JP6128950B2 - 内視鏡用保持網、及びそれを備える内視鏡用リプロセス装置 - Google Patents

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Description

本発明は、使用済みの内視鏡を載置して、この内視鏡にリプロセスを施す内視鏡保持網、及びそれを備える内視鏡用リプロセス装置に関する。
従来、医療分野において使用される内視鏡は、内視鏡検査を行う毎に洗浄処理、消毒処理、滅菌処理、或いはそれらを組み合わせた処理等のリブロセスを行う。使用済みの内視鏡に対してリプロセスを行うに際しては、このリプロセス装置の処理槽内に使用済みの内視鏡を正しく設置する必要がある。
例えば、説明書に記載の正しい手順で内視鏡を所定の位置に設置しないと、各内視鏡の部位に無理な力が加えられたり、リプロセスが不十分となったりする虞がある。
この対策として、例えば、特許文献1(特開2009−172055号公報)には、処理槽の底面、或いは内視鏡保持トレーの底面に、内視鏡の配置位置を告知する位置決め突起、仕切り、着色部等を設け、内視鏡を規定の位置に配置させるようにした技術が開示されている。
特開2009−172055号公報
しかし、上述した文献に開示されている技術は、或る特定の内視鏡を想定して位置決め突起等が予め設定されるため、異なる機種の内視鏡に対しては対応することができず、或いは、機種毎に内視鏡保持トレーを準備しておく必要があり、使い勝手が悪いという課題がある。
本発明は上記事情に鑑み、処理槽内への内視鏡の載置手順を正しく認識させることのできる内視鏡用保持網、及びそれを備える内視鏡用リプロセス装置を提供することを目的としている。
本発明による内視鏡用保持網は、第1部位と第2部位と第3部位とを有する内視鏡に対してリプロセスを施す処理槽内に配置され、前記処理槽内に、最初に載置する前記第1部位を保持する第1保持部と、2番目に載置する前記第2部位を保持する第2保持部と、
3番目に載置する前記第3部位を保持する第3保持部と、前記第2保持部、前記第3保持部の順に、前記第2保持部及び前記第3保持部を強調する強調部と、前記第1保持部に前記第1部位が配置されたことを検知する第1検知部と、前記第2保持部に前記第2部位が配置されたことを検知する第2検知部と、前記第3保持部に前記第3部位が配置されたことを検知する第3検知部と、を含み、前記強調部は、前記第1検知部の検知信号を受信後、前記第2保持部を強調し、前記第2検知部の検知信号を受信後、前記第3保持部を強調する
本発明による内視鏡用リプロセス装置は、前記内視鏡用保持網と、窪みを有し前記窪みに前記内視鏡用保持網を配置する処理槽と、前記内視鏡用保持網に設けた第1接続部に接触し、前記第1接続部を通じて前記強調部に信号を伝送する第1信号部と、前記内視鏡用保持網に設けた第2接続部に接触し、前記第2接続部を通じて前記内視鏡用保持網に設けた第1検知部、第2検知部、及び第3検知部からの信号を受信する第2信号部と、を含む。
本発明によれば、使用済み内視鏡に対してリプロセスを施すべく、内視鏡を内視鏡用保持網に載置するに際し、保持網の各部位が順番に強調されるので、載置手順を正しく認識させることができる。
内視鏡用保持網の平面図 図1のII部拡大図 図2のIII-III断面図 各部材に設けた発光強調部の拡大図 (a)は片面に光源部を有する発光強調部の断面図、(b)は両面に光源部を有する発光強調部の断面図 内視鏡用リプロセス装置、及び内視鏡の斜視図 内視鏡用リプロセス装置に設けられたピン端子部の断面図 内視鏡用リプロセス装置に設けられている処理槽の俯瞰図 図8の処理槽に1本の内視鏡を載置した状態の俯瞰図 図8の処理槽に2本の内視鏡を載置した状態の俯瞰図 内視鏡用リプロセス装置の内部回路の構成の概略を示すブロック図 リプロセスルーチンを示すフローチャート スコープID認識処理サブルーチンを示すフローチャート 内視鏡用保持網に内視鏡の操作部を載置した状態を示す要部斜視図 内視鏡用保持網に内視鏡の挿入部を載置した状態を示す要部斜視図 内視鏡用保持網に内視鏡のユニバーサルコードを載置した状態を示す要部斜視図 内視鏡用保持網の延出載置部に第1内視鏡の操作部を載置した状態の要部斜視図 内視鏡用保持網に延出載置部に第1内視鏡の操作部とコネクタとを載置した状態の要部斜視図
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。図1に示す内視鏡用保持網1は、図6に示す内視鏡用リプロセス装置51にセットされ、使用済み内視鏡を所定に位置決めした状態で保持するものである。又、内視鏡用リプロセス装置51は、内視鏡用保持網1に保持された使用済み内視鏡に対し、所定の手順に従ってリプロセスを行う。
内視鏡用保持網1は、内視鏡を保持することが可能である。保持する内視鏡の本数は特に限定されず、一本のみでも良いし、複数であってもよい。図6に示す二本の内視鏡、すなわち、第1内視鏡101、及び第2内視鏡111は、第1部位である操作部102,112、この操作部102,112から延出する第2部位である挿入部103,113、操作部102,112の側部から延出するユニバーサルコード104、114、及び、このユニバーサルコード104、114の終端に固設されている第3部位であるコネクタ105,115を備えている。尚、この各内視鏡101,111は例示であり、リブロセスの対象となる使用済みの内視鏡はこれに限定されるものではなく、例えば、挿入部103,113は、機種毎に長さや、直径が相違しており、又、機種によってはユニバーサルコード104,114を備えていないものもある。
