JP6114529B2 - 記録装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は記録装置及び記録制御方法に関し、特に、例えば、インクジェットフルライン記録ヘッドを備えた記録装置及びその装置の記録制御方法に関する。
従来、インクジェット記録装置では、記録のためにインク液滴を吐出する小さいノズルの集合体である記録ヘッドを用いて記録を行っている。しかし、この記録ヘッドのノズル孔は非常に小さいため、均一なインク吐出を行い、画像品位を満たすためにはそのノズルが乾かないように一定時間毎に予備吐出するなどの対応が必要となる。
更に、ロール紙のような連続した記録媒体(シート)に対して、そのシート幅と同じ幅のフルライン記録ヘッド(以下、記録ヘッド)を用いて印刷をする場合には、次のような制御を行っていた。即ち、画像品位保持用のパターンを定期的もしくは何かの条件によって、記録する画像間に挿入することで、記録の品位を保つような制御を行っていた。(特許文献1、2)
特開2006−76247号公報 特開2007−001118号公報
さて、実際の画像記録では、画像のサイズがシート幅と同じ画像だけでなく、シートの幅より小さい画像も混在して記録する場合があり、シート幅より小さい画像を記録した後にシート幅と同じ幅の画像を記録することもある。このため、シートの幅より小さい画像を記録した際に、その画像記録に用いたフルライン記録ヘッドの部位は、画像品位保持用のパターンを記録するために必要としない場合がある。
しかしながら上記従来例では、その際にも、画像記録に使用していない部位を含めて記録ヘッドの画像品位保持を行うために、記録ヘッドの記録幅全体にパターンを記録していた。このため、画像品位保持用のパターンが記録画像の間に定期的に記録されるので、連続シートの中に、ユーザにとって記録結果としては不必要な画像品位保持用のパターンが入ってしまう。その結果、連続シートにおける画像の記録可能枚数が減ってしまう。また画像品位保持用のパターンの記録を行うので、実質的な記録のスループットが低下するという問題があった。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、予備吐出用のパターンを記録する場合にも、記録スループットが低下することなく良好な記録が可能な記録装置及び記録制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の記録装置は、次のような構成からなる。
即ち、第1の方向に記録媒体を搬送する搬送手段と、インクを吐出する複数のノズルが前記第1の方向と交差する第2の方向に配列されたノズル列を有し、前記記録媒体に記録動作を行うフルライン記録ヘッドと、前記フルライン記録ヘッドに対して前記複数のノズルから前記記録媒体に向けて予備吐出を行わせる制御手段と、を備える記録装置であって、前記制御手段は、前記記録動作によって第1の画像を記録した後に第2の画像を記録するとき、前記第2の方向において前記第1の画像の横の非記録領域に対して、前記複数のノズルのうち、前記第1の画像を記録する際に使用せず前記第2の画像を記録する際に使用する1または複数のノズルから前記予備吐出をする部分予備吐を行わせることを特徴とする。
また本発明を別の側面から見れば、第1の方向に記録媒体を搬送する搬送手段と、インクを吐出する複数のノズルが前記第1の方向と交差する第2の方向に配列されたノズル列を有し、前記記録媒体に記録動作を行うフルライン記録ヘッドと、を備える記録装置の制御方法であって、前記記録動作によって第1の画像を記録した後に第2の画像を記録するとき、前記第2の方向において前記第1の画像の横の非記録領域に対して、前記複数のノズルのうち、前記第1の画像を記録する際に使用せず前記第2の画像を記録する際に使用する1または複数のノズルから予備吐出をする部分予備吐を行わせることを特徴とする。
従って本発明によれば、画像幅が異なる複数の画像をフルライン記録ヘッドを用いて記録する場合において、シートを有効に用いつつ予備吐出をできるだけ減らす事で記録スループットを向上させつつ、画像品質を保つことができるという効果がある。
本発明の代表的な実施例である、記録媒体としてロールシートを用いたインクジェット記録装置の内部概略構成を示す側断面図である。 図1に示す記録装置の制御構成を示すブロック図である。 シートに記録される画像と記録品位保持パターンの一例を示す図である。 図3で説明した記録データが実際にシートに記録される例を示す図である。 記録処理の概要を示すフローチャートである。 図5のステップS401のジョブデータ受信の詳細な処理を示すフローチャートである。 図5のステップS402の記録データ作成の詳細な処理を示すフローチャートである。 各画像を記録する場合に画像品位保持用の吐出パターンの記録が必要か不必要かの条件判断を行う処理を示すフローチャートである。 N番目の画像(画像N)とN−1番目の画像(画像N−1)との記録幅とシートの幅との具体的な関係を示す図である。 通常予備吐パターンと部分予備吐パターンとを示す図である。 シート幅と画像の記録幅との具体的な関係の例を示す図である。 複数画像を記録する場合に画像品位保持用の吐出パターンの記録が必要か不必要かの条件判断を行う処理を示すフローチャートである。 画像群の具体的な例を示す図である。 N番目の画像群(画像群N)とN−1番目の画像群(画像群N−1)との記録幅とシートの幅との具体的な関係を示す図である。 シート幅と画像群の記録幅との具体的な関係の例を示す図である。 どのような種類の予備吐出が必要かを判断する処理を示すフローチャートである。 画像間でどのような画像品位保持用のパターンの記録するのかを判断する処理を示すフローチャートである。 注目領域の具体例を示す図である。 記録領域の条件設定に用いる操作画面の例を示す図である。 ステップS1609の詳細な処理、即ち、非記録領域において画像品位保持用のパターンがどのように配置されるのかを決定する処理を示すフローチャートである。 注目領域の非記録領域に関し、記録方向に対して垂直方向に複数の記録状態がある様子を示す図である。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。なお、既に説明した部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきものである。従って、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、「ノズル」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
以下に用いる記録ヘッド用基板(ヘッド基板)とは、シリコン半導体からなる単なる基体を指し示すものではなく、各素子や配線等が設けられた構成を差し示すものである。
さらに、基板上とは、単に素子基板の上を指し示すだけでなく、素子基板の表面、表面近傍の素子基板内部側をも示すものである。また、本発明でいう「作り込み(built-in)」とは、別体の各素子を単に基体表面上に別体として配置することを指し示している言葉ではなく、各素子を半導体回路の製造工程等によって素子板上に一体的に形成、製造することを示すものである。
次に、インクジェット記録装置の実施例について説明する。この記録装置は、ロール状に巻かれた連続シート(記録媒体)を使用し、片面記録及び両面記録の両方に対応した高速ラインプリンタであり。例えば、プリントラボ等における大量枚数のプリント分野に適している。
