JP6131204B2 - 観察装置 - Google Patents

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Description

本発明は、位相差レンズを用いて位相差計測を行う観察装置に関するものである。
近年、幹細胞などの培養された透明な細胞を非染色に観察する方法として位相差計測が広く使われ始めている。そして、このような位相差計測を行うものとして、位相差レンズを備えた位相差顕微鏡が使用されている(たとえば特許文献1参照)。
一方、明瞭な顕微鏡画像を高速に取得するための手法として、様々な超解像技術が提案されている。その中のひとつとして、構造化照明技術と呼ばれる、明暗照明を被写体へ投影する手法が提案されている。また、顕微鏡画像を高速に取得する手法としても、構造化照明を被写体へ投影させて検出し、対物レンズの位置制御を行って焦点位置を確定する手法も提案されている。
特開平2−275918号公報
ここで、位相差計測は入射光による直接光と回折光の位相差を検出することを目的としているため、位相差レンズの特定位置に位相板が設けられており、この位相板には、直接光を回折光と同レベルの強度に減光する機能が備えられている。
この位相板は光学的に略無限遠の空間に配置されていることが多く、たとえば位相差顕微鏡において構造化照明を被写体へ投影する場合、位相板を有する位相差レンズを介して構造化照明を投影しようとすると、位相板が空間周波数フィルタとして機能してしまい、意図した構造化照明を被写体へ投影することができない。
本発明は、上記の問題に鑑み、位相差計測用照明光を減光する位相板を有する位相差レンズを備えた観察装置であって、構造化照明光が位相板によって減光されるのを防止することができ、被写体設置面に設置された被写体に対して構造化照明光を適切に照射することができる観察装置を提供することを目的とする。
本発明の観察装置は、明暗のパターンを有する構造化照明光を出射する構造化照明部と、位相差計測用照明光を被写体設置面に対して出射する位相差計測照明部と、位相差計測用照明光を減光する位相板を有し、被写体設置面を通過した位相差計測用照明光が入射され、かつ構造化照明光が光学系を介して位相差計測用照明光の入射方向と異なる方向から入射される位相差レンズと、被写体設置面において反射された構造化照明光の反射光を検出する検出部と、位相差レンズを通過した位相差計測用照明光を結像する観察部とを備え、構造化照明光が上記光学系によってフーリエ変換された際、構造化照明光の空間周波数が、光学的なフーリエ空間上における位相板の位置に対して高周波側または低周波側に設定されていることを特徴とする。
本発明の観察装置は、明暗のパターンを有する構造化照明光を出射する構造化照明部と、
位相差計測用照明光を被写体設置面に対して出射する位相差計測照明部と、位相差計測用照明光を減光する位相板を有し、被写体設置面を通過した位相差計測用照明光が入射され、かつ構造化照明光が光学系を介して位相差計測用照明光の入射方向とは異なる方向から入射される位相差レンズと、被写体設置面において反射された構造化照明光の反射光を検出する検出部と、位相差レンズを通過した位相差計測用照明光を結像する観察部とを備え、位相板が、構造化照明光を透過し、かつ位相差計測用照明光を減光する周波数特性を有するものであることを特徴とする。
上記本発明の観察装置においては、検出部によって検出された反射光の強度に基づいて、位相差レンズの焦点位置を調整する焦点位置調整部を設けることができる。
また、倍率が異なる複数の位相差レンズを交換可能に構成し、その位相差レンズの交換に応じて構造化照明光の空間周波数を変更することができる。
また、構造化照明部が、光を出射する光源と、その光源から出射された光を透過して構造化照明光を出射するグリッドとを備え、位相差レンズの交換に応じてグリッドの空間周波数を変更することができる。
また、構造化照明部が、光を出射する光源と、その光源から出射された光を透過して構造化照明光を出射するグリッドとを備え、位相差レンズの交換に応じて光源から出射される光の波長を変更することができる。
また、位相差レンズの交換に応じて上記光学系の倍率を変更することができる。
また、観察部が、被写体設置面および位相差レンズを通過した位相差計測用照明光を撮像する撮像素子を備えることができる。
