JP2018003509A - 床版ユニット、床版地組工法、および床の施工方法 - Google Patents

床版ユニット、床版地組工法、および床の施工方法 Download PDF

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【課題】吊り下げ用フックを設置することなく安定して吊り下げることが可能な床版ユニットを提供する。【解決手段】金属製の基板10の上面に複数の鉄筋トラス11が並設された鉄筋トラス付きデッキプレート1を鉄筋トラス11の長さ方向と直交する方向に基板10が連なるように複数個並べて組み立てられてなる床版ユニット3において、前記基板10が連なる方向に沿う床版ユニット3の中心線cに対して線対称の位置に金属製の棒材4が配置されており、各棒材4は各鉄筋トラス11の上端筋13の下方を通り、上端筋13との交差位置において上端筋13に固定されている。【選択図】図7

Description

この発明は、金属製の基板の上面に複数の鉄筋トラスが並設された鉄筋トラス付きデッキプレートを鉄筋トラスの長さ方向と直交する方向に複数連ねて製作される床版ユニットと、その床版ユニットを地上で組み立てるための床版地組工法と、地上で組み立てられた床版ユニットを用いて建造物の床を施工する床の施工方法とに関する。
従来、鉄骨造の建築物の床を施工するのに、施工すべき建築物の骨組みが完成した後、所定の枚数を梱包した鉄筋トラス付きデッキプレート(以下、「鉄筋トラス付きデッキプレート」または単に「デッキプレート」という。)の複数個を床施工階までクレーンで吊り上げて仮置きし、床の施工位置に敷き込んだ後、作業者が現場でデッキプレートの上に乗ってデッキプレートの端部等を1枚、1枚梁に溶接している。しかし、この種の作業は、「労働安全衛生法」に定められた「高所作業」となるため、作業者の墜落、転落災害を防止するための諸施設やデッキプレートや作業工具などの飛来、落下を防止するための安全設備をスラブ下方の全域に設置する必要がある(特許文献1の従来の技術の欄および特許文献2の発明が解決しようとする課題の欄参照)。
上記した問題に鑑み、地上において、複数枚のデッキプレートを連ねたものに複数本の小梁を力骨として固着させた構造物(以下、「デッキプレート構造物」という。)を組み立て、これに玉掛けワイヤーの下端部を引っ掛けて吊り上げ、仮置き場へ運んで積み上げた後、つぎに最上位置のデッキプレート構造物に前記の玉掛けワイヤーの下端部を引っ掛けて吊り上げ、建築物の床施工階へ運び上げるという工法が提案された(特許文献1、2参照)。
特開平7−62875号公報 特許第5723235号公報
上記の工法では、デッキプレート構造物の小梁に玉掛けワイヤーの下端部を引っ掛けるための吊り上げ用フックを少なくとも4箇所、溶接により取り付ける必要があるが、吊り下げ用フックの設置箇所が少ない場合、デッキプレート構造物を吊り上げたときのバランスが悪く、デッキプレート構造物を安定して搬送することができない。また、デッキプレート構造物の吊り下げ時のバランスを良くするために吊り下げ用フックの設置個数を増すこともできるが、本設の鉄骨(小梁)に仮設材としてのフックを溶接することは、溶接箇所が増すにしたがって、鉄骨の材質に急加熱、急冷による悪影響を及ぼし、鉄骨を変質させるという問題がある。
この発明は、上記の問題に着目してなされたもので、吊り下げ用フックを設置することなく安定して吊り下げることが可能な床版ユニットと、その床版ユニットの組立および仮置き場への搬送が効率的かつ安全に行える床版地組工法と、地組された床版ユニットを効率的かつ安全に建造物の床施工階まで搬送して床を施工できる床の施工方法とを提供することを目的とする。
この発明による床版ユニットは、金属製の基板の上面に複数の鉄筋トラスが並設された鉄筋トラス付きデッキプレートを鉄筋トラスの長さ方向と直交する方向に基板が連なるように複数個並べて組み立てられてなるものであって、前記基板が連なる方向に沿う床版ユニットの中心線に対して線対称の位置に金属製の棒材が配置されている。各棒材は各鉄筋トラスの鉄筋の下方を通り、前記鉄筋との交差位置において鉄筋に固定されている。
