JP2020164222A - 包装体 - Google Patents

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明日香 林
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【課題】 商品が破損しないように商品を保持でき、商品の天面部を正面側に向けて保持することもできる自立可能な包装体を提供する。【解決手段】 商品21と、帯状シート9から形成された包材と、を有し、前記包材が、前記商品21を包囲する筒状体3と、前記筒状体3の一部分から延設された第1延出体4及び第2延出体5と、を有し、前記筒状体3が、前記帯状シート9にて商品21を包囲し且つその一部分を接合して接合部31を形成することにより、筒状に形成されており、前記筒状体3に包囲された商品21が、前記接合部31とは異なる位置において前記筒状体3の内面に接着されており、前記商品21を保持した筒状体3が前記接合部31を下側にした状態で自立可能となるように、前記第1延出体4及び第2延出体5が前記接合部31から互いに離反するように延設されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、帯状シートから形成された筒状体によって商品が保持された、自立可能な包装体に関する。
従来、商品を取り囲むようにシートを折り曲げて商品を保持した、自立可能な包装体が知られている。
例えば、特許文献1には、第一パネル部と、開口部が形成された第二パネル部と、前記第一パネル部と前記第二パネル部との間に設けられ、前記シュリンクフィルムに包まれた被包装物を支持するための載置部と、を有し、前記シュリンクフィルムが接着される一枚の台紙と、を備え、前記第一パネル部及び前記第二パネル部が前記載置部に対して折り曲げられた状態で、前記第一パネル部及び前記第二パネル部の一部が互いに接合されている包装体が開示されている。
かかる包装体は、梱包箱の下面に載置部を接地させて自立させた状態で梱包箱に箱詰めされ、商店などに搬送される。商店では、陳列棚に包装体の載置部を接地させて自立させた状態で陳列され、包装体が販売される。前記包装体は、自立状態で、被包装物の天面部を正面に配置して陳列させることもできる。
特開2017−039510号
しかしながら、特許文献1の包装体は、載置部上に被包装物が接しているので、例えば、前記包装体を梱包箱に箱詰めして搬送しているときに、梱包箱の下面に加わる衝撃が、被包装物に直接加わり、被包装物が破損するおそれがある。
本発明の目的は、商品が破損しないように商品を保持した状態で自立可能であり、さらに、商品の天面部を正面側に向けて保持することもできる包装体を提供することである。
本発明の包装体は、商品と、帯状シートから形成された包材と、を有し、前記包材が、前記商品を包囲する筒状体と、前記筒状体の一部分から延設された第1延出体及び第2延出体と、を有し、前記筒状体が、前記帯状シートにて商品を包囲し且つその一部分を接合して接合部を形成することにより、筒状に形成されており、前記筒状体に包囲された商品が、前記接合部とは異なる位置において前記筒状体の内面に接着されており、前記商品を保持した筒状体が前記接合部を下側にした状態で自立可能となるように、前記第1延出体及び第2延出体が前記接合部から互いに離反するように延設されている。
本発明の好ましい包装体は、前記商品が、前記筒状体に吊り下げ状態で保持され、前記商品の下方部と前記筒状体の接合部の間に間隙を有する。
本発明の好ましい包装体は、前記第1延出体及び第2延出体が、前記筒状体の外面又は内面に部分的に接するように曲げられている。
本発明の好ましい包装体は、前記第1延出体及び第2延出体が、それぞれ、前記筒状体の外側に延出され且つ接地面を成す接地片部と、前記接地片部と筒状体の外面の間に配置され且つ前記筒状体の外面に接する支持片部と、を有する。
本発明の包装体は、商品を保持した状態で自立させて使用できる。また、本発明の包装体は、商品の天面部を正面側に向けて保持することもでき、天面部を消費者に見せたい商品を包装する場合に好適に使用できる。さらに、本発明の包装体は、梱包箱に梱包する際や陳列棚に陳列する際などに、商品が破損するおそれがない。
本発明の第1実施形態の包装体の正面図。 同包装体の右側面図。 同包装体を正面側から見た斜視図。 図2のIV−IV線で切断した拡大断面図(第1実施形態の筒状体を、軸方向に対して直交する方向で切断した拡大断面図)。 商品の斜視図。 帯状シートを示し、(a)は、その平面図、(b)は、その正面図、(c)は、その背面図。 シュリンクフィルムに商品を装着する工程を示す正面図。 帯状シートを曲げて筒状体を形成する工程を示す正面側から見た斜視図。 帯状シートを曲げて第1延出体及び第2延出体を形成する工程を示す正面側から見た斜視図。 第2実施形態の第1例の包装体の正面図。 第2実施形態の第2例の包装体の正面図。 第3実施形態の包装体を、軸方向に対して直交する方向で切断した拡大断面図。 第3実施形態の筒状体、第1延出体及び第2延出体を形成する帯状シート平面図。 第4実施形態の包装体を、軸方向に対して直交する方向で切断した拡大断面図。 第5実施形態の包装体の正面図。 第5実施形態の包装体を、軸方向に対して直交する方向で切断した拡大断面図。 第5実施形態の筒状体、第1延出体及び第2延出体を形成する帯状シート平面図。 第6実施形態の包装体を、軸方向に対して直交する方向で切断した拡大断面図。 第6実施形態の筒状体、第1延出体及び第2延出体を形成する帯状シート平面図。 第7実施形態の筒状体、第1延出体及び第2延出体を形成する帯状シートを示し、(a)は、その平面図、(b)は、その正面図。 第8実施形態において、吊り下げ陳列した包装体の右側面図。 第8実施形態の第1例の包装体の正面図。 (a)は、同包装体の斜視図、(b)は、同包装体の右側面図。 同包装体の筒状体、第1延出体及び第2延出体を形成する帯状シートの平面図。 第8実施形態の第2例の包装体の正面図。 (a)は、同包装体の斜視図、(b)は、同包装体の右側面図。 同包装体の筒状体、第1延出体及び第2延出体を形成する帯状シートの平面図。 第9実施形態の包装体の正面図。
