JP2005065382A - 直流電流検出回路及び直流地絡電流検出回路 - Google Patents

直流電流検出回路及び直流地絡電流検出回路 Download PDF

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Abstract

【課題】 ZCTのヒステリシス特性の影響を受けて微小電流範囲内で比較電圧値に基づく直流電流値を正確に検出することができない。
【解決手段】 電源線110A,110B及びオフセット用電線21を挿通し、分圧抵抗12に直列に接続されたZCT10と、ZCTのインピーダンス変化に応じてZCT及び分圧抵抗間で分圧された電圧値に基づいて比較電圧値を生成する比較電圧値生成回路13と、比較電圧値に基づいて直流地絡電流の発生の有無を検出する制御回路14とを有する直流地絡電流検出回路1Aであって、微小電流範囲を電流検出可能範囲にシフトすべく、オフセット用電線にオフセット電流を発生するオフセット電流発生回路22を有し、制御回路は、比較電圧値が地絡判定用上限閾値以上であると判定されると、又は、比較電圧値が地絡判定用下限閾値以下であると判定されると、直流地絡電流が発生したものと判断するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パーマロイ等の磁性材料を利用した零相変流器(以下、単にZCTと称する)を使用して直流電流値を検出する直流電流検出回路、例えば直流地絡電流の発生の有無を検出する、例えば連系系統装置の連系保護に使用される直流地絡電流検出回路に関する。
従来、このような直流電流検出回路として使用される直流地絡電流検出回路としては、例えば直流電源の直流電力を交流電力に変換する連系系統装置に使用され、変流器にて直流電源の正極側から流れ出る電流と負極側から流れ出る電流との電流差を検出し、この電流差のレベルに応じて直流地絡電流が発生したか否かを判定する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
このような特許文献1の直流地絡電流検出回路によれば、変流器にて検出した電流差が所定レベルを超えると、直流地絡電流が発生したと判断し、電流差が所定レベルを超えていないと、直流地絡電流が発生していないものと判断するようにしたので、この直流地絡電流の発生の有無に基づいて系統連系装置の直流地絡事故に対処することができる。
では、このような直流地絡電流検出回路を使用する系統連系システムにおいて、この直流地絡電流検出回路がどのように使用されるかについて説明する。図10は一般的な系統連系システムの概略構成を示すブロック図である。
図10に示す系統連系システム100は、太陽電池等の直流電源101と、例えば単相3線式の交流系統102と、これら直流電源101及び交流系統102間に配置され、直流電源101の直流電力を交流電力に変換する系統連系装置103とを有し、この系統連系装置103は、直流電源101からの直流電力を交流電力に変換するインバータ104と、交流系統102との連系をON/OFF制御する連系リレー105と、インバータ104及び交流系統102間のU相の電源線110A及びW相の電源線110B間の電流差を磁気的に検出するZCT10と、このZCT10にて検出された電流差に基づいて直流地絡電流の発生の有無を検出する直流地絡電流検出回路107と、この直流地絡電流検出回路107の検出結果に基づいてインバータ104及び連系リレー105等を制御するCPU108とを有している。
系統連系装置103のCPU108は、直流地絡電流検出回路107にて直流地絡電流が発生したとの検出結果を得ると、連系リレー105をOFF制御することで、交流系統102との連系を遮断するものである。
図11は直流地絡電流検出回路107内部の概略構成を示すブロック図である。図12は直流地絡電流検出回路107内部の各出力波形を通じて同直流地絡電流検出回路107の動作を端的に示す説明図、図12(a)は直流地絡電流の発生と判断しない場合、図12(b)は直流地絡電流の発生と判断する場合である。
直流地絡電流検出回路107は、U相の電源線110A及びW相の電源線110Bを挿通することで、各電源線110A,110Bの電流差を磁気的に検出し、この電流差で生じる磁界変化に応じて自己インピーダンスを変動する、前述したZCT10と、所定電圧V1を発生する発振回路11と、ZCT10と直列に接続された分圧抵抗12と、ZCT10のインピーダンス変化に応じてZCT10及び分圧抵抗12間で分圧された電圧値V2に基づいて比較電圧値V5を生成する比較電圧値生成回路13と、この比較電圧値生成回路13にて生成した比較電圧値V5が地絡判定用閾値以上であるか否かを判定し、この判定結果に基づいて直流地絡電流の発生有無を検出する制御回路14とを有している。尚、電圧値V2は、ZCT10のインピーダンスをZ1、分圧抵抗12の抵抗値をR1とすると、Z1/(Z1+R1)*V1で求めることができる。
比較電圧値生成回路13は、図12(a)又は(b)に示すように、電圧値V2を検出すると、この電圧値V2を整流する整流回路131と、この整流回路131からの出力電圧V3をオフセット増幅するオフセット増幅回路132と、このオフセット増幅回路132からの出力電圧V4をフィルタ処理することで比較電圧値V5を出力するフィルタ回路133とを有している。
制御回路14は、図12(b)に示すように、比較電圧値生成回路13からの比較電圧値V5が地絡判定用閾値(所定レベル)以上であると判定されると、電源線110A,110Bに直流地絡電流が発生したものと判断するものである。
また、制御回路14は、図12(a)に示すように、比較電圧値V5が地絡判定用閾値以上でないと判定されると、直流地絡電流が発生していないものと判断するものである。
従って、従来の直流地絡電流検出回路107によれば、ZCT10のインピーダンス変化に応じてZCT10及び分圧抵抗12間で分圧された電圧値V2に基づいて比較電圧値V5を生成し、この比較電圧値V5が地絡判定用閾値以上であると判定されると、直流地絡電流が発生したものと判断し、地絡判定用閾値以上でないと判定されると、直流地絡電流が発生していないものと判断するようにしたので、直流地絡電流の発生の有無を確実に検出することができる。
尚、図10に示す系統連系装置100においては、単相3線方式の交流系統102を例にあげて、U相の電源線110A及びW相の電源線110BをZCT10に挿通させるようにしたが、例えば単相2線方式の交流系統102の場合、L相の電源線及びN相の電源線をZCT10に挿通させることで、直流地絡電流検出回路107では、単相2線方式であっても、同様に直流地絡電流の発生の有無を確実に認識することができるものである。
特開平11−122819号公報(従来技術及び図3参照)
上記従来の直流地絡電流検出回路107によれば、電源線110A,110Bの電流差を検出するZCT10は磁性材料のパーマロイを使用しているため、図13に示すヒステリシス特性を有することになるため、そのZCT10の透磁率−磁化電流特性は図14に示すようになる。
しかしながら、このようなZCT10を使用した直流地絡電流検出回路107によれば、ZCT10のヒステリシス特性の影響を受けて微小電流範囲、例えば図15に示すように、−30mA〜+30mAといった直流地絡電流の発生有無を判断する電流範囲(斜線部分)で、例えば15mAの直流電流値を検出するような場合には比較電圧値V5が2点となるため、比較電圧値V5に基づく正確な直流電流値の検出が困難となり、その結果、直流地絡電流の発生の有無を正確に検出することができなくなる。
また、直流地絡電流検出回路107に限らず、一般的な直流電流検出回路においても、同様に、ZCT10のヒステリシス特性の影響を受けて、比較電圧値に基づいて、現在の直流電流値を正確に検出することができない。
本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ZCTのヒステリシス特性の影響を受けることなく、現在の直流電流値を正確に検出することができる直流電流検出回路を提供することにある。
