JP6114947B2 - 電子レンジ調理用包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、食品を収納できる電子レンジ調理用に最適な包装体に関し、更に詳しくは、食品を長期保存でき、封を開けずとも電子レンジによる加熱・調理が可能な電子レンジ調理用に最適な包装体に関する。
近年、電子レンジの普及に伴って、電子レンジで加熱したり調理したりする電子レンジ対応食品の開発が盛んに行われている。それに伴い、電子レンジ対応食品を包装する電子レンジ調理用包装体は、一般のトレイや容器に要求される運搬機能や保存機能だけでなく、電子レンジによる加熱や調理にも耐えられることが要求されるようになってきている。
電子レンジで加熱・調理を行うと、食品から発生する水蒸気等により、包装体の内圧が上昇し、包装体が破裂して食品が飛散するとともに、電子レンジ内を汚したり、人体に対してやけど等の危害を与えるおそれがある。
このため、包装体内に収納されている食品を電子レンジで加熱・調理を行う前に、包装体をあらかじめ部分的に開封したり、包装体に孔を開けることによって包装体の内圧が上昇しないようにし、包装体の破裂を防止する方法が取られている。しかしながら、このような方法は手間のかかるものであり、また、加熱により発生した水蒸気の大部分が包装体外へ排出されるために、水蒸気による食品の蒸らし効果が低減してしまう。
このような従来の包装体の欠点を解消するために、電子レンジで加熱・調理を行う際の包装体の破裂を防止する様々な電子レンジ調理用の包装体が開発されている。
たとえば、電子レンジで加熱・調理を行う際に包装体内の内圧が上昇しないようにする目的で、内部の蒸気が外部に脱気されるように構成し、包装体の破裂を防止したもの(下記特許文献1参照)や、包装体の容器と蓋体とのシール強度に強弱をつけ、包装体内の内圧が上昇した際にシール強度の弱い部分が剥離するように構成し、包装体の破裂を防止したもの(下記特許文献2参照)が知られている。
実用新案登録第3060599号公報 特開平09−221177号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の考案では、内部の蒸気が外部に脱気されるようにした部分は密封されていないため、長期保存用食品に対しては使用することができず、また、電子レンジで加熱・調理を行う際に内圧が上昇しないため、充分な蒸らし効果及び温度上昇を得ることができず、調理後の食品の味が落ちてしまう。
また、上記特許文献2に記載の発明も、長期保存中にシール強度の弱い部分が自然に剥離したり、シール強度の弱い部分の密封性が弱いために、シール強度の弱い部分が存在しない包装体を用いた場合と比較すると、保存期間が短くなってしまう。
発明者等は、上述のような電子レンジ調理用包装体における従来技術の問題点を解決すべく種々検討を重ねた結果、容器部分の形状を工夫することにより、従来のものよりも包装体内部の食品を長期保存することができ、電子レンジを用いて加熱・調理を行う際に面倒な作業を消費者に要求せずとも、加熱・調理中の包装体破裂を防止でき、加熱・調理後に消費者が包装体を容易に開封できるようにし得ることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は、食品を長期保存することができ、電子レンジなどのマイクロ波を用いた調理器で加熱・調理を行う際に、面倒な作業を消費者に要求せずとも加熱・調理中の包装体破裂を防止でき、加熱・調理後に消費者が包装体を容易に開封できる電子レンジで加熱・調理可能な電子レンジ調理用包装体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の包装体は、
蓋体と、
側面、底面及び前記底面と対向する側に形成された開口部と、前記開口部の周縁に設けられて外周側へ突出する鍔部と、を有する容器と、
で形成され、前記鍔部において前記蓋体と前記容器とが帯状又は線状の接着部で密封された電子レンジ調理用包装体であって、
前記容器の側面には前記容器の中心方向に向かう凹部が形成されており、
前記凹部に対応する位置の前記鍔部には外周側から前記容器の中心に向かって切り込み部が形成されており、
前記切り込み部の先端側の前記鍔部の幅は、前記切り込み部が形成されていない部分の前記鍔部の幅の20%以上50%以下であることを特徴とする。
