JP7302505B2 - 送風装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気を流す送風装置に関するものである。
この種の送風装置として、例えば特許文献1に記載された送風機が従来から知られている。この特許文献1に記載された送風機は遠心送風機であり、多翼ファンと、その多翼ファンの径方向外側に渦巻き状の空気通路を形成するスクロールケーシングと、空気吸入口に対し上流側に配置されたフィルタを支える複数の吸入口リブ部とを備えている。
この吸入口リブ部は、スクロールケーシングが有するノーズ部を避けた位置に配置されており、この配置により、多翼ファンの回転騒音を低減している。
特許第6217347号公報
特許文献1の送風機では、スクロールケーシングのノーズ部を基準に吸入口リブ部が配置されることで、騒音低減が図られている。しかしながら、ノーズ部が無いファンケースを有する送風装置に対する騒音対策は、特許文献1には示されていない。すなわち、遠心式のファンからそのファンの全周にわたって空気が吹き出されるように構成されたファンケースを有する送風装置に対する騒音対策は、特許文献1には示されていない。従って、そのような送風装置におけるファンの回転騒音を抑制するために、特許文献1に示された構成とは異なる構成を案出する必要があった。発明者らの詳細な検討の結果、以上のようなことが見出された。
本発明は上記点に鑑みて、ターボファンの回転騒音を抑制することが可能な送風装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の送風装置は、
空気を流す送風装置であって、
ファン軸心(Cf)まわりに回転し、そのファン軸心の軸方向(Da)の一方側から吸い込んだ空気をファン軸心の径方向(Dr)の外側へ吹き出すターボファン(12)と、
ターボファンに対し軸方向の一方側に設けられターボファンへ向けて空気が通過する吸込口(162a)を形成している吸込部(162)を有し、ターボファンを収容し、そのターボファンの全周にわたってそのターボファンから空気が吹き出されるように構成されたファンケース(16)と、
ターボファンに対し軸方向の一方側に設けられたガイド部(22)とを備え、
ファンケースは、吸込口に対し空気流れ上流側に設けられその吸込口に比して通路断面積が大きい上流側通路(20a)から吸込口へ空気が集合するように配置され、
ガイド部は、そのガイド部が設けられない場合との比較で、吸込口を通過する空気の流通抵抗の分布にムラを生じさせることにより、吸込口を通過する空気の流量分布に生じるムラを低減し、
ガイド部は、軸方向に交差した方向に吸込口を仕切る仕切部(221)を有し、
流通抵抗は、仕切部が吸込口を細かく仕切るほど大きくなり、
吸込口は、ファン軸心を中心として形成され、
上流側通路の空気流れ下流側の部位(20b)が有する中心位置(Cp)は、ファン軸心に対して、径方向のうちの一方向(D1)における一方側にずれており、
仕切部は、吸込口のうちファン軸心に対する一方向の一方側ではその一方側とは逆側の他方側に比して吸込口を細かく仕切っている
このようにすれば、吸込口を通過する空気の流通抵抗の分布が均一な分布である場合と比較して、吸込口を通過する空気の流量分布に生じるムラが低減され、それにより、吸込口を通過する空気の流速分布で流速ムラが低減される。その結果として、ターボファンの回転騒音を抑制することが可能である。
また、請求項3に記載の送風装置は、
空気を流す送風装置であって、
ファン軸心(Cf)まわりに回転し、そのファン軸心の軸方向(Da)の一方側から吸い込んだ空気をファン軸心の径方向(Dr)の外側へ吹き出すターボファン(12)と、
ターボファンに対し軸方向の一方側に設けられターボファンへ向けて空気が通過する吸込口(162a)を形成している吸込部(162)を有し、ターボファンを収容し、そのターボファンの全周にわたってそのターボファンから空気が吹き出されるように構成されたファンケース(16)と、
ターボファンに対し軸方向の一方側に設けられたガイド部(18)とを備え、
ファンケースは、吸込口に対し空気流れ上流側に設けられその吸込口に比して通路断面積が大きい上流側通路(20a)から吸込口へ空気が集合するように配置され、
ガイド部は、上流側通路からターボファンへ吸い込まれる空気の流れを径方向に仕切り分け、ガイド部が設けられない場合との比較で吸込口の中心側へ空気をより多く導くように構成されており、
ガイド部は、軸方向に沿った方向視で環状に形成され、軸方向の一方側に設けられた一端(181)と、軸方向の一方側とは逆側の他方側に設けられた他端(182)とを有し、
ガイド部は、一端が他端に比して径方向の外側へ拡がった形状を成しており、
吸込口は、ファン軸心を中心として形成され、
上流側通路の空気流れ下流側の部位(20b)が有する中心位置(Cp)は、ファン軸心に対して、径方向のうちの一方向(D1)における一方側にずれており、
ガイド部の一端の中心位置(C1g)も、ファン軸心に対し一方向の一方側へずれている。
このようにすれば、ガイド部が設けられていない場合と比較して、吸込口を通過する空気が吸込口のうちその吸込口の周縁部分に偏って多く流れるという現象が改善され、吸込口を通過する空気の流量分布に生じるムラが低減される。これにより、その吸込口を通過する空気の流速分布で流速ムラが低減されるので、ターボファンの回転騒音を抑制することが可能である。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態において、ファン軸心を含んだ断面である送風装置の縦断面を模式的に示した断面図である。 第1実施形態において、図1の矢印IIで示された方向視でガイド部の単体を示した視図である。 第1実施形態の送風装置と比較例の送風装置とのそれぞれの吸込平均流速を比較した試験結果を示す図である。 図1の矢印IIで示された方向視でファンケースの吸込口を模式的に示した図に、図3のグラフの横軸に示された角度を表した図である。 第1実施形態の送風装置から発生するBPF1次音と比較例の送風装置から発生するBPF1次音とを比較した図である。 第2実施形態において、送風装置の縦断面を模式的に示した断面図であって、図1に相当する図である。 第2実施形態において、図6の矢印VIIで示された方向視でガイド部の単体を示した視図であって、図2に相当する図である。 第3実施形態において、送風装置の縦断面を模式的に示した断面図であって、図1に相当する図である。 第3実施形態において、図8の矢印IXで示された方向視でガイド部と吸込口とを示した視図である。 図9のX-X断面を示した断面図である。 図9のXI-XI断面を示した断面図である。 第4実施形態において、図8のXII部分に相当する部分を示した部分断面図である。 第4実施形態において、図12の矢印XIIIで示された方向視でガイド部と吸込口とを示した視図であって、図9に相当する図である。 第5実施形態において、図8のXII部分に相当する部分を示した部分断面図であって、図12に相当する図である。 第5実施形態において、図14の矢印XVで示された方向視でガイド部と吸込口とを示した視図であって、図9に相当する図である。 第6実施形態においてガイド部と吸込口とを示した視図であって、図9に相当する図である。
以下、図面を参照しながら、各実施形態を説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1に示す送風装置10は、例えば、車室内の空調を行う車室内空調ユニットに設けられ、車室内空調ユニット内に空気を流通させる。
