JP6131232B2 - 熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子及びその製造方法、発泡成形体及びその製造方法、並びに複合発泡体 - Google Patents

熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子及びその製造方法、発泡成形体及びその製造方法、並びに複合発泡体 Download PDF

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Description

本発明は、熱可塑性ポリエステル系樹脂を発泡させることにより得られる熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子及び熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子の製造方法に関する。
また、本発明は、上記熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子を発泡させることにより得られる発泡成形体及び発泡成形体の製造方法に関する。また、本発明は、上記発泡成形体を備える複合発泡体に関する。
ポリエチレン系樹脂及びポリプロピレン系樹脂などのポリオレフィン系樹脂の剛性は、比較的低い。また、ポリオレフィン系樹脂の形状安定性は、比較的低い。これに対して、熱可塑性ポリエステル系樹脂は、剛性及び形状安定性に優れている性質を有する。また、熱可塑性ポリエステル系樹脂を発泡させた発泡体が知られている。熱可塑性ポリエステル系樹脂として、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと記載することがある)が広く用いられている。
また、熱可塑性ポリエステル系樹脂であるポリエチレンナフタレート(以下、PENと記載することがある)を発泡させた発泡体も知られている。PENは、PETと比べると、耐熱性、機械強度、耐候性、耐薬品性及びガスバリア性等のいずれにおいても優れた性質を有する。このため、PENは、写真フィルム及び加熱用食品容器等の用途に広く用いることができる可能性がある。
また、PENとPETとを併用した例が報告されている。特許文献1には、PENとPETとを特定の割合で混合した混合物を発泡させた発泡シートが開示されている。特許文献1に記載のPENとPETとの混合物は、ガラス転移温度を1つのみ有し、かつ結晶融点を有する。特許文献1では、このような特定の混合物を押出成形すると、着色した分解物が発生しにくくなり、PENの優れた特性を低下させることなく発泡シートを作製できることが記載されている。
特開平11−116722号公報
特許文献1にあるPETとPENとの混合物では、混合物の結晶性が低下してしまうおそれがあり、発泡シートの耐熱性が低くなることがある。また、従来の樹脂を用いた発泡体では、機械的強度が低いことがある。さらに、従来の樹脂を用いた発泡体では、耐熱性と機械的強度との双方を高めることはかなり困難である。
なお、特許文献1では、PETとPENとの混合物を用いて、発泡シートを得る際に、中間生成物として発泡粒子を作製していない。
本発明の目的は、耐熱性と機械的強度との双方に優れている発泡成形体を得ることができる熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子及び熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子の製造方法を提供することである。また、本発明の目的は、上記熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子を発泡させることにより得られる発泡成形体及び発泡成形体の製造方法を提供することである。また、本発明の目的は、上記発泡成形体を備える複合発泡体を提供することである。
本発明の広い局面によれば、ポリエチレンナフタレートとポリエチレンテレフタレートとを含む熱可塑性ポリエステル系樹脂材料を発泡させることにより得られる発泡粒子であり、前記発泡粒子を昇温速度10℃/分で30℃から290℃まで加熱した際に得られるDSC曲線において、結晶化ピークが現れ、かつ、前記DSC曲線において、結晶化ピークの面積から求められる結晶化熱量が20mJ/mg以上であり、前記発泡粒子の120℃における半結晶化時間が、180秒以上1000秒以下である、熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子が提供される。
本発明に係る熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子のある特定の局面では、結晶化温度が180℃未満である。
本発明に係る熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子のある特定の局面では、前記熱可塑性ポリエステル系樹脂材料中、前記ポリエチレンナフタレートの含有量が1重量%以上60重量%以下、前記ポリエチレンテレフタレートの含有量が40重量%以上99重量%以下である。
本発明の広い局面によれば、上述した熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子を、型内で発泡成形することにより得られる、発泡成形体が提供される。
本発明の広い局面によれば、上述した熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子を、型内で発泡成形することにより得られる発泡成形体と、前記発泡成形体の表面に積層された表皮材とを備える、複合発泡体が提供される。
本発明に係る複合発泡体のある特定の局面では、前記複合発泡体は、輸送機器構成用部材に用いられる。
本発明の広い局面によれば、ポリエチレンナフタレート1重量%以上60重量%以下と、ポリエチレンテレフタレート40重量%以上99重量%以下とを含む熱可塑性ポリエステル系樹脂材料と、架橋剤とを押出機に供給し、前記押出機に供給された供給物を、発泡剤の存在下で溶融混練して、押出発泡させて、押出発泡体を得る溶融押出工程と、前記押出発泡体を切断して、熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子を得る切断工程とを備える、熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子の製造方法が提供される。
本発明の広い局面によれば、上述した熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子を、金型のキャビティ内に充填する充填工程と、前記熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子を二次発泡させて、得られた二次発泡粒子同士を熱融着により一体化させて、発泡成形体を得る発泡工程とを備える、発泡成形体の製造方法が提供される。
