JP6122433B2 - デキストランを含む有益剤送達粒子 - Google Patents

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Description

本発明は、表面処理組成物、より詳しくは、有益剤(優先的には香料)および沈着助剤を含む粒子を含む組成物に関する。また、本発明は、例えば、洗濯時の衣類、または人体基材(substrate)表面、例えば、皮膚またはより好ましくは毛髪への有益剤(好ましくは香料)の送達に関する。
本発明を、具体的に有益剤として香料に関して説明するが、本技術は、表面処理法に使用される他の有益剤にも適用可能であると考えられる。
洗濯用途では、香料の沈着が、例えば、衣類の洗浄およびコンディショニングなどの衣類トリートメントプロセスの際に使用される。沈着方法は多様であり、洗濯プロセスの洗浄もしくはすすぎ段階中での沈着、または洗浄前もしくは洗浄後での噴霧もしくは擦り込み、あるいはタンブル乾燥時における含浸シートもしくはスチームアイロンがけの際の水分添加剤の使用などによる直接沈着が挙げられる。香料は、担体または送達システム中に組み込まれることがよくある。香料の担体系は、典型的には、マトリックス内への香料の封入または閉じ込めを基本としたものである。
表面上への沈着後、界面活性剤含有環境では、該表面への香料の付着寿命が本質的に不充分であるという問題が存在する。衣類上に沈着した香料はメイン洗浄時に再度洗い流され得るか、または該香料は、その担体から洗浄液中に浸出し得る。したがって、表面上に沈着する前または沈着した後での香料の保護が必要とされる。ほぼ同じ問題が、香料のような、典型的には比較的高価であり洗濯用組成物中に比較的低レベルで存在する他の有益剤でもみられる。
同様の問題が、香料および/または他の有益剤を皮膚上または毛髪上に沈着させる皮膚および毛髪用トリートメントの分野でも存在する。
国際公開第07/62833号は、大部分がセルロースである多糖で修飾されたコア−シェル封入香料粒子を含む組成物に関するものである。これに開示された好ましい多糖は、イナゴマメガム、タマリンドキシログルカン、グアーガムまたはその混合物である。このように、有益剤(香料)を含む粒子であって、この粒子が特定の基材に結合するのを補助するための送達助剤として実質的にセルロースであるの多糖が使用された該粒子を得ることは既知である。また、該組成物に1種類以上の酵素を含めてもよい。この参考文献に開示された好適な酵素としては、とりわけ、セルラーゼとして知られているものが挙げられる。
セルラーゼという用語は、さまざまな基材に対して可能な一連の反応を示す類型の酵素をいう。実質的にセルロースである多糖に伴う問題の1つは、一般的にセルロースと同様の構造を有し、そのため「セルラーゼ」による攻撃を受けやすいことである。
同様の有益剤送達助剤が、いわゆる泥汚れ放出ポリマーと同様のフタレート含有ポリマーを主体とするポリエステルで提案されている。このようなフタレートポリマーは加水分解の問題が起こりやすく、綿には現実的でない。
いくつかの文献に、セルロース系物質は、泥汚れ放出ポリマーおよび再沈着防止薬剤としての機能も果たし得ることが開示されている。洗剤組成物におけるメチルおよびエチルセルロースエーテルの使用は、米国特許第2,373,863号明細書,Vitalis(1945)に開示されている。洗剤における使用のための非常に多くのセルロース系が米国特許第2,994,665号明細書,Reich,et al.(1961)に開示されている;米国特許第3,523,088号明細書,Dean,et al.(1970)も参照されたい。独国特許出願公告公報第1,054,638号明細書,Van der Werth,Nov.2,1956には、C12アルキルベンゼンスルホネートとカルボン酸含有セルロース誘導体の併用が開示されている。英国特許第1,084,061号明細書には、少量のセルロース系を液体洗剤用の安定剤とすることが開示されている。また、英国特許第927,542号明細書;同第765,811号明細書;および同第340,232号明細書には洗剤におけるセルロース系が教示されている。
米国特許第4174305号明細書には、セルロースエーテル泥汚れ放出剤を含むアルキルベンゼンスルホネート洗剤組成物が開示されている。米国特許第4732639号明細書には、一部のアルキルまたはアルキル/ヒドロキシ−アルキルセルロース誘導体(3.0までのモル置換度を有する)が泥汚れ放出ポリマーおよび/または再沈着防止ポリマーとして有効であることが開示されている。英国特許第1314897号明細書には再沈着防止および泥汚れ放出助剤としての使用のためのヒドロキシ−プロピルメチルセルロースが開示されているが、該文献から(米国特許第6191093号明細書で観察されたように)、純粋な綿製品に対しては性能がいくぶん不満足であることがわかる。米国特許第6200351号明細書には、泥汚れ放出ポリマーとしての使用に適した非イオン性ヒドロキシ−アルキルセルロースエーテルとポリエステル泥汚れ放出ポリマーとの併用が開示されており、特に、ヒドロキシ−エチル、ヒドロキシ−プロピルおよび/またはヒドロキシ−ブチルセルロース(これらは、さらにアルキルエーテル基、より具体的にはメチル、エチルおよび/またはプロピル基を有していてもよい)が挙げられている。
綿およびポリエステルのどちらにも有効であり、加水分解および酵素の攻撃に対して安定な沈着システムの必要性が存在している。また、他の基材に対して有効な沈着助剤を見出す必要性も存在している。
国際公開第07/62833号 米国特許第2,373,863号明細書 米国特許第2,994,665号明細書 米国特許第3,523,088号明細書 独国特許出願公告公報第1,054,638号明細書 英国特許第1,084,061号明細書 英国特許第927,542号明細書 英国特許第765,811号明細書 英国特許第340,232号明細書 米国特許第4174305号明細書 米国特許第4732639号明細書 英国特許第1314897号明細書 米国特許第6191093号明細書 米国特許第6200351号明細書
本発明者らは、ここに、送達助剤としてデキストランが使用された有益剤を含む粒子が、綿およびポリエステルならびに毛髪に対して有効であると判断した。
したがって、本発明の第1の態様では、多糖であり、かつデキストランを含む1種類以上の送達助剤を外部表面に有する有益剤送達粒子を提供する。
送達助剤は、本質的にデキストランからなるものであることが好ましい。
好ましくは、有益剤送達粒子は非多糖ポリマー、より好ましくはアミノプラストポリマーが含まれている。典型的には、非多糖ポリマーは、比較的大型の水不溶性巨大分子の形態に架橋されている。
好ましくは、有益剤送達粒子には香料が含まれている。
非常に好ましい粒子は、有益剤を含むコアと、水不溶性非多糖ポリマーを含む少なくとも1つのシェルとを備えており、最も外側のシェルの外部表面にデキストランが結合している。
かかる粒子は内部領域を有しており、典型的には有益剤を含有している「コア」と、有益剤を保護し、コア内外への有益剤の流れを調節する水不溶性の「シェル」とを形成している。コアは、液滴の有益剤を含むものであってもよく、内部に有益剤が吸着されたポリマーマトリックスを含むものであってもよい。
該粒子は、内側領域と他の領域間の有益剤の熱力学的(速度論的でなく)分配を制御する担体であり得る。これは、香料または他の有益剤の後の段階での添加が粒子として必要とされる場合、したがって、有益剤が製品中に別々に適用され得る場合に特に好都合である。択一例では、シェルは有益剤に対して不透過性が大きく、有益剤はシェルが破壊されると放出される。
好ましくは、有益剤送達粒子はコアと少なくとも1つのシェルを備えている。特に好ましい実施形態では、香料はコア中に存在しており、送達助剤は最も外側のシェルの外面に結合している。送達助剤はシェルに直接結合させることが好ましいが、連結種によって結合させてもよい。
結合により、送達助剤が水中で離れない、したがって、送達助剤が該封入体の永久的一部分であって水溶性コーティングでないことを意図する。
本発明の有益剤送達粒子のさらなる有益性は、送達助剤自体が該粒子に結合していることによって獲得される綿に対する親和性の向上のため、洗濯用途においてある程度の泥汚れ放出の有益性も得られることであることが想定される。
本発明のさらなる態様では、
a)本発明の第1の態様による粒子、および
b)少なくとも1種類の界面活性剤
を含む、毛髪、皮膚または洗濯物用のトリートメント組成物を提供する。
特に好ましい実施形態では、本発明は、少なくとも1種類のアニオン性または非イオン性界面活性剤を含む液状トリートメント組成物を提供する。
好ましくは、毛髪および/または皮膚用のトリートメント組成物では、界面活性剤は組成物全体に対して少なくとも3%wtのアルキルエーテルスルフェートを含む。
好都合には、送達助剤は加水分解を受けにくく、洗濯用組成物に典型的に使用される酵素によって攻撃されない。
好ましい実施形態では、本発明の洗濯物トリートメント組成物は、多糖基質を有する少なくとも1種類の酵素を含むものである。好ましくは、これは、ヘミセルラーゼ、セルラーゼ(これは特に好ましい)、ポリガラクツロナーゼ、キシラナーゼ、ペクチナーゼ、マンナーゼ(これもまた特に好ましい)、ペクチン酸リアーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、ペントサナーゼ、アラビノシダーゼ(arabinosidase)、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、グリコシルヒドロラーゼおよびアミラーゼまたはその混合物から選択される。別の好ましい実施形態では、本発明の組成物にはポリエステラーゼが含有されている。ポリエステラーゼと多糖基質酵素の両方を存在させてもよい。このような一般的な酵素、特にセルラーゼの存在下における送達助剤の安定性により、イナゴマメガムを主体とするこれまでに知られている沈着系と比べて大きな利点が得られる。
別の好ましい実施形態では、本発明の組成物にはポリエステラーゼが含有されている。ポリエステラーゼと多糖基質酵素の両方を存在させてもよい。
さらに好ましい組成物は、セルラーゼ、マンナーゼおよびその混合物から選択される酵素と、香料を含み、粒子のシェルの外面に送達助剤としてデキストランが結合していることを特徴とするポリマーコア−シェル粒子とを含むものである。
本発明のまたさらなる態様は、有益剤粒子の生成工程に存在し、
a)乳化重合を用いてコア−シェル粒子を形成して該コアを封入し、
b)デキストランの存在下で該コアシェル−粒子の外部表面上にさらなるポリマー層を形成し、
該有益剤は、工程(a)中に該コア内もしくは該コアとして存在するか、または後続の工程で該コア内に吸着させるかのいずれかである、
有益剤送達粒子の作製方法にある。
本発明がさらに理解され得るように、本発明を、具体的に好ましい特徴に関して以下にさらに詳細に説明する。パーセンテージを示している場合は、特に記載のない限り重量パーセンテージである。同様に、比率はすべて、特に指定のない限り重量基準の比率である。
本実施例および比較例以外、またはそうでないことを明示している場合以外、材料の量もしくは比率または反応条件、材料の物性および/または使用を示す本記載における数値はすべて、文言「約」によって修飾されていると理解されたい。
送達助剤
デキストランは、デキストランバイオポリマーの主鎖単位に1−3結合した側鎖を有するα−D−1,6−グルコース−結合型グルカンである。典型的には分枝度はおよそ5%である。分枝部はほとんどが1〜2グルコース単位長である。α1−6多糖がセルロースとポリエステルの両方に対していくらかの親和性を示すことは驚くべきことである。
好ましくは、該デキストランは、5kDを超える、より好ましくは10kDを超える、最も好ましくは20kDを超える分子量を有するものである。
有益剤
有益剤は、場合によっては皮膚、衣類または毛髪に対してさまざまな有益性をもたらすものである。
種々の有益剤が該粒子に組み込まれ得る。該粒子の最終用途が好ましい界面活性剤含有配合物に関するものである場合、好ましくは界面活性剤含有組成物で処理される基材に対して有益性をもたらし得る任意の適合性の有益剤が使用され得る。界面活性剤の存在下における本発明の粒子の利点は、配合物の保存時の有益剤の良好な保持ならびに製品使用中および使用後での有益剤の制御可能な放出である。
有益剤は、布地に対してさまざまな有益性をもたらすものである。このようなものとしては、衣類に対する柔軟性付与、コンディショニング、潤滑性付与、しわ低減、容易なアイロンがけ、保湿、色の持続という有益性および/または毛玉防止、速乾性、UV保護、形状保持、泥汚れ放出、質感調整(texturising)、防虫、防かび、染着および/または蛍光性の有益性が挙げられる。
非常に好ましい有益性の1つは、芳香(遊離状態および/または封入状態のいずれか)あるいはプロフレグランスの送達である。
好ましい有益剤は、香料(遊離状態および/または封入状態のいずれか)、プロフレグランス、クレイ、酵素、消泡剤、蛍光料、漂白剤およびその前駆物質(例えば、光退色剤)、遮光性の染料および/または顔料、衣類コンディショニング剤(例えば、カチオン性界面活性剤、例えば、水不溶性第4級アンモニウム物質および/またはシリコーン)、潤滑剤(例えば、シュガーポリエステル)、光防護剤(例えば、日焼け止め剤)、酸化防止剤、還元剤、金属イオン封鎖剤、カラーケア添加剤(例えば、染料固定剤)、不飽和油、エモリエント剤、防虫剤および/またはフェロモン、ドレープモディファイヤ(例えば、PVAcなどのポリマーラテックス粒子)ならびに抗菌剤および微生物防除剤である。これらの2種類以上の混合物を使用してもよい。具体的な有益剤を以下にさらに詳細に記載する。
