JP2010181058A - 空気調和機 - Google Patents

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志明 鄭
Toru Iwata
透 岩田
Takanori Nagae
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Abstract

【課題】空気調和機のファン羽根車空気吸込口部分の吸込偏流を改善し、騒音レベルを低減する。
【解決手段】ケーシングと、該ケーシングの正面側に設けられた空気吸込口と、上記ケーシングの側方側に延びる空気吹出通路と、該空気吹出通路に設けられた空気調和手段と、上記ケーシングの内側にあって上記空気吸込口から上記空気吹出通路方向に延びる空気吸込通路と、該空気吸込通路と上記空気吹出通路との間に回転可能に設置され、上記空気吸込口側から空気を吸い込み、上記空気吹出通路側遠心方向に空気を吹き出す遠心ファンと、上記ケーシング正面側の空気吸込口部分に設けられたプレフィルタとを備えてなる空気調和機であって、上記プレフィルタと上記遠心ファン羽根車の空気吸込口との間に、上記遠心ファン羽根車の空気吸込口に吸込まれる吸込気流の偏流状態を改善する気流の流通が可能な整流手段を設けて、吸込気流を整流するようにした。
【選択図】 図2

Description

本願発明は、空気調和機の構造に関するものである。
今図8および図9は、例えば遠心送風機の一例としてターボファンを用いて構成された天井埋込型空気調和機1の全体および要部の構造を示している。
これら図8および図9中、先ず符号2は、当該天井埋込型空気調和機1の箱型の本体ケーシングである。該本体ケーシング2は、その下面側吸気・吹出パネル(正面パネル)4部分が部屋の天井3と略同一平面状に連続するようにして、同天井3内に埋設されている。
そして、上記本体ケーシング2の上記吸気・吹出パネル4には、中央部に方形の空気吸込口5が設けられ、その内側にはプレフィルタ7、ベルマウス6がそれぞれ設けられている。
また、上記本体ケーシング2の吸気・吹出パネル4の上記空気吸込口5の外周部4方には、所定の幅の空気吹出口9,9・・がそれぞれ設けられている。
そして、上記本体ケーシング2内には上記空気吸込口5から上記ベルマウス6を経て上記空気吹出口9,9・・方向に到る全周方向の送風流路10が形成されており、該送風流路10の上記ベルマウス6の背後(図示上部)中央に位置して、その空気吸込側(後述するシュラウド15の空気吸込側端部15a)が上記ベルマウス6の空気流出口部6cの外周面側に遊嵌されたターボファンTFが、ファンモータ回転軸13a、ファンモータ13を介して上記本体ケーシング2の天井パネル2aに吊設されている。
上記送風流路10は、より具体的には、上記吸気・吹出パネル4の空気吸込口5からプレフィルタ7、ベルマウス6を経てターボファンTF設置部に到る空気吸込通路と該ターボファンTF設置部から上記吸気・吹出パネル4外周の空気吹出口9,9・・に到る空気吹出通路とからなっており、それらの間に位置して上記ターボファンTFが設置されている。
そして、同送風流路10の空気吹出通路部分に、上記ターボファンTFを囲む状態で空気調和手段としての空気熱交換器12が設けられている。
一方、該ターボファンTFは、その中央部14a側が上記ファンモータ13の回転駆動軸13aに固定された円形のハブ(主板)14の外周部14bとファン羽根車内遠心方向への空気吸込口を形成する他端側異径筒状のシュラウド15との間に複数枚の羽根(翼)16,16・・・を所定の翼角、所定の翼間隔で周方向に並設して構成されている。他方、そのシュラウド15の空気吸込側端部15a内には、上記ベルマウス6の下流側空気流出口部6cが所定の隙間を保って相対回転可能に所定寸法遊嵌されている。
上記ベルマウス6は、上記ターボファンTF羽根車の空気吸込口を形成しているシュラウド15の空気吸込側端部15aに対して、上記本体ケーシング2の吸気・吹出パネル4側空気吸込口5からの空気を上記ターボファンTF羽根車内遠心方向にスムーズに流入させるために、図示のように吸気・吹出パネル4上方部のドレンパン底部への取付縁部6aから上昇傾斜状態で内方に延び、その空気流上流側から空気流下流側にかけて次第に開口径が縮小した所定曲率半径の円弧面よりなる空気流入口部6bと同空気流入口部6bの延長線上に延びる円筒形状の空気流出口部6cとからなる気流ガイド面を有して構成されている。
