JP6127328B2 - 包装材及び包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、台紙に設けられた熱収縮性を有する筒状フィルムによって商品を保持し、吊り下げ展示などを可能にする包装材、及びその包装材に商品を保持させた包装体に関する。
従来、台紙に設けられた熱収縮性のフィルムで商品を保持する包装材が知られている(特許文献1)。かかる特許文献1の包装材は、接合させる前側台紙部と後側台紙部に打抜き孔を穿設した台紙と、打抜き孔を被覆するように台紙面に貼着され、打抜き孔より外方に向けて突出する収納空間を形成した熱収縮性のフィルムと、からなり、収納空間内に収納された商品を前記フィルムの熱収縮力によって保持可能である。かかる包装材は、前側台紙部及び後側台紙部の間に強固に固着された熱収縮性フィルムが商品の周囲に密着することにより、商品を保持している。特許文献1によれば、前側台紙部及び後側台紙部の各打抜き孔から商品を視認できる包装材が提供される。
特許文献1の包装材は、熱収縮性のフィルムを予熱した後、成形型の下部に形成された吸引孔により成形型内の空気を吸引して熱収縮性のフィルムを引き伸ばし、打抜き孔から収納空間を外方に突出させることによって得ることができる。
このように特許文献1の包装材にあっては、その製造工程が複雑であるという問題点がある。さらに、特許文献1の包装材は、熱収縮性のフィルムが商品に密着しているので、それから商品を取り出す際には、熱収縮性フィルムを破る必要がある。しかしながら、前記包装材においては、熱収縮性のフィルムが前側台紙部及び後側台紙部の間に強固に固着されているので、台紙から熱収縮性のフィルムを剥がした後、熱収縮性のフィルムを破らなければならない。このため、前記包装材は、商品を取り出し難いという問題点もある。
実開昭61−11559号のマイクロフィルム
本発明の第1の目的は、商品を視認可能に保持できる上、簡易に製造できる包装材及び商品を視認できる包装体を提供することである。
本発明の第2の目的は、商品を容易に取り出し可能に保持できる包装材、及び、商品を容易に取り出すことができる包装体を提供することである。
本発明の第1の包装材は、前後のシート体を有する台紙と、前記前後のシート体の間に介在され、且つ内部に商品を保持可能な筒状フィルムと、を有する包装材であって、前記前後のシート体が、相互に離反可能であり、前記筒状フィルムが、熱収縮性を有し、且つ少なくとも一端側に開口端を有し、前記筒状フィルムの外面の前記開口端の付近が、前側のシート体に接合され、且つ、その接合箇所から周方向にずれた外面の開口端の付近が、後側のシート体に接合されていると共に、前記筒状フィルムには、前記開口端の付近であって前後のシート体に接合されていない部分に、脆弱部が形成されており、前記前後のシート体のうち少なくとも一方のシート体に、窓部が形成されている。
発明の好ましい第1の包装材は、前記前後のシート体が、前記筒状フィルムの一端側とは反対側に対応する端部において連結されており、前記脆弱部が、前記筒状フィルムの開口端の付近から、前記筒状フィルムの軸線方向に延びて形成されている。
本発明の好ましい第1の包装材は、前記脆弱部が、前記筒状フィルムに周方向において間隔を開けて2つ形成されており、前記2つの脆弱部が、前記筒状フィルムの開口端の付近から筒状フィルムの軸線方向に延び、前記2つの脆弱部の間において前記筒状フィルムと一方のシート体が接合されている。
本発明の第2の包装材は、前後のシート体を有する台紙と、前記前後のシート体の間に介在され、且つ内部に商品を保持可能な筒状フィルムと、を有する包装材であって、前記筒状フィルムが、熱収縮性を有し、且つ少なくとも一端側に開口端を有し、前記筒状フィルムの外面の前記開口端の付近が、前側のシート体に接合され、且つ、その接合箇所から周方向にずれた外面の開口端の付近が、後側のシート体に接合され、前記前後のシート体に、窓部がそれぞれ形成されており、前記筒状フィルムが、それぞれの窓部を塞いで前記前後のシート体の間に介在されている。
本発明の第3の包装材は、前後のシート体を有する台紙と、前記前後のシート体の間に介在され、且つ内部に商品を保持可能な筒状フィルムと、を有する包装材であって、前記筒状フィルムが、熱収縮性を有し、且つ少なくとも一端側に開口端を有し、前記筒状フィルムの外面の前記開口端の付近が、前側のシート体に接合され、且つ、その接合箇所から周方向にずれた外面の開口端の付近が、後側のシート体に接合され、少なくとも前側のシート体に、窓部が形成されており、前記筒状フィルムが、前記前側のシート体の内面のうち、前記窓部の上縁近傍及び下縁近傍の内面のそれぞれに接合されている。
本発明の第4の包装材は、前後のシート体を有する台紙と、前記前後のシート体の間に介在され、且つ内部に商品を保持可能な筒状フィルムと、を有する包装材であって、前記筒状フィルムが、熱収縮性を有し、且つ少なくとも一端側に開口端を有し、前記筒状フィルムの外面の前記開口端の付近が、前側のシート体に接合され、且つ、その接合箇所から周方向にずれた外面の開口端の付近が、後側のシート体に接合され、前記前後のシート体のうち少なくとも一方のシート体に、窓部が形成されており、前記前後のシート体が、前記筒状フィルムの一端側において相互に離反可能で、且つ、前記筒状フィルムの一端側とは反対側において、底シート体を介して連結されている。
本発明の別の局面によれば、包装体を提供する。
本発明の包装体は、前記何れかの包装材と、前記包装材の筒状フィルムを熱収縮させることによりその内部に保持された商品と、を有する。
本発明の包装材は、台紙と熱収縮性の筒状フィルムとを用いて簡単に製造でき、筒状フィルムを収縮させることにより、商品を視認可能に保持できる。さらに、かかる包装材を用いて商品を保持させた包装体は、前記シート体を離反させることにより、脆弱部から筒状フィルムを容易に破断できる構成とすることができる。このため、本発明の包装体は、容易に開封して商品を取り出すことができる。
