JP5131093B2 - 遠心式送風機 - Google Patents

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Description

本発明は、ファンをケーシング内に収納してなる遠心式送風機に関するものである。
従来、ファンに吸い込まれる空気の流れを整えるドーナツリング状の整流ガイド部をケーシングの空気吸込口に設けることにより騒音を低減する送風機が特許文献1に記載されている。この従来技術では、整流ガイド部をケーシングと別体に成形し、ケーシングに対する整流ガイド部の固定をネジにより行う構造になっている。
特許第3140898号公報
図13(a)は、本発明者が検討した送風機(以下、検討例1と言う。)を示している。この検討例1では、ケーシング3の空気流入口32の外縁部に、ファン2の内周側に向けて延びるベルマウス50が一体成形されている。
このベルマウス50とファン2の側板22との間の隙間寸法(ファンギャップ)を小さくするために、ベルマウス50には側板22に沿う形状が形成されている。これにより、ファン2から吹き出された空気が図13(a)の破線矢印のようにベルマウス50と側板22との隙間から流入口32側に逆流するのを抑制するようになっている。換言すれば、ベルマウス50の一部が、流入口32側への逆流を抑制する逆流抑制部としての役割を果たすようになっている。
そして、ベルマウス50にドーナツリング状の整流ガイド部51を被せるように取り付けることにより、上記従来技術と同様の騒音低減効果が得られるようにしている。しかしながら、この検討例1では、整流ガイド部51をケーシング3と別体に成形しているので、部品点数や組み付け工数が増加してコストアップを招いてしまう。
そこで、本発明者は、整流ガイド部51をケーシング3と一体成形可能にすべく、図13(b)、(c)に示す送風機(以下、検討例2、3と言う。)を検討した。すなわち、検討例2、3は、整流ガイド部51に、ファン2側を向いて開口する肉盗み空間52を形成することにより、整流ガイド部51をケーシング3と一体成形可能にしたものである。
しかしながら、図13(b)に示す検討例2では、側板22に沿う形状の逆流抑制部が形成されておらず、ファンギャップが大きくなってしまうので、図13(b)の実線矢印のような流入口32側への逆流を抑制できないという問題がある。
これに対し、図13(c)に示す検討例3では、側板22に沿う形状の逆流抑制部53が形成されているので、ファンギャップを小さくでき、流入口32側に逆流する流れを抑制できる。
しかしながら、この検討例3では、整流ガイド部51のうちファン2と反対側の端部511がファン径方向(図13(c)の左右方向)に幅をもたずエッジ状になっているので、図13(c)の実線矢印のように流入口32に向かう流れが整流ガイド部51のエッジ状の端部511に当たって騒音を増加させてしまうという問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、逆流抑制部と整流ガイド部とを有する遠心式送風機のコストダウンを図ることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、回転軸(11)の周りに多数枚配設されたブレード(21)と、多数枚のブレード(21)のうち回転軸方向一端側における端部(211)同士を連結する環状の側板(22)とを有するファン(2)と、
ファン(2)を収納するケーシング(3)とを備え、
ケーシング(3)には、ファン(2)に吸い込まれる空気の流入口(32)が回転軸方向一端側に向かって開口するように形成され、
流入口(32)の外縁部には、ファン(2)から吹き出された空気がケーシング(3)と側板(22)との隙間から流入口(32)側に逆流するのを抑制する逆流抑制部(33)と、ファン(2)に吸い込まれる空気の流れを整える整流ガイド部(34)とが設けられ、
整流ガイド部(34)には、回転軸方向一端側に向かって開口する第1肉盗み空間(41)と、回転軸方向他端側に向かって開口する第2肉盗み空間(42)とが形成され、
逆流抑制部(33)と整流ガイド部(34)とがケーシング(3)と一体成形されており、
逆流抑制部(33)は、ケーシング(3)の壁面を側板(22)に沿う形状に形成することで構成され、
整流ガイド部(34)は、回転軸方向に延びる2重円筒状に形成され、
