JP2014198618A - 収納装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パネルを運搬するラックの部品を整頓した状態で収納、運搬可能な収納装置を提供することにある。【解決手段】パネルラックは、一対の受け材と、一対の受け材の長手方向両側に設けられた支柱10x,10yと、各支柱10x,10yのうち、受け材の同じ側に位置する支柱10x,10yを連結する一対のツナギ材と、受け材の長手方向端部に延出する両切ボルト10bと、を有する。回収ラック3は、パネルラックの構成部品を収容、運搬する収納装置であって、一段目の受け材の同じ側に位置する支柱10x,10yが載置される一対の載置部材32bと、載置部材32bの長手方向両側に設けられた支柱30と、二本の支柱30に長手方向両側を固定された少なくとも1個の係合部材31aと、を備え、係合部材31aは、両切ボルト10bを支持する係合溝31aaを長手方向に複数有する。【選択図】図4

Description

本発明は、パネル運搬用のラックの部品を収納する収納装置に係り、特に、ラック部品の納品及び回収の際に好適に用いられる収納装置に関する。
一般に、建築材料である外壁パネル、屋根パネル等の板状部材は、パネル工場から建築現場まで運搬するために専用のラックが用いられる。この専用のラックは、パネルの積載及び取り出しを容易にするために、専用のラックを構成する部品を上下に分離可能に構成されているのが一般的である。
例えば、特許文献1の屋根パネル及び太陽電池パネル(以下、単にパネルという)の運搬ラックは、複数段の枠体を有し、一段につきパネルを一枚支持する。これらの枠体は、接続部材及びボルト・ナットによって上下方向に分離可能に連結されている。
特開2000−79961号公報
このような専用のラックは、パネル工場から建築現場にパネルを運搬する際には、段組みされた状態で使用するが、建築現場においては、専用のラックからパネルを一枚取り出すごとに、専用のラックを構成する部品を分解している。
このように分解された専用のラックの部品は、ひとまとめにして保管するが、現場の作業者や建築材料に触れること等によって、荷崩れを起こしてしまうことがあった。その結果専用のラックの構成部品は、整頓されずバラバラになった状態で、建築現場からパネル工場に回収されることが多かった。
このように整頓されていない状態でパネル工場に回収されたラックを構成する部品は、部品の個数を一見して確認することが難しいために、ラックを構成する部品の欠品の有無をチェックすることが容易ではなく、また、各部品ごとに整頓して保管するためには、在庫管理に必要以上に手間がかかっていた。
また、専用のラックの部品を整頓した状態で収納する収納装置を用いる場合には、その収納装置自体の収容スペースを確保しなければならず、狭い工場においては収容スペースの確保ができないという問題があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、パネルを運搬するラックの部品を整頓した状態で収納、運搬可能な収納装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、収納装置自体の占有スペースを抑制することにある。
また、本発明の他の目的は、ラックの部品の運搬を容易にすることにある。
前記課題は、本発明の収納装置によれば、一対の長尺の受け材と、該一対の受け材の長手方向両側に設けられた第1支柱と、該第1支柱に固定され、前記受け材の長手方向に沿って前記第1支柱から突出する突出部材と、該突出部材に係合することよって前記第1支柱に両端部を固定され、各第1支柱のうち、前記受け材の同じ側に位置する第1支柱を連結する少なくとも一対の長尺のツナギ材と、を有するパネル運搬ラックの構成部品を収容、運搬する収納装置であって、
一対の長尺の載置部材と、該一対の長尺の載置部材の長手方向両側に設けられた第2支柱と、前記載置部材の上方位置に並行して配置された少なくとも1個の長尺の係合部材と、を備え、前記一対の長尺の載置部材には、前記第1支柱が載置され、前記係合部材は、係合支持部を長手方向に沿って複数有し、前記係合支持部が前記第1支柱の所定部位と係合し、前記載置部材上に載置された前記第1支柱の位置を規制することにより解決される。
このように構成されているので、パネル運搬ラックの構成部品である受け材を収納装置に積み重ねる際に、係合部材を係合支持部に係合させて一段目の受け材の位置を確定でき、その位置を確定された受け材を含む一段目の受け材セットの片側に、二段目以降の受け材セットを積み重ねることで、パネルを運搬するパネルラックの部品を整頓した状態で収納、運搬できるようになるため、パネルラックの保管及び回収が容易となる。
また、前記第1支柱の前記所定部位は、前記突出部材であり、前記係合支持部は、上方に開口し、前記突出部材の幅に一致する幅で形成された係合溝であり、隣接する前記係合溝の中心間隔は、前記第1支柱の幅よりも大きく形成されていると好適である。
このように係合溝と突出部材が係合することで、支柱から突出する突出部材をそのまま係合支持部材に係合する係合部材として用いることができ、新たに係合部材を用いる必要がない。
また、前記載置部材の前記第1支柱の載置面から前記係合溝の下端までの高さは、前記載置面から前記載置面に載置された前記第1支柱の前記突出部材の下端までの高さよりも低いと好適である。
このように、第1支柱が載置部材に確実に載置され、第1支柱が係合溝の縁に当接して、第1支柱の荷重が係合部材に伝わることを回避することができる。
また、上記の収納装置において、前記第2支柱は、一端に挿入部を有し、他端に前記挿入部に嵌合する第1嵌合部を有すると好適である。
このような構成であれば、下段の第2支柱の挿入部と、上段の第2支柱の第1嵌合部を嵌合させて収納装置を複数積み上げることができ、小さなスペースに収納装置を保管可能となる。
また、前記挿入部に嵌合する第2嵌合部を有し、前記第2支柱に嵌合して上方向に延出する複数の延出部材と、水平方向に延出して前記延出部材の少なくとも2個を連結し、前記第2支柱を載置可能な少なくとも一対の上方ベース部材と、を備えると好適である。