本発明の第1実施形態に係る包装材の斜視図。 同包装材の前側のシート体を展開した状態の斜視図であって、併せてそれに商品を保持させて包装体を作製する過程を説明するための斜視図。 図1のIII−III線で切断した断面図。 第1実施形態の包装体の正面図。 同包装体の右側面図。 本発明の第2実施形態に係る包装体の正面図。 同包装体の右側面図。 本発明の第3実施形態に係る包装体の左側面図。 本発明の第4実施形態に係る包装体の左側面図。 第5実施形態に係る包装体の左側面図。 本発明の第6実施形態に係る包装材の斜視図であって、前側のシート体を展開した状態の斜視図。
[第1実施形態]
図1は本発明の第1実施形態に係る包装材1の斜視図であり、図2はその包装材1を用いて包装体2の作製状況を説明するための斜視図であり、図3は図1の切断面線III−IIIから見た断面図であり、図4及び図5は前記包装材1に商品を保持させた包装体2の正面図及び右側面図である。
前記包装体2は、前記包装材1に商品3を保持することによって構成される。前記包装材1は、台紙4と、筒状フィルム5と、を有する。
図1及び図2では、前記筒状フィルム5は、外形線の他に、後述する接合部やミシン目などの構造的な特徴部分のみを示している。なお、図1では、後述の2枚のシート体41,42が密着した状態ではなく、所定の角度を持って相互に開いた状態で示している。図1、図4及び図5において、上方を+Z、下方を−Z、右方を+X、左方を−X、前方を+Y、後方を−Yとしている。本明細書において、台紙4の外形線で描かれる面積が最も大きくなる方向から見た面を、台紙の前面及び後面(前面の反対面)とし、その前面から90度回った位置から見た面を、側面とする。また、前記上方及び下方は、包装体2を吊り下げた状態又は床置きにした状態を基準とする。
本発明の包装材1の台紙4は、少なくとも前後のシート体41,42で構成される。図1乃至図5で示す包装材1では、前記台紙4は、相互に離反可能な前後のシート体41,42(2枚のシート体)で構成されている。好ましくは、前記シート体41,42は、他端部(図示例では下方部)が相互に連結されて、少なくとも一端部(図示例では上方部)が相互に開閉可能である。前記前後のシート体41,42の間に、前記筒状フィルム5が介在されている。前側は、+Y側で、後側は、−Y側である。
前記2枚のシート体41,42のうち、少なくとも何れか一方のシート体の面内には、窓部6が形成されている。この窓部6は、筒状フィルム5に保持された商品3を外部に露出させる部分であり、かかる窓部6を有する包装材1は、商品3を視認可能に保持できる。
前記筒状フィルム5は、熱収縮性を有するフィルムを筒状に形成した筒状体からなる。
前記筒状フィルム5の内部は、商品3を保持する収納部となる。前記筒状フィルム5は、少なくとも一端側に開口端54を有する。本実施形態では、筒状フィルム5は、一端側の開口端54と他端側(他端側は、筒状フィルム5の軸線方向における前記一端側と反対側である)の開口端58とを有する。以下、用語を区別するため、一端側の開口端54を「一端開口端54」といい、他端側の開口端58を「他端開口端58」という場合がある。もっとも、筒状フィルム5は、両端に開口を有する形態に限定されず、例えば、一端側に開口端54を有し、他端側が閉塞された形態であってもよい。
前記筒状フィルム5の外面のうち一端開口端54の付近が、前側のシート体41に接合され、且つ、その接合箇所から筒状フィルム5の周方向にずれた一端開口端54の付近の外面が、後側のシート体42に接合される。好ましくは、前記筒状フィルム5の外面のうち一端開口端54及び他端開口端58の付近が、前側のシート体41に接合され、且つ、その接合箇所から周方向にずれた一端開口端54及び他端開口端58の付近の外面が、後側のシート体42に接合される。また、前側のシート体41の面内に、窓部6が形成されており、筒状フィルム5が前記窓部6を塞ぐように前記2枚のシート体41,42の間に介在される。好ましくは、前後のシート体41,42の面内に、窓部6,6がそれぞれ形成されており、筒状フィルム5がそれぞれの窓部6,6を塞ぐように前記2枚のシート体41,42の間に介在されている。
さらに、前記筒状フィルム5には、一端開口端54の付近であって前記2つのシート体41,42に接合されていない部分に、脆弱部56,57が形成されている。したがって、前記2枚のシート体41,42の一端部側(上方部側)を相互に離反させることで、前記筒状フィルム5は前記脆弱部56,57から破断する。以下、各部の詳細について説明する。
(台紙)
第1実施形態の台紙4は、上述のように前後のシート体41,42で構成される。図1乃至図5の例では、1枚の所要幅の帯状のシート材を長手方向(図示例では、Z方向)の略中央部の折れ線43で折り返すことにより、一端部52(シート体41,42の一端部は、前記筒状フィルム5の一端側に対応する端部である)が相互に離反可能な前後のシート体41,42が構成されている。もっとも、別個独立したシート材を他端部53(シート体41,42の他端部は、前記筒状フィルム5の他端側に対応する端部である)において連結することにより、一端部52において相互に離反可能な前後のシート体41,42からなる台紙4が構成されてもよい。或いは、別個独立した2枚のシート体41,42をいずれの部位でも連結せず、シート体41,42が独立した状態で台紙4が構成されていてもよい。或いは、1枚の所要幅の帯状シートのシート材を短手方向(図示例では、X方向)に折り返すことにより、側端部において相互に離反可能な前後のシート体41,42からなる台紙4が構成されていてもよい。前記台紙4は、相互に離反可能な少なくとも前後2枚のシート体41,42を備えていればよい。
前記シート体41,42の少なくとも外面には、必要に応じて、商標や商品説明などのデザインが印刷などによって表示される(デザインは図示せず)。前記シート体41,42を構成するシート材は、特に限定されず、例えば、紙、樹脂シート、金属薄板及びこれらの積層シートなどを適宜用いることができる。このようにシート体41,42の材質は、特に制限がないが、シート体41,42は可撓性を有するシート材から構成されることが好ましい。
