JP5533037B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置に関し、特に液滴を吐出する液体吐出ヘッドを記録ヘッドに備える画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。この液体吐出記録方式の画像形成装置は、記録ヘッドからインク滴を、搬送される用紙(紙に限定するものではなく、OHPなどを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体あるいは記録媒体、記録紙、記録用紙などとも称される。)に対して吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義語で使用する。)を行なうものであり、記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置がある。
なお、本願において、液体吐出方式の「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。また、「インク」とは、インクと称されるものに限るものではなく、吐出されるときに液体となるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料なども含まれる。また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を3次元的に造形して形成された像も含まれる。
液体吐出方式の画像形成装置にあっては、インクを吐出する記録ヘッドの性能を維持、回復する装置(維持回復機構)が不可欠であり、その機能の1つとしてヘッド内部の気泡、異物及び増粘インクなどをノズルから排出して吐出不良を低減することが行なわれる。
そのため、黒色のインク滴を吐出する黒ヘッドと、カラーのインク滴を吐出するカラーヘッドとを備えて、カラー画像を形成するカラー画像形成装置の場合には、黒ヘッドのみを使用してモノクロ印刷を行なっているときでも、維持回復動作としては黒ヘッドのみならずカラーヘッドについてもインク排出が行なわれ、使用していないカラーインクが消費されて印刷コストが高くなるという問題がある。
そこで、従来、黒色のインク滴を吐出する黒ヘッドを搭載した黒キャリッジと、カラーのインク滴を吐出するカラーヘッドを搭載したカラーキャリッジとを備えて、黒キャリッジとカラーキャリッジとを分離及び連結(分割及び結合も同じ意味で使用する。)可能にしたものがある(特許文献1)。
一方、カラー画像を形成するときの各色の液滴の着弾位置のズレを低減するため、調整パターンを印刷して光センサで読取り、滴吐出タイミングを補正することなどで着弾位置を補正するものが知られている(特許文献2、3)。
特許第2785031号公報 特許第3251671号公報 特開2009−66900号公報
上述したように、液滴を吐出する記録ヘッドを搭載したキャリッジを往復移動させ、往路及び復路の双方向で印字を行うようにした場合、印字画像が罫線であるときなど、往路と復路で罫線の位置ずれが発生し易いという問題がある。また、異なる色を重ねるときに色重ねずれが発生し易いという問題がある。
そこで、被記録媒体や搬送ベルトにテストパターンを形成し、このテストパターンをキャリッジに搭載したセンサにて読取って、記録ヘッドから吐出する液滴の着弾位置を例えば吐出タイミングを制御して補正することが行われている。
このようにキャリッジに搭載したセンサによってパターンを読み取るとき、キャリッジの移動速度変動が生じると、読み取り精度に影響を与えることになるので、補正精度を向上するためには、キャリッジの重量が重い方が好ましい。
そのため、前述したように黒キャリッジとカラーキャリッジとを分離、連結できるキャリッジ構成を採用した場合には、キャリッジ移動速度変動を抑えるために黒キャリッジとカラーキャリッジを連結させてキャリッジ重量を重くし、できるだけキャリッジ移動速度が安定した状態でパターンの読み取りを行う必要がある。
しかしながら、黒キャリッジのみを移動走査するモノクロ印刷における着弾位置ずれ調整(補正)を行う場合、キャリッジを分離して黒キャリッジのみ走査してパターン形成する必要があるので、パターン形成動作とパターン読み取り動作の間に、黒キャリッジとカラーキャリッジの分離及び連結動作を行なわなければならない。
しかも、モノクロ印刷時の生産性を上げるために、黒キャリッジに複数の記録ヘッドを千鳥状に配置する構成を採用した場合、パターン形成のためのキャリッジ分離及び読取り動作のための連結の動作回数が更に増えることになる。
このキャリッジの分離及び連結動作を行なうためには、分離連結を行う位置へのキャリッジ移動や分離連結自体の動作など所要時間がかかるため、その回数の増加はダウンタイム(調整時間)の増加に直接つながり、着弾位置補正(調整)に時間がかかるという課題を生じる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、着弾位置の自動調整を行うときに必要なキャリッジの分離及び連結動作回数を減らしてダウンタイムを低減することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
少なくとも黒色の液滴を吐出する少なくとも2つの黒ヘッドが千鳥状に配置されて搭載され、主走査方向に移動可能な黒キャリッジと、
前記黒キャリッジと分離及び連結可能で、少なくともカラーの液滴を吐出するカラーヘッドが搭載されたカラーキャリッジと、
着弾位置ずれ補正用のパターンを形成するパターン形成手段と、
前記黒キャリッジに搭載され、前記パターン形成手段で形成された前記パターンを読み取る読取り手段と、
前記読取り手段の読取り結果に応じて各ヘッドから吐出される液滴の着弾位置を補正する着弾位置補正手段と、を備え、
前記パターン形成手段は、少なくとも2つの基準パターンと、前記2つの基準パターンで挟まれる被測定パターンを主走査方向に一列に形成し、かつ、副走査方向に複数列形成し、
前記着弾位置補正手段は、前記読取り手段の読取り結果から少なくとも1つの前記基準パターンと前記被測定パターンとの間の距離又はキャリッジ移動時間を算出して前記液滴の着弾位置ずれを補正し、
記読取り手段が、前記副走査方向に複数列配列された前記パターンの列を、前記黒キャリッジと前記カラーキャリッジの分離及び連結動作を介在しないで、少なくとも2列以上連続して読み取る
構成とした。
ここで、前記千鳥状に配置された黒ヘッドのうちの副走査方向上流側に配置された黒ヘッドで前記基準パターンを形成する構成とできる。
また、前記黒キャリッジの同じ主走査で、前記千鳥状に配置されたヘッドのうちの副走査方向上流側に配置されたヘッドで前記基準パターンを形成するとともに、下流側に配置されたヘッドで前記被測定パターンを形成する構成とできる。
また、前記主走査方向に一列に形成される被測定パターンには複数種類の被測定パターンを含む構成とできる。
また、前記読取り手段で前記パターンを読み取るときの前記キャリッジの移動方向は、前記黒キャリッジと前記カラーキャリッジを分離及び連結する側を起点として一方向である構成とできる。
また、前記読み取り手段は副走査方向下流側の黒ヘッド側に配置されている構成とできる。
また、前記パターンの形成時及び前記パターンの読取り時に前記パターンを形成する部材の逆送を行わない構成とできる。
本発明に係る画像形成装置によれば、着弾位置の自動調整を行うときに必要なキャリッジの分離及び連結動作回数を減らしてダウンタイムを低減することができる。