また、本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ZCTのヒステリシス特性の影響を受けることなく、直流地絡電流の発生の有無を正確に検出することができる直流地絡電流検出回路を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の直流電流検出回路は、電源線を挿通することで、各電源線の電流差を磁気的に検出し、この電流差で生じる磁界変化に応じて自己インピーダンスを変動する、分圧抵抗に直列に接続された零相変流器と、この零相変流器のインピーダンス変化に応じて前記零相変流器及び前記分圧抵抗間で分圧された電圧値に基づいて比較電圧値を生成する比較電圧値生成回路と、この比較電圧値生成回路にて生成した比較電圧値に基づいて、現在の直流電流値を検出する制御回路とを有する直流電流検出回路であって、前記零相変流器に挿通されるオフセット用電線と、前記零相変流器のヒステリシス特性の影響を受けて、前記比較電圧値に基づく正確な直流電流値の検出を困難とする電流範囲での、前記比較電圧値に基づく直流電流値の検出を可能とすべく、前記オフセット用電線にオフセット電流を発生するオフセット電流発生回路とを有し、前記制御回路は、前記比較電圧値生成回路にて生成した比較電圧値に基づいて電流値を検出し、この電流値及び前記オフセット電流分の電流値に基づいて直流電流値を算出し、この直流電流値を現在の直流電流値として検出するようにした。
本発明の直流電流検出回路は、前記電源線を挿通すると共に、前記零相変流器にて検出するオフセット電流とは逆方向のオフセット電流が検出されるように、前記オフセット用電線を挿通する、前記零相変流器と同一特性の補償用零相変流器と、この補償用零相変流器に直列に接続され、前記分圧抵抗と同一特性の補償用分圧抵抗と、前記補償用零相変流器のインピーダンス変化に応じて前記補償用零相変流器及び前記補償用分圧抵抗間で分圧される電圧値に基づいて補償用比較電圧値を生成する補償用比較電圧値生成回路とを有し、前記制御回路は、前記比較電圧値生成回路にて生成した比較電圧値に基づいて正方向の電流値を検出し、この正方向の電流値及び前記オフセット電流分の電流値に基づいて正方向の直流電流値を算出すると共に、前記補償用比較電圧値生成回路にて生成した補償用比較電圧値に基づいて逆方向の電流値を検出し、この逆方向の電流値及び前記オフセット電流分の電流値に基づいて逆方向の直流電流値を算出する直流電流値算出回路と、前記正方向の直流電流値及び前記逆方向の直流電流値の内、前記比較電圧値が前記補償用比較電圧値よりも高いと判定されると、前記正方向の直流電流値を選択し、この正方向の直流電流値を前記現在の直流電流値として検出すると共に、前記補償用比較電圧値が前記比較電圧値よりも高いと判定されると、前記逆方向の直流電流値を選択し、この逆方向の直流電流値を前記現在の直流電流値として検出する現在直流値検出回路とを有するようにした。
本発明の直流電流検出回路は、前記オフセット電流発生回路が、所定周期毎に電流値の異なるオフセット電流を発生する機能を有し、前記制御回路は、前記比較電圧値生成回路にて生成した比較電圧値に基づいて正方向の電流値及び逆方向の電流値を検出し、前記正方向の電流値及び前記オフセット電流分の電流値に基づいて正方向の直流電流値を算出すると共に、前記逆方向の電流値及び前記オフセット電流分の電流値に基づいて逆方向の直流電流値を算出する直流電流値算出回路と、前記正方向の直流電流値及び逆方向の直流電流値を算出すると、前記電流値検出時に関わる前記オフセット電流値と前記比較電圧値との変動推移を監視する変動推移監視回路と、この変動推移監視回路にて、前記オフセット電流値が高くなると、前記比較電圧値も高くなる変動推移を検出すると、前記正方向の直流電流値を前記現在の直流電流値として検出すると共に、前記オフセット電流値が高くなると、前記比較電圧値が低くなる変動推移を検出すると、前記逆方向の直流電流値を前記現在の直流電流値として検出する現在直流検出回路とを有するようにした。
本発明の直流電流検出回路は、電源線を挿通することで、各電源線の電流差を磁気的に検出し、この電流差で生じる磁界変化に応じて自己インピーダンスを変動する、分圧抵抗に直列に接続された零相変流器と、この零相変流器のインピーダンス変化に応じて前記零相変流器及び前記分圧抵抗間で分圧された電圧値に基づいて比較電圧値を生成する比較電圧値生成回路と、この比較電圧値生成回路にて生成した比較電圧値に基づいて、現在の直流電流値を検出する制御回路とを有する直流電流検出回路であって、前記零相変流器のヒステリシス特性の影響を受けて、前記比較電圧値に基づく正確な直流電流値の検出を困難とする電流範囲での、前記比較電圧値に基づく直流電流値の検出を可能とすべく、前記零相変流器に対して、前記電源線を複数回挿通するように構成し、前記制御回路は、前記比較電圧値生成回路にて生成した比較電圧値に基づいて電流値を検出し、この電流値及び、この電源線の挿通回数分の電流値に基づいて直流電流値を算出し、この直流電流値を現在の直流電流値として検出するようにした。
上記目的を達成するために本発明の直流地絡電流検出回路は、電源線を挿通することで、各電源線の電流差を磁気的に検出し、この電流差で生じる磁界変化に応じて自己インピーダンスを変動する、分圧抵抗に直列に接続された零相変流器と、この零相変流器のインピーダンス変化に応じて前記零相変流器及び前記分圧抵抗間で分圧された電圧値に基づいて比較電圧値を生成する比較電圧値生成回路と、この比較電圧値生成回路にて生成した比較電圧値に基づいて、前記電源線に関わる直流地絡電流の発生の有無を検出する制御回路とを有する直流地絡電流検出回路であって、前記零相変流器に挿通されるオフセット用電線と、前記零相変流器のヒステリシス特性の影響を受けて、前記比較電圧値に基づく正確な直流地絡電流の直流電流値の検出を困難とする電流範囲を、前記比較電圧値に基づく直流電流値の検出を可能とする電流検出可能範囲にシフトすべく、前記オフセット用電線にオフセット電流を発生するオフセット電流発生回路と、前記電流検出可能範囲内の直流地絡電流発生判断に関わる直流電流値に対応した地絡判定用上限閾値及び地絡判定用下限閾値を記憶管理した地絡判定用閾値メモリとを有し、前記制御回路は、前記比較電圧値生成回路にて比較電圧値を生成し、この比較電圧値が前記地絡判定用上限閾値以上であると判定されると、又は、前記比較電圧値が前記地絡判定用下限閾値以下であると判定されると、前記電源線に関わる直流地絡電流が発生したものと判断するようにした。
本発明の直流地絡電流検出回路は、前記電源線を挿通すると共に、前記零相変流器にて検出するオフセット電流とは逆方向のオフセット電流が検出されるように、前記オフセット用電線を挿通する、前記零相変流器と同一特性の補償用零相変流器と、この補償用零相変流器に直列に接続され、前記分圧抵抗と同一特性の補償用分圧抵抗と、前記補償用零相変流器のインピーダンス変化に応じて前記補償用零相変流器及び前記補償用分圧抵抗間で分圧される電圧値に基づいて補償用比較電圧値を生成する補償用比較電圧値生成回路とを有し、前記制御回路は、前記比較電圧値生成回路にて比較電圧値を生成し、この比較電圧値が前記地絡判定用上限閾値以上であると判定されると、前記正方向の直流地絡電流が発生したものと判断すると共に、前記補償用比較電圧値生成回路にて補償用比較電圧値を生成し、この補償用比較電圧値が前記地絡判定用上限閾値以上であると判定されると、前記逆方向の直流地絡電流が発生したものと判断する直流地絡判定回路を有するようにした。
本発明の直流電流検出回路は、前記オフセット電流発生回路が、所定周期毎に電流値の異なるオフセット電流を発生する機能を有し、前記制御回路は、前記電源線に関わる直流地絡電流が発生したものと判断されると、この直流地絡電流発生判断時に関わる前記オフセット電流値と前記比較電圧値との変動推移を監視する変動推移監視回路と、この変動推移監視回路にて、前記オフセット電流値が高くなると、前記比較電圧値も高くなる変動推移を検出すると、前記正方向の直流地絡電流が発生したものと判断すると共に、前記オフセット電流値が高くなると、前記比較電圧値が低くなる変動推移を検出すると、前記逆方向の直流地絡電流が発生したものと判断する直流地絡判定回路とを有するようにした。
