JP2004136922A - 台紙付き包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】台紙の裏面に印刷されている商品説明、効能書きなどの文字等が見えなくなるようなことがなく、熱収縮フィルムの筒内への被包装体の挿入作業が行い易く、しかも被包装体の保持力が強い台紙付き包装体を提供する。
【解決手段】台紙1の下端部に保持片2を設けると共に、台紙1の下端部より上方位置に、被包装体Wを包囲し得る筒状の透光性とした熱収縮フィルム3の上端の引掛部4を設けたものとし、保持片2を台紙1の片面側に折り返し、この折り返した保持片2と前記引掛部4に筒状の透光性とした熱収縮フィルム3の側面部を引っ掛けることにより、台紙1に前記熱収縮フィルム3を保持させ、さらに前記熱収縮フィルム3の筒内に被包装体Wを入れ、この熱収縮フィルム3を熱収縮させて、熱収縮フィルム3に被包装体Wを保持させたものとしている。
【選択図】 図4
【解決手段】台紙1の下端部に保持片2を設けると共に、台紙1の下端部より上方位置に、被包装体Wを包囲し得る筒状の透光性とした熱収縮フィルム3の上端の引掛部4を設けたものとし、保持片2を台紙1の片面側に折り返し、この折り返した保持片2と前記引掛部4に筒状の透光性とした熱収縮フィルム3の側面部を引っ掛けることにより、台紙1に前記熱収縮フィルム3を保持させ、さらに前記熱収縮フィルム3の筒内に被包装体Wを入れ、この熱収縮フィルム3を熱収縮させて、熱収縮フィルム3に被包装体Wを保持させたものとしている。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、化粧品、医薬品、文房具、塗装用品などの被包装体を台紙に保持させ、店頭などで陳列しておくことができる台紙付き包装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の台紙付き包装体としては、例えば、本件出願人が出願したものが存在する。この台紙付き包装体は、図6に示したように、台紙11の下端部に縦長の帯状とした保持片12を設けると共に、台紙11の下端部より上方位置に保持片12の上端部の挿入部13を設けたものとしている。そして、この台紙付き包装体は、保持片12を台紙11の表面側に折り返し、この折り返した保持片12に被包装体Wを包囲し得る筒状の熱収縮フィルム14の側面部を引っ掛け、保持片12の上端部を挿入部13に挿入することにより、図7に示したように、台紙11と保持片12の間に熱収縮フィルム14を挟み込んで保持させるようにしている。この状態において、熱収縮フィルム14の筒内に被包装体Wを挿入し、この熱収縮フィルム14を熱収縮させて、図8、9に示したように、熱収縮フィルム14の筒内に被包装体Wを保持させるものとしている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−163360号公報(第2頁右欄第40行目〜第3頁左欄第4行目、図1〜4)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の台紙付き包装体では、上記したように保持片12の上端部を挿入部13に挿入することにより、台紙11と保持片12の間に熱収縮フィルム14を挟み込んで保持させるようにしているため、保持片12の上端部が台紙11の裏面に突き出す。ところが、この台紙11の裏面に突き出した保持片12の上端部によって、台紙11の裏面に印刷されている商品説明、効能書きなどの文字等が見えなくなってしまうという課題を有していた。
【0005】
さらに、従来の台紙付き包装体では、保持片12を縦長の帯状としているため、上記図7に示したように、台紙11と保持片12の間に熱収縮フィルム14を挟み込んで保持させるようにした場合、保持片12と熱収縮フィルム14の接触面積が狭くなり、熱収縮フィルム14が安定した状態で台紙11と保持片12の間に保持されない。そのため、この熱収縮フィルム14の筒内に被包装体Wを挿入するときに、熱収縮フィルム14が動いて、その被包装体Wの挿入作業が行い難いものになるという課題を有していた。
【0006】