本発明に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置の一例の全体構成を示す斜視説明図である。 同装置の模式的側面説明図である。 同装置の画像形成部の模式的正面説明図である。 同装置の分離状態のキャリッジ部分の斜視説明図である。 同じく分離状態のキャリッジ部分の模式的平面説明図である。 同じく連結状態のキャリッジ部分の模式的平面説明図である。 同装置の制御部の概要を説明するブロック説明図である。 着弾位置補正に係る部分の説明に供する機能ブロック説明図である。 着弾位置補正の調整パターンの形成及び読取りの説明に供する説明図である。 パターン読取りセンサの説明に供する説明図である。 調整パターンの位置検出処理の第1例の説明に供する説明図である。 調整パターンの位置検出処理の第2例の説明に供する説明図である。 調整パターンの位置検出処理の第3例の説明に供する説明図である。 調整パターンの基本構成の説明に供する説明図である。 本発明の第1実施形態におけるパターン形成及びパターン読取り動作(処理)の説明に供する説明図である。 図15に続く動作(処理)の説明に供する説明図である。 図16に続く動作(処理)の説明に供する説明図である。 図17に続く動作(処理)の説明に供する説明図である。 本発明の第2実施形態におけるパターン形成及びパターン読取り動作(処理)の説明に供する説明図である。 図19に続く動作(処理)の説明に供する説明図である。 図20に続く動作(処理)の説明に供する説明図である。 図21に続く動作(処理)の説明に供する説明図である。 図22に続く動作(処理)の説明に供する説明図である。 本発明の第3実施形態におけるパターン形成及びパターン読取り動作(処理)の説明に供する説明図である。 図24に続く動作(処理)の説明に供する説明図である。 図25に続く動作(処理)の説明に供する説明図である。 比較例1におけるパターン形成及びパターン読取り動作(処理)の説明に供する説明図である。 図27に続く動作(処理)の説明に供する説明図である。 図28に続く動作(処理)の説明に供する説明図である。 図29に続く動作(処理)の説明に供する説明図である。 図30に続く動作(処理)の説明に供する説明図である。 図31に続く動作(処理)の説明に供する説明図である。 比較例2におけるパターン形成及びパターン読取り動作(処理)の説明に供する説明図である。 図33に続く動作(処理)の説明に供する説明図である。 図34に続く動作(処理)の説明に供する説明図である。 図35に続く動作(処理)の説明に供する説明図である。 図36に続く動作(処理)の説明に供する説明図である。 比較例3におけるパターン形成及びパターン読取り動作(処理)の説明に供する説明図である。 図38に続く動作(処理)の説明に供する説明図である。 図39に続く動作(処理)の説明に供する説明図である。 図40に続く動作(処理)の説明に供する説明図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。本発明に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置の一例について図1ないし図3を参照して説明する。なお、図1は同記録装置の全体構成を示す斜視説明図、図2は同装置の模式的側面説明図、図3は同装置の画像形成部の模式的正面説明図である。
このインクジェット記録装置は、シリアル型インクジェット記録装置であり、記録装置本体1の内部には、画像形成部2、用紙吸引搬送部3、ロール紙収納部4、電装基板収納部6などが配置され、装置本体1の上部には画像読取り部7(図1では図示省略)が備えられている。
画像形成部2は、両側板51、52(図3参照)に主ガイド(ガイドロッド)13及び従ガイド(ガイドレール)14が掛け渡され、これらのガイドロッド13及びガイドレール14に黒キャリッジ15が矢示A方向に摺動可能に保持され、この黒キャリッジ15に対してカラーキャリッジ16が分離及び連結可能に備えられている(図1は連結状態、図3は分離状態で図示)。
そして、黒キャリッジ15を移動走査する主走査機構は、主走査方向の一方側に配置される駆動モータ21と、駆動モータ21によって回転駆動される駆動プーリ22と、主走査方向他方側に配置された従動プーリ23と、駆動プーリ22と従動プーリ23との間に掛け回されたベルト部材24とを備えている。なお、従動プーリ23は、図示しないテンションスプリングによって外方(駆動プーリ22に対して離れる方向)にテンションが架けられている。ベルト部材24は、キャリッジ15の背面側に設けたベルト固定部に一部分が固定保持されていることで、主走査方向にキャリッジ15を牽引する。
また、黒キャリッジ15の主走査方向に沿って黒キャリッジ15の主走査位置を検知するためのエンコーダシート(図示せず)が配置され、キャリッジに設けたエンコーダセンサ(図示せず)によってエンコーダシートが読取られる。
この黒キャリッジ15の主走査領域のうち、記録領域では、用紙30が用紙吸引搬送部3によって黒キャリッジ5の主走査方向と直交する方向(副走査方向:矢示B方向)に間欠的に搬送される。
また、主走査領域のうち一方の端部側領域には、記録ヘッドの維持回復を行う維持回復機構18が配置されている。さらに、主走査方向のキャリッジ移動領域外又は、上記主走査領域のうち他方の端部側領域には、記録ヘッドのサブタンクに供給する各色のインクを収容したメインカートリッジ19が記録装置本体1に対して着脱自在に装着される。
また、ロール紙収容部4は給紙手段であり、ロール紙(用紙)30がセットされているが、幅方向のサイズが異なるロール紙がセット可能である。ロール紙30は、その紙軸に両側からフランジ31を装着し、フランジ受け32に載置する。フランジ受け32の内部には、図示しない支持コロが設けられ、支持コロがフランジ31の外周と当接することでフランジ31が回転し、用紙30が給送される。
この記録装置では、ロール紙収容部4から搬送された用紙30は、記録装置本体1の後方から前方に向けて、搬送手段(ローラ対33、駆動ローラ34及び従動ローラ35など)により記録領域へ搬送される。そして、黒キャリッジ15を主走査方向に移動し、用紙30を間欠的に送りながら、モノクロ印刷時には黒キャリッジ15の記録ヘッドを画像情報に応じて駆動して液滴を吐出させることによって、カラー印刷時には黒キャリッジ15にカラーキャリッジ16が連結された状態で各キャリッジ15、16の記録ヘッドを画像情報に応じて駆動して液滴を吐出させることによって、用紙30上に所要の画像が形成される。さらに、画像形成後の用紙は、所定の長さにカットされ、装置本体1の正面側に配置された図示しない排紙トレイへ排出される。
次に、この画像形成装置のキャリッジ構成の詳細について図4ないし図6をも参照して説明する。なお、図4は分離状態のキャリッジ部分の斜視説明図、図5は同じく連結状態のキャリッジ部分の模式的平面説明図、図6は同じく分離状態のキャリッジ部分の模式的平面説明図である。
黒キャリッジ15には黒インクの液滴を吐出する液体吐出ヘッドからなる黒ヘッド101k1、101k2(以下、区別しないときは「黒ヘッド101」という。)が矢示A方向及び矢示B方向にずれて千鳥状に配置されて搭載され、黒キャリッジ15はキャリッジ走査機構によって主ガイド13に沿って主走査方向に移動走査される。黒ヘッド101には装置本体1のインクカートリッジ19からチューブ53を介して黒ヘッド101に一体的に設けたサブタンクを介してインク供給を行なっているが、黒キャリッジ101に交換可能なインクカートリッジを装着する構成とすることもできる。
カラーキャリッジ16には例えばマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の各インクの液滴を吐出する液体吐出ヘッドからなるカラーヘッド102m、102c、102y(以下、区別しないときは「カラーヘッド102」という。)が、黒ヘッド101k2と副走査方向の位置を同じにして位置に搭載されている。このカラーキャリッジ16は黒キャリッジ15に連結されたときに、黒キャリッジ15の移動走査によって移動走査される。カラーヘッド102には装置本体1のインクカートリッジ19からチューブ54を介してカラーヘッド101に一体的に設けたサブタンクを介してインク供給を行なっているが、カラーキャリッジ101に交換可能なインクカートリッジを装着する構成とすることもできる。
