JP6111656B2 - 三相出力配線の欠相検知装置 - Google Patents

三相出力配線の欠相検知装置 Download PDF

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Description

本発明は、三相出力配線の何れかの相配線の欠相を検知する欠相検知装置の改良に関する。
従来、インバータ等の電力変換器に接続された三相出力配線において、何れかの相配線の接続が外れている場合等では、その三相出力配線に接続された三相モータの能力が所望通りに出ないなどの不具合が生じる。
そこで、例えば特許文献1では、インバータ等の電力変換器に接続された三相出力配線の各相配線に各々相電流センサを配置し、これ等の相電流センサで検出した相電流が上記インバータ等の電力変換器に与えられる各相別の電流指令ベクトルに対し所定値以下の場合に、その所定値以下の電流値を検出した相電流センサの相配線が欠相であると判断している。
特開2001−292580号公報
しかしながら、上記従来の欠相検知装置では、3個の相電流センサが全て正常に動作していることを前提とし、その前提の下で何れかの相配線の欠相を検知する構成である。そのため、3個の相電流センサのうち何れか1個が異常である場合にも、その異常な相電流センサが配置された相配線が欠相していると誤検出してしまう欠点がある。
本発明はかかる点に鑑み、その目的は、三相出力配線の欠相検知装置において、3個の相電流センサの全てが正常であると判断できる場合に限って、相配線の欠相との決定を可能として、何れかの相電流センサの異常に起因する相配線の欠相の誤検出を防止することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、三相交流電流の和は零値であること、及びその三相電流和の検出に際しては相電流センサの検出バラツキが存在することを考慮して、3個の相電流センサの全てが正常であることを判断する。
すなわち、第1の発明は、三相出力配線(8)の各相配線(8u),(8v),(8w)に配置された3個の相電流センサ(10u),(10v),(10w)を備え、上記3個の相電流センサ(10u)〜(10w)で検出した各相電流(iu),(iv),(iw)に基づいて上記三相出力配線(8)の欠相を検知する三相出力配線の欠相検知装置であって、上記3個の相電流センサ(10u)〜(10w)で検出した各相電流(iu)〜(iw)の電流和(iu+iv+iw)がその電流和(iu+iv+iw)の電流検出バラツキを考慮した設定値(is)を超えたか否かを判定する判定手段(12)を備え、上記判定手段(12)により上記各相電流(iu)〜(iw)の電流和(iu+iv+iw)が上記設定値(is)を超えないときに限り、上記三相出力配線(8)の何れかが欠相したとの決定を許可するものであり、上記判定手段(12)での上記各相電流(iu)〜(iw)の電流和(iu+iv+iw)の電流検出バラツキを考慮した設定値(is)は、上記各相の相電流センサ(10u)〜(10w)の電流検出バラツキに基づいて設定され、上記判定手段(12)での上記設定値(is)は、上記各相の相電流センサ(10u)〜(10w)の電流検出バラツキのオフセットとゲインとを分離して、その電流検出バラツキのオフセットとゲイン別に計算された各電流バラツキ値の合計値に設定されることを特徴とする。
上記第1の発明では、3個の相電流センサで検出した各相電流の電流和(iu+iv+iw)が判定手段によってその電流和の電流検出バラツキを考慮した設定値(is)を超えないと判断されたとき、即ち、3個の相電流センサが全て正常であると判断される場合に限り、三相出力配線の何れかが欠相したとの決定(最終判断)が許可されるので、何れかの相電流センサの異常を相配線の欠相と誤検知することが防止される。
また、上記第1の発明では、各相の相電流センサ(10u)〜(10w)の電流検出バラツキが大きい場合には、各相電流の電流和の電流検出バラツキも大きくなるので、3個の相電流センサの正常/異常の判断に使用する設定値が適切に設定されて、3個の相電流センサの正常/異常の判断を正確に行うことができる。
また、上記第1の発明では、各相の相電流センサの電流検出バラツキには、オフセットバラツキとゲインバラツキとがあり、その両者の間には相関がないので、そのオフセットバラツキ値とゲインバラツキ値とが個別に計算され、その合計値が判定手段での設定値に用いられる。従って、3個の相電流センサの正常/異常の判断に使用する設定値がより適切に設定されて、3個の相電流センサの正常/異常の判断をより一層正確に行うことができる。
