JP2020133503A - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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義彦 本田
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努 国吉
浩之 高橋
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浩之 高橋
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Abstract

【課題】パージ停止中の大気へのベーパの放出を抑制しつつ、パージ時のベーパの脱離効率を向上する。【解決手段】キャニスタ30は、燃料タンク14で発生したベーパがベーパ通路20を介して導入され、かつ、大気通路21を介して導入された空気とベーパとを含むパージガスがパージ通路22を介してエンジン12の吸気通路16へパージされる。吸着材50を収容しない空気室41〜43と、隣り合う両空気室との間に設けられかつ吸着材50が収容された吸着室51,52と、を直列的に有する吸着通路32aを備える。空気室41にはベーパ通路20が接続される。空気室43には大気通路21が接続される。空気室42にはパージ通路22が接続される。空気室41と空気室43とはバイパス通路36を介して接続される。バイパス通路36にはパージ時に開弁する開閉弁37が設けられる。【選択図】図1

Description

本明細書に開示の技術は、蒸発燃料処理装置に関する。詳しくは、自動車等の車両に搭載される蒸発燃料処理装置に関する。
従来、例えば特許文献1に記載されたキャニスタがある。特許文献1に記載のキャニスタにおいて、パージポートと大気ポートの間には、吸着室の一部をバイパスするバイパス通路が設けられる。バイパス通路には、パージ時の気体の流速が所定値を超えた状態でバイパス通路の流量割合を増加させる開閉弁が設けられる。したがって、パージ時に開閉弁が開弁すると、気体がバイパス流路を流れるようになり、キャニスタの内部を通過する気体の流れの割合は少なくなる。これにより、パージ時のキャニスタにおける圧力損失が小さくなる。
特開2016―31054号公報
特許文献1に記載のキャニスタによると、パージ時の気体の流速が所定値を超えるまでは開閉弁が閉弁したままになる。このため、蒸発燃料であるベーパ(例えば、ガソリンベーパ、)の濃度が高い側のタンクポート側の吸着室へは、大気ポート側の吸着材からのベーパ脱離により冷却されたパージガスしかこないため、大気ポート側の吸着材のベーパの脱離効率が低い。また、開閉弁の開弁時においては、大気ポート側の吸着室を通過した気体とバイパス通路を通過した気体との合流により流速が高められた気体が、パージポート側の吸着室を通過する。このため、パージポート側の吸着室の吸着材が急激に冷却されるため、大気ポート側の吸着材のベーパの脱離効率が低下する。
本明細書に開示の技術が解決しようとする課題は、パージ停止中の大気へのベーパの放出を抑制しつつ、パージ時のベーパの脱離効率を向上することにある。
上記課題を解決するため、本明細書が開示する技術は次の手段をとる。
第1の手段は、燃料タンクで発生したベーパがベーパ通路を介して導入され、かつ、大気通路を介して導入された空気と前記ベーパとを含むパージガスがパージ通路を介して内燃機関の吸気通路へパージされる蒸発燃料処理装置であって、前記ベーパを吸着・脱離可能な吸着材を収容しない少なくとも3つの空気室と、隣り合う両空気室との間に設けられかつ前記ベーパを吸着・脱離可能な吸着材が収容された複数の吸着室と、を直列的に有する吸着通路を備えており、前記吸着通路の一端側の空気室には前記ベーパ通路が接続されており、前記吸着通路の他端側の空気室には前記大気通路が接続されており、前記ベーパ通路側から2番目の前記空気室には前記パージ通路が接続されており、前記ベーパ通路側から1番目の前記空気室と前記パージ通路が接続された前記空気室よりも前記大気通路側に位置する空気室とは、バイパス通路を介して接続されており、前記バイパス通路にはパージ時に開弁する開閉弁が設けられている、蒸発燃料処理装置である。
第1の手段によると、パージ停止中は開閉弁が閉弁する。このため、燃料タンクで発生したベーパは、吸着通路をベーパ通路側から大気通路側へ直列的に流れることにより、複数の吸着室の吸着材に順次吸着される。これにより、パージ停止中の大気へのベーパの放出を抑制することができる。また、パージ時に開閉弁が開弁すると、大気通路を介して導入された空気(外気)は、大気通路側からパージ通路へ流れるうちに大気通路側の少なくとも1つの吸着室を通過する。一方、バイパス通路を介してベーパ通路側からパージ通路へ流れるうちにベーパ通路側の少なくとも1つの吸着室を通過する。すなわち、大気通路を介して導入された空気は、大気通路側の少なくとも1つの吸着室とベーパ通路側の少なくとも1つの吸着室とに並列的に流れる。これにより、パージ時のベーパの脱離効率を向上することができる。よって、パージ停止中の大気へのベーパの放出を抑制しつつ、パージ時のベーパの脱離効率を向上することができる。
第2の手段は、第1の手段の蒸発燃料処理装置であって、前記少なくとも3つの空気室のうちの少なくとも1つの空気室は、当該空気室に連通する前記吸着室の内形形状と同一又は略同一の内形形状を有する、蒸発燃料処理装置である。
第2の手段によると、少なくとも3つの空気室のうちの少なくとも1つの空気室から当該空気室に連通する吸着室への気体の流れ又はその逆方向への気体の流れを均一化することができる。