又、挿入順序を示す、第1部位、第2部位、および第3部位は内視鏡の種類により入れ替わる場合もある。また、内視鏡は3つの部位よりも多くの部位を有していてもよく、例えば第4の部位、第5の部位を有するものであってもよい。この場合、内視鏡用保持網1はこれに対応して第4の部位、第5の部位を保持する部位を有していてもよく、これらの部位には第2の部位、第3の部位と同様の機能を有することができる。
この内視鏡用保持網1は、少なくとも表面が絶縁性を有する細径の中空管を屈曲或いは折り曲げ、それらを接合して形成されており、平面視において環状の環状載置部2と、この環状載置部2の一側から外周方向へ延在する延出載置部3とを備え、更に、環状載置部2の内周に、後述する付属品洗浄ケース59上に載置される枠体4が形成されている。尚、以下において、中空管と称する場合、全て絶縁性を有しているものとする。尚、内視鏡保持網1の材質としては特に限定されないが、例えば樹脂が挙げられる。
又、内視鏡用保持網1は、内視鏡101,111の各部位を保持する位置が決められている。すなわち、環状載置部2は、その外周側に、各内視鏡101,111の挿入部103,113を巻回して保持する第2保持部としての挿入部保持部2aが設定され、内周側に各内視鏡101,111のユニバーサルコード104、114を巻回して保持するユニバーサル保持部2bが設定されている。又、延出載置部3は第1内視鏡101の操作部102を保持する第1保持部としての第1操作部保持部3aと、その右側にコネクタ105を保持する第3保持部としての第1コネクタ保持部3bと、この領域の左隣に設けられて第2内視鏡111の操作部112を保持する第2操作部保持部3cと、その右隣に設けられてコネクタ115を保持する第2コネクタ保持部3dとが設定されている。
又、挿入部103,113を保持する挿入部保持部2aの外周と内周とが、所定間隔を置いて配設された挿入部外周係止部11a,11bと挿入部内周係止部12とで区画されている。又、ユニバーサルコード104,114を保持するユニバーサル保持部2bの外周と内周とが、所定間隔毎に配設されたユニバーサル外周係止部13とユニバーサル内周係止部14とで区画されている。
更に、挿入部103,113を保持する挿入部保持部2aの外周を区画する挿入部外周係止部11a,11bは、中空管をU字状に曲げると共にL字状に曲げて形成されており、その底部が環状載置部2に接合されている。又、挿入部保持部2aの内周を区画する挿入部内周係止部12は中空管をL字状に曲げ形成し、その底部が挿入部外周係止部11a,11bの底部に接合されている。
又、ユニバーサルコード104,114を保持するユニバーサル保持部2bの外周を区画するユニバーサル外周係止部13は、中空管をΩ状に曲げると共に、延出載置部3と枠体4を挟んでほぼ対向する側に複数所定間隔を開けて配設され、その底部が挿入部外周係止部11a,11bの底部に接合されている。更に、このユニバーサル外周係止部13の上部にフック13aが、上部を環状載置部2と平行に内周方向へ屈曲されて形成されている。又、ユニバーサル保持部2bの内周を区画するユニバーサル内周係止部14は、中空管をU字状に曲げると共にL字状に曲げて形成されており、その底部が環状載置部2に接合されている。
図10に示すように、内視鏡用保持網1の挿入部保持部2aに対し、内視鏡101,111の挿入部103,113は時計回り方向に巻回され、一方、ユニバーサル保持部2bに対し、ユニバーサルコード104,114は反時計回り方向に巻回される。従って、ユニバーサルコード104,114の終端に固設されているコネクタ105,115は延出載置部3に対し、右手方向から臨まされてセットされる。
環状載置部2には、ユニバーサルコード104,114の終端付近の外周を係止する終端係止部15が形成されている。この終端係止部15は中空管をU字状に曲げると共にL字状に曲げて形成されており、その底部が環状載置部2に接合されて、環状載置部2から外径方向へ突出されている。更に、この終端係止部15の上部にフック15aが、上部を環状載置部2と平行に内周方向へ屈曲させて形成されている。
又、この終端係止部15の内周側に基部係止部16が配設されている。この基部係止部16は、上述した挿入部内周係止部12と同一の構成を有しており、その底部が終端係止部15に接合されている。この基部係止部16により延出載置部3の第1、第2操作部保持部3a,3cに保持された操作部102,112から時計回り方向に延出する挿入部103,113の基部が係止される。
一方、延出載置部3は、環状載置部2から延出する支持フレーム17に支持されており、第1内視鏡101のコネクタ105を保持する第1コネクタ保持部3bに設けた第1載置フレーム18と、第2内視鏡111のコネクタ115を保持する第2コネクタ保持部3dに設けた第2載置フレーム19とを有している。第1載置フレーム18は中空管を枠状に屈曲すると共にL字状に曲げて底部18aと、そこから立設された第1仕切部18bとが形成され、底部18aが支持フレーム17に接合され、第1仕切部18bが第1コネクタ保持部3bと第2コネクタ保持部3dとの間に臨まされている。
又、第2載置フレーム19は略長方形状を有し、支持フレーム17に対して長手方向が交差する方向へ延在された状態で接合されており、その一端が第2操作部保持部3c方向へ延在されている。更に、この第2載置フレーム19の他端が第2コネクタ保持部3d方向へ延在されている。この第2載置フレーム19は中空管を略長方形に形成し、第2操作部保持部3c側を折り返して、第1操作部保持部3aと第1コネクタ保持部3bとの間に臨まされ、その端部が上方へ屈曲されて第2仕切部19aを形成している。又、第2コネクタ保持部3d側の端部が上方へ曲げ形成されてコネクタ係止部19bが形成されている。