本発明に係る熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子は、ポリエチレンナフタレートとポリエチレンテレフタレートとを含む熱可塑性ポリエステル系樹脂材料を発泡させることにより得られる発泡粒子であり、上記発泡粒子を用いて得られるDSC曲線において、結晶化ピークが現れ、かつ、DSC曲線において、結晶化ピークの面積から求められる結晶化熱量が20mJ/mg以上であり、上記発泡粒子の120℃における半結晶化時間が、180秒以上1000秒以下であるので、本発明に係る熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子を用いることで、耐熱性と機械的強度との双方に優れている発泡成形体を得ることができる。
図1は、熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子の結晶化熱量の算出方法を説明するための図である。 図2は、熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子の半結晶化時間の測定方法を説明するための図である。 図3は、実施例において熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子を得るために用いる製造装置を説明するための断面図である。 図4は、実施例において熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子を得るために用いる製造装置を説明するための断面図である。 図5は、実施例において熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子を得るために用いる製造装置を説明するための断面図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
(熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子)
本発明に係る熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子(以下、発泡粒子と記載することがある)は、ポリエチレンナフタレート(以下、PENと記載することがある)とポリエチレンテレフタレート(以下、PETと記載することがある)とを含む熱可塑性ポリエステル系樹脂材料を発泡させることにより得られる。上記熱可塑性ポリエステル系樹脂材料は、PENとPETとの混合物である。
また、本発明に係る発泡粒子では、JIS K7121:1987「プラスチックの転移温度測定方法」、JIS K7122:1987「プラスチックの転移熱測定方法」に記載されている熱流束示差走査熱量測定法に基づいて、発泡粒子を窒素ガス流量20mL/分の条件下にて30℃で2分間に亘って保持した後、発泡粒子を昇温速度10℃/分で30℃から290℃まで加熱した際に得られるDSC曲線において、結晶化ピークが現れる。さらに、本発明に係る発泡粒子では、上記DSC曲線において、結晶化ピークの面積から求められる結晶化熱量が20mJ/mg以上である。
前記発泡粒子に含まれる結晶性の成分は、結晶化していない方が、前記発泡粒子に良好なる発泡性を発揮させる上において有利である。
また、前記発泡粒子に含まれる結晶性の成分は、結晶化していない方が、当該発泡粒子どうしを融着させる上において有利である。
このようなことから、前記結晶化熱量は、25mJ/mg以上であることが好ましく、27mJ/mg以上であることがより好ましい。
一方で、発泡成形体作製時の結晶化促進工程の加熱時間を短縮し、生産性を向上させる上において、発泡粒子は、未結晶状態の結晶性成分を過度に存在させない方が好ましい。
このようなことから、前記結晶化熱量は、35mJ/mg以下であることが好ましく、32mJ/mg以下であることがより好ましい。
また、本発明に係る発泡粒子の120℃における半結晶化時間は、180秒以上1000秒以下である。該半結晶化時間は、300秒以上1000秒以下であることが好ましい。なお、120℃における半結晶化時間とは、示差走査熱量計装置を用い、発泡粒子を30℃/分の昇温速度で30℃から290℃まで加熱し、290℃にて10分間に亘って保持した後、発泡粒子を加熱炉から取り出して25℃の空気中の環境下で30℃まで放冷させた後、35℃/分の昇温速度で30℃から120℃まで加熱させ、120℃で30分間に亘って保持した時の結晶化による発熱量を測定し、得られたDSC曲線において、発熱を開始した点と、発熱が終了した点(DSC曲線がピークトップ点以降にベースラインに戻る最も早い点)と、DSC曲線のピークトップ点とを特定し、発熱を開始した点からピークトップ点に至るまでに経過した時間である。
本発明に係る発泡粒子は、上述した構成を備えているので、本発明に発泡粒子を用いることで、耐熱性と機械的強度との双方に優れている発泡成形体を得ることができる。
本発明に係る発泡粒子では、高い結晶化熱量を発現し、結晶性が保たれている。このため、発泡成形体の耐熱性が高くなる。また、本発明に係る発泡粒子の結晶化速度は遅いため、型内での発泡成形時に、発泡粒子の結晶化度の上昇に伴う熱融着性の低下が抑えられる。さらに、型内での発泡成形時に、優れた熱融着性が発揮されかつ持続される。このため、発泡粒子を二次発泡させて得られた二次発泡粒子を強固に、熱融着により一体化させることができ、結果として発泡成形体の機械的強度を高めることができる。
前記発泡粒子は、結晶化度を容易に調製し得る点において、結晶化温度がある程度低温であることが好ましい。
一方で、発泡成形体に優れた耐熱性を付与する上において、発泡粒子は、前記結晶化温度がある程度高温であることが好ましい。
このようなことから、前記結晶化温度は、180℃未満であることが好ましく、175℃未満であることがより好ましい。
また、前記結晶化温度は、125℃を超える温度であることが好ましい。
なお、ここでの結晶化温度とは、後述する実施例の欄において記載の方法によって測定される温度を意味する。
PENは、一般的に、エチレングリコールとナフタレンジカルボン酸又はジメチルナフタレートとを縮合させて得られる芳香族直鎖状ポリエステルである。PENは一般的に高分子量である。PENでは、ナフタレンジカルボン酸とジメチルナフタレートとの双方が用いられていてもよい。PENは、本来結晶性の樹脂である。例えば、PENのガラス転移温度は121℃であり、PENの結晶融点は264℃である。従って、PENは、耐熱性に優れた樹脂である。PENは1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