図1は本発明の代表的な実施例である、記録媒体としてロールシートを用いたインクジェット記録装置(以下、記録装置)の内部概略構成を示す側断面図である。
なお、図1では、記録機能のみを備えた装置構成を示しているが、原稿上の画像を読取るスキャナ機能やファクシミリ機能などをさらに備えた多機能プリンタとして機能するものとしてもよい。
また、図1では記録媒体としてロールシートを用いたものを例に説明するが、同一面への複数ページ分の記録を途中で切断せずに続けて行える長尺の連続シートであれば、ロール状となったものには限らない。また、連続シートの切断は、記録装置が自動的に切断するものであってもよいし、ユーザがマニュアル指示により切断するものであってもよい。また、記録装置は、連続シートへの記録のみではなく、所定のサイズのカットシートへの記録をも可能な記録装置としてもよい。
さらに、記録媒体については紙に限定されるものではなく上述のように、記録可能なものであれば種々のものを用いることができる。
またさらに、記録方式は液体インクを用いたインクジェット方式により限定されるものではなく、記録剤として固形インクを用いてもよいし、トナーを用いた電子写真方式や昇華方式など種々のものを採用可能である。またさらに、複数色の記録剤を用いたカラー記録を行うものには限らず、黒色(グレーを含む)のみによるモノクロ記録を行うものとしてもよい。
また、図1に示す記録装置と接続された外部装置からの指示でこの記録装置における記録動作を制御させる場合には、この外部装置が記録制御装置となる。
さて、図1に示す記録装置は、以下の構成要素101〜115を含み、これらが1つの筐体内に配置される。ただし、これらの構成要素を複数の筐体に分けて構成してもよい。制御ユニット108は、コントローラ(CPUまたはMPUを含む)やユーザインタフェース情報の出力器(表示情報や音響情報などの発生器)、各種I/Oインタフェースを備えた制御部を内蔵し、記録装置全体の各種制御を司る。
ロールシートユニットとして上段シートカセット101aと下段シートカセット101bの2基を備える。ユーザはロールシート(以下、シート)をマガジンに装着してから記録装置本体に装填する。上段シートカセット101aから引き出されたシートは図中a方向に、下段シートカセット101bから引き出されたシートは図中b方向にそれぞれ搬送される。いずれのカセットからのシートも図中c方向に進行して搬送ユニット102に到達する。搬送ユニット102は、複数の回転ローラ104を通して記録処理中にシートを図中d方向(水平方向)に搬送する。給紙元のシートカセットを一方から他方に切り替える際は、既に引き出されているシートをカセット内に巻き戻し、新たに給紙させるシートがセットされているカセットから新たに給紙する。
搬送ユニット102の上方にはヘッドユニット105が搬送ユニット102と対向して配置される。ヘッドユニット105では複数色(この実施例では7色)分の独立した記録ヘッド106がシートの搬送方向に沿って保持されている。この例ではC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ)、LC(ライトシアン)、LM(ライトマゼンタ)、G(グレー)、K(ブラック)の7色に対応した7つの記録ヘッドを有する。もちろん、これら以外の色を用いたものでもよいし、これらの全てを用いる必要もない。記録装置は、搬送ユニット102によるシートの搬送に同期させて、記録ヘッド106からインクを吐出させてシート上に画像を形成する。
なお、記録ヘッド106はインクの吐出先が回転ローラ104と重ならない位置に配置される。インクはシートに直接吐出させるのに代え、中間転写体にインクを付与した後、そのインクをシートに付与することによって画像を形成させるものとしてもよい。これら搬送ユニット102、ヘッドユニット105、記録ヘッド106を含んで印刷ユニットが構成されている。
インクタンク109は各色のインクを独立して貯蔵する。インクタンク109からはチューブによって各色に対応して設けられたサブタンクまでインクが供給され、サブタンクから各記録ヘッド106までチューブを介してインクが供給される。記録ヘッド106は、記録時の搬送方向d方向に沿って各色(この実施例では7色)のフルライン記録ヘッドが並んでいる。各色インクに対応したフルライン記録ヘッドは、継ぎ目無く単一のノズルチップで形成されたものであってもよいし、分割されたノズルチップが一列又は千鳥配列のように規則的に並べられたものであってもよい。
この実施例では、記録装置が使用可能な最大サイズのシートの記録領域の幅分をカバーする範囲にノズルが並んでいる所謂フルライン記録ヘッドを用いる。ノズルからインクを吐出するインクジェット方式は、発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式等を採用することができる。画像データに基づいて各フルライン記録ヘッド(以下、記録ヘッド)のノズルからインクが吐出されるが、吐出のタイミングは搬送用エンコーダ103の出力信号によって決定される。
シートに画像が形成された後、当該シートは搬送ユニット102から、スキャナユニット107まで搬送される。スキャナユニット107では、シート上の記録画像や特殊パターンを光学的に読取って記録画像に問題がないかどうかの確認や、インクの吐出状態を含む記録装置の状態確認等を行う。この画像の確認方法は、記録ヘッドの状態の確認するためのパターンを読み込むことによるインクの吐出状態を確認するものでもよいし、元画像との比較を行うことによる記録の成否を確認するものでもよい。確認の方法は種々のものの中から適宜選択することが可能である。
シートはスキャナユニット107近傍からe方向に搬送され、カッタユニット110に導入される。カッタユニット110ではシートを所定の記録単位の長さ毎に切断する。記録する画像サイズに応じて、この所定の記録単位の長さは異なる。例えば、L版サイズの写真では搬送方向の長さは135mm、A4サイズでは搬送方向の長さは297mmとなる。
カッタユニット110は、片面印刷の場合はページ単位でシートを切断するが、印刷ジョブの内容によってはページ単位で切断しない場合もある。また、カッタユニット110は両面印刷の場合、シートの第1面(例えば、表(おもて)面)はページ単位で切断せずに所定の長さ分まで画像を連続して記録し、第2面(例えば、裏面)に記録した場合にページ単位で切断する。なお、カッタユニット110は、片面印刷や両面印刷の裏面印刷に際し、1枚の画像毎に切断するものに限らない。所定の長さ分搬送されるまで切断せず、所定の長さまで搬送された後で切断し、1枚(1頁)の画像毎に切り離すのは別のカッタ装置で手動操作等によって切断するものとしてもよい。またシートの幅方向に関しては、切断が必要な場合、別のカッタ装置を用いて切断することになる。
カッタユニット110から搬送されたシートは、ユニット内を図中f方向に搬送され、裏面記録ユニット111に搬送される。裏面記録ユニット111は、シートの片面のみに画像を印刷する場合に、シートの裏面に所定の情報を記録させるためのユニットである。シートの裏面に記録する情報としては、記録画像毎に対応した文字、記号、コード等の情報(例えば、オーダ管理用番号等)が含まれる。裏面記録ユニット111は、記録ヘッド106が両面印刷の印刷ジョブのための画像を記録する場合、記録ヘッド106が画像を記録する領域以外に上記のような情報を記録する。裏面記録ユニット111には、記録剤の押印、熱転写、インクジェットなどの記録方式を採用可能である。