他の好ましい有益剤は、フレーバー剤および芳香剤、プロフレグランス、クレイ、酵素、消泡剤、蛍光料、漂白剤およびその前駆物質(例えば、光退色剤)、染料および/または顔料、コンディショニング剤(例えば、カチオン性界面活性剤、例えば、水不溶性第4級アンモニウム物質、脂肪族アルコールおよび/またはシリコーン)、潤滑剤(例えば、シュガーポリエステル)、色保護剤および光防護剤(例えば、日焼け止め剤)、酸化防止剤、セラミド、還元剤、金属イオン封鎖剤(sequesterant)、カラーケア添加剤(例えば、染料固定剤)、不飽和油、エモリエント剤、保湿剤、防虫剤および/またはフェロモン、ドレープモディファイヤ(例えば、PVAcなどのポリマーラテックス粒子)ならびに抗菌剤および微生物防除剤である。これらの2種類以上の混合物を使用してもよい。具体的な有益剤を以下にさらに詳細に記載する。
皮膚用組成物では、好ましい有益剤としては、芳香剤、保湿剤、日焼け止め剤、美白剤、抗菌剤、油類および防虫剤のうちの1種類以上が挙げられる。毛髪用組成物では、好ましい有益剤の列挙は色保護剤および染料の添加と同じである。
好ましい抗菌剤としては、Triclosan(商標)、クリンバゾール、オクタピロックス(octapyrox)、ケトコニゾール(ketoconizole)、亜鉛ピリチオン、および第4級アンモニウム化合物が挙げられる。
フケ防止剤は、フケに対して活性なヘアトリートメント組成物における使用に適した有益剤であり、典型的には抗菌剤、好ましくは抗真菌剤である。抗真菌剤は、典型的にはマラセジア属種に対して約50mg/ml以下の最小阻害濃度を示すものである。
好適なフケ防止有益剤としては、ケトコナゾール、クリンバゾール、オクトピロックス、金属ピリチオン塩およびその混合物から選択される化合物が挙げられる。好ましいアゾール系抗真菌剤はケトコナゾールおよびクリンバゾールである。
好ましい金属ピリチオン塩は、亜鉛、銅、銀およびジルコニウムピリチオンである。最も好ましいのは亜鉛ピリチオンである。
好ましくは、フケ防止活性剤は、該組成物の0.01〜5wt%、より好ましくは該組成物の0.1〜2.5wt%で存在させる。
好ましい日焼け止め剤および/または美白剤はビタミンB3化合物である。好適なビタミンB3化合物は、ナイアシン、ナイアシンアミド、ニコチニルアルコール、またはその誘導体もしくは塩から選択される。美白剤として作用する他のビタミンを、さらなる美白効果をもたらすために美白組成物中に好都合に含めてもよい。このようなものとしては、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンAまたはこれらの前駆物質が挙げられる。また、ビタミン混合物を本発明の組成物に使用してもよい。特に好ましいさらなるビタミンはビタミンB6である。本明細書において有用な美白剤の他の非限定的な例としては、アダパレン、アロエエキス、乳酸アンモニウム、アルブチン、アゼライン酸、ブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、クエン酸エステル、デオキシアルブチン、1,3ジフェニルプロパン誘導体、2,5ジヒドロキシル安息香酸およびその誘導体、2−(4−アセトキシフェニル)−1,3ジタン、2−(4−ヒドロキシルフェニル)−1,3ジタン、エラグ酸、グルコピラノシル−1−アスコルベート、グルコン酸、グリコール酸、緑茶エキス、4−ヒドロキシ−5−メチル−3[2H]−フラノン、ヒドロキノン、4ヒドロキシアニソールおよびその誘導体、4−ヒドロキシ安息香酸誘導体、ヒドロキシカプリル酸、イノシトールアスコルベート、コジック酸、乳酸、レモンエキス、リノール酸、リン酸アスコルビルマグネシウム、5−オクタノイルサリチル酸、2,4レゾルシノール誘導体、3,5レゾルシノール誘導体、サリチル酸、3,4,5トリヒドロキシベンジル誘導体、ならびにその混合物が挙げられる。本発明において有用な好ましい日焼け止め剤は、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチル−p−アミノ安息香酸およびその混合物である。特に好ましい日焼け止め剤は、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート、4,−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイル−メタンまたはその混合物から選択される。本発明の美白組成物における使用に適した他の慣用的な日焼け止め剤としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチル−p−アミノ安息香酸、ジガロイルトリオレエート、2,2−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、エチル−4−(ビス(ヒドロキシプロピル))アミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2−エチルヘキシルサリチレート、グリセリル−p−アミノベンゾエート、3,3,5−トリメチルシクロヘキシル−サリチレート、メチルアントラニレート、p−ジメチル−アミノ安息香酸またはアミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−p−ジメチル−アミノ−ベンゾエート、2−フェニルベンゾイミダゾール−5−スルホン酸、2−(p−ジメチルアミノフェニル)−5−スルホン酸ベンゾオキサゾイックアシッド(sulfonic benzoxazoic acid)およびこれらの化合物の混合物が挙げられる。
好ましい酸化防止剤としては、ビタミンE、レチノール、ヒドロキシトルエンを主体とする酸化防止剤(antioxiant)(Irganox(商標)など)または市販の酸化防止剤(Trollox(商標)シリーズなど)が挙げられる。
有益剤の結合および担体
送達助剤は、有益剤自体を含むものであるか、またはそれ自体は有益剤の担体であるかのいずれかである粒子に結合させる。かかるものの一例は、香料 フケ防止剤、防虫剤または他の有益剤を担持する粒子であって、送達助剤が該粒子の表面に結合しているものであり得る。
ポリマー粒子、好ましくはコア−シェル封入体を使用することが好ましいが、多くの他の型の粒子が有益剤担体として想定され得る。香料をクレイまたはゼオライト物質に吸着させ、次いで、これを粒状洗剤組成物中に混合する:米国特許第4,539,135号には、香料を担持したクレイまたはゼオライト物質を含む粒状洗濯用化合物が開示されている。また、一般的には大孔径ゼオライト(X型およびY型ゼオライトなど)との香料の組合せもまた、当該技術分野において教示されている。東ドイツ特許出願公開公報第248,508号は、香料が負荷されたフォージャサイト型ゼオライト(例えば、X型およびY型ゼオライト)を含有する香料分散体に関するものである。また、東ドイツ特許出願公開公報第137,599号(1979年9月12日公開)には、香料の熱調節型放出をもたらすための、粉末型洗浄剤における使用のための組成物が教示されている。このような組成物における使用のためのA型、X型およびY型のゼオライトが教示されている。他の香料送達システムは、国際公開第97/34982号および同第98/41607号(Procter & Gambleによって公開)に教示されている。国際公開第97/34982号には香料負荷ゼオライトと放出バリアを含む粒子が開示されており、該放出バリアは、ワックス由来のものであり、ゼオライト担体の細孔のサイズより大きいサイズ(すなわち、断面積)を有する薬剤である。国際公開第98/41607号には、洗濯用またはクリーニング用組成物に有用な薬剤を含むガラス状粒子および1種類以上の少なくとも一部水溶性のヒドロキシル化合物に由来するガラスが開示されている。
シリカ、非晶質シリケート、結晶性単層シリケート、層状シリケート、炭酸カルシウム、炭酸カルシウム/ナトリウム複塩、炭酸ナトリウム、ソーダライト、アルカリ金属リン酸塩、ペクチン、キチンマイクロビーズ、カルボキシアルキルセルロース、ガム、樹脂、ゼラチン、アラビアガム、多孔質デンプン、化工デンプン、カルボキシアルキルデンプン、シクロデキストリン、マルトデキストリン、合成ポリマー、例えば、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルアルコール(PVA)、セルロースエーテル、ポリスチレン、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリオレフィン、アミノプラストポリマー、架橋剤およびその混合物はすべて、香料粒子のベースを提供し得るものである。
しかしながら、ポリマー粒子、特に、アミノプラストポリマーを含むポリマー粒子が好ましい。
有益剤を担持する粒子は、典型的には100ナノメートル〜50ミクロンのサイズのものである。これより大きい粒子は可視範囲に入る。
好ましい粒径範囲はサブミクロン範囲またはミクロン範囲のいずれかである。
サブミクロン範囲の好適な粒子としては、100〜600ナノメートルの典型的なサイズ範囲を有するナノ粒子、ラテックスおよびミニエマルジョン生成物が挙げられる。
ミクロン範囲の好適な粒子としては、1〜50ミクロン、好ましくは5〜30ミクロンの典型的なサイズ範囲を有する既知の型のメラミン/尿素−ホルムアルデヒド封入体、シリカ、クレイデンプンおよびゼオライト粒子およびコアセルベートが挙げられる。
本発明の好ましい一態様では、沈着助剤としてのデキストランを、少なくとも一部が予備形成された粒子に結合させる。
送達助剤は該粒子に、共有結合、からみ合いまたは強力な吸着によって、好ましくは共有結合またはからみ合いによって、最も好ましくは共有結合によって結合している。からみ合いにより、本明細書で用いる場合、重合が進行し、該粒子のサイズが大きくなるにつれて送達助剤が該粒子上に吸着されることを意図する。かかる状況下では、吸着された送達助剤の一部が粒子の内部に包埋された状態になると考えられる。したがって、重合終了時、送達助剤の一部は該粒子のポリマーマトリックス内に捕捉されて結合状態となるが、残部は水相中に自由に広がる。
送達は、好ましくは大部分が粒子表面に結合し、なんら有意な程度に該粒子の内部塊中に分布しない。したがって、本発明の好ましい方法により送達助剤を使用した場合に作製される粒子は「毛様粒子」とみなすことができる。上記のように、デキストランは、送達助剤として有効に機能することができなくなるため水によって離されないことが重要である。したがって、例えば、粒子上へのデキストランの噴霧乾燥コーティングでは、該粒子が水に曝露されるとデキストランが離れてしまうであろうことから、有効な送達助剤となるデキストランがもたらされ得ない。
本発明のポリマー担体粒子は、広範に選択されるモノマー単位を含むものであり得る。「モノマー単位」により、本明細書で用いる場合、ポリマー鎖のモノマー単位を意図し、したがって、「不溶性モノマー単位を含むポリマー粒子」に対する言及は、本明細書で用いる場合、ポリマー粒子が不溶性モノマーなどに由来するものであることを意図する。
上記のように、モノマー単位は、好ましくは段階成長重合または付加/フリーラジカル重合のいずれかに適したモノマーに由来するものである。上記のように、有益剤がコア内に存在し、キトサン塩がシェルの外部表面に結合しているアミノプラスト(例えば、メラミン/ホルムアルデヒドまたは尿素/ホルムアルデヒド)コア/シェル粒子が特に好ましい。
粒子自体が有益剤でない場合、有益剤は、典型的には担体粒子の総重量に対して10〜85%、好ましくは該粒子の総重量に対して20〜75%の量で存在させる。
送達助剤がデキストランを含むものであることは本発明に必須であるが、さらなる送達助剤を該粒子の表面上に存在させてもよい。このようなものは、好都合にはセルロース誘導体およびポリエステルから選択され得、それにより、より良好な複数種の基材に対して実質性がもたらされる。特に好ましい多糖のさらなる沈着助剤としては、キトサン、ヒドロキシ−プロピルメチルセルロース、ヒドロキシ−エチルメチルセルロース、ヒドロキシ−プロピルグアー、ヒドロキシ−エチルエチルセルロース、メチルセルロース、イナゴマメガム、キシログルカン、グアーガムが挙げられる。特に好ましいポリエステルのさらなる沈着助剤としては、オキシエチレン、ポリオキシエチレン、オキシプロピレンまたはポリオキシプロピレンセグメントを含む1つ以上の非イオン性親水性成分と、テレフタレートセグメントを含む1つ以上の疎水性成分とを有するポリマーが挙げられる。
揮発性有益剤(例えば、有益剤としての香料)
香料は揮発性有益剤の一例である。典型的な揮発性有益剤は50〜500の分子量を有するものである。該香料は、好適には50〜500の分子量を有するものである。プロフレグランスを使用する場合、分子量は一般的にはより大きい。
香料の有用成分には、天然起源および合成起源のどちらの物質も包含される。このようなものには単独の化合物および混合物が包含される。かかる成分の具体例は、最近の文献、例えば、Fenaroli’s Handbook of Flavour Ingredients,1975,CRC Press;Synthetic Food Adjuncts,1947(M.B.Jacobsによる,Van Nostrand編);またはPerfume and Flavour Chemicals by S.Arctander 1969,Montclair,N.J.(USA)をみるとよい。このような物質は消費者製品に香り付け、香味付けおよび/または着香する、すなわち、従来より香り付けまたは香味付けされている消費者製品に香りおよび/またはフレーバーまたは味を付与する、あるいは前記消費者製品の香りおよび/または味を改良する当業者によく知られている。
香料により、本文中では、完全な配合生成物の芳香だけでなく、該芳香の選択された成分、特に、消えやすいもの(いわゆる「トップノート」など)も意味する。また、香料成分はプロフレグランスの形態であってもよい。例えば、国際公開第2002/038120号(P&G)は、電磁放射線に曝露されると香味種を放出し得る光不安定性プロフレグランスコンジュゲートに関するものである。
トップノートは、Poucher(Journal of the Society of Cosmetic Chemists 6(2):80[1955])に定義されている。よく知られているトップノートの例としては、かんきつ油、リナロール、酢酸リナリル、ラベンダー、ジヒドロミルセノール、ローズオキシドおよびシス−3−ヘキサノールが挙げられる。トップノートは、典型的には香料組成物の15〜25%wtを構成し、高レベルのトップノートを含む本発明の実施形態では、少なくとも(at that least)20%wtを封入体内に存在させ得ることが想定される。
