JP6108991B2 - 基板収容体への基板収容補助装置及び基板収容装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の基板を立てた状態で基板収容体に収容する際、板面と交差する方向に互いに所定の間隔を隔てて支持することが可能な基板収容体への基板収容補助装置及び基板収容装置に関する。
従来、薄板やガラス板等の基板を運搬する際には、カセットやマガジン、コンテナ等が用いられている。この種の技術として、特許文献1〜6が公知である。特許文献1の「基板収納カセット」は、複数種類の基板を収容することができる基板収納カセットを提供することを課題とし、カセットの左右一対の側板に等間隔に複数の孔部を設け、ガイド部材の凸部を挿入可能に設け、収納したい基板のサイズに応じてガイド部材の位置を変更できるようにしている。
特許文献2の「基板用カセット」は、ほぼ直方体形状を有し、一定の間隔を有して垂直に相対面して配された一対の側板と、これら側板を両端部にて連結する一対の連結板から構成されている。側板は、断面略L字状を有し、立設面と、立設面の下端部に延出形成された延出面とから構成されている。側板の内側には、基板を垂直状に支持する断面コ字状の複数の溝部が形成されており、これら溝部は、立設面に形成され、溝幅の広い縦溝と、延出面に形成され、溝幅の狭い横溝からなっている。
特許文献3の「プリント基板の搬送用マガジンの構造」は、上面を開放したボックス体と、この上面に対する開閉自在な蓋体とから成り、前記ボックス体内に、複数枚のプリント基板を、その左右両端縁がボックス体の左右両内側面に設けた縦溝に嵌まるように収納する搬送用マガジンにおいて、その搬送中に前記各プリント基板が縦溝から外れることを防止することを課題とし、前記ボックス体内の底面、及び、前記蓋体の下面に、スポンジ体を装着して、この両スポンジ体に、前記各プリント基板の上下両端縁が食い込むようにしている。
特許文献4の「温度感性の品目を輸送するための貨物専用コンテナ」は、貨物専用コンテナが、側壁、後壁、底壁、上壁及び一対の蝶番扉突きの前開口部を有するアルミニウムの外側ハウジングを備える。このハウジングは、成形された箱形の合成外殻を収容する。この外殻は、成形された箱形で貨物格納室を定める合成内殻を収容する。内殻、外殻及び扉の対応する壁が、断熱カセットを閉じ込める。各カセットは、発泡シートによって分離され、浸漬された塑性シートによって被覆された層を形成する真空断熱パネルを有し、これらの全ての真空断熱パネルは、塑性膜で被覆されている。空気が、冷却蒸発器及び電気加熱要素を通じて貨物格納室内で循環される。ハウジングの後部分が、冷却圧縮器、蓄電池及び制御システムを包囲する。この制御システムは、貨物格納室内の温度を検知し、バッテリ又は外部電源から圧縮器及び加熱要素を操作して、貨物格納室内のプリセットされたほぼ一定の温度に維持するようになっている。
特許文献5の「基板移載方法および装置」は、基板の品質を損なうことなくカセット間で基板の移替えを自動的に行うことができる基板移載方法と基板移載装置を提供することを課題とし、基板が縦方向となる第1のカセットの載置ステージと基板が縦方向となる第2のカセットの載置ステージと基板側面の挟持手段と基板搬送手段を具備している。
特許文献6の「縦収納型カセット及びそれを備えた基板収納システム」は、複数の基板を高密度に収納することが可能で、かつ、垂直搬送方式の基板搬送装置との間での基板の出し入れも容易に行うことが可能な縦収納型カセットを提供することを課題とし、基板収納システムは、基板を起立状態で収納する縦収納型カセットを備えている。縦収納型カセットの正面側壁、背面側壁及び底面壁には各基板支持基板が配設され、基板の正面側背面部、背面側周縁部及び下側周縁部が支持されている。縦収納型カセットから基板を搬出する場合には、正面側壁は開放状態をとり、底面壁に配設された各底面側基板支持機構の各コロとともに、正面側壁に配設された各正面側基板支持機構の各コロにより、基板の下側周縁部がガイドされ、縦収納型カセットの一対の側面側壁の平面方向に沿うように正面側へ向けて起立状態で基板が搬送されるようになっている。
特許文献1及び2には、基板の周縁部の四方のうち、三方を支持することで、基板を立てた状態で収容するカセットが示されている。特許文献3及び4には、運搬時における基板への振動や基板の位置ずれを防止するために、残りの一方も含めて、基板の四方を支持するカセットが示されている。特許文献5及び6には、カセット等に基板を自動で収容する場合に、基板の取り回し及び作業性の良さから、基板の上端部を掴み、上方が開放されているカセットへ上方から挿入して基板を収容する装置が示されている。
特開2002−43406号公報 特開平6−250161号公報 特開平10−322089号公報 特表2008−543680号公報 特開平7−153816号公報 特開2005−317826号公報
大型の薄板状の基板を、カセット等に、上方を除く三方だけを支持して起立した状態で収容する場合、基板に、それ自体の自重によって撓みや波打ちが生じ、これにより基板が支持部から離脱して倒れてしまうおそれがある。また、基板がガラス製であった場合には、支持部から外れた衝撃によって、基板が破損してしまうおそれがあるという課題がある。
他方、上方を除く三方が支持されてカセット等に収容された複数の基板を、より安定した状態で収容するために、残りの一方を保持するためのアタッチメントを取り付ける場合がある。この場合に、基板が撓んで波打っていると、互いの間隔が不規則となって、当該アタッチメントを取り付けることができないおそれがあるという課題がある。
