JP5086737B2 - 内視鏡洗浄機 - Google Patents

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Description

本発明は、内視鏡を自動洗浄する内視鏡洗浄機に関するものである。
内視鏡は、挿入管を人体等の生体内に挿入することで、体内の診断、標本の採取、治療等を行う。
内視鏡は、通常、使い捨てでなく、複数の患者に対して、繰り返し使用される。このように内視鏡を繰り返し使用するためには、内視鏡を媒介とする細菌の感染等を防止するために、1回使用する毎に入念に内視鏡の洗浄を行う必要がある。
この内視鏡を洗浄する装置としては、例えば特許文献1に記載の内視鏡洗浄機がある。
特許文献1には、洗浄槽内で内視鏡を洗浄する装置であって、前記内視鏡が設置され、前記洗浄槽内に挿脱自在に配置されるトレイを備えることを特徴とする内視鏡の洗浄装置が記載されている。この特許文献1に記載の洗浄装置は、洗浄槽の外側で内視鏡をトレイに設置して、そのトレイを洗浄槽内に挿入し、洗浄槽内に洗浄液や消毒液を循環させて、内視鏡を洗浄する。
特開2003−135396号公報
特許文献1に示すように、内視鏡洗浄機で、内視鏡を洗浄消毒することにより、自動で内視鏡を洗浄することができる。また、予めトレイに内視鏡を設置することができるため、設置時間を短くすることができる。
しかしながら、特許文献1に示す内視鏡洗浄機では、洗浄槽からトレイを取り外しする必要があるため、操作者がトレイを持ち運ぶ必要があり、操作者の負担になるという問題がある。
本発明の目的は、上記従来技術に基づく問題点を解消し、効率よく簡単に操作者が内視鏡を設置することができる内視鏡洗浄機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、洗浄槽と、前記洗浄槽内を上下動し、内視鏡の一部を係止するラックと、前記ラックを上下動させる駆動手段と前記ラックに前記内視鏡を設置する際の、前記ラックの停止位置を調節する位置調節部と、前記位置調節部の算出結果に基づいて前記駆動手段を制御する駆動制御手段と、さらに、操作者の識別情報を読み取る読取手段とを有し、前記位置調節部は、前記読取手段で読み取った識別情報に基づいて、前記停止位置を決定することを特徴とする内視鏡洗浄機を提供する。
ここで、前記洗浄槽は、水平方向の断面が長方形であり、鉛直方向の長さが水平方向断面の長手方向の長さよりも長い形状であることが好ましい。
た、前記読取手段は、前記識別情報を無線で読み取ることが好ましい。
前記駆動手段は、前記停止位置において、前記ラックを所定角度傾斜させることが好ましい。
また、前記洗浄を複数有し、前記洗浄槽は、水平方向における断面の長辺側の面が隣接する洗浄槽の水平方向における断面の長辺側の面に対向して配置されていることが好ましい。
また、前記ラックは、前記内視鏡のコネクタ部及び操作部をそれぞれ係止する係止部材を有することが好ましい。
また、前記ラックは、さらに、前記内視鏡の挿入部を係止する係止部材も有することが好ましい。
さらに、上死点センサおよび下死点センサを有するラック位置検出部を有し、前記駆動手段がモータであり、前記駆動制御手段が、前記ラック位置検出部の上死点センサおよび下死点センサが検出したラックの位置情報および前記位置調節部が算出した停止位置目標値に基づいて、前記モータの回転量を算出し、前記モータの回転量を制御するのが好ましい。
上記課題を解決するために、本発明は、洗浄槽と、前記洗浄槽内を上下動し、内視鏡の一部を係止するラックと、前記ラックを上下動させる駆動手段と前記ラックに前記内視鏡を設置する際の、前記ラックの停止位置を調節する位置調節部と、前記位置調節部の算出結果に基づいて前記駆動手段を制御する駆動制御手段とを有し、前記駆動手段は、前記停止位置において、前記ラックを所定角度傾斜させることを特徴とする内視鏡洗浄機を提供する。
また、前記洗浄漕を複数有し、前記洗浄槽は、水平方向における断面の長辺側の面が隣接する洗浄槽の水平方向における断面の長辺側の面に対向して配置されていることが好ましい。
また、前記ラックは、前記内視鏡のコネクタ部及び操作部をそれぞれ係止する係止部材を有することが好ましい。
また、前記ラックは、さらに、前記内視鏡の挿入部を係止する係止部材も有することが好ましい。
本発明によれば、ラックを持ち運びすることなく、その場で内視鏡を設置することができ、さらに、駆動機構によりラックの高さを調整することで、所望の高さで作業をすることができ、内視鏡を容易かつ短時間に設置することが可能となる。
また、内視鏡の設置位置で、ラックを所定角度傾斜させることで、内視鏡の設置をより簡単にすることができる。
また、水平方向の長辺を対向させて複数の洗浄槽を配置することで、複数の内視鏡を洗浄することが可能となる。また、洗浄槽を縦に細長い構成とし、ラックを上下方向に移動させる構成とすることで、内視鏡を容易に設置することができ、さらに装置を小型化することもできる。
また、ラックに内視鏡の操作部、コネクタ部を係止する係止部材を設けることで、より簡単により効率よく内視鏡をラックに設置することができる。
また、係止部材に内視鏡の所定部を係止させることで、係止されている部分以外をラックと非接触にすることができ、ラックと内視鏡の接触面積を少なくすることができ、さらに、洗浄槽内における内視鏡の位置を一定とすることができ、効率よく内視鏡を洗浄消毒することができる。
本発明に係るに内視鏡洗浄機について、添付の図面に示す実施形態を基に詳細に説明する。
図1は、本発明の内視鏡洗浄機の一実施形態の内視鏡洗浄機10の概略構成を示す斜視図であり、図2及び図3は、それぞれ、図1に示す内視鏡洗浄機10のラック15a及び駆動機構16aの概略構成を示す正面図である。また、図4は、ラックの他の一例の概略構成を示す側面図であり、図5は、図3に示すラック及び駆動機構の概略構成を示す側面図であり、図6(A)及び(B)は、それぞれ図1に示す内視鏡洗浄機10の洗浄槽14a、14b及びラック15a、15bの概略構成を示す部分断面図である。なお、図2には、ラック15aに内視鏡70が配置されている状態を示し、図3には、ラック15aに内視鏡70が配置されていない状態を示す。また、図5及び図6では、ラック及び駆動機構の構成を明確に示すため、ラックの係止手段及び内視鏡の図示を省略する。
図1に示す内視鏡洗浄機10(以下単に「洗浄機10」ともいう。)は、洗浄槽14a及び14b(以下両者をまとめて「洗浄槽14」ともいう。)と、洗浄槽14a及び14bの内部にそれぞれ配置されたラック15a及び15bと、ラック15a及び15bを上下動させる駆動機構16a及び16bと、制御部18と、洗浄液タンク100と、消毒液タンク102と、アルコールタンク104とフィルタ166を有する。
上記構成の洗浄機10は、洗浄槽14a及び洗浄槽14bに、それぞれ内視鏡70を収容して、洗浄液による洗浄(洗浄工程)、水道水による濯ぎ(洗浄後のすすぎ工程)、消毒液による消毒(消毒工程)、および、水道水による濯ぎ(消毒後のすすぎ工程)の4つの工程を行って、内視鏡70を洗浄する。
また、洗浄機10は、2台の内視鏡70を各洗浄槽14a、14bで、同時に、かつ非同期で洗浄する。つまり、洗浄槽14aと洗浄槽14bは、ぞれぞれが独立して、内視鏡70を洗浄することができる。
ここで、洗浄槽14a、14bと、ラック15a、15bと、駆動機構16a、16bとは、それぞれ2つ設けられているが、洗浄槽14a、ラック15a及び駆動機構16aと、洗浄槽14b、ラック15b及び駆動機構16bとは、配置位置を除いて、同様の構成であるので、代表して、洗浄槽14a、ラック15a、駆動機構16aについて説明する。