第2の発明は、上記三相出力配線の欠相検知装置において、上記判定手段(12)は、上記各相電流(iu)〜(iw)の電流和(iu+iv+iw)が上記設定値(is)を超えたときには、上記3個の相電流センサ(10u)〜(10w)の何れかが異常であると判断することを特徴とする。
上記第2の発明では、相電流センサの異常を報知できるので、修理者はその異常な相電流センサを特定し、交換して、三相出力配線の何れかの欠相の検知に備えることが可能である。
第3の発明では、上記三相出力配線の欠相検知装置において、上記三相出力配線(8)の各相配線(8u),(8v),(8w)には、電力変換器(P)に与えられる各相別の電流指令ベクトルに応じた相電流(iu),(iv),(iw)が流れ、上記判定手段(12)により上記各相電流(iu)〜(iw)の電流和(iu+iv+iw)が上記設定値(is)を超えないと判定されたときに限り、欠相との決定(最終判断)が可能となる欠相判断手段(13)を備え、上記欠相判断手段(13)は、上記各相別の電流指令ベクトルに対し、その各相の電流指令ベクトルに対応する上記相電流センサ(10u)〜(10w)で検出した各相電流(iu),(iv),(iw)が所定の割合よりも小さいとき、その検出した相電流が小さい相配線が欠相していると判断することを特徴とする。
上記第3の発明では、判定手段により各相電流の電流和が設定値を超えないと判定されたとき、即ち、3個の相電流センサが正常動作していると判定された場合に限って欠相判断手段の欠相との決定が可能となる。そして、この欠相判断手段によって、相電流センサで検出した各相電流が対応する電流指令ベクトルに対し所定割合よりも小さいときに相配線の欠相と判断されるので、修理者は、3個の相電流センサが正常/異常を検査することなく、何れかの相配線の外れ等のみを検査すれば足りる。
第4の発明は、上記三相出力配線の欠相検知装置において、上記欠相判断手段(13)は、各相の電流指令ベクトルの大きさが上記相電流センサ(10u)〜(10w)の相電流検出分解能に対して十分大きいときに限り、相配線の欠相の判断が可能であることを特徴とする。
上記第4の発明では、相電流センサ(10u)〜(10w)で検出できる電流最小値は相電流センサ(10u)〜(10w)の相電流検出分解能によって決まるので、各相の電流指令ベクトルの大きさが相電流センサ(10u)〜(10w)で検出できる電流最小値よりも十分大きい場合に限り、欠相がない通常時には、各相の電流指令ベクトルに対し相電流センサで検出した相電流は所定割合よりも十分大きく、一方、欠相があるときには、相電流センサで検出した相電流は上記所定割合よりも十分小さくなる。従って、欠相であるとの判断を正確に行うことが可能である。
上記第1の発明の三相出力配線の欠相検知装置によれば、相電流センサの異常を相配線の欠相と誤検出することを防止することが可能である。
また、第1の発明によれば、3個の相電流センサの正常/異常の判断に使用する設定値を適切に設定できて、3個の相電流センサの正常/異常の判断を正確に行うことができる。
第2の発明によれば、修理者は異常な相電流センサを交換して、三相出力配線の何れかの欠相の検知に備えることが可能である。
第3の発明によれば、3個の相電流センサの正常/異常の検査を不要にして、何れかの相配線の外れ等のみを検査すれば足りる。
第4の発明によれば、各相の電流指令ベクトルの大きさが相電流センサの相電流検出分解能に対して十分大きいときに限り、相配線の欠相の判断を可能としたので、欠相であるとの判断を正確に行うことが可能である。
図1は実施形態に係る三相出力配線の欠相検知装置の全体構成を示す図である。 図2は同三相出力配線の欠相検知装置の動作を示すフローチャート図である。 図3は各相電流センサの相電流検出バラツキの種類の説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、又はその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
(実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る三相出力配線の欠相検知装置の全体構成を示す。
