JP2020138747A - 蓋、パッケージ、および、包装体 - Google Patents

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【課題】水蒸気を適切に排出できる蓋、これを備えるパッケージ、および、包装体を提供する。【解決手段】蓋20は内容物100を収容する収容空間10Aを含むトレー10に取り付けられる。蓋20はトレー10に接合される最内層、最内層に積層される最外層、および、最内層と最外層との間に積層され、マイクロ波によって発熱する発熱層22を含むシート20Xと、収容空間10Aを閉じるように最内層がトレー10に接合された状態において収容空間10Aの圧力が上昇した場合にシート20Xを破断して水蒸気を排出できるようにシート20Xに設けられる通蒸部40とを備える。発熱層22はシート20Xの平面視において、通蒸部40の少なくとも一部と重畳するように設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は蓋、これを備えるパッケージ、および、包装体に関する。
電子レンジで加熱されることによって収容空間の圧力が上昇した場合に自動的に水蒸気を排出するように構成されるパッケージが知られている。例えば、特許文献1は内容物を収容する収容空間を含む容器(13)、収容空間が閉じられるように容器(13)の天面とシールされるマイクロ波発熱包装フィルム(1)、および、天面とマイクロ波発熱包装フィルム(1)とがシールされた部分であるヒートシール部(14)を備えるマイクロ波発熱包装体(9)を開示している。マイクロ波発熱包装フィルム(1)は容器(13)の天面とシールされるシール層、および、シール層に積層され、マイクロ波によって発熱する塗布層(3)を備える。マイクロ波発熱包装体(9)が電子レンジで加熱された場合、塗布層(3)が発熱し、塗布層(3)の近傍のヒートシール部(14)が弱化することによって、マイクロ波発熱包装フィルム(1)と容器(13)との間に開口が形成され、この開口から水蒸気が排出される。
特開2017−159912号公報
上記マイクロ波発熱包装体(9)では、開口を通過して排出される水蒸気が冷却された場合に水滴がマイクロ波発熱包装フィルム(1)および容器(13)に付着し、開口が閉塞されることがある。このため、水蒸気を適切に排出できないおそれがある。
(1)本発明に関する蓋は内容物を収容する収容空間を含むトレーに取り付けられる蓋であって、前記トレーに接合される最内層、前記最内層に積層される最外層、および、前記最内層と前記最外層との間に積層され、マイクロ波によって発熱する発熱層を含むシートと、前記収容空間を閉じるように前記最内層が前記トレーに接合された状態において前記収容空間の圧力が上昇した場合に前記シートを破断して水蒸気を排出できるように前記シートに設けられる通蒸部とを備え、前記発熱層は前記シートの平面視において、前記通蒸部の少なくとも一部と重畳するように設けられる。
上記蓋によれば、収容空間に内容物が収容されたトレーに取り付けられることによって、収容空間が閉じられたパッケージ(以下では、「閉鎖後のパッケージ」という)が製造される。閉鎖後のパッケージが電子レンジで加熱されたとき、発熱層が発熱することによって通蒸部をきっかけとするシートの破断が促進され、蓋に水蒸気を排出するための孔が形成される。このため、水蒸気を適切に排出できる。また、閉鎖後のパッケージの搬送過程においては、閉鎖後のパッケージに標準的な大きさの外力が作用した場合であっても、シートが破断しないことが好ましい。このため、シートのうちの通蒸部が設けられる範囲は狭いことが好ましい。上記蓋によれば、発熱層が通蒸部をきっかけとするシートの破断を促進するため、シートのうちの通蒸部が設けられる範囲が比較的狭い場合であっても、シートが適切に破断する。このため、閉鎖後のパッケージの搬送過程において外力が作用した場合であってもシートが破断しにくく、かつ、電子レンジで加熱された場合に通蒸部をきっかけとしてシートが破断し、水蒸気を適切に排出できる。
(2)好ましい例では(1)に記載の蓋において、前記発熱層は前記シートの平面視において、前記通蒸部に沿うように設けられる。
上記蓋によれば、発熱層が広い範囲に設けられるため、通蒸部をきっかけとするシートの破断がより促進される。このため、水蒸気をより適切に排出できる。
(3)好ましい例では(2)に記載の蓋において、前記発熱層の長さに対する前記通蒸部の長さの割合は267%以下の範囲に含まれる。
発熱層の長さに対する通蒸部の長さの割合が上記範囲に含まれる場合、パッケージの搬送過程において、パッケージに標準的な大きさの外力が作用した場合であっても、シートが破断しにくいことが確認された。
(4)好ましい例では(2)または(3)に記載の蓋において、前記発熱層の長さに対する前記通蒸部の長さの割合は33%以上の範囲に含まれる。
発熱層の長さに対する通蒸部の長さの割合が上記範囲に含まれる場合、電子レンジで加熱された場合に通蒸部をきっかけとしてシートが破断して、水蒸気をより適切に排出できることが確認された。
(5)好ましい例では(1)〜(4)のいずれか一項に記載の蓋において、前記通蒸部は前記最外層に設けられる切り込みを含み、前記発熱層は前記シートの平面視において、前記切り込みの少なくとも一部と重畳するように設けられる。
