JP6119218B2 - 画像形成装置、プログラム、画像形成システム - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出方式の画像形成装置に関し、特に、液滴の着弾位置のズレを補正可能な画像形成装置に関する。
液滴を用紙などのシート材に吐出して画像の形成を行い、印刷物を製造する画像形成装置が知られている(以下、液体吐出方式の画像形成装置という)。液体吐出方式の画像形成装置は、大きくシリアル方式とラインヘッド方式のものに区分できる。シリアル方式の画像形成装置は、紙送りを繰り返しながら、紙送り方向と直角に(主走査方向に)記録ヘッドが往復移動して用紙全体に画像を形成することで印刷物を製造する。ラインヘッド方式の画像形成装置は、最大用紙幅とほぼ同じ長さにノズルが並んでおり、ラインヘッド内のノズルは紙が送られ液滴を吐出するタイミングになると液滴を吐出することで画像を形成する。
しかしながら、シリアル方式の画像形成装置では、往路及び復路の双方向で1本の罫線を印字したような場合、往路と復路で罫線の位置ずれが発生しやすいということが知られている。また、ラインヘッド方式の画像形成装置では、ノズルの加工精度や取り付け誤差などに起因して、定常的に着弾位置がずれるノズルがあると紙送り方向に平行な線が現れやすいことが知られている。
このため、液体吐出方式の画像形成装置では、液滴の着弾位置を調整するための自動調整用のテストパターンをシート材に印刷し、テストパターンを光学的に読み取り、その読み取り結果に基づいて吐出タイミングの調整を行うことが行われることが多い(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1には、撥水性を有する撥水性部材上に、独立した複数の液滴で構成される基準パターンと、この基準パターンとは異なる吐出条件で吐出された独立した複数の液滴で構成される被測定パターンとを、記録ヘッドの走査方向に並べて形成させるパターン形成手段と、各パターンに光を照射する発光手段及び各パターンからの正反射光を受光する受光手段で構成される読取り手段と、この読取り手段の読取り結果に基づいて各パターン間の距離を測定して、この測定結果に基づいて記録ヘッドの液滴吐出タイミングを補正する補正手段と、を備えている画像形成装置が開示されている。
図1(a)は、テストパターンを読み取る受光素子を模式的に説明する図の一例である。LEDが照射したスポット光がテストパターンを矢印方向に走査すると、スポット光の走査位置の濃度に応じた反射光が受光素子にて検出される。よく知られているように光は黒い物体によく吸収されるので、シート材が白でテストパターンが黒であれば、テストパターンを走査した時のスポット光は反射されにくい。受光素子が受光する反射光を電圧で表せば、図示するように、スポット光がテストパターンと重畳した際の電圧は、テストパターン以外を走査している際の電圧よりも大きく低下する。
図1(b)は電圧の変化を拡大して示す図の一例である。横軸は、例えば時間又はスポット光の走査位置である。細長い円は電圧が急激に変化している領域を示す。テストパターンのエッジはこの領域内にあることが推測され、例えば、電圧値が極大と極小の中央値を示す時にスポット光の重心がテストパターンのエッジを走査していると判定される。したがって、電圧値が例えば電圧の振幅の中央値を示す時、画像形成装置は走査位置にテストパターンのエッジ位置があると判定しテストパターンの位置を特定できる。
しかしながら、シート材がトレーシングペーパーのような反射率の低い(透過率の高い)材質の場合、受光素子の出力電圧が安定しにくいため、テストパターンのエッジ位置を精度よく特定できないという問題がある。すなわち、反射率の低いシート材の場合、電圧値の振幅が小さくなったり、また、シート材の透きムラ(透過率変動)やセンサ感度を増幅したりすることにより電圧値が不安定になる。受光素子の出力電圧の振幅が小さくなったり不安定になると、テストパターンのエッジ位置の特定精度が低下するため、液滴吐出タイミングの調整精度が低下することになる。
紙種に応じて、吐出タイミングの補正処理を変更させることが検討されるが、紙種はユーザ操作により設定されるため、紙種に適切な調整動作ができない場合が発生し、所望の調整精度が得られないという問題が生じる。また、紙種に関係なく補正処理を行うと画像形成装置のダウンタイムが増加してしまうという問題が生じる。
本発明は、上記課題に鑑み、シート材の特性から受ける影響とダウンタイムの増加を抑制して、テストパターンの位置を精度よく特定できる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、記録媒体に液滴を吐出して形成したテストパターンを読み取って、液滴の吐出タイミングを調整する画像形成装置であって、前記記録媒体に光を照射する発光手段及び前記記録媒体からの反射光を受光する受光手段を有する読み取り手段と、前記テストパターンが形成される前に、前記受光手段の出力が所定の範囲内に入るように前記受光手段の感度を調整する感度調整手段と、前記記録媒体又は前記読み取り手段を相対的に等速で移動させる相対移動手段と、前記テストパターンを形成した後に前記記録媒体に対し前記読み取り手段が相対移動しながら前記受光手段が前記光の走査位置から受光した前記反射光の検出データに位置決定処理を施して前記テストパターンの位置を検出する第1の補正手段と、前記テストパターンを形成した後に前記記録媒体に対し前記読み取り手段が相対移動しながら前記受光手段が前記光の走査位置から受光した前記反射光の検出データに現れる、前記テストパターンの間隔周期の振幅を略一定に揃えてから前記テストパターンに位置決定処理を施して前記テストパターンの位置を検出する第2の補正手段と、前記感度調整手段により調整された感度の調整結果に基づき、前記第1の補正手段又は前記第2の補正手段を選択する補正方法選択手段と、を有することを特徴とする。
シート材の特性から受ける影響とダウンタイムの増加を抑制して、テストパターンの位置を精度よく特定できる画像形成装置を提供することができる。
テストパターンを読み取る受光素子を模式的に説明する図の一例である。 パターン非依存分除外処理を説明する図の一例である。 振幅補正処理を説明する図の一例である。 シリアル方式の画像形成装置の概略斜視図の一例である。 キャリッジの動作をより詳細に説明する図の一例である。 片方向印字で形成されるテストパターンの一例を示す図である。 双方向印字で形成されるテストパターンの一例を示す図である。 画像形成装置の制御部のブロック図の一例である。 印字位置ずれセンサがテストパターンのエッジを検出するための構成を模式的に示す図の一例である。 補正処理実行部の機能ブロック図の一例である スポット光とテストパターンの一例を示す図である。 スポット光とテストパターンの一例を示す図である。 エッジ位置(ラインセンター)の特定方法を説明する図の一例である。 吸収面積と吸収面積の増加率の一例をそれぞれ示す図である。 振幅が不安定な検出電圧、振幅の補正後の検出電圧の一例をそれぞれ示す図である。 ライン方式の画像形成装置のヘッドの配置とテストパターンを模式的に説明する図の一例である。 信号補正を説明する図の一例である。 n回スキャンの測定結果の一例を示す図である。 同期処理を説明する図の一例である。 フィルタ処理を説明する図の一例である。 n回スキャンを説明する図の一例である。 同期処理を説明する図の一例である。 VsgとVpminを説明する図の一例である。 パターン測定データの出力波形の一例、白紙測定データの出力波形の一例を、それぞれ示す図である。 Vs1とVs2から得られる演算対象データzを模式的に説明する図の一例である。 補正処理実行部が信号補正する手順の一例を示すフローチャート図である。 補正処理実行部の処理を説明するフローチャート図の一例である。 キャリブレーション処理の手順を示すフローチャート図の一例である。 キャリブレーションの処理結果、紙種、及び、信号補正処理の有無等の関係を示す図の一例である。 画像形成装置とサーバを有する画像形成システムを模式的に説明する図の一例である。 サーバと画像形成装置のハードウェア構成図の一例を示す図である。 画像形成システムの機能ブロック図の一例である。 画像形成システムの動作手順を示すフローチャート図の一例である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
本実施例では、2つの処理(パターン非依存分除外処理と振幅補正処理)を利用してテストパターンの位置を特定する。2つの処理をまとめて信号補正処理という。
・パターン非依存分除外処理
まず、受光素子の出力電圧に寄与する要因を説明する。受光素子が受光する光の多くは発光素子がシート材に対し発光した光の反射光であるが、反射光にはシート材の反射分とシート下の板状部材(以下、プラテンという)の反射分が含まれる。また、反射光以外に、空中散乱光や背景放射などの光も受光素子に受光される。これらを以下のように定義する。
Vsg:受光素子が受光した光の全ての出力電圧
Vp:テストパターンが形成された部分でも吸収し切れない光による反射光、空中散乱光、暗出力による出力電圧
Vs:検出したい出力電圧
ところで、本実施例はテストパターンが形成された部分の反射光と、テストパターンが形成されていない部分の反射光からテストパターンの位置を検出することを目的としている。このため、テストパターンの形成によって変動しない反射光の部分を削除することで、目的とするテストパターンによって変動する信号を取り出すことが出来る。テストパターンが形成された部分でも吸収されなかった光や暗出力からなる出力電圧Vpは、テストパターンが形成されているときも形成されていないときも出力される電圧であるため、Vpによる出力電圧は、テストパターンの形成によって変動しない出力電圧であると考える。なお、「テストパターンが形成された部分でも吸収されなかった光による反射光」にはテストパターンが吸収しなかった光をシートが反射したもの、シートを透過してプラテンが反射したものが含まれるがここでは言及しない。また、実際には後述するように様々な変動要因により変動が発生する。
以下例として、テストパターンが単一色の場合に、目的とする信号を取り出す例を説明する。Vsg、Vp、Vsの説明は上述したものと同様であるが、説明のために1,2等の符号を付与している。
まず、図2(b)のVsg1はテストパターンが形成された場合の出力電圧の波形である。Vsg1において、テストパターンが形成された箇所はテストパターンが光を吸収することにより、反射光が低下している。このように、テストパターン間隔周期の振幅が出力されている。しかしながら、図2(b)におけるVpはテストパターンが形成されている部分においても出力されている。これが、テストパターンの形成によって変動しない出力電圧Vpである。