同図において、(1)は三相交流電源、(2)は上記三相交流電源(1)の三相交流を直流に変換する6個のダイオード(Dr)がブリッジ状に結線されたコンバータ部、(3)は上記コンバータ部(2)により変換された直流電圧を平滑する平滑コイル、(4)は同様に上記コンバータ部(2)からの直流電圧を平滑する平滑コンデンサ、(5)は上記平滑された直流電圧を三相交流電圧に変換する6個のスイッチング素子としてのIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)(Tr)及びこれ等のIGBT(Tr)の各々に逆並列に接続された6個の還流ダイオード(Dw)を有する電力変換器(P)としてのインバータであり、このインバータ(5)で変換された三相交流電圧が三相モータ(6)に供給される。この三相モータ(6)は、例えば冷凍装置に備える圧縮機を駆動する三相モータで構成される。
また、(7)はコントローラであって、このコントローラ(7)は、上記三相モータ(6)の各相に供給される三相電流(iu,iv,iw)を制御するよう、上記インバータ(5)に内蔵する6個のIGBT(Tr)に例えばPWM制御の制御信号(CNT)を出力して、三相モータ(6)の回転数を制御する。
そして、上記インバータ(5)から三相モータ(6)へ三相電流(iu,iv,iw)を供給する三相出力配線(8)の各相配線(8u),(8v),(8w)には、これらの相配線(8u),(8v),(8w)に流れる各々の相電流(iu),(iv),(iw)を検出する相電流センサ(10u),(10v),(10w)が配置される。これ等の相電流センサ(10u)〜(10w)で検出された各相の相電流(iu),(iv),(iw)は相電流検出器(11)に入力されて、各相の相電流(iu),(iv),(iw)が把握される。ここで把握された各相電流(iu),(iv),(iw)は上記コントローラ(7)に入力されて、このコントローラ(7)により、上記3個の相電流センサ(10u),(10v),(10w)で検出された各相電流(iu),(iv),(iw)の電流和(iu+iv+iw)及び上記制御信号(電流指令ベクトル)(CNT)に基づいて、上記三相出力配線(8)の各相配線(8u),(8v),(8w)の欠相を検知する。
次に、上記コントローラ(7)による各相配線(8u),(8v),(8w)の欠相検知の詳細を図2の動作フローチャートに基づいて説明する。
図2の動作フローチャートにおいて、ステップS1では、上記3個の相電流センサ(10u),(10v),(10w)の正常/異常を判定する条件1を判断する。この条件1は、上記3個の相電流センサ(10u),(10v),(10w)で検出された各相電流(iu),(iv),(iw)の電流和(iu+iv+iw)が、その電流和の検出バラツキ範囲の上限値(設定値)(is)を超えたか否かである。そして、この条件1が成立したiu+iv+iw>isの場合には、ステップS2においてエラーカウンタを零値にクリアすると共に、3個の相電流センサ(10u),(10v),(10w)の何れかの異常時と判断して、その異常時を警告ランプ等で報知して、次のステップS3に進む。一方、上記条件1が成立しないiu+iv+iw≦isの場合には、3個の相電流センサ(10u),(10v),(10w)の全てが正常であると判断して、直ちにステップS3に進む。
ここで、上記電流和の検出バラツキ範囲の上限値(設定値)(is)の設定の詳細を説明する。各相電流センサ(10u),(10v),(10w)の電流検出バラツキには、図3に示したように、実線で示すバラツキのない実電流値に対する電流検出値の特性線に対し、破線で示すようにゲインずれが生じる場合と、二点鎖線で示すようにオフセットずれが生じる場合とがある。いま、各相電流センサ(10u),(10v),(10w)のオフセットずれを±10A、ゲインずれを±5%とする。尚、オフセットずれの方向とゲインずれの方向とに相関はない。また、各相電流センサ(10u),(10v),(10w)が検出する最大電流値を500Aとする。この条件下では、各相電流センサ(10u),(10v),(10w)で検出した電流の三相電流和のバラツキは、オフセットずれの最大値が±30A(=±10A×3)となる。また、ゲインずれの値の2倍が三相平衡正弦波の三相電流和のゲインずれになるので、ゲインずれの最大値は±50A(500A×±5%×2)となる。従って、三相電流和のバラツキのオフセットずれとゲインずれとの合計値は±80Aとなり、この合計値の±80Aが上記設定値(is)となる。