ここで、黒キャリッジ15にはカラーキャリッジ16を載置する載置部55,55が設けられている。載置部55、55との間には切り欠き部(開放空間)56が形成されている。この開放空間56は、カラーキャリッジ16を載置したときに、カラーヘッド102から吐出される液滴が通る空間及び維持回復機構18のキャップ71などが昇降(移動)する空間となる。一方、黒キャリッジ15の載置部55、55にはカラーキャリッジ16と分離可能に連結する連結部57、57が設けられ、カラーキャリッジ16には黒キャリッジ15の連結部57、57と連結ないし連結される連結部61、61が設けられている。
また、黒キャリッジ15には、カラーキャリッジ16を載置して連結した状態で、カラーキャリッジ16よりも側板52側に突き出した基準位置検出用の突き当て部58が設けられている。黒キャリッジ15の基準位置検出は、突き当て部58が側板52に突き当たった位置を検出し(例えば主走査モータ31の駆動電流の変化を検出することで突き当たったことを検出できる)、突き当たった検出位置から所定量側板52と反対側に黒キャリッジ15を移動した位置を基準位置として決定する。黒キャリッジ15のホーム位置検知
も同様に行うことができ、ホーム位置と基準位置とは同じでも異なってもよい。
なお、黒キャリッジ15の基準位置の決定は、突き当て部58に代えて基準位置検出部材を設け、装置本体1側に設けた基準位置との位置関係を検出することにより黒キャリッジ15の基準位置を決定することもできる。この場合、例えば、装置本体1側にセンサなどの基準位置検出手段を設け、あるいは、黒キャリッジ15の位置を検出するエンコーダセンサの検出結果と予め定めた(記憶した)基準位置との合致などによって基準位置を決定することもできる。
また、黒キャリッジ101の一側面には、黒ヘッド101及びカラーヘッド102から吐出する液滴の着弾位置ずれを自動調整するため、用紙30に形成する着弾位置ずれ補正用のパターン(以下「調整パターン」という。)を読取るパターン読取り手段である反射型フォトセンサからなる光学センサとしてのパターン読取りセンサ401を備えている。パターン読取りセンサ401は、調整パターンに向けて光を射出する発光部402と、調整パターンからの反射光を受光する受光部403とを備えている。
次に、この画像形成装置における制御部の概要について図7のブロック説明図を参照して説明する。
この制御部200は、この装置全体の制御を司り、本発明における着弾位置補正制御に係る手段を兼ねるCPU201と、CPU201が実行する着弾位置補正に係る処理を行なわせるプログラムを含む各種プログラム、その他の固定データを格納するROM202と、画像データ等を一時格納するRAM203と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ204と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC205とを備えている。
また、この制御部200は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F206と、黒ヘッド101、カラーヘッド102を構成する液体吐出ヘッドを駆動制御するためのデータ転送手段、駆動波形を生成する駆動波形生成手段などを含む印刷制御部207と、主走査モータ21及び駆動ローラ34を回転させる副走査モータ36を駆動するためのモータ駆動部210と、エンコーダセンサ221、236からの各検出信号、パターン読取りセンサ401からの検出信号の他、ドット形成位置のズレを来たす要因としての環境温度を検出する温度センサを含む各種センサ群212からの各種検出信号を入力するためのI/O213などを備えている。また、この制御部200には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル214が接続されている。
ここで、制御部200は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置などのホスト側からの画像データ等をケーブル或いはネットを介してI/F206で受信する。
そして、制御部200のCPU201は、I/F206に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC205にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、この画像データを印刷制御部207から黒キャリッジ15側の黒ヘッド101用のヘッドドライバ215、カラーキャリッジ16側のカラーヘッド102用のヘッドドライバ216ーに転送する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成はホスト側のプリンタドライバで行っている。
印刷制御部207は、上述した画像データをシリアルデータでヘッドドライバ215、216に転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、滴制御信号(マスク信号)などをヘッドドライバ215、216に出力する以外にも、ROMに格納されている駆動信号のパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動波形生成部及びヘッドドライバに与える駆動波形選択手段を含み、1の駆動パルス(駆動信号)或いは複数の駆動パルス(駆動信号)で構成される駆動波形を生成してヘッドドライバ215、216に対して出力する。
ヘッドドライバ215、216は、シリアルに入力される黒ヘッド101、カラーヘッド102の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部207から与えられる駆動波形を構成する駆動信号を選択的にヘッド101、102の液滴を吐出させるエネルギーを発生する駆動素子(例えば圧電素子)に対して印加することでヘッド101、102を駆動する。このとき、駆動波形を構成する駆動パルスを選択することによって、例えば、大滴(大ドット)、中滴(中ドット)、小滴(小ドット)など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
また、CPU201は、リニアエンコーダを構成するエンコーダセンサ221からの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値及び位置検出値と、予め格納した速度・位置プロファイルから得られる速度目標値及び位置目標値とに基づいて主走査モータ5に対する駆動出力値(制御値)を算出してモータ駆動部210を介して主走査モータ21を駆動する。同様に、ロータリエンコーダを構成するエンコーダセンサ236からの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値及び位置検出値と、予め格納した速度・位置プロファイルから得られる速度目標値及び位置目標値とに基づいて副走査モータ16対する駆動出力値(制御値)を算出してモータ駆動部210を介して副走査モータ36を駆動する。
また、CPU201は、着弾位置補正手段を兼ねており、黒ヘッド101、カラーヘッド102から着弾位置ずれ補正用の調整パターンを用紙30上に形成させ、パターン読取りセンサ401によって当該調整パターンを読取り、読取り結果に応じて印刷動作時の黒ヘッド101、カラーヘッド102からの滴吐出タイミングを補正する補正量を算出して印刷制御部207に与えることで着弾位置ずれを補正する。
