JP5764919B2 - 通信機器および通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、通信機器および通信システムに関する。
高速シリアルインターフェースの規格として、PCI Express(登録商標)が知られている。PCI Expressは、高いデータ転送速度と様々なアプリケーションに適合できる柔軟性を兼ね備えており、グラフィックスカードなどの拡張ボードに広く利用されている。また、近年では、異なる機器の間での通信にもPCI Expressの通信プロトコルが使われ始めており、PCI Express規格に準拠したケーブルアダプタも知られている。
PCI Expressは、1つのルートコンプレックスを頂点としたデバイスツリー構造をとることを前提としており、デバイスツリーの中に複数のルートコンプレックスが存在することを想定していない。このため、PCI Expressの標準的な適用では、ルートコンプレックスとなるデバイスを個別に持つ複数のホスト間での通信を行うことができない。
このような問題の解決策として、PCI Express規格に準拠したスイッチ(以下、PCI Expressスイッチという。)を提供するベンダーから、ノントランスペアレントポートを持つPCI Expressスイッチが提供されている。ノントランスペアレントポートとは、通信の相手方を非透過にするポートである。PCI Expressスイッチのノントランスペアレントポートを用いて2つのホストを接続すれば、ホスト間で互いに邪魔されることなく個別に初期化などを行うことが可能となり、また、各ホストの制御主体(CPU)は、別々に動作しながら互いのリソースにアクセス可能となる。
PCI Expressスイッチのノントランスペアレントポートを用いて2つのホストを接続した構成の一例として、特許文献1に開示されたものが知られている。特許文献1には、デジタル複合機から外部のコンピュータもしくは情報処理ユニット部にデータ転送する際に、ネットワークを占有しないようにする目的で、画像処理ユニット部(ホスト)と情報処理ユニット部(ホスト)にそれぞれデータ転送ユニットを設け、画像処理ユニット部のデータ転送ユニットと情報処理ユニット部のデータ転送ユニットとを、PCI Expressスイッチのノントランスペアレントポートを用いて接続する構成が開示されている。
しかしながら、PCI Expressスイッチのノントランスペアレントポートを用いて2つのホストを接続する従来の構成では、例えば、2つのホスト間をケーブル接続した場合に、ホスト間を繋ぐケーブルが抜けるとシステムがハングアップするといった問題や、ホストの立ち上げ順に制約が加わるといった問題があり、ホスト間で通信を行うシステムとして使い勝手が悪いという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、使い勝手の悪化を招くことなく適切なホスト間通信を実現することができる通信機器および通信システムを提供することを目的としている。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る通信機器は、第1のノントランスペアレントポートを有し、該第1のノントランスペアレントポートを用いた通信を中継する第1の中継部を備えた外部機器との間で通信を行う通信機器であって、前記第1のノントランスペアレントポートに通信可能に接続された第2のノントランスペアレントポートを有し、該第2のノントランスペアレントポートを用いた通信を中継する第2の中継部を備え、前記第2の中継部は、前記通信機器が前記外部装置との間で通信を行う際に、前記通信機器が使用するアドレスを、前記第1のノントランスペアレントポートおよび前記第2のノントランスペアレントポートに共通するアドレス空間のアドレスに変換すること、を特徴とする。
また、本発明に係る通信システムは、第1の機器と第2の機器とが通信可能に接続された通信システムであって、前記第1の機器に設けられ、第1のノントランスペアレントポートを有し、該第1のノントランスペアレントポートを用いた通信を中継する第1の中継部と、前記第2の機器に設けられ、前記第1のノントランスペアレントポートに通信可能に接続された第2のノントランスペアレントポートを有し、該第2のノントランスペアレントポートを用いた通信を中継する第2の中継部と、を備え、前記第1の中継部は、前記第1の機器が前記第2の機器との間で通信を行う際に、前記第1の機器が使用するアドレスを、前記第1のノントランスペアレントポートおよび前記第2のノントランスペアレントポートに共通するアドレス空間のアドレスに変換し、前記第2の中継部は、前記第2の機器が前記第1の機器との間で通信を行う際に、前記第2の機器が使用するアドレスを、前記第1のノントランスペアレントポートおよび前記第2のノントランスペアレントポートに共通するアドレス空間のアドレスに変換すること、を特徴とする。
本発明によれば、使い勝手の悪化を招くことなく適切なホスト間通信を実現することができるという効果を奏する。