つまり、Vsg1からVpを減ずることにより、テストパターンの形成によって変動する信号である図2(d)のVs2(後述するx´)を取り出すことが出来る。
次に図2(a)、図2(c)を用いて、用紙の反射率の変動による信号の変動の処理を説明する。
図2(a)はテストパターンなしの場合の出力電圧Vsg1を示す。また、図2(c)はテストパターンなしの場合の出力電圧Vsg1からVpを減じたVs1(後述するy´)を示す。ここで、図2(c)のy´に示すようにテストパターンによる吸収がなくても、出力電圧は変動している。この変動は、用紙の反射率に大きく依存しているものであり、この変動が図2(d)の出力電圧x´にも含まれている。このことを示すようにx´の振幅も変動している。このような変動があると、テストパターンの位置の検出精度が低下してしまう。
後述するように、画像形成装置は出力電圧の変曲点(出力電圧に示された短い横線)の周辺の出力電圧データを用いてテストパターンを構成するラインのエッジ位置を決定する。しかし、変曲点の位置が安定していないため、テストパターンのエッジ位置の検出精度が低下してしまう。そこで、本実施例の画像形成装置は図2(d)のx´の変動を抑制する振幅補正処理を行う。
・振幅補正処理
図3(a)はx´(Vs1)とy´(Vs2)を重ねたグラフの一例を示す。後述する同期処理によりx´とy´は同じ走査位置の出力電圧データになるので、スポット光が、テストパターンがない場所を走査するとx´とy´が等しくなり、テストパターンがある場所を走査するとx´が略ゼロとなる。なお、前述した非パターン依存分除外処理により、テストパターンがある場所でも生じてしまう反射光による出力電圧は除外されている。つまりこれは、x´が、ある位置においてy´を基準(最大)としてテストパターンによる吸収が行われた残りの反射光によって出力される出力電圧であることを意味する。すなわち、シート材の透過率などがもたらす変動が位置毎に異なっても、変動が出力電圧を大きくする位置(y´が大きい位置)ではx´も大きくなり、変動が出力電圧を小さくする位置(y´が小さい位置)ではx´も小さくなる。そして、パターンが形成される部分では略ゼロになる。
このことは、換言すると、x´に含まれる位置に起因する変動は、「x´/y´」という比例補正により適切に補正可能であることを示す。
したがって、振幅として適切な固定値を定めておけば、「固定値×x´/y´」により振幅が一定の出力電圧データを取得することができる。この出力電圧をzとすると、以上から、振幅補正処理後の出力電圧zは
z=固定値×(x´/y´)
で表すことができる。
図3(b)は、出力電圧zの一例を示す。固定値にx´とy´の比が反映され、テストパターンの間隔周期の振幅の安定した出力電圧z(後述する演算対象データ)が得られている。
以上の2段階の信号補正処理により、シート材の特性から出力電圧データの振幅が不安定になっても、テストパターンのエッジ位置を精度よく特定できる。
そして、本実施例の画像形成装置は、シート材の反射率(本実施例では、ラインセンターの位置を決定するためのスポット光に対する反射率としてよいが、特に波長を限定することなく一般的な波長の光や可視光に対する反射率である)に応じて、信号補正処理を行う否かを切り替える。具体的にはトレーシングペーパーなど反射率の低いシート材ではパターン非依存分除外処理と振幅補正処理を行う。一方、普通紙や光沢紙などのシート材ではパターン非依存分除外処理と振幅補正処理を行わない。これらにより、トレーシングペーパーなど反射率の低いシート材に対し吐出タイミングを適切に調整でき、普通紙や光沢紙などのシート材においてはダウンタイムを増大させずに吐出タイミングを調整できる。後述するように、シート材の反射率(紙種)はユーザが設定するのではなく、受光素子のキャリブレーション結果により判断されるので、紙種に適切な調整動作ができないことも生じにくい。
〔構成例〕
図4は、シリアル方式の画像形成装置100の概略斜視図の一例を示す。画像形成装置100は、本体フレーム70により支持されている。画像形成装置100の長手方向にはガイドロッド1及び幅ガイド2が掛け渡され、ガイドロッド1及び副ガイド2にキャリッジ5が矢印A方向(主走査方向)に往復移動可能なように保持されている。
また、主走査方向には無端ベルト状のタイミングベルト9が、駆動プーリ7と加圧コロ15に張架されており、タイミングベルト9の一部がキャリッジ5に固定されている。また、駆動プーリ7は主走査モータ8により回転駆動され、これによりタイミングベルト9が主走査方向に移動し、連動してキャリッジ5も往復移動する。タイミングベルト9には加圧コロ15によって張力が掛けられており、タイミングベルト9はたるむことなくキャリッジ5を駆動させることができる。
また画像形成装置100は、インクを供給するカートリッジ60と記録ヘッドを維持・クリーニングする維持機構26を有する。
シート材150はキャリッジ5の下側にあるプラテン40上を、不図示のローラにより矢印B方向(副走査方向)に間欠的に搬送される。シート材50は、紙などの普通紙、光沢紙、フィルム、電子基板など液滴が付着可能な記録媒体であればよい。シート材150の搬送位置毎に、キャリッジ5は主走査方向に移動し、キャリッジ5が搭載している記録ヘッドが液滴を吐出する。吐出が終わるとシート材150が再度、搬送され、キャリッジ5が主走査方向に移動して液滴を吐出する。これを繰り返すとシート材150の全面に画像が形成され、印刷物が製造される。
図5は、キャリッジ5の動作をより詳細に説明する図の一例である。上記のガイドロッド1及び副ガイド2は左側板3と右側板4の間に掛け渡され、キャリッジ5は軸受け12と副ガイド受け部11によりガイドロッド1及び副ガイド2を摺動自在に保持され、矢印X1,X2方向(主走査方向)に移動可能となっている。
キャリッジ5には黒(K)の液滴を吐出する記録ヘッド21,22、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のインク滴を吐出する記録ヘッド23,24,が搭載されている。記録ヘッド21は黒がよく使用されるために配置したものであり、省略することもできる。
なお、記録ヘッド21〜24としては、インク流路内(圧力発生室)のインクを加圧する圧力発生手段(アクチュエータ手段)として圧電素子を用いてインク流路の壁面を形成する振動板を変形させてインク流路内容積を変化させてインク滴を吐出させるいわゆるピエゾ型のもの、発熱抵抗体を用いてインク流路内でインクを加熱して気泡を発生させることによる圧力でインク滴を吐出させるいわゆるサーマル型のもの、又は、インク流路の壁面を形成する振動板と電極とを対向配置し、振動板と電極との間に発生させる静電力によって振動板を変形させることで、インク流路内容積を変化させてインク滴を吐出させる静電型のもの、などを用いることができる。
キャリッジ5を移動走査する主走査機構32は、主走査方向の一方側に配置される主走査モータ8と、主走査モータ8によって回転駆動される駆動プーリ7と、主走査方向の他方側に配置された加圧コロ15と、駆動プーリ7と加圧コロ15との間に掛け回されたタイミングベルト9とを備えている。なお、加圧コロ15は、図示しないテンションスプリングによって外方(駆動プーリ7に対して離れる方向)にテンションが作用させられている。
タイミングベルト9は、キャリッジ5の背面側に設けたベルト保持部10に一部分が固定保持されていることで、タイミングベルト9の無端移動に伴い主走査方向にキャリッジ5を牽引する。
また、キャリッジ5の主走査方向に沿うようにエンコーダシート41が配置されており、キャリッジ5に設けたエンコーダセンサ42によって当該エンコーダシート41のスリットを読取ることで、キャリッジ5の主走査方向の位置を検知することができる。このキャリッジ5が主走査領域のうち記録領域に存在する場合、シート材150が図示しない紙送り機構によってキャリッジ5の主走査方向と直交する矢示Y1,Y2方向(副走査方向)に間欠的に搬送される。
以上説明した、本実施例に係る画像形成装置100では、キャリッジ5を主走査方向に移動し、シート材150を間欠的に送りながら、記録ヘッド21〜24を画像情報に応じて駆動して液滴を吐出させることによってシート材150に所要の画像を形成し、印刷物を製造することができる。
キャリッジ5の一側面には、着弾位置のずれを検出(テストパターンの読取り)するための印字位置ずれセンサ30が搭載されている。印字位置ずれセンサ30は、LEDなどの発光素子及び反射型フォトセンサで構成した受光素子によって、シート材150に形成された着弾位置検出用のテストパターンを読み取る。
この印字位置ずれセンサ30は記録ヘッド21用のものなので、記録ヘッド22〜24の液滴吐出タイミングを調整するため記録ヘッド22〜24と並列に別の印字位置ずれセンサ30を搭載することが好ましい。また、印字位置ずれセンサ30を記録ヘッド22〜24と並列になるようにスライドさせる機構がキャリッジ5に搭載されていれば、一台の印字位置ずれセンサ30で記録ヘッド22〜24の液滴吐出タイミングを調整できる。または、画像形成装置100がシート材150を逆方向に送っても、一台の印字位置ずれセンサ30で記録ヘッド22〜24の液滴吐出タイミングを調整できる。
図6、7はテストパターンの一例を示す図であり、図6は片方向印字で形成されるテストパターンを、図7は双方向印字で形成されるテストパターンを、それぞれ示す。各ラインの上側の番号は記録ヘッド21〜24の符号であり、各ラインの上側の矢印は、往路(図5のX1方向)又は復路(図5のX2方向)を示している。
図6では、記録ヘッド22が吐出したブラックのラインと、記録ヘッド23が吐出したマゼンタ(又はシアン)のラインとが交互に形成されている。記録ヘッド22と23はいずれも往路でのみインクを吐出する。
図7では、全てのラインが記録ヘッド22が吐出したブラックのラインである。図7のテストパターンでは、往路でのみ形成されるラインと復路でのみ形成されるラインが交互に配置されている。例えば、復路で形成されるラインが液滴吐出タイミングを調整するために使用される。
本実施例に係る画像形成装置100では、印字位置ずれセンサの出力に基づいて記録ヘッド21〜24の液滴吐出タイミングが調整された後に、キャリッジ5を主走査方向に移動し、シート材150を間欠的に送りながら、調整されたタイミングで画像情報に応じて記録ヘッド21〜24が駆動される。この駆動に応じて液滴が吐出されることによってシート材150にずれのない画像を形成し、印刷物を製造する。画像が形成されるシート材150は印刷対象媒体の一例である。なお、本実施例では、テストパターンが形成されるシート材150と、画像が形成されるシート材150とに同一の番号を付与しているが、このシート材は同じシート材であってもよいし、異なるシート材であってもよい。例えば、シート材としてロール紙を用いた場合には2つのシート材は後の肯定でカットされるまでは同一のシート材である。また、シート材としてカット紙を用いた場合には2つのシート材は異なるシート材であると考えられる。
