JP6111677B2 - 情報処理装置、画像生成方法及び画像生成プログラム - Google Patents

情報処理装置、画像生成方法及び画像生成プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、画像生成方法及び画像生成プログラムに関する。
複写機能を有する複合機等で文書を複写して利用する形態は一般的であるが、複写機能の発達により、原本と複写物との区別が困難になってきている。また、複写を重ねているうちに、文書の出所を明確にすることが難しくなっている。
例えば、原本が社外秘の書類である場合等に、贋物である複写物が原本として流通することで、原本のセキュリティに影響を及ぼす可能性が生じる。これを防ぐために、原本が複写によるものでなく、本物であることを保証する(原本性の保証)必要が生じる。また、原本に関する情報を原本に付加することで、複写物の出所を明確にし、文書の流通経路を把握することも、文書のセキュリティの保証に大いに役立つ。このためには、文書に何らかの工夫を施す必要があるが、それらの工夫を通常では視認できない形で行うことが、安全性の保証のためには望ましい。
通常、画像形成装置に備えられた黒色トナーの黒色顔料には、光を吸収する性質を備えるカーボンブラックが使用される。一方、特許文献1には画像形成装置に関する技術が開示されている。この画像形成装置では、原稿の画像をスキャナなどで読み取ることによって得られた画像データを静電潜像に変換する。そして、赤外線反射特性を有する黒色トナーを含む現像剤で静電潜像を現像することによって、用紙などの記録媒体に赤外線反射特性を有する画像を形成する。赤外線反射特性を有する黒色トナーとして、赤外線を反射すると白色化する顔料を有するトナーを用いる。
また、特許文献2には、不可視光に吸収域を有する記録材料を用いて記録媒体上に不可視画像を形成する画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では、前記記録媒体上に前記不可視画像を形成する。その際、記録媒体と記録材料との可視光領域における最大分光反射率差が10%以内で、かつ、前記記録媒体上の可視画像と前記記録材料との不可視光領域における最大分光反射率差が10%以上となる条件で、前記不可視画像を形成する。
尚、特許文献3及び特許文献4には、赤外線反射性色素で形成した画像情報に赤外線吸収性色素を重ねて印刷することで、赤外線反射性色素で形成した画像情報を肉眼的に隠蔽する記録方法が開示されている。特許文献3に記載された技術では、赤外線反射性色素で生成した黒色インキの上に、赤外線吸収性色素で生成した黒色インキを着色する。特許文献4に記載された技術では、同様に二種類の色素で生成した黒色トナーを重ねる。
特許文献1に開示された技術においては、複写の際に赤外線を反射するトナーを用いて画像を形成する。また、特許文献2に開示された技術では、原本に対して所定の条件下で生成したトナーを用いて不可視画像を生成する。尚、特許文献3において開示された技術では、カード等に印字された情報を隠蔽するために、特殊なトナーを重ねて印刷して情報を付加する。
いずれも、原本と複写物を通常では視認できない形で区別するために、特殊なトナーを用いている。しかしこの方法では、特殊なトナーを用いることのできない環境下では、原本性を保証するために、視認できない形で原本に情報を付加することができないという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものである。本発明は、特に専用の色材を用いない場合でも、原本であることを保証し、又は出所を追跡することのできる印刷物を得るための画像を生成する情報処理装置、画像生成方法及び画像生成プログラムの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、情報処理装置は、潜像画像を生成する潜像画像生成手段と、潜像画像の背景としての背景画像を生成する背景画像生成手段と、潜像画像生成手段により生成された潜像画像と背景画像生成手段により生成された背景画像とを有する印刷画像を生成する印刷画像生成手段とを有し、潜像画像生成手段は、印刷の際に第1の色材が用いられる第1の色成分と、光に対し第1の色材とは異なる性質を有する第2の色材が印刷の際に用いられる第2の色成分とのうち、少なくとも何れかの色成分を用いて潜像画像を生成し、背景画像生成手段は、第1の色成分及び第2の色成分のうち、潜像画像生成手段が用いる色成分とは異なる色成分を用いて背景画像を生成し、潜像画像生成手段及び背景画像生成手段は、印刷画像の印刷の際に潜像画像と背景画像とが同等の色で印刷される態様で各色成分を用いてそれぞれの画像を生成し、更にドット形成態様選択手段を有し、ドット形成態様選択手段は、潜像画像生成手段が少なくとも潜像画像生成手段が用いる色成分を用いて形成するドットを、孤立点あるいは孤立点相当の点の態様で配置するか否かを選択することを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明は、上記情報処理装置における画像生成方法及び画像生成プログラムとして実現することもできる。
本発明によれば、特に専用の色材を用いない場合でも、原本であることを保証し、又は出所を追跡することのできる印刷物を得るための画像を生成する情報処理装置、画像生成方法及び画像生成プログラムを提供することができる。
本実施形態の概観図である。 端末装置(情報処理装置)のハードウェア構成図である。 画像処理手段の機能ブロック図である。 背景画像、潜像画像及び出力画像の一例を示す図である。 出力画像生成の流れを示すフローチャートである。 読取画像取得の流れを示すフローチャートである。 変形例における印刷物に赤外線を照射して得た赤外線画像の一例である。 出力画像の他の例を示す図である。 第3の実施形態における潜像画像生成の流れを示すフローチャートである。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施形態)
(本実施形態の概観)
図1は、本実施形態の概観図である。尚、以下の説明においては、便宜上、本実施形態の説明に必要な構成要素が示されている。
本実施形態は、端末装置(情報処理装置)1、画像形成装置2、及び赤外線スキャナ3を含む。端末装置1は、表示手段11、操作手段12を備える汎用的なPCである。あるいは端末装置1は、携帯電話機、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistance)等の携帯情報端末装置であってもよい。画像形成装置2は、一般的なプリンタ機能等を備える複合機である。画像形成装置2は、ADF(Auto Document Feeder)部21、操作手段22及びレーザープリンタ23を備える。尚、画像形成装置2はプリンタ単体であっても良い。
端末装置1、画像形成装置2及び赤外線スキャナ3は、ネットワークにより接続されている。図1の構成において、画像形成装置2で読み取った画像を、ネットワークを介して端末装置1に送信することができる。また、端末装置1で生成した画像を、ネットワークを介して画像形成装置2に送信し、画像形成装置2で印刷させることができる。
赤外線スキャナ3は赤外線機器であり、本実施形態における画像形成方法で情報が埋め込まれた出力用紙を読み取る。読取処理は以下の如くに実施される。赤外線スキャナ3のコンタクトガラス(図示を省略)に載置された原稿に赤外線を照射して原稿を走査し、センサ(図示を省略)により反射光(赤外線)から電気信号を取得して読取画像(赤外線画像)を取得する。取得された読取画像は端末装置1に送信され、表示手段11に表示される。又は端末装置1から画像形成装置2に印刷指令が出され、レーザープリンタ23によって読取画像(赤外線画像)が印刷される。
本実施形態では、端末装置1が受け付けた入力画像に対し、埋込情報を埋め込んで画像形成装置2で印刷する。印刷された用紙に埋め込まれた埋込情報(潜像画像)は、赤外線を吸収する性質を有するトナー又はインクを含む色材で表現されており、印刷された埋込画像は通常視認することができない。しかし、赤外線スキャナ3で赤外線を照射して読取画像(赤外線画像)を取得することで、埋込情報を認識することができる。
尚、以下の説明において、便宜上、画像形成装置2はレーザープリンタ23により用紙に印刷することとし、印刷にはCMYKの各色成分のトナーを用いるが、インクジェット方式により印刷することとしてもよい。その場合、画像形成装置2は、CMYKの各色成分のインクを用いて印刷を実行する。また、画像形成装置2で使用するトナー又はインクは、赤外線吸収特性を有するトナー又はインクと、赤外線吸収特性を有しないトナー又はインクであれば、CMYKの各色成分のトナー又はインクに限定されない。更に、赤外線以外の光、例えば紫外線に対する異なる特性を有するそれぞれの色材を用いるようにしてもよい。この場合の具体的な方法については後述する。
さらに、赤外線スキャナ3は、端末装置1及び画像形成装置2と必ずしもネットワークで接続されている必要はなく、例えば着脱可能なメディアを用いてこれらの装置間で読取画像を授受することができるようにしてもよい。さらに、画像形成装置2と赤外線スキャナ3は、一体として構成することも可能である。また、赤外線スキャナは、赤外線を写すことが可能なカメラなどの画像入力機器でも良く、このようなカメラを備えたカメラ付きの携帯電話機、スマートフォン、PDA等の携帯情報端末装置でも良い。