本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
本明細書において、「下限値X〜上限値Y」で表される数値範囲は、下限値X以上上限値Y以下を意味する。前記数値範囲が別個に複数記載されている場合、任意の下限値と任意の上限値を選択し、「任意の下限値〜任意の上限値」を設定できるものとする。
なお、各図の具体的な寸法及び縮尺比は、実際のものとは異なっていることに留意されたい。
[第1実施形態]
<包装体の概要>
図1乃至図4において、本発明の包装体1は、商品21と、帯状シートから形成された包材6であって前記商品21を保持しつつ自立可能な包材6と、を有する。
包材6は、前記帯状シートから形成され且つ前記商品21を包囲する筒状体3と、前記帯状シートから形成され且つ筒状体3の一部分から延設された第1延出体4及び第2延出体5と、を有する。
筒状体3は、前記帯状シートにて商品21を包囲し且つその一部分を接合して接合部31を形成することにより、筒状に形成されている。具体的には、前記筒状体3は、帯状シートの本体シート片部93を商品21の周囲に回し、本体シート片部93と第1シート片部94の境界部及び本体シート片部93と第2シート片部95の境界部を接合した接合部31を形成することにより、前記商品21を包囲する筒状に形成されている。前記第1延出体4及び第2延出体5は、前記接合部31から互いに離反するように延設されている。
筒状体3に包囲された商品21が、前記接合部31とは異なる位置において前記筒状体3の内面に接着されており(接着された部分を接着部という)、かかる接着部32を介して、商品21は、筒状体3内に保持されている。商品21は、シュリンクフィルム22を介して接着部32に貼り付けられている。
商品21を保持した筒状体3が接合部31を下側にした状態で自立可能となるように、前記第1延出体4及び第2延出体5が前記筒状体3の接合部31から互いに離反するように延設されている。
<商品>
商品21は、特に限定されず、化粧品、医薬部外品、医薬品、食品、日用品などが容器に収納されている容器入り物品;文房具、玩具などの物品そのもの(容器に収容されていない物品);などが挙げられる。
商品21の外形状は、特に限定されず、略円柱状、略楕円柱状、略直方体状、略六角柱状、2つ以上の同形状又は2つ以上の異形状が組み合わさった形状(例えば、大きな円柱と小さな円柱が組み合わさった形状)などが挙げられる。本明細書において「略」は、本発明の属する技術分野において許容される範囲を意味する。略円及び略楕円の「略」は、例えば、周の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、周の一部が若干直線又は斜線とされた形状などが含まれる。略直方、略六角などの略多角の「略」は、例えば、角部が面取りされている形状、辺の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、辺が若干湾曲している形状などが含まれる。なお、角部が面取りされているとは、角張った部分の角を取り去り、その部分を弧状又はなだらかな鈍角状に形成することをいう。
本発明によれば、例えば、周面部を下にして載置したときに転がり易く、安定性が悪い形状(例えば、前記略円形状や略楕円形状など)の商品21を、周面部を下にして(つまり、商品21の天面部を正面側に向けて)、包材6に保持させることもできる。
図示例では、略円柱状の商品21が保持された包装体1を表している。図5は、その略円柱状の外形を有する商品21を表している。
図5を参照して、略円柱状などの略柱状の外形を有する商品21は、軸方向一方側に天面部211を有し、軸方向反対側に底面部212を有し、周方向(軸周り方向)に周面部213を有する。
<帯状シート>
図6は、第1実施形態の包材6(筒状体3、第1延出体4及び第2延出体5)を構成する帯状シート9を示している。
前記帯状シート9は、平面視で比較的長い長方形状(帯状)である。
帯状シート9を概念的に区画すると、帯状シート9は、筒状体3を形成する本体シート片部93と、前記本体シート片部93の長手方向両側に連続し且つ前記第1延出体4及び第2延出体5を形成する第1シート片部94及び第2シート片部95と、からなる。
帯状シート9の長手方向長さは、特に限定されない。本体シート片部93の長手方向長さは、商品21の周囲よりも大きければ特に限定されない。図示例のように、本体シート片部93を略柱状の商品21の周方向に回して筒状体3を形成する場合には、本体シート片部93の長手方向長さは、その商品21の周方向長さ(周面部の長さ)よりも大きく、例えば、商品21の周方向長さ+1mm〜商品21の周方向長さ+100mmである。
帯状シート9の短手方向長さは、前記商品21の軸方向長さと略同じ又は商品21の軸方向長さよりも大きい又は小さくてもよい。好ましくは、帯状シート9の短手方向長さは、商品21の軸方向長さ−10mm〜商品21の軸方向長さ+10mmである。図示例の帯状シート9は、その短手方向長さが商品21の軸方向長さよりも少し大きい。
帯状シート9を形成するシート材は、特に限定されず、従来公知のものを用いることができる。シート材としては、例えば、厚紙(薄い合成樹脂製フィルムが積層された厚紙を含む)、合成樹脂製シート、金属蒸着層を有する合成樹脂製シート、発泡樹脂シート、及びこれらの積層シートなどが挙げられる。比較的安価であることから、前記厚紙又は合成樹脂製シートを用いることが好ましく、曲げ加工が容易なことから、厚紙を用いることがより好ましい。前記合成樹脂製シートとしては、例えば、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリスチレン系などのシートが挙げられ、適度な剛性を有することから、ポリプロピレン製シートが好ましい。
帯状シート9を形成するシート材の厚みは、特に限定されないが、好ましくは0.2mm〜1.5mm程度である。厚紙の場合には、0.5mm〜1.5mm程度であり、合成樹脂製シートの場合には、0.2mm〜0.6mm程度である。また、帯状シート9には、必要に応じて、所望のデザイン印刷が施されていてもよい。