上記のような構成とすることにより、本発明の電子レンジ調理用包装体内の食材を電子レンジによって加熱・調理した際に、水分が蒸発して容器及び蓋体が膨張し、所定以上の内圧となると切り込み部近傍で蓋体と容器とが剥離する。これは、本発明の電子レンジ調理用包装体においては、他の接着部に比べ、切り込み部近傍の接着部の変形が大きく、過剰な力が働くためである。そのため、本発明の電子レンジ調理用包装体によれば、電子レンジでの加熱・調理時に、所定の内圧を確保することができると共に切り込み部から容易に剥離でき、それ以上の内圧となった場合には蓋体と容器とが剥離するので包装体の破裂を防止することができると共に剥離した箇所で容易に開封することができる。さらに、容器と蓋体とは帯状又は線状の接着部によって密封されているため、包装体内の食材を長期保存することができる。
また、本発明の電子レンジ調理用包装体においては、前記容器の側面には、前記切り込み部と前記側面との交点から前記容器の底面へと向かう方向に凹部が形成されている。容器の側面に凹部を形成することによって、容器変形時に切り込み部付近の変形がより大きくなるため、所定の内圧よりも大きくなった際に切り込み部で容器と蓋体とが剥離しやすくなる。
加えて、本発明の電子レンジ調理用包装体においては、前記切り込み部における前記鍔部の幅は、前記切り込み部が形成されていない部分の前記鍔部の幅の20%以上50%以下とされている。切り込み部における鍔部の幅が短すぎると自然と剥離してしまう可能性がある。また、長すぎると内圧が上昇しても剥離しにくい。このため、切り込み部における鍔部の幅を、鍔部の幅の20%以上50%以下とすることで、十分な接着強度を維持しつつ、内圧が上昇したときに容器と蓋体とが剥離しやすい包装体とすることができる。
また、本発明の電子レンジ調理用包装体においては、前記切り込み部の形状は平面視でV字形状、U字形状、コの字形状、半円形状、台形状のいずれかであることが好ましい。
また、本発明の電子レンジ調理用包装体においては、前記切り込み部の先端側の前記鍔部には外周側から前記容器の中心に向かってスリットが形成されているものとすることができる。このような構成を採用すると、鍔部の接着強度を落とすことなく、内圧が上昇した際に切り込み部部分が容易に変形するので、包装体の破裂をより確実に防止することができる。
また、本発明の電子レンジ調理用包装体においては、前記切り込み部はスリットからなるものとしてもよい。電子レンジからのマイクロ波は角部において焦点を結びやすく、凹部及びスリットからなる切り込み部は他よりもエネルギーが高くなり、他の部位よりも高温になりやすくなるので、容器の形状変化と相まって凹部の近傍で容器と蓋体との接着が剥離しやすくなる。
また、本発明の電子レンジ調理用包装体においては、前記凹部及び前記切り込み部が複数形成されていることが好ましい。
凹部及び切り込み部が複数形成されていることで、それぞれの切り込み部への負担が小さくなり、内圧がかなり高くなるまでは蓋体が容器から剥離することがなくなる。このため、内圧を一定以上に高くしつつ加熱する必要のある物を封入していたとしても、加熱中に包装体が破裂することなく、かつ、加熱・調理後に消費者が容易に開封することができる。
また、本発明の電子レンジ調理用包装体においては、前記容器の形状は平面視で正方形状、長方形状、円形状、楕円形状のいずれかであることが好ましい。
本発明の第1実施形態に係る電子レンジ調理用包装体の外観斜視図である。 図2Aは本発明の第1実施形態に係る電子レンジ調理用包装体の平面図、図2Bは図2AのIIA部分拡大図である。 図3Aは本発明の第1実施形態に係る電子レンジ調理用包装体の加熱前における正面図、図3Bは本発明の第1実施形態に係る電子レンジ調理用包装体の加熱中における正面図、図3Cは本発明の第1実施形態に係る電子レンジ調理用包装体の加熱中において蓋体の一部分が剥離した状態の正面図である。 本発明の第1実施形態に係る電子レンジ調理用包装体の加熱中の内圧の加わる状態を示す平面図である。 図5Aは本発明の第2実施形態に係る電子レンジ調理用包装体の平面図、図5Bは図5AのVA部分拡大図である。 図6Aは本発明の第2実施形態に係る電子レンジ調理用包装体の加熱前における正面図、図6Bは本発明の第2実施形態に係る電子レンジ調理用包装体の加熱中における正面図、図6Cは本発明の第2実施形態に係る電子レンジ調理用包装体の加熱中においてトップシールが剥離した状態の正面図である。 図7Aは図6AにおけるVIIA部分の拡大図、図7Bは図6BにおけるVIIB部分の拡大図、図7Cは図6CにおけるVIIC部分の拡大図である。 本発明の第2実施形態に係る電子レンジ調理用包装体の加熱中における平面図である。 図9Aは本発明の第3実施形態に係る電子レンジ調理用包装体の平面図、図9Bは図9AのIXA部分拡大図である。 本発明の変形例にかかる電子レンジ調理用包装体の平面図である。 図11A〜図11Dはそれぞれ本発明の他の変形例にかかる電子レンジ調理用包装体の平面図である。
