JP6116441B2 - 無効電力補償装置および無効電力補償システム - Google Patents

無効電力補償装置および無効電力補償システム Download PDF

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Description

この発明は、電力系統に無効電力を供給することによって系統電圧を調整する無効電力補償装置(SVC:Static Var Compensator)および複数の無効電力補償装置を備えた無効電力補償システムに関する。
従来の無効電力補償装置は、電力系統に注入する無効電力をわずかに変化させ、そのときの系統電圧の変化量と無効電力の変化量との関係から系統インピーダンスを算出する。算出した系統インピーダンスを用いて、無効電力補償装置は、無効電力の出力量を制御する制御手段の制御パラメータを調整する。この結果、最適な無効電力補償を行なうことができる(たとえば、特開2007−267440号公報(特許文献1)および特開昭62−203520号公報(特許文献2)参照)。
特開2007−267440号公報 特開昭62−203520号公報
従来の無効電力補償装置では上記のように、電力系統に注入する無効電力を変化させたときの系統電圧の変化量に基づいて系統インピーダンスが算出されるので、無効電力の注入以外の要因で系統電圧が変化した場合には系統インピーダンスを正しく求めることができない。たとえば、無効電力補償装置の近くで調相コンデンサまたは分路リアクトルが投入または開放されたり、電動機などの大型負荷設備が起動または停止されたりすると系統電圧が変化する。無効電力の注入量をわずかに変化させている間にこのような外的要因で系統電圧が変動すると、系統インピーダンスの検出精度が低下し、結果として適切に系統電圧を制御できなくなる。
この発明は、上記の問題を考慮してなされたものであり、その目的は、従来よりも精度良く系統インピーダンスを求めることによって系統電圧の制御性を高めることが可能な無効電力補償装置を提供することである。
一実施の形態による無効電力補償装置は、電力系統に無効電力を出力する無効電力出力部と、電力系統の系統電圧を検出する電圧検出部と、制御部とを備える。制御部は、第1の動作モード時に、検出された系統電圧と制御パラメータとに基づいて、無効電力出力部によって出力される無効電力の大きさを制御する。制御部は、第2の動作モード時に出力変化期間を設け、この出力変化期間において無効電力出力部によって電力系統に出力される無効電力の大きさを変化させる。制御部は、出力変化期間内の複数の検出時点で検出された系統電圧の変化量と対応する無効電力の変化量とに基づいて複数の検出時点における電力系統の系統インピーダンスを算出し、算出した複数の系統インピーダンスのばらつきが許容範囲内である場合に、算出した系統インピーダンスに基づいて制御パラメータを調整する。
上記の実施の形態によれば、従来よりも精度良く系統インピーダンスを求めることができるので、系統電圧の制御性を高めることができる。
実施の形態1による無効電力補償装置の構成を示すブロック図である。 図1の無効電力出力制御部の機能的構成の一例を示すブロック図である。 図1の無効電力補償装置のZs測定モード時の動作を示すフローチャートである。 Zs測定モード時における無効電力の注入波形および系統電圧の波形の一例を模式的に示す図である。 外的要因で系統電圧が変化した場合において、無効電力の注入波形および系統電圧の波形の一例を模式的に示す図である。 実施の形態2による無効電力補償装置において、Zs測定モード時における無効電力の注入波形および系統電圧の波形の一例を模式的に示す図である。 実施の形態3による無効電力補償装置において、Zs測定モード時に電力系統に注入される微小な無効電力の生成方法について説明するための図である。 実施の形態3による無効電力補償装置において、Zs測定モード時における無効電力の注入波形および系統電圧の波形の一例を模式的に示す図である。 実施の形態4の無効電力補償装置において、Zs測定モード時における無効電力の注入波形および系統電圧の波形の一例を模式的に示す図である。 実施の形態4の無効電力補償装置においてZs測定モード時の動作を示すフローチャートである。 電力系統100に接続された2台の無効電力補償装置の構成を示すブロック図である。 図11の第1の無効電力補償装置のZs測定モード時の動作を示すフローチャートである。 実施の形態6による無効電力補償装置の構成を示すブロック図である。 図13の第1の無効電力補償装置のZs測定モード時の動作を示すフローチャートである。 図13の第2の無効電力補償装置の出力制限指令部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態7による無効電力補償装置の構成を示すブロック図である。
以下、各実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰返さない。
<実施の形態1>
[無効電力補償装置の全体構成]
