JP6109955B2 - メチロールアルカナールの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、メチロールアルカナールの製造方法に関し、より詳細には、メチロールアルカナールに含まれたホルムアルデヒドの残量を低減させることによってホルムアルデヒド廃水を減少させると同時に、メチロールアルカナールの収率を改善させ得るメチロールアルカナールの製造方法に関する。
トリメチロールアルカンは、アルキド樹脂、ポリウレタン樹脂、(不)飽和ポリエステル樹脂、合成潤滑油、界面活性剤、反応性モノマーなどの原料として有用な化合物である。
前記トリメチロールアルカンは、ジメチロールアルカン(以下、メチロールアルカナールと称する。)の水素化反応によって製造することができ、アミン系触媒下でホルムアルデヒドとアルキルアルデヒドとを反応させることによってメチロールアルカナールを製造する工程は、バッチタイプの一工程で行われることが一般的である(図2参照)。
前記メチロールアルカナールの収率は、前記ホルムアルデヒドとアルキルアルデヒドの投入モル比によって決定され、前記メチロールアルカナールの選択度を高める目的で理論的最小モル比以上に過量のホルムアルデヒドを使用するようになる。
しかし、原料として使用されるホルムアルデヒドは、物質の特性上、純度30%〜42%程度の水溶液状態で使用するようになる。したがって、過量使用するホルムアルデヒドの含量だけ反応後の廃水が多くなる。また、メチロールアルカナールに含まれたホルムアルデヒドは、全量分離が難しいので、メチロールアルカナールに含まれたホルムアルデヒドの残量は、メチロールアルカナールを水素化反応させる場合、水素化反応触媒毒として作用し得る。
韓国特許出願10−2005−0114274A
そこで、本発明者等は、上述した従来技術の問題を解決するために鋭意研究を継続した結果、理論的最小モル比以上の過量のホルムアルデヒドを使用しなくてもメチロールアルカナールの収率を改善させ得るメチロールアルカナールの製造方法を確認し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の目的は、メチロールアルカナールに含まれたホルムアルデヒドの残量を低減させることによってホルムアルデヒド廃水を減少させると同時に、反応生成物中のメチロールアルカナールの含量を増加させ得るメチロールアルカナールの製造方法を提供することにある。
本発明によると、
アミン系触媒下でホルムアルデヒドとアルキルアルデヒドとを反応させ、反応生成物中の0.5重量%〜5重量%のホルムアルデヒドの残量を含むメチロールアルカナールを製造する方法を提供することを技術的特徴とする。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明で使用するアルキルアルデヒドは、一例として、炭素数が4〜5であるアルキル基を有するノルマルとアイソタイプであり、具体的な例としては、ノルマルブチルアルデヒドであり得る。
また、前記アルキルアルデヒドとホルムアルデヒドの反応触媒として提供されるアミン系触媒としては、一例として、3級アミンなどの通常の弱塩基触媒を通常使用する触媒量で使用することができる。
前記3級アミンは、具体的な例として、トリエチルアミン、トリメチルアミン、ジメチルエチルアミン、シクロへキシルジメチルアミン、メチルジエチルアミン、及びこれらの混合物から選ぶことができる。
また、前記メチロールアルカナールは、一例として、ジメチロールブタナール(dimethylol butanal)、ヒドロキシピバルアルデヒド及びこれらの混合物であり得る。
具体的に、本発明では、アミン系触媒下でホルムアルデヒドとアルキルアルデヒドとを反応させ、投入されたホルムアルデヒドの転換率を増加させ、反応生成物中のホルムアルデヒドの残量を0.5重量%〜5重量%、或いは0.7重量%〜3.9重量%含むメチロールアルカナールを製造するという技術的特徴を有する。