図1に示すように、送風装置10は遠心式送風機である。送風装置10は、遠心ファンであるターボファン12と、ファンモータ14と、ファンケース16と、ガイド部18とを備えている。
ターボファン12は、ファン軸心Cfまわりに回転するファンである。ターボファン12は、ファン軸心Cfまわりに相互間隔を空けつつ並んで配置された複数枚の翼を有している。このターボファン12は、そのターボファン12の回転に伴い、ファン軸心Cfの軸方向Daの一方側から空気を吸い込むと共に、その吸い込んだ空気を、矢印Frで示されるようにファン軸心Cfの径方向Drの外側へと吹き出す。このターボファン12には、ファンケース16に支持されたファンモータ14が連結されており、ターボファン12は、ファンモータ14によってファン軸心Cfまわりに回転させられる。なお、本実施形態の説明では、ファン軸心Cfの軸方向Daはファン軸方向Daとも称され、ファン軸心Cfの径方向Drはファン径方向Drとも称される。
ファンケース16は例えば樹脂製であり、そのファンケース16内にターボファン12を収容している。ファンケース16は、一方側壁部161と他方側壁部164と周壁部165とを有している。一方側壁部161と他方側壁部164と周壁部165はそれぞれ、例えば板状の壁として構成されている。
ファンケース16の一方側壁部161は、ターボファン12に対しファン軸方向Daの一方側に配置され、ファン径方向Drに拡がるように形成されている。この一方側壁部161には、一方側壁部161に対するファン軸方向Daの一方側からターボファン12へ向けて空気が通過する吸込口162aが形成されている。すなわち、その吸込口162aは、ターボファン12に対しファン軸方向Daの一方側に設けられている。そして、一方側壁部161は、吸込口162aを形成している吸込部162を有している。
この吸込口162aは、ターボファン12と同心になるように配置されている。別言すれば、吸込口162aは、ファン軸心Cfを中心として形成された円形の開口孔として形成されている。
また、吸込部162は、吸込口162aに面する円環状の吸込内壁面162bを有している。この吸込部162はベルマウス部として構成されており、吸込部162に対するファン軸方向Daの一方側から空気を滑らかに吸込口162aに流入させる。従って、吸込内壁面162bはベルマウス面として設けられ、ファン径方向Drの外側へ曲りながらファン軸方向Daの他方側から一方側へと延びている。そして、吸込内壁面162bは、ファン軸方向Daの一方側の端では、ファン軸方向Daの一方側を向いた一方側壁部161の表面(すなわち、一方側壁部161の一方側表面)に滑らかに接続している。
また、ファンケース16は、そのファンケース16に対しファン軸方向Daの一方側に設けられた上流側通路部20に連結している。この上流側通路部20とファンケース16は一体に構成され、例えば車室内空調ユニットの外殻を成す筐体の一部を構成している。
上流側通路部20とファンケース16とを含む上記筐体は複数の樹脂部材が互いに連結し固定されることで1つの構成部品になっている。例えば、上流側通路部20を有する第1の樹脂部材と、一方側壁部161および周壁部165を有する第2の樹脂部材と、他方側壁部164を有する第3の樹脂部材とが互いに連結し固定されている。
上流側通路部20の内側には、吸込口162aに対し空気流れ上流側に設けられた上流側通路20aが形成されている。その上流側通路20aは、吸込口162aに対してファン軸方向Daの一方側から連結している。
また、上流側通路20aの横断面である通路断面は例えば矩形形状を成し、吸込口162aよりも大きい。別言すれば、上流側通路20aは、吸込口162aに比して通路断面積が大きい通路として形成されている。従って、ファンケース16は、上流側通路20aから吸込口162aへ空気が集合するように配置されていると言える。なお、上流側通路20aの通路断面積とは、言い換えれば、上流側通路20aの横断面における断面積であり、吸込口162aの通路断面積とは、吸込口162aの横断面における断面積である。その上流側通路20aの横断面および吸込口162aの横断面は、例えば図1ではファン軸心Cfに垂直な平面で切断して得られる断面になる。
具体的に、ファンケース16の一方側壁部161は、その一方側壁部161の一方側表面に含まれる導風壁面161aを有し、その導風壁面161aは、吸込部162からファン径方向Drの外側へ拡がると共に、上流側通路20aの下流端に面している。そして、その導風壁面161aは、上流側通路20aの空気を吸込口162aへ集合させるように導く。
本実施形態では、上流側通路20aには、上流側機器としての蒸発器21が配置されている。この蒸発器21は、例えば上流側通路部20によって保持されている。
蒸発器21は、上流側通路20aを流れる空気と蒸発器21内の冷媒とを熱交換させることによりその空気を冷却する熱交換器である。蒸発器21は、複数のチューブと複数のフィンとで構成されたコア部211と、そのコア部211の両端に連結された一対のタンク部212、213とを有している。
蒸発器21は上流側通路20aの通路断面全体にわたるように配置されているので、上流側通路20aにおいて蒸発器21に対する空気流れ上流側から下流側へ流れる空気の略全量が、蒸発器21を通過する。そして、その蒸発器21を通過する空気は、タンク部212、213ではなく専らコア部211を通過するので、そのコア部211は、上流側通路20aに含まれ空気が通過する空気通過部として機能する。
蒸発器21のコア部211は、チューブ内の冷媒と空気とを熱交換させる部分であるが、コア部211を通過する空気を整流する機能も備えている。このコア部211が有する空気流れ下流側の空気流出面211aは、ファン軸方向Daの他方側を向いており、吸込口162aに対向している。
また、蒸発器21のコア部211は、吸込口162aよりもファン径方向Drの外側へ拡がった外形を成している。従って、ファンケース16の導風壁面161aは、上流側通路20aの空気を吸込口162aへ集合させると上述したが、詳しく言うと、その導風壁面161aは、蒸発器21のコア部211を通過した空気を吸込口162aへ集合させるように導く。
ファンケース16の他方側壁部164は、ターボファン12に対しファン軸方向Daの一方側とは逆側の他方側に配置され、ファン径方向Drに拡がるように形成されている。例えば、ファンモータ14が有するステータ等の非回転部分は、ファンケース16のうち、この他方側壁部164に固定されている。
ファンケース16の周壁部165は、ファン軸心Cfまわりの全周にわたってターボファン12の外周を取り巻くように形成されている。そして、周壁部165は、空気が流通する空間がターボファン12の全周に十分確保されるように、ターボファン12に対しファン径方向Drに離れて配置されている。このターボファン12と周壁部165との間に形成された空間は、ターボファン12から吹き出された空気が流通するファン周囲空間16aとなっている。
このファン周囲空間16aは、ファン軸方向Daでは、一方側壁部161と他方側壁部164との間に形成される空間である。ファン周囲空間16aは、ターボファン12の周りをその全周にわたって取り巻くように環状に形成されている。このようなファン周囲空間16aが形成されているので、ファンケース16は、ターボファン12の全周にわたってターボファン12から空気が吹き出されるように構成されていることになる。