図示例では、前後のシート体41,42は、略長方形状に形成されている。前記シート体41,42は、同じ大きさでもよいが、図示例では、後側のシート体42の上辺が前側のシート体41の上辺よりも上方に突出するように、後側のシート体42が前側のシート体41よりも長く形成されている。従って、後側のシート体42に対して前側のシート体41を折れ線43にて折り返し且つそれらのシート体41,42を重ねると、後側のシート体42は、図2の仮想線44で示す部分まで前側のシート体41によって覆われる。この仮想線44は、折り重ねられた前側のシート体41の上辺に相当する。前後のシート体41,42が重ねられた状態において、後側のシート体42のうち、前記前側のシート体41で覆われていない領域には、フックなどに吊り下げるための孔45が形成されている。
なお、図1及び図2では、前後のシート体41,42は、所要幅の帯状のシート材を、側辺に対して直角に延びる折れ線43で折り返して形成されている。前記折り返し部(折れ線43)が、前記シート体41,42の各下辺となる。したがって、シート体41,42は、前記積層状態では、その左右両側辺が揃っている。つまり、台紙4の前面から平行光線で投影すると、シート体41,42の左右の側辺が同一線上に表れる。また、前記シート体41,42の各上辺は、略平行である。
もっとも、前後のシート体41,42の側辺が揃っていなくてもよい。また、シート体41,42の外形も、略長方形状に限らない。例えば、任意のシート材を前記折れ線43で折り返してシート体41,42が形成される場合、前後のシート体41,42の下辺は一致するが、例えば、それぞれの上辺又は側辺が、非平行でもよいし、或いは、上下方向(図示例ではZ方向)に対して傾斜していてもよいし、或いは、凸若しくは凹の弧状又は上述のデザインの外形を縁取った形状などに形成されていてもよい。
前記吊り下げ用の孔45は、例えば、前記シート体42の左右方向(図示例ではX方向)中央部に形成されている。もっとも、前記孔45は、中央部に形成されている場合に限られず、包装体2の重量バランスに応じて、包装体2が傾かない位置に形成されていればよい。また、図示例では、吊り下げた包装体2をフックなどからの取り外し易くするために、後側のシート体42(一方のシート体)にのみ、前記孔45が形成されているが、商品3の重量が重いなどの場合には、前側のシート体41を延ばし、前記孔45が両シート体41,42を貫通するように設けられていてもよい。
(窓部)
前記シート体41,42には、積層状態(図3乃至図5の折れ線43で折り返した状態)で、相互に対応する位置に、窓部6,6がそれぞれ形成されている。窓部6は、無色透明又は有色透明な筒状フィルム5を介して、台紙4の外側から商品3を視認可能にするために設けられている。図示例では、前記のように前後のシート体41,42の両方に窓部6が形成されるので、前記商品3は台紙4の前面及び後面の双方から視認可能である。
前記窓部6は、筒状フィルム5を通じて商品3の全部又は一部が視認できるように形成されている。筒状フィルム5は薄いので、商品3の投影形状と同じ大きさ又はそれよりも大きな窓部6(商品3の外形が収まる大きさの窓部6)を形成することにより、商品3の全部を窓部6から視認でき且つ窓部6から外側に商品3を突出させて、筒状フィルム5によって商品3を保持できる。図1及び図2に示すように、前記窓部6,6は、シート体41,42の両側辺に平行な長辺と、前記シート体41,42の上辺及び下辺に平行な短辺と、を有する略長方形状の開口とされている。
(筒状フィルム)
筒状フィルム5は、収縮温度(例えば、70℃〜100℃)に加熱することにより、少なくとも周方向に大きく熱収縮しうる筒状体である。80℃に加熱した際の筒状フィルム5の周方向における熱収縮率は、適宜設定できるが、例えば、30%以上であり、好ましくは40%以上である。前記熱収縮率は、加熱前のフィルムの長さ(元の長さ)と、フィルムを80℃の温水中に10秒間浸漬した後のフィルムの長さ(浸漬後の長さ)の割合であり、熱収縮率(%)=(元の長さ−浸漬後の長さ)/元の長さ×100、から求められる。
筒状フィルム5は、従来公知の熱収縮性フィルムを、その熱収縮方向が周方向となるように筒状に丸め、その熱収縮性フィルムの両側端部を重ね合わせて接着することによって得られる。従って、筒状フィルム5には、両側端部を重ね合わせて接着した部分(一般に、センターシール部と呼ばれる)が存在するが、その両側端部の接着部分は図示していない。
筒状フィルム5は、台紙4の2枚のシート体41,42の内面間に介在され、シート体41,42にそれぞれ接合されている。筒状フィルム5は、少なくとも一端開口端54を有し、その開口端54から筒状フィルム5の内部に商品3を挿入できる。前記筒状フィルム5において、図2に示すように、前記窓部6に臨む軸線方向中途の部分51内が前記商品3を収納する収納部となる。また、筒状フィルム5の一端部52のうち、一端開口端54の付近の外面における前側及び後側の各部分が、前後のシート体41,42にそれぞれ接合され、且つ、筒状フィルム5の他端部53のうち、他端開口端58の付近の外面における前側及び後側の各部分が、前後のシート体41,42にそれぞれ接合されている。
詳しくは、筒状フィルム5は、商品3を収納する前には、対向する第1折り目X及び第2折り目Yにおいて扁平状に折り畳まれている。この扁平状の筒状フィルム5は、一端開口端54を上方に且つ他端開口端58を下方に向け、それぞれ窓部6,6の全部又は一部を塞ぐように2枚のシート体41,42の間に介装されている。従って、筒状フィルム5の軸線方向と台紙4の上下方向とは略平行である。もっとも、筒状フィルム5の軸線方向が台紙4の上下方向に対して傾斜するように筒状フィルム5が配置されていてもよいし、或いは、筒状フィルム5の軸線方向が台紙4の左右方向と略平行となるように筒状フィルム5が配置されていてもよい。