封入するのに好都合な典型的な香料成分としては、比較的低い沸点を有するもの、好ましくは300より下、好ましくは100〜250セ氏温度の沸点を有するものが挙げられる。
また、低LogP(すなわち、水中分配分)、好ましくは3.0未満のLogPを有する香料成分を封入することも好都合である。比較的低沸点で比較的低LogPのこのような物質は、「ディレイドブルーミング(delayed blooming)」香料成分と称され、以下の物質:
カプロン酸アリル、酢酸アミル、プロピオン酸アミル、アニスアルデヒド、アニソール、ベンズアルデヒド、酢酸ベンジル、ベンジルアセトン、ベンジルアルコール、ギ酸ベンジル、イソ吉草酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、βγヘキセノール、カンファーガム、左旋性カルボン、d−カルボン、桂皮アルコール、ギ酸シンナミル、シス−ジャスモン、酢酸シス−3−ヘキセニル、クミン(Cuminic)アルコール、シクラールC、ジメチルベンジルカルビノール、ジメチルベンジルカルビノールアセテート、酢酸エチル、アセト酢酸エチル、エチルアミルケトン、安息香酸エチル、酪酸エチル、エチルヘキシルケトン、フェニル酢酸エチル、オイカリプトール、オイゲノール、酢酸フェンキル、酢酸フロール(Flor Acetate)(酢酸トリシクロデセニル)、フルテン(Frutene)(プロピオン酸トリシクロ(tricyclco)デセニル)、ゲラニオール、ヘキセノール、酢酸ヘキセニル、酢酸ヘキシル、ギ酸ヘキシル、ヒドロアトロパアルコール、ヒドロキシシトロネラル、インドン(Indone)、イソアミルアルコール、イソメントン、酢酸イソプレギル、イソキノロン、リグストラル(Ligustral)、リナロール、リナロールオキシド、ギ酸リナリル、メントン、メンチルアセトフェノン、メチルアミルケトン、アントラニル酸メチル、安息香酸メチル、酢酸メチルベニル(Benyl)、メチルオイゲノール、メチルヘプテノン、メチルヘプチン炭酸塩、メチルヘプチルケトン、メチルヘキシルケトン、酢酸メチルフェニルカルビニル、サリチル酸メチル、アントラニル酸メチル−N−メチル、ネロール、オクタラクトン、オクチルアルコール、p−クレゾール、p−クレゾールメチルエーテル、p−メトキシアセトフェノン、p−メチルアセトフェノン、フェノキシエタノール、フェニルアセトアルデヒド、フェニル酢酸エチル、フェニルエチルアルコール、フェニルエチルジメチルカルビノール、酢酸プレニル、プロピルボルネート(Bornate)、プレゴン、ローズオキシド、サフロール、4−テルピネノール(Terpinenol)、アルファ−テルピネノール、および/またはビリジンが挙げられる。
複数種の香料成分を配合物中に存在させることは普通である。本発明の封入体には、上記に示したディレイドブルーミング香料について示した列挙からの4種類以上、好ましくは5種類以上、より好ましくは6種類以上またはさらに7種類以上の異なる香料成分を封入香料に存在させることが想定される。
香料の一部または全部がプロフレグランスの形態であり得る。本発明の解釈上、プロフレグランスは、芳香物質に変換され得る芳香物質前駆体を含む任意の物質である。プロフレグランスは、例えば食用脂質であり得る。食用脂質は、典型的には、顕著な疎水性を有する構造単位を含むものである。脂質のほとんどは脂肪酸由来のものである。このような「アシル」脂質では、脂肪酸が主にエステルとして存在し、モノ−、ジ−、トリアシルグリセロール、リン脂質、糖脂質、ジオール脂質、ワックス、ステロールエステルおよびトコフェロールが挙げられる。天然状態では、植物脂質には、その酸化を抑制する酸化防止体が含まれている。該酸化防止体は、少なくとも一部は植物からの油の単離中に除去され得るが、一部の酸化防止体は残存し得る。このような酸化防止剤がプロフレグランスであってもよい。特に、カロチノイドおよび関連化合物、例えば、ビタミンA、レチノール、レチナール、レチノイン酸およびプロビタミンAは、香味種、例えば、イオノン、ダマスコンおよびダムセノン(damscenone)に変換され得る。好ましいプロフレグランスである食用脂質としては、オリーブ油、ヤシ油、キャノーラ油、スクアレン、ヒマワリ種子油、コムギ胚芽油、アーモンド油、ココナッツ油、ブドウ種子油、菜種油、ヒマシ油、コーン油、綿実油、ベニバナ油、ラッカセイ油、ケシ油、パーム核油、ぬか油、ゴマ油、ダイズ油、カボチャ種子油、ホホバ油およびカラシ油が挙げられる。
好適なプロフレグランスは、アルデヒドである香料成分を生成するものである。香料に有用なアルデヒドとしては、限定されないが、フェニルアセトアルデヒド、p−メチルフェニルアセトアルデヒド、p−イソプロピルフェニルアセトアルデヒド、メチイ(methyi)ノニルアセトアルデヒド、フェニルプロパナール、3−(4−t−ブチルフェニル)−2−メチル プロパナール、3−(4−t−ブチルフェニル)−プロパナール、3−(4−メトキシフェニル)−2−メチルプロパナール、3−(4−イソプロピルフェニル)−2−メチルプロパナール、3−(3、4−メチレンジオキシフェニル)−2−メチルプロパナール、3−(4−エチルフェニ(pheny))−2、2−ジメチルプロパナール、フェニルブタナール、3−メチル−5−フェニルペンタナール、ヘキサナール、トランス−2−ヘキセナール、シス−ヘキス−3−エナール、ヘプタナール、シス−4−ヘプテナール、2−エチル−2−ヘプテナール、2,6−ジメチル−5−ヘプテナール、2,4−ヘプタジエナール、オクタナール、2−オクテナール、3,7−ジメチルオクタナール、3,7−ジメチル−2,6−オクタジエン−1−アール、3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−アール、3,7−ジメチル−6−オクテナール、3,7−ジメチル−7−ヒドロキシオクタン−1−アール、ノナナール、6−ノネナール、2,4−ノナジエナール、2、6−ノナジエナール、デカナール、2−メチルデカナール、4−デセナール、9−デセナール、2,4−デカジエナール、ウンデカナール、2−メチルデカナール、2−メチルウンデカナール、2,6,10−トリメチル−9−ウンデセナール、ウンデス−10−エニルアルデヒド、ウンデス−8−エナナール、ドデカナール、トリデカナール、テトラデカナール、アニスアルデヒド、ブルゲノアール(bourgenoal)、桂皮アルデヒド、a−アミルシンナムアルデヒド、a−ヘキシルシンナムアルデヒド、メトキシ−シンナムアルデヒド、シトロネラル、ヒドロキシ−シトロネラル、イソシクロシトラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、コルテックスアルデヒド、クミンアルデヒド、シクラメンアルデヒド、フロルヒドラル(florhydral)、ヘリオトロピン、屈水性アルデヒド、リリアール、バニリン、エチルバニリン、ベンズアルデヒド、p−メチルベンズアルデヒド、3,4−ジメトキシベンズアルデヒド、3−および4−(4−ヒドロキシ−4−メチル−ペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキサルデヒド、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキサルデヒド、1−メチル−3−(4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−カルボキサルデヒド、p−メチルフェノキシアセトアルデヒド、ならびにその混合物が挙げられる。
本発明に適用され得る別の香料群は、いわゆる「アロマテラピー」物質である。このようなものとしては、香料にも使用される多くの成分、例えば、精油の成分、例えば、クラリーセージ、ユーカリ、ゼラニウム、ラベンダー、メイスエキス(Mace Extract)、ネロリ、ナツメグ、スペアミント、ニオイスミレの葉およびバレリアンが挙げられる。本発明により、このような物質は、着用される繊維製品に移され得るか、あるいは人体と接触し得るか(ハンカチおよびシーツ/枕カバー)または人間の皮膚もしくは毛髪に直接沈着され得る。
また、揮発性有益剤としては、防虫剤物質(この場合、虫は、節足動物であるが厳密には六脚類(例えば、ダニ)でない他の害虫を包含するがように広く解釈されたい)も挙げられる。このような物質の多くは香料成分の類型と重複し、一部のものは人間には無臭であるか、または香料でない臭いを有する。一般的に使用されている防虫剤としては:DEET(N,N−ジエチル−m−トルアミド)、レモンユーカリ(Corymbia citriodora)およびその活性化合物p−メンタン−3,8−ジオール(PMD)、イカリジン(ピカリジン、D−リモネン、バイレペル、およびKBR 3023としても知られている)、ネペタラクトン(「イヌハッカ油」としても知られている)、シトロネラ油、ペルメトリン、インドセンダン油およびヤチヤナギの精油が挙げられる。天然供給源に由来する既知の防虫剤としては:Achillea alpina、α−テルピネン、バジル油(Ocimum basilicum)、Callicarpa americana(Beautyberry)、樟脳、カルバクロール、ヒマシ油(Ricinus communis)、イヌハッカ油(ネペタ種)、セダー油(Cedrus atlantica)、セロリエキス(Apium graveolens)、シナモン(Cinnamomum Zeylanicum,リーフ油)、シトロネラ油(Cymbopogon fleusus)、クローブ油(Eugenic caryophyllata)、ユーカリ油(70%+ユーカリプトール(シネオールとしても知られている))、フェンネル油(Foeniculum vulgare)、ニンニク油(Allium sativum)、ゼラニウム油(Pelargonium graveolensとしても知られている)、ラベンダー油(Lavandula officinalis)、レモンユーカリ(Corymbia citriodora)精油およびその活性成分p−メンタン−3,8−ジオール(PMD)、レモングラス油(Cymbopogon flexuosus)、マリーゴールド(Tagetes 種)、マジョラム(Tetranychus urticaeおよびEutetranychus orientalis)、インドセンダン油(Azadirachta indica)、オレイン酸、ペパーミント(Mentha x piperita)、メグサハッカ(Mentha pulegium)、除虫菊(キク属種のもの、特にC.cinerariifoliumおよびC.coccineum)、ローズマリー油(Rosmarinus officinalis)、Spanish Flag Lantana camara(Helopeltis theivora)、Solanum villosum berry juice、ティーツリー油(Melaleuca alternifolia)およびタイム(タイム属種)ならびにその混合物が挙げられる。
香料は、単独で封入してもよく、担体物質、さらなる沈着助剤および/または固定剤とともに同時封入してもよい。担体粒子中に香料とともに同時封入される好ましい物質としては、ワックス、パラフィン、安定剤および固定剤が挙げられる。
あってもよいさらに好ましい担体粒子の成分はホルムアルデヒド捕捉剤である。これは、製造方法の結果または成分としてホルムアルデヒドを含み得る担体粒子において特に好都合である。ホルムアルデヒド捕捉剤は:亜硫酸水素ナトリウム、尿素、システイン、システアミン、リシン、グリシン、セリン、カルノシン、ヒスチジン、グルタチオン、3,4−ジアミノ安息香酸、アラントイン、グリコールウリル、アントラニル酸、アントラニル酸メチル、4−アミノ安息香酸メチル、アセト酢酸エチル、アセトアセトアミド、マロンアミド、アスコルビン酸、1,3−ジヒドロキシアセトン二量体、ビウレット、オキサミド、ベンゾグアナミン、ピログルタミン酸、ピロガロール、没食子酸メチル、没食子酸エチル、没食子酸プロピル、トリエタノールアミン、スクシンアミド、チアベンダゾール、ベンゾトリアゾール、トリアゾール、インドリン、スルファニル酸、オキサミド、ソルビトール、グルコース、セルロース、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルアミン)、ヘキサンジオール、エチレンジアミン−N,N’−ビスアセトアセトアミド、N−(2−エチルヘキシル)アセトアセトアミド、N−(3−フェニルプロピル)アセトアセトアミド、リリアール、ヘリオナール、メロナール、トリプラール、5,5−ジメチル−1,3−シクロヘキサンジオン、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセンカルボキサルデヒド、2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン、2−ペンタノン、ジブチルアミン、トリエチレンテトラミン、ベンジルアミン、ヒドロキシシトロネロール、シクロヘキサノン、2−ブタノン、ペンタンジオン、デヒドロ酢酸、キトサン、またはその混合物から選択される。好ましいホルムアルデヒド捕捉剤は、亜硫酸水素ナトリウム、アセト酢酸エチル、アセトアセトアミド、エチレンジアミン−N,N’−ビスアセトアセトアミド、アスコルビン酸、2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン、ヘリオナール、トリプラール、リリアールおよびその混合物である。
酵素
洗濯用途において、本発明による組成物は1種類以上の酵素を含むものであることが好ましい。クリーニング用組成物中に存在させる場合、前述の酵素は、該組成物の重量に対して約0.00001wt%〜約2wt%、約0.0001wt%〜約1wt%またはさらに約0.001wt%〜約0.5wt%の酵素タンパク質のレベルで存在させ得る。
方法の詳細