また、従来の台紙付き包装体では、熱収縮フィルム14の筒内に被包装体Wを挿入し、この熱収縮フィルム14を熱収縮させた場合、被包装体Wの側面部しか包被することができないため、熱収縮フィルム14による被包装体Wの保持力が弱いという課題を有していた。
【0007】
そこで、この発明は、上記従来の課題を解決するものであり、台紙の裏面に印刷されている商品説明、効能書きなどの文字等が見えなくなるようなことがなく、熱収縮フィルムの筒内への被包装体の挿入作業が行い易く、しかも被包装体の保持力が強い台紙付き包装体を提供することを目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのため、この発明の台紙付き包装体は、台紙1の下端部に保持片2を設けると共に、台紙1の下端部より上方位置に、被包装体Wを包囲し得る筒状の透光性とした熱収縮フィルム3の上端の引掛部4を設けたものとし、保持片2を台紙1の片面側に折り返し、この折り返した保持片2と前記引掛部4に筒状の透光性とした熱収縮フィルム3の側面部を引っ掛けることにより、台紙1に前記熱収縮フィルム3を保持させ、さらに前記熱収縮フィルム3の筒内に被包装体Wを入れ、この熱収縮フィルム3を熱収縮させて、熱収縮フィルム3に被包装体Wを保持させたものとしている。
【0009】
そして、この発明の台紙付き包装体では、前記保持片2を、縦長の帯状部2aの側面の適宜位置から横長の帯状部2bを突出させ、折り目2cを介して台紙1に連設したものとしている。
【0010】
さらに、この発明の台紙付き包装体では、前記保持片2の帯状部2bの横方向の長さを、筒を畳んだ状態の熱収縮フィルム3の横方向の長さと同じか、少し短いものにすることができる。
【0011】
また、この発明の台紙付き包装体では、前記保持片2の帯状部2a、2bの縦方向に折り目2dを形成したものとし、この折り目2dにしたがい帯状部2a、2bを湾曲状に折り曲げておけるようにすることができる。
【0012】
さらにまた、この発明の台紙付き包装体では、前記熱収縮フィルム3を、筒を畳んだ状態において、下端の中央部または下端の一端部に凹状切込部6を形成し、この下端の両端部または下端の他端部が、台紙1の片面側に折り返した保持片2の下方に食み出るようにすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の台紙付き包装体の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
この発明の台紙付き包装体は、図1に示したように、長方形状の台紙1の下端部に保持片2を設けると共に、台紙1の下端部より上方位置に、被包装体Wを包囲し得る筒状の透光性とした熱収縮フィルム3の上端の引掛部4を設けたものとしている。そして、保持片2を台紙1の片面側(図示したものは、表面側としているが裏面側としてもよい)に折り返し、この折り返した保持片2と前記引掛部4に筒状の透光性とした熱収縮フィルム3の側面部を引っ掛けることにより、図2、3に示したように、台紙1に前記熱収縮フィルム3を保持させる。さらに、前記熱収縮フィルム3の筒内に被包装体Wを入れ、この熱収縮フィルム3を熱収縮させて、図4に示したように、熱収縮フィルム3に被包装体Wを保持させたものとしている。
【0015】
台紙1は、一般的にはボール紙などの板紙が使用されるが、合成樹脂板などとしてもよく、形状も長方形状に限らず任意の形状とすることができる。また、台紙1の表裏面には、商品説明、効能書きなどの文字等が印刷されている。なお、台紙1の上部には、必要に応じ、店頭などで陳列しておく際、フックに引っ掛けておくためのフック孔5を設けたものとしている。
【0016】
保持片2は、縦長の帯状部2aの側面の適宜位置から横長の帯状部2bを突出させ、例えば図示したように略T字状形状としたり、図示していないが略十字状形状などとしており、折り目2cを介して台紙1に連設したものとしている。帯状部2aの縦方向の長さは、被包装体Wの縦方向の長さの半分以上とするのが、この被包装体Wを安定した状態で保持するのに好ましいものとなる。さらに、帯状部2bの横方向の長さは、図2に示したように、筒を畳んだ状態の熱収縮フィルム3の幅方向の長さと同じか、少し短いものにするのが、この熱収縮フィルム3を保持片2に差し込んだ状態で位置決めしておけるので、好ましいものとなる。なお、前記保持片2は、縦長の帯状部2aのみから形成され、横長の帯状部2bを突出させていないものとしてもよい。このような場合も、帯状部2aの縦方向の長さを、被包装体Wの縦方向の長さの半分以上としたり、帯状部2aの横方向の長さを、筒を畳んだ状態の熱収縮フィルム3の幅方向の長さと同じか、少し短いものにするのが、前記したのと同様の理由で好ましいものとなる。