そして、その形状により上記ターボファンTF羽根車のシュラウド15(その空気吸込側端部15aから空気吹出側端部15b方向への案内円弧状面)に対応して、上記ターボファンTF羽根車の吸込側の空気を当該吸込側において吹出側遠心方向にスムーズにガイドすることによって、シュラウド15内周面部での空気流の剥離を抑えて送風時に生じる空力騒音を可能な限り低減するようにしている(例えば特許文献1,2参照)。
ところで、このような空気調和機では、上記吸気・吹出パネル4側空気吸込口5ないしベルマウス6から遠心ファン羽根車内への空気吸込気流に乱れ(偏流)が生じ、吸込部で騒音(α音)が生じる問題がある。
この問題は、本体ケーシング2の下流側吸気・吹出パネル4の空気吸込口5部分(ベルマウス6の上流およびプレフィルタ7の上流部分)に、所定の昇降駆動手段により上下方向に昇降駆動されて、図8から図9のように開き、また図9から図8のように閉じるフラットなパネル部材11を設けて上記空気吸込口5の大きな開口部4a部分を隠し、当該本体ケーシング2下面部のデザイン性を向上させた空気調和機用室内機の場合に特に顕著となる(例えば特許文献2のものを参照)。
すなわち、該フラットパネルタイプの空気調和機用室内機では、上記パネル部材11が略正方形であるのに対して、上記ベルマウス6およびシュラウド15の吸込み口部分が丸いため、上記パネル部材11外周からの吸込み気流はファン羽根車にとって非軸対称で、周方向に不均一な偏った気流になる。そのため、吸込気流が乱れ、ファンの騒音が上昇して、結果的に空気調和機用室内機の騒音が上昇することになる。
この問題に関連して、種々の検討を行ったところ、上記吸気・吹出パネル4の空気吸込口5部分に設けられているプレフィルタ7には、このような偏流の改善効果があることが見出された(プレフィルタ7がある時は、それがない時に比べて騒音が低下した)。
特開平11−101198号公報(図2) 特開2008−261519号公報(図1〜図3)
しかし、上記従来のプレフィルタ7は、本来塵埃等の収集を主目的とするものであり、吸込気流の偏流を改善することを目的とするものではないために、決して有効かつ十分な整流作用を有するものとは言えず、必要とするレベルまで騒音を低減させるには不十分である。
本願発明は、このような事情に基いてなされたもので、プレフィルタと遠心ファン羽根車の空気吸込口との間に、遠心ファン羽根車の空気吸込口に吸込まれる吸込気流の偏流状態を改善する整流手段を設け、それによって遠心ファン羽根車の空気吸込口部分における偏流を解消し、可及的に騒音を低減した空気調和機を提供することを目的とするものである。
本願発明は、上記の問題を解決することを目的としてなされたものであって、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
(1) 請求項1の発明の課題解決手段
この発明の課題解決手段は、ケーシングと、該ケーシングの正面側に設けられた空気吸込口と、上記ケーシングの側方側に延びる空気吹出通路と、該空気吹出通路に設けられた空気調和手段と、上記ケーシングの内側にあって上記空気吸込口から上記空気吹出通路方向に延びる空気吸込通路と、該空気吸込通路と上記空気吹出通路との間に回転可能に設置され、上記空気吸込口側から空気を吸い込み、上記空気吹出通路側遠心方向に空気を吹き出す遠心ファンと、上記ケーシング正面側の空気吸込口部分に設けられたプレフィルタとを備えてなる空気調和機であって、上記プレフィルタと上記遠心ファン羽根車の空気吸込口との間に、上記遠心ファン羽根車の空気吸込口に吸込まれる吸込気流の偏流状態を改善する気流の流通が可能な整流手段を設けたことを特徴としている。
このような構成によると、上記プレフィルタとは別の気流の流通が可能な整流手段により、ケーシング正面側の空気吸込口から遠心ファン羽根車空気吸込口部分への吸込気流の流れが、周方向の全体に亘って均一な流れに整流される。その結果、遠心ファン羽根車の空気吸込口部における偏流が解消され、可及的に偏流に基く騒音が低減される。