ナフタレンジカルボン酸としては、2,6−ナフタレンジカルボン酸が多く用いられている。ナフタレンジカルボン酸としては、2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、1,6−ナフタレンジカルボン酸及び1,7−ナフタレンジカルボン酸等が挙げられる。
PENは、3価以上のアルコールを含んでいてもよく、3価以上のカルボン酸を含んでいてもよい。PEN中の3価以上のアルコールの含有量及び3価以上のカルボン酸の含有量はそれぞれ、少ないことが好ましい。PENの結晶性を維持する観点からは、PEN100モル%中、3価以上のアルコールの含有量及び3価以上のカルボン酸の含有量はそれぞれ、15モル%未満であることが好ましい。
3価以上のアルコールとしては、グリセリン及びペンタエリスリトール等が挙げられる。3価以上のカルボン酸としては、トリメリット酸及びピロメリット酸等が挙げられる。
3価のアルコール及び3価以上のカルボン酸はそれぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
PETは、一般的に、エチレングリコールとテレフタル酸又はジメチルテレフタレートとを縮合させて得られる芳香族直鎖状ポリエステルである。PETは一般に高分子量である。PETでは、テレフタル酸とジメチルテレフタレートとの双方が用いられていてもよい。PETは、本来結晶性の樹脂である。例えば、PETのガラス転移温度は76℃であり、PETの結晶融点は251℃である。従って、PETは、耐熱性に優れた樹脂である。PETは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
PETは、多価アルコールを含んでいてもよく、多価カルボン酸を含んでいてもよい。PETの結晶性を維持する観点からは、PET100モル%中、多価アルコールの含有量及び多価カルボン酸の含有量はそれぞれ、15モル%未満であることが好ましい。
PETに含まれていてもよい多価アルコールとしては、PENに含まれていてもよい3価の多価アルコールとして例示した化合物が挙げられる。PETに含まれていてもよい多価カルボン酸としては、PENに含まれていてもよい3価のカルボン酸として挙げた化合物が挙げられる。多価アルコール及び多価カルボン酸はそれぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
PETとPENとは、本来は、非相溶性を示すものどうしであるが、融点以上においての混練を行うとエステル交換反応を生じ、当該反応によって生じるPET−PEN共重合体が相溶化剤として機能して全体が相溶性を示す状態になる。
そして、熱可塑性ポリエステル系樹脂材料は、このエステル交換反応が過度に進行すると殆ど結晶性を示さない状態となって優れた耐熱性を発揮することが難しくなるおそれがある。
この点について具体的に説明すると、熱可塑性ポリエステル系樹脂材料は、PETとPENとの溶融混練を開始した直後においては、DSC曲線においてPETに由来する結晶化ピークと、PENに由来する結晶化ピークとの比較的シャープな結晶化ピークが低温側(PET)と高温側(PEN)とに見られる状態となっている。
しかし、熱可塑性ポリエステル系樹脂材料は、溶融混練を継続すると、やがて2本のシャープな結晶化ピークが一つのブロードな結晶化ピークとなり、該結晶化ピークもピーク面積を時間経過とともに減少し、最終的には結晶化ピークが見られない状態になる。
本実施形態においては、このブロードな結晶化ピークを示す状態に熱可塑性ポリエステル系樹脂材料を調製し、結晶性を有しつつも結晶化速度が緩慢な状態に熱可塑性ポリエステル系樹脂材料を調製する。
このことにより発泡粒子を2次発泡性と熱融着性とに優れた状態にすることができる。
熱可塑性ポリエステル系樹脂材料をこのような状態に調製するためには、エステル交換反応が緩やかなスピードで進行する材料を採択することが好ましく、例えば、PETやPENは、末端封止処理が施されるなどして反応性が抑制されていることが好ましい。
また、PETやPENの反応性を抑制させる方法としては、固相重合による方法が好ましい。
該固相重合法によれば、エステル交換反応に関与する末端基の数を減少させることができるとともに固有粘度(IV値)を増大させることができて熱可塑性ポリエステル系樹脂材料の耐熱性向上を図ることができる。
このようなことから前記熱可塑性ポリエステル系樹脂材料は、前記PENとして、固相重合によって0.5以上0.75以下のIV値を示す状態になっているものを採用することが好ましく、0.6以上0.7以下のIV値を有するものを採用することがより好ましい。
なお、IV値とは、JIS K7390:2003に基づき測定される値を意味する。
上記熱可塑性ポリエステル系樹脂材料100重量%中、PENの含有量は好ましくは1重量%以上、より好ましくは5重量%以上、更に好ましくは10重量%以上、好ましくは60重量%以下、より好ましくは50重量%以下、更に好ましくは30重量%以下である。また、上記熱可塑性ポリエステル系樹脂材料100重量%中、PETの含有量は好ましくは40重量%以上、より好ましくは50重量%以上、更に好ましくは70重量%以上、好ましくは99重量%以下、より好ましくは95重量%以下、更に好ましくは90重量%以下である。PEN及びPETの各含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、耐熱性と機械的強度との双方がバランスよく高くなる。
即ち、熱可塑性ポリエステル系樹脂材料は、PENとPETとを1:99〜60:40の重量割合(PEN:PET)で含有していることが好ましい。
なお、発泡粒子中のPENとPETとの重量比は、発泡粒子を得るために用いた熱可塑性ポリエステル系樹脂材料中のPENとPETとの重量比とほぼ同一である。
熱可塑性ポリエステル系樹脂材料は、他の添加剤と混合されて用いられてもよい。すなわち、熱可塑性ポリエステル系樹脂材料と他の添加剤とを含む熱可塑性ポリエステル系樹脂組成物を用いて、発泡粒子を得てもよい。
他の添加剤としては、耐候性安定剤、帯電防止剤、酸化防止剤、光安定剤、結晶核剤、顔料、滑材、すべり性の付与又はアンチブロッキング性の付与を目的とした界面活性剤、無機充填剤、並びに無機充填剤の分散性を向上させる分散性向上剤等が挙げられる。上記分散性向上剤としては、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル及び高級脂肪酸アミド等が挙げられる。
上記発泡粒子の嵩密度は、好ましくは65kg/m以上、より好ましくは90kg/m以上、好ましくは450kg/m以下、より好ましくは270kg/m以下である。上記嵩密度が上記下限以上であると、発泡成形体の耐熱性及び機械的強度がより一層高くなる。上記嵩密度が上記上限以下であると、発泡成形体の軽量化を実現できる。上記嵩密度は、後述する実施例の欄に記載の方法で測定される。