図1は、2つのホスト間でPCI Expressの規格に準拠した情報通信を行う従来の通信システムの概念図である。 図2は、図1に示した従来の通信システムにおけるアドレスマップの概念図である。 図3は、本発明を適用した通信システムの概念図である。 図4は、図3に示した通信システムにおけるアドレスマップの概念図である。 図5は、図3に示した通信システムにおいて、第1の機器から第2の機器にデータを送信する際の動作を説明するタイミングチャートである。 図6は、本発明の具体的な実施例としてのプリントシステムの概略構成図である。 図7は、サーバおよびプリンタが備えるデバイス群の一例を説明する図である。 図8は、サーバとプリンタとの間の伝送路を説明する図である。 図9は、サーバにおけるコントローラの構成を説明するブロック図である。 図10は、プリンタにおけるコントローラの構成を説明するブロック図である。 図11は、カードアダプタの一例を示す平面図である。 図12は、カードエッジコネクタにおける複数の端子のレイアウトの一例を示す図である。 図13は、ケーブルコネクタにおける複数の端子のレイアウトの一例を示す図である。 図14は、カードエッジコネクタにおけるシリアル信号用端子とPCI Expressスイッチとケーブルコネクタにおけるシリアル信号用端子とを電気的に接続する複数の配線パターンを説明する図である。 図15は、PCI ExpressスイッチのNTポート同士を接続することによってサーバとプリンタとが通信可能に接続されている状態を説明する図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る通信機器および通信システムの最良な実施の形態を詳細に説明する。以下では、PCI Express規格に準拠した情報通信を行う通信システムへの適用例について説明するが、適用可能なシステムはこれに限定されるものではない。
(本発明の概要)
まず、本発明の概要について、従来技術と対比しながら説明する。PCI Expressの規格に準拠したシステムは、通常、1つのルートコンプレックスを頂点としたツリー構造のトポロジとなる。2つのホスト間で通信を行う通信システムにおいては、各ホストがそれぞれルートコンプレックスを持つため、ノントランスペアレントポート(以下、NTポートという。)を有するスイッチを用いて2つのホストを接続することにより、ホスト間での通信を可能にする。
図1は、2つのホスト間でPCI Expressの規格に準拠した情報通信を行う従来の通信システムの概念図である。この図1に示す通信システムは、第1の機器Aと第2の機器Bとを通信可能に接続した通信システムである。第1の機器Aは、制御主体となるCPU1aを備えたホストであり、第2の機器Bは、制御主体となるCPU1bを備えたホストである。
第1の機器Aには、PCI Expressスイッチ10が設けられている。PCI Expressスイッチ10の上流ポート11は、ルートコンプレックス2aと接続されている。また、PCI Expressスイッチ10の下流ポート12には、エンドポイント3aが接続されている。PCI Expressスイッチ10は、上流ポート11に接続されたルートコンプレックス2aと、下流ポート12に接続されたエンドポイント3aとの間の通信を中継する。
PCI Expressスイッチ10は、下流側のポートとして、通常の下流ポート12のほかに、NTポート13を有している。このNTポート13は、第2の機器Bのルートコンプレックス2bと接続されている。PCI Expressスイッチ10は、上流ポート11に接続された第1の機器Aのルートコンプレックス2aと、NTポート13に接続された第2の機器Bのルートコンプレックス2bとの間の通信を中継する。
以上のような構成の通信システムでは、第1の機器Aに設けられたPCI Expressスイッチ10のNTポート13に、第2の機器Bのルートコンプレックス2bが接続されているため、第1の機器Aのルートコンプレックス2aからは、第2の機器Bのルートコンプレックス2bが非透過の状態(遮蔽された状態)で、第2の機器Bのルートコンプレックス2bからも、第1の機器Aのルートコンプレックス2aが非透過の状態となる。したがって、システム内に2つのルートコンプレックス2a,2bが存在していたとしてもPCI Expressの規格に準拠した情報通信が可能であり、第1の機器Aと第2の機器Bとの間のホスト間通信を実現することができる。
しかしながら、図1に示した従来の通信システムでは、第2の機器Bのルートコンプレックス2bから第1の機器AのNTポート13が透過の状態となる。よって、第2の機器Bは第1の機器AのNTポート13をデバイスとして認識していることになる。このため、例えば、PCI Expressスイッチ10のNTポート13と第2の機器Bのルートコンプレックス2bとを通信ケーブルを用いて接続した場合に、この通信ケーブルが抜けると、第2の機器Bは第1の機器AのNTポート13をデバイスとして認識できなくなるため、エラーとなりハングアップするという問題がある。
また、システムを立ち上げる際には、第1の機器Aを先に立ち上げて安定した後に第2の機器Bを立ち上げないと正常にリンクしないため、機器の立ち上げ順に制約が加わるという問題もある。
さらに、図1に示した従来の通信システムでは、第1の機器Aと第2の機器Bとの間で通信を行う際に、PCI Expressスイッチ10において、第1の機器Aが使用するアドレスと第2の機器Bが使用するアドレスとの間のアドレス変換を行う必要があるが、このアドレス変換が煩雑になるといった問題がある。
図2は、図1に示した従来の通信システムにおけるアドレスマップの概念図である。第1の機器Aは、第1の機器Aのアドレス空間の利用可能領域に設定されたアドレス変換領域内のアドレスを使用する。一方、第2の機器Bは、第2の機器Bのアドレス空間の利用可能領域に設定されたアドレス変換領域内のアドレスを使用する。PCI Expressスイッチ10は、第1の機器Aと第2の機器Bとの間で通信を行う際に、これら第1の機器Aが使用するアドレスと第2の機器Bが使用するアドレスとの間のアドレス変換を行うため、第1の機器Aのアドレス変換領域だけでなく、第2の機器Bのアドレス変換領域も知る必要がある。
しかしながら、第1の機器Aからは第2の機器Bのアドレス空間が遮蔽されているため、第1の機器Aに設けられたPCI Expressスイッチ10が、第2の機器Bのアドレス変換領域を知ることは容易ではない。また、各機器のアドレス空間における利用不可領域は各機器が使用しているメモリやI/Oによって変化するため、アドレス変換領域もそれに対応させて変えていく必要があり、PCI Expressスイッチ10が第2の機器Bのアドレス変換領域を常に把握しておくことは非常に困難である。その結果、PCI Expressスイッチ10によるアドレス変換は極めて煩雑なものとなる。