以下、図面を用いて本発明の各実施形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態は本発明の技術思想を具体化するための電子レンジ調理用包装体を例示するものであって、本発明をここに記載の電子レンジ調理用包装体に特定することを意図するものではなく、本発明は特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも均しく適用し得るものである。
[第1実施形態]
最初に、図1及び図2を参照して第1実施形態にかかる電子レンジ調理用包装体の構成を説明する。なお、図1は本発明の第1実施形態に係る電子レンジ調理用包装体の外観斜視図であり、図2Aは本発明の第1実施形態に係る電子レンジ調理用包装体の平面図、図2Bは図2AのIIA部分拡大図である。
第1実施形態の電子レンジ調理用包装体1は、底面2aと、底面2aの周辺部から立設されている側面2b〜2eとを有し、底面2aと対向する面が開口している略直方体形状である容器2と、容器2の開口を塞ぐ蓋体6とで形成されている。
容器2の各側面2b〜2eにおいて、各側面の開口側に位置する辺には外周へ向けて突出した鍔部3が形成されている。蓋体6は透明な積層フィルムからなり、容器2の開口全体を覆うようにして容器2の開口の上面に取り付けられている。鍔部3と蓋体6とが接触している部分は熱溶着により接着され、電子レンジ調理用包装体1の内部は密封状態となっている。熱溶着の方法は、公知の方法であるので、その詳細な説明は省略する。なお、蓋体6には、積層フィルムに換えて単層フィルムを用いてもよい。
容器2に用いられる部材は、マイクロ波を透過し、耐水性であって、可撓性の高い部材であればよい。また、熱伝導率が低い材料からなるものであると、加熱・調理後に包装体1を電子レンジから取り出す際に火傷する危険性が抑制されるため、好ましい。前記した条件を満たす部材として、例えばポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂の混合樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ乳酸系樹脂等が挙げられる。
蓋体6に用いられる部材はマイクロ波を透過し、少なくとも容器2と対抗する部分が容器2と熱溶着できる部材からなり、可撓性のある部材で形成されている物であれば、単一の部材からなるものであっても、複層装構造の部材からなるものであってもよい。例えば、少なくとも容器2と対向する部分としては、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリプロピレン系樹脂、、ポリスチレン系樹脂、ポリ乳酸系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等を用いることができる。
そして、第1実施形態の電子レンジ調理用包装体1では、容器2の側面に少なくとも一箇所、容器2の中心方向に向かった凹部4が設けられており、また、鍔部3において、凹部4の上部であって、凹部4と対応する位置にV字形状の切り込み部5が設けられている。凹部4は側面の略中央に位置している。
次に、図3、図4を参照して本発明の第1実施形態に係る電子レンジ調理用包装体を電子レンジで加熱・調理を行った場合の作用を説明する。なお、図3Aは本発明の第1実施形態に係る電子レンジ調理用包装体の加熱前における正面図、図3Bは本発明の第1実施形態に係る電子レンジ調理用包装体の加熱中における正面図、図3Cは本発明の第1実施形態に係る電子レンジ調理用包装体の加熱中においてトップシールが剥離した状態の正面図、図4は本発明の第1実施形態に係る包装体の加熱中の内圧の加わる状態を示す平面図である。