帯状シート9には、幾つかのスリット部が形成されている。スリット部は、開放端から閉塞端を有し、帯状シート9の短手方向に延び且つ帯状シート9の短手方向両側にそれぞれ形成されている。
具体的には、本体シート片部93と第1シート片部94の境界には、帯状シート9の短手方向右縁から短手方向中央部にまで延びるスリット部961(第1境界スリット部961という)が形成されている。第1境界スリット部961は、帯状シート9の短手方向右縁に開放端を有し、短手方向中央部に閉塞端を有する。本体シート片部93と第2シート片部95の境界には、帯状シート9の短手方向左縁から短手方向中央部にまで延びるスリット部962(第2境界スリット部962という)が形成されている。第2境界スリット部962は、帯状シート9の短手方向左縁に開放端を有し、短手方向中央部に閉塞端を有する。前記第1境界スリット部961と第2境界スリット部962を係合させることにより、筒状体3の接合部31が形成される。
また、第1シート片部94の先端の近傍において、帯状シート9の短手方向右縁から短手方向中央部にまで延びるスリット部971(第1係合スリット部971という)が形成されている。本体シート片部93のうち前記第1境界スリット部961の近傍(本体シート片部93と第1シート片部94の境界の近傍)には、帯状シート9の短手方向右縁から短手方向中央部にまで延びるスリット部981(第1被係合スリット部981という)が形成されている。第1係合スリット部971及び第1被係合スリット部981は、それぞれ、帯状シート9の短手方向右縁に開放端を有し、短手方向中央部に閉塞端を有する。
また、第2シート片部95の先端の近傍において、帯状シート9の短手方向左縁から短手方向中央部にまで延びるスリット部972(第2係合スリット部972という)が形成されている。本体シート片部93のうち前記第2境界スリット部962の近傍(本体シート片部93と第2シート片部95の境界の近傍)には、帯状シート9の短手方向左縁から短手方向中央部にまで延びるスリット部982(第2被係合スリット部982という)が形成されている。第2係合スリット部972及び第2被係合スリット部982は、それぞれ、帯状シート9の短手方向左縁に開放端を有し、短手方向中央部に閉塞端を有する。
なお、本明細書において「AAAの近傍」は、その近傍の基準となる箇所であるAAAから少し離れている箇所を意味し、例えば、その近傍の基準となる箇所AAAから1mm〜7mm程度離れている箇所を含む。
さらに、帯状シート9の本体シート片部93の面内には、必要に応じて折り罫線が形成されている。例えば、本体シート片部93の面内であって本体シート片部93の長手方向中央部には、短手方向に延びる折り罫線911が形成されている。折り罫線911としては、ミシン目線、ハーフカット線、押し線などが挙げられる。図示例では、折り罫線911としてハーフカット線が用いられた場合を表している。
なお、帯状シート9の全ての平面図において、折り罫線は全て一点鎖線で表している。
<シュリンクフィルム>
また、帯状シート9の本体シート片部93の一方側の面(筒状体3としたときに内面)には、筒状のシュリンクフィルム22が取り付けられている。
シュリンクフィルム22は、熱収縮性フィルムを筒状に形成したものである。熱収縮性フィルムの熱収縮方向を周方向にして熱収縮性フィルムを筒状に丸め、第1側端部と第2側端部を接着してシール部を形成することによって、シュリンクフィルム22が形成される。熱収縮性フィルムは、柔軟性を有し、さらに、少なくとも一方向に熱収縮性を有するフィルムである(一方向は、熱収縮性方向に相当する)。前記熱収縮性は、所定温度(例えば、70℃〜100℃)に加熱されると熱収縮方向に収縮する性質をいう。前記熱収縮性フィルムとして、他方向にも若干熱収縮又は熱伸張するフィルムを用いてもよい。前記他方向は、フィルム面内で前記一方向に直交する方向である。
熱収縮性フィルムとしては、通常、合成樹脂フィルムが用いられる。熱収縮性フィルムの形成材料は、特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、ポリスチレンなどのポリスチレン系樹脂、環状オレフィン系樹脂、ポリ乳酸などの生分解性樹脂、塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種、又は2種以上の混合物などを主成分として含む樹脂組成物が挙げられる。前記熱収縮性フィルムは、不透明のフィルムでもよいが、無色透明又は有色透明のフィルムを用いることが好ましい。熱収縮性フィルムには、必要に応じて、所望のデザイン印刷が施されていてもよい。
また、熱収縮性フィルムの厚みは、特に限定されないが、例えば、20μm〜100μmである。
シュリンクフィルム22の周方向長さは、商品21の周方向長さよりも大きい。例えば、シュリンクフィルム22の周方向長さは、商品21の周方向長さ×1倍を超え同×1.5倍以下であり、好ましくは同×1.01倍〜同×1.3倍である。
シュリンクフィルム22の軸方向長さは、商品21の軸方向長さと略同じ又は商品21の軸方向長さよりも大きい又は小さくてもよい。好ましくは、シュリンクフィルム22の軸方向長さは、商品21の軸方向長さよりも少し大きく、例えば、商品21の軸方向長さ+2mm〜商品21の軸方向長さ+10mmである。商品21の軸方向長さよりも大きいシュリンクフィルム22を用いることにより、シュリンクフィルム22を熱収縮させた際に、シュリンクフィルム22の軸方向両端部が商品21の天面部及び底面部に折れ曲がって密着するようになる。
柔軟なシュリンクフィルム22は、図6に示すように、扁平状に折り畳むことができる。扁平状に折り畳んだシュリンクフィルム22は、その軸方向が帯状シート9の短手方向となるようにして、接着部32を介して帯状シート9の本体シート片部93に取り付けられている。
