JP2016189689A - 電動機駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動機駆動装置は、大型化及びコストの増加を防ぎ、正確に地絡を検出することを可能とする。【解決手段】電動機駆動装置1は、三相出力に係る各相の電流値をそれぞれ検出する相電流検出部4a,4b,及び4cと、各相の電流値の和を零相電流値として算出する零相電流算出部と、零相電流値の時間変化率に基づいて、電動機に交流電力を供給するための配線に地絡が発生したか否かを判定する異常有無判定部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、三相出力の交流電力を供給することによって電動機を駆動する電動機駆動装置に関する。
従来、モータ等の電動機を駆動する電動機駆動装置における出力側の配線が、電気的に大地に接続されてしまう地絡が発生する場合がある。地絡が発生した場合、非特許文献1に記載されているように、地絡電流が対地静電容量を通して隣接している電気機器についての漏電遮断器や漏電警報器等を不要に動作させてしまう。このようなことを防ぐために、零相変成器及び地絡抵抗器等を用いて地絡を検出することが知られている。
例えば、特許文献1には、三相誘導電動機を駆動するインバータの故障を検出する故障検出方式が記載されている。この故障検出方式には、図5に示すようなインバータ装置が用いられる。このインバータ装置は、不図示の直流電源に並列に接続された平滑用コンデンサ81、及びトランジスタ82Tとこれに逆並列に接続されたダイオード82Dとを1アームとしてU、V、W相の3相ブリッジ接続に構成されたインバータ主回路82を備え、3相誘導電動機83に出力電力を供給する。
また、このインバータ装置は、インバータ主回路82の各相の出力電流を電流帰還値として検出する電流検出器84及びインバータ主回路82を制御するためのインバータ制御回路85を備える。
また、このインバータ装置では、加算器86が電流検出器84によって検出された電流帰還値と電流指令値との偏差を算出し、算出された偏差に基づいて電圧指令値を出力する。また、このときインバータ主回路82から定格以上の電圧が出力されないよう電圧指令値を一定範囲内に収めるリミッタ回路88が設けられている。
このようなインバータ装置において、比較器89は、加算器86で算出された偏差がレベル設定器87で設定された設定値以上となると、故障発生と推定し得る信号を出力する。一方、飽和検出器90が、リミッタ回路88に係る電圧が飽和域にあることを検出した場合に、故障発生と推定し得る信号を出力する。このように、比較器89及び飽和検出器90のいずれからも故障発生と推定し得る信号が出力された場合、アンド回路91が故障検出を示す信号を出力する。
特開平7−227086号公報
「低圧配電システム「TLDシステム」」、[online]、計装士会、[平成27年2月20日検索]、インターネット<http://www.keisoshikai.gr.jp/column/column25-1.html>
しかし、特許文献1に記載された故障検出器は、飽和検出器を備えることが必要であるため複雑な構造となり、製造に係るコストも増加してしまう。
また、各相の出力電流の和である零相電流の大きさに基づいて地絡を検出する場合、電流センサの精度が十分でないために誤検出が発生したり、電流センサの測定周期によっては零相電流の未検出が発生したりしてしまうことがある。
さらに、各相の出力電流を検出する電流センサに故障があった場合にも零相電流の大きさは変化するため、零相電流の大きさに基づいて地絡を検出する場合、地絡であるのか、電流センサの故障であるのかを判別することができない、すなわち正確に地絡を検出することができないという課題が発生している。
また、零相変成器や地絡抵抗器を用いて地絡を検出しようとする場合、零相変成器や地絡抵抗器を設置するための場所を要するため故障検出器の大型化が避けられない。
