JP6135217B2 - 信号補正装置、送信装置、信号補正方法、及び伝送システム - Google Patents
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Description
例えば、PCI Express(登録商標)では、サーバ、PCの内部や、装置間でバス信号を伝送する際に、サイドバンドでクロックを伝送する(下記非特許文献1参照)。
1つのレーンは、最大8GB/sの速度で、最大32本のレーンを束ねることができる。レーンを束ねた伝送路全体は、リンクと呼ばれる。
PCI Expressのシステムを構成する要素として、ルートコンプレックス、エンドポイント、スイッチ、ブリッジがある。
PCI Expressにおいては、Input/Output(I/O)デバイスをエンドポイントと呼ぶ。
一方で、近年のデータ通信速度の高速化に伴い、電磁放射(Electro Magnetic Interference;EMI)によるノイズの影響が顕在化してきている。
SSCは、クロックに対して意図的に周波数の揺らぎを加え、EMIの原因となる特定周波数へのエネルギー集中を緩和し、ノイズを軽減する。
図8に示すように、SSCは周波数を時間的に変動させるため、周波数ごとの信号強度が低減され、EMIの影響が抑制される。
これに対処すべく、SSCの拡散率を必要最低限まで抑える技術が存在する。例えば、接続されている機器の状態をチェックすることで、拡散率を最低限に低減する技術が登場している。
図9(a),(b)は、従来の伝送システム1を示す図であり、(a)は当該伝送システム1の構成を示す模式図、(b)はこの伝送システム1で使用されるSSCの波形を示すグラフである。
例えば、データ伝送システム1は、PCI Express等の通信規格に準拠したデータ通信を行なうシステムである。図9(a)に示すように、データ伝送システム1は、上りポート11、下りポート21、及び光ファイバ30をそなえる。
光ファイバ30は、光ファイバケーブルであり、クロック伝送路、下りデータ伝送路、及び上りデータ伝送路が束ねられている。
ここで、クロックを、図9(b)のF(x)で表す。上りポート11がデータを生成する際に用いる、時間tにおけるクロックの周波数はF(t)で表され、図9(a)に二点鎖線の矢印で示される。
このように、周波数が時間と共に変動するSSCを伝送する場合には、伝送中に伝送遅延が発生すると、クロックの周波数が変化してしまい、クロックとデータ信号とに周波数の差(ずれ)が生じてしまう。この周波数の差は、遅延が大きくなるほど大きくなり、長距離伝送で問題となることがある。
このため、例えば、PCI Expressでは、両者の差を数百ppm以内に収めることが必要となる。
ハードディスクなどがサーバに直接接続されている従来の構成では伝送距離が短く、τが無視できるほど短いため、周波数の差が問題となることはない。
1つの側面では、本発明は、周波数が周期的に変化するタイミング信号を長距離にわたって伝送可能とすることを目的とする。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の1つとして位置付けることができる。
又、本開示の送信装置は、周波数が周期的に変化するタイミング信号であるスペクトラム拡散クロックが伝送される伝送路において生じた前記タイミング信号のジッターを算出するジッター算出部と、前記スペクトラム拡散クロックの周波数と前記周波数の変化の割合とを算出する位相算出部と、前記ジッターに基づいて前記伝送路の伝送距離を算出し、前記伝送距離に基づいて前記タイミング信号の伝送遅延時間を算出し、前記伝送遅延時間と前記スペクトラム拡散クロックの周波数と前記周波数の前記変化の割合とに基づいて、前記伝送遅延時間に生じる前記タイミング信号の周波数のずれを補正量として算出する補正量算出部と、前記タイミング信号の周波数を前記補正量だけ補正して送信データと同期させる補正部と、前記補正量だけ補正した前記タイミング信号を用いて前記送信データを生成する生成部と、前記送信データを前記伝送路に送信する送信部と、をそなえる。
又、本開示の伝送システムは、第1の装置と、第2の装置と、前記第1の装置と前記第2の装置とを接続する伝送路と、をそなえ、前記第1の装置は、周波数が周期的に変化するタイミング信号であるスペクトラム拡散クロックを生成するタイミング信号生成部と、前記タイミング信号を前記第2の装置に送信する送信部と、を備え、前記第2の装置は、前記伝送路において生じた前記タイミング信号のジッターを算出するジッター算出部と、前記スペクトラム拡散クロックの周波数と前記周波数の変化の割合とを算出する位相算出部と、前記ジッターに基づいて前記伝送路の伝送距離を算出し、前記伝送距離に基づいて前記タイミング信号の伝送遅延時間を算出し、前記伝送遅延時間と前記スペクトラム拡散クロックの周波数と前記周波数の前記変化の割合とに基づいて、前記伝送遅延時間に生じる前記タイミング信号の周波数のずれを補正量として算出する補正量算出部と、前記タイミング信号の周波数を前記補正量だけ補正して送信データと同期させる補正部と、前記補正量だけ補正した前記タイミング信号を用いて前記送信データを生成するデータ生成部と、前記送信データを前記伝送路を介して前記第1の装置に送信する第2の送信部と、をそなえる。