介装された扁平状の筒状フィルム5の左右方向の長さ(幅)は、窓部6の側縁間の長さ(窓部6の左右方向の開口幅)と同じ又はそれよりも大きい。このような左右方向長さの筒状フィルム6を用いた場合には、扁平状の筒状フィルム5が、窓部6,6の全部を塞ぐように2枚のシート体41,42の間に介装される。
2枚のシート体41,42の間に介装された扁平状の筒状フィルム5は、その一端開口端54が窓部6の上縁を越えてシート体の+Z側に配置され、筒状フィルム5の一端部52が2つのシート体41,42の間に挟まれている。その一端部52における筒状フィルム5の前側の外面は、前側のシート体41に対面し、且つ、後側の外面は、後側のシート体42に対面している。同様に、扁平状の筒状フィルム5の他端開口端58は、窓部6の下縁を越えてシート体の−Z側に配置され、筒状フィルム5の他端部53が2つのシート体41,42の間に挟まれている。その他端部53における筒状フィルム5の前側の外面は、前側のシート体41に対面し、且つ、後側の外面は、後側のシート体42に対面している。筒状フィルム5の外面のうち、前記各対面した部分が、シート体41,42の内面に接合されている。
したがって、扁平状の筒状フィルム5の外面のうち一端開口端54及び他端開口端58の付近が、前側のシート体41に接合され、且つ、その接合箇所から周方向にずれた一端開口端54及び他端開口端58の付近の外面が、後側のシート体42に接合されている。
前記筒状フィルム5とシート体41,42の接合方法は、特に限定されず、代表的には、接着剤や両面粘着テープなどを用いた接着が挙げられる。なお、筒状フィルム5とシート体41,42の材質によっては、溶剤接着などを用いることもできる。
図示例では、接着剤又は両面粘着テープを用いて筒状フィルム5をシート体41,42に接着している。図1乃至図3の412,422,411,421は、筒状フィルム5とシート体41,42の接合部を示す。
接合部412は、シート体41の窓部6の上縁近傍における前側のシート体41の内面に設けられ、接合部422は、シート体42の窓部6の上縁近傍における後側のシート体42の内面に設けられている。接合部411は、シート体41の窓部6の下縁近傍における前側のシート体41の内面に設けられ、接合部421は、シート体41の窓部6の下縁近傍における後側のシート体42の内面に設けられている。上述のように、窓部6は略長方形状であるため、接合部412,422,411,421は、前記窓部6の短縁近傍におけるシート体41,42の内面にそれぞれ設けられているとも言える。
また、扁平状の筒状フィルム5の一端部52のうち前側の外面は、その左右方向全体が接合部412を介して前側のシート体41に接合されているわけではなく、扁平状の筒状フィルム5の第1折り目近傍領域及び第2折り目近傍領域を除いて、前側のシート体41に接合されている。同様に、扁平状の筒状フィルム5の一端部52のうち後側の外面は、扁平状の筒状フィルム5の第1折り目近傍領域及び第2折り目近傍領域を除いて、後側のシート体42に接合されている。他方、扁平状の筒状フィルム5の他端部53のうち前側の外面は、扁平状の筒状フィルム5の第1折り目近傍領域及び第2折り目近傍領域を除いて、前側のシート体41に接合されている。扁平状の筒状フィルム5の他端部53のうち後側の外面は、扁平状の筒状フィルム5の第1折り目近傍領域及び第2折り目近傍領域を除いて、後側のシート体42に接合されている。前記第1折り目近傍領域は、第1折り目Xを含み且つ第1折り目Xの左右側に帯状に延びる筒状フィルム5の1つの領域(第1折り目Xを中心にしてその両側に沿った軸線方向の帯状の領域)であり、前記第2折り目近傍領域は、第2折り目Yを含み且つ第2折り目Yの左右側に帯状に延びる筒状フィルム5の他の領域(第2折り目Yを中心にしてその両側に沿った軸線方向の帯状の領域)である。
なお、筒状フィルム5の第1及び第2折り目X,Yは軸線方向に延びている。前記第1折り目近傍領域及び第2折り目近傍領域は、2つのシート体41,42に接着されていない。この2つの領域が何れもシート体41,42に接着されていると、筒状フィルム5の収納部が商品3に密着するほどに十分に熱収縮しないおそれがある。
前記筒状フィルム5には、一端開口端54の付近であって2枚のシート体41,42に接合されない部分に、脆弱部が形成されている。図示例の筒状フィルム5には、2つの脆弱部56,57が形成されている。2つの脆弱部56,57は、それぞれ、前記筒状フィルム5の一端開口端54の付近から、筒状フィルム5の軸線方向に延びて形成されている。好ましくは、図示例のように、前記脆弱部56,57は、一端開口端54の付近から他端開口端58の付近にまで、軸線方向全体に亘って形成されている。もっとも、前記脆弱部56,57は、一端開口端54から筒状フィルム5の軸線方向中途部まで形成され、その中途部から他端開口端58まで脆弱部が形成されていなくてもよい。
2つの脆弱部56,57は、何れも第1折り目近傍領域に設けられていてもよいし、又は、何れも第2折り目近傍領域に設けられていてもよい。好ましくは、図示例のように、1つの脆弱部56が、第1折り目近傍領域に設けられ、もう1つの脆弱部57が、第2折り目近傍領域に設けられる。この場合、2つの脆弱部56,57の間において、筒状フィルム5と前側のシート体41が接合され、且つ、筒状フィルム5と後側のシート体42が接合されていると言える。
前記脆弱部56,57は、それが設けられた部分をそれが設けられていない部分に比して筒状フィルム5を破断し易くするための部分である。かかる目的に合致していることを条件として、脆弱部56,57は特に限定されず、例えば、切込み、ミシン目、Vノッチ線、熱脆弱処理部、機械的脆弱処理部、及びこれらの組み合わせなどが挙げられる。前記切込みは、筒状フィルム5の一端開口端54(及び他端開口端58)を分断するように、一端開口端54(及び他端開口端58)から軸線方向に短くフィルムを切断した切り目である。前記ミシン目は、フィルムの厚み方向に貫通した貫通孔の複数が断続的に形成された貫通孔集合線である。Vノッチ線は、フィルムの厚み方向に切り込んだ溝(この溝は、フィルムに貫通していない)が連続して又は断続的に形成された線である。熱脆弱処理部は、フィルムに熱を加えて、熱を加えていない部分よりも弱くした部分である。機械的脆弱処理部は、フィルムに機械的な処理(例えば、傷つけや微細な孔の穿設など)を加え、他の部分よりも弱くした部分である。図示例では、脆弱部56,57として、一端開口端54から他端開口端58まで軸線方向に延びるミシン目が用いられている。