図1は、実施の形態1による無効電力補償装置10の構成を示すブロック図である。図1を参照して、無効電力補償装置10は、連系点103を介して電力系統100に接続される。連系点103よりも上位の電力系統100は、系統電源101と系統インピーダンス(Zs)102とによって表すことができる。系統インピーダンス102は近似的にリアクタンスXで表される。
無効電力補償装置10は、パワーエレクトロニクスを用いた制御によって、電力系統100に供給する無効電力を連続的かつ高速に制御し、これによって電力系統100の系統電圧V(連系点103の電圧)が適正範囲内または適正値となるように調整する。図1に示すように、実施の形態1による無効電力補償装置10は、電圧検出部15と、無効電力出力部12と、無効電力出力制御部11と、系統特性算出部13と、系統特性判定部14とを含む。
電圧検出部15は、電力系統100の系統電圧V(連系点103の電圧)を検出する。電圧検出部15は、たとえば、計器用変圧器を含む。
無効電力出力部12は、無効電力出力制御部11から出力された無効電力出力指令値18に応じた大きさの無効電力Qを電力系統100に出力する。無効電力出力部12として、サイリスタ制御リアクトル(TCR:Thyristor Controlled Reactor)方式、サイリスタ開閉キャパシタ(TSC:Thyristor Switched Capacitor)方式、およびSTATCOM(Static Synchronous Compensator)方式など、種々の方式を用いることができる。
TCR方式およびTSC方式の場合には、無効電力出力部12は、降圧用変圧器、リアクトル、コンデンサ、およびサイリスタスイッチを含む。この場合、無効電力出力指令値18に応じてサイリスタスイッチのオン/オフが制御される。STATCOM方式の場合には、無効電力出力部12は、降圧用変圧器およびインバータ回路を含む。この場合、無効電力出力指令値18に応じてインバータ回路を構成するスイッチ素子のオン/オフが制御される。
無効電力出力制御部11は、動作モードとして通常モードと系統インピーダンス測定モード(以後、「Zs測定モード」と記載する)とを含む。通常モード時には、無効電力出力制御部11は、電圧検出部15で検出された系統電圧Vおよび種々の制御パラメータに基づいて適切な無効電力出力指令値18を生成し、生成した無効電力出力指令値18を無効電力出力部12に出力する。無効電力出力指令値18に応じて無効電力出力部12から電力系統100に無効電力Qが出力されることによって、系統電圧Vが最適範囲または適正値に調整される。
一方、Zs測定モード時には、無効電力出力制御部11は、上記の通常モードにおける制御動作を停止する。無効電力出力制御部11は、Zs測定モードに移行する直前の無効電力の出力値を基準レベルとして、所定の出力変化期間、その基準レベルからわずかに変化する単一パルス形状の無効電力Qを電力系統100に供給するように無効電力出力部12を制御する。電圧検出部15は、上記の出力変化期間内の複数の検出時点において、系統電圧Vを検出する。出力変化期間は例えば1秒程度であり、系統電圧は例えば0.1秒程度の間隔で複数回検出される。無効電力の変化量ΔQに対応して系統電圧Vもわずかに変化する。系統電圧の変化量ΔVは、たとえば0.3%程度である。
系統特性算出部13は、Zs測定モード時に、出力変化期間内の検出時点ごとに得られる系統電圧の変化量ΔVと対応する無効電力の変化量ΔQとから系統インピーダンスXを算出する。系統インピーダンスXは、
X=ΔV/ΔQ …(1)
で与えられる。
系統特性判定部14は、Zs測定モード時に系統特性算出部13によって算出された複数の系統インピーダンスのばらつきが許容範囲内にあるか否かを判定する。たとえば、系統特性判定部14は、算出された複数の系統インピーダンスが±50%以内のばらつきであれば許容範囲内にあると判定する。系統特性判定部14は、算出された系統インピーダンスのばらつきが許容範囲内にある場合には、算出された系統インピーダンスに基づいて、制御パラメータを調整するための制御パラメータ指令値17を無効電力出力制御部11に出力する。
この明細書では、上記の無効電力出力制御部11、系統特性算出部13、および系統特性判定部14をまとめて制御部45と称する。制御部45は、プロセッサおよびメモリなどを含むコンピュータによって構成してもよいし、専用の電子回路によって構成してもよい。もしくは、制御部45の一部をコンピュータによって構成し、残りを専用の電子回路によって構成するようにしてもよい。
[無効電力出力制御部の構成例]
図2は、図1の無効電力出力制御部11の機能的構成の一例を示すブロック図である。図2を参照して、無効電力出力制御部11は、フィードバック制御器20と、減算器21と、加算器22と、参照電圧設定部23と、ΔV演算部24と、ΔQ注入制御部25とを含む。
参照電圧設定部23は、たとえば、参照電圧Vrefを保持するレジスタである。減算器21は、参照電圧Vrefと系統電圧値Vとの偏差を算出する。
フィードバック制御器20は、参照電圧Vrefと系統電圧値Vとの偏差に対して制御演算を行う。フィードバック制御器20は、たとえば、比例演算(P演算)、比例積分演算(PI演算)、または比例積分微分演算(PID演算)を行う。通常モード時には、フィードバック制御器20の出力が無効電力出力指令値18として図1の無効電力出力部12に出力される。