次に、この画像形成装置における液滴着弾位置ずれ補正制御に係わる部分について図8及び図9を参照して説明する。なお、図8は液滴着弾位置ずれ補正部を機能的に説明するブロック説明図、図9は同じく液滴着弾位置ずれ補正動作の説明に供する説明図である。
まず、黒キャリッジ15には、図9にも示すように、パターン形成部材である用紙30上に形成される着弾位置ずれ補正用パターンである調整パターン(テストパターン、検出パターンなども同義で使用する。)400を読取るパターン読取り手段であるパターン読取りセンサ401が備えられている。なお、調整パターン400は、図10に示すように、少なくとも基準パターン400aと被測定パターン400bとで構成される全体を意味する。
このパターン読取りセンサ401は、図10にも示すように、主走査方向と直交する方向に並ぶ、用紙30上の調整パターン400に対して発光する発光手段である発光素子(発光部)402と、調整パターン400からの反射光(正反射、拡散反射を問わない)を受光する受光手段である受光素子(受光部)403とをホルダ404に保持してパッケージ化したものである。なお、ホルダ404の出射部及び入射部にはレンズ405が設けられている。
なお、パターン読取りセンサ401内での発光素子402及び受光素子403は、図5及び図6に示すように、黒キャリッジ15の走査方向に対して直交する方向に配置している。これにより、黒キャリッジ15の移動速度変動による検出結果への影響を低減することができる。また、発光素子402としては可視光LEDなど比較的単純かつ安価な光源を用いることできる。また、光源のスポット径(検出範囲、検出領域)は高精度のレンズを使用せずに安価なレンズを使用するためにmmオーダーの検出範囲となっている。
調整パターン形成/読取り制御手段501は、黒キャリッジ15を主走査方向に走査するとともに液滴吐出制御手段502を介して液滴吐出手段である黒ヘッド101及びカラーヘッド102から液滴を吐出させて、用紙30上に、ライン状の基準パターン400aと被測定パターン400b(これらを併せて調整パターン400という。)を形成する。
また、調整パターン形成/読取り制御手段501は、用紙30上に形成した調整パターン400をパターン読取りセンサ401で読取る制御を行う。この調整パターン読取り制御は、黒キャリッジ15を主走査方向に移動させながらパターン読取りセンサ401の発光素子402を発光駆動し、用紙30上の調整パターン400に対して発光素子402からの出射光を照射させる。
パターン読取りセンサ401は、用紙30上の調整パターン400に発光素子402からの射出光が照射されることで、調整パターン400から反射される反射光が受光素子403に入射され、受光素子403からは調整パターン400からの反射光の受光量に応じた検知信号が出力されて着弾位置補正手段505の着弾位置ずれ量演算手段503に入力される。
着弾位置補正手段505の着弾位置ずれ量演算手段503は、パターン読取りセンサ401の受光素子403の出力結果に基づいて、各パターン400a間の時間、パターン400aと400b間の時間と、黒キャリッジ15の移動速度に基づいて各パターン間の距離を得て、算出されたパターン400aと400b間の距離を、算出された各パターン400a間の距離と理論上の各パターン400a間の距離(又は移動時間)とに基づいて補正し、被測定パターン400bの基準位置に対するずれ量(液滴着弾位置ずれ量)を算出する。
この着弾位置ずれ量演算手段503で算出された着弾位置ずれ量(補正量)は、吐出タイミング補正量演算手段504に与えられ、吐出タイミング補正量演算手段504は着弾位置ずれ量がなくなるように液滴吐出制御手段502が黒ヘッド101及びカラーヘッド102の少なくともいずれかを駆動するときの吐出タイミングの補正量を算出して、この算出した吐出タイミング補正量を液滴吐出制御手段502に設定する。これにより、液滴吐出制御手段502は、黒ヘッド101及びカラーヘッド102の少なくともいずれかを駆動するときに、補正量に基づいて吐出タイミングを補正した上で黒ヘッド101及びカラーヘッド102を駆動するので、液滴着弾位置のずれが低減する。
次に、搬送ベルト31上に形成した調整パターン400の位置検出処理及び調整パターン400a、400b間の距離算出処理の異なる例について図11ないし図13を参照して説明する。
図11に示す第1例において、図11(a)に示すように用紙30上に基準パターン400aと400bが形成されているとき、これをセンサ走査方向(キャリッジ主走査方向)にパターン読取りセンサ401で走査することにより読み取ると、読取りセンサ401の受光素子403の出力結果から、同図(b)に示すように、基準パターン400aと被測定パターン400bで立ち下がるセンサ出力電圧Soが得られる。
そこで、このセンサ出力電圧Soと予め定めた閾値Vrとを比較することで、センサ出力電圧Soが閾値Vrを下回った位置を基準パターン400a、被測定パターン400bのエッジとして検出することができる。このとき、閾値Vrとセンサ出力電圧Soとで囲まれた領域(図に斜線を施して示す部分)の面積重心を算出し、この面積重心をパターン400a、400bの中心とすることができ、重心を用いることによって、センサ出力電圧の微小な振れによる誤差を低減することができる。
図12に示す第2例においては、第1例と同様な基準パターン400a、被測定パターン400bを読取りセンサ401で走査することにより、図11(a)に示すようなセンサ出力電圧Soが得られる。センサ出力電圧Soの立ち下がり部分を拡大したものを図12(b)に示している。
ここで、センサ出力電圧Soの立下り部分について、図12(b)の矢示Q1方向に探索して、センサ出力電圧Soが下限閾値Vrdを切る(以下になる)点を点P2として記憶する。次に、点P2より矢示Q2方向に探索して、センサ出力電圧Soが上限閾値Vruを超える点を点P1として記憶する。そして、点P1と点P2の間の出力電圧Soより回帰直線L1を算出し、求めた回帰直線式を用いて、回帰直線L1と上下閾値の中間値Vrcとの交点を算出し交点C1とする。同様にして、センサ出力電圧Soの立上り部分について回帰直線L2を算出し、回帰直線L2と上下閾値の中間値Vrcとの交点を算出し交点C2とする。そして、交点C1と交点C2との中間点から、(交点C1+交点C2)/2にてラインセンタC12を算出する。
図13に示す第3例においては、図13(a)に示すように、第1例と基準パターン400a、被測定パターン400bを形成し、これを主走査方向にパターン読取りセンサ401で走査することにより、図13(b)に示すようなセンサ出力電圧(光電変換出力電圧)Soが得られる。
このとき、例えば、IIRフィルタで高調波ノイズを除去する処理を行い、次いで検出信号の品質評価(欠落、不安定、余剰の有無)を行い、閾値Vr近傍の傾斜部を検出して回帰曲線を算出する。そして、回帰曲線と閾値Vrとの交点a1、a1、b1、b2を算出し(実際には位置カウンタで演算する。)、交点a1、a2の中間点A、交点b1、b2の中間点Bを演算する。
次に、調整パターン400のパターン間でのキャリッジ移動速度から補正を行う例について図14を参照して説明する。
この場合の着弾位置ずれ検出用の調整パターン400の最小単位は、基準パターン400aと被測定パターン400bとをキャリッジ走査方向に重ねることなく並列させ、かつ、2つの基準パターン400a(図で左側を400a1、右側を400a2とする)間で被測定パターン400bを挟んで形成配置したものとなる。
このとき、2つの基準パターン400a1、400a2間の距離、及び基準パターン400aの一方と被測定パターン400b間の距離は、黒キャリッジ15に設けたパターン読取りセンサ401が各パターン400a、400bを検出した時間の差分と、所定のキャリッジ移動速度とを積算して算出し、この算出値に、基準パターン400a間距離から算出したキャリッジ移動速度変動補正割合を加味し、基準パターン400aから被測定パターン400bの位置ずれ量を補正し、その補正した位置ずれ量に基づいて滴吐出タイミングを補正制御する。
