JP6135708B2 - 連続鋳造用の浸漬ノズル及び浸漬ノズルを用いた連続鋳造方法 - Google Patents

連続鋳造用の浸漬ノズル及び浸漬ノズルを用いた連続鋳造方法 Download PDF

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Description

本発明は、連続鋳造用の浸漬ノズル及び浸漬ノズルを用いた連続鋳造方法に関し、特に、溶鋼の連続鋳造において、吐出孔出口の角度を従来よりも変えることにより、浸漬ノズルの吐出孔への溶鋼の逆流を防ぎ、高品質な鋳片を連続鋳造可能とするための新規な改良に関するものである。
従来、溶融金属の連続鋳造、特に溶鋼の連続鋳造においては、図示しないタンディッシュに一旦貯められた溶鋼は、上ノズル、スライディングノズル及び図11の浸漬ノズル1を介して、水冷鋳型8に供給され、冷却することで鋳片を連続的に得る。前記浸漬ノズル1を使用することで、水冷鋳型8に溶鋼7を注入する際、溶鋼7の酸化を防止し、酸化物の混入による非金属介在物(以下、介在物)の発生を防止している。
前記浸漬ノズル1においては、通常、垂直方向に設けられた内孔2から、吐出孔4を通じて水冷鋳型8へ溶鋼7を供給する。この連続鋳造においては、水冷鋳型8内における凝固過程の安定性と、製品の欠陥の原因となる鋳片内への介在物の巻き込みの低減とが求められている。特に、浸漬ノズル1は水冷鋳型8に溶鋼7を直接供給するため、凝固の安定性や介在物の巻き込みの低減などを目的として様々な改善がなされており、この浸漬ノズル1の形状には種々の形状のものがある。
その様々な形状の中に、溶鋼7が水平よりやや上向きに向けて吐出するように、吐出孔が水平面からやや上向きに開けられているものがある(図11)。これにより、溶鋼への介在物の取り込みを抑制、さらにメニスカスへの熱供給を促進させモールドパウダーの安定的な溶融を促し、溶鋼モールドパウダー系凝固物であるスラグベアの生成を抑制する効果などが得られる。
例えば、特許文献1には、底部付近に上向きにあけた複数個の側面流出口と、底部流出口を有する浸漬ノズルが紹介されている。やや上向きに吐出することで、鋳型上部の溶融金属の停滞を無くし、凝固殻に対する影響を極小にし、浮上介在物等の巻込みを少なくし、異常凝固を起こさず、優れた連続鋳造鋳片を得るとしている。側面流出口は水平よりやや上向きで、2°〜45°の範囲とすることが好ましいとし、適切な角度は鋳型の大きさや鋳込み金属の性状によって異なるとしている。
特許文献2には、高Ti鋼スラブの連続鋳造に使用した例である。浸漬ノズルの吐出孔角度を上向き2〜8度とした例が紹介されている。高Ti鋼の場合、介在物として浮上するTiOをモールドパウダーに吸収させて、溶解させるために、モールドパウダーの融解熱となる熱を常に供給しなければならず、そのため、浸漬ノズルからの吐出流を、通常の炭素鋼の場合に比較して、メニスカスに多く供給する必要があるとしている。
特許文献3には、ビレット連続鋳造において吐出流を水平ないし上向きにした例が示されている。浸漬ノズルの側壁に水平方向ないし上向き勾配(角度θ)の吐出孔を設けており、θ1は30°以下であることが好ましいとしている。この場合も、鋳型内の溶鋼に上向きの流れを与え、メニスカス部に溶鋼熱を供給してパウダーの溶融を確保し、かつ鋳型内での非金属介在物が鋳片下方に深く侵入することを押さえることができるとしている。
さらに、特許文献4には、浸漬ノズルの側壁に水平面から上方向に0〜15°の吐出角度を持つ吐出孔を設けた例が紹介されている。適切な角度とすることで、溶鋼メニスカス部での溶鋼の更新を行うことができるとしている。
一方、後述のように本発明においては、側面吐出孔において吐出孔出口を吐出孔入口より小さくして先端を絞ることを特徴とするのであるが、それに関連する発明としては以下のようのものがある。
特許文献5には、吐出口部の上端と下端の角度が異なることを特徴とする連続鋳造用浸漬ノズルが紹介されている。浸漬ノズル吐出孔での吐出流角度の違いにより、モールドパウダーの巻き込み、介在物の浮上などに差が生じることに着目し、上端と下端の角度を変えることで、吐出流の下向きの速度成分を小さくし、同時に流速も小さくすることができるとしている。吐出方向は上向きの場合と下向きの場合のいずれもが例示されている。