また、位相差板を、構造化照明光を透過し、かつ位相差計測用照明光を減光する周波数特性を有するものとする場合、構造化照明光を近赤外光とし、位相差計測用照明光を可視光とすることができる。
また、この場合、位相板の構造化照明光に対する透過率を75%〜100%とし、位相差計測用照明光に対する透過率を0%〜50%とすることができる。
また、位相差計測用照明光として、リング状の照明光を用いることができる。
また、構造化照明光を、位相差計測用照明光の入射方向とは反対側から位相差レンズに入射するようにできる。
本発明の観察装置によれば、位相差計測用照明光を減光する位相板を有する位相差レンズを備えた観察装置において、構造化照明光の空間周波数を、光学的なフーリエ空間上における位相板の位置に対して高周波側または低周波側に設定するようにしたので、構造化照明光が位相板によって減光されるのを防止することができ、被写体設置面に設置された被写体に対して構造化照明光を適切に照射することができる。
本発明の観察装置によれば、位相差計測用照明光を減光する位相板を有する位相差レンズを備えた観察装置において、位相板を、構造化照明光を透過し、かつ位相差計測用照明光を減光する周波数特性を有するものとしたので、構造化照明光が位相板によって減光されるのを防止することができ、被写体設置面に設置された被写体に対して構造化照明光を適切に照射することができる。
本発明の観察装置の第1の実施形態を用いた顕微鏡装置の概略構成を示す図 スリット板の構成を示す図 位相差レンズの構成を示す図 構造化照明光が投影光学系によってフーリエ変換作用を受けた場合の像の一例を示す図 構造化照明光の空間周波数を位相板の位置に対して高周波側または低周波側に設定する例を説明するための図 本発明の観察装置の第2の実施形態を用いた顕微鏡装置の概略構成を示す図 第2の実施形態の顕微鏡装置における位相板の周波数特性の一例を示す図 位相板の機能を付加したハーフミラーの一例を示す図 第2の実施形態の顕微鏡装置の変形例の概略構成を示す図
以下、本発明の観察装置の第1の実施形態を用いた顕微鏡装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、第1の実施形態の顕微鏡装置1の概略構成を示す図である。
本実施形態の顕微鏡装置1は、図1に示すように、構造化照明部10と、位相差計測照明部20と、位相差レンズ30と、観察部40と、検出部50と、焦点位置調整部60とを備えている。
構造化照明部10は、縞状のパターンを有する構造化照明光を出射するものである。本実施形態の構造化照明部10は、具体的には、白色光を出射する白色光源11と、白色光源11から出射された白色光を透過する線状部分と遮光する線状部分とから構成されるグリッド12と、グリッド12から出射された縞状の明暗のパターンを有する構造化照明光を反射するとともに、被写体設置面において反射された構造化照明の反射光を透過する第1のハーフミラー13と、第1のハーフミラー13において反射された構造化照明が入射され、その構造化照明を投影する投影光学系14と、投影光学系14によって投影された構造化照明光を被写体設置面に向けて反射するとともに、位相差計測照明部20から出射され、被写体設置面および位相差レンズ30を通過した位相差計測用照明光を透過する第2のハーフミラー15とを備えている。
なお、本実施形態においては、グリッド12を用いることによって縞状の明暗のパターンを有する構造化照明光を形成するようにしたが、構造化照明光を形成する方法としては、これに限らず、たとえば空間光変調素子などを用いて構造化照明光を形成するようにしてもよい。
位相差計測用照明部20は、観察対象の被写体が設置される被写体設置面に対して、いわゆる位相差計測用の照明光を出射するものであり、本実施形態では、その位相差計測用照明光としてリング状照明光を出射するものである。本実施形態の位相差計測照明部20は、具体的には、白色光を出射する白色光源21と、リング形状のスリットを有し、白色光源21から出射された白色光が入射されてリング状照明光を出射するスリット板22と、スリット板22から射出されたリング状照明光が入射され、その入射されたリング状照明光を被写体設置面に設置された被写体に対して照射する対物レンズ23とを備えている。