本発明の直流地絡電流検出回路は、電源線を挿通することで、各電源線の電流差を磁気的に検出し、この電流差で生じる磁界変化に応じて自己インピーダンスを変動する、分圧抵抗に直列に接続された零相変流器と、この零相変流器のインピーダンス変化に応じて前記零相変流器及び前記分圧抵抗間で分圧された電圧値に基づいて比較電圧値を生成する比較電圧値生成回路と、この比較電圧値生成回路にて生成した比較電圧値に基づいて、前記電源線に関わる直流地絡電流の発生の有無を検出する制御回路とを有する直流地絡電流検出回路であって、前記零相変流器のヒステリシス特性の影響を受けて、前記比較電圧値に基づく正確な直流地絡電流の直流電流値の検出を困難とする電流範囲を、前記比較電圧値に基づく直流電流値の検出を可能とする電流検出可能範囲にシフトすべく、前記零相変流器に対して、前記電源線を複数回挿通するように構成した。
上記のように構成された本発明の直流電流検出回路によれば、零相変流器のヒステリシス特性の影響を受けて、比較電圧値に基づく正確な直流電流値の検出を困難とする電流範囲(微小電流範囲)での、比較電圧値に基づく直流電流値の検出を可能とすべく、オフセット電流を零相変流器に流して同電流範囲をオフセット電流分だけシフトすることで、比較電圧値に基づく電流値検出を可能とし、この電流値及びオフセット電流分の電流値に基づいて直流電流値を算出し、この直流電流値を現在の直流電流値として検出するようにしたので、零相変流器のヒステリシス特性の影響を受けることなく、正確に現在の直流電流値を検出することができる。
本発明の直流電流検出回路によれば、零相変流器にて検出するオフセット電流とは逆方向のオフセット電流が検出されるようにオフセット用電線及び電源線を挿通すると共に、補償用分圧抵抗と直列に接続する、前記零相変流器と同一特性の補償用零相変流器と、この補償用零相変流器のインピーダンス変化に応じて補償用零相変流器及び補償用分圧抵抗間で分圧される電圧値に基づいて補償用比較電圧値を生成する補償用比較電圧値生成回路とを有し、比較電圧値に基づいて正方向の直流電流値を算出すると共に、補償用比較電圧値に基づいて逆方向の直流電流値を算出し、前記比較電圧値が前記補償用比較電圧値よりも高いと判定されると、前記正方向の直流電流値を現在の直流電流値として検出すると共に、前記補償用比較電圧値が前記比較電圧値よりも高いと判定されると、前記逆方向の直流電流値を前記現在の直流電流値として検出するようにしたので、零相変流器のヒステリシス特性の影響を受けることなく、現在の直流電流値を正確に検出することができることはもちろんのこと、現在の直流電流値が正方向又は逆方向に急峻に変化したとしても、同直流電流値が正方向の直流電流値であるか、又は逆方向の直流電流値であるかを正確に検出することができる。
本発明の直流電流検出回路によれば、所定周期毎に電流値の異なるオフセット電流を流し、前記比較電圧値生成回路にて生成した比較電圧値に基づいて正方向の直流電流値及び逆方向の直流電流値を算出すると、電流値検出時に関わるオフセット電流値と比較電圧値との変動推移を監視し、前記オフセット電流値が高くなると、前記比較電圧値も高くなる変動推移を検出すると、前記正方向の直流電流値を前記現在の直流電流値として検出すると共に、前記オフセット電流値が高くなると、前記比較電圧値が低くなる変動推移を検出すると、前記逆方向の直流電流値を前記現在の直流電流値として検出するようにしたので、零相変流器のヒステリシス特性の影響を受けることなく、現在の直流電流値を正確に検出することができることはもちろんのこと、補償用零相変流器、補償用分圧抵抗や補償用比較電圧値生成回路を設けなくても、現在の直流電流値が正方向又は逆方向に急峻に変化としても、同直流電流値が正方向の直流電流値、若しくは逆方向の直流電流値であるかを正確に検出することができる。
本発明の直流電流検出回路によれば、零相変流器のヒステリシス特性の影響を受けて、比較電圧値に基づく正確な直流電流値の検出を困難とする電流範囲での、比較電圧値に基づく直流電流値の検出を可能とすべく、前記零相変流器に対して、前記電源線を複数回挿通するように構成することで、同電流範囲を挿通回数の電流分だけシフトすることで、比較電圧値に基づく電流値検出を可能とし、この電流値及び挿通回数の電流分の電流値に基づいて直流電流値を算出し、この直流電流値を現在の直流電流値として検出するようにしたので、オフセット電流発生回路等の別回路を設けなくても、その電源線の挿通回数を変えるだけで、零相変流器のヒステリシス特性の影響を受けることなく、正確に現在の直流電流値を検出することができる。
上記のように構成された本発明の直流地絡電流検出回路によれば、前記零相変流器のヒステリシス特性の影響を受けて、比較電圧値に基づく正確な直流地絡電流の直流電流値の検出を困難とする電流範囲(微小電流範囲)を、比較電圧値に基づく直流電流値の検出を可能とする電流検出可能範囲にシフトすべく、零相変流器にオフセット電流を流し、前記電流検出可能範囲内の直流地絡電流発生判断に関わる直流電流値に対応した地絡判定用上限閾値及び地絡判定用下限閾値を記憶管理しておき、前記比較電圧値生成回路にて比較電圧値を生成し、この比較電圧値が地絡判定用上限閾値以上であると判定されると、又は、前記比較電圧値が前記地絡判定用下限閾値以下であると判定されると、前記電源線に関わる直流地絡電流が発生したものと判断するようにしたので、零相変流器のヒステリシス特性の影響を受けることなく、直流地絡電流の発生の有無を正確に検出することができる。
本発明の直流地絡電流検出回路によれば、零相変流器にて検出するオフセット電流とは逆方向のオフセット電流が検出されるようにオフセット用電線及び電源線を挿通すると共に、補償用分圧抵抗と直列に接続する、前記零相変流器と同一特性の補償用零相変流器と、この補償用零相変流器のインピーダンス変化に応じて補償用零相変流器及び補償用分圧抵抗間で分圧される電圧値に基づいて補償用比較電圧値を生成する補償用比較電圧値生成回路とを有し、比較電圧値生成回路にて生成した比較電圧値が地絡判定用上限閾値以上であると判定されると、正方向の直流地絡電流が発生したものと判断すると共に、前記補償用比較電圧値生成回路にて生成した補償用比較電圧値が前記地絡判定用上限閾値以上であると判定されると、前記逆方向の直流地絡電流が発生したものと判断するようにしたので、零相変流器のヒステリシス特性の影響を受けることなく、直流地絡電流の発生の有無を正確に検出することができることはもちろんのこと、直流地絡電流が正方向又は逆方向に急峻に発生したとしても、この直流地絡電流が正方向の直流地絡電流、若しくは逆方向の直流地絡電流であるかを正確に検出することができる。
本発明の直流地絡電流検出回路によれば、所定周期毎に電流値の異なるオフセット電流を流し、前記電源線に関わる直流地絡電流が発生したものと判断されると、この直流地絡電流発生判断時に関わる前記オフセット電流値と前記比較電圧値との変動推移を監視し、前記オフセット電流値が高くなると、前記比較電圧値も高くなる変動推移を検出すると、前記正方向の直流地絡電流が発生したものと判断すると共に、前記オフセット電流値が高くなると、前記比較電圧値が低くなる変動推移を検出すると、前記逆方向の直流地絡電流が発生したものと判断するようにしたので、零相変流器のヒステリシス特性の影響を受けることなく、直流地絡電流の発生の有無を正確に検出することができることはもちろんのこと、補償用零相変流器、補償用分圧抵抗や補償用比較電圧値生成回路を設けなくても、直流地絡電流が正方向又は逆方向に急峻に発生したとしても、この直流地絡電流が正方向の直流地絡電流であるか、又は逆方向の直流地絡電流であるかを正確に検出することができる。
本発明の直流地絡電流検出回路によれば、零相変流器のヒステリシス特性の影響を受けて、比較電圧値に基づく正確な直流地絡電流の直流電流値の検出を困難とする電流範囲を、前記比較電圧値に基づく直流電流値の検出を可能とする電流検出可能範囲にシフトすべく、前記零相変流器に対して、前記電源線を複数回挿通するように構成したので、オフセット電流発生回路等の別回路を設けなくても、その電源線の挿通回数を変えるだけで、零相変流器のヒステリシス特性の影響を受けることなく、直流地絡電流の発生の有無を正確に検出することができる。
以下、図面に基づいて本発明の直流電流検出回路(直流地絡電流検出回路)における実施の形態を示す直流地絡電流検出回路について説明する。尚、図10及び図11に示す直流地絡電流検出回路107と同一のものには同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
(実施の形態1)