前記ホルムアルデヒドとアルキルアルデヒドの反応モル比は2以下であり得る。一例として、アルキルアルデヒドとしてノルマルブチルアルデヒドを使用し、メチロールアルカナールとしてジメチロールブタナールを製造する場合、理論的には、ホルムアルデヒド2モルとn―ブチルアルデヒド1モルがあるときにジメチロールブタナールが製造されるが、前記ジメチロールブタナールの選択度を高める目的でホルムアルデヒドを2モル以上の過量で適用するようになる。
一方、本発明で最初に投入されたホルムアルデヒドの含量は、各ステップ別に分割・投入されるアルキルアルデヒドの総100重量%に対して20重量%〜70重量%の範囲内であり得る。
すなわち、本発明によると、ホルムアルデヒドの投入量をアルキルアルデヒドの総100重量%に対して20重量%〜70重量%のような最小量で使用しながら、ホルムアルデヒドとアルキルアルデヒドの反応モル比は2以下、或いは0.5〜1.63である工程を提供するという技術的特徴を有する。
本発明で製造されたメチロールアルカナールは、反応生成物中のメチロールアルカナールの含量(%)とホルムアルデヒドの残量(%)との間の比が10以上、或いは10〜40であるものであり得る。
また、本発明で製造されたメチロールアルカナールは、反応生成物中のメチロールアルカナールの含量(%)と、ホルムアルデヒドの残量から計算されたホルムアルデヒド転換率(%)との間の比が0.25以上、0.25〜0.525、或いは0.281〜0.525であるものであり得る。
本発明の上述した製造工程は、一例として、図1に示したように、メチロールアルカナールの選択度改善用反応器と;前記メチロールアルカナールに含まれるホルムアルデヒド残量低減用反応器と;が直列に連結された連続反応装置を用いて行うことができる。
本発明で異なる形に特定しない限り、前記「メチロールアルカナールの選択度改善用反応器」は、本発明の合計n個で構成された連続反応器のうち1番目に備えられた反応器を称し、前記「ホルムアルデヒド残量低減用反応器」は、合計n個で構成された連続反応器のうち1番目に備えられた反応器を除いた残りの反応器を全て称する。
具体的な例として、nは、2〜4であり、nが4(すなわち、合計4個の反応器が連続的に備えられた)である場合、1番目に備えられた反応器が前記メチロールアルカナールの選択度改善用反応器に該当し、2番目、3番目及び4番目の反応器は、いずれも前記ホルムアルデヒド残量低減用反応器に該当する。
すなわち、前記メチロールアルカナールの選択度改善用反応器とホルムアルデヒド残量低減用反応器のそれぞれにはアルキルアルデヒドが分割・投入され得る。
前記アルキルアルデヒドは、一例として、均等に分割・投入することができ、また、入手しようとするメチロールアルカナールの収率によって分割投入量を調節することもできる。
一方、前記メチロールアルカナールの選択度改善用反応器には、ホルムアルデヒドと3級アミンを一括的に投入することができ、ここで、ホルムアルデヒドの投入量と前記アルキルアルデヒドの分割投入総量は、上述したように、アルキルアルデヒドの分割投入総量100重量%に対してホルムアルデヒドの投入量を20重量%〜70重量%に調節することができる。
前記ホルムアルデヒド残量低減用反応器は、1個〜3個の反応器で構成されたものであり得る。前記ホルムアルデヒド残量低減用反応器は、自体の直列連結により、上述したメチロールアルカナールの選択度改善用反応器と直列に連結された構造を継続して維持させることが好ましい。
特に、前記ホルムアルデヒド残量低減用反応器のうち最終反応器では、ホルムアルデヒドの残量が極小化されるが、アルキルアルデヒドは依然として分割・投入されているので、アルキルアルデヒドがホルムアルデヒドの残量より過量になる。