第3の手段は、第1又は2の手段の蒸発燃料処理装置であって、前記ベーパ通路を接続するタンクポート、前記パージ通路を接続するパージポート、及び、前記大気通路を接続する大気ポートを有するキャニスタケースにより前記吸着通路が形成されており、前記バイパス通路及び前記開閉弁は、前記キャニスタケースに一体化されている、蒸発燃料処理装置である。
第3の手段によると、キャニスタケースを車両に搭載し、キャニスタケースのタンクポートにベーパ通路、パージポートにパージ通路、及び、大気ポートに大気通路をそれぞれ接続すればよい。したがって、キャニスタケース、バイパス通路及び開閉弁を個々に車両に搭載する場合と比べて、車両への蒸発燃料処理装置の搭載性を向上することができる。
第4の手段は、燃料タンクで発生したベーパがベーパ通路を介して導入され、かつ、大気通路を介して導入された空気と前記ベーパとを含むパージガスがパージ通路を介して内燃機関の吸気通路へパージされる蒸発燃料処理装置であって、前記ベーパを吸着・脱離可能な吸着材を収容しない少なくとも2つの空気室と、隣り合う両空気室との間に設けられかつ前記ベーパを吸着・脱離可能な吸着材が収容された吸着室と、を直列的に有するタンク側吸着通路を備えており、前記ベーパを吸着・脱離可能な吸着材を収容しない少なくとも2つの空気室と、隣り合う両空気室との間に設けられかつ前記ベーパを吸着・脱離可能な吸着材が収容された吸着室と、を直列的に有する大気側吸着通路を備えており、前記タンク側吸着通路の一端側の空気室には前記ベーパ通路が接続されており、前記大気側吸着通路の一端側の空気室には前記大気通路が接続されており、前記タンク側吸着通路の他端側の空気室と前記大気側吸着通路の他端側の空気室とは、接続通路を介して接続されており、前記接続通路には前記パージ通路が接続されており、前記ベーパ通路側から1番目の前記空気室と前記大気側吸着通路の前記接続通路が接続された前記空気室よりも前記大気通路側に位置する空気室とは、バイパス通路を介して接続されており、前記バイパス通路にはパージ時に開弁する開閉弁が設けられている、蒸発燃料処理装置である。
第4の手段によると、パージ停止中は開閉弁が閉弁する。このため、燃料タンクで発生したベーパは、タンク側吸着通路、接続通路及び大気側吸着通路をベーパ通路側から大気通路側へ直列的に流れることにより、複数の吸着室の吸着材に順次吸着される。これにより、パージ停止中の大気へのベーパの放出を抑制することができる。また、パージ時に開閉弁が開弁すると、大気通路を介して導入された空気(外気)は、大気側吸着通路を流れるうちに少なくとも1つの吸着室を通過する。一方、バイパス通路を介してタンク側吸着通路を流れるうちに少なくとも1つの吸着室を通過する。すなわち、大気通路を介して導入された空気は、大気側吸着通路とタンク側吸着通路とに並列的に流れる。これにより、パージ時のベーパの脱離効率を向上することができる。よって、パージ停止中の大気へのベーパの放出を抑制しつつ、パージ時のベーパの脱離効率を向上することができる。
第5の手段は、第4の手段の蒸発燃料処理装置であって、前記少なくとも4つの空気室のうちの少なくとも1つの空気室は、当該空気室に連通する前記吸着室の内形形状と同一又は略同一の内形形状を有する、蒸発燃料処理装置である。
第5の手段によると、少なくとも4つの空気室のうちの少なくとも1つの空気室から当該空気室に連通する吸着室への気体の流れ又はその逆方向への気体の流れを均一化することができる。
第6の手段は、第4又は5の手段の蒸発燃料処理装置であって、前記ベーパ通路を接続するタンクポート、前記接続通路が接続される接続通路用ポート、及び、前記バイパス通路が接続されるバイパス通路用ポートを有するタンク側キャニスタケースにより前記タンク側吸着通路が形成されており、前記タンク側キャニスタケースは前記燃料タンク内に配置されている、蒸発燃料処理装置である。
第6の手段によると、タンク側キャニスタケースのタンクポートにベーパ通路、接続通路用ポートに接続通路、及び、バイパス通路用ポートにバイパス通路をそれぞれ接続すればよい。したがって、燃料タンクへのタンク側キャニスタケースの搭載性を向上することができる。また、内燃機関の排熱等により昇温された燃料タンク内の燃温により、タンク側キャニスタケース内の吸着材が加熱されるため、パージ時のベーパの脱離効率を向上することができる。また、ガソリンスタンド等の地下タンクに保管されていた低温の新燃料を燃料タンクに給油する際には、新燃料によりタンク側キャニスタケース内の吸着材が冷却されるため、給油時のベーパの吸着効率を向上することができる。
第7の手段は、第6の手段の蒸発燃料処理装置であって、前記タンク側キャニスタケースは前記燃料タンクの蓋部材に一体的に設けられている、蒸発燃料処理装置である。
第7の手段によると、燃料タンクに対して蓋部材を利用してタンク側キャニスタケースを容易に搭載することができる。
第8の手段は、第4〜7のいずれか1つの手段の蒸発燃料処理装置であって、前記接続通路が接続される接続通路用ポート、前記大気通路が接続される大気ポート、及び、前記バイパス通路が接続されるバイパス通路用ポートを有する大気側キャニスタケースにより前記大気側吸着通路が形成されている、蒸発燃料処理装置である。
第8の手段によると、大気側キャニスタケースを車両に搭載し、接続通路用ポートに接続通路、大気ポートに大気通路、及び、バイパス通路用ポートにバイパス通路をそれぞれ接続すればよい。したがって、車両への大気側キャニスタケースの搭載性を向上することができる。
本明細書に開示の技術によると、パージ停止中の大気へのベーパの放出を抑制しつつ、パージ時のベーパの脱離効率を向上することができる。