本実施形態にあっては、シュリンクフィルム22を介して商品21が、接合部31とは反対側において筒状体3に接着される。換言すると、シュリンクフィルム22が装着されている商品21(シュリンクフィルム装着済み商品21)が、接合部31とは反対側において筒状体3に接着される。前記接着部32は、商品21を筒状体3に接着させる部分であり、筒状体3に設けられる接着部32は、接合部31の反対側に設けられている。接合部31の反対側は、筒状体3に保持された商品21を正面から見て、その商品21を均等に上下に二分したときに、その上側を指す。
本体シート片部93を筒状にして接合部31を形成することによって本体シート片部93から筒状体3を形成した際に、前記接着部32は、その接合部31とは反対側となるような位置に設けられる。例えば、接着部32は、帯状シート9の本体シート片部93の長手方向中央部(前記折り罫線が形成されている箇所)の近傍に設けられる。
扁平状に折り畳まれたシュリンクフィルム22はその軸方向が帯状シート9の短手方向となるようにして、前記接着部32に接着されている。また、シュリンクフィルム22は、帯状シート9の短手方向右縁及び左縁からはみ出さないようにして、接着部32を介して本体シート片部93に取り付けられている。なお、商品21の大きさによっては、シュリンクフィルム22の軸方向長さが帯状シート9の短手方向長さよりも大きい場合もあり、従って、シュリンクフィルム22が、帯状シート9の短手方向右縁及び/又は左縁からはみ出した状態で本体シート片部93に取り付けられていてもよい。
前記接着部32は、接着剤又は粘着剤から構成されている。前記接着剤又は粘着剤としては、帯状シート9及びシュリンクフィルム22にそれぞれ接着できるものであれば特に限定されない。前記接着剤又は粘着剤としては、例えば、水系接着剤、溶剤型接着剤、感熱性接着剤、感圧型粘着剤などを用いることができる。
接着部32は、平面視で略矩形状、略円形状、略楕円形状などの任意の形状に設けられる。図示例では、接着部32は、長辺が帯状シート9の短手方向に沿う平面視で略長方形状に形成されている。
接着部32の幅(接着部32の幅は、帯状シート9の長手方向に対応する)は、特に限定されない。前記幅が、余りに小さいと、シュリンクフィルム22に商品21を保持させた際に、被包装物の重さなどに耐えられず、シュリンクフィルム22が帯状シート9から外れるおそれがある。このため、前記接着部32の幅は、3mm以上が好ましく、5mm以上がより好ましく、7mm以上が特に好ましい。
また、接着部32の長さ(接着部32の長さは、帯状シート9の短手方向に対応する)は、特に限定されず、適宜設定できるが、余りに短いとシュリンクフィルム22に商品21を保持させた際に、被包装物の重さなどに耐えられず、シュリンクフィルム22が帯状シート9から外れるおそれがある。このため、前記接着部32の長さは、10mm以上が好ましく、15mm以上がより好ましい。接着部32の長さの上限は、帯状シート9の短手方向長さである。なお、図示例では、シュリンクフィルム22の軸方向両端部が商品21の天面部及び底面部に密着するようにするため、シュリンクフィルム22の軸方向両端部が帯状シート9に接着されないように、接着部32の長さが設定されている。
なお、図示例では、接着部32は、1箇所に設けられているが、2箇所以上に分かれて設けられていてもよい。
[包装体の製法及び包装体の詳細]
本発明の包装体1の製法は、シュリンクフィルム22に商品21を装着する工程、帯状シート9を曲げて筒状体3、第1延出体4及び第2延出体5からなる包材6を形成する工程、を有する。シュリンクフィルム22に商品21を保持する工程は、前記包材6を形成する前に行ってもよく、包材6を形成した後に行ってもよい。以下、シュリンクフィルム22に商品21を保持する工程を、包材6を形成する前に行う場合を例示する。
図7(a)に示すように、扁平状に折り畳まれていたシュリンクフィルム22を開き、商品21を挿入してシュリンクフィルム22を加熱する。すると、同図(b)に示すように、シュリンクフィルム22が周方向に熱収縮し、商品21の周面部に密着すると共に、シュリンクフィルム22の軸方向両端部が商品21の天面部及び底面部に密着する。このようにして、商品21の周囲にシュリンクフィルム22が装着され、シュリンクフィルム22及び接着部32を介して商品21が接着された帯状シート9が得られる。
次に、図8に示すように、商品21の周囲(商品21の周面部)を包囲するべく帯状シート9を内側に折り曲げる。折り罫線911が形成されているので、折り罫線911の本体シート片部93は、その折り罫線911にて山型状に折り曲げられる。シュリンクフィルム22が装着された商品21を挟んで2つ折りになった本体シート片部93を商品21の周囲に回しながら、第1シート片部94と第2シート片部95をクロス状に交差させつつ、本体シート片部93の端部同士を近づけ、第1境界スリット部961の開放端と第2境界スリット部962の開放端を対向させる。それぞれの開放端からスリット部同士を差し入れ、第1境界スリット部961の閉塞端に第2境界スリット部962の閉塞端が当接するまで、第2境界スリット部962を第1境界スリット部961に挿入する。このようにして第1境界スリット部961と第2境界スリット部962を係合させることにより、図9に示すように、本体シート片部93が筒状に形成され商品21を包囲する筒状体3(筒状となった本体シート片部93)が形成される。前記第1境界スリット部961と第2境界スリット部962の係合部分が接合部31である。前記接合部31を形成した後、その接合部31から第1シート片部94及び第2シート片部95が外側に延出されている。接合部31において帯状シート9をクロス状に交差させているので、筒状体3の形成前に図8の紙面右側にある第1シート片部94は、筒状体3の形成後には、図9の紙面左側に延び、筒状体3の形成前に図8の紙面左側にある第2シート片部95は、筒状体3の形成後には、図9の紙面右側に延びる。
図9の状態の第1シート片部94を上側に曲げて反転させ、第1係合スリット部971の開放端と第2被係合スリット部982の開放端を対向させ、第1係合スリット部971の閉塞端と第2被係合スリット部982の閉塞端が当接するまで、第1係合スリット部971を第2被係合スリット部982に挿入する。このようにして第1係合スリット部971と第2被係合スリット部982を係合させることにより、第1シート片部94が筒状に形成され、筒状体3を支持する第1延出体4が形成される。