以下、図面を参照して本技術に係る実施の形態を説明する。
図1は、実施形態の一例としてのデータ伝送システム100の構成を示す模式図である。
本データ伝送システム100は、周期的に周波数が変化する信号(SSC等)をクロックとして用いる。データ伝送システム100は、伝送時に発生するクロック(SSC)のジッターに基づいて、当該クロックの遅延量を求め、この遅延に相当する周波数のずれにより、受信データとストローブするクロックを補正する。
上りポート101は、例えば、PCI Expressのルートコンプレックスであり、サーバのマザーボード等にそなえられる。上りポート101は、基準発振器(タイミング信号生成部)102、Electrical/Optical(E/O)変換部(送信部)103、逓倍部104、データ生成部105、E/O変換部106、データ受信部107、及びOptical/Electrical(O/E)変換部108をそなえる。
E/O変換部103は、基準発振器102が生成したクロックを光信号に変換して、下りデータ信号伝送路302を介して後述する下りデータ伝送路302を介して下りポート201に光伝送する。
データ生成部105は、逓倍部104が逓倍したクロックに同期させてデータ信号を出力する。例えば、データ生成部105は、クロックを80倍に逓倍したクロックに同期した8GHzのデータ信号を出力する。
O/E変換部108は、下りポート201から後述する上りデータ伝送路303を介して光伝送された光データ信号を受信し、電気信号に変換する。
データ受信部107は、O/E変換部108によって変換された電気信号を、基準発振器102のクロックに同期してストローブすることにより受信する。
クロック伝送路301は、上りポート101と下りポート201とを接続する伝送路のうち、基準発振器102が生成したクロックを、上りポート101から下りポート201に光伝送するクロック伝送路である。
上りデータ伝送路303は、下りポート201から上りポート101に送信するデータ信号を光伝送する伝送路である。
なお、本例においては、データ伝送システム100が光ファイバ300を介して光伝送を行なっているが、データ伝送システム100において光伝送が行なわれても、電気伝送が行なわれてもよい。このため、以下の説明では、光ファイバ300を、単に伝送路300とも呼ぶことがある。
逓倍部202は、O/E変換器203が上りポート101から受信したクロックを逓倍する。つまり、逓倍部202が逓倍するクロックは、後述するクロック補正部209による周波数の補正が行なわれていない非補正クロックである。例えば、逓倍部202は、非補正クロックを80倍に逓倍して8GHzのクロックとする。
データ受信部207は、O/E変換部208によって変換された電気信号を、逓倍部202が逓倍したクロックに同期してストローブすることにより受信する。
クロック補正部209は、クロック伝送路301で上りポート101から伝送されたクロックを補正して補正クロックを生成する。この補正クロックは、上りデータ伝送路303を介して上りポート101に送信するデータ信号の出力に使用される。
ジッター計算部210は、上りポート101から伝送されたクロックをO/E変換部203から受け取り、当該クロックのジッターを測定し、測定したジッターを、後述する周波数補正量計算部213にアナログ信号として出力する。ジッター計算部210は、例えば、アナログ回路として実施される。ジッター計算部210の詳細な構成については、図4を参照して後述する。
図2は、実施形態の一例としてのクロック補正部209における伝送距離変換テーブル215を例示する図である。
図2に示すように、伝送距離変換テーブル215は、所定の伝送距離Lにおける、光伝送時のジッター(psec)の値(光伝送ジッター)と、電気伝送時のジッター(psec)の値(電気伝送ジッター)とをそれぞれ格納している。
図1の周波数補正量計算部213は、この伝送距離変換テーブル215を参照して、ジッター計算部210が測定したジッターから伝送距離L又は伝送時間を取得する。
周波数補正量計算部213は、伝送距離Lを求めたのち、後述するように、光ファイバ300の屈折率と光速とから伝送遅延時間を算出する。