Zs測定モード時には、ΔQ注入制御部25からの制御信号26に従って、フィードバック制御器20の出力はZs測定モードに移行する直前の出力値に固定される。さらに、Zs測定モード時には、ΔQ注入制御部25から出力される単一パルス信号(ΔQ)がフィードバック制御器20の出力に加算される。結果として、図1の無効電力出力部12から電力系統100に出力される無効電力は、所定の出力変化期間、基準レベルから連続的に変化する。この無効電力の変化量ΔQに対応する系統電圧の変化量ΔVが、ΔV演算部24によって算出される。
図1で説明したように、無効電力の変化量ΔQと系統電圧の変化量ΔVから系統インピーダンスXが算出される。フィードバック制御器20の制御パラメータ(例えば、PID制御の場合の比例ゲイン、積分時間、および微分時間など)は、系統インピーダンスXに応じて調整される。この理由は、無効電力の注入変化量ΔQが同じであったとしても、系統インピーダンスの大きさによっては系統電圧の変化が大きすぎたり、系統電圧が不安定になったりする可能性があるからである。
なお、図2に示す無効電力出力制御部11の構成は一例にすぎない。たとえば、図2には示してないが、無効電力出力量制御回路の入力として系統電圧値以外に、電力系統100の潮流、電力系統100を流れる電流値、および無効電力補償装置10の出力電流などのうち少なくとも1つが用いられる場合がある。
[無効電力補償装置の動作]
図3は、図1の無効電力補償装置10のZs測定モード時の動作を示すフローチャートである。図4は、Zs測定モード時における無効電力Qの注入波形および系統電圧Vの波形の一例を模式的に示す図である。なお、図4の縦軸および横軸のスケールは実際の値に比例しない。図5、図6、図8および図9の場合も同様である。以下、図1、図3および図4を参照して、図1の無効電力補償装置10のZs測定モード時の動作についてさらに詳しく説明する。
通常モードからZs測定モードに移行すると、無効電力出力制御部11は無効電力補償動作を停止する(ステップS105)。図4に示すように、Zs測定モード移行時の電力系統100への無効電力注入量をQbとする。電圧検出部15は、Zs測定モード移行時の系統電圧(図4のVb)を検出する(ステップS115)。検出された系統電圧値は、無効電力出力制御部11内のメモリ(図示しない)に記憶される。
次に、無効電力出力部12は、無効電力出力制御部11からの無効電力出力指令値18に応答して、図4の時刻t0から時刻t3までの出力変化期間、Zs測定モード移行時の無効電力注入量Qbを基準レベルとして、その基準レベルからわずかに変化する単一パルス形状(図4の場合、方形波形状)の無効電力を電力系統100に出力する(ステップS120〜S135)。言い換えると、基準レベルの無効電力Qbに加えて微小な単一パルス形状の無効電力ΔQが電力系統100に注入される。
出力変化期間(図4の時刻t0から時刻t3まで)内で、電圧検出部15は系統電圧Vを所定回数(2回以上)測定する(ステップS125、S130)。検出された系統電圧値は、無効電力の変化量ΔQに対応付けて無効電力出力制御部11内のメモリ(図示しない)に記憶される。
以上により、出力変化期間(図4の時刻t0から時刻t3まで)内の複数の検出時刻(図4の時刻t1およびt2)にそれぞれ対応して、n個(図4の場合、n=2)の無効電力の変化量ΔQとそれぞれ対応する系統電圧の基準レベルVbからの変化量ΔVとの組み合わせ、すなわち、(ΔQ1、ΔV1)、(ΔQ2、ΔV2)、…、(ΔQn、ΔVn)が得られる。
次に、系統特性算出部13は、n組の無効電力の変化量ΔQiと系統電圧の変化量ΔVi(ただし、i=1,2,…,n)との組み合わせに基づいて、前述の式(1)に従ってn個(n≧2)の系統インピーダンスの値X1,…,Xnを算出する(ステップS150)。系統インピーダンスの算出は、微小無効電力の注入中であっても、対応する無効電力の変化量と系統電圧の変化量とが検出される度に実行することができる。
次に、系統特性判定部14は、算出したn個の系統インピーダンスの値のばらつきが許容範囲内であるか否かを判定する(ステップS155)。たとえば、系統特性判定部14は、算出された複数の系統インピーダンスが±50%以内のばらつきであれば許容範囲内であると判定する。
算出した複数の系統インピーダンスの値のばらつきが許容範囲内の場合には(ステップS155でYES)、系統特性判定部14は、算出した系統インピーダンスに応じて無効電力出力制御部11で用いられる制御パラメータを調整する(ステップS160)。すなわち、系統特性判定部14は、算出した系統インピーダンス値に適合した制御パラメータ指令値17を無効電力出力制御部11に出力する。この場合、算出した系統インピーダンスX1,…,Xnの平均値を用いて制御パラメータを調整してもよいし、nが奇数の場合には、算出した系統インピーダンスX1,…,Xnの中央値を用いて制御パラメータを調整してもよい。もしくは、任意の1または複数個の系統インピーダンス値の組合わせを利用してもよいし、算出した複数の系統インピーダンス値から最大値と最小値を除いたものを利用してもよい。