これを具体的に説明する。黒キャリッジ15をセンサ走査方向に移動させてパターン読取りセンサ401でパターン400の読取りを行うとき、基準パターン400a1を検出した時から被測定パターン400bを検出するまでの時間をt2、基準パターン400a1を検出した時から次の基準パターン400a2を検出するまでの時間をt2とすると、黒キャリッジ15の移動速度をVcとしたとき、基準パターン400a1、400a2間の距離(読取り値)L1は、L1=t1×Vcで求められ、基準パターン400a1と被測定パターン400b間の距離(読取り値)L2は、L2=t2×Vcで求められる。
ここで、基準パターン400a1から被測定パターン400bまでの理論的な距離La1は予め定まっているので、(La2−L2)の演算をすることによって、基準パターン400a1に対する被測定パターン400bに位置ずれ量を得ることができる。
一方、黒キャリッジ15の移動速度が所定の速度Vcであるときの理論的な基準パターン400a1、400a2間の距離(理論値)をLa1とすると、読取り時のキャリッジ23の速度変動がなく、所定の速度Vcであれば、読取り値L1と理論値La1とは同じになるが、読取り時にキャリッジ23の移動速度に速度変動が生じて所定の速度Vcからずれていると、読取り値L1と理論値La1とは異なることになる。
そこで、これらの基準パターン間理論値距離La1と基準パターン間読取り値距離L1とに基づいて、速度変動補正割合=(基準パターン間理論値距離La1/基準パターン間読取り値距離L1)を算出し、この速度変動補正割合を基準パターン400a1に対する被測定パターン400bに位置ずれ量に乗じることによって、黒キャリッジ15の移動速度が所定の速度Vcであるときの正しい位置ずれ量が得られることになる。
次に、本発明の第1実施形態におけるパターン形成及びパターン読取り処理(動作)について図15ないし図18の説明図を参照して説明する。なお、図15以下の図中において、例えば、符号の「400a(101k2往)」は、基準パターン400aを黒ヘッド101k2の往路で印字することを意味し、その他も同様である。また、以下の説明では、被測定パターン400bのみ「被測定パターン400b(101k1)」というように表記する。また、パターン列(主走査方向に配列された複数のパターンの列)について、用紙送り方向下流側から第1パターン列、第2パターン列というように表記する。さらに、以下の説明におけるパターン形成及ぶ読取りに関する制御は前述したようにCPUによって行なわれる。
まず、図15に示すように、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16の分離動作(分離1回目)を行う(ステップS1、以下「S1」というようにいう。)。
そして、黒キャリッジ15を往路走査して、第1パターン列形成位置に黒ヘッド101k2で2つの基準パターン400aを形成(印字)し(S2)、黒キャリッジ15を復路走査し(戻し)、用紙30を黒ヘッド101k1が第2パターン列形成位置に対応する位置まで紙送りする(S3)。
次いで、黒キャリッジ15を往路走査して、2つの基準パターン400a間に黒キャリッジ101k1で被測定パターン400b(101k1往)を形成して第1パターン列を完成するとともに、黒ヘッド101k2で第2パターン列形成位置に2つの基準パターン400aを形成する(S4)。
その後、黒キャリッジ15を復路走査して、ステップS4で形成した2つの基準パターン400a間に黒ヘッド101k2で被測定パターン400b(101k2復)を形成して第2パターン列を完成して戻す(S5)。なお、「戻す」(図中では「戻り」と表記)とは、黒キャリッジ15がカラーキャリッジ16との分離連結を行う側に戻ることを意味する。
次に、図16に示すように、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16とを連結(連結1回目)する(S6)。
そして、カラーキャリッジ16を連結した状態で黒キャリッジ15を往路走査して、第1パターン列の被測定パターン400b(101k1往)及びこれを挟む2つの基準パターン400aをパターン読取りセンサ401で読み取り(センシング)し(S7)、用紙30をパターン読取りセンサ401が第2パターン列に対応する位置まで送った後、黒キャリッジ15を復路走査して戻す(S8)。
その後、カラーキャリッジ16を連結した状態で黒キャリッジ15を往路走査して、第2パターン列の被測定パターン400b(101k2復)及びこれを挟む2つの基準パターン400aをパターン読取りセンサ401で読み取り(S9)、図17に示すように、黒キャリッジ15を復路走査して戻す(S10)。
次に、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16とを分離(分離2回目)する(S11)。
そして、黒キャリッジ15を往路走査して、黒ヘッド101k2で2つの基準パターン400aを形成し(S12)、用紙30を黒ヘッド101k1が第3パターン列形成位置に対応する位置まで送り、黒キャリッジ15を復路走査して、2つの基準パターン400a間に黒ヘッド101k1で被測定パターン400b(101k1復)を形成して第3パターン列を完成する(S13)。
次に、図18に示すように、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16とを連結(連結2回目)する(S14)。
そして、カラーキャリッジ16を連結した状態で黒キャリッジ15を往路走査して、第3パターン列の被測定パターン400b(101k1復)及びこれを挟む2つの基準パターン400aをパターン読取りセンサ401で読み取り(センシング)(S15)、黒キャリッジ15を復路走査して戻す(S16)。
このように、ここでは、黒ヘッド101k2で基準パターン400aを形成し、各基準パターン400a間に、被測定パターン400bを黒ヘッド101k1の往路、復路及び黒ヘッド102k2の復路で形成している。
つまり、本実施形態では千鳥状に配置された2つの黒ヘッド101k1、101k2のうち、用紙送り方向上流側の黒ヘッド101k2で基準パターン400aを形成し、かつ、基準パターン400aを黒ヘッド101k2の往路で形成する場合、着弾位置補正を行うためには、黒ヘッド101k2の往路に対する黒ヘッド101k1の往路、黒ヘッド101k2の復路、黒ヘッド101k2の復路のそれぞれにおける基準パターン400aに対する被測定パターン400bの形成が必要になる。
このとき、パターン読取りセンサ401は、副走査方向に複数列配列されたパターンの列を、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16の分離及び連結動作を介在しないで2列以上連続して読み取る(S7〜S9)。
このように、少なくとも2つの基準パターンと、2つの基準パターンで挟まれる被測定パターンを主走査方向に一列に形成し、かつ、副走査方向に複数列形成し、これらのパターンの読取り手段の読取り結果から少なくとも1つの基準パターンと被測定パターンとの間の距離又はキャリッジ移動時間を算出して液滴の着弾位置ずれを補正するときに、パターン読取り手段が、副走査方向に複数列配列されたパターンの列を、黒キャリッジとカラーキャリッジの分離及び連結動作を介在しないで、少なくとも2列以上連続して読み取る構成とすることで、着弾位置の自動調整を行うときに必要なキャリッジの分離及び連結動作回数を減らしてダウンタイムを低減することができる。
また、千鳥状に配置された黒ヘッドのうちの副走査方向上流側に配置された黒ヘッドで基準パターンを形成することで、後述するように、下流側に配置された黒ヘッドで基準パターンを形成する場合よりも、分離及び連結動作回数を減らすことができる。
