JP2007098623A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像品質を向上させることができると共に、記録媒体の搬送量を補正するための処理負担を軽減することができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 記録媒体を搬送する理論搬送量を取得し(S404)、その理論搬送量を補正する処理(S409)は、第1の搬送量で記録媒体を搬送する小フィードの場合(S405:No)には実施されず、第1の搬送量よりも大きい第2の搬送量で記録媒体を搬送する大フィードの場合(S405:Yes)にだけ実施される。よって、記録媒体を搬送する度に搬送量を補正する場合に比べ、補正回数が減少され、搬送量を補正するための処理負担が軽減される。また、搬送量の補正は、第1の搬送量よりも大きい第2の搬送量についてされるので、補正回数を減少させたとしても、記録媒体の搬送量の精度が低下することは抑制される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、画像品質を向上させることができると共に記録媒体の搬送量を補正するための処理負担を軽減することができる画像形成装置に関する。
従来より、インクを吐出するヘッドを主走査方向に往復移動させながら記録媒体に向けてインクを吐出させる記録動作と、記録媒体を副走査方向に搬送する搬送動作とを繰り返すことで記録媒体に画像を形成するインクジェットプリンタが知られている。このインクジェットプリンタに搭載されている記録媒体を搬送する搬送装置には、ヘッドや搬送ローラの製造誤差等に起因して理論的な搬送量に対するズレが発生する。よって、そのズレを製品出荷前に検出しておき、実際の搬送動作の際には、理論的な搬送量に対し、そのズレを考慮した補正をし、その補正後の搬送量で記録媒体を搬送しており、この補正は記録媒体を搬送する度に行われていた。これにより、記録媒体を理論的な位置に搬送することができ、結果的に画像品質を向上させることができる。
また、このインクジェットプリンタの搬送動作では、バンディング(筋状のインクむら)が発生するのを抑制するために、記録媒体を不均等に搬送する所謂不均等送りが知られており、次の特許文献1に開示されている。ここで、図10を参照して、不均等送りについて説明する。図10(a)は、記録媒体を均等に搬送する場合を示し、図10(b)は、記録媒体を不均等に搬送する場合を示している。
図中、矢印Aはヘッドの往復移動方向である主走査方向を示し、矢印Bは記録媒体の搬送方向である副走査方向を示している。また、ヘッドの副走査方向Bの長さは1インチとし、ヘッドには副走査方向Bに直線状に並ぶノズルが150dpi間隔で形成されており、矩形状に囲まれた印刷領域Iにおいて600dpiの記録密度が要求されているものとする。即ち、このヘッドで要求記録密度を満足するには、ヘッドの1回の主走査方向の動作を1パスとすると、4パスさせる必要がある。尚、図中では、ヘッドの1パス目で形成される画像を1P、2パス目で形成される画像を2P、3パス目で形成される画像を3P、4パス目で形成される画像を4Pとして図示している。
上述した設定において、均等送りは、図10(a)に示すように、ヘッドが1パスする毎に一定の搬送量L(=1/4インチ)で記録媒体を搬送する方法である。一方、不均等送りは、図10(b)に示すように、1パス目の後でL1、2パス目の後でL2、3パス目の後でL3、4パス目の後でL4で記録媒体を搬送する方法であり、3回の小フィードの後に1回の大フィードを繰り返すように搬送する方法である。
具体的には、例えば、使用ノズル数を148とした場合、3回の小フィードL1,L2,L3は各々5/600dpi、1回の大フィードL4は((148*4−5*3)/600)dpiとして搬送する方法である。
図11は、インクの着弾特性がうねっているヘッドを使用して、均等送りした場合と不均等送りした場合とを示す図であり、図11(a)はインクの着弾特性を示し、図11(b)は均等送りした場合、図11(c)は不均等送りした場合を示している。
図11(a)に示すように、インクの着弾特性を示す曲線Rは、横軸にノズル位置、縦軸に理想位置からのズレをとった場合に、ノズルの形成誤差や、環境的な要因等により、直線状にならず、例えば、sinカーブに近似した曲線状として表現される。
かかる場合に、図10(a)で説明したのと同様に、均等送りをした場合には、図11(b)の左側に示す画像1P乃至4Pが形成される。ここで、この画像1P乃至4Pの内、画像1Pと画像3Pとを抽出すると、図11(b)の右側に示すように、両者の間には隙間T1が形成され、この隙間T1がバンディングの一部となる。
一方、不均等送り(3回の小フィードと1回の大フィード)した場合には、図11(c)の左側に示す画像1P乃至4Pが形成される。ここで、この画像1P乃至4Pの内、画像1Pと画像4Pとを抽出すると、図11(c)の右側に示すように、両者の間には隙間T2が形成されるものの、図11(b)に示す均等送りした場合に発生する隙間T1に比べて、その大きさは小さいので、不均等送りの方がバンディングの発生を抑制することができることが分かる。
図12は、LF搬送がうねっている場合において、均等送りした場合と不均等送りした場合とを示す図であり、図12(a)はLF搬送特性を示し、図12(b)は均等送りした場合、図12(c)は不均等送りした場合を示している。
