇させる役割は、ほぼなくなっているため、ここで、スクロール部41の拡大率を最大化することにより、送風効率の最大化が図れる。その結果、遠心送風機1は、騒音を低減しつつ、送風効率を向上させることができる。
また、遠心送風機1は、複数の拡大部が、角度θが0°以上90°未満の間に第1極大点P1を有する第1拡大部51と、角度θが90°以上180°未満の間に第2極大点P2を有する第2拡大部52と、角度θが180°以上第2基準線が構成する角度α未満の間に第3極大点P3を有する第3拡大部53と、を有する。そして、第2拡大部52から第3拡大部53までの領域を構成する周壁4cは、回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの間の距離L1が、回転軸Xの軸心C1と基準周壁SWとの間の距離L2よりも大きい。遠心送風機1は、吐出口72と反対側にスクロールを膨らませる構成を持つことにより、3つの拡大部の効果と、膨らましたスクロールとにより気流の流れが沿うスクロールの壁面距離をのばすことができる。その結果、遠心送風機1は、気流の剥離を防ぎつつ、スクロールケーシング4内を流れる気流の速度を落として動圧から静圧に変換することができるため、騒音を低減しつつ、送風効率を向上させることができる。
また、遠心送風機1は、複数の拡大部が、角度θが90°以上180°未満の間に第2極大点P2を有する第2拡大部52と、角度θが180°以上第2基準線が構成する角度α未満の間に第3極大点P3を有する第3拡大部53と、を有する。そして、第2拡大部52から第3拡大部53までの領域を構成する周壁4cは、回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの間の距離L1が、回転軸Xの軸心C1と基準周壁SWとの間の距離L2よりも大きい。遠心送風機1は、吐出口72と反対側にスクロールを膨らませる構成を持つことにより、2つの拡大部の効果と、膨らましたスクロールとにより気流の流れが沿うスクロールの壁面距離をのばすことができる。その結果、遠心送風機1は、気流の剥離を防ぎつつ、スクロールケーシング4内を流れる気流の速度を落として動圧から静圧に変換することができるため、騒音を低減しつつ、送風効率を向上させることができる。
また、遠心送風機1は、遠心送風機1の周壁4cが、拡大率J>拡大率D≧0であり、かつ、拡大率J>拡大率E≧0であり、かつ、拡大率J>拡大率F≧0であることが望ましい。遠心送風機1の周壁4cが当該拡大率を有することで、回転軸Xと周壁4cとの間の風路が狭まらず、ファン2により発生した気流に対する圧力損失が生じることがない。その結果、遠心送風機1は、速度を落とし動圧から静圧に変換することができ、騒音を低減しつつ、送風効率を向上させることができる。
実施の形態2.
図15は、本発明の実施の形態2に係る遠心送風機1の軸方向断面図である。図15に示す点線は、従来例である対数螺旋形状を有する遠心送風機の基準周壁SWの位置を表すものである。なお、図1~図14の遠心送風機1と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態2の遠心送風機1は、回転軸Xの軸方向において、主板2aの両側に吸込口5が形成された側壁4aを有する両吸込みのスクロールケーシング4を有する遠心送風機1である。図15に示すように、実施の形態2の遠心送風機1は、回転軸Xの軸方向において、周壁4cが吸込口5から離れるほど回転軸Xの径方向に拡大する。すなわち、実施の形態2の遠心送風機1は、回転軸Xの軸方向において、周壁4cが吸込口5から離れるほど回転軸Xの軸心C1と周壁4cの内壁面との距離が大きくなる。遠心送風機1の周壁4cは、回転軸Xの軸方向と平行な方向において、主板2aの周縁部2a1と対向する位置4c1で、回転軸Xの軸心C1と周壁4cの内壁面との距離L1が最大となる。図15に示す距離LM1は、周壁4cが主板2aの周縁部2a1と対向する位置4c1であり、回転軸Xの軸方向と平行な方向において、回転軸Xの軸心C1と、周壁4cの内壁面との距離L1が最大となる部分を示す。遠心送風機1の周壁4cは、回転軸Xの軸方向と平行な方向において、側壁4aとの境界となる位置4c2で、回転軸Xの軸心C1と周壁4cの内壁面との距離L1が最小となる。