図3Aに示したように、電子レンジ内に本実施形態の電子レンジ調理用包装体1を入れ、加熱・調理を開始すると、電子レンジ調理用包装体1内に封入された液体が気化することで電子レンジ調理用包装体1内の内圧が上昇し、図3Bに示されているように蓋体6が膨張する。この際、容器2も膨張し、図4に示された矢印方向に力が働き、容器2の形状が変形する。このとき、容器2の鍔部に形成されている切り込み部5が潰れる方向に力が働く。電子レンジからのマイクロ波は容器2の角部において焦点を結び易いので、凹部4及び切り込み部5は他よりもエネルギーが高くなり、他の部位よりも高温になりやすくなる。そのため、容器2の形状変化と相まって凹部4の近傍で容器2と蓋体6との接着が剥離しやすくなる。
その後、容器2内の内圧が所定値よりも高くなると、図3Cに示したように、凹部4の近傍で容器2と蓋体6との接着部分が剥離し、剥離した箇所から外部へガスが噴出するので、電子レンジ調理用包装体1の破裂を防止することができる。
なお、図2Bに示したように、切り込み部5における鍔部3の幅W2は、鍔部3の幅W1よりも短くなっている。切り込み部5における鍔部3の幅W2を鍔部3の幅W1よりも短くすることによって、内部からの圧力による凹部4の近傍での形状変形が起こりやすくなる。しかしながら、切り込み部5における鍔部3の幅W2が2mmよりも短いと、切り込み部5近傍の接着強度が落ちてしまい、容器2から蓋体6が自然と剥離してしまう可能性がある。鍔部3の幅W1は通常8〜10mmであるため、切り込み部5における鍔部3の幅W2は、鍔部3の幅W1の20%以上の長さであれば、充分な接着強度を維持することができる。
また、切り込み部5における鍔部3の幅W2が長すぎると、凹部4の近傍での形状変化が起こりにくくなる。そのため、切り込み部5における鍔部3の幅W1は、鍔部3の幅W1の50%以下の長さであるほうが好ましい。本実施形態ではW1の幅は8mm、W2の幅は4mmとしている。
[第2実施形態]
次に図5、図6を参照して第2実施形態にかかる電子レンジ調理用包装体の構成を説明する。なお、図5は本発明の第2実施形態に係る電子レンジ調理用包装体の平面図、図6Aは本発明の第2実施形態に係る電子レンジ調理用包装体の加熱前における正面図、図6Bは本発明の第2実施形態に係る電子レンジ調理用包装体の加熱中における正面図、図6Cは本発明の第2実施形態に係る電子レンジ調理用包装体の加熱中においてトップシールが剥離した状態の正面図である。また、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付与し、説明は省略する。
本発明の第2実施形態にかかる電子レンジ調理用包装体1Bは、容器2の鍔部3に形成されている切り込み部51がスリットとなっている点で、第1実施形態の電子レンジ調理用包装体と相違している。切り込み部の構造をスリットとすることで、従来の電子レンジ調理用包装体と同一の形状の容器の鍔部の一部を切断するだけでよくなるので、固有の金型を作製する必要がなくなる。なお、図5BにおけるW1とW2との関係は、第1実施形態にかかる電子レンジ調理用包装体1の、図2BにおけるW1とW2との間の関係と同様である。
次に、図6〜図8を参照して本発明の第2実施形態に係る電子レンジ調理用包装体を電子レンジで加熱・調理を行った場合の作用を説明する。なお、図6Aは本発明の第2実施形態に係る電子レンジ調理用包装体の加熱前における正面図、図6Bは本発明の第2実施形態に係る電子レンジ調理用包装体の加熱中における正面図、図6Cは本発明の第2実施形態に係る電子レンジ調理用包装体の加熱中においてトップシールが剥離した状態の正面図、図7Aは図6AにおけるVIIA部分の拡大図、図7Bは図6BにおけるVIIB部分の拡大図、図7Cは図6CにおけるVIIC部分の拡大図、図8は本発明の第2実施形態に係る電子レンジ調理用包装体の加熱中の内圧の加わる状態を示す平面図である。また、図6〜図8においては、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付与し、説明は省略する。
図6Aに示したように、電子レンジ内に本実施形態の電子レンジ調理用包装体1Bを入れ、加熱・調理を開始すると、電子レンジ調理用包装体1B内に封入された液体が気化することで電子レンジ調理用包装体1B内の内圧が上昇し、図6Bに示されるように蓋体6が膨張する。また、容器2も膨張し、図8に示されるように球状になるように変形する。電子レンジからのマイクロ波は角部において焦点を結びやすく、凹部4及び切り込み部5は他よりもエネルギーが高くなり、他の部位よりも高温になりやすくなる。そのため、容器2の形状変化と相まって凹部4の近傍で容器2と蓋体6との接着が剥離しやすくなる。さらに、切り込み部5が潰れる方向に力が働き、図6Cに示したように、切り込み部5によって離間された鍔部3が重なり、鍔部3の片方が上部へずれ、容器2から蓋体6が剥離する。