このような構成であれば、複数の受け材を収納した状態で、複数の収納装置を積み上げることができることで、例えば、家屋の1棟に応じた複数の受け材を保管するようにでき、保管管理が容易となる。
また、前記複数の第2支柱の少なくとも2個を連結して、水平面上で間隔を空けて配設される一対の連結部材を備え、該連結部材の下面は、前記第2支柱の下面よりも高い位置にあると好適である。
このような構成であれば、連結部材の下側のスペースにフォークリフトの爪を挿入でき、フォークリフトによって収納装置を持ち上げることによって、車両の荷台等に対する積込み、積下ろしが容易となる。
また、前記連結部材は、両端にクレーンの索条体に掛る3個以上の掛止部を備えるようにすると好ましい。
このような構成であれば、クレーンを用いて、複数の受け材ごと収納装置を吊込むことができ、車両の荷台等に対する積込み、積下ろしが容易となる。
本発明の収納装置によれば、パネルを運搬するラックの部品を整頓した状態で収納、運搬することが可能となる。また、収納装置自体の保管スペースを抑制することができる。また、ラックの部品の運搬を容易にすることができる。
パネルラックを示す斜視図である。 パネルラック、回収ラックの納品、回収等の流れを示す図である。 受け材及び支柱を積載した状態の本実施形態に係る回収ラックを示す正面図である。 受け材及び支柱を積載した状態の本実施形態に係る回収ラックを示す側面図である。 受け材及び支柱を積載した状態の本実施形態に係る回収ラックを示す平面図である。 本実施形態に係る回収ラックの一部を示す正面図である。 (a)本実施形態に係る回収ラックの一部を示す側面図である。(b)第1支柱の各部の寸法を示す側面図である。 本実施形態に係る受け材用の回収ラックの挿入部を拡大して示す斜視図である。 本実施形態に係る受け材用の回収ラックの第1連結部材を示す底面図である。 (a)第1連結部材の端部を示す正面図である。(b)第1連結部材の端部を示す平面図である。(c)第1連結部材の端部を示す左側面図である。(d)(c)に示されたXID−XID断面矢視図である。 受け材及び支柱を積載した受け材用の回収ラックを、第1積載部材及び第2積載部材を用いて積み上げた状態を示す側面図である。 受け材用の回収ラックの第1積載部材を示す側面図である。 受け材用の回収ラックの第2積載部材の一部を示す正面図である。 受け材用の回収ラックの第2積載部材の一部を示す平面図である。 受け材用の回収ラックを積み上げた状態を示す側面図である。 変形例に係る係合部材を示す側面図である。 変形例に係る係合部材を示す正面図である。 ツナギ材を積載した状態のツナギ材用の回収ラックを示す正面図である。 ツナギ材を積載した状態のツナギ材用の回収ラックを示す側面図である。 ツナギ材を積載した状態のツナギ材用の回収ラックを示す平面図である。 ツナギ材を積載した状態のツナギ材用の回収ラックを積み上げた状態を示す側面図である。 ツナギ材用の回収ラックを積み上げた状態を示す側面図である。 横架部材に取り付けられたLアングルを備える構成を示す正面図である。 変形例に係るツナギ材用の回収ラックを示す平面図である。 変形例に係るツナギ材用の回収ラックを示す図24のXXVI−XXVI断面矢視図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
<<第1実施形態>>
本発明の第1実施形態に係る回収ラック3は、請求項における収納装置に相当するものであり、図1に示すパネルラック(パネル運搬ラック)1を構成する複数の支柱10x,10y及び受け材11を収納するものである。
まず、図1を参照して、パネルラック1について説明する。
パネルラック1は、外壁パネル2を複数枚積載するものである。外壁パネル2は、鋼材で形成された枠状のパネルフレーム20とパネルフレーム20に面接合された面材21とからなる。
パネルラック1は、本実施形態では、六段の受け材セット1sと、所定の段の受け材セット1sにおける支柱10x(,10y)を連結する一対のツナギ材12と、から構成される。具体的には、受け材セット1sは、四隅に鉛直に立設する複数の支柱10x(,10y)と、同じ側に位置する2本の支柱10x(,10y)に長手方向両端が結合されて所定間隔を置いて一対設けられた受け材11と、支柱10x(,10y)から突出し、ツナギ材12と支柱10x(,10y)とを結合する両切ボルト10bと、から構成されている。また、一対のツナギ材12は、受け材11の同じ側に位置する支柱10xを両切ボルト10bによって連結するものである。
なお、本実施形態において、六段組み合わせられた受け材セット1sのうち、一段は、支柱10xよりも長尺の支柱10yによって構成されている。支柱10xと支柱10yとは、同じ大きさの後述する挿入部10aを備えており、相互に上下に組み付けられるように構成されている。パネルラック1は、異なる長さの支柱10x,10yを備えることによってパネルラック1の段の幅を任意に設定でき、例えば、外壁パネル2の厚みが異なる場合に、外壁パネル2を傷付けることなく、また、外壁パネル2に対して積込み、積下ろしが容易にできる適切な間隔にできる。
なお、パネルラック1及び後述する回収ラック3,4は、上面視、長方形状に形成されている。以下において、各ラックにおける上面視での長辺(方向)と短辺(方向)を、単に長辺(方向)、短辺(方向)として説明に用いる。例えば、パネルラック1における短辺方向は、詳細に後述する受け材11の長手方向であり、長辺方向は、これに垂直な方向であり、詳細に後述するツナギ材12の長手方向である。
支柱10x,10yは、角パイプ状の部位と、角パイプ状の部位の上部から突出して接合された挿入部10aとから構成される。挿入部10aは、断面がコの字状であり、上端に向かうほど“コ”の字に含まれる突出部の突出量が小さくように形成されている。支柱10x,10yと短辺側で隣接する支柱10x,10yとは、挿入部10aにおける断面コの字の開放側が相互に対向するように、後述する受け材11によって連結されている。また、挿入部10aの外面は、角パイプ状に形成された部位の内面に沿うように形成され、角パイプ状に形成された部位の内面に接合されている。