図8は、画像形成装置100の制御部300のブロック図の一例である。制御部300は、主制御部310及び外部I/F311を有する。主制御部310は、CPU301と、ROM302、RAM303、NVRAM304、ASIC305、及び、FPGA(Field Programmable Gate Array)306を有する。CPU301はROM302に記憶されたプログラム3021を実行して、画像形成装置100の全体を制御する。ROM302にはこのプログラム3021の他、初期値や制御のためのパラメータなど固定データが格納されている。RAM303は、プログラムや画像データ等を一時的に格納する作業メモリであり、NVRAM304は、装置の電源が遮断されている間も設定条件などのデータを保持するための不揮発性メモリである。ASIC305は画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行なったり、各種のエンジンを制御する。FPGA306は、装置全体を制御するための入出力信号を処理する。
主制御部310は、この装置全体の制御を司るとともにテストパターンの形成、テストパターンの検出、着弾位置の調整(補正)などに関わる制御を司る。後述するように、本実施例では主にCPU301がROM302に記憶されたプログラム3021を実行してエッジ位置の検出を行うが、一部又は全てをFPGA306やASIC305など、LSIが行ってもよい。
外部I/F311は、ネットワークに接続された他の機器と通信するための通信装置、USB、IEEE1394、と接続するためのバスやブリッジであり、外部からのデータを主制御部310に送出する。また、外部I/F311は主制御部310が生成したデータを外部に出力する。外部I/F311には脱着可能な記憶媒体320が装着可能であり、プログラム3021は記憶媒体320に記憶された状態や、外部からの通信装置を介して配信される。
また、制御部300は、ヘッド駆動制御部312、主走査駆動部313、副走査駆動部314、給紙駆動部315、排紙駆動部316、及び、スキャナ制御部317を有する。ヘッド駆動制御部312は、記録ヘッド21〜24のそれぞれの吐出有無、吐出する場合の液滴吐出タイミング及び吐出量を制御する。ヘッド駆動制御部312は、記録ヘッド21〜24を駆動制御するためのヘッドデータ生成配列変換用ASICを有し(ヘッドドライバ)、印刷データ(ディザ処理などが施されたドットデータ)に基づき、液滴の有無と液滴の大きさを示す駆動信号を生成して、記録ヘッド21〜24に供給する。記録ヘッド21〜24はノズル毎にスイッチを有しており、駆動信号に基づきオン・オフすることで、記録ヘッド21〜23は印刷データにより指定されるシート材150の位置に指定されるサイズの液滴を着弾させる。なお、ヘッド駆動制御部312のヘッドドライバは記録ヘッド21〜24側に設けられてもよいし、ヘッド駆動制御部312と記録ヘッド21〜24が一体になっていてもよい。図示する構成は一例である。
主走査駆動部(モータドライバ)313は、キャリッジ5を移動走査する主走査モータ8を駆動する。主制御部310には、前述したキャリッジ位置を検出するエンコーダセンサ42が接続されており、主制御部310はこの出力信号に基づいてキャリッジ5の主走査方向の位置を検出する。そして、主走査駆動部313を介して主走査モータ8を駆動制御することでキャリッジ5を主走査方向に往復移動させる。
副走査駆動部(モータドライバ)314は紙送りするための副走査モータ132を駆動する。主制御部310には、副走査方向の移動量を検出するロータリエンコーダセンサ131からの出力信号(パルス)が入力され、主制御部310はこの出力信号に基づいて紙送り量を検出し、副走査駆動部314を介して副走査モータ132を駆動制御することで図示しない搬送ローラを介してシート材を紙送りする。
給紙駆動部315は給紙トレイからシート材を給紙する給紙モータ133を駆動する。排紙駆動部316は、印刷されたシート材150をプラテン上に排紙するローラを駆動する排紙モータ134を駆動する。なお、排紙駆動部316は、副走査駆動部314により代用してもよい。
スキャナ制御部317は、画像読取部135を制御する。画像読取部135は、原稿を光学的に読み取り画像データを生成する。
また、主制御部310には、テンキー、プリントスタートキーなどの各種キー及び各種表示器を含む操作/表示部136が接続されている。主制御部310は、操作/表示部136を介してユーザが操作したキー入力の受け付け、メニューの表示などを行う。
その他図示しないが、維持機構26を駆動する維持回復モータを駆動するための回復系駆動部、各種のソレノイド(SOL)類を駆動するソレノイド類駆動部(ドライバ)、電磁クラック類などを駆動するクラッチ駆動部、を有していてもよい。また、主制御部310には、その他の図示しない各種センサの検出信号も入力されるが図示を省略している。
主制御部310は、シート材上にテストパターンを形成する処理を行い、形成したテストパターンに対し、キャリッジ5に搭載した印字位置ずれセンサ30の発光素子を発光させる発光駆動制御を行う。そして、受光素子の出力信号を取得しテストパターンの反射光を電気的に読取り、この読取り結果から着弾位置ずれ量を検出し、更に着弾位置ずれ量に基づいて記録ヘッド21〜24の液滴吐出タイミングを着弾位置ずれがなくなるように補正する制御を行う。
〔着弾位置ずれの補正〕
図9は、印字位置ずれセンサ30がテストパターンのエッジ位置を検出するための構成を模式的に示す図の一例である。図9は、図5の記録ヘッド21と印字位置ずれセンサ30を右側面板4から見た図になっている。
印字位置ずれセンサ30は、主走査方向と直交する方向に並ぶ、発光素子402と受光素子403、406を有している。発光素子402と、受光素子403、406の配置は逆でもよい。発光素子402は、後述するスポット光をテストパターン400に投光して、受光素子403、406の一方はシート材150に反射した正反射光を受光し、他方はプラテン40からの反射光、その他の散乱光などの拡散反射光を受光する。発光素子402と受光素子403、406は筐体の内側に固定され、印字位置ずれセンサ30のプラテン40に対向する面は、レンズ405により外部から遮蔽されている。このように、印字位置ずれセンサ30はパッケージ化されており、単体で流通することができる。
印字位置ずれセンサ30内において、発光素子402、受光素子403及び受光素子406は、キャリッジ5の走査方向に対して直交する方向に配置している(副走査方向に並行に配置されている)。これにより、キャリッジ5の移動速度変動による検出結果への影響を低減することができる。
発光素子402には例えば、LEDを採用することができるが、可視光を投射可能な光源(例えば、レーザ、各種のランプ)であればよい。可視光とするのは、スポット光がテストパターンにより吸収されることを期待するためである。なお、発光素子402の波長は固定であるが、波長が異なる発光素子402を搭載した複数の印字位置ずれセンサ30を搭載することも可能である。
また、発光素子402が形成するスポット径は、高精度のレンズを使用せずに安価なレンズを使用するためにmmオーダーとなっている。このスポット径は、テストパターンのエッジの検出精度と関係するが、mmオーダーでも本実施例のエッジ位置の求め方であれば十分に高精度にエッジ位置を検出できる。ただし、スポット径をより小さくすることも可能である。
CPU301は、所定のタイミングになると着弾位置ずれ補正を開始する。このタイミングは、例えば、ユーザが操作/表示部136から着弾位置ずれ補正を指示したタイミング、CPU301がインク吐出前に発光素子402が発光しその時の反射光の強度が所定値以下であることから特定のシート材150であると判定したタイミング、最後に着弾位置ずれ補正を行った際の温度と湿度を記憶しておき温度又は湿度のいずれかが閾値以上ずれたと判定したタイミング、定期的(毎日、毎週、毎月等)なタイミング、等がある。
本実施例の着弾位置ずれ補正は、テストパターンを形成する前と形成した後の2段階の処理を有する。しかしながら、主な違いはテストパターンを形成するか否かであるので、ここではテストパターンを形成する場合を説明する。
CPU301は主走査駆動部313にキャリッジ5の往復移動と、ヘッド駆動制御部312に予め定められたテストパターンを印刷データとして液滴の吐出を指示する。主走査駆動部313は、シート材150に対して、キャリッジ5を主走査方向に往復移動させるとともに、ヘッド駆動制御部312は記録ヘッド21から液滴を吐出させて、少なくとも2本以上の独立したラインを含むテストパターンを形成する。
また、CPU301は、シート材150に形成したテストパターンを印字位置ずれセンサ30にて読取るための制御を行う。具体的には、CPU301によって発光制御手段511に印字位置ずれセンサ30の発光素子402を駆動するためのPWM値(主にデューティ)が設定され、発光制御手段511はPWM信号作成部511−1にPWM値に応じたPWM信号を作成させる。PWM信号作成部511−1が作成したPWM信号が平滑回路512で平滑化されて駆動回路513に与えられる。駆動回路513は発光素子402を発光駆動して、シート材150のテストパターンに対して発光素子402からスポット光が照射される。なお、発光制御手段511、平滑回路512、駆動回路513、光電変換回路521、ローパスフィルタ回路522、A/D変換回路523、及び、補正処理実行部526は主制御部310又は制御部300に搭載されている。共有メモリ525は例えばRAM303である。
シート材上のテストパターンに発光素子402からのスポット光が照射されることで、テストパターンから反射される反射光が受光素子403、406に入射する。受光素子403、406は反射光の強度信号を光電変換回路521に出力する。光電変換回路521は後述するように受光素子403、406の倍率レジスタを切り替えることが可能になっている。倍率レジスタは例えば4〜16bitで、設定された値に応じ受光素子403、406の出力電圧を大きくする。例えば、4bitの場合"0001"が常態であり、"0010"に設定されると出力電圧が2倍になり、"0011"に設定されると出力電圧が3倍になる。または、"0010"に設定されると出力電圧が1.5倍に、"0011"に設定されると出力電圧が2倍になるなど、任意の倍率を設定してもよい。このように倍率を大きくすることで受光素子403,406の感度を大きくすることができる。
具体的には、光電変換回路521は、強度信号を光電変換して、この光電変換信号(センサ出力電圧)をローパスフィルタ回路522に出力する。ローパスフィルタ回路522は高周波のノイズ分を除去した後、A/D変換回路523に光電変換信号を出力する。A/D変換回路523は、光電変換信号をA/D変換し、信号処理回路(FPGA)306に出力する。信号処理回路(FPGA)306は、A/D変換された出力電圧のデジタル値である出力電圧データを共有メモリ525に格納する。