前記ホルムアルデヒド残量低減用反応器は、20℃〜80℃、或いは50℃〜80℃範囲内でメチロールアルカナールの選択度改善用反応器と同一の反応温度またはそれより高い反応温度で運転されるものであり得る。具体的な例として、前記メチロールアルカナールの選択度改善用反応器が50℃で運転される場合、前記ホルムアルデヒド残量低減用反応器(1器〜3器)は、それぞれ50℃、或いはこのうち1器以上を最大80℃まで昇温させて運転することもできる。
更に他の一例として、前記メチロールアルカナールの選択度改善用反応器が80℃で運転されるとき、前記ホルムアルデヒド残量低減用反応器(1器〜3器)は、いずれも80℃で運転することができる。
これは、ホルムアルデヒド残量低減用反応器内の反応温度をメチロールアルカナールの選択度改善用反応器内の反応温度より高めることによって、反応後のホルムアルデヒドを最小化できるためである。このとき、二つの反応器の温度差が30℃以上になると、高沸点副産物の生成が増加し、メチロールアルカナールの収率が低減し得る。
一例として、前記メチロールアルカナールの選択度改善用反応器とホルムアルデヒド残量低減用反応器は、一例として、連続撹拌式反応器(CSTR)及びベンチュリ―ノズル反応器などのように、反応熱を制御できるという特徴を有する通常の反応器から独立的に選ばれたものであり得る。
本発明によって製造されたメチロールアルカナールは、上述したように、水素化反応に適用するときに触媒毒として作用し得るホルムアルデヒドの残量を0.5重量%〜5.0重量%まで低減させ得るので、水素化反応に適用し、水添化合物(トリメチロールアルカン)を製造するのに適している。
上述したように、本発明の方法によると、理論的最小モル比以上の過量のホルムアルデヒドを使用しなくてもメチロールアルカナールの収率を改善させるだけでなく、ホルムアルデヒド廃水を減少させ、製造されたメチロールアルカナールを水素化反応に適用する場合、水素化反応の触媒毒として作用可能なメチロールアルカナールに含まれたホルムアルデヒドの残量低減により、結果的に水素化反応の効率も改善することができる。
一例として、ノルマルブチルアルデヒドを使用した場合、製造されたジメチロールブタナールを水素化反応させた結果、不純物がほとんどない高純度のトリメチロールプロパンを製造することができる。
本発明の実施例に適用されるメチロールアルカナールの選択度改善用反応器とホルムアルデヒド残量低減用反応器(2器)の多重反応器が直列に連結された連続工程を通じてジメチロールブタナールを製造する工程フローチャートである。 従来技術に適用されるバッチ反応器を用いてジメチロールブタナールを製造する工程フローチャートである。
以下、本発明の理解を促進するために好ましい実施例を提示するが、下記の実施例は、本発明を例示するものに過ぎなく、本発明の範疇及び技術範囲内で多様な変更及び修正が可能であることは当業者にとって明白であり、このような変形及び修正が添付の特許請求の範囲に属することも当然である。
実施例1
図1に示した反応装置を用いてジメチロールブタナールを製造した。
具体的には、1000mlサイズの3種の連続撹拌式反応器(CSTR)を直列に連結し、このうち第1の反応器はメチロールアルカナールの選択度改善用反応器として使用し、残りの反応器(以下、便宜上、第2の反応器、第3の反応器と称する)はホルムアルデヒド残量低減用反応器として使用した。
まず、第1の反応器にノルマルブチルアルデヒドを2.7g/min、42%のホルムアルデヒド水溶液を3.2g/min、トリエチルアミン触媒を0.9g/minの速度で一定に供給した。このとき、第1の反応器内の反応温度は80℃に維持しながら、反応器の内部に設置された撹拌機を1000rpmの速度で撹拌しながら反応を行った。
前記第1の反応器の下部から連続的に排出される反応生成物をホルムアルデヒド残量低減用反応器を構成する第2の反応器に移送した。前記移送配管には、フレッシュ(fresh)ノルマルブチルアルデヒドを0.3g/minで投入し、第2の反応器内にフレッシュノルマルブチルアルデヒドが分割・投入されるようにした。このとき、第2の反応器内の反応温度は80℃に維持しながら、反応器の内部に設置された撹拌機を1000rpmの速度で撹拌しながら反応を行った。