又、この第2載置フレーム19の第2コネクタ保持部3dの底面に、樹脂等の絶縁性を有する中空管からなるコネクタバー20が接合されている。このコネクタバー20の先端部は支持フレーム17の延出方向とほぼ同じ方向へ延出され、この先端部にピン端子部21が一体形成されている。図2に示すように、このピン端子部21の外周には、後述する操作部パート用発光強調部36Cに対応する操作部パート用接点22a、コネクタパート用発光強調部36Bに対応するコネクタパート用接点22b、各挿入部パート用発光強調部31に対応する挿入部パート用接点群22c、各ユニバーサルパート用発光強調部36Aに対するユニバーサルパート用接点群22d、後述する各パートセンサ25〜29に対応するセンサ用接点群22eが、先端から基部側へリング状に所定間隔を開けて配設されている。この中で、各パート用接点22a,22b、及び各パート用接点群22c,22dが、本発明の第1接続部に対応し、又、センサ用接点群22eが本発明の第2接続部に対応している。
更に、図3に示すように、コネクタバー20内にはパート用接点22a,22b、及びパート用接点群22c〜22eを接続する配線基板23が装着されている。尚、後述するが、このピン端子部21は内視鏡用リプロセス装置51に設けられているピンジャック部64に挿通して電気的に接続される。
図1に示すように、延出載置部3の第1載置フレーム18には、第1内視鏡101のコネクタ105の載置状態を検出する第3検知部としての第1コネクタパートセンサ25が設けられている。又、第2載置フレーム19の第1操作部保持部3aに、操作部102の載置状態を検出する第1検知部としての第1操作部パートセンサ26が設けられ、第2操作部保持部3cに操作部112の載置状態を検出する第2操作部パートセンサ27が設けられている。更に、この第2載置フレーム19の第2コネクタ保持部3dにコネクタ115の載置状態を検出する第2コネクタパートセンサ28が設けられている。更に、挿入部外周係止部11bに、挿入部103,113の巻回状態を検出する第2検知部としての挿入部パートセンサ29が設けられている。尚、環状載置部2を形成する各中空管内は互いに連通されており、更に、延出載置部3を形成する中空管内も互いに連通されており、この両載置部2,3の中空管内が支持フレーム17を形成する中空管内に連通されている。
上述した各パートセンサ25〜29から延出するリード線(図示せず)は、この中空管内を経てコネクタバー20の中空管内に配線され、配線基板23に接続されている。
又、図4(a)に示す同一の構成を有するL字状の挿入部内周係止部12と基部係止部16の立設部12a,16aに、第1内視鏡101の挿入部103をガイドする挿入部パート用発光強調部31が一体形成されている。
図5(a)に示すように、この挿入部パート用発光強調部31は、発光により指標表示する棒状表示部32と光源部33とで構成された片面発光強調部である。棒状表示部32は透明なプラスチック製のコア材32aと、その外周を覆う、コア材32aよりも屈折率の小さい透明なプラスチック製のクラッド材32bとを有している。光源部33は棒状表示部32の下端に固設されており、棒状表示部32に光を供給するLED等の発光素子33aを有し、この発光素子33aが基板33bに固設されている。更に、この基板33bから延出するリード線34a,34bが、環状載置部2を形成する各中空管内を通り、支持フレーム17の中空管内、及び第2載置フレーム19の中空管内を介してコネクタバー20の中空管内に配線されて、配線基板23に接続されている。
尚、強調部としては、内視鏡用保持網1を順番に発光させる発光体の他、内視鏡用保持網1を順番に変色させる可変色体を用いてもよい。又、内視鏡用保持網1を変色させる方法としては、内視鏡用保持網1を透明または半透明にして、内部に配置した色付きの発光素子を発光させる方法や、内視鏡用保持網1を熱で変色する材質で形成して加熱または吸熱により変色させる方法などの従来公知の変色技術を用いることができる。
又、図4(b)〜(e)に示すように、ユニバーサル内周係止部14の立設部14a、終端係止部15のフック15aにユニバーサルパート用発光強調部36Aが一体形成されている。又、第1載置フレーム18の第1仕切部18bにコネクタパート用発光強調部36Bが一体形成されている。更に、第2載置フレーム19の第2仕切部19aに操作部パート用発光強調部36Cが一体形成されている。
この各パート用発光強調部36A〜36Cは構成が共通しているため、図5(b)に両面発光強調部36として包括的に示す。同図に示すように、両面発光強調部36は、発光により指標表示する棒状表示部37と光源部38とで構成されている。棒状表示部37は透明なプラスチック製のコア材37aと、その外周を覆う、コア材37aよりも屈折率の小さい透明なプラスチック製のクラッド材37bとを有している。
又、光源部38は棒状表示部37の両端に固設されており、棒状表示部37に光を供給するLED等の発光素子38aを有し、この発光素子38aが基板38bに固設されている。更に、この基板38bから延出するリード線39a,39bが環状載置部2を形成する各中空管内を通り、支持フレーム17の中空管内、及び第2載置フレーム19の中空管内を介してコネクタバー20の中空管内に挿通されて、配線基板23に接続されている。
上述した各発光強調部31(36)は、光源部33(38)に設けられている発光素子33a(38a)から出射した光が、棒状表示部32(37)のコア材32a(37a)に入射されると、散乱されてクラッド材32b(37b)から出射されて発光される。
次に、上述したような構成を有する内視鏡用保持網1をセットする内視鏡用リプロセス装置51の一例を説明する。図6に示すように、内視鏡用リプロセス装置51は、使用済みの内視鏡101,111に対し、洗浄・消毒・滅菌等のリプロセスを行うための装置であり、装置本体52と、その上を開閉するトップカバー53とで主要部が構成されている。