補正処理実行部526は共有メモリ525に記憶された出力電圧データを読み出し、着弾位置ずれ補正を行い、ヘッド駆動制御部312に設定する。すなわち、補正処理実行部526は、テストパターンのエッジ位置を検出して、2本のライン間の適正距離と比較することで、着弾位置ずれ量を算出する。補正処理実行部526は、CPU301がプログラムを実行すること又はIC等で実現される。
補正処理実行部526は着弾位置ずれがなくなるように記録ヘッド21を駆動するときの液滴吐出タイミングの補正量を算出して、この算出した液滴吐出タイミング補正量をヘッド駆動制御部312に設定する。後述するセンサのキャリブレーションも補正処理実行部526で行われる。これにより、ヘッド駆動制御部312は、記録ヘッド21を駆動する際に、補正量に基づいて液滴吐出タイミングを補正した上で記録ヘッド21を駆動するので、液滴の着弾位置ずれを低減することができる。
図10は、補正処理実行部526の機能ブロック図の一例である。補正処理実行部526は、印字前前処理部611、印字後前処理部612、同期処理部613、パターン非依存分除外処理部614、振幅補正処理部615及び吐出タイミング補正部616を有する。また、キャリブレーション部620と補正判断部621を有する。印字前前処理部611は、テストパターンが形成される前の出力電圧データに前処理を施し、印字後前処理部612は、テストパターンが形成された後の出力電圧データに前処理を施す。同期処理部613は、テストパターンの形成前と形成後の出力電圧データを同期させる(位置を合わせる)。パターン非依存分除外処理部614は、出力電圧データからVpを減算する。振幅補正処理部615は、振幅補正処理を行うことでエッジ位置を演算するための演算対象データzを生成する。吐出タイミング補正部616は、テストパターンのラインセンターから求めた着弾位置ずれ量に基づき液滴吐出タイミングを補正する。なおこれらの処理の詳細は後述する。
〔スポット光の位置とエッジ位置〕
続いて、図11を用いてスポット光とエッジ位置の関係について説明する。
図11は、スポット光とテストパターンの一例を示す図である。スポット光はテストパターンを構成する複数のライン(図では1本)を一定速度(等速)で横切るように移動する(以下、テストパターンとラインを厳密には区別せずに説明する。)。横切る際の速度は可変でもよいが、横断中は等速である。用紙などのシート材は紙送りによりラインの長手方向に移動しているため、スポット光はラインを斜めに横切るように移動するが、シート材が停止してもエッジ位置の特定方法は同じである。一般的な波長のスポット光とシート材ではテストパターンの重複面積が大きいほど、スポット光の反射光が低下するとしてよい。
なお、図11ではスポット径d = テストパターンのライン幅Lとする。実際にはスポット光は若干の楕円になるが、テストパターンに並行に長軸を持つのでスポット光の形状はエッジ位置の精度にほとんど影響しない。
図12は、本実施例のエッジ位置の特定の概略を説明する図の一例である。図12(a)の数字I〜Vは時刻の経過を表し、下のスポット光ほど時間経過が長い。
時刻I:スポット光とテストパターンは重複していない。
時刻II:スポット光の半分がテストパターンと重畳している。この瞬間、反射光の減少率が最も大きくなる(重畳している面積が単位時間に最も大きく正に変化する)。
時刻III:スポット光の全体がテストパターンと重畳している。この瞬間、反射光の強度が最も小さくなる。
時刻IV:スポット光の半分がテストパターンと重畳している。この瞬間、反射光の増加率が最も大きくなる(重畳している面積が単位時間に最も大きく負に変化する)。
スポット光の重心がテストパターンのラインのエッジ位置と一致するのは、時刻II及びIVである。したがって、スポット光とラインとが時刻II及びIVの関係にあることを反射光から検出できれば、エッジ位置を精度よく特定できる。
図12(b)は受光素子の出力電圧の一例を、図12(c)は吸収面積(スポット光とテストパターンの重畳面積)の一例を、図12(d)は図12(c)の吸収面積を微分した吸収面積の増加率の一例を、それぞれ示す。なお、図12(d)は、図12(b)の出力波形を微分しても同等の情報が得られる。また、吸収面積は例えば出力電圧から算出されるが、絶対値である必要はないので、図12(c)の吸収面積は所定値から図12(b)の出力電圧を減算することで吸収面積と同様の波形が得られる。
上述したように、時刻IIにおいて反射光の減少率が最も大きくなり(重畳している面積が単位時間に最も大きく正に変化する)、時刻IVにおいて反射光の増加率が最も大きくなる(重畳している面積が単位時間に最も大きく負に変化する)。そして、図12(d)に示すように、増加率が増加傾向から減少傾向に変化する点は、時刻IIと一致しており、増加率が減少傾向から増加傾向に変化する点は、時刻IVと一致している。
増加傾向から減少傾向又はその逆に変化する点は、平面上の曲線において曲がる方向が変わる点、すなわち変曲点である。以上から、出力信号が変曲点を示せば、スポット光がテストパターンのエッジ位置と一致していることになる。したがって、変曲点が精度よく検出されれば、エッジ位置も精度よく特定できる。
なお、図12ではスポット径d = テストパターンのライン幅Lとしたが、「スポット径d > テストパターンのライン幅L」 又は、「スポット径d < テストパターンのライン幅L」でも、エッジ位置は検出可能である。
〔エッジ位置の特定〕
図13は、エッジ位置(ラインセンター)の特定方法を説明する図の一例である。図13(a)は、出力電圧の概略図を、図13(b)は出力電圧の拡大図をそれぞれ示す。変曲点のおよその値は、補正処理実行部526又は開発者が実験的に求めることができる。上述したように、例えば、出力電圧や吸収面積を微分して傾きがゼロに最も近い位置が変曲点となる。
この変曲点が含まれるように、出力電圧の上限閾値Vruと下限閾値Vrdが予め定められている。後述するように、CPU301はテストパターンのない領域に対し出力電圧がほぼ同じ一定値(後述する4〔V〕)になるように発光素子402の出力と受光素子403の感度をキャリブレーションする。振幅補正処理により、出力電圧の極大値はほぼ同じ一定値にすることができるので、出力電圧が不安定でも上限閾値Vruと下限閾値Vrdの間に変曲点が含まれている。
吐出タイミング補正部616は、出力電圧の立下り部分について、矢示Q1方向に探索して、出力電圧が下限閾値Vrd以下になる点を点P2として記憶する。次に、点P2より矢示Q2方向に探索して、出力電圧が上限閾値Vruを超える点を点P1として記憶する。
そして、点P1と点P2の間の複数の出力電圧データを用いて回帰直線L1を算出し、回帰直線L1と上下閾値の中間値Vrcとの交点を算出し交点C1とする。
同様にして、吐出タイミング補正部616は、出力電圧の立上がり部分について、矢示Q3方向に探索して、出力電圧が下限閾値Vru以上になる点を点P4として記憶する。次に、点P4より矢示Q4方向に探索して、出力電圧が上限閾値Vrd以下になる点を点P3として記憶する。
そして、点P3と点P4の間の複数の出力電圧データを用いて回帰直線L2を算出し、回帰直線L2と上下閾値の中間値Vrcとの交点を算出し交点C2とする。吐出タイミング補正部616は交点C1と交点C2を二本のラインのエッジ位置に特定する。上下閾値の決定プロセスによれば、この交点C1とC2はほぼ変曲点と一致するとしてよい。
交点C1と交点C2が二本のラインのエッジ位置なので、交点C1とC2の中央がラインセンタである。
この後、吐出タイミング補正部616は、複数のラインのラインセンタを求め、テストパターンの2本のライン間の理想的な距離と、ラインセンタ間の距離との差分を算出する。この差分は、理想的なラインの位置に対する実際のラインの位置のずれなので、着弾位置ずれ量になる。吐出タイミング補正部616は、算出した着弾位置ずれ量に基づいて、記録ヘッドから液滴を吐出させるタイミング(液滴吐出タイミング)を補正する補正値を算出し、補正値をヘッド駆動制御部に設定する。これにより、ヘッド駆動制御部は補正された液滴吐出タイミングで記録ヘッドを駆動するので、着弾位置ずれが低減することになる。
〔精度低下要因〕
このように、上限閾値と下限閾値の間の出力電圧データを用いてエッジを検出する場合、上限閾値と下限閾値の間に少なくとも変曲点が含まれていなければ、エッジを検出できない。上限閾値と下限閾値(2つのスレッシュホールド)が形成する幅を、以下、「スレッシュ領域」という。スレッシュ領域は出力電圧を単位とするが、出力電圧に対応する吸収面積でも定義できる。
図14は、吸収面積と吸収面積の増加率の一例をそれぞれ示す図である。図14のAのスレッシュ領域に変曲点があれば、図12、13で説明したように、吐出タイミング補正部616はエッジ位置を精度よく検出することができる。
これに対し、図14のBのスレッシュ領域に変曲点がある場合、Aのスレッシュ領域から回帰直線を求めても、吐出タイミング補正部616は正確なエッジ位置を検出することはできない。また、変曲点がBのスレッシュ領域にあることが分かっていれば、スレッシュ領域をAからBの位置に移動して吐出タイミング補正部616が回帰直線を求めることもできるが、変曲点の位置が大きくずれることは、出力電圧や吸収面積のカーブが変形している可能性がある。例えば、波形の振幅がばらつくおそれがあり、カーブの傾きが大きくなったスレッシュ領域から、吐出タイミング補正部616が回帰直線を求めると、交点C1、C2も大きくずれる可能性がある。このことは、図14の下図で、Aのスレッシュ領域では頂点付近を含む位置の幅を十分に狭い範囲で推定できるのに対し、Bのスレッシュ領域では変曲点(図14ではスレッシュ領域B内にはないが)付近を含む位置の幅を狭い範囲で推定しにくいことによって示されている。
したがって、出力電圧の振幅が、変曲点がスレッシュ領域Aに入らないほどに変動した場合、スレッシュ領域Aからエッジ位置を特定したり、変曲点そのものを求めてスレッシュ領域を移動してエッジ位置を決定することは好適ではないことがわかる。
そこで、本実施例の補正処理実行部526は、出力電圧の振幅を略一定に補正することで、変曲点がスレッシュ領域に入るようにして、エッジ位置を精度よく検出する。
図15(a)は振幅が不安定な出力電圧の一例を、図15(b)は振幅の補正後の出力電圧の一例をそれぞれ示す。図15(a)のような出力電圧は一般には得られないが、印字位置ずれセンサ30がトレーシングペーパーのように透過率の高いシート材150に形成されたテストパターンを読み取ると、振幅がバラつくことが知られている。図示するように振幅が不安定になることで、変曲点がスレッシュ領域から外れてしまう。元のスレッシュ領域のまま、補正処理実行部526が交点C1,C2を求めると、変曲点が含まれない出力電圧から交点C1,C2を求めることになるので、エッジ位置は正確でないことになる。スレッシュ領域が変曲点を含むようにスレッシュ領域を移動させると、移動する前の交点C1,C2の求め方でエッジ位置を精度よく決定できるという保証がない。
