JP6120641B2 - 収納装置 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1の屋根パネル及び太陽電池パネル(以下、単にパネルという)の運搬ラックは、複数段の枠体を有し、一段につきパネルを一枚支持する。これらの枠体は、接続部材及びボルト・ナットによって上下方向に分離可能に連結されている。
このように分解された専用のラックの部品は、ひとまとめにして保管するが、現場の作業者や建築材料に触れること等によって、荷崩れを起こしてしまうことがあった。その結果専用のラックの構成部品は、整頓されずバラバラになった状態で、建築現場からパネル工場に回収されることが多かった。
また、本発明の他の目的は、収納装置自体の占有スペースを抑制することにある。
また、本発明の他の目的は、ラックの部品の運搬を容易にすることにある。
一対の長尺の載置部材と、該一対の長尺の載置部材の長手方向両側に設けられた第2支柱と、前記載置部材の上方位置に並行して配置された少なくとも1個の長尺の係合部材と、を備え、前記一対の長尺の載置部材には、前記パネル運搬ラックから分解された前記第1支柱が載置され、前記係合部材は、係合支持部を長手方向に沿って複数有し、前記係合支持部が前記第1支柱の所定部位と係合し、前記載置部材上に載置された前記第1支柱の位置を規制することにより解決される。
このように構成されているので、パネル運搬ラックの構成部品である受け材を収納装置に積み重ねる際に、係合部材を係合支持部に係合させて一段目の受け材の位置を確定でき、その位置を確定された受け材を含む一段目の受け材セットの片側に、二段目以降の受け材セットを積み重ねることで、パネルを運搬するパネルラックの部品を整頓した状態で収納、運搬できるようになるため、パネルラックの保管及び回収が容易となる。
このように係合溝と突出部材が係合することで、支柱から突出する突出部材をそのまま係合支持部材に係合する係合部材として用いることができ、新たに係合部材を用いる必要がない。
このように、第1支柱が載置部材に確実に載置され、第1支柱が係合溝の縁に当接して、第1支柱の荷重が係合部材に伝わることを回避することができる。
このような構成であれば、下段の第2支柱の挿入部と、上段の第2支柱の第1嵌合部を嵌合させて収納装置を複数積み上げることができ、小さなスペースに収納装置を保管可能となる。
このような構成であれば、複数の受け材を収納した状態で、複数の収納装置を積み上げることができることで、例えば、家屋の1棟に応じた複数の受け材を保管するようにでき、保管管理が容易となる。
このような構成であれば、連結部材の下側のスペースにフォークリフトの爪を挿入でき、フォークリフトによって収納装置を持ち上げることによって、車両の荷台等に対する積込み、積下ろしが容易となる。
このような構成であれば、クレーンを用いて、複数の受け材ごと収納装置を吊込むことができ、車両の荷台等に対する積込み、積下ろしが容易となる。
本発明の第1実施形態に係る回収ラック3は、請求項における収納装置に相当するものであり、図1に示すパネルラック(パネル運搬ラック)1を構成する複数の支柱10x,10y及び受け材11を収納するものである。
パネルラック1は、外壁パネル2を複数枚積載するものである。外壁パネル2は、鋼材で形成された枠状のパネルフレーム20とパネルフレーム20に面接合された面材21とからなる。
回収ラック3は、図2に示すように、パネルラック製造メーカーからパネル工場にパネルラック1を納品する際、及び建築現場からパネル工場にパネルラック1を回収する際に、支柱10x,10y及び受け材11を運搬するものとして用いられ、また、パネル工場又はパネルラック製造メーカーにおいて支柱10x,10y及び受け材11を保管するものとして用いられるものである。図2に示されたフローの詳細については後述する。
回収ラック3は、回収ラック3の四隅において鉛直に立設する支柱30と、回収ラック3の両短辺側で隣接する支柱30に両端を固定された一対の係合部材31aと、長辺側で隣接する支柱30間を連結する第1連結部材32aと、係合部材31aの下方に配設され、短辺側で隣接する支柱30間に連結されて、支柱10x,10yが載置される載置部材32bと、から構成される。