【0017】
さらに、保持片2には、被包装体Wに添わせ易くするために、必要に応じて帯状部2a、2bの縦方向に折り目2dを形成したものとしている。このようにした保持片2は、図2に示した状態において、前記折り目2dにしたがい帯状部2a、2bを湾曲状に折り曲げておけば、図3に示したように、熱収縮フィルム3を筒状に保つことができ、この熱収縮フィルム3の筒内に被包装体Wを入れ易くなる。
【0018】
熱収縮フィルム3は、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルムなどが使用されるが、筒の周方向にのみ熱収縮するものを使用するのが好ましい。そして、この熱収縮フィルム3は、図2に示したように、筒を畳んだ状態において、下端の中央部または下端の一端部に凹状切込部6を形成し、この下端の両端部または下端の他端部が、台紙1の片面側に折り返した保持片2の下方に食み出るようにすることができる。このようにすれば、前記熱収縮フィルム3の筒内に被包装体Wを入れ、この熱収縮フィルム3を熱収縮させた場合に、熱収縮フィルム3が被包装体Wの側面から底部にかかる部分も被包することになるので、この被包装体Wを堅固に保持することができるものとなる。また、前記引掛部4に筒状の透光性とした熱収縮フィルム3の側面部上端を引っ掛けた場合、この熱収縮フィルム3が台紙1の裏面に露出し、台紙1の裏面に印刷されている商品説明、効能書きなどの文字等に被さることになるが、熱収縮フィルム3を透光性としているため、これらの文字等が見えなくなってしまうことはない。さらに、前記熱収縮フィルム3には、筒の側面部において縦方向に一本または数本のミシン目7を入れたものとし、このミシン目7から熱収縮フィルム3を切断することにより、保持した被包装体Wをこの熱収縮フィルム3から外し易いようにしている。
【0019】
引掛部4は、熱収縮フィルム3の側面部上端を引っ掛けることができればその大きさや形状は問わないが、熱収縮フィルム3の側面部上端を引っ掛けた後、引掛部4から抜け難い形状、例えば図1〜4に示したような略四角形状の舌片4aに切欠いた形状にしたり、図示していないが略三角形状の舌片や、略半円形状の舌片などに切欠いた形状にすることができる。
【0020】
以上のように構成されたこの発明の台紙付き包装体は、店頭などでフックに引っ掛けて陳列しておく場合には、そのフックに台紙1のフック孔5を引っ掛ければよく、店頭などで自立させた状態で陳列しておく場合には、被包装体Wの底が自立面に接触するようにすればよい。
【0021】
このような陳列状態において、この発明の台紙付き包装体は、台紙1の片面側に折り返した保持片2と引掛部4に熱収縮フィルム3の側面部を引っ掛け、台紙1に熱収縮フィルム3を保持させたものとしているので、熱収縮フィルム3がこの台紙1から外れてしまうようなことはない。また、自立させた状態で陳列しておく場合に、被包装体Wの底が自立面に接触するようにすれば、この被包装体Wの底が台紙1の下端部と略同一面になるので、被包装体Wは直立した状態となる。
【0022】
【発明の効果】
この発明の台紙付き包装体は、以上に述べたように構成されているので、台紙の裏面に印刷されている商品説明、効能書きなどの文字等が見えなくなるようなことがなく、熱収縮フィルムの筒内への被包装体の挿入作業が行い易く、しかも被包装体Wの保持力が強いものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の台紙付き包装体の一実施形態に使用する台紙と熱収縮フィルムを示す斜視図である。
【図2】この発明の台紙付き包装体の一実施形態に使用する台紙に熱収縮フィルムを保持させた状態を示す斜視図である。
【図3】この発明の台紙付き包装体の一実施形態に使用する台紙に熱収縮フィルムを保持させ、その熱収縮フィルムを筒状に広げた状態を示す斜視図である。