(端末装置1のハードウェア構成)
次に、端末装置1のハードウェア構成について説明する。図2は、端末装置のハードウェア構成図である。
端末装置1は、表示手段11、操作手段12のほか、CPU101、メモリ装置102、ネットワークI/F103、外部メディアI/F104、画像処理手段106を備える。
CPU101は中央演算装置であり、メモリ装置102に記憶されたプログラムに従って処理を実行する。メモリ装置102はROM、RAM及び/又はHDDを備え、端末装置1が実行するプログラムを格納する。表示手段11は液晶表示画面又はCRT等のディスプレイであり、入力画像に埋め込む埋込画像や、赤外線スキャナ3から受信した読取画像等を表示するほか、端末装置1の操作に関する情報を表示する。操作手段12はキーボード、マウス等の操作装置であり、ユーザの操作を受け付ける。
ネットワークI/F103は、端末装置1が接続されたネットワークのインターフェイスであり、本実施形態では画像形成装置2及び赤外線スキャナ3との通信を仲介する。外部メディア部I/F104は、DVDやCD等の着脱可能な外部メディアのドライブであり、外部メディアとのインターフェイスを含む。例えばDVDに記録されたプログラムをダウンロードする際には、外部メディアI/F104を経由してダウンロード処理が実行される。
画像処理手段106は、端末装置1が受け付けた入力画像に対して所定の画像処理を行う。本実施形態に特有の画像処理として、画像処理手段106は、埋込情報を示す埋込画像と入力画像とを合成する処理を実行するが、詳しくは後述する。なお画像処理手段106は、実際にはCPU101がメモリ装置102に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この場合、CPU101及びメモリ装置102を含む端末装置1は、コンピュータの一例である。尚、上記プログラムは、例えばプリンタドライバや、携帯電話機やスマートフォンのアプリケーション等として端末装置1のメモリ装置102にインストールされる。あるいは当該プログラムを画像形成装置2にインストールすることにより、画像形成装置2を端末装置1としても使用可能にすることもできる。
(画像処理手段106の機能と構成)
次に、画像処理手段106の機能と構成について説明する。図3は、画像処理手段の機能ブロック図である。
画像処理手段106は、埋込情報取得部201、潜像画像生成部202、背景画像生成部203、埋込画像生成部204、入力画像取得部205、出力画像生成部206を備える。尚、潜像画像生成部202は潜像画像生成手段の一例であり、背景画像生成部203は背景画像生成手段の一例である。又、埋込画像生成部204及び出力画像生成部206は、それぞれ印刷画像生成手段の一例である。
本実施形態では、画像に埋め込む情報である埋込情報を示す潜像画像と、潜像画像の背景である背景画像とを生成し、潜像画像と背景画像とを合成して埋込画像を生成する。端末装置1が受け付けた入力画像に対して埋込画像を重畳して出力画像を生成し、画像形成装置2で出力画像の印刷を行う。尚、埋込画像及び出力画像は、それぞれ印刷画像の一例である。
まず、埋込情報取得部201が埋込情報を取得する。埋込情報は、例えば「いつ、誰が、どこで画像を印刷したか」を示す情報(すなわち「出所」を示す情報)等であり、ユーザが操作手段12により入力してもよいし、印刷する入力画像の画像データに付加された情報から取得する構成としてもよい。潜像画像生成部202は、埋込情報取得部201から埋込情報を受け付け、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色成分を用いて埋込情報を示す文字列の潜像画像を生成する。
背景画像生成部203は、潜像画像生成部202が生成した潜像画像におけるCMYKそれぞれの色成分を取得し、取得した潜像画像の色成分に基づいて、CMYのそれぞれの色成分を用いて背景画像を生成する。背景画像及び潜像画像については、後に詳述する。埋込画像生成部204は、潜像画像と背景画像とを合成して埋込画像を生成する。
入力画像取得部205は、端末装置1が受け付けた入力画像を取得する。入力画像は、メモリ装置102に予め保管されたものを取得してもよいし、ネットワークI/F103の仲介によりネットワーク経由で取得したものでもよい。出力画像生成部206は、入力画像取得部205から受け付けた入力画像と、埋込画像生成部204から受け付けた埋込画像とを合成して出力画像を生成する。生成された出力画像は、ネットワークI/F103を介して画像形成装置2に出力され、画像形成装置2で印刷される。
尚、本実施形態では、潜像画像生成部202と背景画像生成部203とを設けたが、潜像画像及び背景画像は同一のソフトウェアで生成されることも考えられる。そのため、潜像画像生成部202と背景画像生成部203とを一体として構成してもよい。
(背景画像と潜像画像の赤外線反射特性)
次に、背景画像と潜像画像について説明する。図4は、背景画像と潜像画像の一例を示す図である。
図4(A)は、潜像画像の一例である。潜像画像は、例えば「いつ、誰が、どこで印刷したか」を示すような情報である埋込情報を示す画像であり、文字列に限定されず、原本を識別又は特定し得る情報であるとよい。潜像画像はCMYKのそれぞれの色成分によって表現される。図4(B)は、背景画像の一例を示す図である。背景画像はCMYのそれぞれの色成分を用いて生成される。図4(C)は、図4(A)で示す潜像画像と、図4(B)で示す背景画像とを合成した埋込画像を示す図である。
CMYKそれぞれの色成分のトナーを使用するレーザープリンタでは、Kの色成分のトナーにカーボンブラックを使用している。カーボンブラックは、光を吸収するという光学特性を有しており、赤外線を照射すると吸収する性質を持つ。CMYKそれぞれの色成分のトナーの中で、カーボンブラックを使用しているのはKのみであり、通常使用されるCMYそれぞれの色成分のトナーに赤外線を照射しても、吸収されない。尚Kのトナーは第2の色材の一例である。
そのため、「潜像画像のドット」をKの色成分を含む色成分で生成し、「潜像画像のドット」の背景となる「背景画像のドット」をCMYの色成分で生成する。その結果、「潜像画像のドット」と「背景画像のドット」とを有する埋込画像を入力画像に付加して印刷し、印刷した用紙(印刷物)に赤外線を照射すると、印刷された状態で潜像画像のドットと背景画像のドットとが異なる反射特性を有する。このため、潜像画像のドットとして表現された埋込情報を認識することができる。尚CMYのトナーは第1の色材の一例である。
図4(D)は、図4(C)で示す埋込画像を印刷した印刷物に赤外線を照射した結果得られた、埋込画像の赤外線画像である。ここで潜像画像のドットは、赤外線を吸収するKのトナーを用いて印刷されるKの色成分を含むCMYKの色成分のドットで埋込情報を表現している。一方、背景画像のドットは赤外線を反射するCMYのトナーを用いて印刷される色成分CMYのドットで生成されている。このため、図4(D)に示される如く、潜像画像(この場合は文字画像)は光の吸収により背景画像よりも暗く(図では黒っぽく)見えて背景画像と識別可能である。よって背景画像と区別して潜像画像(図の例では英数字"0123456789 XXX SECTION RICH TARO")を認識することができる。
(潜像画像と背景画像の色調整)
本実施形態では上記の如く、潜像画像のドットはCMYKの色成分を用いて生成し、背景画像のドットはCMYの色成分を用いて生成する。そして背景画像のドットと潜像画像のドットとを合成して埋込画像を生成する。ここで、印刷された状態で背景画像のドットの色が潜像画像のドットの色と異なると、その状態で潜像画像が肉眼で認識されてしまい望ましくない。そのため、本実施形態では、背景画像のドットと潜像画像のドットとのそれぞれの色を肉眼で区別できないように調整する。
Cの色成分、Mの色成分、Yの色成分を同じ割合で足し合わせると(肉眼では)Kの色成分と同等に見えることが知られている。ただし後述のように、1ドット単位で見ると、CMYの色成分を有する1ドットでは、CMYのそれぞれのトナー同士が完全に重なり合うことはなく印刷される。従ってCMYの色成分を足してKの色成分と同等の色とした1ドットが印刷されると、当該1ドットは肉眼ではKのトナーと同等の色に見えても、複写機はCMYのそれぞれの色成分を検出し、Kの色成分を検出しない。他方、例えばCMYKのそれぞれの色成分を有する1ドットが印刷されると、Kの色成分はKのトナーで印刷されるため、当該1ドットにつき、複写機はCMYKのそれぞれの色成分を検出する。
本実施形態では、潜像画像のドットからKの色成分を除き、潜像画像のドットのCMYのそれぞれの濃度値に、除いたKの色成分に対応するCMYのそれぞれの濃度値を同等に加え、Kを除いたCMYの色成分を用いて背景画像のドットを生成する。さらに背景画像のドットの明度、色相、彩度を調整することで、背景画像のドットと潜像画像のドットとの色を合わせる。これにより、図4(C)に示すように、印刷物において、背景画像のドットの中で潜像画像のドットが肉眼で認識されない埋込画像を生成することができる。