特許文献6には、スラブ連鋳機において浸漬ノズルの吐出孔の外側開口面積を、内側開口面積より小さくすることで先端を絞り吐出流の指向性が安定し、モールドパウダーの巻き込みや介在物の集中が無く、品質の良いスラブが得られるとしている。例示図では、水平方向断面で吐出口先端を絞る場合と、垂直断面で絞って下向きの方向へ吐出させる場合とが示されている。
実開昭49−117315号公報 特開平10−314892号公報 特許第4047241号公報 特許第4444034号公報 実開昭62−10942号公報 特開2001−87843号公報
特許文献1〜4に例示の浸漬ノズルにおいては、いずれも水平方向に対し、やや上向きに吐出することを特徴とするが、その用途はビレット連続鋳造などの小サイズのモールドの場合もあれば、スラブ連続鋳造のように大形サイズの鋳型の場合もある。また、吐出角度は、鋳片サイズや引き抜き速度などの関係から、適宜選択される。特許文献1〜4に紹介された浸漬ノズルにおいては、特許文献3以外はいずれもストレートな穴を開けたものと認識される。
このような上向きの吐出孔を持つ浸漬ノズルを用いた場合、しばしば鋳片欠陥が発生する。
この鋳片欠陥の原因は、図11のように浸漬ノズルの外側から溶鋼を吸い込み、介在物の原因になっているものと推定される。図11に、吸い込みが起こる状態の模式図を示す。吐出孔4からやや上方に吐出された溶鋼10は、水冷鋳型8に衝突した後、一部の溶鋼は上方に向かって流れ、溶鋼表面に達する。これによって、溶鋼表面に熱を供給してモールドパウダーを溶融するのであるが、溶鋼流は溶鋼表面を水冷鋳型8の中央に向かって流れ、その後、浸漬ノズル1に沿って下降し、図12のように、吐出孔出口45付近に達する。吐出孔4が上方向に向いていると溶鋼7が何らかの原因で浸漬ノズル1の中心方向に向かって流れ込む、つまり、溶鋼を吸い込むものと推定される。
前記浸漬ノズル1の外側から吸い込みが起こると、以下のような問題が発生する。まず、鋼中の介在物は次第に浮上して溶鋼表面にある溶融モールドパウダー9に吸収されることで無害化するのに対し、吸い込みが発生すると浮上しかけた介在物が再度吐出流に巻き込まれ、その結果、鋳片に取り込まれることで、欠陥数が増加することになる。また、吸い込みによって溶鋼表面にある溶融モールドパウダー9が吸い込み流にしばしば巻き込まれる。浸漬ノズル1が溶融モールドパウダー9と接する部分は特に激しく溶損することから耐食性の高いパウダーライン材を配材するが、吐出孔4を形成する浸漬ノズル1の本体材質は溶融モールドパウダー9に対する耐食性が劣る。その結果、吸い込まれた溶融モールドパウダー9が吐出孔壁10を溶損し、最適な吐出条件を維持できなくなって、鋳片欠陥が増加することである。
吐出方向を上向きにするのは、上述のように様々な要求に対応するためであるが、それらを満足しつつ、吐出孔の外側からの溶鋼の吸い込みを防止する方法が求められてきた。 しかし、従来技術では、それ解消できる方法は知られていなかった。また、特許文献5および特許文献6に例示の方法を適用しても吸い込みを改善することをできなかった。
本発明は、浸漬ノズルの側壁に開けた吐出孔から、水平方向に対して上向きの吐出流を得て水冷鋳型内の溶鋼のメニスカス部の湯面の更新を図り安定した連続鋳造を行いながら、浸漬管の外側から吐出孔への溶鋼の吸い込みを抑制できる浸漬ノズルの供給にある。
発明者らは、上述の推定が正しいかどうかを水モデル実験と数値解析により検証した。
その結果、図12のように水平方向から上向きにストレートに開けた吐出孔4の場合、浸漬ノズル1の内孔2から浸漬ノズル1の外側に向かう吐出流は斜めの吐出孔4の下部を主として流れ、上部では浸漬管の外部から浸漬ノズル1の内側に向かって逆流が起こり、その部分で溶鋼7の吸い込みが起こっていることを確認した。
そこで、吐出孔4の上部で発生する浸漬管外部から内部に向かった逆流を防止すべく、様々な吐出孔の形状について検討した。この際、浸漬管の側面吐出孔からの吐出方向と吐出流量によって決まる溶鋼表面における流れの状態が変化しないことを前提とした。