【図4】この発明の台紙付き包装体の一実施形態を示す斜視図である。
【図5】この発明の台紙付き包装体の一実施形態を示す断面図である。
【図6】従来の台紙付き包装体に使用する台紙と熱収縮フィルムを示す斜視図である。
【図7】従来の台紙付き包装体に使用する台紙に熱収縮フィルムを保持させた状態を示す斜視図である。
【図8】従来の台紙付き包装体の一例を示す斜視図である。
【図9】従来の台紙付き包装体の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 台紙
2 保持片
2a 突出部
2b 突出部
2c 折り目
2d 折り目
3 熱収縮フィルム
4 引掛部
6 凹状切込部
W 被包装体
【発明の属する技術分野】
この発明は、化粧品、医薬品、文房具、塗装用品などの被包装体を台紙に保持させ、店頭などで陳列しておくことができる台紙付き包装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の台紙付き包装体としては、例えば、本件出願人が出願したものが存在する。この台紙付き包装体は、図6に示したように、台紙11の下端部に縦長の帯状とした保持片12を設けると共に、台紙11の下端部より上方位置に保持片12の上端部の挿入部13を設けたものとしている。そして、この台紙付き包装体は、保持片12を台紙11の表面側に折り返し、この折り返した保持片12に被包装体Wを包囲し得る筒状の熱収縮フィルム14の側面部を引っ掛け、保持片12の上端部を挿入部13に挿入することにより、図7に示したように、台紙11と保持片12の間に熱収縮フィルム14を挟み込んで保持させるようにしている。この状態において、熱収縮フィルム14の筒内に被包装体Wを挿入し、この熱収縮フィルム14を熱収縮させて、図8、9に示したように、熱収縮フィルム14の筒内に被包装体Wを保持させるものとしている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−163360号公報(第2頁右欄第40行目〜第3頁左欄第4行目、図1〜4)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の台紙付き包装体では、上記したように保持片12の上端部を挿入部13に挿入することにより、台紙11と保持片12の間に熱収縮フィルム14を挟み込んで保持させるようにしているため、保持片12の上端部が台紙11の裏面に突き出す。ところが、この台紙11の裏面に突き出した保持片12の上端部によって、台紙11の裏面に印刷されている商品説明、効能書きなどの文字等が見えなくなってしまうという課題を有していた。
【0005】
さらに、従来の台紙付き包装体では、保持片12を縦長の帯状としているため、上記図7に示したように、台紙11と保持片12の間に熱収縮フィルム14を挟み込んで保持させるようにした場合、保持片12と熱収縮フィルム14の接触面積が狭くなり、熱収縮フィルム14が安定した状態で台紙11と保持片12の間に保持されない。そのため、この熱収縮フィルム14の筒内に被包装体Wを挿入するときに、熱収縮フィルム14が動いて、その被包装体Wの挿入作業が行い難いものになるという課題を有していた。
【0006】
また、従来の台紙付き包装体では、熱収縮フィルム14の筒内に被包装体Wを挿入し、この熱収縮フィルム14を熱収縮させた場合、被包装体Wの側面部しか包被することができないため、熱収縮フィルム14による被包装体Wの保持力が弱いという課題を有していた。
【0007】
そこで、この発明は、上記従来の課題を解決するものであり、台紙の裏面に印刷されている商品説明、効能書きなどの文字等が見えなくなるようなことがなく、熱収縮フィルムの筒内への被包装体の挿入作業が行い易く、しかも被包装体の保持力が強い台紙付き包装体を提供することを目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのため、この発明の台紙付き包装体は、台紙1の下端部に保持片2を設けると共に、台紙1の下端部より上方位置に、被包装体Wを包囲し得る筒状の透光性とした熱収縮フィルム3の上端の引掛部4を設けたものとし、保持片2を台紙1の片面側に折り返し、この折り返した保持片2と前記引掛部4に筒状の透光性とした熱収縮フィルム3の側面部を引っ掛けることにより、台紙1に前記熱収縮フィルム3を保持させ、さらに前記熱収縮フィルム3の筒内に被包装体Wを入れ、この熱収縮フィルム3を熱収縮させて、熱収縮フィルム3に被包装体Wを保持させたものとしている。