具体的には、潜像画像のドットのうちの1ドットに含まれるCMYKそれぞれの色成分のうち、Kの色成分の濃度を0にする。そして0にする前のKの色成分の濃度と同じ濃度分(すなわちマイナスした分)、CMY各々の色成分の濃度を増加させて、背景画像のドットのうちの1ドットに含まれるCMYそれぞれの色成分の濃度を暫定的に求める。次に、それぞれの色成分を足し合わせる際に生ずる明度の非線形性を考慮し、CMYそれぞれの色成分の濃度を調整(補正)して最終的なCMYの色成分を得る。当該調整(補正)を行う手段が色成分量補正手段の一例である。
このように背景画像のドットのCMYそれぞれの色成分の濃度を調整(補正)する具体的な方法として例えば以下な方法が考えられる。すなわち、潜像画像のドットのうちの1ドットに含まれるCMYKそれぞれの色成分の濃度の可能な全ての組み合わせ(条件情報)に対する各色成分の濃度の補正量を予め実験等によって求めておきテーブル化しておく。あるいは、それぞれの色成分の一定の濃度幅毎(刻み)の組み合わせ(条件情報)について各色成分の濃度の補正量を求めるようにしてもよい。その結果、用意しておくテーブルデータのデータ量を効果的に減らすことができる。又その場合、上記一定の濃度幅内部(刻み間)の濃度値の組み合わせについては線形近似等を行うことで補正精度を向上させることができる。
なお上述した例では、K成分を含む潜像画像のドットとK成分を含まない背景画像のドットとが同等の色で印刷されるようにするため、背景画像の1ドットでは、潜像画像の1ドットのK成分を除き、その分、CMY成分を増加させる。しかしながら本発明の実施形態はこの例に限定されない。逆に、K成分を含む潜像画像のドットとK成分を含まない背景画像のドットとが同等の色で印刷されるようにするため、潜像画像の1ドットにおいて、背景画像の1ドットのCMY成分をそれぞれ減じ、その分をK成分とするようにしても良い。その場合も上記同様、潜像画像の1ドットにおいて、背景画像の1ドットに含まれるCMYそれぞれの色成分の濃度を、等しい濃度分減ずる。そして減じた濃度分の濃度をK成分の濃度とする。このようにして、潜像画像の1ドットに含まれるCMYKそれぞれの色成分の濃度を暫定的に求める。次に、それぞれの色成分を足し合わせる際に生ずる明度の非線形性を考慮し、CMY(あるいはCMYK)それぞれの色成分の濃度を調整(補正)することにより最終的なCMYKの色成分の濃度を得る。当該調整(補正)を行う手段も色成分量補正手段の一例である。この場合も上記の場合同様、テーブルデータを使用することができる。
尚、本実施形態では便宜上CMYKのトナーを用いて潜像画像及び背景画像を生成したが、CMYKに限定されないのは上述した通りである。例えばCMYKのトナーに特色のトナーを加えた5色のトナーを用いる場合や、6色のトナーを用いる場合であっても、同様の方法で色調整をすることで潜像画像及び背景画像のそれぞれのドットを生成することができる。赤外線吸収特性を有するトナーと、赤外線吸収特性を有しないトナーとの組み合わせによって、埋込画像を生成する構成を有していればよい。
更に上記の如く、本発明の実施形態は、赤外線に対する特性が異なる色材に限定されず、他の種類の光に対する特性が互いに異なる色材を用いるようにしてもよい。例えばトナー(あるいはインク等、以下同様)として紫外線を反射する材料を、潜像画像及び背景画像のいずれか一方の画像のドットの印刷の際に用いる色材に含めるようにすればよい。その結果、紫外線を照射してその反射光を検出することにより、印刷後の潜像画像と背景画像のそれぞれのドットの間の反射率の相違によって潜像情報のドットを背景画像のドットと区別して認識することができる。
この場合、より具体的には以下の3種の方法が考えられる。一つ目の方法は、上記特色のトナーとして所謂「透明トナー」を用い、透明トナーに紫外線を反射する材料を含める方法である。そして潜像画像のドット及び背景画像のドットのうちの一方を、透明トナーを用いて印刷されるように、透明色の色成分を含めて生成すればよい。尚透明トナーは一般に印刷物にテカリを与える目的で使用される色材である。従って潜像画像のドットあるいは背景画像のドットを、透明トナーを用いて印刷すると、透明トナーは透明なため、一見すると両者を肉眼で識別することはできない。しかしながら注意深く観察すると、テカリの有無により、肉眼でも両者を識別可能な場合がある。他方これを複写すると、複写機は透明トナーを検出しないため、複写物にはテカリは生じない。よってテカリの有無によっても複写物を識別可能な場合がある。よって上述した、Kの色成分の有無で区別してそれぞれのドットを生成する方法と、ほぼ同様の「原本性の保証」の効果が得られる。
二つ目の方法は、例えばYのトナーに紫外線を反射する材料を含める方法である。この場合、例えば潜像画像のドット及び背景画像のドットのうちの一方は1ドットにCMの色成分を含め、他方にはCMYの色成分を含める。このような場合でも、例えばYのトナーを用いるドットの面積比が5%という少量であれば、潜像画像のドットを肉眼で背景画像のドットから識別することはほぼ困難である。よって当該潜像画像のドット及び背景画像のドットを含む印刷物上で両者を肉眼で識別することはできず、他方紫外線を照射してその反射光を検出することによっては両者を識別できる。よって上述した、Kの色成分の有無で区別してそれぞれのドットを生成する方法と、ほぼ同様の「原本性の保証」の効果が得られる。
三つ目も方法は、Kのトナーに紫外線を反射する材料を含める方法である。それ以外の内容は上述の実施形態と同様である。この方法によれば、上述した、Kの色成分の有無で区別してそれぞれのドットを生成する方法と、ほぼ同様の「原本性の保証」の効果が得られる。Kのトナーとして赤外線を吸収する色材を使用しない場合に適用することができる。
尚上記二つ目の方法や三つ目の方法を、後述する第2の実施形態におけるように「出所の追跡」を目的として適用する場合、複写機は以下のものとする必要がある。すなわち、原本を複写して複写物を得る際の複写機は、紫外線を反射する材料を含むYのトナーや紫外線を反射する材料を含むKのトナーを用いるものである必要がある。その結果、原本を複写する際、潜像画像のドット及び背景画像のドットのうちの該当するものを、紫外線を反射する材料を含むYやKのトナーで複写させることができる。その結果、複写物上の紫外線に対する反射率の相違により、潜像画像による埋込情報を識別して認識できるからである。尚その場合、潜像画像のドット又は背景画像のドットを、紫外線を反射する材料を含むYやKのトナーで複写させるための方法は、後述する第2の実施形態における、該当するドットをKのトナーで複写させるための方法と同様でよい。すなわち該当するドットの面積率(分布量)が閾値(5%)を超えるように配置すればよい。あるいは該当するドットを「離散したドット」(孤立点)に該当しないように配置しても良い。
(潜像画像の複写特性)
上述の処理により、通常では潜像画像のドットが視認されず、赤外線を照射した場合にのみ赤外線画像によって潜像画像のドットを認識することができる出力画像を生成することができる。しかし、出力画像を複写する場合に、潜像画像のドットが原本と同様に複写されると、複写された印刷物も原本と同様の赤外線反射特性を有することになり、原本と複写された印刷物とを区別する原本性の保証に寄与しない。本実施形態では、さらに、原本と複写された印刷物とを区別するため、潜像画像のドットが背景画像のドットと異なる反射特性を有する色材で複写されないように潜像画像のドットを生成するようにした。
図4(E)は、潜像画像の一部を説明する図である。「あ」の文字の画像aとして潜像画像を示す。潜像画像は文字画像と背景の境界である境界dの内側であり、文字画像の背景部分は潜像画像に含まれない。又後述するように、上記境界dの内側の、「潜像画像のドット」b以外の部分(画素)cに「背景画像のドット」を配置する。尚、境界dは説明の都合上実線で示しているが、実際は実線の境界は存在しない。
複写機は、原稿又はコンタクトガラス等に微細な画像がある場合、ゴミかどうかを識別する機能を有している。そのため、画像(のドット)が一定の面積比(「閾値」、たとえば5%)以下の微細なもので、かつ離散したドット(孤立点)によるものである場合、その画像はゴミであると判定して複写しないように設定されている。図4(E)において、画像aはドットbとドットb以外の部分c(画素)とを有する。例えばドットbを、図示の如く、8×8画素のマトリクス(計64画素)中、2画素にだけ割り当てるものとする。その場合、画像aにおけるドットbの面積比は2/64=0.03125であり、上記閾値5%以下である。
ここでドットbは「潜像画像のドット」であるため、上記の如くKの色成分を含む。他方、ドットb以外の画素cには「背景画像のドット」が配置されるが、背景画像のドットは上記の如くKの色成分を含まない。又、上記面積比及び離散したドットか否かの判定によりゴミが否かを判定する機能では、色成分毎に当該判定を行う。従ってこの場合、ドットbは、Kの色成分に関してゴミと判定され、Kの色成分としては複写されない。「Kの成分としては複写されない」とは、「Kのトナーを用いては複写されない」ことを意味する。よってドットbによる画像aを含む原稿を複写した印刷物では、画像aは、Kのトナーでは複写されない。なお上記「面積比」は、「単位面積当たりの分布量」の一例である。