つまり、周波数補正量計算部213は、伝搬に伴う遅延2τを算出し、現在送られてきたクロック(SSC)が2τ後に、どのような周波数になるかを推定し、クロックの周波数と推定周波数との差分を、補正値(補正量)として出力する。
位相調整部214は、クロック伝送路301を介して上りポート101から伝送されたクロックに対して、周波数の補正を行なう。位相調整部214は、周波数補正量計算部213が求めた補正量をクロックに適用し、上りポート101においてクロックとデータ信号とが同期するようにクロックを補正する。
位相調整部214は、例えば、公知のフェイズシフタを使用して実施することができる。
逓倍部204は、クロック補正部209が補正を行なったクロックを逓倍する。
E/O変換部206は、データ生成部205が生成したデータ信号を光信号に変換し、上りポート101に光伝送する。
これに対し、クロック補正部209は、この周波数の差を算出し、クロック伝送路301上を伝送されたクロックに補正を行なうことにより、上りポート101においてデータ信号を受信する際に、データ信号とクロックとを同期させることができる。
以下、PCI Expressに準拠した光伝送の例における周波数補正について説明する。
このクロックが、E/O変換部103により光信号に変換される。この時の周波数を例えば99.5MHzとする。
一方、逓倍部104は、このクロックを80倍に逓倍し、E/O変換部106は、逓倍クロックに同期した8GHzのデータ信号を光信号に変換して、伝送路300を介して下りポート201に伝送される。下りポート201において、O/E変換部203により、光クロックが電気信号に変換される。
この関係に基づいて、観測されたジッターから伝送距離Lを推定することができる。例えば、ジッターが80psecの場合、伝送距離Lが300mであると推定できる。
伝送路300が石英系の光ファイバの場合には、光ファイバ300の屈折率1.48と光速3×108m/sとから、伝送遅延時間は、
300/(1.48×3×108)=0.66μsec …(1)
となる。
式(1)により算出した0.66μsecの伝送遅延時間におけるクロック周波数のずれを、これらのSSC情報216から、以下の式(2)を用いて求めることができる。
3000×2×0.66×10−6×(30×1000)=120ppm …(2)
このように、SSCの周波数に、100MHz×120×10−6=12kHzのずれが生じる。
99.5MHz−12kHz=99.488MHz …(3)
となる。
伝送された信号は、伝送路300を伝搬して、上りポート101のO/E変換部203が電気信号に変換する。このとき、同期したクロックでストローブすることにより、上りポート101の基準発振器102の周波数が99.488MHzで発信している。一方、下りポート201から送信されたデータ信号もこの周波数に同期しているため、データ信号を正しくストローブすることが可能となる。
上りポート101から送信された入力クロックは、位相調整部214とジッター計算部210とSSC位相計算部211とにそれぞれ入力される。
ジッター計算部210は、入力クロックのジッターを計算し、ジッターの値を出力する。次に、このジッター値に基づいて、周波数補正量計算部213が、伝送距離変換テーブル215を参照して遅延時間を求める。そして、周波数補正量計算部213は、計算した遅延時間に基づいて、補正値を求め、求めた値を位相調整部214に出力する。
ここで、ジッター計算部210の構成について、図4を参照して詳述する。
図4は、実施形態の一例としてのジッター計算部210の構成を示す模式図である。
ジッター計算部210は、自己相関関数測定部231と、信号規格化部234とをそなえる。
遅延部232は、上りポート101から伝送されたクロックを所定の値だけ(例えば、1周期)遅延させ、クロックに所定の遅延を挿入する。
積算加算部233は、入力クロックと、遅延部232が遅延させたクロックとの乗算を積分して、ジッターの特定の成分を算出する。
SSC位相計算部211は、入力されたクロックがSSCの変動のどの位相にいるかを算出する。
図5は、実施形態の一例としてのSSC位相計算部211の構成を示す模式図である。
SSC位相計算部211は、周波数測定部221、微分周波数測定部225、及び位相計算部228をそなえる。
周波数測定部221は、基準周波数と、上りポート101から伝送されたクロックの周波数とを比較する。周波数測定部221は、基準信号元222と、位相比較部と223と、積分部224とをそなえる。
位相比較部223は、基準信号元222が生成した基準周波数と、上りポート101から伝送されたクロックの周波数との位相を比較して周波数信号を算出する。
積分部224は、位相比較部223の比較の結果の積分値fを算出する。
微分周波数測定部225は、上りポート101から伝送されたクロックの周波数の微分値f′を算出する。微分周波数測定部225は、遅延部226と、位相比較部227とを有する。