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、大型化及びコストの増加を防ぎ、正確に地絡を検出する電動機駆動装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明に係る電動機駆動装置は、三相出力の交流電力を供給することによって電動機を駆動する電動機駆動装置であって、前記三相出力に係る各相の電流値をそれぞれ検出する相電流検出部と、前記各相の前記電流値の和を零相電流値として算出する零相電流算出部と、前記零相電流値の時間変化率に基づいて、前記電動機に前記交流電力を供給するための配線に地絡が発生したか否かを判定する異常有無判定部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る電動機駆動装置において、前記異常有無判定部は、前記零相電流値の前記時間変化率の絶対値が閾値を超える場合に地絡が発生していると判定し、前記零相電流値の前記時間変化率の絶対値が前記閾値以下の場合に地絡が発生していないと判定することを特徴とする。
また、本発明に係る電動機駆動装置において、前記異常有無判定部は、前記零相電流値の前記時間変化率の二乗が閾値を超える場合に地絡が発生していると判定し、前記零相電流値の前記時間変化率の二乗が前記閾値以下の場合に地絡が発生していないと判定することを特徴とする。
また、本発明に係る電動機駆動装置において、前記零相電流値の前記時間変化率の絶対値と、前記絶対値の時間平均値との偏差の絶対値を算出する偏差算出部を、さらに備え、前記異常有無判定部は、前記偏差の絶対値が閾値を超える場合に地絡が発生していると判定し、前記偏差の絶対値が前記閾値以下の場合に地絡が発生していないと判定することを特徴とする。
また、本発明に係る電動機駆動装置において、前記零相電流値の前記時間変化率の絶対値と、前記絶対値の時間平均値との偏差の二乗を算出する偏差算出部を、さらに備え、前記異常有無判定部は、前記偏差の二乗が閾値を超える場合に地絡が発生していると判定し、前記偏差の二乗が前記閾値以下の場合に地絡が発生していないと判定することを特徴とする。
また、本発明に係る電動機駆動装置において、前記零相電流値の前記時間変化率の二乗と、前記時間変化率の二乗の時間平均値との偏差の絶対値を算出する偏差算出部を、さらに備え、前記異常有無判定部は、前記偏差の絶対値が閾値を超える場合に地絡が発生していると判定し、前記偏差の絶対値が前記閾値以下の場合に地絡が発生していないと判定することを特徴とする。
また、本発明に係る電動機駆動装置において、前記零相電流値の前記時間変化率の二乗と、前記時間変化率の二乗の時間平均値との偏差の二乗を算出する偏差算出部を、さらに備え、前記異常有無判定部は、前記偏差の二乗が閾値を超える場合に地絡が発生していると判定し、前記偏差の二乗が前記閾値以下の場合に地絡が発生していないと判定することを特徴とする。
また、本発明に係る電動機駆動装置において、前記零相電流値の時間変化率の絶対値の時間平均値は、前記零相電流値の時間変化率の絶対値から、低域通過フィルタを用いて閾値以下の周波数の成分を抽出することによって算出されることを特徴とする。
また、本発明に係る電動機駆動装置において、前記零相電流値の時間変化率の二乗の時間平均値は、前記零相電流値の時間変化率の二乗から、低域通過フィルタを用いて閾値以下の周波数の成分を抽出することによって算出されることを特徴とする。
本発明によれば、電動機駆動装置は、大型化及びコストの増加を防ぎ、正確に地絡を検出することが可能となる。
本発明の第1〜3の実施形態に係る電動機駆動装置の電気的構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る、図1に示す地絡検出部の機能構成図である。 本発明の第2の実施形態に係る、図1に示す地絡検出部の機能構成図である。 本発明の第3の実施形態に係る、図1に示す地絡検出部の機能構成図である。 従来の故障検出方式に係る電気的構成を示す図である。
<第1の実施形態>
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施形態における電動機駆動装置1について説明する。
図1に示すように、電動機駆動装置1は、電力変換部3と、3つの相電流検出部4a,4b,及び4cと、地絡検出部5とを備え、電動機2に電気的に接続されている。
