JP6125944B2 - 回転処理機用パドル及びその補修方法 - Google Patents

回転処理機用パドル及びその補修方法 Download PDF

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Description

この発明は、パッグミル等の回転処理機のパドル及びその補修方法に関するものである。
例えば、回転処理機の1つであるパッグミルは、この発明の一実施形態を示す図1を参照して説明すると、樋状ケーシング1内にその軸方向の回転軸2を設け、その回転軸2の外周面にその径方向に突出するパドル10を設け、回転軸2の矢印方向の回転によってケーシング1内に投入された被処理物をパドル10でもって一方向に送りながら混合(混練)する。
この回転処理機において、被処理物が、セラミック、鉱石、石炭等の硬質のものであると、上記パドル10の摩耗が問題となる。
その問題を解決するため、図7に示すように、回転軸2の取付片3aに高クロム鋳鉄製の矩形板状プレート片3bをボルト止めしてパドル3を構成して耐摩耗性を向上させたものがある。しかし、このパドル3は、約1.5ヶ月程度で、そのプレート片3bの先端部が鎖線から実線のように摩耗する。
また、さらなる摩耗を低減する(耐摩耗性を向上させる)手段として、パドルプレート片3bの摩耗し易い部分に硬化肉盛り溶接層(以下、適宜に、「硬化肉盛り溶接」と称する。)によって耐摩耗層を形成することがなされている(特許文献1要約)。
特開2009−61431号公報
上記硬化肉盛り溶接は、その肉盛り溶接をして耐摩耗層を形成した部分の寿命を飛躍的に向上させる。このため、パドルの寿命を向上させるには、パドルプレート片3bの全表面全域に硬化肉盛り溶接を施こすことが好ましい。しかし、肉盛り溶接材が高価である上に、溶接が煩雑であることから、コスト高となる。
このような事情から、上記従来の硬化肉盛り溶接は、回転軸の径方向(パドルの突出方向)の頂面全域及びパドルの回転方向b(図7においては右側から見て左回転)前面(送り方向a前面)の前記突出方向内側に向かった所要の長さ全域に施されている(特許文献1、図5〜図8参照)。
この発明は、以上の実状の下、パドルをその幅方向を回転軸周方向に対し傾けて設けた回転処理機において、そのパドルへの硬化肉盛り溶接の部位を特定して、コストを抑えつつ、パドルの寿命を向上させることを課題とする。
上記課題を達成するため、矩形板状パドルは、混合及び送り作用が円滑であり、その作用における摩耗部位が特定し易いことから、まず、図7の矩形板状プレート片3bの摩耗経過を観察した。
この観察において、パドル3はb矢印方向に回転すると、被処理物をa矢印方向に移動させながら混合し、その際、被処理物との摩擦が生じる部位は、プレート片3bの頂面、同回転方向b前側端面(送り方向a後側端面)及び回転方向前面の(送り方向前面)頂面端縁からパドル突出方向内側に向かった一定の幅であることを確認した。
つぎに、そのプレート片3bの頂面、同回転方向前側端面及び同前面に硬化肉盛り溶接したところ、パドルはその幅方向(矩形板状パドルの突出方向に対する左右方向)が回転軸周方向に対して傾いているため、後面においても、回転方向前側端面からその後面の回転方向後側に被処理物が回り込んで摩耗が生じている現象を確認した。一方、その後面の摩耗は幅方向に向かって徐々に浅くなって進んでいた。プレート片3bの露出する(硬化肉盛り溶接がされていない部分)回転方向前後面の摩耗が進むと、その前側端面から後側に向かって前後面に貫通する摩耗孔が生じた。
この発明は、それらの確認作業に基づき、まず、矩形板状母材(プレート片3b)のその突出方向頂面に硬化肉盛り溶接を施し、同矩形板状母材の回転方向前側端面及び同回転方向前面に前記頂面端縁から前記突出方向内側に向かった突出方向所要長さそれぞれ硬化肉盛り溶接を施すこととしたのである。
上記頂面端縁から内側への突出方向所要長さは、被処理物等に応じて実験、実操業等によって適宜に決定する。
つぎに、この発明は、矩形板状母材の回転方向後面においては、その回転方向前側端面端縁から内側に幅方向所要長さ入り込んだ部分に硬化肉盛り溶接を施し、他の部分は硬化肉盛り溶接を施さないようにしたのである。