位相比較部223は、上りポート101から伝送されたクロックの周波数と、遅延部226が遅延させた遅延信号との位相を比較して、クロック周波数が増加、減少しているかを判定する。
次に、図6を参照して、クロック補正部209における処理フローを説明する。
図6は、実施形態の一例としてのクロック補正部209における処理を例示するフローチャートである。
次に、ステップS2において、SSC位相計算部211が、上りポート101から伝送されたクロックのSSC位相φを計算する。
ステップS3において、格納部212からSSC情報216が取得される。
最後に、ステップS5において、位相調整部214が、上りポート101から伝送されたクロックの周波数を補正する。
その後、処理はステップS1に戻る。
なお、現状の通信方式においては、伝送距離Lが動作時に変更されることはない。又、ジッターは一度計算すれば再計算する必要はないため、ステップS5の処理の後に、ステップS1のジッター計算をスキップして、ステップS2のSSC位相計算にフローが戻ってもよい。
上りポート101が、クロック伝送路301を介して下りポート201に、基準発振器102が生成したクロックを伝送する。
また、上りポート101は、基準発振器102が生成したクロックに基づいて、下りデータ伝送路303を介して下りポート201に、データ信号(例えばリクエスト)を伝送する。
下りポート201は、クロック補正部209によって補正を行なったクロックに基づいて、上りポート101にデータ信号(例えばリクエストに対する応答)を出力する。
下りポート201から出力されたデータ信号は、上りポート101がこのデータ信号をストローブする際のクロックの周波数で生成されているため、上りポート101はこのデータ信号を正しくストローブすることができる。
なお、この周波数補正量計算部213の機能を実現するためのプログラム(プログラム)は、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RW等),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD+R,DVD−RW,DVD+RW,HD DVD等),ブルーレイディスク,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。そして、コンピュータはその不図示の記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置又は外部記憶装置に転送し格納して用いる。又、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置に記録しておき、その記憶装置から通信経路を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
本開示の技術によれば、SSCのジッターを利用することにより、300m程度の長距離にわたってSSCを伝送することが可能となる。
図7に本実施形態の一例としてのデータ伝送システム100の効果を示す。
一般に、大規模データセンターなどのインターコネクトは300m程度の需要があるといわれている。
これに対し、本実施形態の一例としてのデータ伝送システム100においては、伝送による遅延を利用して周波数を補正しているため、上記限界を超えて伝送することができる。
このように、本実施形態の一例としてのデータ伝送システム100は、ジッターを利用して伝送遅延によるSSCの周波数のずれを補償するため、例えば、大規模データセンターにおけるラック間伝送距離の要求を満たすことができる。
なお、上述した実施形態に関わらず、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上記の実施形態の一例においては、周波数補正量計算部213はジッターから伝送距離Lを求めているが、周波数補正量計算部213がジッターから伝送時間を求めてもよい。
又、上述した伝送システム100の各構成、各手段及び各機能は、必要に応じて取捨選択されてもよいし、適宜組み合わせられてもよい。即ち、上述した機能を発揮できるように、上記の各構成及び各機能は取捨選択されたり、適宜組み合わせて用いられたりしてもよい。
(D)付記
上記の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
周波数が周期的に変化するタイミング信号が伝送される伝送路の伝送距離を算出し、前記伝送距離から前記タイミング信号の周波数と、受信データの周波数とのずれを補正量として算出する補正量算出部と、
前記タイミング信号の周波数を前記補正量だけ補正して送信データと同期させる補正部と、
