JP5478823B2 - 包装材 - Google Patents

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本発明は、電子レンジで加熱調理する食品に使用する包装材に関する。
例えば、茶碗蒸しや調理パン等、電子レンジで加熱調理して喫食する食品は、従来から種々提供されている。一般的に、そのような食品は包装材に包まれていて、その一部を開封して電子レンジ内に投入し、加熱調理する。
茶碗蒸しの場合、食品はカップ状容器に収容されていて、その上部開口がフィルム材でシールされている。これを電子レンジに投入する前に、フィルム材の一部に爪楊枝等で孔を空けたり、フィルム材を部分的に引き剥がして、部分的に開封する。
このようなことを行うのは、加熱調理により容器の内圧が高まるので、その圧力を逃がして、破裂を防止するためである。容器の一部が開封した状態で加熱することにより、圧力が外部に逃げて容器の破裂を防止できる。
しかしながら、電子レンジに投入する前に、いちいち容器を部分的に開封させるのは手間であり、また、これを忘れて加熱調理した場合には、加熱途中で容器が破裂し、食品が電子レンジの庫内に散乱してしまうという問題がある。
特許文献1に開示された包装材料においては、「未延伸フィルム」上に「低融点のヒートシール剤」を介して「延伸フィルム」を積層し、この「延伸フィルム」に切断線を設けている。加熱により包装体の内圧が上昇すると、切断線に沿って開口が生じ、ここから圧力が外部へ逃げる。
国際公開第WO01/081201号パンフレット
本発明は、電子レンジによる加熱調理に使用できる包装材であって、事前に部分的に開封しなくとも、加熱による内圧上昇に伴って、自動的に開口が形成される包装材を提供することを目的とする。
本発明の包装材は、基材層の裏面に熱接着層を有してなるシート状の包装材であって、基材層の一部にカット線が形成されている。そして、基材層と熱接着層との間において、上記カット線の少なくとも一部を覆う領域に導電性発熱層(マイクロ波を吸収して発熱する物性を有する層)を配置したことを特徴としている。
上記構成を有する本発明の包装材は、内部に食品を収容した状態で電子レンジ等で加熱調理する場合に、導電性発熱層がマイクロ波を吸収して発熱する。この発熱の影響を受けて、熱接着層が軟化して緩やかに変形し、最終的にカット線に対応する部分が貫通し、ここから蒸気が逃げる。すなわち、導電性発熱層が存在することにより、熱接着層が緩やかに変形しながら蒸気孔が形成される。包装材が破裂(あるいは爆発)するように一気に開封されることがないので、内容物が飛散する等の問題を防止することができる。
本発明の実施形態を添付の図面を参照して以下に詳細に説明する。図1は、一実施形態に係るシート状の包装材(蓋材)10の構造を模式的に説明する分離斜視図である。
包装材10は、基材層20の裏面側に熱接着層40を有してなり、両者の間には導電性発熱層30を配置している。基材層20の中央部には、十字状のカット線21を形成している。
カット線21の形成位置は任意であるが、内圧上昇時に応力が良好に作用するように、カット線21は包装材10の中央付近に設けるのが好ましい。
包装材10は、図1に示したように、カップ状容器5のフランジ部6に熱接着されてこれを封止する。図2は、包装材10を上方から見た透視図であって、ハッチングを付した円環状領域は、カップ状容器5のフランジ部6を示している。
なお、参照符号11は、消費者が最終的に包装材10を容器5から引き剥がす際に摘む摘み部を示している。
導電性発熱層30は、十字状のカット線21の全体を覆う円形形状の層として構成されている。導電性発熱層30が存在することによって、次のような効果が得られる。
すなわち、電子レンジ等で加熱調理する場合に、導電性発熱層30がマイクロ波を吸収して発熱する。この発熱の影響を受けて、熱接着層40が軟化して緩やかに変形し、最終的にカット線21に対応する部分が貫通し、ここから蒸気が逃げる。
仮に導電性発熱層30が存在しない場合でも、容器内圧の上昇によりカット線21に対応する部分が貫通する。しかし、その場合には、上記「導電性発熱層30に起因した熱接着層40の緩やかな変形」という作用が得られないため、破裂(あるいは爆発)するように、一気に開封が生じ、内容物が飛散する等の問題が生じる。本発明では、導電性発熱層30を介在させることで開封時の変形を緩やかにして、そのような問題を防止している。
≪導電性発熱層30≫
本発明において使用する「導電性発熱層」は、電子レンジでの加熱調理の際に、マイクロ波を吸収して発熱する物性を有していればよく、特に限定されないが、カーボンブラック、銀、アルミニウム、ITO(酸化インジウム錫)等を含む層が好ましい。