粒子が明確なコアとシェルを有する非常に好ましい実施形態では、該粒子の典型的な作製方法は、少なくとも1回の乳化重合工程を伴うものである。
コアが本質的に疎水性有益剤を含むものである実施形態では、乳化重合に、有益剤を、適切な物質を有する水性の系中に分散させ、有益剤中または水性の系内のいずれかに存在する必要とされるポリマーシェルを形成する形態が採用され得る。
次いで、重合を、分散させた有益剤(または有益剤+固定剤もしくは担体)の液滴の表面上で進行させ、有益剤を含むコアの周囲にシェルを形成する。かかる方法は、例えば、アミノプラスト香料封入体を作製するのによく知られている。
ポリマー含有コアを有する本発明の実施形態では、重合は少なくとも2つの相で行われ得、このときシェルとコアは逐次形成される。シェルをコアの後に重合させてもよく、重合の順序を反対にしてもよい。
コア 第1:このアプローチでは、まずコアを形成し、シェルをコア上に沈着させる。
コア 第2:このアプローチでは、重合を少なくとも2つの相で行う。これらの相の初期では、シェルが段階成長重合によって形成される。このシェルが後期相に起こる鎖成長反応のための試薬を封入および内包させる。これらの相の一時的な分離は、存在させる試薬および反応条件の制御によって行われる。典型的には、シェル形成反応の成分の少なくとも1種類を初期反応混合物から保留し、シェル形成期の反応の進行を制御するために徐々に添加する。好都合には、反応の第1期は、鎖成長反応が抑止される条件下で行う。このような条件としては、充分に低い温度(熱活性化型反応の場合)または充分に少ない光条件(光活性化型反応の場合)が挙げられる。シェル形成反応が充分に進行したら、条件を、内部領域を形成する反応が開始するように修正する(例えば、温度を上げるか、または反応混合物を光に曝露することにより)。好ましい方法は、鎖成長ポリマー成分を含むエマルジョンが非水性の分散相中に形成され、段階成長ポリマー成分が分散相と連続水相の間の界面に存在するものである。
典型的には、水相は、乳化剤と、段階成長ポリマーのコモノマーの一方とを含むものである。また、選択されるポリマーの化学的性質に応じて、水相にいずれかのジオール、アルコールまたはアミン架橋剤を含有させてもよい。分散相は、鎖成長モノマー、開始剤、いずれかのイソシアネートまたはビニル架橋剤、段階成長重合ポリマーの他方のコモノマーおよび任意のあってもよい有益剤を含むものである。
有益剤は反応混合物中に、得られる粒子中において上記に開示したレベルの有益剤レベルが得られるレベルで存在させ得るが、「空」粒子を形成し、続いて該粒子を、該粒子のコア内に吸着され得る有益剤に曝露することも可能である。
表面改質物質が一般的に水相に該方法の最後の方で添加され、この場合、例えば、さらなるモノマー(1種類または複数種)を添加してさらなるシェル物質を形成し、さらなる物質を該粒子の外面に結合させてもよい。
単純なコア−シェル粒子では、有益剤を除くコアは該粒子の質量の好ましくは80%wt以下であり、シェルは一般的に粒子の該質量の20%wt以上である。
好ましい実施形態では、乳化重合工程は、1ミクロン未満の分散相の液滴サイズを用いて行われるいわゆる「ミニエマルジョン」重合である。超音波処理を含むさまざまな方法によって、および/またはハイシェアダイナミックミキサーもしくはスタティックミキサーによって、充分に微細なエマルジョンが得られ得る。ミニエマルジョン生成物は優れた懸濁特性を有する。
乳化剤
乳化重合における使用のための多くの乳化剤が知られている。該重合方法における使用のための好適な乳化剤は、限定されないが、非イオン性界面活性剤、例えば、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリエチレングリコール ソルビタンモノラウレート(Tween 20)、ポリエチレングリコールソルビタンモノパルミテート(tween 40)、ポリエチレングリコールソルビタンモノオレエート(Tween 80)、ポリビニルアルコール(PVA)、およびポリ(エトキシ)ノニルフェノール、エチレン無水マレイン酸(EMA)コポリマー、Easy−Sperse(商標)(ISP Technologies Inc.製)、イオン性界面活性剤、例えば、ポリアクリル酸の部分中和塩、例えば、ポリアクリル酸ナトリウムもしくはカリウムまたはポリメタクリル酸ナトリウムもしくはカリウム.Brij(商標)−35、Hypermer(商標)A 60、またはリグノ硫酸(lignosulphate)ナトリウム、ならびにその混合物を含むものであり得る。
また、乳化剤としては、限定されないが、アクリル酸−アルキルアクリレートコポリマー、ポリ(アクリル酸)、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリアルキレンコ−カルボキシ無水物、ポリアルキレンコ−無水マレイン酸、ポリ(メチルビニルエーテル−コ−無水マレイン酸)、ポリ(プロピレン−コ−無水マレイン酸)、ポリ(ブタジエンコ−無水マレイン酸)、およびポリ(酢酸ビニル−コ−無水マレイン酸)、ポリビニルアルコール、ポリアルキレングリコール、ポリオキシアルキレングリコール、ならびにその混合物が挙げられ得る。
好ましい乳化剤は、脂肪族アルコールエトキシレート(exthoylate)(特に、Brij(商標)類のもの)、エーテル硫酸塩(例えば、SLES)、アルキルおよびアルカリルスルホン酸塩および硫酸塩(例えば、LASおよびSDS)ならびにカチオン性第4級塩(例えば、CTACおよびCTAB)である。
乳化剤の性質は、完成粒子が使用環境と適合性であることが確実となるように選択され得る。
特に、アニオン性界面活性剤系(例えば、SLES 1−4 EO、好ましくは1−3 EOおよび上記の他のもの)の存在下で形成されるコアは、その環境にアニオン性界面活性剤が含まれる製品、例えば、ボディウォッシュ製品およびシャンプーなどと適合性である。
カチオン性界面活性剤(例えば、上記のようなカチオン性第4級塩、特に、アルキルトリメチルアンモニウムハライドのうちの1種類)の存在下で形成されるコアは、その環境にカチオン性界面活性剤が含まれる製品、例えば、毛髪コンディショナーと適合性である。
乳化剤にさらに非イオン性界面活性剤を含めることが特に好ましい。これにより、荷電界面活性剤乳化剤のみを用いて作製されるものよりも皮膚上または毛髪上に良好に沈着する粒子が作製されると考えられる。また、非イオン性界面活性剤は、安定なミニエマルジョンの形成が促進されるように親水性であることが好ましい。10モルより多くのエトキシル化を有するアルコールエトキシレート、例えば、Synperonic A20(C1320EO)では良好な結果が得られる。
試料のDLSデータでは、界面活性剤レベルを増大させると粒径が小さくなることが示され、これも好都合である。
好ましくは、アニオン性乳化剤に対する非イオン性乳化剤の比率は1:1より大きいものがよく(すなわち、非イオン性が過剰に存在する)、全界面活性剤レベルは重合混合物の>3%wtであるのがよい。
補助界面活性剤:
典型的には、補助界面活性剤は重合中に分散相に存在させ、この一部が、得られる粒子中に残存する。本発明における使用のための好適な補助界面活性剤としては、ヘキサデカン、セチルアルコール、過酸化ラウロイル、n−ドデシルメルカプタン、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸ステアリル、ポリスチレン、ポリデセン、鉱油、ミリスチン酸イソプロピル C13〜C15アルキルベンゾエートおよびポリメタクリル酸メチルが挙げられる。
好ましい補助界面活性剤は、ヘキサデカン、ポリデセンおよびミリスチン酸イソプロピルを含むものである。
油相のwt%として、合計で補助界面活性剤は典型的には0〜20%、好ましくは1〜15%、より好ましくは(pref)2〜12.5%である。
触媒
存在させる反応体に応じて、あってもよい触媒を、エマルジョンの分散相に存在させてもよい。例えば、イソシアネート/ジオール反応では、触媒により、好都合にはイソシアネートから第1級アミン(これは、さらなるイソシアネートと反応してポリ尿素を形成し得る)への加水分解が最小限となり得、この不要な反応は、該方法の終了に過剰のジオールの残留をもたらし得、これは潜在的に悪臭の形成をもたらし得、架橋反応の妨げとなり得る。
好適な触媒は、アミノまたは有機金属化合物、例えば、N,N’−ジメチルアミノエタノール、N,N’−ジメチルシクロヘキシルアミン、ビス−(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、N,N’−ジメチルアセチルアミン、ジアミノビシクロオクタン、第一スズオクトアートおよびジブチルスズジラウレート、1,3−ビス(ジメチルアミノ)ブタン、ペンタメチルジエチレントリアミンおよびその混合物を含むものであり得る。
必要とされる場合は、触媒レベルを、典型的には鎖成長モノマーに対して0.1〜2%にする。
沈着助剤の結合
上記のように、重合は少なくとも2つの相で行われ得る。方法の一例では、初期にシェルを、好ましい実施形態では約60セ氏温度より下、典型的には15〜55セ氏温度で行われる反応によって形成する。後期相では、コアを約70セ氏温度より上、典型的には70〜95セ氏温度の好ましい温度で重合させる。どちらの反応も、重合が本質的に終了する充分に長い間進行させ、各ステージについて1〜3時間が典型的である。
沈着助剤は、典型的にはシェル形成の終了時または終了しつつあるとき、例えば、さらなるシェル形成物質(例えば、さらなるイソシアネートおよびコモモマー(momomer))も添加し、沈着助剤を、沈着助剤の一部を捕捉し、かつ「毛」に沈着助剤が含まれた「毛様」粒子をもたらすさらなるシェル物質の形成によって該粒子の外部表面に結合させる場合に添加する。択一例では、該粒子が本質的に完全に形成され得、沈着助剤が化学結合によって結合され得る。
キトサン塩に加え、他の沈着助剤を存在させてもよい。このようなものは、好ましくは非イオン性物質であり、好適な沈着助剤としては以下のものが挙げられる。
好ましい配合物:
本発明の一実施形態では、該粒子のコアは、ゴム状ポリマー物質、すなわち、保存条件下でゴム状であるようなTgを有するものを含むものである。この特性を有するコアの形成に好適な物質は、C2〜C30、好ましくはC3〜C18、より好ましくはC3〜C12アシレートまたはメタクリレートであり、ブチルおよびメチル誘導体が特に好ましい。コアは、有益剤にとって良好な溶媒であることが意図される。
好ましくは、粒子のシェルは、ガラス状物質、すなわち、保存条件下でガラス状であるようなTgを有するものである。この特性を有するシェルの形成に好適な物質としてはメタクリル酸メチルが挙げられる。シェルは、有益剤にとって速度論的バリアであること、ならびにカプセルの完全性を維持することが意図される。典型的には、シェルは10〜100nm厚、好ましくは20〜40nmである。
該粒子は、典型的には組成物中に、組成物全体の重量に対して0.001%〜10%、好ましくは0.005%〜5%、最も好ましくは0.01%〜3%のレベルで含められる。
衣類トリートメント組成物
本発明の送達助剤結合粒子は洗濯用組成物に組み込まれ得る。これは、スラリー/分散液生成物を、該組成物のその他の成分の一部または全部と混合することにより、粉末では、好ましくは該成分上に噴霧することにより行われ得る。好都合には、スラリー/分散液は、充分に乾燥させる(するとしても)必要がなく、これにより有益剤のロスが低減される。
このような洗濯用組成物での組成物中の活性成分は、好ましくは表面活性剤または衣類コンディショニング剤である。1種類より多くの活性成分を含めてもよい。一部の用途では、活性成分の混合物が使用され得る。
本発明の組成物は、任意の物理的形態、例えば固体、例えば、粉末もしくは顆粒、タブレット、固形バー、ペースト、ゲルまたは液体、特に水系の液体であり得る。特に、該組成物は洗濯用組成物、特に、液体、粉末またはタブレット型の洗濯用組成物に使用され得る。液体は、加水分解および沈着助剤に対する酵素の攻撃の問題が液状組成物においてより顕著であるため特に好ましい。
洗濯用組成物、特にメイン洗浄(衣類洗浄)組成物またはリンス添加型柔軟性付与組成物。メイン洗浄組成物に衣類柔軟性付与剤を含めてもよく、リンス添加型衣類柔軟性付与組成物に表面活性化合物、特に非イオン性表面活性化合物を含めてもよい。
本発明による洗濯用組成物は1種類以上の酵素を含むものであることが好ましい。組成物中に存在させる場合、前述の酵素は、該組成物の重量に対して約0.00001wt%〜約2wt%、約0.0001wt%〜約1wt%またはさらに約0.001wt%〜約0.5wt%の酵素タンパク質のレベルで存在させ得る。
本発明の特に好ましい一実施形態は:
a)デキストランを含む粒子1種類以上の送達助剤を外部表面に有する有益剤送達粒子、好ましくは、該デキストランは5kDを超える、好ましくは20kDを超える分子量を有するものであり、該粒子はさらに非多糖ポリマー(好ましくはアミノプラストポリマー)を含むものであってもよく、該有益剤は香料を含むものであってもよい、
b)少なくとも1種類のアニオン性または非イオン性界面活性剤、および
c)セルラーゼ、マンナーゼおよびその混合物から選択される酵素
を含む洗濯物トリートメント組成物を提供する。
ヘアトリートメント組成物:
本発明の組成物は、ヘアトリートメント組成物、特に、ヘアシャンプー組成物および/またはヘアコンディショニング組成物のいずれかであることが特に好ましい。上記のように、送達される好ましい有益剤は、芳香剤、保湿剤、日焼け止め剤、美白剤、抗菌剤(特に、フケ防止剤)、油類、防虫剤、色保護剤および染料のうちの1種類以上である。
ヘアトリートメント組成物における使用に適した界面活性剤を以下にさらに詳細に記載するが、特に好ましいヘアトリートメント(シャンプー)組成物は、3〜18%wtのアルキルエーテルスルフェート、1〜4%の双性イオン性または両性界面活性剤および0.1〜5%の無機塩の溶液を含むものである。
本発明の特に好ましい一実施形態は:
a)デキストランを含む粒子1種類以上の送達助剤を外部表面に有する有益剤送達粒子、好ましくは、該デキストランは5kDを超える、好ましくは20kDを超える分子量を有するものであり、該粒子はさらに非多糖ポリマー(好ましくはアミノプラストポリマー)を含むものであってもよく、該有益剤は香料を含むものであってもよい、