電動機駆動装置1は、三相出力の交流電力を供給することによって電動機2を駆動する。また、電動機駆動装置1は、電動機2に交流電力を供給するための配線、すなわち、電動機駆動装置1の出力側の配線に係るいずれかの相に地絡が発生していることを検出する。
電力変換部3は、直流電力を、電動機2に供給するための交流電力に変換する、例えばインバータである。
相電流検出部4aは、電力変換部3によって変換された交流電力に係る1つの相、例えばU相の電流を検出する。また、相電流検出部4bは、電力変換部3によって変換された交流電力に係る1つの相であって、相電流検出部4aが検出する電流の相とは異なる相、例えばV相の電流を検出する。同様に、相電流検出部4cは、電力変換部3によって変換された交流電力に係る1つの相であって、相電流検出部4a及び4bがそれぞれ検出する電流の相とは異なる相、例えばW相の電流を検出する。
相電流検出部4a,4b,及び4cはそれぞれ、例えば磁気比例式電流検出器を用いて各相の電流値に比例した電圧値を表すアナログ信号を出力する電流センサによって実現される。
図2に示すように、地絡検出部5−1は、零相電流算出部51と、変化率算出部52と、比較部53と、閾値設定部54と、異常有無判定部55とを備える。地絡検出部5−1は、電動機2と電力変換部3とを電気的に接続する配線に地絡が発生していることを検出する。
零相電流算出部51は、相電流検出部4a,4b,及び4cによって検出された各相の電流値の和を零相電流値として算出する。具体的には、零相電流算出部51は、相電流検出部4a,4b,及び4cによって検出され、A/D変換器によってアナログ信号から変換されたデジタル信号に基づいて各相の電流値の和を零相電流値として所定の時間間隔Tで算出する。
変化率算出部52は、零相電流算出部51によって算出された零相電流値の時間変化率の絶対値を算出する。具体的には、変化率算出部52は、所定の時間間隔Tで算出された零相電流値のうち、時刻t1で算出された零相電流値I(t1)と、時刻t1の時間T後である時刻t1+Tで算出された零相電流値I(t1+T)との差I(t1+T)−I(t1)(以降、零相電流差という)を算出する。さらに、変化率算出部52は、零相電流差I(t1+T)−I(t1)を時間間隔Tで除することによって零相電流値の時間変化率を算出し、さらにその絶対値を算出する。
比較部53は、変化率算出部52によって算出された零相電流値の時間変化率の絶対値を所定の閾値と比較する。
閾値設定部54は、比較部53が零相電流値の時間変化率の絶対値と比較する所定の閾値を設定する。ここで設定される所定の閾値は、相電流検出部4a,4b,及び4cのいずれか1つ以上が故障した場合の零相電流値の時間変化率を超える値である。
異常有無判定部55は、比較部53によって比較された絶対値と所定の閾値とに基づいて、電動機駆動装置1の出力側の配線に地絡が発生しているか否かを判定する。具体的には、異常有無判定部55は、比較部53によって比較された絶対値が、所定の閾値を超える場合、地絡が発生していると判定し、その旨を表す判定情報を不図示の表示装置に表示させたり、ネットワークを介して他の装置に送信したりする。また、異常有無判定部55は、比較部53によって比較された絶対値が、所定の閾値以下の場合、地絡が発生していないと判定し、その旨を表す判定情報を同様にして不図示の表示装置に表示させたり、ネットワークを介して他の装置に送信したりする。
このように第1の実施形態によれば、異常有無判定部55は、零相電流値の時間変化率の絶対値と所定の閾値とに基づいて地絡が発生しているか否かを判定する。地絡が発生した場合の零相電流値の時間変化率の絶対値は、相電流検出部4a,4b,及び4cのうちのいずれかが故障した場合の零相電流値の時間変化率の絶対値を超える。そのため、異常有無判定部55は、零相電流値の時間変化率の絶対値を所定の閾値と比較することによって、相電流検出部4a,4b,及び4cのうちのいずれかの故障ではなく、地絡が発生しているということを判定できる。すなわち電動機駆動装置1は地絡の発生を正確に検出することができる。
第1の実施形態において、変化率算出部52は、時間変化率の絶対値の代わりに時間変化率の二乗を算出してもよい。この場合、比較部53は、零相電流値の時間変化率の二乗を所定の閾値と比較し、異常有無判定部55は、比較部53によって比較された零相電流値の時間変化率の二乗と所定の閾値に基づいて、電動機駆動装置1の出力側の配線に地絡が発生しているか否かを判定する。