上記のように、頂面等に硬化肉盛り溶接したプレート片3b後面の摩耗は幅方向に進んでいたので、放置すると、幅方向全体の磨耗が考えられる。しかし、その摩耗は幅方向に向かって徐々に浅くなって進んでおり、後面に回り込む被処理物による後面の摩耗に対する硬化肉盛り溶接はその幅方向の所要長さあれば、摩耗の起点の発生を効果的に防止して幅方向全幅にこの範囲で硬化肉盛り溶接を施さなくとも、十分に摩耗を防止できる効果を得られることを発見した。
このように、不要な肉盛り溶接を施さないことはコスト削減につながり、その幅方向所要長さも、被処理物等に応じて実験、実操業等によって適宜に決定すれば良い。
この発明の具体的な構成としては、樋状ケーシング内にその軸方向の回転軸を設け、回転軸の外周面にその径方向に突出する矩形板状パドルをその幅方向を回転軸周方向に対し傾けて設け、回転軸の回転によってケーシング内に投入された被処理物をパドルでもって一方向に送りながら混合する回転処理機において、前記パドルの回転軸外周面から前記径方向に突出して回転軸周方向に対して幅方向が傾く矩形板状母材の頂面全域に硬化肉盛り溶接を施し、同矩形板状母材のパドル回転方向前側端面及び同回転方向前面には前記頂面端縁から前記突出方向内側に向かった突出方向所要長さ全域にそれぞれ硬化肉盛り溶接を施すとともに、同回転方向後面は、前記突出方向所要長さ及び回転方向前側端面端縁から幅方向内側に向かった幅方向所要長さそれぞれ入り込んだ部分全域に硬化肉盛り溶接を施こして、その回転方向後面の前記突出方向所要長さの範囲に硬化肉盛り溶接を施さない部分を設けた構成を採用することができる。
この構成において、例えば、二軸回転処理機のように逆回転する両回転軸のパドルは、それぞれの回転軸に対してその周方向の傾斜が逆になる(一方が右傾斜であれば、他方は左傾斜となる)。
このため、上記母材の回転方向後側端面にも上記頂面端縁から上記突出方向内側に向かった上記回転方向前側端面と同じ突出方向所要長さ全域に硬化肉盛り溶接を施すとともに、上記回転方向後面後側にも、上記頂面端縁及び回転方向前側端面端縁から内側にそれぞれ入り込んだ部分全域の硬化肉盛り溶接と同一大きさの、前記頂面端縁から前記突出方向内側に向かった突出方向所要長さ及び前記回転方向後側端面端縁から幅方向内側に向かった幅方向所要長さそれぞれ入り込んだ部分全域の硬化肉盛りを施せば(同回転方向前後側部に同一態様の硬化肉盛り溶接を施せば)、上記傾斜が逆であっても、肉盛り溶接部は同じ取付態様となるため、その取付態様を考慮する必要がなく、パドル取付作業が円滑となる。
また、上記硬化肉盛り溶接を施さない部分において、上記頂面端縁から突出方向内側に向かった突出方向所要長さ全域に硬化肉盛り溶接を施すようにすれば、頂面から後面に回り込む被処理物による摩耗を効果的に防止できる。この突出方向所要長さも、被処理物等に応じて実験、実操業等によって適宜に決定れば良い。
さらに、上記回転方向前面の硬化肉盛り溶接のその頂面端縁から内側の突出方向所要長さに対し、同後面の硬化肉盛り溶接のその頂面端縁から内側の突出方向所要長さを短くすることができる。
上記のように、母材の回転方向の前後面においては、前面が後面に対して激しい摩耗を受ける。このため、その後面の硬化肉盛り溶接を前面の硬化肉盛り溶接より内側に向かって短くしてもパドルの寿命に影響は与えることなく、硬化肉盛り溶接領域を減少し得るため、コスト削減となる。その短くする度合いも、被処理物等に応じて実験、実操業等によって適宜に決定れば良い。
この硬化肉盛り溶接したパドルが摩耗して使用できなくなれば、そのパドル全体を取り替えれば良い。しかし、通常、硬化肉盛り溶接した大部分は摩耗せずに残っている。このため、使用できなくなった母材を使用できる硬化肉盛り溶接部分を残して切除し、その切除した部分に対応する母材片を前記切除しなかった残りの硬化肉盛溶接部分の母材片に溶接接合して再生することができる(図6参照)。硬化肉盛り溶接に比べれば、その両母材片の溶接接合は容易であってコスト的に有利である。
この発明は、以上のように硬化肉盛り溶接の部位を特定したので、コストを抑えつつ、パドルの寿命を向上させることができる。パドルの寿命が延びれば、回転処理機の連続操業が可能となり、混合、混練、破砕、粉砕等の処理能力向上及び長期の同能力維持を図ることができるとともに、パドル取り替え作業が少なくなってそのコストの低減と、回転処理機を備えた設備の休止時間の短縮というメリット等がある。