本実施形態の場合このように、埋込情報を離散したドット(孤立点)で表現することで、Kのトナーでは複写されないようにする。ここで上記の如く、潜像画像は、埋込情報を表現する離散したドット(図4(E)においてb)とドットb以外の部分(図4(E)においてc)を含む。そして離散したドットbは潜像画像aに対し閾値(5%)以下の面積比になるように配置する。その結果、潜像画像を含む埋込画像を複写して印刷しても、埋込情報を示すドット(上記ドットb)が、Kのトナーでは印刷(複写)されない。つまり、原本に赤外線を照射した場合に赤外線画像にて潜像画像(のドット)が認識されるのに対し、原本を複写した印刷物(複写物)の赤外線画像を得ても、潜像画像のドットがKのトナーでは印刷されていないため、潜像画像が認識されない。よって赤外線を照射して赤外線画像を得ることによって、原本か複写された印刷物(複写物)であるかを確認することができ、原本性の保証に役立つ。
なお上記の如く、図4(E)中、画像aの、境界dの内側において、画素cには「背景画像のドット」が配置される。その結果、原本では、画像aにおいて、「潜像画像のドット」bはKのトナーを含んで印刷されるのに対し、「背景画像のドット」(画素c)はKのトナーを含まずに印刷される。複写機による上記「離散したドットであるか否か」の判定は色成分毎に行い、例えばKのトナーについて行われる。同様に複写機による上記「面積比」の判定についても色成分毎に行い、例えばKのトナーについて行われる。又、図4(E)の画像a中、ドットb以外の画素c全てに背景画像のドットが配置されても、原本においてKのトナーを含んで印刷されるドットは、実際にKの色成分を有するドットbのみである。
従って、原本上で、「潜像画像のドット」bは、複写機によって、Kのトナーについて「離散したトッド」(孤立点)と判定される。同様に「潜像画像のドット」の「面積比」は上記の如く、2/64=0.03125であり、上記閾値5%以下である。このため複写機によってドットbはKのトナーについてゴミと判定されて、Kのトナーでは複写されない。従って、潜像画像を含む埋込画像を複写して印刷しても、印刷物(複写物)に埋込情報を示すドット(上記ドットb)がKのトナーによっては印刷されない。よって、複写物に赤外線を照射して赤外線画像を得ても、埋込情報を示す潜像画像を背景画像から識別することはできない。他方原本では埋込情報を示すドットがKのトナーによっては印刷されており、赤外線画像では背景画像から識別可能である。よって上記の如く、赤外線を照射することによって、原本か複写された印刷物であるかを確認することができるのである。
ここで原本において、「潜像画像のドット」b及び「背景画像のドット」(画素c)は、上記の如く(色の調整により)、(肉眼にとって)同等の色で印刷される。しかしながら、上記の如く、複写機は両者を区別可能である。すなわち原本において、潜像画像の1ドットbはKのトナーを含み、例えばCMYKのトナーで印刷され、背景画像の1ドット(画素c)はKのトナーを含まず、例えばCMYのトナーで印刷される。この場合上記の如く、原本において、ドット単位で見ると、潜像画像の1ドットbは、CMYKのそれぞれのトナー同士が完全に重なり合うことはなく印刷される。同様に背景画像の1ドット(画素c)も、CMY成分が、完全に重なり合うことはなく印刷される。その結果、複写機は潜像画像の1ドットbからKのトナーを検出するが、背景画像の1ドット(画素c)からはKのトナーを検出しない。したがって複写機は、Kのトナーの検出の有無によって両者を区別する。よって上記の如く、潜像画像を含む埋込画像を複写しても、複写物には、埋込情報を示すドット(上記ドットb)がKのトナーによっては印刷されないのである。
尚、上記「Kのトナーの検出」は、実際には以下のようにして行うことができる。複写機(のスキャナ)は原本を走査して原本からの反射光を受け、当該反射光に含まれるRGBの色成分のそれぞれの値(0〜255)を得る。そしてRGBのそれぞれの色成分が全て255の値を有する場合((R,G,B)=(255,255,255))、複写機は当該反射光を反射したドットはKのトナーを含むドットである、と認識する。すなわちKのトナーを検出する。上記の如く、原本において、ドット単位で見ると、潜像画像の1ドットbは、例えばCMYKのそれぞれのトナー同士が完全に重なり合うことはなく印刷される。このようにして原本において印刷された潜像画像のドットbが含むCMYKのそれぞれのトナーのうち、Kのトナーからの反射光では、RGBのそれぞれの色成分が全て255の値を有する。よって潜像画像のドットbからKのトナーを検出することができる。他方、背景画像の1ドット(画素c)は、CMY成分が、完全に重なり合うことはなく印刷される。この場合、背景画像のドット(画素c)が含むCMYのそれぞれのトナーからの反射光では、RGBのそれぞれの色成分が全て255の値を有することはない。又、背景画像のドット(画素c)において、CMY成分が互いに重なる部分からの反射光においても、RGBのそれぞれの色成分が全て255の値を有することはない。よって背景画像のドットからKのトナーを検出することはできない。
尚ここで、図4(E)の潜像画像a中、境界dの外部及び内部に配置されている背景画像のドットについて着目すると、背景画像のドットは潜像画像のドットbとは異なり、離散したドットではなく、又面積比も5%以下ではない。従って複写機は、当該背景画像のドットをそのままCMYのトナーで複写する。他方上記の如く、潜像画像のドットbはKのトナーについてゴミと判定され、少なくともKのトナーを用いては複写されない。その結果、複写物上、Kのトナーが(あるいは潜像画像のドットbごと)抜けることとなり、その分、潜像画像aの色が薄くなり(濃度が下がり)、潜像画像aの境界d内外で色の相違が生ずると考えられる。しかしながらこの場合、潜像画像のドットbは離散したドットであり且つ面積比が5%以下である。従って実際上、上記色の相違は、原本を複写機のスキャナが読み取る際、反射光を媒介としてアナログ的に読み取る間に、ほとんど肉眼で識別が不可能な程度に低減される。よって複写物上、潜像画像aの境界d内外の色の相違が肉眼で視認される可能性はほぼ無いと言える。
したがって複写物において、潜像画像と背景画像とは、肉眼でも識別されず、赤外線照射の反射光の検出によっても識別されない。他方原本では潜像画像と背景画像とは赤外線照射の反射光の検出によって識別できる。したがって赤外線照射の反射光の検出によって原本と複写物との区別が可能となり、原本性の保証に役立つ。
又、「離散したドット(孤立点)」の定義は、必ずしも厳密に1ドットの周囲に隣接して他のドットが存在しないこと、に限定されない。例えば2つのドットが互いに隣接するが当該2つのドットの周囲に隣接して他のドットが存在しないこと、を「離散したドット」(孤立点)と定義としても良い。その場合、各1ドットの周囲に隣接して他のドットが存在しないか、あるいは2ドットが互いに隣接しても、当該2ドットの周囲に隣接して他のドットが存在しないこと、を「離散したドット」(孤立点)の定義とする。同様に上記「2ドットが互いに隣接する場合」だけでなく、更に「3ドットが互いに隣接する場合」やそれ以上のドットが互いにする場合に迄、「離散したドット」(孤立点)の許容範囲を広げるように定義しても良い。この場合の、上記した2ドットあるいはそれ以上のドットが互いに隣接する場合の当該2ドットあるいはそれ以上のドットは、「孤立点相当の点」の一例となる。
(埋込画像と出力画像)
図4(F)に、出力画像の一例を示す。上述の如く、背景画像と潜像画像とを有する埋込画像と、端末装置1が取得した入力画像とを合成することで、肉眼で認識できない形で原稿に情報(埋込情報)を付加することができる。本実施形態によれば、原稿(原本)が複写されても、複写された印刷物(複写物)には情報(埋込情報)が実質的に複写されないようにする。その結果、赤外線を照射して赤外線画像を得ることで、原稿(原本)であるか複写された印刷物(複写物)であるかを判定することができる。すなわち赤外線を照射して赤外線画像を得ると、原稿(原本)ではKのトナーによって潜像画像のドットを識別でき、埋込情報を認識できる。他方、複写物ではKのトナーが含まれないために潜像画像のドットを識別できず、埋込情報を認識できないからである。
又図8は出力画像の他の例を示す。図8の出力画像の場合、埋込画像eは、図4(F)に比して濃度が低い(薄く見える)。より具体的には、図8の埋込画像eは、図4(F)の埋込画像eに比べ、ドットの密度が低い。その場合の具体例につき、図4(E)とともに以下に説明する。
上述した図4(E)の例では、画像aの内部(境界d内)において、潜像画像のドットb以外の画素cには背景画像のドットが配置される。しかしながら本発明の実施形態はこの例に限定されず、画像aの内部において潜像画像のドットb以外の画素cには何らドットを配置しない(すなわち白ドットあるいは透明ドットを配置する)ようにしてもよい。その場合、画像a内部のドットの密度が低く(上記2/64)なる。この場合、印刷物(原本)において肉眼で潜像画像aと、その外側(境界d外)の背景画像とが識別できないようにするためには、潜像画像aと背景画像とで、ドットの密度を同様(2/64)にする必要がある。たとえ潜像画像aと背景画像とで、ドットの色が同様に印刷されてもドットの密度が異なる場合には肉眼で両者を識別できてしまう場合があるからである。このように潜像画像と背景画像とで、ドットの密度を同様(2/64)とし、且つ「離散したドット」として配置した場合、潜像画像aだけではなく、背景画像についても、各ドットが複写機によってゴミとして判定され、複写されなくなる。その結果、この場合、埋込画像そのものが複写されず、肉眼でも原本と複写物との区別が容易につき、原本性の保証に役立つ。