図12(a)に示すように、LF搬送特性を示す曲線Rは、横軸に記録媒体の搬送位置、縦軸に理想位置からのズレをとった場合に、機械的な誤差や記録媒体との摩擦等の要因により、直線状にならず、例えば、sinカーブに近似した曲線状として表現される。
かかる場合に、図10で説明したのと同様に、均等送りをした場合には、図12(b)の左側に示す画像1P乃至4Pが形成される。ここで、この画像1P乃至4Pの内、画像2Pと画像4Pとを抽出すると、図12(b)の右側に示すように、両者の間には隙間T1が形成される。
一方、不均等送り(3回の小フィードと1回の大フィード)した場合には、図12(c)の左側に示す画像1P乃至4Pが形成される。ここで、この画像1P乃至4Pの内、画像1Pと画像4Pとを抽出すると、図12(c)の右側に示すように、両者の間には隙間T2が形成されるものの、均等送りした場合に発生する隙間T1に比べて、その大きさは小さいので、不均等送りの方がバンディングが発生するのを抑制することができる事が分かる。
特開2002−283543(第13段落、第52段落等)
ここで、画像品質を向上させるためには、上述した不均等送りで記録媒体を搬送しつつ、各記録動作の度に搬送量を補正することが考えられる。しかし、記録動作の度に搬送量を補正した場合には、補正に必要な処理負担が大きくなるという問題点があった。一方、不均等送りと、搬送量の補正とのいずれか一方の方法だけを採用することも考えられるが、かかる場合には、画像品質の低下を招来するという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、画像品質を向上させることができると共に、記録媒体の搬送量を補正するための処理負担を軽減することができる画像形成装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載の画像形成装置は、副走査方向に複数配列されたドットを有し、副走査方向に直交する主走査方向に往復移動可能に構成され、前記ドットによって記録媒体に画像を記録する記録手段と、前記副走査方向に前記記録媒体を搬送する搬送手段とを備え、前記記録手段による主走査方向の移動と、前記搬送手段による副走査方向の前記記録媒体の搬送とを繰り返して前記記録媒体に画像を形成するものであって、副走査方向に第1の搬送量で前記記録媒体をn回(nは自然数)搬送するように前記搬送手段を制御する第1の搬送制御手段と、その第1の搬送制御手段による制御の前又は後に前記第1の搬送量よりも大きい第2の搬送量で前記記録媒体を1回搬送するように前記搬送手段を制御する第2の搬送制御手段と、前記第2の搬送制御手段による前記記録媒体の搬送時に前記第2の搬送量を補正する補正手段とを備えている。
請求項2記載の画像形成装置は、請求項1記載の画像形成装置において、前記第1の搬送量は、異なる搬送量を含む。
請求項3記載の画像形成装置は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、理論的な搬送量と前記搬送手段が有する固有の搬送量との差を補正値として記憶する記憶手段と、前記搬送手段による実際の搬送位置を所定の精度で検出する搬送位置検出手段とを備え、前記補正手段は、前記記憶手段に記憶された補正値を前記搬送位置検出手段の検出精度で演算したものを前記第2の搬送量に対する補正量とする。
請求項4に記載の画像形成装置は、請求項3に記載の画像形成装置において、前記補正手段は、Aを前記第2の搬送量に対する補正量、αを前記補正値、γを前記搬送位置検出手段の検出精度とした場合、次の(1)式に基づいて前記第2の搬送量に対する補正量を算出する。(1)A=int((α+γ・0.5)/γ)*γ
請求項5記載の画像形成装置は、請求項3又は4に記載の画像形成装置において、前記補正手段によって補正された前記第2の搬送量で前記記録媒体が搬送された場合にだけ、前記記録媒体の副走査方向に沿った端部を検出する検出手段を備えている。
請求項6記載の画像形成装置は、請求項5に記載の画像形成装置において、前記検出手段は、前記記録手段に搭載され、前記記録媒体の端部を光学的に検出することを特徴とする。
請求項7記載の画像形成装置は、請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置において、前記記録手段は、前記ドットからインクを吐出して前記記録媒体に画像を形成するものである。
請求項1記載の画像形成装置によれば、搬送量の補正は、記録媒体が第1の搬送量でn回(nは自然数)搬送され、その前又は後に第1の搬送量よりも大きい第2の搬送量で1回搬送される場合に、その第2の搬送量についてだけ行われる。よって、従来のように記録媒体を搬送する度に搬送量を補正する場合に比べ、補正回数を減少させることができる。従って、搬送量を補正するための処理負担を軽減することができると共に、搬送量を補正するための時間が削減され高速に画像を記録することができるという効果がある。また、補正は、第1の搬送量よりも大きい第2の搬送量についてされるので、補正回数を減少させたとしても、記録媒体の搬送精度が低下するのは防止される。よって、結果的に、画像品質を向上させることができるという効果がある。
請求項2記載の画像形成装置によれば、請求項1に記載の画像形成装置の奏する効果に加え、第1の搬送量は、異なる搬送量を含むので、例えば、理想のドット位置に対するズレや、理想の搬送位置に対するズレに対応させて、第1の搬送量を設定することで、画像品質をより向上させることができるという効果がある。