では、第1の実施の形態を示す直流地絡電流検出回路について説明する。図1は第1の実施の形態を示す直流地絡電流検出回路内部の概略構成を示すブロック図である。
図1に示す直流地絡電流検出回路1Aは、電源線110A及び110Bを挿通するZCT10、発振回路11、分圧抵抗12及び比較電圧値生成回路13の他に、ZCT10に挿通されるオフセット用電線21と、図2に示すように、ZCT10のヒステリシス特性の影響を受けて、比較電圧値V5に基づく正確な直流地絡電流の直流電流値の検出を困難とする電流範囲X(斜線部分)を、比較電圧値V5に基づく直流電流値の検出を可能とする電流検出可能範囲にシフトすべく、オフセット用電線21にオフセット電流を発生するオフセット電流発生回路22と、電流検出可能範囲内の直流地絡電流発生判断に関わる直流電流値に対応した地絡判定用上限閾値VA及び地絡判定用下限閾値VBを記憶管理した地絡判定用閾値メモリ23と、比較電圧値生成回路13にて生成した比較電圧値V5が地絡判定用上限閾値VA以上であると判定されると、又は、比較電圧値V5が地絡判定用下限閾値VB以下であると判定されると、電源線110A,110Bに関わる直流地絡電流が発生したものと判断する制御回路14Aとを有している。
オフセット電流発生回路22は、例えば60mAのオフセット電流をオフセット用電線21に常時流しているものとする。
尚、請求項1記載の直流電流検出回路及び請求項5記載の直流地絡電流検出回路は直流地絡電流検出回路1A、制御回路は制御回路14Aに相当するものである。
次に第1の実施の形態を示す直流地絡電流検出回路1Aの動作について説明する。
オフセット電流発生回路21は、オフセット用電線21に60mAのオフセット電流を常時流す。従って、ZCT10のヒステリシス特性の影響で比較電圧値V5に基づく直流地絡電流の正確な検出ができなかった電流範囲(−30mA〜+30mA)は、図2に示すように、+60mAのオフセット電流で、ヒステリシス特性の影響を受けない+30mA〜+90mAの電流範囲にシフトされることになる。その結果、比較電圧値V5に基づく、−30mA〜+30mAの直流地絡電流の正確な検出が可能となる。
比較電圧値生成回路13は、ZCT10のインピーダンス変動に応じてZCT10及び分圧抵抗12間で分圧される電圧値V2を検出すると、この電圧値V2に基づいて比較電圧値V5を生成する。
比較電圧値生成回路13は、比較電圧値V5を生成すると、この比較電圧値V5を制御回路14Aに伝送することになる。
制御回路14Aは、比較電圧値V5を検出すると、この比較電圧値V5が地絡判定用上限閾値VA以上であるか否かを判定する。
制御回路14Aは、比較電圧値V5が地絡判定用上限閾値VA以上であると判定されると、その直流地絡電流が30mA以上であると判断し、電源線110A,110Bに関わる直流地絡電流が発生したものと判断する。
また、制御回路14Aは、比較電圧値V5が地絡判定用下限閾値VB以下であるか否かを判定する。
制御回路14Aは、比較電圧値V5が地絡判定用下限閾値VB以下であると判定されると、その直流地絡電流が−30mA以下であると判断し、電源線110A,110Bに関わる直流地絡電流が発生したものと判断する。
また、制御回路14Aは、比較電圧値V5が地絡判定用上限閾値VA以上でなく、地絡判定用下限閾値VB以下でなければ、電源線110A,110Bに関わる直流地絡電流が発生していないものと判断する。
第1の実施の形態によれば、ZCT10のヒステリシス特性の影響を受ける電流範囲(微小電流範囲)を、比較電圧値V5に基づく直流電流値の検出を可能とする電流検出可能範囲にシフトすべく、ZCT10にオフセット電流を流し、電流検出可能範囲内の直流地絡電流発生判断に関わる直流電流値に対応した地絡判定用上限閾値VA及び地絡判定用下限閾値VBを記憶管理しておき、比較電圧値生成回路13にて生成した比較電圧値V5が地絡判定用上限閾値VA以上であると判定されると、又は、比較電圧値V5が地絡判定用下限閾値VB以下であると判定されると、電源線110A,110Bに関わる直流地絡電流が発生したものと判断するようにしたので、ZCT10のヒステリシス特性の影響を受けることなく、直流地絡電流の発生の有無を正確に検出することができる。
尚、上記第1の実施の形態においては、ZCT10のヒステリシス特性の影響を受ける電流範囲をオフセット電流にて電流検出可能範囲にシフトすることで、比較電圧値V5に基づく直流地絡電流の発生有無を検出する直流地絡電流検出回路1Aについて説明したが、現在の直流電流値を検出する直流電流検出回路についても適用可能であることは言うまでもなく、この場合、オフセット電流にて電流検出可能範囲にシフトすることで比較電圧値V5に基づく電流値検出を可能とし、この電流値及びオフセット電流分の電流値に基づいて直流電流値を算出し、この直流電流値を現在の直流電流値として検出するようにすれば、、ZCT10のヒステリシス特性の影響を受けることなく、正確に現在の直流電流値を検出することができる。
また、上記第1の実施の形態に示す直流地絡電流検出回路1Aでは、比較電圧値V5が地絡判定用上限閾値VA以上であると判定されると、直流地絡電流が発生したものと判断するが、比較電圧値V5が地絡判定用上限閾値VA以上の場合、図4に示すように直流地絡電流は+30mA以上の正方向の場合と、−150mA以上の逆方向の場合とが考えられる。また、同様に比較電圧値V5が地絡判定用下限閾値VB以下の場合、直流地絡電流が−30mA以下の正方向の場合と、−90mA以下の逆方向の場合とが考えられる。尚、正方向の直流地絡電流とは、図4に示す直流地絡電流+オフセット電流の0mAに対してプラス側の直流地絡電流、逆方向の直流地絡電流とは、直流地絡電流+オフセット電流の0mAに対してマイナス側の直流地絡電流に相当するものである。
そこで、図1に示す直流地絡電流検出回路1Aによれば、地絡判定用下限閾値VB以下の比較電圧値V5に基づく直流電流値の監視を継続することで直流電流値の変動推移を監視し、この変動推移に基づいて、この直流地絡電流が正方向の直流地絡電流であるか、若しくは逆方向の直流地絡電流であるかを正確に検出することができる。
しかしながら、この直流地絡電流検出回路1Aによれば、地絡判定用下限閾値VB以下の比較電圧値V5に基づく直流電流値の変動推移を監視することで、正方向の直流地絡電流であるか、若しくは逆方向の直流地絡電流であるかを正確に検出するようにしたが、その変動推移はあくまでも直流地絡電流が緩やかに変動した場合にのみ対処できるものであり、例えば直流地絡電流が0mAから急峻に−150mAに変化した場合、地絡判定用下限閾値VB以下の比較電圧値V5に基づく直流電流値の変動推移を監視することができないため、比較電圧値V5が地絡判定用上限閾値VA以上であるにも関わらず、+30mAの正方向の直流地絡電流であると判断してしまうおそれがある。
(実施の形態2)
そこで、このような直流地絡電流が急峻に発生したとしても、直流地絡電流が正方向の直流地絡電流であるか、若しくは逆方向の直流地絡電流であるかを正確に検出することができる、第2の実施の形態を示す直流地絡電流検出回路について説明する。図3は第2の実施の形態を示す直流地絡電流検出回路内部の概略構成を示すブロック図である。尚、図1に示す直流地絡電流検出回路1Aと同一のものには同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図3に示す直流地絡電流検出回路1Bは、電源線110A、110B及びオフセット用電線21を挿通するZCT10、発振回路11、比較電圧値生成回路13、オフセット電流発生回路22及び地絡判定用閾値メモリ23の他に、電源線110A、110Bを挿通すると共に、ZCT10にて検出するオフセット電流とは逆方向のオフセット電流が検出されるようにオフセット用電線21を挿通する、ZCT10と同一特性の補償用ZCT10Bと、補償用ZCT10Bに直列に接続され、分圧抵抗12と同一特性の補償用分圧抵抗12Bと、補償用ZCT10Bのインピーダンス変化に応じて補償用ZCT10B及び補償用分圧抵抗12B間で分圧される電圧値に基づいて補償用比較電圧値を生成する補償用比較電圧値生成回路13Bと、地絡判定用閾値メモリ23のメモリ内容、比較電圧値又は補償用比較電圧値に基づいて直流地絡電流の発生の有無を判断する制御回路14Bとを有している。