具体的には、本実施形態のファンケース16は、例えばシロッコファン用のスクロールケーシングのようにノーズ部を有しておらず、ファン周囲空間16aは渦巻き状の通路ではない。別言すれば、ファンケース16は、ファン周囲空間16aに吹き出た空気をファン軸心Cfまわりの周方向の片側へ旋回させる構成にはなっていない。従って、ファン周囲空間16aに対し、ターボファン12の全周にわたって矢印Frのように、ターボファン12から空気が満遍なく吹き出される。
そして、ファン周囲空間16aは、他方側壁部164のファン径方向Drの外側でファン下流通路16bに連結しており、そのファン下流通路16bは、他方側壁部164からファン軸方向Daの他方側へと延びている。そのファン下流通路16bは、ファン軸心Cfまわりの全周にわたって環状に形成されていてもよいし、ファン軸心Cfまわりの全周のうち部分的に形成されていてもよい。
ターボファン12からファン周囲空間16aに吹き出された空気は、周壁部165に案内されつつ、ファン周囲空間16aからファン下流通路16bへと流れる。すなわち、そのファン周囲空間16aに吹き出された空気は、矢印Faで示されるように、ファン周囲空間16aからファン下流通路16bを通ってターボファン12よりもファン軸方向Daの他方側へ流れる。
ガイド部18は、ファンケース16に対して固定され、ターボファン12に対しファン軸方向Daの一方側に設けられている。このガイド部18は、ターボファン12へ吸い込まれる空気を案内する筒状の案内壁として構成されている。別言すると、ガイド部18は、吸込口162aを通過する空気を整流する整流部材として機能する。
ガイド部18は、ターボファン12へ吸い込まれる空気の流れをファン径方向Drに仕切り分けているので、ガイド部18に対するファン径方向Drの内側にも外側にもそれぞれ、ターボファン12へ吸い込まれる空気が流れる。また、ガイド部18は、そのガイド部18が設けられない場合との比較で吸込口162aの中心側へ空気をより多く導くように構成されている。
具体的には、図1および図2に示すように、ガイド部18は、ファン軸方向Daに沿った方向視で環状に形成されている。そして、ガイド部18は、ファン軸方向Daの一方側に設けられた一端181と、ファン軸方向Daの一方側とは逆側の他方側に設けられた他端182とを有している。
このガイド部18は、一端181が他端182に比してファン径方向Drの外側へ拡がった形状を成している。そして、ガイド部18は、ファン径方向Drの外側へ曲りながら、ファン軸方向Daの他方側から一方側へと延びている。
例えば、そのガイド部18の一端181と他端182は何れも円形の端縁形状を成し、ガイド部18は、ファン軸方向Daに沿った方向視で他端182全部が一端181の外形の内側に入るように形成されている。そして、その一端181および他端182の内径同士を比較すると、一端181の直径DG1は他端182の直径DG2よりも大きい。要するに、両者の直径DG1、DG2は、「DG1>DG2」の関係にある。なお、一端181および他端182の外径同士を比較しても、これと同様に、一端181の直径は他端182の直径よりも大きい。また、本実施形態では、ガイド部18の一端181の端面はファン径方向Drの外側向きになっているので、その一端181の外径と内径は同じ大きさである。
また、上流側通路20aのうちの空気流れ下流側の部位である通路下流部位20bが有する中心位置Cpは、ファン軸心Cfに対して、ファン径方向Drのうちの一方向である通路偏心方向D1における一方側にずれている。詳細には、ファン軸方向Daに沿った方向視において、その通路下流部位20bの中心位置Cpは、ファン軸心Cfに対して通路偏心方向D1における一方側にずれている。その通路下流部位20bとは、具体的に言えば、上流側通路20aのうち、ファンケース16の導風壁面161aが面し蒸発器21が配置された部位である。
本実施形態では、ファン軸方向Daに沿った方向視において、蒸発器21のコア部211の中心位置は、通路下流部位20bの中心位置Cpに一致している。従って、ファン軸方向Daに沿った方向視において、そのコア部211の中心位置も、ファン軸心Cfに対して通路偏心方向D1における一方側にずれている。なお、通路下流部位20bの中心位置Cpとは、別言すれば、その通路下流部位20bを一様な空間と仮定した場合の通路下流部位20bの重心位置である。また、コア部211の中心位置とは、別言すれば、そのコア部211を一様な空間と仮定した場合のコア部211の重心位置である。このコア部211の中心位置は、ファン軸方向Daに沿った方向視においては、コア部211の空気流出面211aの中心位置でもある。
このように、ファン軸方向Daに沿った方向視において、通路下流部位20bの中心位置Cpとコア部211の中心位置とがファン軸心Cfに対して通路偏心方向D1の一方側にずれているので、それに合わせて、ガイド部18の一端181も配置されている。すなわち、ファン軸方向Daに沿った方向視において、ガイド部18の一端181の中心位置C1gも、ファン軸心Cfに対し通路偏心方向D1の一方側へずれている。
その一方で、ガイド部18の他端182は、ファン軸心Cfを中心として形成されている。要するに、ファン軸方向Daに沿った方向視において、その他端182の中心位置は、ファン軸心Cfに一致している。
また、ガイド部18は、吸込口162aと上流側通路20aの通路下流部位20bとに跨るように配置されている。従って、ガイド部18の一端181は、ファンケース16の導風壁面161aに対しファン軸方向Daの一方側に配置され、ガイド部18の他端182は、ファン軸方向Daにおいて吸込口162aの一方側の端よりも他方側に配置されている。例えば、その他端182は、ファン軸心Cfまわりの全周にわたり、吸込内壁面162bからファン径方向Drの内側へ離れて配置されている。
但し、その通路下流部位20bでは、ガイド部18は、蒸発器21の空気流出面211aから離れて配置されている。すなわち、ガイド部18の一端181と空気流出面211aとの間には、ファン軸方向Daに空いた軸方向隙間が形成されている。
詳細には、ファン軸方向Daにおけるガイド部18の一端181とファンケース16の導風壁面161aとの間隔CLbは、ファン軸方向Daにおけるガイド部18の一端181と蒸発器21との間隔CLaよりも大きい。
ここで、ガイド部18が奏する作用効果を説明するために、図1に示された本実施形態の送風装置10からガイド部18を取り除いた比較例を想定する。その比較例では、ガイド部18によって空気が導かれることなく、吸込口162aよりもファン径方向Drの外側から空気が吸込口162aへ旋回しつつ集風する。そのため、吸込内壁面162bに沿った空気の流速が例えば吸込口162aの中心位置での空気流速に比して著しく大きくなる。その結果、ターボファン12の翼の相互間に吸い込まれる空気は、翼前縁ではファン軸方向Daの一方側へ偏って多く集まり、それに起因して、ターボファン12の回転騒音(すなわち、BPF音)が大きくなる。なお、BPFとは、Blade Passing Frequencyの略である。
これに対し、本実施形態の送風装置10はガイド部18を備えており、そのガイド部18は、ガイド部18が設けられない場合との比較で吸込口162aの中心側へ空気をより多く導くように構成されている。要するに、そのガイド部18は、比較例の送風装置との比較で、吸込口162aの中心側へ空気をより多く導くように構成されている。従って、比較例の送風装置と比較して、吸込口162aを通過する空気が吸込口162aのうちその吸込口162aの周縁部分(詳細には、吸込内壁面162bの近傍)に偏って多く流れるという現象が改善される。