以上のように、図1に示した従来の通信システムでは、第1の機器Aと第2の機器Bとの間のホスト間通信を実現することができるものの、通信ケーブルが抜けるとシステムがハングアップするといった問題や、機器の立ち上げ順に制約が加わると行った問題、PCI Expressスイッチ10でのアドレス変換が煩雑になるといった問題があり、システムとしての使い勝手が悪い。
図3は、本発明を適用した通信システムの概念図である。この図3に示す通信システムは、図1に示した従来の通信システムと同様に、第1の機器Cと第2の機器Dとを通信可能に接続した通信システムである。第1の機器Cは、制御主体となるCPU1cを備えたホストであり、第2の機器Dは、制御主体となるCPU1dを備えたホストである。
第1の機器Cには、第1のPCI Expressスイッチ20が設けられている。第1のPCI Expressスイッチ20の上流ポート21は、ルートコンプレックス2cと接続されている。また、第1のPCI Expressスイッチ20の下流ポート22には、エンドポイント3cが接続されている。第1のPCI Expressスイッチ20は、上流ポート21に接続されたルートコンプレックス2cと、下流ポート22に接続されたエンドポイント3cとの間の通信を中継する。
第1のPCI Expressスイッチ20は、下流側のポートとして、通常の下流ポート22のほかに、NTポート23を有している。このNTポート23は、第2の機器Dに設けられた後述する第2のPCI Expressスイッチ30のNTポート33に接続されている。第1のPCI Expressスイッチ20は、第1の機器Cが第2の機器Dとの間で通信を行う際に、第1の機器Cが使用するアドレスとNTポート23が使用するアドレスとの間のアドレス変換を行って、NTポート23を用いた通信を中継する。
第2の機器Dには、第2のPCI Expressスイッチ30が設けられている。第2のPCI Expressスイッチ30の上流ポート31は、ルートコンプレックス2dと接続されている。また、第2のPCI Expressスイッチ30の下流ポート32には、エンドポイント3dが接続されている。第2のPCI Expressスイッチ30は、上流ポート31に接続されたルートコンプレックス2dと、下流ポート23に接続されたエンドポイント3dとの間の通信を中継する。
第2のPCI Expressスイッチ30は、下流側のポートとして、通常の下流ポート32のほかに、NTポート33を有している。このNTポート33は、第1の機器Cに設けられた第1のPCI Expressスイッチ20のNTポート23に接続されている。第2のPCI Expressスイッチ30は、第2の機器Dが第1の機器Cとの間で通信を行う際に、第2の機器Dが使用するアドレスとNTポート33が使用するアドレスとの間のアドレス変換を行って、NTポート33を用いた通信を中継する。
以上のような構成の通信システムでは、第1の機器Cに設けられた第1のPCI Expressスイッチ20のNTポート23と、第2の機器Dに設けられた第2のPCI Expressスイッチ30のNTポート33とが接続されているので、第1の機器Cからは第2の機器Dが非透過の状態となり、第2の機器Dからは第1の機器Cが非透過の状態となる。また、第1の機器Cは第2の機器DのNTポート33をデバイスとして認識しておらず、第2の機器Dも第1の機器CのNTポート23をデバイスとして認識していない。このため、第1のPCI Expressスイッチ20のNTポート23と第2のPCI Expressスイッチ30のNTポート33とを通信ケーブルを用いて接続した場合、この通信ケーブルが抜けたとしてもエラーとはならず、システムがハングアップすることはない。
また、システムを立ち上げる際には、第1の機器Cを先に立ち上げても第2の機器Dを先に立ち上げても正常にリンクするため、機器の立ち上げ順に制約が加わることもない。
さらに、第1のPCI Expressスイッチ20のNTポート23と第2のPCI Expressスイッチ30のNTポート33とを接続する構成により、第1の機器Cと第2の機器Dとの間で通信を行う際のアドレス変換が、図1に示した従来の通信システムと比較して極めて容易になる。
図4は、図3に示した通信システムにおけるアドレスマップの概念図である。本例の場合、NTポート23およびNTポート33のNTポート同士の接続となるため、NT空間という独立した一つのアドレス空間を設けることができる。そして、このNT空間におけるアドレス変換領域を、固定の領域として予め定めておくことが可能である。
第1の機器Cと第2の機器Dとの間で通信を行う場合、第1の機器Cは、第1の機器Cのアドレス空間におけるアドレス変換領域内のアドレスを使用し、第2の機器Dは、第2の機器Dのアドレス空間におけるアドレス変換領域内のアドレスを使用する。第1のPCI Expressスイッチ20のNTポート23は、第1の機器Cが使用するアドレスとNT空間におけるアドレス変換領域内のアドレスとの間のアドレス変換を行う。また、第2のPCI Expressスイッチ30のNTポート33は、第2の機器Dが使用するアドレスとNT空間におけるアドレス変換領域内のアドレスとの間のアドレス変換を行う。