その後、動作モードがZs測定モードから通常モードに戻ることによって、無効電力出力制御部11は、無効電力補償動作を再開する(ステップS165)。
一方、算出した複数の系統インピーダンスの値のばらつきが許容範囲内にない場合には(ステップS155でNO)、無効電力出力制御部11は、無効電力出力部12によって微小無効電力ΔQを電力系統100に再注入するようにしてもよいし(ステップS175でYES)、再注入せずに動作モードを通常モードに戻してもよい(ステップS175でNO)。
図5は、外的要因で系統電圧Vが変化した場合において、無効電力Qの注入波形および系統電圧Vの波形の一例を模式的に示す図である。図5を参照して、時刻t1と時刻t2との間で外的要因によって系統電圧がΔVeだけ変化している。外的要因としては、無効電力補償装置10の近くに設置された調相コンデンサまたは分路リアクトルの投入または開放、もしくは電動機などの大型負荷設備の起動または停止などが挙げられる。
図5の場合には、時刻t1で検出された無効電力の変化量ΔQ1および系統電圧の変化量ΔV1に基づく系統インピーダンスの値X1と、時刻t2で検出された無効電力の変化量ΔQ2および系統電圧の変化量ΔV2に基づく系統インピーダンスの値X2とが大きく異なる。すなわち、算出された系統インピーダンス値X2は不適切なものであり、この系統インピーダンス値X2に基づいて無効電力出力制御部11の制御パラメータを適切に設定することはできない。
実施の形態1では、図1の系統特性判定部14は、算出された系統インピーダンスの値のばらつきが許容範囲内にあるか否かを判定し、許容範囲内にある場合にのみ算出された系統インピーダンスの値に応じて制御パメータを調整する。したがって、系統インピーダンスの誤検出を回避して無効電力出力制御部11の制御パラメータを適切に設定することができ、この結果、電力系統100の系統電圧Vの制御性を高めることができる。
[実施の形態1の効果]
以上のとおり、実施の形態1の無効電力補償装置10によれば、Zs測定モード時に注入無効電力をわずかに変化させたとき系統電圧の変化を複数回検出し、これらの検出結果に基づいて複数の系統インピーダンスの値が算出される。そして、算出された複数の系統インピーダンスの値のばらつきが許容範囲内の場合に、算出した系統インピーダンスに基づいて無効電力出力制御部の制御パラメータが調整される。これによって、外的要因による系統電圧の変化の影響を回避して無効電力出力制御部の制御パラメータを適切に設定することができる。結果として、無効電力補償装置による系統電圧の制御性を高めることができる。
<実施の形態2>
実施の形態2による無効電力補償装置では、Zs測定モード時に図1の無効電力出力部12から電力系統100に注入される無効電力Qの波形が実施の形態1の場合と異なる。以下、図面を参照して具体的に説明する。
図1および図4を参照して、実施の形態1の場合には、Zs測定モード時の出力変化期間(時刻t0から時刻t3まで)において、基準レベルの無効電力Qbに重畳される微小な無効電力ΔQの波形は方形波形状であった。このため、電力系統100に注入される無効電力Qには急峻な変化Eq1,Eq2(方形波のエッジ部分)が生じ、この結果、系統電圧Vにも急峻な変化Ev1,Ev2が生じる。系統電圧の急峻な変化は、リレーの誤動作や、それによる負荷脱落および周波数の変化などを引き起こす可能性があるので望ましくない。実施の形態2では上記の問題の解決するために、Zs測定モード時に注入される無効電力の波形が変更される。
図6は、実施の形態2による無効電力補償装置において、Zs測定モード時における無効電力Qの注入波形および系統電圧Vの波形の一例を模式的に示す図である。図6に示すように、実施の形態2の場合には、方形波に代えて三角波形状の微小無効電力ΔQがZs測定モード時に電力系統100に注入される。この結果、系統電圧の変化も三角波形状に近いものとなるため、系統電圧に急峻な変化を与えることなく系統インピーダンスの検出ができる。実施の形態2のその他の点は、実施の形態1の場合と同じであるので説明を繰り返さない。
<実施の形態3>
実施の形態3による無効電力補償装置では、Zs測定モード時に図1の無効電力出力部12から電力系統100に注入される無効電力Qの波形が実施の形態1および2の場合と異なる。以下、図面を参照して具体的に説明する。
図7は、実施の形態3による無効電力補償装置において、Zs測定モード時に電力系統に注入される微小な無効電力ΔQの生成方法について説明するための図である。図7を参照して、実施の形態3の場合には、図2のΔQ注入制御部25から出力される指令値ΔQは、方形波生成部51から出力された方形波に対して一遅れ要素部52による一遅れ伝達関数(1/(1+T・s)、ただしTは遅れ時間)が適用されたものである。