補償用ZCT10Bに流れるオフセット電流は、ZCT10に流れるオフセット電流(+60mA)と逆方向のオフセット電流、すなわち−60mAのオフセット電流が流れることになる。
比較電圧値生成回路13は、比較電圧値V5に基づいて正方向の直流地絡電流を判別するものであり、補償用比較電圧用生成回路13Bは、補償用比較電圧値V5に基づいて逆方向の直流地絡電流を判別するものである。
制御回路14Bは、比較電圧値生成回路13にて生成した比較電圧値V5が地絡判定用上限閾値VA以上であるか否かを判定する正方向直流地絡判定回路31と、補償用比較電圧値生成回路13Bにて生成した補償用比較電圧値V5が地絡判定用上限閾値VA以上であるか否かを判定する逆方向直流地絡判定回路32と、正方向直流地絡判定回路31及び逆方向直流地絡判定回路32の判定結果に基づいて直流地絡電流が発生したか否かは勿論のこと、直流地絡電流が発生したと判断するにしても、正方向の直流地絡電流が発生したのか、若しくは逆方向の直流地絡電流が発生したのかを判断する直流地絡判定回路33とを有している。
直流地絡判定回路33は、正方向直流地絡判定回路31にて比較電圧値V5が地絡判定用上限閾値VA以上であると判定されると、正方向の直流地絡電流が発生したものと判断すると共に、逆方向直流地絡判定回路32にて補償用比較電圧値V5が地絡判定用上限閾値VA以上であると判定されると、逆方向の直流地絡電流が発生したものと判断するものである。
つまり、比較電圧値及び補償用比較電圧値の内、地絡判定用上限閾値VA以上であると判定された電圧値に基づいて、正方向の直流地絡電流であるか、若しくは逆方向の直流地絡電流であるかを判断するものである。
では、地絡判定用上限閾値VA以上であると判定された電圧値(比較電圧値及び補償用比較電圧値)に基づいて、正方向の直流地絡電流、若しくは逆方向の直流地絡電流であるかを判断するための原理について説明する。図4は第2の実施の形態を示す直流地絡電流検出回路1Bに関わる比較電圧値V5と直流電流値(直流地絡電流、直流地絡電流+オフセット電流)との関係を示す説明図、図5は直流地絡電流検出回路1Bにおけるオフセット電流毎の直流地絡電流と比較電圧値V5との対応関係の一例を示す説明図である。
図4及び図5に示すように、例えばZCT10には+60mAのオフセット電流、補償用ZCT10Bには−60mAのオフセット電流が流れているものとする。
さらにZCT10及び補償用ZCT10Bに+30mAの直流地絡電流が発生したとすると、図4及び図5に示すように、ZCT10には、+30mAの直流地絡電流と+60mAのオフセット電流との合計+90mAの電流が流れ、補償用ZCT10Bには、+30mAの直流地絡電流と−60mAのオフセット電流との合計−30mAの電流が流れたことになる。
比較電圧値生成回路13は、ZCT10のインピーダンス変化に応じてZCT10及び分圧抵抗間で分圧された電圧値V2に基づいて比較電圧値V5を生成する。尚、この際の比較電圧値V5は、図4に示すように地絡判定用上限閾値VA(直流地絡電流+オフセット電流が90mAとなる)と同じ値となる。
また、補償用比較電圧値生成回路13Bは、補償用ZCT10Bのインピーダンス変化に応じて補償用ZCT10B及び補償用分圧抵抗12B間で分圧された電圧値V2に基づいて補償用比較電圧値V5を生成する。尚、この際の補償用比較電圧値V5は、図4に示すように地絡判定用上限閾値VB(直流地絡電流+オフセット電流が−30mAとなる)と同じ値となる。
つまり、ZCT10及び補償用ZCT10Bに同一の+30mAの直流地絡電流が流れているにも関わらず、比較電圧値V5は地絡判定用上限閾値VA以上、補償用比較電圧値V5は地絡判定用下限閾値VB以下と、これら比較電圧値及び補償用比較電圧値は異なる値となる。
そこで、実際の直流地絡電流は30mAであることに着目すると、地絡判定用閾値VA以上と判定された比較電圧値V5が正しいということが解る。
また、同様に、−30mAの直流地絡電流が流れた場合、ZCT10には、オフセット電流+直流地絡電流の合計+30mAの電流が流れ、補償用ZCT10Bには、オフセット電流+直流地絡電流の合計−90mAの電流が流れる。
つまり、比較電圧値生成回路13では、図4に示すように、地絡判定用下限閾値VB以下の比較電圧値V5が生成され、補償用比較電圧生成回路13Bでは、地絡判定用上限閾値VA以上の補償用比較電圧値V5が生成されることになる。
そこで、実際の直流地絡電流が−30mAであることに着目すると、地絡判定用閾値VA以上と判定された補償用比較電圧値V5が正しいということが解る。
従って、比較電圧値及び補償用比較電圧値の内、比較電圧値V5が地絡判定用上限閾値VA以上であると判定されると、正方向の直流地絡電流が発生したものと判断し、補償用比較電圧値V5が地絡判定用上限閾値VA以上であると判定されると、逆方向の直流地絡電流が発生したものと判断することにした。
尚、請求項2記載の直流電流検出回路及び請求項6記載の直流地絡電流検出回路は直流地絡電流検出回路1B、制御回路は制御回路14Bに相当するものである。
次に第2の実施の形態を示す直流地絡電流検出回路1Bの動作について説明する。
ZCT10には、+60mAのオフセット電流が流れ、補償用ZCT10Bには、−60mAのオフセット電流が流れる。
比較電圧値生成回路13は、ZCT10及び分圧抵抗12間で分圧された電圧値V2に基づいて比較電圧値V5を生成すると、この比較電圧値V5を正方向直流地絡判定回路31に伝送する。
また、補償用比較電圧値生成回路13Bは、補償用ZCT10B及び補償用分圧抵抗12B間で分圧された電圧値V2に基づいて補償用比較電圧値V5を生成すると、この補償用比較電圧値V5を逆方向直流地絡判定回路32に伝送する。
正方向直流地絡判定回路31は、比較電圧値V5が地絡判定用上限閾値VA以上であるか否かを判定し、この判定結果を直流地絡判定回路33に伝送する。
逆方向直流地絡判定回路32は、補償用比較電圧値V5が地絡判定用上限閾値VA以上であるか否かを判定し、この判定結果を直流地絡判定回路33に伝送する。
直流地絡判定回路33は、正方向直流地絡判定回路31にて比較電圧値V5が地絡判定用上限閾値VA以上であると判定されると、正方向の直流地絡電流が発生したものと判断すると共に、逆方向直流地絡判定回路32にて補償用比較電圧値V5が地絡判定用上限閾値VA以上であると判定されると、逆方向の直流地絡電流が発生したものと判断する。
第2の実施の形態によれば、ZCT10にて検出するオフセット電流とは逆方向のオフセット電流が検出されるようにオフセット用電線21及び電源線110A,110Bを挿通すると共に、補償用分圧抵抗12Bと直列に接続する、ZCT10と同一特性の補償用ZCT10Bと、この補償用ZCT10Bのインピーダンス変化に応じて補償用ZCT10B及び補償用分圧抵抗12B間で分圧される電圧値に基づいて補償用比較電圧値を生成する補償用比較電圧値生成回路13Bとを有し、比較電圧値生成回路13にて生成した比較電圧値が地絡判定用上限閾値VA以上であると判定されると、正方向の直流地絡電流が発生したものと判断すると共に、補償用比較電圧値生成回路13Bにて生成した補償用比較電圧値が地絡判定用上限閾値VA以上であると判定されると、逆方向の直流地絡電流が発生したものと判断するようにしたので、ZCT10のヒステリシス特性の影響を受けることなく、直流地絡電流の発生の有無を正確に検出することができることはもちろんのこと、直流地絡電流が正方向又は逆方向に急峻に発生したとしても、この直流地絡電流が正方向の直流地絡電流であるか、又は逆方向の直流地絡電流であるかを正確に検出することができる。
尚、上記第2の実施の形態においては、比較電圧値が地絡判定用上限閾値VA以上であると判定されると、正方向の直流地絡電流が発生したものと判断すると共に、補償用比較電圧値が地絡判定用上限閾値VA以上であると判定されると、逆方向の直流地絡電流が発生したものと判断する直流地絡電流検出回路1Bについて説明したが、正方向及び逆方向の直流電流値を検出する直流電流検出回路にも適用可能であることは言うまでもなく、この場合には、比較電圧値に基づいて正方向の直流電流値を算出すると共に、補償用比較電圧値に基づいて逆方向の直流電流値を算出し、比較電圧値が補償用比較電圧値よりも高いと判定されると、正方向の直流電流値を現在の直流電流値として検出すると共に、補償用比較電圧値が比較電圧値よりも高いと判定されると、前記逆方向の直流電流値を前記現在の直流電流値として検出するようにすれば、ZCT10のヒステリシス特性の影響を受けることなく、正方向又は逆方向の現在の直流電流値を正確に検出することができる。