上記発泡粒子のガラス転移温度は、好ましくは75℃以上、より好ましくは80℃以上、好ましくは95℃以下、より好ましくは90℃以下である。上記ガラス転移温度が上記下限以上であると、発泡成形体の耐熱性がより一層高くなる。上記ガラス転移温度が上記上限以下であると、型内での発泡成形時に発泡粒子の熱融着率が高くなり、外観により一層優れ、かつ機械的強度がより一層高い発泡成形体が得られる。上記ガラス転移温度は、後述する実施例の欄に記載の方法で測定される。
上記発泡粒子は、高い耐熱性及び高い機械的強度が求められる様々な用途に用いることができる。上記発泡粒子は、輸送機器構成用部材に特に好適に用いられる。
(熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子の製造方法)
本発明に係る熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子(発泡粒子)の製造方法では、PENとPETとを含む熱可塑性ポリエステル系樹脂材料を発泡させることにより、発泡粒子を得る。この発泡粒子を得る際の発泡は、一次発泡であり、予備発泡である。発泡粒子は、一次発泡粒子であり、予備発泡粒子である。
上記発泡粒子の製造方法は、PEN1重量%以上60重量%以下と、PET40重量%以上99重量%以下とを含む熱可塑性ポリエステル系樹脂材料と、架橋剤とを押出機に供給し、上記押出機に供給された供給物を、発泡剤の存在下で溶融混練して、押出発泡させて、押出発泡体を得る溶融押出工程と、上記押出発泡体を切断して、熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子を得る切断工程とを備えることが好ましい。
上記架橋剤としては、公知の架橋剤が使用可能であり、例えば、無水ピロメリット酸などの酸二無水物、多官能エポキシ化合物、オキサゾリン化合物及びオキサジン化合物等が挙げられる。上記架橋剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記熱可塑性ポリエステル系樹脂材料100重量部に対して、上記架橋剤の使用量は好ましくは0.01重量部以上、より好ましくは0.1重量部以上、好ましくは5重量部以下、より好ましくは1重量部以下である。上記架橋剤の使用量が上記下限以上であると、PETの溶融時の溶融粘度が低くなりすぎず、破泡しにくくなる。上記架橋剤の使用量が上記上限以下であると、PETの溶融時の溶融粘度が高くなりすぎず、発泡成形体を押出発泡により製造する場合に押出発泡が容易になる。
上記発泡剤は特に限定されない。上記発泡剤は、化学発泡剤であってもよく、物理発泡剤であってもよい。上記発泡剤は、易揮発性発泡剤であることが好ましい。上記発泡剤の沸点は、上記熱可塑性ポリエステル系樹脂材料の軟化点温度以下であることが好ましく、PEN及びPETの各軟化点温度以下であることが好ましい。
上記化学発泡剤としては、アゾジカルボンアミド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、ヒドラゾイルジカルボンアミド及び重炭酸ナトリウム等が挙げられる。上記物理発泡剤としては、飽和脂肪族炭化水素、エーテル類、塩化メチル、フロン類、二酸化炭素及び窒素等が挙げられる。上記発泡剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記熱可塑性ポリエステル系樹脂材料100重量部に対して、上記発泡剤の使用量は好ましくは0.1重量部以上、より好ましくは0.3重量部以上、好ましくは6重量部以下、より好ましくは3重量部以下である。上記発泡剤は、押出機に上記の使用量で供給されることが好ましい。上記発泡剤の使用量が上記下限以上であると、上記熱可塑性ポリエステル系樹脂材料を十分に発泡させて、より一層良好に発泡した発泡粒子を得ることができる。上記発泡剤の使用量が上記上限以下であると、発泡剤が可塑剤として作用し難くなって、溶融状態の熱可塑性ポリエステル系樹脂材料の粘弾性の低下が抑えられ、熱可塑性ポリエステル系樹脂材料をより一層良好に発泡させることができる。
上記熱可塑性樹脂材料をより一層良好に発泡させるために、気泡調整剤を用いることが好ましい。上記気泡調整剤は、ポリテトラフルオロエチレン粉末、アクリル樹脂で変性されたポリテトラフルオロエチレン粉末又はタルクであることが好ましい。上記気泡調整剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記熱可塑性ポリエステル系樹脂材料100重量部に対して、上記気泡調整剤の使用量は好ましくは0.01重量部以上、より好ましくは0.05重量部以上、更に好ましくは0.1重量部以上、好ましくは5重量部以下、より好ましくは3重量部以下、更に好ましくは2重量部以下である。上記気泡調整剤は、押出機に上記の使用量で供給されることが好ましい。上記気泡調整剤の使用量が上記下限以上であると、発泡粒子における気泡径がより一層適度になり、発泡成形体の外観がより一層良好になる。上記気泡調整剤の使用量が上記上限以下であると、発泡粒子における独立気泡率がより一層高くなり、発泡成形体の外観がより一層良好になる。
(発泡成形体)
発泡成形体は、上記発泡粒子を、型内で発泡成形させることにより得られる。発泡成形体は、上記発泡粒子を型内に充填した後、水蒸気を導入し加熱することにより、型内で発泡成形することにより得られることが好ましい。この際、型内の体積に対して、50%を超えない範囲でクラッキングをとり、成形を行ってもよい。
上記発泡成形体の製造方法は、上記発泡粒子を、金型のキャビティ内に充填する充填工程と、上記発泡粒子を二次発泡させて、得られた二次発泡粒子同士を熱融着により一体化させて、発泡成形体を得る発泡工程とを備えることが好ましい。上記発泡工程において、上記金型内に加熱媒体を供給して、上記発泡粒子を二次発泡させることが好ましい。上記加熱媒体は特に限定されない。上記加熱媒体は水蒸気であることが好ましい。
発泡成形体の製造における水蒸気の圧力は、好ましくは0.05MPa以上、より好ましくは0.08MPa以上、好ましくは0.4MPa以下、より好ましくは0.25MPa以下である。発泡粒子の製造において合着防止剤を用いた場合に、発泡成形体の製造においては、合着防止剤が発泡粒子にブレンドされた状態のまま成形を行うことはもちろん可能であるが、合着防止剤を成形工程前に洗浄処理を実施したり、成形時に融着を促進するブレンド剤であるステアリン酸などを添加したりすることが好ましい。
発泡成形体の密度は、好ましくは65kg/m以上、より好ましくは90kg/m以上、好ましくは450kg/m以下、より好ましくは270kg/m以下である。上記密度が上記下限以上であると、発泡成形体の耐熱性及び機械的強度がより一層高くなる。上記密度が上記上限以下であると、発泡成形体の軽量化を実現できる。上記密度は、後述する実施例の欄に記載の方法で測定される。
