JP2018164340A - 直流地絡検出装置、太陽光発電システム、及びプログラム - Google Patents

直流地絡検出装置、太陽光発電システム、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】検出精度が高い直流地絡検出装置を提供する。【解決手段】直流地絡検出装置は、零相直流変流器と、電流電圧変換部と、A/D変換部と、算出部と、地絡判定部と、記憶部と、を備える。前記電流電圧変換部は前記零相直流変流器の出力を変換し、前記A/D変換部は前記電流電圧変換部の出力を変換する。前記算出部は、前記零相直流変流器によって検出される不平衡電流と前記A/D変換部から出力されるデジタル電圧信号との関係を示す複数のサンプリング点に関する情報を前記記憶部から読み出し、隣接する前記サンプリング点間の傾きを利用して、前記デジタル電圧信号に対応する地絡電流値を算出する。前記地絡判定部は、閾値と前記算出部によって算出された地絡電流値との比較結果に基づいて地絡が発生しているか否かを判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、直流地絡を検出する技術に関する。
零相直流変流器を用いて直流地絡を検出する直流地絡検出装置が特許文献1に開示されている。特許文献1では、直流地絡検出装置の検出精度を高めるために温度補正を行っている。
特開2004−153991号公報
しかしながら、特許文献1で開示されている直流地絡検出装置では、零相直流変流器の特性ばらつきが全く考慮されていないため、検出精度を十分に高めることができなかった。
また、特許文献1では、直流地絡検出装置を太陽光発電システムに設けることも開示している。特許文献1で例示されている太陽光発電システムは、単一の太陽電池パネルユニットを備える構成である。このような構成の太陽光発電システムは家庭用として利用されている。
これに対して、いわゆる産業用の太陽光発電システムは、大出力のシステムとするために多数の太陽電池パネルユニットを備える構成である。産業用の太陽光発電システムは、太陽電池パネルユニットが複数接続される接続箱と、接続箱が複数接続され、接続されている複数の前記接続箱から出力される電力を集電する集電盤と、をさらに備える。
接続箱の各入力系統や集電盤の各入力系統で直流地絡を検出することができれば、地絡の発生場所候補を接続箱の各入力系統や集電盤の各入力系統の単位で絞り込むことができるので、修理などを迅速に行うことができ、システムの稼働率を向上させることができる。
しかしながら、接続箱の各入力系統や集電盤の各入力系統に流れる電流は微少であるため、直流地絡検出装置の検出精度が高くなければ地絡の未検出や誤検出という問題が生じてしまう。
本発明は、上記の状況に鑑み、検出精度の高い直流地絡検出装置、検出精度の高い直流地絡検出装置を備える太陽光発電システム、及びコンピュータを検出精度の高い直流地絡検出装置の一部として機能させることができるプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る直流地絡検出装置は、一対の電力線が貫通した状態で、前記一対の電力線の間で発生し得る不平衡電流を検出し、前記不平衡電流に応じたアナログ電流信号を出力する零相直流変流器と、前記アナログ電流信号をアナログ電圧信号に変換する電流電圧変換部と、前記アナログ電圧信号をデジタル電圧信号に変換するA/D変換部と、前記デジタル電圧信号に対応する地絡電流値を算出する算出部と、閾値と前記算出部によって算出された地絡電流値との比較結果に基づいて地絡が発生しているか否かを判定する地絡判定部と、前記不平衡電流と前記デジタル電圧信号との関係を示す複数のサンプリング点に関する情報を予め不揮発的に記憶する記憶部と、を備え、前記算出部は、前記不平衡電流と前記デジタル電圧信号との関係を示す複数のサンプリング点に関する情報を前記記憶部から読み出し、隣接する前記サンプリング点間の傾きを利用して、前記デジタル電圧信号に対応する地絡電流値を算出する構成(第1の構成)とする。
また、上記第1の構成の直流地絡検出装置において、前記零相直流変流器の近傍に配置される温度センサと、前記算出部によって算出された地絡電流値を、前記温度センサの検出結果に基づいて補正する補正部と、をさらに備える構成(第2の構成)であってもよい。
