JP6128074B2 - キャニスタ - Google Patents

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Description

本発明は、キャニスタに関する。
車両用のキャニスタとして、上流側吸着剤層から通気抵抗部と下流側吸着剤層をバイパスして大気を開放するバイパス通路を設けた構造がある。このキャニスタでは、バイパス通路に、バイパス通路内が所定の正圧になった場合に開口する給油時開放バルブが設けられている。(たとえば特許文献1参照)。
特開平9−203353号公報
キャニスタの内部にエンジンからの負圧を作用させてパージを行う場合に、キャニスタの圧力損失が大きいと、大きな負圧が燃料タンクに作用するおそれがある。燃料タンクの耐久性等を考慮して、キャニスタの圧力損失を小さくすると、キャニスタを大容量化することが難しい。
本発明は上記事実を考慮し、パージ時のキャニスタの圧力損失を小さくすることが可能なキャニスタを得ることを課題とする。
本発明の第1の態様では、内部に収容された吸着剤により蒸発燃料の吸着及び脱離を行うキャニスタ本体と、前記キャニスタ本体を燃料タンクに連通させるためのタンク側ポートと、前記キャニスタ本体をエンジンに連通させるためのエンジン側ポートと、前記キャニスタ本体を大気と連通させるための大気側ポートと、前記キャニスタ本体の気体流路において前記エンジン側ポートと前記大気側ポートの間で前記吸着剤の一部をバイパスするバイパス流路と、前記エンジン側ポートから前記エンジンへ流れる気体の流速が所定値を超えた状態では前記バイパス流路の流量割合を増加させる流量増加部材と、を有する。
このキャニスタでは、エンジンからの負圧がエンジン側ポートからキャニスタの内部に作用することで、大気側ポートから大気が導入される。そして、キャニスタ内の吸着剤に吸着されていた蒸発燃料が脱離され、エンジンに移動する。
キャニスタ本体の気体流路では、バイパス流路により、エンジン側ポートと大気側ポートの間で、吸着剤の一部をバイパス可能である。ここで、流量増加部材は、エンジン側ポートからエンジンへ流れる気体の流速が所定値を超えた状態では、バイパス流路の流量割合を増加させる。ここでいう「流量割合」とは、エンジンの負圧により大気側ポートから導入される気体の全量に対する、バイパス流路を流れる気体の量の割合である。したがって、「増加」には、バイパス流路を流れる気体の流量がゼロから増えることを含む。
すなわち、エンジンからの負圧の増大により、キャニスタにおけるパージ時の流速が大きくなると、気体がバイパス流路をより多く流れるようになり、キャニスタの内部を通過する気体の流れの割合は少なくなる。これにより、パージ時のキャニスタにおける圧力損失が小さくなる。
本発明の第2の態様では、第1の態様において、前記キャニスタ本体の内部で、前記エンジン側ポートと前記大気側ポートの間の前記吸着剤が分割され、前記バイパス流路が、分割された前記吸着剤の間の位置と前記エンジン側ポート又は前記大気側ポートに接続されている。
エンジン側ポートと大気側ポートの間で吸着剤が分割されているので、分割された一部の吸着剤を確実にバイパス流路でバイパスする構造を実現できる。
本発明の第3の態様では、第2の態様において、前記バイパス流路が、前記分割された前記吸着剤の間の複数の位置に分岐する複数の分岐部を備え、複数の前記分岐部にそれぞれ異なる前記流速で前記流量割合を増加させる前記流量増加部材が設けられる。
これにより、分割された部分ごとに吸着剤のパージ量等の調整を行うことが可能である。たとえば、キャニスタにエンジンから作用する負圧と、吸着剤のパージ量(どの部分をどの程度パージするか)を調整することができる。
本発明の第4の態様では、第1〜第3のいずれか1つの態様において、前記流量増加部材が、前記バイパス流路に設けられた開閉弁である。
開閉弁を開閉することで、バイパス流路の気体の流量割合が多い状態と少ない状態とを確実に切り替えできる。
本発明の第5の態様では、第4の態様において、前記開閉弁が、前記エンジン側と前記大気側との圧力差で開閉する。
エンジン側と大気側との圧力差で開閉するので、簡単な構造でバイパス流路を開閉可能な構造を実現できる。
本発明の第6の態様では、第1〜第3のいずれか1つの態様において、前記流量増加部材が、前記バイパス流路の開口断面積を局所的に小さくするオリフィスである。
