JP6109678B2 - 加熱機器の蓋補強構造 - Google Patents

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Description

本発明は、炊飯器、製パン機、もちつき機、電気ポット、加湿器等の開閉可能な蓋体を備える加熱機器の蓋補強構造に関する。
特許文献1には、加熱機器の1つである炊飯器が記載されている。この炊飯器は、炊飯器本体の上部に蓋体が開閉可能に取り付けられている。蓋体は、炊飯器本体の上端開口を覆う内側部材と、内側部材の外側を覆う外側部材とを備える。蓋体を閉塞して炊飯器本体内に配置した内鍋の上端開口を密閉し、加熱手段で内鍋を加熱することにより炊飯処理および保温処理を実行する。しかし、内側部材は樹脂製であるため、加熱時の熱で変形する可能性がある。
特許文献1には、内側部材の前後方向および左右方向の変形を防止するようにした蓋補強構造が記載されている。この蓋補強構造は、製品の前後方向に延びるように内側部材に配設した第1補強部材と、第1補強部材に対して左右方向に架設した第2補強部材とを備える。これにより、蓋体全体の前後方向および左右方向の歪みや反りを防止している。
しかしながら、特許文献1の蓋補強構造は、内側部材の外周部の変形については何ら考慮されていない。具体的には、内側部材は、炊飯器本体の上端開口を覆う蓋本体と、蓋本体の外周部から屈曲して延びる外周壁とを備え、蓋本体の変形を第1および第2補強部材によって防止している。しかし、外周壁が熱により変形し、炊飯器本体との間の隙間が広くなると、内部の熱が逃げるため加熱効率が低下する。逆に、隙間が狭くなり過ぎると、蓋体が閉まらなくなる虞がある。また、内側部材が変形すると、外側部材が一緒に変形するため、外観も悪くなるという不都合がある。
なお、補強部材以外の方法で変形を防止するには、内側部材の肉厚を厚くするか、製品の前後方向あるいは左右方向に延びる補強リブを一体的に設けることが考えられる。しかし、肉厚を厚くすると、蓋体の重量が増すため蓋体の開放動作に支障をきたす。また、補強リブを設けると、形成部分の肉厚が厚くなるためヒケが生じて外観が悪くなる。言い換えれば、蓋体を開放した状態でユーザが目視可能な内側部材の外周部は、ヒケが生じると外観が悪くなるため、肉厚を厚くしたり、補強リブを設けたりすることは難しい。
特開2001−353066号公報
本発明では、加熱機器の蓋体が熱により変形することを防止することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の加熱機器の蓋補強構造は、被加熱物を加熱する加熱手段を有する機器本体と、前記被加熱物を露出させる前記機器本体の開口部を閉塞する蓋体と、を備え、前記蓋体は、前記被加熱物の側に位置する内側部材と、前記内側部材の外側を覆う外側部材と、を備え、前記内側部材は、前記機器本体の開口部を覆う蓋本体と、前記蓋本体の外周部から屈曲して延びる外周壁と、を備え、前記内側部材の前記外周壁が内方または外方へ変形することを防止する、加熱機器の蓋補強構造であって、前記内側部材の前記蓋本体または前記外周壁に固定される固定部と、前記内側部材の前記外周壁の先端側を変形方向逆向きに付勢する付勢部と、を備える補強部材を配設している。ここで、補強部材の付勢部は、内側部材の外周壁の予測される変形方向逆向きに常時付勢する構成と、内側部材の外周壁に変形が生じると変形方向逆向きに付勢する構成とを含む。
この蓋補強構造は、内側部材の外周壁の先端側を変形方向逆向きに付勢する付勢部を備える補強部材を配設しているため、肉厚を厚くしたり補強リブを設けることなく外周壁の変形を防止できる。よって、蓋体の変形に伴って、加熱効率が低下したり、機器の外観が損なわれたりする問題を防止できる。また、補強部材は、内側部材とは別部品からなるため、素材を希望に応じて選択できる。よって、内側部材に一体的に形成する補強リブより強固で、外方へ突出した形状とすることも可能であるため、設計の自由度を向上できる。
前記付勢部は、弾性変形された状態で前記外周壁に取り付けられることが好ましい。このようにすれば、補強部材の付勢力を高めることができる。よって、肉厚が薄い補強部材を採用できるため、蓋体の小型化および軽量化を促進できる。
前記補強部材は、前記内側部材の前記蓋本体に固定される前記固定部に対して、前記付勢部が前記内側部材の前記外周壁より変形方向逆側に位置するように屈曲して一体的に形成されている。このようにすれば、内側部材の外周壁の変形を確実に防止できるとともに、部品点数を削減してコストダウンを図ることができる。