また、上記第1又は第2の構成の直流地絡検出装置において、隣接する前記サンプリング点間の前記不平衡電流に関する間隔は、前記不平衡電流の絶対値が大きいほど広い構成(第3の構成)であってもよい。
また、上記第1〜第3いずれかの構成の直流地絡検出装置において、前記A/D変換部から出力される前記デジタル電圧信号の各データに対して特異であるか否かを判定する特異判定部と、前記特異判定部によって特異でないと判定されたデータのみを複数集めて平均化する平均化部と、をさらに備え、前記算出部は、前記平均化部によって平均化されたデータに対応する地絡電流値を算出する構成(第4の構成)であってもよい。
上記目的を達成するために本発明に係る太陽光発電システムは、太陽電池パネルユニットと、前記太陽電池パネルユニットが複数接続される接続箱と、前記接続箱が複数接続され、接続されている複数の前記接続箱から出力される電力を集電する集電盤と、上記第1〜第4いずれかの構成の直流地絡検出装置と、を備え、前記接続箱の各入力系統と前記集電盤の各入力系統の少なくとも一方に前記直流地絡検出装置の零相直流変流器が設置されている構成(第5の構成)とする。
上記目的を達成するために本発明に係るプログラムは、コンピュータを、デジタル電圧信号に対応する地絡電流値を算出する算出部、及び、閾値と前記算出部によって算出された地絡電流値との比較結果に基づいて地絡が発生しているか否かを判定する地絡判定部、として機能させ、前記算出部は、不平衡電流と前記デジタル電圧信号との関係を示す複数のサンプリング点に関する情報を記憶部から読み出し、隣接する前記サンプリング点間の傾きを利用して、前記デジタル電圧信号に対応する地絡電流値を算出する構成(第6の構成)とする。
本発明によると、直流地絡の検出精度を高くすることができる。
第1実施形態に係る直流地絡検出装置の概略構成を示す図である。 サンプリング情報の一例を示す図 第2実施形態に係る直流地絡検出装置の概略構成を示す図である。 第3実施形態に係る直流地絡検出装置の概略構成を示す図である。 太陽光発電システムの概略構成例を示す図である。
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。
<1.第1実施形態に係る直流地絡検出装置>
図1は、第1実施形態に係る直流地絡検出装置の概略構成を示す図である。本実施形態に係る直流地絡検出装置は、零相直流変流器1と、IVアンプ2と、A/D変換器3と、コンピュータ4と、を備える。
零相直流変流器1は、磁性体コア(不図示)に一対の電力線が貫通した状態で、その一対の電力線の間で発生し得る不平衡電流を検出し、その不平衡電流に応じたアナログ電流信号を磁性体コアに巻かれている巻線から出力する。
IVアンプ2は、零相直流変流器1から出力されるアナログ電流信号をアナログ電圧信号に変換する。なお、IVアンプ2は零相直流変流器1とともに一つの部品(電流センサ)に内蔵されてもよく、逆にIVアンプ2と零相直流変流器1とを互いに独立して配置できるように別々の部品で構成してもよい。
A/D変換器3は、IVアンプ2から出力されるアナログ電圧信号を一定周期毎にデジタル電圧信号に変換する。なお、図1ではA/D変換器3はコンピュータ4の外部に設けられているが、A/D変換器3はコンピュータ4に内蔵されてもよい。
コンピュータ4は、A/D変換器3から出力されるデジタル電圧信号に基づいて地絡が発生しているか否かを判定する。コンピュータ4は、制御部41と、記憶部42と、を備える。制御部41は例えばCPU(Central Processing Unit)及びRAM(Random Access Memory)によって構成することができ、記憶部42は例えばROM(Read Only Memory)によって構成することができる。
制御部41は、後述するプログラム42Aを実行することによって、算出部41A及び地絡判定部41Bとして機能する。
算出部41Aは、A/D変換器3から出力されるデジタル電圧信号に対応する地絡電流値を算出する。算出内容の詳細については後述する。
地絡判定部41Bは、閾値(例えば10数mA)と算出部41Aによって算出された地絡電流値との比較結果に基づいて地絡が発生しているか否かを判定する。すなわち、地絡判定部41Bは、算出部41Aによって算出された地絡電流値が閾値以上であれば、地絡が発生していると判定し、算出部41Aによって算出された地絡電流値が閾値未満であれば、地絡が発生していないと判定する。
