JP6875853B2 - パレット用ラック - Google Patents
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Description
このため、車両の収納空間内において、パレット上に集積した施工用部材を平置きしたときに、収納空間のうち、水平方向の幅をとり、一方で鉛直方向の空間が余ることがあり、積載効率(重量効率)が低下することがあった。このため、建築材料を運搬するために、車両の最大積載量を満たずに、多くの車両を必要とすることがあった。
上記構成によれば、ツナギ材を上下の所定位置に配置して、パレットを支持する支持部材をツナギ材に取り付けることで、パレットの上下位置を容易に調整することができる。そして、パレット位置が変わることで、パレット上に積載される部材の積載位置を変えることができるため積載自由度が高まり、高さ方向の積載スペースに制限がある場合において、積載効率を高めることができる。
また上記構成によれば、支持部材が取付部の分岐部でツナギ材に取り付けられることで、支持部材とツナギ材との位置ずれを抑制することができる。
上記構成によれば、内側片と前記外側片との隙間が下方に向かうにつれて広がるように形成されていることで、支持部材の取付部をツナギ材に取り付けやすくなる。
上記構成によれば、支持本体から取付部を取り外した状態にすることで、棒状の支持本体のみをパレットに挿し込むことができるため、取付部の形状によって支持部材の挿し込む際の向きが制限されず、支持部材のパレットへの組付けが容易となる。
上記構成によれば、取付部が鉛直に延在して指示本体の端部に接続された立ち壁を備えるため、支持本体に支持されるパレットを、ツナギ材から離れた位置に配置できるため、フォークリフトの爪をパレットに挿し込みやすくなる。さらに、支持部材が棒状の支持本体を有し、取付部が、支持本体の端部に接続された立ち壁と分岐部との間に補強リブを有することで、その剛性が高められることとなる。
本発明の実施形態に係るパレット用ラック1の全体構成について、図1を参照して説明する。ここで、図1は、本実施形態に係るパレット用ラック1を示す斜視図である。
本実施形態に係るパレット用ラック1は、パレット6が取り付けられて、施工用部材を積載するためのラックである。パレット用ラック1は、車両に搭載して施工用部材を建築現場への搬送するのに用いたり、施工用部材を工場内の保管するためのものである。
挿入部2aは、他のパレット用ラック1を段積みする際に、他のパレット用ラック1が備える支柱2の中空部に挿し込むための部位であり、支柱2の角パイプ状の部位における中空部を形成する内面よりも若干小さい形状で形成されている。
ネジ切り穴2bに通された両切りボルトとナットとで、ツナギ材4を締結することによって、ネジ切り穴2bのある任意の高さで、ツナギ材4を支柱2に取り付けることが可能となる。
支持部材5は、パレット6のフォークポケット6aを通る支持本体50と、支持本体50の両端部に設けられて一対のツナギ材4のそれぞれに取り付く取付部51と、から構成されている。
支持本体50は、断面長方形状を有する棒状の角パイプ材であり、断面の対角線の長さがフォークポケット6aの上下の長さよりも短くなるように形成されている。また、取付部51の詳細については後述する。
なお、一個のパレット6を支持する支持部材5の数は、一対に限られず、更に複数本であってもよい。
次に、取付部51の構成について、図2及び図3(a)を参照して説明する。図2は、支持部材5の取付部51を示す図であり、図1のII部を拡大して示す斜視図、図3(a)は、本実施形態に係る取付部51を示す模式的な側面図である。
取付部51は、立ち壁51aと、立ち壁51aの下端側において、パレット用ラック1の短尺方向に二股に分岐する分岐部51Xと、立ち壁51aと分岐部51Xとに接合された補強リブ51eと、を備える。
ツナギ材4の両側面であって長尺方向に延在する側の面のうち、内側片51bは、ツナギ材4の短尺方向における内側の側面に対向しており、外側片51dは、外側の側面に対向している。
次に、第1変形例に係る取付部52について、図3(b)を参照して説明する。図3(b)は、第1変形例に係る取付部52を示す模式的な側面図である。なお、以下の説明において、上記実施形態の構成と同様の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略して違いを明確にする。
特に、内側片52b及び外側片52dは、下方に向かうに連れて、互いに離間するように傾斜して延在している。つまり、内側片52bと外側片52dとの隙間52sが下方に向かうにつれて広がるように形成されている。
立ち壁52aが載置部52cにおけるパレット用ラック1の短尺方向中央部分に接合されていることで、分岐部52Xにせん断荷重が加わることを抑制でき、分岐部52Xの破損を抑制することができる。