以上、各相電流センサ(10u),(10v),(10w)で検出した電流の三相電流和のバラツキの設定値(is)の決め方を例示したが、その決め方は上記のような計算値でも良いし、各相電流センサ(10u),(10v),(10w)の部品バラツキを考慮して実験から得られた値を採用しても良い。
そして、上記の通り相電流センサ(10u),(10v),(10w)の正常/異常が判断された後は、ステップS3において、三相出力配線(8)の各相配線(8u),(8v),(8w)の欠相を判定する条件2を判断する。この条件2は、コントローラ(7)からインバータ(5)の各IGBT(Tr)に出力する各相別の制御信号(電流指令ベクトル)(CNT)の大きさ(IDu),(IDv),(IDw)の1/2値(所定の割合)が対応する相電流センサ(10u),(10v),(10w)の電流検出値の実効値(ieu),(iev),(iew)を超えたか否かである。上記電流指令ベクトル(CNT)の大きさ(ID)は相電流検出値の実効値(ie)の√3倍である(ID=√3・ie)ので、相電流センサ(10u),(10v),(10w)で検出した電流実効値(ieu),(iev),(iew)が欠相のない通常時に検出されるべき電流実効値の√3/2倍(=約0.866倍)未満の場合(YESの場合)に、その電流実効値の小さい相電流センサを持つ相配線の欠相と仮判断して、ステップS4でエラーカウンタを1だけアップカウントしてステップS6に進む一方、検出した電流実効値(ieu),(iev),(iew)が欠相のない通常時の電流実効値の√3/2倍を超える場合には、その相配線の欠相はないと判断して、ステップS5でエラーカウンタをクリアして、ステップS6に進む。
尚、上記条件2では、相電流センサ(10u),(10v),(10w)で検出した電流の実効値(ieu),(iev),(iew)を用いた場合を例示したが、所定の割合(1/2値)はこれに限定されず、適宜設定可能である。また、電流の実効値(ieu),(iev),(iew)の他、その検出した電流の振幅、絶対値又はピーク値を用いても良い。これ等の場合には、所定の割合(=1/2)も適宜変更することが必要であり、要は、相電流センサ(10u),(10v),(10w)の電流検出バラツキを考慮して、条件2に基づく欠相判断が精度良く行われるように実験等により適切に設定すれば良い。
また、上記条件2における電流指令ベクトル(CNT)の大きさ(ID)は、相電流センサ(10u),(10v),(10w)の検出分解能で決まる検出最小値の所定倍(例えば10倍)以上の大きさを持つ場合に限られ、この場合に限って上記条件2の判定を行う。すなわち、電流指令ベクトル(CNT)の大きさ(ID)があまりに小さい場合には、相電流センサ(10u),(10v),(10w)の電流検出バラツキに起因して、上記条件2による欠相判断に誤りが生じる可能性が高くなるため、条件2に用いる電流指令ベクトル(CNT)の大きさ(ID)に最小値を設けたものである。
そして、上記条件2による欠相仮判断の後は、ステップS6において欠相との判断の回数を条件3により判定する。この条件3は、上記エラーカウンタのエラーカウント値(N)が所定値(例えば3)以上か否かである。上記所定値(=3)は例示であって、この所定値は、例えば上記インバータ(5)に出力するPWM制御の制御信号(電流指令ベクトル)(CNT)のキャリア周波数や、三相出力配線(8)の各相配線(8u),(8v),(8w)のインダクタンス成分の大きさなどを考慮して決定する。そして、上記条件3においてN<3のNOの場合には、欠相でないと判断して直ちに終了するが、N≧3のYESの場合には、ステップS7で欠相と決定して、終了し、所定時間後に再びステップS1に戻る。
ここに、上記コントローラ(7)の動作フローチャートにおいて、ステップS1及びS2により、3個の相電流センサ(10u)〜(10w)で検出した各相電流(iu),(iv),(iw)の電流和(iu+iv+iw)がその電流和(iu+iv+iw)の電流検出バラツキを考慮した設定値(is)を超えたか否かを判定する判定手段(12)を構成すると共に、この判定手段(12)が、各相電流(iu)〜(iw)の電流和(iu+iv+iw)が上記設定値(is)を超えたときには、3個の相電流センサ(10u)〜(10w)の何れかが異常であると判断する。