記憶部42は、プログラム42A及びサンプリング情報42Bを予め不揮発的に記憶する。
サンプリング情報42Bは、不平衡電流とA/D変換器3から出力されるデジタル電圧信号との関係を示す複数のサンプリング点に関する情報である。サンプリング情報42Bは、零相直流変流器1の特性ばらつき、IVアンプ2の特性ばらつき、及びA/D変換器3の特性ばらつきが反映されている情報である。
例えば、零相直流変流器1の磁性体コア(不図示)に一対の電力線が貫通した状態で、その一対の電力線に電流発信器を接続して既知の不平衡電流を流し、そのときのA/D変換器3から出力されるデジタル電圧信号の値を計測する。その計測結果を基にサンプリング情報42Bを作成する。なお、一対の電力線の代わりに、1本の電力線を零相直流変流器1の磁性体コア(不図示)に貫通させ、電流発信器を用いて既知の疑似不平衡電流を1本の電力線に流してもよい。
既知の不平衡電流を100mA、20mA、5mA、0mA、−5mA、−20mA、及び−100mAとした場合、上記の計測を行うことにより、図2に示すサンプリング点sm1〜sm7を得ることができる。なお、各デジタル電圧信号の値y1〜y7は、後述する第3実施形態で実行される平均化処理によって平均化されたものを採用することが好ましい。
図2に示すサンプリング点sm1〜sm7を用いて、隣接するサンプリング点間の傾きa1〜a6を求めることができる。下記に示すように、隣接するサンプリング点間の傾きa1〜a6は、A/D変換器3から出力されるデジタル電圧信号の値の関数となる。
a1=(y1−y2)/80
a2=(y2−y3)/15
a3=(y3−y4)/5
a4=(y4−y5)/5
a5=(y5−y6)/15
a6=(y6−y7)/80
そして、各デジタル電圧信号の値y1〜y7及び各傾きa1〜a6がサンプリング情報42Bとして記憶部42に不揮発的に記憶される。
次に、算出部41Aにおける算出内容の詳細について説明する。算出部41Aは、サンプリング情報42Bを記憶部42から読み出し、各デジタル電圧信号の値y1〜y7及び各傾きa1〜a6を利用して、A/D変換器3から出力されるデジタル電圧信号の値(yx)に対応する地絡電流値(Ig)を算出する。隣接するサンプリング点間の線形関係を利用することによって、具体的な算出式は下記のようになる。
yx<y2の場合・・・Ig={(yx−y1)/a1}+100
y2≦yx<y3の場合・・・Ig={(yx−y2)/a2}+20
y3≦yx<y4の場合・・・Ig={(yx−y3)/a3}+5
y4≦yx<y5の場合・・・Ig={(yx−y4)/a4}+0
y5≦yx<y6の場合・・・Ig={(yx−y5)/a5}−5
y6≦yx の場合・・・Ig={(yx−y6)/a6}−20
本実施形態によると、算出部41Aが、サンプリング情報42Bを利用して、A/D変換器3から出力されるデジタル電圧信号に対応する地絡電流値を算出しているので、零相直流変流器1の特性ばらつき、IVアンプ2の特性ばらつき、及びA/D変換器3の特性ばらつきが直流地絡検出の検出精度に悪影響を及ぼすことを抑えることができる。したがって、直流地絡検出の検出精度が高くなる。
本実施形態では、隣接するサンプリング点間の不平衡電流に関する間隔は、不平衡電流の絶対値が大きいほど広くしている。これにより、不平衡電流の絶対値が小さい範囲における直流地絡検出の検出精度を不平衡電流の絶対値が大きい範囲における直流地絡検出の検出精度より高くすることができる。
<2.第2実施形態に係る直流地絡検出装置>
図3は、第2実施形態に係る直流地絡検出装置の概略構成を示す図である。本実施形態に係る直流地絡検出装置は、零相直流変流器1の近傍に設置される温度センサ5を備え、制御部41がプログラム42Aを実行することによって補正部41Cとしても機能し、記憶部42が温度補正テーブルデータ42Cを予め記憶している点で、第1実施形態に係る直流地絡検出装置と異なっており、それ以外の部分では第1実施形態に係る直流地絡検出装置と同様である。以下、第1実施形態に係る直流地絡検出装置と異なる部分について説明し、第1実施形態に係る直流地絡検出装置と同様の部分については説明を省略する。
温度センサ5の出力は、温度センサ5が検知した温度に対応するデジタルデータである。