図2は、スリット板22の具体的な構成を示す図である。図2に示すように、スリット板22は、白色光源21から出射された白色光を遮光板22bに対して白色光を透過するリング形状のスリット22aが設けられたものであり、この白色光がスリット22aを通過することによってリング状照明光が形成される。
なお、本実施形態においては、上述したようにスリット板22を用いてリング状照明光を形成するようにしたが、リング状照明光を形成する方法としては、これに限らず、たとえば空間光変調素子などを用いてリング状照明光を形成するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、位相差計測用照明光としてリング状照明光を用いるようにしたが、リング状以外の構造を有する照明光でもよく、後述する位相板と共役な形状となっていれば三角形状や四角形状などその他の形状でもよい。
位相差レンズ30は、対物レンズ31と、位相板32とを備えたものである。図3は、位相板32の具体的な構成を示す図である。図3に示すように、位相板32は、リング状照明光の波長に対して透明な透明板32bに対して位相リング32aを形成したものである。なお、上述したスリット22aの大きさは、この位相リング32aと共役な関係にある。
位相リング32aは、入射された光の位相を1/4波長ずらす位相膜と、入射された光を減光する減光フィルタとがリング状に形成されたものである。位相差レンズ30に入射された直接光は対物レンズ31によって集光され、位相リング32aを通過することによって位相が1/4波長ずれるとともに、その明るさが弱められる。一方、被写体設置面に設置された被写体によって回折された回折光は大部分が位相板32の透明板32bを通過し、その位相および明るさは変化しない。
また、本実施形態の位相差レンズ30は、リング状照明光の入射方向とは異なる方向から構造化照明光が入射されるものであり、本実施形態では、リング状照明光の入射側とは反対側から、第2のハーフミラー15において反射された構造化照明光が入射されるものである。
ここで、上述した構造化照明部10においてグリッド12から出射された縞状の明暗のパターンを有する構造化照明光は、投影光学系14のレンズによるフーリエ変換作用によって、図4に示すように、光学的なフーリエ空間の空間周波数の軸上に、複数の点状の像が並んだ像Lとして結像される。すなわち、この複数の点状の像Lが、第2のハーフミラー15によって反射されて位相差レンズ30に入射される。
一方、本実施形態の位相差レンズ30は、上述したように位相板32を備えており、この位相板32の位相リング32aは減光フィルタとして機能するものであるから、たとえば、上述した複数の点状の像Lの光学的なフーリエ空間上の位置が、位相リング32aの位置と重なってしまった場合には、位相リング32aによって複数の点状の像Lが減光されてしまい被写体設置面に構造化照明光を適切に照射することができない。
そこで、本実施形態においては、上述したように光学的なフーリエ空間上において、構造化照明光の像Lの位置が、位相リング32aの位置に重ならないように構造化照明光の空間周波数が設定されている。具体的には、図5に示すように、光学的なフーリエ空間上における位相リング32aの位置に対して、構造化照明光の点状の像が、高周波側または低周波側に位置するように構造化照明光の空間周波数が設定されている。図5に示す像L1は、構造化照明光が低周波側に設定された場合の像であり、像L2は、構造化照明光が高周波側に設定された場合の像である。構造化照明光の空間周波数は、具体的には、グリッド12のパターンを調整することによって設定すればよく、たとえば低周波側の空間周波数として2cyc/mm、高周波側の空間周波数として200cyc/mmなどでグリッドのパターンを形成するようにすればよい。
このように構造化照明光の空間周波数を設定することによって、構造化照明光が、位相リング32aによって減光されるのを防止することができ、被写体設置面に設置された被写体に対して構造化照明光を適切に照射することができる。
観察部40は、位相差レンズ30を通過した直接光および回折光が入射され、これらの光を結像する結像レンズ41と、結像レンズ41によって結像された位相差像を撮像する撮像素子42とを備えている。撮像素子42としては、CCD(charge-coupled device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサなどが用いられる。