整流ガイド部(34)の内筒部(35)のうち回転軸方向一端側における端部(351)は、逆流抑制部(33)のうちファン径方向内側における端部(331)と、筒状の結合部(37)を介して結合され、
整流ガイド部(34)の外筒部(36)のうち回転軸方向他端側における端部(362)は、ケーシング(3)の外壁面と結合され、
第1肉盗み空間(41)は、外筒部(36)と結合部(37)との間に形成された空間であり、
第2肉盗み空間(42)は、内筒部(35)と結合部(37)との間に形成された空間であることを特徴とする。
これによると、整流ガイド部(34)に第1、第2肉盗み空間(41)を形成することで整流ガイド部(34)をケーシング(3)と一体成形可能にしているので、部品点数および組み付け工数を低減してコストダウンを図ることができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の遠心式送風機において、第1肉盗み空間(41)と第2肉盗み空間(42)とが側板(22)のうちファン径方向内側における端部(221)を境界として切り替わるように、整流ガイド部(34)が形成されていることを特徴とする。
これにより、逆流抑制部(33)を側板(22)のファン径方向内側端部(221)まで沿わせるように形成できるので、逆流抑制部(33)による逆流抑制効果を効果的に発揮できる。
請求項に記載の発明では、請求項1または2に記載の遠心式送風機において、整流ガイド部(34)のうち回転軸方向一端側における端部では、内筒部(35)から外筒部(36)までの寸法が4mm以上になっていることを特徴とする。
これによると、流入口(32)に向かう流れが内筒部(35)の回転軸方向一端側端部(351)に当たることを外筒部(36)によって効果的に抑制できるので、騒音を効果的に低減できる(後述の図4を参照)。
請求項に記載の発明では、請求項1ないしのいずれか1つに記載の遠心式送風機において、整流ガイド部(34)には、第1肉盗み空間(41)を複数個の空間に仕切る仕切り部(43、45)が形成されていることを特徴とする。
これによると、第1肉盗み空間(41)に流入する流れを仕切り部(43、45)によって抑制できるので、第1肉盗み空間(41)に流入する流れによる騒音を低減できる。
請求項に記載の発明では、請求項1ないしのいずれか1つに記載の遠心式送風機において、整流ガイド部(34)には、第2肉盗み空間(42)を複数個の空間に仕切る仕切り部(44、46)が形成されていることを特徴とする。
これによると、第2肉盗み空間(42)に流入する流れを仕切り部(44、46)によって抑制できるので、逆流抑制部(33)による逆流抑制効果を効果的に発揮できる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は第1実施形態における遠心式送風機の断面図、図2は図1の遠心式送風機における要部平面図、図3は図1の要部拡大図である。
遠心式送風機は、回転軸11を有する電動モータ1と、この電動モータ1により回転駆動されて空気を吹き出す樹脂製の遠心式多翼ファン(以下、ファンと略す)2と、このファン2を収納するとともに、ファン2から吹き出す空気を集合させる渦巻き状の流路31を有する樹脂製のスクロールケーシング(以下、ケーシングと略す)3とからなる。
ファン2は、板状のブレード21を多数枚、回転軸11の周りに配設した構成になっている。このブレード21の子午面上の前縁線は全体として、回転軸方向(以下、軸方向と略す)と略平行になっているが、軸方向一端側(図1の上方側)の部位では子午面上の前縁線が軸方向に対して傾斜している。
多数枚のブレード21同士は、側板22および主板23によって連結されている。具体的には、ブレード21のうち軸方向一端側における端部211同士が環状の側板22によって連結されており、ブレード21のうち軸方向他端側における端部212同士が主板23によって連結されている。
側板22の断面形状は、ブレード21間の空気流路の断面積がファン径方向(以下、径方向と略す)の内側から外側に向かって縮小するように、ブレード21間を流通する主流の流線に沿うような形状(略円弧状)に形成されている。
側板22は、ブレード21の軸方向一端側端部211よりも軸方向外側に突出する環状の側板第1突出部221を備えている。図1の例では、側板第1突出部221は、軸方向に延びる円筒形状になっている。