前記補強部材は、前記付勢部の先端が前記内側部材の前記外周壁の先端側に係止され、前記固定部が前記内側部材の前記蓋本体にネジ止め固定される。このようにすれば、付勢部を弾性変形させた状態に、作業性よく確実に装着することができる。
また、前記蓋体は、前記内側部材の前記蓋本体を補強する本体補強部材を備え、前記本体補強部材に前記固定部を一体的に連設する。このようにすれば、部品点数を削減してコストダウンを図ることができる。
本発明の蓋補強構造では、内側部材の外周壁の先端側を変形方向逆向きに付勢する付勢部を備える補強部材を配設しているため、確実に外周壁の変形を防止できる。よって、この蓋補強構造を採用した加熱機器は、加熱効率が低下したり、外観が損なわれたりするはない。
本発明の第1実施形態の加熱機器である炊飯器の部分断面図。 蓋体を開けた状態の斜視図。 蓋体の分解斜視図。 内側部材の分解斜視図。 蓋体の部分拡大断面図。 第1実施形態の外部補強部材を示し、(A)は斜視図、(B)は側面図。 第1実施形態の外部補強部材を内側部材に組み付けた状態を示す断面図。 蓋体の外側部材からパネル状装飾部材を外した状態の斜視図。 第2実施形態の外部補強部材を示し、(A)は斜視図、(B)は側面図。 第2実施形態の外部補強部材を内側部材に組み付けた状態を示す断面図。 第3実施形態の補強部材と内側部材の分解斜視図。 (A),(B)は外部補強部材の変形例を示す側面図。 (A),(B)は外部補強部材の他の変形例を示す側面図。 (A),(B)は外部補強部材の他の変形例を示す側面図。 (A),(B)は外部補強部材の他の変形例を示す斜視図。 外部補強部材の他の変形例を示す断面図。 他の変形例の外部補強部材を内側部材に組み付けた状態を示す断面図。 他の変形例の外部補強部材を内側部材に組み付けた状態を示す断面図。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1および図2は、本発明の第1実施形態の蓋補強構造を適用した加熱機器である炊飯器10を示す。図2に示すように、炊飯器10は、炊飯する飯米および炊飯した米飯を収容する内鍋(被加熱物)11と、内鍋11を着脱可能に収容する炊飯器本体(機器本体)12と、炊飯器本体12に開閉可能に取り付けた蓋体20とを備える。
炊飯器10は、炊飯器本体12内および蓋体20内に配設した加熱手段によって内鍋11を加熱して、予熱、昇温、沸騰維持、むらし等の各工程を有する炊飯処理を実行し、内鍋11にセットした飯米を炊飯して米飯を炊き上げる。また、所定温度に維持するように加熱手段を制御する保温処理を実行し、炊き上げ米飯を保温する。本実施形態では、これらの処理での加熱時に内鍋11から炊飯器本体12と蓋体20との間に放出される熱により、経時的に蓋体20が変形することを防止する。
炊飯器本体12は、有底筒状の胴体13と、胴体13の上端開口を覆う肩体14とを有する外装体を備える。肩体14の背面側には、蓋体20を回動可能に装着するためのヒンジ接続部15が設けられている。肩体14の正面側には、蓋体20を閉塞状態に維持するためのロック孔16が設けられている。肩体14の中央には開口部17が設けられ、この開口部17の下側に内鍋11を着脱可能に収容する収容部が形成されている。胴体13の内部である収容部の外側に、内鍋11を加熱する加熱手段である誘導加熱コイル(図示せず)が配設されている。また、肩体14の上面には、装飾性および清掃性を向上するために、金属製の薄板からなる装飾カバー18A,18Bが配設されている。この装飾カバー18A,18Bの配設により、炊飯器本体12の上側外周部への熱伝導が促進される。
蓋体20は、炊飯器本体12のヒンジ接続部15に回動可能に取り付けられ、内鍋11の上端開口を含む炊飯器本体12の上部全体を露出可能に閉塞する。図1および図3に示すように、蓋体20は、閉塞状態で内鍋11の側に位置する内側部材23と、内側部材23の外側を覆う外側部材55とを有する外装体を備える。蓋体20には、図2に示すように、内側部材23の下側に内鍋11の上端開口を密閉する内蓋21が着脱可能に取り付けられ、図8に示すように、外側部材55の上側に排気通路の出口である蒸気口ユニット22が着脱可能に取り付けられる。