その結果、特許文献5と特許文献6に開示された吐出孔と類似した形状ではあるが、吐出孔の上端と下端の角度を変えて吐出孔の先端を絞るような形状にするとともに、上端と下端の角度をある特定の角度にし、また、吐出孔4の入口の面積と出口の面積を適正化することで、吐出孔4上部からの溶鋼7の逆流を防止する方法を見出したものである。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、吐出孔の角度を従来よりも変えることにより、浸漬ノズルの吐出孔への溶鋼の逆流を防ぎ、高品質な鋳片を連続鋳造可能とするための連続鋳造用の浸漬ノズル及び浸漬ノズルを用いた連続鋳造方法を提供することを目的とする。
本発明による浸漬ノズルは、 円筒形をなす浸漬ノズルの下部側壁の外表面複数個の横向きの吐出孔を設け、水冷鋳型内に溶鋼を直接供給するようにした構成よりなる連続鋳造用の浸漬ノズルにおいて、前記吐出孔の中心線を通るノズル中心軸と平行な断面である垂直方向断面(F)でみて、前記吐出孔の上端角度を水平面に対して上方向に水平+10°から下方向に水平10°とし、前記吐出孔の下端角度は水平面から上方向に水平+20°〜45°とし前記吐出孔の吐出孔入口の第1断面積を(A)とし、前記吐出孔の吐出孔出口の第2断面積を(B)とした時、前記第1断面積(A)に対する前記第2断面積(B)の比をR(R=B/A)とすると、Rが0.4以上、0.65以下である構成であり、また、前記吐出孔の中心線と前記ノズル中心軸と平行な直線とがなす面と垂直かつ、前記ノズル中心軸に平行な面で切断した際の吐出孔出口の断面を吐出孔垂直断面(G)とした際、前記吐出孔垂直断面(G)が矩形であり、前記吐出孔の出口高さを(H)、出口幅を(W)とした時、縦横比H/Wが0.3〜0.65の横長の矩形である構成であり、また、本発明による浸漬ノズルを用いた連続鋳造方法は、下部側壁(1M)の外表面複数個の横向きの吐出孔を設けると共に円筒形をなす浸漬ノズルを用いて水冷鋳型内に溶鋼を直接供給するようにした浸漬ノズルを用いた連続鋳造方法において、前記吐出孔の中心線を通り浸漬ノズルのノズル中心軸と平行な断面である垂直方向断面(F)でみて、前記吐出孔の上端角度を水平面に対して上方向に水平+10°から下方向に水平10°とし、前記吐出孔の下端角度は前記水平面から上方向に水平+20°〜45°とし前記吐出孔の吐出孔入口の第1断面積を(A)とし、前記吐出孔(4)の吐出孔出口(45)の第2断面積を(B)とした時、前記第1断面積(A)に対する前記第2断面積(B)の比をR(R=B/A)とすると、Rが0.4以上、0.65以下である方法であり、また、前記吐出孔の前記中心線と前記ノズル中心軸と平行な直線とがなす面と垂直かつ、前記ノズル中心軸に平行な面で切断した際の吐出孔出口の断面を吐出孔垂直断面(G)とした際、前記吐出孔垂直断面(G)が矩形であり、前記吐出孔出口高さを(H)、出口幅を(W)とした時、縦横比H/Wが0.3〜0.65の横長の矩形である方法である。
本発明による連続鋳造用の浸漬ノズル及び浸漬ノズルを用いた連続鋳造方法は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、本発明による前述の構成と方法により、やや上向きの溶鋼吐出流を維持することができ、水冷鋳型内の溶鋼湯面付近に温度の高い溶鋼を適正量供給し、メニスカスレベルを安定させるとともに、モールドパウダーの安定的な溶融を促し、溶融鋳型パウダー系凝固物であるスラグベアの生成を抑制することができる。
また、浸漬ノズル外側から吐出孔への溶鋼の吸い込みを押さえることができ、溶鋼の吸い込みに起因する鋳片欠陥の発生を抑えることができる。
さらには、浸漬ノズル外側から吐出孔への溶鋼の吸い込みを抑えることができ、溶鋼の吸い込みによっておこる溶融モールドパウダーによる吐出孔の溶損を抑制することができるので、良好な吐出流を維持でき、そのため、製品欠陥の少ない鋳片を鋳込むことが可能となる。
本発明になる浸漬ノズルの要部の断面図を示し、その際の吐出孔付近での溶鋼の流れの模式図を示し、矢印の向きは流れの方向を示す。 本発明になる浸漬ノズルの他の形態を示す断面図である。 本発明になる浸漬ノズルの他の形態を示す断面図である。 本発明になる浸漬ノズルの他の形態を示す断面図で、浸漬ノズル下端に下側に向かう吐出孔を設けた例である。 本発明になる浸漬ノズルを示し、図6のA−A線による吐出孔の断面形状を矩形とした時の、吐出孔を通る垂直方向断面(F)である。 図5の吐出孔のD−D線による水平断面図である。 図5の吐出孔の吐出孔出口の吐出孔垂直断面(G)を示す断面図である。 本発明になる吐出孔出側の形状を示す例示図で、形状が矩形の場合である。 本発明になる吐出孔出側の形状を示す例示図で、形状が円形の場合である。 本発明になる吐出孔出側の形状を示す例示図で、形状が楕円の場合である。 従来構成の上向きに吐出された溶鋼の水冷鋳型内での流れの状態を示す模式図である。 従来方法になる上方向にストレートに開けた吐出孔付近における溶鋼流を示す模式図で、矢印の向きは流れの方向を示す。