このように偏差の二乗を算出する処理は、偏差の絶対値を算出する処理を不要とするため、零相電流値の時間変化率の絶対値を算出する処理に比べて簡易に行うことができる。したがって、変化率算出部52は、短時間でこの処理を行うことが可能となる。
また、第1の実施形態において、異常有無判定部55は零相電流値の時間変化率の絶対値が所定の閾値より大きくなった回数が所定の回数に達した場合に、地絡が発生していると判定してもよい。これによって、電動機駆動装置1は零相電流値の時間変化率の絶対値がノイズ等の影響により所定の閾値を超えてしまった場合に、誤って地絡を検出してしまうことを防ぐことができる。すなわち、電動機駆動装置1は信頼性の高い地絡の検出を行うことができる。
<第2の実施形態>
続いて、本発明の第2の実施形態における電動機駆動装置1の地絡検出部5−2について、図3を参照して説明する。
図3に示すように、地絡検出部5−2は、零相電流算出部51と、変化率絶対値算出部61と、平均値算出部62と、偏差算出部63と、比較部64と、閾値設定部54と、異常有無判定部55とを備える。なお、第1の実施形態における電動機駆動装置1と同様の構成ブロックについては同一の参照符号を付して、適宜、説明を省略する。
変化率絶対値算出部61は、零相電流算出部51によって算出された零相電流値の時間変化率の絶対値を算出する。具体的な算出方法は、第1の実施形態における変化率算出部52と同様である。
平均値算出部62は、変化率絶対値算出部61によって算出された絶対値から、低域通過フィルタを用いて閾値以下の周波数(例えば、2Hz以下)の成分を抽出することによって、零相電流値の時間変化率の絶対値の時間平均値を算出する。
偏差算出部63は、変化率絶対値算出部61によって算出された絶対値と、平均値算出部62によって算出された時間平均値との偏差の絶対値を算出する。
比較部64は、偏差算出部63によって算出された、偏差の絶対値を閾値設定部54によって設定された閾値と比較する。
なお、第2の実施形態における閾値設定部54に係る所定の閾値は、相電流検出部4a,4b,及び4cのいずれか1つ以上が故障した場合の、零相電流値の時間変化率の絶対値と、零相電流値の時間変化率の絶対値の時間平均値との偏差の絶対値を超える値である。
このように第2の実施形態によれば、異常有無判定部55は、零相電流値の時間変化率の絶対値と零相電流値の時間変化率の絶対値の時間平均値との偏差の絶対値と、所定の閾値とに基づいて、地絡が発生しているか否かを判定する。地絡が発生した場合の偏差の絶対値は、相電流検出部4a,4b,及び4cのうちいずれかが故障した場合の偏差の絶対値を超えるため、異常有無判定部55が、偏差の絶対値を閾値と比較することによって、相電流検出部4a,4b,及び4cのうちいずれかの故障ではなく地絡が発生しているということを判定できる。すなわち電動機駆動装置1は地絡の発生を正確に検出することができる。
また、例えば電動機2の負荷が急に増加した場合、地絡が発生していないにもかかわらず、零相電流値が増加することがあるため、零相電流値の増加のみに基づいて、電動機2の負荷が急に増加したのか、地絡が発生したのかを判定することはできない。しかし、第2の実施形態のように、零相電流値の時間変化率の絶対値と零相電流値の時間変化率の絶対値の時間平均値との偏差の絶対値は、電動機2の負荷の増加による偏差の絶対値に比べて大きい。したがって、異常有無判定部55が零相電流値の時間変化率の絶対値と零相電流値の時間変化率の絶対値の時間平均値との偏差の絶対値に基づいて判定することによって、電動機2の負荷の増加を地絡として誤検出してしまうことを防ぐことができる。
第2の実施形態において、偏差算出部63は、偏差の絶対値を算出する代わりに偏差の二乗を算出してもよい。この場合、比較部64は、零相電流値の時間変化率の絶対値と、零相電流値の時間変化率の絶対値の時間平均値との偏差の二乗を所定の閾値と比較し、異常有無判定部55は、比較部64によって比較された偏差の二乗と所定の閾値とに基づいて、電動機駆動装置1の出力側の配線に地絡が発生しているか否かを判定する。