【0009】
そして、この発明の台紙付き包装体では、前記保持片2を、縦長の帯状部2aの側面の適宜位置から横長の帯状部2bを突出させ、折り目2cを介して台紙1に連設したものとしている。
【0010】
さらに、この発明の台紙付き包装体では、前記保持片2の帯状部2bの横方向の長さを、筒を畳んだ状態の熱収縮フィルム3の横方向の長さと同じか、少し短いものにすることができる。
【0011】
また、この発明の台紙付き包装体では、前記保持片2の帯状部2a、2bの縦方向に折り目2dを形成したものとし、この折り目2dにしたがい帯状部2a、2bを湾曲状に折り曲げておけるようにすることができる。
【0012】
さらにまた、この発明の台紙付き包装体では、前記熱収縮フィルム3を、筒を畳んだ状態において、下端の中央部または下端の一端部に凹状切込部6を形成し、この下端の両端部または下端の他端部が、台紙1の片面側に折り返した保持片2の下方に食み出るようにすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の台紙付き包装体の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
この発明の台紙付き包装体は、図1に示したように、長方形状の台紙1の下端部に保持片2を設けると共に、台紙1の下端部より上方位置に、被包装体Wを包囲し得る筒状の透光性とした熱収縮フィルム3の上端の引掛部4を設けたものとしている。そして、保持片2を台紙1の片面側(図示したものは、表面側としているが裏面側としてもよい)に折り返し、この折り返した保持片2と前記引掛部4に筒状の透光性とした熱収縮フィルム3の側面部を引っ掛けることにより、図2、3に示したように、台紙1に前記熱収縮フィルム3を保持させる。さらに、前記熱収縮フィルム3の筒内に被包装体Wを入れ、この熱収縮フィルム3を熱収縮させて、図4に示したように、熱収縮フィルム3に被包装体Wを保持させたものとしている。
【0015】
台紙1は、一般的にはボール紙などの板紙が使用されるが、合成樹脂板などとしてもよく、形状も長方形状に限らず任意の形状とすることができる。また、台紙1の表裏面には、商品説明、効能書きなどの文字等が印刷されている。なお、台紙1の上部には、必要に応じ、店頭などで陳列しておく際、フックに引っ掛けておくためのフック孔5を設けたものとしている。
【0016】
保持片2は、縦長の帯状部2aの側面の適宜位置から横長の帯状部2bを突出させ、例えば図示したように略T字状形状としたり、図示していないが略十字状形状などとしており、折り目2cを介して台紙1に連設したものとしている。帯状部2aの縦方向の長さは、被包装体Wの縦方向の長さの半分以上とするのが、この被包装体Wを安定した状態で保持するのに好ましいものとなる。さらに、帯状部2bの横方向の長さは、図2に示したように、筒を畳んだ状態の熱収縮フィルム3の幅方向の長さと同じか、少し短いものにするのが、この熱収縮フィルム3を保持片2に差し込んだ状態で位置決めしておけるので、好ましいものとなる。なお、前記保持片2は、縦長の帯状部2aのみから形成され、横長の帯状部2bを突出させていないものとしてもよい。このような場合も、帯状部2aの縦方向の長さを、被包装体Wの縦方向の長さの半分以上としたり、帯状部2aの横方向の長さを、筒を畳んだ状態の熱収縮フィルム3の幅方向の長さと同じか、少し短いものにするのが、前記したのと同様の理由で好ましいものとなる。
【0017】
さらに、保持片2には、被包装体Wに添わせ易くするために、必要に応じて帯状部2a、2bの縦方向に折り目2dを形成したものとしている。このようにした保持片2は、図2に示した状態において、前記折り目2dにしたがい帯状部2a、2bを湾曲状に折り曲げておけば、図3に示したように、熱収縮フィルム3を筒状に保つことができ、この熱収縮フィルム3の筒内に被包装体Wを入れ易くなる。