本発明による連続鋳造用の浸漬ノズル及び浸漬ノズルを用いた連続鋳造方法は、溶鋼の連続鋳造において、吐出孔の角度を従来より変えることにより、浸漬ノズルの吐出孔への溶鋼の逆流を防ぎ、高品質な鋳片を連続鋳片可能とすることである。
以下、図面と共に本発明による連続鋳造用の浸漬ノズル及び浸漬ノズルを用いた連続鋳造方法の好適な実施の形態について説明する。
尚、従来例と同一又は同等部分には同一符号を付して説明する。
図1は周知の連続鋳造装置の一部である浸漬ノズル1の下部側壁1Mの要部を拡大し、かつ、吐出孔4の中心線43を通る吐出孔4付近の断面を示している。
前記吐出孔4は前記浸漬ノズル1の内孔2と連通し、前記内孔2内に供給された溶鋼7は前記吐出孔4を介して水冷鋳型8内へ吐出されるように構成されている。
前記吐出孔4の水平面50に対する上端角度51は水平面50に対して上方向に水平+10°から下方向に水平+10°とされ、前記吐出孔4の下端角度52は前記水平面50から上方向に水平+20°〜45°に構成されている。
前記吐出孔4の内孔2側の吐出孔入口44から供給された前記溶鋼7は、吐出孔上端41の上端角度51及び吐出孔下端42の下端角度52を介して水冷鋳型8側へ吐出され、この水冷鋳型8内で溶鋼湯面付近から浸漬ノズル1に沿って降下した溶鋼の流れEは、前記吐出孔出口45から吐出される溶鋼吐出流と合流し、水冷鋳型8へ向かって流れる。このため、吐出孔4への溶鋼の吸い込みを起こすことがない。
図2は、吐出孔4の前記上端角度51を水平面50に対してマイナスとした形態を示している。
また、図3は、吐出孔4の前記上端角度51を逆方向の傾斜とすると共に、前記下端角度52の傾斜を図2よりもやや急峻とした形態を示している。
また、図4は、本発明の吐出孔4の構造を用いると共に、前記浸漬ノズル1の浸漬ノズル下面に底部吐出孔47を形成した形態を示している。
また、図5は、図1の円筒形の浸漬ノズル1の縦断面を示す。
また、図6は図5の浸漬ノズル1のD−D断面図であり、前記吐出孔4が4個形成されていると共に、前記各吐出孔4の間には柱部46が形成されている。
図8から図10は、前記吐出孔4の形状を示しており、図8は長方形よりなる四角形であり、図9は真円であり、図10は楕円形又は長円形である。
次に、本発明による浸漬ノズルの詳細な説明を行うこととする。
すなわち、本発明は、吐出孔4の吐出孔上端41の上端角度51と下端角度52を適正化することを特徴とするものである。前記の通り、吐出孔入口44から吐出孔出口45に向かって上方向に傾斜する場合の符号をプラスとし、下方向に傾斜する場合の符号をマイナスとする。さらに、前記吐出孔上端41の角度と比較して、前記下端角度52を上方向に大きくすることによって、前記吐出孔入口44の面積に比較し、前記吐出孔出口45の面積を小さくして、吐出孔4の先端を絞った形状となる。従って、適度に絞り込むことで、良好な吐出流を生むと同時に、吐出孔出口45からの溶鋼7の逆流を抑制することが可能となる構成である。
次に、前記吐出孔4の中心線43を通るノズル中心軸3と平行な断面からなる垂直方向断面Fにおいて、上端角度51は、吐出孔上端41のなす上端角度51である上端角度θ(U)を上方向に水平+10°から下方向に水平+10°とすることが好ましい。上端角度θ(U)が−10°より小さいと、つまり、吐出孔出口45に向かって下方向に10°より大きく傾斜する場合、吐出孔4からの吐出流が上向きにならず好ましくない。上端角度θ(U)が10°より大きいと、吸い込みを起こし易くなるため好ましくない。より好ましくは、上方向に水平+5°から下方向に水平+5°である。
尚、本発明においては、浸漬ノズル1の垂直断面を前記垂直方向断面Fと吐出孔垂直断面Gに分けて説明している。