図8は、実施の形態3による無効電力補償装置において、Zs測定モード時における無効電力Qの注入波形および系統電圧Vの波形の一例を模式的に示す図である。図8を参照して、実施の形態3の場合には図7で説明したように、Zs測定モード時の出力変化期間(時刻t0から時刻t3まで)に電力系統100に注入される無効電力Qの変化部分の波形は、方形波に1次遅れ伝達関数を適用することによって生成される波形である。この結果、系統電圧Vの変化部分の波形も類似した形状になるので、系統電圧に急峻な変化を与えることなく系統インピーダンスの検出ができる。実施の形態3のその他の点は、実施の形態1の場合と同じであるので説明を繰り返さない。
<実施の形態4>
図9は、実施の形態4の無効電力補償装置において、Zs測定モード時における無効電力Qの注入波形および系統電圧Vの波形の一例を模式的に示す図である。
図1および図9を参照して、実施の形態4の場合には、Zs測定モード時に複数の出力変化期間(図9の場合、時刻t10から時刻t13までと、時刻t20から時刻t23までとの2回)が設けられる。各出力変化期間において、無効電力出力部12から電力系統100に出力される無効電力は基準レベルQbから連続的に変化する。電圧検出部15は、各出力変化期間内の複数の検出時点(図9の場合、第1の出力変化期間内の時刻t11,t12と、第2の出力変化期間内の時刻t21,t22)において系統電圧Vを検出する。
以上によって、出力変化期間ごとに複数組の無効電力の変化量ΔQと系統電圧の変化量ΔVとの組み合わせが得られる。具体的に図9の場合、第1の出力変化期間において(ΔQ11、ΔV11)、(ΔQ12、ΔV12)が得られ、第2の出力変化期間において(ΔQ21、ΔV21)、(ΔQ22、ΔV22)が得られる。
図10は、実施の形態4の無効電力補償装置においてZs測定モード時の動作を示すフローチャートである。図10のフローチャートは、ステップS145が追加されている点で、図3で説明した実施の形態1の場合のフローチャートと異なる。ステップS145では、微小無効電力ΔQの注入を所定回数繰り返したか否かが判定され、所定回数に達していない場合には、ステップS115〜S135が繰り返される。注入回数が所定回数に達した場合には(ステップS145でYES)、次のステップS150において、各出力変化期間の複数の検出時刻ごとに系統インピーダンスが算出される。
次のステップS155では、算出された複数の系統インピーダンスのばらつきが許容範囲内であるか否かが判定される。具体的に図9の場合には、図1の系統特性判定部14は、第1の出力変化期間に対応する系統インピーダンスX11(=ΔV11/ΔQ11)およびX12(=ΔV12/ΔQ12)のばらつきが許容範囲内か否かを判定し、次に第2の出力変化期間に対応する系統インピーダンスX21(=ΔV21/ΔQ21)およびX22(=ΔV22/ΔQ22)のばらつきが許容範囲内か否かを判定する。さらに、系統特性判定部14は、第1の出力変化期間に対応する系統インピーダンスX11,X12と、第2の出力変化期間に対応する系統インピーダンスX21,X22との間のばらつきが許容範囲内か否かを判定する。
図4に示す実施の形態1の場合には、1回の出力変化期間しか設けられていなかったので、たとえば、時刻t0の直前に外的要因によって系統電圧が変化し、この系統電圧の変化が出力変化期間持続した場合には、外的要因による系統電圧の変化を、算出される複数の系統インピーダンスのばらつきとして検知することができなかった。これに対して実施の形態4の場合には、Zs測定モード時に複数の出力変化期間を設けることによって、外的要因により系統電圧が変化する場合をより正確に検知し、結果として、より精度良く系統インピーダンスを検出できる。
実施の形態4のその他の点は実施の形態1〜3の場合と同じであるので説明を繰り返さない。たとえば、図9において出力変化期間において注入される無効電力の変化部分の形状は方形波形状であるが、図6に示すように三角波形状にすることもできるし、図8に示すように方形波に1次遅れ伝達関数を適用することによって生成される形状とすることもできる。
<実施の形態5>
実施の形態5では、無効電力補償装置10が接続される電力系統100に他の無効電力補償装置30も接続されており、この結果、無効電力補償装置10および30の補償動作が相互に影響を及ぼす場合について説明する。以下に示すように、実施の形態5による無効電力補償装置10および30は互いに連携して動作するので、両方の無効電力補償装置10および30によって無効電力補償システムが構成されると考えることができる。
図11は、電力系統100に接続された2台の無効電力補償装置10,30の構成を示すブロック図である。図11を参照して、無効電力補償装置10は、無効電力補償装置30と通信可能な通信装置40をさらに含む点で図1の無効電力補償装置10と異なる。無効電力出力制御部11は、通常モードからZs測定モードに移行したときおよびZs測定モードから通常モードに移行したときにその情報41を、通信装置40を介して他の無効電力補償装置30に通知する。図11の無効電力補償装置10のその他の点は図1の場合と同じであるので、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