【0018】
熱収縮フィルム3は、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルムなどが使用されるが、筒の周方向にのみ熱収縮するものを使用するのが好ましい。そして、この熱収縮フィルム3は、図2に示したように、筒を畳んだ状態において、下端の中央部または下端の一端部に凹状切込部6を形成し、この下端の両端部または下端の他端部が、台紙1の片面側に折り返した保持片2の下方に食み出るようにすることができる。このようにすれば、前記熱収縮フィルム3の筒内に被包装体Wを入れ、この熱収縮フィルム3を熱収縮させた場合に、熱収縮フィルム3が被包装体Wの側面から底部にかかる部分も被包することになるので、この被包装体Wを堅固に保持することができるものとなる。また、前記引掛部4に筒状の透光性とした熱収縮フィルム3の側面部上端を引っ掛けた場合、この熱収縮フィルム3が台紙1の裏面に露出し、台紙1の裏面に印刷されている商品説明、効能書きなどの文字等に被さることになるが、熱収縮フィルム3を透光性としているため、これらの文字等が見えなくなってしまうことはない。さらに、前記熱収縮フィルム3には、筒の側面部において縦方向に一本または数本のミシン目7を入れたものとし、このミシン目7から熱収縮フィルム3を切断することにより、保持した被包装体Wをこの熱収縮フィルム3から外し易いようにしている。
【0019】
引掛部4は、熱収縮フィルム3の側面部上端を引っ掛けることができればその大きさや形状は問わないが、熱収縮フィルム3の側面部上端を引っ掛けた後、引掛部4から抜け難い形状、例えば図1〜4に示したような略四角形状の舌片4aに切欠いた形状にしたり、図示していないが略三角形状の舌片や、略半円形状の舌片などに切欠いた形状にすることができる。
【0020】
以上のように構成されたこの発明の台紙付き包装体は、店頭などでフックに引っ掛けて陳列しておく場合には、そのフックに台紙1のフック孔5を引っ掛ければよく、店頭などで自立させた状態で陳列しておく場合には、被包装体Wの底が自立面に接触するようにすればよい。
【0021】
このような陳列状態において、この発明の台紙付き包装体は、台紙1の片面側に折り返した保持片2と引掛部4に熱収縮フィルム3の側面部を引っ掛け、台紙1に熱収縮フィルム3を保持させたものとしているので、熱収縮フィルム3がこの台紙1から外れてしまうようなことはない。また、自立させた状態で陳列しておく場合に、被包装体Wの底が自立面に接触するようにすれば、この被包装体Wの底が台紙1の下端部と略同一面になるので、被包装体Wは直立した状態となる。
【0022】
【発明の効果】
この発明の台紙付き包装体は、以上に述べたように構成されているので、台紙の裏面に印刷されている商品説明、効能書きなどの文字等が見えなくなるようなことがなく、熱収縮フィルムの筒内への被包装体の挿入作業が行い易く、しかも被包装体Wの保持力が強いものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の台紙付き包装体の一実施形態に使用する台紙と熱収縮フィルムを示す斜視図である。
【図2】この発明の台紙付き包装体の一実施形態に使用する台紙に熱収縮フィルムを保持させた状態を示す斜視図である。
【図3】この発明の台紙付き包装体の一実施形態に使用する台紙に熱収縮フィルムを保持させ、その熱収縮フィルムを筒状に広げた状態を示す斜視図である。
【図4】この発明の台紙付き包装体の一実施形態を示す斜視図である。
【図5】この発明の台紙付き包装体の一実施形態を示す断面図である。
【図6】従来の台紙付き包装体に使用する台紙と熱収縮フィルムを示す斜視図である。
【図7】従来の台紙付き包装体に使用する台紙に熱収縮フィルムを保持させた状態を示す斜視図である。
【図8】従来の台紙付き包装体の一例を示す斜視図である。
【図9】従来の台紙付き包装体の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 台紙
2 保持片
2a 突出部
2b 突出部
2c 折り目
2d 折り目
3 熱収縮フィルム
4 引掛部
6 凹状切込部
W 被包装体
Claims (5)