この発明によると、各棒材が複数の鉄筋トラス付きデッキプレートが連ねられた状態を保持するので、床版ユニットの変形や分断が防止される。また、各棒材を各鉄筋トラスの鉄筋の下方を通し、鉄筋との交差位置において鉄筋に固定するだけであるから、床版ユニットの製作が容易である。床版ユニットの搬送に際しては、線対称の位置に配置された各棒材に複数本のワイヤーの下端部を接続することで、床版ユニットを安定して吊り下げることができる。さらに、各棒材は各鉄筋トラスの鉄筋の下方を通るので、床版ユニットの吊り下げ時、各棒材が鉄筋を介して床版ユニットの荷重を安定して支持する。
この発明の好ましい実施態様においては、前記鉄筋トラス付きデッキプレートは、鉄筋トラスが上端筋と下端筋とラチス筋とを含んでおり、前記の各棒材は各鉄筋トラスの上端筋の下方を通り、前記上端筋との交差位置において上端筋に固定されている。
この発明による床版地組工法は、金属製の基板の上面に複数の鉄筋トラスが並設された鉄筋トラス付きデッキプレートを用いて床版ユニットを地上で組み立てるためのものであって、複数の鉄筋トラス付きデッキプレートを地上の作業場に搬入する工程と、前工程で搬入された複数の鉄筋トラス付きデッキプレートを前記作業場に設置された架台上に鉄筋トラスの長さ方向と直交する方向へ基板が連なるように敷き並べて建造物の相対する梁間のスペースに対応する大きさおよび形状の床版ユニットを組み立てる工程と、前工程で組み立てられた床版ユニットに前記基板が連なる方向に沿う床版ユニットの中心線に対して線対称の位置に金属製の棒材を配置して各鉄筋トラスの鉄筋との交差位置において各棒材を鉄筋に固定する工程と、吊り具を構成する水平な枠材に所定の間隔で吊り下げられた複数本の用ワイヤーの下端部を前記の各棒材に接続する工程と、前記吊り具をクレーンにより引き上げて床版ユニットを吊り上げることにより床版ユニットを仮置き場へ搬送する工程とを順次実行して床版ユニットを地上で組み立てることを特徴とする。
この発明によると、地上の作業場において、各棒材を各鉄筋トラスの鉄筋の下方を通して鉄筋との交差位置において鉄筋に固定することにより、床版ユニットを製作することができ、線対称の位置に配置された各棒材に複数本のワイヤーを接続することにより、床版ユニットを安定して吊り下げることができ、床版ユニットを仮置き場まで迅速かつ安全に搬送できる。
好ましい実施態様においては、前記の各棒材は、各鉄筋トラスの鉄筋の下方を通り、各鉄筋との交差位置において金属製の線材により鉄筋に結束されることにより固定している。
この実施態様によると、各棒材は金属製の線材により鉄筋に結束することにより固定されるので、溶接による固定と比較して鉄筋に熱による悪影響を与えることがなく、鉄筋の伸び性能を低下させない。なお、各棒材は、床の施工時、床版ユニットより抜き取って再利用することが可能である。
前記吊り具は、好ましくは、2本の平行な枠材のそれぞれに所定の間隔で複数本の玉掛けワイヤーが吊り下げられたものであるが、これに限らず、1本の枠材に所定の間隔で複数本の玉掛けワイヤーが吊り下げられたものであってもよい。
この発明による床の施工方法は、上記した床版地組工法を繰り返し実行することにより仮置き場に積み重ねられた床版ユニットを、最上位置のものから順々に前記吊り具により吊り上げて建築物の床施工階へ搬送することにより各階の床を施工するものである。
この発明によると、床版ユニットは吊り具により安定して吊り上げられるので、床版を建造物の床施工階まで迅速かつ安全に搬送することができる。
この発明によれば、吊り下げ用フックを多数個設置することがなく安定して吊り上げることが可能な床版ユニットが得られる。また、その床版ユニットの組立、仮置き場への搬送、さらには床施工階への搬送を効率的かつ安全に行える。
この発明に係る床版地組工法の流れを示すフローチャートである。 この発明に係る床版地組工法の実施に用いられる鉄筋トラス付きデッキプレートの正面図である。 鉄筋トラス付きデッキプレートの搬入工程を示す説明図である。 床版ユニットの組立工程を示す説明図である。 棒材組付工程を示す説明図である。 結束工程を示す説明図である。 この発明による床版地組工法を実施して製作された床版ユニットの側面図である。 玉掛け工程を示す説明図である。 床版ユニット仮置き工程を示す説明図である。 他の実施形態の玉掛け工程を示す説明図である。 床版ユニットにより施工された床を示す平面図である。