また、同動作フローチャートにおいて、ステップS3〜S7により、上記条件2の通り、各相別の電流指令ベクトルの大きさ(IDu),(IDv),(IDw)に対し、対応する相電流センサ(10u)〜(10w)で検出した各相電流(iu),(iv),(iw)の実効値(ieu),(iev),(iew)が所定の割合(1/2値)よりも小さいとき、その検出した相電流の小さい相配線(8u),(8v),(8w)が欠相していると判断する欠相判断手段(13)を構成すると共に、この欠相判断手段(13)は、その欠相との判断(仮判断)をしてエラーカウンタを1アップカウントしても、上記判定手段(12)により条件1で各相電流(iu)〜(iw)の電流和(iu+iv+iw)が設定値(is)を超えたと判定されたとき、即ち、3個の相電流センサ(10u)〜(10w)の何れかの異常時には、そのエラーカウンタのクリア動作により欠相との判断(仮判断)をキャンセルする一方、上記条件1で各相電流(iu)〜(iw)の電流和(iu+iv+iw)が設定値(is)を超えないと判定された3個の相電流センサ(10u)〜(10w)全ての正常時に限り、条件3の通りエラーカウンタのカウント値(N)が所定値(=3)以上(N≧3)となって初めて、欠相との決定(最終判断)が可能となる。
従って、本実施形態では、三相出力配線(8)の各相配線(8u),(8v),(8w)の欠相を検知するに際しては、先ず、条件1に基づき相電流センサ(10u)〜(10w)で検出した各相電流(iu),(iv),(iw)の電流和(iu+iv+iw)が設定値(is)(即ち、その電流和の検出バラツキの上限値)を超えたか否かを判定し、iu+iv+iw>isとなって何れかの相電流センサ(10u)〜(10w)の異常が判定された時には、何れかの相配線(8u),(8v),(8w)が欠相しているとの最終判断(決定)をしないので、何れかの相電流センサ(10u)〜(10w)の異常を相配線(8u),(8v),(8w)の欠相と誤検知することはない。ここで、相電流センサ(10u)〜(10w)の異常が判定された時に何れかの相配線(8u),(8v),(8w)が欠相しているとの最終判断(決定)をしないとは、欠相検知を行うかどうかも含み、欠相検知自体を行わなくてもよいし、欠相を誤検知しなければよい。
また、3個の相電流センサ(10u)〜(10w)の何れかが異常であるとの判定時には、その異常が報知されるので、異常な相電流センサを交換して、三相出力配線(8)の何れかの相配線(8u),(8v),(8w)の欠相の検知に備えることが可能である。
更に、3個の相電流センサ(10u)〜(10w)全ての正常時に限り、各相配線(8u),(8v),(8w)の欠相が最終判断(決定)されるので、修理者は3個の相電流センサ(10u)〜(10w)の正常/異常を検査することなく、何れかの相配線(8u),(8v),(8w)の外れ等のみを検査して、修理すれば足りる。
加えて、欠相判断を行う条件2において、各相別の電流指令ベクトルの大きさ(IDu),(IDv),(IDw)の最小値を、相電流センサ(10u),(10v),(10w)の検出分解能で決まる検出最小値の所定倍(10倍)に制限したので、それ等の相電流センサ(10u),(10v),(10w)の電流検出バラツキが大きくなっても、上記条件2による欠相判断の誤り頻度を低減して、その欠相判断を正確に行うことが可能である。
また、相電流センサ(10u)〜(10w)の正常/異常を判定する条件1において、相電流センサ(10u)〜(10w)で検出した各相電流の電流和(iu+iv+iw)の電流検出バラツキの上限値(設定値(is))を決めるに際し、それらの相電流センサ(10u)〜(10w)の電流検出バラツキ、特にそのオフセットずれとゲインずれとを個別に考慮してそれ等の各バラツキ最大値の合計値を算出し、この合計値を上記設定値(is)としたので、3個の相電流センサ(10u)〜(10w)の電流検出バラツキに起因してそれ等の相電流センサ(10u)〜(10w)の正常/異常の判断に誤りが生じる可能性を低くでき、その判断を正確に行うことができる。
更に、欠相の判断を行う条件3において、その判断回数(所定値=3)は、インバータ(5)でのPWM制御のキャリア周波数や三相出力配線(8)の各相配線(8u),(8v),(8w)のインダクタンス成分の大きさなどを考慮して決定されるので、その所定値の設定を適切に行い得て、欠相の最終判断(決定)を確実に且つ早期に行うことができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、インバータ(5)から三相モータ(6)に三相交流を出力する三相出力配線(8)での各相配線(8u),(8v),(8w)の欠相の検知を例示したが、本発明はこれに限定されず、要は、少なくとも三相出力配線の各相配線に相電流センサを配置して、それ等の検出電流値に基づいて欠相を検知する装置に適用可能である。