主板23は、その中心部において回転軸11に結合されており、電動モータ1の駆動力が回転軸11および主板23を介してファン2に伝達される。そして、このファン2は、電動モータ1により回転駆動されることにより、軸方向一端側からファン2内に空気を吸込み、その吸い込んだ空気を径方向外側に向かって吹き出すようになっている。
主板23は、中心側の部位が軸方向他端側(図1の下方側)から軸方向一端側に向かって窪んだ形状になっており、この主板23の窪んだ部分に電動モータ1の一部を配置することで遠心式送風機の軸方向寸法の小型化を図っている。
図示を省略しているが、ケーシング3は、軸方向に2つの分割ケースに分割して成形され、この2つの分割ケースが金属バネ、クリップ、ネジ止め等の締結手段にて一体に締結されることによって構成されている。
ケーシング3には、ファン2に吸い込まれる空気の流入口32が軸方向一端側に向けて開口するように形成されている。この流入口32の外縁部には、図3の破線矢印のようにファン2から吹き出された空気がケーシング3と側板22との隙間から流入口32側に逆流するのを抑制する逆流抑制部33と、図3の実線矢印のようにファン2に吸い込まれる空気の流れを整える整流ガイド部34とが一体成形されている。
逆流抑制部33は、ケーシング3のうち側板22近傍の壁面を側板22に沿う形状に形成してなるものである。この逆流抑制部33により、ケーシング3とファン2の側板22との間の隙間寸法(ファンギャップ)を小さくしている。
整流ガイド部34は全体として、軸方向に延びる2重円筒状に形成されている。整流ガイド部34の内筒部35は、逆流抑制部33よりも径方向内側に位置している。この内筒部35の断面形状は、流入口32を流れる主流の流線に沿うような形状(略円弧状)に形成されている。
内筒部35のうち軸方向一端側における端部351すなわちファン2と反対側の端部は、逆流抑制部33のうち径方向内側における端部331よりも軸方向一端側に位置しており、結合部37を介して逆流抑制部33の径方向内側端部331と結合している。
結合部37は、軸方向と平行に延びる円筒形状に形成されている。図3の例では、結合部37の径方向位置が、側板22の側板第1突出部221(換言すれば、側板22のうち径方向内側における端部)の径方向位置と同じになっている。内筒部35のうち軸方向他端側における端部352すなわちファン2側の端部は、側板第1突出部221よりも軸方向他端側に位置している。
整流ガイド部34の外筒部36は、軸方向と平行に延びる円筒形状を有している。外筒部36のうち軸方向一端側における端部361すなわちファン2と反対側の端部の軸方向位置は、内筒部35の軸方向一端側端部351の軸方向位置と同じになっている。外筒部36のうち軸方向他端側における端部362すなわちファン2側の端部は、ケーシング3の外壁面と結合している。
整流ガイド部34には、肉盗み空間41、42が軸方向両端側に開口している。具体的には、外筒部36と結合部37との間に、軸方向一端側に向かって開口する第1肉盗み空間41が設けられ、内筒部35と結合部37との間に、軸方向他端側に向かって開口する第2肉盗み空間42が設けられている。
このように整流ガイド部34に第1、第2肉盗み空間41、42を設けることで、逆流抑制部33および整流ガイド部34をケーシング3と一体成形することが可能になる。より具体的には、ケーシング3を構成する2つの分割ケースのうち軸方向一端側の分割ケースに逆流抑制部33および整流ガイド部34を一体成形することができる。このため、部品点数および組み付け工数を低減してコストダウンを図ることができる。
次に、上記構成における作用を説明する。逆流抑制部33により、ケーシング3とファン2の側板22との間の隙間寸法(ファンギャップ)を小さくしているので、ファン2から吹き出された空気が図3の破線矢印のようにケーシング3と側板22との隙間から流入口32側に逆流するのを抑制できる。このため、流入口32側への逆流に起因する騒音の増加と性能の低下とを抑制することができる。
また、整流ガイド部34の内筒部35の断面形状を、流入口32を流れる主流の流線に沿うような形状(略円弧状)に形成しているので、図3の実線矢印のようにファン2に流入する流れが整流ガイド部34の内筒部35に沿って流れて整流され、ひいては騒音を低減できる。