このように偏差の二乗を算出する処理は、偏差の絶対値を算出する処理を不要とするため、偏差の絶対値を算出する処理に比べて簡易に行える。したがって、偏差算出部63は、短時間でこの処理を行うことが可能となる。
また、第2の実施形態において、異常有無判定部55は地絡が発生した場合の零相電流値の時間変化率の絶対値と、零相電流値の時間変化率の絶対値の時間平均値との偏差の絶対値又は二乗が所定の閾値より大きくなった回数が所定の回数に達した場合に、地絡が発生していると判定してもよい。これによって、電動機駆動装置1はノイズ等の影響により偏差の絶対値又は二乗が所定の閾値を超えてしまった場合に、誤って地絡を検出してしまうことを防ぎ、確実に地絡が発生しているか否かを判定することができる。すなわち、電動機駆動装置1は信頼性の高い地絡の検出を行うことができる。
<第3の実施形態>
続いて、本発明の第3の実施形態における電動機駆動装置1の地絡検出部5−3について、図4を参照して説明する。
図4に示すように、地絡検出部5−3は、零相電流算出部51と、変化率二乗算出部71と、平均値算出部72と、偏差算出部73と、比較部64と、閾値設定部54と、異常有無判定部55とを備える。なお、第1の実施形態における地絡検出部5−1、及び第2の実施形態における地絡検出部5−2と同様の構成ブロックについては同一の参照符号を付して、適宜、説明を省略する。
変化率二乗算出部71は、零相電流算出部51によって算出された零相電流値の時間変化率の二乗を算出する。
平均値算出部72は、変化率二乗算出部71によって算出された時間変化率の二乗から、低域通過フィルタを用いて閾値以下の周波数(例えば、2Hz以下)の成分を抽出することによって、時間変化率の二乗の時間平均値を算出する。
偏差算出部73は、変化率二乗算出部71によって算出された時間変化率の二乗と、平均値算出部72によって算出された時間平均値との偏差の絶対値を算出する。
なお、第2の実施形態における閾値設定部54に係る所定の閾値は、相電流検出部4a、4b、及び4cのいずれか1つ以上が故障した場合の、零相電流値の時間変化率の二乗と、時間変化率の二乗の時間平均値との偏差の絶対値を超える値である。
第3の実施形態においては、異常有無判定部55は、零相電流値の時間変化率の二乗に基づいて、地絡が発生しているか否かを判定している。既に説明したように、地絡が発生した場合の零相電流値の時間変化率は、地絡が発生していない場合の零相電流値の時間変化率と差があるが、地絡が発生した場合の零相電流値の時間変化率の二乗と、地絡が発生していない場合の零相電流値の時間変化率の二乗との差はさらに大きい。したがって、比較部64が零相電流値の時間変化率の二乗と、零相電流値の時間変化率の二乗の時間平均値との偏差を比較する所定の閾値を設定することが容易となり、異常有無判定部55は、確実に地絡が発生しているか否かを判定することができる。
また、第3の実施形態において、偏差算出部73は、偏差の絶対値を算出する代わりに偏差の二乗を算出してもよい。この場合、比較部64は、時間変化率の二乗と時間変化率の二乗の時間平均値との偏差の二乗と、所定の閾値とを比較し、異常有無判定部55は、比較部64によって比較された偏差の二乗と所定の閾値とに基づいて、電動機駆動装置1の出力側の配線に地絡が発生しているか否かを判定する。
このように偏差の二乗を算出する処理は、偏差の絶対値を求める処理を不要とするため、偏差の絶対値を算出する処理に比べて簡易に行える。したがって、偏差算出部73は、短時間でこの処理を行うことが可能となる。
また、第3の実施形態において、異常有無判定部55は、零相電流値の時間変化率の二乗と、時間変化率の二乗の時間平均値との偏差の絶対値又は二乗が所定の閾値より大きくなった回数が所定の回数に達した場合に、地絡が発生していると判定してもよい。これによって、電動機駆動装置1はノイズ等の影響により偏差の絶対値又は二乗が所定の閾値を超えてしまった場合に、誤って地絡を検出してしまうことを防ぎ、確実に地絡が発生しているか否かを判定することができる。すなわち、電動機駆動装置1は信頼性の高い地絡の検出を行うことができる。