図2および図3に示すように、内側部材23は樹脂製であり、炊飯器本体12の平面視形状と同一の平面視形状である。内側部材23の下面側には、内蓋21を着脱可能に配設する略円形状の内蓋配設部24が上向きに隆起して設けられている。また、内蓋配設部24の正面側には、後述する係止部材39およびロック部材48を配設する略矩形状のロック機構配設部25が上向きに隆起して設けられている。これら配設部24,25の形成により内側部材23は、隆起による天面からなり炊飯器本体12の開口部17を覆う蓋本体26と、隆起による側面からなり蓋本体26の外周部から炊飯器本体12の側へ屈曲して延びる外周壁27とを備えた形状をなす。
内側部材23の蓋本体26および外周壁27は、ヒケの発生による外観不良の防止および軽量化の観点から薄肉に形成されている。そして、図3および図4に示すように、蓋本体26の中央の部品配設部28の前後には、多数の補強リブ29a,29bが形成されている。また、蓋本体26の左右には、補強リブ29a,29bより全高が高い補強リブ29c,29dが形成されている。補強リブ29a,29cは前後方向に延び、補強リブ29b,29dは左右方向に延び、これらが互いに交差して格子状をなす。
図4および図5に示すように、外周壁27の先端側(閉塞状態での下端)には、外向きに突出する枠縁部30が設けられている。この枠縁部30の外側面に、外側部材55を嵌合する係合部31が設けられている。内側部材23は、正面側の外周壁27aと枠縁部30との間の隙間が、ロック機構配設部25の形成により均一に狭くなっている。また、両側の外周壁27bと枠縁部30との間の隙間は、内蓋配設部24の形成により前後方向の中央が狭く、その他の部分で広くなっている。そして、隙間が狭い部分(約3mm以下)に補強リブ29a〜29dを形成すると、ヒケが顕著に発生する。そのため、外周壁27と枠縁部30との間には、隙間が広い部分(両側の前後)だけに補強リブ29a〜29dが延設され、隙間が狭い部分には補強リブ29a〜29dが設けられていない。
補強リブ29a〜29dを形成できない範囲が広い正面側の外周壁27aには、補強部材取付部32が設けられている。補強部材取付部32は、蓋本体26に形成したネジ止め用のボス33と、外周壁27aと枠縁部30との間に形成した挿入係止部34とを備える。挿入係止部34は、補強リブ29a〜29dを形成できない範囲の中央である外周壁27aの頂部に位置するように形成されている。枠縁部30の上端から上向きに突出する端壁35と、端壁35の両端から外周壁27aにかけて延びる一対の側壁36とを備える。
なお、内蓋配設部24内にはヒータカバー37が配設され、このヒータカバー37上に加熱手段である蓋ヒータ(図示せず)が配設されている。ヒータカバー37の外周部には、内蓋21との間をシールするための円環状のシール部材38が配設されている。また、ロック機構配設部25から内蓋配設部24内へ貫通するように、内蓋21を係止する係止部材39がスライド可能に配設されている。
蓋本体26の部品配設部28上には、内鍋11内を密閉して大気圧より高い圧力に昇圧させるための調圧弁(図示せず)の調圧弁収容部40A,40Bと、駆動機構(ソレノイドおよびステッピングモータ)41A,41Bとが配設されている。また、蓋本体26には、蒸気口ユニット22の下部に位置するように、排気通路の一部を構成する連通孔42が設けられている。さらに、後述する本体補強部材44の両側に位置するように、電気部品である駆動機構41A,41Bおよび表示基板に接続するリード線(共に図示せず)を配線するための配線部材43が配設されている。
内側部材23の大部分を占める蓋本体26の変形を防止するために、補強リブ29c,29c間には、部品配設部28および補強リブ29a,29bの上部を前後方向に延びる金属製の本体補強部材44が配設されている。また、補強リブ29a〜29dを形成できない外周壁27aの水平方向内向きまたは水平方向外向きの変形を防止するために、補強部材取付部32には、金属製の側部補強部材(補強部材)51Aが配設されている。
本体補強部材44は、調圧弁収容部40A,40B、駆動機構41A,41Bおよび連通孔42に対応する打抜部45を備え、蓋本体26に対してネジ止めにより固定される。本体補強部材44の両側には、左右方向の内側に位置する補強リブ29c,29cを覆う枠壁部46が形成されている。枠壁部46の後側端部には、蓋体20全体を炊飯器本体12のヒンジ接続部15に接続するための回転軸47が配設される。また、枠壁部46の前側端部には、炊飯器本体12のロック孔16にロックされるロック爪部49を有するロック部材48が回動可能に配設されている。なお、ロック爪部49は、蓋本体26の貫通孔50を通して内蓋配設部24の側に配置される。