また、支柱10xは、複数の同一形状の部材が上下に組み合わされて構成されている。具体的には、支柱10xは、下段の支柱10xの上部に突出する挿入部10aに、上段の支柱10xの下部が嵌るようにして、本実施形態においては六段に積みあがるように構成されている。なお、下段にある支柱10x,10yの挿入部10aに嵌る上段にある支柱10x,10yにおける角パイプ状の部位の中空部分は、挿入部10aに対する嵌合部を構成することとなる。
受け材11は、外壁パネル2を支持するものであり、パネルラック1の短辺側において隣接する2本の支柱10x,10yにおける相互に対向する側面に、両端を溶接されることによって接合されている。また、受け材11は、水平面において一対、パネルラック1の長辺側で隣接する2本の支柱10x,10yのそれぞれに接合されている。本実施形態における受け材11は、上下六段の支柱10x,10yにそれぞれ接合されて上下方向に6対設けられている。
このように支柱10x,10y及び受け材11が構成されていることで、外壁パネル2をパネルラック1に収納する際には、外壁パネル2のパネルフレーム20側からの一対の受け材11へ載置に伴って、支柱10x,10yを受け材11とともに下段から順に組み上げることができ、面材21を傷つけずに受け材11上に外壁パネル2が載置されることとなる。また、逆に、外壁パネル2をパネルラック1から取り出する際には、外壁パネル2の取り出しに伴って、支柱10x,10yを受け材11とともに上段から順に取り外すことができ、面材21を傷つけずに外壁パネル2を容易に取り出すことができることとなる。
ツナギ材12は、パネルラック1の長辺側で隣接する支柱10x,10yの間隔を所定間隔に保つものである。ツナギ材12は、本実施形態における六段構成から成るパネルラック1において、所定の間隔を空けて三段の支柱10xに固定されており、パネルラック1の長辺側に配置されて、水平に一対設けられている。ツナギ材12は、両切ボルト10b及び図示せぬナットによって支柱10xと固定され、両切ボルト10bを通す挿通孔12cを有する。
このように構成されたパネルラック1によって、パネル工場で製造された複数の外壁パネル2が、上下に複数段設けられた受け材11上にそれぞれ積載されて建築現場に運搬されることとなる。
次に、上記に説明したパネルラック1を構成する支柱10x,10y及び受け材11を積載する回収ラック3について、図2〜図17を参照して説明する。
回収ラック3は、図2に示すように、パネルラック製造メーカーからパネル工場にパネルラック1を納品する際、及び建築現場からパネル工場にパネルラック1を回収する際に、支柱10x,10y及び受け材11を運搬するものとして用いられ、また、パネル工場又はパネルラック製造メーカーにおいて支柱10x,10y及び受け材11を保管するものとして用いられるものである。図2に示されたフローの詳細については後述する。
回収ラック3は、図3〜図5に示すように、受け材11の両端と支柱10x又は支柱10yの1対とが、溶接によって相互に結合され、パネルラック1を形成する状態と同じように複数段に積み上げられた状態で、支柱10x,10y及び受け材11を収納するものである。
回収ラック3は、回収ラック3の四隅において鉛直に立設する支柱30と、回収ラック3の両短辺側で隣接する支柱30に両端を固定された一対の係合部材31aと、長辺側で隣接する支柱30間を連結する第1連結部材32aと、係合部材31aの下方に配設され、短辺側で隣接する支柱30間に連結されて、支柱10x,10yが載置される載置部材32bと、から構成される。
支柱30は、図6〜図8に示すように、角パイプ状の部位と、角パイプ状の部位の上部から突出して接合された挿入部30aとから構成される。挿入部30aは、断面がコの字状であり、上端に向かうほど“コ”の字に含まれる突出部の突出量が小さくように形成されている。支柱30と回収ラック3の短辺側で隣接する支柱30とは、挿入部30aにおける断面コの字の開放側が相互に対向するように、載置部材32bによって連結されている。また、挿入部30aの外面は、角パイプ状に形成された部位の内面に沿うように形成され、角パイプ状に形成された部位の内面に接合されている。
挿入部30aは、具体的には、図8に示すように、ポイントWPに焼き抜き栓溶接が施されて支柱30と一体的に形成されている。
回収ラック3は、このように形成された挿入部30aに、図8に示すように上段の角パイプ状の支柱30が嵌められて、図15を参照して後述するように格納時に多段に構成されることとなる。つまり、下段にある支柱30の挿入部30aに嵌る上段にある支柱30における角パイプ状の部位の中空部分は、挿入部30aに対する嵌合部(第1嵌合部)30dを構成する。
係合部材31aは、複数段に構成される受け材11及び支柱10x,10yのうち、最下段の支柱10xに配設されて突出する両切ボルト10bに係合し、支柱10x,10yの位置を規制する板状の部材である。一対の係合部材31aは、回収ラック3の両短辺側で隣接する支柱30における載置部材32bよりも上方であって、且つ、第1連結部材32aを介して対向する支柱30における対向する側と逆側の面に、溶接によって両端を接合されている。係合部材31aは、上面視において、後述する載置部材32bに重ならない位置に配設されている。このように係合部材31aが支柱30に固定されているため、支柱10x,10yを後述する載置部材32bに載置する際に干渉しない。
係合部材31aには、図4及び図7に示すように、本実施形態では上面から下面に向かって形成された複数の係合溝31aaが、係合部材31aの長手方向に、支柱10xの幅10wよりも十分大きい間隔31pで形成されている。また、係合溝31aaの幅31awは、両切ボルト10bの幅10bwと略一致するように形成されている。このように係合部材31aが形成されていることで、支柱10x,10yにおける回収ラック3の短辺方向の移動が規制される。