他方、第2シート片部95を上側に曲げて反転させ、第2係合スリット部972の開放端と第1被係合スリット部981の開放端を対向させ、第2係合スリット部972の閉塞端と第1被係合スリット部981の閉塞端が当接するまで、第2係合スリット部972を第1被係合スリット部981に挿入する。このようにして第2係合スリット部972と第1被係合スリット部981を係合させることにより、第2シート片部95が筒状に形成され、筒状体3を支持する第2延出体5が形成される。
本実施形態の包装体1は、図1乃至図4に示すように、筒状(正面視で環状)の筒状体3内に、接着部32及びシュリンクフィルム22を介して商品21が取り付けられている。特に、筒状体3は、上方部で山型状に折れ曲がっており、全体として正面視で略滴形(上下方向を長軸とし、角部を上側とする略滴形)の環状である。筒状体3は、帯状シート9の本体シート片部93を筒状にしたものであり、接合部31(スリット部の係合部分)が下側に位置している。接着部32は、筒状体3の内面であって前記接合部31とは異なる位置に設けられている。具体的には、接着部32は、前記接合部31とは反対側である上側に位置している。前記接着部32に接着された商品21(シュリンクフィルム装着済み商品21)は、前記商品21の下方部が筒状体3の内面に接しないように、筒状体3に吊り下げ状態で保持されている。従って、商品21の下方部と筒状体3の内面の間には、間隙8を有する。
また、第1延出体4及び第2延出体5は、それぞれ接合部31から互いに離反して延設されている。
第1延出体4及び第2延出体5は、帯状シート9の第1シート片部94及び第2シート片部95から形成されている。第1延出体4及び第2延出体5は、それぞれ筒状体3の外面に部分的に接するように曲げられており、それぞれ筒状(正面視で環状)に形成されている。
具体的には、第1延出体4は、前記接合部31に繋がり且つ接合部31から筒状体3の外側に延出された接地片部41(第1接地片部41という)と、前記第1接地片部41に繋がり且つ湾曲状に延びる中間片部42(第1中間片部42という)と、第1中間片部42に繋がり且つ第1接地片部41に対して反転して接合部31側に延びる支持片部43(第1支持片部43という)と、を有する。第1支持片部43の先端部は、筒状体3の接合部31の近傍に接合されている。第1支持片部43の接合部31の近傍への接合は、第1係合スリット部971と第2被係合スリット部982の係合部分である。第1接地片部41及び第1支持片部43を有する第1延出体4は、正面視で略滴形の環状を成している。前記環状の第1延出体4の内部には、空隙81を有する。第1接地片部41の下面は、接地面を成している。第1支持片部43は、第1接地片部41と筒状体3の下側外面との間に配置されており、筒状体3の下側外面に接している。
第2延出体5は、前記接合部31に繋がり且つ接合部31から筒状体3の外側に延出された接地片部51(第2接地片部51という)と、前記第2接地片部51に繋がり且つ湾曲状に延びる中間片部52(第2中間片部52という)と、第2中間片部52に繋がり且つ第2接地片部51に対して反転して接合部31側に延びる支持片部53(第2支持片部53という)と、を有する。第2支持片部53の先端部は、筒状体3の接合部31の近傍に接合されている。第2支持片部53の接合部31の近傍への接合は、第2係合スリット部972と第1被係合スリット部981の係合部分である。第2接地片部51及び第2支持片部53を有する第2延出体5は、正面視で略滴形の環状を成している。前記環状の第2延出体5の内部には、空隙82を有する。第2接地片部51の下面は、接地面を成している。第2支持片部53は、第2接地片部51と筒状体3の下側外面との間に配置されており、筒状体3の下側外面に接している。
第1延出体4と第2延出体5は、正面視で互いに反対方向に延出されている。例えば、第1延出体4は、正面視で筒状体3の左側に延出されており、商品21を保持した筒状体3が正面視で左側に倒れることを防止している。第2延出体5は、正面視で筒状体3の右側に延出されており、商品21を保持した筒状体3が正面視で右側に倒れることを防止している。
本発明の包装体1は、筒状体3の接合部31から第1延出体4及び第2延出体5が外側に延設されているので、接合部31を下側にして商品21を保持した筒状体3を置き面(置き面とは、包装体1を箱詰めする際の梱包箱の下面や商店の陳列棚などの包装体1を載せる面をいう)に自立させることができる。特に、第1延出体4及び第2延出体5が、第1接地片部41及び第2接地片部51を有するので、第1接地片部41及び第2接地片部51の各接地面が置き面上に大面積で接し、筒状体3を安定的に自立させることができる。さらに、上記のように正面視で略滴形(上下方向を長軸とし、角部を上側とする略滴形)の筒状体3は、一般に、左右側に倒れやすいが、第1接地片部41と筒状体3の間及び第2接地片部51と筒状体3の間には、筒状体3の外面に接する第1支持片部43及び第2支持片部53が設けられているので、筒状体3は左右側に倒れることなく安定的に自立可能である。
なお、筒状体3の軸方向に商品21の軸方向が沿うように、商品21が筒状体3に保持されているので、商品21の天面部211を正面側に向けて包装体1を自立させることができる。
また、商品21が接合部31とは離れた位置において筒状体3に接着されているので、複数の包装体1を梱包箱に箱詰めして搬送した際に、梱包箱の下面(置き面)に加わる衝撃が接合部31を介して商品21に加わり難くなる。同様に、包装体1を商店の陳列棚に陳列するべく、包装体1を陳列棚(置き面)に載せていく際の衝撃が接合部31を介して商品21に加わり難くなる。特に、第1延出体4及び第2延出体5が、第1支持片部43及び第2支持片部53を有するので、この第1支持片部43及び第2支持片部53がクッションのように作用し、衝撃が商品21に加わり難くなり、さらに、第1支持片部43と第1接地片部41の間に空隙81及び第2支持片部53と第2接地片部51の間に空隙82が確保されているので、第1支持片部43及び第2支持片部53のクッション作用が良好に機能するようになる。