をそなえることを特徴とする信号補正装置。
前記伝送路において生じた前記タイミング信号のジッターを算出するジッター算出部をさらにそなえ、
前記補正量算出部は、前記ジッターに基づいて前記伝送距離を算出することを特徴とする付記1記載の信号補正装置。
前記タイミング信号はスペクトラム拡散クロックであり、
前記補正量算出部は、前記伝送距離から伝送遅延時間を求め、前記伝送遅延時間と前記スペクトラム拡散クロックの特性とにさらに基づいて前記補正量を算出することを特徴とする付記2記載の信号補正装置。
前記スペクトラム拡散クロックの周波数と前記周波数の変化の割合とを算出する位相算出部をさらにそなえ、
前記補正量算出部は、前記スペクトラム拡散クロックの周波数と前記周波数の前記変化の割合とにさらに基づいて前記補正量を算出することを特徴とする付記3記載の信号補正装置。
周波数が周期的に変化するタイミング信号が伝送される伝送路の伝送距離を算出し、前記伝送距離から前記タイミング信号の周波数と、受信データの周波数とのずれを補正量として算出する補正量算出部と、
前記タイミング信号の周波数を前記補正量だけ補正して送信データと同期させる補正部と、
前記補正量だけ補正した前記タイミング信号を用いて前記送信データを生成する生成部と、
前記送信データを前記伝送路に送信する送信部と、
をそなえることを特徴とする送信装置。
前記伝送路において生じた前記タイミング信号のジッターを算出するジッター算出部をさらにそなえ、
前記補正量算出部は、前記ジッターに基づいて前記伝送距離を算出することを特徴とする付記5記載の送信装置。
前記タイミング信号はスペクトラム拡散クロックであり、
前記補正量算出部は、前記伝送距離から伝送遅延時間を求め、前記伝送遅延時間と前記スペクトラム拡散クロックの特性とにさらに基づいて前記補正量を算出することを特徴とする付記6記載の送信装置。
前記スペクトラム拡散クロックの周波数と前記周波数の変化の割合とを算出する位相算出部をさらにそなえ、
前記補正量算出部は、前記スペクトラム拡散クロックの周波数と前記周波数の前記変化の割合とにさらに基づいて前記補正量を算出することを特徴とする付記7記載の送信装置。
周波数が周期的に変化するタイミング信号が伝送される伝送路の伝送距離を算出し、
前記伝送距離から前記タイミング信号の周波数と、受信データの周波数とのずれを補正量として算出し、
前記タイミング信号の周波数を前記補正量だけ補正して送信データと同期させる
ことを特徴とする信号補正方法。
前記伝送路において生じた前記タイミング信号のジッターを算出し、
前記補正量を算出において、前記ジッターに基づいて前記伝送距離を算出することを特徴とする付記9記載の信号補正方法。
(付記11)
前記タイミング信号はスペクトラム拡散クロックであり、
前記補正量の算出において、
前記伝送距離から伝送遅延時間を求め、
前記伝送遅延時間と前記スペクトラム拡散クロックの特性とにさらに基づいて前記補正量を算出することを特徴とする付記10記載の信号補正方法。
前記スペクトラム拡散クロックの周波数と前記周波数の変化の割合とを算出し、
前記補正量の算出において、前記スペクトラム拡散クロックの周波数と前記周波数の前記変化の割合とにさらに基づいて前記補正量を算出することを特徴とする付記11記載の信号補正方法。
第1の装置と、
第2の装置と、
前記第1の装置と前記第2の装置とを接続する伝送路と、をそなえ、
前記第1の装置は、
周波数が周期的に変化するタイミング信号を生成するタイミング信号生成部と、
前記タイミング信号を前記第2の装置に送信する送信部と、を備え、
前記第2の装置は、
前記伝送路の伝送距離を算出し、前記伝送距離から前記タイミング信号の周波数と、受信データの周波数とのずれを補正量として算出する補正量算出部と、
前記タイミング信号の周波数を前記補正量だけ補正して送信データと同期させる補正部と、
前記補正量だけ補正した前記タイミング信号を用いて前記送信データを生成するデータ生成部と、
前記送信データを前記伝送路を介して前記第1の装置に送信する第2の送信部と、
をそなえることを特徴とする伝送システム。
前記第2の装置は、前記伝送路において生じた前記タイミング信号のジッターを算出するジッター算出部をさらにそなえ、
前記補正量算出部は、前記ジッターに基づいて前記伝送距離を算出することを特徴とする付記13記載の伝送システム。
前記タイミング信号はスペクトラム拡散クロックであり、
前記補正量算出部は、前記伝送距離から伝送遅延時間を求め、前記伝送遅延時間と前記スペクトラム拡散クロックの特性とにさらに基づいて前記補正量を算出することを特徴とする付記14記載の伝送システム。
前記第2の装置は、前記スペクトラム拡散クロックの周波数と前記周波数の変化の割合とを算出する位相算出部をさらにそなえ、