検出部50は、被写体設置面において反射された構造化照明光の反射光を検出するものである。本実施形態における検出部50は、1次元に光電変換素子が配列されたラインセンサから構成されるものである。被写体設置面において反射された反射光は、位相差レンズ30を透過し、第2のハーフミラー15において反射され、投影光学系14および第1のハーフミラー13を透過して検出部50によって受光される。
焦点位置調整部60は、検出部50によって検出された反射光の強度に基づいて、位相差レンズ30の位置を矢印A方向に移動させることによって、位相差レンズ30の焦点位置を調整するものである。すなわち、焦点位置調整部60は、検出部50によって検出された反射光の強度に基づいて、いわゆるオートフォーカス制御を行うものである。焦点位置調整部60は、たとえば検出部50によって検出された反射光のコントラストを算出し、そのコントラストが最大となる焦点位置に制御するものであるが、構造化照明光に基づく焦点調整については既に公知であるので、その公知な手法を用いて制御するようにすればよい。
次に、図1に示す顕微鏡装置1の作用について説明する。
まず、被写体設置面上に観察対象である被写体が設置される。被写体としては、たとえばES細胞やiPS細胞などの幹細胞や、幹細胞を分化誘導した細胞などがある。
そして、構造化照明部10におけるグリッド12を通過した縞状のパターンを有する構造化照明光は第1のハーフミラー13によって反射され、投影光学系14によって第2のハーフミラー15に投影される。そして、構造化照明光は、第2のハーフミラー15によって反射された後、位相差レンズ30を透過して被写体設置面に設置された被写体に照射される。
そして、被写体設置面において反射された構造化照明光の反射光は、位相差レンズ30を透過し、第2のハーフミラー15によって反射された後、投影光学系14および第1のハーフミラー13を介して検出部50によって入射され、検出部50により受光される。
検出部50によって検出された反射光の強度信号は焦点位置調整部60に出力され、焦点位置調整部60は、入力された反射光の強度信号に基づいて位相差レンズ30を移動させることによってオートフォーカス制御を行う。
一方、リング状照明部20のスリット板22を通過したリング状照明光は、対物レンズ23によって被写体設置面上の被写体に対して照射される。そして、被写体設置面を通過したリング状照明光の直接光および回折光が位相差レンズ30に入射される。
そして、位相差レンズ30に入射された直接光は、対物レンズ31によって集光されて位相リング32aを通過する。これにより直接光は、位相リング32aの位相膜によって位相が1/4波長ずらされるとともに、減光フィルタによって減光される。一方、回折光は、その大部分が位相板32の透明板32bを通過する。
そして、直接光と回折光は、第2のハーフミラー15を透過し、結像レンズ41によって撮像素子42の像面に結像されて撮像される。撮像素子42によって撮像された画像信号は、図示省略した信号処理部によって所定の信号処理が施された後、モニタなどに出力され、モニタなどにおいて被写体の位相像が表示される。
次に、本発明の観察装置の第2の実施形態を用いた顕微鏡装置について説明する。図6は、第2の実施形態の顕微鏡装置2の概略構成を示す図である。第1の実施形態の顕微鏡装置1においては、構造化照明光を被写体設置面に照射するために構造化照明光の空間周波数を調整するようにしたが、第2の実施形態の顕微鏡装置2は、このような構造化照明光の空間周波数の調整を行うのではなく、位相差レンズ30の位相板33の位相リングの周波数特性を調整するようにしたものである。
具体的には、第2の実施形態の位相差レンズ30の位相板33の位相リングは、図7に示すような周波数特性を有するものであり、すなわち構造化照明光の波長帯域を透過するとともに、位相計測用のリング状照明光を減光するものである。そして、構造化照明光としては、たとえば近赤外光を用いることができ、リング状照明光としては、可視光を用いることができる。位相板33の位相リングの構造化照明光に対する透過率は75%〜100%とし、リング状照明光に対する透過率は0〜50%であることが望ましい。