そのため、吸込口162aを通過する空気の流量分布に生じるムラが低減される。詳細には、その吸込口162aにおける空気の流量分布において、ファン径方向Drでは均一な流量分布に近づき、その流量分布においてファン径方向Drに生じる流量ムラが低減される。その結果として、その吸込口162aを通過する空気の流速分布においてファン径方向Drに生じる流速ムラが低減される。これにより、比較例の送風装置と比較して、ターボファン12の翼前縁辺りでも空気の流速分布に生じる流速ムラが低減され、ターボファン12の回転騒音を抑制することが可能である。
例えば、所定の送風条件で、本実施形態の送風装置10と比較例の送風装置とのそれぞれの吸込平均流速を比較した試験結果が、図3に示されている。その吸込平均流速は、図2および図4に示すように、吸込口162aの下流端において吸込口162aの半径Ri上で得られる空気流速の平均値として算出される。また、図3の横軸の角度は、図2および図4に示された0°、90°、180°、270°と同じであり、ファン軸心Cfを中心とした周方向位置を示している。なお、本実施形態の説明において流量とは、特段の記載がない限り、質量流量を意味する。
図3の試験結果では、本実施形態における吸込平均流速の分布は破線L1で示され、比較例における吸込平均流速の分布は実線Lxで示されている。そして、吸込平均流速の分布における最大値と最小値との差は、本実施形態では流速差V1であり、比較例では流速差Vxである。この両者の流速差V1、Vxは「V1<Vx」の関係にあるので、この図3の試験結果から、本実施形態では比較例よりも、吸込口162aを通過する空気の流速分布に生じるムラが低減されていることが判る。
そして、図5に示すように、本実施形態では比較例よりも、BPF1次音が8dB低減されるという結果が得られた。なお、図5の縦軸に示されたBPF1次音は、ターボファン12の回転騒音を構成する或る周波数成分の音圧であり、具体的には、ターボファン12の回転数と翼枚数とを乗じて得た値に基づく一次周波数成分の音圧である。
この図3および図5からも判るように、本実施形態の送風装置10はガイド部18を備えることで、比較例の送風装置よりも、ターボファン12の回転騒音を抑制することが可能である。
また、本実施形態によれば、図1および図2に示すように、ガイド部18は、ファン軸方向Daに沿った方向視で環状に形成されている。そして、ガイド部18は、ファン軸方向Daの一方側に設けられた一端181と、ファン軸方向Daの他方側に設けられた他端182とを有し、ガイド部18は、一端181が他端182に比してファン径方向Drの外側へ拡がった形状を成している。従って、ガイド部18が設けられない場合との比較で吸込口162aの中心側へ空気をより多く導くようにガイド部18を構成することを、簡単な構成のガイド部18で実現することが可能である。
また、本実施形態によれば、ガイド部18は、ファン径方向Drの外側へ曲りながら、ファン軸方向Daの他方側から一方側へと延びている。従って、ガイド部18の近傍でガイド部18に沿って進む空気流れがガイド部18の表面から剥離することを回避しつつ、吸込口162aへ吸い込まれる空気流れをガイド部18で案内することが可能である。
ここで、本実施形態と、ガイド部18が設けられていない上述した比較例とを対比しながら説明する。本実施形態とその比較例との何れでも、吸込口162aは、ファン軸心Cfを中心として形成されている。そして、ファン軸方向Daに沿った方向視において、上流側通路20aのうちの通路下流部位20bが有する中心位置Cpは、ファン軸心Cfに対して、ファン径方向Drのうちの一方向である通路偏心方向D1における一方側にずれている。そのため、通路偏心方向D1の他方側よりも一方側からより多くの空気が吸込口162aへ向かって流れる。
これにより、吸込口162aを通過する空気が吸込口162aのうち通路偏心方向D1の一方側に偏って多く流れるという現象が比較例では発生する。これに対し、本実施形態の送風装置10はガイド部18を備えている。そして、ファン軸心Cfに対する通路下流部位20bの中心位置Cpのずれに合わせて、ファン軸方向Daに沿った方向視で、ガイド部18の一端181の中心位置C1gも、ファン軸心Cfに対し通路偏心方向D1の一方側へずれている。
従って、ガイド部18が設けられていない比較例と比較して、本実施形態では、吸込口162aを通過する空気が吸込口162aのうち通路偏心方向D1の一方側に偏って多く流れるという現象が改善される。すなわち、吸込口162aを通過する空気の流量分布に生じるムラが低減される。その結果として、その吸込口162aを通過する空気の流速分布で通路偏心方向D1の流速ムラが縮小するので、ターボファン12の回転騒音を抑制することが可能である。
また、本実施形態によれば、上流側通路20aには、上流側機器としての蒸発器21が配置されている。そして、ガイド部18は、その蒸発器21から離れて配置されている。従って、例えば車両の振動に伴い送風装置10に対し振動が加えられた場合などに、ガイド部18が蒸発器21に接触することを防止することできる。延いては、そのガイド部18と蒸発器21との接触に起因した蒸発器21またはガイド部18の損傷を防止することができる。
また、ガイド部18と蒸発器21とが互いに接触している場合と比較してガイド部18と蒸発器21との間で熱が格段に伝わりにくいので、ガイド部18が蒸発器21の冷却によって凍結してしまうという事態を防止することが可能である。
また、本実施形態によれば、ファン軸方向Daにおけるガイド部18の一端181とファンケース16の導風壁面161aとの間隔CLbは、ファン軸方向Daにおけるガイド部18の一端181と蒸発器21との間隔CLaよりも大きい。従って、ガイド部18の外側を通って吸込口162aへ吸い込まれる空気流れが不必要に絞られることを回避することが可能である。そのため、ファン径方向Drでのガイド部18の内側を通って吸込口162aへ吸い込まれる空気の流量だけでなく、ファン径方向Drでのガイド部18の外側を通って吸込口162aへ吸い込まれる空気の流量も適切に確保することが容易である。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。また、前述の実施形態と同一または均等な部分については省略または簡略化して説明する。このことは後述の実施形態の説明においても同様である。
図6および図7に示すように、本実施形態では、上流側通路20aが有する通路下流部位20bは、ファン軸心Cfを中心に設けられている。すなわち、上流側通路20aが有する通路下流部位20bの中心位置Cp(図1参照)は、ファン軸心Cfに一致する。そして、蒸発器21のコア部211の中心位置も、ファン軸心Cfに一致する。
そのため、ガイド部18の一端181は、ファン軸心Cfを中心として形成されている。すなわち、ガイド部18の一端181の中心位置C1g(図1参照)も、ファン軸心Cfに一致する。なお、第1実施形態と同様のことだが、ガイド部18の他端182も、ファン軸心Cfを中心として形成されている。
従って、ガイド部18が設けられない場合との比較で吸込口162aの中心側へ空気をより多く導くというガイド部18の作用効果を、ファン軸心Cfまわりの全周にわたって満遍なく得ることができる。