トップカバー53は後部が支持された状態で前部が開閉自在にされており、トップカバー53が閉じている状態では、その前部に設けられているラッチ部54が装置本体52にロックされて水密状態が保持される。尚、装置本体52の内部には、洗浄液、消毒液などの各種液体を貯蔵する各種タンク、各種タンクから各種液体を、後述する処理槽58及び内視鏡101,111の内部の管路へ供給するための各種ポンプ、洗浄消毒工程の各工程に応じて各種ポンプ及び各種弁を制御する制御部6(図11参照)等が搭載されている。
又、装置本体52の上面前部には、右側に通常操作されるメイン操作部55が設けられ、左側に情報読取部としての無線ID送受信部56が設けられている。メイン操作部55には、装置本体52の洗浄・消毒・滅菌等のリプロセスをスタートさせるスタートスイッチや停止させるストップスイッチ、及び洗浄・消毒・滅菌等のリプロセスモードを選択する選択スイッチ等の各種スイッチ類、及び表示部が所定に配設されている。
又、無線ID送受信部56は作業者の所有するIDカードを近接させることで作業者の識別情報(ユーザID)を読み取ると共に、内視鏡を近接させることで、当該内視鏡に内蔵されているスコープIDタグから内視鏡識別情報(スコープID)を読み取る。この無線ID送受信部56で読み取られたユーザID、及びスコープIDは制御部6へ送信されて、識別される。尚、内視鏡にスコープIDタグが内蔵されていない場合、作業者はユーザIDを読み取らせた後、当該内視鏡のスコープIDをメイン操作部55に設けられているスイッチにより外部から手動で入力し、制御部6に認識させることもできる。
又、装置本体52の後部右端に、装置本体52に水道水を供給するための、水道蛇口に接続された給水ホース(図示せず)を接続する給水ホース接続口57が配設されている。更に、装置本体52の略中央に処理槽58が設けられている。この処理槽58は、一度に2本の内視鏡101,111のリプロセスが可能であり、二本の内視鏡を収納可能な槽本体58aと、この槽本体58aの後部に設けられたテラス部58bとを有している。尚、この槽本体58aに内視鏡用保持網1(図1参照)がセットされ、この内視鏡用保持網1に対して使用済みの内視鏡101,111の各部位を、予め決められた位置に載置する。
又、この槽本体58aは窪み状に形成され、この窪みの底部に排水口58cが設けられており、この排水口58cから槽本体58aに供給された洗浄液、水、アルコール、消毒液等の液体を排出させることができる。更に、槽本体58aの壁面58dに循環口58eが設けられている。この循環口58eは、槽本体58aに供給された水、洗浄液、消毒液等の液体を、後述する手段を介して内視鏡101,111の内部に具備された各管路に再循環させ、或いは、槽本体58aに供給された液体を、メッシュフィルタ等を介して後述する給水循環ノズル61cから槽本体58aに再度供給させることができる。
更に、槽本体58a底面の略中央部に、図示しないケース用管路が突設されており、このケース用管路に付属品洗浄ケース(以下、「洗浄ケース」と称する)59が装着される。この洗浄ケース59に内視鏡101,111の付属品が収納される。洗浄ケース59にはケース用管路を経て、装置本体52内に設けられているポンプから消毒液などの液体が供給され、収納されている付属品に対し、内視鏡101,111と共にリプロセスが施される。
又、槽本体58aの側面に、槽本体58aに供給される液体の水位を検出する水位センサ60が設けられ、更に、テラス部58bに、装置本体52に収納されている洗剤タンクから洗剤用ポンプにより洗浄剤を処理槽58へ供給する洗剤ノズル61a、及び、装置本体52に収納されている薬液タンクから薬液ポンプにより、消毒液を処理槽58へ供給する消毒液ノズル61bが配設されている。更に、このテラス部58bには、処理槽58へ給水し、或いは槽本体58aの循環口58eから吸引した液体を、再度処理槽58へ供給する給水循環ノズル61cが配設されている。
又、テラス部58bには、内視鏡101,111の内部に具備された複数の管路に対し、水、洗浄液、アルコール、消毒液、或いは、エア等を供給する複数(本実施形態では、4つ)のポート62と漏水検知用ポート63とが配設されている。この各ポート62は、内視鏡101,111内の、吸引管路、副送水管路、送気送水管路、鉗子口等の各管路に洗浄液などを供給するコネクタ部であり、図示しない接続チューブを介して、内視鏡101,111に備えられている、吸引管路、送気送水管路、鉗子口、副送水管路等に連通する周知の口金に各々接続される。
更に、槽本体58aの壁面58dに、内視鏡用保持網1に設けられているピン端子部21が接続されるピンジャック部64が設けられている。図7に示すように、このピンジャック部64の挿入口には防水グロメット65が装着されている。この防水グロメット65は防水膜65aが一体形成されており、ピン端子部21を挿通すると、中央に形成されているスリット65bを押し広げて挿入され、ピン端子部21の周囲にスリット65bが密着されて、水密性が確保される。一方、ピン端子部21を抜去するとスリット65bが閉じて水密性が保持される。又、ピンジャック部64の挿入筒64aに、ピン端子部21に形成されているパート用接点22a,22b、及びパート用接点群22c〜22eに対応する接点64b,64b……が設けられている。
図8に示すように、槽本体58aの窪みに内視鏡用保持網1を配置すると、この内視鏡用保持網1に設けられているコネクタバー20の先端側に形成されているピン端子部21が、槽本体58aの壁面58dに形成されているピンジャック部64に装着され、ピン端子部21に形成されているパート用接点22a,22b、及びパート用接点群22c〜22eが、ピンジャック部64に設けられている各接点64bに接続される。
この各接点64bは装置本体52に内装されている制御部6の、後述する信号端子部6a〜6cに接続されている。図11に示すように、この制御部6はマイクロコンピュータを中心として構成されており、通常のリプロセスを実行させる機能に加え、内視鏡101,111の各部位を内視鏡用保持網1に載置する際に各発光強調部31,36A〜36Cを所定に表示させることで、各内視鏡101,111の載置位置を誘導するインジケータ機能を備えている。