ここで、NT空間におけるアドレス変換領域は予め固定の領域として定められ、第1のPCI Expressスイッチ20および第2のPCI Expressスイッチ30は、このアドレス変換領域内のアドレスを共有する。このため、第1のPCI Expressスイッチ20は、第1の機器Cのアドレス変換領域だけ把握していればよく、第2のPCI Expressスイッチ30は、第2の機器Dのアドレス変換領域だけ把握していればよい。つまり、第1のPCI Expressスイッチ20は、第2の機器Dのアドレス変換領域を把握することなくアドレス変換を適切に行うことができ、第2のPCI Expressスイッチ30は、第1の機器Cのアドレス変換領域を把握することなくアドレス変換を適切に行うことができるので、第1の機器Cと第2の機器Dとの間で通信を行う際のアドレス変換が容易となる。
以上のように、本発明を適用した通信システムでは、通信ケーブルが抜けるとシステムがハングアップするといった問題や、機器の立ち上げ順に制約が加わるといった問題が解消され、また、通信時のアドレス変換も容易となる。このように、本発明を適用した通信システムによれば、使い勝手の悪化を招くことなく適切なホスト間通信を実現することができる。
図5は、図3に示した通信システムにおいて、第1の機器Cから第2の機器Dにデータを送信する際の動作を説明するタイミングチャートである。
第1の機器Cから第2の機器Dにデータを送信する場合、まず、送信するデータが、第1のPCI Expressスイッチ20に入力される(ステップS101)。第1のPCI Expressスイッチ20は、データが入力されると、このデータの送信において第1の機器Cが使用するアドレスを、NTポート23が使用するNT空間におけるアドレスに変換して、NTポート23からデータを送信する(ステップS102)。
第1のPCI Expressスイッチ20のNTポート23から送信されたデータは、第2のPCI Expressスイッチ30のNTポート33に入力される(ステップS103)。第2のPCI Expressスイッチ30は、NTポート33からデータが入力されると、第1のPCI Expressスイッチ20によって変換(設定)されたNT空間におけるアドレスを、第2の機器Dが使用するアドレスに変換する(ステップS104)。これにより、第2の機器Dは、第1の機器Cから送信されたデータを受信することができる。
なお、第2の機器Dから第1の機器Cにデータを送信する場合は、上記の例とは逆に、第2のPCI Expressスイッチ30が、データの送信において第2の機器Dが使用するアドレスを、NTポート33が使用するNT空間におけるアドレスに変換し、第1のPCI Expressスイッチ20が、第2のPCI Expressスイッチ30によって変換(設定)されたNT空間におけるアドレスを、第1の機器Cが使用するアドレスに変換する。
ところで、通信システムにおける不要輻射(EMI)の低減を図るためには、第1の機器Cにおける基準クロックおよび第2の機器Dにおける基準クロックとして、スペクトラム拡散クロック(SSC)を用いることが有効である。しかしながら、SSCで動作する第1の機器CとSSCで動作する第2の機器Dとの間では、通信の同期が取れないため、ホスト間通信が行えなくなってしまう。
そこで、第1のPCI Expressスイッチ20および第2のPCI Expressスイッチ30としては、クロックアイソレーション機能を持つスイッチを用いることが望ましい。クロックアイソレーション機能とは、スイッチを境界としてクロックドメインを分割する機能である。
第1のPCI Expressスイッチ20のクロックアイソレーション機能により、第1の機器Cのクロックドメインを、NTポート23側とそれ以外の部分とに分割することができる。また、第2のPCI Expressスイッチ30のクロックアイソレーション機能により、第2の機器Dのクロックドメインを、NTポート33側とそれ以外の部分とに分割することができる。これにより、第1のPCI Expressスイッチ20のNTポート23と第2のPCI Expressスイッチ30のNTポート33との間のクロックを、第1の機器Cおよび第2の機器Dのクロックから独立させることができ、これらNTポート23,33間のクロックとして非スペクトラム拡散クロック(非SSC)を用いることで、第1の機器Cおよび第2の機器DをSSCで動作させてEMIの低減を図りながら、第1の機器Cと第2の機器Dとの間の通信を適切に行うことができる。
なお、第1のPCI Expressスイッチ20のNTポート23側と、第2のPCI Expressスイッチ30のNTポート33側には、第1の機器Cや第2の機器Dのクロック源とは異なる別のクロック源から非SSCを供給し、第1のPCI Expressスイッチ20のNTポート23側の非SSCと、第2のPCI Expressスイッチ30のNTポート33側の非SSCとを同期させればよい。
(実施例)
次に、本発明の具体的な実施例として、サーバおよびプリンタを備えるプリントシステムに本発明を適用した例について詳細に説明する。
図6は、本実施例のプリントシステム100の概略構成図である。このプリントシステム100は、サーバ200と、通信ケーブル300によってサーバ200と接続されたプリンタ400とを備える。サーバ200は、いわゆるプリントサーバであり、ネットワーク700を介して複数の端末(例えば、PC)600と接続されている。
サーバ200およびプリンタ400は、一例として図7に示すように、それぞれ、PCI Expressの規格にて規定されたツリー構造のトポロジに従って接続されたデバイス群を有する。PCI Expressの規格にて規定されたツリー構造のトポロジとは、図3に示したように、ルートコンプレックスを頂点としたツリー型の構成であり、ルートコンプレックスとエンドポイントとが接続されるトポロジである。
本実施例のプリントシステム100において、サーバ200およびプリンタ400はそれぞれホストとして機能し、サーバ200が図3に示した第1の機器Cに相当し、プリンタ400が図3に示した第2の機器Dに相当する。