なお、洗浄機10の洗浄槽14aと洗浄槽14bは、操作者が立ち作業を行う面(以下「操作面」という。)から奥行き方向に向けて、並列に配置されている。つまり、操作面に近い側に洗浄槽14aが配置され、操作面に遠い側に洗浄槽14bが配置されている。
洗浄槽14aは、内視鏡70を洗浄および消毒するための槽であり、水平方向の断面が略長方形形状であり、鉛直方向の長さが水平方向の断面の長手方向よりも長く形成され、かつ、鉛直方向上側に開口部を有する槽である。また、洗浄槽14aは、水平方向において、操作面と平行な方向が長手方向となる。
また、洗浄槽14aの開口部には、開閉可能な蓋20aが配置されている。なお、蓋20aの開閉方法は特に限定されず、手動で開閉しても、フットペダルや、センサで開閉してもよい。なお、操作者が内視鏡を持った状態で開閉できるため、フットペダルや、センサを用いることが好ましい。
ラック15aは、図2及び図3に示すように、洗浄槽14aの操作面から離れている側の面に沿って配置されかつ下面に折返しを有する板状部材ある。つまり、ラック15aは、洗浄槽14aの操作面と平行かつ操作面から遠い側の面に沿った形状の板部と、板部の鉛直方向下側の端部に配置された底面部と、板部に平行で洗浄槽14aの操作面側に配置された折返部とで構成されている。このラック15aの板部には、内視鏡70を係止する係止手段22が設けられている。
また、ラック15aは、図2に示すように、板部、底面部、折返部がそれぞれ複数本の線状の部材(例えば、針金)を交差させて配置した格子で形成されている。
ラック15aを格子形状とすることで、水捌けをよくすることができ、すすぎに使用した水が残留して消毒液と混じり、消毒液が希釈されることを防止できる。
また、ラック15aを格子形状とすることで、内視鏡70とラック15aとの接触面積を少なくすることができ、内視鏡を効率よく洗浄、消毒することが可能となる。
係止手段22は、複数の係止部材82、84、86及び88で構成され、それぞれラック15aの板部に固定されている。この係止手段22は、各係止部材82、84、86及び88で、内視鏡70の各部を係止することで、内視鏡70をラック15aの所定位置に固定する。
ここで、本実施形態の内視鏡70は、スコープの角度、吸引や送気送液を操作する操作部72、光源や電源と接続されるコネクタ部74、操作部72とコネクタ部74とを接続するユニバーサルコード部76及び患者の体内に挿入する挿入部78で構成されている。また、コネクタ部74は、本体部74a及び分岐部74bとで構成されている。
係止手段22は、係止部材82で操作部72を係止し、係止部材84で本体部74aを係止し、係止部材86で分岐部74bを係止し、係止部材88で挿入部78を係止することで、内視鏡70をラック15aに係止する。また、長尺な挿入部78やユニバーサルコード部76等の内視鏡70のコード部分は、ラック15aの底面部及び折返部により支持され、ラック15aの内部に保持される。
なお、係止手段22の各係止部材による内視鏡の係止方法は、特に限定されず、内視鏡の一部を挟持することで固定しても、内視鏡の一部を載置することで固定してもよい。
また、係止部材の位置も特に限定されず、ラック上の任意の位置に配置すればよい。
例えば、係止手段として内視鏡の各部を係止する係止部材を二組設け、それぞれの係止部材を対称位置に配置した構成としてもよい。
より具体的には、図4に示すように、係止手段23を、操作部72を係止する2つの係止部材82、82’と、本体部74aを係止する2つの係止部材84、84’と、分岐部74bを係止する係止部材86と、挿入部78を係止する2つの係止部材88、88’とで構成してもよい。ここで、本実施形態では、分岐部74bを係止する係止部材86は、両方の組で共通に用いる。
このように内視鏡の各部を係止する係止部材を対称に設けることで、内視鏡の操作部72と本体部74aとをそれぞれどちらの手で持っている場合でも同じ様にラックに内視鏡をセットすることができる。これにより、係止部材を対称に配置することで、操作者が右利きの場合でも左利きの場合でも、重量の重い部分を利き手で持って、内視鏡をラックにセットすることができ、操作者は容易に内視鏡をセットすることができる。
このように、内視鏡70の主な部分を係止手段で所定位置に係止することで、内視鏡を設置することができる。また、ラック及び係止手段により内視鏡の一部を底面よりも高い位置に係止することで、内視鏡のコード部分を下方に垂れ下げることことができ、内視鏡のコード部分の巻き癖等を簡単に直すことができ、または直す必要が無くなるため、内視鏡の設置を簡単にすることができる。また、係止手段により内視鏡の一部を係止しつつ、まき癖を直すことも可能となる。
また、内視鏡の所定部を係止部材に係止することで、内視鏡をラックにたてかけることができ、ラックと内視鏡の接触面積を一定とすることができ、さらに、内視鏡の位置が一定となるため、効率よく内視鏡を洗浄消毒することができる。
また、ラック15aに底面部及び折返部を設けることで、内視鏡のコード部がラックよりも下側に垂れ下がることを防止でき、内視鏡を設置しやすく、また、取り外し易くすることができる。
駆動機構16aは、ガイド24、24’、ピン26、26’、27、27’、ワイヤ28、28’、パルスモータ29、29’、減速機30、30’及びラック位置検出部31で構成され、ラック15aを上下方向に移動させる。
ここで、ガイド24、ピン26、27、ワイヤ28、パルスモータ29及び減速機30と、ガイド24’、ピン26’、27’、ワイヤ28’パルスモータ29’及び減速機30’とは、ラック15aの両側面に各部材がそれぞれ対向して配置されているが、ラック15aに配置されている面を除いて、構成及び機能は、同様のものである。以下、代表して、ガイド24、ピン26、27、ワイヤ28、パルスモータ29及び減速機30について説明する。
ガイド24は、ラック15aの側面(つまり鉛直方向に延在する)に対向して配置されているレール状の部材である。
ピン26は、ラック15aの板部の下側に固定されており、その先端がガイド24のレールに挿入されている。
ピン27は、ピン26の上方に所定間隔離間して配置されており、ピン26と同様に、ラック15aの板部の下側に固定されており、その先端がガイド24のレールに挿入されている。
ワイヤ28は、ガイド24に沿って配置され、一端がピン26と接続され、他端がモータ29に巻きつけられている。
パルスモータ29(以下単に「モータ29」という。)は、ワイヤ28を巻き取る、または、送り出すことができる双方向に回転するモータである。なお、1パルスの回転量が一定にすることができ、ワイヤの巻取り量ラックの高さを適切に調整することができるため、本実施形態のようにパルスモータを用いることが好ましいが、他の種々のモータを用いてもよい。
また、減速機30は、モータ29とガイド24との間に、ワイヤ28と当接して設けられている。減速機30を設けることで、モータ29によるラック15aの移動を安定させ、ラック15aの位置をより高精度に調整することができる。
駆動機構16aは、モータ29によりワイヤ28を巻き取ることで、ピン26及び27をガイド24に沿って上昇させ、ピン26及び29が固定されたラック15aを鉛直方向上側に移動させる。また、駆動機構16aは、モータ29を逆回転させ、巻き取ったワイヤ28を戻すことで、ピン26及び27をガイド24に沿って下降させ、ピン26が固定されたラック15aを鉛直方向下側に移動させる。
駆動機構16aは、ラック15aを洗浄槽14aに収納された位置(図6(A)参照)から、モータ29、29’を回転させワイヤ28、28’を巻取ることで、ラック15aを上昇させて、ラック15aを洗浄槽14aから露出する位置(図6(B)参照)まで、また逆に、ラック15aを下降させて、図6(B)に示す位置から図6(A)に示す位置に移動させる。