なお、脆弱部56,57は、軸線方向に平行に延びて形成されていることが好ましいが、軸線方向と平行に限定されるわけではない。例えば、脆弱部56,57は、軸線方向に対して斜めに延びて形成されていてもよい。
また、前記脆弱部56は、開封時に2つのシート体41,42を引き離す際に、筒状フィルム5の一端開口端54から破断が開始される破断開始点となる。例えば、脆弱部56が、前記切込みである場合(この場合、脆弱部56が一端開口端54を含む位置に形成されている)には、開封時に、筒状フィルム5の一端開口端54から容易に破断が始まるようになる。また、脆弱部56が、ミシン目線である場合であってそのうちの1つの貫通孔が一端開口端54を含む位置に形成されている場合にも前記破断が容易に始まる。同様に、脆弱部56が、Vノッチ線、熱脆弱処理部又は機械的脆弱処理部である場合でも、それが一端開口端54を含む位置に形成されている場合には前記破断が容易に始まる
もっとも、前記脆弱部56が一端開口端54を含む位置に形成されていなくても、その一端開口端54の付近を少なくとも含んで前記脆弱部56が形成されていれば、前記破断が容易に始まるようになる。それ故、前記脆弱部56の形成位置は適宜設計できる。脆弱部56が一端開口端54から離れて形成されている場合、脆弱部56の上端と一端開口端54までの直線長さが、0.5mm〜3mmとなるような位置に、前記脆弱部56を形成することが好ましい。脆弱部57についても同様であり、脆弱部57の上端と一端開口端54までの直線長さが、0.5mm〜3mmとなるような位置に、前記脆弱部57を形成することが好ましい。
(包装材及び包装体の製造方法)
本発明の包装体の製造方法は、前後のシート体を備える台紙の間に、熱収縮性を有し且つ少なくとも一端側に開口端を有する筒状フィルムを介在させ、前記筒状フィルムの一端開口端の付近の後側の外面を後側のシート体に接合し、さらに、前記接合箇所から周方向にずれた前記一端開口端の付近の前側の外面を前側のシート体に接合する工程と、前記筒状フィルムの開口端から商品を挿入する工程と、前記筒状フィルムを熱収縮させて前記筒状フィルムに前記商品を保持させる工程と、を有する。
前記製造方法のうち好ましくは、相互に離反可能な前後のシート体を備える台紙の間に、熱収縮性を有し且つ少なくとも一端側に開口端を有すると共にその一端開口端の付近に脆弱部が設けられた筒状フィルムを介在させ、前記脆弱部を含まない前記筒状フィルムの一端開口端の付近の後側の外面を後側のシート体に接合し、さらに、前記脆弱部を含まないように前記接合箇所から周方向にずれた前記一端開口端の付近の前側の外面を前側のシート体に接合する工程と、前記筒状フィルムの開口端から商品を挿入する工程と、前記筒状フィルムを熱収縮させて前記筒状フィルムに前記商品を保持させる工程と、を有する。
具体的には、先ず、包装材1を作製するため、台紙4として相互に離反可能な前後のシート体41,42と、一端開口端54及び他端開口端58を有し且つ一端開口端54の付近に脆弱部56が形成された熱収縮性の筒状フィルム5と、を準備する。前記2枚のシート体41,42は、互いに独立した2枚のシート材から構成されていてもよいし、或いは、シート体41,42の何れかの端部が連結されていてもよい。必要に応じて、2枚のシート体41,42のうち、少なくとも前側のシート体41の面内に窓部6を形成する。また、必要に応じて、筒状フィルム5を第1折り目X及び第2折り目Yにて扁平状に折り畳む。次に、前後のシート体41,42の間に、前記筒状フィルム5を介在させる。その筒状フィルム5の一端開口端54及び他端開口端58の付近における後側の各外面(ただし、脆弱部56が設けられた部分は含まない)を、接合部422,421を介して後側のシート体42に接合する。さらに、脆弱部56を含まずに前記筒状フィルム5の一端開口端54及び他端開口端58の付近における前側の各外面を、接合部412,411を介して前側のシート体41に接合する。このようにして包装材1が得られる。
この包装材1の筒状フィルム5の一端開口端54(又は他端開口端58)から内部に商品3を挿入し、包装材1の全体を加熱することにより、筒状フィルム5を周方向に熱収縮させ、商品3に密着させる。商品に筒状フィルム5が密着することにより、2枚のシート体41,42の間に介装された筒状フィルム5に商品3が保持された包装体2が得られる。
本発明の包装材1及び包装体2は、フィルムを吸引する吸引装置や成形型を用いないで製造することができるため、比較的簡易に形成できる。
保持させる商品3は、特に限定されず、ボールペンなどの筆記具、口紅などの化粧品、飲料が充填された飲料容器、お菓子などの食品が充填された食品容器、機械部品などが挙げられる。
商品3の形状は、熱収縮前の筒状フィルム5の内部に挿入できる形状であれば特に限定されず、略円柱状、略楕柱状、略四角柱状などの略多角柱状、これらの柱状が組み合わされたような異形状などが挙げられる。商品3の投影形状が窓部6と同じ又は窓部6よりも小さい場合には、その商品3を筒状フィルム5に挿入し熱収縮させると、図4及び図5に示すように、2つのシート体41,42の窓部6,6から商品3が突出した(商品3の外側には筒状フィルム5が密着しているので、正確には、窓部6,6から筒状フィルム5の中途部と商品3が突出している)包装体2を得ることができる。
また、前記商品3が、略円柱状、略楕柱状、略多角柱状などのように、軸芯を中心にして対称的な形状である場合には、2つの窓部6,6から略均等に商品3が突出した包装体2を得ることができる。かかる包装体2は、前後において重量バランスが取れ、吊り下げて陳列したときに傾くことを防止できる。