b)少なくとも1種類のアニオン性または非イオン性界面活性剤
を含むヘアトリートメント組成物を提供する。
ヘアコンディショニング組成物は、本発明の組成物が毛髪の遠位領域に有益剤含有粒子の特に良好な沈着もたらすが、沈着助剤なしの同等の組成物では該領域における沈着が不充分であるため、特に好ましい。
製品における使用
本発明の最終製品組成物は、任意の物理的形態、例えば固形バー、ペースト、ゲルもしくは液体、または特に水系の液体であり得る。
該粒子は、典型的には前記組成物中に、組成物全体の重量に対して0.001%〜10%、好ましくは0.005%〜7.55%、最も好ましくは0.01%〜5%のレベルで含める。
最終用途に応じて、本発明による組成物には、典型的には、界面活性剤(これは、アニオン性、カチオン性、非イオン性、双性イオン性および両性(ampphoteric)であり得る)、界面活性剤および/または非界面活性剤コンディショニング剤、脂肪族アルコール、懸濁剤ならびに増粘剤、ポリマー、シリコーンならびに遮光剤のうちの1種類以上を含有させる。
界面活性剤
本発明の粒子は、好都合には、特に、毛髪のトリートメントまたは洗濯における使用のための界面活性剤含有組成物に組み込まれ得る。
本発明の粒子を含む配合型組成物には、石鹸ならびに非石鹸アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性および双性イオン性表面活性化合物ならびにその混合物から選択され得る表面活性化合物(界面活性剤)が含有され得る。多くの適当な表面活性化合物が利用可能であり、文献、例えば、「Surface−Active Agents and Detergents」,第I巻および第II巻(Schwartz,Perry and Berch)に充分に記載されている。使用され得る好ましい表面活性化合物は石鹸ならびに合成の非石鹸アニオン性、および非イオン性化合物である。
界面活性剤:アニオン性
洗濯用組成物用の好適なアニオン性界面活性剤は当業者によく知られている。例としては、第1級および第2級アルキルスルフェート、特にC〜C18第1級アルキルスルフェート;アルキルエーテルスルフェート;オレフィンスルホネート;アルキルキシレンスルホネート;ジアルキルスルホスクシネート;ならびに脂肪酸エステルスルホネートが挙げられる。ナトリウム塩が一般的に好ましい。アルキル硫酸ナトリウムは低コストのため、一般的に洗濯用組成物中に存在させるアニオン性界面活性剤の大部分を占める。
ヘアトリートメント組成物では、好適なアニオン性クレンジング界面活性剤の例は、アルキルスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、アルカリルスルホネート、アルカノイルイセチオネート、アルキルスクシネート、アルキルスルホスクシネート、アルキルエーテルスルホスクシネート、N−アルキルサルコシネート、アルキルホスフェート、アルキルエーテルホスフェート、およびアルキルエーテルカルボン酸およびその塩、特に、そのナトリウム、マグネシウム、アンモニウムならびにモノ−、ジ−およびトリエタノールアミン塩である。皮膚および毛髪用組成物に使用される界面活性剤ブレンドは、一般的に、洗濯用組成物に使用されるものよりも低刺激性である。
該アルキルおよびアシル基は、一般的に8〜18個、好ましくは10〜16個の炭素原子を含むものであり、不飽和であってもよい。アルキルエーテルスルフェート、アルキルエーテルスルホスクシネート、アルキルエーテルホスフェートならびにアルキルエーテルカルボン酸およびその塩は、1分子あたり1〜20個のエチレンオキシドまたはプロピレンオキシド単位を含むものであり得る。
本発明のヘアシャンプー組成物における使用のための典型的なアニオン性クレンジング界面活性剤としては、オレイルコハク酸ナトリウム、スルホコハク酸ラウリルアンモニウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテルスルホコハク酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウリルイセチオン酸ナトリウム、ラウリルエーテルカルボン酸およびN−ラウリルサルコシン酸ナトリウムのうちの1種類以上が挙げられる。
ヘアトリートメント組成物における使用のための好ましいアニオン性界面活性剤は、アルキルスルフェートおよびアルキルエーテルスルフェートである。このような物質は、それぞれ、式ROSOMおよびRO(CO)SOMを有するものであり、式中、Rは、8〜18個の炭素原子のアルキルまたはアルケニルであり、xは約1〜約10の値を有する整数であり、Mはカチオン(アンモニウムなど)、アルカノールアミン(トリエタノールアミンなど)、一価金属(ナトリウムおよびカリウムなど)ならびに多価金属カチオン(マグネシウムおよびカルシウムなど)である。最も好ましくは毛髪用組成物では、Rは、分枝鎖ではなく線状の12〜14個の炭素原子を有するものである。
ヘアトリートメント組成物における使用のための好ましいアニオン性界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウムおよびラウリルエーテル硫酸ナトリウム(n)EO(nは1〜3である);より好ましくはラウリルエーテル硫酸ナトリウム(n)EO(nは1〜3である);最も好ましくはラウリルエーテル硫酸ナトリウム(n)EO(n=1)から選択される。
好ましくは、本発明によるヘアトリートメント組成物中のアルキルエーテルスルフェートレベルは、組成物全体の0.5wt%〜25wt%、より好ましくは組成物全体の3wt%〜18wt%、最も好ましくは6wt%〜15wt%である。
本発明のヘアトリートメント(シャンプー)組成物中のアニオン性クレンジング界面活性剤の総量は、一般的に0.5wt%〜45wt%、より好ましくは1.5wt%〜20wt%の範囲である。
界面活性剤:非イオン性
本発明による組成物に非イオン性界面活性剤を含有させてもよい。使用され得る非イオン性界面活性剤としては、第1級および第2級アルコールエトキシレート、特に、アルコール1モルあたり平均1〜20モルのエチレンオキシドを有するC8〜C20脂肪族アルコールエトキシレート型、さらに、特に、アルコール1モルあたり平均1〜10モルのエチレンオキシドを有するC10〜Cl5第1級および第2級脂肪族アルコールエトキシレート型が挙げられる。非エトキシレート型の非イオン性界面活性剤としては、アルキルポリグリコシド、グリセロールモノエーテル、およびポリヒドロキシアミド(グルカミド)が挙げられる。
非イオン性界面活性剤レベルは、本発明の粒子を含む完全配合型の洗濯用組成物の重量に対して0wt%〜30wt%、好ましくは1wt%〜25wt%、最も好ましくは2wt%〜15wt%である場合が好ましい。
本発明のヘアトリートメント組成物には非イオン性界面活性剤が含有され得る。最も好ましくは、非イオン性界面活性剤は、ヘアトリートメント組成物中に0〜5wt%の範囲で存在させる。
本発明のヘアトリートメント組成物中に含めることができる非イオン性界面活性剤としては、脂肪族(C8〜C18)第1級または第2級の線状または分枝鎖アルコールまたはフェノールとアルキレンオキシド(通常、エチレンオキシド,一般的には6〜30個のエチレンオキシド基を有するもの)との縮合生成物が挙げられる。アルキルエトキシレートが特に好ましい。最も好ましいのは、式R−(OCH2CH2)nOH(式中、RはC12〜C15のアルキル鎖であり、nは5〜9である)を有するアルキルエトキシレートである。
ヘアトリートメント組成物における使用のための他の好適な非イオン性界面活性剤としては、モノ−またはジ−アルキルアルカノールアミドが挙げられる。例としては、ココモノ−またはジ−エタノールアミドおよびココモノ−イソプロパノールアミドが挙げられる。
本発明の組成物に含めることができるさらなる非イオン性界面活性剤は、アルキルポリグリコシド(APG)である。典型的には、APGは、1個以上のグリコシル基のブロックに連結した(橋かけ基を介していてもよい)アルキル基を含むものである。好ましいAPGは、以下の式:
RO−(G)n
によって規定され、式中、Rは分枝鎖または直鎖アルキル基(これは飽和型であっても不飽和であってもよい)であり、Gは糖鎖基である。
Rは、約C5〜約C20の平均アルキル鎖長を示すものであり得る。好ましくは、Rは、約C8〜約C12の平均アルキル鎖長を示すものである。最も好ましくは、Rの値は約9.5〜約10.5である。Gは、C5またはC6単糖残基から選択され得、好ましくはグルコシドである。Gは、グルコース、キシロース、ラクトース、フルクトース、マンノースおよびその誘導体を含む群から選択され得る。好ましくは、Gはグルコースである。
APGの重合度nは、約1〜約10またはそれ以上の値を有するものであり得る。好ましくは、nの値は約1.1〜約2である。最も好ましくは、nの値は約1.3〜約1.5である。
本発明における使用のための好適なアルキルポリグリコシドは市販されており、例えば:Oramix NS10(Seppic製);Plantaren 1200およびPlantaren 2000(Henkel製)で特定される物質が挙げられる。
本発明の組成物に含めることができる他の糖由来非イオン性界面活性剤としては、C10〜C18 N−アルキル(Cl〜C6)ポリヒドロキシ脂肪酸アミド(例えば、国際公開第9206154号および米国特許第5194639号明細書に記載のC12〜C18 N−メチルグルカミドなど)ならびにN−アルコキシポリヒドロキシ脂肪酸アミド(C10〜C18 N−(3−メトキシプロピル)グルカミドなど)が挙げられる。
界面活性剤:両性または双性イオン性
両性または双性イオン性界面活性剤を本発明による組成物、特にヘアトリートメント組成物の0.5wt%〜約8wt%、好ましくは1wt%〜4wt%の範囲の量で含めることもできる。
両性または双性イオン性界面活性剤の例としては、アルキルアミンオキシド、アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルスルホベタイン(スルタイン)、アルキルグリシネート、アルキルカルボキシグリシネート、アルキルアンホアセテート、アルキルアンホプロピオネート、アルキルアンホグリシネート、アルキルアミドプロピルヒドロキシスルタイン、アシルタウレートおよびアシルグルタメート(ここで、該アルキルおよびアシル基は8〜19個の炭素原子を有するものである)が挙げられる。本発明のヘアトリートメント組成物における使用のための典型的な両性および双性イオン性界面活性剤としては、ラウリルアミンオキシド、ココジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルベタイン、コカミドプロピルベタインおよびココアンホ酢酸ナトリウムが挙げられる。
特に好ましい両性または双性イオン性界面活性剤はコカミドプロピルベタインである。
前述の両性または双性イオン性界面活性剤の任意の混合物もまた好適であり得る。好ましい混合物は、コカミドプロピルベタインと上記のさらなる両性または双性イオン性界面活性剤とのものである。好ましいさらなる両性または双性イオン性界面活性剤はココアンホ酢酸ナトリウムである。
界面活性剤:カチオン性
ヘアトリートメントまたは洗濯用途のための本発明の組成物は、いわゆるコンディショナーであり得、典型的にはコンディショニング界面活性剤が含有されている。ヘアコンディショナー組成物は、典型的には、美容用品に許容され得、かつ毛髪への局所適用に適した1種類以上のコンディショニング界面活性剤を含むものである。
好適なコンディショニング界面活性剤としては、単独または混合して使用されるカチオン性界面活性剤から選択されるものが挙げられる。好ましくは、カチオン性界面活性剤は式Nを有するものであり、式中、R、R、RおよびRは独立して、(C〜C30)アルキルまたはベンジルである。好ましくは、R、R、RおよびRのうち1つ、2つまたは3つが独立して、(C〜C30)アルキルであり、その他のR、R、RおよびR基(1つまたは複数)が(C〜C)アルキルまたはベンジルである。より好ましくは、R、R、RおよびRのうち1つまたは2つが独立して、(C〜C30)アルキルであり、その他のR、R、RおよびR基が(C〜C)アルキルまたはベンジル基である。アルキル基は、該アルキル鎖内に1つ以上のエステル(−OCO−もしくは−COO−)および/またはエーテル(−O−)結合を含むものであってもよい。アルキル基は1個以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい。アルキル基は直鎖であっても分枝鎖であってもよく、3個以上の炭素原子を有するアルキル基では環状であってもよい。アルキル基は飽和型であってもよく、1つ以上の炭素−炭素二重結合を含むもの(例えば、オレイル)であってもよい。アルキル基は、アルキル鎖上に1個以上のエチレンオキシ基を有するエトキシレート型であってもよい。
本発明によるコンディショナー組成物における使用のための好適なカチオン性界面活性剤としては、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、テトラメチルアンモニウムクロリド、テトラエチルアンモニウムクロリド、オクチルトリメチルアンモニウムクロリド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド、オクチルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、デシルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ジドデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロリド、獣脂トリメチルアンモニウムクロリド、二水素化獣脂ジメチルアンモニウムクロリド(例えば、Arquad 2HT/75(Akzo Nobel製))、ココトリメチルアンモニウムクロリド、PEG−2−オレアンモニウムクロリドおよび対応するその水酸化物が挙げられる。さらなる好適なカチオン性界面活性剤としては、CTFA表示名を有する物質クオタニウム−5、クオタニウム−31およびクオタニウム−18が挙げられる。前述の物質の任意の混合物もまた好適であり得る。本発明によるコンディショナーにおける使用に特に有用なカチオン性界面活性剤は、セチルトリメチルアンモニウムクロリド(例えば、GENAMIN CTACとしてHoechst Celaneseから市販されている)である。本発明によるコンディショナーにおける使用に特に有用な別のカチオン性界面活性剤は、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド(例えば、GENAMIN KDMPとしてClariantから市販されている)である。