このように、駆動機構16aによりラック15aを上下動させることで、操作者は、ラック15aを洗浄機10から取り外すことなく、洗浄槽14aから露出したラック15aに内視鏡70を設置することができる。このように、ラック15aを持ち上げることなく、かつ、洗浄槽14aから露出したラック15aで内視鏡70を設置することが可能となることで、内視鏡70の設置が容易となる。
ラック位置検出部31は、上死点センサS1と下死点センサS1とを有する。
上死点センサS1は、ガイド92の上端に配置され、ラック15aが上死点にあるか否かを検出し、下死点センサS2は、ガイド92の下端に配置され、ラック15aが下死点にあるか否かを検出する。
ここで、上死点センサS1及び下死点センサS2が、ラック15aを検出する方法は、特に限定されず、例えば、ラック15aのピン26、27を検出したか否か、または、ラック15aに目印を設け、その目印を検出したか否かで、ラック15aがガイドの上死点にあるか否か、または下死点にあるか否かを検出することができる。
ここで、本実施形態では、上死点センサS1と下死点センサS2でラック15aの位置を検出したが、本発明はこれに限定されず、さらにセンサを配置して、より細かくラックの位置を検出してもよい。また、ピン、底面、下端、上端等との距離を検出することでラックの位置を検出してもよく、もしくは、ワイヤの巻き取り量やモータの回転量から、ラックの位置を算出してもよい。
制御部18は、位置調節部33とパルスモータ制御回路53とを有し、駆動機構16aのモータ29、29’の駆動を制御する。
位置調節部33は、与えられた情報に基づいて、ラック15aの目標停止位置を算出する。
また、パルスモータ制御回路53は、上死点センサS1及び下死点センサS2が検出したラック15aの位置情報及び位置調節部33が算出した停止位置目標値(つまり、目標とする停止位置)に基づいてモータ29を回転量を算出し、モータ29を回転量を制御する。
つまり、制御部18は、位置調節部33がラック15aの停止位置目標値を算出し、パルスモータ制御回路53がラック15aの現在の位置とラック15aの停止位置目標値からモータ29の回転量を算出する。さらに、算出した値に基づいてパルスモータ制御回路53が駆動機構16aのモータ29、29’を回転させることでラック15aを移動させる。
なお、制御部18は、ラック15aの移動のみならず、洗浄機10の各種制御を行っている。この点については後ほど詳細に説明する。なお、本実施形態では、位置調節部33及びパルスモータ制御回路53を制御部18に設けたが、駆動機構16、16’に設けてもよい。
このように、制御部18の位置調節部33及びパルスモータ制御回路53によりラック15aの高さを調整可能とすることで、ラック15aに内視鏡70を設置する作業を行う時のラック15aの位置(以下「ラック15aの停止位置」という。)を操作者に応じて調節することができる。
これにより、例えば、操作者が背が高い人物の場合は、ラック15aの停止位置を基準高さより高い位置とし、他方、操作者が背の低い人物の場合は、ラック15aの停止位置を基準高さより低い位置とすることができ、操作者の身長等の体格によらず、作業し易い高さで、ラック15aに内視鏡70を設置することができる。
これにより、操作者により負担をかけることなく、簡単に短時間で内視鏡を設置することが可能となる。
次に、洗浄液タンク100は、内視鏡を洗浄するための洗浄液を貯留する部分である。洗浄液は、洗浄槽14aおよび洗浄槽14bにおいて、水で所定倍に希釈して用いられる。希釈され、内視鏡70の洗浄に用いられた洗浄液(処理液)は、1回の洗浄ごとに廃液とされる。
消毒液タンク102は、消毒液を貯留する部分である。洗浄機10で用いられる消毒液は、複数回の消毒に使用することができる。したがって、消毒液タンク102から洗浄槽14aまたは洗浄槽14bへ供給された消毒液は、消毒後再び消毒液タンク102へ回収される。そして、所定回数の使用の後に、廃液とされる。
アルコールタンク104は、アルコールフラッシュ用のアルコールを貯留する部分である。
洗浄機10は、2つの洗浄槽14a,14bに対して1つの消毒液タンク102を備えており、2つの洗浄槽14a,14bで1つの消毒液タンク102を共用する。また、洗浄機10は、洗浄液タンク100およびアルコールタンク104も、それぞれ1つのみを備えており、2つの洗浄槽14a,14bで共用する。図1において、洗浄槽14aおよび洗浄槽14bと、洗浄液タンク100、消毒液タンク102およびアルコールタンク104とを結ぶ線は、これらが配管により接続されていることを示している。
なお、本発明の内視鏡洗浄機は、洗浄槽を3以上備えてもよく、消毒液タンクは、1以上、洗浄槽の数未満であればよい。例えば、洗浄槽が3つのときは、消毒液タンクを1つとし、3つの洗浄槽で共用してもよいし、消毒液タンクを2つ設け、3つのうち2つの洗浄槽で1つの消毒液タンクを共用してもよい。すなわち、本発明の内視鏡洗浄機では、複数の洗浄槽の少なくとも2つが、1つの消毒液タンクを共用する。
次に、洗浄機10の配管について説明する。
図7は、図1の洗浄機10における配管系統の概略を示すブロック図である。図3に示すように、洗浄機10は、洗浄液タンク100から洗浄槽14a,14bに洗浄液を供給する洗浄液ポンプ106、消毒液タンク102から洗浄槽14a,14bに消毒液を供給する消毒液ポンプ108、および、アルコールタンク104から洗浄槽14a,14bにアルコールを供給するアルコールポンプ110を、それぞれ1つだけ有しており、2つの洗浄槽14a,14bについてそれらを共用する。
これらのポンプは、公知の各種のポンプを利用すればよいが、定量ポンプを用いるのが好ましいのは、もちろんであり、また、各タンクが洗浄槽14a,14bよりも下方に位置する場合には、ダイアフラムポンプ等の自給式の定量ポンプを用いるのが好ましい。
また、洗浄機10は、内視鏡70の各チャンネルの漏水検知を行うための第1エアポンプ114、内視鏡70の各チャンネル内に空気を供給するための第2エアポンプ116、および、洗浄槽14a,14b内の水または処理液を排水するための排水ポンプ118も、それぞれ1つのみを有し、2つの洗浄槽14a,14bでそれらを共用する。第1エアポンプ114および第2エアポンプ116の空気導入口には、エアフィルタ120が設けられる。
図示例において、消毒液タンク102には、タンク内の消毒液の量を測定するためのレベルセンサ102Lと、消毒液を消毒液タンク102に供給する、消毒液が充填された消毒液ボトルBの取付部102Aが設けられている。図示例の洗浄機10においては、一例として、2つの取付部102A,102Aが設けられている。また、消毒液タンク102には、消毒液の匂いが外部に漏れるのを防止するための消臭フィルタ102Fが設けられる。さらに、消毒液タンク102は、消毒液タンク102への埃や雑菌等の異物の混入を防止するためのエアフィルタを有してもよい。
洗浄機10においては、次の消毒液の補充まで、消毒液ボトルBを取り付けた状態で維持できる構成とし、この消毒液ボトルBを取付部102Aの蓋体、すなわち、消毒液タンク102の蓋体として作用させてもよい。
洗浄液タンク100には、洗浄液が洗浄液タンク100から排出されることを防止するため逆止弁100Vが設けられ、また、アルコールタンク104にも、アルコールがアルコールタンク104から排出されることを防止するための逆止弁104Vが設けられる。
洗浄槽14aおよび洗浄槽14bは、基本的に同じ構成を有し、また、配管系も同じ構成を有する部分が多いので、以下では、両者を代表して洗浄槽14aについて説明し、洗浄槽14bに関しては、対応する構成要素の符号を括弧書きするとともに、構成の異なる部分についてのみ説明を加える。