すなわち、前記垂直方向断面Fは、図1〜図5及び図12で示すような段落0026で説明済のノズル中心線3を含む垂直断面のことで段落0026で説明している。
また、前記吐出孔垂直断面Gは、図7〜図10で示すような吐出孔出口45の断面で、段落0029で説明している。
次に、前記下端角度52は、図1の垂直方向断面Fにおいて、吐出孔下端42のなす下端角度52である下端角度θ(L)を20〜45°とすることが好ましい。下端角度θ(L)が20°未満では、吐出孔からの吐出流が上向きにならず好ましくない。下端角度θ(L)が45°より大きい場合、溶鋼7の上向きの吐出流が過剰となり吐出流を良好な方向に向けることができないので好ましくない。より好ましい下端角度θ(L)は25〜40°である。
次に、前記吐出孔入口44の断面積をAとし、吐出孔出口45の断面積をBとした際、入口面積に対する出口面積の比をR(R=B/A)とすると、Rは0.4以上、0.65以下であることがより好ましい。Rが0.4未満では、吐出流速を十分に確保できる吐出孔出口面積を得られないので好ましくない。Rが0.65より大きいと、吐出孔上部での溶鋼の逆流を抑制できず好ましくない。さらに好ましいRの範囲は、0.5〜0.63である。
次に、前記吐出孔4の形状について説明する。前記吐出孔4の中心線43と浸漬ノズル1のノズル中心軸3(図5、図6に示す)とは交差する場合と、交差しない場合がある。一般的には、吐出孔の中心線43と前記ノズル中心軸3とは交差するが、吐出方向を水平断面で見て偏芯させて、前記吐出孔4の中心線43と前記ノズル中心軸3とが交差しなくてもかまわない。
前記吐出孔4の中心線43と浸漬ノズル1の中心軸3が交差する場合と交差しない場合を含め、吐出孔4の中心線43とノズル中心軸3と平行な直線とがなす面と垂直かつ、ノズル中心軸3に平行な面で切断した際の吐出孔出口45の断面を図7で示す吐出孔垂直断面Gと定義する。吐出孔垂直断面Gの形状は特には規定されないが、例えば、円形、楕円、長円形、矩形などとすることができる。
前記吐出孔出口45における吐出孔垂直断面Gの形状は、円形断面より縦方向の長さHより横方向の長さWが大きい横長の楕円形または長円形とすることがより好ましい。吐出孔出口45における吐出孔垂直断面Gの形状を楕円形または長円形とすることで、吐出孔出口45の上方の溶鋼を吸い込みを抑えることができる。より好ましい縦横比H/Wは、0.3〜0.65の範囲である。0.3未満では、開口部の幅Wが大きくなりすぎて、浸漬ノズル1の底部を支える吐出孔4の柱部46が細くなって強度が低下するという問題点がある。
前記吐出孔垂直断面Gを矩形とした際、吐出孔出口45での吐出孔垂直断面の高さをH、幅をWとした際、縦横比H/Wが0.3〜0.65の横長であることがより好ましい。0.3未満では、開口部の幅Wが大きくなりすぎて、浸漬ノズル1の底部を支える柱が細くなって強度が低下するという問題点が発生する。0.65より大きくなると、吐出孔出口45上方から溶鋼を吸い込み易くなる傾向がある。さらに好ましくは、縦横比H/Wが0.4〜0.6の範囲である。
前記吐出孔垂直断面Gを矩形とした場合、矩形の角部をC形状、あるいはR形状としてもかまわない。R形状とすることで、角部への応力集中を防いで浸漬ノズルを割れ難くする。
また、前記吐出孔垂直断面Gの形状を吐出孔入口44から吐出孔出口45に向かって、途中で形状を変更してもさしつかえない。例えば、吐出孔入口44の形状を円形として、吐出孔出口では楕円または長円とするなどとしても良く、種々の組み合わせができる。
次に、吐出孔4の個数について、浸漬ノズル1の側面に設けられる吐出孔4は複数個とするが、スラブ連続鋳造の場合は、2個とすることが一般的である。また、ビレットやブルームのような小径サイズの連続鋳造の場合、3個ないし4個とすることができるが、それ以上としても良い。
一方、吐出孔4をノズル側面に複数個設けるのと併せて、図4のように、浸漬ノズル下面に底部吐出孔47を設けても良い。底部吐出孔47の浸漬ノズル下面に平行な方向な断面における形状は円形であることを基本とするが、多角形形状でも構わない。また、浸漬ノズル下面1Aに垂直な断面方向での形状は、直線をなす場合、曲線をなす場合、複数の直線または曲線を組み合わせる場合、中央部で凸となる形状などを選択できる。