上記蓋によれば、シートのうちの強度の低い部分と対応する部分に発熱層が設けられるため、電子レンジで加熱された場合に、通蒸部をきっかけとしてシートがより破断しやすい。このため、水蒸気をより適切に排出できる。
(6)本発明に関するパッケージは上記(1)〜(5)のいずれか一項に記載の蓋と、前記収容空間が閉じられるように前記蓋が接合される前記トレーとを備える。
上記パッケージによれば、上記(1)〜(5)のいずれか一項に記載の蓋と同様の効果が得られる。
(7)本発明に関する包装体はマイクロ波によって発熱する発熱層を含むシートと、内容物を収容可能な収容空間が形成されるように前記シートをシールするシール部と、前記収容空間を開口する開口部と、前記開口部を閉鎖する閉鎖シール部の形成が予定されたシール予定部と、前記閉鎖シール部が形成された状態において前記収容空間の圧力が上昇した場合に前記シートを破断して水蒸気を排出できるように前記シートに設けられる切り込みとを備える包装体であって、前記発熱層は前記包装体の平面視において、前記切り込みの少なくとも一部と重畳するように設けられる。
内容物が収容空間に収容され、閉鎖シール部が形成された状態の包装体(以下では、「閉鎖後の包装体」という)が加熱された場合、発熱層が発熱することによって、通蒸部をきっかけとするシートの破断が促進され、蓋に水蒸気を排出するための孔が形成される。このため、水蒸気を適切に排出できる。また、閉鎖後の包装体の搬送過程においては、閉鎖後の包装体に標準的な大きさの外力が作用した場合であっても、シートが破断しないことが好ましい。このため、シートのうちの通蒸部が設けられる範囲は狭いことが好ましい。上記包装体によれば、発熱層が通蒸部をきっかけとするシートの破断を促進するため、シートのうちの通蒸部が設けられる範囲が比較的狭い場合であっても、シートが適切に破断する。このため、閉鎖後の包装体の搬送過程において外力が作用した場合であってもシートが破断しにくく、かつ、電子レンジで加熱された場合に通蒸部をきっかけとしてシートが破断し、水蒸気を適切に排出できる。
本発明に関する蓋、パッケージ、および、包装体によれば、水蒸気を適切に排出することができる。
第1実施形態のパッケージの斜視図。 図1のパッケージの平面図。 図2のD3−D3線に沿う断面図。 図1のパッケージの蓋が破断し、孔が形成された状態の斜視図。 図4のD5−D5線に沿う断面図。 第1実施形態の実施例の試験条件および試験結果を示す表。 第1実施形態の比較例の試験条件および試験結果を示す表。 第2実施形態の包装体の斜視図。 図8のD9−D9線に沿う断面図。 図1の包装体のシートが破断し、孔が形成された状態の斜視図。 図10のD11−D11線に沿う断面図。 第2実施形態の実施例の試験条件および試験結果を示す表。 第2実施形態の比較例の試験条件および試験結果を示す表。
(第1実施形態)
図1は電子レンジによる加熱に適した内容物100の収容、および、内容物100から発生した水蒸気の排出が可能なパッケージ1の一例を示している。内容物100は電子レンジで加熱されることによって水蒸気を発生する被加熱物である。内容物100の一例は食品である。食品は例えば、チルド弁当である。チルド弁当の一例は、牛丼、親子丼、中華丼、および、カレーライスである。パッケージ1を構成する主な要素はトレー10、蓋20、および、接合部30である。
トレー10を構成する材料は電子レンジで加熱された場合に変形しにくい材料から任意に選択可能である。一例では、トレー10を構成する材料はポリプロピレンおよびタルクを含む混合樹脂である。トレー10は底壁11、側壁12、開口部13、および、フランジ14を備える。底壁11および側壁12は内容物100を収容する収容空間10Aを形成する。収容空間10Aおよび開口部13は蓋20によって閉じられる。フランジ14は開口部13の周囲の全体を取り囲むように設けられる。フランジ14の形状は任意に選択可能である。図1等に示される例では、フランジ14はトレー10の外形に沿うように設けられる。
図1、図2、および、図4に示されるドットは接合部30を示している。接合部30はフランジ14の天面14Aと蓋20の最内層21(図3参照)とが接合された部分である。天面14Aと最内層21との接合方法は任意に選択可能である。第1例では、天面14Aと最内層21との接合方法はシール装置によるシールである。シールの一例はヒートシール、インパルスシール、高周波シール、および、超音波シールである。第2例では、天面14Aと最内層21との接合方法は接着剤または粘着剤である。図1等に示される例では、天面14Aの全体と最内層21とがヒートシールされている。
接合部30のシール強度は任意に選択可能である。好ましい例では、接合部30のシール強度はパッケージ1が搬送される過程等においてパッケージ1に標準的な大きさの外力が作用した場合の剥離のしにくさと、電子レンジによるパッケージ1の加熱が終了した場合にユーザが蓋20をトレー10から剥離するときの剥離のしやすさとの関係に基づいて決められる。接合部30のシール強度の最大値の一例は25N/15mmである。接合部30のシール強度が25N/15mm以下である場合、電子レンジによるパッケージ1の加熱が終了した場合にユーザが蓋20をトレー10から容易に剥離できる。接合部30のシール強度の最小値の一例は5N/15mmである。接合部30のシール強度が5N/15mm以上である場合、パッケージ1が搬送される過程等においてパッケージ1に標準的な大きさの外力が作用した場合であっても接合部30が剥離しにくい。接合部30のシール強度が取り得る範囲の一例は5N/15mm〜25N/15mmである。一例では、接合部30のシール強度は12N/15mmである。