オリフィスを設ける簡単な構造で、バイパス流路の流量割合を増加させる構造を実現できる。
本発明の第7の態様では、第1〜第6のいずれか1つの態様において、前記バイパス流路が、前記キャニスタ本体の外部に配置される。
バイパス流路がキャニスタ本体の外部に配置されるので、内部に配置される構造と比較して、キャニスタの内部により多くの吸着剤を収容できる。
本発明は上記構成としたので、パージ時のキャニスタの圧力損失を小さくすることが可能である。
図1は第一実施形態のキャニスタを示す断面図である。 図2は第一実施形態のキャニスタを示す断面図である。 図3は第一実施形態のキャニスタを示す断面図である。 図4は第一実施形態のキャニスタにおけるベーパ流速の時間変化を定性的に示すグラフである。 図5は第二実施形態のキャニスタを示す断面図である。 図6は第二実施形態のキャニスタを示す断面図である。 図7は第二実施形態のキャニスタを示す断面図である。 図8は第三実施形態のキャニスタを示す断面図である。 図9は第四実施形態のキャニスタを示す断面図である。
本発明の第一実施形態のキャニスタ12について、図面を参照して説明する。
図1〜図3に示すように、第一実施形態のキャニスタ12は、略箱状に形成されたキャニスタ本体14を有している。キャニスタ本体14の内部には、一端壁14A及び他端壁14Bのそれぞれに対して平行に、不織布等で略板状に構成されたフィルタ膜16、18が備えられている。フィルタ膜16、18の間には、活性炭等の吸着剤24が収容されている。
フィルタ膜18と他端壁14Bの間には第一間隙26Aが構成されている。この第一間隙26Aは、後述するように、キャニスタ本体14内で気体が移動する空間である。
第一間隙26Aには、バネ28が収容されている。バネ28は、フィルタ膜18をキャニスタ本体14の内側に向かって押している。
キャニスタ本体14の一端壁14Aからは、フィルタ膜18に達する隔壁20が延出されている。この隔壁20とフィルタ膜16、18により、キャニスタ本体14内が2つの収容室30、32に分割されている。
一端壁14Aには、収容室30に対応する位置に、タンク側ポート34及びエンジン側ポート36が設けられている。タンク側ポート34には、ベーパ配管(図示省略)が接続される。ベーパ配管は、燃料タンク(図示省略)とキャニスタ本体14とを連通し、燃料タンク内の蒸発燃料を含む気体をキャニスタ本体14内に送る。
エンジン側ポート36には、パージ配管(図示省略)が接続される。パージ配管は、エンジン(図示省略)とキャニスタ本体14とを連通し、エンジンの負圧をキャニスタ本体14内に作用させる。
また、一端壁14Aには、収容室32に対応する位置に、大気側ポート38が設けられている。大気側ポート38には、キャニスタ本体14内を大気と連通する大気配管が接続される。
たとえば、燃料タンク内で蒸発燃料が発生したときは、図1に矢印F1で示すように、燃料タンク内の蒸発燃料を含む気体がキャニスタ本体14内に流入する。そして、蒸発燃料が吸着剤で吸着された後、気体は、大気側ポート38から大気配管を経て大気中に排出される。
また、エンジンの駆動中には、エンジンの負圧をエンジン側ポート36からキャニスタ本体14内に作用させることが可能である。これにより、図2に矢印F2で示すように、大気側ポート38からは大気を導入すると共に、吸着剤に吸着された蒸発燃料を脱離させることができる。脱離された蒸発燃料はエンジン側ポート36からエンジンに移動し、エンジンで燃焼される。
第一実施形態では、収容室32において、気体の流れ方向(収容室32内での矢印F1方向又は矢印F2方向)に沿って、吸着剤24が複数(図示の例では3つ)に分割されている。キャニスタ本体14の全体で見ると、タンク側ポート34(エンジン側ポート36)から大気側ポート38に向かって、容量が大きい順に、第一吸着室40A、第二吸着室40B、第三吸着室40C及び第四吸着室40Dに分割されている。第一吸着室40A、第二吸着室40B、第三吸着室40C及び第四吸着室40Dに収容される吸着剤24は、同一種類であっても良いが、異なる種類であってもよい。