実施形態1にかかるベーパ処理システムを模式的に示す構成図である。 実施形態2にかかるベーパ処理システムを模式的に示す構成図である。 実施形態3にかかるベーパ処理システムを模式的に示す構成図である。 実施形態4にかかるベーパ処理システムを模式的に示す構成図である。 実施形態5にかかるベーパ処理システムを模式的に示す構成図である。 実施形態6にかかるベーパ処理システムを模式的に示す構成図である。 実施形態7にかかるベーパ処理システムを模式的に示す構成図である。 実施形態8にかかるベーパ処理システムを模式的に示す構成図である。
以下、本明細書に開示の技術を実施するための実施形態について図面を用いて説明する。
[実施形態1]
本実施形態では、内燃機関を備える自動車等の車両に搭載される蒸発燃料処理装置としてのキャニスタについて例示する。説明の都合上、キャニスタを備えるベーパ処理システムの概要を説明した後でキャニスタを説明する。
(ベーパ処理システムの概要)
図1はベーパ処理システムを模式的に示す構成図である。図1に示すように、ベーパ処理システム10は、内燃機関であるエンジン12及び燃料タンク14を備えている。エンジン12は、例えばガソリンエンジンである。エンジン12の吸気ポートには吸気通路16が接続されている。吸気通路16の空気導入側にはエアクリーナ17が設けられている、吸気通路16の途中には、スロットルバルブ18aを備えるスロットル装置18が設けられている。
キャニスタ30と燃料タンク14とは、ベーパ通路20を介して接続されている。キャニスタ30は、大気通路21を介して大気に接続されている。キャニスタ30と吸気通路16とは、パージ通路22を介して接続されている。パージ通路22にはパージ弁23が設けられている。パージ弁23は、電磁弁からなり、エンジン制御ユニット25によって開閉制御される。パージ弁23は、パージ時に開弁され、パージ時以外で閉弁される。エンジン制御ユニット25をECU25という。
(キャニスタ30)
キャニスタ30は、直進状の吸着通路32aを形成する中空筒状のキャニスタケース32を備えている。キャニスタケース32は、吸着通路32aの一端側に配置されたタンクポート33と、吸着通路32aの他端側に配置された大気ポート34と、吸着通路32aの中央部に配置されたパージポート35と、を有する。
吸着通路32aには、タンクポート33側から大気ポート34側に向かって第1空気室41、第1吸着室51、第2空気室42、第2吸着室52及び第3空気室43が直列的に設けられている。第1吸着室51及び第2吸着室52には、ベーパを吸着・脱離可能な活性炭等の吸着材50がそれぞれ収容されている。第1空気室41、第2空気室42及び第3空気室43は、吸着材50を収容しない空間とされている。隣り合う第1空気室41と第2空気室42との間に、両空気室41,42に連通する第1吸着室51が配置されている。隣り合う第2空気室42と第3空気室43との間に、両空気室42,43に連通する第2吸着室52が配置されている。
第1空気室41は本明細書でいう「吸着通路の一端側の空気室」、「ベーパ通路側から1番目の空気室」に相当する。第2空気室42は本明細書でいう「ベーパ通路側から2番目の空気室」、「パージ通路が接続された空気室」に相当する。第3空気室43は本明細書でいう「吸着通路の他端側の空気室」、「パージ通路が接続された空気室よりも大気通路側に位置する空気室」に相当する。
第1空気室41はタンクポート33に連通されている。タンクポート33には、ベーパ通路20のキャニスタ側端部が接続されている。第2空気室42はパージポート35に連通されている。パージポート35には、パージ通路22のキャニスタ側端部が接続されている。第3空気室43は大気ポート34に連通されている。大気ポート34には、大気通路21のキャニスタ側端部が接続されている。
第1空気室41、第1吸着室51、第2空気室42、第2吸着室52及び第3空気室43は、同一又は略同一の内形形状を有する。本明細書でいう「内形形状」とは、吸着通路32aの通気方向に直交する各空気室41,42,43及び各吸着室51,52の断面の内形形状をいう。
第1空気室41と第3空気室43とはバイパス通路36を介して接続されている。バイパス通路36には開閉弁37が設けられている。開閉弁37は、電磁弁からなり、ECU25によってパージ弁23と同期的に開閉制御される。すなわち、開閉弁37は、パージ時に開弁され、パージ時以外で閉弁される。バイパス通路36及び開閉弁37は、キャニスタケース32に一体化されている。
(ベーパ処理システム10の作用)
(1)パージ停止中
駐車中、給油中等のパージ停止中において、パージ弁23及び開閉弁37は閉弁されてる。この状態で、燃料タンク14内で発生したベーパは、ベーパ通路20及びタンクポート33を介してキャニスタ30のキャニスタケース32の吸着通路32aに導入される。そのベーパは、第1空気室41、第1吸着室51、第2空気室42、第2吸着室52及び第3空気室43を直列的に流れる。このとき、ベーパが両吸着室51,52の吸着材50に吸着される。ベーパが吸着材50に吸着された後の清浄な空気は、大気ポート34及び大気通路21を介して大気に放出される。図1において、パージ停止中におけるベーパの流れが実線矢印で示されている。
(2)パージ時
エンジン12の運転中にECU25によりパージ弁23及び開閉弁37が開弁されたときは、エンジン12の吸気通路16の吸気負圧がパージ通路22を介してキャニスタ30のキャニスタケース32の吸着通路32aに作用する。これにともない、大気中の空気(新気)が大気通路21及び大気ポート34を介してキャニスタケース32の吸着通路32aに導入される。その空気は、第3空気室43、第2吸着室52及び第2空気室42へ流れる一方、第3空気室43、バイパス通路36、第1空気室41、第1吸着室51及び第2空気室42へ流れる。このとき、両吸着室51,52の吸着材50からベーパが脱離されることにより、空気と混合されたパージガスとされる。そのパージガスは、パージポート35及びパージ通路22を介して吸気通路16へパージされる。図1において、パージ時における空気及びパージガスの流れが点線矢印で示されている。第2吸着室52は本明細書でいう「大気通路側の吸着室」に相当する。第1吸着室51は本明細書でいう「ベーパ通路側の吸着室」に相当する。