(2) 請求項2の発明の課題解決手段
この発明の課題解決手段は、上記請求項1の発明の課題解決手段の構成において、整流手段は、メッシュ構造のものよりなることを特徴としている。
このような構成によると、上記プレフィルタとは別のメッシュ構造の気流の流通が可能な整流手段により、ケーシング正面側の空気吸込口から遠心ファン羽根車空気吸込口部分への吸込気流の流れが細流化され、全体に亘って均一な流れに整流される。その結果、上記遠心ファン羽根車の空気吸込口部分における偏流が解消され、可及的有効に偏流に基く騒音が低減される。
(3) 請求項3の発明の課題解決手段
この発明の課題解決手段は、上記請求項1又は2の発明の課題解決手段の構成において、整流手段は、指が遠心ファン羽根車に接触することを防止する指入れ防止ガードを兼ねて構成されていることを特徴としている。
このような構成によると、上記メッシュ構造その他の構成よりなるプレフィルタとは別の気流の流通が可能な整流手段により、ケーシング正面側の空気吸込口部分から遠心ファン羽根車空気吸込口への吸込気流の流れが効率良く細流化され、周方向の全体に亘って均一な流れに整流される。その結果、遠心ファン羽根車の空気吸込口部分における偏流が解消され、可及的有効に偏流に基く騒音が低減される。
しかも、該構成では、同整流手段は、作業者等の指が遠心ファン羽根車に接触することを防止するための指入れ防止ガードを兼ねて構成されていることから、別途指入れ防止ガードを設ける必要がなくなり、それぞれを別々に設ける場合に比べて、部品点数や組付工数の増加を招かなくて済むとともに、必要以上に圧損を増大させなくて済む。
(4) 請求項4の発明の課題解決手段
この発明の課題解決手段は、上記請求項1,2又は3の発明の課題解決手段の構成において、整流手段は、合成樹脂製の枠体に対して合成樹脂製のメッシュ部材を付設した構造のものよりなることを特徴としている。
このような構成によると、上記合成樹脂製の枠体に対して合成樹脂製のメッシュ部材を付設してなるプレフィルタとは別のメッシュ構造の整流手段により、ケーシング正面側の空気吸込口から遠心ファン羽根車空気吸込口部分への吸込気流の流れが効率良く細流化され、周方向の全体に亘って均一な流れに整流される。その結果、遠心ファン羽根車の空気吸込口部分における偏流が解消され、可及的有効に偏流に基く騒音が低減される。
(5) 請求項5の発明の課題解決手段
この発明の課題解決手段は、上記請求項1又は3の発明の課題解決手段の構成において、整流手段は、合成樹脂成型された整流格子構造のものよりなることを特徴としている。
このような構成によると、上記合成樹脂成型された整流格子構造のものよりなる、プレフィルタとは別の気流の流通が可能な整流手段により、ケーシング正面側の空気吸込口から遠心ファン羽根車空気吸込口部分への吸込気流の流れが効率良く細流化され、周方向の全体に亘って均一な流れに整流される。その結果、遠心ファン羽根車の空気吸込口部分における偏流が解消され、可及的有効に偏流に基く騒音が低減される。
(6) 請求項6の発明の課題解決手段
この発明の課題解決手段は、上記請求項1,2,3,4又は5の発明の課題解決手段の構成において、整流手段の気流抵抗を、プレフィルタの気流抵抗よりも小さくしたことを特徴としている。
このように、気流の流通が可能な整流手段の気流抵抗をプレフィルタの気流抵抗よりも小さくすると、同整流手段の目詰りが生じにくくなるとともに、圧損を上昇させることなく上述の有効な整流作用を実現することができる。
(7) 請求項7の発明の課題解決手段
この発明の課題解決手段は、上記請求項1,2,3,4,5又は6の発明の課題解決手段の構成において、ケーシングの空気吸込口にはベルマウスが設けられ、整流手段は該ベルマウスの開口部に対して取り付けられていることを特徴としている。
このように、ケーシングの空気吸込口にベルマウスが設けられている場合、上記整流手段を該ベルマウスの開口部に対して取り付けるようにすると、ケーシング正面側の開口部に対してベルマウスを取り付けるだけで、整流手段も一緒に取り付けることができるので、便利である。