図1または図2に示されるように、蓋20には、電子レンジでパッケージ1の加熱が終了した後に蓋20をトレー10から剥離するときにユーザによって掴まれる把持部20Aが設けられている。把持部20Aはフランジ14の外縁14Bよりも外側に突出している。蓋20はシート20Xおよび通蒸部40を含む。蓋20が収容空間10Aに内容物100が収容されたトレー10に取り付けられることによって、収容空間10Aが閉じられたパッケージ1(以下では、「閉鎖後のパッケージ1」という)が製造される。パッケージ1は電子レンジで加熱されてトレー10の内圧が上昇した場合に、通蒸部40をきっかけとして蓋20の一部が破断して蓋20を貫通する孔50(図4参照)が形成されることによって、水蒸気を自動的に排出できるように構成される。
通蒸部40は内容物100から発生した水蒸気を排出するための孔50(図4参照)が蓋20に形成されるときにきっかけとなるように蓋20の強度を低下させた部分である。蓋20における通蒸部40が設けられる位置は任意に選択可能である。好ましい例では、通蒸部40は電子レンジで加熱されることによって収容空間10Aの圧力が上昇した場合に蓋20のうちの応力が最も集中する部分に設けられる。図1等に示される例では、通蒸部40は蓋20の概ね中央に設けられる。通蒸部40は例えば、シート20Xの短手方向に沿って設けられる。通蒸部40の具体的な構成は任意に選択可能である。図3等に示される第1例では、通蒸部40は蓋20を貫通しない切り込みである。第2例では、通蒸部40は蓋20に傷加工が施された部分である。第3例では、通蒸部40は蓋20を貫通しない切り込み、および、傷加工が施された部分の両方を含む。
図3に示されるように、蓋20のシート20Xは例えば、最内層21、発熱層22、および、最外層23が積層された3層構造を備える。各層21、22、23のラミネート法は例えば、ドライラミネートである。最内層21は最も内側に積層される。最内層21は耐熱性、ヒートシール性、および、耐衝撃性に優れる。最内層21を構成する材料の一例はイージーピール性を有する混合樹脂である。最内層21の厚さは任意に選択可能である。最内層21の厚さは例えば、20μm〜60μmの範囲に含まれる。一例では、最内層21の厚さは30μmである。最外層23は最も外側に積層される。最外層23はガス遮断性、印刷適正、および、耐熱性に優れる。最外層23を構成する材料の一例はポリエチレンテレフタレートである。最外層23の厚さは任意に選択可能である。最外層23の厚さは例えば、9μm〜25μmの範囲に含まれる。一例では、最外層23の厚さは12μmである。図3に示される例では、通蒸部40はシート20Xのうちの最外層23のみを貫通するように設けられる。
発熱層22は最内層21と最外層23との間に積層される。発熱層22を構成する材料は電子レンジのマイクロ波によって発熱し、通蒸部40をきっかけとするシート20Xの破断を促進する材料から任意に選択可能である。発熱層22を構成する材料の一例は、発熱インキ、カーボンブラック、銀、アルミニウム、および、酸化インジウム錫である。本実施形態では、発熱層22を構成する材料は発熱インキを含む。発熱インキは例えば、特開2017−159912号公報に開示されているマイクロ波発熱インキ組成物を含むインキを用いることができる。発熱層22における発熱インキの網点面積率RAは任意に選択可能である。好ましい例では、網点面積率RAは50%〜100%の範囲に含まれる。網点面積率RAが50%〜100%の範囲に含まれる場合、通蒸部40をきっかけとするシート20Xの破断が促進され、内容物100から発生した水蒸気を排出するための十分な大きさの孔50が形成される。一例では、網点面積率RAは100%である。発熱層22の厚さは任意に選択可能である。発熱層22の厚さは例えば、0.5μm〜3μmの範囲に含まれる。一例では、発熱層22の厚さは1μmである。
図2等で破線によって示される領域XAはシート20Xの平面視において発熱層22が設けられる領域を示す。図2に示されるように、発熱層22はシート20Xの平面視において、通蒸部40の少なくとも一部と重畳するように設けられる。発熱層22が設けられる領域XAの形状は任意に選択可能である。図2等に示される第1例では、領域XAは長方形である。第1例では、好ましくは、発熱層22は通蒸部40に沿うように設けられる。発熱層22が広い範囲に設けられるため、通蒸部40をきっかけとするシート20Xの破断がより促進される。このため、水蒸気をより適切に排出できる。第2例では、領域XAは正方形、三角形、五角形以上の多角形、円、または、楕円である。