型内で上記発泡粒子を発泡成形する前に、上記発泡粒子に不活性ガスを含浸させて、発泡粒子の発泡力を向上させてもよい。発泡粒子の発泡力を向上させることにより、型内での発泡成形時に発泡粒子同士の熱融着性が向上する。この結果、発泡成形体の機械的強度がより一層高くなる。上記不活性ガスとしては、二酸化炭素、窒素、ヘリウム及びアルゴンなどが挙げられる。なかでも、二酸化炭素が好ましい。
上記発泡粒子に不活性ガスを含浸させた後、上記発泡粒子を予備発泡させて予備発泡粒子を得て、得られた予備発泡粒子を金型のキャビティ内に充填して加熱し、予備発泡粒子を発泡させることによって発泡成形体を得てもよい。
なお、発泡成形体中の熱可塑性ポリエステル系樹脂材料の含有量、並びに発泡成形体中のPENとPETとの重量比は、発泡粒子中での熱可塑性ポリエステル系樹脂材料の含有量、並びに発泡粒子中のPENとPETとの重量比とほぼ同一である。
(複合発泡体)
複合発泡体は、上記発泡粒子を型内で発泡成形させることにより得られる発泡成形体と、上記発泡成形体の表面に積層された表皮材とを備える。
上記表皮材は、上記発泡成形体の表面を保護したり、上記発泡成形体単独では得られないより一層優れた性質を得たりするために用いられる。上記表皮材の使用により、耐熱性及び機械的強度をより一層高めることができる。上記表皮材は、上記発泡成形体の表面全体に積層されていてもよく、表面の一部に積層されていてもよい。
上記表皮材としては、繊維強化材、金属シート及び樹脂フィルム等が挙げられる。なかでも、繊維強化材が好ましい。
上記繊維強化材を構成する繊維としては、特に限定されず、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、ボロン繊維及び金属繊維等が挙げられる。耐熱性及び機械的強度に優れていることから、炭素繊維、ガラス繊維又はアラミド繊維が好ましく、炭素繊維がより好ましい。繊維強化材には、熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂が含浸されていてもよい。
上記熱硬化性樹脂としては、特に限定されず、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコン樹脂、マレイミド樹脂、ビニルエステル樹脂、シアン酸エステル樹脂、並びにマレイミド樹脂とシアン酸エステル樹脂を予備重合させた樹脂等が挙げられる。耐熱性、弾性率及び耐薬品性に優れていることから、エポキシ樹脂又はビニルエステル樹脂が好ましい。
上記熱可塑性樹脂としては、特に限定されず、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、熱可塑性エポキシ樹脂、ポリアミド系樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂、サルファイド系樹脂、アクリル系樹脂などが挙げられる。表皮材と発泡成形体との接着性又は繊維強化材を構成している繊維同士の接着性に優れていることから、ポリエステル系樹脂、熱可塑性エポキシ樹脂が好ましい。熱可塑性樹脂は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記金属シートとしては、特に限定されず、アルミニウムシート、ステンレスシート、鉄シート、鋼シート及びチタニウムシート等が挙げられる。軽量性及び機械的強度の双方に優れているので、アルミニウムシートが好ましい。なお、アルミニウムシートには、アルミニウム50重量%以上を含むアルミニウム合金シートも含まれる。
上記樹脂フィルムとしては、特に限定されず、ポリオレフィン系樹脂フィルム、ポリエステル系樹脂フィルム及びアクリル系樹脂フィルム等が挙げられる。上記ポリオレフィン系樹脂フィルムとしては、ポリエチレン系樹脂フィルム及びポリプロピレン系樹脂フィルム等が挙げられる。上記ポリエステル系樹脂フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレートフィルムが挙げられる。
上記表皮材は、上記発泡成形体と積層一体化されていることが好ましい。発泡成形体の表面に表皮材を積層一体化させる方法としては、特に限定されず、例えば、(1)発泡成形体の表面に接着剤を介して表皮材を積層一体化させる方法、(2)発泡成形体の表面に、熱可塑性樹脂が含浸された繊維強化材を積層し、繊維強化材中に含浸された熱可塑性樹脂をバインダーとして、発泡成形体の表面に繊維強化材を積層一体化させる方法、(3)発泡成形体の表面に、未硬化の熱硬化性樹脂が含浸された繊維強化材を積層し、繊維強化材中に含浸された熱硬化性樹脂をバインダーとし、熱硬化性樹脂を硬化させて発泡成形体の表面に繊維強化材を積層一体化させる方法、(4)発泡成形体の表面に、加熱されて軟化状態の表皮材を配設し、発泡成形体の表面に表皮材を押圧することによって表皮材を必要に応じて発泡成形体の表面に沿って変形させながら発泡成形体の表面に積層一体化させる方法、(5)繊維強化樹脂シートの成形で一般的に適用される方法などが挙げられる。発泡成形体は高温環境下における耐荷重性に優れていることから、上記(4)の方法を好適に用いることができる。
繊維強化樹脂シートの成形で用いられる方法としては、例えば、オートクレーブ法、ハンドレイアップ法、スプレーアップ法、PCM(Prepreg Compression Molding)法、RTM(Resin Transfer Molding)法、VaRTM(Vacuum assisted Resin Transfer Molding)法、真空成形法及び圧空成形法などの公知の方法が挙げられる。
上記発泡粒子、上記発泡成形体及び上記複合発泡体はそれぞれ、高い耐熱性及び高い機械的強度が求められる様々な用途に用いることができる。上記複合発泡体は、輸送機器構成用部材に特に好適に用いられる。上記輸送機器構成部材は、自動車、電車、機関車等の車両、飛行機、ヘリコプター、ロケット等の宇宙・航空機、船舶などといった輸送機器の一部を構成する部材である。なお、トレーラーヘッドによって牽引される台車や、台車によって搬送されるコンテナなど、トレーラーヘッドと一体となって貨物自動車を構成するものも輸送機器の一部である。また、上記発泡粒子、上記発泡成形体及び上記複合発泡体はそれぞれ、産業機器の部品、及び風車ブレードなどの産業機器の本体を構成する部材として用いることもできる。
以下に実施例を掲げて、本発明を更に詳しく説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
実施例及び比較例において、下記のPET及びPENを用いた。
PET(三井化学社製「SA135」、ガラス転移温度Tg:78℃)
PEN(帝人社製「テオネックス TN8050SC」、ガラス転移温度Tg:120℃、IV値:0.51)
(実施例1)
(1)発泡粒子の作製
実施例1では、図3〜5に示す製造装置を用いて、以下の手順で、発泡粒子を作製した。