これに対し、図15(b)に示すように、振幅の極大値を揃えることで、変曲点をスレッシュ領域に含ませること、及び、スレッシュ領域の中心付近に集中させることが可能になる。これにより、図14のAのスレッシュ領域と同様、吐出タイミング補正部616は回帰直線を求めるという簡単な近似で、精度よくエッジ位置を検出することができる。
なお、本実施例ではトレーシングペーパーを例に説明するが、透過率の高いシート材150であれば同様の課題が生じる。例えば、トレーシングペーパー以外の普通紙でも十分に紙が薄い場合には本実施例のエッジ位置の検出方法が有効である。したがって、本実施例の液滴吐出タイミングの補正処理は特定の材質や種類、厚みを有するシート材150に限定されない。また、厚みが十分にある普通紙に適用することもできる。
〔ライン方式の画像形成装置の場合〕
本実施例では、図4,5のシリアル方式の画像形成装置100を例にして説明したが、ライン方式の画像形成装置100においても同様の方法で着弾位置ずれ量を補正できる。ライン方式の画像形成装置100について簡単に説明する。
図16は、ライン方式の画像形成装置100のヘッドの配置とテストパターンを模式的に説明する図の一例である。ヘッド固定ブラケット160はシート材搬送方向と直交する主走査方向の端から端まで掛け渡されるように固定されている。ヘッド固定ブラケット160には、上流側からKCMYのインクの記録ヘッド180がそれぞれ主走査方向の全域に配置されている。各色の記録ヘッド180は端部が重複するように千鳥状に配置されている。こうすることで、記録ヘッド180の端部でも十分な解像度が得られる液滴が吐出されるので、主走査方向の全域に1つの記録ヘッド180を配置する必要がなくコスト増を抑制できる。なお、各色毎に主走査方向の全域に1つの記録ヘッド180を配置してもよいし、各色の記録ヘッド180の主走査方向の重複領域をより長くしてもよい。
ヘッド固定ブラケット160よりも下流にはセンサ固定ブラケット170が、シート材搬送方向と直交する主走査方向の端から端まで掛け渡されるように固定されている。センサ固定ブラケット170には、印字位置ずれセンサ30がヘッドの数だけ配置されている。すなわち、1つの印字位置ずれセンサ30は、1つの記録ヘッド180と、主走査方向に少なくとも一部が重複するように配置されている。また、1つの印字位置ずれセンサ30は、1対の発光素子402と受光素子403を有する。発光素子402と受光素子403は、主走査方向にほぼ並行に並列配置されている。
このような形態の画像形成装置100は、テストパターンを構成する各ラインを、ラインの長手方向が主走査方向と並行になるように形成する。Kを基準に他の色の液滴の着弾位置ずれを補正する場合、画像形成装置100は、KのラインとMのライン、KのラインとCのライン、KのラインとYのラインを形成する。そして、シリアル方式の画像形成装置100と同様に、CMYKのテストパターンのエッジ位置を検出し、その位置ずれ量から液滴吐出タイミングを補正する。
以上のように、ライン方式の画像形成装置100においても、適切に印字位置ずれセンサ30を配置することで着弾位置ずれを補正できる。
〔信号補正〕
以下、本実施例の出力電圧の信号補正について説明する。
図17(a)は、補正前の受光素子の出力電圧の一例を、図17(b)は信号補正された出力電圧の一例をそれぞれ示す。
図17(a)はトレーシングペーパーのような透過率の高いシート材150に印字されたテストパターンを受光素子が読み取った場合の出力電圧の波形である。用紙自体の反射光の強度が変動するため、図17(a)のように波形の極大値(地肌読み取り部分)及び極小値(パターン読み取り部分)が不揃いで変動が大きい。
図17(b)は、パターン非依存分除外処理及び振幅補正処理後の出力電圧の波形の一例である。本実施例の信号補正により、テストパターンに依存しない受光分の電圧が排除され、また、極大値及び極小値のバラツキが低減された、安定した出力データが得られる。このため、以降の着弾位置ずれ量を高精度に算出し、着弾位置ずれを高精度に補正することができる。
本実施例の信号補正処理は、
・パターン非依存分除外処理
・振幅補正処理
の2つの補正を有している。
また、信号補正するために、前処理が必要とされる。よって、処理手順は以下のようになる。
(1)前処理
(2)信号補正
(2-1)パターン非依存分除外処理、(2-2)振幅補正処理
<前処理>
以下、前処理について説明する。前処理は前処理Aと前処理Bに分けることができる。前処理Aは、テストパターン形成前の白紙状態(バックグラウンド)の出力電圧データに対する以下の処理により構成される。
・前処理A
(i) n回スキャン
(ii) 同期処理
(iii) 平均化
(iv) フィルタ処理
前処理Bは、テストパターン形成後の出力電圧データに対する以下の処理により構成される。
・前処理B
(i) n回スキャン
(ii) 同期処理
(iii) 平均化
<前処理A>
・前処理A-(i)
図18は、A-(i)のn回スキャンの測定結果の一例を示す図である。n回スキャンに先立ち、n回スキャン部はシート材(ex、普通紙、トレーシングペーパー)に対するセンサキャリブレーションを行う。n回スキャン部は、受光素子が検出し最終的にA/D変換回路523が変換した反射光の出力電圧が、ある一定値になるようにCPU301に要求する。CPU301は、出力電圧がある範囲に入るようにフィードバック制御する。例えば、出力電圧が4.4〔V〕より大きければ発光制御手段511の発光量を低減し、出力電圧が4.0〔V〕未満であれば発光制御手段511の発光量を増大する。図18(a)(b)に示すように、センサキャリブレーションにより、出力電圧は4.0〜4.4〔V〕の範囲に入るようになる。なお、目標値を4.0〜4.4Vに設定したPI制御やPID制御によりセンサキャリブレーションしてもよい。
この出力電圧は、上記のVsg2(テストパターンが形成されていない領域の出力電圧)である。n回スキャン部は図18(a)(b)のような出力電圧データをn個取得する。
・前処理A-(ii)
図19はA-(ii)の同期処理を説明する図の一例である。平均化部はn回スキャン部が取得したn個の出力電圧データの平均を算出する。出力電圧データはスポット光がシート材150以外を走査しても検出されるが、必要なのはシート材150から得られた出力電圧のみである。このため、同期化部は、n個の出力電圧データの始まりをシート材150の紙端に揃える。
n回の出力電圧データを紙端から始めるため、同期化部は出力電圧データが閾値を最初に越えたところを、シート材150の紙端として検出する。平均化されるための出力電圧データは、閾値を超えた以降のデータである(閾値を超えた出力電圧データを先頭1個目のデータとして扱う)。閾値はセンサキャリブレーションの目標値を4.0〔V〕とした場合、それよりもやや小さい3.5〜3.9〔V〕程度である。
このような同期方法の他、エンコーダセンサ42が検出した主走査方向の位置情報に出力電圧データを対応づけて記憶しておき、位置情報を一致させてn個の出力電圧データの同期を取ってもよい。
・前処理A-(iii)
次に、n個の出力電圧データはシート材150の紙端を走査方向の基準位置(位置がゼロ)として、位置毎にn個の出力電圧データを有する。この位置は、エンコーダセンサが検出するキャリッジ5の位置であるが、スポット光の重心位置と1対1に対応するので、以下、スポット光の重心位置として説明する。すなわち、平均化部は重心位置毎にn個の出力電圧データの平均を算出する。
・前処理A-(iv)
図20は、フィルタ処理を説明する図の一例である。フィルタ処理部は、平均化部が平均した重心位置毎の出力電圧データの平均値をフィルタ処理する。具体的には、着目している出力電圧データの前後m個(着目しているデータを含めm個とする)のデータを抽出して、平均を算出する。これにより、測定ノイズが低減され、同期処理で同期しきれなかった出力電圧データのズレを低減することができる。
図20では、実線の波形がフィルタ処理前の出力電圧データであり、点線の波形がフィルタ処理後の出力電圧データである。フィルタ処理前の出力電圧データはA/D変換回路523の分解能の影響を受け階段状の変動を示すが、フィルタ処理によりなだらかになることがわかる。
<前処理B>
・前処理B-(i)
図21は、B-(i)のn回スキャンを説明する図の一例である。図21では、A-(i)のn回スキャンが行われたシート材150にテストパターンが形成されている。図21(b)はテストパターンが形成されたシート材150からの反射光を受光素子が受光した際の出力電圧データの波形を示す。n回スキャン部はこのようなデータをn回取得する。
・前処理B-(ii)
図22はB-(ii)の同期処理を説明する図の一例である。上段は同期前の出力電圧データを、下段は同期後の出力電圧データをそれぞれ模式的に示す。テストデータの形成前と異なりテストデータの形成後は、n回の出力電圧データの極大値同士、及び、極小値同士を一致させることで、エッジ位置を揃えることができる。図21のような波形データの極大値同士、及び、極小値同士を一致させる(完全に一致させることは困難であるが)には、いくつか方法がある。
比較的簡単な方法は、A−(ii)と同様に、n個の出力電圧データの始まりをシート材150の紙端に揃えることである。テストパターンが紙端に対し同じ位置に形成されていれば、複数の出力電圧データの極大値及び極小値も同じ位置に揃えることができる。
またA−(ii)と同様に、エンコーダセンサ42が検出した主走査方向の位置情報に出力電圧データを対応づけて記憶しておき、位置情報を一致させてn個の出力電圧データの同期を取ってもよい。
・前処理B−(iii)
平均化部は同期化したn個の出力電圧データの平均を算出する。n個の出力電圧データは、位置毎にn個の出力電圧データが存在するので、平均化部は重心位置毎にn個の出力電圧データの平均を算出する。
<信号補正処理>
信号補正の前に同期処理部613が同期処理を行う。同期処理部613は、A-(i)〜(iv)の前処理が施されたテストパターン印字前の出力電圧データと、B-(i)〜(iii)の前処理が施されたテストパターン印字後の出力電圧データの紙端を揃える。
揃え方はA-(ii)と同様に、閾値を最初に越えた出力電圧データを先頭1個目のデータとすることで行う。以下、説明のため、テストパターン印字前の出力電圧データを白紙測定データVsg2、テストパターン印字後の出力電圧データをパターン測定データVsg1という。
以下、信号補正処理について説明する。
(2-1)非シート反射除外処理