請求項3記載の画像形成装置によれば、請求項1又は2に記載の画像形成装置の奏する効果に加え、第2の搬送量に対する補正量は、理論的な搬送量と搬送手段が有する固有の搬送量との差を示す補正値を、実際の搬送位置を検出する搬送位置検出手段の検出精度で演算して求められるので、補正量に搬送位置検出手段の検出精度を反映させることができるという効果がある。
請求項4記載の画像形成装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置の奏する効果に加え、第2の搬送量に対する補正量Aは、αを補正値、γを搬送位置検出手段の検出精度とした場合に、(1)A=int((α+γ・0.5)/γ)*γという(1)式に基づいて算出される。一方、第2の搬送量に対する補正量Aは、αにγ・0.5を加算せずに、(2)A=int(α/γ)*γという(2)式に基づいて算出することも可能である。ここで、(1)式、(2)式について比較すると、例えば、補正値αが9.7μmで、搬送位置検出手段が10μm単位で搬送位置を検出可能な精度であった場合に、(1)によれば、A=10μm、(2)によればA=0μmとなる。即ち、検出精度γによって飛び飛びに算出される第2の搬送量に対する補正量Aを、補正値αに近い方で選択することができる。換言すれば、搬送位置検出手段の検出精度γが高精度ではない場合であっても、その検出精度に依存する誤差を軽減することができるという効果がある。
請求項5記載の画像形成装置によれば、請求項3又は4に記載の画像形成装置の奏する効果に加え、端部は、補正された第2の搬送量で記録媒体が搬送された場合にだけ検出される。よって、従来のように記録媒体を搬送する度に端部を検出する場合に比べ、端部の検出回数を減少させることができる。従って、端部を検出するための処理負担を軽減することができると共に、端部を検出するための時間が削減され高速に画像を記録することができるという効果がある。また、端部は、第1の搬送量よりも大きい第2の搬送量で1回搬送された時に検出されるので、端部の検出回数を減少させたとしても、端部の検出精度が低下するのを防止することができるという効果がある。
請求項6記載の画像形成装置によれば、請求項5に記載の画像形成装置の奏する効果に加え、検出手段は、記録手段に搭載され、記録媒体の端部を光学的に検出するので、検出手段を記録手段と一緒に主走査方向に往復移動させることができ、検出手段を主走査方向に往復移動させるための機構を搭載する必要がなく、装置を小型化することができると共に、装置の製造コストがアップするを防止することができるという効果がある。
請求項7記載の画像形成装置によれば、請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置の奏する効果に加え、記録手段は、ドットからインクを吐出して記録媒体に画像を形成するものであるので、インクを利用した画像を形成することができる。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の画像形成装置としてのカラーインクジェットプリンタ1を示す斜視図である。図2は、キャリッジ64の底面を示す図である。カラーインクジェットプリンタ1は、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の4色のカラーインクがそれぞれ充填されるインクカートリッジ61と、記録用紙Pに印刷するためのインクジェットヘッド6と、インクカートリッジ61およびインクジェットヘッド6が搭載されるキャリッジ64と、キャリッジ64を矢印A方向(主走査方向)に往復移動させる駆動ユニット65と、キャリッジ64の往復移動方向Aに延び、インクジェットヘッド6と対向配設されるプラテン66と、パージ装置67とを備えている。
駆動ユニット65は、キャリッジ64の下端部に配設されプラテン66と平行に延びるキャリッジ軸71と、キャリッジ64の上端部に配設されキャリッジ軸71に平行に延びるガイド板72と、そのキャリッジ軸71とガイド板72との間であって、キャリッジ軸71の両端部に配設される2つのプーリー73および74と、これらのプーリー73および74の間に掛け渡されるエンドレスベルト75とを備えている。そして、一方のプーリ73が、CRモータ(図3参照)の駆動により正逆回転されると、そのプーリ73の正逆回転に伴って、エンドレスベルト75に接合されているキャリッジ64が、キャリッジ軸71およびガイド板72に沿って、矢印A方向に往復移動される。
インクジェットヘッド6は、図2に示すように、その下面6aにノズル53aが、CMYBkの各色インク毎に記録用紙Pの搬送方向Bに列設されている。なお、ノズル53aの配列方向のピッチや数は、記録画像の解像度等を考慮して適宜設定されるものである。また、カラーインクの種類数に応じてノズル53aの列数を増減することも可能である。
また、図2に示すように、キャリッジ64には、インクカートリッジ61とインクジェットヘッド6との他に、メディアセンサ50が搭載されている。メディアセンサ50は、発光ダイオードからなる発光部51と、光学式センサからなる受光部52とを備えている。メディアセンサ50の発光部51は、プラテン66へ向かって光を照射し、その光の反射光を受光部52が受光するように構成されている。
プラテン66の上面の色は、例えば黒色のように記録用紙Pと反射率が異なる色で構成されており、記録用紙Pが存在しない場合には、反射率の低いプラテン66からの反射光を受光部52が受光するのでメディアセンサ50の検出値(AD値)は低い値となる。一方、記録用紙Pが存在する場合には、反射率の高い記録用紙Pからの反射光を受光部52が受光するのでメディアセンサ50の検出値(AD値)は高い値となる。したがって、メディアセンサ50が受光する反射光量の差により記録用紙Pの有無を検知することができる。