本発明における、特にヘアトリートメント組成物における単独または1種類以上の他のカチオン性界面活性剤と一緒のいずれかでの使用のための好適なカチオン性界面活性剤の類型の別の例は、以下の(i)と(ii):
(i)一般式(I):
CONH(CHN(R)R
(式中、Rは、10個以上の炭素原子を有するヒドロカルビル鎖であり、RおよびRは独立して、1〜10個の炭素原子のヒドロカルビル鎖から選択され、mは整数1〜約10である)
に対応するアミドアミンと
(ii)酸
の組合せである。
本明細書で用いる場合、ヒドロカルビル鎖という用語は、アルキルまたはアルケニル鎖を意味する。
好ましいアミドアミン化合物は、
式中、
が、約11〜約24個の炭素原子を有するヒドロカルビル残基であり、
およびRが各々、独立して、1〜約4個の炭素原子を有するヒドロカルビル残基、好ましくはアルキル基であり、mが整数1〜約4である
式(I)に対応するものである。
好ましくは、RおよびRはメチルまたはエチル基である。
好ましくは、mは2または3である、すなわち、エチレンまたはプロピレン基である。
本明細書において有用な好ましいアミドアミンとしては、ステアルアミド−プロピルジメチルアミン、ステアルアミドプロピル−ジエチルアミン、ステアルアミドエチル−ジエチルアミン、ステアルアミドエチル−ジメチルアミン、パルミトアミドプロピル−ジメチルアミン、パルミトアミドプロピル−ジエチルアミン、パルミトアミドエチル−ジエチルアミン、パルミトアミドエチル−ジメチルアミン、ベヘンアミドプロピル−ジメチルアミン、ベヘンアミドプロピル−ジエチルミン(diethylmine)、ベヘンアミドエチル−ジエチルアミン、ベヘンアミドエチル−ジメチルアミン、アラキドアミドプロピル−ジメチルアミン、アラキドアミドプロピル−ジエチルアミン、アラキド−アミドエチル−ジエチルアミン、アラキドアミドエチル−ジメチルアミン、およびその混合物が挙げられる。
本明細書において有用な特に好ましいアミドアミンは、ステアルアミドプロピル−ジメチルアミン、ステアルアミドエチル−ジエチルアミン、およびその混合物である。
本明細書において有用な市販のアミドアミンとしては:ステアルアミドプロピルジメチルアミン(商標名LEXAMINE S−13,Inolex(Philadelphia Pennsylvania,USA)製)およびAMIDOAMINE MSP(Nikko(東京,日本)製)、ステアルアミドエチルジエチルアミン(商標名AMIDOAMINE S,Nikko製)、ベヘンアミドプロピルジメチルアミン(商標名INCROMINE BB,Croda(North Humberside,England)製)、ならびに種々のアミドアミン(商標名SCHERCODINEシリーズ,Scher(Clifton New Jersey,USA)製)が挙げられる。
プロトン化させる酸を存在させてもよい。酸は、コンディショナー組成物中のアミドアミンをプロトン化し得る任意の有機酸または鉱酸であり得る。本明細書において有用な好適な酸としては、塩酸、酢酸、酒石酸、フマル酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、およびその混合物が挙げられる。好ましくは、酸は、酢酸、酒石酸、塩酸、フマル酸、乳酸およびその混合物からなる群より選択される。
酸の主な役割は、ヘアトリートメント組成物中のアミドアミンをプロトン化し、したがってヘアトリートメント組成物中にてインサイチュで第3級アミン塩(TAS)を形成することである。TASは実際には、非永久的第4級アンモニウムまたはプソイド−第4級アンモニウムカチオン性界面活性剤である。
好適には、酸は、存在するアミドアミンの95モル%(293K)より多くがプロトン化されるのに充分な量で含める。
本発明の毛髪コンディショナーでは、カチオン性界面活性剤レベルは一般的に、該組成物の重量に対して0.01%〜10%、より好ましくは0.05%〜7.5%、最も好ましくは0.1%〜5%の範囲である。
洗濯用コンディショナーでは、希薄製品は、典型的には約8%まで、好ましくは2〜8重量%の柔軟性付与活性剤が含有されるが、濃縮型製品には、約8〜約50%、好ましくは8〜25重量%の活性剤が含有され得る。活性剤が約25重量%より多い組成物は、活性剤の系にもよるが「超濃縮型」と規定され、これもまた本発明に包含されることを意図する。衣類コンディショニング剤は、例えば、該組成物の重量に対して好ましくは2%〜30%、より好ましくは5%〜25%、最も好ましくは8%〜20%の量で使用され得る。本発明の衣類用コンディショナー組成物における使用のための衣類用柔軟性付与活性剤は、典型的には、エステル結合型トリエタノールアミン第4級アンモニウム化合物(QAC)を含むものである。
好ましくは、QACは、ヤシまたは獣脂供給原料由来のものである。このような供給原料は純粋なものであってもよく、大部分がヤシまたは獣脂系のものであってもよい。種々の供給原料のブレンドを使用してもよい。QACの脂肪酸鎖は、好ましくは、脂肪酸鎖全体の重量に対して20〜35wt%の飽和C18鎖と20〜35wt%の単不飽和C18鎖を含むものである。洗濯用コンディショナーとしての好ましい実施形態では、QACの脂肪酸鎖は、脂肪酸鎖全体の重量に対して25〜30wt%、好ましくは26〜28wt%の飽和C18鎖と25〜30wt%、好ましくは26〜28wt%の単不飽和C18鎖を含むものである。さらに好ましい実施形態では、QACの脂肪酸鎖は、脂肪酸鎖全体の重量に対して30〜35wt%、好ましくは33〜35wt%の飽和C18鎖と24〜35wt%、好ましくは27〜32wt%の単不飽和C18鎖を含むものである。本発明における使用のための好ましい第4級アンモニウム物質は、30〜45、好ましくは30〜42、最も好ましくは36の全ヨウ素価を有する供給原料に由来するものであり得る。
市販の好適な洗濯用コンディショニング剤の例としては、Stepantex(商標)UL85(Stepan製)、Prapagen(商標)TQL(Clariant製)、およびTetranyl(商標)AHT−1(花王製)(メチル硫酸トリエタノールアンモニウムの両方のジ−[硬化獣脂エステル])、AT−1(メチル硫酸トリエタノールアンモニウムのジ−[獣脂エステル])およびL5/90(メチル硫酸トリエタノールアンモニウムのジ−[ヤシエステル])(ともに花王製)、ならびにRewoquat(商標)WE15(C10〜C20およびC16〜C18不飽和脂肪酸に由来する脂肪族アシル残基を有するメチル硫酸トリエタノール−アンモニウムのジ−エステル)(Witco Corporation製)が挙げられる。また、第4級アンモニウム活性剤、例えば、Stepantex VK90、Stepantex VT90、SP88(Stepan製)、Ceca Noramine、Prapagen TQ(Clariant製)、Dehyquart AU−57(Cognis製)、Rewoquat WE18(Degussa製)ならびにTetranyl L190 P、Tetranyl L190 SPおよびTetranyl L190 S(すべて花王製)も好適である。
洗濯用コンディショナーでは、綿くず(floc)抑制剤としての非イオン性剤の存在により、粘稠性の「希薄」衣類用コンディショナー組成物の形成が可能となり、それにより使用時に綿くず形成(flocculate)が生じない。coco鎖および25個のEO基を主体とするLutensol(商標)AT25(BASF)は、好適な非イオン性(nonoionic)界面活性剤の一例である。他の好適な界面活性剤としては、Renex 36(Trideceth−6)(Uniqema製);Tergitol 15−S3(Dow Chemical Co.製);Dihydrol LT7(Thai Ethoxylate ltd製);Cremophor CO40(BASF製)およびNeodol 91−8(Shell製)が挙げられる。
油性コンディショニング剤:
本発明による組成物、特にヘアトリートメント組成物にはまた、分散型の非揮発性水不溶性油性コンディショニング剤を含めてもよい。好ましくは、かかる非シリコーンコンディショニング油性コンディショニング剤を毛髪コンディショナー組成物中に存在させる。
「不溶性」により、コンディショニング剤が25℃において0.1%(w/w)の濃度で水(蒸留水または同等水)中に可溶性でないことを意図する。
好適な油性または脂肪性コンディショニング剤は、炭化水素油、脂肪酸エステルおよびその混合物から選択される。直鎖炭化水素油は、好ましくは約12〜約30個の炭素原子を含むものである。また、アルケニルモノマー(C2〜C6アルケニルモノマーなど)のポリマー炭化水素も好適である。
好適な炭化水素油の具体例としては、パラフィン油、鉱油、飽和および不飽和のドデカン、飽和および不飽和のトリデカン、飽和および不飽和のテトラデカン、飽和および不飽和のペンタデカン、飽和および不飽和のヘキサデカン、ならびにその混合物が挙げられる。これらの化合物の分枝鎖異性体ならびにより鎖長の炭化水素もまた使用され得る。
好適な脂肪酸エステルは、少なくとも10個の炭素原子を有することを特徴とするものであり、脂肪酸またはアルコールに由来するヒドロカルビル鎖を有するエステルが挙げられる。モノカルボン酸エステルとしては、式R’COORのアルコールおよび/または酸のエステルが挙げられ、式中、R’およびRは独立して、アルキルまたはアルケニル原子団を表し、R’およびRの炭素原子の合計は少なくとも10、好ましくは少なくとも20である。カルボン酸のジ−およびトリアルキルならびにアルケニルエステルもまた使用され得る。
特に好ましい脂肪酸エステルは、モノ−、ジ−およびトリグリセリド、より詳しくはグリセロールと長鎖カルボン酸(C1〜C22カルボン酸など)のモノ−、ジ−、およびトリ−エステルである。好ましい物質としては、ココアバター、ヤシステアリン、ヒマワリ油、ダイズ油およびココナッツ油が挙げられる。
油性または脂肪性物質は、好適には、0.05wt%〜10wt%、好ましくは0.2wt%〜5wt%、より好ましくは約0.5wt%〜3wt%のレベルで存在させる。「油」は、本明細書で用いる場合、香料物質がArctanderの「Perfume and Flavor Materials of Natural Origin」(ISBN−10:0−931710−36−7)において臭気物質として記載されている、または種々のデータベース、例えば、Flavourbase 2010,ESO 2000(2006改訂)およびPMP 2001において臭気物質として記載されているという点で、香料物質とは区別する。香料物質は、一般的に成分の複合混合物の一部として存在させ、このとき各臭気成分は、全体としての組成物の0.5%wt未満のレベルで存在させる。他の目的で存在させる油は、一般的に、全体としての組成物の0.5%wtを超えるレベルで存在させる。
本発明の洗濯用組成物に非カチオン性柔軟性付与物質を含有させてもよく、これは、好ましくは油、より好ましくは油性糖誘導体である。
脂肪族アルコール:
本発明のヘアコンディショナーにはまた、典型的には脂肪族アルコールも組み込まれる。該組成物中における脂肪族アルコールとカチオン性界面活性剤の併用は、これにより、カチオン性界面活性剤が分散されたラメラ相の形成がもたらされるため、特に好都合であると考えられる。
代表的な脂肪族アルコールは、8〜22個、より好ましくは16〜22個の炭素原子を含むものである。脂肪族アルコールは、典型的には、直鎖アルキル基を含む化合物である。好適な脂肪族アルコールの例としては、セチルアルコール、ステアリルアルコールおよびその混合物が挙げられる。コンディショナー組成物におけるこのような物質の使用もまた、該物質が本発明の組成物の全体的なコンディショニング特性に寄与するという点で好都合である。
本発明の毛髪コンディショナー中の脂肪族アルコールレベルは、一般的に、該組成物の重量に対して0.01〜10%、好ましくは0.1%〜8%、より好ましくは0.2%〜7%、最も好ましくは0.3%〜6%の範囲である。脂肪族アルコールに対するカチオン性界面活性剤の重量比は、好適には1:1〜1:10、好ましくは1:1.5〜1:8、最適には1:2〜1:5である。ヘアトリートメント組成物中における脂肪族アルコールに対するカチオン性界面活性剤の重量比が大きすぎると、該組成物による目への刺激がもたらされることがあり得る。該重量比が小さすぎると、一部の消費者にとって髪にきしみを感じることになり得る。
脂肪族アルコールは、洗濯用コンディショナー中に脂肪族錯化剤として存在させ得、好ましくは該組成物の総重量に対して0.3〜5重量%より多い量で存在させる。より好ましくは、該脂肪族成分は0.4〜4%の量で存在させる。脂肪族錯化剤に対する第4級アンモニウム衣類用柔軟性付与物質のモノエステル成分の重量比は、好ましくは5:1〜1:5、より好ましくは4:1〜1:4、最も好ましくは3:1〜1:3、例えば2:1〜1:2である。
懸濁剤:
好ましくは、本発明の水性組成物は、さらに懸濁剤および/または粘度向上剤を含むものであり得る。
好適な物質の例としては:天然ガム、例えば、カラギーナン、キサンタンガム、アラビアガム、ガムトラガカントおよびグアーガムならびにその誘導体、例えば、ヒドロキシプロピルグアーおよびグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド;無機増粘剤、例えば、コロイド状ケイ酸アルミニウムマグネシウム(ビーガム)、微粉化シリカ、天然クレイ(ベントナイトなど)および合成クレイ(Laponite(Laporte Industries Ltd製)として入手可能な合成ヘクトライトなど)が挙げられる。