更に、回収ラック3の両短辺に一対設けられた係合部材31aにおける相互に対向する面が、載置部材32bに載置された支柱10x,10yにおける回収ラック3の長辺方向外側の面に当接することによって、回収ラック3の長辺方向の支柱10x,10yの移動が規制される。
このようにして、係合部材31aは、最下段にある複数の受け材11及び支柱10x,10yの回収ラック3における水平面上の位置を規制する。
係合部材31aによれば、後述する載置部材32b上に複数積み上げられた受け材11及び支柱10x,10yが、車両の荷台に積載された場合等に揺れによって相互に当接することを回避することができる。なお、具体的には、両切ボルト10bネジ面の摩耗を回避するために、係合溝31aaに係合するのは両切ボルト10bの非ネジ部であり、この非ネジ部は、係合溝31aaに収まる十分な長さで形成されている。
第1連結部材32aは、図3、図9及び図10に示すように、角パイプ状に形成された本体32aaと、本体32aaの両端に形成され、支柱30に固定されるプレート状の固定部32abとを有する。本体32aaは、図3に示すフォークリフトの爪幅Wよりも十分に長く形成され、且つ、一対の第1連結部材32aにおける本体32aaの距離は、フォークリフトの爪の長さよりも短くなるように配置されている。更に、第1連結部材32aにおける本体32aaの下面における支柱30の下面からの高さHは、フォークリフトの爪が入り込むのに十分な高さである。このため、回収ラック3は、本体32aaの下方にフォークリフトの爪を差し込み一対の本体32aaを支持するようにして、運搬可能に構成されている。
固定部32abは、図9及び図10に示すように、本体32aaよりも上下方向に幅広であり、支柱30との固定のために両切ボルト30bを通す挿通孔32acを有する。第1連結部材32aは、両切ボルト30bに挿通孔32acが通されて、角パイプ状の支柱30の外側の壁と第1連結部材32aとを挟むようにして、両切ボルト30bの両端のネジ部にナット30c(図3参照)が螺合されることによって、支柱30に固定される。このようにして、第1連結部材32aは、回収ラック3の両長辺側で隣接する支柱30に一対固定されることとなる。
また、第1連結部材32aの固定部32abにおける長手方向の最端部には、厚み方向に貫通する引掛孔32adが形成されている。引掛孔32adは、建築現場において、トラック等の荷台に対して回収ラック3を積載又は積下ろしする際に用いられるクレーン、レッカー等の索条を引掛けるための孔である。第1連結部材32aの固定部32abにおける長手方向の最端部は、索条による張力によって変形することがないように、他より厚く形成されて剛性を高められている。
載置部材32bは、角パイプ状に形成され、その両端を、回収ラック3の短辺側で隣接する支柱30に溶接によって接合されて一対配置されている。一対の載置部材32bのそれぞれは、最下段にある支柱10x,10yを下側から支持する。
また、載置部材32bと係合部材31aとは、図7に示す、支柱10xの下面から両切ボルト10bの下端の高さ10hが、載置部材32bの支柱10x,10yが載置される面から、係合溝31aaの下端までの高さ31hよりも高くなる位置関係で支柱30に両端を溶接されている。また、支柱10yの下面から両切ボルト10bの下端の高さは、高さ10hと等しい。このため、両切ボルト10bが係合部材31aの係合溝31aaの縁に当接せずに、支柱10x,10yが載置部材32bの載置面32baに当接する。これによって、支柱10x,10y及びこれらに両端を固定された受け材11の荷重を、支柱30との接合が比較的弱い係合部材31aにかけることなく、支柱30との接合が比較的強い載置部材32bに伝搬できる。
回収ラック3は、図4に示すように、パネルラック1を構成する段の間隔が異なることにより異なる大きさの支柱10x、支柱10yとが混在する場合であっても、これらをまとめて収納可能である。
また、パネルラック1の構成部材である複数の受け材11及び受け材11に結合する複数の支柱10x,10yは、支柱10x,10yから突出する両切ボルト10bと回収ラック3の係合部材31aの間隔を空けて形成された係合溝31aaとが係合することにより、間隔を空けて回収ラック3に収納される。このため、複数の受け材11及び支柱10x,10yの相互が当接することによって損傷することがない。よって、これらの部品を保護するための養生材が不要となり梱包レス化を図ることができ、廃棄物の削減が可能となるため環境に悪影響を与えることがない。更に、受け材11及び支柱10x,10yの荷崩れを防止することができ、破損を防止し、周辺部品を保護することができる。
上記のように構成された回収ラック3を、図11に示すように、パネルラック1を構成する支柱10x,10y及び受け材11を積載させた状態で、複数積み上げることも可能である。
このように回収ラック3を複数積み上げるのに用いる部材について説明する。まず、複数の回収ラック3を積み上げるには、上段の回収ラック3の土台となる部材が必要となる。この土台となる部材が、輪木35であり、この輪木35を一段目の回収ラック3の上方に設けるために、第1積載部材33と第2積載部材34が設けられている。
図12に示すように、第1積載部材33は、角パイプ状に形成され上方に延出する支柱33bと、その上部に固定された挿入部33aと、2本の支柱33bに垂直に延出する向きで溶接されて接合された角パイプ状の渡し材33cとから構成される。また、回収ラック3の長辺側に1組ずつ設けられている。なお、挿入部33aは、断面がコの字状であり、上端に向かうほど“コ”の字に含まれる突出部の突出量が小さくように形成されている。
2組の第1積載部材33は、一段目の回収ラック3を構成する四隅の支柱30から突出する挿入部30aに、それぞれの下端部が挿入されて鉛直上方に延出する姿勢で固定される。つまり、挿入部30aに嵌る支柱33bにおける角パイプ状の部位の中空部分は、挿入部30aに対する嵌合部(第2嵌合部)33dを構成する。