以上説明したように、本発明は、三相出力配線の各相配線に相電流センサを配置して、それ等の検出電流値に基づいて欠相を検知する場合に、3個の相電流センサの正常を判断し、その正常時に限り各相配線の欠相の最終判断を行うようにしたので、相電流センサの異常を欠相と誤検知することを防止でき、例えばインバータから三相モータに三相交流を出力する場合等の三相出力配線の欠相検知装置として有用である。
1 三相交流電源
2 コンバータ部
3 平滑コイル
Dr ダイオード
4 平滑コンデンサ
5 インバータ
P 電力供給装置
Tr IGBT(スイッチング素子)
Dw 還流ダイオード
6 三相モータ
7 コントローラ
8 三相出力配線
8u,8v,8w 相配線
10u,10v,10w 相電流センサ
11 相電流検出器
12 判定手段
13 欠相判断手段

Claims (4)

  1. 三相出力配線(8)の各相配線(8u),(8v),(8w)に配置された3個の相電流センサ(10u),(10v),(10w)を備え、上記3個の相電流センサ(10u)〜(10w)で検出した各相電流(iu),(iv),(iw)に基づいて上記三相出力配線(8)の欠相を検知する三相出力配線の欠相検知装置であって、
    上記3個の相電流センサ(10u)〜(10w)で検出した各相電流(iu)〜(iw)の電流和(iu+iv+iw)がその電流和(iu+iv+iw)の電流検出バラツキを考慮した設定値(is)を超えたか否かを判定する判定手段(12)を備え、
    上記判定手段(12)により上記各相電流(iu)〜(iw)の電流和(iu+iv+iw)が上記設定値(is)を超えないときに限り、上記三相出力配線(8)の何れかが欠相したとの決定を許可するものであり、
    上記判定手段(12)での上記各相電流(iu)〜(iw)の電流和(iu+iv+iw)の電流検出バラツキを考慮した設定値(is)は、上記各相の相電流センサ(10u)〜(10w)の電流検出バラツキに基づいて設定され、
    上記判定手段(12)での上記設定値(is)は、上記各相の相電流センサ(10u)〜(10w)の電流検出バラツキのオフセットとゲインとを分離して、その電流検出バラツキのオフセットとゲイン別に計算された各電流バラツキ値の合計値に設定される
    ことを特徴とする三相出力配線の欠相検知装置。
  2. 上記請求項1記載の三相出力配線の欠相検知装置において、
    上記判定手段(12)は、上記各相電流(iu)〜(iw)の電流和(iu+iv+iw)が上記設定値(is)を超えたときには、上記3個の相電流センサ(10u)〜(10w)の何れかが異常であると判断する
    ことを特徴とする三相出力配線の欠相検知装置。
  3. 上記請求項1又は2記載の三相出力配線の欠相検知装置において、
    上記三相出力配線(8)の各相配線(8u),(8v),(8w)には、電力変換器(P)に与えられる各相別の電流指令ベクトルに応じた相電流(iu),(iv),(iw)が流れ、
    上記判定手段(12)により上記各相電流(iu)〜(iw)の電流和(iu+iv+iw)が上記設定値(is)を超えないと判定されたときに限り、欠相との決定が可能となる欠相判断手段(13)を備え、
    上記欠相判断手段(13)は、
    上記各相別の電流指令ベクトルに対し、それに対応する上記相電流センサ(10u)〜(10w)で検出した各相電流(iu),(iv),(iw)が所定の割合よりも小さいとき、その検出した相電流が小さい相配線が欠相していると判断する
    ことを特徴とする三相出力配線の欠相検知装置。
  4. 上記請求項3記載の三相出力配線の欠相検知装置において、
    上記欠相判断手段(13)は、各相の電流指令ベクトルの大きさが上記相電流センサ(10u)〜(10w)の相電流検出分解能に対して十分大きいときに限り、相配線の欠相の判断が可能である
    ことを特徴とする三相出力配線の欠相検知装置。
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