以上説明したことを除き、本実施形態は第1実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。
図8および図9に示すように、本実施形態の送風装置10は、第1実施形態のガイド部18に替えて、ガイド部22を備えている。このガイド部22は、吸込口162aを通過する空気を整流する整流部材として機能する。そして、ガイド部22は、ガイド部22が設けられていない場合との比較で、吸込口162aを通過する空気の流量分布に生じるムラを低減するという機能を発揮する。これらの点では、本実施形態のガイド部22は第1実施形態のガイド部18と同様であるが、その機械的な構造において第1実施形態のガイド部18と異なる。
なお、ファン軸方向Daに沿った方向視において、蒸発器21のコア部211の中心位置は通路下流部位20bの中心位置Cpに一致する。そして、ファン軸方向Daに沿った方向視において、その通路下流部位20bの中心位置Cpとコア部211の中心位置は何れも、ファン軸心Cfに対して通路偏心方向D1の一方側にずれている。これらの点は、本実施形態でも第1実施形態と同様であり、図8および図9の矢印AD1は、ファン軸心Cfを基準とした通路下流部位20bの中心位置Cpのズレ方向を示している。
具体的に、本実施形態のガイド部22は、例えばファンケース16のうち吸込部162に固定されている。本実施形態のガイド部22は、ターボファン12に対しファン軸方向Daの一方側に設けられているという点では第1実施形態のガイド部18と同様であるが、ガイド部22の全体が吸込口162a内に収まるように吸込口162a内に配置されている。
図9~図11に示すように、ガイド部22は、仕切部として設けられた複数の仕切リブ221から構成されている。この複数の仕切リブ221は、ファン軸方向Daに沿った側面を有する仕切壁として構成されている。すなわち、複数の仕切リブ221はそれぞれ、ファン軸方向Daに垂直な方向を厚み方向とする向きで、吸込口162a内に配置されている。
そして、複数の仕切リブ221は、ファン軸方向Daに垂直な方向に吸込口162aを仕切っており、それにより、吸込口162aを複数の分割流路162cに分割している。その複数の分割流路162cは、互いの間に仕切リブ221を介在させて、ファン軸方向Daに垂直な方向に並んでいる。
この仕切リブ221が吸込口162aを細かく仕切るほど、分割流路162cが細い流路になるので、吸込口162aを通過する空気の流通抵抗(すなわち、吸込口162aの流通抵抗)は大きくなる。その吸込口162aの流通抵抗とは、空気が吸込口162aを通過する際の通り難さを表しており、その流通抵抗が大きくなるほど、空気が吸込口162aを通過しにくいことを示している。
仕切リブ221は吸込口162aを部分的に塞ぐものではないので、吸込口162aの中で全体的に空気の流通を可能にしつつ、吸込口162aの中で、吸込口162aを通過する空気の流通抵抗に差異を設けている。
ガイド部22の複数の仕切リブ221は、ファン軸方向Daに沿った方向視で放射状に延びている。
また、吸込口162a内の複数の分割流路162cのうち、通路偏心方向D1の一方側に配置された分割流路162cほど、ファン軸方向Daに垂直な分割流路162cの横断面(別言すれば、流路断面)が小さくなるように形成されている。すなわち、複数の仕切リブ221は、吸込口162aのうちファン軸心Cfに対する通路偏心方向D1の一方側ではその一方側とは逆側の他方側に比して吸込口162aを細かく仕切っている。別言すると、複数の仕切リブ221は、吸込口162aのうちファン軸心Cfに対する通路偏心方向D1の一方側では、他方側に比して密に配置されている。
このような構成から、吸込口162aのうちファン軸心Cfに対する通路偏心方向D1の一方側では他方側に比して、吸込口162aの流通抵抗が大きくなっている。このことは、ファン軸心Cfに対する通路下流部位20bの中心位置Cpのズレに起因して、通路偏心方向D1の他方側よりも一方側からより多くの空気が吸込口162aへ向かって流れるという現象に対する対策となっている。つまり、吸込口162a内における流通抵抗の差異は、ガイド部22が設けられていない場合と比較して、吸込口162aを通過する空気が吸込口162aのうち通路偏心方向D1の一方側に偏って多く流れるという現象を是正するように作用する。
従って、本実施形態のガイド部22は、そのガイド部22が設けられない場合との比較で、吸込口162aの流通抵抗の分布に敢えてムラを生じさせることにより、吸込口162aを通過する空気の流量分布に生じるムラを低減する。
すなわち、本実施形態によれば、例えば吸込口162aを通過する空気の流通抵抗の分布が均一な分布である場合と比較して、吸込口162aを通過する空気の流量分布に生じるムラが低減される。これによって、吸込口162aを通過する空気の流速分布で流速ムラが低減される。その結果として、ターボファン12の回転騒音を抑制することが可能である。
また、本実施形態によれば、ガイド部22は、仕切部として設けられた複数の仕切リブ221を有し、その複数の仕切リブ221は、ファン軸方向Daに垂直な方向に吸込口162aを仕切る。そして、仕切リブ221が吸込口162aを細かく仕切るほど、吸込口162aの流通抵抗は大きくなる。従って、吸込口162aを通過する空気の流量分布に生じるムラを低減するように吸込口162aの流通抵抗の分布にムラを生じさせることを、簡単な構成のガイド部22で実現することが可能である。
また、本実施形態によれば、複数の仕切リブ221は、吸込口162aのうちファン軸心Cfに対する通路偏心方向D1の一方側では他方側に比して吸込口162aを細かく仕切っている。従って、ガイド部22が設けられていない場合と比較して、吸込口162aを通過する空気が吸込口162aのうち通路偏心方向D1の一方側に偏って多く流れるという現象が改善され、吸込口162aを通過する空気の流量分布に生じるムラが低減される。その結果として、その吸込口162aを通過する空気の流速分布で通路偏心方向D1の流速ムラが縮小するので、ターボファン12の回転騒音を抑制することが可能である。
以上説明したことを除き、本実施形態は第1実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第3実施形態と異なる点を主として説明する。
図12および図13に示すように、本実施形態では、ファン軸方向Daに沿った方向視において、ガイド部22を構成する複数の仕切リブ221は、吸込口162aの全体に及ぶようには設けられていない。本実施形態の複数の仕切リブ221は、吸込口162aのうち、ファン軸心Cfを基準とした通路下流部位20bの中心位置Cp(図8参照)のズレ方向側に偏って配置されている。言い換えると、その複数の仕切リブ221は、吸込口162aのうち通路偏心方向D1の一方側に部分的に配置されている。
従って、本実施形態でも第3実施形態と同様に、吸込口162aのうちファン軸心Cfに対する通路偏心方向D1の一方側では他方側に比して、吸込口162aの流通抵抗が大きくなっている。但し、本実施形態では第3実施形態と比較して、吸込口162aのうちファン軸心Cfに対する通路偏心方向D1の一方側における上記流通抵抗と他方側における上記流通抵抗との差が大きくなっている。