好ましいのは、ポリアクリル酸、アクリル酸の架橋ポリマー、アクリル酸と疎水性モノマーのコポリマー、カルボン酸含有モノマーとアクリル酸エステルのコポリマー、アクリル酸とアクリル酸エステルの架橋コポリマー、ヘテロ多糖ガムおよび結晶性長鎖アシル誘導体から選択される物質である。長鎖アシル誘導体は、望ましくは、エチレングリコールステアレート、16〜22個の炭素原子を有する脂肪酸のアルカノールアミドおよびその混合物から選択される。
エチレングリコールジステアレートおよびポリエチレングリコール3ジステアレートは、該組成物に真珠光沢を付与するため好ましい長鎖アシル誘導体である。
ポリアクリル酸は、カーボポール420、カーボポール488またはカーボポール493として市販されている。
また、多官能性薬剤で架橋されたアクリル酸のポリマーも使用され得る;該ポリマーは、カーボポール910、カーボポール934、カーボポール941およびカーボポール980として市販されている。カルボン酸含有モノマーとアクリル酸エステルの好適なコポリマーの一例はカーボポール1342である。カーボポール(商標)物質はすべてGoodrichから入手可能である。
アクリル酸とアクリル酸エステルの好適な架橋ポリマーは、ペムレンTR1またはペムレンTR2である。好適なヘテロ多糖ガムはキサンタンガム(例えば、Kelzan muとして入手可能なもの)である。
上記の懸濁剤の任意の混合物も使用され得る。好ましいのは、アクリル酸と結晶性長鎖アシル誘導体の架橋ポリマーの混合物である。
懸濁剤は、一般的に、本発明のヘアトリートメント組成物中に、該組成物の総重量に対する懸濁剤の総重量で0.1%〜10%、好ましくは0.5%〜6%、より好ましくは0.9%〜4%のレベルで存在させる。
シリコーン:
本発明の組成物は、シリコーンの乳化液滴を含有するものであってもよい。ヘアトリートメント組成物では、これによりコンディショニング性能の向上がもたらされる。
好適なシリコーンとしては、ポリジオルガノシロキサン、特に、CTFA表示名ジメチコーンを有するポリジメチルシロキサンが挙げられる。また、本発明の組成物(特に、シャンプーおよびコンディショナー)における使用には、ヒドロキシル末端基を有するポリジメチルシロキサン(これは、CTFA表示名ジメチコノールを有する)も好適である。また、本発明の組成物における使用に適しているのは、わずかに架橋度を有するシリコーンガムである(例えば、国際公開第96/31188号に記載)。
乳化シリコーン自体(エマルジョンまたは最終組成物でなく)の粘度は、典型的には25℃で少なくとも10,000cstである。該シリコーン自体の粘度は、好ましくは少なくとも60,000cst、最も好ましくは少なくとも500,000cst、理想的には少なくとも1,000,000cstである。好ましくは、該粘度は易配合性のため109cstを超えない。
本発明の組成物における使用のための乳化シリコーンは、典型的には、該組成物中において30未満、好ましくは20未満、より好ましくは10ミクロン未満、理想的には0.01〜1ミクロンの平均シリコーン液滴サイズを有するものである。0.15ミクロンの平均シリコーン液滴サイズを有するシリコーンエマルジョンは一般的にマイクロエマルジョンと称される。
本発明の組成物における使用のための乳化シリコーンは、典型的には、該組成物中において30未満、好ましくは20未満、より好ましくは15未満のサイズを有するものである。好ましくは、平均シリコーン液滴は0.5ミクロンより大きく、より好ましくは1ミクロンより大きく、理想的には2〜8ミクロンである。
シリコーン粒径は、レーザー光散乱手法によって、例えば2600D Particle Sizer(Malvern Instruments製)を用いて測定され得る。
好適な予備形成エマルジョンの例としては、Xiameter MEM 1785およびマイクロエマルジョンDC2−1865(Dow Corning製)が挙げられる。これらは、ジメチコノールのエマルジョン/マイクロエマルジョンである。架橋シリコーンガムもまた予備乳化形態で入手可能であり、これは易配合性に好都合である。
本発明の組成物、特にヘアトリートメント組成物に含めるのにさらに好ましい類型のシリコーンはアミノ官能性シリコーンである。「アミノ官能性シリコーン」により、少なくとも1個の第1級、第2級もしくは第3級アミン基または第4級アンモニウム基を含有しているシリコーンを意図する。好適なアミノ官能性シリコーンの例としては:CTFA表示名「アモジメチコーン」を有するポリシロキサンが挙げられる。
本発明における使用に適したアミノ官能性シリコーンの具体例は、アミノシリコーン油DC2−8220、DC2−8166およびDC2−8566(すべてDow Corning製)である。
好適な第4級シリコーンポリマーはEP−A−0530974に記載されている。好ましい第4級シリコーンポリマーはK3474(Goldschmidt製)である。
また、非イオン性および/またはカチオン性界面活性剤を用いたアミノ官能性シリコーン油のエマルジョンも好適である。
アミノ官能性シリコーンの予備形成エマルジョンもまた、シリコーン油の供給元、例えば、Dow CorningおよびGeneral Electricから入手可能である。具体例としては、DC939 Cationic Emulsionならびに非イオン性エマルジョンDC2−7224、DC2−8467、DC2−8177およびDC2−8154(すべてDow Corning製)が挙げられる。
シリコーンの総量は該組成物全体の好ましくは0.01wt%〜10%wtであり、より好ましくは0.1wt%〜5wt%、最も好ましくは0.5wt%〜3wt%が好適なレベルである。
カチオン性ポリマー:
カチオン性ポリマーは、性能向上のための本発明の毛髪トリートメント組成物における好ましい成分である。
好適なカチオン性ポリマーは、カチオン性に置換されたホモポリマーであり得るか、または2種類より多くの型のモノマーから形成され得るものである。該ポリマーの重量平均(M)分子量は、一般的に100000〜200万ダルトンである。該ポリマーは、カチオン性窒素含有基、例えば、第4級アンモニウムもしくはプロトン化アミノ基またはその混合物を有するものである。該ポリマーの分子量が小さすぎると、コンディショニング効果が不充分になる。大きすぎると、伸長粘度が高くなり、注入時に該組成物の糸引きがもたらされるという問題が起こり得る。
カチオン性窒素含有基は、一般的に、カチオン性ポリマーの全モノマー単位のごく一部に置換基として存在させる。したがって、該ポリマーがホモポリマーでない場合、これは、スペーサーである非カチオン性モノマー単位を含有し得る。かかるポリマーは、CTFA Cosmetic Ingredient Directory,第3版に記載されている。非カチオン性モノマー単位に対するカチオン性モノマー単位の比率は、必要とされる範囲(これは一般的に0.2〜3.0meq/gmである)のカチオン電荷密度を有するポリマーが得られるように選択される。該ポリマーのカチオン電荷密度は、好適には、US Pharmacopoeiaの中の窒素測定のための化学的試験に記載のケルダール法によって測定される。
好適なカチオン性ポリマーとしては、例えば、カチオン性アミンまたは第4級アンモニウム官能部を有するビニルモノマーと、水溶性スペーサーモノマー、例えば(メタ)アクリルアミド、アルキルおよびジアルキル(メタ)アクリルアミド、アルキル(メタ)アクリレート、ビニルカプロラクトンならびにビニルピロリジンとのコポリマーが挙げられる。アルキルおよびジアルキル置換モノマーは、好ましくは、C1〜C7アルキル基、より好ましくはC1〜3アルキル基を有するものである。他の好適なスペーサーとしては、ビニルエステル、ビニルアルコール、無水マレイン酸、プロピレングリコールおよびエチレングリコールが挙げられる。
カチオン性アミンは、具体的な種および組成物のpHに応じて第1級、第2級または第3級アミンであり得る。一般に、第2級および第3級アミン、特に第3級が好ましい。
アミン置換ビニルモノマーおよびアミンは、該アミンの形態で重合させ、次いで第4級化によってアンモニウムに変換してもよい。
カチオン性ポリマーは、アミン−および/または第4級アンモニウム−置換モノマー由来のモノマー単位および/または適合性のスペーサーモノマーの混合物を含むものであり得る。
好適なカチオン性ポリマーとしては、例えば:
−カチオン性ジアリル第4級アンモニウム含有ポリマー、例えば、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドホモポリマーおよびアクリルアミドとジメチルジアリルアンモニウムクロリドのコポリマー(当業界(CTFA)では、それぞれ、ポリクオタニウム6およびポリクオタニウム7と称される)など;
−3〜5個の炭素原子を有する不飽和カルボン酸のホモ−およびコ−ポリマーのアミノ−アルキルエステルの鉱酸塩(米国特許第4,009,256号に記載);
−カチオン性ポリアクリルアミド(国際公開第95/22311号に記載)
が挙げられる。
使用され得る他のカチオン性ポリマーとしては、カチオン性多糖ポリマー、例えば、カチオン性セルロース誘導体、カチオン性デンプン誘導体およびカチオン性グアーガム誘導体が挙げられる。
本発明の組成物における使用に適したカチオン性多糖ポリマーは、式:
A−O−[R−N(R)(R)(R)X
のモノマーを含むものであり、
式中:Aは、アンヒドログルコース残基、例えば、デンプンまたはセルロースアンヒドログルコース残基である。Rは、アルキレン、オキシアルキレン、ポリオキシアルキレンもしくはヒドロキシアルキレン基またはその組合せである。R、RおよびRは独立して、アルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アルコキシアルキルまたはアルコキシアリール基を表し、各基は約18個までの炭素原子を含むものである。各カチオン性部分の炭素原子の総数(すなわち、R、RおよびRの炭素原子の合計)は好ましくは約20個以下であり、Xはアニオン性対イオンである。
別の型のカチオン性セルロースとしては、ラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させたヒドロキシエチルセルロースのポリマー型第4級アンモニウム塩(当業界(CTFA)ではポリクオタニウム24と称される)が挙げられる。このような物質は、Amerchol Corporationから、例えば商標名Polymer LM−200で入手可能である。
他の好適なカチオン性多糖ポリマーとしては、第4級窒素含有セルロースエーテル(例えば、米国特許第3,962,418号に記載)、およびエーテル化セルロースとデンプンのコポリマー(例えば、米国特許第3,958,581号に記載)が挙げられる。
使用され得る特に好適な型のカチオン性多糖ポリマーは、カチオン性グアーガム誘導体、例えば、グアーヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド(RhodiaからJAGUAR 商標シリーズで市販)である。かかる物質の例は、JAGUAR C13S、JAGUAR C14、JAGUAR C15、JAGUAR C17およびJAGUAR C16 Jaguar CHTならびにJAGUAR C162である。
上記のカチオン性ポリマーの任意の混合物も使用され得る。
カチオン性ポリマーは、一般的に、本発明のヘアシャンプー組成物中に該組成物の総重量に対するカチオン性ポリマーの総重量で0.01〜5%、好ましくは0.05〜1%、より好ましくは0.08〜0.5%のレベルで存在させる。
本発明の洗濯用組成物に使用される該ポリマーの量は、組成物全体の重量に対して好適には0.001〜0.5wt%、好ましくは0.005〜0.4wt%、より好ましくは0.05〜0.35wt%、最も好ましくは0.1〜0.25wt%である。好ましいポリマーの一例はFlosoft 270LS(SNF製)である。
微量成分:
本発明による組成物に含めるあってもよいさらなる成分としては、美容組成物における使用が知られた以下の慣用的な補助物質:乳化剤、湿潤剤、懸濁剤、レオロジー剤、真珠光沢剤、乳濁剤、塩、香料、緩衝剤、着色剤、エモリエント剤、保湿剤、気泡安定剤、日焼け止め物質、抗菌剤、保存料、酸化防止剤、ならびに天然油およびエキスが挙げられ得る。これらの一部または全部を該組成物の大部分に存在させ得るとともに、一部を有益剤として有益薬剤送達粒子中に存在させる。
遮光性染料:
あってもよい遮光性染料を、本発明の毛髪用および洗濯用組成物に使用してもよい。好ましい染料はスミレ色または青色に見える。遮光性染料は、基材の黄ばみに関するさまざまな機能を果たし得る。例えば、洗濯用組成物では、不飽和の第4級アンモニウム化合物(あれば)は、ある程度のUV光および/または遷移金属イオン触媒型ラジカル自己酸化に供され、衣類の黄ばみのリスクを伴うが、遮光性染料は、この原因による黄ばみのリスクを低減させる。
種々の遮光性染料が種々のレベルの発色をもたらす。したがって、本発明の組成物中に存在する遮光性染料レベルは遮光性染料の型に依存する。本発明に適した好ましい概ねの範囲は、組成物全体の重量に対して0.00001〜0.1wt%、より好ましくは0.0001〜0.01wt%、最も好ましくは0.0005〜0.005wt%である。
本発明がさらに理解され、実施され得るように、本発明を以下の実施例に関してさらに説明する。実施例において、本明細書の他の部分と同様、パーセンテージはすべて、特に指定のない限り重量基準である。
実施例1:衣類上への粒子の沈着性能
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドハイドロジェンクロリド(EDAC)はAlfa Aesorから入手し、他のすべての化学薬品はSinopharm Chemical Reagent Co.,Ltd.から入手した。