さらに、商品21が筒状体3に吊り下げ状態で保持され、商品21の下方部と筒状体3の内面の間に間隙8を有するので、筒状体3が変形した際にも、商品21の下方部が筒状体3に接触し難くなる。この間隙8の存在も商品21に衝撃が加わることを緩和する1つの要素となる。本発明の包装体1は、商品21に置き面からの衝撃が加わり難く、商品21の破損を効果的に防止できる。
本発明の包装体1は、上記実施形態に限られず、本発明の意図する範囲で様々に設計変更できる。以下、本発明の変形例を説明するが、変形例の説明において、上記実施形態と同様の構成及び効果は、(その説明を行ったものとして)その説明を省略し、用語及び符号をそのまま援用する。
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、筒状体3は、正面視で略滴形の環状に形成されているが、例えば、図10に示すように、筒状体3が、正面視で略円形の環状(立体的には、略円筒状)に形成されていてもよく、図11に示すように、筒状体3が、正面視で略六角形の環状(立体的には、略六角筒状)に形成されていてもよい。その他、特に図示しないが、筒状体3が、正面視で略三角形や略四角形などの略多角形の環状などに形成されていてもよい。
図10に示す正面視で略円形の環状に形成された筒状体3そのものは、接合部31を下側にしたときに自立安定性が悪いが、この筒状体3の接合部31から第1延出体4及び第2延出体5が離反するように反対方向に延設されているので、安定的に自立可能である。
また、図11に示す正面視で略六角形(好ましくは略正六角形)の環状に形成された筒状体3は、その六角形の1つの角部において接合部31が形成されている。このように角部に接合部31を有する略多角形の環状の筒状体3そのものは、その接合部31を下側にしたときに自立安定性が悪いが、この筒状体3の接合部31から第1延出体4及び第2延出体5が離反するように反対方向に延設されているので、安定的に自立可能である。
なお、図11に示す正面視で略六角形の環状の筒状体3は、図6に示す帯状シート9の本体シート片部93の面内に、六角形を成す6つの角部(ただし、接合部31となる角部を除く)に対応する位置に、折り罫線を形成することにより、その帯状シート9から容易に作製できる。
[第3実施形態]
上記各実施形態では、第1延出体4及び第2延出体5は、湾曲した第1中間片部42及び第2中間片部52を有し、正面視で略滴形の環状に形成されているが、例えば、図12に示すように、第1延出体4及び第2延出体5が、正面視で略三角形の環状に形成されていてもよい。
具体的には、第1延出体4は、接合部31から筒状体3の外側に延出された第1接地片部41と、前記第1接地片部41に対して鋭角を成して上方に直線状に延びる第1中間片部42と、第1中間片部42に繋がり且つ第1中間片部42に対して鈍角(又は鋭角)を成して延びる第1支持片部43と、を有する。第2延出体5は、接合部31から筒状体3の外側に延出された第2接地片部51と、前記第2接地片部51に対して鋭角を成して上方に直線状に延びる第2中間片部52と、第2中間片部52に繋がり且つ第2中間片部52に対して鈍角(又は鋭角)を成して延びる第2支持片部53と、を有する。
また、上記各実施形態では、第1支持片部43の先端部及び第2支持片部53の先端部が、それぞれ筒状体3の接合部31の近傍に接合されているが(各係合スリット部と各被係合スリット部の係合による接合)、第1支持片部43及び第2支持片部53の先端部が、筒状体3に接合されていなくてもよい。
例えば、図12に示す包装体1では、第1支持片部43の先端部43a及び第2支持片部53の先端部53aは、(筒状体3に接合されておらず)それぞれ第1接地片部41と筒状体3の外面の間及び第2接地片部51と筒状体3の外面の間に挟み込まれている。なお、図12では、正面視で略円形の環状を成した筒状体3を図示している(図14、図15も同様)。
図13は、図12に示す包材(筒状体3、第1延出体4及び第2延出体5)を形成する帯状シート9を示す。
図12の包装体1は、第1支持片部43の先端部及び第2支持片部53の先端部が筒状体3に接合されないので、図13に示す帯状シート9には、上記実施形態の第1及び第2係合スリット部並びに第1及び第2被係合スリット部は形成されていない。また、第1シート片部94の面内には、第1接地片部41と第1中間片部42の間の角部及び第1中間片部42と第1支持片部43の間の角部を形成し易くするために、2つの折り罫線912,913が設けられている。第2シート片部95の面内にも、同様に、第2接地片部51と第2中間片部52の間の角部及び第2中間片部52と第2支持片部53の間の角部を形成し易くするために、2つの折り罫線914,915が設けられている。
この帯状シート9のシュリンクフィルム22に商品21を装着し、帯状シート9の本体シート片部93を曲げて第1境界スリット部961と第2境界スリット部962を係合させて接合部31を形成した後、第1シート片部94及び第2シート片部95を各折り罫線912,913,914,915にて折り曲げることにより、図12に示す包装体1が得られる。
本発明の包装体1は、第1支持片部43及び第2支持片部53は筒状体3に接合されていなくてもよいが、第1支持片部43及び第2支持片部53が筒状体3から不用意に離れることを防止できることから、上記各実施形態のように、第1支持片部43の先端部及び第2支持片部53の先端部は筒状体3に接合されていることが好ましい。
[第4実施形態]
上記各実施形態では、第1延出体4及び第2延出体5は、正面視で環状(立体的に筒状)を成すように形成されているが、例えば、図14に示すように、正面視で非環状に形成されていてもよい。
図14において、第1延出体4は、接合部31から外側に延出された第1接地片部41を有し、その第1接地片部41の中途部が上方に折り曲げられ且つその曲げ頂部41aが筒状体3の外面に接している。第2延出体5は、接合部31から外側に延出された第2接地片部51を有し、その第2接地片部51の中途部が上方に折り曲げられ且つその曲げ頂部51aが筒状体3の外面に接している。