図1は、この発明の一実施例である床版地組工法の流れを示している。この床版地組工法は、地上の作業場において複数の鉄筋トラス付きデッキプレートを用いて床版ユニットを組み立てた後、その床版ユニットを吊り上げて仮置き場へ搬送するのに実施されるもので、デッキプレート搬入工程(図中、「ST1」で示す。以下同様)、床版ユニット組立工程(ST2)、棒材組付工程(ST3)、結束工程(ST4)、玉掛け工程(ST5)、床版ユニット搬送工程(ST6)、床版ユニット仮置き工程(ST7)を含んでいる。上記の各工程は、作業場へのデッキプレートの搬入がなくなるまで、すなわち、図1のST8が「YES」になるまで繰り返し実行される。
図2は、この発明の実施に用いられるデッキプレート1の一例を示している。なお、この発明は、図示例のデッキプレート1以外のデッキプレートを用いることもできる。
図示のデッキプレート1は、亜鉛メッキ鋼板よりなる金属製の基板10と、基板10上に一定の間隔Lで並設された複数の鉄筋トラス11とを備えている。なお、以下の説明において、鉄筋トラス11が並べられる方向を「幅方向」、鉄筋トラス11が延びる方向を「長さ方向」という。基板10上には、長さ方向に沿って所定の間隔で複数の吊り材12が平行に配設され、各吊り材12の頂部に各鉄筋トラス11の上端筋13が溶接により固着されて各鉄筋トラス11が吊持されている。
各鉄筋トラス11は、上端筋13と、上端筋13と平行な下端筋14と、上端筋13と下端筋14との間に設けられるラチス筋15とを含んでおり、吊り材12と直交する方向、すなわち、長さ方向に配設されている。基板10の上面には長さ方向に沿って複数の補強用リブ16が一体に形成されている。また、基板10の両側縁には隣のデッキプレートと繋ぐための継ぎ手部17が一体に形成されている。
図1に戻って、デッキプレート搬入工程(ST1)では複数のデッキプレート1が地上の作業場に搬入される。地上の作業場には、図3に示されるように、2本の架台2,2が平行に設置されており、この架台2,2上に複数のデッキプレート1が段積み状態で仮置きされている。なお、架台2,2にはH形鋼などの鋼材が用いられるが、これに限られるものではない。
次の床版ユニット組立工程(ST2)では、図4に示されるように、前工程で搬入された複数のデッキプレート1を架台2,2上に鉄筋トラス11の長さ方向と直交する方向へ基板10が連なるように敷き並べて建造物の相対する梁間のスペースに対応する大きさおよび形状の床版ユニット3を組み立てる。この作業は二人の作業員がデッキプレート1の両端部を持って移動させることにより行われる。基板10と隣のデッキプレート1の基板10とは継ぎ手部17を介して連結される。
次の棒材組付工程(ST3)では、図5に示されるように、前工程で組み立てられた床版ユニット3に2本の金属製の棒材4,4が組み付けられる。各棒材4は基板10が連なる方向に沿う床版ユニット3の中心線cに対して線対称の位置に全長にわたり配置される。棒材4として鋼棒が用いられるもので、図7に示されるように、各棒材4は各鉄筋トラス11の上端筋13の下方であって下端筋14の上方を通っており、両端は両端位置のデッキプレート1,1まで延びている。各棒材4に用いられる棒鋼として直径が上端筋13の直径以上のものが用いられる。また、この実施例では、各棒材4は両端の端部材19,19の内側に位置させている。なお、棒材4の組付本数は必ずしも2本である必要はなく、例えば、各棒材4,4の組付位置に対して中心線c寄りに、さらに棒材を1本ずつ組み付けてもよい。また、各棒材4は複数本の棒材を繋ぎ合わせたものであってもよい。