図11、図13及び図14に示すように、第1積載部材33の上部には、挿入部33aに結合する第2積載部材34が設けられている。
第2積載部材34は、鉛直方向に延出する2本の上延出部34aと、水平方向に延出する水平延出部34bと、水平延出部34bの上に固定される水平延出テーブル34dと、水平延出テーブル34dの両端面に固定され上方に向かって延出する規制突部34cと、を一体的に備えている。また、第2積載部材34は、回収ラック3の対向する短辺側にそれぞれ設けられ、輪木35のベースとなる部材である。
1つの第2積載部材34に備えられた2本の上延出部34aは、角パイプ状に形成され、短辺にある第1積載部材33を構成する2箇所の挿入部33aに、それぞれの下端が挿入されて鉛直上方に延出する姿勢で固定される。つまり、挿入部33aに嵌る上延出部34aにおける角パイプ状の部位の中空部分は、挿入部33aに対する嵌合部34eを構成する。
水平延出部34bは、角パイプ状に形成され、2本の上延出部34aの中心間隔が、回収ラック3の短辺側において隣接する2本の第1積載部材33の中心間隔と等しくなるように、2本の上延出部34aに垂直な向きで溶接されて固定されている。水平延出テーブル34dは、板状に形成され、水平延出部34bの上面に下面が固定されている。
規制突部34cは、その上方にある回収ラック3が載置される輪木35の移動を規制するために設けられているものであり、養生シート等で覆う場合に、そのシートに穴を開けないように、Cの字のリング状に形成されている。規制突部34cは、“C”の字の端部分が水平延出テーブル34dの側面に溶接されており、水平延出テーブル34dに対して鉛直方向に立設しており、2本の水平延出部34bの両端部分に、それぞれ対向して1組ずつ設けられている。
このように構成される第1積載部材33と第2積載部材34とによって、一段目の回収ラック3上に、水平方向に延出する2組の水平延出部34b上に輪木35を交差させて載せ、更に、輪木35の上に、二段目の回収ラック3を積み上げることが可能となる。
このように積み上げることで、限られたスペース内に、支柱10x,10y及び受け材11を、これらを収納する回収ラック3ごとまとめて格納することが可能となる。
また、回収ラック3のみを格納する際には、図15に示すように、支柱30を積み重ねるようにして、支柱30、係合部材31a及び載置部材32bを格納すると、占有スペースを小さくすることができる。つまり、前述のように、支柱30が中空である角パイプ状に形成されているために、他の部材よりも上方に突出する挿入部30aに、上の段の支柱30を挿入して組み合わせることができる。
更には、係合部材31aに垂直に配置される第1連結部材32aを、支柱30、係合部材31a及び載置部材32bとは別個に格納するようにすると、部材が面状に拡がらず占有スペースをより小さくすることができる。
上記の回収ラック3に設けられた係合部材31aは、係合溝31aaに、支柱30から突出する両切ボルト30bが係合することで、支柱30の位置を規制するものとして説明したが、この形態に限定されない。
例えば、変形例に係る係合部材31bは、角パイプ状の支柱10x,10yの内壁に係合して、支柱10x,10yの位置を規制する板状の部材である。具体的には、一対の係合部材31bは回収ラック3の両短辺側に配置され、図16及び図17に示すように、第1連結部材32aを介して対向する支柱30における対向する側と逆側の面に、載置部材32bに重なるようにして配設されている。係合部材31b上面視において、載置部材32bに重ならない位置に配設されている。このように係合部材31bが支柱30に固定されているため、支柱10x,10yを載置部材32bに載置する際に干渉しない。
係合部材31bには、図16に示すように、本実施形態では上方に突出する複数の係合突起31baが、係合部材31bの長手方向に、支柱10xの幅10wよりも大きい間隔31pで形成されている。また、係合突起31baの幅31bwは、図7(b)に示す支柱10x,10yにおける受け材11の長手方向に垂直な内面幅10wiと略一致するように形成されている。
係合部材31bは、係合突起31baが支柱10x,10yの内面に係合することで、係合部材31aと同様に、最下段にある複数の受け材11及び支柱10x,10yの回収ラック3における短辺方向の位置を規制する。
更に、回収ラック3の両短辺に一対設けられた係合部材31bの相互に対向する係合突起31baが、載置部材32bに載置された支柱10x,10yの内壁のうち、受け材11の長手方向に垂直な2面のいずれか1面に当接することにより、支柱10x,10yの移動を規制する。
このようにして、係合部材31bは、最下段にある複数の受け材11及び支柱10x,10yの回収ラック3における水平面上の位置を規制する。
なお、上記のように、係合部材31aが、支柱10x,10yの外面に当接することによって、支柱10x,10yにおける回収ラック3の長辺方向の移動を規制するのに対し、係合部材31bが、支柱10x,10yの外面に当接することによって、支柱10x,10yにおける回収ラック3の長辺方向の移動を規制するものである。この支柱10x,10yに対する係合部材31aと係合部材31bとの位置関係の違いによって、回収ラック3の長辺方向に対向する支柱30の位置間隔が異なる。このため、図17に示すように、係合部材31bが固定された支柱30に渡される第1連結部材32axは、係合部材31aが固定された支柱30に渡される第1連結部材32aよりも短く形成されている。
なお、係合部材31a,31bは、回収ラック3の両短辺側に設けられるものとして説明したが、1段目の支柱10x,10yの位置が確定できれば、一方の短辺側のみに設けられるようにしてもよい。この場合、他方の短辺側には、支柱10x,10yに対する回収ラック3の長辺方向の位置を規制する部材を設けるようにすることで、支柱10x,10yの水平方向の移動を規制できる。
<<第2実施形態>>
次に、本発明の第2実施形態に係る回収ラック4について説明する。回収ラック4は、図1に示すパネルラック1を構成する複数のツナギ材12を収納する収納装置である。