非シート反射除外処理は、出力電圧Vsgからシート以外の反射分を低減する処理を行う。具体的には、VsgからVpminを減じる。これにより、シート材150以外に起因する出力電圧を排除することができる。
図23は、VsgとVpminを説明する図の一例である。測定対象に関係なく測定される一定の反射光を非シート反射と呼ぶことにする。非シート反射には、空中からの散乱光、プラテン40からの反射光などが含まれる。このためテストパターンの形成後において、出力電圧の極小値はインクにより吸収されない非シート反射によるものとみなせるので、本実施例ではパターン読み取り時の最低電圧Vpminを非シート反射による出力電圧とする。描画密度の変更により、Vpminはインク色が異なってもほぼ同じにすることができる。
したがって、パターン測定データVsg1及び白紙測定データVsg2からそれぞれVpminを減じれば、インクから反射する以外の出力電圧を除外できる。これにより、受光素子がテストパターンを読み取った際の波形出力の極小値のばらつきを低減するので、変曲点の位置もスレッシュ領域の中央付近に集めやすくなる。
このため、パターン非依存分除外処理部614は、パターン測定データを順番に検索して極小値を全て取り出す。具体的には、例えば、紙端内でパターン測定データがある閾値未満になると、より小さいデータが検出される毎に置き換えていき、最後のデータを所定値以上上回るデータが得られたら、最後に記憶したデータをVpminとする。これを図の極小値毎に繰り返す。なお、必ずしも最も小さい極小値としなくてもよく、例えば、全ての極小値の平均、中央値、最も大きい極小値をVpminとすることもできる。また、実験的にインク色ごとの各色テストパターン618を定めた際にVpminも定めておくことができる。ただし、Vpminは必ずVsg1及びVsg2よりも小さな値になる。
パターン非依存分除外処理部614は、以下を算出する。
x´=Vsg1−Vpmin
y´=Vsg2−Vpmin
図24(a)はパターン測定データの出力波形の一例を、図24(b)はパターン測定データからVpminを減じた出力波形の一例を、それぞれ示す。図24(a)と(b)を比較すると分かるように、非シート反射除外処理により約1〔V〕ほど全体的にパターン測定データが小さくなっていることが分かる。
図24(c)は白紙測定データの出力波形の一例を、図24(d)は白紙測定データからVpminを減じた出力波形の一例を、それぞれ示す。図24(c)と(d)を比較すると分かるように、非シート反射除外処理により約1〔V〕ほど全体的に白紙測定データが小さくなっていることが分かる。
(2-2)振幅補正処理
同期処理によりx´とy´は同じ走査位置の出力電圧データになるので、スポット光が、テストパターンがない場所を走査するとx´とy´が等しくなり、テストパターンがある場所を走査するとx´が略ゼロとなる。これは、x´が、ある位置においてy´を基準(最大)としてテストパターンにより吸収しきれずに検出された反射光による出力電圧であることを意味する。すなわち、シート材の透過率などがもたらす変動が位置毎に異なっても、変動が出力電圧を大きくする位置(y´が大きい位置)ではx´も大きくなり、変動が出力電圧を小さくする位置(y´が小さい位置)ではx´も小さくなる。
このことは、換言すると、x´に含まれる位置に起因する変動は、「x´/y´」という比例補正により適切に補正可能であることを示す。
図25は、x´とy´から得られる出力電圧zを模式的に説明する図の一例である。図25(a)ではx´とy´を1つに重ねて表示しており、図25(b)では出力電圧zと固定値を表示している。x´/y´は、ある位置の変動を含んだx´がy´を基準にした場合にどのくらいの比率で含まれるかを表すので、振幅として適切な固定値を定めておけば、「固定値×x´/y´」により振幅が一定の出力電圧データを取得することができる。この出力電圧をzとすると、以上から、振幅補正処理後の出力電圧zは、
z=固定値×(x´/y´)
で表すことができる。
出力電圧zは、シート材の位置により生じる変動が除去され、テストパターン部で極小に白地で極大になる振幅が一定の出力電圧となる。
以上の考え方に基づき、振幅補正処理部615は、「固定値×(x´/y´)」の演算を行う。x´とy´はすでに求められており、固定値はセンサキャリブレーションにより得られた出力電圧の最大値(例えば4〔V〕)からVpminを減じた値である(Vpminを減じるのはx´とy´もVpminが減じられているため)。
以上から、振幅補正処理部615は図25(b)のような振幅が一定の出力電圧zを得ることができる。この後、吐出タイミング補正部616は出力電圧zから上述したように交点C1、C2をエッジ位置に決定する。非シート反射除外処理と振幅補正処理により、スレッシュ領域の中央付近に変曲点を集中させることができる。
なお、固定値は、極大値と相関するVsg2の平均値や中央値からVpminを減じた値でもよい。また、固定値がいくつでも出力電圧の振幅は一定になるので、スレッシュ領域を調整することを前提に変更することができる。
〔動作手順〕
図26は、補正処理実行部526が信号補正する手順の一例を示すフローチャート図である。
まず、CPU301が、着弾位置ずれ補正を開始するよう主制御部310に指示する。この指示により、主制御部310は副走査駆動部314を介して副走査モータ132を駆動しシート材150を記録ヘッド21の真下まで搬送させる(S1)。
次に、主制御部310は主走査駆動部313を介して主走査モータ8を駆動して、キャリッジ5をシート材150上に移動し、シート材150上の特定の箇所にて発光素子と受光素子のキャリブレーションを実施する(S2)。本実施例ではこのステップS2で得られるキャリブレーション情報によって、信号補正処理が必要な紙種か否かを判定する。詳細は後述する。
次に、印字前前処理部611のn回スキャン部は、キャリッジ5をホームポジションまで移動し、テストパターン形成前のn回スキャンを行い、n個の出力電圧データを共有メモリ525に記憶する(S3a)。
図27(a)はS3の処理を説明するフローチャート図の一例である。まず、CPU301が発光素子を点灯させる(S31)。
次に、光電変換回路521等が出力電圧データの取り込みを開始する(S32)。取り込みを開始したら、主走査駆動部313は主走査モータ8によりキャリッジ5を移動させていく(S33)。つまり、キャリッジ5が移動しながら、光電変換回路521等が出力電圧データを取り込む。データのサンプリングは例えばは20kHz(50μs間隔)である。
キャリッジ5が画像形成装置の端部に到達すると、光電変換回路521等は出力電圧データの取り込みを終了する(S34)。主制御部310は一連の出力電圧データを共有メモリ525に蓄積する。主制御部310はキャリッジ5をホームポジションで停止させる(S35)。
図26に戻り、CPU301は所定の回数、出力電圧データの読み取りをn回完了したか否か確認し、完了している場合は次のS5の処理に進み、完了していない場合はS3の出力電圧データの読み取り処理を再度行う(S4)。
次に、印字前前処理部611は共有メモリ525に蓄積された所定の回数読み取ったテストパターン形成前の出力電圧データを読み出して前処理を実行し、そのデータをRAM303に保存する(S5)。S5の前処理の内容は図27(b)に示されるがすでに説明したので省略する。
次に、主制御部310は、シート材150の副走査位置はそのままで紙送りせずに、主走査駆動部313が主走査モータ8を介してキャリッジ5を移動させると共に、ヘッド駆動制御部312が各色テストパターン618を用いて記録ヘッド21〜24を駆動して着弾位置ずれ調整用のテストパターンを形成する(S6)。
次に、印字後前処理部612のn回スキャン部は、キャリッジ5をホームポジションまで移動し、テストパターン形成後のn回スキャンを行い、n個の出力電圧データを共有メモリ525に記憶する(S3b)。
CPU301は所定の回数、出力電圧データの読み取りをn回完了したか否か確認し、完了している場合は次のS8の処理に進み、完了していない場合はS3のパターンデータ読み取り処理を再度行う(S7)。
次に、印字後前処理部612は共有メモリ525に蓄積された所定の回数読み取った出力電圧データを読み出して前処理を実施し、そのデータをRAM303に保存する(S8)。S8の前処理の内容は図27(c)に示されるがすでに説明したので省略する。
次に、同期処理部613は前処理が施された白紙測定データとパターン測定データをRAM303より読み出して、同期化処理によって位置あわせを行う(S9)。
次に、パターン非依存分除外処理部614は、パターン測定データの極小値からVpminを求め、白紙測定データとパターン測定データからそれぞれVpminを減算する(S10)。
次に、振幅補正処理部615は、式「z=固定値×(x´/y´)」を用いて振幅補正処理を行い出力電圧zを生成する(S11)。これにより、変曲点がスレッシュ領域内に揃った出力電圧データが得られた。
吐出タイミング補正部616は、出力電圧zによりエッジ位置(ラインセンター)を検出し、液滴の着弾位置ずれを補正する(S12)。すなわち、吐出タイミング補正部616は各ライン間の距離を適正距離と比較して着弾位置ずれ量を算出し、着弾位置ずれがなくなるように液滴吐出タイミングの補正量を算出し、ヘッド駆動制御部312に設定する。
〔センサのキャリブレーションと信号補正処理の有無の判定〕
図28は、図26のステップS2において実行されるキャリブレーション処理の手順を示すフローチャート図の一例である。キャリブレーション部620はキャリッジ5を移動させて(S110)、シート材上に移動し記録媒体上の特定の箇所にて、キャリッジ5に搭載されている印字位置ずれセンサ30で受光素子403,406をキャリブレーションする(S120)。キャリブレーションとは、フォトトランジスタ(Ptr)で検知する無地(白紙)表面の電位(つまりセンサ出力値)が、目標値4V±0.2Vの出力電圧範囲内になるようLED等のセンサ光源の光量を調整しPWM値を決定することである。PWM値はデューティを指示するものであるが、周期や周波数を指示してもよい。なお、受光素子403が拡散反射光を、受光素子406が正反射光を受光するとする。
ここで特定の箇所とは、紙上の定点の1箇所でも、シート材と印字位置ずれセンサ30が相対移動して取得できる複数箇所でもよい。複数箇所の場合は、その平均値を元に光量を調整する。なお、A4幅の中心に近い所定の位置を特定の箇所に設定することで、さまざまな形状のシート材に対応したPWM値を得ることができる。
目標値の調整は、例えばPI制御を用いるなどしてPWMの最適値(以下、PWM最適値という)を目指す(S130)。キャリブレーション部620は求められたPWM最適値で発光素子402(LED)を発光させ、受光素子403で反射光を受光する。ここでは受光する反射光を拡散反射光とする。この拡散反射光の出力電圧が目標値4V±0.2Vに収束しない場合は、目標値との差を低減するように再び最適値を目指す(フィードバック制御する)。