次の結束工程(ST4)では、図6に示されるように、各棒材4を鉄筋トラス11の上端筋13との交差位置において上端筋13に固定する。各棒材4の上端筋13への固定は溶接によることもできるが、この実施例では、上端筋13が溶接による熱の影響を受けないようにするために、各棒材4は各上端筋13との交差位置において金属製の線材40により上端筋13に結束している。上端筋13に対して各棒材4を溶接により固定する場合は各棒材4は両端の端部材19,19の外側に位置させるが、この実施例のように結束により固定する場合は各棒材4は両端の端部材19,19の外側でも内側でもよい。なお、各棒材4の上端筋13への結束位置は棒材4の上端筋13との全ての交差位置において行ってもよいが、選択されたいくつかの交差位置で行ってもよい。この結束工程により複数のデッキプレート1は連なった状態が保持され、建造物の相対する梁間のスペースに対応する大きさおよび形状の床版ユニット3が完成する。上記の棒材組付工程および結束工程の各作業は、図示のように、ひとりの作業員によって実施することができる。
図8は、次の玉掛け工程(ST5)および床版ユニット搬送工程(ST6)を示している。玉掛け工程(ST5)では、吊り具5を構成する矩形枠50を介して複数本の玉掛けワイヤー6a,6bを垂下させ、各玉掛けワイヤー6a,6bの下端に設けられたフック61を架台2,2上に支持された床版ユニット3の各棒材4,4に引っ掛ける。前記吊り具5の矩形枠50は、床版ユニット3の外形にほぼ一致する形状であり、2本の平行な棒状の枠材51a,51bと、枠材51a,51bの両端間を結ぶ2本の端枠材52と、中間の3箇所に設けられる中間枠材53,54,55とを含んでいる。
各枠材51a,51bの上面の中間枠材53,54,55が設けられる位置にはクレーン(図示せず)より吊り下げられた複数本のワイヤーロープ7の下端部が繋がれる接続部56が形成されている。また、各枠材51a,51bの下面には一定間隔毎に同様の接続部57が形成され、一方の枠材51aの各接続部57より床版ユニット3の一側縁に達する玉掛けワイヤー6aを、他方の枠材51bの各接続部57より床版ユニット3の他側縁に達する玉掛けワイヤー6bを、それぞれ垂下させている。各玉掛けワイヤー6a,6bとして同一長さのフック付きワイヤーロープが用いられ、上端部のシンブル62が前記接続部57に接続され、下端部のシンブル63には床版ユニット3の各棒材4に引っ掛けられるフック61が取り付けられている。
なお、吊り具5は、上記した実施例のものに限らず、例えば図10に示すように、1本の枠材58により構成されたものであってもよい。図10の実施例では、1本の枠材58より一方の棒材4に達する玉掛けワイヤー6aを例えば右斜め下方に降ろし、同じ枠材58より床版ユニット3の他方の棒材4に達する玉掛けワイヤー6bを例えば左斜め下方に降ろしている。各玉掛けワイヤー6a,6bとして、上記した実施例と同様の構成のフック付きワイヤーロープが用いられており、それぞれの長さは同一長さに設定されている。図10の実施例の場合、床版ユニット3の各棒材4は上記の実施例より中心線c寄りに配置するのが望ましい。
床版ユニット搬送工程(ST6)では、吊り具5をクレーン(図示せず)より下ろされたワイヤーロープ7により引き上げることにより床版ユニット3を吊り上げ、これにより床版ユニット3を仮置き場へ搬送する。搬送されてきた床版ユニット3は、次の床版ユニット仮置き工程(ST7)で仮置き場に置かれるもので、上記した工程ST1〜ST7が繰り返されることにより、搬送されてきた床版ユニット3は、図9に示すように、段積み状態で積み重ねられる。なお、図9において、8は地面上に敷かれた木製の敷板である。
鉄骨造の建築物の床を施工する場合、施工すべき建築物の仮組立を完了した後、仮置き場に積み重ねられた床版ユニット3を最上位置のものから順々に前記吊り具5により吊り上げて建築物の床施工階へ搬送し、図11に示すように、施工すべき床の位置に床版ユニット3を順次位置決め固定する。なお、図中、9は支柱、91は大梁鉄骨、92は小梁鉄骨である。
上記した構成の床版ユニット3は、少なくとも2本の棒材4,4により複数のデッキプレート1が連ねられた状態が保持されるので、床版ユニット3の変形や分断が防止される。また、各棒材4を各鉄筋トラス11の上端筋13の下方を通し、上端筋13との交差位置において上端筋13に固定するだけであるから、床版ユニット3の製作が容易である。床版ユニット3の搬送に際しては、線対称の位置に配置された各棒材4,4に複数本の玉掛けワイヤー6a,6bの下端部を所定の間隔毎に引っ掛けることで、床版ユニット3を安定して吊り下げることができる。さらに、各棒材4は各鉄筋トラス11の上端筋13の下方を通るので、床版ユニット3の吊り下げ時、棒材4が上端筋13を介して床版ユニット3の荷重を安定して支持する。