補正部41Cは、算出部41によって算出された地絡電流値を、温度センサ41の出力に基づいて補正する。補正部41Cは、温度補正テーブルデータ42Cを記憶部42から読み出して補正を行う。例えば、温度補正テーブルデータ42Cは所定の温度範囲毎に補正係数が定まっているテーブルデータであって、補正部41Cは、算出部41によって算出された地絡電流値に温度センサ41の出力に対応する補正係数を乗じることで、算出部41によって算出された地絡電流値を補正する。
温度補正テーブルデータ42Cは零相直流変流器1の温度特性を反映したテーブルデータである。したがって、個々の零相直流変流器1で温度補正テーブルデータ42Cの内容は異なる。
本実施形態によると、零相直流変流器1周辺の温度変化や零相直流変流器1の温度特性ばらつきが直流地絡検出の検出精度に悪影響を及ぼすことを抑えることができる。したがって、直流地絡検出の検出精度が、第1実施形態よりも高くなる。
<3.第3実施形態に係る直流地絡検出装置>
図4は、第3実施形態に係る直流地絡検出装置の概略構成を示す図である。本実施形態に係る直流地絡検出装置は、制御部41がプログラム42Aを実行することによって特異判定部41D及び平均化部41Eとしても機能する点で、第2実施形態に係る直流地絡検出装置と異なっており、それ以外の部分では第2実施形態に係る直流地絡検出装置と同様である。以下、第2実施形態に係る直流地絡検出装置と異なる部分について説明し、第2実施形態に係る直流地絡検出装置と同様の部分については説明を省略する。
特異判定部41Dは、A/D変換器3から出力されるデジタル電圧信号の各データに対して特異であるか否かを判定する。例えば、特異判定部41Dは、A/D変換器3から出力されるデジタル電圧信号の連続する第1所定数(例えば36個)のデータに対して、第1所定数(例えば36個)のデータ内で最大値であるデータから降順に第2所定数(例えば16個)のデータと、第1所定数(例えば36個)のデータ内で最小値であるデータから昇順に第3所定数(例えば16個)のデータと、を特異であると判定し、残りの第4所定数(例えば4個)のデータを特異でないと判定する。なお、第1所定数=第2所定数+第3所定数+第4所定数の関係が成り立っている。第2所定数と第3所定数は、同じ数であってもよく、互いに異なる数であってもよい。
平均化部41Eは、特異判定部41Dによって特異でないと判定されたデータのみを第4所定数(例えば4個)集めて平均化する。そして、算出部41Aは、平均化部41Eによって平均化されたデータ(A/D変換器3から出力されるデジタル電圧信号)に対応する地絡電流値を算出する。これにより、地絡電流値の算出結果が安定する。
特異判定部41D及び平均化部41Eは、A/D変換器3から出力されるデジタル電圧信号の連続する第1所定数(例えば36個)のデータ毎に、上記の動作を繰り返す。
なお、特異判定部41D及び平均化部41Eは、A/D変換器3から出力されるデジタル電圧信号のみならず、温度センサ5の出力に対しても同様の処理を実行してもよい。この場合、補正部41Cは、算出部41Aによって算出された地絡電流値を、平均化部41Eによって平均化されたデータ(温度センサ5の出力)に基づいて補正する。これにより、地絡電流値の補正結果が安定する。
<4.太陽光発電システム>
図5は、太陽光発電システムの概略構成例を示す図である。図5に示す太陽光発電システムは、複数の太陽光パネルユニット101と、複数の接続箱102と、集電盤103と、パワーコンディショナ104と、複数の直流地絡検出モジュール105と、コンピュータ106と、表示灯107と、を備える。図5に示す太陽光発電システムは、上述した第1〜第3実施形態いずれかの直流地絡検出装置を実質的に複数備える構成である。
接続箱102は、複数の入力系統を備え、各入力系統に太陽光パネルユニット101の出力電力が供給される。接続箱102の各入力系統には直流地絡検出モジュール105が設けられる。接続箱102は、コンピュータ106も内蔵している。接続箱102の外部から視認可能な位置に表示灯107が設けられている。接続箱102は、各入力系統で入力した電力を合わせて出力する。