洗浄槽14a(洗浄槽14b)内には、内視鏡70の鉗子チャンネル口に接続するための鉗子ポート126a(126b)、内視鏡70の送気送水チャンネル口に接続するための送気送水ポート128a(128b)、および、内視鏡70の吸引チャンネル口に接続するための吸引ポート130a(130b)が設けられている。また、鉗子起上チャンネルを有する内視鏡について、鉗子起上チャンネル口に接続するための鉗子起上ポート124a(124b)も設けられる。
また、洗浄槽14a(洗浄槽14b)内には、洗浄液を導入する洗浄液口132a(132b)、消毒液を導入する消毒液口134a(134b)、水道水を導入する給水口136a(136b)が形成され、さらに、漏水検知を行うための空気を導入する空気口138a(138b)、および、排水口144a(144b)が設けられる。
また、洗浄槽14aには、槽内の液量を検出するためのレベルセンサ142a(142b)、槽内の液温を測定するための温度計TE、および、槽内の液体を加熱するためのヒータHが設けられる。
レベルセンサ142aは、一例として、4段階で液量を検出できるものである。あるいは、4つのレベルセンサが設けられているものでもよい。
鉗子起上ポート124a(124b)はバルブ150a(150b)を介して、鉗子ポート126a(126b)はバルブ152a(152b)を介して、送気送水ポート128aはバルブ154a(154b)を介して、さらに、吸引ポート130aはバルブ156a(156b)を介して、共に、バルブ158a、160a、および162a(158b、160b、および162b)に接続される。
なお、洗浄機10において、バルブには、特に限定はなく、電磁弁や電動弁等の公知の自動開閉可能なバルブを利用すればよい。但し、洗浄槽14a,14bからの廃液の排出や、消毒液を消毒液タンクに戻すライン(配管)に設けるバルブは、バルブ内のデッドスペースが小さい等の点で、電動弁を利用するのが好ましい。
バルブ158a(158b)は、アルコールタンク104のアルコール供給ポンプ110に接続される。
バルブ160a(160b)は、前記内視鏡70の各チャンネル内に空気を導入するための第2エアポンプ116に接続される。
バルブ162a(162b)は、洗浄機10の各部位に水道水を供給するための水供給ライン164に接続される。
水供給ライン164は、上水道の蛇口等に接続され、洗浄機10に水道水を供給するためのものであり、図7に示すように、上流より、異物の混入を防止するためのフィルタ166、装置内の配管系に過剰な圧力が係る事を防止するための減圧弁168、第1バルブ170、および第2バルブ172を有する。
前記バルブ162a(162b)からの配管は、水供給ライン164の第1バルブ170と第2バルブ172との間に接続される。以下、このバルブ162a(162b)から、第1バルブ170と第2バルブ172との間に至る配管を、便宜的に、水供給管163a(163b)とする。この水供給管163a(163b)は、途中で分岐して、後述する洗浄槽14a(洗浄槽14b)の循環ポンプ182a(182b)および給水口136a(136b)に設けられるバルブ180a(180b)に接続される。
さらに、第2バルブ172は、消毒液タンク102、および、洗浄槽の14a(洗浄槽14b)の排出口144a(144b)に接続されるバルブ190a(190b)に接続される。
一方、洗浄液口132a(132b)は、バルブ176a(176b)を介して、洗浄液ポンプ106に接続される。消毒液口134a(134b)は、バルブ178a(178b)を介して、消毒液ポンプ108に接続される。この、消毒液タンク102から洗浄槽14a(14b)の消毒液口134a(134b)へ至る管路、消毒液ポンプ108、およびバルブ178a(178b)は、本発明の消毒液供給手段を構成する。さらに、給水口136a(136b)は、バルブ180a(180b)を介して、前記水供給管163a(163b)に接続される。言い換えれば、水供給管163a(163b)から分岐する分岐管が、バルブ180a(180b)すなわち給水口136a(136b)に接続される。
洗浄槽14a(洗浄槽14b)には、循環ポンプ182a(182b)が接続される。この循環ポンプ182aは、洗浄槽14a内の液体を、前記水供給管163aから分岐してバルブ180a、すなわち給水口136aに至る分岐管に供給する。
漏水検知のための空気を導入する空気口138a(138b)は、バルブ184a(184b)を介して、第1エアポンプ114に接続された減圧弁186に接続される。
また、空気口138a(138b)からバルブ184a(184b)への配管には、圧力計188a(188b)が配置される。なお、圧力計188a(188b)は、圧力が所定圧となった時点で第1エアポンプ114に信号を出力する圧力トランスミッタ等であるのが好ましい。
排出口144a(144b)は、バルブ190a(190b)を介して、排水ポンプ118に接続される。
排水ポンプ118は、バルブ192を有する排水ライン194に、洗浄槽14a,14b内の液体等を送る。また、水供給ライン164と排水ライン194とは、バイパスバルブ196を介して、水供給ライン164のフィルタ166の上流と、排水ライン194のバルブ192の上流とで、接続される。
また、排出口144a(144b)とバルブ190a(190b)との間の配管は、途中で分岐して、バルブ198a(198b)を介して、水供給ライン164の第2バルブ172および消毒液タンク102に接続される。この、洗浄槽14a(14b)の排出口144a(144b)から消毒液タンク102へ至る管路、およびバルブ198a(198b)は、本名発明の消毒液回収手段を構成する。
洗浄機10の配管系統は、概ね上記のように構成される。
制御部18は、上述したラック15a及びラック15bの移動(つまりラック15a及びラック15bの高さの調節)の制御に加え、洗浄槽14aおよび洗浄槽14bにおける洗浄消毒の工程を制御する。図8は、制御部18の概略構成を概念的に示すブロック図である。
図8に示すように、制御部18は、CPU32、RAM34、ROM36、I/O制御回路38、通信I/F回路40、パネルI/F回路42、クロック44、リセット回路46、負荷駆動回路48、センサI/F回路50、A/D変換回路52、および、上述したパルスモータ駆動回路53を有する。
CPU32は、洗浄機10における洗浄消毒処理を制御するためのもので、洗浄槽14aおよび洗浄槽14bの2つの槽に対して1つのCPU32で制御する。また、CPU32には、上述した位置調節部33が配置されており、位置調節部33の算出した値、及び各種情報に基づいて、ラック15a及び15bの停止位置を制御する。
なお、洗浄機10が洗浄槽を3つ以上備える場合には、少なくとも、同じ消毒液タンクを共用する複数の洗浄槽については、それらの洗浄槽における洗浄消毒処理を1つのCPU32で制御するのが好ましい。
ROM36は、洗浄消毒処理制御プログラムを含む各種アプリケーションプログラムを記憶するとともに、洗浄機10における洗浄消毒の履歴データ、身長や操作者毎のラック15a及び15bの停止位置のデータを記憶する。ROM36には、洗浄機10が備える洗浄槽の数に対応する洗浄消毒処理制御プログラムを記憶させておき、CPU32が常にそのプログラムを読み出すようにしてもよい。あるいは、ROM36に、1槽から任意の複数槽の各構成に対応する複数の洗浄消毒処理制御プログラムを記憶させておき、CPU32が実際の構成に対応するプログラムを選択してROM36から読み出すようにしてもよい。
また、汚れに応じた内視鏡の洗浄・消毒の各工程の選択の可否など、プログラムのバリエーションを用意してROM36に記憶させておき、オペレータからの指示により、または装置構成に対応するCPU32の選択により、CPU32が適切なプログラムを選択して読み出すようにしてもよい。