(8) 請求項8の発明の課題解決手段
この発明の課題解決手段は、上記請求項1,2,3,4,5,6又は7の発明の課題解決手段の構成において、ケーシングの空気吸込口外面側には、空気吸込口を隠すフラットなパネル部材が設けられていることを特徴としている。
上述のケーシング正面側空気吸込口から遠心ファン羽根車内への空気吸込気流に乱れ(偏流)が生じ、その空気吸込口部分で騒音(α音)が生じる問題は、すでに述べたようにケーシングの空気吸込口部分(ベルマウス上流およびプレフィルタ上流部分)にフラットなパネル部材を設けて同空気吸込口部分を隠し、ケーシングの正面部全体のデザイン性を向上させたカセット型ケーシングのものの場合に特に顕著となる。
したがって、上記請求項1,2,3,4,5,6又は7の発明の課題解決手段は、同構成の空気調和機にとって、特に有効なものとなる。
以上の結果、本願発明によれば、空力騒音が低く、送風性能(吸込効率)の高い低騒音の空気調和機を提供することができるようになる。
本願発明の実施の形態1に係る空気調和機の構成を示す構造の断面図である。 同空気調和機の整流手段部分の構成を示す平面図である。 同空気調和機の整流手段の枠体部分の構成を示す平面図である。 同空気調和機の整流手段のメッシュ部材部分の構成を示す平面図である。 本願発明の実施の形態2に係る空気調和機の構成を示す全体の構造の断面図である。 同空気調和機の整流手段部分の構成を示す平面図である。 同空気調和機の整流手段の整流格子部分の構成を示す拡大斜視図である。 従来の空気調和機の構成を示す全体の構造の断面図である。 同空気調和機の作用(問題点)を示す同様の断面図である。
(実施の形態1)
図1〜図4は、例えば天井埋込型空気調和機に適用した本願発明の実施の形態1に係る空気調和機の全体および要部の構造を示している。
図1中、先ず符号2は、当該天井埋込型空気調和機1のカセット型(箱型)の本体ケーシングである。該本体ケーシング2は、その下面側吸気・吹出パネル(正面パネル)4部分が部屋の天井3と略同一平面状に連続するようにして、天井3内に埋設されている。
そして、上記本体ケーシング2の上記吸気・吹出パネル4には、その中央部に方形の開口部4aが設けられており、該開口4aによって本体ケーシング2内ターボファン設置部へ外部の空気を吸込むための空気吸込口5が形成されている。そして、該空気吸込口5の内側に順次プレフィルタ7、ベルマウス6がそれぞれ設けられている。
また、上記本体ケーシング2の吸気・吹出パネル4の上記空気吸込口5の外周部4方には、所定の幅の空気吹出口9,9・・がそれぞれ設けられている。
そして、上記本体ケーシング2内には、上記空気吸込口5からベルマウス6を経て上記空気吹出口9,9・・方向に到る全周方向の送風流路10が形成されており、該送風流路10の上記ベルマウス6の背後(図示上部)中央に位置して、その空気吸込口部側(後述するシュラウド15の空気吸込側端部15a)が上記ベルマウス6の空気流出口部6cの外周面側に遊嵌されたターボファンTFが、ファンモータ13を介して上記本体ケーシング2の天井パネル2a部分に吊設されている。
上記送風流路10は、より具体的には、上記吸気・吹出パネル4の空気吸込口5からプレフィルタ7、ベルマウス6を経てターボファンTFの設置部に到る空気吸込通路と該ターボファンTFの設置部から上記吸気・吹出パネル4の空気吹出口9,9・・に到る空気吹出通路とからなっており、それらの間に位置して上記ターボファンTFが設置されている。
また、この実施の形態の場合、同送風流路10の空気吹出通路部分には、上記ターボファンTFの外周を囲む状態で、例えば温調用空気調和手段としての空気熱交換器12が設けられている。
一方、上記ターボファンTFは、その中央部14aが上記ファンモータ13の回転駆動軸13aに固定された円形のハブ(主板)14の外周部14bとファン羽根車内遠心方向への空気吸込口を形成する他端側異径筒状のシュラウド15との間に複数枚の羽根(翼)16,16・・・を所定の翼角、所定の翼間隔で周方向に並設して構成されている。他方、そのシュラウド15の空気吸込側端部15a内には、上記ベルマウス6の下流側空気流出口部6cが所定の隙間を保って相対回転可能に所定寸法遊嵌されている。