また、この発明の床版地組工法によると、地上の作業場において、各棒材4を各デッキプレート1の鉄筋トラス11の上端筋13の下方を通して上端筋13との交差位置において上端筋13に固定することにより、床版ユニット3を製作し、次に、中心線cに対して線対称の位置に配置された各棒材4に複数本の玉掛けワイヤー6a,6bを所定の間隔毎に引っ掛けることにより、床版ユニット3を安定して吊り下げることができ、床版ユニット3を仮置き場まで迅速かつ安全に搬送できる。
この場合、各棒材4が上端筋13を介して床版ユニット3の荷重を安定して支持するので、床版ユニット3の搬送中に床版ユニット3が脱落するおそれがない。また、各棒材4は金属製の線材40により上端筋13に結束することにより固定されるので、溶接による固定と比較して、上端筋13に熱による悪影響を与えず、上端筋13の伸び性能を低下させない。また、各棒材4は、床の施工時、床版ユニット3より抜き取って再利用することも可能である。
1 デッキプレート
2 架台
3 床版ユニット
4 棒材
5 吊り具
6a,6b 玉掛けワイヤー
10 基板
11 トラス
13 上端筋
51a,51b,58 枠材

Claims (7)

  1. 金属製の基板の上面に複数の鉄筋トラスが並設された鉄筋トラス付きデッキプレートを鉄筋トラスの長さ方向と直交する方向に基板が連なるように複数個並べて組み立てられてなる床版ユニットにおいて、前記基板が連なる方向に沿う床版ユニットの中心線に対して線対称の位置に金属製の棒材が配置されており、各棒材は各鉄筋トラスの鉄筋の下方を通り、前記鉄筋との交差位置において鉄筋に固定されてなる床版ユニット。
  2. 前記鉄筋トラス付きデッキプレートは、鉄筋トラスが上端筋と下端筋とラチス筋とを含んでおり、前記の各棒材は各鉄筋トラスの上端筋の下方を通り、前記上端筋との交差位置において上端筋に固定されている請求項1に記載の床版ユニット。
  3. 金属製の基板の上面に複数の鉄筋トラスが並設された鉄筋トラス付きデッキプレートを用いて床版ユニットを地上で組み立てるための床版地組工法であって、複数の鉄筋トラス付きデッキプレートを地上の作業場に搬入する工程と、前工程で搬入された複数の鉄筋トラス付きデッキプレートを前記作業場に設置された架台上に鉄筋トラスの長さ方向と直交する方向へ基板が連なるように敷き並べて建造物の相対する梁間のスペースに対応する大きさおよび形状の床版ユニットを組み立てる工程と、前工程で組み立てられた床版ユニットに前記基板が連なる方向に沿う床版ユニットの中心線に対して線対称の位置に金属製の棒材を配置して各鉄筋トラスの鉄筋との交差位置において各棒材を鉄筋に固定する工程と、吊り具を構成する水平な枠材に所定の間隔で吊り下げられた複数本のワイヤーの下端部を前記の各棒材に接続する工程と、前記吊り具をクレーンにより引き上げて床版ユニットを吊り上げることにより床版ユニットを仮置き場へ搬送する工程とを順次実行して床版ユニットを地上で組み立てることを特徴とする床版地組工法。
  4. 前記の各棒材は、各鉄筋トラスの鉄筋の下方を通り、各鉄筋との交差位置において金属製の線材により鉄筋に結束されることにより固定される請求項3に記載の床版地組工法。
  5. 前記吊り具は、2本の平行な枠材のそれぞれに所定の間隔で複数本の玉掛けワイヤーが吊り下げられたものである請求項3に記載の床版地組工法。
  6. 前記吊り具は、1本の枠材に所定の間隔で複数本の玉掛けワイヤーが吊り下げられたものである請求項3に記載の床版地組工法。
  7. 請求項3〜6のいずれかに記載の床版地組工法を繰り返し実行することにより仮置き場に積み重ねられた床版ユニットを、最上位置のものから順々に前記吊り具により吊り上げて建築物の床施工階へ搬送することにより各階の床を施工することを特徴とする床の施工方法。
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