他の無効電力補償装置30は、電圧検出部35と、無効電力出力部32と、無効電力出力制御部31と、出力制限指令部34と、無効電力補償装置10と通信可能な通信装置33とを含む。この明細書では、上記の無効電力出力制御部31および出力制限指令部34をまとめて制御部39と称する。制御部39は、プロセッサおよびメモリなどを含むコンピュータによって構成してもよいし、専用の電子回路によって構成してもよい。もしくは、制御部39の一部をコンピュータによって構成し、残りを専用の電子回路によって構成するようにしてもよい。
電圧検出部35は、電力系統100の系統電圧(無効電力補償装置30の近傍の電圧Vo)を検出する。電圧検出部35は、たとえば、計器用変圧器を含む。
無効電力出力部32は、無効電力出力制御部31から出力された無効電力出力指令値36に応じた大きさの無効電力Qoを電力系統100に出力する。無効電力出力部32として、TCR方式、TSC方式、およびSTATCOM方式など、種々の方式を用いることができる。
無効電力出力制御部31は、電圧検出部35で検出された系統電圧Voおよび種々の制御パラメータに基づいて適切な無効電力出力指令値36を生成し、生成した無効電力出力指令値36を無効電力出力部32に出力する。無効電力出力指令値36に応じて無効電力出力部32から電力系統100に無効電力Qoが出力されることによって、系統電圧Voが最適範囲内にまたは適正値に調整される。
出力制限指令部34は、通信装置33を介して無効電力補償装置10がZs測定モードであることを検知すると、Zs測定モードの期間中、無効電力出力指令値36の変化を抑止する指令38を無効電力出力制御部31に与える。この結果、Zs測定モードの期間中、無効電力出力部32から電力系統100に注入される無効電力Qoが変化しなくなる。
仮に、出力制限指令部34が設けられていない場合には、無効電力補償装置10がZs測定モード時に微小無効電力ΔQを電力系統100に注入することにより系統電圧が変化した際に、別の無効電力補償装置30がその系統電圧の変化を検知してその系統電圧の変化を抑制するように無効電力Qoを出力する可能性がある。このような場合には、無効電力補償装置10は、微小な無効電力の変化量ΔQに対応する系統電圧の変化量ΔVを正しく検出できなくなるので、系統インピーダンスを正しく算出できなくなる。実施の形態5による無効電力補償装置10の場合には、Zs測定モード時に近隣に設けられた他の無効電力補償装置30による影響を受けないようにしているので、より精度良く系統インピーダンスを検出できる。
図12は、図11の無効電力補償装置10のZs測定モード時の動作を示すフローチャートである。図12のフローチャートは、ステップS105の後にステップS110が設けられ、ステップS165の後にステップS170が設けられている点で図3のフローチャートと異なる。
具体的にステップS110では、無効電力補償装置10の無効電力出力制御部11は、通常モードからZs測定モードに移行するとその情報41を、通信装置40を介して他の無効電力補償装置30に通知する。ステップS170では、無効電力補償装置10の無効電力出力制御部11は、Zs測定モードから通常モードに移行するとその情報41を、通信装置40を介して他の無効電力補償装置30に通知する。図12のその他のステップは図3または図10のフローチャートと同じであるので、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
<実施の形態6>
図13は、実施の形態6による無効電力補償装置10,30の構成を示すブロック図である。図13を参照して、無効電力補償装置10は、通信装置40に代えて日時を計測する計時部42を含む点で図11の無効電力補償装置10と異なる。
図14は、図13の無効電力補償装置10のZs測定モード時の動作を示すフローチャートである。図13、図14を参照して、無効電力補償装置10の無効電力出力制御部11は、計時部42から所定の日時になったという情報43が通知されると(ステップS100でYES)、通常モードからZs測定モードに移行する。図14のその他の点は図3または図10の場合と同じであるので、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
再び図13を参照して、無効電力補償装置30は、通信装置33に代えて日時を計測する計時部37を含む点で図11の無効電力補償装置30と異なる。
図15は、図13の無効電力補償装置30の出力制限指令部34の動作を示すフローチャートである。図13、図15を参照して、無効電力補償装置30の出力制限指令部34は、計時部37から所定の日時(計時部42と場合と同じ日時である)になったことが通知されると(ステップS200でYES)、無効電力出力指令値36の変更を抑止する指令38を無効電力出力制御部31に与える(ステップS205)。この結果、無効電力出力部32から電力系統100に注入される無効電力Qoが変化しなくなる。
さらに、出力制限指令部34は、無効電力補償装置10の動作モードがZs測定モードである期間に相当する所定期間(出力制限期間とも称する)が経過したことが計時部37から通知されると(ステップS215でYES)、無効電力出力の変更の制限を解除する指令38を無効電力出力制御部31に与える(ステップS220)。この結果、検出された系統電圧Voに応じた無効電力Qoが無効電力出力部32から電力系統100に注入されるようになる。