- 台紙(1)の下端部に保持片(2)を設けると共に、台紙(1)の下端部より上方位置に、被包装体(W)を包囲し得る筒状の透光性とした熱収縮フィルム(3)の上端の引掛部(4)を設けたものとし、保持片(2)を台紙(1)の片面側に折り返し、この折り返した保持片(2)と前記引掛部(4)に筒状の透光性とした熱収縮フィルム(3)の側面部を引っ掛けることにより、台紙(1)に前記熱収縮フィルム(3)を保持させ、さらに前記熱収縮フィルム(3)の筒内に被包装体(W)を入れ、この熱収縮フィルム(3)を熱収縮させて、熱収縮フィルム(3)に被包装体(W)を保持させたことを特徴とする台紙付き包装体。
- 前記保持片(2)を、縦長の帯状部(2a)の側面の適宜位置から横長の帯状部(2b)を突出させ、折り目(2c)を介して台紙(1)に連設したものとしたことを特徴とする請求項1記載の台紙付き包装体。
- 前記保持片(2)の帯状部(2b)の横方向の長さを、筒を畳んだ状態の熱収縮フィルム(3)の横方向の長さと同じか、少し短いものにしたことを特徴とする請求項2記載の台紙付き包装体。
- 前記保持片(2)の帯状部(2a、2b)の縦方向に折り目(2d)を形成したものとし、この折り目(2d)にしたがい帯状部(2a、2b)を湾曲状に折り曲げておけるようにしたことを特徴とする請求項2または3記載の台紙付き包装体。
- 前記熱収縮フィルム(3)を、筒を畳んだ状態において、下端の中央部または下端の一端部に凹状切込部(6)を形成し、この下端の両端部または下端の他端部が、台紙(1)の片面側に折り返した保持片(2)の下方に食み出るようにしたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の台紙付き包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002302916A JP2004136922A (ja) | 2002-10-17 | 2002-10-17 | 台紙付き包装体 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011207516A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Fuji Seal International Inc | 包装体及びその製造方法 |
JP2014172648A (ja) * | 2013-03-12 | 2014-09-22 | Fuji Seal International Inc | 包装材及び包装体 |
JP2015030480A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-16 | 花王株式会社 | 製品保持具 |
US9187227B2 (en) | 2014-04-09 | 2015-11-17 | Energizer Brands, Llc | Blister package with tiered rows of products |
JP2017056999A (ja) * | 2015-09-18 | 2017-03-23 | 凸版印刷株式会社 | シュリンクフィルム付台紙 |
-
2002
- 2002-10-17 JP JP2002302916A patent/JP2004136922A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011207516A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Fuji Seal International Inc | 包装体及びその製造方法 |
JP2014172648A (ja) * | 2013-03-12 | 2014-09-22 | Fuji Seal International Inc | 包装材及び包装体 |
JP2015030480A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-16 | 花王株式会社 | 製品保持具 |
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