(実施形態1の利点)
本実施形態によると、パージ停止中は開閉弁37が閉弁する。このため、燃料タンク14で発生したベーパは、吸着通路32aをベーパ通路20側から大気通路21側へ直列的に流れることにより、両吸着室51,52の吸着材50に順次吸着される。これにより、パージ停止中の大気へのベーパの放出を抑制することができる。
また、パージ時に開閉弁37が開弁すると、大気通路21を介して導入された空気(外気)は、大気通路21側からパージ通路22へ流れるうちに第2吸着室52を通過する。一方、バイパス通路36を介してベーパ通路20側からパージ通路22へ流れるうちに第1吸着室51を通過する。すなわち、大気通路21を介して導入された空気は、両吸着室51,52に並列的に流れる。これにより、パージ時のベーパの脱離効率を向上することができる。よって、パージ停止中の大気へのベーパの放出を抑制しつつ、パージ時のベーパの脱離効率を向上することができる。
また、大気通路21を介して導入された空気は、外気であるため、パージ通路22を流れるパージガスに比べて暖かい。その暖かい空気が、両吸着室51,52に並列的に流れることにより、両吸着室51,52の吸着材50からベーパを効率良く脱離させることができると共に、吸着材50の内部の脱離むらを抑制することができる。
また、パージ時に大気通路21を介して導入された空気が直列的に流れる場合と比べて、両吸着室51,52に並列的に流れる空気の流速が低い。このため、両吸着室51,52の吸着材50の急激な冷却を抑制し、吸着材50の脱離性能の低下を抑制することができる。
また、パージ停止中は、開閉弁37の閉弁により、燃料タンク14からのべーパの並列的な流れを阻止することにより、燃料タンク14からのべーパを吸着通路32aに直列的に流すことができ、ベーパの拡散を抑制することができる。
また、パージ時は、外気(暖かい空気)が第2吸着室52だけでなく、第1吸着室51にも並列的に流れる。このため、第1吸着室51の吸着材50の吸着濃度を低下させやすく、パージ停車中の吸着許容値を大きくすることができる。
また、第1空気室41、第1吸着室51、第2空気室42、第2吸着室52及び第3空気室43は、同一又は略同一の内形形状を有する。したがって、第1空気室41から第1吸着室51への気体の流れ、第2空気室42から第2吸着室52への気体の流れ、及び、第3空気室43から第2吸着室52への気体の流れを均一化することができる。
また、タンクポート33、パージポート35及び大気ポート34を有するキャニスタケース32により吸着通路32aが形成されており、バイパス通路36及び開閉弁37がキャニスタケース32に一体化されている。これにより、キャニスタケース32を車両に搭載し、キャニスタケース32のタンクポート33にベーパ通路20、パージポート35にパージ通路22、及び、大気ポート34に大気通路21をそれぞれ接続すればよい。したがって、キャニスタケース32、バイパス通路36及び開閉弁37を個々に車両に搭載する場合と比べて、車両へのキャニスタ30の搭載性を向上することができる。
なお、各空気室41,42,43の1つ又は2つの空気室は、当該空気室に連通する吸着室51又は52の内形形状と不同でもよい。また、バイパス通路36の第3空気室43側の端部を第2空気室42に接続してもよい。また、バイパス通路36及び開閉弁37は、キャニスタケース32と別体でもよい。
[実施形態2]
本実施形態は、実施形態1に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、実施形態1と同一部位については同一符号を付して重複する説明を省略する。図2はベーパ処理システムを模式的に示す構成図である。図2に示すように、本実施形態は、実施形態1(図1参照)のキャニスタ30の第3空気室43と大気ポート34との間に、第3吸着室53及び第4空気室44が追加されたものである。
第3吸着室53及び第4空気室44は、第2吸着室52及び第3空気室43と同様に設けられている。第3吸着室53に第3空気室43及び第4空気室44が連通されている。第1空気室41と第4空気室44とがバイパス通路36を介して接続されている。図2において、パージ停止中におけるベーパの流れが実線矢印で示されており、パージ時における空気及びパージガスの流れが点線矢印で示されている。第4空気室44は本明細書でいう「吸着通路の他端側の空気室」、「パージ通路が接続された空気室よりも大気通路側に位置する空気室」に相当する。
(実施形態2の利点)
本実施形態によると、実施形態1と比べて、第3吸着室53が追加されたことによりベーパの吸着量を増加させることができる。
[実施形態3]
本実施形態は、実施形態2に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、実施形態1と同一部位については同一符号を付して重複する説明を省略する。図3はベーパ処理システムを模式的に示す構成図である。図3に示すように、本実施形態では、実施形態2(図2参照)バイパス通路36の第4空気室44側の端部が第3空気室43に接続されている。図3において、パージ停止中におけるベーパの流れが実線矢印で示されており、パージ時における空気及びパージガスの流れが点線矢印で示されている。
(実施形態3の利点)