集電盤103は、複数の入力系統を備え、各入力系統に接続箱102の出力電力が供給される。集電盤103の各入力系統には直流地絡検出モジュール105が設けられる。集電盤103は、コンピュータ106も内蔵している。集電盤103の外部から視認可能な位置に表示灯107が設けられている。集電盤103は、パワーコンディショナ104を内蔵しており、各入力系統で入力した電力を集電してパワーコンディショナ104に供給する。パワーコンディショナ104は、入力した直流電力を交流電力又は異なる電圧値の直流電力に変換して出力する。なお、図5ではパワーコンディショナ104は集電盤103に内蔵されているが、パワーコンディショナ104は集電盤103の外部に設けてもよい。
直流地絡検出モジュール105は、零相直流変流器1、IVアンプ2、及びA/D変換器3をモジュール化したものである。直流地絡検出モジュール105から出力されるデジタル電圧信号はコンピュータ106によって処理される。
コンピュータ106は、コンピュータ4と同様の機能を有する。ただし、コンピュータ106に、そのコンピュータ106と一緒に同一の接続箱102又は同一の集電盤103に内蔵される直流地絡検出モジュール105それぞれに対応する複数のサンプリング情報を予め記憶させておく。また、直流地絡検出モジュール105それぞれの近傍に温度センサ5を設置し、温度センサ5の出力もコンピュータ106に供給してもよい。この場合、コンピュータ106に、そのコンピュータ106と一緒に同一の接続箱102又は同一の集電盤103に内蔵される直流地絡検出モジュール105それぞれに対応する温度補正テーブルデータを予め記憶させておく。コンピュータ106は、直流地絡検出モジュール105から出力されるデジタル電圧信号に基づいて地絡が発生しているか否かを判定し、地絡が発生していると判定した場合には表示灯107を点灯させる。表示灯107としては例えばLED(Light Emitting Diode)を用いることができる。
図5に示す太陽光発電システムによると、接続箱105の各入力系統及び集電盤103の各入力系統で直流地絡を検出することができる。これにより、地絡の発生場所候補を接続箱105の各入力系統及び集電盤103の各入力系統の単位で絞り込むことができるので、修理などを迅速に行うことができ、システムの稼働率を向上させることができる。
また、直流地絡検出モジュール105及びコンピュータ106による直流地絡検出の検出精度が高いので、接続箱102の各入力系統及び集電盤103の各入力系統に流れる電流が微少であるにもかかわらず、地絡の未検出や誤検出という問題が生じない。
なお、図5では接続箱105の各入力系統及び集電盤103の各入力系統の両方に直流地絡検出モジュール105を設けているが、接続箱105の各入力系統及び集電盤103の各入力系統の片方のみに直流地絡検出モジュール105を設けてもよい。パワーコンディショナ104の制御回路、地絡検出モジュール105、コンピュータ106、及び表示灯107の電源装置としては、例えば太陽光パネルユニット101の出力電圧と、図5に示す太陽光発電システムと系統連系を行っている商用交流電源の出力電圧とを入力し、太陽光パネルユニット101の出力電圧が調整可能な設定値以上である場合に太陽光パネルユニット101の出力電圧をDC/DC変換して電源電圧を生成し、太陽光パネルユニット101の出力電圧が上記設定値未満である場合に上記商用交流電源の出力電圧をAC/DC変換して電源電圧を生成する電源装置を用いるとよい。当該電源装置にバッテリをさらに設け、太陽光パネルユニット101の出力電力によって上記バッテリを充電し、太陽光パネルユニット101の出力電圧が上記設定値未満である場合に、原則として上記バッテリの放電電圧を電源電圧として用い、上記バッテリの放電電圧では不十分であれば例外的に上記商用交流電源の出力電圧をAC/DC変換して電源電圧を生成してもよい。
<5.その他>
本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。例えばコンピュータ4やコンピュータ106の代わりに専用の回路を用いてもよい。
また、太陽光発電システムにおいて、表示灯107に代えて又は表示灯107に加えて、コンピュータ106に接続される送信装置を接続箱102や集電盤103に内蔵してもよい。そして、コンピュータ106によって地絡が発生していると判定された場合に、コンピュータ106が上記の送信装置を介して管理センターに地絡検出信号を送信するようにすればよい。これにより、地絡検出を遠隔監視することが可能となる。