このようなメディアセンサ50が、記録用紙Pの搬送方向上流側においてキャリッジ64に搭載されて、キャリッジ64により走査方向へ往復移動するようになっている。メディアセンサ50がインクジェットヘッド6と共にキャリッジ64に搭載されることにより、インクジェットヘッド6を走査するためのキャリッジ64と別途に、メディアセンサ50を走査するためのキャリッジを設ける必要がないので、装置を小型化できるという利点がある。また、キャリッジ64において、メディアセンサ50をインクジェットヘッド6の搬送方向上流側に配置することにより、記録用紙Pに画像記録を行う前に、メディアセンサ50により記録用紙Pの左右端位置を検出することができる。
再び、図1に戻って説明を続ける。記録用紙Pは、カラーインクジェットプリンタ1の給紙カセット(図示せず)から給紙され、インクジェットヘッド6の下面6aと、プラテン66との間に搬送ローラ60(図3参照)を介して矢印B方向(副走査方向:主走査方向Aと直交する方向)から搬送される。そして、記録用紙Pには、ノズル53aから吐出されるインクにより印刷がなされ、その後、排紙される。なお、図1においては、用紙Pの給紙機構および排紙機構の図示を省略している。
キャリッジ64の移動方向に沿ったプラテン66の側方には、インクジェットヘッド6の吐出不良を回復するためのパージ装置67が配設されている。インクジェットヘッド6は、インク中に気泡が発生したり、インクが増粘する等の原因により吐出不良を起こす。パージ装置67は、その吐出不良を起こしたインクジェットヘッド6を良好な吐出状態に回復させるために設けられる。
このパージ装置67は、ヘッドユニット63がパージ位置にある時に、インクジェットヘッド6に対向するように配設されており、パージキャップ81と、ポンプ82およびカム83と、インク貯留部84とを備えている。パージキャップ81は、インクジェットヘッド6の下面6aに密着し、ポンプ82がインクジェットヘッド6の内部に溜まる気泡などを含んだ不良インクを吸引する。ポンプ82の吸引は、カム83を回転させてポンプ82内のピストンを往復移動することにより行われる。このように、不良インクを吸引することによりインクジェットヘッド6の吐出不良を回復する。なお、吸引された不良インクは、インク貯留部84に貯められる。
パージキャップ81のプラテン66側には、インクジェットヘッド6に対し相対移動可能なワイパ部材86が配設され、そのワイパ部材86との間にパージキャップを挟む位置にはキャップ85が配設されている。ワイパ部材86は、エチレンプロピレンゴム等の弾性材料を材料として板状に形成され、その一端部がワイパホルダ90に挿入されて支持されている。ワイパ部材86は、インクジェットヘッド6側に突出して配設されており、キャリッジ64の移動に伴って、インクジェットヘッド6の下面6aに残留したインク等を拭うものである。キャップ85は、インクジェットヘッド6に形成されているノズル53aを被覆することにより、インクの蒸発を防止するものである。
図3は、カラーインクジェットプリンタ1の電気回路構成の概略を示すブロック図である。カラーインクジェットプリンタ1を制御するための制御装置は、本体側制御基板12と、キャリッジ基板13とを備えており、本体側制御基板12には、1チップ構成のマイクロコンピュータ(CPU)32と、そのCPU32により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM33と、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM34と、EEPROM35と、イメージメモリ37と、G/A(ゲートアレイ)36等が搭載されている。
演算装置であるCPU32は、ROM33に予め記憶された制御プログラムに従い、印字タイミング信号およびリセット信号を生成し、各信号を後述するゲートアレイ36へ転送する。また、CPU32には、ユーザが印刷の指示などを行うための操作パネル45、キャリッジ64を動作させるキャリッジモータ(CRモータ)16を駆動するためのCRモータ駆動回路39、搬送ローラ60(パージ装置67)を駆動するための搬送モータ(LFモータ)40を動作させるためのLFモータ駆動回路41、メディアセンサ50、ペーパセンサ42、リニアエンコーダ43、ロータリエンコーダ46が接続されている。接続される各デバイスの動作はこのCPU32により制御される。
ペーパセンサ42は、記録用紙Pの先端を検出するセンサであり、搬送ローラ60よりも上流側に配置されており、例えば、記録用紙Pに接触することにより回動する検出子と、その検出子の回動を検出するフォトインタラプタとによって構成されている。リニアエンコーダ43は、キャリッジ64の移動量を検出するものであり、このリニアエンコーダ43のエンコーダー量を図示しないフォトインタラプタにより検出することで、キャリッジ64の往復移動が制御される。ロータリエンコーダ46は、搬送ローラ60の回転量を検出するものであり、このロータリエンコーダ46のエンコーダ量を図示しないフォトインタラプタで検出することで、搬送ローラ60が制御される。即ち、このロータリエンコーダ46によって搬送ローラ60によって搬送される記録媒体Pの実際の搬送位置を所定の精度で検出することができる。