サーバ200は、図8に示すように、そのマザーボード210にPCI Expressの規格に準拠したソケット(PCI Expressソケット)220が搭載されている。そして、このPCI Expressソケット220には、カードアダプタ500が装着されている。
プリンタ400は、図8に示すように、そのマザーボード410にPCI Expressの規格に準拠したソケット(PCI Expressソケット)420が搭載されている。そして、このPCI Expressソケット420には、カードアダプタ500が装着されている。
サーバ200側のカードアダプタ500とプリンタ400側のカードアダプタ500とは、通信ケーブル300によって相互に接続されている。これにより、サーバ200とプリンタ400とが通信ケーブル300を介して通信可能に接続され、サーバ200とプリンタ400との間で高速の情報通信が行われる。
本実施例では、画像情報(ブラックの画像情報、シアンの画像情報、マゼンタの画像情報、およびイエローの画像情報)が、ラスターイメージデータの形で、サーバ200からプリンタ400に伝送される。そして、プリンタ400は、受信した画像情報に応じてカラーの画像を形成する。
なお、通信ケーブル300としては、PCI Express規格に準拠した銅線ケーブルや光アクティブケーブル、その他の高速差動信号を伝送可能なケーブルなど、様々な通信ケーブルを用いることができる。
サーバ200は、一例として図9に示されるように、端末600からの要求に応じて、該端末600からの画像情報をプリンタ400に向けて出力するコントローラ250を備えている。
このコントローラ250は、2つの通信制御回路(211、216)、画像処理回路212、メモリ214、およびメモリ制御回路215などを有している。
通信制御回路211は、ネットワーク700を介した複数の端末600との通信を制御する。
画像処理回路212は、通信制御回路211で受信した端末600からの画像情報を、ラスターイメージデータに変換し、メモリ214に一時的に格納する。
メモリ制御回路215は、メモリ214に蓄積されたデータを監視し、データが揃うとメモリ214からラスターイメージデータを読み出して通信制御回路216に出力する。
通信制御回路216は、通信ケーブル300を介したプリンタ400との間の通信を制御し、メモリ制御回路215によりメモリ214から読み出されたラスターイメージデータをプリンタ400に送信する。
プリンタ400は、一例として図10に示されるように、サーバ200からのラスターイメージデータをプロッタに出力するコントローラ450を備えている。
このコントローラ450は、通信制御回路411、メモリ412、メモリ制御回路413、および印刷制御回路415などを有している。
通信制御回路411は、通信ケーブル300を介したサーバ200との間の通信を制御し、通信ケーブル300を介して受信したラスターイメージデータをメモリ412に一時的に格納する。
メモリ制御回路413は、メモリ412に蓄積されたデータを監視し、データが揃うとメモリ412からラスターイメージデータを読み出して印刷制御回路415に出力する。
印刷制御回路415は、メモリ制御回路413によりメモリ412から読み出されたラスターイメージデータをプロッタに出力する。
次に、カードアダプタ500の詳細について説明する。図11は、カードアダプタ500の一例を示す平面図である。
このカードアダプタ500は、ボード510上に、2つのケーブルコネクタ512A,512Bと、PCI Expressスイッチ517とが実装されている。2つのケーブルコネクタ512A,512Bは、それぞれ通信ケーブル300が接続されるコネクタである。なお、以下では、2つのケーブルコネクタ512A,512Bを区別する必要がないときは、これらを総称してケーブルコネクタ512という。
また、ボード510の一端部近傍には、両面にカードエッジコネクタ515が形成されている。カードエッジコネクタ515は、カードアダプタ500をサーバ200側のPCI Expressソケット220またはプリンタ400側のPCI Expressソケット420に装着した際に、これらPCI Expressソケット220,420の端子に接続される端子を備えたコネクタである。ここでは、便宜上、ボード510のケーブルコネクタ512が実装されている面をA面とし、それと反対側の面をB面という。なお、図11における符号L11で示すボード510の長さは例えば105mm、符号L12で示すボード510の長さは例えば130mmである。
また、図11には、ボード510上におけるシリアル信号線が最優先で配線されている領域がハッチングで示されている。このシリアル信号線とは、PCI Expressの伝送路であり、具体的には、カードエッジコネクタ515とPCI Expressスイッチ517との間、PCI Expressスイッチ517とケーブルコネクタ512Aとの間、およびPCI Expressスイッチ517とケーブルコネクタ512Bとの間の配線である。なお、該配線領域に対応するB面側の領域も配線領域である。
ここでは、カードエッジコネクタ515は、8レーンに対応している。そして、各ケーブルコネクタ512A,512Bは、それぞれ4レーンに対応している。
図12は、カードエッジコネクタ515における複数の端子のレイアウトの一例を示す図である。この図12に示す例において、第1のレーンのシリアル信号用端子は、PET0P、PET0N、PER0P、PER0Nの4つである。PET0PとPET0Nは送信用、PER0PとPER0Nは受信用である。
また、第2のレーンのシリアル信号用端子は、PET1P、PET1N、PER1P、PER1Nの4つである。PET1PとPET1Nは送信用、PER1PとPER1Nは受信用である。