この発明に係る回転処理機の一実施形態を示し、(a)は切断側面図、(b)は(a)の左側回転軸の左方からの部分拡大斜視図 同実施形態のパドルを示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は下面図、(d)は左側面図、(e)は背面図 同実施形態のパドルの他例を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は下面図、(d)は左側面図、(e)は背面図 同実施形態のパドルのさらに他例を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は下面図、(d)は左側面図、(e)は背面図 同実施形態のパドルのさらに他例を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は下面図、(d)は左側面図、(e)は背面図 同パドルの補修方法の説明図 従来のパドル部分の斜視図
この発明に係る回転処理機の一実施形態を図1、図2に示し、この実施形態は、粉末状鉱石等を使用したペレット製造に係わるパッグミルである。この実施形態も、従来と同様に、樋状ケーシング1内にその軸方向の円筒状回転軸2を設け、その回転軸2の外周面にその径方向に突出する矩形板状パドル10をその幅方向(図2(a)の左右方向)を回転軸2の周方向に対し傾けて設け(図1(b)参照)、回転軸2の回転によってケーシング1内に投入された被処理物をそのパドル10でもって一方向に送り出しながら混合(混練)する。この実施形態は二軸であることから、一方の回転軸2のパドル10は周方向に対し右側に傾斜し、他方の回転軸2のパドル10は左側に傾斜している。図中、1aはケーシング1の蓋である。
以上の構成は従来と同様であり、この発明はそのパドル10の構成が特徴である。このパドル10は、回転軸2の外周面に溶接されて突出した取付片11に、矩形板状プレート片(母材)12をボルト13によって締結し、そのプレート片12の所要箇所に硬化肉盛り溶接14を施したものである(図1(b)参照)。この硬化肉盛り溶接14は、プレート片12を取付片11に締結した後でも良いが、一般的には、取付前に行う。取付片11は、回転軸2外周面からその径方向に突出し、かつその幅方向が回転軸2の周方向に対して傾いている。このため、その取付片11に締結されたプレート片12も、同様に、回転軸2の外周面からその径方向に突出し、かつその幅方向が回転軸2の周方向に対して傾いた状態となる。図中、13aはボルト挿通孔である。
その硬化肉盛り溶接14は、図2に示すように、プレート片12の突出方向の頂面、その前後面及び両側端面にそれらの頂面端縁から内側に向かった突出方向所要長L、L又は幅方向所要長Lそれぞれ施している(頂面肉盛り溶接:14a、前面肉盛り溶接:14b、後面肉盛り溶接:14c、14c’、両側端面肉盛り溶接:14d、14d)。このとき、後面肉盛り溶接14c、14c’は、両側端面又は頂面のそれぞれの端縁から内側にそれぞれ所要の長さL、L入り込んだ部分までのみに施して、それらに囲まれる領域は硬化肉盛り溶接を施されていない部分12cとなっている。すなわち、プレート片12の回転方向b後面(送り方向aの後面)の頂面端縁から突出方向内側に向かった突出方向所要長さLの範囲に硬化肉盛り溶接を施さない部分12cを設けている。
プレート片12はSS400の一般構造用圧延材を使用し、硬化肉盛り溶接14は、高炭素(C)高クロム(Cr)系材料にWC(タングステンカーバイド)を分散接合したものを使用して溶接した。その硬化肉盛り溶接14の硬度Hvは600以上とした。
上記頂面端縁から内側への突出方向所要長L、L又は幅方向所要長Lは、実験、実操業等によって適宜に決定すれば良い。例えば、プレート片12の横幅:110mm、同縦幅:125mm、同厚さ:12mmの場合、肉盛り溶接厚:5mmとして、L:50mm、L:25mm、L:15mmとしたところ、図7のパドル3と同一条件において、4ヶ月を過ぎても、上記摩耗孔は生じず、円滑な送り及び混合作用を行うことができた。
また、プレート片12の後面前側端部にも幅(端面の肉盛り溶接14d端縁から内側への幅方向所要長さ)Lの硬化肉盛り溶接14cを設けているため、パドル10の回転時、その後面にも被処理物が巻き込まれるが、その後面前側端部の硬化肉盛り溶接14cによってその被処理物による摩耗の発生が有効に防止されていることが確認できた。