ROM33には、後述するページ印刷処理(図4参照)を実行するプログラムとして印刷制御プログラム33aが格納されている。EEPROM35には、補正値メモリ35aが備えられており、この補正値メモリ35aには、記録用紙Pを搬送する理論的な搬送量とその理論的な搬送量に対する実際の搬送量とのズレ量が、製品出荷前の試験により求められ、格納されている。尚、上記したCPU32と、ROM33、RAM34、EEPROM35及びG/E36とは、バスライン45を介して接続されている。
G/A36は、CPU32から転送されるタイミング信号と、イメージメモリ37に記憶されている画像データとに基づいて、その画像データを記録用紙Pに記録するための記録データ(駆動信号)と、その記録データと同期する転送クロックと、ラッチ信号と、基本駆動波形信号を生成するためのパラメータ信号と、一定周期で出力される吐出タイミング信号とを出力し、それら各信号を、ヘッドドライバが実装されたキャリッジ基板13へ転送する。
また、G/A36は、コンピュータなどの外部機器からUSBなどのインターフェース(I/F)44を介して転送されてくる画像データを、イメージメモリ37に記憶させる。そして、G/A36は、コンピュータなどからI/F44を介して転送されてくるデータに基づいてデータ受信割込信号を生成し、その信号をCPU32へ転送する。なお、G/A36とキャリッジ基板13との間で通信される各信号は、両者を接続するハーネスケーブルを介して転送される。
キャリッジ基板13は、実装されたヘッドドライバ(駆動回路)によってインクジェットヘッド6を駆動するための基板である。インクジェットヘッド6とヘッドドライバとは、厚さ50〜150μmのポリイミドフィルムに銅箔配線パターンを形成したフレキシブル配線板19により接続されている。このヘッドドライバは、本体側制御基板12に実装されたG/A36を介して制御され、記録モードに合った波形の駆動パルスをインクジェットヘッド6を構成する圧電アクチュエータに印加するものである。これにより、インクが所定量吐出される。
次に、図4乃至図9を参照して上述したように構成されるカラーインクジェットプリンタ1の記録動作について説明する。図4は、ページ印刷処理を示すフローチャートである。このページ印刷処理は、印刷制御プログラム33aに従って実行される処理であり、インクジェットヘッド6を主走査方向に往復移動させながら記録用紙Pに向けてインクを吐出させる記録動作と、記録用紙Pを副走査方向に搬送する搬送動作とを繰り返すことで1枚の記録用紙Pに画像を形成するための処理である。
また、この処理における記録用紙Pの搬送動作は、図10(b)で説明したのと同様に不均等送りによって実行される。即ち、副走査方向に第1の搬送量L1乃至L3で記録用紙Pを3回搬送する小フィードと、その小フィードの後に第1の搬送量L1乃至L3よりも大きい第2の搬送量L4で記録用紙Pを1回搬送する大フィードとから成る一連の搬送動作を繰り返して記録用紙Pを搬送する。
更に、このページ印刷処理は、カラーインクジェットプリンタ1に接続されたコンピュータから印刷データが送信された以降の処理を示しており、その印刷データは、記録を行うための画像データのほか、記録用紙Pの紙種やサイズ等を示す記録用紙情報、縁なし印刷または通常印刷を指定する印刷手法情報を含むものであり、例えばコンピュータに予めインストールされたプリンタドライバにより生成される。
ページ印刷処理では、印刷データが送信されると、記録用紙Pを給紙する(S401)。具体的には、LFモータ40を駆動させ、給紙カセットに収容されている記録用紙Pをピックアップローラ、搬送ローラ60等によって印刷可能位置まで搬送し、用紙端検出処理を実行する(S402)。この用紙端検出処理は(S402)、縁なし印刷であるか通常印刷であるかにかかわらず実行される処理であり、この用紙端検出処理は(S402)によって、印刷開始前の用紙端が検出される。尚、用紙端を検出した端部情報はRAM34に記憶され、主走査印刷処理では(S403)、このRAM34に記憶された端部情報に基づいて、1パス目の印刷を開始する。
主走査印刷処理によって(S403)、1パス目の印刷(1改行幅分の印刷)が終了すると、次に、改行を行うために記録用紙Pを搬送する理論搬送量を取得する(S404)。理論搬送量は、小フィード用の理論搬送量Yと、大フィード用の理論搬送量Xとが、インクジェットヘッド6の仕様、印刷データで指示される要求記録密度等に基づいて算出される。
理論搬送量を取得すると、取得した理論搬送量が大フィード用の理論搬送量Xか否かを判断する(S405)。取得した理論搬送量が大フィード用の理論搬送量Xでない場合には(S405:No)、小フィード用の理論搬送量Yであるとして、理論搬送量Yだけ記録用紙Pを搬送するように制御する(S406)。つまり、記録用紙Pが理論搬送量Yだけ搬送されるように、LFモータ40を介して搬送ローラ60を駆動させる。この際、搬送ローラ60の回転量はロータリエンコーダ46によって検出されており、このエンコーダ量に基づいて実際の記録用紙Pの搬送量が検出される。
記録用紙Pを搬送すると、ページ印刷が完了したか否かを判断し(S407)、完了していれば(S407:Yes)、記録用紙を排出して(S408)、本処理を終了する。ページ印刷が完了していない場合には(S407:No)、S403のステップに移行する。即ち、S403からS407までの処理を返すことで、主走査印刷処理(S403)が実行される度に、記録用紙Pは副走査方向に理論搬送量Yだけ小フィードされる。尚、図10(b)に示す例で言えば、画像1Pから画像3Pまでが形成される。