ここで、内筒部35の軸方向一端側端部351はエッジ状になっているが、整流ガイド部34に外筒部36を形成しているので、流入口32に向かう流れがエッジ状の軸方向一端側端部351に当たることを外筒部36によって抑制でき、ひいては騒音をより低減できる。
図4は、整流ガイド部34の幅寸法L(図3参照)と比騒音との関係を示すグラフである。ここで、整流ガイド部34の幅寸法Lは、整流ガイド部34のうち回転軸方向一端側の端部における内筒部35から外筒部36までの寸法のことである。
比騒音は風量によって変化することから、図4では、最も比騒音が小さくなる風量での比騒音を最小比騒音で示し、実使用状態において最も比騒音が大きくなる風量での比騒音を最大比騒音で示している。
図4からわかるように、幅寸法Lが0mm以上、4mm未満の範囲では、幅寸法Lが大きくなるにつれて最小比騒音および最大比騒音が小さくなり、幅寸法Lが4mm以上の範囲では、最小比騒音および最大比騒音がほぼ一定となる。
なお、図4では幅寸法Lを7mmまで示しているが、幅寸法Lが7mmを超えた場合においても、幅寸法Lが4mm以上、7mm以下の場合と同様に、最小比騒音および最大比騒音がほぼ一定となる。
したがって、幅寸法Lを4mm以上に設定することにより、幅寸法Lを4mm未満に設定した場合に比べて最小比騒音および最大比騒音を小さくできる。
次に、結合部37の好ましい位置について説明する。結合部37を側板22の径方向内側端部221よりも径方向外側に配置した場合を考えると、この場合には、逆流抑制部33を側板22の径方向内側端部221まで沿わせるように形成できなくなるので、逆流抑制部33による逆流抑制効果が小さくなる。
この点、図3の例では、結合部37の径方向位置を側板22の径方向内側端部221の径方向位置と同じにしている。換言すれば、第1肉盗み空間41と第2肉盗み空間42とが側板22の径方向内側端部221を境界として切り替わるように、整流ガイド部34を形成している。
このため、逆流抑制部33を側板22の径方向内側端部221まで沿わせるように形成できるので、逆流抑制部33による逆流抑制効果を効果的に発揮できて好ましい。
(第2実施形態)
本第2実施形態は、図5に示すように、上記第1実施形態に対して、第1肉盗み空間41を径方向に2つの空間に仕切ったものである。より具体的には、外筒部36と結合部37との間に、軸方向と平行に延びる筒状の仕切り部43を一体成形し、この仕切り部43により第1肉盗み空間41を径方向に2つの空間に仕切っている。図5の例では、仕切り部43が逆流抑制部33から軸方向一端側に向かって突出している。
これによると、第1肉盗み空間41に流入する流れを仕切り部43によって抑制できるので、流入口32に向かう流れが内筒部35の軸方向一端側端部351に当たって騒音を増加させてしまうことをより抑制でき、ひいてはより低騒音化を図ることができる。この効果は特に、整流ガイド部34の幅寸法Lを大きく設定した場合に顕著である。
(第3実施形態)
本第3実施形態は、図6に示すように、上記第1実施形態に対して、第2肉盗み空間42を径方向に2つの空間に分割したものである。より具体的には、内筒部35の中間部から軸方向他端側に向かって軸方向と平行に突出する筒状の仕切り部44を一体成形し、この仕切り部44により第2肉盗み空間42を径方向に2つの空間に仕切っている。
これによると、第2肉盗み空間42に流入する流れを仕切り部44によって抑制できるので、ファン2から吹き出された空気がケーシング3と側板22との隙間から流入口32側に逆流する流れをより抑制することができる。換言すれば、逆流に対するシール性をより高めることができる。
このため、逆流による騒音の増加と性能の低下とを抑制することができる。この効果は特に、逆流が増加する高圧損時において顕著である。
(第4実施形態)
上記第1実施形態では、ブレード21のうち軸方向の一端側の部位における子午面上の前縁線が軸方向に対して傾斜しているが、本第4実施形態では、図7に示すように、ブレード21のうち軸方向の一端側の部位における子午面上の前縁線が軸方向に対して平行になっている。本実施形態においても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第5実施形態)