このとき、パドルの回転方向前側後面の硬化肉盛り溶接14c(図1(a)の左側回転軸2のパドル10であれば、図2(e)において右側の硬化肉盛り溶接14c)との境界の肉盛りされていない部分12cには段差に基づき被処理物が滞留してセルフライニングがなされて、その層の存在によってそれより後側(同図2(e)において左側)の摩耗は殆ど認められなかった。このことから、硬化肉盛り溶接14cはプレート片12の幅方向途中までで良いことが確認できた。すなわち、硬化肉盛り溶接を施さない部分12cを設けても支障がないことが確認できた。
以上の試験結果は、プレート片12の上記回転方向の後面(図2(e)の表面)にその前面(図2(a)の表面)と同じ硬化肉盛り溶接14bを施した場合と同等であり、このことから、Lは50/125から縦幅に対して40%以上、Lは25/110から横幅に対して23%以上、Lは15/110から横幅に対して14%以上とすれば良いことが理解できる。
また、コスト的に許されるのであれば、プレート片12の後面において、硬化肉盛り溶接14cの部分とその溶接がされていないプレート片12の境界が平面となるように、硬化肉盛り溶接が施されていない部分12cにも硬化肉盛り溶接14をしても良い(後面も前面と同様に全幅に亘って硬化肉盛り溶接14を施しても良い)が、図示のように、その後面の硬化肉盛り溶接14cは前面のそれ14bより短い長さ(幅)となっている(L<L)。このため、硬化肉盛り溶接14cの領域が減少しており、コスト削減が図られている。
この実施形態においては、プレート片12の両端面及び後面の両側にも同一大きさの硬化肉盛り溶接14d、14cを設けているため、この実施形態の両回転軸2、2のパドル10、10は、その幅方向がそれぞれの回転軸2の周方向に対して一方が右傾斜、他方が左傾斜となるが、その両傾斜状態において硬化肉盛り溶接部14(14a、14b、14c、14c’、14d)は同じ取付態様となる。このため、その取付態様を考慮する必要がなく、パドル取付作業が円滑である。
このパドル10は、硬化肉盛り溶接14が施された部分は耐摩耗性が高いことから、最終的には、硬化肉盛り溶接されていない露出する面が摩耗して使用できなくなる場合が多い。この場合、そのプレート片12の全体を取付片11から外して新たな硬化肉盛り溶接14を設けたプレート片12に取り替えれば良い。
しかし、図6に示すように、使用できなくなったプレート片12を硬化肉盛り溶接14部分を残してプラズマ切断等によって切除し(同図(a))、その切除した部分に対応するプレート片12aを切除した残りの硬化肉盛り溶接プレート片12’に溶接接合して再生することができる(同図(b))。硬化肉盛り溶接14に比べれば、その溶接接合15は容易であってコスト的に有利である。
このとき、この溶接接合15の作業コストと上記硬化肉盛り溶接14を所要長さL、L、Lする作業コストとの比較によって、その所要長さL等を適宜に決定すれば良い。
上記プレート片12は、上記のSS400以外の一般構造用圧延鋼材、例えば、SS330、SS490、SS540等に加え、高クロム鋳鉄等の耐摩耗鋳鉄を使用することができる。
硬化肉盛り溶接14には、被覆アーク溶接、炭酸ガスアーク溶接、プラズマ粉体溶接など、色々な溶接方法を用いることができる。その溶接において、マトリックスを形成するワイヤを溶接肉盛しつつ該マトリックス溶融プール内へタングステン炭化物粉粒体を20〜40重量%の割合で添加して分散した複合組織を形成することが望ましい態様である。また、タングステン炭化物の添加に代えて超硬化肉盛り溶接14を形成する溶加材として、重量%にしてC:4.5〜6.0%、Cr:20.0〜30.0%を含み、その他Mo、Nb、V、Bの1つ以上を含有し、残りFe及び不純物よりなり、かつ、Hv:900以上となる多成分系炭化物析出硬化型のものを適用することができる。
さらに、溶着金属の化学成分の一例として、C(4〜5重量%)、Si(0.4〜1.2重量%)、Mn(1.8〜2.5重量%)、Cr(約25重量%)、Fe(残部)のものが挙げられる。なお、Feに代えてNiを用いることもある。このとき、プラズマ粉体溶接では、Fe、Ni、Crなどの金属粉末に炭化タングステンを混入させてもよい。