PET(三井化学社製「SA135」、ガラス転移温度Tg:78℃)95重量%とPEN(帝人社製「テオネックス TN8050SC」、ガラス転移温度Tg:120℃)5重量%とを含む熱可塑性ポリエステル系樹脂材料100重量部と、粉末タルク(日本タルク社製「汎用タルク MS」)0.72重量部と、無水ピロメリット酸0.2重量部とを配合して、熱可塑性ポリエステル系樹脂組成物を得た。
得られた熱可塑性ポリエステル系樹脂組成物を、口径が65mmでありかつL/D比が35である単軸押出機に供給して、290℃にて溶融混練した。熱可塑性ポリエステル系樹脂材料を含む熱可塑性ポリエステル系樹脂組成物の混練時間は、15分であった。
続いて、押出機の途中からブタン(イソブタン35重量%とノルマルブタン65重量%とを含む)を、溶融状態の熱可塑性ポリエステル系樹脂組成物に圧入して、熱可塑性ポリエステル系樹脂組成物中に均一に分散させた。このとき、熱可塑性ポリエステル系樹脂材料100重量部に対して、ブタンの添加量を0.6重量部にした。
その後、押出機の前端部において、溶融状態の熱可塑性ポリエステル系樹脂組成物を270℃に冷却した後、押出機の前端に取り付けたマルチノズル金型1の各ノズルから熱可塑性ポリエステル系樹脂組成物を押出発泡させた。熱可塑性ポリエステル系樹脂組成物の押出量を30kg/時間にした。
なお、マルチノズル金型1は、出口部11の直径が1mmであるノズルを20個有する。ノズルの出口部11は全て、マルチノズル金型1の前端面1aに想定した直径が139.5mmの仮想円A上に、等間隔毎に配設されている。
回転軸2の後端部の外周面には、回転軸2の周方向に180°の位相差で、2枚の回転刃5が一体的に設けられている。各回転刃5は、マルチノズル金型1の前端面1aに常時接触した状態で、仮想円A上を移動するように構成されている。回転軸2は、冷却部材4を構成する冷却ドラム41の前部41aを貫通して、モータである駆動部材3に連結されている。
冷却部材4は、冷却部材41を備える。冷却部材41は、正面円形状の前部41aと、この前部41aの外周縁から後方に向かって延びておりかつ内径が320mmである円筒状の周壁部41bとを有する。供給管41d及び冷却ドラム41の供給口41cを通じて、冷却ドラム41内に20℃の冷却水42が供給されている。冷却ドラム41内の容積は17684cmである。
冷却水42は、供給管41dから冷却ドラム41の周壁部41bの内周面に供給される際の流速に伴う遠心力によって、冷却ドラム41の周壁部41bの内周面に沿って螺旋状を描くように、前方に向かって進んでいる。冷却水42は、周壁部41bの内周面に沿って進行中に、徐々に進行方向に直交する方向に広がっている。この結果、冷却ドラム41の供給口41cより前方の周壁部41bの内周面は、冷却水42によって全面的に被覆された状態となっている。なお、図5において、冷却水42は矢印Xで示す方向に流れる。
マルチノズル金型1の前端面1aに配設した回転刃5を、2500rpmの回転数で回転させ、マルチノズル金型1の各ノズルの出口部11から押出発泡された熱可塑性ポリエステル系樹脂の押出物(押出発泡体)を、回転刃5によって切断して、略球状の粒子状切断物を製造した。
熱可塑性ポリエステル系樹脂の押出物は、マルチノズル金型1のノズルから押し出された直後の未発泡部と、この未発泡部に連続する発泡途上の発泡部とから構成されていた。また、熱可塑性ポリエステル系樹脂の押出物は、ノズルの出口部11の開口端において切断されており、熱可塑性ポリエステル系樹脂の押出物の切断は、未発泡部において行われていた。
なお、発泡粒子の製造時には、先ず、マルチノズル金型1に回転軸2を取り付けず、かつ冷却部材4をマルチノズル金型1から退避させておいた。この状態で、押出機から熱可塑性ポリエステル系樹脂の押出物を押出発泡させ、熱可塑性ポリエステル系樹脂の押出物が、マルチノズル金型1のノズルから押出された直後の未発泡部と、この未発泡部に連続する発泡途上の発泡部とから構成されていることを確認した。この確認の後に、マルチノズル金型1に回転軸2を取り付けかつ冷却部材4を所定位置に配設した後、回転軸2を回転させ、熱可塑性ポリエステル系樹脂の押出物を、ノズルの出口部11の開口端において、回転刃5で切断して、粒子状の切断物を製造した。
得られた粒子状の切断物は、回転刃5による切断応力によって外方又は前方に向かって飛ばされた。飛ばされた粒子状の切断物は、冷却部材4の冷却ドラム41の内面に沿って流れている冷却水42の表面に対して斜め方向から、冷却水42の流れの上流側から下流側に向かって冷却水42を追うように衝突され、粒子状の切断物は冷却水42中に進入して直ちに冷却された。
粒子状の切断物は、冷却ドラム41の排出口41eを通じて、冷却水42と共に排出された後、脱水機にて冷却水42と分離された。このようにして、発泡粒子(熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子)が製造された。
(2)発泡成形体の作製
雄金型と雌金型とを含む金型を備える型内発泡成形機を用意した。雄金型と雌金型とを型締めした状態において、雌雄金型間には、内法寸法が縦300mm×横400mm×高さ20mmである直方体形状のキャビティが形成される。
金型において、この金型のキャビティ内と金型外部とを連通させるために、直径が8mmの円形状の供給口を、20mm間隔毎に合計252個形成した。なお、各供給口には、開口幅が1mmの格子部が設けてられている。金型は、金型内に充填した発泡粒子が、供給口を通じて金型外に流出しないように構成されている。また、金型は、金型の供給口を通じて金型外からキャビティ内に、水蒸気を円滑に供給することができるように構成されている。
金型のキャビティ内に発泡粒子を充填した。キャビティ内に123℃の水蒸気を供給して、発泡粒子を加熱及び発泡させて、二次発泡粒子同士を熱融着により一体化させた。次に、キャビティ内に冷却水を供給して、金型内に形成された発泡成形体を冷却した後、キャビティを開いて発泡成形体を取り出した。
(実施例2〜17及び比較例1〜3)
熱可塑性ポリエステル系樹脂におけるPETとPENとの含有量を下記の表1、2に示すように設定したこと、並びに発泡粒子を得る際の混練時間を下記の表1、2に示すように設定したこと以外は実施例1と同様にして、発泡粒子及び発泡成形体を得た。
なお、実施例7では、発泡粒子の作製時に、口径が65mmでありかつL/D比が35である単軸押出機を、口径が65mmでありかつL/D比が17である単軸押出機に変更することにより、混練時間を調整した。
また、実施例3では、発泡粒子の作製時に、口径が65mmでありかつL/D比が35である単軸押出機を、口径が65mmでありかつL/D比が70である単軸押出機に変更することにより、混練時間を調整した。
なお、表にも示しているように、実施例10〜13については、用いるPENを帝人社製の商品名「テオネックス TN8050SC」に代えて商品名「テオネックス TN8060SC」(固相重合品、IV値:0.60)とした。