また、第3のレーンのシリアル信号用端子は、PET2P、PET2N、PER2P、PER2Nの4つである。PET2PとPET2Nは送信用、PER2PとPER2Nは受信用である。
また、第4のレーンのシリアル信号用端子は、PET3P、PET3N、PER3P、PER3Nの4つである。PET3PとPET3Nは送信用、PER3PとPER3Nは受信用である。
また、第5のレーンのシリアル信号用端子は、PET4P、PET4N、PER4P、PER4Nの4つである。PET4PとPET4Nは送信用、PER4PとPER4Nは受信用である。
また、第6のレーンのシリアル信号用端子は、PET5P、PET5N、PER5P、PER5Nの4つである。PET5PとPET5Nは送信用、PER5PとPER5Nは受信用である。
また、第7のレーンのシリアル信号用端子は、PET6P、PET6N、PER6P、PER6Nの4つである。PET6PとPET6Nは送信用、PER6PとPER6Nは受信用である。
また、第8のレーンのシリアル信号用端子は、PET7P、PET7N、PER7P、PER7Nの4つである。PET7PとPET7Nは送信用、PER7PとPER7Nは受信用である。
図13は、ケーブルコネクタ512における複数の端子のレイアウトの一例を示す図である。この図13に示す例において、第1のレーンのシリアル信号用端子は、TX1p、TX1n、RX1p、RX1nの4つである。TX1pとTX1nは送信用、RX1pとRX1nは受信用である。
また、第2のレーンのシリアル信号用端子は、TX2p、TX2n、RX2p、RX2nの4つである。TX2pとTX2nは送信用、RX2pとRX2nは受信用である。
また、第3のレーンのシリアル信号用端子は、TX3p、TX3n、RX3p、RX3nの4つである。TX3pとTX3nは送信用、RX3pとRX3nは受信用である。
また、第4のレーンのシリアル信号用端子は、TX4p、TX4n、RX4p、RX4nの4つである。TX4pとTX4nは送信用、RX4pとRX4nは受信用である。
図14は、カードエッジコネクタ515におけるシリアル信号用端子とPCI Expressスイッチ517とケーブルコネクタ512におけるシリアル信号用端子とを電気的に接続する複数の配線パターンを説明する図である。この図14では、カードエッジコネクタ515におけるシリアル信号用端子(合計32個)とPCI Expressスイッチ517とを電気的に接続する複数の配線パターンからなる配線群を配線群A、PCI Expressスイッチ517とケーブルコネクタ512Aにおけるシリアル信号用端子(合計16個)とを電気的に接続する複数の配線パターンからなる配線群を配線群B、PCI Expressスイッチ517とケーブルコネクタ512Bにおけるシリアル信号用端子(合計16個)とを電気的に接続する複数の配線パターンからなる配線群を配線群Cとして示している。
ここでは、配線群A、配線群Bおよび配線群Cでのクロックは、いずれも5GHzである。
また、配線群Aでは、クロックはスペクトラム拡散クロック(SSC)であり、配線群Bおよび配線群Cでは、クロックは非スペクトラム拡散クロック(非SSC)である。スペクトラム拡散クロックとは、クロック信号の周波数スペクトラムのピーク値を下げて放射ノイズを軽減するためにクロック周波数がわずかに変動されているクロックである。また、非スペクトラム拡散クロックとは、クロック周波数に変動がない固定周波数のクロックである。
すなわち、PCI Expressスイッチ517は、カードエッジコネクタ515と2つのケーブルコネクタ512A,512Bとの間を電気的に接続する複数の配線パターンの途中に設けられ、該複数の配線パターンのクロックドメインを、クロックがスペクトラム拡散クロックであるクロックドメイン(第1のクロックドメイン)と、クロックが非スペクトラム拡散クロックであるクロックドメイン(第2のクロックドメイン)とに分割している。このようなクロックドメインの分割は、PCI Expressスイッチ517が備えるクロックアイソレーション機能によって実現することができる。
配線群Bおよび配線群Cにおける各配線長は、クロック周波数の整数倍、クロック周波数の1/2倍、1/4倍のいずれとも異なるように設定されている。具体的には、クロック周波数が5GHzなので、各配線長は、1.5cm、3cm、6cm、12cmなどにならないように設定されている。なお、クロック周波数が2.5GHzの場合には、各配線長は、3cm、6cm、12cm、及び24cmなどにならないように設定する。そこで、5GHzと2.5GHzの両方に対応させる場合には、例えば、各配線長は、1cmなどが好ましい。
PCI Expressスイッチ517は、上流側のポートと下流側のNTポートを有し、上流側のポートが配線群Aを介してカードエッジコネクタ515に接続され、下流側のNTポートが配線群Bを介してケーブルコネクタ512A、配線群Cを介してケーブルコネクタ512Bにそれぞれ接続されている。なお、本実施例において、サーバ200側のカードアダプタ500に設けられたPCI Expressスイッチ517が、図3に示した第1のPCI Expressスイッチ20に相当し、プリンタ400側のカードアダプタ500に設けられたPCI Expressスイッチ517が、図3に示した第2のPCI Expressスイッチ30に相当する。つまり、これらPCI Expressスイッチ517は、NTポート同士が通信ケーブル300を介して接続され、NTポートを利用したサーバ200とプリンタ400との間の通信を中継する機能を持つ。また、PCI Expressスイッチ517は、サーバ200とプリンタ400との間で通信が行われる際、上述したアドレス変換を行う機能を持つ。