図15に示す距離LS1は、周壁4cと側壁4aとの境界となる位置4c2であり、回転軸Xの軸方向と平行な方向において、回転軸Xの軸心C1と周壁4cの内壁面との距離L1が最小となる部分を示す。周壁4cは、回転軸Xと平行な方向において、主板2aの周縁部2a1と対向する位置4c1が膨出し、回転軸Xと平行な方向において、主板2aの周縁部2a1と対向する位置4c1で距離L1が最大となる。さらに換言すると、実施の形態2の遠心送風機1は、回転軸Xと平行の断面視において、周壁4cが、主板2aの周縁部2a1と対向する位置において、回転軸Xの軸心C1と周壁4cの内壁面との距離L1が最大となるように円弧形状に形成されている。なお、周壁4cの断面形状は、周壁4cが、主板2aの周縁部2a1と対向する位置4c1において、回転軸Xの軸心C1と周壁4cの内壁面との距離L1が最大となる凸状に形成されていればよく、断面形状の一部又は全部に直線部を有するものであってもよい。
図16は、本発明の実施の形態2に係る遠心送風機1の変形例の軸方向断面図である。図16に示す点線は、従来例である対数螺旋形状を有する遠心送風機の基準周壁SWの位置を表すものである。なお、図1~図14の遠心送風機1と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態2の遠心送風機1の変形例は、回転軸Xの軸方向において、主板2aの片側に吸込口5が形成された側壁4aを有する片吸込みのスクロールケーシング4を有する遠心送風機1である。図16に示すように、実施の形態2の遠心送風機1の変形例は、回転軸Xの軸方向において、周壁4cが吸込口5から離れるほど回転軸Xの径方向に拡大するものである。すなわち、実施の形態2の遠心送風機1は、回転軸Xの軸方向において、周壁4cが吸込口5から離れるほど回転軸Xの軸心C1と周壁4cの内壁面との距離が大きくなるものである。遠心送風機1の周壁4cは、回転軸Xの軸方向と平行な方向において、主板2aの周縁部2a1と対向する位置4c1で、回転軸Xの軸心C1と周壁4cの内壁面との距離L1が最大となる。図16に示す距離LM1は、周壁4cが主板2aの周縁部2a1と対向する位置4c1であり、回転軸Xの軸方向と平行な方向において、回転軸Xの軸心C1と、周壁4cの内壁面との距離L1が最大となる部分を示す。遠心送風機1の周壁4cは、回転軸Xの軸方向と平行な方向において、側壁4aとの境界となる位置4c2で、回転軸Xの軸心C1と周壁4cの内壁面との距離L1が最小となる。図16に示す距離LS1は、周壁4cと側壁4aとの境界となる位置4c2であり、回転軸Xの軸方向と平行な方向において、回転軸Xの軸心C1と周壁4cの内壁面との距離L1が最小となる部分を示す。周壁4cは、回転軸Xと平行な方向において、主板2aの周縁部2a1と対向する位置4c1が膨出し、回転軸Xと平行な方向において、主板2aの周縁部2a1と対向する位置4c1で距離L1が最大となる。さらに換言すると、実施の形態2の遠心送風機1は、回転軸Xと平行の断面視において、周壁4cが、主板2aの周縁部2a1と対向する位置において、回転軸Xの軸心C1と周壁4cの内壁面との距離L1が最大となるように曲線状に形成されている。なお、周壁4cの断面形状は、周壁4cが、主板2aの周縁部2a1と対向する位置4c1において、回転軸Xの軸心C1と周壁4cの内壁面との距離L1が最大となる凸状に形成されていればよく、断面形状の一部又は全部に直線部を有するものであってもよい。
図17は、本発明の実施の形態2に係る遠心送風機1の他の変形例の軸方向断面図である。図17に示す点線は、従来例である対数螺旋形状を有する遠心送風機の基準周壁SWの位置を表すものである。なお、図1~図14の遠心送風機1と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態2の遠心送風機1の他の変形例は、回転軸Xの軸方向において、主板2aの両側に吸込口5が形成された側壁4aを有する両吸込みのスクロールケーシング4を有する遠心送風機1である。図17に示すように、実施の形態2の遠心送風機1の周壁4cは、回転軸Xの軸方向において、主板2aの周縁部2a1と対向する位置4c1で周壁4cの一部が回転軸Xの径方向に突出する突出部4dを有するものである。突出部4dは、回転軸Xの軸方向において、周壁4cの一部が、回転軸Xの軸心C1と周壁4cの内壁面との距離が大きくなる部分である。また、突出部4dは、第1端部41aと第2端部41bとの間の周壁4cの長手方向に形成されている。