制御部6における内視鏡101,111を載置する際のインジケータ機能を実行する構成として、この制御部6の通信系信号端子部6aに無線ID送受信部56が接続され、第1信号部としての駆動系信号端子部6bに各発光強調部31,36A〜36Cが接続され、又、第2信号部としてのセンサ系信号端子部6cに各パートセンサ25〜29が接続されている。更に、制御部6には電源部71とメイン操作部55とが接続されている。電源部71は、ACコンセントに接続されて外部電力を制御部6、及び、その他の回路に供給する。
制御部6は、通信系に接続されている無線ID送受信部56を介して受信したユーザIDに基づき作業者が登録されているか否かを認識し、又、受信したスコープIDに基づき機種番号等、内視鏡個体情報、認識情報、修理履歴、洗浄回数等の履歴情報を認識する。そして、制御部6は、スコープIDに対応する内視鏡情報をメイン操作部55に表示させると共に、スコープIDから当該内視鏡101,111の形状・寸法データを認識する。
制御部6は、認識した内視鏡101,111の形状・寸法から内視鏡用保持網1への適正な配置位置を決定し、各発光強調部31,36A〜36Cを適宜発光表示させて、誘導する。尚、制御部6のメモリには、登録されているユーザIDに対応するユーザ情報、及び内視鏡の機種番号(個体情報)と発光強調部31,36A〜36Cの発光位置との関係を記録したデータベースが備えられており、制御部6はデータベースを参照することで発光強調部31,36A〜36Cの発光や点滅を制御する。又、制御部6には、内視鏡に設けた管路コネクタ部(図示せず)に接続するコネクタ受け部を有する電源送受信ユニット、内視鏡を処理槽58に固定するための電磁石ユニット等が接続されているが、周知であるため説明は省略する。
次に、このような構成からなる内視鏡用リプロセス装置51の作用、即ち、内視鏡をリプロセスする際の動作を、図12のリプロセスルーチンを用いて説明する。尚、以下においては、便宜的に、最初に載置する内視鏡を第1内視鏡101とし、次に載置する内視鏡を第2内視鏡111として説明する。
内視鏡検査等を終了した使用済みの内視鏡101,111は、先ず、ベットサイドにて予備洗浄し、その後、流し台等で更に洗浄される。そして、所定に洗浄され内視鏡101,111に対し、内視鏡用リプロセス装置51を用いた本洗浄が行われる。
本洗浄を行うに際しては、先ず、ステップS1で、ユーザIDが入力されるまで待機し、ユーザIDが入力された場合、ステップS2へ進み、ユーザIDに対応するユーザが認識されたか否かを、制御部6のメモリに記録されているデータベースと照合して判定する。そして、ユーザが認識された場合、ステップS3へ進む。一方、認識されなかった場合、ステップS1へ戻る。尚、ステップS1へ戻るに際しては、メイン操作部55に「作業者が認識されません」等のエラー表示を行ったり、図示しないスピーカから作業者を認識できなかった旨を音声で報知するようにしても良い。
又、ステップS3へ進むと、第1スコープIDが入力されるまで待機する。尚、本実施形態では、最初に載置される内視鏡のスコープIDを第1スコープID、次に載置される内視鏡のスコープIDを第2スコープIDと称する。
そして、第1スコープIDが入力された場合、ステップS4へ進み、第1スコープID認識処理を実行してステップS5へ進む。この第1スコープID認識処理は、図13に示すスコープID認識処理サブルーチンに従って実行される。
このサブルーチンでは、先ず、ステップS21で、制御部6のメモリに記録されているデータベースを参照して、スコープIDに対応する機種を認識し、ステップS22へ進み、認識した機種の誘導情報をデータベースから読込む。そして、ステップS23へ進み、読込んだ誘導情報を送信し、図12のステップS5へ進む。尚、このステップでの処理が、本発明の第1信号制御部に対応している。
ステップS5では、第1スコープIDに対応する誘導情報を読込み、各発光強調部31,36A〜36Cの発光表示処理を実行する。例えば、第1スコープIDに基づいて認識した機種が、図6に示す第1内視鏡101の場合、内視鏡101に装備されている部位の誘導順は、最初に操作部102が載置され、2番目に挿入部103が巻回され、そして、ユニバーサルコード104を巻回した後、コネクタ105が3番目に載置される。そのため、先ず、図8に示すように、未だ、内視鏡101が載置されていない内視鏡用保持網1の第2仕切部19aに設けられている操作部パート用発光強調部36Cを点灯(或いは点滅)させ、作業者に、内視鏡101の操作部102を第1操作部保持部3aに載置させることを促す。
操作部102を載置する第1操作部保持部3aには第1操作部パートセンサ26が配設されており、制御部6は、第1操作部パートセンサ26からの検知信号を受信した場合、操作部102が第1操作部保持部3aに所定に載置保持されたと判定する。そして、制御部6は操作部パート用発光強調部36Cを消灯させると共に、挿入部保持部2aの内周を区画する挿入部内周係止部12の立設部12aに設けられている挿入部パート用発光強調部31を点灯(或いは点滅)させ、作業者に挿入部103の載置を促す。
この挿入部保持部2aの外周を区画する挿入部外周係止部11bには挿入部パートセンサ29が設けられており、制御部6は挿入部パートセンサ29からの検知信号を受信した場合、挿入部103が挿入部保持部2aに所定に巻回保持されたと判定する。そして、制御部6は挿入部パート用発光強調部31を消灯させると共に、ユニバーサル保持部2bの内周を区画するユニバーサル内周係止部14の立設部14aと終端係止部15のフック15aとに設けられているユニバーサルパート用発光強調部36A、及び第1載置フレーム18の第1仕切部18bに設けられているコネクタパート用発光強調部36Bを点灯(或いは点滅)させ、作業者にユニバーサルコード104、及びその終端に一体のコネクタ105の載置を促す。