また、本実施形態では、吸込口162aを通過する空気の圧損が仕切リブ221によって大きくされている箇所が、吸込口162aのうち部分的に限定されている。従って、複数の仕切リブ221が吸込口162aの全体に及ぶように配置されている第3実施形態と比較して、本実施形態では、吸込口162a全体で見れば、その吸込口162aを通過する空気の圧損を低減することができる。
以上説明したことを除き、本実施形態は第3実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第3実施形態と共通の構成から奏される効果を第3実施形態と同様に得ることができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第3実施形態と異なる点を主として説明する。
本実施形態では、図6に示される第2実施形態と同様に、上流側通路20aが有する通路下流部位20bは、ファン軸心Cfを中心に設けられている。すなわち、上流側通路20aが有する通路下流部位20bの中心位置Cp(図1参照)は、ファン軸心Cfに一致する。そして、蒸発器21のコア部211の中心位置も、ファン軸心Cfに一致する。
そのため、図14および図15に示すように、ガイド部22を構成する複数の仕切リブ221は、ファン軸心Cfまわりの全周にわたり吸込口162aをファン軸心Cfの周方向Dc(すなわち、ファン周方向Dc)に均等に仕切るように設けられている。つまり、ファン軸方向Daに沿った方向視において、複数の仕切リブ221は、ファン軸心Cfに対し何れかの方向へ偏った配置にはなっていない。
また、ガイド部22は、吸込口162aに設けられた複数の仕切リブ221のうちの1つのリブとして、環状仕切リブ222を有している。この環状仕切リブ222は、ファン軸心Cfを中心として環状に延びている。
環状仕切リブ222に対するファン径方向Drの内側にも外側にも分割流路162cが形成されている。そして、環状仕切リブ222に対しファン径方向Drの外側に形成された分割流路162cは外側分割流路162dとして設けられ、環状仕切リブ222に対しファン径方向Drの内側に形成された分割流路162cは内側分割流路162eとして設けられている。
この外側分割流路162dは複数形成され、何れも同じ大きさでファン周方向Dcに並んで配置されている。内側分割流路162eについても同様であり、内側分割流路162eは複数形成され、何れも同じ大きさでファン周方向Dcに並んで配置されている。
但し、複数の仕切リブ221は、吸込口162aのうち環状仕切リブ222に対するファン径方向Drの外側では内側に比して、その吸込口162aを細かく仕切っている。要するに、複数の仕切リブ221は、吸込口162aのうちファン径方向Drの外側ほどその吸込口162aを細かく仕切るように設けられている。別言すると、複数の仕切リブ221は、吸込口162aのうちファン径方向Drの外側ほど密に配置されている。
つまり、複数の外側分割流路162dの各流路断面と複数の内側分割流路162eの各流路断面とを比較すると、外側分割流路162dの流路断面の面積は、内側分割流路162eの流路断面の面積よりも小さい。
従って、吸込口162a内において、ファン径方向Drの外側ほど空気が流れにくくなり、それ応じて、吸込口162aへ流入する空気は、吸込口162aの中でファン径方向Drの内側へ導かれ易くなる。すなわち、ガイド部22が設けられていない場合と比較して、吸込口162aを通過する空気が吸込口162aのうち吸込内壁面162bの近傍に偏って多く流れるという現象が改善され、吸込口162aを通過する空気の流量分布に生じるムラが低減される。要するに、その吸込口162aにおける空気の流量分布において、ファン径方向Drに生じる流量ムラが低減される。これにより、その吸込口162aを通過する空気の流速分布においてファン径方向Drに生じる流速ムラが低減されるので、ターボファン12の回転騒音を抑制することが可能である。
以上説明したことを除き、本実施形態は第3実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第3実施形態と共通の構成から奏される効果を第3実施形態と同様に得ることができる。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第5実施形態と異なる点を主として説明する。
図16に示すように、複数の仕切リブ221は、吸込口162aのうちファン径方向Drの外側ほどその吸込口162aを細かく仕切るように設けられている。この点では、本実施形態は第5実施形態と同様である。
但し、本実施形態では第5実施形態と異なり、環状仕切リブ222に対するファン径方向Drの内側に、仕切リブ221は設けられていない。従って、本実施形態の内側分割流路162eは、ファン軸心Cfを中心とした円形断面の単一の空気流路として形成されている。なお、本実施形態の外側分割流路162dは、第5実施形態の外側分割流路162dと同じである。
従って、仕切リブ221が図15のように配置された第5実施形態と比較して、本実施形態では、吸込口162aのうち環状仕切リブ222に対するファン径方向Drの内側を通過する空気の圧損を低減することができる。このことは、吸込口162aの全体において、その吸込口162aを通過する空気の圧損低減につながる。
以上説明したことを除き、本実施形態は第5実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第5実施形態と共通の構成から奏される効果を第5実施形態と同様に得ることができる。
(他の実施形態)
(1)上述の各実施形態では例えば図1に示すように、上流側通路20aに配置された上流側機器は蒸発器21であるが、これは一例である。例えば、その上流側機器は、空気を濾過するフィルタであってもよい。また、その上流側通路20aには、上流側機器が配置されていないことも考え得る。
(2)上述の第3実施形態では図8および図9に示すように、複数の仕切リブ221は、ファン軸方向Daに垂直な方向に吸込口162aを仕切っているが、これは一例である。例えば、複数の仕切リブ221は、ファン軸方向Daに略垂直ではあるがファン軸方向Daに対し多少傾いた方向に、吸込口162aを仕切っていても差し支えない。要するに、複数の仕切リブ221は、ファン軸方向Daに交差した方向に吸込口162aを仕切っていればよい。
(3)上述の第3実施形態では図9に示すように、ガイド部22の複数の仕切リブ221は、ファン軸方向Daに沿った方向視で放射状に延びているが、その仕切リブ221の形状は種々想定できる。例えば、複数の仕切リブ221は、格子状またはハニカム状に形成されていてもよく、吸込口162aの中心にまで延びていなくても差し支えない。また、複数の仕切リブ221は仕切部として設けられているが、その仕切部はリブ状である必要はなく、例えば仕切部はメッシュ状であってもよい。
(4)上述の第3実施形態では図9に示すように、複数の仕切リブ221は、厚みが一定の板形状を成しているが、その仕切リブ221の厚みは一定である必要はない。複数の仕切リブ221の相互間で、その厚みが異なっていてもよいし、1つの仕切リブ221の中で厚みが不均一であってもよい。
(5)上述の第3実施形態では図9に示すように、ガイド部22は、複数の仕切リブ221から構成されているが、その仕切リブ221の数に限定はなく、例えばガイド部22が1本の仕切リブ221で構成されていても差し支えない。