また、実施例14〜17については、PENを帝人社製の商品名「テオネックス TN8065S」(固相重合品、IV値:0.68)とした。
(評価)
(1)発泡粒子の嵩密度
発泡粒子の嵩密度は、JIS K6911:1995「熱硬化性プラスチック一般試験方法」に準拠して測定した。JIS K6911に準拠した見掛け密度測定器を用いて測定を行い、下記式に基づいて、発泡粒子の嵩密度を求めた。
発泡粒子の嵩密度(kg/m)=[発泡粒子を入れたメスシリンダーの質量(kg)−メスシリンダーの質量(kg)]/[メスシリンダーの容量(m)]
(2)発泡粒子における結晶化ピーク及び融解ピークの有無、並びに、発泡粒子の結晶化熱量及び結晶化温度
発泡粒子における結晶化ピークの有無、並びに、発泡粒子の結晶化熱量及び結晶化温度は、JIS K7121:1987「プラスチックの転移温度測定方法」、JIS K7122:1987「プラスチックの転移熱測定方法」に記載されている方法で測定した値をいう。測定装置として、示差走査熱量計装置(エスアイアイナノテクノロジー社製「DSC6220型」)を用いた。アルミニウム製の測定容器の底に隙間のないよう試料を約6mg充填した。充填後に、試料を窒素ガス流量20mL/分の条件下にて30℃で2分間に亘って保持した後、試料を速度10℃/分で30℃から290℃まで昇温した時のDSC曲線を得た。基準物質としてアルミナを用いた。
図1のように得られたDSC曲線において、結晶化ピークのピークトップ点と融解ピークのピークトップ点とをそれぞれ点a、点bとする。点aと点bとの中点を通りかつ点aと点bとを結ぶ直線に直交する直線と、DSC曲線との交点を点cとする。ベースラインからDSC曲線が離れる点を点dとする。点cと点dとを結ぶ直線と、DSC曲線の結晶化ピークとで囲まれる部分の面積から、結晶化熱量(mJ/mg)を算出し、結晶化ピークトップの温度を結晶化温度とした。
(3)発泡粒子のガラス転移温度
発泡粒子のガラス転移温度Tgは、JIS K7121:1987「プラスチックの転移温度測定方法」に記載されている方法で測定した値をいう。測定装置として、示差走査熱量計装置(エスアイアイナノテクノロジー社製「DSC6220型」)を用いた。アルミニウム製の測定容器の底に隙間のないよう試料を約6mg充填した。充填後に、窒素ガス流量20mL/分の条件下にて試料を昇温速度10℃/分にて290℃まで昇温させ10分間保持した後、試料を加熱炉から取り出して25℃の空気中にて30℃まで放冷させた後、昇温速度10℃/分にて30℃から290℃まで加熱した際のDSC曲線を得た。得られたDSC曲線におけるJIS K7121:1987に規定の補外ガラス転移開始温度をガラス転移温度Tgとした。なお、DSC曲線のガラス転移の階段状変化部分においてガラス転移温度Tgを算出するが、縦軸方向における低温側のベースラインと高温側のベースラインとの差Δ(mW)が0.02mW以下である場合はガラス転移の階段状変化とみなさない。
(4)発泡粒子の半結晶化時間
発泡粒子においてDSCによって測定された120℃における半結晶化時間は下記の要領で測定された時間をいう。
具体的には、測定装置として、示差走査熱量計装置(エスアイアイナノテクノロジー社製「DSC6220型」)を用いた。アルミニウム製の測定容器の底部に隙間のないように発泡粒子を約6mg充填した。充填後に、窒素ガス流量20mL/分の条件下にて、アルミナを基準物質として、半結晶化時間を測定した。熱処理条件としては、30℃/分の昇温速度で発泡粒子を30℃から290℃まで加熱し、発泡粒子を290℃にて10分間に亘って保持した後、発泡粒子を加熱炉から取り出して25℃の空気中の環境下にて30℃まで放冷させた。この熱処理の後、発泡粒子を30℃から120℃まで加熱炉の最大能力昇温速度(およそ35℃/分)で昇温させ、発泡粒子を120℃で30分間に亘って保持した時の熱可塑性ポリエステル系樹脂の結晶化による発熱量を測定した。図2に示したような横軸を時間としたDSC曲線が得られる。DSC曲線において、発熱を開始した点aと、発熱が終了した点b(DSC曲線がピークトップ点c以降にベースラインに戻る最も早い点)と、DSC曲線のピークトップ点cとを特定する。なお、点aとはベースライン(発熱ピーク直後の直線部分)の延長線とDSC曲線との交点である。ここで、上記点aから点cに至るまでに経過した時間Tを「発泡粒子(熱可塑性ポリエステル系樹脂)の半結晶化時間」とする。発泡粒子の半結晶化時間は、発泡粒子の試料を2回の測定分用意し、それぞれの試料から発泡粒子の半結晶化時間を測定し、得られた各試料の半結晶化時間の相加平均値とする。なお、測定装置として、示差走査熱量計装置(エスアイアイナノテクノロジー社製「DSC6220型」)を用いた。
(5)発泡成形体の密度
発泡成形体の密度は、JIS K7222:1999「発泡プラスチックおよびゴム−見掛け密度の測定」に記載される方法により測定した。50cm以上(半硬質及び軟質材料の場合は100cm以上)の発泡成形体を材料の元のセル構造を変えない様に切断し、その重量を測定した。密度を下記式により算出した。
密度(g/cm)=発泡成形体の重量(g)/発泡成形体の体積(cm
(6)発泡成形体の130℃耐熱性
発泡成形体の130℃耐熱性は、発泡成形体の加熱寸法変化率から評価した。発泡成形体の加熱寸法変化率をJIS K6767:1999「発泡プラスチック−ポリエチレン−試験方法」に記載のB法にて測定した。
発泡成形体から、平面形状が一辺150mmの正方形でありかつ厚みが発泡成形体の厚みである試験片を切り出した。上記試験片の中央部に縦方向及び横方向にそれぞれ互いに平行に3本の100mmの直線を50mm間隔に記入した。縦方向及び横方向についてそれぞれ3本の直線の長さを測定し、それらの相加平均値Lを初めの寸法とした。その後、試験片を130℃の熱風循環式乾燥機の中に168時間に放置して、加熱試験を行った。加熱試験後に試験片を取り出し、試験片を25℃にて1時間放置した。次に、試験片の表面に記入した縦方向及び横方向のそれぞれ3本の直線の長さを測定し、それらの相加平均値Lを加熱後の寸法とした。下記式に基づいて加熱寸法変化率を算出した。発泡成形体の130℃耐熱性を、下記の基準に従って判定した。
加熱寸法変化率(%)=100×(L−L)/L
[発泡成形体の130℃耐熱性の判定基準]
○:加熱寸法変化率が−1.0%を超えかつ+1.0%未満
×:加熱寸法変化率が−1.0%以下又は+1.0%以上
(7)発泡成形体の機械的強度(最大点荷重、最大点応力、最大点エネルギー及び弾性率)
発泡成形体から、縦20mm×横25mm×高さ130mmの直方体形状の試験片を5個切り出した。各試験片について、JIS K7221−1に準拠して曲げ試験を行った。測定には、テンシロン万能試験機(オリエンテック社製「UCT−10T」)を用いた。最大点荷重、最大点応力、最大点変位及び最大点エネルギーは、万能試験機データ処理システム(ソフト・ブレーン社製「UTPS−237S Ver,1.00」)を用いて算出した。各試験片の最大点荷重、最大点応力、最大点エネルギー及び弾性率の相加平均値をそれぞれ、最大点荷重、最大点応力、最大点エネルギー及び弾性率とした。最大点エネルギーは、耐衝撃性の指標でもある。最大点エネルギーが大きいほど、発泡成形体の耐衝撃性に優れている。発泡成形体の機械的強度を下記の基準で判定した。