次に、第2変形例に係る取付部53について、図3(c)を参照して説明する。図3(c)は、第2変形例に係る取付部53を示す模式的な側面図である。
取付部53は、立ち壁53aと、立ち壁53aの下端側において、パレット用ラック1の短尺方向に二股に分岐する分岐部53Xと、立ち壁53aと分岐部53Xとに接合された補強リブ53eと、を備える。
次に、第3変形例に係る取付部54について、図4(a)を参照して説明する。図4(a)は、第3変形例に係る取付部54を示す模式的な側面図である。
取付部54は、パレット用ラック1の短尺方向に二股に分岐する分岐部54Xを備え、上記の実施例及び変形例と異なり、立ち壁51a,52a,53aを備えない構成である。
次に、第4変形例に係る取付部55について、図4(b)を参照して説明する。図4(b)は、第4変形例に係る取付部55を示す模式的な側面図である。
取付部55は、スペーサ55aと、スペーサ55aの下端側において、パレット用ラック1の短尺方向に二股に分岐する分岐部55Xと、を備える。
次に、第5変形例に係る取付部56について、図5を参照して説明する。図5は、図2のV方向から見た、第5変形例に係る取付部56を示す模式的な正面図である。
このような構成から成る変形例に係る取付部56は、図5に示すように、支持本体50を収容する収容溝56bが形成された立ち壁56aを備える。
収容溝56bは、パレット用ラック1の長尺方向中央部分に形成されており、立ち壁56aの厚さ方向に貫通する溝である。収容溝56bは、支持本体50の最小幅よりも大きな幅で形成されている。
上記実施形態においては、パレット用ラック1の最上段に取り付けられたツナギ材4に支持部材5を介してパレット6を取り付ける構成を説明した。しかしながら、パレット用ラック1の最上段のツナギ材4に支持部材5を取り付ける構成に当然限定されず、パレット6上に載置する施工用部材の高さに応じて、ツナギ材4の支柱2への上下方向の取付位置を変えることができる。
例えば、図示せぬクランプ機構を備えるようにしてツナギ材4を挟持するようにしてもよく、磁石を備えるようにしてその磁力で取り付けるようにしてもよい。
2 支柱
2a 挿入部
2b ネジ切り穴
3 横架材
4 ツナギ材
5 支持部材
50 支持本体
50X 支持本体
50Y 支持本体
51 取付部
51a 立ち壁
51b 内側片
51c 載置部
51d 外側片
51e 補強リブ
51X 分岐部
52 取付部
52a 立ち壁
52b 内側片
52c 載置部
52d 外側片
52e 補強リブ
52s 隙間
52X 分岐部
53 取付部
53a 立ち壁
53b 内側片
53c 載置部
53d 外側片
53e 補強リブ
53X 分岐部
54 取付部
54b 内側片
54c 載置部
54d 外側片
54X 分岐部
55 取付部
55a スペーサ
55b 内側片
55c 載置部
55d 外側片
55X 分岐部
56 取付部
56a 立ち壁
56b 収容溝
6 パレット
6a フォークポケット
6b 上板
6c 下板
Claims (4)
- パレットが取り付けられるパレット用ラックであって、
該パレット用ラックの少なくとも四隅に設けられた複数の支柱と、
上下の位置を可変に、前記支柱間に取り付けられる少なくとも一対のツナギ材と、
前記パレットを支持する支持部材と、を備え、
前記支持部材は、前記一対のツナギ材に取り付けられる取付部を有し、
前記ツナギ材は、一方向に長尺に形成されており、
前記取付部は、二股に分かれた分岐部を有し、
該分岐部は、前記ツナギ材の上面に載置される載置部と、該載置部から分岐して形成された内側片及び外側片と、を有し、
前記内側片及び前記外側片は、前記ツナギ材の両側面のうち、長尺方向に延在する側の面に対向していることを特徴とするパレット用ラック。 - 前記内側片と前記外側片との隙間は、下方に向かうにつれて広がるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパレット用ラック。
- 前記支持部材は、棒状の支持本体を有し、
前記取付部は、前記支持本体の端部において、着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のパレット用ラック。 - 前記支持部材は、棒状の支持本体を有し、
前記取付部は、鉛直に延在して前記支持本体の端部に接続された立ち壁を備え、該立ち壁と前記分岐部とに接合された補強リブを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のパレット用ラック。
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