上記ベルマウス6は、上記ターボファンTFの羽根車の空気吸込口を形成しているシュラウド15の空気吸込側端部15aに対して、上記本体ケーシング2の吸気・吹出パネル4側空気吸込口5からの空気をターボファンTFの羽根車内遠心方向にスムーズに流入させるために、図示のように吸気・吹出パネル4上部のドレンパン底部への取付縁部6a部分から内方に向けて上昇方向に傾斜しながら延び(断面円錐台形状に延び)、その中央部では空気流上流側から空気流下流側にかけて次第に開口径が縮小した所定曲率半径の円弧面よりなる空気流入口部6bと同円弧面状の空気流入口部6bの延長線上に延びる円筒形状の空気流出口部6cとからなる滑らかな気流ガイド面を有して構成されている。
そして、そのガイド面形状により上記ターボファンTF羽根車のシュラウド15の周方向に延びる内周面(空気吸込側端部15aから空気吹出側端部15bに到る気流案内面)に対応して、上記ターボファンTFの羽根車の吸込側の空気を当該吸込側において吹出側遠心方向にスムーズにガイドすることによって送風時に生じる空力騒音を可能な限り低減するようにしている。
ところで、すでに述べたように、このような空気調和機では、上記空気吸込口5が方形であり、他方ベルマウス6やシュラウド15が円形であり、空気吸込口5の4辺中央部とコーナー部とではベルマウス6の空気の流入の仕方が異なることから、上記ベルマウス6からファン羽根車内への空気吸込気流に偏流(乱れ)が生じ、ファン羽根車の空気吸込口部分で騒音(α音)が生じる問題がある。
この問題は、図示のように本体ケーシング2の下面側室内に向けて開放された空気吸込口5部分(吸気・吹出パネル4の開口部4a部分)にフラットな方形のパネル部材11を設けて、その開口部4aを隠し、本体ケーシング2下面部のデザイン性を向上させた箱型の空気調和機用室内機の場合に特に顕著となる。
すなわち、該フラットパネルタイプの箱型空気調和機用室内機では、上記パネル部材11が略正方形であるのに対して、上記ベルマウス6およびシュラウド15の吸込み口部分が丸いため、上記パネル部材11外周からの吸込み気流はターボファンTFの羽根車にとって非軸対称で、周方向に不均一な偏った気流になるため、より吸込気流が乱れやすく、さらにファンの騒音が上昇して空気調和機用室内機の騒音が上昇する。
そこで、この実施の形態では、上記プレフィルタ7とターボファンTFの羽根車の空気吸込口部分との間、より具体的には上記ベルマウス6の空気流入口部6bと空気流出口部6cとの間に位置して、上記ターボファンTF羽根車の空気吸込口部分に吸込まれる吸込気流を効率良く整流して、その偏流状態を有効に改善する、気流の流通が可能な、例えば格子構造をも含む広い意味でのメッシュ構造の整流手段8を上述のプレフィルタ7とは別に設けている。
このような構成によると、該プレフィルタ7とは別のメッシュ構造の気流の流通が可能な整流手段8により、上記本体ケーシング2の下面側の空気吸込口5からターボファンTF羽根車の空気吸込口部分への吸込気流の流れが効果的に細流化され、効率良く周方向の全体に亘って均一な流れに整流される。その結果、ターボファンTFの羽根車空気吸込口部分における偏流が解消され、可及的有効に偏流による騒音が低減される。
この実施の形態の場合、上記メッシュ構造の整流手段8は、さらに具体的に言うと、例えば図2に詳細に示すように、その中心部から所定の間隔を保って放射状に延びた複数本の第1の偏平枠部材8a,8a・・・と各々径の異なるドーナツ状をなし、半径方向に所定の間隔を保って多重構造に配設された複数本の第2の偏平枠部材8b,8b・・・とからなる図3のような合成樹脂製の枠体(交叉させて一体に成型)に対して、例えば図4に示すような所定の縦横比、所定の網目径の合成樹脂製のメッシュ部材8cを付設して一体化(重合)したメッシュ構造のものよりなっている。
したがって、このような構成によると、図2のような、図3に示す合成樹脂製の枠体に対して図4に示す合成樹脂製のメッシュ部材8cを付設してなるメッシュ構造の整流手段8により、プレフィルタ7とは別に上記本体ケーシング2下面側の空気吸込口5からターボファンTFの羽根車空気吸込口部分への吸込気流の流れが効果的に細流化され、周方向の全体に亘って一層均一な流れに整流される。その結果、ターボファンTF羽根車の空気吸込口部分における偏流が効果的に解消され、同偏流に基く騒音が効果的に低減される。