上記第1実施形態では、側板22の断面形状を略円弧状にしているが、本第5実施形態では、図8に示すように、側板22の断面形状を径方向に延びる直線状にしている。そして、側板22の断面形状に対応して、逆流抑制部33の断面形状も径方向に延びる直線状にしている。本実施形態においても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第6実施形態)
上記第1実施形態では、内筒部35の断面形状を略円弧状にしているが、本第4実施形態では、図9に示すように、内筒部35の断面形状を一部、直線状にしている。図9の例では、内筒部35のうちファン2側の部位の断面形状を直線状にしている。これにより、整流ガイド部34を簡潔な構造にすることができ、よりコストダウンを図ることができる。
(第7実施形態)
本第7実施形態は、図10に示すように、上記第1実施形態に対して、第1、第2肉盗み空間41、42内に、径方向に放射状に延びるリブ状の仕切り部45、46を多数個形成し、第1、第2肉盗み空間41、42を周方向に多数個の空間に仕切っている。この仕切り部45、46の幅寸法は一定であるので、多数個の分割空間の平面形状は略矩形状になっている。
これによると、第1、第2肉盗み空間41、42に流入する流れをリブ状の仕切り部45、46によって抑制できるので、上記第2、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第8実施形態)
上記第7実施形態では、仕切り部45、46の幅寸法が一定であり、多数個の分割空間の平面形状が略矩形状になっているが、本第8実施形態では、図11に示すように、仕切り部45、46の幅寸法が変化しており、多数個の分割空間の平面形状が略円形になっている。
これによると、多数個の分割空間の平面形状を略円形にすることで、内筒部35、外筒部36および結合部37と、仕切り部45、46との連続性を高めることができるので、第1、第2肉盗み空間41、42に流入する流れを仕切り部45、46によってより抑制できる。
また、多数個の分割空間の平面形状を略円形にすることで、内筒部35、外筒部36および結合部37と、仕切り部45、46との角部が丸められるので、成形型の加工を容易化でき、よりコストダウンを図ることができる。
(第9実施形態)
本第9実施形態は、図12に示すように、上記第2実施形態に対して、整流ガイド部34に別体のガイド部材47を取り付けたものである。ガイド部材47の断面形状は、整流ガイド部34に空気がスムーズに導かれるように曲面を含む形状になっている。
図12の例では、ガイド部材47のうち軸方向他端側における端部471を外筒部36の軸方向一端側端部361に当接させている。そして、ガイド部材47の軸方向他端側端部471、外筒部36の軸方向一端側端部361および仕切り部43の軸方向一端側端部431が内筒部35の延長線上に位置するように、外筒部36の軸方向一端側端部361、および仕切り部43の軸方向一端側端部431を内筒部35の軸方向一端側端部351よりも軸方向一端側に延ばしている。
このように、ガイド部材47の軸方向他端側端部471、外筒部36の軸方向一端側端部361および仕切り部43の軸方向一端側端部431を内筒部35の延長線上に位置させることにより、整流ガイド部34に空気をよりスムーズに導くことができるので好ましい。
ガイド部材47は、例えば樹脂により形成することができる。本発明の遠心式送風機を車両用空調装置に適用した場合には、ガイド部材47を内外気切替箱(図示せず)と一体成形することができる。
本実施形態の変形例として、外筒部36をケーシング3と別体化し、外筒部36をガイド部材47と一体成形するようにしてもよい。この変形例によると、外筒部36をケーシング3およびガイド部材47と別体に成形する場合に比べて部品点数および組み付け工数を低減してコストダウンを図ることができる。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態では、ファン2が軸方向一端側のみから空気を吸い込む、いわゆる片吸いファンを構成しているが、これに限定されることなく、ファン2が軸方向両端側から空気を吸い込む、いわゆる両吸いファンを構成していてもよい。
また、上記各実施形態では、ファン2を1つのみ備える遠心式送風機に本発明を適用しているが、2つのファンを共通の回転軸に結合させたダブルファン方式の遠心式送風機に本発明を適用してもよい。