ここで、燃料タンクからキャニスタ本体14内に導入された気体の流れ方向(図1の矢印F1参照)で見たとき、第一吸着室40Aと第二吸着室40Bとの間に、第一間隙26Aが位置している。また、第二吸着室40Bと第三吸着室40Cとの間に第二間隙26Bが、第三吸着室40Cと第四吸着室40Dとの間に第三間隙26Cがそれぞれ位置している。第一〜第三間隙のいずれも、キャニスタ本体14の気体の流路において、エンジン側ポート36と大気側ポート38の間に位置している。
第一実施形態では、キャニスタ本体14において第一間隙26Aの位置から、バイパス流路42が分岐している。バイパス流路42の他端は大気側ポート38(又は図示を省略した大気配管)に接続されている
バイパス流路42には、開閉弁44が設けられている。開閉弁44は、通常状態では閉弁されているが、エンジン側ポート36からエンジン側への気体の流速が、あらかじめ設定された所定値を超えると開弁される。たとえば、エンジンからの負圧がキャニスタ本体14に作用したときに、開閉弁44の位置では、エンジン側ポート36側と、大気側ポート38側とで差圧が生じる。より具体的には、図3において開閉弁44の上側に負圧が作用するのに対し、開閉弁44の下側は大気圧である。そして、エンジン側ポート36からエンジン側への気体の流速が大きくなると、これらの差圧も大きくなる。本実施形態の開閉弁44としては、たとえば、この差圧により開弁するように開弁圧が設定された開閉弁を用いることができる。
次に、本実施形態のキャニスタ12の作用を説明する。
燃料タンク(図示省略)で発生した蒸発燃料を含む気体が、ベーパ配管(図示省略)からタンク側ポート34を経てキャニスタ本体14内に流入すると、この気体は図1に矢印F1で示すようにキャニスタ本体14内を流れる。気体中の蒸発燃料はキャニスタ本体14内の吸着剤に吸着される。そして、蒸発燃料が吸着剤に吸着された後の気体が、大気側ポート38を経て、大気配管(図示省略)から大気中に排出される。
エンジン(図示省略)の駆動中は、エンジンの負圧をパージ配管(図示省略)からエンジン側ポート36を経てキャニスタ本体14の内部に作用させることができる。これにより、図2に矢印F2で示すように、大気配管から大気を取り込むことで、吸着剤に吸着された蒸発燃料を脱離(パージ)させることができる。脱離された蒸発燃料は、エンジンに移動して燃焼される。
このようにパージを行うときは、キャニスタ本体14内において、エンジン側ポート36からタンク側ポート34に向かう気体の流れ(矢印F2)が生じる。この気体の流速(パージ流速)は、エンジンの駆動状態(車両の走行状態)等に応じて変化する。
本実施形態のキャニスタ12では、バイパス流路42に設けた開閉弁44は、タンク側ポート34からエンジン側ポート36への気体の流速が、あらかじめ設定された所定値を超えると開弁されるように設定されている。
図4には、エンジンの駆動時間と、パージ流速との関係がグラフで定性的に示されている。このグラフからも、エンジンの駆動状態等に応じて、パージ流速は時間と共に変化していることが分かる。
キャニスタ本体14内には吸着剤24が収容されているので、キャニスタ本体14内で吸着剤24を気体が移動するときは圧力損失が生じる。具体的には、エンジンからの負圧がキャニスタ本体14に作用した場合に、エンジン側ポート36と大気側ポート38との間での圧力損失がある。すなわち、大気側ポート38から大気を導入するには大きな抵抗が生じ、エンジンからの負圧の一部は、燃料タンクにも作用する。
ここで、比較例として、本実施形態のバイパス流路42や開閉弁44がない構造のキャニスタを考える。比較例のキャニスタでは、エンジンからの負圧によって、キャニスタ内で気体の流速が大きくなっても、キャニスタ本体内のすべての吸着剤の圧力損失が燃料タンクに作用する。すなわち、燃料タンクにも大きな負圧が作用する。
比較例のキャニスタでは、図4に示すグラフにおいて、時間T0では、パージ流速が、想定ベーパ速度よりも小さいため、燃料タンクに作用する負圧は小さい。しかし、時間T1では、パージ流速が、想定ベーパ速度よりも大きいため、燃料タンクに作用する負圧も大きい。実際には、このような大きな負圧が燃料タンクに作用しないように、換言すれば、キャニスタの圧力損失が小さくなるように吸着剤の量を制限する必要があり、キャニスタの大容量化による性能向上は難しい。
本実施形態のキャニスタ12では、図4に示すグラフにおける時間T0では、パージ流速が想定ベーパ流速よりも小さいので、開閉弁44は閉弁状態を維持する。バイパス流路42内を気体が流れないので、キャニスタ本体14内の吸着剤をバイパスせず、すべての吸着剤をパージできる。そして、パージ速度が想定ベーパ流速に達していないので、燃料タンクに作用する負圧も小さい。