また、このように構成した場合、図3の枠体と図4のメッシュ部材とからなるため、部品点数は複数になるが、それぞれシンプルな状態で個別に成型できるので成型が容易となり、合成樹脂による射出成型によって容易かつ低コストに成型することができる。
また、この場合、上記整流手段8は、例えばメンテナンス時等において、作業者等の指がターボファンTFの羽根車(電源OFF後もイナーシャによって所定時間は回転している)に接触することを防止する指入れ防止ガードを兼ねて構成されている。このようにすると、別途指入れ防止ガードを設ける必要がなく、それぞれを別々に設ける場合に比べて、部品点数や組付工数の増加を招かなくて済むとともに、必要以上に圧損を増大させなくて済む。
一般に上記のような指入れ防止ガード設置の必要性および構成に関する規格内容は、製品の産業分野によって異なるが、本実施の形態の空気調和機用室内機などの場合にも、可能な限り設置することが好ましいものであり、これを上述のように整流手段8で兼ねることができることは、設置後の圧損の低減や部品コスト低減の観点からも有利である。
なお、用途は異なるが、例えば感電防止のために指入れ防止構造の採用が製品規格上必要とされている電気用品取締法(JIS−T−1002,IEC601−1等参照)等によると、活電部を覆うカバー部の隙間寸法について、所定の直径、所定の長さのテストフィンガーが挿入できないような寸法以下であることが要請されている。
したがって、本実施の形態の場合のメッシュ寸法も、それに準じた寸法のものとすることが好ましい。
また、この実施の形態の場合、例えば網目径の寸法やメッシュ部の素材厚さを変えることにより、上記整流手段8の気流抵抗をプレフィルタ7の気流抵抗よりも小さくなるように構成している。
このように、整流手段8の気流抵抗をプレフィルタ7の気流抵抗よりも小さくなるようにすると、圧損を上昇させることなく有効な整流作用を実現することができる。また、プレフィルタの下流側整流手段8のメッシュ部の目詰りが生じにくくなる。
さらに、この実施の形態の場合、上記本体ケーシング2下面側の空気吸込口5の内側にはベルマウス6が設けられ、整流手段8は該ベルマウス6の開口部に対して取り付けられている。
このように、本体ケーシング2下面側の空気吸込口5内にベルマウス6が設けられ、上記整流手段8を該ベルマウス6の開口部に対して取り付けるようにすると、本体ケーシング2下面側の開口部内所定部分に対してベルマウス6を取り付けるだけで(図1のように)、整流手段8も一緒に取り付けることができるので、非常に便利である。
なお、以上のような整流手段8による場合、例えば上記ファン羽根車の空気吸込口5に対向するパネル部材11の内周縁部四方に部分的な円弧状の膨出面を形成して吸込気流の乱れを抑制するバルジ構造のもの(例えば特願2008−299756号を参照)に対して、はるかに整流効果が高く、周方向に略均一な吸込み流れを形成することができる。
上記バルジ構造の場合、例えば膨出部をパネル部材11の各辺の中央1/3付近のみに設けるようにした場合、中央部の流れは膨出部に沿ってより空気吸込口5の中央方向まで流れるようになる一方、コーナー部の流れは同膨出部によって遮られる形になって流速が低下する。その結果、一応ファン羽根車への吸込流れの周方向の不均一性が低減されるが、必ずしも周方向に均一と言うわけにはゆかない。
そこで、このような弱点を補う意味でも、上記バルジ構造のパネル部材11を備えた空気調和機用室内機に対して、以上に述べた本実施の形態の整流手段8を組み合わせると、より整流効果が向上する。
(変形例)
なお、以上の構成におけるメッシュ部材8cは、例えば金属製のメッシュ部材に変更することもできる。
(実施の形態2)
次に図5〜図7は、同じく天井埋込型空気調和機に適用した本願発明の実施の形態2に係る空気調和機の全体および要部の構造を示している。