裏面記録ユニット111を通ったシートは、次に乾燥ユニット112に搬送される。乾燥ユニット112は、インクが付与されたシートを短時間で乾燥させるために、ユニット内を図中g方向に通過するシートを温風(加温された気体(空気))で加熱するユニットである。なお、乾燥の方法は温風を用いるのに代え、冷風、ヒータによる加温、待機させることのみによる自然乾燥、紫外光等の電磁波の照射など種々のものも採用可能である。記録単位長さに切断されたシートは1枚ずつ乾燥ユニット112内を通過して、図中h方向に搬送されて仕分けユニット114に搬送される。
仕分けユニット114は、複数のトレー(この実施例では18個)を保持しており、記録単位の長さ等に応じてシートの排紙先のトレーを区別する。各トレーにはトレー番号が割り当てられている。仕分けユニット114では、ユニット内を図中i方向に通過するシートを、各トレー上に設けられたセンサでトレーの空きやシートが満載か否かなどを確認しながら記録画像毎に設定されたトレー番号に対応するトレーに排紙していく。切断されたシートの排出先となるトレーは、印刷ジョブの発行元(ホスト装置)で特定のものが指定される場合や、記録装置側で空いているトレーが任意に指定される場合がある。
1つのトレーには予め決められた枚数まで排紙可能である。この予め決められた枚数を超える印刷ジョブの場合、複数のトレーに跨って排紙される。トレーに対して排紙可能なシートの枚数やサイズ、種類などは、そのトレーの大きさ(タイプ)等によって異なっている。
図1において、縦(上下)に並んでいるトレー(以下、大トレー)は大サイズ(A4サイズ等、L版サイズより大きいもの)のシート、小サイズ(L版サイズ)のシートの排紙が可能である。また、横(左右)に並んでいるトレー(以下、小トレー)は小サイズ(L版サイズ)のシートの排紙が可能であるが大サイズのシートの排紙はできない。そして、大トレーの方が小トレーより排紙可能なシートの出力枚数が多い。また、シート排紙中や排紙完了等の状態は、例えば、LED等の表示器を用いてユーザが識別可能にする。例えば、トレー夫々に互いに異なる色で発光する複数のLEDを設け、点灯LEDの色や点灯状態か点滅状態かなどによって各トレーの種々の状態をユーザに通知可能である。
また、複数のトレーのそれぞれには優先順位を付すことができ、記録装置は、印刷ジョブを実行するにあたり、空いている(シートが存在しない)トレーを、優先順位に従って順にシートの排出先として割り当てていく。デフォルトでは、大トレーは上のトレーほど優先順位が高く、小トレーは左側ほど優先順位が高い。また大トレーより、小トレーの優先順位が高い。この優先順位はユーザがシートを取り出しやすい位置の優先順位を高くしてやればよいが、ユーザによる操作等で適宜変更可能なものとする。
シート巻取りユニット113は、ページ毎に切断されずにおもて面に記録されたシートの巻取りを行う。両面印刷の際にはまずおもて面に画像記録が行われたシートを、カッタユニット110でページ単位では切断せず、連続したおもて面の記録が終了した後に切断する。おもて面が記録されたシートは、ユニット内を図中のj方向に通過し、シート巻取りユニット113が巻取る。そして、一連のページ分のおもて面の画像記録が終了して、巻き取られたシートは、先のおもて面とは反対面を記録可能な面にして、即ち、記録ヘッド106に対向させる面を反転させて、再度ユニットの図中のk方向に搬送される。このように搬送させることで、先のおもて面とは反対の裏面に画像記録を行わせる。通常の片面印刷の場合は、画像が記録されたシートは、シート巻取りユニット113による巻取りを行わせずに仕分けユニット114に搬送される。
このように、両面印刷の際は、シート巻取りユニット113を用いてシートの巻取りを行い、シートを反転させて裏面の記録を行うため、片面印刷のときと両面印刷のときとでは仕分けユニット114への排紙の際のシートの面が異なる。即ち、片面印刷の場合はシート巻取りユニット113を用いたシートの反転が行われないので、先頭ページの画像が記録されたシートは先頭ページの画像が下を向いた状態で排紙される。そして、1つの印刷ジョブが複数ページあるジョブの場合、先頭ページのシートからトレーに排紙され、以後後続のページへと順次排紙されシートが重なっていく。このような排紙をフェイスダウン排紙と呼ぶ。
一方、両面印刷の場合はシート巻取りユニット113を用いたシートの反転が行われるので、先頭ページの画像が印刷されたシートは先頭ページの画像が上を向いた状態で排紙される。そして1つの印刷ジョブが複数枚のシートの出力を行うジョブの場合、最後のページを含むシートからトレーに排紙され、以後若いページのシートへと順次排紙されシートが重なっていき、最終的に先頭ページの画像が印刷されたシートが排紙される。このような排紙をフェイスアップ排紙と呼ぶ。
操作ユニット115は、ユーザが種々の操作を行ったり、ユーザに種々の情報を通知したりするためのユニットである。例えば、ユーザに指定された画像が記録されたシートはどこのトレーに積載されているか、あるいは当該画像が記録中か記録終了かなど、オーダ毎の記録状況の確認が可能である。また、インク残量や、シートの残量等、装置の各種状態の確認、ヘッドクリーニング等の装置メンテナンスの実施の指示を行うためにユーザが操作/確認可能である。
図2は、図1で示した記録装置における制御構成を示すブロック図である。図2において、記録装置200は図1に示した記録装置である。
図2に示すように、CPU201、ROM202、RAM203、画像処理部207、エンジン制御部208、スキャナ制御部209が主に制御ユニット108に含まれる。そして、制御ユニット108にHDD204、操作部206、外部I/F205などがシステムバス210を介して接続される。
マイクロプロセッサ(マイクロコンピュータ)形態のCPU201は、図1の制御ユニット108に含まれる。CPU201は、プログラムの実行やハードウェアの起動により記録装置200全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201が実行するためのプログラムや記録装置200の各種動作に必要な固定データを格納する。RAM203は、CPU201により作業領域として用いられたり、種々の受信データの一時格納領域として用いられたり、各種設定データが記憶される。HDD204は、CPU201が実行するためのプログラム、画像データ、記録装置200の各種動作に必要な設定情報を書き込んだり、読み出たりすることが可能である。なお、HDD204に代えて、他の大容量記憶装置、例えば、半導体記憶装置(SDD)を用いることも可能である。
操作部206は、ユーザが種々の操作を行うためのハードキーやタッチパネル、またユーザに種々の情報を提示(通知)するための表示部を含み、図1の操作ユニット115に対応するものである。また、ユーザへの情報の提示は音声発生器からの音響情報に基づく音響(ブザー、音声等)を出力することによっても行うこともできる。
画像処理部207は、記録装置200で扱う画像データ(例えば、PDLで記述されたデータ)の解釈やビットマップデータへの展開(変換)や画像処理を行う。入力された画像データを表現する色空間(例えば、YCbCr)を、標準的なRGB色空間(例えば、sRGB)に変換する。また、画像データに対し、有効な(記録装置200が記録可能な)画素数への解像度変換、画像解析、画像補正等、様々な画像処理が必要に応じて施される。これらの画像処理によって得られた画像データは、RAM203または、HDD204に格納される。