発熱層22の長さLAに対する通蒸部40の長さLBの割合(以下では、「割合RB」という)は任意に選択可能である。長さLA、LBは例えばシート20Xの短手方向における最大の長さである。好ましい例では、割合RBはパッケージ1が搬送される過程等においてパッケージ1に標準的な大きさの外力が作用した場合のシート20Xの破断のしにくさと、収容空間10Aの圧力が上昇した場合のシート20Xの破断のしやすさとの関係に基づいて決められる。割合RBの最大値の一例は267%である。割合RBが267%以下である場合、パッケージ1の搬送過程等において、パッケージ1に標準的な大きさの外力が作用した場合であっても、シート20Xが破断しにくい。割合RBの最小値の一例は33%である。割合RBが33%以上である場合、電子レンジで加熱された場合に通蒸部40をきっかけとしてシート20Xが破断して、水蒸気をより適切に排出できる。割合RBが取り得る範囲の一例は33%〜267%である。一例では、割合RBは200%である。
蓋20の製造方法の一例について説明する。
蓋20の製造方法は第1工程、第2工程、および、第3工程を含む。第1工程では、例えば、刃物を用いて最外層23に通蒸部40が設けられる。第2工程は第1工程の後に実施される。第2工程では、最内層21に発熱層22が塗布される。第3工程は第2工程の後に実施される。第3工程では、発熱層22が塗布された最外層23に最内層21がラミネートされる。
図4および図5を参照して、パッケージ1の使用方法の一例について説明する。
閉鎖後のパッケージ1が電子レンジにセットされ、パッケージ1の加熱が開始される。パッケージ1が電子レンジで加熱されることによって、内容物100から水蒸気が発生する。トレー10の開口部13および収容空間10Aが蓋20によって閉じられているため、内容物100から発生した水蒸気は収容空間10Aに滞留する。パッケージ1が加熱されている時間が長くなるにつれて、収容空間10Aの圧力が次第に上昇し、シート20Xが膨張する。シート20Xのうちの通蒸部40が設けられている部分はその他の部分よりも強度が低いため、シート20Xのうちの通蒸部40をきっかけとしてシート20Xが破断し、図4および図5に示されるように、シート20Xにシート20Xを貫通する孔50が形成され、収容空間10Aと外部とが連通する。このため、収容空間10Aに滞留していた水蒸気が孔50を介してトレー10の外部に排出される。パッケージ1の加熱が終了した場合、電子レンジからパッケージ1が取り出され、把持部20Aが掴まれ、蓋20がトレー10から剥離される。
蓋20およびパッケージ1によれば、次のような作用および効果が得られる。
閉鎖後のパッケージ1が電子レンジで加熱されたとき、発熱層22が発熱することによって通蒸部40をきっかけとするシート20Xの破断が促進され、蓋20に水蒸気を排出するための孔50が形成される。このため、水蒸気を適切に排出できる。また、閉鎖後のパッケージ1の搬送過程においては、閉鎖後のパッケージ1に標準的な大きさの外力が作用した場合であっても、シート20Xが破断しないことが好ましい。このため、シート20Xのうちの通蒸部40が設けられる範囲は狭いことが好ましい。蓋20によれば、発熱層22が通蒸部40をきっかけとするシート20Xの破断を促進するため、シート20Xのうちの通蒸部40が設けられる範囲が比較的狭い場合であっても、シート20Xが適切に破断する。このため、閉鎖後のパッケージ1の搬送過程において外力が作用した場合であってもシート20Xが破断しにくく、かつ、電子レンジで加熱された場合に通蒸部40をきっかけとしてシート20Xが破断し、水蒸気を適切に排出できる。
(第1実施形態の実施例)
本願発明者は実施例および比較例の試料を用いて、発熱層22および通蒸部40の長さとパッケージ1の各種性能との関係を確認する試験を実施した。図7は実施例の試料の試験条件、および、試験結果を示す。図8は比較例の試料の試験条件、および、試験結果を示す。以下の説明では、説明の便宜上、比較例の試料における実施例の試料と共通する部分について、同一の符号を付している。実施例の試料は第1実施形態に関するパッケージ1である。比較例の試料は実施例のパッケージ1とは異なる構成を備えるパッケージ1である。比較例のパッケージ1は蓋20に発熱層22が設けられていない点において実施例のパッケージ1と相違し、その他の点において実施例のパッケージ1と同じ構成を備える。
各実施例および各比較例の試料に関する諸元は次のとおりである。各実施例および各比較例の試料における最内層21を構成する材料はイージーピール性を有する混合樹脂である。最内層21の厚さは30μmである。各実施例および各比較例の試料における最外層23を構成する材料はポリエチレンテレフタレートである。最外層23の厚さは12μmである。各実施例の試料における発熱層22を構成する材料は特開2017−159912号公報に開示されているマイクロ波発熱インキ組成物を含むインキである。発熱層22の厚さは1μmである。
試験では、パッケージ1を電子レンジで加熱した場合に適切に通蒸するか否か(以下では、「通蒸適性」という)、および、パッケージ1を落下させた場合にパッケージ1の蓋20が破断した個数(以下では、「落下時破断数」という)を確認した。