なお、突出部4dは、第1端部41aと第2端部41bとの間の周壁4cにおいて、第1端部41aから第2端部41bまで全ての範囲に形成されていてもよく、一部の範囲にのみ形成されていてもよい。周壁4cは、回転軸Xの周方向において、回転軸Xの径方向に突出する突出部4dを有する。遠心送風機1の周壁4cは、回転軸Xの軸方向と平行な方向において、主板2aの周縁部2a1と対向する位置4c1で、回転軸Xの軸心C1と周壁4cの内壁面との距離L1が最大となる。すなわち、遠心送風機1の周壁4cは、回転軸Xの軸方向と平行な方向において、突出部4dで、回転軸Xの軸心C1と周壁4cの内壁面との距離L1が最大となる。図17に示す距離LM1は、周壁4cが主板2aの周縁部2a1と対向する位置4c1であり、回転軸Xの軸方向と平行な方向において、回転軸Xの軸心C1と、周壁4cの内壁面との距離L1が最大となる部分を示す。遠心送風機1の周壁4cは、回転軸Xの軸方向と平行な方向において、側壁4aとの境界となる位置4c2で、回転軸Xの軸心C1と周壁4cの内壁面との距離L1が最小となる。図17に示す距離LS1は、周壁4cと側壁4aとの境界となる位置4c2であり、回転軸Xの軸方向と平行な方向において、回転軸Xの軸心C1と周壁4cの内壁面との距離L1が最小となる部分を示す。周壁4cは、図17に示すように、回転軸Xの軸方向において、回転軸Xの軸心C1と、周壁4cの内壁面との距離LS1が一定である。なお、突出部4dは、断面形状において、直線部で構成された矩形状に形成されているが、例えば、曲線部で構成された円弧形状に形成されていてもよく、直線部と曲線部とを有する他の形状であってもよい。また、周壁4cは、回転軸Xの軸方向において、回転軸Xの軸心C1と、周壁4cの内壁面との距離LS1が一定であるものに限定されるものではない。周壁4cは、例えば、側壁4aから突出部4dにかけて回転軸Xの軸心C1と、周壁4cの内壁面との距離L1が拡大するものであってもよい。
従来例である対数螺旋形状の基準周壁SWを有する遠心送風機は、回転軸Xの軸方向と平行な方向において、周壁4cの位置4c1又は位置4c2の部分の風路では、風路内を流れる気流に次のような特徴がある。従来の遠心送風機は、位置4c1における周壁4cと回転軸Xとの間の風路内では、気流の速度が速くなり動圧が高くなっている。また、従来の遠心送風機は、位置4c2の周壁4cと回転軸Xとの間の風路内では、気流の速度が遅くなり動圧が低くなっている。そのため、従来の遠心送風機は、回転軸Xの軸方向と平行な方向において、周壁4cの中央部分から吸い込み側の端部に向かうに従い、気流が周壁4cの内周面に沿わなくなる場合がある。これに対し、実施の形態2の遠心送風機1及び変形例の遠心送風機1は、回転軸Xと平行な方向に見た場合に、周壁4cが、主板2aの周縁部2a1と対向する位置4c1において、回転軸Xの軸心C1と、周壁4cの内壁面との距離L1が最大となる。そのため、周壁4cの断面形状に沿って、気流の速度が速くなり動圧が高くなる周壁4cの位置4c1部分の風路に気流が集まりやすくなり、風路内で気流の速度が遅くなり動圧が低くなる部分を小さくすることができる。その結果、実施の形態2及び変形例の遠心送風機1は、気流を効率よく周壁4cの内周面に沿わせることができる。
以上のように、実施の形態2に係る遠心送風機1及び変形例は、回転軸Xと平行な方向に見た場合に、周壁4cが、主板2aの周縁部2a1と対向する位置4c1において、回転軸Xの軸心C1と、周壁4cの内壁面との距離L1が最大となる。そのため、回転軸Xと平行な周壁4cの断面形状において、気流の速度が速くなり動圧が高くなる周壁4cの位置4c1部分の風路に気流が集まりやすくなる。これに対し、回転軸Xと平行な周壁4cの断面形状において、風路内で気流の速度が遅くなり動圧が低くなる周壁4cの位置4c2の部分を流れる気流の風量は小さくなる。その結果、実施の形態2及び変形例の遠心送風機1は、気流を効率よく周壁4cの内周面に沿わせることができる。また、遠心送風機1は、対数螺旋形状の基準周壁SWを有する従来の遠心送風機よりも回転軸Xの軸心C1と周壁4cとの距離を大きくすることができ、気流の剥離を防ぎつつ風路の距離を長くすることができる。その結果、遠心送風機1は、速度を落とし動圧から静圧に変換することができ、騒音を低減しつつ、送風効率を向上させることができる。
実施の形態3.