キャリブレーション部620は、これを繰り返す「ループ動作」をすることにより、目標値へ収束させる(S140〜S160)。このようにして各紙種において出力が4V±0.2Vになるように調整する。すなわち、再調整回数が10回を超えるまで最適値を目指すようにPWM値を調整する。
しかし、このループ動作を繰り返しても収束しない場合がある。それは普通紙や再生紙、光沢紙などと表面性が大きく異なる、トレーシングペーパーやマットフィルム紙、OHPシートを用いてキャリブレーションする場合などである。これらの紙種は拡散反射光量が大きく低下する。その理由としてトレーシングペーパーやマットフィルム紙は透過率が高いため、またOHPシートは鏡面反射率(正反射率)が高い(拡散しない)ためである。
よってこれらの紙種でも拡散反射光で目標値に調整できるように以下のように処理する。ループを10回繰り返した場合(S140のYes)、キャリブレーション部620はPWM値が飽和したか否かを判定する(S170)。飽和とは一定値に達してそれ以上大きくならないことをいう。PWM値が飽和していることは、拡散反射光量が大きく低下していることを表す。
飽和している場合(S170のNo)、光電変換回路521の出力の倍率(感度)を上げる「倍率上昇動作」を行うことで、拡散反射光出力を増やすようにする。キャリブレーション部620はすでに倍率を上昇させたか否かを判定し(S180)、倍率を上昇させていない場合にだけ(S180のNo)、「倍率上昇動作」を行う(S190)。「倍率上昇動作」を行うことによりトレーシングペーパーやマットフィルム紙などの透過率の高い記録媒体でも目標値4V±0.2Vの出力を得ることができるようになる(同じPWM値でも大きな出力電圧データが得られる)。
ステップS170でPWM値が飽和してない場合(S170のYes)、キャリブレーション部620は拡散反射光で目標値4V±0.2Vの出力が得られたか否かを判定する(S200)。
目標値4V±0.2Vの出力が得られた場合(S200のYes)、キャリブレーション部620は調整により得られたPWM値を保存して終了する(S210)。ステップS210では以下のキャリブレーション情報を例えば共有メモリ525に保存する。
(i)PWM設定値、(ii)倍率値、(iii)拡散反射センサの出力値、(iv)正反射センサの出力値
しかしOHPシートなどの鏡面反射率の高い記録媒体の場合は、倍率上昇動作をしても拡散反射出力はほとんど増えない。このことに対応するため、PWM最適値を目指すループ動作を10回繰り返し、S190で倍率上昇動作を実施してもPWM値が飽和せず、出力が4V±0.2Vにならない場合(S200のNo)、キャリブレーション部620はキャリブレーション対象が鏡面反射率の高い記録媒体と推定し、正反射光受光に切り替える「切替え動作」を実施する(S230)。つまり、再調整回数は10回より大きいが30回は超えないのでステップS220でNoと判定され、S120,130,140,170,180,を経由してS230の正反射光の受光への切り替えが行われる。
鏡面反射率が高いシート材であると推定されたが、受光素子406(正反射光)の出力値が所定値以下の場合には(S240のNo)、LED(発光素子402)が故障していると見なし故障処理を行う(S250)。ただし、自動での位置ズレ調整はできないが、手動での位置ズレ調整モードも搭載している場合、ユーザが手動で位置ずれ調整可能なので、ログだけを記録する。
受光素子406(正反射光)の出力値が所定値より大きい場合には(S240のYes)、シート材150が、鏡面反射率が高いOHPシートや一部のフィルムであると確定して、補正判断部621は液滴の位置ずれ調整を行わないと判断する。このためキャリブレーション失敗として終了する(S260)。ただし、鏡面反射の高い用紙でも位置ずれ調整が可能な場合もある。図28では対応していないが、鏡面反射の高い用紙でも、所定値以上の出力が出ている場合には記録値を保存してもよい。
また、図28では拡散反射光での調整を最初に行い、調整しきれない場合は正反射光に切り替えたが、この切替え順序は逆でもよく、まず正反射光で調整を最初に行い、拡散反射光に切り替える仕組みでもよい。以上のようにして、センサキャリブレーション動作を行うことができる。
補正判断部621は、各紙種によってキャリブレーションフローが異なることを利用して、信号補正処理の有無や吐出タイミングの補正の有無を判断する。
図29はキャリブレーションの処理結果、紙種、及び、信号補正処理の有無等の関係を示す図の一例である。これから吐出タイミングの補正を行うシート材は以下の3つのいずれかに分類される。
(i)普通紙や再生紙、光沢紙など信号補正処理を必要としないシート材
(ii)トレーシングペーパーやマットフィルム紙など信号補正処理を必要とするシート材
(iii)OHPやフィルムのように 吐出タイミングの補正そのものが不要なシート材
図28にて説明したように、キャリブレーション情報が保存された場合、拡散反射光で目標値4V±0.2Vに収束した場合である。補正判断部621は、この状態で倍率上昇動作が行われていなかった場合、信号補正処理は不要と判断する。このため、信号補正処理なしで吐出タイミングの補正処理が行われる((i)の場合)。この場合、シート材は普通紙、再生紙又は光沢紙のいずれかであると判断することができる。吐出タイミング補正部616は共有メモリから直接、出力電圧データを読み出しラインセンタから求めた着弾位置ずれ量に基づき液滴吐出タイミングを補正する。
また、拡散反射光で目標値4V±0.2Vに収束したが、倍率上昇動作が行われていた場合は、補正判断部621は信号補正処理が必要であると判断する。このため、信号補正処理により吐出タイミングの補正処理が行われる((ii)の場合)。この場合、シート材はトレーシングペーパーやマットフィルム紙と判断することができる。吐出タイミング補正部616は信号補正処理毎の出力電圧データにより求めたラインセンタから液滴吐出タイミングを補正する。
また、拡散反射光でPWMが飽和し、正反射光に切り替えた場合、補正判断部621は吐出タイミングの補正処理は行わないと判断する((iii)の場合)。この場合、シート材は、OHPシートや一部のフィルムと判断することができる。
なお、正反射光で収束する場合、吐出タイミングの補正処理を行ってもよい。この場合、正反射光を用い、信号補正処理は行わず吐出タイミングの補正処理だけを行う。シート材の種類の判断だけでなく、種々の判断を行っても良い。
以上、説明したように、本実施例の画像形成装置は、センサ(受光素子)のキャリブレーション機能を流用して、信号補正処理の有無を設定することが可能となる。シート材の紙種を正しく確実に設定することができることにより、トレーシングペーパー等は信号補正処理により所望の調整精度を得ることができ、また普通紙等は信号補正処理を行わないのでダウンタイムを増大させずに吐出タイミングを補正することができる。また、OHP等では吐出タイミングの補正処理を行わないので、目標値にキャリブレーションできないシート材に対し調整精度が低い吐出タイミングの補正処理を行うことも防止できる。
また、吐出タイミングの補正時には、パターン印字やパターンセンシング動作をするため、記録ヘッド21〜24が維持機構26により保護されていない状態にある。よって、吐出タイミングの補正処理ではヘッドが乾燥しやすくなるが、吐出タイミングの補正処理の頻度を低減することで記録ヘッド21〜24を乾燥から保護する効果も得られる。
本実施例では、信号補正処理を画像形成装置でなく、サーバが行う画像形成システムについて説明する。
図30は、画像形成装置100とサーバ200を有する画像形成システム500を模式的に説明する図の一例である。図30において図4と同一部には同一の符号を付しその説明は省略する。画像形成装置100とサーバ200がネットワーク201を介して接続されている。ネットワーク201は、社内のLAN、LAN同士を接続したWAN,若しくは、インターネット、又は、これらを組み合わせたものである。
図30のような画像形成システム500では、画像形成装置100がテストパターンの形成及び印字位置ずれセンサによるテストパターンの走査を行い、サーバ200が液滴吐出タイミングの補正値を算出する。したがって、画像形成装置100の処理負荷を低減でき、サーバ200に液滴吐出タイミングの補正値の算出機能を集約できる。
図31は、サーバ200と画像形成装置100のハードウェア構成図の一例を示す図である。サーバ200は、それぞれバスで相互に接続されているCPU51、ROM52、RAM53、記憶媒体装着部54、通信装置55、入力装置56、及び、記憶装置57を有する。CPU51は、OS(Operating System)、及び、プログラム570を記憶装置57から読み出して、RAM53を作業メモリにして実行する。このプログラム570は、実施例1と同様の処理を行う。
RAM53は必要なデータを一時保管する作業メモリ(主記憶メモリ)になり、ROM52にはBIOSや初期設定されたデータ、ブートストラップロータ等が記憶されている。記憶媒体装着部54は、可搬型の記憶媒体320を装着するインタフェースである。
通信装置55は、LANカードやイーサネット(登録商標)カードと呼ばれ、ネットワーク201に接続して、画像形成装置100の外部I/F311と通信する。なお、画像形成装置100には、少なくともサーバ200のIPアドレス又はドメイン名が登録されている。
入力装置56は、キーボード、マウスなど、ユーザの様々な操作指示を受け付けるユーザインターフェイスである。タッチパネルや音声入力装置を入力装置とすることもできる。
記憶装置57は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの不揮発メモリを実体とし、OS、プログラム等を記憶している。プログラム570は、記憶媒体320に記録された状態又は不図示のサーバ200からダウンロードされる態様で配布される。
図32は、画像形成システム500の機能ブロック図の一例である。画像形成装置100の補正処理実行部526は、キャリブレーション部620と印字前後のn回スキャン部を有し、残りの機能はサーバ側が有する。サーバ側の機能を補正処理演算部630と称する。キャリブレーション部620は実施例1と同様に受光素子403,406のキャリブレーションを行いキャリブレーション情報を作成する。画像形成装置100はキャリブレーション情報をサーバ200に送信する。
補正処理演算部630は、補正判断部621、印字前の同期化部、平均化部、フィルタ処理部、印字後の同期化部、平均化部、同期処理部613、パターン非依存分除外処理部614、振幅補正処理部615、及び、吐出タイミング補正部616を有する。各ブロックの機能は実施例1と同様なので詳細は省略する。