前記第2の反応器の下部から連続的に排出される反応生成物をホルムアルデヒド残量低減用反応器を構成する最終的な第3の反応器に移送した。前記移送配管には、フレッシュノルマルブチルアルデヒドを0.2g/minで投入し、第3の反応器内にフレッシュノルマルブチルアルデヒドが分割・投入されるようにした。第3の反応器内の反応温度は80℃に維持しながら、反応器の内部に設置された撹拌機を1000rpmの速度で撹拌しながら反応を行った。
前記第3の反応器の下部から連続的に排出される最終的な反応生成物をサンプリングし、ガスクロマトグラフを用いて反応生成物中のホルムアルデヒド(FA)の残量とジメチロールブタナールの含量をそれぞれ分析した。このとき、次のような計算方式によってホルムアルデヒド転換率、ホルムアルデヒド/ノルマルブチルアルデヒドのモル比をそれぞれ計算し、その結果を下記の表1にまとめた。
ホルムアルデヒド(FA)転換率の計算:(原料中のホルムアルデヒドの含量―反応生成物中のホルムアルデヒドの含量)/原料中のホルムアルデヒドの含量*100
ホルムアルデヒド/ノルマルブチルアルデヒドのモル比の計算:(反応に投入されたホルムアルデヒドの総量/30)/(反応に投入されたブチルアルデヒドの総量/72.1)
実施例2
前記実施例1において、第1、第2及び第3の反応器内の反応温度を下記の表1に提示した通りにし、ホルムアルデヒドを第1の反応器に1.6g/minで投入したことを除いては、実施例1と同一の工程を繰り返した。
実施例3
前記実施例1において、第1、第2及び第3の反応器内の反応温度を下記の表1に提示した通りにし、ホルムアルデヒドを第1の反応器に4.7g/minで投入したことを除いては、実施例1と同一の工程を繰り返した。
実施例4
前記実施例1において、第1、第2及び第3の反応器内の反応温度を下記の表1に提示した通りにし、ホルムアルデヒドを第1の反応器に5.1g/minで投入したことを除いては、実施例1と同一の工程を繰り返した。
前記実施例1と同一の方式で、ホルムアルデヒドの残量、ジメチロールブタノールの含量、ホルムアルデヒド転換率、ホルムアルデヒド/ノルマルブチルアルデヒドのモル比をそれぞれ計算し、下記の表1に結果をまとめた。
比較例1
図1の代わりに、図2に示した反応装置を用いてジメチロールブタナールを製造した。
具体的には、1000mlの1種の連続撹拌式反応器(CSTR)にノルマルブチルアルデヒドを1.1g/min、42%のホルムアルデヒド水溶液を1.1g/min、トリエチルアミン触媒を0.3g/minで連続的に供給した。このとき、前記反応器内の反応条件を80℃に維持しながら、反応器の内部に設置された撹拌機を1000rpmの速度で撹拌しながら反応を行った。
その後、前記反応器の下部から連続的に排出される反応生成物に対して、実施例1と同一の方式でホルムアルデヒド(FA)の残量、ホルムアルデヒド(FA)転換率、ジメチロールブタナールの含量、ホルムアルデヒド/ノルマルブチルアルデヒドのモル比をそれぞれ計算し、その結果を下記の表1に共にまとめた。
Figure 0006109955
前記表1に示すように、本発明に係る実施例1〜4では、反応後、0.7重量%〜3.9重量%のホルムアルデヒドの残量を含むジメチロールブタナールを製造するだけでなく、前記ホルムアルデヒドとノルマルブチルアルデヒドの反応モル比が0.5〜1.63で、ジメチロールブタナールの含量も26.3%〜42%であることを確認することができた。
その一方、従来技術によると、比較例1に示すように、反応後、5.5重量%のホルムアルデヒドの残量を含むジメチロールブタナールを製造するだけでなく、前記ホルムアルデヒドとノルマルブチルアルデヒドの反応モル比が1.5で、ジメチロールブタナールの含量も7.1%であることを確認することができた。