また、上述の図1乃至図5の例のように、他端部にて連結されたシート体41,42を用いる場合には、上記包装体の製法における包装材1の作製において、まず、2つの窓部6,6が形成された帯状のシート材を準備する。そのシート材に折れ線43を形成して、シート材を前後のシート体41,42に区画する。この前側のシート体41を折り線43にて後側のシート体42の内面に折り返すことにより(折り返しを図2の矢印F1で示す)、相互に離反可能な前後のシート体41,42からなる台紙4が得られる。事後、上記製法の手順と同様にして、包装体2を得ることができる。
さらに、本発明の包装体の製法においては、包装材1を完成する前に商品3を筒状フィルム5の収納部に挿入してもよい。
具体的には、上記様々な製法に準じて、台紙4と筒状フィルム5を準備する。台紙4の後側のシート体42に接合部422,421を設け、シート体42の窓部6を塞ぐように扁平状の筒状フィルム5を位置合わせし、前記接合部422,421を介して筒状フィルム5の一端開口端54及び他端開口端58の付近における後側の各外面を後側のシート体42に接着する。他方、前側のシート体41に、接合部412,411を設ける。接合部412,411は、前記接合部422,421に筒状フィルム5を接着する前から設けておいてもよいし、或いは、接着と同時に設けておいてもよいし、或いは、接着後に設けてもよい。
この包装材1の筒状フィルム5の一端開口端54から内部に商品3を挿入した後(挿入を図2の矢印F2で示す)、前側のシート体41を、後側のシート体42に対面させ、前記接合部412,411を介して前記筒状フィルム5の一端開口端54及び他端開口端58の付近における前側の各外面を前側のシート体41に接着する。その後、筒状フィルム5を加熱することにより、2枚のシート体41,42の間に介装された筒状フィルム5に商品3が保持された包装体2が得られる。
このような包装材1の完成前に商品3を挿入する包装体の製法は、商品が筒状フィルム5の開口端54から挿入し難い形状であったり、シート体41,42の剛性が比較的大きい場合などにおいて有効である。
また、前記シート体41,42が可撓性を有する場合、前記筒状フィルム5内に商品3を挿入し、筒状フィルム5を熱収縮させると、その収縮応力で、台紙4を構成する前記シート体41,42が内側に引っ張られて湾曲する。そのシート体41,42の湾曲状態を、図2において仮想線41a,42aで示す。特に、幅(台紙4の左右方向に対応する長さ)が小さく且つ厚み(台紙4の前後方向に対応する長さ)が大きい商品3を保持させる場合、シート体41,42の湾曲によってシート体41,42の左右方向の側端部(接合部411,412,421,422よりも左右外側にある部分)が大きく引っ張られ、シート体41,42の左右方向の側端部が大きく湾曲する。このため、前記可撓性を有するシート体41,42を用いた場合、台紙4と筒状フィルム5を用いた簡単な構成で、立体的な包装体2を得ることができる。なお、シート体41,42が他端部にて連結されている場合には、前記シート体41,42の他端部の湾曲は、その一端部の湾曲よりも小さくなる。
(包装体の使用方法)
本発明の包装材1を用いた包装体2は、窓部6から商品3を視認できる。特に、図5に示すように、筒状フィルム5に保持された商品3が窓部6から外方に突出するので、陳列時の視覚的効果に優れた包装体2を提供できる。
かかる包装体2は、前後のシート体41,42の一端部(上方部)を相互に引き離す(離反させる)ことによって開封できる。具体的には、筒状フィルム5の一端開口端54の付近の前側の外面は、接合部412にて前側のシート体41に接合され、且つ、筒状フィルム5の一端開口端54の付近の後側の外面は、接合部422にて後側のシート体42に接合されている。このため、前後のシート体41,42の一端部を相互に引き離すと、筒状フィルム5の一端部52の前側がシート体41に追従し、且つ、筒状フィルム5の一端部52の後側がシート体42に追従するので、筒状フィルム5が拡径するように、筒状フィルム5の一端部52に径外方向の引っ張り力が加わる。筒状フィルム5の一端開口端54の付近のうち非接合部分(シート体41,42に接合されていない部分)には、脆弱部56,57が設けられているので、前記引っ張り力が脆弱部56,57に作用し、筒状フィルム5が破断し始める。さらに、シート体41,42を引き離していくことにより、その破断が筒状フィルム5の軸線方向に延び、筒状フィルム5を分断できる。このようにシート体41,42を開くことによって、筒状フィルム5を容易に分断して商品3を取り出すことができる。また、分断された筒状フィルム5は、それぞれ接合部412,422にて前後2枚のシート体41,42に接合された状態で残るので、分断後のフィルム残が出ることがなく商品3の取り出すことができる。
前記2つの脆弱部56,57の何れもが、第1折り目近傍領域又は第2折り目近傍領域に設けられている場合には、シート体41,42を離反させた際、筒状フィルム5を前側と後側の2つに分割するように破断できないが、1つの脆弱部56が第1折り目近傍領域に設けられ且つ他の脆弱部57が、第2折り目近傍領域に設けられていれば、シート体41,42を離反させた際、筒状フィルム5を前側と後側の2つに容易に分割することもできる。筒状フィルム5を2つに分割すれば、商品3の取り出しも容易になる。
また、脆弱部56,57が、一端開口端54から少なくとも軸線方向中途部まで形成されていることにより、シート体41,42を離反させた際、筒状フィルム5が軸線方向に破断し易くなる。
本発明の包装材及び包装体は、上記第1実施形態で示した構成に限られず、適宜設計変更できる。以下、他の様々な実施形態を説明するが、上記第1実施形態と同様な構成は、(その説明を行ったものとして)その説明を省略する場合がある。
[第2実施形態]