[送風装置30]
図18は、本発明の実施の形態3に係る送風装置30の構成を示す図である。図1~図14の遠心送風機1と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態3に係る送風装置30は、例えば、換気扇、卓上ファンなどであり、実施の形態1又は2に係る遠心送風機1と、遠心送風機1を収容するケース7とを備えている。ケース7には、吸込口71及び吐出口72の二つの開口が形成されている。送風装置30は、図18に示すように、吸込口71と吐出口72とが対向する位置に形成されている。なお、送風装置30は、例えば、吸込口71又は吐出口72のいずれか一方が遠心送風機1の上方又は下方に形成されているなど、必ずしも吸込口71と吐出口72とが対向する位置に形成されていなくてもよい。ケース7内は、吸込口71が形成されている部分を備えた空間S1と吐出口72が形成されている部分を備えた空間S2とが、仕切板73で仕切られている。遠心送風機1は、吸込口71が形成されている側の空間S1に吸込口5が位置し、吐出口72が形成されている側の空間S2に吐出口42aが位置する状態で設置される。
ファン2が回転すると、吸込口71を通じてケース7の内部に空気が吸い込まれる。ケース7の内部に吸い込まれた空気は、ベルマウス3に案内され、ファン2に吸い込まれる。ファン2に吸い込まれた空気は、ファン2の径方向外側に向かって吹き出される。ファン2から吹き出された空気は、スクロールケーシング4の内部を通過後、スクロールケーシング4の吐出口42aから吹き出され、吐出口72から吹き出される。
実施の形態3に係る送風装置30は、実施の形態1又は2に係る遠心送風機1を備えるため、圧力回復を効率的に行うことができ、送風効率の向上及び騒音の低減を実現できる。
実施の形態4.
[空気調和装置40]
図19は、本発明の実施の形態4に係る空気調和装置40の斜視図である。図20は、本発明の実施の形態4に係る空気調和装置40の内部構成を示す図である。図21は、本発明の実施の形態4に係る空気調和装置40の断面図である。なお、実施の形態4に係る空気調和装置40に用いられる遠心送風機11は、図1~図14の遠心送風機1と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。また、図20では、空気調和装置40の内部構成を示すために、上面部16aは省略している。実施の形態4に係る空気調和装置40は、実施の形態1又は2に記載の遠心送風機1と、遠心送風機1の吐出口42aと対向する位置に配置された熱交換器10と、を備える。また、実施の形態4に係る空気調和装置40は、空調対象の部屋の天井裏に設置されたケース16を備えている。ケース16は、図19に示すように、上面部16a、下面部16b及び側面部16cを含む直方体状に形成されている。なお、ケース16の形状は、直方体状に限定されるものではなく、例えば、円柱形状、角柱状、円錐状、複数の角部を有する形状、複数の曲面部を有する形状等、他の形状であってもよい。
(ケース16)
ケース16は、側面部16cの1つとして、ケース吐出口17が形成された側面部16cを有する。ケース吐出口17の形状は、図19で示すように矩形状に形成されている。なお、ケース吐出口17の形状は、矩形状に限定されるものではなく、例えば、円形状、オーバル形状等でもよく、他の形状であってもよい。ケース16は、側面部16cのうち、ケース吐出口17が形成された面の裏となる面に、ケース吸込口18が形成された側面部16cを有している。ケース吸込口18の形状は、図20で示すように矩形状に形成されている。なお、ケース吸込口18の形状は、矩形状に限定されるものではなく、例えば、円形状、オーバル形状等でもよく、他の形状であってもよい。ケース吸込口18には、空気中の塵埃を取り除くフィルタが配置されてもよい。