通蒸適性に関しては、実施例1〜8の試料、および、比較例1〜8の試料の収容空間10Aに内容物100を収容し、蓋20が開口部13および収容空間10Aを閉じるように接合部30が形成された状態(以下では、「密封状態」という)の各試料を電子レンジを用いて加熱した。内容物100はカレーのルーおよび無菌米飯である。カレーのルーの重量は200gである。無菌米飯の重量は200gである。電子レンジの出力は1000Wである。加熱時間は1分である。加熱終了後、各試料の水蒸気が排出された箇所を目視で観察した。図6および図7に示される通蒸適性の項目の「○」は通蒸部40をきっかけとしてシート20Xが破断して、孔50が形成され、孔50を介して水蒸気が排出された状態を示す。図6および図7に示される通蒸適性の項目の「×」は孔50が形成されず、接合部30の一部または全部が剥離して水蒸気が排出された状態を示す。試験回数は5回である。
落下時破断数に関しては、密封状態の実施例1〜8の試料、および、比較例1〜8の試料について、同じ試料をそれぞれ3個ずつ結束した組(以下では、「結束組」という)を80cmの高さから自由落下させた場合に蓋20が破断していないか否かを目視で確認した。試験では、実施例および比較例のそれぞれの試料について、10個の結束組を自由落下させた。図6および図7に示される落下時破断数の項目の数は1つの結束組に含まれる3個の試料のうちの1個以上の試料の蓋20が破断している結束組の数である。
各実施例の試料によれば、割合RBが比較的低い場合、換言すれば、通蒸部40の長さLBが比較的短い場合であっても、シート20Xに孔50が形成されることによって、孔50を介して適切に水蒸気が排出されることが確認された。これは、各実施例の試料の発熱層22が通蒸部40をきっかけとするシート20Xの破断を促進するためであると考えられる。このため、各実施例の試料のほうが各比較例の試料よりも、通蒸適性と落下時破断数に関する良好な結果を得るために通蒸部40の長さLBが取り得る範囲が広いことが確認された。
(第2実施形態)
図8は、加熱に適した内容物300の収容、および、内容物300(図10参照)から発生した水蒸気の排出が可能な包装体200の一例を示している。内容物300は加熱されることによって、水蒸気を発生する被加熱物である。内容物300の一例は食品である。食品の一例は冷凍チャーハンである。内容物300は必要に応じて、トレー(図示略)に載せられた状態で包装体200に収容される。
包装体200は内容物300の品質を保ちながら長期間保存できるように構成されている。包装体200は種々の形状を取り得る。包装体200が取り得る形状の例は、ピロー袋またはパウチである。図8に例示される包装体200の形状はピロー袋である。
包装体200はシート210、シール部220、開口部230、および、切り込み240を含む。包装体200は電子レンジで加熱されて収容空間200Aの圧力が上昇した場合に、切り込み240をきっかけとしてシート210の一部が破断してシート210を貫通する孔250(図10参照)が形成されることによって、水蒸気を自動的に排出できるように構成される。図8および図10のドットはシール部220を表している。シート210は第1シート211および第2シート212を含む。第1シート211および第2シート212は内容物300を収容する収容空間200Aが各シート211、212の間に形成されるように対向している。シート210の構成は任意に選択可能である。第1例では、1枚のシートが折り曲げられることによって、対向する各シート211、212が形成される。第2例では、各シート211、212は個別に形成された2枚のシートである。
切り込み240は内容物300から発生した水蒸気を排出するための孔250(図10参照)がシート210に形成されるようにシート210の強度を低下させた部分である。シート210における切り込み240が設けられる位置は任意に選択可能である。好ましい例では、切り込み240は電子レンジで加熱されることによって収容空間200Aの圧力が上昇した場合にシート210のうちの応力が最も集中する部分に設けられる。切り込み240は例えば、包装体200の短手方向に沿って設けられる。図8等に示される例では、切り込み240は第1シート211の概ね中央に設けられる。
図9に示されるように、シート210は例えば、最内層210A、発熱層210B、および、最外層210Cが積層された3層構造を備える。各層210A、210B、210Cのラミネート法は例えば、ドライラミネートである。最内層210Aは最も内側に積層される。最内層210Aは耐熱性、ヒートシール性、および、耐衝撃性に優れる。最内層210Aを構成する材料の一例は直鎖状低密度ポリエチレンである。最内層210Aの厚さは任意に選択可能である。最内層210Aの厚さは例えば、20μm〜60μmの範囲に含まれる。一例では、最内層210Aの厚さは30μmである。最外層210Cは最も外側に積層される。最外層210Cはガス遮断性、印刷適正、および、耐熱性に優れる。最外層210Cを構成する材料の一例はナイロンである。最外層210Cの厚さは任意に選択可能である。最外層210Cの厚さは例えば、9μm〜25μmの範囲に含まれる。一例では、最外層210Cの厚さは15μmである。図9に示される例では、切り込み240はシート210のうちの最外層210Cのみを貫通するように設けられる。