更には、複数個の底部吐出孔47を開けることも可能である。また、複数個開けた底部吐出孔47の吐出方向をノズル中心軸3に対して傾斜を持たせ、さらに吐出方向がノズル中心軸3と交わらないように設けることも可能である。
本発明による浸漬ノズル1は、浸漬ノズル下部側壁に設けた吐出孔4の形状に係るものであり、浸漬ノズル1の内孔2の構造、およびノズル材質に関する制約は受けない。また、浸漬ノズル1の内孔2の構造としては、一般的な直管構造、および管途中で径が部分的に変化する構造、内管に凹凸を持つ構造等でも同様の効果が得られる。
ノズル材質としては、アルミナ-黒鉛質をはじめ、マグネシア-黒鉛質、スピネル−黒鉛質、ジルコニア−黒鉛質、アルミナ質、粘土質、スピネル質、溶融石英質等が使用可能である。
(実施例および比較例)
(実施例1)
本発明の効果を数値解析によって検証した。また、いくつかの数値解析の結果を水モデル実験によって確かめ、数値解析結果が正しいことを確認した。
数値解析はCHAM−Japan社製の流体解析ソフトウェア「PHOENICS VR editor 2014」を使用した。この流体解析に用いたパラメータは以下の通りである。
・計算セル数:約80万(モデルにより変動)
・流体:溶鋼(1560℃、密度7.08g/cm3
(実施例A)
表1及び表2で示す4孔ブルーム連続鋳造機において、吐出孔を浸漬ノズル下部側面に4つ設けた4孔タイプの浸漬ノズルについて数値解析による検討を行った。この際、浸漬ノズルの内径はφ58mm、モールド断面サイズは300mm×400mmで、スループットを0.6t/分とした。
表1に、本発明例を、表2に比較例を示す。
Figure 0006135708
Figure 0006135708
評価は以下のように行った。
「吐出孔出口からの吸い込み」については、数値解析の結果を基に以下のように評価した。吐出孔上部での吸い込みが極めて大きい:×××、吸い込みが大きい:××、吸い込みはあるが小さい:×、吸い込みは無いが流れが停滞:△、吐出孔上部でも小さい吐出流がある:○、吐出孔上部でも大きな吐出流がある:◎。ただし、吸い込みは無いが流れが停滞する場合、停滞部に介在物が堆積する恐れがあるので必ずしも好ましい状態ではないが、許容範囲とした。
「表面流速」については、鋳型内の溶鋼表面に適切な量の溶鋼が供給されるかどうか判断した。数値解析結果から、溶鋼表面における浸漬ノズルの中心軸と水冷鋳型の中点での、水冷鋳型から浸漬ノズル方向への流速を読み取り、表面流速と規定した。表面流速は、大きい方から順に、過大、大、やや大、適量、やや小、小、過小と判定した。適量であることが好ましいが、やや大、やや小については使用の許容範囲とした。一方、過大、大は不適当と判定し、また、小、過小も不適当と判定した。
本発明品は、いずれも吐出孔上部での溶鋼の吸い込みが無く、また、鋳型内の表面流速も適切な大きさとなった。
それに対し、比較例1は、吐出孔上端と下端の角度がいずれも30°の場合であるが、著しい溶鋼の吸い込みがあって好ましくない。
比較例2は、特許文献5の第2図を模したものであり、吐出孔下端の角度が小さいため、表面流速が小さくなったため好ましくない。吐出孔上端と下端の角度差が小さいためか、溶鋼の吸い込みが少ないながら観測され、この点でも好ましくない。
比較例3は、吐出孔上端角度を−15°とした場合であるが、表面流速が低下した。
比較例4は、吐出孔上端角度を15°とした場合であるが、表面流速は適正となったが、吐出孔からの吸い込みが大きかった。
比較例5は、吐出孔下端角度が小さすぎる場合で、表面流速が小さくなり、また、吸い込み無いが吐出孔上部で溶鋼の停滞が観測され、好ましくない。
比較例6は、吐出孔下端の角度が50°と大きすぎる場合で、表面流速が大きくなり好ましくない。
このように、前述の実施例Aによって本発明の優位性は明らかである。
(実施例B)
表3及び表4で示す2孔のスラブ連続鋳造機において、吐出孔を浸漬ノズル下部の側面に2つ設けた2孔の浸漬ノズルを用いた場合について数値解析により検討した。浸漬ノズルの内径はφ60mm、モールドサイズは220mm×1600mm、スループットは1.8t/分とした。
表3に本発明例を、表4に比較例を示す。
Figure 0006135708
Figure 0006135708
表中の評価方法は、前述の実施例Aと同一である。
本発明例は、いずれも良好な結果を得た。