尚、図8の具体例は上記の如くの、潜像画像aの内部において潜像画像のドットb以外の画素cには何らドットを配置しない場合に限られない。潜像画像aの内部において潜像画像のドットb以外の画素cにも背景画像のドットを配置するが、埋込画像全体としてのドットの密度を減らしても良い。すなわち、潜像画像aの外部の背景画像を含めた全体としての埋込画像のドットの密度(面積率、分布量)をベタの場合に比して減らす(すなわち白ドットあるいは透明ドットを含める)ようにしてもよい。「ベタの場合」とは、潜像画像a及びその外側の背景画像を含む埋込画像の全ての画素にドットを配置する、図4(E)とともに上記したような場合を言う。いずれの場合も、潜像画像aの境界d内外で画像の識別が肉眼でできないようにするために、埋込画像中、潜像画像aの境界d内外で各ドットの色を揃えると同時に、ドットの密度(面積率、分布量)も揃える。
このように本実施形態における埋込画像の濃度(ドットの密度)は任意である。ただし上記の如く、埋込画像のうちの潜像画像のドットはKのトナーを含んで印刷され、背景画像のドットはKのトナーを含まずに印刷され、かつ潜像画像と背景画像のそれぞれのドットは同等の色で印刷される。その結果、埋込画像が印刷された状態(原本上)では、肉眼では、潜像画像と背景画像とを区別することができない。他方赤外線を照射して反射光を検出することにより、原本上で潜像画像と背景画像とを区別することができ、その結果潜像画像による埋込情報を認識することができる。又、潜像画像のドットを「離散したドット」とし、且つ潜像画像のドットの面積比を閾値以下にすることにより、潜像画像のドットがKのトナーでは複写されなくなる。その結果、複写物上では、赤外線画像を得ても、潜像画像による埋込情報を認識することができない。よって複写物を識別することができ、原本性の保証に役立つ。
(出力画像生成の流れ)
次に、出力画像生成の流れを説明する。図5は、出力画像生成の流れを示すフローチャートである。
S11において、埋込情報取得部201は、入力画像に埋め込む情報である埋込情報を取得する。
S12に進み、潜像画像生成部202は、埋込情報取得部201で取得した埋込情報を受け付け、Kの色成分を含む離散したドットを用いて潜像画像のドットを生成する。
S13で、背景画像生成部203は、潜像画像のドットの色成分を潜像画像生成部202から受け付け、潜像画像のドットのKの色成分を0にし、代わりに潜像画像のドットのCMYの色成分に対し、マイナスしたKの色成分に対応する値を同等に加えて背景画像のドットを生成する。
S14において、埋込画像生成部204は、潜像画像生成部202によって生成された潜像画像のドットと、背景画像生成部203によって生成された背景画像のドットとを合成して、埋込画像を生成する。
S15で、入力画像取得部205は、ネットワークI/F103を介して入力画像を取得する。S16に進み、出力画像生成部206は、入力画像取得部205から入力画像を、埋込画像生成部204から埋込画像を取得して合成し、出力画像を生成する。尚、便宜上S15において入力画像取得部205が入力画像を取得したが、このタイミングに限定されるものではなく、例えばS11の埋込情報の取得前に入力画像を取得してもよい。
また、本実施形態では、まず潜像画像のドットを生成し、その後潜像画像のドットの色成分に基づいて背景画像のドットを生成することとしたが、「背景画像のドットを先に生成する」こととしてもよい。この場合、CMYの色成分を用いた背景画像のドットを先に生成し、背景画像のドットの色成分を潜像画像生成部202に伝える。潜像画像生成部202は、背景画像のドットの色成分に基づいて色成分を決定し、離散したドットで埋込情報を表現した潜像画像のドット(Kの色成分を含む)を生成する。離散した潜像画像のドットは、単位面積に対し所定の閾値以下の面積比(単位面積当たりの分布量)となるように配置する。尚上記の如く、図4(E)の例では、潜像画像aの境界dの内側において、「潜像画像のドット」b以外の画素(図4(E)における画素c)には「背景画像のドット」を配置する。
背景画像のドット及び潜像画像のドットのどちらを先に生成する場合であっても、以下の点は同様である。すなわち、潜像画像のドットに含まれるKの色成分の濃度値と、当該Kの色成分の濃度値に対応する(相互の置き換えに係る)、背景画像のドットに含まれるCMYのそれぞれの色成分の濃度値との関係を調整する。このようにして、背景画像のドットから潜像画像のドットを視認して区別することができない埋込画像を生成することができる。また、離散したドットで表された埋込情報は、複写機でKのトナーを用いて複写することができない。このため、赤外線の照射によって赤外線画像を得て埋込情報の有無を認識することで、原本であるか複写物であるかを確認することができる。
尚、図4(F)においては、白色の入力画像に対して埋込画像を合成したが、カラーの入力画像と埋込画像とを合成する場合、埋込画像の色を調整して埋め込み自体の認知を防ぐこともできる。すなわち入力画像取得部205が入力画像の色成分を取得して背景画像生成部203に通知すると、背景画像生成部203が入力画像のCMYKの色成分のうちKの色成分を0にする。そして、Kの色成分の濃度値に対応して入力画像のCMYの濃度値を上げ、CMYの色成分からなる背景画像のドットを生成する。
次に潜像画像生成部202は、面積比が閾値以下である離散した潜像画像のドット(Kの色成分を含む)により埋込情報を表現する。この場合の潜像画像のドットの生成の仕方は、上記「背景画像のドットを先に生成する」場合と同様でよい。そして潜像画像の境界内の潜像画像のドット以外の画素には上記背景画像のドットを配置する。すなわち図4(E)の例では上記の如く、潜像画像aの境界dの内側において、「潜像画像のドット」b以外の画素cには「背景画像のドット」を配置する。その結果、出力画像を視認した場合、入力画像に対し、埋込画像の埋め込みが目立たなくなり、赤外線を照射した場合に潜像画像を把握することのできる出力画像を生成することができる。
(読取画像取得の流れ)
次に、生成された出力画像の印刷物(原本)を読み取って読取画像を取得する流れについて説明する。図6は、読取画像取得の流れを示すフローチャートである。本実施形態では、出力画像生成部206で生成された出力画像が用紙に印刷されたものとする。尚、その際に出力画像を印刷したプリンタは画像形成装置2に限定されず、赤外線吸収特性を有するトナー又はインクを用いている機器ならば何でもよい。
S21において、赤外線スキャナ3が、出力画像が印刷された用紙(原本)をスキャンする。その際には、用紙には赤外線が照射され、センサで反射光(赤外線)が検出され、電気信号に変換される。
S22において、このようにして、赤外線スキャナ3が読取画像(赤外線画像)を取得する。
S23で、赤外線スキャナ3が取得した読取画像が端末装置1に送信される。読取画像を画面表示する場合はS24に進み、端末装置1は、ネットワークI/F103を介して受信した読取画像(赤外線画像)を表示手段11に表示する。
一方、読取画像を印刷する場合、ステップS23からステップS25に進み、端末装置1は画像形成装置2に対して、受信した読取画像を送信し、印刷指令を出す。S26において、画像形成装置2のレーザープリンタ23は、端末装置1から受信した読取画像(赤外線画像)を印刷する。
このようにして表示手段11に表示され、又は画像形成装置2で印刷された読取画像(赤外線画像)を見ることによって、赤外線が照射され潜像画像が浮かび上がった状態(例えば図4(D))を確認することができる。
(変形例)
以下、上述した実施形態の変形例について説明する。図7は、変形例における印刷物(原本)に赤外線を照射した得た赤外線画像の一例である。変形例が上述の実施形態と異なる点について説明し、その他については適宜説明を省略する。
上述した実施形態では、埋込情報を、離散したKの色成分を含む潜像画像のドットで表現し、背景画像のドットをCMYの色成分で生成する。変形例では、背景画像生成部203が、背景画像のドットとしてKの色成分を含むドットを生成する。Kの色成分を含む背景画像のドットは、閾値(例えば5%)を下回る離散したドットとして配置する。
一方、潜像画像生成部202は、背景画像のドットの色成分を取得し、潜像画像のドットと背景画像のドットとが同じ色になるように色成分を調整して潜像画像のドットを生成する。潜像画像のドットはCMYの色成分を用いて生成し、埋込情報を示す文字列を表すように配置する。
潜像画像のドットは例えば以下のようにして生成する。すなわち、背景画像のドットの色成分からKの色成分をマイナスして0にし、マイナスしたKの色成分の濃度値に対応してCMYの濃度値を同等に上げる。その後明度、色彩、彩度を調整して潜像画像のドットの色を背景画像のドットの色と同じにする。これにより、潜像画像のドットと背景画像のドットとの違いが肉眼で認識されることを防ぐ。