第1載置フレーム18の第1コネクタ保持部3bには第1コネクタパートセンサ25が設けられており、制御部6は第1コネクタパートセンサ25からの検知信号を受信した場合、ユニバーサルコード104がユニバーサル保持部2bに所定に巻回保持され、又、コネクタ105が第1コネクタ保持部3bに所定に載置保持されたと判定し、ユニバーサルパート用発光強調部36Aとコネクタパート用発光強調部36Bとを消灯させる。これにより、制御部6は、図9に示すように、内視鏡用保持網1に対し内視鏡101が所定に載置保持されたと判定し、ステップS6へ進む。
尚、制御部6は、第1コネクタパートセンサ25からの検知信号を受信して、コネクタ105が所定に載置保持されたと判定した場合、各発光強調部31,36A〜36Cの全てを一旦点灯させた後、消灯させて、作業者に内視鏡101の載置が完了したことを知らせるようにしても良い。又、内視鏡の機種によってはユニバーサルコードを備えていなものもあり、このような場合、挿入部の載置が完了したとき、内視鏡の載置が完了したと判定するため、ユニバーサルパート用発光強調部36Aとコネクタパート用発光強調部36Bとは点灯(或いは点滅)しない。
又、ステップS6へ進むと、トップカバー53が閉じられたか否かを調べる。トップカバー53が閉じられた否かは、例えば、ラッチ部54にトップカバー53が開放状態でONするカバースイッチ(図示せず)を配設し、制御部6がカバースイッチからのOFF信号を受信した場合、トップカバー53が閉じられたと判定する。そして、カバースイッチからON信号を受信している場合、トップカバー53は開状態と判定し、ステップS7へ進む。又、OFF信号を受信した場合、トップカバー53は閉状態と判定し、ステップS8へジャンプする。
ステップS7へ進むと、制御部6に無線ID送受信部56から第2スコープIDが入力されたか否かを調べ、入力されていない場合は、ステップS6へ戻り、トップカバー53が閉じられ、或いは第2スコープIDが入力されるまで待機する。従って、今回のリプロメセス処理を行う内視鏡が1本の場合、最初の内視鏡101の載置が完了した後、トップカバー53を閉じることで、プログラムはステップS8へ進む。
そして、第2スコープIDが入力された場合、ステップS9へ進み、第2スコープID認識処理を実行する。この第2スコープID認識処理は、上述した第1スコープID認識処理と同様、図13に示すスコープID認識処理サブルーチンに従って実行されるため、ここでの説明は省略する。
その後、ステップS9からステップS10へ進むと、上述したステップS9で認識した第2スコープIDに対する誘導情報を読込み、各発光強調部31,36A〜36Cの発光表示処理を実行する。尚、このステップでの処理が、本発明の第1信号制御部に対応している。
例えば、第2スコープIDに基づいて認識した機種が、図6に示す第2内視鏡111の場合、内視鏡111に装備されている部位の誘導順は、最初に操作部112が載置され、2番目に挿入部113が載置され、そして、ユニバーサルコード114を巻回した後、3番目にコネクタ115が載置されるため、図9に示す内視鏡101の載置が既に完了している内視鏡用保持網1に対し、先ず、第2仕切部19aに設けられている操作部パート用発光強調部36Cを点灯(或いは点滅)させ、作業者に、内視鏡111の操作部112を第2操作部保持部3cに載置させることを促す。この操作部112を載置する第2操作部保持部3cには第2操作部パートセンサ27が配設されており、制御部6は、第2操作部パートセンサ27からの検知信号を受信した場合、操作部112が第2操作部保持部3cに所定に載置保持されたと判定し、操作部パート用発光強調部36Cを消灯させると共に挿入部内周係止部12に設けられている挿入部パート用発光強調部31を点灯(或いは点滅)させ、作業者に挿入部113の載置を促す。
そして、制御部6は、挿入部保持部2aの挿入部外周係止部11bに設けられている挿入部パートセンサ29からの検知信号が送信されるまで待機する。尚、内視鏡用保持網1の挿入部保持部2aには、既に内視鏡101の挿入部103が巻回されているため、制御部6は、例えば、上述したステップS9での第2スコープID認識処理において、挿入部パートセンサ29の感度を、予め設定した感度まで下げ、挿入部113が検知できるように調整する。
その後、制御部6が挿入部パートセンサ2929からの検知信号を受信した場合、挿入部113が挿入部保持部2aに所定に巻回保持されたと判定し、挿入部パート用発光強調部31を消灯させると共に、ユニバーサル内周係止部14と終端係止部15に設けられているユニバーサルパート用発光強調部36A、及び第1載置フレーム18に設けられているコネクタパート用発光強調部36Bを点灯(或いは点滅)させ、作業者にユニバーサルコード114、及びコネクタ115の載置を促す。
第2載置フレーム19の第2コネクタ保持部3dには第2コネクタパートセンサ28が設けられており、制御部6は第2コネクタパートセンサ28からの検知信号を受信した場合、ユニバーサルコード114がユニバーサル保持部2bに所定に巻回保持され、且つ、コネクタ115が第2コネクタ保持部3dに所定に載置保持されたと判定し、ユニバーサルパート用発光強調部36Aとコネクタパート用発光強調部36Bとを消灯させる。
これにより、制御部6は、図10に示すように、内視鏡用保持網1に対し内視鏡111が所定に載置保持されたと判定し、ステップS6へ戻る。尚、この場合、上述と同様、制御部6は、第2コネクタパートセンサ28からの検知信号を受信して、コネクタ115が所定に載置保持されたと判定した場合、各発光強調部31,36A〜36Cの全てを一旦点灯させた後、消灯させて、作業者に、内視鏡111の載置が完了したことを知らせるようにしても良い。