負荷駆動回路48は、図7に示したポンプ類(106、108、110等)、電磁バルブ(150a、152a、154a、156a、198a等)、ヒータ(H)の駆動回路である。
センサI/F回路50は、タンクや洗浄槽の水位を検出するレベルセンサ(102L、142a、142b)、洗浄槽14a,14bの蓋の開閉を検出するセンサ、その他の洗浄機10に設けられるセンサのインターフェースである。
A/D変換回路52は、温度センサ(TE)や圧力センサ(PE)のアナログの出力値をA/D変換する。
また、パルスモータ制御回路53は、上述したように、CPU32の位置調整部33等から送信される情報に基づいて、パルスモータ29、29’の回転、駆動を制御する。
通信I/F回路40は、洗浄機10に備えられたLAN接続部54、RFID R/W部56、および、プリンタ58との通信インターフェース回路である。
洗浄機10は、LAN接続部54により、制御部18を病院内のネットワーク等に接続して、洗浄機10における洗浄消毒の履歴データを通信することができる。
RFID R/W部56では、RFID(Radio Frequency Identification System)を利用した洗浄消毒に関する情報の読み出し/書き込みが行われる。例えば、RFID R/W部56では、内視鏡70に取り付けられたICタグから、その内視鏡70の洗浄履歴のデータを読み出すことや、洗浄機10における洗浄消毒後に、その処理データを内視鏡70のICタグに書き込むことができる。
ここで、図9は、ICタグの情報の一例を示す説明図である。図9に示すように、RFID R/W部56がICタグ200から読み取る情報としては、操作者ID、操作者氏名、操作者の身長等が例示される。
さらに、内視鏡70の洗浄を担当するオペレータの識別情報が入力されたICタグからその情報を読み出すことや、そのオペレータが実行した洗浄の履歴をオペレータのICタグに書き込むことができる。CPU32は、RFID R/W部56においてICタグから読み出した各種データを、洗浄履歴データとしてROM36に記憶することができ、また、LAN接続部54を介してネットワークに送信することができる。
プリンタ48からは、履歴管理データをプリントすることができる。このプリンタ48は、洗浄機10に搭載されたものでもよいし、外部のプリンタでもよい。
パネルI/F回路42は、洗浄機10の表示・操作パネル60とのインターフェースである。表示・操作パネル60は、洗浄機10に関する情報を表示するものであり、また、オペレータからの指示を入力できるタッチパネルとしても機能する。
内視鏡洗浄機10は、基本的に以上のような構成である。
洗浄機10は、ラックを駆動機構により上下動させ、かつ、位置調節機構によりその高さを調整することで、ラックの停止位置を任意の高さにすることができる。
これにより、操作者毎に内視鏡を設置し易い高さに調節することができ、操作者によらず、ラックに容易に設置することが可能となる。
また、洗浄槽を鉛直方向に長い形状とし、内視鏡を設置するラックを設け、この内視鏡のコード部を鉛直方向に沿わせて、洗浄槽内に配置することで、洗浄機の床面積を小さくすることができ、装置をコンパクトにすることができる。また、水平方向の断面を長方形形状とすることで、内視鏡を鉛直方向に沿わせて配置した場合でも、洗浄槽の容積を小さくすることができ、内視鏡の洗浄・消毒に使用する液体の液量を少なくすることができる。
また、駆動機構により上昇するラックに内視鏡を設置することで、体をかがめて洗浄槽内に内視鏡を設置する必要がなくなり、内視鏡の設置をより簡単にすることができる。
また、洗浄槽を複数設けることで、複数の内視鏡(本実施形態では2本)を独立して洗浄することができる。
さらに、洗浄槽を鉛直方向に長い形状とし、操作面から2つの洗浄槽を並べた場合、つまり、洗浄槽の水平方向の断面における長手方向の面同士を隣接して配置することで、装置をコンパクトにすることができる。
また、本実施形態のように2槽を並べ、さらに駆動機構を設け、駆動機構によりラックをラックの停止位置まで上昇させることで、奥側の洗浄槽にも簡単に内視鏡を設置することができる。
これにより、装置をコンパクトにすることができ、かつ内視鏡も簡単に設置することができる。
ここで、位置調節部33は、RFID R/W56で読み取った操作者の情報に基づいて、ラックの停止位置を設定することが好ましい。
具体的には、操作者のICタグ等に予め最適なラックの停止位置の情報を書き込んでおき、その情報読み取って設定してもよい。または、ROM36に身長と最適なラックの停止位置を記憶させておき、操作者のICタグから身長データを読み取り、読み取った身長データとROM36に記録された対応関係に基づいて設定してもよい。あるいは、ROM36に操作者の前回のラックの停止位置を記憶させておき、操作者のICタグから識別番号を読み取り、読み取った識別番号に基づいて、ROM36から対応するラックの停止位置を検出することで設定してもよい。
このように、操作者の情報に基づいて、ラック15a及び15bの停止位置を設定することで、ラックに内視鏡をより設置しやすくすることが可能となる。
位置調節部33は、ラック毎に別々に停止位置を設定することが好ましい。ラック毎に停止位置を設定することで、操作面からの距離が異なり、内視鏡をセットし易い高さが異なる場合も、それぞれ適切なラックの停止位置を設定することができ、ラックの奥行き方向の位置によらず、操作者がラックに内視鏡を設置しやすくすることができる。
また、RFID R/Wは、ICタグ等の読み取り及び/または書き込みの対象物と無線で通信することが好ましい。
これにより、ICタグ等をかざすのみ、または装置に近づくのみで、操作者の情報を読み取ることができる。
ここで、本実施形態では、ラックの係止手段の係止部材で、内視鏡の操作部、コネクタ部、挿入部を係止したが、本発明はこれに限定されず、操作部とコネクタ部を係止する係止部材のみとした構成としてもよい。また、ユニバーサルコード部を係止する係止部材を設けてもよい。さらに、各部材毎に複数個の係止部材を設けてもよい。
また、ラックは、駆動機構により上下動され、かつ、内視鏡の一部を係止することができれば、その形状は特に限定されず、例えば、係止手段を底面部に固定してもよい。この場合は、係止手段の係止部材を一端が底面部に固定され、他端に内視鏡を挟持等する部材が設けられた棒状部材とすることで、内視鏡の各部を底面から所定高さとなる位置に固定することができる。また、係止手段を底面に固定する場合は、板部は必ずしも設ける必要はない。
また、駆動機構は、ラックを上下動させることができれば、その駆動方法は特に限定されず、リニア駆動、バネ駆動、チェーン駆動等種々の駆動機構を用いることができる。また、本実施形態では、洗浄槽の内部に駆動機構を設けたが、洗浄槽の外側に駆動機構を設けてもよい。
また、駆動機構は、ラックを鉛直方向のみに移動させたが、本発明はこれに限定されず、ラックを所定角度傾斜させてもよい。
図10は、ラックを傾斜させる駆動機構の一例の概略構成を示す斜視図であり、図11(A)及び(B)は、それぞれラックの停止位置におけるラックの一例を示す部分断面図である。図10及び図11では、ラック及び駆動機構の構成を明確に示すため、ラックの係止手段及び内視鏡の図示を省略する。
ここで、図10に示す駆動機構90は、ガイド92.92’の形状を除いて、他の構成は、駆動機構16aと同様であるので、同様の部分には、同一の符号を付しその説明は省略し、駆動機構90に特有の点を説明する。
図10に示すように、駆動機構90は、ガイド92、92’、ピン26、26’、27、27’、ワイヤ28、28’及びモータ29、29’で構成されている。
ここで、本実施形態も配置されている面を除いて、ガイド92等と、ガイド92’等とは同様の構成であるので、代表してガイド92等について説明する。