ケース16の内部には、二つの遠心送風機11と、ファンモータ9と、熱交換器10とが収容されている。遠心送風機11は、ファン2と、ベルマウス3が形成されたスクロールケーシング4とを備えている。遠心送風機11のベルマウス3の形状は、実施の形態1の遠心送風機1のベルマウス3の形状と同様である。遠心送風機11は、実施の形態1に係る遠心送風機1と同様のファン2、及びスクロールケーシング4を有するが、スクロールケーシング4内にファンモータ6が配置されていない点で相違する。ファンモータ9は、ケース16の上面部16aに固定されたモータサポート9aによって支持されている。ファンモータ9は、出力軸6aを有する。出力軸6aは、側面部16cのうち、ケース吸込口18が形成された面及びケース吐出口17が形成された面に対して平行に延びるように配置されている。空気調和装置40は、図20に示すように、二つのファン2が出力軸6aに取り付けられている。ファン2は、ケース吸込口18からケース16内に吸い込まれ、ケース吐出口17から空調対象空間へと吹き出される空気の流れを形成する。なお、ケース16内に配置されるファン2は、二つに限定されるものではなく、一つ又は三つ以上でもよい。
遠心送風機11は、図20に示すように、仕切板19に取り付けられており、ケース16の内部空間は、スクロールケーシング4の吸い込み側の空間S11と、スクロールケーシング4の吹き出し側の空間S12とが、仕切板19によって仕切られている。
熱交換器10は、図21に示すように、遠心送風機11の吐出口42aと対向する位置に配置され、ケース16内において、遠心送風機11が吐出する空気の風路上に配置されている。熱交換器10は、ケース吸込口18からケース16内に吸い込まれ、ケース吐出口17から空調対象空間へと吹き出される空気の温度を調整する。なお、熱交換器10は、公知の構造のものを適用できる。
ファン2が回転すると、空調対象空間の空気は、ケース吸込口18を通じてケース16の内部に吸い込まれる。ケース16の内部に吸い込まれた空気は、ベルマウス3に案内され、ファン2に吸い込まれる。ファン2に吸い込まれた空気は、ファン2の径方向外側に向かって吹き出される。ファン2から吹き出された空気は、スクロールケーシング4の内部を通過後、スクロールケーシング4の吐出口42aから吹き出され、熱交換器10に供給される。熱交換器10に供給された空気は、熱交換器10を通過する際に、熱交換され、湿度調整される。熱交換器10を通過した空気は、ケース吐出口17から空調対象空間に吹き出される。
実施の形態4に係る空気調和装置40は、実施の形態1又は2に係る遠心送風機1を備えるため、圧力回復を効率的に行うことができ、送風効率の向上及び騒音の低減を実現できる。
実施の形態5.
[冷凍サイクル装置50]
図22は、本発明の実施の形態5に係る冷凍サイクル装置50の構成を示す図である。なお、実施の形態5に係る冷凍サイクル装置50に用いられる遠心送風機1は、図1~図14の遠心送風機1又は遠心送風機11と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態5に係る冷凍サイクル装置50は、冷媒を介して外気と室内の空気の間で熱を移動させることにより、室内を暖房又は冷房して空気調和を行う。実施の形態5に係る冷凍サイクル装置50は、室外機100と、室内機200とを有する。冷凍サイクル装置50は、室外機100と室内機200とが冷媒配管300及び冷媒配管400により配管接続されて、冷媒が循環する冷媒回路が構成されている。冷媒配管300は、気相の冷媒が流れるガス配管であり、冷媒配管400は、液相の冷媒が流れる液配管である。なお、冷媒配管400には、気液二相の冷媒を流してもよい。そして、冷凍サイクル装置50の冷媒回路では、圧縮機101、流路切替装置102、室外熱交換器103、膨張弁105、室内熱交換器201が冷媒配管を介して順次接続されている。
(室外機100)
室外機100は、圧縮機101、流路切替装置102、室外熱交換器103、及び膨張弁105を有している。圧縮機101は、吸入した冷媒を圧縮して吐出する。ここで、圧縮機101は、インバータ装置を備えていてもよく、インバータ装置によって運転周波数を変化させて、圧縮機101の容量を変更することができるように構成されてもよい。なお、圧縮機101の容量とは、単位時間当たりに送り出す冷媒の量である。流路切替装置22は、例えば四方弁であり、冷媒流路の方向の切り換えが行われる装置である。冷凍サイクル装置50は、制御装置(図示せず)からの指示に基づいて、流路切替装置102を用いて冷媒の流れを切り換えることで、暖房運転又は冷房運転を実現することができる。