更に、回収ラック3の両短辺に一対設けられた係合部材31aにおける相互に対向する面が、載置部材32bに載置された支柱10x,10yにおける回収ラック3の長辺方向外側の面に当接することによって、回収ラック3の長辺方向の支柱10x,10yの移動が規制される。
このようにして、係合部材31aは、最下段にある複数の受け材11及び支柱10x,10yの回収ラック3における水平面上の位置を規制する。
第2積載部材34は、鉛直方向に延出する2本の上延出部34aと、水平方向に延出する水平延出部34bと、水平延出部34bの上に固定される水平延出テーブル34dと、水平延出テーブル34dの両端面に固定され上方に向かって延出する規制突部34cと、を一体的に備えている。また、第2積載部材34は、回収ラック3の対向する短辺側にそれぞれ設けられ、輪木35のベースとなる部材である。
このように積み上げることで、限られたスペース内に、支柱10x,10y及び受け材11を、これらを収納する回収ラック3ごとまとめて格納することが可能となる。
係合部材31bは、係合突起31baが支柱10x,10yの内面に係合することで、係合部材31aと同様に、最下段にある複数の受け材11及び支柱10x,10yの回収ラック3における短辺方向の位置を規制する。
このようにして、係合部材31bは、最下段にある複数の受け材11及び支柱10x,10yの回収ラック3における水平面上の位置を規制する。
次に、本発明の第2実施形態に係る回収ラック4について説明する。回収ラック4は、図1に示すパネルラック1を構成する複数のツナギ材12を収納する収納装置である。
また、回収ラック4は、図2に示すように、パネルラック製造メーカーからパネル工場にパネルラック1を納品する際、及び建築現場からパネル工場にパネルラック1を回収する際に、ツナギ材12を運搬するものとして用いられ、また、パネル工場においてツナギ材12を保管するものとして用いられるものである。図2に示されたフローの詳細については後述する。
具体的には、Lアングル43は、対向する一対の横架部材41において、対向側の面に対して逆側の面に“L”字形の一辺が固定され、“L”字形の他辺が横架部材41の載置面41a略面一となるように一辺から突出して形成されている。また、Lアングル43の横架部材41から突出する端部には面取りが施されていない。
Lアングル43は、載置面41aと略面一に突出しているため、ツナギ材12が大きな揺れを受けて、その長手方向に移動した場合であっても、固定部12b又は傾斜短片12eに確実に当接してツナギ材12の移動を規制する。特に、Lアングル43は、横架部材41のように面取りがなされていないため、ツナギ材12がその上に乗り上げて移動することを好適に防止できる。
ツナギ材12には、固定部12bにおける長手方向の最端部に、厚み方向に貫通する引掛孔12dが形成されている。引掛孔12dは、引掛孔32ad同様に、建築現場において、トラック等の荷台に対してパネルラック1を積載又は積下ろしする際に用いられるクレーン、レッカー等の索条を引掛けるための孔である。
このようにツナギ材12を横架部材41上に載置することで、ツナギ材12は、引掛孔12dの縁面が棒材44に当接することによって、その移動が制限されることとなる。
まず、パネルラック製造メーカーにおいて、(1)作業者は、上記のパネルラック1の構成部材である支柱10x,10y、受け材11及びツナギ材12、並びに回収ラック3,4を製造する。次に、(2)作業者は、支柱10x,10yと受け材11とを組み付けた状態で回収ラック3に積載し、回収ラック4にツナギ材12を積載した状態で、車両の荷台に載せ、(3)パネルラック1の構成部材を積載した状態で回収ラック3,4をパネル工場に納品する。
また、例えば、1棟分の外壁パネル2を積載するのに必要なパネルラック1の部品が、回収ラック3,4のそれぞれ2山に積載されるものとして決定することで、パネルラック1の部品の管理が容易となる。
1s 受け材セット
10a 挿入部
10b 両切ボルト(係合部材、突出部材)
10bw 幅
10h 高さ
10x,10y 支柱(第1支柱)