図6及び図7は、本発明の第2実施形態に係る包装体2aの正面図及び右側面図である。この包装体2aで用いられる包装材1aは、窓部6aが商品3aの外形(投影形状)に沿って形成されている。図6の例では、商品3aは、例えば、飲料を充填したボトル型容器であり、キャップの設けられる上部側が、下部側に比べて小径に形成される。そのため、前記窓部6aは、上部側の狭幅部6a1と、下部側の広幅部6a2と、を有する。さらに、台紙4aは、前後のシート体41a,42aと、前記シート体41a,42aの他端部の間に連結された底シート体46aと、を有する。
本実施形態において、筒状フィルム5は、台紙4aの2枚のシート体41a,42aの内面間に介在され、その一端部のみがシート体41a,42aにそれぞれ接合されている。つまり、筒状フィルム5の一端部が前後のシート体41a,42aにそれぞれ接合され且つ筒状フィルム5の他端部は前後のシート体41a,42aに非接着である(接合されていない)。
このような底シート体46aをシート体41a,42aの下辺に連結することにより、商品3aの底面を接地面として、包装体2aを自立させて床置き陳列できる。
図6及び図7に示す商品3aは、ボトル型容器なので、それ自体自立可能であるが、上記第1実施形態における商品3のように細長い略円柱状などの形状の場合には、第2実施形態のように、底シート体46aを備える台紙4aを用いることにより、包装体2を安定的に自立させることができる。
また、前後のシート体41a,42aの少なくとも一方に、吊り下げ用の孔45を形成しておくことにより、包装体2aを吊り下げ陳列することもできる。
[第3実施形態]
図8は、本発明の第3実施形態に係る包装体2bの左側面図である。この包装体2bで用いられる包装材1bは、前後のシート体41b,42bと、脚部46bと、を有する。前記脚部46bは、底板46b1と、立ち上がり部46b2と、上板46b3とを備えて構成される。前記底板46b1の後端は、後側のシート体42bの他端部に連結されている。前記立ち上がり部46b2は、前記底板46b1の前端から所要高さだけ立ち上がっている。前記上板46b3は、前記立ち上がり部46b2の上端から後方へ延び、この上板46b3の後端が前側のシート体41bの他端部に連結されている。従って、この包装材1bでは、脚部46bは、側面視長方形筒状に形成されている。このため、脚部46bは、その形状が崩れにくい。このような台紙4bは、例えば、1枚の帯状のシート材を折り曲げ加工することにより形成できる。
また、この包装材1bでは、後側のシート体42bには窓部が形成されておらず、前側のシート体41bのみに窓部6が形成されている。したがって、この包装材1bでは、筒状フィルム5で保持した商品3は前側のシート体41bのみから突出することになる。第3実施形態の包装体2bは、前方側にのみ商品3が突出するが、前側のシート体41の前方に延びる前記脚部46bによって、安定的に自立し得る。
[第4実施形態]
図9は、本発明の第4の実施形態に係る包装体2cの左側面図である。この包装体2cで用いられる包装材1cも、台紙4cは、前後のシート体41a,42aと、前記シート体41a,42aの他端部の間に連結された底シート体46cと、を有する。前記底シート体46cは、後側のシート体42cの下辺に連結され且つ水平に折り曲げられているが、前側のシート体41cには連結されていない。また、前記窓部6は、後側のシート体42cには形成されておらず、前側のシート体41cにのみ形成されている。また、前側のシート体41cの上辺は、折り線47にて後側のシート体42cの上辺に連結されており、その折り線47にて折り返すことにより、両シート体41c,42cが対向配置されている。この包装体2cでは、底シート体46cを前側のシート体41cから引き離すことにより、他端開口端58の付近の脆弱部57から破断して、筒状フィルム5を分断できる。
[第5実施形態]
上記実施形態の台紙は、他端部で連結され且つ一端部が相互に離反可能な2枚のシート体(つまり、1つの端部で連結され且つそれ以外の端部において連結されていない前後のシート体)から構成されているが、これに限定されず、2つ以上の端部において連結され且つ相互に離反可能な2枚のシート体から構成されていてもよい。
このような台紙を有する包装材及び包装体としては、例えば、図10に示すようなものが挙げられる。
図10に示す包装材1を用いた包装体2は、前側のシート体41と後側のシート体42とが他端部において連結されている。通常、1枚のシート材を折れ線43にて折り返すことにより、2枚のシート体41,42は他端部で連結されている。この2枚のシート体41,42の一端部(図示例の場合には、上端部)は、接着剤や両面粘着テープなどの接着部9にて接着されている。この接着部9は、例えば、シート体41,42の左右方向に延び、好ましくは、シート体41,42の左右方向全体に亘って帯状に設けられている。そして、シート体41,42の少なくとも何れか一方には、分断手段が設けられている。分断手段は、1つのシート体を2つに分断できるものであれば特に限定されず、代表的にはミシン目線が挙げられる。具体的には、少なくとも1つのシート体(例えば、表側のシート体41)の面内であって前記接着部9の近傍に(図10の矢印で示す箇所に)、左右方向に延びるミシン目線が設けられている。
第5実施形態の包装体2に用いられている台紙4は、そのままではシート体41,42の一端部が離反しないが、分断手段を利用して分断することにより、シート体41,42の一端部が相互に離反する(つまり、第5実施形態の台紙も、2枚のシート体が相互に離反可能に構成されている)。本発明の台紙4は、このような分断手段により、相互に離反可能な2枚のシート体から構成されていてもよい。
なお、第5実施形態の台紙の具体例として、一端部及び他端部が連結された2枚のシート体41,42からなる台紙4を説明したが、一端部、他端部及び側端部が連結された2枚のシート体からなる台紙、或いは、一端部及び側端部が連結された2枚のシート体からなる台紙でもよい。これらの台紙も、同様に分断手段を設けることにより、2枚のシート体が相互に離反可能となる。
[第6実施形態]
図11は、本発明の第6実施形態に係る包装材1eの斜視図(ただし、前側のシート体41eを筒状フィルム5に接着させる前の状態の包装材1eの斜視図)である。