このような第1延出体4及び第2延出体5が設けられている場合でも、商品21を保持した筒状体3が左右側に倒れることを防止できる。
[第5実施形態]
上記各実施形態では、第1延出体4及び第2延出体5が筒状体3の外側に延設されているが、筒状体3の内側に延設されていてもよい。
例えば、図15及び図16に示す包装体1は、第1延出体4及び第2延出体5が筒状体3の内側に延設されている。
図17は、本実施形態の包材を構成する帯状シート9(筒状体3、第1延出体4及び第2延出体5)を構成する帯状シート9を示している。
この帯状シート9の面内には、本体シート片部93と第1シート片部94の境界に、第1境界スリット部961が形成され、本体シート片部93と第2シート片部95の境界に第2境界スリット部962が形成されている。また、本体シート片部93の面内には、第1境界スリット部961及び第2境界スリット部962の近くに、それぞれ折り罫線916,917が形成されている。第1シート片部94及び第2シート片部95の面内には、その先端部の近くに、それぞれ折り罫線918,919が形成されている。
この帯状シート9のシュリンクフィルム22に商品21を装着し、帯状シート9の本体シート片部93を商品21の周囲に曲げ、それぞれ折り罫線916,917にて鋭角状に折り曲げた後、第1境界スリット部961と第2境界スリット部962を係合させて接合部31を形成する。このようにして商品21を包囲する筒状体3であって、接合部31とは反対側において商品21が接着部32を介して接着された筒状体3が形成される。第1シート片部94及び第2シート片部95は、接合部31から筒状体3の内側に延設されている。第1シート片部94を折り罫線918にて下向きに折り曲げることにより、第1延出体4が形成される。この第1延出体4は、正面視で折り罫線918を角部とする山型状であり、第1延出体4の先端部4aが筒状体3の角部に内側から接している。第2シート片部95を折り罫線919にて下向きに折り曲げることにより、第2延出体5が形成される。この第2延出体5は、正面視で折り罫線919を角部とする山型状であり、第2延出体5の先端部5aが筒状体3の角部に内側から接している。
本実施形態の包装体1は、第1延出体4及び第2延出体5が筒状体3の内側に延設され、且つ、曲げられた第1延出体4及び第2延出体5の各先端部4a,5aが、筒状体3の角部に内側から当接しているので、商品21を保持した筒状体3が安定的に自立するようになる。
[第6実施形態]
上記各実施形態では、筒状体3の接合部31は、第1境界スリット部961及び第2境界スリット部962の係合部分からなるが、例えば、本体シート片部93を部分的に接着することによって接合部31が形成されていてもよい。
例えば、図18に示す包装体1は、本体シート片部93の内面同士を部分的に接着することによって接合部31が形成されている。
図19は、本実施形態の包材を構成する帯状シート9(筒状体3、第1延出体4及び第2延出体5)を構成する帯状シート9を示している。
この帯状シート9には、第1境界スリット部及び第2境界スリット部は形成されていない。また、第1係合スリット部971と第1被係合スリット部981は、逆向きに開放端を有する(例えば、第1係合スリット部971は、平面視で右側に開放端を有し、第1被係合スリット部981は、平面視で左側に開放端を有する)。第2係合スリット部972と第2被係合スリット部982は、逆向きに開放端を有する(例えば、第2係合スリット部972は、平面視で右側に開放端を有し、第2被係合スリット部982は、平面視で左側に開放端を有する)。
この帯状シート9のシュリンクフィルム22に商品21を装着し、帯状シート9の本体シート片部93を商品21の周囲に曲げ、本体シート片部93と第1シート片部94の境界部分と本体シート片部93と第2シート片部95の境界部分の内面同士を重ね合せ、接着剤33にて接着することによって、接合部31を形成する。第1シート片部94を上側に曲げ、第1係合スリット部971を第1被係合スリット部981に係合させることにより、正面視で略滴形の環状の第1延出体4を形成する。第2シート片部95を上側に曲げ、第2係合スリット部972を第2被係合スリット部982に係合させることにより、正面視で略滴形の環状の第2延出体5を形成する。
本実施形態の包装体1は、接合部31が接着剤による接着にて形成されていること、筒状体3を形成するべく本体シート片部93を曲げる際に第1シート片部94と第2シート片部95をクロスさせないこと、第1係合スリット部971と第1被係合スリット部981が係合され且つ第2係合スリット部972と第2被係合スリット部982が係合されていることを除いて、第1実施形態と同様である。
また、上記各実施形態では、第1支持片部43の先端部及び第2支持片部53の先端部が、各係合スリット部と各被係合スリット部の係合によって、筒状体3に接合されているが、第1支持片部43及び第2支持片部53の先端部が、接着剤を用いて筒状体3に接合されていてもよい(図示せず)。
[第7実施形態]
上記各実施形態では、接着部32は、長辺が帯状シート9の短手方向に沿う平面視で略長方形状に形成されているが、例えば、図20に示すように、長辺が帯状シート9の長手方向に沿うような平面視略長方形状に形成されていてもよい。
[第8実施形態]
上記各実施形態の包装体1のうち、正面視で略滴形の環状(上下方向を長軸とし、角部を上側とする略滴形の環状)や正面視で略六角形の環状を成している筒状体3を有する包装体1は、商品21の上側と筒状体3の間に、空隙を有する。例えば、図1に、この空隙を表す符号83を付加している。
図21に示すように、壁面X1から突設された吊り下げ棒X2に、包装体1の空隙83を挿通することにより、包装体1を吊り下げ陳列することもできる。
なお、吊り下げ陳列可能な包装体1は、正面視で略滴形及び略六角形の環状の筒状体3に限られず、前記略滴形及び略六角形以外の環状の筒状体3であっても、前記空隙83を有していればよい。
また、図22及び図23に示すように、筒状体3の上方部に、吊り下げ棒を挿通するための挿通用空隙部84が形成されていてもよい。この挿通用空隙部84は、筒状体3の上方部の一方側及び他方側を下向きに折り曲げた一対の下囲い部341,341と、前記一対の下囲い部341,341の間において上向きに折り曲げた上囲い部342と、から区画される。