10w 幅
10wi 内面幅
11 受け材
12 ツナギ材
12a 本体
12b 固定部
12c 挿通孔
12d 引掛孔
12e 傾斜短片
2 外壁パネル
20 パネルフレーム
21 面材
3 回収ラック(受け材用;収納装置)
30 支柱(第2支柱)
30a 挿入部
30b 両切ボルト
30c ナット
30d 嵌合部(第1嵌合部)
31a,31b 係合部材
31aa 係合溝(係合支持部)
31aw 幅
31ba 係合突起(係合支持部)
31bw 幅
31h 高さ
31p 間隔
32a,32ax 第1連結部材
32aa 本体
32ab 固定部
32ac 挿通孔
32ad 引掛孔(掛止部)
32b 載置部材
32ba 載置面
33 第1積載部材(延出部材)
33a 挿入部
33b 支柱
33c 渡し材
33d 嵌合部(第2嵌合部)
34 第2積載部材(上方ベース部材)
34a 上延出部
34b 水平延出部
34c 規制突部
34d 水平延出テーブル
34e 嵌合部
35 輪木(上方ベース部材)
4 回収ラック(ツナギ材用)
40 支柱
40a 挿入部
40b ナット
40c 嵌合部
41 横架部材
41a 載置面
42,42x 第2連結部材
42a 本体
42b 固定部
42c 挿通孔
42d 引掛孔
43 Lアングル(係止部材)
44 棒材
H 高さ
W 爪幅
WP ポイント
Claims (7)
- 一対の長尺の受け材と、該一対の受け材の長手方向両側に設けられた第1支柱と、該第1支柱に固定され、前記受け材の長手方向に沿って前記第1支柱から突出する突出部材と、該突出部材に係合することよって前記第1支柱に両端部を固定され、各第1支柱のうち、前記一対の受け材の前記長手方向における同じ側に位置する前記第1支柱を連結する少なくとも一対の長尺のツナギ材と、を有するパネル運搬ラックの構成部品を収容、運搬する収納装置であって、
一対の長尺の載置部材と、
該一対の長尺の載置部材の長手方向両側に設けられた第2支柱と、
前記載置部材の上方位置に並行して配置された少なくとも1個の長尺の係合部材と、を備え、
前記一対の長尺の載置部材には、前記パネル運搬ラックから分解された前記第1支柱が載置され、
前記係合部材は、係合支持部を長手方向に沿って複数有し、前記係合支持部が前記第1支柱の所定部位と係合し、前記載置部材上に載置された前記第1支柱の位置を規制する、
ことを特徴とする収納装置。 - 前記第1支柱の前記所定部位は、前記突出部材であり、
前記係合支持部は、上方に開口し、前記突出部材の幅に一致する幅で形成された係合溝であり、
隣接する前記係合溝の中心間隔は、前記第1支柱の幅よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1に記載の収納装置。 - 前記載置部材の前記第1支柱の載置面から前記係合溝の下端までの高さは、前記載置面から前記載置面に載置された前記第1支柱の前記突出部材の下端までの高さよりも低いことを特徴とする請求項2に記載の収納装置。
- 前記第2支柱は、一端に挿入部を有し、他端に前記挿入部に嵌合する第1嵌合部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の収納装置。
- 前記挿入部に嵌合する第2嵌合部を有し、前記第2支柱に嵌合して上方向に延出する複数の延出部材と、
水平方向に延出して前記延出部材の少なくとも2個を連結し、前記第2支柱を載置可能な少なくとも一対の上方ベース部材と、
を備えることを特徴とする請求項4に記載の収納装置。 - 前記第2支柱の少なくとも2個を連結して、水平面上で間隔を空けて配設される一対の連結部材を備え、
該連結部材の下面は、前記第2支柱の下面よりも高い位置にあることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の収納装置。 - 前記一対の連結部材の夫々は、クレーンの索条体に掛る掛止部を備え、
該掛止部は、合計3個以上設けられていることを特徴とする請求項6に記載の収納装置。
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