一方、S405のステップにおいて、取得した理論搬送量が大フィード用の理論搬送量Xであると判断された場合には(S405:Yes)、後述する補正搬送量の算出処理を実行し(S409)、大フィード用の理論搬送量Xを補正する。この補正搬送量の算出処理(S409)により、理論搬送量Xと実際の搬送量とのズレが相殺される。
一般的に、記録用紙Pを搬送ローラ60等によって理論搬送量Xだけ搬送させた場合には、機械的要因や環境的な要因や部材間の干渉により、理論搬送量Xと実際の搬送量とではズレが発生する。そこで、このズレ量を予め(製品出荷前)検出し、そのズレを相殺可能な補正値を利用して理論搬送量Xを補正することで、理論搬送量Xにほぼ近い搬送量で記録用紙Pを搬送することができる。
一方、S406のステップで小フィードさせる場合には、小フィードさせる前に、小フィード用の理論搬送量Yは補正されずに、そのまま理論搬送量Yだけ搬送され、S410のステップで大フィードさせる場合にだけ、その前に補正搬送量の算出処理が実行される(S409)。
このように、理論搬送量X,Yの補正は、記録用紙Pがn回(nは自然数)小フィードされ、その後で大フィードされる場合に、その大フィード用の理論搬送量Xについてだけ行われる。よって、記録用紙Pを搬送する度に搬送量を補正する場合に比べ、補正回数を減少させることができる。従って、搬送量を補正するための処理負担を軽減することができる。
また、補正は、小フィード用の理論搬送量Yよりも大きい大フィード用の理論搬送量Xについてだけされるので、補正回数を減少させたとしても、記録用紙Pの搬送精度が低下するのを抑制することができる。
即ち、図10(b)を参照して説明すれば、小フィード用の理論搬送量L1乃至L3は、大フィード用の理論搬送量L4に比べて無視できる程小さいので、たとえ、小フィード用の理論搬送量L1乃至L3を補正しない場合であっても、そのズレ量は無視できる程小さく、記録用紙Pを搬送する度に補正をする場合とほぼ同等の搬送精度で記録用紙Pを搬送することができる。よって、結果的に、画像品質を向上させることができる。
こうして、補正搬送量の算出処理(S409)によって補正された搬送量で記録用紙Pを搬送し(S410)、ページ印刷が完了したか否かを判断する(S411)。ページ印刷が完了していれば(S411:Yes)、S408のステップに移行し、完了していなければ(S411:No)、縁なし印刷か否かを判断する(S412)。縁なし印刷であれば(S412:Yes)、用紙端を検出するために後述する用紙端検出処理を実行し(S413)、S403のステップに移行する。尚、S412の判断の結果、縁なし印刷でない場合も(S412:No)、同様にS403のステップに移行する。
このように、縁なし印刷をする場合には(S412:Yes)、用紙端検出処理により(S413)、用紙端が検出される。換言すれば、用紙端検出処理(S413)は、S410のステップで記録用紙Pが大フィードされた場合に実施される。
即ち、S406のステップで小フィードさせた場合には、用紙端検出処理(S413)は実行されず、S410のステップで大フィードさせた場合にだけ実行される。図10(b)を参照して説明すれば、たとえ縁なし印刷される場合であっても、記録用紙Pを3回小フィードさせる間には、用紙端検出処理(S413)は行われず、1回大フィードさせた場合にだけ、その大フィードの後で行われる。
このように、用紙端検出処理(S413)は、小フィードの後では行われず、大フィードの後でだけ行われるので、記録用紙Pを搬送する度に用紙端を検出する場合に比べ、用紙端を検出する検出回数を減少させることができる。従って、用紙端を検出するための処理負担を軽減することができる。また、用紙端の検出は、小フィード用の理論搬送量Yよりも大きい大フィード用の理論搬送量Xについてだけされるので、検出回数を減少させたとしても、端部の検出精度が低下するのを抑制することができる。
即ち、図10(b)を参照して説明すれば、小フィード用の理論搬送量L1乃至L3は、大フィード用の理論搬送量L4に比べて無視できる程小さいので、たとえ、小フィードさせた後で用紙端検出処理(S413)をしない場合であっても、その影響は無視できる程小さく、記録用紙Pを搬送する度に用紙端を検出する場合とほぼ同等の精度で用紙端を検出することができる。
次に、図5及び図6を参照して、上述した用紙端検出処理(S402,S413)について詳細に説明する。図5は、用紙端検出処理(S402,S413)のフローチャートである。図6は、用紙端検出処理におけるキャリッジ64の動作を説明するための図である。用紙端検出処理(S402,S413)では、まず、メディアセンサ50が用紙端検出開始位置へ到達するまでキャリッジ64を移動させる(S501)。具体的には、図6に示すようにキャリッジ64を記録用紙Pの範囲外となる用紙端検出開始位置Q1へ移動させる。尚、キャリッジ64を移動させる走査方向は左右のいずれでもよいが、ここでは、図6の左側にキャリッジ64を移動させるものとする。
そして、メディアセンサ50をオンとして(S502)、キャリッジ64を用紙端検出開始位置Q1と反対側、すなわち図6の右側へ低速の第1の速度で移動させてAD値を取得し(S503)、その取得したAD値に基づいて用紙端か否かを検出する(S504)。ここで、低速の第1の速度とは、メディアセンサ50により精度よく記録用紙Pの端部を検知できる速度である。