第6実施形態の包装材は、脆弱部が筒状フィルムの非接合部分であって接合部の近傍に設けられていることを特徴とする。
具体的には、第6実施形態の包装材1eにおいて、前後のシート体41e,42eのうち、前側のシート体41eの面内に窓部6が形成され、他方、後側のシート体42eには窓部は形成されていない。前側のシート体41には、第1実施形態のように、筒状フィルム5の開口端54,58の付近に対応して、接合部412,411が形成されている。他方、後側のシート体42eには、(第1実施形態のような接合部422,421が形成されておらず、その代わりに)筒状フィルム5の一端開口端54の付近から軸線方向に延びる帯状の接合部425が形成されている。好ましくは、この軸線方向に延びる接合部425は、一端開口端54の付近から他端開口端58の付近にまで至っている。
さらに、前記脆弱部56,57は、例えば、2つ設けられている。脆弱部56,57としては、ミシン目が挙げられる。この脆弱部56,57は、筒状フィルム5の非接合部分(シート体41,42に接合されていない部分)に設けられている。好ましくは、脆弱部56,57は、筒状フィルム5の一端開口端54の付近から他端開口端58にまで設けられている。この脆弱部56,57は、前記帯状の接合部425の近傍両側であってその接合部425に重ならないように設けられている。前記脆弱部56及び脆弱部57と接合部425の側縁との間隔(筒状フィルム5の周方向における脆弱部と接合部の側縁の間の長さ)は、適宜設計できるが、その間隔は、例えば、0を越え5mm以下であり、好ましくは、0.5mm〜4mmである。
第6実施形態の包装体は、接合部425の近傍に脆弱部56,57が設けられているので、前後のシート体41e,42eの一端部を離反させると、引っ張り力が脆弱部56,57に特に加わり易くなる。このため、包装体の開封時に、筒状フィルム5を確実に分断できる。
1,1a,1b,1c,1d,1e…包装材、2,2a,2b,2c,2d…包装体、3,3a…商品、4,4a,4b,4c,4d,4e…台紙、41,41a,41b,41c,41d,41e…前側のシート体、42,42a,42b,42c,42d,42e…後側のシート体、411,412,421,422,425…接合部、5…筒状フィルム、54,58…開口端、56,57…脆弱部、6,6a…窓部

Claims (7)

  1. 前後のシート体を有する台紙と、前記前後のシート体の間に介在され、且つ内部に商品を保持可能な筒状フィルムと、を有する包装材であって、
    前記前後のシート体が、相互に離反可能であり、
    前記筒状フィルムが、熱収縮性を有し、且つ少なくとも一端側に開口端を有し、
    前記筒状フィルムの外面の前記開口端の付近が、前側のシート体に接合され、且つ、その接合箇所から周方向にずれた外面の開口端の付近が、後側のシート体に接合されていると共に、前記筒状フィルムには、前記開口端の付近であって前後のシート体に接合されていない部分に、脆弱部が形成されており、
    前記前後のシート体のうち少なくとも一方のシート体に、窓部が形成されている、包装材。
  2. 前記前後のシート体が、前記筒状フィルムの一端側とは反対側に対応する端部において連結されており、
    前記脆弱部が、前記筒状フィルムの開口端の付近から、前記筒状フィルムの軸線方向に延びて形成されている、請求項1に記載の包装材。
  3. 前記脆弱部が、前記筒状フィルムに周方向において間隔を開けて2つ形成されており、前記2つの脆弱部が、前記筒状フィルムの開口端の付近から筒状フィルムの軸線方向に延び、
    前記2つの脆弱部の間において前記筒状フィルムと一方のシート体が接合されている、請求項1又は2に記載の包装材。
  4. 前後のシート体を有する台紙と、前記前後のシート体の間に介在され、且つ内部に商品を保持可能な筒状フィルムと、を有する包装材であって、
    前記筒状フィルムが、熱収縮性を有し、且つ少なくとも一端側に開口端を有し、
    前記筒状フィルムの外面の前記開口端の付近が、前側のシート体に接合され、且つ、その接合箇所から周方向にずれた外面の開口端の付近が、後側のシート体に接合され、
    前記前後のシート体に、窓部がそれぞれ形成されており
    前記筒状フィルムが、それぞれの窓部を塞いで前記前後のシート体の間に介在されている、包装材。
  5. 前後のシート体を有する台紙と、前記前後のシート体の間に介在され、且つ内部に商品を保持可能な筒状フィルムと、を有する包装材であって、
    前記筒状フィルムが、熱収縮性を有し、且つ少なくとも一端側に開口端を有し、
    前記筒状フィルムの外面の前記開口端の付近が、前側のシート体に接合され、且つ、その接合箇所から周方向にずれた外面の開口端の付近が、後側のシート体に接合され、
    少なくとも前側のシート体に、窓部が形成されており、
    前記筒状フィルムが、前記前側のシート体の内面のうち、前記窓部の上縁近傍及び下縁近傍の内面のそれぞれに接合されている、包装材。
  6. 前後のシート体を有する台紙と、前記前後のシート体の間に介在され、且つ内部に商品を保持可能な筒状フィルムと、を有する包装材であって、
    前記筒状フィルムが、熱収縮性を有し、且つ少なくとも一端側に開口端を有し、
    前記筒状フィルムの外面の前記開口端の付近が、前側のシート体に接合され、且つ、その接合箇所から周方向にずれた外面の開口端の付近が、後側のシート体に接合され、
    前記前後のシート体のうち少なくとも一方のシート体に、窓部が形成されており、
    前記前後のシート体が、前記筒状フィルムの一端側において相互に離反可能で、且つ、前記筒状フィルムの一端側とは反対側において、底シート体を介して連結されている、包装材。
  7. 前記請求項1乃至6の何れか一項に記載の包装材と、前記包装材の筒状フィルムを熱収縮させることによりその内部に保持された商品と、を有する包装体。
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