本実施形態によると、実施形態2に比べ、バイバス通路36の通路長さを短縮することができる。また、パージ時において、大気通路21を介して導入された空気は、第3吸着室53を経てから第2吸着室52及び第1吸着室51に並列的に流れる。このため、両吸着室51,52に対して第3吸着室53を経たパージ空気を均等に分配し、両吸着室51,52の吸着材50のベーパを均等に脱離することができる。また、第3吸着室53の吸着材50は、他の吸着室51,52の吸着材50と比べてベーパ吸着量が少ないため、第3吸着室53を空気が通過したとしてもその空気の温度低下は小さく、他の吸着室51,52の吸着材50のベーパの脱離性能への影響は小さい。
[実施形態4]
本実施形態は、実施形態2のキャニスタ30に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明を省略する。実施形態2の変更にかかる部位には100番台の符号を付す。図4はベーパ処理システムを模式的に示す構成図である。図4に示すように、本実施形態のキャニスタ130は、実施形態2(図2参照)のキャニスタケース32をキャニスタケース132に変更したものである。
キャニスタケース132は中空箱状に形成されている。キャニスタケース132には、仕切壁132bが設けられており、略U字状の吸着通路132aが形成されている。キャニスタケース132の吸着通路132aの一端側にタンクポート133、吸着通路132aの他端側に大気ポート134、吸着通路132aの折り返し側にパージポート135がそれぞれ配置されている。
吸着通路132aの一方(図4において上側)の直進通路には、第1空気室141及び第1吸着室151が配置されている。第1空気室141はタンクポート133に連通されている。吸着通路132aの他方(図4において下側)の直進通路には、第2吸着室152、第3空気室143、第3吸着室153及び第4空気室144が配置されている。第4空気室144は大気ポート134に連通されている。吸着通路132aの折り返し通路には第2空気室142が配置されている。第2空気室142はパージポート135に連通されている。第2空気室142は、第1吸着室151及び第2吸着室152の両方に連通されている。
第1空気室141と第4空気室144とはバイパス通路136を介して接続されている。バイパス通路136には開閉弁137が設けられている。バイパス通路136及び開閉弁137は、キャニスタケース132に一体化されている。図4において、パージ停止中におけるベーパの流れが実線矢印で示されており、パージ時における空気及びパージガスの流れが点線矢印で示されている。なお、バイパス通路136及び開閉弁137は、キャニスタケース132と別体でもよい。
第1空気室141は本明細書でいう「吸着通路の一端側の空気室」、「ベーパ通路側から1番目の空気室」に相当する。第2空気室142は本明細書でいう「ベーパ通路側から2番目の空気室」、「パージ通路が接続された空気室」に相当する。第3空気室143は本明細書でいう「吸着通路の他端側の空気室」、「パージ通路が接続された空気室よりも大気通路側に位置する空気室」に相当する。第4空気室144は本明細書でいう「吸着通路の他端側の空気室」、「パージ通路が接続された空気室よりも大気通路側に位置する空気室」に相当する。
(実施形態4の利点)
本実施形態によると、キャニスタケース132の吸着通路132aの直進方向(図4において左右方向)の通路長さを短縮することができ、車両等への搭載性を向上することができる。
また、第1空気室141及び第1吸着室151は同一又は略同一の内形形状を有する。したがって、第1空気室141から第1吸着室151への気体の流れを均一化することができる。
また、第2吸着室152、第3空気室143、第3吸着室153及び第4空気室144は、同一又は略同一の内形形状を有する。したがって、第3空気室143から第3吸着室153への気体の流れ、第4空気室144から第3吸着室153への気体の流れ、及び、第3空気室143から第2吸着室152への気体の流れを均一化することができる。
[実施形態5]
本実施形態は、実施形態4に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、実施形態4と同一部位については同一符号を付して重複する説明を省略する。図5はベーパ処理システムを模式的に示す構成図である。図5に示すように、本実施形態は、実施形態4(図4参照)のキャニスタケース132の一側(図5において下側)に補助仕切壁132cが設けられており、折り返し状の通路が追加形成されている。すなわち、吸着通路132aが略Z字状に形成されている。
吸着通路132aの追加側(最下側)の直進通路には、第4吸着室154及び第5空気室145が配置されている。第5空気室145に大気ポート134が連通されている。吸着通路132aの追加側の折り返し通路には第4空気室144が配置されている。第4空気室144は、第3吸着室153及び第4吸着室154の両方に連通されている。大気ポート134は第5空気室145と連通されている。図5において、パージ停止中におけるベーパの流れが実線矢印で示されており、パージ時における空気及びパージガスの流れが点線矢印で示されている。第5空気室145は本明細書でいう「吸着通路の他端側の空気室」、「パージ通路が接続された空気室よりも大気通路側に位置する空気室」に相当する。
(実施形態5の利点)
本実施形態によると、実施形態4と比べて、第4吸着室154が追加されたことによりベーパの吸着量を増加させることができる。
また、第5空気室145及び第4吸着室154は同一又は略同一の内形形状を有する。したがって、第5空気室145から第4吸着室154への気体の流れを均一化することができる。
[実施形態6]