室外熱交換器103は、冷媒と室外空気との熱交換を行う。室外熱交換器103は、暖房運転時には蒸発器の働きをし、冷媒配管400から流入した低圧の冷媒と室外空気との間で熱交換を行って冷媒を蒸発させて気化させる。室外熱交換器103は、冷房運転時には、凝縮器の働きをし、流路切替装置102側から流入した圧縮機101で圧縮済の冷媒と室外空気との間で熱交換を行って、冷媒を凝縮させて液化させる。室外熱交換器103には、冷媒と室外空気との間の熱交換の効率を高めるために、室外送風機104が設けられている。室外送風機104は、インバータ装置を取り付け、ファンモータの運転周波数を変化させてファンの回転速度を変更してもよい。膨張弁105は、絞り装置(流量制御手段)であり、膨張弁105を流れる冷媒の流量を調節することにより、膨張弁として機能し、開度を変化させることで、冷媒の圧力を調整する。例えば、膨張弁105が、電子式膨張弁等で構成された場合は、制御装置(図示せず)等の指示に基づいて開度調整が行われる。
(室内機200)
室内機200は、冷媒と室内空気との間で熱交換を行う室内熱交換器201及び、室内熱交換器201が熱交換を行う空気の流れを調整する室内送風機202を有する。室内熱交換器201は、暖房運転時には、凝縮器の働きをし、冷媒配管300から流入した冷媒と室内空気との間で熱交換を行い、冷媒を凝縮させて液化させ、冷媒配管400側に流出させる。室内熱交換器201は、冷房運転時には蒸発器の働きをし、膨張弁105によって低圧状態にされた冷媒と室内空気との間で熱交換を行い、冷媒に空気の熱を奪わせて蒸発させて気化させ、冷媒配管300側に流出させる。室内送風機202は、室内熱交換器201と対面するように設けられている。室内送風機202には、実施の形態1又は2に係る遠心送風機1、実施の形態5に係る遠心送風機11が適用される。室内送風機202の運転速度は、ユーザの設定により決定される。室内送風機202には、インバータ装置を取り付け、ファンモータ6の運転周波数を変化させてファン2の回転速度を変更してもよい。
[冷凍サイクル装置50の動作例]
次に、冷凍サイクル装置50の動作例として冷房運転動作を説明する。圧縮機101によって圧縮され吐出された高温高圧のガス冷媒は、流路切替装置102を経由して、室外熱交換器103に流入する。室外熱交換器103に流入したガス冷媒は、室外送風機104により送風される外気との熱交換により凝縮し、低温の冷媒となって、室外熱交換器103から流出する。室外熱交換器103から流出した冷媒は、膨張弁105によって膨張及び減圧され、低温低圧の気液二相冷媒となる。この気液二相冷媒は、室内機200の室内熱交換器201に流入し、室内送風機202により送風される室内空気との熱交換により蒸発し、低温低圧のガス冷媒となって室内熱交換器201から流出する。このとき、冷媒に吸熱されて冷却された室内空気は、空調空気(吹出風)となって、室内機200の吹出口から室内(空調対象空間)に吹き出される。室内熱交換器201から流出したガス冷媒は、流路切替装置102を経由して圧縮機101に吸入され、再び圧縮される。以上の動作が繰り返される。
次に、冷凍サイクル装置50の動作例として暖房運転動作を説明する。圧縮機101によって圧縮され吐出された高温高圧のガス冷媒は、流路切替装置102を経由して、室内機200の室内熱交換器201に流入する。室内熱交換器201に流入したガス冷媒は、室内送風機202により送風される室内空気との熱交換により凝縮し、低温の冷媒となって、室内熱交換器201から流出する。このとき、ガス冷媒から熱を受け取り暖められた室内空気は、空調空気(吹出風)となって、室内機200の吹出口から室内(空調対象空間)に吹き出される。室内熱交換器201から流出した冷媒は、膨張弁105によって膨張及び減圧され、低温低圧の気液二相冷媒となる。この気液二相冷媒は、室外機100の室外熱交換器103に流入し、室外送風機104により送風される外気との熱交換により蒸発し、低温低圧のガス冷媒となって室外熱交換器103から流出する。室外熱交換器103から流出したガス冷媒は、流路切替装置102を経由して圧縮機101に吸入され、再び圧縮される。以上の動作が繰り返される。