エンジン制御部208は、CPU201等から受信した制御コマンドに応じて、画像データに基づく画像をシート上に記録する処理を制御する。具体的には、各色インクに対応した記録ヘッド106へのインク吐出指示や、記録媒体上でのドット位置(インクの付着位置)を調整するための吐出タイミング設定、ヘッド駆動状態取得に基づく調整等を実行する。さらに、画像データに応じて記録ヘッドの駆動制御を行い、記録ヘッドからインクを吐出させシート上に画像を形成させる。またさらに、給紙ローラの駆動指示、搬送ローラの駆動指示、搬送ローラの回転状況取得等を行う等、搬送ローラの制御を行い、シートを適切な速度及び経路で搬送および停止させる。
スキャナ制御部209は、CPU201等から受信した制御コマンドに応じて、イメージセンサの制御を行い、シート上の画像を読取り、赤(R)、緑(G)および青(B)色のアナログ輝度データを取得し、これをデジタルデータに変換する。イメージセンサとしては、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等を採用可能である。また、イメージセンサはリニアイメージセンサとしてもエリアイメージセンサとしてもよい。また、スキャナ制御部209は、イメージセンサの駆動指示、該駆動に基づくイメージセンサの状況取得を行い、イメージセンサから取得した輝度データを解析し、記録ヘッド106からのインクの不吐やシートの切断位置の検出等を行う。スキャナ制御部209で画像が正しく記録されていると判定されたシートは、シート上のインクの乾燥処理が施された後に、指定された仕分けユニットのトレーに排紙される。
ホスト装置211は、上述した外部装置に対応し、記録装置200と外部接続され、記録装置200に記録を行わせるための画像データの供給源となる装置であり、種々の印刷ジョブのオーダを発行する。
ホスト装置211は、汎用のパーソナルコンピュータ(PC)として実現してもよいし、他のタイプのデータ供給装置としてもよい。他のタイプのデータ供給装置としては、画像をキャプチャーして画像データを生成する画像キャプチャー装置がある。画像キャプチャー装置は、原稿上の画像を読取って画像データを生成するリーダ(スキャナ)、ネガフィルムやポジフィルムを読取って画像データを生成するフィルムスキャナなどである。また、画像キャプチャー装置の他の例として静止画を撮影してデジタル画像データを生成するデジタルカメラ、動画を撮影して動画像データを生成するデジタルビデオもある。その他、ネットワーク上にフォトストレージを設置したり、着脱可能な可搬性メモリを挿入するソケットを設けたりし、フォトストレージや可搬性メモリに格納された画像ファイルを読み出して画像データに生成して記録するものとしてもよい。
また、汎用的なPCに代え、記録装置専用の端末とするなど、種々のデータ供給装置としてもよい。これらのデータ供給装置は記録装置の構成要素としてもよいし、記録装置の外部に接続した別の装置としてもよい。また、ホスト装置211をPCとした場合、PCの記憶装置に、OS、画像データを生成するアプリケーションソフトウェア、記録装置200用のプリンタドライバがインストールされる。
プリンタドライバは、記録装置200を制御したり、アプリケーションソフトウェアから供給された画像データを記録装置200が扱える形式に変換して画像データを生成したりする。また、画像データから記録データへの変換をホスト装置211側で行ってから記録装置200に供給するようにしてもよい。なお、以上の処理の全てをソフトウェアで実現することは必須ではなく、一部または全部をハードウェアによって実現するようにしてもよい。ホスト装置211から供給される画像データやその他のコマンド、更にステータス信号等は、外部I/F205を介して記録装置200と送受信可能である。外部I/F205はローカルI/FであってもネットワークI/Fであってもよい。また、外部I/F205は、有線による接続であっても無線による接続であっても構わない。
記録装置200内の上記した各構成要素はシステムバス210を介して接続され、互いに通信可能である。
なお、以上の例では、1つのCPU201が図2に示した記録装置200内の全ての構成要素を制御するものとしたが、この構成以外の構成も可能である。例えば、各機能ブロックのいくつかが別途CPUを備え、それぞれのCPUによって個別に制御するものとしてもよい。また、各機能ブロックは図2に示した構成以外の分担のさせ方により個別の処理部または制御部として適宜分割したり、いくつかを統合したりするなど、種々の形態を採用可能である。また、メモリからのデータの読み出しにはDMACも用いることもできる。
図3はシートに記録される画像と記録品位保持パターンの一例を示す図である。
この実施例では、シートに画像を記録する際に、画像データと記録品位保持パターンのデータを組み合わせた記録データを作成して記録を行う。その際の記録データの構成と、その特性について説明する。
図3は記録データがシートに記録される状態を図示している。図3に示すようにシートに対して記録を行う前に記録装置が記録する画像のレイアウトを作成する。図3はその画像レイアウトの1例を示している。後述する記録データのレイアウトが図3のような配置の画像が記録されるようにデータを作成する。
図3において、301は記録装置のエンジン制御部208などを用いて処理が行われ記録を行うシート、302はエンジン制御部208によってシート301に記録される画像のレイアウト、303は記録品位保持のパターン(以下、予備吐パターン)である。図3に示す画像配置は一例に過ぎず、画像処理部207等において画像のレイアウトが決定される。図3の例は、シート301の幅に対して同様な画像サイズを記録した場合の例である。
図3に示すように、予備吐パターン303は画像302の間に挟まるようにレイアウトされている。予備吐パターンの記録は、画像302の記録に全ての記録ヘッドのノズルが使用されているかわからないため、次の画像を記録する前に、記録品位を保持するために行う処理である。そのため、図3からわかるように画像302の間に予備吐パターン303がレイアウトされている。このようにすることで画像302を一つ記録するたびに、予備吐パターン303を記録する事で記録ヘッドの状態をリセットし、次の画像302を、高品位に記録することができる。
さらに304、305、306は同じノズルを使用する画素を示しており、画素304は予備吐パターンの一画素を示し、画素305、306は各々画像の中の画素を示している。この例では、画素304、305、306の間ではこれらの画素の記録に用いられたノズルは使用していないものとする。この場合、画素305と画素306との間では予備吐による画素304の記録以外はノズルを使用しないことになる。そのため、画素305の記録にノズルが使用された後、画素304を記録せずに画素306を記録した場合と、予備吐パターンの記録で画素304の記録に一度ノズルを使用後に画素306を記録する場合とでは記録品位の面では後者がより高品位となる。
また、この場合に画素304を記録せずとも画素305と画素306との間が十分に記録品位が保てる距離であった場合には予備吐パターンで画素304の記録を行う必要がなくなる。こうすると予備吐パターンを画像の間に配置しなくてもよい場合が画像302の状態によっては発生する。それらの具体例と効果を次に示す。
図4は図3で説明した記録データが実際にシートに記録される例を示す図である。