また、回収ラック4は、図2に示すように、パネルラック製造メーカーからパネル工場にパネルラック1を納品する際、及び建築現場からパネル工場にパネルラック1を回収する際に、ツナギ材12を運搬するものとして用いられ、また、パネル工場においてツナギ材12を保管するものとして用いられるものである。図2に示されたフローの詳細については後述する。
回収ラック4は、図18〜図20に示すように、回収ラック4の四隅において鉛直に立設する支柱40と、回収ラック4の短辺側に配設されて、隣接する支柱40に両端を固定された横架部材41と、回収ラック4の長辺側に配設されて、隣接する支柱40間を連結する第2連結部材42と、から構成される。
支柱40は、角パイプ状に形成され、その上部には、断面がコの字状であり、上端に向かうほど“コ”の字に含まれる突出部の突出量が小さくように形成された挿入部40aが突出して接合されている。支柱40は、断面コの字の開放側が短辺側で隣接する支柱40に対向するようにして、横架部材41の端部にそれぞれ固定されている。
挿入部40aは、図8に示すように、挿入部30aと同様に、ポイントWPに焼き抜き栓溶接を施すことによって支柱40と一体的に形成される。つまり、下段にある支柱40の挿入部40aに嵌る上段にある支柱40における角パイプ状の部材の中空部分は、挿入部40aに対する嵌合部40cを構成する。
回収ラック4は、このように形成された挿入部40aに、図8に示すように上段の角パイプ状の支柱40が嵌められて、図21及び図22を参照して後述するように格納時に多段に構成されることとなる。
横架部材41は、ツナギ材12が載置される長尺の角パイプ状の部材であり、回収ラック4の短辺側で隣接する支柱40に、溶接によって両端を接合されている。
第2連結部材42は、図9、図10及び図18に示すように、第1連結部材32aと同様に、角パイプ状に形成された本体42aと、本体42aの両端部に形成されて、支柱40に固定されるプレート状の固定部42bを有する。
本体42aは、図18に示すフォークリフトの爪幅Wよりも十分に長く形成され、且つ、一対の第2連結部材42における本体42aの距離は、フォークリフトの爪の長さよりも短くなるように配置されている。このため、回収ラック4は、本体42aの下方にフォークリフトの爪を差し込み一対の本体42aを支持するようにして、運搬可能に構成されている。
固定部42bは、図10に示すように、本体42aよりも上下方向に幅広であり、支柱40との固定のために図示せぬ両切ボルトを通す挿通孔42cを有する。第2連結部材42は、図示せぬ両切ボルトに挿通孔42cが通されて、角パイプ状の支柱40の外側の壁と第2連結部材42とを挟むようにして、両切ボルトの両端のネジ部にナット40bが螺合されることによって、支柱40に固定される。このようにして、第2連結部材42は、回収ラック4の両長辺側で隣接する支柱40に一対固定されることとなる。
また、第2連結部材42の固定部42bにおける長手方向の最端部には、厚み方向に貫通する引掛孔42dが形成されている。引掛孔42dは、建築現場において、トラック等の荷台に対して回収ラック4を積載又は積下ろしする際に用いられるクレーン、レッカー等の索条を引掛けるための孔である。第2連結部材42の固定部42bにおける長手方向の最端部は、索条による張力によって変形することがないように、他より厚く形成されて剛性を高められている。
上記のように構成された回収ラック4を、図21に示すように、下段に設けられた回収ラック4の支柱40の挿入部40aに、上段に設けられた他の回収ラック4の支柱40を嵌めるようにすることで、パネルラック1を構成するツナギ材12を積載させた状態で、複数積み上げることも可能である。
また、回収ラック4のみを格納する際には、図22に示すように、支柱40及び横架部材41を積み重ねるようにして格納するようにすると、占有スペースを小さくすることができる。つまり、前述のように、支柱40が中空である角パイプ状に形成されているために、他の部材よりも上方に突出する挿入部40aに、上段の支柱40の嵌合部40cを挿入して組み合わせることができる。
なお、積載されたツナギ材12は、通常状態においては、その自重によって水平面上で大きく移動することはないため、回収ラック4には、ツナギ材12を固定するための部材は設けられていない。しかしながら、例えば、車両の荷台に積載された状態であって、凹凸がある道を通る際には、通常以上の大きな揺れが生じる場合がある。このような場合には、面取りされた横架部材41を越えて、積載されたツナギ材12が荷崩れを起こすことが考えられる。このような場合には、他の特別の部材を設けるようにすることが好ましい。
この特別な部材として、例えば、図23に示すように、横架部材41に固定されたLアングル43を設けるようにしてもよい。Lアングル43は、断面L字形の長尺部材であり、横架部材41に並列して配設されている。
具体的には、Lアングル43は、対向する一対の横架部材41において、対向側の面に対して逆側の面に“L”字形の一辺が固定され、“L”字形の他辺が横架部材41の載置面41a略面一となるように一辺から突出して形成されている。また、Lアングル43の横架部材41から突出する端部には面取りが施されていない。
なお、ツナギ材12には、支柱10x,10yに固定される部位であり本体12aから一側に突出する固定部12b、及び他側に突出する傾斜短片12eが形成されている。ツナギ材12は、本体12aが横架部材41の載置面41aに当接するように載せられる。ツナギ材12は、どちら側の向きで載せられたとしても、固定部12b又は傾斜短片12eが載置面41aよりも下方に突出することとなる。
Lアングル43は、載置面41aと略面一に突出しているため、ツナギ材12が大きな揺れを受けて、その長手方向に移動した場合であっても、固定部12b又は傾斜短片12eに確実に当接してツナギ材12の移動を規制する。特に、Lアングル43は、横架部材41のように面取りがなされていないため、ツナギ材12がその上に乗り上げて移動することを好適に防止できる。