本実施形態は、実施形態4のキャニスタ130に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明を省略する。実施形態4の変更にかかる部位には200番台の符号を付す。図6はベーパ処理システムを模式的に示す構成図である。
燃料タンク14に関連する構成ついて付記しておく。図6に示すように、燃料タンク14内には、タンク内の燃料をエンジン12へ供給する燃料供給装置としての燃料ポンプモジュール60が配置されている。燃料ポンプモジュール60は、燃料タンク14の上面側開口部を閉鎖する蓋部材62を備えている。蓋部材62は、燃料タンク14内外を連通するベーパ通路20を備えている。ベーパ通路20には、カットオフバルブ64、タンク内圧制御弁66等が備えられている。カットオフバルブ64は、燃料の浮力によって開閉し、車両の横転時にタンク内燃料の流出を防止する。タンク内圧制御弁66は、燃料タンク14のタンク内圧を制御する。
本実施形態のキャニスタ230は、実施形態4(図4参照)のキャニスタケース132が、燃料タンク14の外部に配置される大気側キャニスタケースA232と、燃料タンク14の内部に配置されるタンク側キャニスタケースT232とに分割されている。これにともない、実施形態4(図4参照)の第2空気室142が大気側第2空気室A242とタンク側第2空気室T242とに分割されている。
タンク側キャニスタケースT232は、蓋部材62の下面側に一体的に設けられている。タンク側キャニスタケースT232は、燃料タンク14内に配置されている。タンク側キャニスタケースT232は中空箱状に形成されている。タンク側キャニスタケースT232には、仕切壁T232bが設けられており、略U字状のタンク側吸着通路T232aが形成されている。タンク側キャニスタケースT232のタンク側吸着通路T232aの一端側にタンクポート233及びバイパス通路用ポートT238、タンク側吸着通路T232aの他端側に接続通路用ポートT239がそれぞれ配置されている。タンクポート233、バイパス通路用ポートT238及び接続通路用ポートT239は、蓋部材62の上面側に突出されている。タンクポート233は、蓋部材62のベーパ通路20を介して燃料タンク14内と連通されている。
タンク側吸着通路T232aの一端側には第1空気室241が配置されている。タンク側吸着通路T232aの他端側にはタンク側第2空気室T242が配置されている。両空気室241,T242の間には第1吸着室251が配置されている。第1空気室241はタンクポート233及びバイパス通路用ポートT238に連通されている。タンク側第2空気室T242は接続通路用ポートT239に連通されている。第1吸着室251は、仕切壁T232bを取り囲む略U字状に形成されている。第1空気室241及びタンク側第2空気室T242は、第1吸着室251の両端部の内形形状と同一又は略同一の内形形状を有する。
大気側キャニスタケースA232はタンク外に配置されている。大気側キャニスタケースA232には、直進状の大気側側吸着通路A232aが形成されている。大気側キャニスタケースA232は、大気側側吸着通路A232aの一端側に配置された大気ポート234及びバイパス通路用ポートA238と、大気側側吸着通路A232aの他端側に配置された接続通路用ポートA239と、を有する。
大気側側吸着通路A232aには、接続通路用ポートA239側から大気ポート234及びバイパス通路用ポートA238側に向かって大気側第2空気室A242、第2吸着室252、第3空気室243、第3吸着室253及び第4空気室244が直列的に配置されている。大気側第2空気室A242は接続通路用ポートA239に連通されている。第4空気室244は大気ポート234及びバイパス通路用ポートA238に連通されている。大気側第2空気室A242、第2吸着室252、第3空気室243、第3吸着室253及び第4空気室244は、同一又は略同一の内形形状を有する。
タンク側キャニスタケースT232のバイパス通路用ポートT238と大気側キャニスタケースA232のバイパス通路用ポートA238とはバイパス通路236を介して接続されている。すなわち、第1空気室241と第4空気室244とはバイパス通路236を介して接続されている。バイパス通路236には開閉弁237が設けられている。
タンク側キャニスタケースT232の接続通路用ポートT239と大気側キャニスタケースA232の接続通路用ポートA239とは接続通路270を介して接続されている。すなわち、タンク側第2空気室T242と大気側第2空気室A242とは接続通路270を介して接続されている。接続通路270には、接続通路270から分岐するパージポート235が設けられている。図6において、パージ停止中におけるベーパの流れが実線矢印で示されており、パージ時における空気及びパージガスの流れが点線矢印で示されている。
第1空気室241は本明細書でいう「タンク側吸着通路の一端側の空気室」、「ベーパ通路側から1番目の空気室」に相当する。タンク側第2空気室T242は本明細書でいう「タンク側吸着通路の他端側の空気室」に相当する。大気側第2空気室A242は本明細書でいう「大気側吸着通路の他端側の空気室」に相当する。第3空気室243は本明細書でいう「接続通路が接続された空気室よりも大気通路側に位置する空気室」に相当する。第4空気室244は本明細書でいう「大気側吸着通路の一端側の空気室」、「接続通路が接続された空気室よりも大気通路側に位置する空気室」に相当する。
(実施形態6の利点)
本実施形態によると、タンク側キャニスタケースT232において、第1空気室241及びタンク側第2空気室T242は、第1吸着室251の両端部の内形形状と同一又は略同一の内形形状を有する。したがって、第1空気室241から第1吸着室251への気体の流れ、及び、タンク側第2空気室T242から第1吸着室251への気体の流れ、を均一化することができる。