それに対し、比較例7は、吐出孔上端と下端の角度がいずれも30°の場合であるが、著しい溶鋼の吸い込みがあって好ましくない。
比較例8は、特許文献5の第2図を模したものであり、吐出孔下端の角度が小さいため、表面流速が小さくなったため好ましくない。吐出孔上端と下端の角度差が小さいためか、溶鋼の吸い込みが少ないながら観測され、この点でも好ましくない。
(実施例C)
表5及び表6で示す5孔のブルーム連続鋳造機において、吐出孔を浸漬ノズル下部側壁に4つと浸漬ノズル下面に吐出孔を1つ設けた5孔タイプの浸漬ノズルについて数値計算による検討を行った。この際の計算条件は実施例Aと同様で浸漬ノズルの内径はφ58mm、下孔径はφ30mm、モールド断面サイズは300mm×400mmでスループットを0.6t/分とした。
表5に本発明例を、表6に比較例を示す。
Figure 0006135708
Figure 0006135708
表中の評価方法は、実施例Aと同一である。
本発明例は、いずれも良好な結果を得た。
それに対し、比較例9は、吐出孔上端と下端の角度がいずれも30°の場合であるが、著しい溶鋼の吸い込みがあって好ましくない。
比較例10は、特許文献5の第2図を模したものであり、吐出孔下端の角度が小さいため、表面流速が小さくなったため好ましくない。吐出孔上端と下端の角度差が小さいためか、溶鋼の吸い込みが少ないながら観測され、この点でも好ましくない。
(実施例2)
ブルーム連続鋳造機において、吐出孔を浸漬ノズル下部側面に4つ設けた4孔タイプの浸漬ノズルおいて、前述の本発明品3と比較例1を用いて、介在物の低減効果を確認した。
炭素量が0.05%の普通鋼を用い、浸漬ノズルの内径はφ58mm、モールド断面サイズが300mm×400mmで、スループットを0.6t/分として連続鋳造を行った。
各浸漬ノズル当たり300tの鋳造を行い、介在物起因の欠陥発生数を比較した。欠陥発生率は比較例1の欠陥発生率を100とした際、68にまで減少した。
また、使用後のノズルを回収して観察したところ、比較例1の浸漬ノズルでは、吐出孔内の上部は溶損されており、付着スラグからは溶融モールドパウダー成分が検出された。このことから、溶融モールドパウダーの吸い込みが発生していたことが確認された。
それに対し、本発明品3では、吐出孔は健全であり、溶融モールドパウダーの吸い込みは確認されなかった。
このことからも、本発明の優位性は明らかである。
尚、本発明による連続鋳造用の浸漬ノズル及び浸漬ノズルを用いた連続鋳造方法の要旨とするところは、以下の通りである。
すなわち、円筒形をなす浸漬ノズル1の下部側壁1Mの外表面1a複数個の横向きの吐出孔4を設け、水冷鋳型8内に溶鋼を直接供給するようにした構成よりなる連続鋳造用の浸漬ノズルにおいて、前記吐出孔4の中心線43を通り前記浸漬ノズル1のノズル中心軸3と平行な断面である垂直方向断面Fでみて、前記吐出孔4の上端角度51を水平面50に対して上方向に水平+10°から下方向に水平10°とし、前記吐出孔4の下端角度52は前記水平面50から上方向に水平+20°〜45°とし前記吐出孔4の吐出孔入口44の第1断面積をAとし、前記吐出孔4の吐出孔出口45の第2断面積をBとした時、前記第1断面積Aに対する前記第2断面積Bの比をR(R=B/A)とすると、Rが0.4以上、0.65以下である構成であり、また、前記吐出孔4の前記中心線43と前記ノズル中心軸3と平行な直線とがなす面と垂直かつ、前記ノズル中心軸3に平行な面で切断した際の吐出孔出口45の断面を吐出孔垂直断面Gとした際、前記吐出孔垂直断面Gが矩形であり、前記吐出孔出口45高さをH、出口幅をWとした時、縦横比H/Wが0.3〜0.65の横長の矩形である構成であり、また、本発明による浸漬ノズルを用いた連続鋳造方法は、下部側壁1Mの外表面1a複数個の横向きの吐出孔4を設けると共に円筒形をなす浸漬ノズル1を用いて水冷鋳型8内に溶鋼を直接供給するようにした浸漬ノズルを用いた連続鋳造方法において、前記吐出孔4の中心線43を通り前記浸漬ノズル1のノズル中心軸3と平行な断面である垂直方向断面Fでみて、前記吐出孔4の上端角度51を水平面50に対して上方向に水平+10°から下方向に水平10°とし、前記吐出孔4の下端角度52は前記水平面50から上方向に水平+20°〜45°とし前記吐出孔4の吐出孔入口44の第1断面積をAとし、前記吐出孔4の吐出孔出口45の第2断面積をBとした時、前記第1断面積Aに対する前記第2断面積Bの比をR(R=B/A)とすると、Rが0.4以上、0.65以下である方法であり、また、前記吐出孔4の前記中心線43と前記ノズル中心軸3と平行な直線とがなす面と垂直かつ、前記ノズル中心軸3に平行な面で切断した際の吐出孔出口45の断面を吐出孔垂直断面Gとした際、前記吐出孔垂直断面Gが矩形であり、前記吐出孔出口45高さをH、出口幅をWとした時、縦横比H/Wが0.3〜0.65の横長の矩形である方法である。