前記補正量算出部は、前記スペクトラム拡散クロックの周波数と前記周波数の前記変化の割合とにさらに基づいて前記補正量を算出することを特徴とする付記15記載の伝送システム。
101 上りポート(第1の装置)
102 基準発振器(タイミング信号生成部)
103 E/O変換部(送信部)
104 逓倍部
105 データ生成部
106 E/O変換部
107 データ受信部
108 O/E変換部
201 下りポート(第2の装置)
202,204 逓倍部
203,208 O/E変換部
205 データ生成部
206 E/O変換部(送信部、第2の送信部)
207 データ受信部
209 クロック補正部(送信装置)
210 ジッター計算部(ジッター算出部)
211 SSC位相計算部(位相算出部)
212 格納部
213 周波数補正量計算部(補正量算出部)
214 位相調整部(補正部)
215 伝送距離変換テーブル
216 SSC情報
300 光ファイバ(伝送路)
301 クロック伝送路
302 下りデータ伝送路
303 上りデータ伝送路
Claims (4)
- 周波数が周期的に変化するタイミング信号であるスペクトラム拡散クロックが伝送される伝送路において生じた前記タイミング信号のジッターを算出するジッター算出部と、
前記スペクトラム拡散クロックの周波数と前記周波数の変化の割合とを算出する位相算出部と、
前記ジッターに基づいて前記伝送路の伝送距離を算出し、前記伝送距離に基づいて前記タイミング信号の伝送遅延時間を算出し、前記伝送遅延時間と前記スペクトラム拡散クロックの周波数と前記周波数の前記変化の割合とに基づいて、前記伝送遅延時間に生じる前記タイミング信号の周波数のずれを補正量として算出する補正量算出部と、
前記タイミング信号の周波数を前記補正量だけ補正して送信データと同期させる補正部と、
をそなえることを特徴とする信号補正装置。 - 周波数が周期的に変化するタイミング信号であるスペクトラム拡散クロックが伝送される伝送路において生じた前記タイミング信号のジッターを算出するジッター算出部と、
前記スペクトラム拡散クロックの周波数と前記周波数の変化の割合とを算出する位相算出部と、
前記ジッターに基づいて前記伝送路の伝送距離を算出し、前記伝送距離に基づいて前記タイミング信号の伝送遅延時間を算出し、前記伝送遅延時間と前記スペクトラム拡散クロックの周波数と前記周波数の前記変化の割合とに基づいて、前記伝送遅延時間に生じる前記タイミング信号の周波数のずれを補正量として算出する補正量算出部と、
前記タイミング信号の周波数を前記補正量だけ補正して送信データと同期させる補正部と、
前記補正量だけ補正した前記タイミング信号を用いて前記送信データを生成する生成部と、
前記送信データを前記伝送路に送信する送信部と、
をそなえることを特徴とする送信装置。 - 周波数が周期的に変化するタイミング信号であるスペクトラム拡散クロックが伝送される伝送路において生じた前記タイミング信号のジッターを算出し、
前記ジッターに基づいて前記伝送路の伝送距離を算出し、
前記スペクトラム拡散クロックの周波数と前記周波数の変化の割合とを算出し、
前記伝送距離に基づいて前記タイミング信号の伝送遅延時間を算出し、
前記伝送遅延時間と前記スペクトラム拡散クロックの周波数と前記周波数の前記変化の割合とに基づいて、前記伝送遅延時間に生じる前記タイミング信号の周波数のずれを補正量として算出し、
前記タイミング信号の周波数を前記補正量だけ補正して送信データと同期させる
ことを特徴とする信号補正方法。 - 第1の装置と、
第2の装置と、
前記第1の装置と前記第2の装置とを接続する伝送路と、をそなえ、
前記第1の装置は、
周波数が周期的に変化するタイミング信号であるスペクトラム拡散クロックを生成するタイミング信号生成部と、
前記タイミング信号を前記第2の装置に送信する送信部と、を備え、
前記第2の装置は、
前記伝送路において生じた前記タイミング信号のジッターを算出するジッター算出部と、
前記スペクトラム拡散クロックの周波数と前記周波数の変化の割合とを算出する位相算出部と、
前記ジッターに基づいて前記伝送路の伝送距離を算出し、前記伝送距離に基づいて前記タイミング信号の伝送遅延時間を算出し、前記伝送遅延時間と前記スペクトラム拡散クロックの周波数と前記周波数の前記変化の割合とに基づいて、前記伝送遅延時間に生じる前記タイミング信号の周波数のずれを補正量として算出する補正量算出部と、
前記タイミング信号の周波数を前記補正量だけ補正して送信データと同期させる補正部と、
前記補正量だけ補正した前記タイミング信号を用いて前記送信データを生成するデータ生成部と、
前記送信データを前記伝送路を介して前記第1の装置に送信する第2の送信部と、
をそなえることを特徴とする伝送システム。
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