発熱層210Bは最内層210Aと最外層210Cとの間に積層される。発熱層210Bを構成する材料としては第1実施形態の発熱層22の関する説明で例示されたものと同じ材料が挙げられる。発熱層210Bにおける発熱インキの網点面積率RCは任意に可能である。好ましい例では、網点面積率RCは50%〜100%の範囲に含まれる。網点面積率RCが50%〜100%の範囲に含まれる場合、切り込み240をきっかけとするシート210の破断が促進され、内容物300から発生した水蒸気を排出するための十分な大きさの孔250が形成される。一例では、網点面積率RCは100%である。発熱層210Bの厚さは任意に選択可能である。発熱層210Bの厚さは例えば、0.5μm〜3μmの範囲に含まれる。一例では、発熱層210Bの厚さは1μmである。
図8等で破線によって示される領域XBはシート210の平面視において発熱層210Bが設けられる領域を示す。図8に示されるように、発熱層210Bはシート210の平面視において、切り込み240の少なくとも一部と重畳するように設けられる。発熱層210Bが設けられる領域XBの形状は任意に選択可能である。図8等に示される第1例では、領域XBは長方形である。第1例では、好ましくは、発熱層210Bは切り込み240に沿うように設けられる。発熱層210Bが広い範囲に設けられるため、切り込み240をきっかけとするシート210の破断がより促進される。第2例では、領域XBは正方形、三角形、五角形以上の多角形、円、または、楕円である。
発熱層210Bの長さLCに対する切り込み240の長さLDの割合(以下では、「割合RD」という)は任意に選択可能である。長さLC、LDは例えば、包装体200の短手方向における最大の長さである。好ましい例では、割合RDは包装体200が搬送される過程等において包装体200に標準的な大きさの外力が作用した場合のシート210の破断のしにくさと、収容空間200Aの圧力が上昇した場合のシート210の破断のしやすさとの関係に基づいて決められる。割合RDの最大値の一例は267%である。割合RDが267%以下である場合、包装体200の搬送過程等において、包装体200に標準的な大きさの外力が作用した場合であっても、シート210が破断しにくい。割合RDの最小値の一例は33%である。割合RDが33%以上である場合、電子レンジで加熱された場合に切り込み240をきっかけとしてシート210が破断して、水蒸気をより適切に排出できる。割合RDが取り得る範囲の一例は33%〜267%である。一例では、割合RDは200%である。
図8に示されるシール部220は、各シート211、212が分離しないように各シート211、212を接合している。一例では、シール部220は第1シート211の最内層210Aと第2シート212の最内層210Aとを接合している。シール部220を形成する方法の一例はヒートシール、インパルスシール、高周波シール、および、超音波シールである。正面視における包装体200の外郭形状は任意に選択可能である。図8に示される例では、包装体200の外郭形状は長方形である。シート210はシール部220によって囲まれた部分(以下では、「内方部213」という)とシール部220とに区分できる。収容空間200Aは第1シート211の内方部213と第2シート212の内方部213とに囲まれた空間であり、包装体200の外部と連通しないようにシール部220によって閉じられている。
シール部220は開口部230を閉鎖する閉鎖シール部221(以下では、「第1シール部221」という)を含む。一例では、シール部220は第2シール部222および合掌シール部223をさらに含む。第1シール部221は包装体200の長手方向の一方の端部に設けられ、包装体200の短手方向に沿うように設けられる。第2シール部222は包装体200の長手方向の他方の端部に設けられ、包装体200の短手方向に沿うように設けられる。合掌シール部223は包装体200の背面に設けられ、包装体200の長手方向に沿うように設けられる。
図8に示される開口部230は内容物300を収容空間200Aに収容できるように包装体200の長手方向の他方の端部に形成されている。図10に示される包装体200では、開口部230が第1シール部221によって閉鎖されている。
図8は開口部230が閉じられる前の包装体200(以下では、「閉鎖前の包装体200」という)である。閉鎖前の包装体200の開口部230から収容空間200Aに内容物300が投入される。内容物300が投入された後に第1シール部221の形成が予定されたシール予定部260に例えば、ヒートシールが施されることによって、第1シール部221が形成され、図10に示される開口部230が閉鎖された包装体200(以下では、「閉鎖後の包装体200」という)が得られる。
図10および図11を参照して、包装体200の使用方法の一例について説明する。