当該変形例では、Kの色成分が背景画像のドットに用いられ、潜像画像のドットでは用いられない。このため、このようにして生成した背景画像のドット及び潜像画像のドットを合成した埋込画像が印刷された印刷物(原本)では、赤外線を吸収するKのトナーが背景画像のドットには用いられるが潜像画像のドットには用いられていない。
その結果、当該印刷物に対し赤外線を照射することで図7のような赤外線画像を読取画像として取得することができる。すなわち背景画像のドットはKのトナーが赤外線を吸収するため、図7に示されるように、文字の背景部分は暗く見える(濃度が高い)。他方潜像画像のドットはKのトナーを含まず、赤外線を吸収せずに反射するため、文字の部分が明るく見える(濃度が低い)。よって埋込情報(英数字"0123456789 XXX SECTION RICH TARO")を表す潜像画像が白抜きで浮き出て見える。
このように、すでに述べた実施形態と同様に、埋込情報は肉眼で認識されないが、赤外線を照射して赤外線画像を得ることで埋込情報を認識することができる。また、Kの色成分を含む背景画像のドットはKのトナーを用いては複写されないため、赤外線を照射して赤外線画像を得ることで、原本と複写された印刷物(複写物)とを区別して認識することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、Kの色成分を含む潜像画像のドットを、閾値を超える面積比を有するように配置する。以下、第1の実施形態と異なる点について説明する。
潜像画像生成部202は、埋込情報を表すようにKの色成分を含む潜像画像のドットを生成するが、生成の際にKの色成分を含む潜像画像のドットの面積比が閾値5%を超えるように配置する。閾値以下の面積比の離散したドットは、複写機でゴミとして扱われ複写されないことはすでに述べた。第2の本実施形態ではKの色成分を含む潜像画像のドットを、閾値を超える面積比になるよう配置する。その結果、複写機で複写する場合に、潜像画像のドットで描かれた埋込情報がKのトナーを用いて複写され、複写した印刷物(複写物)にもKのトナーを含まない背景画像のドットとKのトナーを含む潜像画像のドットとを有する埋込画像を形成することができる。
尚、Kの色成分を含むドットについては、Kに限定されない点は上述の通りである。赤外線吸収特性を有するトナー又はインク等と、赤外線吸収特性を有しないトナー又はインク等とを用いて印刷処理を行う画像形成装置2であればよい。その結果、第2の実施形態においても、赤外線を吸収するドットとして印刷されるドットと赤外線を吸収しないドットとして印刷されるトッドとを有する埋込画像を生成することができる。
更に第2の実施形態は、Kの色成分のトナーとCMYの色成分のトナーとの赤外線照射に対する反射特性等の相違を利用して両画像を識別する方法に限定されない。すなわち特定の光に対する特性が相違するそれぞれの色材が別々に用いられて印刷されるようにして、当該光を利用して両画像を識別するようにしても良い。例えば紫外線に対する性質の相違するそれぞれの色材を使い分けて両画像を識別するようにしても良い。その場合の具体例は、例えば上述の3種の方法のうち、二つ目と三つ目の方法である。尚これらの方法の場合、上記の如く、原本を複写して複写物を得る際の複写機は、紫外線を反射する材料を含むYのトナーや紫外線を反射する材料を含むKのトナーを用いるものである必要がある。
第2の実施形態では、複写した印刷物は、原本と同様に、背景画像(のドット)と潜像画像(のドット)とで赤外線の反射特性(吸収特性)が異なり、潜像画像のドットによる埋込情報が視認されない埋込画像が埋め込まれている。複写した印刷物(複写物)についても、赤外線を照射して赤外線画像を得ることで埋込情報を認識することができる。埋込情報として原本に関する情報を埋め込めば、複写した印刷物(複写物)に赤外線を照射して赤外線画像を得ることによって、埋め込まれた情報を認識することができ、文書の出所の追跡に資することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、Kの色成分を含む潜像画像のドットの面積比(単位面積当たりの分布量)を調整し、閾値以下の面積比を有するように配置するか、閾値を超える面積比を有するように配置するかを調整(設定)可能な手段を有する。当該手段は、「色分布量調整手段」の一例であり、例えば潜像画像生成部202に含まれる。更に、Kの色成分を含む潜像画像のドットを「離散したドット」として配置するか、「離散したドット」に該当しないドットとして配置するかを選択可能な手段を有する。当該手段は、「ドット形成態様選択手段」の一例であり、例えば潜像画像生成部202に含まれる。以下、第1の実施形態と異なる点について図9とともに説明する。
例えば潜像画像生成部202は、例えば操作手段12を介したユーザからの入力、ネットワークI/F103を介した外部からの入力、あるいはメモリ装置102に予め設定された設定内容等に応じて、以下の動作を行う。すなわちKの色成分を含む潜像画像のドットの面積比を閾値以下にするか、あるいは閾値を超える(閾値超過)ようにするかを決定する(ステップS31)。その決定の結果が「閾値超過」であった場合、ステップS33に進む。他方、ステップS31の決定の結果が「閾値以下」であった場合、ステップS32に進む。
ステップS32で潜像画像生成部202は、例えば操作手段12を介したユーザからの入力、ネットワークI/F103を介した外部からの入力、あるいはメモリ装置102に予め設定された設定内容等に応じて、以下の動作を行う。すなわちKの色成分を含む潜像画像のドットを「離散したドット」として配置するか、「離散したドット」に該当しないドットとして配置するかを決定する。その決定の結果が「離散したドットで配置する」であった場合、ステップS34に進む。他方、ステップS31の決定の結果が「離散したドットに該当しないドットで配置する」であった場合、ステップS35に進む。
次に、ステップS34、すなわちKの色成分を含む潜像画像のドットの面積比を閾値以下とし(ステップS31 NO)、且つ「離散したドット」として配置する(ステップS32 YES)と決定した場合について説明する。この場合は、第1の実施形態の場合同様、潜像画像生成部202は以下の動作を行う。すなわちKの色成分を含む潜像画像のドットの面積比(分布量)が閾値以下となるように、且つ「離散したドット」となるように潜像画像の境界内にKの色成分を含む潜像画像のドットを配置する。更に潜像画像の境界内部及び外部に配置される背景画像のドットとして、Kの色成分を含まないドットを配置して埋込画像を生成する。
その結果、当該埋込画像を含む出力画像の印刷物(原本)を複写機で複写すると、第1の実施形態の場合同様、Kの色成分を含む潜像画像のドットは、Kの色成分についてはゴミと判定される。このため、潜像画像のドットはKのトナーを用いて複写されることはない。その結果、複写物において、Kの色成分を含む潜像画像のドットはKのトナーを含まないため、赤外線照射に対し、背景画像のドットと同様の反射特性を有する。従って赤外線照射で得られる赤外線画像によっても潜像画像のドットと背景画像のドットとを識別することはできない。他方原本では上記の如く、赤外線照射で得られる赤外線画像によって潜像画像のドットと背景画像のドットとを識別することができる。従って複写物は複写物であることが容易に判定でき、原本性の保証を確保できる。
次に、ステップS33の場合について説明する。すなわちKの色成分を含む潜像画像のドットの面積比を閾値超過となるようにドットとして配置する、と潜像画像生成部202が決定した場合(ステップS31 YES)には、第2の実施形態の場合同様、潜像画像生成部202は以下の動作を行う。すなわちKの色成分を含む潜像画像のドットの面積比(分布量)が閾値超過となるように、潜像画像の境界内にKの色成分を含む潜像画像のドットを配置する。更に潜像画像の境界内部及び外部に配置される背景画像のドットとして、Kの色成分を含まないドットを配置して埋込画像を生成する。
その結果、当該埋込画像を含む出力画像の印刷物(原本)を複写機で複写すると、Kの色成分を含む潜像画像のドットは、Kの色成分についてゴミとは判定されず、第2の実施形態の場合同様、Kのトナーを用いて複写される。その結果、複写物において、Kの色成分を含む潜像画像のドットはKのトナーを用いて複写されているため、赤外線照射に対し、背景画像のドットとは異なる反射特性を有する。よって赤外線照射で得られる赤外線画像によって潜像画像のドットと背景画像のドットとを識別することができる。従って複写物から埋込情報を認識でき、出所の追跡に資することができる。
次に、ステップS35の場合、すなわち潜像画像生成部202が以下の決定をした場合について説明する。すなわち、Kの色成分を含む潜像画像のドットの面積比を閾値以下となるようにドットとして配置し(ステップS31 NO)、且つKの色成分を含む潜像画像のドットを「離散したドット」に該当しないドットとして配置する、と決定した場合である。この場合、潜像画像生成部202は、第1の実施形態の場合同様、Kの色成分を含む潜像画像のドットの面積比(分布量)が閾値以下となるように潜像画像の境界内にKの色成分を含む潜像画像のドットを配置する。更に、潜像画像の境界内にKの色成分を含む潜像画像のドットを配置する際、「離散したドット」とならない(少なくとも部分的に連続したドットとなる)ように配置する。