第2の実施形態の顕微鏡装置2においては、上述したように位相板33の位相リングの周波数特性を調整することによって、たとえ構造化照明光の像が位相板33の位相リングの位置に結像したとしても、位相板33の位相リングにおいて構造化照明光を透過させることができ、被写体設置面に対して構造化照明光を適切に照射することができる。
なお、第2の実施形態の顕微鏡装置2においては、構造化照明光の光源として近赤外光源16を用い、グリッド12、第1のハーフミラー13、投影光学系14および第2のハーフミラー15などの構造化照明光の光学系は、近赤外光の波長帯域に合わせたものが用いられるものとする。
また、第2の実施形態の顕微鏡装置2のその他の構成および作用については、第1の実施形態の顕微鏡装置1と同様である。
また、第2の実施形態の顕微鏡装置2において、図8に示すように、位相差レンズ30における位相板33をハーフミラー15におけるリング状照明光の入射側の面に設け、これによりハーフミラー15に対して位相板の機能を持たせるようにしてもよい。
また、上記第2の実施形態の顕微鏡装置2においては、図9に示すように、互いに倍率が異なる複数の位相差レンズ30,70を交換可能な構成としてもよい。位相差レンズを交換可能な構成としては、たとえばターレットを設けて複数の位相差レンズを交換可能としてもよいし、その他の公知な構成を採用するようにしてもよい。
そして、上述したように倍率の異なる複数の位相差レンズ30,70を交換可能に構成した場合、対物レンズ31と対物レンズ71の倍率の変更に応じて位相板33の位相リングと位相板72の位相リングの大きさも変更される。したがって、この位相リングの大きさの変更に応じて、位相リングの位置と構造化照明光の像の位置とが一致するように、構造化照明光の空間周波数を変更するようにしてもよい。具体的には、たとえば位相差レンズの倍率を20倍から4倍に変更した場合、構造化照明光の空間周波数を50cyc/mmから5cyc/mmに変更するようにしてもよい。なお、具体的な位相差レンズの倍率と構造化照明光の空間周波数との関係は、これに限らず、第1のハーフミラー13、投影光学系14、第2のハーフミラー15の光学特性や位置関係などに応じて適宜設定するようにすればよい。
構造化照明光の空間周波数を変更する方法としては、たとえば空間周波数が異なるグリッド12とグリッド18を変更するようにすればよい。また、グリッド12,18の変更に限らず、たとえば近赤外光源から出射される近赤外光自体の波長を変更するようにしてもよい。近赤外光の波長を変更する方法としては、波長の異なる近赤外光を出射する近赤外光源16と近赤外光源17を変更するようにしてもよいし、たとえば近赤外光源としてLED(Light Emitting Diode)やLD(laser Diode)を用いる場合にはその駆動電圧を変更するようにしてもよい。また、倍率の異なる投影光学系14と投影光学系19とを変更することによって、構造化照明光の空間周波数を変更するようにしてもよい。
また、第2の実施形態の顕微鏡装置2に限らず、第1の実施形態の顕微鏡装置1においても、倍率の異なる複数の位相差レンズ30,70を交換可能に構成し、その交換に応じて構造化照明光の空間周波数を変更するようにしてもよい。第1の実施形態の顕微鏡装置1の場合には、構造化照明光の像が、位相リングの位置からずれるように構造化照明光の空間周波数を変更するようにすればよい。
また、上記第1および第2の実施形態の顕微鏡装置1,2においては、構造化照明光の反射光をラインセンサである検出部50によって検出し、その検出信号に基づいてオートフォーカス制御を行うようにしたが、これに限らず、検出部50として、CMOSイメージセンサやCCDイメージセンサを用い、これらのイメージセンサによって構造化照明光の照射によるモアレ像を検出するようにしてもよい。そして、複数のモアレ像を演算処理することによって高解像度画像を取得するようにしてもよい。なお、構造化照明光を用いた高解像度画像の取得方法については、既に公知な方法を用いることができる。
また、検出部50としてラインセンサとイメージセンサとの両方を設け、構造化照明光の反射光をさらにハーフミラーなどで分光することによって、これらのセンサの両方で反射光を検出するようにしてもよい。