また、大気側キャニスタケースA232において、タンク側第2空気室T242、第2吸着室252、第3空気室243、第3吸着室253及び第4空気室244は、同一又は略同一の内形形状を有する。したがって、タンク側第2空気室T242から第2吸着室252、第3空気室243から第3吸着室253への気体の流れ、第4空気室244から第3吸着室253への気体の流れ、及び、第3空気室243から第2吸着室252への気体の流れ、を均一化することができる。
また、タンクポート233、バイパス通路用ポートT238及び接続通路用ポートT239を有するタンク側キャニスタケースT232によりタンク側吸着通路T232aが形成されており、タンク側キャニスタケースT232は燃料タンク14内に配置されている。したがって、タンク側キャニスタケースT232のタンクポート233にベーパ通路20、接続通路用ポートT239に接続通路270、及び、バイパス通路用ポートT238にバイパス通路236をそれぞれ接続すればよい。したがって、燃料タンク14へのタンク側キャニスタケースT232の搭載性を向上することができる。また、エンジン12の排熱等により昇温された燃料タンク14内の燃温により、タンク側キャニスタケースT232内の吸着材50が加熱されるため、パージ時のベーパの脱離効率を向上することができる。また、ガソリンスタンド等の地下タンクに保管されていた低温の新燃料を燃料タンク14に給油する際には、新燃料によりタンク側キャニスタケースT232内の吸着材50が冷却されるため、給油時のベーパの吸着効率を向上することができる。また、タンク側キャニスタケースT232を燃料タンク14外に配置する場合と比べて、ベーパ通路20にかかる配管長を短縮することができる。
また、タンク側キャニスタケースT232は燃料タンク14の蓋部材62に一体的に設けられている。したがって、燃料タンク14に対して蓋部材62を利用してタンク側キャニスタケースT232を容易に搭載することができる。
また、接続通路用ポートA239、大気ポート234及びバイパス通路用ポートA238を有する大気側キャニスタケースA232により大気側吸着通路A232aが形成されている。したがって、大気側キャニスタケースA232を車両に搭載し、接続通路用ポートT239に接続通路270、大気ポート234に大気通路21、及び、バイパス通路用ポートT238にバイパス通路236をそれぞれ接続すればよい。したがって、車両への大気側キャニスタケースA232の搭載性を向上することができる。
[実施形態7]
本実施形態は、実施形態6に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、実施形態4と同一部位については同一符号を付して重複する説明を省略する。図7はベーパ処理システムを模式的に示す構成図である。図7に示すように、本実施形態は、実施形態6(図6参照)の大気側キャニスタケースA232の第4空気室244と大気ポート234との間に第4吸着室254及び第5空気室245が追加されたものである。
大気側キャニスタケースA232の一側(図7において左側)には、仕切壁132bが設けられており、直進通路が追加形成されている。すなわち、大気側吸着通路A232aが略U字状に形成されている。
大気側吸着通路A232aの追加側(左側)の直進通路には、第4吸着室254及び第5空気室245が配置されている。第5空気室245に大気ポート234が連通されている。大気側吸着通路A232aの追加側の折り返し通路には第4空気室244が配置されている。第4空気室244は、第3吸着室153及び第4吸着室254の両方に連通されている。図7において、パージ停止中におけるベーパの流れが実線矢印で示されており、パージ時における空気及びパージガスの流れが点線矢印で示されている。第5空気室245は本明細書でいう「大気側吸着通路の一端側の空気室」、「接続通路が接続された空気室よりも大気通路側に位置する空気室」に相当する。
(実施形態7の利点)
本実施形態によると、実施形態6と比べて、第4吸着室254が追加されたことによりベーパの吸着量を増加させることができる。
また、第5空気室245及び第4吸着室254は同一又は略同一の内形形状を有する。したがって、第5空気室245から第4吸着室254への気体の流れを均一化することができる。
[実施形態8]
本実施形態は、実施形態6に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、実施形態4と同一部位については同一符号を付して重複する説明を省略する。図8はベーパ処理システムを模式的に示す構成図である。図8に示すように、本実施形態は、実施形態6(図6参照)の大気側キャニスタケースA232の第3吸着室253と第4空気室244が省略されたものである。第3空気室243には、大気ポート234及びバイパス通路用ポートA238が連通されている。図8において、パージ停止中におけるベーパの流れが実線矢印で示されており、パージ時における空気及びパージガスの流れが点線矢印で示されている。第4空気室243は本明細書でいう「大気側吸着通路の一端側の空気室」、「接続通路が接続された空気室よりも大気通路側に位置する空気室」に相当する。
(実施形態8の利点)
本実施形態によると、大気側キャニスタケースA232の内部構造を簡素化することができる。
[他の実施形態]
本明細書に開示の技術は、前記した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の形態で実施可能である。
12 エンジン(内燃機関)
14 燃料タンク
16 吸気通路
20 ベーパ通路
21 大気通路
22 パージ通路
30 キャニスタ(蒸発燃料処理装置)
32 キャニスタケース
32a 吸着通路
33 タンクポート
34 大気ポート