(6)上述の第3および第4各実施形態では図9および図13に示すように、吸込口162a内には、図15の環状仕切リブ222に相当する環状の仕切リブ221は設けられていないが、これは一例である。例えば、そのような環状の仕切リブ221が、放射状に延びる複数の仕切リブ221に加えて設けられていても差し支えない。そして、そのような環状の仕切リブ221を1つまたは複数設けることで、例えば、その環状の仕切リブ221を含む複数の仕切リブ221は、吸込口162aのうちファン径方向Drの外側ほどその吸込口162aを細かく仕切ってもよい。
(7)上述の第3~第6実施形態では例えば図9に示すように、吸込口162aの流通抵抗の大小は、仕切リブ221の配置の粗密に応じて設定されるが、これは一例である。例えばガイド部22が、スポンジなど連続気泡構造の多孔質体で構成されており、吸込口162aの流通抵抗の大小は、その多孔質体の連続気泡の粗密に応じて設定されていても差し支えない。
(8)上述の第1および第2実施形態では、例えば図1および図2に示すように、ガイド部18の一端181と他端182は何れも円形の端縁形状を成しているが、これは一例である。例えば、その一端181と他端182との一方または両方が矩形の端縁形状を成していても差し支えない。
(9)上述の各実施形態において、送風装置10は車室内空調ユニットに用いられるものであるが、それ以外の用途に用いられるものであっても差し支えない。
(10)なお、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、送風装置は、ターボファンに対しファン軸方向(すなわち、ファン軸心の軸方向)の一方側に設けられたガイド部を備える。そして、そのガイド部は、ガイド部が設けられない場合との比較で、吸込口を通過する空気の流通抵抗の分布にムラを生じさせることにより、吸込口を通過する空気の流量分布に生じるムラを低減する。
また、第2の観点によれば、ガイド部は、ファン軸方向に交差した方向に吸込口を仕切る仕切部を有し、吸込口の流通抵抗は、仕切部が吸込口を細かく仕切るほど大きくなる。従って、吸込口を通過する空気の流量分布に生じるムラを低減するように吸込口の流通抵抗の分布にムラを生じさせることを、簡単な構成のガイド部で実現することが可能である。
また、第3の観点によれば、吸込口はファン軸心を中心として形成され、上流側通路の空気流れ下流側の部位が有する中心位置は、ファン軸心に対して、ファン径方向(すなわち、ファン軸心の径方向)のうちの一方向における一方側にずれている。そして、仕切部は、吸込口のうちファン軸心に対する上記一方向の一方側ではその一方側とは逆側の他方側に比して吸込口を細かく仕切っている。従って、ガイド部が設けられていない場合と比較して、吸込口を通過する空気が吸込口のうち上記一方向の一方側に偏って多く流れるという現象が改善され、吸込口を通過する空気の流量分布に生じるムラが低減される。その結果として、その吸込口を通過する空気の流速分布で上記一方向における流速ムラが縮小するので、ターボファンの回転騒音を抑制することが可能である。
また、第4の観点によれば、吸込口はファン軸心を中心として形成され、上流側通路の空気流れ下流側の部位は、ファン軸心を中心に設けられている。そして、仕切部は、ファン軸心まわりの全周にわたり吸込口をファン軸心の周方向に均等に仕切るように設けられている。
また、第5の観点によれば、仕切部は、吸込口のうちファン径方向の外側ほどその吸込口を細かく仕切るように設けられている。従って、吸込口内において、ファン径方向の外側ほど空気が流れにくくなり、それ応じて、吸込口へ流入する空気は、吸込口の中でファン径方向の内側へ導かれ易くなる。すなわち、ガイド部が設けられていない場合と比較して、吸込口を通過する空気が吸込口のうちその吸込口の周縁部分に偏って多く流れるという現象が改善され、吸込口を通過する空気の流量分布に生じるムラが低減される。これにより、その吸込口を通過する空気の流速分布で流速ムラが低減されるので、ターボファンの回転騒音を抑制することが可能である。
また、第6の観点によれば、送風装置は、ターボファンに対しファン軸方向の一方側に設けられたガイド部を備える。そして、そのガイド部は、ガイド部が設けられない場合との比較で吸込口の中心側へ空気をより多く導くように構成されている。
また、第7の観点によれば、ガイド部は、ファン軸方向に沿った方向視で環状に形成され、ファン軸方向の一方側に設けられた一端と、ファン軸方向の一方側とは逆側の他方側に設けられた他端とを有する。ガイド部は、一端が他端に比してファン径方向の外側へ拡がった形状を成している。従って、ガイド部が設けられない場合との比較で吸込口の中心側へ空気をより多く導くようにガイド部を構成することを、簡単な構成のガイド部で実現することが可能である。
また、第8の観点によれば、ガイド部は、ファン径方向の外側へ曲りながら、ファン軸方向の他方側から一方側へと延びている。従って、ガイド部の近傍でガイド部に沿って進む空気流れがガイド部の表面から剥離することを回避しつつ、吸込口へ吸い込まれる空気流れをガイド部で案内することが可能である。
また、第9の観点によれば、吸込口はファン軸心を中心として形成され、上流側通路の空気流れ下流側の部位が有する中心位置は、ファン軸心に対して、ファン径方向のうちの一方向における一方側にずれている。そして、ガイド部の一端の中心位置も、ファン軸心に対し上記一方向の一方側へずれている。従って、ガイド部が設けられていない場合と比較して、吸込口を通過する空気が吸込口のうち上記一方向の一方側に偏って多く流れるという現象が改善され、吸込口を通過する空気の流量分布に生じるムラが低減される。その結果として、その吸込口を通過する空気の流速分布で上記一方向における流速ムラが縮小するので、ターボファンの回転騒音を抑制することが可能である。
また、第10の観点によれば、吸込口はファン軸心を中心として形成され、上流側通路の空気流れ下流側の部位は、ファン軸心を中心に設けられ、ガイド部の一端は、ファン軸心を中心として形成されている。従って、ガイド部が設けられない場合との比較で吸込口の中心側へ空気をより多く導くというガイド部の作用効果を、ファン軸心まわりの全周にわたって満遍なく得ることができる。
また、第11の観点によれば、ガイド部の他端は、ファン軸心を中心として形成されている。
また、第12の観点によれば、上流側通路には、熱交換器またはフィルタである上流側機器が配置され、ガイド部は上流側機器から離れて配置される。従って、送風装置に対し例えば振動が加えられた場合などに、ガイド部が上流側機器に接触することを防止することでき、延いては、そのガイド部と上流側機器との接触に起因した上流側機器の損傷を防止することができる。
また、第13の観点によれば、上流側通路には、熱交換器またはフィルタである上流側機器が配置される。ファンケースは、吸込部からファン径方向の外側へ拡がり上流側機器を通過した空気を吸込口へ集合させるように導く導風壁面を有し、ガイド部の一端は、導風壁面に対しファン軸方向の一方側に配置される。そして、ファン軸方向におけるガイド部の一端と導風壁面との間隔は、ファン軸方向におけるガイド部の一端と上流側機器との間隔よりも大きい。従って、ガイド部の外側を通って吸込口へ吸い込まれる空気流れが不必要に絞られることを回避することが可能である。そのため、ガイド部の内側を通って吸込口へ吸い込まれる空気の流量だけでなく、ガイド部の外側を通って吸込口へ吸い込まれる空気の流量も適切に確保することが容易である。
10 送風装置
12 ターボファン
16 ファンケース
18、22 ガイド部
20a 上流側通路
162 吸込部