ガイド92は、ラックの側面に対向して、洗浄槽の底面側から開口側まで延在しており、底面側からの大部分が鉛直方向に延び、開口側の一部が鉛直方向から操作面から離れる側に所定角度傾斜しているレール状の部材である。つまり、ガイド92は、洗浄槽の底面側の鉛直方向に延在するレールと、洗浄槽の開口側の鉛直方向から操作面から離れる側に傾斜しているレールとで構成されている。
駆動機構90も、モータ29(及び29’)を駆動させ、ワイヤ28(及び28’)を巻取ることで、ピン26、27(及び26’、27’)を上昇させ、ピン26、27(及び26’、27’)と連結されているラック15aを上昇させる。ここで、ガイド92及び92’は、洗浄槽14aの開口側の一部が所定角度傾斜した形状であるため、ピン27がガイド92の傾斜部分まで上昇すると、図11(A)に示すように、ラック15aは、内視鏡70を係止する面が上側となる方向に所定角度傾斜した状態となる。
さらに、傾斜角度が徐々に大きくなり、ピン27とピン26の両方がガイド92の傾斜部分まで上昇すると、図11(B)に示すように、ラック15aは、ピン27のみが傾斜部分まで上昇している場合(図11(A)参照)より大きい角度で傾斜した状態となる。
このように、ラックの停止位置で、板部の内視鏡を設置させる面が上側になる方向にラックを所定角度傾斜させることで、オペレータがラックに内視鏡を設置しやすくすることができる。
なお、本実施形態では、ガイドの一部を傾斜させることで、ラックの停止位置におけるラックを所定角度傾斜させたが、本発明はこれに限定されず、例えば、ラックの停止位置において、ラックを一方のピンを支点に回転させてもよく、また、傾斜角度のことなるガイドを複数本設け、ピンが通過するガイドを切り換えることで、ラックの傾斜角を調整してもよい。また、ガイドを上下動させる駆動部をさらにもうけ、ガイドの高さを調節してもよい。
ここで、駆動機構は、ラックの傾斜角は、ラックの高さと分離して調節できる機構であることが好ましい。
ラックの高さと傾斜角の両方を独立して調節できることで、操作者に応じて、内視鏡の設置が易い高さかつ傾斜角をラックの停止位置とすることができる。これにより、操作者は、より簡単に内視鏡を設置することができる。
次に、洗浄機10による内視鏡70の洗浄の作用の一例を説明する。以下の説明も、洗浄槽14aを代表に行うが、洗浄槽14bも、全く同様にして内視鏡の洗浄を行うことができる。また、以下の説明では、特に記載しなくても、各工程の各処理の説明において、開放と記載したバルブ以外は、全てのバルブは閉塞しており、また、駆動と記載したポンプ以外は、全て停止している。
まず、蓋20aが開けられ、駆動機構16aによりラック15aをラック15aの停止位置まで、上昇される。
次に、操作者(オペレータ)により、係止部材82に操作部を72が、係止部材84にコネクタ部74の本体部74aが、係止部材86にコネクタ部74の分岐部74bが、係止部材88に挿入部78が係止され、内視鏡70がラック15a上に固定される。さらに、オペレータにより、鉗子起上ポート124aに内視鏡70の鉗子起上チャンネルが、鉗子ポート126aに同鉗子チャンネルが、送気送水ポート128aに同送気送水チャンネルが、吸引ポート130aに同吸引管チャンネルが、それぞれ接続される。
なお、各ポートと内視鏡70の各チャンネルとの接続は、コネクタや接続管等を用いた、内視鏡洗浄機で行なわれている公知の手段で行えばよい。
内視鏡70のラック15aへの設置が終了すると、駆動機構16aによりラック15aが下降され、洗浄槽14a内にセットされる。
その後、洗浄開始の指示が入力されたら、洗浄機10は、まず、洗浄工程を行う。
まず、水供給ライン164の減圧弁168および第1バルブ170、ならびに、給水口136aに接続するバルブ180aを開放して、水供給ライン164から水供給管163aを経て、給水口136aから洗浄槽14a内に、所定量の水道水を導入する(水道水導入)。
所定量の水道水を導入したら、洗浄液口132aに接続するバルブ176aを開放して、洗浄液ポンプ106を駆動して、洗浄液タンク100から洗浄液口132aに洗浄液を供給して、洗浄槽14a内に、所定量の洗浄液を供給する(洗浄液導入)。
なお、洗浄機10においては、洗浄工程の水道水導入の後に(水道水導入と洗浄液導入との間に)、必要に応じて、後述する漏水検知工程を行ってもよい。
また、漏水検知工程を実施しない場合には、水道水の導入と洗浄液の導入とを、並行して行ってもよい。
所定量の水道水および洗浄液を洗浄槽14aに導入したら、バルブ162aを開放して、循環ポンプ182を駆動し、かつ、一例として、鉗子起上ポート124aに接続するバルブ150a、鉗子ポート126aに接続するバルブ152a、送気送水ポート128aに接続するバルブ154a、および、吸引ポート130aに接続するバルブ156aを、1個ずつ、順次、所定時間だけ開放する。なお、バルブ開放時間は、各ポートで同じでも異なってもよい。
これにより、内視鏡70の各チャンネル内を通して洗浄槽14a内の洗浄液を循環して、洗浄水による内視鏡70の各チャンネルの洗浄を、順次、行う(チャンネル洗浄)。
チャンネル洗浄を終了したら、給水口136aに対応するバルブ180aを開放して循環ポンプ182を駆動する。
これにより、内視鏡70の外部で、洗浄槽14a内の洗浄液を循環して、洗浄水による内視鏡70の外部の洗浄を行う(外部流水洗浄)。
外部流水洗浄を、所定時間、行ったら、バルブ190aおよびバルブ192を開放して、排水ポンプ118を駆動して、洗浄槽14内の洗浄液を排水する(洗浄排水)。
洗浄槽14内の洗浄液を全て排水したら、バルブ190aおよびバルブ192は開放したままで、さらに、バルブ160aを開放して、第2エアポンプ116を駆動し、かつ、鉗子起上ポート124aに接続するバルブ150a、鉗子ポート126aに接続するバルブ152a、送気送水ポート128aに接続するバルブ154a、および、吸引ポート130aに接続するバルブ156aを、1個ずつ、順次、開放する。
これにより、鉗子起上ポート124a、鉗子ポート126a、送気送水ポート128a、および吸引ポート130aから、内視鏡70の各チャンネルに空気を送り込み、チャンネル内に残っている洗浄液を内視鏡から排出する(洗浄送気)。
以上で洗浄工程を終了して、次いで、洗浄後のすすぎ工程を行う。
洗浄後のすすぎ工程は、基本的に、洗浄槽14への洗浄液導入を行わない以外は、前記洗浄工程と同様に行う。
すなわち、まず、減圧弁168、第1バルブ170、および、バルブ180aを開放して洗浄槽14a内に所定量の水道水を導入する(水道水導入)。
洗浄槽14aに所定量の水道水導入を導入したら、バルブ162aを開放し、循環ポンプ182を駆動して、かつ、バルブ150a、バルブ152a、バルブ154a、およびバルブ156aを、1個ずつ、順次、開放して、チャンネル洗浄と同様にして内視鏡70の各チャンネルを水道水で濯ぐチャンネルすすぎを行い、その後、バルブ180aを開放して循環ポンプ182を駆動して、外部流水洗浄と同様にして、内視鏡70外部を水道水で濯ぐ外部流水すすぎを行う。
外部流水すすぎが終了したら、バルブ190aおよびバルブ192を開放して、排水ポンプ118を駆動して、洗浄排水と同様にしてすすぎ工程における排水を行い、次いで、バルブ160aを開放して、第2エアポンプ116を駆動し、バルブ150a、バルブ152a、バルブ154a、およびバルブ156aを、順次、1個ずつ開放して、洗浄送気と同様にして、すすぎ工程における送気を行ない、洗浄後のすすぎ工程が終了する。
洗浄後のすすぎ工程が終了したら、次いで、消毒工程を行う。
消毒工程においては、まず、消毒液口134aに接続するバルブ178aを開放して、消毒液ポンプ108を駆動し、所定量の消毒液を洗浄槽14a内に導入する(消毒液導入)。