図4において、(a)は記録ヘッド307(図1のヘッドユニット105に相当)からシート308にインク312を吐出して画像309、310、311を記録する様子を示している。(a)の状態は、吐出されたインク312により画像309を記録している時点を示している。図3と図4とを関係づけると、画像309、311は画像302に対応し、画像310は予備吐パターン303に対応している。
このような関係において、図3で予備吐パターン303を記録しなかった場合には、図4(a)において、予備吐パターンの画像310の記録を省略した場合と同等となる。つまり、図4(b)に示すように画像311の次に画像309を前にずらして記録する事になる。これは、図4(a)の予備吐パターンの画像310がなかった場合は、図4(c)で示すように、画像309はすでに記録が終了し、次に画像313の記録に進んでいる状態になる。
その結果、予備吐パターンが少ないほど、記録できる画像は増加し、また単位時間における画像記録数も増える。つまり、予備吐パターンを削減することは記録スループットの向上につながる。つまり、画像品位向上のために予備吐パターンを記録する必要がある一方で、記録のスループットが低下するというデメリットが生じることがわかる。従って、状況に応じて予備吐パターンの記録を削減することが記録スループット向上のために効果的であると言える。
<記録処理>
1.全体概要
図5は記録処理の概要を示すフローチャートである。
まず、ステップS401では記録装置は、接続されたPC等からジョブと呼ばれる印刷指示データであるジョブデータを受信する。このジョブデータ受信の詳細は図6を参照して後述する。
ジョブデータを受信後、ステップS402では、記録データを作成する。印刷ジョブについてはジョブ毎に属性が異なるが、この実施例での記録は連続シートへの記録であるため、連続シートへの記録用にジョブの画像データを再配置して、画像処理を行ってから記録を実行する必要がある。そのため、受信ジョブデータに基づいて記録データを作成するのである。また、図3〜図4で示した予備吐パターンの配置についてはステップS402における記録データ作成時に画像間に配置することで対応する。この詳細な説明は図7を参照して後述する。
ステップS403では、ステップS402において作成した記録データに基づいてシートに画像を記録する。
このようにして、記録装置はシートに対して受信したジョブを連続的に記録する事ができる。
2.ジョブデータ受信の詳細
図6は図5のステップS401のジョブデータ受信の詳細な処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS501では、記録装置がジョブ受信可能かどうか確認する。ここで、ジョブ受信可能でなければジョブ受信可能になるまで処理を待ち合わせる。そして、ジョブ受信可能となった場合に、記録装置はジョブ受信を自動的に開始する。記録装置にとって、ジョブ受信は受動的なものであるため、図6にジョブ受信のステップは記載されていないが、このタイミングでジョブ受信を行う。
次にステップS502では、1ジョブ分のデータを受信終了したかどうかを確認する。ここで、1ジョブ分が受信終了まで処理を待ち合わせ、1ジョブ分のデータ受信終了を確認した時点で処理はステップS503に進む。ステップS503では、受信した1ジョブのデータに対して、RIP処理を実行する。このRIP処理によって、ジョブに含まれる画像データが画像処理される。ここでジョブ内の画像を1画像ずつに分けて、連続シートに記録するのに使用する。
その後、処理はステップS504において、RIP処理後の画像データを用いてシートに記録させる順番で画像毎に、対応する画像データを一時保存領域に保存する。この実施例では、一時保存領域はHDD204にパーティションを設けて一時保存領域として専用の領域を設けて使用する。しかし、同様の目的を達成できるのであれば、他の方法を用いても良い。
次にステップS505では、ステップS504において一時保存領域に保存した画像データ群の情報に基づいて、記録の開始条件を満たしているかを調べる。この実施例では一時保存領域に、用意された連続シートの長さに相当する画像データが保存された場合に、記録開始条件を満たすとしている。しかしながら、このフローチャートに示すように、記録開始条件を満たすのであれば、前記条件の限りではない。ここで、まだ記録開始条件を満たしていないと判断された場合には、処理はステップS502へ戻る。これに対して、印刷開始条件を満たしていると判断された場合には、この処理を終了する。
そして、処理は図5に示したステップS402の処理に進む。
3.記録データ作成の詳細
図7は図5のステップS402の記録データ作成の詳細な処理を示すフローチャートである。図6を参照して説明したように、一時保存領域に記録用の画像データが保存されている。そして、その保存データ量が記録開始条件を満たした場合、以下の処理を実行して記録データを作成する。
まず、ステップS601では、画像の番号Nを初期化してN=1とする。次にステップS602では、一時保存領域のN番目の画像を表現する画像データを記録データとして追加する。この追加は、記録データとして別に保存領域を設け、そこに追加した事を意味しており、そのデータをそのまま記録に用いることを想定したデータ群となっている。ステップS602で記録データにN番目の画像を表現する画像データを追加した後、処理はステップS603において、画像Nの後に予備吐パターンが必要であるかを確認する。
この条件判断における条件については、図8/図12を参照して後で詳細に説明する。図8/図12に示した条件により、予備吐パターンの記録が必要であると判断されたら、処理はステップS604へ進む。ステップS604では、予備吐パターンを記録データに追加する。どのように予備吐パターンを追加するかについては、後で図17を参照して詳細に説明する。
ステップS604では、画像Nに対応する画像データを記録データに追加後、その結果に応じて予備吐パターンのデータが追加される。その追加後、処理はステップS605に進む。一方、ステップS603において予備吐パターンの記録が不要と判断された場合には、処理はそのままステップS605に進む。
ステップS605では、一時保存領域に保存されている画像データの内、N番目の画像に対応する画像データを「処理済」に変更する。これは一時保存領域に保存されている画像データには「処理前」か「処理済」かの情報が付加されており、この情報を「処理済」にする事で、記録データにその画像データが使用されて配置されている事を示す。
次にステップS606では、一時保存領域の画像データの内、「処理済」になっていない画像データがあるかどうかを確認する。ここで、一時保存領域に「処理前」の画像データがなければこの処理を終了する。これに対して、まだ「処理前」の画像データがあれば、処理はステップS607に進み、Nの値を+1インクリメントして、ステップS602に戻る。
このようにして、一時保存領域に保存された画像データを記録データに予備吐パターンも含めて配置していく事ができる。
4.予備吐出の要/不要の判断
(1)シートの幅方向に1つの画像を記録する場合
図8は各画像を記録する場合に画像品位保持用の吐出パターンの記録が必要か不必要かの条件判断を行う処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、図7のステップS603において予備吐が必要か否かを判別する条件を判断する処理の詳細を示している。この説明で、Nは図7で言及した画像の順番として同じものを指す。