その後、ステップS6へ進むと、トップカバー53が閉じられるまで待機する。内視鏡用リプロセス装置51は、3本以上の内視鏡を載置することができないため、2本目の内視鏡111の載置が完了すると、ステップS7へ進んでも、第2スコープIDは入力されないため、実質的に、ステップS5においてトップカバー53が閉じられるまで待機することになる。
そして、制御部6は、カバースイッチからのOFF信号を受信した場合、トップカバー53が閉じられたと判定し、ステップS8へ分岐する。ステップS8では、装置本体52に配設されたメイン操作部55の洗浄消毒処理スタートスイッチ(SW)が、作業者によりONされたことを検知すると給水が開始され、給水循環ノズル61cから所定に濾過された水道水が処理槽58に供給される。その間、処理槽58に供給された水道水の水位が水位センサ60で検知され、設定水位に達したとき給水を終了して、ステップS11へ進む。
ステップS11では、異常の有無を判定するための各種チェックが行われる。チェック項目は、基本項目と機種別項目とがある。基本項目は洗浄消毒の対象となる内視鏡101,111の機種に関係なく一律に実行される項目であり、漏水チェック、管路詰まりチェック、内視鏡101,111の図示しないCCDに結像された画像チェック等がある。
一方、機種別項目は、読込んだ機種番号に基づいて、内視鏡毎に対応する項目が自動的に設定される。例えば、内視鏡101,111の処理槽58内への載置状態をチェックするため、トップカバー53と内視鏡101,111の接触を検出するセンサを設け、このセンサからの信号に基づいて、内視鏡101,111毎に処理槽58内に適切に載置されているか否かをチェックする。
ステップS12では、これらのチェックの結果、1つでも異常と判定された場合は、ステップS13へ分岐し、内視鏡101,111が異常であることをメイン操作部55に表示させる等して、異常の告知を行った後、ステップS14へ進み、リプロセスを停止させて、ルーチンを終了する。尚、異常を告知する手段は種々のものが考えられ、例えば、モニタにその旨を表示させたり、或いはブザーを吹鳴したり、スピーカからの疑似音声にて行っても良い。或いは、メイン操作部55に異常表示ランプを設け、このランプを点灯させることで行うようにしても良い。
一方、チェック項目の全てが正常と判定された場合、ステップS15へ進み、リプロセスを開始する。リプロセスは、自動運転により行われ、リプロセスとして、洗浄・消毒処理が行われる場合、洗浄工程において、先ず、洗剤タンクに貯留されている液体洗剤を洗剤ノズル61aから処理槽58に適量吐出され、吐出された液体洗剤が処理槽58に貯留されている水道水に混入されることにより洗浄水が生成される。
そして、洗浄工程では、内視鏡101,111の外周壁面、及び内周壁面に設けた高圧ノズルから、処理槽58に貯留されている洗浄水を噴出して処理槽58内に水流を生成し、更に、この水流を超音波振動子の駆動により振動させ、内視鏡101,111の外表面を洗浄水の水流と超音波振動とにより洗浄する。
又、給水循環ノズル61cから洗浄水を吐出させ、この洗浄水を循環口58eから吸い込ませて処理槽58を循環させ、同時に、内視鏡101,111の各管路に洗浄水を供給して、各管路内を洗浄する。その後、洗浄水を処理槽58の底面に設けられている排水口58cを開いて排水させる。排水が所定に終了した後、排水口58cを閉じると共に、循環口58eと給水循環ノズル61cとを遮断して、洗浄工程を終了する。
次いで、消毒工程が開始される。ここでは、先ず、薬液タンクに貯留されている消毒液を消毒液ノズル61bに送給し、この消毒液ノズル61bから処理槽58に消毒液を供給し、消毒液の水位が設定水位に達した後、処理槽58に供給されている消毒液を循環口58eから吸い込んで内視鏡101,111の各管路に注入し、設定時間循環させて消毒する。そして、内視鏡101,111を所定に消毒した後、この消毒液は、ある回数繰り返し使用されるため、排水口58cから薬液タンクに戻されて回収されて、洗浄工程を終了する。
その後、ステップS16へ進み、すすぎ工程が開始される。すすぎ工程では、給水循環ノズル61cから所定に濾過された水道水が処理槽58に供給され、設定水位に達した後、上述した洗浄工程と同様、処理槽58に貯留されている水道水を所定時間循環させて、すすぎを行い排水する。その間、すすぎ回数を計数し、設定回数に達したとき、すすぎを終了する。そして、最後のすすぎ工程において使用された水道水が所定に排水された後、送気工程が開始され、内視鏡101,111の各管路にエアを送気して、各管路内を除水、乾燥させる。次いで、アルコールフラッシュ工程が開始され、アルコールタンクに貯留されているアルコールが少量だけ、内視鏡101,111の各管路に送液した後、内視鏡101,111の各管路へエアを送気して、乾燥させる。
その後、ステップS17へ進み、内視鏡用リプロセス装置51のトップカバー53を開き、内視鏡101,111を処理槽58から取り出して、内視鏡101,111の洗浄消毒工程を終了する。