洗浄槽14aに所定量の消毒液を導入したら、前述のチャンネル洗浄と同様にして、内視鏡70の各チャンネル内の消毒を行う。
すなわち、バルブ162aを開放して、循環ポンプ182を駆動すると共に、内視鏡の各チャンネルを接続するポートに接続されるバルブ150a、バルブ152a、バルブ154a、およびバルブ156aを、1個ずつ、順次、所定時間だけ開放する。
これにより、内視鏡70内の各チャンネルを通して洗浄槽14a内の消毒液を循環して、消毒液による内視鏡70の各チャンネルの消毒を行う(チャンネル消毒)。
チャンネル消毒が終了したら、前述の外部流水洗浄と同様に、内視鏡70外部の消毒を行う。
すなわち、給水口136aに対応するバルブ180aを開放して循環ポンプ182を駆動して、内視鏡70の外部で洗浄槽14a内の消毒液を循環して、洗浄液による内視鏡70の外部の消毒を行う(外部流水消毒)。
外部流水消毒を、所定時間、行ったら、排出口144aに接続するバルブ198aを開放して、消毒液を消毒液タンク102に戻す(消毒液回収)。
図示例の洗浄機10においては、消毒液の回収にはポンプ等は用いず、自重による落下で消毒液を消毒液タンク102に回収する。
洗浄槽14内の消毒液を消毒液タンク102に回収したら、前記洗浄送気と同様に、内視鏡70の各チャンネルに送気を行う。
すなわち、バルブ160aを開放して、第2エアポンプ116を駆動すると共に、バルブ150a、バルブ152a、バルブ154a、およびバルブ156aを、1個ずつ、順次、開放する。これにより、鉗子起上ポート124a、鉗子ポート126a、送気送水ポート128a、および吸引ポート130aから、内視鏡70の各チャンネルに空気を送り込み、チャンネル内に残っている消毒液を内視鏡70から排出する(消毒送気)。
以上で消毒工程を終了して、次いで、消毒後のすすぎ工程を行う。
消毒後のすすぎ工程も、基本的に、前記洗浄後のすすぎ工程と同様に行う。
すなわち、まず、減圧弁168、バルブ180a、および第1バルブ170を開放して洗浄槽14a内に所定量の水道水を導入する(水道水導入)。
水道水導入を終了したら、バルブ162aを開放して、循環ポンプ182を駆動すると共に、バルブ150a、バルブ152a、バルブ154a、およびバルブ156aを、1個ずつ、順次、所定時間だけ開放して水道水によって内視鏡70の各チャンネルを濯ぐチャンネルすすぎを行う。次いで、バルブ180aを開放して循環ポンプ182を駆動して、内視鏡70の外部を水道水で濯ぐ外部流水すすぎを行う。
外部流水すすぎが終了したら、バルブ190aおよびバルブ192を開放して、排水ポンプ118を駆動して、すすぎ工程における排水を行う。その後、バルブ160aを開放して、第2エアポンプ116を駆動すると共に、バルブ150a、バルブ152a、バルブ154a、およびバルブ156aを、1個ずつ、順次、開放して、すすぎ工程における送気を行ない、消毒工程後のすすぎ工程が終了する。
この消毒工程後のすすぎ工程が終了したら、洗浄機10による内視鏡70の洗浄が終了し、例えばディスプレイ表示や警告音の発生等によって、オペレータに内視鏡70の洗浄が終了した旨を報告する。
なお、前述のように、洗浄機10は、タンクやポンプなどの多くの物を洗浄槽14aと洗浄槽14bとで共用しているが、両洗浄槽は、洗浄液等の供給系、水供給ライン164および排水ライン194以外は、共に、独立した配管系を持っているので、同時に同じ処理を行うことも、同時に互いに異なる処理(両槽で非同期の処理)を行うことも可能である。
洗浄機10において、内視鏡70の洗浄は、基本的に、以上のように行なわれるが、洗浄機10は、このような洗浄以外にも、各種の処理を行うことが可能である。
一例として、必要に応じて、洗浄後の内視鏡70の各チャンネル内の乾燥を促進するためのアルコールフラッシュを行うことができる。
アルコールフラッシュを行う際には、洗浄を終了した後、バルブ158aを開放して、アルコールポンプ110を駆動すると共に、鉗子起上ポート124aに接続するバルブ150a、鉗子ポート126aに接続するバルブ152a、送気送水ポート128aに接続するバルブ154a、および、吸引ポート130aに接続するバルブ156aを、1個ずつ、順次、所定時間開放する。
次いで、前記各工程における送気と同様にして、バルブ160aを開放して、第2エアポンプ116を駆動すると共に、バルブ150a、バルブ152a、バルブ154a、およびバルブ156aを、1個ずつ、順次、開放して、内視鏡70の各チャンネル内に送気して、アルコールを排出し、かつ、送気による乾燥を行う。
また、排水口144a、バルブ190aおよびバルブ192を開放し、排水ポンプ118を駆動して、洗浄槽14a内に排出されたアルコールを排水する。
また、洗浄機10は、水供給ライン164および排水ライン194等を消毒液で消毒する、自己消毒を行うこともできる。
この自己消毒工程においては、まず、消毒液口136aに接続するバルブ178aを開放して、消毒液ポンプ108を駆動して、洗浄槽14a内に、所定量の消毒液を導入する。
次いで、排水口144aに接続するバルブ190a、バイパスバルブ196、減圧弁168、第1バルブ170、給水口136aに接続するバルブ180aを開放して、排水ポンプ118を駆動して、水供給ライン164および排水ライン194を含む経路で、消毒液を循環する。
図示例の洗浄機10においては、好ましい一例として、自己消毒を終了したら、装置内の消毒液を排出し、新規な消毒液を消毒液タンク102に充填する。
すなわち、前記水供給ライン164および排水ライン194を含む経路で、所定時間、消毒液を循環したら、バルブ190aおよびバルブ192を開放して、排水ポンプ118を駆動して、消毒液を排出する。また、バルブ178aを開放して、消毒液ポンプ108を駆動して、消毒液タンク102内に残っている消毒液を、全て、洗浄槽14aに投入して、排出する。
洗浄機10内の消毒液を全て排出したら、減圧弁168、第1バルブ170、および、第2バルブ172を開放して、所定量の水道水を消毒液タンク102に投入する。次いで、オペレータによって、2つの取付部102Aに消毒液ボトルBが取り付けられる。消毒液は、例えば、自重によって消毒液タンク102に導入され、消毒液タンク102に、新規な消毒液が充填される。
また、前述のように、洗浄機10においては、必要に応じて、洗浄工程における水道水導入の後に、内視鏡70の各チャンネルの損傷や孔空き等を検知するための漏水検知を行ってもよい。
漏水検知工程を実施する場合には、洗浄する内視鏡70を洗浄槽12aにセットする際に、空気口138a(138b)と、内視鏡70に設けられた漏水検知用の加圧口とを接続する。洗浄工程における水道水導入が終了したら、第1エアポンプ114を駆動して、減圧弁186およびバルブ184aを開放する。圧力計188aによる測定値が所定圧となった時点で、第1エアポンプ114の駆動を停止する。なお、この停止は、圧力測定結果に応じた圧力計188aから第1エアポンプ114への信号に応じて、自動的に行うのが好ましい。
加圧が終了したら、目視によって、内視鏡70から気泡が出ていることを確認し、気泡が出ている場合には、内視鏡70のいずれかのチャンネルが漏洩している可能性があるので、この時点で、内視鏡70の洗浄は中止する。あるいは、圧力計188aによって計測される圧力が、所定時間内に所定値以下となった場合には、内視鏡70のいずれかのチャンネルが漏洩している可能性があるので、この時点で、内視鏡70の洗浄は中止する。また、圧力計188aは、圧力が所定値以下となった際に、内視鏡70のいずれかのチャンネルが漏洩している旨の警告を発するようにしてもよい。