図24は、図22及び図23の筒状体3、第1延出体4及び第2延出体5を形成する帯状シート9を示している。ただし、この図24では、帯状シート9に設けられた接着部及びシュリンクフィルムの記載を省略している。
帯状シート9の本体シート片部93の面内には、長手方向中央付近に一対の切り目721,722が形成されている。この切り目721,722は、例えば、帯状シート9の短手方向長さを略3等分する位置に形成されている。また、本体シート片部93の面内には、切り目721の一端から右縁に延びる折り罫線711と、切り目721の中央部から右縁に延びる折り罫線712と、切り目721の他端から右縁に延びる折り罫線713と、切り目722の一端から左縁に延びる折り罫線714と、切り目722の中央部から左縁に延びる折り罫線715と、切り目722の他端から左縁に延びる折り罫線716と、切り目721の中央部から切り目722の中央部に延びる折り罫線717と、が形成されている。折り罫線711,713及び切り目721で囲われた範囲が一方の下囲い部341となり、折り罫線714,716及び切り目722で囲われた範囲が他方の下囲い部341となり、切り目721及び切り目722で囲われた範囲が上囲い部342となる。
この折り罫線717を山折りし(上向き凸状に折る)、折り罫線712,715を谷折りする(下向き凸状に折る)ことにより、図22及び図23に示すような挿通用空隙部84を有する筒状体3が得られる。この挿通用空隙部84を吊り下げ棒に挿通することにより、包装体1を吊り下げ陳列することもできる。
また、図25及び図26に示すように、筒状体3の上方部に、吊り下げ棒を挿通するための挿通用孔部85,85を有する起立壁部731,732が形成されていてもよい。起立壁部731,732は、筒状体3の上方部において上側に突出され、一対形成されている。
図27は、図25及び図26の筒状体3、第1延出体4及び第2延出体5を形成する帯状シート9を示している。ただし、この図27では、帯状シート9に設けられた接着部及びシュリンクフィルムの記載を省略している。
帯状シート9の本体シート片部93の面内には、右側及び左側にそれぞれ長手方向に間隔を開けて一対の切り目741,742,743,744が形成されている。また、本体シート片部93の面内には、切り目741の一端から切り目742の一端に延びる折り罫線751と、切り目743の一端から切り目744の一端に延びる折り罫線752と、切り目741の一端から切り目743の一端に延びる折り罫線753と、切り目742の一端から切り目744の一端に延びる折り罫線754と、が形成されている。一対の切り目741,742及び折り罫線751で囲われた範囲が一方の起立壁部731となり、一対の切り目743,744及び折り罫線752で囲われた範囲が他方の起立壁部732となり、それぞれ挿通用孔部85,85が穿設されている。
この折り罫線751,752にて起立壁部731,732を上側に折り曲げることにより、図25及び図26に示すような挿通用孔部85を有する筒状体3が得られる。一対の起立壁部731,732の各挿通用孔部85,85を吊り下げ棒に挿通することにより、包装体1を吊り下げ陳列することもできる。
[第9実施形態]
上記各実施形態では、商品21は、シュリンクフィルム22に装着されているが、例えば、図28に示すように、商品21が接着部32を介して筒状体3の内面に直接接着されている包装体1であってもよい。
また、上記各実施形態では、いずれも商品21の下方部と筒状体3の間に間隙8を有するように、商品21が筒状体3に吊り下げ状態で保持されているが、商品21の下方部が筒状体3の内面に部分的に接触していてもよい(図示せず)。
さらに、上記各実施形態では、接合部31は、商品21の真下に位置しているが、接合部31が商品21を基準にして右寄りの下側或いは左寄りの下側に位置していてもよい。本発明の包装体1は、商品21を保持した筒状体3が接合部31を下側にした状態で自立可能であればよく、接合部31は、商品21の真下に位置していてなくてもよい。
上記様々な実施形態から選ばれる2つ以上の構成を適宜組み合わせてもよく、或いは、上記様々な実施形態から選ばれる1つ又は2つ以上の構成を、それ以外の実施形態に置換してもよい。
1 包装体
21 商品
3 筒状体
31 接合部
32 接着部
4 第1延出体
41 第1延出体の接地片部
43 第1延出体の支持片部
5 第2延出体
51 第2延出体の接地片部
53 第2延出体の支持片部
6 包材
9 帯状シート
93 本体シート片部
94 第1シート片部
95 第2シート片部

Claims (4)

  1. 商品と、帯状シートから形成された包材と、を有し、
    前記包材が、前記商品を包囲する筒状体と、前記筒状体の一部分から延設された第1延出体及び第2延出体と、を有し、
    前記筒状体が、前記帯状シートにて商品を包囲し且つその一部分を接合して接合部を形成することにより、筒状に形成されており、
    前記筒状体に包囲された商品が、前記接合部とは異なる位置において前記筒状体の内面に接着されており、
    前記商品を保持した筒状体が前記接合部を下側にした状態で自立可能となるように、前記第1延出体及び第2延出体が前記接合部から互いに離反するように延設されている、包装体。
  2. 前記商品が、前記筒状体に吊り下げ状態で保持され、前記商品の下方部と前記筒状体の接合部の間に間隙を有する、請求項1に記載の包装体。
  3. 前記第1延出体及び第2延出体が、前記筒状体の外面又は内面に部分的に接するように曲げられている、請求項1または2に記載の包装体。
  4. 前記第1延出体及び第2延出体が、それぞれ、前記筒状体の外側に延出され且つ接地面を成す接地片部と、前記接地片部と筒状体の外面の間に配置され且つ前記筒状体の外面に接する支持片部と、を有する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の包装体。
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