本発明の第1実施形態における遠心式送風機の断面図である。 図1の遠心式送風機における要部平面図である。 図1の要部拡大図である。 整流ガイドの幅寸法と比騒音との関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態における遠心式送風機の断面図である。 本発明の第3実施形態における遠心式送風機の断面図である。 本発明の第4実施形態における遠心式送風機の断面図である。 本発明の第5実施形態における遠心式送風機の断面図である。 本発明の第6実施形態における遠心式送風機の断面図である。 本発明の第7実施形態における遠心式送風機の要部平面図である。 本発明の第8実施形態における遠心式送風機の要部平面図である。 本発明の第9実施形態における遠心式送風機の断面図である。 検討例1〜3における遠心式送風機の要部断面図である。
符号の説明
2 ファン
3 ケーシング
21 ブレード
22 側板
32 流入口
33 逆流抑制部
34 整流ガイド部
35 内筒部
36 外筒部
37 結合部
41 第1肉盗み空間
42 第2肉盗み空間

Claims (5)

  1. 回転軸(11)の周りに多数枚配設されたブレード(21)と、前記多数枚のブレード(21)のうち回転軸方向一端側における端部(211)同士を連結する環状の側板(22)とを有するファン(2)と、
    前記ファン(2)を収納するケーシング(3)とを備え、
    前記ケーシング(3)には、前記ファン(2)に吸い込まれる空気の流入口(32)が前記回転軸方向一端側に向かって開口するように形成され、
    前記流入口(32)の外縁部には、前記ファン(2)から吹き出された空気がケーシング(3)と前記側板(22)との隙間から前記流入口(32)側に逆流するのを抑制する逆流抑制部(33)と、前記ファン(2)に吸い込まれる空気の流れを整える整流ガイド部(34)とが設けられ、
    前記整流ガイド部(34)には、前記回転軸方向一端側に向かって開口する第1肉盗み空間(41)と、回転軸方向他端側に向かって開口する第2肉盗み空間(42)とが形成され、
    前記逆流抑制部(33)と前記整流ガイド部(34)とが前記ケーシング(3)と一体成形されており、
    前記逆流抑制部(33)は、前記ケーシング(3)の壁面を前記側板(22)に沿う形状に形成することで構成され、
    前記整流ガイド部(34)は、回転軸方向に延びる2重円筒状に形成され、
    前記整流ガイド部(34)の内筒部(35)のうち前記回転軸方向一端側における端部(351)は、前記逆流抑制部(33)のうちファン径方向内側における端部(331)と、筒状の結合部(37)を介して結合され、
    前記整流ガイド部(34)の外筒部(36)のうち前記回転軸方向他端側における端部(362)は、前記ケーシング(3)の外壁面と結合され、
    前記第1肉盗み空間(41)は、前記外筒部(36)と前記結合部(37)との間に形成された空間であり、
    前記第2肉盗み空間(42)は、前記内筒部(35)と前記結合部(37)との間に形成された空間であることを特徴とする遠心式送風機。
  2. 前記第1肉盗み空間(41)と前記第2肉盗み空間(42)とが前記側板(22)のうちファン径方向内側における端部(221)を境界として切り替わるように、前記整流ガイド部(34)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の遠心式送風機。
  3. 前記整流ガイド部(34)のうち前記回転軸方向一端側における端部では、前記内筒部(35)から前記外筒部(36)までの寸法が4mm以上になっていることを特徴とする請求項1または2に記載の遠心式送風機。
  4. 前記整流ガイド部(34)には、前記第1肉盗み空間(41)を複数個の空間に仕切る仕切り部(43、45)が形成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の遠心式送風機。
  5. 前記整流ガイド部(34)には、前記第2肉盗み空間(42)を複数個の空間に仕切る仕切り部(44、46)が形成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の遠心式送風機。
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