被処理物の硬度によっては、図3に示すように、上記所要長さL、L、Lの少なくとも1つを上記の長さより短くしたり(L’<L、L’<L、L’<L)、図4に示すように、回転方向後側後面の肉盛り溶接14cのみを短くしたり(L’<L)、図5に示すように、回転方向後側後面の肉盛り溶接14cを省略したりしても、この発明の作用効果を発揮することができる。図5においては、回転方向後側端面の肉盛り溶接14dも省略し得る。
なお、図4、図5のパドル10は図1(a)における右側回転軸2のパドル10を示している。このため、同左側回転軸2のパドル10はその図4、図5に対して背面が左右対称の硬化肉盛り溶接14の態様となる。
上記実施形態のパッグミルは二軸の場合であったが、この発明は、一軸や三軸以上の場合でも採用でき、また、この発明に係る回転処理機は、上記ペレット製造に限らず、製鉄、焼結、コークス、石炭、セメント、アスファルト、セラミック、鉱石、砕石等の耐摩耗性を必要とされる処理に有効であって、混合機、混練機、造粒機、粉砕機、破砕機等の被処理物を回転処理する各種の機械が含まれることは勿論である。このとき、それらの機械の撹拌等を行う羽根もこの発明のパドルに相当することは言うまでもない。
1 ケーシング
2 回転軸
3、10 パドル
3a、11 プレート片の取付片
3b、12 パドルのプレート片
13 取付用ボルト
14、14a、14b、14c、14d 硬化肉盛り溶接
、L、L’、L’ 硬化肉盛り溶接14の突出方向所要長さ
、L’ 硬化肉盛り溶接14の幅方向所要長さ

Claims (4)

  1. 樋状ケーシング(1)内にその軸方向の回転軸(2)を設け、前記回転軸(2)の外周面にその径方向に突出する矩形板状パドル(10)をその幅方向を回転軸周方向に対し傾けて設け、前記回転軸(2)の回転によってケーシング(1)内に投入された被処理物を前記パドル(10)でもって一方向に送りながら混合する回転処理機の、前記パドル(10)であって、
    上記回転軸外周面から上記径方向に突出して上記回転軸周方向に対して幅方向が傾く矩形板状母材(12)の頂面全域に硬化肉盛り溶接(14a)され、同矩形板状母材(12)の上記パドル(10)の回転方向前側端面及び同回転方向前面には前記頂面端縁から前記径方向に突出する突出方向内側に向かった突出方向所要長さ(L)全域にそれぞれ硬化肉盛り溶接(14b、14d)され、前記同回転方向後面は、前記突出方向所要長さ(L、L’)及び前記回転方向前側端面端縁から幅方向内側に向かった幅方向所要長さ(L、L’)それぞれ入り込んだ部分全域に硬化肉盛り溶接(14c)されて、その回転方向後面の前記突出方向所要長さ(L、L’)の範囲に硬化肉盛り溶接が施されていない部分(12c)を設けることを特徴とする回転処理機用パドル。
  2. 上記回転方向後側端面にも上記頂面端縁から上記突出方向内側に向かった上記回転方向前側端面と同じ突出方向所要長さ(L、L’)全域に硬化肉盛り溶接(14d)されているとともに、上記回転方向後側後面にも、上記頂面端縁及び回転方向前側端面端縁から内側にそれぞれ入り込んだ部分全域の硬化肉盛り溶接(14c)と同一大きさの、前記頂面端縁から前記突出方向内側に向かった突出方向所要長さ(L、L’)及び前記回転方向後側端面端縁から幅方向内側に向かった幅方向所要長さ(L、L’)それぞれ入り込んだ部分全域の硬化肉盛り溶接(14c)されていることを特徴とする請求項1に記載の回転処理機用パドル。
  3. 上記硬化肉盛り溶接層が施されていない部分(12c)において、上記頂面端縁から内側に向かった突出方向の所要長さ(L、L’)全域に硬化肉盛り溶接層(14c’)が施され、その頂面端縁から内側に向かった突出方向の所要長さ(L 、L ’)は上記パドル(10)の回転方向後面の突出方向所要長さ(L 、L ’)より短くなっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転処理機用パドル。
  4. 請求項1乃至3の何れか1つに記載のパドル(10)の補修方法であって、上記母材(12)をその硬化肉盛り溶接部分(14)を残して切除し、その切除した部分に対応する母材片(12a)を前記切除した残りの硬化肉盛り溶接部分(14)の母材片(12’)に溶接接合して再生することを特徴とする回転処理機用パドルの補修方法。
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