また、キャリッジの同じ主走査で、千鳥状に配置されたヘッドのうちの副走査方向上流側に配置されたヘッドで基準パターンを形成するとともに、下流側に配置されたヘッドで被測定パターンを形成することで、分離及び連結動作回数を減らすことができる。
また、読取り手段でパターンを読み取るときのキャリッジの移動方向は、黒キャリッジとカラーキャリッジを分離及び連結する側を起点として一方向である構成とすることで、読取り精度のバラツキを低減できる。
また、読み取り手段は副走査方向下流側の黒ヘッド側に配置されていることで、分離及び連結動作回数を減らすことができる。
次に、本発明の第2実施形態におけるパターン形成及びパターン読取り処理(動作)について図19ないし図22の説明図を参照して説明する。
まず、図19に示すように、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16の分離動作(分離1回目)を行う(S1)。
そして、黒キャリッジ15を往路走査して、第1パターン列形成位置に黒ヘッド101k2で第1パターン列を構成する2つの基準パターン400aを形成し(S2)、用紙30を黒ヘッド101k1が第1パターン列形成位置に対応する位置まで送り、黒キャリッジ15を復路走査して、第1パターン列を構成する2つの基準パターン400a間に黒ヘッド101k1で被測定パターン400b(101k1復)を形成して第1パターン列を完成するとともに、黒ヘッド101k2で第2パターン列を構成する被測定パターン400b(101k2復)を形成する(S3)。
その後、黒キャリッジ15を往路走査して、第2パターン列形成位置に黒ヘッド101k2で被測定パターン400b(101k2復)を挟む2つの基準パターン400aを形成して第2パターン列を完成し(S4)、黒キャリッジ15を復路走査して戻す(S5)。
次に、図20に示すように、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16とを連結(連結1回目)する(S6)。
そして、カラーキャリッジ16を連結した状態で黒キャリッジ15を往路走査して、第1パターン列の被測定パターン400b(101k1復)及びこれを挟む2つの基準パターン400aをパターン読取りセンサ401で読み取り(S7)、用紙30をパターン読取りセンサ401が第2パターン列に対応する位置まで送った後、黒キャリッジ15を復路走査して戻す(S8)。
その後、カラーキャリッジ16を連結した状態で黒キャリッジ15を往路走査して、第2パターン列の被測定パターン400b(101k2復)及びこれを挟む2つの基準パターン400aをパターン読取りセンサ401で読み取り(S9)、図21に示すように、黒キャリッジ15を復路走査して戻す(S10)。
次に、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16とを分離(分離2回目)する(S11)。
そして、黒キャリッジ15を往路走査して、第3パターン列形成位置に黒ヘッド101k2で2つの基準パターン400aを形成し(S12)、用紙30を黒ヘッド101k1が第3パターン列形成位置に対応する位置まで送り、黒キャリッジ15を復路走査して戻す(S13)。
その後、図22に示すように、黒キャリッジ15を往路走査して、第3パターン列形成質に黒ヘッド101k1で2つの基準パターン400a間に被測定パターン400b(101k1往)を形成して第3パターン列を完成し(S14)、黒キャリッジ15を復路走査して戻す(S15)。
次いで、図23に示すように、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16とを連結(連結2回目)する(S16)。
そして、カラーキャリッジ16を連結した状態で黒キャリッジ15を往路走査して、第3パターン列の被測定パターン400b(101k1往)及びこれを挟む2つの基準パターン400aをパターン読取りセンサ401で読み取り(センシング)(S17)、黒キャリッジ15を復路走査して戻す(S18)。
ここでも、パターン読取りセンサ401は、副走査方向に複数列配列されたパターンの列を、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16の分離及び連結動作を介在しないで2列以上連続して読み取る(S7〜S9)。
この第2実施形態では、被測定パターン400b(101k1往)を黒ヘッド101k2で形成する基準パターン400aと同じ走査で形成していないことから、前記第1実施形態よりも1往復走査分スキャン回数(走査回数)が増えている。
次に、本発明の第3実施形態におけるパターン形成及びパターン読取り処理(動作)について図24ないし図26の説明図を参照して説明する。
まず、図24に示すように、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16の分離動作(分離1回目)を行う(S1)。
そして、黒キャリッジ15を往路走査して、第1パターン列形成位置に黒ヘッド101k2で3つの基準パターン400aを形成し(S2)、黒キャリッジ15を復路走査し(戻し)、用紙30を黒ヘッド101k1が第2パターン列形成位置に対応する位置まで紙送りする(S3)。
次いで、黒キャリッジ15を往路走査して、第2パターン列形成位置に黒ヘッド101k2で3つの基準パターン400aを形成するとともに、第1パターン列の2つの基準パターン400a間に黒キャリッジ101k1で被測定パターン400b(101k1往)を形成する(S4)。
そして、黒キャリッジ15を復路走査して、第1パターン列の2つの基準パターン400a間に黒キャリッジ101k1で被測定パターン400b(101k1復)を形成して第1パターン列を完成するとともに、第2パターン列形成位置の2つの基準パターン400a間に黒キャリッジ101k2で被測定パターン400b(101k2復)を形成して戻す。
次に、図25に示すように、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16とを連結(連結1回目)する(S6)。
そして、カラーキャリッジ16を連結した状態で黒キャリッジ15を往路走査して、第1パターン列の被測定パターン400b(101k1復)、400b(101往)及びこれを挟む3つの基準パターン400aをパターン読取りセンサ401で読み取り(センシング)し(S7)、用紙30をパターン読取りセンサ401が第2パターン列に対応する位置まで送った後、黒キャリッジ15を復路走査して戻す(S8)。
その後、カラーキャリッジ16を連結した状態で黒キャリッジ15を往路走査して、第2パターン列の被測定パターン400b(101k2復)及びこれを挟む2つの基準パターン400aをパターン読取りセンサ401で読み取り(S9)、図26に示すように、黒キャリッジ15を復路走査して戻す(S10)。
ここでも、パターン読取りセンサ401は、副走査方向に複数列配列されたパターンの列を、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16の分離及び連結動作を介在しないで2列以上連続して読み取る(S7〜S9)。
そして、本実施形態では、3つの基準パターン400aを同じ走査で形成するようにしているので、着弾位置補正に必要な被測定パターン400b(101k1往)、400b(101k1復)、400b(102k2復)を1往復動作で形成することができて、キャリッジの分離結合動作の回数及びスキャン回数を第1実施形態よりも低減することができる。
以上のように、副走査方向に複数列配列されたパターンの列を、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16の分離及び連結動作を介在しないで2列以上連続して読み取る本発明の実施形態に対し、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16の分離及び連結動作を介在しないで2列以上連続して読み取らない比較例について説明する。