以上、本発明に係る内視鏡洗浄機について詳細に説明したが、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよい。
例えば、本実施形態では、洗浄槽を2槽設けたが、本発明はこれに限定されず、3槽以上としてもよく、洗浄槽を1槽のみとしてもよい。
また、操作面を小さくすることができるため、本実施形態のように奥行き方向に複数の洗浄槽並べること、つまり、洗浄槽の水平方向の断面の長手方向となる面同士を対向させて配置することが好ましいが、複数の洗浄槽の操作面の幅方向に並列に、つまり、洗浄槽の水平方向の断面の長手方向となる面同士を対向させて配置してもよい。
このように配置することで、奥行き方向にスペースがなく、幅方向スペースがある場所に好適に複数の洗浄槽を備える内視鏡洗浄機を配置することができる。また、操作面からの距離が一定となるため、同じラックの高さで内視鏡を設置することができる。
また、本実施形態では、床面積を小さくすることができ、内視鏡をより設置しやすく出来るため、洗浄槽を水平方向の断面が長方形かつ鉛直方向の長さが水平方向の断面の長手方向の長さよりも長い形状としたが、本発明はこれに限定されず、たとえば、鉛直方向の断面が正方形や5角形となる形状でもよい。また、段差のある形状としてもよい。
ここで、洗浄槽は、鉛直方向の長さが水平方向の断面の短手方向の長さよりも長い形状とすることが好ましい。上記形状とすることで、内視鏡を鉛直方向に垂れ下げた状態で洗浄槽に配置することがことができる。
また、本実施形態では、ラックを内視鏡の設置(セット)時のみ所定角度傾斜させたが、本発明はこれに限定されず、洗浄槽内でもラックを所定角度傾斜させて配置し、そのラックを上下動させてもよい。この場合は、洗浄槽もラックの傾斜角にあわせて斜め形状とし、駆動機構も傾斜角と平行な方向にラックを移動させることが好ましい。このように、洗浄槽等も傾斜した形状とすることで、洗浄槽の容積を大きくするなく、全体を傾斜させることができ、洗浄、消毒に使用する液体の液量も少なくすることができる。
本発明の内視鏡洗浄機の概略構成を示す斜視図である。 図1に示す内視鏡洗浄機のラック及び駆動機構の概略構成を示す正面図である。 図1に示す内視鏡洗浄機のラック及び駆動機構の概略構成を示す正面図である。 ラックの他の一例の概略構成を示す側面図である。 図3に示すラック及び駆動機構の概略構成を示す側面図である。 (A)及び(B)は、それぞれ図1に示す内視鏡洗浄機の洗浄槽およびラックの概略構成を示す部分断面図である。 図1に示す内視鏡洗浄機の配管の概略構成を示す配管図である。 図1に示す内視鏡洗浄機の制御部の概略構成を示すブロック図である。 RFIDのデータの一例を示す説明図である。 本発明の内視鏡洗浄機に用いることができる駆動機構の他の一例の概略構成を示す斜視図である。 (A)及び(B)は、それぞれ図10に示す内視鏡洗浄機の洗浄槽およびラックの概略構成を示す部分断面図である。
符号の説明
10 内視鏡洗浄機
14a、14b 洗浄槽
15a、15b ラック
16a、16b、90 駆動機構
18 制御部
20a、20b 蓋
22、23 係止手段
24、92 ガイド
26、27 ピン
28 ワイヤ
29 パルスモータ
30 減速機
31 ラック位置センサ
32 CPU
33 位置調節部
34 RAM
36 ROM
38 I/O制御回路
40 通信I/F回路
42 パネルI/F回路
44 クロック
46 リセット回路
48 負荷駆動回路
50 センサI/F回路
52 A/D変換回路
53 パルスモータ制御回路
54 LAN
56 RFID R/W
58 プリンタ
60 表示・操作パネル
70 内視鏡
72 操作部
74 コネクタ部(LG部)
76 ユニバーサルコード部
78 挿入部
82、84、86、88 係止部材
100 洗浄液タンク
102 消毒液タンク
104 アルコールタンク
106 洗浄液ポンプ
108 消毒液ポンプ
110 アルコールポンプ
114 第1エアポンプ
116 第2エアポンプ
118 排水ポンプ
120 エアフィルタ
124a、124b 鉗子起上
126a、126b 鉗子ポート
128a、128b 送気送液ポート
130a、130b 吸引ポート
132a、132b 洗浄液口
134a、134b 消毒液口
136a、136b 給水口
138a、138b 空気口
140a、140b 排水口
142a、142b レベルセンサ
150a、150b、152a、152b、154a、154b、156a、156b、160a、160b、162a、162g、176a、176b、190a、190b、198a、198b バルブ
164 水供給ライン
166 フィルタ
168 減圧弁
170 第1バルブ
172 第2バルブ
182a、182b 循環ポンプ

Claims (12)

  1. 洗浄槽と、
    前記洗浄槽内を上下動し、内視鏡の一部を係止するラックと、
    前記ラックを上下動させる駆動手段と、
    前記ラックに前記内視鏡を設置する際の、前記ラックの停止位置を調節する位置調節部と、
    前記位置調節部の算出結果に基づいて前記駆動手段を制御する駆動制御手段と、
    さらに、操作者の識別情報を読み取る読取手段とを有し、
    前記位置調節部は、前記読取手段で読み取った識別情報に基づいて、前記停止位置を決定することを特徴とする内視鏡洗浄機。
  2. 前記洗浄槽は、水平方向の断面が長方形であり、鉛直方向の長さが水平方向断面の長手方向の長さよりも長い形状である請求項1に記載の内視鏡洗浄機。
  3. 前記読取手段は、前記識別情報を無線で読み取る請求項1または2に記載の内視鏡洗浄機。
  4. 前記駆動手段は、前記停止位置において、前記ラックを所定角度傾斜させる請求項1〜3のいずれかに記載の内視鏡洗浄機。
  5. 前記洗浄槽を複数有し、前記洗浄槽は、水平方向における断面の長辺側の面が隣接する洗浄槽の水平方向における断面の長辺側の面に対向して配置されている請求項1〜4のいずれかに記載の内視鏡洗浄機。
  6. 前記ラックは、前記内視鏡のコネクタ部及び操作部をそれぞれ係止する係止部材を有する請求項1〜5のいずれかに記載の内視鏡洗浄機。
  7. 前記ラックは、さらに、前記内視鏡の挿入部を係止する係止部材も有する請求項6に記載の内視鏡洗浄機。
  8. さらに、上死点センサおよび下死点センサを有するラック位置検出部を有し、
    前記駆動手段がモータであり、
    前記駆動制御手段が、前記ラック位置検出部の上死点センサおよび下死点センサが検出したラックの位置情報および前記位置調節部が算出した停止位置目標値に基づいて、前記モータの回転量を算出し、前記モータの回転量を制御する請求項1〜7のいずれかに記載の内視鏡洗浄機。
  9. 洗浄槽と、
    前記洗浄槽内を上下動し、内視鏡の一部を係止するラックと、
    前記ラックを上下動させる駆動手段と
    前記ラックに前記内視鏡を設置する際の、前記ラックの停止位置を調節する位置調節部と、
    前記位置調節部の算出結果に基づいて前記駆動手段を制御する駆動制御手段とを有し、
    前記駆動手段は、前記停止位置において、前記ラックを所定角度傾斜させることを特徴とする内視鏡洗浄機。
  10. 前記洗浄槽を複数有し、前記洗浄槽は、水平方向における断面の長辺側の面が隣接する洗浄槽の水平方向における断面の長辺側の面に対向して配置されている請求項9に記載の内視鏡洗浄機。
  11. 前記ラックは、前記内視鏡のコネクタ部及び操作部をそれぞれ係止する係止部材を有する請求項9または10に記載の内視鏡洗浄機。
  12. 前記ラックは、さらに、前記内視鏡の挿入部を係止する係止部材も有する請求項11に記載の内視鏡洗浄機。
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