上記のように、実施の形態6による無効電力補償装置10は、Zs測定モード時に近隣に設けられた他の無効電力補償装置30による影響を受けなくなるので、より精度良く系統インピーダンスを検出できる。
なお、計時部42,37の各々には、GPS(Global Positioning System)受信装置などの時刻同期装置が設けられるのが好ましい。時刻同期装置を設けることによって、無効電力補償装置10がZs測定モードに移行するタイミングと、無効電力補償装置30から出力される無効電力の変更を抑止するタイミングとを完全に一致させることができる。
<実施の形態7>
図16は、実施の形態7による無効電力補償装置10,30の構成を示すブロック図である。実施の形態7は実施の形態5の変形例である。具体的には、図16の無効電力補償装置30の出力制限指令部34Aの動作が図11の出力制限指令部34の動作と異なる。
図16の場合には、出力制限指令部34Aは、無効電力出力制御部31に対して無効電力の出力変化を抑止する指令38を与えている場合であっても、系統事故などによって電圧検出部35によって検出された系統電圧Voが許容変化量を超えて大きく変化した場合には、出力変化の制限を解除する指令38を無効電力出力制御部31に与える。これによって、系統事故に対して即座に対応することができる。図16のその他の点は図11と同じであるので、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
実施の形態6の場合にも、実施の形態7と同様の変更を加えることができる。すなわち、図13において、出力制限指令部34は、無効電力出力制御部31に対して無効電力の出力変化を抑止する指令38を与えている場合であっても(すなわち、上記の出力制限期間内であっても)、系統事故などによって電圧検出部35によって検出された系統電圧Voが許容変化量を超えて大きく変化した場合には、出力変化の制限を解除する指令38を無効電力出力制御部31に与えるようにしてもよい。
<実施の形態5〜7の変形例>
実施の形態5〜7のいずれの場合にも、実施の形態2〜4の各々を組み合わせることができる。すなわち、Zs測定モード時に電力系統100に注入される微小無効電力ΔQの波形は、方形波であってもよいし、三角波であってもよいし、もしくは、方形波に一遅れ伝達関数を適用して生成される波形であってもよい。さらにZs測定モード時に複数の出力変化期間を設けてもよい。複数の出力変化期間を設けた場合も、各出力変化期間における微小無効電力ΔQの波形は、方形波であってもよいし、三角波であってもよいし、もしくは、方形波に一遅れ伝達関数を適用して生成される波形であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,30 無効電力補償装置、11,31 無効電力出力制御部、12,32 無効電力出力部、13 系統特性算出部、14 系統特性判定部、15,35 電圧検出部、18,36 無効電力出力指令値、33,40 通信装置、34,34A 出力制限指令部、37,42 計時部、39,45 制御部、100 電力系統、101 系統電源、102 系統インピーダンス。

Claims (9)

  1. 電力系統に無効電力を出力する無効電力出力部と、
    前記電力系統の系統電圧を検出する電圧検出部と、
    第1の動作モード時に、検出された系統電圧と制御パラメータとに基づいて、前記無効電力出力部によって出力される無効電力の大きさを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、第2の動作モード時に複数の出力変化期間を設け、前記出力変化期間において前記無効電力出力部によって前記電力系統に出力される無効電力の大きさを変化させ、前記出力変化期間内の複数の検出時点で検出された系統電圧の変化量と対応する無効電力の変化量とに基づいて前記複数の検出時点における前記電力系統の系統インピーダンスを算出し、前記複数の出力変化期間の各々において算出された複数の系統インピーダンスのばらつきが許容範囲内であり且つ前記複数の出力変化期間の相互間での系統インピーダンスのばらつきが許容範囲内である場合に、算出した系統インピーダンスに基づいて前記制御パラメータを調整する、無効電力補償装置。
  2. 前記出力変化期間に前記無効電力出力部から出力される無効電力の変化部分の波形は、三角波である、請求項1に記載の無効電力補償装置。
  3. 前記出力変化期間に前記無効電力出力部から出力される無効電力の変化部分の波形は、方形波に一次遅れ伝達関数を適用することによって生成される波形である、請求項1に記載の無効電力補償装置。
  4. 電力系統に接続された第1および第2の無効電力補償装置を備え、
    前記第1の無効電力補償装置は、
    前記電力系統に無効電力を出力する第1の無効電力出力部と、
    前記電力系統の系統電圧を検出する第1の電圧検出部と、
    前記第2の無効電力補償装置と通信可能な第1の通信装置と、