まず、ステップS701では、N番目の画像とN−1番目の画像の記録幅が同じであり、かつその記録幅が用紙幅と同じであるという条件を満たすかどうかを調べる。
図9はN番目の画像(画像N)とN−1番目の画像(画像N−1)との記録幅とシートの幅との具体的な関係を示す図である。
図9において、(a)はN番目の画像とN−1番目の画像の記録幅が同じであり、かつこれらの記録幅が記録方向に対して垂直な方向であるシートの幅と同じである例を示す。ただし、図9(a)から分かるように、画像の記録幅とシート幅との間には少しの隙間がある。これは、実際にはシート幅に少しの余白を持たせて記録し、その後にカッタなどでカットする事が多いため、実際には端部余白がある場合でも同じ幅とみなす判断をするためである。
さらにシート幅と画像の記録幅について説明を続ける。
図9(b)や図9(c)に示すように、シート幅に対して短い幅の画像を記録する場合には、ステップS701の条件を満たさない。この場合、処理はステップS705に進み、「画像Nの後は部分予備吐パターンの記録が必要」という情報を保存する。尚、部分予備吐パターンについては後述する。この情報については図16に示すフローチャートの説明で再び言及する。
さて、ステップS701の条件を満たす場合、処理はステップS702において、N番目の画像の記録前のN−1番目の画像の記録時に予備吐パターンが必要ない程度に記録ヘッドを使用しているかどうかを調べる。ここで、この条件を満たす場合、処理はステップS703に進み、「画像Nの記録後は予備吐が不要」という情報を保存する。これに対して、ステップS702の条件を満たさない場合、処理はステップS704に進み、「画像Nの記録後は通常予備吐パターンが必要」という情報を保存する。
具体的に示すと、例えば、ステップS702では作成した記録データに基づいて、各ノズルがどれくらいの時間使用されない時間があるかを計測することができる。そこで、その未使用時間が一定の時間を超えた場合には、この条件を満たすとできる。尚、ステップS703、S704、S705夫々において保存された情報によって、図7のステップS603における予備吐パターンが必要か不要かを判断する。
ここで、通常予備吐パターンの記録や部分予備吐パターンの記録が必要とされた場合には、ステップS603において予備吐パターンの記録が必要と判断する。
図10は通常予備吐パターンと部分予備吐パターンとを示す図である。
図10に示すように、通常予備吐パターン1501は、シートと同じ幅の予備吐パターンであり、対応する部分の全てのノズルから予備吐出を行う。なお、図3に図示した予備吐パターンも同様に通常予備吐パターンとなる。一方、部分予備吐パターン1502は、記録された画像の横の非記録領域に対して予備吐パターンを記録するパターンであり、対応する全てのノズルから予備吐出を行う。部分予備吐パターン1502は画像とつながって記録されるが、この実施例のようなシートに記録する場合には実際には画像の四辺をカッタで切断するため、画像と予備吐パターンがつながっていても問題がない。
図11はシート幅と画像の記録幅との具体的な関係の例を示す図である。図11において、901は画像Nの記録幅、902は画像N−1の記録幅、903は記録に用いられるシートの幅、904、905は夫々余白をあらわしている。
図8のステップS701において「シート幅と記録幅が同じであるか」という条件があるが、実際には図11に示すようにシート幅と画像Nの記録幅の間には余白904、905が存在している。これは実際の記録では、このような余白を含めてシート幅と画像Nの記録幅を同じとみなして記録を行う実情があるためである。シートへの記録では記録後にカッタ等を用いて余白を切ることで実際の画像Nを切り出す。そのため、ステップS701で示したシート幅と画像Nの記録幅が同じか否かの条件判断の際に、図11に示す余白のようなマージンを入れて条件とする場合もある。なお、画像N−1の記録幅902にように余白としては大きすぎる場合には、シート幅と画像の記録幅を同じとはみなさない。
(2)シートの幅方向に複数の画像を記録する場合
図12は複数画像を記録する場合に画像品位保持用の吐出パターンの記録が必要か不必要かの条件判断を行う処理を示すフローチャートである。この処理は、基本的に図8で説明したのと同じであるが、図8に示す処理と異なる点は、シートの記録方向と垂直方向に複数の画像が配置されている点にある。ここではそれを画像群と定義する。
図13は画像群の具体的な例を示す図である。
図13において、1101や1102が画像群を示し、例えば、1101を画像群Nとすると、1102は画像群N+1となる。図12ではこのように記録方向と垂直な方向に複数画像を配置する場合に、予備吐パターンが必要か不要かについて判断する処理を示している。
まず、ステップS1001では、N番目の画像群とN−1番目の画像群の記録幅が同じであり、かつ、これらの記録幅がシート幅と同じであるかどうかを調べる。
図14はN番目の画像群(画像群N)とN−1番目の画像群(画像群N−1)との記録幅とシートの幅との具体的な関係を示す図である。
図14(a)はN番目の画像群(画像群N)とN−1番目の画像群(画像群N−1)の記録幅が同じであり、かつ、これらの記録幅が記録方向に対して垂直方向であるシート幅と同じである例を示している。ただし、図14(a)から分かるように、画像群とシートとの間には隙間がある。
図13に示すように実際には画像を複数、配置しているため、各画像間に少しの余白を持たせて記録し、その後にカッタなどでカットする事が多い。このため、実際には余白がある場合でも、それらを含めて幅計算を行い、実際には端部余白がある場合でも同じ幅とみなす判断をするためである。
さらにシート幅と画像の記録幅について説明を続ける。
図14(b)と図14(c)に示すように、シート幅に比較して短い画像群を記録する場合、ステップS1001の条件は満たさない。この場合、処理はステップS1005に進み、「画像群Nの記録後は部分予備吐パターンの記録が必要」という情報を保存する。この情報は、図16に示すフローチャートの説明で再び言及する。
さてステップS1001に示す条件を満たす場合、処理はステップS1002に進み、N番目の画像群の記録前のN−1番目の画像群の記録時に予備吐パターンの記録が必要ない程度に記録ヘッドを使用しているかという条件を満たしているかどうかを調べる。
ここで、その条件を満たしていると判断される場合、処理はステップS1003に進み、「画像群Nの記録後は予備吐パターンの記録は不要」という情報を保存する。これに対して、ステップS1002の条件を満たしていないと判断される場合、処理はステップS1004に進み、「画像群Nの記録後は通常予備吐パターンが必要」という情報を保存する。
ステップS1003、S1004、S1005において保存された情報によって、図7のステップS603における予備吐パターンが必要か不要かを判断する。ここで、通常予備吐パターンや部分予備吐パターンが必要とされた場合には、ステップS603において予備吐パターンの記録が必要と判断する。
図15はシート幅と画像群の記録幅との具体的な関係の例を示す図である。図15において、1301は画像群Nを構成する画像の記録幅、1302は画像群N−1を構成する画像の記録幅、1303は記録に用いられるシートの幅、1304、1305は夫々余白をあらわしている。