a)カルボキシル官能性ポリスチレン粒子(3.6μm)の合成
カルボキシル官能化ポリスチレン粒子を分散共重合によって合成した。500mL容の3つ口フラスコに140mLのエタノールと、38.0gのスチレン、1.4gのアクリル酸および3.0gのポリ(N−ビニルピロリジエン)を含む12.0mLのDI水とを仕込んだ。窒素ブランケットおよび500rpmの撹拌速度を維持した。この溶液を、窒素を1.0時間起泡させることにより脱酸素処理した。脱酸素処理の終了後、温度を70℃まで上昇させ、この溶液に6.0gのAIBNを添加した。反応液を70℃で20時間維持した。室温まで冷却した後、ラテックスを10000rpmで15分間遠心分離し、上清みをデカンテーションにより除去した。このラテックス粒子を100mLのエタノール中に再分散させ、10000rpmで15分間遠心分離し、上清みをデカンテーションにより除去した。次いで、このラテックスをエタノール中にに再分散させ、再度遠心分離し、上清みをデカンテーションにより除去し、カルボキシル官能性ポリエステル粒子を収集した。
b)ラテックス粒子の精製
カルボキシル官能性ポリエステル粒子(3.6μm)を以下の手順によって精製した。
工程1:1.0mLのラテックスを0.5mLのpH7.01のバッファーで希釈し、10000rpmで15分間遠心分離した。pH7のバッファー中での洗浄を1回繰り返した。
工程2:上清みをデカンテーションにより除去し、ラテックスをDI水中に再分散させた。この溶液を10000rpmで15分間、再度遠心分離し、上清みをデカンテーションにより除去した。また、脱イオン水中での洗浄を1回繰り返した。
c)EDACカップリングによるラテックス粒子(3.6μm)上への多糖のグラフト化
EDACカップリングによる直接化学的カップリングを、PS粒子上への多糖のグラフト化に使用した。
上記の精製ラテックスを、5.5%(w/w)の固形分で500mLのDI水中に再分散させた。25mLの脱イオン水と0.28gのEDACを4.57mLの上記の精製ラテックス(5.5%固形分)に添加し、得られた混合物を25℃で3時間撹拌した。次いで、ラテックスを1000rpmで10分間遠心分離し、pH7のバッファーと脱イオン水を用いて実施例10bに示した工程1と2に従って精製した。次いで、ラテックスを20mLの脱イオン水中に再分散させた。
多糖溶液(0.9g/L)を別途調製し、25℃で3時間撹拌し、分散したゲル状物質(あれば)の完全な溶解を確実にした。10mLのEDAC修飾PS粒子を5.6または66.7mLの多糖溶液と、それぞれ、PS粒子に対する多糖の供給比を0.05:1または0.6:1で混合した。次いで、混合物を45℃で24時間撹拌した。その後、ラテックスを10000rpmで15分間遠心分離し、pH7のバッファーと脱イオン水中で、この場合も実施例10bに示した1と2に従って精製した。最後にラテックスを10mLの脱イオン水中に再分散させ、1.0%(w/w)の固形分を有する多糖グラフト粒子の最終ラテックス分散液を得た。
d)比較例(表面結合多糖なしのポリスチレンラテックス)の調製
多糖の付加なしの比較(対照)試料を、実施例1aに示したものと同一の手順に従って調製した。ラテックスの最終固形分を1.0%(w/w)に調整した。
ポリスチレンラテックス(3.6μm,多糖ありまたはなし)の送達を、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)およびSynperonic A7を界面活性剤ストック液として使用し、定温振盪装置(THZプラットフォーム型,Shanghai Jing Hong laboratory instrument Co.,Ltd.製)を用いて評価した。
e)ストック溶液の調製
界面活性剤ストック液を、LAS(5.0g)とSynperonic A7(5.0g)を脱イオン水に、総量が1.0リットルになるまで溶解させることにより調製した。最終溶液の界面活性剤濃度は10g/Lである(50%LAS,50%Synperonic A7)。ベースバッファーストックを、炭酸ナトリウム(7.546g)と重炭酸ナトリウム(2.419g)を脱イオン水に、総量が1.0リットルになるまで溶解させることにより調製した。ベースバッファー濃度は0.1Mである。
f)ボトル洗浄手順
定温振盪装置を使用し、沈着性能評価のための洗浄手順をシミュレーションした。典型的な手順を以下に記載した。
グラフト多糖ありまたはなしの600ppmのポリスチレンラテックス(3.6μm)を含有する55mLのモデル洗浄液(1.0g/Lの界面活性剤および0.01Mのベースバッファー)を120mLのボトル内で調製し、5.0mLのアリコートを取り出し、吸光度を400nmで記録した。この吸光度の値は、このボトル洗浄法前の洗浄溶液中の100%の粒子を表す。
次いで、1枚(20×20cm)の非蛍光ニットポリエステル(およそ5.0g)または3枚の(10×10cm)の非蛍光綿織布(全部でおよそ4.5g)をボトル内に入れ、ボトルを密封した。振盪器の浴を40℃まで加熱し、ボトルをその内部に固定し、125rpmで30分間振盪させ、メイン洗浄をシミュレーションした。次いで織布を取り出し、手で絞り、メイン洗浄液の10.0mLのアリコートを取り出し、吸光度を400nmで記録した。織布に吸着したポリスチレンラテックスの量は、メイン洗浄ステージの前/後の濁度の差により求めることができた。
次いで、ボトルを充分に洗浄した。絞った織布をボトルに戻し、50mLのDI水を添加した。ボトルを40℃で10分間、125rpmにて振盪させ、すすぎ手順をシミュレーションした。次いで織布を取り出し、再度手で絞った。すすぎ液の10.0mLのアリコートを取り出し、吸光度を400nmで記録した。吸収されたポリスチレンラテックスがすすぎ第1ステージで織布から失われた量は濁度により求めることができた。すすぎ手順を1回繰り返し、ポリスチレンラテックスがすすぎ第2ステージで織布から失われた量を求めることができた。
ポリエステル上へのラテックス粒子モデル系の沈着の結果を以下の表に示す:
Figure 0006122433
[a]PS粒子に対する多糖の供給比は0.6:1である。
[b]溶媒は80%トルエンおよび20%エタノールである。他のすべての粘度データでは、溶媒は水である。
[c]研究室での解析の結果。

実施例2:綿上への粒子の沈着:
以下の結果は、実施例1のラテックス粒子を綿上に沈着させた場合に得られたものである:
Figure 0006122433
[a]:PS粒子に対する多糖の供給比は0.05である;
[b]研究室での解析の結果
以下の表に、実施例1と2についてまとめた結果の一部を示す。表中、沈着パーセンテージは、ポリエステルおよび綿のどちらの場合も、すすぎ後に記録したものである。本発明による粒子(デキストランを有するもの)は、ポリエステルおよび綿のどちらに対しても優れた沈着を示すが、比較例(HEC使用)では、綿に対しては良好な沈着が得られるが、ポリエステルに対しては良好な沈着が得られないことがわかる。
Figure 0006122433
実施例3:
メラミンホルムアルデヒドシェル形成による香料封入体上へのデキストランの表面結合
予備形成メラミンホルムアルデヒド香料封入体は15ミクロンのサイズであり、Givaudan Limitedから入手した。それぞれ、粒子固形分は41.6wt%であり、香料固形分は28.0wt%であった。デキストランはAldrich(カタログ番号31398)から取得した。
以下の手順は、さらなるメラミンホルムアルデヒド(MF)シェルの形成によって表面にデキストランを結合させるための合成的修飾の概略を示す:
a)プレポリマーの調製
100ml容の三角フラスコに、19.5gのホルマリン(37wt%水性ホルムアルデヒド)と44.0gの水を添加した。溶液のpHを、0.3gの5wt%水性炭酸ナトリウムを用いて8.9に調整した。10gのメラミンと0.64gの塩化ナトリウムを添加し、混合物を室温で10分間撹拌した。混合物を65℃まで加熱し、透明になるまで撹拌した。この混合物を、以下、本明細書において「プレポリマー(1)」と称する。
b)メラミンホルムアルデヒド香料封入体に対するデキストラン結合
デキストランの1wt%溶液を、1.0gのデキストランを99.0gの脱イオン水にオービタルシェーカー(VWR Standard 5000 Shaker,番号4の設定)で一晩振盪させることによって溶解させることにより調製した。50gのこのデキストラン溶液を、オーバーヘッドスターラーおよび冷却器を取り付けた250ml容丸底フラスコに移した。23.6gのメラミンホルムアルデヒド封入体のスラリー(41.6wt%の粒子固形分)を添加し、混合物を撹拌しながら75℃まで加熱した。新たに調製した0.9gのプレポリマー(1)溶液を添加し、およそ2gの10wt%ギ酸水溶液を用いてpHを4.1に調整した。次いで混合物を75℃で2時間撹拌した。次いで溶液を冷却し、およそ6gの5wt%炭酸ナトリウム水溶液を用いてpH7に調整した。
さらなる2wt%のメラミンホルムアルデヒドシェルと5wt%(最終粒子の重量に対して)のデキストランを含む10wt%の封入体固形物からなる最終分散液(およそ100g)が得られた。
実施例4:シャンプーおよびコンディショナーからの毛髪への沈着
香料封入体(実施例3のもの)に結合しているデキストランのシャンプーおよびコンディショナーからの毛髪への沈着を以下のようにして評価した:
a)毛髪ケア配合物の調製
モデルシャンプー配合物を、12%の活性SLES、1.6%の活性CAPBおよび1%の活性塩化ナトリウムを脱イオン水に添加することにより調製した。これから、グラフト多糖ありまたはなしの1%の活性MF封入体を含む配合物を調製した。
モデル毛髪コンディショナー配合物を、乳酸0.38%、Lexamine S−13 1.25%、Genamin BTLF 0.87%、Lanette S3 5%、Nipagin M 0.2%を添加することにより調製した。これから、グラフトデキストランありまたはなしの1%の活性MF封入体を含む配合物をを調製した。
b)毛髪洗浄、抽出および解析手順
暗褐色の西洋人の毛束(DBE)(2インチ長、重量0.3g)をまず、14%SLES溶液中でベース洗浄した。次いで、標準的な洗浄プロトコルをシャンプーまたはコンディショナー配合物に使用した。毛束の根元と先端の両方を試験した。
シャンプー処理:蛇口からの流水(35〜40℃)、流速3〜4リットル/分を使用し、毛束を充分に湿らせ、過剰の水を振り切った。毛髪1gあたり0.1gのシャンプーを各毛束の長さ方向に適用し、両手でこすり合わせることにより30秒間振り動かした。次いで、毛束を温かい流水で30秒間すすいだ。過剰の水を振り切り、毛束を放置して乾燥させた。
コンディショナー処理:蛇口からの流水(35〜40℃)、流速3〜4リットル/分を使用し、毛束を充分に湿らせ、過剰の水を振り切った。毛髪1gあたり0.2gのコンディショナーを各毛束の長さ方向に適用し、両手でこすり合わせることにより1分間振り動かした。次いで、毛束を温かい流水で1分間すすいだ。過剰の水を振り切り、毛束を放置して乾燥させた。
再現性のため、処理あたり5連の毛束を洗浄した。
乾燥時、各毛束をガラスバイアル内に入れ、2mlのエタノールを添加して沈着物(あれば)を抽出した。バイアルは2時間ボトル回転させた。各バイアルから100ulのアリコートを取り出し、96ウェルプレート内に入れた。次いでプレートを蛍光について、ハイスループットThermo Varioskan Flash Fluorescence Spectrometerで測定した。
MF封入体の沈着効率は、濃度に対する較正蛍光および完全沈着での予測蛍光との比較により求めることができた。
毛髪へのMF封入体の沈着の結果を以下の表に示す:
Figure 0006122433
この結果は、香料封入体へのデキストランの表面結合により、シャンプーおよびコンディショナー配合物のどちらからも毛髪への送達が向上するを示す。

Claims (10)

  1. デキストランを含む1種類以上の送達助剤(ただし、カチオン性ポリマーを除く)を外部表面に有し、さらにアミノプラストポリマーである非多糖ポリマーを含む、有益剤送達粒子であって、
    前記送達助剤は、前記粒子に共有結合よって結合している、該有益剤送達粒子。
  2. デキストランが5kDを超える分子量を有するものである、請求項1に記載の粒子。
  3. デキストランが20kDを超える分子量を有するものである、請求項2に記載の粒子。
  4. 香料が含まれている、請求項1〜3のいずれかに記載の粒子。
  5. コアとシェルを備えている、請求項1〜4のいずれかに記載の粒子。
  6. a)請求項1〜5のいずれか一項に記載の粒子、ならびに
    b)ヘミセルラーゼ、セルラーゼ、ポリガラクツロナーゼ、キシラナーゼ、ペクチナーゼ、マンナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、ペントサナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、グリコシルヒドロラーゼおよびアミラーゼまたはその混合物を含む群から選択される酵素
    を含む組成物。
  7. a)請求項1〜5のいずれか一項に記載の粒子、
    b)少なくとも1種類のアニオン性または非イオン性界面活性剤、および
    c)セルラーゼ、マンナーゼおよびその混合物から選択される酵素
    を含む洗濯物トリートメント組成物。
  8. 液状物またはゲル状物である、請求項7に記載の洗濯物トリートメント組成物。
  9. a)請求項1〜5のいずれか一項に記載の粒子、
    b)少なくとも1種類のアニオン性または非イオン性界面活性剤
    を含むヘアトリートメント組成物。
  10. a)乳化重合を用いてコア−シェル粒子を形成して香油を封入し、
    b)デキストランの存在下で該コアシェル−粒子の外部表面上にさらなるポリマー層を形成する、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の有益剤送達粒子の作製方法。
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