閉鎖後の包装体200が電子レンジにセットされ、包装体200の加熱が開始される。包装体200が電子レンジで加熱されることによって、内容物300から水蒸気が発生する。収容空間200Aがシール部220によって閉じられているため、内容物300から発生した水蒸気は収容空間200Aに滞留する。包装体200が加熱されている時間が長くなるにつれて、収容空間200Aの圧力が次第に上昇し、シート210が膨張する。シート210のうちの切り込み240が設けられている部分はその他の部分よりも強度が低いため、シート210のうちの切り込み240をきっかけとしてシート210が破断し、図10および図11に示されるように、シート210にシート210を貫通する孔250が形成され、収容空間200Aと外部とが連通する。このため、収容空間200Aに滞留していた水蒸気が孔250を介して包装体200の外部に排出される。包装体200の加熱が終了した場合、包装体200が電子レンジから取り出され、例えば、第1シール部221または第2シール部222が切り取られ、内容物300が取り出される。
包装体200によれば、次のような作用および効果が得られる。
閉鎖後の包装体200が加熱された場合、発熱層210Bが発熱することによって、切り込み240をきっかけとするシート210の破断が促進され、シート210に水蒸気を排出するための孔250が形成される。このため、水蒸気を適切に排出できる。また、閉鎖後の包装体200の搬送過程においては、閉鎖後の包装体200に標準的な大きさの外力が作用した場合であっても、シート210が破断しないことが好ましい。このため、シート210のうちの切り込み240が設けられる範囲は狭いことが好ましい。包装体200によれば、発熱層210Bが切り込み240をきっかけとするシート210の破断を促進するため、シート210のうちの切り込み240が設けられる範囲が比較的狭い場合であっても、シート210が適切に破断する。このため、閉鎖後の包装体200の搬送過程において外力が作用した場合であってもシート210が破断しにくく、かつ、電子レンジで加熱された場合に切り込み240をきっかけとしてシート210が破断し、水蒸気を適切に排出できる。
(第2実施形態の実施例)
本願発明者は実施例および比較例の試料を用いて、発熱層210Bおよび切り込み240の長さと包装体200の各種性能との関係を確認する試験を実施した。図12は実施例の試料の試験条件、および、試験結果を示す。図13は比較例の試料の試験条件、および、試験結果を示す。以下の説明では、説明の便宜上、比較例の試料における実施例の試料と共通する部分について、同一の符号を付している。実施例の試料は第2実施形態に関する包装体200である。比較例の試料は実施例の包装体200とは異なる構成を備える包装体200である。比較例の包装体200はシート210に発熱層210Bが設けられていない点において実施例の包装体200と相違し、その他の点において実施例の包装体200と同じ構成を備える。
各実施例および各比較例の試料に関する諸元は次のとおりである。各実施例および各比較例の試料における最内層210Aを構成する材料は直鎖状低密度ポリエチレンである。最内層210Aの厚さは30μmである。各実施例および各比較例の試料における最外層210Cを構成する材料はナイロンである。最外層210Cの厚さは15μmである。各実施例の試料における発熱層210Bを構成する材料は特開2017−159912号公報に開示されているマイクロ波発熱インキ組成物を含むインキである。発熱層210Bの厚さは1μmである。
試験では、包装体200を電子レンジで加熱した場合に適切に通蒸するか否か(以下では、「通蒸適性」という)、および、包装体200を落下させた場合に包装体200のシート210が破断した個数(以下では、「落下時破断数」という)を確認した。
通蒸適性に関しては、実施例1〜6の試料、および、比較例1〜6の試料の収容空間200Aに内容物300を収容し、開口部230および収容空間200Aを閉じるようにシール部220が形成された状態(以下では、「密封状態」という)の各試料を電子レンジを用いて加熱した。内容物300は冷凍チャーハンである。内容物300の重量は200gである。電子レンジの出力は1000Wである。加熱時間は1分である。加熱終了後、各試料の水蒸気が排出された箇所を目視で観察した。図12および図13に示される通蒸適性の項目の「○」は切り込み240をきっかけとしてシート210が破断して、孔250が形成され、孔250を介して水蒸気が排出された状態を示す。図12および図13に示される通蒸適性の項目の「×」は孔250が形成されず、シート210が破裂した状態を示す。試験回数は5回である。
落下時破断数に関しては、密封状態の実施例1〜6の試料、および、比較例1〜6の試料について、同じ試料をそれぞれ3個ずつ結束した組(以下では、「結束組」という)を80cmの高さから自由落下させた場合にシート210が破断していないか否かを目視で確認した。試験では、実施例および比較例のそれぞれの試料について、10個の結束組を自由落下させた。図12および図13に示される落下時破断数の項目の数は1つの結束組に含まれる3個の試料のうちの1個以上の試料のシート210が破断している結束組の数である。
各実施例の試料によれば、割合RDが比較的低い場合、換言すれば、切り込み240の長さLDが比較的短い場合であっても、シート210に孔250が形成されることによって、孔250を介して適切に水蒸気が排出されることが確認された。これは、各実施例の試料の発熱層210Bが切り込み240をきっかけとするシート210の破断を促進するためであると考えられる。このため、各実施例の試料のほうが各比較例の試料よりも、通蒸適性と落下時破断数に関する良好な結果を得るために切り込み240の長さLDが取り得る範囲が広いことが確認された。