すなわち潜像画像の境界内に配置するKの色成分を含む潜像画像のドットは、少なくとも部分的に2個以上が隣接する、すなわち連続する(「孤立点」とはならない)ように配置する。ただしその面積比が閾値を超えないように配置する。例えば図4(E)の例において8×8画素のマトリクス(計64画素)中、上記同様、ドットbを2画素割り当てるとする。その場合上記同様、2/64=0.03125となり、閾値5%以下となる。ただしステップS35の場合は上述の場合とは異なり、当該2個のドットbは、図4(E)に示されるような離散した状態ではなく、互いに隣接(連続)させて配置する。そして上記同様、潜像画像の境界内部及び外部に配置される背景画像のドットとして、Kの色成分を含まないドットを配置して埋込画像を生成する。
その結果、当該埋込画像を含む出力画像の印刷物を複写機で複写すると、Kの色成分を含む潜像画像のドットは、Kの色成分についてゴミとは判定されず、第2の実施形態の場合同様、Kのトナーを用いて複写される。その結果、複写物において、Kの色成分を含む潜像画像のドットはKのトナーを用いて複写されているため、赤外線照射に対し、背景画像のドットとは異なる反射特性を有する。その結果、赤外線照射で得られる赤外線画像によって潜像画像のドットと背景画像のドットとを識別することができる。従って複写物から埋込情報を認識でき、出所の追跡に資することができる。
尚図9のフローチャートでは、Kの色成分を含むドットの面積比が閾値超過の場合(ステップS31 YES)、離散したドットとするか否かの設定を特に行うことなく、Kの色成分を含むドットの配置の態様を決定する(ステップS33)。しかしながら実施形態はこの例に限定されない。すなわち、ステップS31の決定結果がYESの場合に更に、離散したドットとするか否かの決定を行うようにしても良い。
その場合、当該決定で離散したドットとすると決定した場合には、ステップS33を実行する。他方離散したドットとしない(少なくとも部分的に連続したドットとする)と決定した場合には、面積比が閾値超過となり且つ離散したドットとしないようにKの色成分を含む潜像画像のドットを配置する。
そしてこの場合には、ステップS33及びS35の場合同様、Kの色成分を含む潜像画像のドットはKのトナーを用いて複写される。よって赤外線照射に対し、背景画像のドットとは異なる反射特性を有し、赤外線照射で得られる赤外線画像によって潜像画像のドットと背景画像のドットとを識別することができる。従って複写物から埋込情報を認識でき、よって出所の追跡に資することができる。
又、図9のフローチャートではKの色成分を含むドットの面積比の決定(ステップS31)を先に行い、離散したドットとするか否かの決定(ステップS32)を後に行うが、実施形態はこの例に限定されない。すなわち、離散したドットとするか否かの決定(ステップS32)を先に行い、Kの色成分を含むドットの面積比の決定(ステップS31)を後に行っても良い。あるいはKの色成分を含むドットの面積比の決定(ステップS31)と離散したドットとするか否かの決定(ステップS32)とを同時に行えるようにしてもよい。いずれの場合も、Kの色成分を含むドットの面積比の決定結果及び離散したドットとするか否かの決定結果の組み合わせに応じてKの色成分を含む潜像画像のドットの配置の態様が決定される。各決定結果の組み合わせと、それによって決定されるKの色成分を含むドットの配置の態様との対応関係は、図9とともに上述した通りである。
又、図9のフローチャートでは、潜像画像のドットにKの色成分を含ませることによって赤外線照射に対する、背景画像のドットとの反射特性の相違を利用して両画像を識別するが、実施形態はこの例に限られない。すなわち図7とともに上記した変形例同様、Kの色成分を背景画像のドットに含ませて潜像画像のドットには含ませないことによって、赤外線照射に対する、両画像のドットのそれぞれの反射特性の相違を利用して識別するようにしてもよい。
尚、Kの色成分を含むドットについては、Kに限定されない点は上述の通りである。赤外線吸収特性を有するトナー又はインク等と、赤外線吸収特性を有しないトナー又はインク等とを用いて印刷処理を行う画像形成装置2であればよい。その結果、第3の実施形態においても、赤外線を吸収するドットとして印刷されるドットと赤外線を吸収しないドットとして印刷されるトッドとを有する埋込画像を生成することができる。
更に実施形態は、Kの色成分のトナーとCMYの色成分のトナーとの赤外線照射に対する反射特性等の相違を利用して両画像を識別する方法に限定されない。すなわち特定の光に対する特性が相違するそれぞれの色材が別々に用いられて印刷されるようにして、当該光を利用して両画像を識別するようにしても良い。例えば紫外線に対する性質の相違するそれぞれの色材を使い分けて両画像を識別するようにしても良い。その場合の具体例は、例えば上述の3種の方法のうち、二つ目と三つ目の方法である。尚これらの方法の場合、上記の如く、原本を複写して複写物を得る際の複写機は、紫外線を反射する材料を含むYのトナーや紫外線を反射する材料を含むKのトナーを用いるものである必要がある。
(その他の実施形態)
他の実施形態について以下に説明する。
例えば携帯電話機、スマートフォン、PDA等の携帯情報端末装置に、「不正コピーを判別するためのアプリケーション」(以下単に「不正コピー判別アプリ」と称する)をインストールしておく。当該端末装置は赤外線機能付のカメラを含んでおり、判別対象の文書等に対し、赤外線照射を行い、反射光(赤外線)によって当該文書等の赤外線画像を撮影する。このとき、当該文書等は複写が禁止された文書等であり、上記第1の実施形態によって生成された埋込画像が印刷されたものであるとする。
この場合、当該文書等が原本であれば、上記撮影された赤外線画像では図4(D)に示される如く、潜像画像が背景画像と識別可能なように浮き出て見える。その結果、埋込情報を認識できる。他方、当該文書等が複写物であれば、上述の如く、上記撮影された赤外線画像では潜像画像は背景画像と識別できず、上記埋込情報を認識することはできない。その結果複写物を判別できる。
上記不正コピー判別アプリは、上記赤外線画像が撮影されると、自動的にこれが原本か複写物かを判定する機能を有する。更に不正コピー判別アプリは、当該文書等が複写物と判定した場合には、予め登録されている所定のシステム管理者等にその旨を自動的に通報する機能を有する。
次に、上記自動的に原本か複写物かを判定する機能を実現するための構成について説明する。例えば上記赤外線画像に対しOCR(optical character reader)機能を用いて、図4(D)のように背景画像から浮き出た潜像画像の文字等を自動的に読み取る機能等を設ければよい。この場合当該OCR機能によって潜像画像の文字が読み取れれば原本と判定し、そうでなければ複写物と判定して自動的に通報するようにすればよい。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記各実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
1 端末装置
2 画像形成装置
3 赤外線スキャナ
11 表示手段
23 レーザープリンタ
202 潜像画像生成部
203 背景画像生成部
206 出力画像生成部
特許第4280460号公報 特開2001−265181号公報 特許第2732342号公報 特許第2732343号公報

Claims (8)

  1. 潜像画像を生成する潜像画像生成手段と、
    前記潜像画像の背景としての背景画像を生成する背景画像生成手段と、
    前記潜像画像生成手段が生成した潜像画像と前記背景画像生成手段が生成した背景画像とを有する印刷画像を生成する印刷画像生成手段とを有し、
    前記潜像画像生成手段は、印刷の際に第1の色材が用いられる第1の色成分と、光に対し前記第1の色材とは異なる性質を有する第2の色材が印刷の際に用いられる第2の色成分とのうち、少なくとも何れかの色成分を用いて前記潜像画像を生成し、
    前記背景画像生成手段は、前記第1の色成分及び前記第2の色成分のうち、前記潜像画像生成手段が用いる色成分とは異なる色成分を用いて前記背景画像を生成し、
    前記潜像画像生成手段及び前記背景画像生成手段は、前記印刷画像の印刷の際に前記潜像画像と前記背景画像とが同等の色で印刷される態様で各色成分を用いてそれぞれの画像を生成し、
    更にドット形成態様選択手段を有し、
    前記ドット形成態様選択手段は、前記潜像画像生成手段が少なくとも前記潜像画像生成手段が用いる色成分を用いて形成するドットを、孤立点あるいは孤立点相当の点の態様で配置するか否かを選択することを特徴とする
    情報処理装置。
  2. 潜像画像を生成する潜像画像生成手段と、
    前記潜像画像の背景としての背景画像を生成する背景画像生成手段と、
    前記潜像画像生成手段が生成した潜像画像と前記背景画像生成手段が生成した背景画像とを有する印刷画像を生成する印刷画像生成手段とを有し、