35 パージポート
36 バイパス通路
37 開閉弁
41 第1空気室
42 第2空気室
43 第3空気室
44 第4空気室
50 吸着材
51 第1吸着室
52 第2吸着室
53 第3吸着室
62 蓋部材
130 キャニスタ(蒸発燃料処理装置)
132 キャニスタケース
132a 吸着通路
133 タンクポート
134 大気ポート
135 パージポート
136 バイパス通路
137 開閉弁
141 第1空気室
142 第2空気室
143 第3空気室
144 第4空気室
145 第5空気室
151 第1吸着室
152 第2吸着室
153 第3吸着室
154 第4吸着室
230 キャニスタ
233 タンクポート
236 バイパス通路
237 開閉弁
241 第1空気室
243 第3空気室
244 第4空気室
245 第5空気室
251 第1吸着室
252 第2吸着室
253 第3吸着室
254 第4吸着室
270 接続通路
A232 大気側キャニスタケース
A232a 大気側吸着通路
A238 バイパス通路用ポート
A239 接続通路用ポート
T232 タンク側キャニスタケース
T232a タンク側吸着通路
T238 バイパス通路用ポート
T239 接続通路用ポート
T242 タンク側第2空気室

Claims (8)

  1. 燃料タンクで発生したベーパがベーパ通路を介して導入され、かつ、大気通路を介して導入された空気と前記ベーパとを含むパージガスがパージ通路を介して内燃機関の吸気通路へパージされる蒸発燃料処理装置であって、
    前記ベーパを吸着・脱離可能な吸着材を収容しない少なくとも3つの空気室と、隣り合う両空気室との間に設けられかつ前記ベーパを吸着・脱離可能な吸着材が収容された複数の吸着室と、を直列的に有する吸着通路を備えており、
    前記吸着通路の一端側の空気室には前記ベーパ通路が接続されており、
    前記吸着通路の他端側の空気室には前記大気通路が接続されており、
    前記ベーパ通路側から2番目の前記空気室には前記パージ通路が接続されており、
    前記ベーパ通路側から1番目の前記空気室と前記パージ通路が接続された前記空気室よりも前記大気通路側に位置する空気室とは、バイパス通路を介して接続されており、
    前記バイパス通路にはパージ時に開弁する開閉弁が設けられている、蒸発燃料処理装置。
  2. 請求項1に記載の蒸発燃料処理装置であって、
    前記少なくとも3つの空気室のうちの少なくとも1つの空気室は、当該空気室に連通する前記吸着室の内形形状と同一又は略同一の内形形状を有する、蒸発燃料処理装置。
  3. 請求項1又は2に記載の蒸発燃料処理装置であって、
    前記ベーパ通路を接続するタンクポート、前記パージ通路を接続するパージポート、及び、前記大気通路を接続する大気ポートを有するキャニスタケースにより前記吸着通路が形成されており、
    前記バイパス通路及び前記開閉弁は、前記キャニスタケースに一体化されている、蒸発燃料処理装置。
  4. 燃料タンクで発生したベーパがベーパ通路を介して導入され、かつ、大気通路を介して導入された空気と前記ベーパとを含むパージガスがパージ通路を介して内燃機関の吸気通路へパージされる蒸発燃料処理装置であって、
    前記ベーパを吸着・脱離可能な吸着材を収容しない少なくとも2つの空気室と、隣り合う両空気室との間に設けられかつ前記ベーパを吸着・脱離可能な吸着材が収容された吸着室と、を直列的に有するタンク側吸着通路を備えており、
    前記ベーパを吸着・脱離可能な吸着材を収容しない少なくとも2つの空気室と、隣り合う両空気室との間に設けられかつ前記ベーパを吸着・脱離可能な吸着材が収容された吸着室と、を直列的に有する大気側吸着通路を備えており、
    前記タンク側吸着通路の一端側の空気室には前記ベーパ通路が接続されており、
    前記大気側吸着通路の一端側の空気室には前記大気通路が接続されており、
    前記タンク側吸着通路の他端側の空気室と前記大気側吸着通路の他端側の空気室とは、接続通路を介して接続されており、
    前記接続通路には前記パージ通路が接続されており、
    前記ベーパ通路側から1番目の前記空気室と前記大気側吸着通路の前記接続通路が接続された前記空気室よりも前記大気通路側に位置する空気室とは、バイパス通路を介して接続されており、
    前記バイパス通路にはパージ時に開弁する開閉弁が設けられている、蒸発燃料処理装置。
  5. 請求項4に記載の蒸発燃料処理装置であって、
    前記少なくとも4つの空気室のうちの少なくとも1つの空気室は、当該空気室に連通する前記吸着室の内形形状と同一又は略同一の内形形状を有する、蒸発燃料処理装置。
  6. 請求項4又は5に記載の蒸発燃料処理装置であって、
    前記ベーパ通路を接続するタンクポート、前記接続通路が接続される接続通路用ポート、及び、前記バイパス通路が接続されるバイパス通路用ポートを有するタンク側キャニスタケースにより前記タンク側吸着通路が形成されており、
    前記タンク側キャニスタケースは前記燃料タンク内に配置されている、蒸発燃料処理装置。
  7. 請求項6に記載の蒸発燃料処理装置であって、
    前記タンク側キャニスタケースは前記燃料タンクの蓋部材に一体的に設けられている、蒸発燃料処理装置。
  8. 請求項4〜7のいずれか1つに記載の蒸発燃料処理装置であって、
    前記接続通路が接続される接続通路用ポート、前記大気通路が接続される大気ポート、及び、前記バイパス通路が接続されるバイパス通路用ポートを有する大気側キャニスタケースにより前記大気側吸着通路が形成されている、蒸発燃料処理装置。
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