図12のステップS1001にはシート幅と画像群の記録幅が同じであるか、という条件があるが、実際には図15に示すようにシート幅と画像群Nの記録幅との間には余白1304、1305が存在している。これは実際の記録では、このような余白を含めてシート幅と画像群Nの記録幅を同じとみなして記録を行う実情があるためである。シートへの記録後にカッタ等を用いて余白を切ることで実際の画像群Nを切り出す。さらに、画像毎に切り出しを行う。そのため、ステップS1001で示したシート幅と画像群Nの記録幅が同じか否かの条件判断の際に、図15に示す余白のようなマージンを入れて条件とする場合もある。なお、画像群N−1の記録幅1302にように余白としては大きすぎる場合には、シート幅と画像の記録幅を同じとはみなさない。
(3)予備吐出の種類の判断
図16はどのような種類の予備吐出が必要かを判断する処理を示すフローチャートである。この処理は前述したように図7のステップS604の詳細な説明となる。
まず、ステップS1401では、どのような予備吐が必要であるかを調べる。これは、図8/図12に示したフローチャートの処理に従って保存された通常予備吐パターンが必要か、部分予備吐パターンが必要かという情報から判断する。
ステップS1401において通常予備吐パターンの記録が必要と判別された場合には、処理はステップS1402に進み、記録データにおいて通常予備吐パターンのデータを画像N(画像群N)に対応する画像データの後に追加する。
これに対して、ステップS1401において、部分予備吐パターンの記録が必要と判別された場合には、処理はステップS1403に進み、部分予備吐パターンを記録データに追加する。
なお、部分予備吐パターンの追加の詳細な処理については図17を参照して後述する。このようにして、画像N(画像群N)に対応する画像データの後に予備吐パターンのデータを追加した記録データが作成される。
図17は画像間でどのような画像品位保持用のパターンの記録するのかを判断する処理を示すフローチャートである。この処理は図16のステップS1403の詳細を説明するものであり、この処理に従って、予備吐パターンのデータを記録データに追加していく。なお、この説明において、Nは図7で使用した画像の順番と同じものである。なお、ここでは、図13に示したような画像群を例として説明するが、画像が一枚でもこれを画像群とみなして同様の処理を実行すれば良い。
まずステップS1601では、画像群Nの注目領域を定義する。
図18A〜図18Hは注目領域の具体例を示す図である。ここで、注目領域として定義している部分に含まれる画像群がここで示す画像群Nとなる。言い換えると、画像群Nの配置されている領域がここで定義する注目領域となる。
また、図18A〜図18Hは画像品位保持用のパターンが画像に対してどのように配置されるのかの具体例も示している。
次にステップS1602では、シートの注目領域に対して記録領域と非記録領域を定義する。具体例は図18A〜図18Hに図示の通りである。以降の図も同様であるが、例えば、図18Aにおいて、破線で囲んだ注目領域の中(1701)に記録する画像があるかないかで記録領域、非記録領域を定義する。即ち、先に定義した注目領域に対して、画像を記録している領域を記録領域、画像を記録していない領域を非記録領域とする。
また、図18Bは注目領域の前には予備吐パターンがない場合を示している。図18Cは非記録領域の一部が部分予備吐パターンになっている状態を示している。同様に、図18D〜図18Hまで注目領域に対して記録領域、非記録領域がどうなるかについての具体例を示している。
さらに、図18A〜図18Hにおいて灰色の四角で示している領域は印刷ジョブを受信して画像処理を施した画像を示しており、白い四角で示しているものは予備吐パターンを示している。このようにステップS1602では、記録領域と非記録領域を定義する。なお、図示の例では、非記録領域と記録領域が1つずつ存在する例を図示しているが、夫々が複数存在しても良い。
また、記録領域については、写真のフチなしやアルバムのページ、カレンダーの端など、記録を実際に行わなくてもユーザに対して必要な領域は記録領域とする。一方、非記録領域とした場合においても、トンボなどの実際には捨てられしまう領域を非記録領域としてみなして対応する事ができる。
図19は記録領域の条件設定に用いる操作画面の例を示す図である。図19に示すように、記録領域、非記録領域の条件は装置で設定することが可能である。
さて、ステップS1603では、画像群Nの注目領域内の記録領域に画像を記録した場合に、次に予備吐パターンの記録が必要かどうかを調べる。これは、画像群Nの画像データを解析し、画像群Nを記録後、予備吐パターンがないと画像品位を保持できない場合の事を指している。例えば、画像が記録方向に対して平行に非常に長いものや、画像自体が白に近く未使用ノズルが多数あり、かつ、長時間使用しない場合などを挙げられる。
前述のように、インクジェット記録ではノズルを長時間使用しない(吐出しない)場合には画像品位が保てなくなる可能性があるので予備吐パターンを画像間に挿入する事になる。上記理由により、予備吐パターンが記録領域の後に記録することが必要であると判断された場合、処理はステップS1610に進み、通常予備吐パターンを画像群Nの記録後に追加する。例えば、図18Aは、その具体例を示しており、注目領域の後に通常予備吐パターンを追加している例を表している。
これに対して、ステップS1603において、記録領域の画像群Nの画像データの記録のみで画像品位を保持するのに十分であり、予備吐パターンの記録はが必要ないと判断された場合には、処理はステップS1604に進む。
ステップS1604では、画像群Nの非記録領域の前に予備吐パターンが記録されているかどうかを確認する。図18Aの例で説明すると、注目領域の非記録領域の上部に白い四角が配置されている。これは通常予備吐パターンを指している。図18Aにおける記録方向は上から下への方向のため、非記録領域の前に図18Aでは、予備吐パターンが記録されていると判断(ステップS1604においてYES)される。これに対して、図18Bのように注目領域の非記録領域に対してその上部が画像となっている場合、予備吐パターンが記録されていないと判断(ステップS1604においてNO)される。
ステップS1604において、予備吐パターンが記録されていると判断された場合、処理はステップS1605に進む。
ステップS1605では画像群Nの注目領域内の非記録領域の長さは次に予備吐パターンが必要な長さであるかどうかを調べる。前述のように、ノズルを一定期間使用しない場合には画像品位を保つことができない。非記録領域については、記録可能だが記録のための画像データがない領域のため、ノズルはこの領域を通過する場合に一切使用しない状態となる。そのため、非記録領域が長く続いた場合には、ノズルを長く使わない状態となるため、次に記録を行う際に画像品位を保持するためにパターンの記録が必要となる。ここでは、非記録領域の長さが次の記録時に予備吐パターンを記録して画像品位の保持を行う必要があるかどうかを調べる。予備吐パターンの記録の必要がないと判断された場合、処理はステップS1606に進み、予備吐は必要なしと判断され、この処理を終了する。
一方、ステップS1605において予備吐パターンの記録が必要であると判断された場合、処理はステップS1607に進み、非記録領域に対して部分予備吐パターンを記録する。例えば、図10の1502に示すように、注目領域の非記録領域に対して非記録領域が終わる辺りに、次の画像記録を妨げることなく予備吐パターンを配置する。このようにして、画像間の余白を予備吐パターンに妨げられることなく出来るだけ短い幅にして記録する事が可能となり、記録スループットの向上に貢献する。