内圧が所定値よりも高くなると、図6C及び図7Cに示したように、切り込み部5の上方で容器2と蓋体6との接着が剥離し、外部へとガスが噴出することで、電子レンジ調理用包装体1Bの破裂を防止することができる。
[第3実施形態]
次に、図9を参照して、本発明の第3実施形態にかかる包装体の構成を説明する。なお、図9Aは本発明の第3実施形態に係る包装体の平面図、図9Bは図9AのIXA部分拡大図である。
本発明の第3実施形態にかかる電子レンジ調理用包装体1Cは、容器2の鍔部3に形成されている切り込み部5Cの、容器2の内側に最も食い込んでいる箇所に、スリット51Cを設けている。切り込み部5Cとスリット51Cとを組み合わせることによって、鍔部3の接着強度を落とすことなく、内圧が上昇した際に切り込み部5C部分が容易に変形するので、包装体1Cの破裂をより確実に防止することができる。
[変形例]
次に図10、図11を参照して本発明の変形例にかかる電子レンジ調理用包装体の構成を説明する。なお、図10は本発明の変形例にかかる電子レンジ調理用包装体の平面図、図11A〜図11Dはそれぞれ本発明の他の変形例にかかる電子レンジ調理用包装体の平面図である。
本発明の電子レンジ調理用包装体に設けられる切り込み部は側面の一箇所だけではなく、図10に示される変形例の電子レンジ調理用包装体のように、各側面に一つずつ、複数箇所に設けてもよい。複数箇所に設けた場合、各切り込み部にかかる力が分散され、より弱い力で蓋体と容器とが剥離される。このような構成とすることによって、加熱・調理の際に圧力をかける必要の無い食材を密封する場合や、長期保存をする必要が無く、接着力の低い食材を密封する場合でも本発明の包装体を用いることができる。
また、本発明の電子レンジ調理用包装体に設けられる切り込み部5Eの形状は平面視のV字形状だけではなく、図11Aに示されるように、U字形状や、図示はしていないが、コの字形状、半円形状、台形形状などでもよい。また、電子レンジ調理用包装体の形状は平面視で正方形状だけではなく、図11B〜図11Dに示されるように、長方形状、円形状、楕円形状などでもよい。
電子レンジ調理用包装体
2 容器
3 鍔部
4 凹部
5 切り込み部
6 蓋体

Claims (6)

  1. 蓋体と、
    側面、底面及び前記底面と対向する側に形成された開口部と、前記開口部の周縁に設けられて外周側へ突出する鍔部と、を有する容器と、
    で形成され、前記鍔部において前記蓋体と前記容器とが帯状又は線状の接着部で密封された電子レンジ調理用包装体であって、
    前記容器の側面には前記容器の中心方向に向かう凹部が形成されており、
    前記凹部に対応する位置の前記鍔部には外周側から前記容器の中心に向かって切り込み部が形成されており、
    前記切り込み部の先端側の前記鍔部の幅は、前記切り込み部が形成されていない部分の前記鍔部の幅の20%以上50%以下であることを特徴とする電子レンジ調理用包装体。
  2. 前記切り込み部の形状は平面視でV字形状、U字形状、コの字形状、半円形状、台形状のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ調理用包装体。
  3. 前記切り込み部の先端側の前記鍔部には外周側から前記容器の中心に向かってスリットが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子レンジ調理用包装体。
  4. 前記切り込み部はスリットからなることを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ調理用包装体。
  5. 前記凹部及び前記切り込み部が複数形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子レンジ調理用包装体。
  6. 前記容器の形状は平面視で正方形状、長方形状、円形状、楕円形状のいずれかであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電子レンジ調理用包装体。
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