回収ラック4に積載されたツナギ材12の水平面上の移動を制限するその他の例として、ツナギ材12の引掛孔12dを挿通して係合する複数の棒材44を備える構成について図24及び図25を参照して説明する。
ツナギ材12には、固定部12bにおける長手方向の最端部に、厚み方向に貫通する引掛孔12dが形成されている。引掛孔12dは、引掛孔32ad同様に、建築現場において、トラック等の荷台に対してパネルラック1を積載又は積下ろしする際に用いられるクレーン、レッカー等の索条を引掛けるための孔である。
棒材44は、引掛孔12dよりも小さい径であり、一対の横架部材41のそれぞれに、載置面41aから上方に延出する向きで本実施形態において四本固定されている。
ツナギ材12は、両端に形成された引掛孔12dが、一対の横架部材41の棒材44を挿通するようにして、固定部12bが横架部材41の載置面41aに当接して、横架部材41上に載置される。本実施形態においては、横4列6段のツナギ材12が横架部材41上に載置される。
このようにツナギ材12を横架部材41上に載置することで、ツナギ材12は、引掛孔12dの縁面が棒材44に当接することによって、その移動が制限されることとなる。
次に、図2を参照して、回収ラック3,4の使用する場面について説明する。
まず、パネルラック製造メーカーにおいて、(1)作業者は、上記のパネルラック1の構成部材である支柱10x,10y、受け材11及びツナギ材12、並びに回収ラック3,4を製造する。次に、(2)作業者は、支柱10x,10yと受け材11とを組み付けた状態で回収ラック3に積載し、回収ラック4にツナギ材12を積載した状態で、車両の荷台に載せ、(3)パネルラック1の構成部材を積載した状態で回収ラック3,4をパネル工場に納品する。
次に、パネル工場において、(4)作業者は、外壁パネル2を製造し、(5)回収ラック3,4からパネルラック1の構成部材を取り出してパネルラック1を組み立てる。次に、(6)作業者は、パネルラック1に外壁パネル2を積載し、外壁パネル2を積載した状態のパネルラック1、及び回収ラック3,4を車両の荷台に載せ、(7)パネルラック1を積載した状態の外壁パネル2、及び回収ラック3,4を建築現場に搬入する。
次に、建築現場において、(8)作業者は、パネルラック1の各段に設けられたパネルラック1を積下ろすごとに、パネルラック1の各段に4本ずつ設けられた支柱10x,10yを、下段の支柱10x,10yから引き抜き、上段から下段へとパネルラック1を分解しながら外壁パネル2を積み下ろす。次に、(9)作業者は、回収ラック3に支柱10x,10y及び受け材11を積載し、回収ラック4にツナギ材12を積載し、回収ラック3,4を車両の荷台に載せ、(10)回収ラック3,4をパネル工場へ回収する。
次に、パネル工場において、(11)作業者は、パネルラック1及び回収ラック3,4を保管する。また、作業者は、常備するパネルラック1及び回収ラック3,4以外の不要なパネルラック1及び回収ラック3,4を車両の荷台に載せ、(12)パネルラック1及び回収ラック3,4をパネルラック製造メーカーへ回収する。
最後に、パネルラック製造メーカーにおいて、(13)作業者は、パネル工場から回収されたパネルラック1及び回収ラック3,4を保管する。
このように、回収ラック3,4によれば、パネルラック製造メーカーからパネル工場へパネルラック部品を納品する際にパネルラック部品を運搬するラックと、建築現場からパネル工場へパネルラック部品を回収する際にパネルラック部品を運搬するラックとを兼用でき、別個にラックを用いる場合に対して初期投資を抑えることができる。
また、回収ラック3,4を構成する各部材は、建築現場へ外壁パネル2と一緒に搬入(混載)しやすいように、中空の角パイプ状を有するようにして、軽量にしている。軽量化することで取扱い性が向上し、かつ、外壁パネル2の重量に対して軽量にすることで、外壁パネル2を荷台に載せる際に重要となる重量制限に係る影響を抑制することができる。
上記のように、パネルラック1の部品ごとの回収ラック3,4を設定することで、複数の種類から成るパネルラック1の部品が煩雑に収納されず、保管管理が容易となる。更に、パネルラック1の部品を容易に取り出すことができるため、パネル工場での外壁パネル2の組立作業性が向上する。
また、例えば、1棟分の外壁パネル2を積載するのに必要なパネルラック1の部品が、回収ラック3,4のそれぞれ2山に積載されるものとして決定することで、パネルラック1の部品の管理が容易となる。
また、パネルラック製造メーカーからパネル工場に回収ラック3,4にて納品されたパネルラック1の部品も回収ラック3,4上にそのまま段積みして保管することができるため、パネルラック1の部品の保管に広い保管スペースを必要としない。また、建築現場からパネル工場にパネルラック1の部品を回収した後も、パネルラック1の部品を回収ラック3,4上にそのまま段積みして保管することができるため、広い保管スペースを必要としない。
また、回収ラック3,4は、パネルラック1の部品を積載しない場面(例えば、パネルラック製造メーカー、パネル工場における回収ラック3,4の保管時、車両の荷台の上にあるパネル工場から建築現場への外壁パネル2の搬入時)においては、よりコンパクトにすることできるため、広い保管スペースを必要としない。具体的には、回収ラック3において、支柱30から第1連結部材32aを外して、支柱30と第1連結部材32aを並べることでコンパクトに保管できる。また、回収ラック4においては、支柱40から第2連結部材42を外して、支柱40と第2連結部材42を並べることでコンパクトに保管できる。
更に、回収ラック3の載置部材32bと支柱30との固定方法、又は回収ラック4の横架部材41と支柱40との固定方法を溶接ではなく、ボルト・ナット等の螺合によるものとすれば、各部品を取り外すことが可能となり、よりコンパクトに保管できることとなる。