図6および図7に示すように、側部補強部材51Aは、弾性変形可能な薄肉の金属平板からなり、内側部材23に固定するための固定部52と、外周壁27を変形方向逆向きに常時付勢する付勢部54とを一体的に備える。固定部52は、ボス33に対応する一対のネジ孔53を備え、蓋本体26にネジ止め固定される。付勢部54は、固定部52の先端から屈曲され、外周壁27の先端側に位置する挿入係止部34に先端が係止される。付勢部54は、固定部52に対して弾性変形された状態で挿入係止部34に係止されるように、固定部52に対する傾斜角度が設定される。即ち、付勢部54を挿入係止部34に係止していない状態では、外周壁27の変形方向逆側に位置するように傾斜して延びる。
本実施形態の付勢部54は、外周壁27の内向きの変形を防止する。そのため、固定部52に対する付勢部54の傾斜角度を90度以上120度以下の範囲とし、外周壁27(端壁35)を外向きに付勢(押圧)する。具体的には、図6(B)に実線で示すように、固定部52に対する付勢部54の傾斜角度を105度とし、取付状態では、図6(B)に一点鎖線で示すように95度まで弾性変形される。付勢部54の先端を挿入係止部34に挿入した後、固定部52をボス33上に配置してネジ止めすることにより、簡単に側部補強部材51Aを弾性変形状態で装着できる。これにより、所定の付勢力で外周壁27を外向きに付勢して、内向きの変形を防止する。
図3および図5に示すように、外側部材55は、内側部材23に固定されるカバー本体56と、カバー本体56の外周部に固定される帯状装飾部材64と、カバー本体56の上面に固定されるパネル状装飾部材66とを備える。
カバー本体56は、内側部材23を枠縁部30の外周部から上部全体にかけて覆う。カバー本体56の下端内周部には、内側部材23の係合部31に係合する係合凸部57が設けられている。図8に示すように、カバー本体56は、内側部材23に対してネジ止め固定するためのネジ止め部58aと、パネル状装飾部材66をネジ止め固定するためのネジ止め部58bとを備える。カバー本体56の背面側には、蒸気口ユニット22を配設する配設凹部59が下向きに窪むように設けられている。この配設凹部59の底には、内側部材23の連通孔42に連通し、蒸気口ユニット22が接続される接続孔60が設けられている。カバー本体56の正面側には、ロック部材48を回動操作して蓋体20を開放するための操作部材61の配設部が設けられている。操作部材61と配設凹部59との間には、図示しない操作基板と液晶表示パネルを配設するパネル配設部62が設けられている。パネル配設部62の外周部には、パネル状装飾部材66との間を水密にシールする第1シール部材63が配設されている。
帯状装飾部材64は、カバー本体56上に配置され、パネル状装飾部材66をカバー本体56にネジ止め固定することにより、挟み込まれた状態で固定される。図8に薄墨を付して示すように、帯状装飾部材64は、パネル状装飾部材66の締め付けを受けるための挟込部65を備える。この挟込部65は、組付状態で水平方向に内向きに突出する板状体である。挟込部65において、パネル状装飾部材66の端部が当接する上面側には、微小な凹凸部を形成するためにシボ加工が施されている。これにより、実質的に面接触状態を維持する。かつ、接触面積を低減することにより、蓋体20全体が外力により歪んだ際に、パネル状装飾部材66と擦れて異音が発生することを防止している。
パネル状装飾部材66は、帯状装飾部材64の挟込部65と同一の平面視形状をなす。パネル状装飾部材66には、カバー本体56のネジ止め部58bに対応する締付部67が設けられている。パネル状装飾部材66は、配設凹部59を露出させる露出部68を備える。また、操作部材61に対応する露出孔69を備える。さらに、パネル配設部62に対応し、透明樹脂板によって覆われた窓部70を備える。この窓部70の外周部には、液晶表示パネルとの間を水密にシールする第2シール部材71が配設されている。
この炊飯器10は、内鍋11を加熱した熱が炊飯器本体12と蓋体20の間に滞留する。また、本実施形態の炊飯器10は、炊飯器本体12の上面に金属製の装飾カバー18A,18Bを配設しているため、炊飯器本体12の上側外周部への熱伝導が促進される。この熱により、薄肉の樹脂製品である内側部材23の外周壁27が変形し、最悪の場合には外側部材55も一緒に変形する。