すなわち、サーバ200とプリンタ400との間で通信を行う際、サーバ200側のカードアダプタ500に設けられたPCI Expressスイッチ517は、サーバ200のアドレス空間におけるアドレス変換領域内のアドレスと、NT空間における固定のアドレス変換領域内のアドレスとの間のアドレス変換を行う。また、プリンタ400側のカードアダプタ500に設けられたPCI Expressスイッチ517は、プリンタ400のアドレス空間におけるアドレス変換領域内のアドレスと、NT空間における固定のアドレス変換領域内のアドレスとの間のアドレス変換を行う。
カードエッジコネクタ515における第1のレーンから第4のレーンまでのシリアル信号用端子(合計16個)は、PCI Expressスイッチ517のNTポートを介して、ケーブルコネクタ512Aにおけるシリアル信号用端子(合計16個)と接続されている。
具体的には、PET0PとTX1p、PET0NとTX1n、PER0PとRX1p、PER0NとRX1nが接続されている。また、PET1PとTX2p、PET1NとTX2n、PER1PとRX2p、PER1NとRX2nが接続されている。また、PET2PとTX3p、PET2NとTX3n、PER2PとRX3p、PER2NとRX3nが接続されている。また、PET3PとTX4p、PET3NとTX4n、PER3PとRX4p、PER3NとRX4nが接続されている。
そして、カードエッジコネクタ515における第5のレーンから第8のレーンまでのシリアル信号用端子(合計16個)は、PCI Expressスイッチ517のNTポートを介して、ケーブルコネクタ512Bにおけるシリアル信号用端子(合計16個)と接続されている。
具体的には、PET4PとTX1p、PET4NとTX1n、PER4PとRX1p、PER4NとRX1nが接続されている。また、PET5PとTX2p、PET5NとTX2n、PER5PとRX2p、PER5NとRX2nが接続されている。また、PET6PとTX3p、PET6NとTX3n、PER6PとRX3p、PER6NとRX3nが接続されている。また、PET7PとTX4p、PET7NとTX4n、PER7PとRX4p、PER7NとRX4nが接続されている。
そして、サーバ200側のカードアダプタ500に設けられたケーブルコネクタ512と、プリンタ400側のカードアダプタ500に設けられたケーブルコネクタ512とが、通信ケーブル300を介して接続されている。つまり、本実施例のプリントシステム100では、図15に示すように、サーバ200とプリンタ400とが、互いのカードアダプタ500に設けられたPCI Expressスイッチ517のNTポート同士を接続することで、通信可能に接続されている。
以上のように、本実施例のプリントシステム100は、サーバ200とプリンタ400とが、互いのカードアダプタ500に設けられたPCI Expressスイッチ517のNTポート同士を接続することで通信可能に接続されているので、サーバ200から見てプリンタ400が非透過の状態となるとともに、プリンタ400から見てサーバ200が非透過の状態となる。また、サーバ200は、プリンタ400側のカードアダプタ500に設けられたPCI Expressスイッチ517のNTポートをデバイスとして認識しておらず、プリンタ400も、サーバ200側のカードアダプタ500に設けられたPCI Expressスイッチ517のNTポートをデバイスとして認識していない。このため、これらサーバ200とプリンタ400とを繋ぐ通信ケーブル300が抜けたとしても、システムがハングアップすることはない。
また、このプリントシステム100では、システムを立ち上げる際に、サーバ200を先に立ち上げてもプリンタ400を先に立ち上げても正常にリンクするため、立ち上げ順に制約が加わることがない。
また、このプリントシステム100では、サーバ200とプリンタ400との間で通信を行う際にアドレス変換を行う必要があるが、PCI Expressスイッチ517のNTポート同士を接続する構成としているため、アドレス変換を容易に行うことができる。すなわち、PCI Expressスイッチ517のNTポート同士を接続する構成により、サーバ200側のカードアダプタ500に設けられたPCI Expressスイッチ517と、プリンタ400側のカードアダプタ500に設けられたPCI Expressスイッチ517とで、NTポートが使用するアドレスを、予め定めた共通のアドレス空間において設定することができる。そのため、PCI Expressスイッチ517は、アドレス変換の際に通信の相手方の機器(プリンタ400またはサーバ200)の状態を知る必要がなく、容易にアドレス変換を行うことができる。
また、このプリントシステム100では、PCI Expressスイッチ517のクロックアイソレーション機能により、カードアダプタ500上のクロックドメインを、クロックがスペクトラム拡散クロックである第1のクロックドメインと、クロックが非スペクトラム拡散クロックである第2のクロックドメインとに分割し、2つのPCI Expressスイッチ517のNTポート間のクロックドメインは、クロックが非スペクトラム拡散クロックである第2のクロックドメインとしているので、不要輻射(EMI)を極力低減させながら、サーバ200とプリンタ400との間の通信を適切に行うことができる。
なお、以上説明したプリントシステム100は本発明の一実施例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。例えば、カードアダプタ500上のコネクタなどの実装位置やレイアウトは、上記の例に限定されるものではなく、必要に応じて適宜変更可能である。
また、例えば、サーバ200から出力されるシリアルデータのクロックが2.5GHzであり、該シリアルデータを5GHzのクロックでプリンタ400に転送する場合には、PCI Expressスイッチ517として、クロック周波数を変更する機能、およびブリッジ機能を備えたスイッチを用いればよい。この場合は、ケーブルコネクタ512は1つでよい。