(変形例)
なお、上記各実施形態は本発明に関する蓋、パッケージ、および、包装体が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に関する蓋、パッケージ、および、包装体は各実施形態に例示された形態とは異なる形態を取り得る。その一例は、各実施形態の構成の一部を置換、変更、もしくは、省略した形態、または、各実施形態に新たな構成を付加した形態である。以下に各実施形態の変形例の一例を示す。
・第1実施形態において、通蒸部40の構成は任意に変更可能である。第1変形例では、通蒸部40は蓋20の平面視において、蓋20の長手方向に沿って延びる。第2変形例では、通蒸部40は蓋20の平面視において、蓋20の長手方向および短手方向に交差するように延びる。
・第1実施形態において、シート20Xのうちの通蒸部40が設けられる層は任意に選択可能である。一例では、通蒸部40はシート20Xの最内層21、および、最内層21と最外層23との間に積層される中間層の少なくとも一方に設けられる。中間層は任意に材料によって構成される。
・第2実施形態において、切り込み240の構成は任意に変更可能である。第1変形例では、切り込み240は包装体200の平面視において、包装体200の長手方向に沿って延びる。第2変形例では、切り込み240は包装体200の平面視において、包装体200の長手方向および短手方向に交差するように延びる。
・第2実施形態において、シート210のうちの切り込み240が設けられる層は任意に選択可能である。一例では、切り込み240はシート210の最内層210A、および、最内層210Aと最外層210Cとの間に積層される中間層の少なくとも一方に設けられる。中間層は任意に材料によって構成される。
1 :パッケージ
10 :トレー
10A :収容空間
20 :蓋
20X :シート
21 :最内層
22 :発熱層
23 :最外層
40 :通蒸部
100 :内容物
200 :包装体
200A:収容空間
210 :シート
210A:最内層
210B:発熱層
210C:最外層
220 :シール部
221 :閉鎖シール部
230 :開口部
240 :切り込み
260 :シール予定部
300 :内容物

Claims (7)

  1. 内容物を収容する収容空間を含むトレーに取り付けられる蓋であって、
    前記トレーに接合される最内層、前記最内層に積層される最外層、および、前記最内層と前記最外層との間に積層され、マイクロ波によって発熱する発熱層を含むシートと、
    前記収容空間を閉じるように前記最内層が前記トレーに接合された状態において前記収容空間の圧力が上昇した場合に前記シートを破断して水蒸気を排出できるように前記シートに設けられる通蒸部とを備え、
    前記発熱層は前記シートの平面視において、前記通蒸部の少なくとも一部と重畳するように設けられる
    蓋。
  2. 前記発熱層は前記シートの平面視において、前記通蒸部に沿うように設けられる
    請求項1に記載の蓋。
  3. 前記発熱層の長さに対する前記通蒸部の長さの割合は267%以下の範囲に含まれる
    請求項2に記載の蓋。
  4. 前記発熱層の長さに対する前記通蒸部の長さの割合は33%以上の範囲に含まれる
    請求項2または3に記載の蓋。
  5. 前記通蒸部は前記最外層に設けられる切り込みを含み、
    前記発熱層は前記シートの平面視において、前記切り込みの少なくとも一部と重畳するように設けられる
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の蓋。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の蓋と、
    前記収容空間が閉じられるように前記蓋が接合される前記トレーとを備える
    パッケージ。
  7. マイクロ波によって発熱する発熱層を含むシートと、
    内容物を収容可能な収容空間が形成されるように前記シートをシールするシール部と、
    前記収容空間を開口する開口部と、
    前記開口部を閉鎖する閉鎖シール部の形成が予定されたシール予定部と、
    前記閉鎖シール部が形成された状態において前記収容空間の圧力が上昇した場合に前記シートを破断して水蒸気を排出できるように前記シートに設けられる切り込みとを備える包装体であって、
    前記発熱層は前記包装体の平面視において、前記切り込みの少なくとも一部と重畳するように設けられる
    包装体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009154936A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Dainippon Printing Co Ltd 包装材
JP2019014487A (ja) * 2017-07-04 2019-01-31 株式会社メイワパックス 包装用ヒートシールフィルム及び該ヒートシールフィルムを使用した包装容器

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