先ず、比較例1におけるパターン形成及びパターン読取り処理(動作)について図27ないし図32の説明図を参照して説明する。
この比較例1では上記実施形態と同様に、黒ヘッド101k2で基準パターン400aを形成している。
まず、図27に示すように、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16の分離動作(分離1回目)を行う(S1)。
そして、黒キャリッジ15を往路走査して、第1パターン列形成位置に黒ヘッド101k2で第1パターン列を構成する2つの基準パターン400aを形成し(S2)、黒キャリッジ15を復路走査して、第1パターン列を構成する2つの基準パターン400a間に黒ヘッド101k2で被測定パターン400b(101k2復)を形成して第1パターン列を完成して戻し(S3)、このとき、用紙30をパターン読取りセンサ401が第1パターン列形成位置に対応する位置まで送り、黒キャリッジ15を復路走査して戻す(S3)。
その後、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16とを連結(連結1回目)する(S4)。
そして、カラーキャリッジ16を連結した状態で黒キャリッジ15を往路走査して、第1パターン列の被測定パターン400b(101k2復)及びこれを挟む2つの基準パターン400aをパターン読取りセンサ401で読み取り(S5)、図28に示すように黒キャリッジ15を復路走査して戻す(S6)。
その後、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16とを分離(分離2回目)する(S7)。
そして、黒キャリッジ15を往路走査して、第2パターン列形成位置に黒ヘッド101k2で第2パターン列を構成する2つの基準パターン400aを形成し(S8)、用紙30を黒ヘッド101k1が第2パターン列形成位置に対応する位置まで送り、黒キャリッジ15を復路走査して、第2パターン列を構成する2つの基準パターン400a間に黒ヘッド101k1で被測定パターン400b(101k1復)を形成して第2パターン列を完成して戻す(S9)。
その後、図29に示すように、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16とを連結(連結2回目)する(S10)。
そして、カラーキャリッジ16を連結した状態で黒キャリッジ15を往路走査して、第2パターン列の被測定パターン400b(101k1復)及びこれを挟む2つの基準パターン400aをパターン読取りセンサ401で読み取り(S11)、黒キャリッジ15を復路走査して戻す(S12)。
その後、図30に示すように、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16とを分離(分離3回目)する(S13)。
そして、黒キャリッジ15を往路走査して、第3パターン列形成位置に黒ヘッド101k2で第2パターン列を構成する2つの基準パターン400aを形成し(S14)、黒キャリッジ15を復路走査して戻し(S15)、このとき、用紙30を黒ヘッド101k1が第3パターン列形成位置に対応する位置まで送る。
その後、図31に示すように、黒キャリッジ15を往路走査して、第3パターン列を構成する2つの基準パターン400a間に黒ヘッド101k1で被測定パターン400b(101k1往)を形成して第3パターン列を完成し(S16)、黒キャリッジ15を復路走査して戻す(S17)。
その後、図32に示すように、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16とを連結(連結3回目)する(S18)。
そして、カラーキャリッジ16を連結した状態で黒キャリッジ15を往路走査して、第3パターン列の被測定パターン400b(101k1往)及びこれを挟む2つの基準パターン400aをパターン読取りセンサ401で読み取り(S19)、黒キャリッジ15を復路走査して戻す(S20)。
このように、比較例1では、副走査方向に複数列配列されたパターンの列を、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16の分離及び連結動作を介在しないで2列以上連続して読み取らないので、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16の分離及び連結動作の回数が増加して着弾位置補正に伴うダウンタイムが長くなる。
次に、比較例2におけるパターン形成及びパターン読取り処理(動作)について図33ないし図37の説明図を参照して説明する。
この比較例2では上記実施形態と異なり、黒ヘッド101k1で基準パターン400aを形成している。
まず、図33に示すように、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16の分離動作(分離1回目)を行う(S1)。
そして、黒キャリッジ15を往路走査して、第1パターン列形成位置に黒ヘッド101k1で第1パターン列を構成する2つの基準パターン400aを形成するとともに、黒ヘッド102k2で第2パターン列形成位置に被測定パターン400b(101k2往)を形成する(S2)。
その後、黒キャリッジ15を復路走査して、第1パターン列を構成する2つの基準パターン400a間に黒ヘッド101k1で被測定パターン400b(101k1復)を形成して第1パターン列を完成して戻す(S3)。
その後、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16とを連結(連結1回目)する(S4)。
そして、カラーキャリッジ16を連結した状態で黒キャリッジ15を往路走査して、第1パターン列の被測定パターン400b(101k1復)及びこれを挟む2つの基準パターン400aをパターン読取りセンサ401で読み取り(S5)、図34に示すように、黒キャリッジ15を復路走査して戻し(S6)、このとき、用紙30を黒ヘッド101k1が第2パターン列形成位置に対応する位置まで送る。
その後、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16とを分離(分離1回目)する(S7)。
そして、黒キャリッジ15を往路走査して、黒ヘッド101k1で第2パターン列形成位置に被測定パターン400b(101k2往)を挟む2つの基準パターン400aを形成して第2パターン列を完成し(S8)、黒キャリッジ15を復路走査して、黒ヘッド101k2で第3パターン列を構成する被測定パターン400b(101k2復)を形成して戻す(S9)。
その後、図35に示すように、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16とを連結(連結2回目)する(S10)。
そして、カラーキャリッジ16を連結した状態で黒キャリッジ15を往路走査して、第2パターン列の被測定パターン400b(101k2往)及びこれを挟む2つの基準パターン400aをパターン読取りセンサ401で読み取り(S11)、黒キャリッジ15を復路走査して戻し(S12)、このとき、用紙30を黒ヘッド101k1が第3パターン列形成位置に対応する位置まで送る。
その後、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16とを分離(分離3回目)する(S13)。
そして、黒キャリッジ15を往路走査して、黒ヘッド101k1で第3パターン列形成位置に被測定パターン400b(101k2復)を挟む2つの基準パターン400aを形成して第3パターン列を完成し(S14)、黒キャリッジ15を復路走査して戻す(S15)。