また、第1〜第3の実施形態において、地絡検出部5の各機能は、電動機駆動装置1を制御するための素子等に関する設計上の制約が最も少なくなるようにして、ソフトウェアにより実現してもよい。
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
1 電動機駆動装置
2 電動機
3 電力変換部
4a,4b,4c 相電流検出部
5,5−1,5−2,5−3 地絡検出部
51 零相電流算出部
52 変化率算出部
53,64 比較部
54 閾値設定部
55 異常有無判定部
61 変化率絶対値算出部
62,72 平均値算出部
63,73 偏差算出部
71 変化率二乗算出部

Claims (9)

  1. 三相出力の交流電力を供給することによって電動機を駆動する電動機駆動装置であって、
    前記三相出力に係る各相の電流値をそれぞれ検出する相電流検出部と、
    前記各相の前記電流値の和を零相電流値として算出する零相電流算出部と、
    前記零相電流値の時間変化率に基づいて、前記電動機に前記交流電力を供給するための配線に地絡が発生したか否かを判定する異常有無判定部と、
    を備えることを特徴とする電動機駆動装置。
  2. 請求項1に記載の電動機駆動装置において、
    前記異常有無判定部は、前記零相電流値の前記時間変化率の絶対値が閾値を超える場合に地絡が発生していると判定し、前記零相電流値の前記時間変化率の絶対値が前記閾値以下の場合に地絡が発生していないと判定することを特徴とする電動機駆動装置。
  3. 請求項1に記載の電動機駆動装置において、
    前記異常有無判定部は、前記零相電流値の前記時間変化率の二乗が閾値を超える場合に地絡が発生していると判定し、前記零相電流値の前記時間変化率の二乗が前記閾値以下の場合に地絡が発生していないと判定することを特徴とする電動機駆動装置。
  4. 請求項1に記載の電動機駆動装置において、
    前記零相電流値の前記時間変化率の絶対値と、前記絶対値の時間平均値との偏差の絶対値を算出する偏差算出部を、さらに備え、
    前記異常有無判定部は、前記偏差の絶対値が閾値を超える場合に地絡が発生していると判定し、前記偏差の絶対値が前記閾値以下の場合に地絡が発生していないと判定することを特徴とする電動機駆動装置。
  5. 請求項1に記載の電動機駆動装置において、
    前記零相電流値の前記時間変化率の絶対値と、前記絶対値の時間平均値との偏差の二乗を算出する偏差算出部を、さらに備え、
    前記異常有無判定部は、前記偏差の二乗が閾値を超える場合に地絡が発生していると判定し、前記偏差の二乗が前記閾値以下の場合に地絡が発生していないと判定することを特徴とする電動機駆動装置。
  6. 請求項1に記載の電動機駆動装置において、
    前記零相電流値の前記時間変化率の二乗と、前記時間変化率の二乗の時間平均値との偏差の絶対値を算出する偏差算出部を、さらに備え、
    前記異常有無判定部は、前記偏差の絶対値が閾値を超える場合に地絡が発生していると判定し、前記偏差の絶対値が前記閾値以下の場合に地絡が発生していないと判定することを特徴とする電動機駆動装置。
  7. 請求項1に記載の電動機駆動装置において、
    前記零相電流値の前記時間変化率の二乗と、前記時間変化率の二乗の時間平均値との偏差の二乗を算出する偏差算出部を、さらに備え、
    前記異常有無判定部は、前記偏差の二乗が閾値を超える場合に地絡が発生していると判定し、前記偏差の二乗が前記閾値以下の場合に地絡が発生していないと判定することを特徴とする電動機駆動装置。
  8. 請求項4又は5に記載の電動機駆動装置において、
    前記零相電流値の時間変化率の絶対値の時間平均値は、前記零相電流値の時間変化率の絶対値から、低域通過フィルタを用いて閾値以下の周波数の成分を抽出することによって算出されることを特徴とする電動機駆動装置。
  9. 請求項6又は7に記載の電動機駆動装置において、
    前記零相電流値の時間変化率の二乗の時間平均値は、前記零相電流値の時間変化率の二乗から、低域通過フィルタを用いて閾値以下の周波数の成分を抽出することによって算出されることを特徴とする電動機駆動装置。
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