このように、本実施形態では、内視鏡101,111を処理槽58にセットされている内視鏡用保持網1に載置するに際し、スコープIDを読込んで、機種に応じて内視鏡101,111の各部位(操作部102,112、挿入部103,113、ユニバーサルコード104,114、コネクタ105,115)を載置する位置を、載置手順に従って誘導するようにしたので、内視鏡用保持網1に内視鏡を載置するに際し、経験の浅い作業者であっても、機種毎の内視鏡の載置手順、及び2本の内視鏡を載置する際の載置手順を視覚的に示唆されるので、説明書を一々確認することなく、設置手順を正しく認識させることができ、作業時間を大幅に短縮させることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限るものではなく、例えば、図1、図4(e)に示す第2載置フレーム19の第2仕切部19aに設けられている操作部パート用発光強調部36Cを省略し、それに代えて単なる着色表示として、最初に載置する部位を視覚的に明示するようにしても良い。更に、各パート用発光強調部36A〜36Cは、各部位が所定に載置保持された場合、消灯するよう設定されているが、発光色を、例えば、赤色から緑色に変色させるようにしても良い。この場合、光源部33,38に設けられている発光素子33a,38aは、異なる発光色の発光素子を備える可変色発光素子(可変色体)となる。
1…内視鏡用保持網、2…環状載置部、2a…挿入部保持部、2b…ユニバーサル保持部、3…延出載置部、3a…第1操作部保持部、3b…第1コネクタ保持部、3c…第2操作部保持部、3d…第2コネクタ保持部、4…枠体、6…制御部、11a,11b…挿入部外周係止部、12…挿入部内周係止部、12a,14a,16a…立設部、13…ユニバーサル外周係止部、13a,15a…フック、14…ユニバーサル内周係止部、15…終端係止部、16…基部係止部、17…支持フレーム、18…第1載置フレーム、18a…底部、18b…第1仕切部、19…第2載置フレーム、19a…第2仕切部、19b…コネクタ係止部、20…コネクタバー、21…ピン端子部、22a…操作部パート用接点、22b…コネクタパート用接点、22c…挿入部パート用接点群、22d…ユニバーサルパート用接点群、22e…センサ用接点群、23…配線基板、25…第1コネクタパートセンサ、26…第1操作部パートセンサ、27…第2操作部パートセンサ、28…第2コネクタパートセンサ、29…挿入部パートセンサ、31…挿入部パート用発光強調部、32,37…棒状表示部、32a,37a…コア材、32b,37b…クラッド材、33,38…光源部、33a,38a…発光素子、33b,38b…基板、34a,34b,39a,39b…リード線、36…発光強調部、36A…ユニバーサルパート用発光強調部、36B…コネクタパート用発光強調部、36C…操作部パート用発光強調部、51…内視鏡用リプロセス装置、52…装置本体、53…トップカバー、54…ラッチ部、55…メイン操作部、56…無線ID送受信部、57…給水ホース接続口、58…処理槽、58a…槽本体、58b…テラス部、58c…排水口、58d…壁面、58e…循環口、59…付属品洗浄ケース、60…水位センサ、61a…洗剤ノズル、61b…消毒液ノズル、61c…給水循環ノズル、62…ポート、63…漏水検知用ポート、64…ピンジャック部、64a…挿入筒、64b…接点、65…防水グロメット、65a…防水膜、65b…スリット、71…電源部、101,111…内視鏡、102,112…操作部、103,113…挿入部、104,114…ユニバーサルコード、105,115…コネクタ、114…ユニバーサルコード

Claims (7)

  1. 第1部位と第2部位と第3部位とを有する内視鏡に対してリプロセスを施す処理槽内に配置され、
    前記処理槽内に、最初に載置する前記第1部位を保持する第1保持部と、
    2番目に載置する前記第2部位を保持する第2保持部と、
    3番目に載置する前記第3部位を保持する第3保持部と、
    前記第2保持部、前記第3保持部の順に、前記第2保持部及び前記第3保持部を強調する強調部と
    前記第1保持部に前記第1部位が配置されたことを検知する第1検知部と、
    前記第2保持部に前記第2部位が配置されたことを検知する第2検知部と、
    前記第3保持部に前記第3部位が配置されたことを検知する第3検知部と、を含み、
    前記強調部は、
    前記第1検知部の検知信号を受信後、前記第2保持部を強調し、
    前記第2検知部の検知信号を受信後、前記第3保持部を強調することを特徴とする内視鏡用保持網。
  2. 前記強調部は、前記第2保持部及び前記第3保持部を発光させる発光体であることを特徴とする請求項1記載の内視鏡用保持網。
  3. 前記強調部は、前記第2保持部及び前記第3保持部を変色させる可変色体であることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の内視鏡用保持網。
  4. 外部からの信号を受信して前記強調部に伝送する第1接続部と、
    前記第1検知部、前記第2検知部、及び前記第3検知部からの信号を受信して外部に送信する第2接続部と、を含むことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の内視鏡用保持網。
  5. 請求項4に記載の内視鏡用保持網と、
    窪みを有し前記窪みに前記内視鏡用保持網を配置する処理槽と、
    前記第1接続部に接触し、前記第1接続部を通じて前記強調部に信号を伝送する第1信号部と、
    前記第2接続部に接触し、前記第2接続部を通じて前記第1検知部、前記第2検知部、及び前記第3検知部からの信号を受信する第2信号部と、を含むことを特徴とする内視鏡用リプロセス装置。
  6. 前記内視鏡に設けられた内視鏡識別情報を読み取る情報読取部と、
    前記情報読取部で読み取った前記内視鏡識別情報に基づき前記第1信号部を通じて前記強調部を制御する第1信号制御部と、を含むことを特徴とする請求項に記載の内視鏡用リプロセス装置。
  7. 前記内視鏡の識別情報を外部から入力する情報入力部と、
    記情報入力部に入力された前記識別情報に基づき前記第1信号部を通じて前記強調部を制御する第1信号制御部と、を含むことを特徴とする請求項或いはに記載の内視鏡用リプロセス装置。
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