また、上記の実施例では、カードエッジコネクタ515が、8レーンに対応している場合について説明したが、これに限定されるものではない。
また、上記の実施例で説明したクロック周波数は一例であり、これに限定されるものではない。
また、上記の実施例は、サーバ200とプリンタ400とを通信可能に接続したプリントシステム100に本発明を適用した例であるが、本発明が適用可能なシステムはこれに限定されるものではなく、複数のホスト間で情報通信を行う様々な通信システムに適用可能である。
また、上記の実施例では、PCI Expressの規格に準拠した情報通信を行う場合について説明したが、PCI Express以外の他の規格であっても、ホスト間の通信に制約がある規格に準拠した情報通信を行う場合において、本発明は有効に適用可能である。
20 第1のPCI Expressスイッチ
23 NTポート
30 第2のPCI Expressスイッチ
33 NTポート
100 プリントシステム
200 サーバ
300 通信ケーブル
400 プリンタ
500 カードアダプタ
510 ボード
517 PCI Expressスイッチ
特開2008−67242号公報

Claims (9)

  1. 第1のノントランスペアレントポートを有し、該第1のノントランスペアレントポートを用いた通信を中継する第1の中継部を備えた外部機器との間で通信を行う通信機器であって、
    前記第1のノントランスペアレントポートに通信可能に接続された第2のノントランスペアレントポートを有し、該第2のノントランスペアレントポートを用いた通信を中継する第2の中継部を備え、
    前記第2の中継部は、前記通信機器が前記外部装置との間で通信を行う際に、前記通信機器が使用するアドレスを、前記第1のノントランスペアレントポートおよび前記第2のノントランスペアレントポートに共通するアドレス空間のアドレスに変換すること、を特徴とする通信機器。
  2. 前記第1のノントランスペアレントポートおよび前記第2のノントランスペアレントポートに共通するアドレス空間のアドレスは、固定されたアドレスであること、を特徴とする請求項1に記載の通信機器。
  3. 前記第1の中継部は、前記外部機器のクロックドメインを、クロックがスペクトラム拡散クロックである第1のクロックドメインと、クロックが非スペクトラム拡散クロックである第2のクロックドメインとに分割し、
    前記第2の中継部は、前記通信機器のクロックドメインを、前記第1のクロックドメインと、前記第2のクロックドメインとに分割し、
    前記第1のノントランスペアレントポートと前記第2のノントランスペアレントポートとの間のクロックドメインは、前記第2のクロックドメインであること、を特徴とする請求項1または2に記載の通信機器。
  4. 第1の機器と第2の機器とが通信可能に接続された通信システムであって、
    前記第1の機器に設けられ、第1のノントランスペアレントポートを有し、該第1のノントランスペアレントポートを用いた通信を中継する第1の中継部と、
    前記第2の機器に設けられ、前記第1のノントランスペアレントポートに通信可能に接続された第2のノントランスペアレントポートを有し、該第2のノントランスペアレントポートを用いた通信を中継する第2の中継部と、を備え、
    前記第1の中継部は、前記第1の機器が前記第2の機器との間で通信を行う際に、前記第1の機器が使用するアドレスを、前記第1のノントランスペアレントポートおよび前記第2のノントランスペアレントポートに共通するアドレス空間のアドレスに変換し、
    前記第2の中継部は、前記第2の機器が前記第1の機器との間で通信を行う際に、前記第2の機器が使用するアドレスを、前記第1のノントランスペアレントポートおよび前記第2のノントランスペアレントポートに共通するアドレス空間のアドレスに変換すること、を特徴とする通信システム。
  5. 前記第1のノントランスペアレントポートおよび前記第2のノントランスペアレントポートに共通するアドレス空間のアドレスは、固定されたアドレスであること、を特徴とする請求項4に記載の通信システム。
  6. 前記第1の中継部は、前記第1の機器のクロックドメインを、クロックがスペクトラム拡散クロックである第1のクロックドメインと、クロックが非スペクトラム拡散クロックである第2のクロックドメインとに分割し、
    前記第2の中継部は、前記第2の機器のクロックドメインを、前記第1のクロックドメインと、前記第2のクロックドメインとに分割し、
    前記第1のノントランスペアレントポートと前記第2のノントランスペアレントポートとの間のクロックドメインは、前記第2のクロックドメインであること、を特徴とする請求項4または5に記載の通信システム。
  7. 前記第1のノントランスペアレントポートと前記第2のノントランスペアレントポートとが、通信ケーブルを介して通信可能に接続されていることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の通信システム。
  8. 前記第1の中継部および前記第2の中継部は、PCI Expressの規格に準拠したスイッチであること、を特徴とする請求項4〜7のいずれか一項に記載の通信システム。
  9. 前記第1の中継部は、前記第1の機器の拡張スロットに装着されたカードアダプタのボード上に設けられ、
    前記第2の中継部は、前記第2の機器の拡張スロットに装着されたカードアダプタのボード上に設けられていること、を特徴とする請求項4〜8のいずれか一項に記載の通信システム。
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