    前記潜像画像生成手段は、印刷の際に第1の色材が用いられる第1の色成分と、光に対し前記第1の色材とは異なる性質を有する第2の色材が印刷の際に用いられる第2の色成分とのうち、少なくとも何れかの色成分を用いて前記潜像画像を生成し、
    前記背景画像生成手段は、前記第1の色成分及び前記第2の色成分のうち、前記潜像画像生成手段が用いる色成分とは異なる色成分を用いて前記背景画像を生成し、
    前記潜像画像生成手段及び前記背景画像生成手段は、前記印刷画像の印刷の際に前記潜像画像と前記背景画像とが同等の色で印刷される態様で各色成分を用いてそれぞれの画像を生成し、
    前記潜像画像生成手段は、前記潜像画像に含まれる1ドットを少なくとも前記潜像画像生成手段が用いる色成分を用いて生成し、
    前記背景画像生成手段は、前記潜像画像生成手段が前記潜像画像に含まれる1ドットに用いる前記潜像画像生成手段が用いる色成分を前記背景画像生成手段が用いる色成分に置き換えて前記背景画像に含まれる1ドットを生成し、
    前記潜像画像生成手段が前記潜像画像に含まれる1ドットに用いる前記潜像画像生成手段が用いる色成分の量と、前記背景画像生成手段が前記潜像画像に含まれる1ドットに用いる前記潜像画像生成手段が用いる色成分を置き換えて得る前記背景画像生成手段が用いる色成分の量との関係を、所定の条件情報に応じて補正する色成分量補正手段を更に有することを特徴とする
    情報処理装置。
  3. 更に色分布量調整手段を有し、
    前記色分布量調整手段は、前記潜像画像生成手段が前記潜像画像に用いる前記潜像画像生成手段が用いる色成分の単位面積当たりの分布量を調整することを特徴とする
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1の色材はCMYのそれぞれの色材のうちの少なくとも1つの色材であり、前記第2の色材はKの色材であることを特徴とする
    請求項1〜3のうちの何れか一項記載の情報処理装置。
  5. 潜像画像生成手段が、潜像画像を生成する潜像画像生成ステップと、
    背景画像生成手段が、前記潜像画像の背景としての背景画像を生成する背景画像生成ステップと、
    印刷画像生成手段が、前記潜像画像生成ステップで生成された潜像画像と前記背景画像生成ステップで生成された背景画像とを有する印刷画像を生成する印刷画像生成ステップとを有し、
    前記潜像画像生成ステップでは、前記潜像画像生成手段が、印刷の際に第1の色材が用いられる第1の色成分と、光に対し前記第1の色材とは異なる性質を有する第2の色材が印刷の際に用いられる第2の色成分とのうち、少なくとも何れかの色成分を用いて前記潜像画像を生成し、
    前記背景画像生成ステップでは、前記背景画像生成手段が、前記第1の色成分及び前記第2の色成分のうち、前記潜像画像生成ステップで用いられる色成分とは異なる色成分を用いて前記背景画像を生成し、
    前記潜像画像生成ステップ及び前記背景画像生成ステップでは、前記潜像画像生成手段及び前記背景画像生成手段が、前記印刷画像の印刷の際に前記潜像画像と前記背景画像とが同等の色で印刷される態様で各色成分を用いてそれぞれの画像を生成し、
    更にドット形成態様選択ステップを有し、
    前記ドット形成態様選択ステップでは、ドット形成態様選択手段が、前記潜像画像生成手段が少なくとも前記潜像画像生成手段が用いる色成分を用いて形成するドットを、孤立点あるいは孤立点相当の点の態様で配置するか否かを選択することを特徴とする
    画像生成方法。
  6. 潜像画像生成手段が、潜像画像を生成する潜像画像生成ステップと、
    背景画像生成手段が、前記潜像画像の背景としての背景画像を生成する背景画像生成ステップと、
    印刷画像生成手段が、前記潜像画像生成ステップで生成された潜像画像と前記背景画像生成ステップで生成された背景画像とを有する印刷画像を生成する印刷画像生成ステップとを有し、
    前記潜像画像生成ステップでは、前記潜像画像生成手段が、印刷の際に第1の色材が用いられる第1の色成分と、光に対し前記第1の色材とは異なる性質を有する第2の色材が印刷の際に用いられる第2の色成分とのうち、少なくとも何れかの色成分を用いて前記潜像画像を生成し、
    前記背景画像生成ステップでは、前記背景画像生成手段が、前記第1の色成分及び前記第2の色成分のうち、前記潜像画像生成ステップで用いられる色成分とは異なる色成分を用いて前記背景画像を生成し、
    前記潜像画像生成ステップ及び前記背景画像生成ステップでは、前記潜像画像生成手段及び前記背景画像生成手段が、前記印刷画像の印刷の際に前記潜像画像と前記背景画像とが同等の色で印刷される態様で各色成分を用いてそれぞれの画像を生成し、
    前記潜像画像生成ステップで前記潜像画像生成手段は、前記潜像画像に含まれる1ドットを少なくとも前記潜像画像生成手段が用いる色成分を用いて生成し、
    前記背景画像生成ステップで前記背景画像生成手段は、前記潜像画像生成手段が前記潜像画像に含まれる1ドットに用いる前記潜像画像生成手段が用いる色成分を前記背景画像生成手段が用いる色成分に置き換えて前記背景画像に含まれる1ドットを生成し、
    前記潜像画像生成手段が前記潜像画像に含まれる1ドットに用いる前記潜像画像生成手段が用いる色成分の量と、前記背景画像生成手段が前記潜像画像に含まれる1ドットに用いる前記潜像画像生成手段が用いる色成分を置き換えて得る前記背景画像生成手段が用いる色成分の量との関係を、色成分量補正手段が所定の条件情報に応じて補正する色成分量補正ステップを更に有することを特徴とする
    画像生成方法。
  7. コンピュータに、
    潜像画像を生成する潜像画像生成ステップと、
    前記潜像画像の背景としての背景画像を生成する背景画像生成ステップと、
    前記潜像画像生成ステップで生成された潜像画像と前記背景画像生成ステップで生成された背景画像とを有する印刷画像を生成する印刷画像生成ステップとを実行させるための画像生成プログラムであって、
    前記潜像画像生成ステップでは、印刷の際に第1の色材が用いられる第1の色成分と、光に対し前記第1の色材とは異なる性質を有する第2の色材が印刷の際に用いられる第2の色成分とのうち、少なくとも何れかの色成分を用いて前記潜像画像を生成し、
    前記背景画像生成ステップでは、前記第1の色成分及び前記第2の色成分のうち、前記潜像画像生成ステップで用いられる色成分とは異なる色成分を用いて前記背景画像を生成し、
    前記潜像画像生成ステップ及び前記背景画像生成ステップでは、前記印刷画像の印刷の際に前記潜像画像と前記背景画像とが同等の色で印刷される態様で各色成分を用いてそれぞれの画像を生成し、
    更にドット形成態様選択ステップを前記コンピュータに実行させるための画像生成プログラムであって、
    前記ドット形成態様選択ステップでは、前記潜像画像生成ステップで少なくとも前記潜像画像生成ステップで用いる色成分を用いて形成するドットを、孤立点あるいは孤立点相当の点の態様で配置するか否かを選択することを特徴とする
    画像生成プログラム。
  8. コンピュータに、
    潜像画像を生成する潜像画像生成ステップと、
    前記潜像画像の背景としての背景画像を生成する背景画像生成ステップと、
    前記潜像画像生成ステップで生成された潜像画像と前記背景画像生成ステップで生成された背景画像とを有する印刷画像を生成する印刷画像生成ステップとを実行させるための画像生成プログラムであって、
    前記潜像画像生成ステップでは、印刷の際に第1の色材が用いられる第1の色成分と、光に対し前記第1の色材とは異なる性質を有する第2の色材が印刷の際に用いられる第2の色成分とのうち、少なくとも何れかの色成分を用いて前記潜像画像を生成し、
    前記背景画像生成ステップでは、前記第1の色成分及び前記第2の色成分のうち、前記潜像画像生成ステップで用いられる色成分とは異なる色成分を用いて前記背景画像を生成し、
    前記潜像画像生成ステップ及び前記背景画像生成ステップでは、前記印刷画像の印刷の際に前記潜像画像と前記背景画像とが同等の色で印刷される態様で各色成分を用いてそれぞれの画像を生成し、
    前記潜像画像生成ステップでは、前記潜像画像に含まれる1ドットを少なくとも前記潜像画像生成ステップで用いる色成分を用いて生成し、
    前記背景画像生成ステップでは、前記潜像画像生成ステップで前記潜像画像に含まれる1ドットに用いる前記潜像画像生成ステップで用いる色成分を前記背景画像生成ステップで用いる色成分に置き換えて前記背景画像に含まれる1ドットを生成し、
    前記潜像画像生成ステップで前記潜像画像に含まれる1ドットに用いる前記潜像画像生成ステップで用いる色成分の量と、前記背景画像生成ステップで前記潜像画像に含まれる1ドットに用いる前記潜像画像生成ステップで用いる色成分を置き換えて得る前記背景画像生成ステップで用いる色成分の量との関係を、所定の条件情報に応じて補正する色成分量補正ステップを更に前記コンピュータに実行させるための画像生成プログラムであることを特徴とする
    画像生成プログラム。
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