しかし、本発明の炊飯器10の蓋体20は、内側部材23の補強リブ29a〜29dを形成できない部位に側部補強部材51Aを配設している。そして、側部補強部材51Aは、内側部材23の外周壁27の先端側を変形方向逆向きである外向きに付勢する付勢部54を備えるため、外周壁27の変形を確実に防止できる。よって、蓋体20の変形により炊飯器本体12との隙間が広くなり、加熱効率が低下することを防止できる。また、内側部材23の変形と一緒に外側部材55も変形することにより、機器全体の外観が損なわれることを防止できる。特に、蓋体20で炊飯器本体12の上部全体を覆う構成とした場合、変形が生じると外観不良が顕著に現れるが、本発明の蓋補強構造を採用することにより、このような問題が生じることはない。
また、側部補強部材51Aは、内側部材23とは別部品からなるため、素材を希望に応じて選択できる。よって、内側部材23に一体的に形成する補強リブ29a〜29dより強固で、外方へ突出した形状とすることも可能であるため、設計の自由度を向上できる。しかも、固定部52と付勢部54を一体的に形成した側部補強部材51Aを設けることにより、部品点数を削減してコストダウンを図ることができる。また、付勢部54を弾性変形された状態で外周壁27に取り付けるため、側部補強部材51Aの付勢力を高めることができる。よって、側部補強部材51Aの肉厚を薄くできるため、蓋体20の小型化および軽量化を促進できる。
(第2実施形態)
図9および図10は第2実施形態の側部補強部材51Bを用いた蓋補強構造を示す。この第2実施形態では、側部補強部材51Bによって外周壁27の外向きの変形を防止するようにした点で、第1実施形態と相違する。
側部補強部材51Bは、固定部52に対する付勢部54の傾斜角度を変更した点でのみ相違する。具体的には、固定部52に対する付勢部54の傾斜角度は、60度以上90度以下の範囲とし、外周壁27を内向きに付勢する。本実施形態では、図9(B)に実線で示すように、固定部52に対する付勢部54の傾斜角度を75度とし、取付状態では、図9(B)に一点鎖線で示すように85度まで弾性変形される。
このように構成した第2実施形態では、内側部材23の外周壁27の外向きの変形を確実に防止できる。よって、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。言い換えれば、本発明では、固定部52に対する付勢部54の傾斜角度を変更するだけで、外周壁27の内方および外方の変形のいずれでも防止できる。
(第3実施形態)
図11は第3実施形態の側部補強部材51Cを用いた蓋補強構造を示す。こ第3実施形態では、本体補強部材44と側部補強部材51Cとを一体的に設けた点で、各実施形態と相違する。具体的には、側部補強部材51Cの固定部52を延ばし、本体補強部材44の先端中央に連設されている。この固定部52は、ロック部材48の下側を迂回して正面側に延び、その先端に第1または第2実施形態と同様に、付勢部54が連設されている。このようにすれば、部品点数を削減してコストダウンを図りつつ、第1および第2実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
なお、本発明の加熱機器の蓋補強構造は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
特に側部補強部材51は、内側部材23の外周壁27の形状や外側部材55の形状に応じて、付勢部54の形状を変更することが好ましい。具体的には、図12(A)に示す第1実施形態の変形例、および、図12(B)に示す第2実施形態の変形例のように、付勢部54を中間部分で屈曲させた形状としてもよい。また、図13(A)に示す第1実施形態の変形例、および、図13(B)に示す第2実施形態の変形例のように、付勢部54を円弧状に湾曲させた形状としてもよい。この場合、付勢方向に湾曲面の頂部が位置するように構成することが好ましい。
さらに、図14(A)に示す第1実施形態の変形例、および、図14(B)に示す第2実施形態の変形例のように、付勢部54の先端に内側部材23の外周壁27の先端側に係止可能な係止部72を設けてもよい。さらにまた、図15(A),(B)に示すように、固定部52と付勢部54とを別体とし、固定部52の先端に所定間隔をあけて位置する一対の連結受部73,73を設けるとともに、付勢部54の基端に連結受部73,73間に係着する連結部74を設け、これらの連結により外周壁27を弾性的に付勢可能な側部補強部材51を構成してもよい。勿論、各実施形態および各変形例の構成を組み合わせて構成してもよい。