これに対し、時間T1では、パージ流速が想定ベーパ流速を超えているが、本実施形態のキャニスタ12では、この場合は開閉弁44が開弁され、バイパス流路42を流れる気体の流量割合が増大する(ゼロから一定の値になる)。そして、キャニスタ本体14内の第二吸着室40B、第三吸着室40C及び第四吸着室40Dの吸着剤24を気体がバイパスして流れる。このため、キャニスタ本体14における圧力損失が小さくなり、燃料タンクに作用する負圧も小さくなる。
本実施形態のキャニスタ12では、このように、パージ流速が想定ベーパ流速を超えている状態で、燃料タンクに作用する負圧が小さい。このため、本実施形態のキャニスタ12では、比較例のキャニスタよりも、吸着剤の量を多くし、キャニスタの大容量化による性能向上を図ることが可能である。
しかも、本実施形態のキャニスタ12においても、キャニスタ本体14内をバイパスしていない部分、具体的には、開閉弁44よりも燃料タンク側に位置する第一吸着室40Aの吸着剤24からは、蒸発燃料を脱離できる。特に、本実施形態では、燃料タンクに近い位置にある第一吸着室40Aにおいて、吸着剤をパージできる。
なお、パージ流速が想定ベーパ流速よりも小さくなった状態(図4に示すグラフにおける時間T2)では、開閉弁44は閉弁状態となる。したがって、エンジンからの負圧により、キャニスタ本体14内で気体は第四吸着室40D、第三吸着室40C、第二吸着室40B及び第一吸着室40Aを順に流れる。
次に、第二実施形態について説明する。第二実施形態において、第一実施形態と同一の要素、部材等については、同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図5〜図7に示すように、第二実施形態のキャニスタ52では、バイパス流路42(図1〜図3参照)に代えて、バイパス流路54が設けられている。
バイパス流路54は、エンジン側ポート36に接続される合流部54Aと、この合流部54Aから分岐し、第二間隙26B及び第三間隙26Cにそれぞれ接続される分岐部54B、54Cを有している。
分岐部54B、54Cには、開閉弁56B、56Cが設けられる。開閉弁56B、56Cの開弁圧は、同一であってもよいが、たとえば、大気側ポート38から遠い開閉弁56Bの開弁圧(第一開弁圧)は、開弁圧大気側ポート38に近い開閉弁56Cの開弁圧(第二開弁圧)よりも低く設定される。
上記構成とされた第二実施形態のキャニスタ52では、エンジンから作用した負圧が第一開弁圧に達していない状態では、キャニスタ本体14内の気体の流速は小さいいため、図5に示すように、開閉弁56B、56Cはいずれも閉弁されている。キャニスタ本体14内では、矢印F2で示すように、いずれの吸着剤24もバイパスすることなく気体が流れる。
エンジンから作用する負圧が第一開弁圧に達する(キャニスタ本体14内での気体の流れが速くなる)と、図6に示すように、開閉弁56Bが開弁され、バイパス流路54を流れる気体の流量割合が増大する(ゼロから一定の値になる)。これにより、矢印F4で示すように、第一吸着室40A及び第二吸着室40Bの吸着剤24をバイパスして気体が流れる。このため、すべての吸着室を気体が流れる場合と比較して、キャニスタ52の圧力損失が小さくなる。この場合、第三吸着室40C及び第四吸着室40Dには気体が流れるので、第三吸着室40C及び第四吸着室40Dの吸着剤24からは蒸発燃料を脱離できる。
さらに、エンジンから作用する負圧が第二開弁圧に達する(キャニスタ本体14内での気体の流れがさらに速くなる)と、図7に示すように、開閉弁56Bだけでなく、開閉弁56Cもが開弁される。これにより、矢印F5で示すように、第一吸着室40A、第二吸着室40B及び第三吸着室40Cの吸着剤24をバイパスして気体が流れるので、すべての吸着室を気体が流れる場合と比較して、キャニスタ52の圧力損失が小さくなる。この場合、第四吸着室40Dには気体が流れるので、第四吸着室40Dの吸着剤から蒸発燃料を脱離できる。特に、本実施形態では、大気側に近い位置にある第四吸着室40Dにおいて、吸着剤をパージできる。なお、第三吸着室40Cにおける気体の流動抵抗によっては、主に気体は第四吸着室40Dを多く流れるが、気体の一部が、矢印F6で示すように、第三吸着室40Cを流れてもよい。この場合は、第三吸着室40Cの吸着剤24をパージすることも可能である。