この実施の形態では、上記実施の形態1の構成における整流手段8を、上述の図3および図4のような2部材(枠体とメッシュ部材)を組み合わせて形成するものに変えて、例えば図6(全体)および図7(要部拡大)に示すような合成樹脂により一体成型された整流格子構造(縦格子81,81・・・と横格子82,82・・・との組み合わせ)のものにより構成したことを特徴とするものである。
このような構成によると、同合成樹脂の例えば射出成型により一体成型された図6および図7の整流格子構造のものよりなるメッシュ構造の気流の流通が可能な整流手段8により、上記実施の形態1の場合と全く同様に本体ケーシング2下面側の空気吸込口5からターボファンTFの羽根車空気吸込口部分への吸込気流の流れが細流化され、周方向の全体に亘って均一な流れに整流される。その結果、同様にターボファンTF羽根車の空気吸込口部分における偏流が解消され、可及的有効に騒音が低減される。
また、この場合、一部材であり、1回の射出成型により、簡単かつ安価に成型することができる。したがって、組付工数も1回で足りる。
もちろん、この場合においてもも、指入れ防止ガードを兼ねたものとして多機能化することができる。
さらに、プレフィルタ7との気流抵抗を相対的に小さいものとして、目詰りを生じさせないようにすることも任意である。また、バルジ構造との組み合せも可能である。
(他の実施の形態)
以上の各構成は、空気調和手段として、上述のような温調用の空気熱交換器を備えた空気調和機に限られることなく、例えば空気清浄機などをも含む、すでに述べたような偏流を生じさせる各種の空気調和機に適用することが可能である。
1は空気調和機、2は本体ケーシング、4は吸気・吹出パネル、6はベルマウス、6bは空気流入口部、6cは空気流出口部、7はプレフィルタ、8は整流手段、10は送風流路、11はフラットなパネル部材、14はハブ、15はシュラウド、15aはシュラウドの空気吸込側端部、16は羽根である。

Claims (8)

  1. ケーシングと、該ケーシングの正面側に設けられた空気吸込口と、上記ケーシングの側方側に延びる空気吹出通路と、該空気吹出通路に設けられた空気調和手段と、上記ケーシングの内側にあって上記空気吸込口から上記空気吹出通路方向に延びる空気吸込通路と、該空気吸込通路と上記空気吹出通路との間に回転可能に設置され、上記空気吸込口側から空気を吸い込み、上記空気吹出通路側遠心方向に空気を吹き出す遠心ファンと、上記ケーシング正面側の空気吸込口部分に設けられたプレフィルタとを備えてなる空気調和機であって、上記プレフィルタと上記遠心ファン羽根車の空気吸込口との間に、上記遠心ファン羽根車の空気吸込口に吸込まれる吸込気流の偏流状態を改善する気流の流通が可能な整流手段を設けたことを特徴とする空気調和機。
  2. 整流手段は、メッシュ構造のものよりなることを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 整流手段は、指が遠心ファン羽根車に接触することを防止する指入れ防止ガードを兼ねて構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の空気調和機。
  4. 整流手段は、合成樹脂製の枠体に対して合成樹脂製のメッシュ部材を付設した構造のものよりなることを特徴とする請求項1,2又は3記載の空気調和機。
  5. 整流手段は、合成樹脂成型された整流格子構造のものよりなることを特徴とする請求項1又は3記載の空気調和機。
  6. 整流手段の気流抵抗を、プレフィルタの気流抵抗よりも小さくしたことを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の空気調和機。
  7. ケーシングの空気吸込口にはベルマウスが設けられ、整流手段は該ベルマウスの開口部に対して取り付けられていることを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6記載の空気調和機。
  8. ケーシングの空気吸込口外面側には、空気吸込口を隠すフラットなパネル部材が設けられていることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の空気調和機。
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