(実施の形態3)
また、直流地絡電流が急峻に発生したとしても、直流地絡電流が正方向の直流地絡電流、若しくは逆方向の直流地絡電流であるかを正確に検出することができる、第3の実施の形態を示す直流地絡電流検出回路について説明する。図6は第3の実施の形態を示す直流地絡電流検出回路内部の概略構成を示すブロック図である。尚、図1に示す直流地絡電流検出回路1Aと同一のものには、同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図6に示す直流地絡電流検出回路1Cは、電源線110A,110B及びオフセット用電線21を挿通するZCT10、発振回路11、比較電圧値生成回路13及び地絡判定用閾値メモリ23の他に、所定周期毎に電流値の異なるオフセット電流を発生するオフセット電流発生回路22Cと、比較電圧値V5が地絡判定用上限閾値VA以上であると判定されると、又は、比較電圧値V5が地絡判定用下限閾値VB以下であると判定されると、電源線110A,110Bに直流地絡電流が発生したものと判断する制御回路14Cとを有している。
オフセット電流発生回路22Cは、所定周期、例えば20ms毎に、+58mAのオフセット電流と+60mAのオフセット電流とを交互に発生出力するものである。
制御回路14Cは、電源線110A,110Bに関わる直流地絡電流が発生したものと判断されると、この直流地絡電流発生判断時に関わるオフセット電流値と比較電圧値V5との変動推移を監視する変動推移監視回路41と、この変動推移監視回路41の監視結果に基づいて、正方向の直流地絡電流又は逆方向の直流地絡電流が発生したものであるかを判断する直流地絡判定回路42とを有している。
直流地絡判定回路42は、変動推移監視回路41の監視結果に基づいて、オフセット電流値が高くなると、比較電圧値V5も高くなる変動推移を検出すると、正方向の直流地絡電流が発生したものと判断すると共に、オフセット電流値が高くなると、比較電圧値V5が低くなる変動推移を検出すると、逆方向の直流地絡電流が発生したものと判断するものである。
では、これら比較電圧値V5及びオフセット電流値に基づく変動推移について説明する。図7は第3の実施の形態を示す直流地絡電流検出回路1Cに関わる比較電圧値V5及び直流電流値(直流地絡電流、直流地絡電流+オフセット電流)との関係を示す説明図、図8は直流地絡電流検出回路1Cに関わる直流地絡電流と変動推移との対応関係の一例を示す説明図である。
例えば+30mAの直流地絡電流が流れた場合、図7及び図8に示すように、+60mAのオフセット電流が流れると、+90mAの直流地絡電流+オフセット電流が流れる。また、+58mAのオフセット電流が流れると、図7及び図8に示すように、+88mAの直流地絡電流+オフセット電流が流れる。
この際、+60mAのオフセット電流と+58mAのオフセット電流との比較電圧値V5に着目すると、+60mAのオフセット電流が流れた時の比較電圧値V5が+58mAのオフセット電流が流れた時の比較電圧値V5よりも高くなることが解る。
また、0mAの直流地絡電流が流れた場合、図7及び図8に示すように、+60mAのオフセット電流が流れた時の比較電圧値V5が+58mAのオフセット電流が流れた時の比較電圧値V5よりも高くなることが解る。
このように+60mAのオフセット電流が流れた時の比較電圧値V5が+58mAのオフセット電流が流れた時の比較電圧値V5よりも高くなる変動推移を、オフセット電流値が高くなると比較電圧値V5が高くなる変動推移としている。
また、−120mAの直流地絡電流が流れた場合、+60mAのオフセット電流が流れると、図7及び図8に示すように、−60mAの直流地絡電流+オフセット電流が流れる。また、+58mAのオフセット電流が流れると、図7及び図8に示すように、−62mAの直流地絡電流+オフセット電流が流れる。
この際、+60mAのオフセット電流と+58mAのオフセット電流との比較電圧値V5に着目すると、+58mAのオフセット電流が流れた時の比較電圧値V5が+60mAのオフセット電流が流れた時の比較電圧値V5よりも高くなることが解る。
同様に、−90mAの直流地絡電流が流れた場合、+58mAのオフセット電流が流れた時の比較電圧値V5が+60mAのオフセット電流が流れた時の比較電圧値V5よりも高くなることが解る。
このように+60mAのオフセット電流が流れた時の比較電圧値V5が+58mAのオフセット電流が流れた時の比較電圧値V5よりも低くなる変動推移を、オフセット電流値が高くなると比較電圧値V5が低くなる変動推移としている。
尚、請求項3記載の直流電流検出回路及び請求項6記載の直流地絡電流検出回路は直流地絡電流検出回路1C、オフセット電流検出回路はオフセット電流検出回路22C、制御回路は制御回路14Cに相当するものである。
次に第3の実施の形態を示す直流地絡電流検出回路1Cの動作について説明する。
制御回路14Cの変動推移監視回路41は、直流地絡電流が発生したものと判断されると、この直流地絡電流発生判断時の+58mAのオフセット電流が流れた時の比較電圧値V5と+60mAのオフセット電流が流れた時の比較電圧値V5との変動推移を監視する。
直流地絡判定回路42は、変動推移監視回路41からの監視結果に基づいて、オフセット電流値が高くなると、比較電圧値V5が高くなるような変動推移、すなわち、+60mAのオフセット電流が流れた時の比較電圧値V5が+58mAのオフセット電流が流れた時の比較電圧値V5よりも高くなる変動推移を検出すると、正方向の直流地絡電流が発生したものと判断する。
また、直流地絡判定回路42は、変動推移監視回路41からの監視結果に基づいて、オフセット電流値が高くなると、比較電圧値V5が低くなるような変動推移、すなわち、+60mAのオフセット電流が流れた時の比較電圧値V5が+58mAのオフセット電流が流れた時の比較電圧値V5よりも低くなる変動推移を検出すると、逆方向の直流地絡電流が発生したものと判断する。
第3の実施の形態によれば、所定周期毎に電流値の異なるオフセット電流を流し、電源線110A,110Bに関わる直流地絡電流が発生したものと判断されると、この直流地絡電流発生判断時に関わるオフセット電流値と比較電圧値V5との変動推移を監視し、オフセット電流値が高くなると、比較電圧値V5も高くなる変動推移を検出すると、正方向の直流地絡電流が発生したものと判断すると共に、オフセット電流値が高くなると、比較電圧値が低くなる変動推移を検出すると、逆方向の直流地絡電流が発生したものと判断するようにしたので、ZCT10のヒステリシス特性の影響を受けることなく、直流地絡電流の発生の有無を正確に検出することができることはもちろんのこと、補償用ZCT、補償用分圧抵抗や補償用比較電圧値生成回路を設けなくても、直流地絡電流が正方向又は逆方向に急峻に発生したとしても、この直流地絡電流が正方向の直流地絡電流、又は逆方向の直流地絡電流であるかを正確に検出することができる。
尚、上記第3の実施の形態においては、オフセット電流値と比較電圧値V5との変動推移に基づいて正方向の直流地絡電流、若しくは逆方向の直流地絡電流であるかを判断する直流地絡電流検出回路1Cについて説明したが、正方向及び逆方向の直流電流値を検出する直流電流検出回路にも適用可能であることは言うまでもなく、比較電圧値V5に基づいて正方向の直流電流値及び逆方向の直流電流値を算出すると、電流値検出時に関わるオフセット電流値と比較電圧値V5との変動推移を監視し、オフセット電流値が高くなると、比較電圧値V5も高くなる変動推移を検出すると、前記正方向の直流電流値を前記現在の直流電流値として検出すると共に、オフセット電流値が高くなると、比較電圧値が低くなる変動推移を検出すると、逆方向の直流電流値を現在の直流電流値として検出するようにすれば、補償用ZCT、補償用分圧抵抗や補償用比較電圧値生成回路を設けなくても、ZCT10のヒステリシス特性の影響を受けることなく、現在の直流電流値を正確に検出することができることはもちろんのこと、補償用ZCT、補償用分圧抵抗や補償用比較電圧値生成回路を設けなくても、現在の直流電流値が正方向又は逆方向に急峻に変化としても、同直流電流値が正方向の直流電流値、若しくは逆方向の直流電流値であるかを正確に検出することができる。