[発泡成形体の機械的強度の判定基準]
○:最大点荷重が100N以上、最大点応力が1.5MPa以上、最大点エネルギーが0.3J以上、かつ弾性率が43MPa以上
×:「○」の判定基準に相当しない
(8)発泡成形体の総合評価
上記(6)発泡成形体の130℃耐熱性の評価結果と、上記(7)発泡成形体の機械的強度の評価結果との2つから、発泡成形体の総合評価を下記の基準で判定した。
[発泡成形体の総合評価]
○:2つの評価結果がいずれも「○」
×:少なくとも1つの評価結果が「×」
(9)複合発泡体における複合化の可否
表皮材として炭素繊維からなる綾織の織物から形成された繊維強化基材に、熱硬化性樹脂として未硬化のエポキシ樹脂を40重量%含有させた厚みが0.23mmの繊維強化プラスチック層形成材(CFRP、三菱レイヨン社製「パイロフィルプリプレグ TR3523 381GMP」、目付:200g/m)を用意した。発泡成形体の両面に2層ずつ繊維強化プラスチック層形成材を積層し、オートクレーブ法にて発泡成形体の表面に繊維プラスチック層形成材を積層一体化させた。具体的には、0.3MPaのゲージ圧力に加圧して積層体に押圧力を加えると共に、130℃で60分間に亘って積層体を加熱して、繊維強化プラスチック層形成材中の熱硬化性樹脂を硬化させると共に、繊維強化プラスチック層形成材を硬化した熱硬化性樹脂によって発泡成形体の両面に積層一体化させた。発泡成形体と表皮材との積層状態から、複合発泡体の複合化の可否を下記の基準で判定した。繊維強化複合体の外観を目視観察して下記の基準に基づいて評価を行った。複合発泡体の表皮材表面の凹凸部とは、発泡成形体の不均一な膨張や収縮により、表皮材が1.0mm以上突出または陥没している部分とした。
[複合発泡体における複合化の可否]
○:複合発泡体の表皮材表面に凹凸部が無く、外観が美麗である
×:複合発泡体の表皮材表面に凹凸部が確認される
(10)複合発泡体の機械的強度
上記(7)発泡成形体の機械的強度の評価結果に優れた発泡成形体を用いている場合に、上記(7)発泡成形体の機械的強度の評価結果に劣る発泡成形体を用いた場合と比べて、複合発泡体の機械的強度が高くなることを確認した。従って、複合発泡体の機械的強度は、上記(7)機械的強度の評価結果に従って判定した。
[複合発泡体の機械的強度]
○:上記(7)発泡成形体の機械的強度の評価結果が「○」
×:上記(7)発泡成形体の機械的強度の評価結果が「×」
(11)発泡成形体の総合評価
上記(9)複合発泡体における複合化の可否の評価結果と、上記(10)複合発泡体の機械的強度の評価結果との2つから、複合発泡体の総合評価を下記の基準で判定した。
[複合発泡体の総合評価]
○:2つの評価結果がいずれも「○」
×:少なくとも1つの評価結果が「×」
配合組成、発泡粒子の製造時における混練時間及び評価結果を、下記の表1、2に示す。
Figure 0006131232
Figure 0006131232
上記のことからも、本発明によれば耐熱性と機械的強度との双方に優れている発泡成形体が得られることがわかる。
1…マルチノズル金型
1a…前端面
2…回転軸
3…駆動部材
4…冷却部材
5…回転刃
11…出口部
41…冷却ドラム
41a…前部
41b…周壁部
41c…供給口
41d…供給管
41e…排出口
42…冷却水

Claims (9)

  1. ポリエチレンナフタレートとポリエチレンテレフタレートとを含む熱可塑性ポリエステル系樹脂材料を発泡させることにより得られる発泡粒子であり、前記発泡粒子を昇温速度10℃/分で30℃から290℃まで加熱した際に得られるDSC曲線において、結晶化ピークが現れ、かつ、前記DSC曲線において、結晶化ピークの面積から求められる結晶化熱量が20mJ/mg以上であり、前記発泡粒子の120℃における半結晶化時間が、180秒以上1000秒以下である、熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子。
  2. 前記発泡粒子の120℃における半結晶化時間が、300秒以上1000秒以下である、請求項1に記載の熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子。
  3. 結晶化温度が180℃未満である、請求項1又は2に記載の熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子。
  4. 前記熱可塑性ポリエステル系樹脂材料中、前記ポリエチレンナフタレートの含有量が1重量%以上60重量%以下、前記ポリエチレンテレフタレートの含有量が40重量%以上99重量%以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子を、型内で発泡成形することにより得られる、発泡成形体。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子を、型内で発泡成形することにより得られる発泡成形体と、
    前記発泡成形体の表面に積層された表皮材とを備える、複合発泡体。
  7. 輸送機器構成用部材に用いられる、請求項6に記載の複合発泡体。
  8. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子の製造方法であって、
    ポリエチレンナフタレート1重量%以上60重量%以下と、ポリエチレンテレフタレート40重量%以上99重量%以下とを含む熱可塑性ポリエステル系樹脂材料と、架橋剤とを押出機に供給し、前記押出機に供給された供給物を、発泡剤の存在下で溶融混練して、押出発泡させて、押出発泡体を得る溶融押出工程と、
    前記押出発泡体を切断して、熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子を得る切断工程とを備える、熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子の製造方法。
  9. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子を、金型のキャビティ内に充填する充填工程と、
    前記熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡粒子を二次発泡させて、得られた二次発泡粒子同士を熱融着により一体化させて、発泡成形体を得る発泡工程とを備える、発泡成形体の製造方法。
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