このように、第二実施形態のキャニスタ52では、開閉弁56B、56Cの開弁圧を適切に設定することで、特定の吸着室の吸着剤24をパージすることが可能である。たとえば、吸着室の数をさらに多くした構造であっても、開閉弁のそれぞれの開弁圧を適切に設定することで、特定の吸着室に対しパージを行うことが可能である。吸着室のそれぞれは異なる圧力損失を有するが、エンジンから作用する負圧と、パージを行う吸着室とを調整することで、パージ量の制御も可能である。
第一実施形態及び第二実施形態において、開閉弁44、56B、56Cは、上記のように圧力差で開閉するタイプに限定されない。たとえば、エンジン側ポート36等に、パージ時の気体の流速を検出する流速センサを設け、検出した流速の値に基づいて電磁的に開閉する電磁弁を設けてもよい。上記した開閉弁44、56B、56Cを用いると、流速センサが不要であり、簡単な構造で、バイパス流路42、54を開閉する構造を実現できる。また、開閉弁としても電磁的な駆動機構が不要であるので、部品点数の削減や低コスト化に寄与できる。
次に、第三実施形態について説明する。第三実施形態においても、第一実施形態又は第二実施形態と同一の要素、部材等には同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図8に示すように、第三実施形態のキャニスタ62では、第二実施形態のキャニスタ52と同様のバイパス流路54を有しているが、開閉弁56B、56Cに代えて、オリフィス64B、64Cが設けられている。オリフィス64B、64Cは、バイパス流路54の流路断面積を局所的に小さくしている。
上記構成とされた第三実施形態のキャニスタ62では、エンジンから作用する負圧が小さい状態では、オリフィス64B、64Cが、気体の流れに対し抵抗として作用するので、バイパス流路54を流れる気体の流量割合は少ない。
これに対し、エンジンから作用する負圧が大きくなっていくと、オリフィス64B、64Cは気体の流れに対し抵抗として作用するものの、気体は徐々にバイパス流路54を流れるようになる。すなわち、バイパス流路54を流れる気体の流量割合は多くなっていく。
すなわち、第三実施形態のキャニスタ62では、エンジンから作用する負圧が大きくなると、第一吸着室40A及び第二吸着室40Bの吸着剤をバイパスして流れる気体の流量割合が多くなり、キャニスタ62の圧力損失が小さくなる。なお、第三吸着室40C及び第四吸着室40Dには気体が流れるので、第三吸着室40C及び第四吸着室40Dの吸着剤から蒸発燃料を脱離できる。
第三実施形態のキャニスタ62は、流量増加部材としてオリフィス64B、64Cを用いているので、簡単な構造で、流量増加部材を構成できる。
これに対し、第一実施形態のキャニスタ12や第二実施形態のキャニスタ52では、流量増加部材として開閉弁44、56Bを用いている。開閉弁44、56Cの開弁圧を適切に設定することで、所望のパージ流速で吸着剤24の一部をバイパスする構造を実現できる。
次に、第四実施形態について説明する。第四実施形態においても、第一実施形態と同一の要素、部材等には同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
第四実施形態のキャニスタ72では、図9に示すように、収容室32内が分割されていない。そして、第一実施形態の第二吸着室40B、第三吸着室40C及び第四吸着室40Dを一体化した構造の第二吸着室40Eが構成されている。
第四実施形態のキャニスタ72は、上記以外は、第一実施形態のキャニスタ12と同一構成である。
第四実施形態のキャニスタ12では、パージ流速が想定ベーパ流速を超えていると、開閉弁44が開弁される。バイパス流路42を気体が流れ、キャニスタ本体14内の吸着剤の一部(第二吸着室40Bを気体がバイパスして流れる。このため、キャニスタ本体14における圧力損失が小さくなり、燃料タンクに作用する負圧も小さくなる。
第四実施形態は、収容室32内を分割しないので、構造を簡略化できる。
第一実施形態のキャニスタ12及び第四実施形態のキャニスタ72では、開閉弁44の開弁時であっても、パージ時に第一吸着室40Aを気体が流れる。すなわち、最も燃料タンクに近い位置にある第一吸着室40Aの吸着剤24を確実にパージすることが可能である。