上記実施形態では、主として本発明に係る収納装置に関して説明した。ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、その実施に最適となるように各種形態を組み合わせるようにしてもよく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、例えば、回収ラック3の引掛孔32adは、本実施形態において一対の第1連結部材32aの両端に形成されて、計4つ形成されているものとして説明したが、その場所及び数は限定されない。例えば、引掛孔32adを固定部32abに形成することに限定されず、支柱30や、係合部材31a、載置部材32bに形成するようにしてもよい。また、クレーン、レッカーによって回収ラック3を安定して吊り上げることができれば、引掛孔32adは少なくとも3つ以上あればよい。回収ラック4の引掛孔42dについても、回収ラック3の引掛孔32adと同様であり、その場所及び数は上記した構成に限定されない。
また、回収ラック4を複数積み上げる構成は、支柱40を嵌めるようにして積み上げるようにする以外にも、例えば、回収ラック3のように、水平延出部34bを有する第2積載部材を支柱40に嵌めて、その上に積み上げるようにしてもよい。このようにすれば、よりバランスよく回収ラック4を積み上げることができる。
また、受け材11用の回収ラック3と、ツナギ材12用の回収ラック4とを上下に積載するようにしてもよい。例えば、回収ラック3上に前述した第1積載部材33及び第2積載部材34を組み付け、その上に輪木35を載置するようにすれば、輪木35上に回収ラック4を積載できる。このようにすれば、1つのパネルラック1に用いられる部材を、一カ所にまとめて保管でき、占有スペースを抑制することができるとともに管理が容易となる。
なお、積載する部材として外壁パネル2は、一例であり、板状のものであれば、屋根パネルや腰壁パネル等、どのような部材でもよい。
1 パネルラック(パネル運搬ラック)
1s 受け材セット
10a 挿入部
10b 両切ボルト(係合部材、突出部材)
10bw 幅
10h 高さ
10x,10y 支柱(第1支柱)
10w 幅
10wi 内面幅
11 受け材
12 ツナギ材
12a 本体
12b 固定部
12c 挿通孔
12d 引掛孔
12e 傾斜短片
2 外壁パネル
20 パネルフレーム
21 面材
3 回収ラック(受け材用;収納装置)
30 支柱(第2支柱)
30a 挿入部
30b 両切ボルト
30c ナット
30d 嵌合部(第1嵌合部)
31a,31b 係合部材
31aa 係合溝(係合支持部)
31aw 幅
31ba 係合突起(係合支持部)
31bw 幅
31h 高さ
31p 間隔
32a,32ax 第1連結部材
32aa 本体
32ab 固定部
32ac 挿通孔
32ad 引掛孔(掛止部)
32b 載置部材
32ba 載置面
33 第1積載部材(延出部材)
33a 挿入部
33b 支柱
33c 渡し材
33d 嵌合部(第2嵌合部)
34 第2積載部材(上方ベース部材)
34a 上延出部
34b 水平延出部
34c 規制突部
34d 水平延出テーブル
34e 嵌合部
35 輪木(上方ベース部材)
4 回収ラック(ツナギ材用)
40 支柱
40a 挿入部
40b ナット
40c 嵌合部
41 横架部材
41a 載置面
42,42x 第2連結部材
42a 本体
42b 固定部
42c 挿通孔
42d 引掛孔
43 Lアングル(係止部材)
44 棒材
H 高さ
W 爪幅
WP ポイント

Claims (7)

  1. 一対の長尺の受け材と、該一対の受け材の長手方向両側に設けられた第1支柱と、該第1支柱に固定され、前記受け材の長手方向に沿って前記第1支柱から突出する突出部材と、該突出部材に係合することよって前記第1支柱に両端部を固定され、各第1支柱のうち、前記受け材の同じ側に位置する第1支柱を連結する少なくとも一対の長尺のツナギ材と、を有するパネル運搬ラックの構成部品を収容、運搬する収納装置であって、
    一対の長尺の載置部材と、
    該一対の長尺の載置部材の長手方向両側に設けられた第2支柱と、
    前記載置部材の上方位置に並行して配置された少なくとも1個の長尺の係合部材と、を備え、
    前記一対の長尺の載置部材には、前記第1支柱が載置され、
    前記係合部材は、係合支持部を長手方向に沿って複数有し、前記係合支持部が前記第1支柱の所定部位と係合し、前記載置部材上に載置された前記第1支柱の位置を規制する、
    ことを特徴とする収納装置。
  2. 前記第1支柱の前記所定部位は、前記突出部材であり、
    前記係合支持部は、上方に開口し、前記突出部材の幅に一致する幅で形成された係合溝であり、
    隣接する前記係合溝の中心間隔は、前記第1支柱の幅よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1に記載の収納装置。
  3. 前記載置部材の前記第1支柱の載置面から前記係合溝の下端までの高さは、前記載置面から前記載置面に載置された前記第1支柱の前記突出部材の下端までの高さよりも低いことを特徴とする請求項2に記載の収納装置。
  4. 前記第2支柱は、一端に挿入部を有し、他端に前記挿入部に嵌合する第1嵌合部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の収納装置。
  5. 前記挿入部に嵌合する第2嵌合部を有し、前記第2支柱に嵌合して上方向に延出する複数の延出部材と、
    水平方向に延出して前記延出部材の少なくとも2個を連結し、前記第2支柱を載置可能な少なくとも一対の上方ベース部材と、
    を備えることを特徴とする請求項4に記載の収納装置。
  6. 前記第2支柱の少なくとも2個を連結して、水平面上で間隔を空けて配設される一対の連結部材を備え、
    該連結部材の下面は、前記第2支柱の下面よりも高い位置にあることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の収納装置。
  7. 前記連結部材は、両端にクレーンの索条体に掛る3個以上の掛止部を備えることを特徴とする請求項6に記載の収納装置。
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