さらに、本発明の実施例1〜4によると、メチロールアルカナールの含量(%)とホルムアルデヒドの残量(%)との間の比は、10以上、具体的には10.736〜37.571と計算され、メチロールアルカナールの含量(%)とホルムアルデヒドの残量から計算されたホルムアルデヒド転換率(%)との間の比は、0.25以上、具体的には0.281〜0.525と計算された一方、比較例1によると、メチロールアルカナールの含量(%)とホルムアルデヒドの残量(%)との間の比は1.5以下、具体的には1.29と計算され、メチロールアルカナールの含量(%)とホルムアルデヒドの残量から計算されたホルムアルデヒド転換率(%)との間の比は、0.15以下、具体的には0.141と計算された。

Claims (9)

  1. 3級アミン触媒下でホルムアルデヒドとアルキルアルデヒドとを反応させ、
    反応生成物中の0.5重量%〜5重量%のホルムアルデヒドの残量を含むメチロールアルカナールを製造することを特徴とするメチロールアルカナールの製造方法であって、
    前記反応は、メチロールアルカナールの選択度改善用反応器に該当する1番目に備えられた反応器と、前記メチロールアルカナールに含まれるホルムアルデヒド残量低減用反応器に該当する残りの反応器とが、直列に連結された連続反応装置を用いて行われ、
    前記メチロールアルカナールの選択度改善用反応器とホルムアルデヒド残量低減用反応器にはアルキルアルデヒドが分割・投入され、
    前記メチロールアルカナールの選択度改善用反応器にホルムアルデヒドと3級アミンが一括的に投入される、メチロールアルカナールの製造方法。
  2. 前記ホルムアルデヒドとアルキルアルデヒドの、個々の反応器における反応モル比は2以下であることを特徴とする、請求項1に記載のメチロールアルカナールの製造方法。
  3. 前記の一括的に投入されホルムアルデヒドの量は、複数の反応器を備える連続反応装置全体でのアルキルアルデヒドの総100重量%に対して20重量%〜70重量%の範囲内であることを特徴とする、請求項1に記載のメチロールアルカナールの製造方法。
  4. 前記メチロールアルカナールは、反応生成物中のメチロールアルカナールの含量(重量%)とホルムアルデヒドの残量(重量%)との間の比が10以上であることを特徴とする、請求項1に記載のメチロールアルカナールの製造方法。
  5. 前記メチロールアルカナールは、メチロールアルカナールの含量(重量%)とホルムアルデヒドの残量(重量%)から計算されたホルムアルデヒド転換率(%)との間の比(メチロールアルカナールの含量(重量%)/ホルムアルデヒド転換率(%))が0.25以上であることを特徴とする、請求項1に記載のメチロールアルカナールの製造方法。
  6. 前記ホルムアルデヒド残量低減用反応器は1個〜3個の反応器で構成されたことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のメチロールアルカナールの製造方法。
  7. 前記ホルムアルデヒド残量低減用反応器は、20℃〜80℃の範囲内でメチロールアルカナールの選択度改善用反応器と同一の反応温度またはそれより高い反応温度で運転されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のメチロールアルカナールの製造方法。
  8. 前記メチロールアルカナールの選択度改善用反応器とホルムアルデヒド残量低減用反応器は、連続撹拌式反応器及びベンチュリノズル反応器から独立的に選ばれたことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のメチロールアルカナールの製造方法。
  9. 前記メチロールアルカナールは水素化反応に適用されることを特徴とする、請求項1に記載のメチロールアルカナールの製造方法。
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