本発明による連続鋳造用の浸漬ノズル及び浸漬ノズルを用いた連続鋳造方法は、吐出孔の角度を従来よりも変えることにより、浸漬ノズルの吐出孔への溶鋼の逆流を防ぎ、高品質な鋳片を連続鋳造可能とすることができる。
1 浸漬ノズル
1a 外表面
1M 下部側壁
2 浸漬ノズルの内孔
3 ノズル中心軸
4 吐出孔
7 溶鋼
8 水冷鋳型
9 溶融モールドパウダー
10 吐出孔壁
41 吐出孔上端
42 吐出孔下端
43 吐出孔の中心線
44 吐出孔入口
45 吐出孔出口
46 吐出孔の柱部
47 浸漬ノズル下面の底部吐出孔
50 水平面
51 上端角度(θ(U))
52 下端角度(θ(L))
F 垂直方向断面
G 吐出孔垂直断面
溶鋼吐出流

Claims (4)

  1. 円筒形をなす浸漬ノズル(1)の下部側壁(1M)の外表面(1a)複数個の横向きの吐出孔(4)を設け、水冷鋳型(8)内に溶鋼を直接供給するようにした構成よりなる連続鋳造用の浸漬ノズルにおいて、
    前記吐出孔(4)の中心線(43)を通り前記浸漬ノズル(1)のノズル中心軸3と平行な断面である垂直方向断面(F)でみて、前記吐出孔(4)の上端角度(51)を水平面(50)に対して上方向に水平+10°から下方向に水平10°とし、
    前記吐出孔(4)の下端角度(52)は前記水平面(50)から上方向に水平+20°〜45°とし前記吐出孔(4)の吐出孔入口(44)の第1断面積を(A)とし、前記吐出孔(4)の吐出孔出口(45)の第2断面積を(B)とした時、前記第1断面積(A)に対する前記第2断面積(B)の比をR(R=B/A)とすると、Rが0.4以上、0.65以下であることを特徴とする連続鋳造用の浸漬ノズル。
  2. 前記吐出孔(4)の前記中心線(43)と前記ノズル中心軸(3)と平行な直線とがなす面と垂直かつ、前記ノズル中心軸(3)に平行な面で切断した際の吐出孔出口(45)の断面を吐出孔垂直断面(G)とした際、前記吐出孔垂直断面(G)が矩形であり、前記吐出孔出口(45)高さを(H)、出口幅を(W)とした時、縦横比H/Wが0.3〜0.65の横長の矩形であることを特徴とする請求項1に記載の連続鋳造用の浸漬ノズル。
  3. 下部側壁(1M)の外表面(1a)複数個の横向きの吐出孔(4)を設けると共に円筒形をなす浸漬ノズル(1)を用いて水冷鋳型(8)内に溶鋼を直接供給するようにした浸漬ノズルを用いた連続鋳造方法において、
    前記吐出孔(4)の中心線(43)を通り前記浸漬ノズル(1)のノズル中心軸(3)と平行な断面である垂直方向断面(F)でみて、前記吐出孔(4)の上端角度(51)を水平面(50)に対して上方向に水平+10°から下方向に水平10°とし、
    前記吐出孔(4)の下端角度(52)は前記水平面(50)から上方向に水平+20°〜45°とし前記吐出孔(4)の吐出孔入口(44)の第1断面積を(A)とし、前記吐出孔(4)の吐出孔出口(45)の第2断面積を(B)とした時、前記第1断面積(A)に対する前記第2断面積(B)の比をR(R=B/A)とすると、Rが0.4以上、0.65以下であることを特徴とする浸漬ノズルを用いた連続鋳造方法。
  4. 前記吐出孔(4)の前記中心線(43)と前記ノズル中心軸(3)と平行な直線とがなす面と垂直かつ、前記ノズル中心軸(3)に平行な面で切断した際の吐出孔出口(45)の断面を吐出孔垂直断面(G)とした際、前記吐出孔垂直断面(G)が矩形であり、前記吐出孔出口(45)高さを(H)、出口幅を(W)とした時、縦横比H/Wが0.3〜0.65の横長の矩形であることを特徴とする請求項に記載の浸漬ノズルを用いた連続鋳造方法。
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