これに対し、第二実施形態のキャニスタ52及び第三実施形態のキャニスタ62では、パージ時に第四吸着室40Dを気体が流れる。第四吸着室40Dは、燃料タンクから流れてきた蒸発燃料を含む気体が最後に通過する部分であり、このように気体が最後に通過する部分の吸着剤24を確実にパージすることが可能である。
上記各実施形態において、バイパス流路42、54は、キャニスタ本体14の外側に配置されている。キャニスタ本体14の内部にバイパス流路を設けた構造と比較して、キャニスタ本体14の内部を吸着剤の収容スペースとして有効に利用できる。
12 キャニスタ
14 キャニスタ本体
24 吸着剤
26A 第一間隙
26B 第二間隙
26C 第三間隙
34 タンク側ポート
36 エンジン側ポート
38 大気側ポート
40A 第一吸着室
40B 第二吸着室
40C 第三吸着室
40D 第四吸着室
42 バイパス流路
44 開閉弁(流量増加部材)
52 キャニスタ
54 バイパス流路
54B、54C 分岐部
56B、56C 開閉弁(流量増加部材)
62 キャニスタ
64B、64C オリフィス(流量増加部材)
72 キャニスタ

Claims (7)

  1. 内部に収容された吸着剤により蒸発燃料の吸着及び脱離を行うキャニスタ本体と、
    前記キャニスタ本体を燃料タンクに連通させるためのタンク側ポートと、
    前記キャニスタ本体をエンジンに連通させるためのエンジン側ポートと、
    前記キャニスタ本体を大気と連通させるための大気側ポートと、
    前記キャニスタ本体の気体流路において前記エンジン側ポートと前記大気側ポートの間で前記吸着剤の一部をバイパスするバイパス流路と、
    前記エンジン側ポートから前記エンジンへ流れる気体の流速が所定値を超えた状態では前記バイパス流路の流量割合を増加させる流量増加部材と、
    を有し、
    前記キャニスタ本体の内部で、前記エンジン側ポートと前記大気側ポートの間の前記吸着剤が分割され、
    前記バイパス流路が、分割された前記吸着剤の間の位置と前記大気側ポートに接続されているキャニスタ。
  2. 内部に収容された吸着剤により蒸発燃料の吸着及び脱離を行うキャニスタ本体と、
    前記キャニスタ本体を燃料タンクに連通させるためのタンク側ポートと、
    前記キャニスタ本体をエンジンに連通させるためのエンジン側ポートと、
    前記キャニスタ本体を大気と連通させるための大気側ポートと、
    前記キャニスタ本体の気体流路において前記エンジン側ポートと前記大気側ポートの間で前記吸着剤の一部をバイパスするバイパス流路と、
    前記エンジン側ポートから前記エンジンへ流れる気体の流速が所定値を超えた状態では前記バイパス流路の流量割合を増加させる流量増加部材と、
    を有し、
    前記キャニスタ本体の内部で、前記エンジン側ポートと前記大気側ポートの間の前記吸着剤が分割され、
    前記バイパス流路が、前記分割された前記吸着剤の間の複数の位置に分岐する複数の分岐部を備えると共に前記エンジン側ポート又は前記大気側ポートに接続され、
    複数の前記分岐部にそれぞれ前記流量増加部材が設けられるキャニスタ。
  3. 複数の前記分岐部に設けられる前記流量増加部材が、それぞれ異なる前記流速で前記流量割合を増加させる請求項2に記載のキャニスタ。
  4. 前記流量増加部材が、前記バイパス流路に設けられた開閉弁である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のキャニスタ。
  5. 前記開閉弁が、前記エンジン側と前記大気側との圧力差で開閉する請求項4に記載のキャニスタ。
  6. 前記流量増加部材が、前記バイパス流路の開口断面積を局所的に小さくする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のキャニスタ。
  7. 前記バイパス流路が、前記キャニスタ本体の外部に配置される請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のキャニスタ。
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