1,2 顕微鏡装置
10 構造化照明部
11 白色光源
12,18 グリッド
13 第1のハーフミラー
14,19 投影光学系
15 第2のハーフミラー
16,17 近赤外光源
20 リング状照明部
21 白色光源
22 スリット板
22a スリット
22b 遮光板
23 対物レンズ
30,70 位相差レンズ
31 対物レンズ
32 位相板
32a 位相リング
32b 透明板
33 位相リング
40 観察部
41 結像レンズ
42 撮像素子
50 検出部
60 焦点位置調整部

Claims (12)

  1. 明暗のパターンを有する構造化照明光を出射する構造化照明部と、
    位相差計測用照明光を被写体設置面に対して出射する位相差計測照明部と、
    前記位相差計測用照明光を減光する位相板を有し、前記被写体設置面を通過した位相差計測用照明光が入射され、かつ前記構造化照明光が光学系を介して前記位相差計測用照明光の入射方向とは異なる方向から入射される位相差レンズと、
    前記被写体設置面において反射された前記構造化照明光の反射光を検出する検出部と、
    前記位相差レンズを通過した前記位相差計測用照明光を結像する観察部とを備え、
    前記構造化照明光が前記光学系によってフーリエ変換された際、前記構造化照明光の空間周波数が、光学的なフーリエ空間上における前記位相板の位置に対して高周波側または低周波側に設定されていることを特徴とする観察装置。
  2. 明暗のパターンを有する構造化照明光を出射する構造化照明部と、
    位相差計測用照明光を被写体設置面に対して出射する位相差計測照明部と、
    前記位相差計測用照明光を減光する位相板を有し、前記被写体設置面を通過した位相差計測用照明光が入射され、かつ前記構造化照明光が光学系を介して前記位相差計測用照明光の入射方向とは異なる方向から入射される位相差レンズと、
    前記被写体設置面において反射された前記構造化照明光の反射光を検出する検出部と、
    前記位相差レンズを通過した前記位相差計測用照明光を結像する観察部とを備え、
    前記位相板が、前記構造化照明光を透過し、かつ前記位相差計測用照明光を減光する周波数特性を有するものであることを特徴とする観察装置。
  3. 前記検出部によって検出された反射光の強度に基づいて、前記位相差レンズの焦点位置を調整する焦点位置調整部を備えた請求項1または2記載の観察装置。
  4. 倍率が異なる複数の前記位相差レンズが交換可能に構成されたものであり、
    前記位相差レンズの交換に応じて前記構造化照明光の空間周波数が変更されるものである請求項1から3いずれか1項記載の観察装置。
  5. 前記構造化照明部が、光を出射する光源と、該光源から出射された光を透過して前記構造化照明光を出射するグリッドとを備えたものであり、
    前記位相差レンズの交換に応じて前記グリッドの空間周波数を変更するものである請求項4記載の観察装置。
  6. 前記構造化照明部が、光を出射する光源と、該光源から出射された光を透過して前記構造化照明光を出射するグリッドとを備えたものであり、
    前記位相差レンズの交換に応じて前記光源から出射される光の波長を変更するものである請求項4記載の観察装置。
  7. 前記位相差レンズの交換に応じて前記光学系の倍率が変更されるものである請求項4記載の観察装置。
  8. 前記観察部が、前記被写体設置面および前記位相差レンズを通過した前記位相差計測用照明光を撮像する撮像素子を備えたものである請求項1から7いずれか1項記載の観察装置。
  9. 前記構造化照明光が近赤外光であり、前記位相差計測用照明光が可視光である請求項2記載の観察装置。
  10. 前記位相板の前記構造化照明光に対する透過率が75%〜100%であり、前記リング状照明光に対する透過率が0%〜50%である請求項2記載の観察装置。
  11. 前記位相差計測用照明光が、リング状の照明光である請求項1から10いずれか1項記載の観察装置。
  12. 前記構造化照明光が、前記位相差計測用照明光の入射方向とは反対側から前記位相差レンズに入射されるものである請求項1から11いずれか1項記載の観察装置。
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