(実施の形態4)
次に第4の実施の形態を示す直流地絡電流検出回路について説明する。図9は第4の実施の形態を示す直流地絡電流検出回路内部の概略構成を示すブロック図である。尚、図1に示す直流地絡電流検出回路1Aと同一のものには同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図9に示す直流地絡電流検出回路1Dは、電源線110A、110Bを挿通するZCT10、発振回路11、比較電圧値生成回路13及び地絡判定用閾値メモリ23を有し、ZCT10のヒステリシス特性の影響を受けて、比較電圧値V5に基づく正確な直流地絡電流の直流電流値の検出を困難とする電流範囲を、比較電圧値V5に基づく直流電流値の検出を可能とする電流検出可能範囲にシフトすべく、ZCT10に対して、電源線110A,110Bを複数回挿通するように構成した。
つまり、ZCT10に挿通する電源線110A,110Bの挿通回数分だけ直流地絡電流が加算されることになるため、この加算分だけ、電流検出可能範囲にシフトされるとことになる。
尚、請求項4記載の直流電流検出回路及び請求項8記載の直流地絡電流検出回路は直流地絡電流検出回路1Dに相当するものである。
次に第4の実施の形態を示す直流地絡電流検出回路1Dの動作について説明する。
ZCT10では、電源線110A、110Bが3回挿通された場合、例えば電源線110A,110Bに+20mAの直流地絡電流が流れると、ZCT10では、+60mAの電流が流れたのと同じになる。
比較電圧値生成回路13では、ZCT10のインピーダンス変化に応じてZCT10及び分圧抵抗12間で分圧された電圧値に基づいて比較電圧値V5を生成することになる。
制御回路14では、比較電圧値V5が地絡判定用上限閾値VA以上であると判定されると、又は、比較電圧値V5が地絡判定用下限閾値VB以下であると判定されると、直流地絡電流が発生したものと判断する。
第4の実施の形態によれば、ZCT10のヒステリシス特性の影響を受けて、比較電圧値V5に基づく正確な直流地絡電流の直流電流値の検出を困難とする電流範囲を、比較電圧値V5に基づく直流電流値の検出を可能とする電流検出可能範囲にシフトすべく、ZCT10に対して、電源線110A、110Bを複数回挿通するように構成したので、オフセット電流発生回路等の別回路を設けなくても、その電源線110A,110Bの挿通回数を変えるだけで、ZCT10のヒステリシス特性の影響を受けることなく、直流地絡電流の発生の有無を正確に検出することができる。
尚、第4の実施の形態においては、オフセット電流発生回路を用いることなく、電源線110A,110BをZCT10に複数回挿通することで、ZCT10のヒステリシス特性の影響を受ける電流範囲を電流検出可能範囲にシフトし、この電流検出可能範囲内で比較電圧値V5に基づく直流地絡電流の発生の有無を検出することができる直流地絡電流検出回路1Dについて説明したが、現在の直流電流値を検出する直流電流検出回路にも適用可能であることは言うまでもなく、この場合、ZCT10のヒステリシス特性の影響を受けて、比較電圧値V5に基づく正確な直流電流値の検出を困難とする電流範囲での、比較電圧値V5に基づく直流電流値の検出を可能とすべく、ZCT10に対して、電源線110A,110Bを複数回挿通するように構成することで、同電流範囲を挿通回数の電流分だけシフトすることで、比較電圧値V5に基づく電流値検出を可能とし、この電流値及び挿通回数の電流分の電流値に基づいて直流電流値を算出し、この直流電流値を現在の直流電流値として検出するようにすれば、オフセット電流発生回路等の別回路を設けなくても、その電源線110A,110Bの挿通回数を変えるだけで、ZCT10のヒステリシス特性の影響を受けることなく、正確に現在の直流電流値を検出することができる。
本発明の直流電流検出回路は、比較電圧値に基づいて直流電流値を検出することができない微小電流範囲内であっても、現在の直流電流値を正確に検出することができる、ZCTを使用した直流電流検出回路に有用である。
また、本発明の直流地絡電流検出回路は、比較電圧値に基づく直流地絡電流の発生の有無を検出することができない微小電流範囲内であっても、正確に直流地絡電流の発生有無を検出することができる、ZCTを使用した直流地絡電流検出回路に有用である。
本発明の直流電流検出回路における第1の実施の形態を示す直流地絡電流検出回路内部の概略構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態を示す直流地絡電流検出回路に関わる比較電圧値と直流電流値(直流地絡電流、直流地絡電流+オフセット電流)との関係を示す説明図である。 本発明における第2の実施の形態を示す直流地絡電流検出回路内部の概略構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態を示す直流地絡電流検出回路に関わる比較電圧値と直流電流値(直流地絡電流、直流地絡電流+オフセット電流)との関係を示す説明図である。 第2の実施の形態を示す直流地絡電流検出回路におけるオフセット電流毎の直流地絡電流と比較電圧値との対応関係の一例を示す説明図である。 本発明における第3の実施の形態を示す直流地絡電流検出回路内部の概略構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態を示す直流地絡電流検出回路に関わる比較電圧値と直流電流値(直流地絡電流、直流地絡電流+オフセット電流)との関係を示す説明図である。 第3の実施の形態を示す直流地絡電流検出回路の直流地絡電流と変動推移との対応関係の一例を示す説明図である。 本発明における第4の実施の形態を示す直流地絡電流検出回路内部の概略構成を示すブロック図である。 一般的な系統連系システム全体の概略構成を示すブロック図である。 従来の直流地絡電流検出回路内部の概略構成を示すブロック図である。 従来の直流地絡電流検出回路内部の各出力波形を通じて、同直流地絡電流検出回路の動作を端的に示す説明図である。a)直流地絡電流が発生していないと判断する場合の出力波形 b)直流地絡電流が発生したと判断する場合の出力波形 従来の直流地絡電流検出回路におけるZCTのヒステリシス特性を端的に示す説明図である。 従来の直流地絡電流検出回路におけるZCTの透磁率−磁化電流の特性が環境温度の変化によって変動する原理内容を端的に示す説明図である。 従来の直流地絡電流検出回路の比較電圧値と直流電流値(直流地絡電流)との関係を端的に示す説明図である。
符号の説明
1A、1B,1C,1D 直流地絡電流検出回路(直流電流検出回路)
10 ZCT(零相変流器)
10B 補償用ZCT(補償用零相変流器)
12 分圧抵抗
12B 補償用分圧抵抗
13 比較電圧値生成回路
13B 補償用比較電圧値生成回路
14、14B、14C 制御回路
21 オフセット用電線
22、22C オフセット電流発生回路
23 地絡判定用閾値メモリ
31 正方向直流地絡判定回路(現在直流値検出回路、直流地絡判定回路)
32 逆方向直流地絡判定回路(現在直流値検出回路、直流地絡判定回路)
33、42 直流地絡判定回路
41 変動推移監視回路
110A,110B 電源線

Claims (8)

  1. 電源線を挿通することで、各電源線の電流差を磁気的に検出し、この電流差で生じる磁界変化に応じて自己インピーダンスを変動する、分圧抵抗に直列に接続された零相変流器と、この零相変流器のインピーダンス変化に応じて前記零相変流器及び前記分圧抵抗間で分圧された電圧値に基づいて比較電圧値を生成する比較電圧値生成回路と、この比較電圧値生成回路にて生成した比較電圧値に基づいて、現在の直流電流値を検出する制御回路とを有する直流電流検出回路であって、
    前記零相変流器に挿通されるオフセット用電線と、
    前記零相変流器のヒステリシス特性の影響を受けて、前記比較電圧値に基づく正確な直流電流値の検出を困難とする電流範囲での、前記比較電圧値に基づく直流電流値の検出を可能とすべく、前記オフセット用電線にオフセット電流を発生するオフセット電流発生回路とを有し、
    前記制御回路は、