メディアセンサ50は、発光部51から調整された発光量で光を照射し、その光の反射光を受光部52で受光する。そして、その受光部52の出力値であるAD値は、キャリッジ64の位置情報を検出するリニアエンコーダ43のエンコーダ量に関連づけてRAM34に記憶される。メディアセンサ50からのAD値の出力は所定のタイミングでなされるが、仮に、キャリッジ64を高速で移動させるとメディアセンサ50も高速で移動されるので、そのメディアセンサ50からは、数エンコーダ量毎に1つのAD値が出力されることになる。換言すれば、記録用紙Pの幅方向の距離に対するメディアセンサ50のサンプリング数が少なくなる。したがって、記録用紙Pの端部検出精度が粗くなる。
しかし、本実施例では、キャリッジ64を低速の第1の速度で移動させるので、キャリッジ64に搭載されたメディアセンサ50も低速の第1の速度で移動される。したがって、メディアセンサ50からは、例えば1エンコーダ量毎に1つのAD値が出力されることになる。換言すれば、記録用紙Pの幅方向の距離に対するメディアセンサ50のサンプリング数が多くなる。したがって、記録用紙Pの端部検出が精密になる。これにより、記録用紙Pの端部を正確に検出することができる。
より具体的には、メディアセンサ50の対応位置に記録用紙Pがない場合、すなわち受光部52がプラテン66からの反射光を受光している場合には、受光部52が出力するAD値は低い第1出力レベルである。そして、記録用紙Pの左端付近でAD値が上昇し、記録用紙Pの範囲内となれば、受光部52は記録用紙Pからの反射光を受光し、受光部52が出力するAD値は高い第2出力レベルとなる。そして、検出されたAD値が、第1出力レベルと第2出力レベルの間に設定した紙端検出閾値となる位置を用紙端位置と判断する。
上述した方法で記録用紙Pの左端を検出した場合(S504:Yes)、その左端位置を端部情報としてRAM34に記憶する(S505)。そして、メディアセンサ50をオフにして(S506)、キャリッジ64を印刷開始位置Q2へ高速の第2の速度で移動させて(S507)、本処理を終了する。
上述したように、図6における記録用紙Pの左端を検出すれば、右端を検出することなく、記録用紙P上に位置するキャリッジ64を印刷開始位置Q2へ第2の速度で移動させる。印刷開始位置Q2は記録用紙Pの左右側のいずれでもよいが、ここでは右側とする。また、上述した第2の速度とは、上述した低速の第1の速度より速い速度である。この移動の際には、メディアセンサ50はオフでありAD値を出力していない。したがって、検出精度等を考慮することなく、可能な限り高速でキャリッジ64を移動させればよく、記録用紙Pの用紙幅全域に対してメディアセンサ50を走査するに比べて、端部検出に要する時間を短縮することができる。
次に、図7及び図8を参照して上述した主走査印刷処理(S403)について詳細に説明する。図7は、主走査印刷処理(S403)のフローチャートであり、図8は、画像データGnから削除される領域Hを示す模式図である。主走査印刷処理では(S403)、まず、図5のS505のステップにおいて、RAM34に記憶させた記録用紙Pの端部情報を読み出し(S701)、その端部情報に含まれる記録用紙Pの左端位置に基づいて、左端からはみ出す画像データを削除する(S702)。
具体的には、図8に示すように、画像データは、1改行幅に相当するバンド単位毎の画像データGnとして出力されており、本実施例のような縁なし印刷を行う場合には、その画像データGnによる記録画像の幅Wgを、記録用紙Pの用紙幅Wpより若干幅広とすれば、記録用紙Pの縁に印刷がされずに所謂白残りが生ずることを防止できる。一方、記録画像の幅Wgを、記録用紙Pの用紙幅Wpよりあまりに大きくすれば、記録用紙Pの両端からはみ出した位置にインクジェットヘッド6からインクが吐出されることとなり、プラテン66を汚したり、インクミスト発生の原因となるので好ましくない。
従って、画像データGnのうち、記録用紙Pの左端からはみ出す領域Hを削除して、換言すれば、領域Hに対応する部分の画像データGnに対しては、インクジェットヘッド6からインクを吐出させないようにし、記録用紙Pの左端位置において画像記録を行い、記録用紙Pの右端からはみ出す部分については、記録用紙Pの右端外にはみ出して画像記録を行うように印刷する(S703)。こうして、記録用紙Pの左端からはみ出す領域Hが削除されることにより、記録用紙Pの左端の縁において正確に画像記録を行うことができる。一方、記録用紙Pの右端からはみ出す画像データは、はみ出し印刷されるので、右端の縁において白残りが生ずることを防止することができる。こうして1改行幅分の画像データGnの画像記録が終了する。
次に、図9を参照して上述した補正搬送量の算出処理(S409)について詳細に説明する。図9は、補正搬送量の算出処理(S409)を示すフローチャートである。この補正搬送量の算出処理では(S409)、まず、補正量(=A)を算出する(S901)。補正量Aは、αを記録用紙Pを搬送する理論的な搬送量とその理論的な搬送量に対する実際の搬送量とのズレ量、γをロータリエンコーダ46の検出精度とした場合、次の(1)式に基づいて算出される。尚、ズレ量αはEEPROM35の補正値メモリ35aに格納されている。
(1)A=int((α+γ・0.5)/γ)*γ
一方、補正量Aは、(1)のαにγ・0.5を加算しない次の(2)式に基づいて算出することも可能である。
(2)A=int(α/γ)*γ