その後、図37に示すように、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16とを連結(連結3回目)する(S16)。
そして、カラーキャリッジ16を連結した状態で黒キャリッジ15を往路走査して、第3パターン列の被測定パターン400b(101k2復)及びこれを挟む2つの基準パターン400aをパターン読取りセンサ401で読み取り(S17)、黒キャリッジ15を復路走査して戻す(S18)。
この比較例2のように千鳥配置の2つの黒ヘッド101k1、10k2のうちの用紙送り方向下流側の黒ヘッド101k1で基準パターンを形成する場合、連結→センシング→紙送り→分離→黒ヘッド101k1による基準パターン印字の順が必須となるので、分離状態でのセンシング(読取り)ができず、分離連結回数を減らすことができない。
次に、比較例3におけるパターン形成及びパターン読取り処理(動作)について図38ないし図41の説明図を参照して説明する。
この比較例3では上記実施形態及び比較例と異なり、用紙30を一方向に送るのではなく、途中で戻し(巻き戻し)を行なっている。
まず、図38に示すように、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16の分離動作(分離1回目)を行う(S1)。
そして、黒キャリッジ15を往路走査して、第2パターン列形成位置に黒ヘッド101k2で2つの基準パターン400aを形成するとともに、黒ヘッド102k1で第1パターン列形成位置に被測定パターン400b(101k1往)を形成し(S2)、用紙30を黒ヘッド101k1が第2パターン列形成位置に対応する位置まで送る。
その後、黒キャリッジ15を復路走査して、第2パターン列を構成する2つの基準パターン400a間に黒ヘッド101k1で被測定パターン400b(101k1復)を形成して第1パターン列を完成するとともに、第3パターン列形成位置に黒ヘッド101k2で被測定パターン400b(101k2復)を形成して戻す(S3)。
次いで、黒キャリッジ15を往路走査して、黒ヘッド101k2で被測定パターン400b(101k2復)を挟む2つの基準パターン400aを形成して第3パターン列を完成する(S4)。
そして、図39に示すように、黒キャリッジ15を復路走査して戻し(S5)、このとき用紙30を黒ヘッド101k2が第1パターン形成位置に対応する位置になるまで用紙送り方向と逆方向に巻き戻す。
そこで、黒キャリッジ15を往路走査して、第1パターン列形成位置に黒ヘッド101k2で被測定パターン400b(101k1往)を挟む2つの基準パターン400aを形成して第1パターン列を完成し(S6)、黒キャリッジ15を復路走査して戻し(S5)、このとき用紙30をパターン読取りセンサ401が第1パターン形成位置に対応する位置になるまで送る。
その後、図40に示すように、黒キャリッジ15とカラーキャリッジ16とを連結(連結1回目)する(S8)。
そして、カラーキャリッジ16を連結した状態で黒キャリッジ15を往路走査して、第1パターン列の被測定パターン400b(101k1往)及びこれを挟む2つの基準パターン400aをパターン読取りセンサ401で読み取り(S9)、黒キャリッジ15を復路走査して戻し(S10)、このとき、用紙30をパターン読取りセンサ401が第2パターン形成位置に対応する位置になるまで送る。
次いで、カラーキャリッジ16を連結した状態で黒キャリッジ15を往路走査して、第2パターン列の被測定パターン400b(101k1復)及びこれを挟む2つの基準パターン400aをパターン読取りセンサ401で読み取り(S11)、図41に示すように、黒キャリッジ15を復路走査して戻し(S12)、このとき、用紙30をパターン読取りセンサ401が第3パターン形成位置に対応する位置になるまで送る。
さらに、カラーキャリッジ16を連結した状態で黒キャリッジ15を往路走査して、第2パターン列の被測定パターン400b(101k2復)及びこれを挟む2つの基準パターン400aをパターン読取りセンサ401で読み取り(S13)、黒キャリッジ15を復路走査して戻す(S14)。
この比較例3では用紙の巻き戻しを動作を介在させることで、パターン形成が完了してからセンシングを行なうことができるので、分離連結動作は1回で済むが、用紙の巻き戻しを伴うことでスキューによるパターン形成位置のバラツキが発生して、着弾位置精度の補正精度が低下することになる。
1 装置本体
2 画像形成部
3 用紙吸引搬送部
4 ロール紙収納部
6 電装基板収納部
7 画像読取り部
13 ガイドロッド
15 黒キャリッジ
16 カラーキャリッジ
18 維持回復機構
55 載置部
71、72 キャップ
101k1、101k2 黒ヘッド
102c、102m、102y カラーヘッド
400 調整パターン
400a 基準パターン
400b 被測定パターン
401 パターン読取りセンサ

Claims (7)

  1. 少なくとも黒色の液滴を吐出する少なくとも2つの黒ヘッドが千鳥状に配置されて搭載され、主走査方向に移動可能な黒キャリッジと、
    前記黒キャリッジと分離及び連結可能で、少なくともカラーの液滴を吐出するカラーヘッドが搭載されたカラーキャリッジと、
    着弾位置ずれ補正用のパターンを形成するパターン形成手段と、
    前記黒キャリッジに搭載され、前記パターン形成手段で形成された前記パターンを読み取る読取り手段と、
    前記読取り手段の読取り結果に応じて各ヘッドから吐出される液滴の着弾位置を補正する着弾位置補正手段と、を備え、
    前記パターン形成手段は、少なくとも2つの基準パターンと、前記2つの基準パターンで挟まれる被測定パターンを主走査方向に一列に形成し、かつ、副走査方向に複数列形成し、
    前記着弾位置補正手段は、前記読取り手段の読取り結果から少なくとも1つの前記基準パターンと前記被測定パターンとの間の距離又はキャリッジ移動時間を算出して前記液滴の着弾位置ずれを補正し、
    記読取り手段が、前記副走査方向に複数列配列された前記パターンの列を、前記黒キャリッジと前記カラーキャリッジの分離及び連結動作を介在しないで、少なくとも2列以上連続して読み取る
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記千鳥状に配置された黒ヘッドのうちの副走査方向上流側に配置された黒ヘッドで前記基準パターンを形成することを特徴する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記黒キャリッジの同じ主走査で、前記千鳥状に配置されたヘッドのうちの副走査方向上流側に配置されたヘッドで前記基準パターンを形成するとともに、下流側に配置されたヘッドで前記被測定パターンを形成することを特徴する請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記主走査方向に一列に形成される被測定パターンには複数種類の被測定パターンを含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記読取り手段で前記パターンを読み取るときの前記キャリッジの移動方向は、前記黒キャリッジと前記カラーキャリッジを分離及び連結する側を起点として一方向であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記読み取り手段は副走査方向下流側の黒ヘッド側に配置されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記パターンの形成時及び前記パターンの読取り時に前記パターンを形成する部材の逆送を行わないことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
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