画像形成システム500では、まず、補正判断部621がキャリブレーション情報に基づき液滴吐出タイミングの補正処理を行うか否か、及び、信号補正処理を行うか否かを判断し、判断結果を画像形成装置に送信する。液滴吐出タイミングの補正処理を行和内場合、画像形成装置は処理を終了する。
信号補正処理を行わない場合、画像形成装置が出力検出データをサーバに送信し、サーバの吐出タイミング補正部616が吐出タイミングの補正値を算出する。なお、画像形成装置が補正判断部621及び吐出タイミング補正部616の少なくとも一方を有していてもよい。
信号補正処理を行う場合、画像形成装置側のn回スキャン部が印字前と印字後のn個のデータをサーバ200に送信する。サーバ側の補正処理演算部630は振幅補正処理を行って、液滴吐出タイミングの補正値を算出する。サーバ200は液滴吐出タイミングの補正値を画像形成装置100に送信するので、ヘッド駆動制御部312は吐出タイミングを変更することができる。
図33は、画像形成システム500の動作手順を示すフローチャート図の一例である。図示するように図26のS5,S8〜S11をサーバ200が行い、これら以外の印字前後のn回のスキャンに必要な処理を画像形成装置100が行う。
S1,S2の処理は実施例1と同様である。画像形成装置はキャリブレーション情報をサーバに送信する(S2−1)。サーバはキャリブレーション情報により液滴吐出タイミングを補正するか否か、補正する場合は信号補正処理を行うか否かを判断する(S2−5)。サーバは判断結果を画像形成装置に送信する(S2−6)。
画像形成装置は判断結果を受信して(S2−2)、信号補正処理を行うか否かを判定する(S2−3)。信号補正処理を行わない場合、画像形成装置は出力電圧データをサーバに送信し(S2−4)、処理はS7−2に移行する。
信号補正処理を行う場合、S4以下の処理が実行される。画像形成装置100は、ステップS4-1において印字前のn個のスキャン結果を送信する処理、S7-1において印字後のn個のスキャン結果を送信する処理、を新たに行う。また、画像形成装置100は、S7-2において液滴吐出タイミングの補正値を受信する処理を新たに行う。
これに対し、サーバ200は、S10において信号補正処理を行い、S11の後、S12において、液滴吐出タイミングの補正値を画像形成装置100に送信する処理を新たに行う。
このように、処理が行われる場所が変わるだけで、画像形成システム500は、実施例1と同様に、シート材の特性から受ける影響を抑制して、液滴吐出タイミングを高精度に補正することができる。
1 ガイドロッド
2 副ガイド
5 キャリッジ
7 駆動プーリ
8 主走査モータ
9 タイミングベルト
21〜24 記録ヘッド
30 印字位置ずれセンサ
41 エンコーダシート
42 エンコーダセンサ
100 画像形成装置
301 CPU
310 主制御部
312 ヘッド駆動制御部
313 主走査駆動部
314 副走査駆動部
402 発光素子
403 受光素子
525 共有メモリ
526 補正処理実行部
611 印字前前処理部
612 印字後前処理部
613 同期処理部
614 パターン非依存分除外処理部
615 振幅補正処理部
616 吐出タイミング補正部
620 キャリブレーション部
621 補正判断部
特開2008−229915号公報

Claims (9)

  1. 記録媒体に液滴を吐出して形成したテストパターンを読み取って、液滴の吐出タイミングを調整する画像形成装置であって、
    前記記録媒体に光を照射する発光手段及び前記記録媒体からの反射光を受光する受光手段を有する読み取り手段と、
    前記テストパターンが形成される前に、前記受光手段の出力が所定の範囲内に入るように前記受光手段の感度を調整する感度調整手段と、
    前記記録媒体又は前記読み取り手段を相対的に等速で移動させる相対移動手段と、
    前記テストパターンを形成した後に前記記録媒体に対し前記読み取り手段が相対移動しながら前記受光手段が前記光の走査位置から受光した前記反射光の検出データに位置決定処理を施して前記テストパターンの位置を検出する第1の補正手段と、
    前記テストパターンを形成した後に前記記録媒体に対し前記読み取り手段が相対移動しながら前記受光手段が前記光の走査位置から受光した前記反射光の検出データに現れる、前記テストパターンの間隔周期の振幅を略一定に揃えてから前記テストパターンに位置決定処理を施して前記テストパターンの位置を検出する第2の補正手段と、
    前記感度調整手段により調整された感度の調整結果に基づき、前記第1の補正手段又は前記第2の補正手段を選択する補正方法選択手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記調整結果は、前記記録媒体の光の反射強度情報を含み、
    前記補正方法選択手段は、反射強度が所定値以上の前記記録媒体の場合、前記第1の補正手段を選択し、反射強度が所定値未満の前記記録媒体の場合、前記第2の補正手段を選択する、ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記調整結果は、前記受光手段の感度倍率情報を含み、
    前記補正方法選択手段は、感度倍率情報に応じて前記第1の補正手段又は前記第2の補正手段を選択する、ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記受光手段は、拡散反射光を受光する第1の受光手段と、正反射光を受光する第2の受光手段を有し、
    前記感度調整手段は、前記第1の受光手段により所定値以上の検出データが得られない場合に前記第2の受光手段に切り替えて検出データを取得し、
    前記調整結果に、前記第2の受光手段が受光した検出データが閾値より大きいという情報が含まれる場合、前記補正方法選択手段は、前記第1の補正手段又は前記第2の補正手段のいずれも選択せず、当該画像形成装置は液滴の吐出タイミングを調整しない、
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 前記調整結果に、前記第2の受光手段が受光した検出データが閾値以下であるという情報が含まれる場合、前記補正方法選択手段は、前記発光手段が故障していると判定する、
    ことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記調整結果は、前記受光手段の感度倍率情報を含み、
    前記補正方法選択手段は、前記感度倍率情報に応じて前記記録媒体の種類を推定し、
    前記第2の受光手段が受光した検出データが閾値より大きいか否かに応じて、前記記録媒体の種類を推定する、ことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  7. 前記第2の補正手段は、前記テストパターンが形成される前に、前記記録媒体に対し前記読み取り手段が相対移動しながら、前記受光手段が前記光の走査位置から受光した前記反射光の第2の検出データを取得する第2の検出データ取得手段と、
    前記テストパターンが形成された後に、前記記録媒体に対し前記読み取り手段が相対移動しながら、前記走査位置と略同じ走査位置の前記テストパターンを前記光が移動する際に前記受光手段が受光した前記反射光の第1の検出データを取得する第1の検出データ取得手段と、
    前記第1の検出データと前記第2の検出データのそれぞれから前記第1の検出データの極小値と同程度の値を減じる減算処理手段と、
    減算処理された前記第2の検出データに対する前記第1の検出データの割合を算出して、前記第1の検出データの極大値を略一定に揃える振幅補正手段と、
    を有することを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載の画像形成装置。
  8. 記録媒体に光を照射する発光手段及び前記記録媒体からの反射光を受光する受光手段を有する読み取り手段を有し、記録媒体に液滴を吐出して形成したテストパターンを読み取って、液滴の吐出タイミングを調整する画像形成装置に、
    前記テストパターンが形成される前に、前記受光手段の出力が所定の範囲内に入るように前記受光手段の感度を調整する感度調整ステップと、
    前記記録媒体又は前記読み取り手段を相対的に等速で移動させる相対移動ステップと、
    前記感度調整ステップにより調整された感度の調整結果に基づき、第1の補正ステップ又は第2の補正ステップを選択する補正方法選択ステップと、
    前記補正方法選択ステップの選択結果に応じて、前記テストパターンを形成した後に前記記録媒体に対し前記読み取り手段が相対移動しながら前記受光手段が前記光の走査位置から受光した前記反射光の検出データに位置決定処理を施して前記テストパターンの位置を検出する前記第1の補正ステップ、又は、
    前記テストパターンを形成した後に前記記録媒体に対し前記読み取り手段が相対移動しながら前記受光手段が前記光の走査位置から受光した前記反射光の検出データに現れる、前記テストパターンの間隔周期の振幅を略一定に揃えてから前記テストパターンに位置決定処理を施して前記テストパターンの位置を検出する前記第2の補正ステップ、のいずれか、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  9. 記録媒体に液滴を吐出して形成したテストパターンを読み取って、液滴の吐出タイミングを調整する画像形成システムであって、
    前記記録媒体に光を照射する発光手段及び前記記録媒体からの反射光を受光する受光手段を有する読み取り手段と、
    前記テストパターンが形成される前に、前記受光手段の出力が所定の範囲内に入るように前記受光手段の感度を調整する感度調整手段と、
    前記記録媒体又は前記読み取り手段を相対的に等速で移動させる相対移動手段と、
    前記テストパターンを形成した後に前記記録媒体に対し前記読み取り手段が相対移動しながら前記受光手段が前記光の走査位置から受光した前記反射光の検出データに位置決定処理を施して前記テストパターンの位置を検出する第1の補正手段と、
    前記テストパターンを形成した後に前記記録媒体に対し前記読み取り手段が相対移動しながら前記受光手段が前記光の走査位置から受光した前記反射光の検出データに現れる、前記テストパターンの間隔周期の振幅を略一定に揃えてから前記テストパターンに位置決定処理を施して前記テストパターンの位置を検出する第2の補正手段と、
    前記感度調整手段により調整された感度の調整結果に基づき、前記第1の補正手段又は前記第2の補正手段を選択する補正方法選択手段と、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
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