導電性発熱層30の組成の一例を下の表1に示す。
Figure 0005478823
なお、導電性発熱層の表面抵抗率としては10Ω/□以上10Ω/□以下であることが望ましい。10Ω/□未満では、マイクロ波が反射するため発熱量が低下し、10Ω/□を超えると、抵抗が大きすぎて発熱量が低下するため、いずれも好ましくない。
≪基材層20および熱接着層40≫
基材層20は、一般のカップスープ等に使用されているシート蓋の天面を構成するもの等、適宜の材料を使用する。熱接着層40についても、シート蓋をカップ状本体のフランジ部に接着固定するために一般的に知られたものを使用する。
≪導電性発熱層30、カット線21の形状≫
図2の例では、導電性発熱層30は、十字状のカット線21の全体を覆う円形形状の層として構成されている。しかし、本発明では、導電性発熱層30を介在させることで開封時の変形を緩やかにできるものであれば、導電性発熱層30の具体的な形状は限定されない。カット線21の少なくとも一部を覆う領域に導電性発熱層30が配置されていればよい。
また、カット線21の形状についても、十字状に限らず、一文字、渦巻き状、その他適宜の形状を採用できる。
なお、カット線21は、基材層20の全厚を貫通して形成したスリット状のものの他、部分的に切り込んだハーフカットや、ミシン目等、電子レンジで加熱した時にこれに沿って基材層20が破断するものであればよい。また、カット線21の形成方法については、カッターあるいはレーザを利用する等、適宜の方法を採用することができる。
カット線の大きさについては、特に限定はないが、あまり広範囲にカット線を形成すると包装材10自体の強度が低下するため、5cm×5cm程度の領域内に収めることが好ましい。
また逆に、カット線があまりに小さいと、良好な蒸通の妨げとなるので、1cm×1cmを超える領域内にカット線を形成することが好ましい。
本発明の有効性を検証するために、以下に説明するように、「実施品」および「比較サンプル」を作製して、比較評価を行った。
≪実施品≫
厚さ12μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)の裏面に、グラビア印刷法により、図1に示したような円形の導電性発熱層を約1.4g/mの塗工量で印刷した。
その後、2液硬化型ウレタン系接着剤を用いて、厚さ15μmのONY(延伸ナイロン)、50μmのイージーピールシーラント(東セロ株式会社製、CMPS022C)をドライラミネーションにより、導電性発熱層を挟み込むように積層した。
以上のようにして作成した積層包装材を略円形に打ち抜いてシート状蓋材を構成し、カップ状容器の上部開口をこれで封止した。カップ状容器内には、コーンポタージュ150gを充填した。この後、蓋材の天面に炭酸ガスレーザを照射して、蓋材中央に、ほぼ3cm×3cmの十字状のハーフカットを入れた。
カップ状容器はポリプロピレン製で、寸法は次の通りである。
(1)フランジ部の内径:90mm
(2)フランジ部の外径:104mm
(3)容器の高さ :75mm
(4)容器底部の外径 :55mm
≪比較サンプル≫
導電性発熱層を省略した以外は上記構成と同じものを作製し、これを比較サンプルとした。
≪レンジ加熱評価≫
「実施品」および「比較サンプル」をそれぞれ3つ作製し、500Wの電子レンジで1分30秒間加熱して、状態を比較した。結果は下の表2に示す通りであった。
Figure 0005478823
図示して説明した実施形態では、本発明の包装材を、カップ状容器に対するシート蓋として構成している。しかし、本発明の包装材は、例えば、調理パンを包装する包装袋として構成することも可能であって、その場合には、熱接着層を内側にして包装材を折り畳み、周囲を熱接着して袋状に構成する。
本発明の一実施形態に係る包装材を説明する分離斜視図。 図1の包装材を上方から見た透視図。
符号の説明
5 カップ状容器
6 フランジ部
10 包装材
11 摘み部
20 基材層
21 カット線
30 導電性発熱層
40 熱接着層

Claims (1)

  1. カップ状容器(5)の開口部周囲に設けたフランジ部(6)に熱接着されて当該カップ状容器(5)を封止する包装材であって、当該包装材は、
    最上層に位置する基材層(20)の裏面に、上記フランジ部(6)に熱接着される熱接着層(40)を有してシート状に構成されていて、基材層の一部にカット線(21)が形成されており
    基材層(20)と熱接着層(40)との間において、上記カット線(21)の少なくとも一部を覆う領域に導電性発熱層(30)を配置したことを特徴とする、包装材。
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