これに対して、ステップS1604において、予備吐パターンが記録されていないと判断された場合、処理はステップS1608に進み、非記録領域において、非記録領域の以前の記録内容を確認する。例えば、図18Dでは、記録方向に関し、注目領域に対する非記録領域の前には通常予備吐パターンが記録されている。更にその前には画像が記録されている。このように、非記録領域の前に何が記録されているか確認するためには非記録領域の開始位置の前から何があるか確認する必要がある。
このため、ステップS1609では、画像群Nの記録開始位置より前の記録データを遡って非記録領域を分割し、予備吐パターンのデータを追加する。即ち、ステップS1608で確認したデータに従い、注目領域の非記録領域を分割し、分割した領域ごとに予備吐パターンの記録が必要か不要かを調べ、部分予備吐パターンのデータを追加する。
図20はステップS1609の詳細な処理、即ち、非記録領域において画像品位保持用のパターンがどのように配置されるのかを決定する処理を示すフローチャートである。
また、図21は、注目領域の非記録領域に関し、記録方向に対して垂直方向に複数の記録状態がある様子を示す図である。図21(a)は、ステップS1608で注目領域の非記録領域1904に関して画像データを調べ、画像を確認した場合に記録方向に対して垂直方向に複数の状態がある場合を指している。
この処理では非記録領域に対して部分予備吐パターンを配置し、必要な領域のみ予備吐パターンを記録することでインクの無駄使いとならないようにすることを目的とするものである。図20に示すフローチャートに従って処理を実行することで、画像間でどのような画像品位保持用のパターンを使用するかを決定する。
ステップS1801では、非記録領域において、以前の記録データを確認する。これは図17で説明した画像群Nの非記録領域より前に記録する記録データの確認を行うという事を指している。具体的に図21(a)を参照して言えば、注目領域1901に対して、確認する領域を確認領域1902とするなら、この確認領域の記録データに何があるかを確認する。
次にステップS1802では、非記録領域を画像や予備吐パターンなどの記録データがある毎に分割を行う。図21(b)は、図21(a)に示す非記録領域を分割した例を示している。図21(b)に示すように非記録領域は1〜3の3つの領域に分割される。図21(a)の例から分かるように、確認領域1902には画像が2つ、予備吐パターンが1つ存在している。ステップS1802では、これらの境界に合わせて分割処理を行うので、3つの領域への分割が発生するのである。これは、この分割境界ごとにノズルの使用され方が大きく変わるためである。
非記録領域1では注目領域のすぐ前に画像が記録されているが、非記録領域3は注目領域よりかなり前に予備吐パターンが記録され、その後に記録はない。そのため、非記録領域3は1に比べて予備吐パターンが必要な確率が高い。分割された各非記録領域に対して予備吐パターンが必要か否かを判断する。また、分割数をMmaxと定義する。
図20に戻って説明を続けると、ステップS1803では、分割された非記録領域を指すパラメータMをM=1と初期化する。
次に処理はステップS1804において、画像群Nの非記録領域Mの終端と以前の記録データにより記録がなされた領域までの長さは、次に予備吐パターンの記録が必要な長さであるかどうかを確認する。ここで、予備吐パターンの記録が必要であると判断された場合、処理はステップS1806において非記録領域Mの終端部で次の画像が来る前の位置に部分予備吐出パターンのデータを非記録領域Mの幅だけ追加し、ステップS1807に進む。これに対して、予備吐パターンの記録が必要でないと判断された場合、処理はステップS1805に進み、非記録領域Mには部分予備吐パターンのデータの追加はなしとし、ステップS1807に進む。
ステップS1807ではパラメータMの値を+1インクリメントする。次に、ステップS1808ではM>Mmaxであるかどうかを調べる。ここで、 M≦Mmaxであれば、非記録領域の分割した領域全てに対して、部分予備吐パターンが必要か否かの判断をしていないと判断し、処理はステップS1804に戻り、次の非記録領域について予備吐パターンの記録が必要かどうかを調べる。これに対して、M>Mmaxであれば、分割された非記録領域全てに対しての確認は終了したとみなし、この処理は終了する。
従って以上説明した実施例に従えば、連続シートに記録を行う場合に、記録に用いるシートの幅と画像の幅ができるだけ同じであるように制御することで、フルライン記録ヘッドのノズル状態を全て良好に保つことができる。また、フルライン記録ヘッドを用いて画像幅の異なる複数の画像をシートに対して記録する場合にも、画像品位保持用のパターンの記録をできるだけ減らす事でスループットを向上させつつ、画像品質を保つことができる。

Claims (6)

  1. 第1の方向に記録媒体を搬送する搬送手段と、
    インクを吐出する複数のノズルが前記第1の方向と交差する第2の方向に配列されたノズル列を有し、前記記録媒体に記録動作を行うフルライン記録ヘッドと、
    前記フルライン記録ヘッドに対して前記複数のノズルから前記記録媒体に向けて予備吐出を行わせる制御手段と、を備える記録装置であって、
    前記制御手段は、前記記録動作によって第1の画像を記録した後に第2の画像を記録するとき、前記第2の方向において前記第1の画像の横の非記録領域に対して、前記複数のノズルのうち、前記第1の画像を記録する際に使用せず前記第2の画像を記録する際に使用する1または複数のノズルから前記予備吐出をする部分予備吐を行わせることを特徴とする記録装置。
  2. 前記制御手段は、前記非記録領域のうち前記第1の方向において下流側で前記部分予備吐を行わせることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記予備吐出は、前記第1の方向における前記第1の画像と前記第2の画像の間に、前記複数のノズルの全てから予備吐出を行わせる通常予備吐を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記制御手段は、前記第1の方向における第前記非記録領域または前記第1の画像の長さに応じて前記部分予備吐または前記通常予備吐を行わせることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記制御手段は、前記非記録領域に対応する前記複数のノズルに前記非記録領域より前に行わせた前記予備吐出または前記記録動作に基づいて前記非記録領域を分割し、分割した領域ごとに前記部分予備吐を行わせるか否かを制御することを特徴とする請求項3または4に記載の記録装置。
  6. 第1の方向に記録媒体を搬送する搬送手段と、
    インクを吐出する複数のノズルが前記第1の方向と交差する第2の方向に配列されたノズル列を有し、前記記録媒体に記録動作を行うフルライン記録ヘッドと、を備える記録装置の制御方法であって、
    前記記録動作によって第1の画像を記録した後に第2の画像を記録するとき、前記第2の方向において前記第1の画像の横の非記録領域に対して、前記複数のノズルのうち前記第1の画像を記録する際に使用せず前記第2の画像を記録する際に使用する1または複数のノズルから予備吐出をする部分予備吐を行わせることを特徴とする記録装置の制御方法。
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