また、上述したコンピュータ106から管理センターへの地絡検出信号の送信に代えて又は上述したコンピュータ106から管理センターへの地絡検出信号の送信に加えて、コンピュータ106が上記の送信装置を介して管理センターに地絡判定結果を送信してもよい。これにより、地絡に到らない微小漏れ電流の時間的な推移を遠隔監視することが可能となる。
コンピュータ106に接続される送信装置と管理センターとの通信経路は、有線であってもよく、無線であってもよく、有線と無線の組み合わせであってもよい。
また、第3実施形態に係る直流地絡検出装置から温度補正に関する部分を取り除くことも可能である。
1・・・零相直流変流器、2・・・IVアンプ、3・・・A/D変換器、4・・・コンピュータ、41・・・制御部、41A・・・算出部、41B・・・地絡判定部、41C・・・補正部、41D・・・特異判定部、41E・・・平均化部、42・・・記憶部、42A・・・プログラム、42B・・・サンプリング情報、42C・・・温度補正テーブルデータ、5・・・温度センサ、101・・・太陽光パネルユニット、102・・・接続箱、103・・・集電盤、104・・・パワーコンディショナ、105・・・直流地絡検出モジュール、106・・・コンピュータ、107・・・表示灯

Claims (6)

  1. 一対の電力線が貫通した状態で、前記一対の電力線の間で発生し得る不平衡電流を検出し、前記不平衡電流に応じたアナログ電流信号を出力する零相直流変流器と、
    前記アナログ電流信号をアナログ電圧信号に変換する電流電圧変換部と、
    前記アナログ電圧信号をデジタル電圧信号に変換するA/D変換部と、
    前記デジタル電圧信号に対応する地絡電流値を算出する算出部と、
    閾値と前記算出部によって算出された地絡電流値との比較結果に基づいて地絡が発生しているか否かを判定する地絡判定部と、
    前記不平衡電流と前記デジタル電圧信号との関係を示す複数のサンプリング点に関する情報を予め不揮発的に記憶する記憶部と、
    を備え、
    前記算出部は、
    前記不平衡電流と前記デジタル電圧信号との関係を示す複数のサンプリング点に関する情報を前記記憶部から読み出し、
    隣接する前記サンプリング点間の傾きを利用して、前記デジタル電圧信号に対応する地絡電流値を算出する、
    直流地絡検出装置。
  2. 前記零相直流変流器の近傍に配置される温度センサと、
    前記算出部によって算出された地絡電流値を、前記温度センサの検出結果に基づいて補正する補正部と、をさらに備える、請求項1に記載の直流地絡検出装置。
  3. 隣接する前記サンプリング点間の前記不平衡電流に関する間隔は、前記不平衡電流の絶対値が大きいほど広い、請求項1又は請求項2に記載の直流地絡検出装置。
  4. 前記A/D変換部から出力される前記デジタル電圧信号の各データに対して特異であるか否かを判定する特異判定部と、
    前記特異判定部によって特異でないと判定されたデータのみを複数集めて平均化する平均化部と、
    をさらに備え、
    前記算出部は、前記平均化部によって平均化されたデータに対応する地絡電流値を算出する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の直流地絡検出装置。
  5. 太陽電池パネルユニットと、
    前記太陽電池パネルユニットが複数接続される接続箱と、
    前記接続箱が複数接続され、接続されている複数の前記接続箱から出力される電力を集電する集電盤と、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の直流地絡検出装置と、
    を備え、
    前記接続箱の各入力系統と前記集電盤の各入力系統の少なくとも一方に前記直流地絡検出装置の零相直流変流器が設置されている、太陽光発電システム。
  6. コンピュータを、
    デジタル電圧信号に対応する地絡電流値を算出する算出部、及び、
    閾値と前記算出部によって算出された地絡電流値との比較結果に基づいて地絡が発生しているか否かを判定する地絡判定部、
    として機能させ、
    前記算出部は、
    不平衡電流と前記デジタル電圧信号との関係を示す複数のサンプリング点に関する情報を記憶部から読み出し、
    隣接する前記サンプリング点間の傾きを利用して、前記デジタル電圧信号に対応する地絡電流値を算出する、プログラム。
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