また、前記各実施形態および各変形例では、固定部52を蓋本体26に固定する構成としたが、図16に示すように、外周壁27にネジ止めして固定してもよい。勿論、固定方法はネジ止めに限られず、板状体を固定可能な周知の構造であればよい。
さらに、各実施形態および各変形例では、側部補強部材51は、付勢部54の先端を外周壁27の挿入係止部34に挿入係止して取り付けたが、図17に示すように、外周壁27に引掛部75を設け、この引掛部75を付勢部54に形成した貫通孔を通して引っ掛けて取り付けてもよい。このようにすれば、外周壁27の内向きの変形を引っ張るように付勢して、変形を防止できる。
また、各実施形態および各変形例では、側部補強部材51の付勢部54を弾性変形させた状態で取り付けたが、図18に示すように、内方にも外方にも付勢力が作用しない中立状態で取り付け、外周壁27が変形すると変形方向逆向きに付勢する構成としてもよい。このようにすれば、側部補強部材51の付勢力は低くなるが、確実に外周壁27の内方または外方の変形を防止できる。
さらに、前記各実施形態では、本発明の側部補強部材51を正面側の1カ所だけに配設する構成としたが、2カ所以上に配設してもよいうえ、側部に配設してもよい。即ち、内側部材23の外周壁27において、変形する可能性がある必要箇所に必要数の側部補強部材51を配設すればよい。
そして、前記実施形態では、蓋体20に側部補強部材51を配設する機器として炊飯器10を例に挙げて説明したが、製パン機、もちつき機、電気ポット、加湿器等の開閉可能な蓋体20を備える加熱機器の蓋体20であればいずれでも適用可能であり、同様の作用および効果を得ることができる。この際、蓋体20が上部ではなく側部の開口を閉塞する場合、機器本体の上部全体ではなく上部の一部のみを閉塞する場合もあるが、これらの場合でも同様の適用可能である。
10…炊飯器(加熱機器)
11…内鍋(被加熱物)
12…炊飯器本体(機器本体)
15…ヒンジ接続部
17…開口部
20…蓋体
23…内側部材
26…蓋本体
27…外周壁
27a…外周壁の正面側
27b…外周壁の側面側
29a〜29d…補強リブ
30…枠縁部
31…係合部
32…補強部材取付部
33…ボス
34…挿入係止部
44…本体補強部材
51,51A〜51C…側部補強部材(補強部材)
52…固定部
53…ネジ孔
54…付勢部
55…外側部材
56…カバー本体
64…帯状装飾部材
66…パネル状装飾部材

Claims (4)

  1. 被加熱物を加熱する加熱手段を有する機器本体と、前記被加熱物を露出させる前記機器本体の開口部を閉塞する蓋体と、を備え、
    前記蓋体は、前記被加熱物の側に位置する内側部材と、前記内側部材の外側を覆う外側部材と、を備え、
    前記内側部材は、前記機器本体の開口部を覆う蓋本体と、前記蓋本体の外周部から屈曲して延びる外周壁と、を備え、
    前記内側部材の前記外周壁が内方または外方へ変形することを防止する、加熱機器の蓋補強構造であって、
    前記内側部材の前記蓋本体または前記外周壁に固定される固定部と、前記内側部材の前記外周壁の先端側を変形方向逆向きに付勢する付勢部と、を備える補強部材を配設し
    前記付勢部は、弾性変形された状態で前記外周壁に取り付けられることを特徴とする加熱機器の蓋補強構造。
  2. 前記補強部材は、前記内側部材の前記蓋本体に固定される前記固定部に対して、前記付勢部が前記内側部材の前記外周壁より変形方向逆側に位置するように屈曲して一体的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の加熱機器の蓋補強構造。
  3. 前記補強部材は、前記付勢部の先端が前記内側部材の前記外周壁の先端側に係止され、前記固定部が前記内側部材の前記蓋本体にネジ止め固定されることを特徴とする請求項2に記載の加熱機器の蓋補強構造。
  4. 前記蓋体は、前記内側部材の前記蓋本体を補強する本体補強部材を備え、前記本体補強部材に前記固定部を一体的に連設したことを特徴とする請求項2に記載の加熱機器の蓋補強構造。
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