実施の形態5に係る冷凍サイクル装置50は、実施の形態1又は2に係る遠心送風機1を備えるため、圧力回復を効率的に行うことができ、送風効率の向上及び騒音の低減を実現できる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 遠心送風機、2 ファン、2a 主板、2a1 周縁部、2b ボス部、2c 側板、2d 羽根、2e 吸込口、3 ベルマウス、3a 上流端、3b 下流端、4 スクロールケーシング、4a 側壁、4b 舌部、4c 周壁、4d 突出部、5 吸込口、6 ファンモータ、6a 出力軸、7 ケース、9 ファンモータ、9a モータサポート、10 熱交換器、11 遠心送風機、16 ケース、16a 上面部、16b 下面部、16c 側面部、17 ケース吐出口、18 ケース吸込口、19 仕切板、22 流路切替装置、30 送風装置、40 空気調和装置、41 スクロール部、41a 第1端部、41b 第2端部、42 吐出部、42a 吐出口、50 冷凍サイクル装置、51 第1拡大部、52 第2拡大部、53 第3拡大部、54、第4拡大部、71 吸込口、72 吐出口、73 仕切板、100 室外機、101 圧縮機、102 流路切替装置、103 室外熱交換器、104 室外送風機、105 膨張弁、200 室内機、201 室内熱交換器、202 室内送風機、300 冷媒配管、400 冷媒配管。

Claims (9)

  1. 円盤状の主板と、前記主板の周縁部に設置される複数枚の羽根と、を有するファンと、
    前記ファンを収納するスクロールケーシングと、
    を備えた遠心送風機であって、
    前記スクロールケーシングは、
    前記ファンが発生させた気流が吐出される吐出口を形成する吐出部と、
    前記ファンの回転軸の軸方向から前記ファンを覆い、空気を取り込む吸込口が形成された側壁と、前記ファンを前記回転軸の径方向から囲む周壁と、前記吐出部と前記周壁との間に位置し、前記ファンが発生させた気流を前記吐出口に導く舌部と、を有するスクロール部と、
    を備え、
    前記ファンの前記回転軸と垂直方向の断面形状で対数螺旋形状の基準周壁を有する遠心送風機との比較において、
    前記周壁は、
    前記周壁と前記舌部との境界となる第1端部、及び、前記周壁と前記吐出部との境界となる第2端部において、前記回転軸の軸心と前記周壁との間の距離L1が、前記回転軸の前記軸心と前記基準周壁との間の距離L2と等しく、
    前記周壁の前記第1端部と前記第2端部との間において、前記距離L1が、前記距離L2以上の大きさであり、
    前記周壁の前記第1端部と前記第2端部との間において、前記距離L1と前記距離L2との差分LHの長さが極大点を構成する拡大部を有し、
    前記回転軸と平行な方向において、前記主板の周縁部と対向する位置が膨出し、前記回転軸と平行な方向において、前記主板の周縁部と対向する位置で前記距離L1が最大となる遠心送風機と、
    前記遠心送風機の前記吐出口と対向する位置に配置された熱交換器と、
    を備える空気調和装置。
  2. 前記ファンの前記回転軸と垂直方向の断面形状で、前記回転軸の前記軸心と前記第1端部とを結ぶ第1基準線から前記回転軸の前記軸心と前記第2端部とを結ぶ第2基準線までの間で、前記第1基準線から前記ファンの回転方向に進む角度θにおいて、
    前記拡大部は、
    前記角度θが0°以上90°未満の間に第1極大点P1と、
    前記角度θが90°以上180°未満の間に第2極大点P2と、
    前記角度θが180°以上第2基準線が構成する角度α未満の間に第3極大点P3と、
    を有する請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記角度θが0°以上で前記第1極大点P1が位置する角度までの間において、前記差分LHが最小となる点を第1最小点U1とし、
    前記角度θが90°以上で前記第2極大点P2が位置する角度までの間において、前記差分LHが最小となる点を第2最小点U2とし、
    前記角度θが180°以上で前記第3極大点P3が位置する角度までの間において、前記差分LHが最小となる点を第3最小点U3とし、
    前記第1最小点U1から前記第1極大点P1までの前記角度θの増大θ1に対する、前記第1極大点P1における前記距離L1と前記第1最小点U1における前記距離L1との差分L11を拡大率Aとし、
    前記第2最小点U2から前記第2極大点P2までの前記角度θの増大θ2に対する、前記第2極大点P2における前記距離L1と前記第2最小点U2における前記距離L1との差分L22を拡大率Bとし、
    前記第3最小点U3から前記第3極大点P3までの前記角度θの増大θ3に対する、前記第3極大点P3における前記距離L1と前記第3最小点U3における前記距離L1との差分L33を拡大率Cとした場合に、