    前記比較電圧値生成回路にて生成した比較電圧値に基づいて電流値を検出し、この電流値及び前記オフセット電流分の電流値に基づいて直流電流値を算出し、この直流電流値を現在の直流電流値として検出することを特徴とする直流電流検出回路。
  2. 前記電源線を挿通すると共に、前記零相変流器にて検出するオフセット電流とは逆方向のオフセット電流が検出されるように、前記オフセット用電線を挿通する、前記零相変流器と同一特性の補償用零相変流器と、
    この補償用零相変流器に直列に接続され、前記分圧抵抗と同一特性の補償用分圧抵抗と、
    前記補償用零相変流器のインピーダンス変化に応じて前記補償用零相変流器及び前記補償用分圧抵抗間で分圧される電圧値に基づいて補償用比較電圧値を生成する補償用比較電圧値生成回路とを有し、
    前記制御回路は、
    前記比較電圧値生成回路にて生成した比較電圧値に基づいて正方向の電流値を検出し、この正方向の電流値及び前記オフセット電流分の電流値に基づいて正方向の直流電流値を算出すると共に、前記補償用比較電圧値生成回路にて生成した補償用比較電圧値に基づいて逆方向の電流値を検出し、この逆方向の電流値及び前記オフセット電流分の電流値に基づいて逆方向の直流電流値を算出する直流電流値算出回路と、
    前記正方向の直流電流値及び前記逆方向の直流電流値の内、前記比較電圧値が前記補償用比較電圧値よりも高いと判定されると、前記正方向の直流電流値を選択し、この正方向の直流電流値を前記現在の直流電流値として検出すると共に、前記補償用比較電圧値が前記比較電圧値よりも高いと判定されると、前記逆方向の直流電流値を選択し、この逆方向の直流電流値を前記現在の直流電流値として検出する現在直流値検出回路とを有することを特徴とする請求項1記載の直流電流検出回路。
  3. 前記オフセット電流発生回路は、
    所定周期毎に電流値の異なるオフセット電流を発生する機能を有し、
    前記制御回路は、
    前記比較電圧値生成回路にて生成した比較電圧値に基づいて正方向の電流値及び逆方向の電流値を検出し、前記正方向の電流値及び前記オフセット電流分の電流値に基づいて正方向の直流電流値を算出すると共に、前記逆方向の電流値及び前記オフセット電流分の電流値に基づいて逆方向の直流電流値を算出する直流電流値算出回路と、
    前記正方向の直流電流値及び逆方向の直流電流値を算出すると、前記電流値検出時に関わる前記オフセット電流値と前記比較電圧値との変動推移を監視する変動推移監視回路と、
    この変動推移監視回路にて、前記オフセット電流値が高くなると、前記比較電圧値も高くなる変動推移を検出すると、前記正方向の直流電流値を前記現在の直流電流値として検出すると共に、前記オフセット電流値が高くなると、前記比較電圧値が低くなる変動推移を検出すると、前記逆方向の直流電流値を前記現在の直流電流値として検出する現在直流検出回路とを有することを特徴とする請求項1記載の直流電流検出回路。
  4. 電源線を挿通することで、各電源線の電流差を磁気的に検出し、この電流差で生じる磁界変化に応じて自己インピーダンスを変動する、分圧抵抗に直列に接続された零相変流器と、この零相変流器のインピーダンス変化に応じて前記零相変流器及び前記分圧抵抗間で分圧された電圧値に基づいて比較電圧値を生成する比較電圧値生成回路と、この比較電圧値生成回路にて生成した比較電圧値に基づいて、現在の直流電流値を検出する制御回路とを有する直流電流検出回路であって、
    前記零相変流器のヒステリシス特性の影響を受けて、前記比較電圧値に基づく正確な直流電流値の検出を困難とする電流範囲での、前記比較電圧値に基づく直流電流値の検出を可能とすべく、前記零相変流器に対して、前記電源線を複数回挿通するように構成し、
    前記制御回路は、
    前記比較電圧値生成回路にて生成した比較電圧値に基づいて電流値を検出し、この電流値及び、この電源線の挿通回数分の電流値に基づいて直流電流値を算出し、この直流電流値を現在の直流電流値として検出することを特徴とする直流電流検出回路。
  5. 電源線を挿通することで、各電源線の電流差を磁気的に検出し、この電流差で生じる磁界変化に応じて自己インピーダンスを変動する、分圧抵抗に直列に接続された零相変流器と、この零相変流器のインピーダンス変化に応じて前記零相変流器及び前記分圧抵抗間で分圧された電圧値に基づいて比較電圧値を生成する比較電圧値生成回路と、この比較電圧値生成回路にて生成した比較電圧値に基づいて、前記電源線に関わる直流地絡電流の発生の有無を検出する制御回路とを有する直流地絡電流検出回路であって、
    前記零相変流器に挿通されるオフセット用電線と、
    前記零相変流器のヒステリシス特性の影響を受けて、前記比較電圧値に基づく正確な直流地絡電流の直流電流値の検出を困難とする電流範囲を、前記比較電圧値に基づく直流電流値の検出を可能とする電流検出可能範囲にシフトすべく、前記オフセット用電線にオフセット電流を発生するオフセット電流発生回路と、
    前記電流検出可能範囲内の直流地絡電流発生判断に関わる直流電流値に対応した地絡判定用上限閾値及び地絡判定用下限閾値を記憶管理した地絡判定用閾値メモリとを有し、
    前記制御回路は、
    前記比較電圧値生成回路にて比較電圧値を生成し、この比較電圧値が前記地絡判定用上限閾値以上であると判定されると、又は、前記比較電圧値が前記地絡判定用下限閾値以下であると判定されると、前記電源線に関わる直流地絡電流が発生したものと判断することを特徴とする直流地絡電流検出回路。
  6. 前記電源線を挿通すると共に、前記零相変流器にて検出するオフセット電流とは逆方向のオフセット電流が検出されるように、前記オフセット用電線を挿通する、前記零相変流器と同一特性の補償用零相変流器と、
    この補償用零相変流器に直列に接続され、前記分圧抵抗と同一特性の補償用分圧抵抗と、
    前記補償用零相変流器のインピーダンス変化に応じて前記補償用零相変流器及び前記補償用分圧抵抗間で分圧される電圧値に基づいて補償用比較電圧値を生成する補償用比較電圧値生成回路とを有し、
    前記制御回路は、
    前記比較電圧値生成回路にて比較電圧値を生成し、この比較電圧値が前記地絡判定用上限閾値以上であると判定されると、前記正方向の直流地絡電流が発生したものと判断すると共に、前記補償用比較電圧値生成回路にて補償用比較電圧値を生成し、この補償用比較電圧値が前記地絡判定用上限閾値以上であると判定されると、前記逆方向の直流地絡電流が発生したものと判断する直流地絡判定回路を有することを特徴とする請求項5記載の直流地絡電流検出回路。
  7. 前記オフセット電流発生回路は、
    所定周期毎に電流値の異なるオフセット電流を発生する機能を有し、
    前記制御回路は、
    前記電源線に関わる直流地絡電流が発生したものと判断されると、この直流地絡電流発生判断時に関わる前記オフセット電流値と前記比較電圧値との変動推移を監視する変動推移監視回路と、
    この変動推移監視回路にて、前記オフセット電流値が高くなると、前記比較電圧値も高くなる変動推移を検出すると、前記正方向の直流地絡電流が発生したものと判断すると共に、前記オフセット電流値が高くなると、前記比較電圧値が低くなる変動推移を検出すると、前記逆方向の直流地絡電流が発生したものと判断する直流地絡判定回路とを有することを特徴とする請求項5記載の直流地絡電流検出回路。
  8. 電源線を挿通することで、各電源線の電流差を磁気的に検出し、この電流差で生じる磁界変化に応じて自己インピーダンスを変動する、分圧抵抗に直列に接続された零相変流器と、この零相変流器のインピーダンス変化に応じて前記零相変流器及び前記分圧抵抗間で分圧された電圧値に基づいて比較電圧値を生成する比較電圧値生成回路と、この比較電圧値生成回路にて生成した比較電圧値に基づいて、前記電源線に関わる直流地絡電流の発生の有無を検出する制御回路とを有する直流地絡電流検出回路であって、
    前記零相変流器のヒステリシス特性の影響を受けて、前記比較電圧値に基づく正確な直流地絡電流の直流電流値の検出を困難とする電流範囲を、前記比較電圧値に基づく直流電流値の検出を可能とする電流検出可能範囲にシフトすべく、前記零相変流器に対して、前記電源線を複数回挿通するように構成したことを特徴とする直流地絡電流検出回路。
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