162a 吸込口
Cf ファン軸心
Da ファン軸方向(ファン軸心の軸方向)
Dr ファン径方向(ファン軸心の径方向)

Claims (9)

  1. 空気を流す送風装置であって、
    ファン軸心(Cf)まわりに回転し、該ファン軸心の軸方向(Da)の一方側から吸い込んだ空気を前記ファン軸心の径方向(Dr)の外側へ吹き出すターボファン(12)と、
    前記ターボファンに対し前記軸方向の前記一方側に設けられ前記ターボファンへ向けて空気が通過する吸込口(162a)を形成している吸込部(162)を有し、前記ターボファンを収容し、該ターボファンの全周にわたって該ターボファンから空気が吹き出されるように構成されたファンケース(16)と、
    前記ターボファンに対し前記軸方向の前記一方側に設けられたガイド部(22)とを備え、
    前記ファンケースは、前記吸込口に対し空気流れ上流側に設けられ該吸込口に比して通路断面積が大きい上流側通路(20a)から前記吸込口へ空気が集合するように配置され、
    前記ガイド部は、該ガイド部が設けられない場合との比較で、前記吸込口を通過する空気の流通抵抗の分布にムラを生じさせることにより、前記吸込口を通過する空気の流量分布に生じるムラを低減し、
    前記ガイド部は、前記軸方向に交差した方向に前記吸込口を仕切る仕切部(221)を有し、
    前記流通抵抗は、前記仕切部が前記吸込口を細かく仕切るほど大きくなり、
    前記吸込口は、前記ファン軸心を中心として形成され、
    前記上流側通路の空気流れ下流側の部位(20b)が有する中心位置(Cp)は、前記ファン軸心に対して、前記径方向のうちの一方向(D1)における一方側にずれており、
    前記仕切部は、前記吸込口のうち前記ファン軸心に対する前記一方向の前記一方側では該一方側とは逆側の他方側に比して前記吸込口を細かく仕切っている、送風装置。
  2. 前記仕切部は、前記吸込口のうち前記径方向の外側ほど該吸込口を細かく仕切るように設けられている、請求項1に記載の送風装置。
  3. 空気を流す送風装置であって、
    ファン軸心(Cf)まわりに回転し、該ファン軸心の軸方向(Da)の一方側から吸い込んだ空気を前記ファン軸心の径方向(Dr)の外側へ吹き出すターボファン(12)と、
    前記ターボファンに対し前記軸方向の前記一方側に設けられ前記ターボファンへ向けて空気が通過する吸込口(162a)を形成している吸込部(162)を有し、前記ターボファンを収容し、該ターボファンの全周にわたって該ターボファンから空気が吹き出されるように構成されたファンケース(16)と、
    前記ターボファンに対し前記軸方向の前記一方側に設けられたガイド部(18)とを備え、
    前記ファンケースは、前記吸込口に対し空気流れ上流側に設けられ該吸込口に比して通路断面積が大きい上流側通路(20a)から前記吸込口へ空気が集合するように配置され、
    前記ガイド部は、前記上流側通路から前記ターボファンへ吸い込まれる空気の流れを前記径方向に仕切り分け、前記ガイド部が設けられない場合との比較で前記吸込口の中心側へ空気をより多く導くように構成されており、
    前記ガイド部は、前記軸方向に沿った方向視で環状に形成され、前記軸方向の前記一方側に設けられた一端(181)と、前記軸方向の前記一方側とは逆側の他方側に設けられた他端(182)とを有し、
    前記ガイド部は、前記一端が前記他端に比して前記径方向の外側へ拡がった形状を成しており、
    前記吸込口は、前記ファン軸心を中心として形成され、
    前記上流側通路の空気流れ下流側の部位(20b)が有する中心位置(Cp)は、前記ファン軸心に対して、前記径方向のうちの一方向(D1)における一方側にずれており、
    前記ガイド部の前記一端の中心位置(C1g)も、前記ファン軸心に対し前記一方向の前記一方側へずれている、送風装置。
  4. 前記上流側通路には、熱交換器(21)またはフィルタである上流側機器が配置され、
    前記ガイド部は前記上流側機器から離れて配置される、請求項に記載の送風装置。
  5. 前記上流側通路には、熱交換器(21)またはフィルタである上流側機器が配置され、
    前記ファンケースは、前記吸込部から前記径方向の外側へ拡がり前記上流側機器を通過した空気を前記吸込口へ集合させるように導く導風壁面(161a)を有し、
    前記ガイド部の前記一端は、前記導風壁面に対し前記軸方向の前記一方側に配置され、
    前記軸方向における前記ガイド部の前記一端と前記導風壁面との間隔(CLb)は、前記軸方向における前記ガイド部の前記一端と前記上流側機器との間隔(CLa)よりも大きい、請求項に記載の送風装置。
  6. 空気を流す送風装置であって、
    ファン軸心(Cf)まわりに回転し、該ファン軸心の軸方向(Da)の一方側から吸い込んだ空気を前記ファン軸心の径方向(Dr)の外側へ吹き出すターボファン(12)と、
    前記ターボファンに対し前記軸方向の前記一方側に設けられ前記ターボファンへ向けて空気が通過する吸込口(162a)を形成している吸込部(162)を有し、前記ターボファンを収容し、該ターボファンの全周にわたって該ターボファンから空気が吹き出されるように構成されたファンケース(16)と、
    前記ターボファンに対し前記軸方向の前記一方側に設けられたガイド部(18)とを備え、
    前記ファンケースは、前記吸込口に対し空気流れ上流側に設けられ該吸込口に比して通路断面積が大きい上流側通路(20a)から前記吸込口へ空気が集合するように配置され、
    前記ガイド部は、前記上流側通路から前記ターボファンへ吸い込まれる空気の流れを前記径方向に仕切り分け、前記ガイド部が設けられない場合との比較で前記吸込口の中心側へ空気をより多く導くように構成されており、
    前記ガイド部は、前記軸方向に沿った方向視で環状に形成され、前記軸方向の前記一方側に設けられた一端(181)と、前記軸方向の前記一方側とは逆側の他方側に設けられた他端(182)とを有し、
    前記ガイド部は、前記一端が前記他端に比して前記径方向の外側へ拡がった形状を成しており、
    前記上流側通路には、熱交換器(21)またはフィルタである上流側機器が配置され、
    前記ファンケースは、前記吸込部から前記径方向の外側へ拡がり前記上流側機器を通過した空気を前記吸込口へ集合させるように導く導風壁面(161a)を有し、
    前記ガイド部の前記一端は、前記導風壁面に対し前記軸方向の前記一方側に配置され、
    前記軸方向における前記ガイド部の前記一端と前記導風壁面との間隔(CLb)は、前記軸方向における前記ガイド部の前記一端と前記上流側機器との間隔(CLa)よりも大きい、送風装置。
  7. 前記吸込口は、前記ファン軸心を中心として形成され、
    前記上流側通路の空気流れ下流側の部位(20b)は、前記ファン軸心を中心に設けられ、
    前記ガイド部の前記一端は、前記ファン軸心を中心として形成されている、請求項に記載の送風装置。
  8. 前記ガイド部は、前記径方向の外側へ曲りながら、前記軸方向の前記他方側から前記一方側へと延びている、請求項3ないし7のいずれか1つに記載の送風装置。
  9. 前記ガイド部の前記他端は、前記ファン軸心を中心として形成されている、請求項3ないし8のいずれか1つに記載の送風装置。
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