    拡大率B>拡大率C、かつ、拡大率B≧拡大率A>拡大率C、または、
    拡大率B>拡大率C、かつ、拡大率B>拡大率C≧拡大率A
    の関係を有する請求項2に記載の空気調和装置。
  4. 前記角度θが0°以上で前記第1極大点P1が位置する角度までの間において、前記差分LHが最小となる点を第1最小点U1とし、
    前記角度θが90°以上で前記第2極大点P2が位置する角度までの間において、前記差分LHが最小となる点を第2最小点U2とし、
    前記角度θが180°以上で前記第3極大点P3が位置する角度までの間において、前記差分LHが最小となる点を第3最小点U3とし、
    前記第1最小点U1から前記第1極大点P1までの前記角度θの増大θ1に対する、前記第1極大点P1における前記距離L1と前記第1最小点U1における前記距離L1との差分L11を拡大率Aとし、
    前記第2最小点U2から前記第2極大点P2までの前記角度θの増大θ2に対する、前記第2極大点P2における前記距離L1と前記第2最小点U2における前記距離L1との差分L22を拡大率Bとし、
    前記第3最小点U3から前記第3極大点P3までの前記角度θの増大θ3に対する、前記第3極大点P3における前記距離L1と前記第3最小点U3における前記距離L1との差分L33を拡大率Cとした場合に、
    拡大率C>拡大率B≧拡大率A
    の関係を有する請求項2に記載の空気調和装置。
  5. 前記ファンの前記回転軸と垂直方向の断面形状で、前記回転軸の前記軸心と前記第1端部とを結ぶ前記第1基準線から前記回転軸の前記軸心と前記第2端部とを結ぶ第2基準線までの間で、前記第1基準線から前記ファンの回転方向に進む前記角度θにおいて、
    前記拡大部は、
    前記角度θが0°以上90°未満の間に前記第1極大点P1を有する第1拡大部と、
    前記角度θが90°以上180°未満の間に前記第2極大点P2を有する第2拡大部と、
    前記角度θが180°以上第2基準線が構成する角度α未満の間に前記第3極大点P3を有する第3拡大部と、を有し、
    前記第2拡大部から前記第3拡大部までの領域を構成する前記周壁は、前記距離L1が、前記距離L2よりも大きい請求項2~4のいずれか1項に記載の空気調和装置。
  6. 前記ファンの前記回転軸と垂直方向の断面形状で、前記回転軸の前記軸心と前記第1端部とを結ぶ第1基準線から前記回転軸の前記軸心と前記第2端部とを結ぶ第2基準線までの間で、前記第1基準線から前記ファンの回転方向に進む角度θにおいて、
    前記拡大部は、
    前記角度θが90°以上180°未満の間に第2極大点P2を有する第2拡大部と、
    前記角度θが180°以上第2基準線が構成する角度α未満の間に第3極大点P3を有する第3拡大部と、を有し、
    前記第2拡大部から前記第3拡大部までの領域を構成する前記周壁は、前記距離L1が、前記距離L2よりも大きい請求項1に記載の空気調和装置。
  7. 前記第1極大点P1から前記第2最小点U2までの前記角度θの増大θ11に対する、前記第2最小点U2における前記距離L1と前記第1極大点P1における前記距離L1との差分L44を拡大率Dとし、
    前記第2極大点P2から前記第3最小点U3までの前記角度θの増大θ22に対する、前記第3最小点U3における前記距離L1と前記第2極大点P2における前記距離L1との差分L55を拡大率Eとし、
    前記第3極大点P3から前記角度αまでの前記角度θの増大θ33に対する、前記角度αにおける前記距離L1と前記第3極大点P3における前記L1との差分L66を拡大率Fとし、
    前記角度θの増大に対する、前記回転軸の前記軸心と前記基準周壁との間の前記距離L2を拡大率Jとした場合に、
    拡大率J>拡大率D≧0であり、かつ、
    拡大率J>拡大率E≧0であり、かつ、
    拡大率J>拡大率F≧0である、
    請求項3又は4に記載の空気調和装置。
  8. 前記周壁は、前記回転軸の周方向において、前記回転軸の径方向に突出する突出部を有する請求項1~7のいずれか1項に記載の空気調和装置。
  9. 請求項1~8のいずれか1項に記載の空気調和装置を備えた冷凍サイクル装置。
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