    第1の動作モード時に、前記第1の電圧検出部によって検出された系統電圧と制御パラメータとに基づいて、前記第1の無効電力出力部によって出力される無効電力の大きさを制御する第1の制御部とを備え、
    前記第1の制御部は、第2の動作モード時に、前記第1の通信装置を介して前記第2の動作モードであることを前記第2の無効電力補償装置に通知し、
    前記第1の制御部は、さらに、前記第2の動作モード時に複数の出力変化期間を設け、前記出力変化期間において前記第1の無効電力出力部によって前記電力系統に出力される無効電力の大きさを変化させ、前記出力変化期間内の複数の検出時点で検出された系統電圧の変化量と対応する無効電力の変化量とに基づいて前記複数の検出時点における前記電力系統の系統インピーダンスを算出し、前記複数の出力変化期間の各々において算出された複数の系統インピーダンスのばらつきが許容範囲内であり且つ前記複数の出力変化期間の相互間での系統インピーダンスのばらつきが許容範囲内である場合に、算出した系統インピーダンスに基づいて前記制御パラメータを調整し、
    前記第2の無効電力補償装置は、
    前記電力系統に無効電力を出力する第2の無効電力出力部と、
    前記電力系統の系統電圧を検出する第2の電圧検出部と、
    前記第1の無効電力補償装置と通信可能な第2の通信装置と、
    前記第2の電圧検出部によって検出された系統電圧に基づいて前記第2の無効電力出力部によって出力される無効電力の大きさを制御する第2の制御部とを備え、
    前記第2の制御部は、前記第2の通信装置を介して前記第1の無効電力補償装置が前記第2の動作モードであることを検知すると、前記第2の動作モードの期間中、前記第2の無効電力出力部によって前記電力系統に出力される無効電力を変化させない、無効電力補償システム。
  5. 前記第2の制御部は、前記第2の動作モード時であっても、前記第2の動作モードに移行する前に比べて前記第2の電圧検出部によって検出された系統電圧が許容変化量を超えて変化した場合には、検出された系統電圧に基づいて前記第2の無効電力出力部が出力する無効電力の大きさを調整する、請求項に記載の無効電力補償システム。
  6. 電力系統に接続された第1および第2の無効電力補償装置を備え、
    前記第1の無効電力補償装置は、
    前記電力系統に無効電力を出力する第1の無効電力出力部と、
    前記電力系統の系統電圧を検出する第1の電圧検出部と、
    日時を計測する第1の計時部と、
    第1の動作モード時に、前記第1の電圧検出部によって検出された系統電圧と制御パラメータとに基づいて、前記第1の無効電力出力部によって出力される無効電力の大きさを制御する第1の制御部とを備え、
    前記第1の制御部は、前記第1の計時部によって所定日時になったことが検知されると第2の動作モードに移行し、所定期間が経過してから前記第1の動作モードに戻り、
    前記第1の制御部は、さらに、前記第2の動作モード時に複数の出力変化期間を設け、前記出力変化期間において前記第1の無効電力出力部によって前記電力系統に出力される無効電力の大きさを変化させ、前記出力変化期間内の複数の検出時点で検出された系統電圧の変化量と対応する無効電力の変化量とに基づいて前記複数の検出時点における前記電力系統の系統インピーダンスを算出し、前記複数の出力変化期間の各々において算出された複数の系統インピーダンスのばらつきが許容範囲内であり且つ前記複数の出力変化期間の相互間での系統インピーダンスのばらつきが許容範囲内である場合に、算出した系統インピーダンスに基づいて前記制御パラメータを調整し、
    前記第2の無効電力補償装置は、
    前記電力系統に無効電力を出力する第2の無効電力出力部と、
    前記電力系統の系統電圧を検出する第2の電圧検出部と、
    日時を計測する第2の計時部と、
    前記第2の電圧検出部によって検出された系統電圧に基づいて前記第2の無効電力出力部によって出力される無効電力の大きさを制御する第2の制御部とを備え、
    前記第2の制御部は、前記第2の計時部によって前記所定日時になったことが検知されると、前記所定期間が経過するまで、前記第2の無効電力出力部によって前記電力系統に出力される無効電力を変化させない、無効電力補償システム。
  7. 前記第2の制御部は、前記所定期間が経過する前であっても、前記所定日時になる前に比べて前記第2の電圧検出部によって検出された系統電圧が許容変化量を超えて変化した場合には、検出された系統電圧に基づいて前記第2の無効電力出力部が出力する無効電力の大きさを調整する、請求項に記載の無効電力補償システム。
  8. 前記出力変化期間に前記第1の無効電力出力部から出力される無効電力の変化部分の波形は、三角波である、請求項のいずれか1項に記載の無効電力補償システム。
  9. 前記出力変化期間に前記第1の無効電力出力部から出力される無効電力の変化部分の波形は、方形波に一次遅れ伝達関数を適用することによって生成される波形である、請求項のいずれか1項に記載の無効電力補償システム。
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