ここで、上記(1)式、(2)式について比較すると、例えば、ズレ量αが9.7μmで、ロータリエンコーダ46が10μm単位で搬送位置を検出可能な精度であった場合に、(1)によれば、A=10μm、(2)によればA=0μmとなる。即ち、検出精度γによって飛び飛びに算出される補正量Aを、補正値αに近い方で選択することができる。換言すれば、ロータリエンコーダ46の検出精度γが高精度ではない場合であっても、その検出精度に依存する誤差を軽減することができる。
こうして、S901のステップにおいて、補正量Aが算出されると、この補正量に理論搬送量を加算することで補正後の大フィード用の搬送量が算出できる(S902)。
以上実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、小フィードを2回以上する場合に、その搬送量を全て同一にする必要はなく、少なくとも1以上の搬送量が異なるように構成しても良い。かかる場合には、例えば、図11(a)に示すインクの着弾特性は、sinカーブから歪んだ曲線で表現されるような場合には、その特性に対応させて小フィードの搬送量を設定することで、小フィードにおける搬送量を同じにする場合に比べて、画像品質を向上させることができる。
上記実施例では、本発明の画像形成装置をカラーインクジェットプリンタとして説明したが、本発明の画像形成装置としては、ドットインパクト、サーマルプリンタ等であっても良い。
本発明の画像形成装置としてのカラーインクジェットプリンタを示す斜視図である。 キャリッジの底面を示す図である。 カラーインクジェットプリンタの電気回路構成の概略を示すブロック図である。 ページ印刷処理を示すフローチャートである。 用紙端検出処理を示すフローチャートである。 用紙端検出処理におけるキャリッジの動作を説明するための図である。 主走査印刷処理を示すフローチャートである。 画像データGnから削除される領域Hを示す模式図である。 補正搬送量の算出処理を示すフローチャートで (a)は記録媒体を均等に搬送する場合を示し、(b)は記録媒体を不均等に搬送する場合を示している。 インクの着弾特性がうねっているヘッドを使用して、均等送りした場合と不均等送りした場合とを示す図である。 LF搬送がうねっている場合において、均等送りした場合と不均等送りした場合とを示す図である。
符号の説明
1 カラーインクジェットプリンタ(画像形成装置)
53a ノズル(ドット)
6 インクジェットヘッド(記録手段)
60 搬送ローラ(搬送手段)
S406 第1の搬送制御手段
S410 第2の搬送制御手段
S413 検出手段
S409 補正手段
35a 補正値メモリ(記憶手段)
46 ロータリエンコーダ(搬送位置検出手段)

Claims (7)

  1. 副走査方向に複数配列されたドットを有し、副走査方向に直交する主走査方向に往復移動可能に構成され、前記ドットによって記録媒体に画像を記録する記録手段と、前記副走査方向に前記記録媒体を搬送する搬送手段とを備え、前記記録手段による主走査方向の移動と、前記搬送手段による副走査方向の前記記録媒体の搬送とを繰り返して前記記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
    副走査方向に第1の搬送量で前記記録媒体をn回(nは自然数)搬送するように前記搬送手段を制御する第1の搬送制御手段と、
    その第1の搬送制御手段による制御の前又は後に前記第1の搬送量よりも大きい第2の搬送量で前記記録媒体を1回搬送するように前記搬送手段を制御する第2の搬送制御手段と、
    前記第2の搬送制御手段による前記記録媒体の搬送時に前記第2の搬送量を補正する補正手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の搬送量は、異なる搬送量を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 理論的な搬送量と前記搬送手段が有する固有の搬送量との差を補正値として記憶する記憶手段と、
    前記搬送手段による実際の搬送位置を所定の精度で検出する搬送位置検出手段とを備え、
    前記補正手段は、前記記憶手段に記憶された補正値を前記搬送位置検出手段の検出精度で演算したものを前記第2の搬送量に対する補正量とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記補正手段は、Aを前記第2の搬送量に対する補正量、αを前記補正値、γを前記搬送位置検出手段の検出精度とした場合、次の(1)式に基づいて前記第2の搬送量に対する補正量を算出することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
    (1)A=int((α+γ・0.5)/γ)*γ
  5. 前記補正手段によって補正された前記第2の搬送量で前記記録媒体が搬送された場合にだけ、前記記録媒体の副走査方向に沿った端部を検出する検出手段を備えていることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
  6. 前記搬送位置検出手段は、前記記録手段に搭載され、前記記録媒体の端部を光学的に検出することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記記録手段は、前記ドットからインクを吐出して前記記録媒体に画像を形成するものであることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
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