これらの課題は、PDP用やタッチパネル用のガラス基板が近年さらに大型化・薄型化するにつれて、大きな問題となってきている。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、複数の基板を立てた状態で基板収容体に収容する際、板面と交差する方向に互いに所定の間隔を隔てて支持することが可能な基板収容体への基板収容補助装置及び基板収容装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる基板収容体への基板収容補助装置は、基板の周縁部の四方のうち、三方を支持することで該基板を立てた状態で収容し、該基板の残りの一方から当該基板を出し入れする収容部を、収容される該基板の板面と交差する交差方向に所定ピッチで複数設けた基板収容体への基板の収容を補助する基板収容体への基板収容補助装置であって、上記基板収容体の一方の側から上記交差方向に沿って進退可能に設けられ、上記板面に沿う方向に互いに間隔を隔てて配置されて、各々独立して回転可能な対をなすシャフトと、対をなす該シャフト各々の外周に、該シャフトの長手方向に沿って上記所定ピッチで設けられ、該シャフトの回転により、上記収容部に収容された基板を保持する保持位置と、基板の保持を解除する解除位置とに移動可能な複数の基板保持片とを備え、対をなす上記シャフト各々は、順次基板が上記収容部に収容される度に、交互に、該収容部に収容した基板を上記基板保持片で保持するために、該基板保持片を上記解除位置に移動してから交差方向に進行させた後に回転して上記保持位置に移動する基板保持動作を行うことを特徴とする。
上記対をなすシャフトは、上記基板の上記板面に沿う方向に、間隔を隔てて複数設けられることを特徴とする。
上記各シャフトに設けられた複数の上記基板保持片のうち、隣り合う上記基板保持片は互いに対向する対向面を有し、これら対向面同士は、上記シャフトが上記解除位置から上記保持位置に移動する際に、それらの間隔が漸次狭まるように形成されていることを特徴とする。
上記基板保持片は、上記シャフトの周方向における四半円部分に設けられ、上記シャフトが90°回転することにより、上記保持位置と上記解除位置との間を移動することを特徴とする。
上記各シャフトの上記基板保持片は、上記解除位置において、対をなす他方のシャフトの反対側に位置され、上記保持位置に移動する際に上記他方のシャフトへ向かって接近するように移動されることを特徴とする。
上記基板収容体は、上記基板の残りの一方の周縁部を保持する保持部材を備え、上記対をなすシャフトの間隔は、上記保持部材により基板が保持される幅よりも広いことを特徴とする。
本発明にかかる基板収容装置は、上記基板収容体への基板収容補助装置が上記基板収容体に設けられていることを特徴とする。
本発明にかかる基板収容体への基板収容補助装置及び基板収容装置にあっては、複数の基板を立てた状態で基板収容体に収容する際、板面と交差する方向に互いに所定の間隔を隔てて支持することができる。
本発明に係る基板収容体への基板収容補助装置の好適な一実施形態を示す斜視図である。 図1に示した基板収容体への基板収容補助装置の縦断面図である。 図2中、X−X線矢視断面図である。 図2中、Y−Y線矢視断面図である。 図1に示した基板収容体への基板収容補助装置に用いられる保持シャフトを説明するための説明図である。 図1に示した基板収容体への基板収容補助装置による基板の収容動作を説明するための説明図である。 図6に続く基板の収容動作を説明するための説明図である。 図7に続く基板の収容動作を説明するための説明図である。 図8に続く基板の収容動作を説明するための説明図である。 図9に続く基板の収容動作を説明するための説明図である。 図10に続く基板の収容動作を説明するための説明図である。 基板の収容動作が全て完了して、その後上部ホルダーによって基板を保持している状態を説明するための説明図である。 基板の搬送保持具の別の例を示す斜視図である。
以下に、本発明にかかる基板収容体への基板収容補助装置及び基板収容装置の好適な実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る基板収容体への基板収容補助装置を示す斜視図である。
本実施形態にかかる基板収容体への基板収容補助装置1は、基板2を、基板収容体としてのカセット3に収容する際に用いられる。カセット3は例えば、薄板やガラス板等の基板2の周縁部の四方のうち、下方と左右との三方を支持することにより、基板2を起立した状態で収容する。カセット3は、収容される基板2の撓みを抑えたり、基板2を整列するのに役立つ。カセット3には、基板2を上方から出し入れする収容部3aが、収容される基板2の板面と交差する方向(以下、「交差方向」という)に所定ピッチで複数設けられる。
基板収容補助装置1は、図1に示すように、カセット3が搬送されるベルトコンベヤー4に隣接して、ベルトコンベヤー4の搬送方向と直交する方向(交差方向)に配置される。カセット3への基板2の収容作業は、ベルトコンベヤー4により搬送されたカセット3が基板収容補助装置1の前に停止した状態で行われる。
カセット3は、上方が開放された箱体であり、搬送方向に対向するカセット3の側壁面には、互いに向かい合う配置で鉛直方向に沿って、基板2を板面がベルトコンベヤー4の搬送方向に沿うように案内する縦溝が形成され、カセット3の底面には、縦溝の下端同士を接続して、縦溝で案内された基板2の下方の周縁部を受容する受け溝(図示せず)が形成される。収容部3aは、これら縦溝と受け溝によって構成される。収容部3aを構成するこれら縦溝及び受け溝は、基板2の収容部3aへの挿入操作性と保持性を兼備するために、カセット3の内側から外側に向けて溝幅が漸次狭くなるように形成される。
カセット3は、収容された複数の基板2が、搬送時等に収容部3aから外れないように、また基板2同士が接触しないように、基板2の上方の周縁部を保持する保持部材として、上部ホルダー5を備える。
上部ホルダー5は、交差方向におけるカセット3の長さ寸法と同じ長さ寸法を有し、当該交差方向に沿ってカセット3の側壁部3c間に架け渡される部材であり、搬送方向の幅は狭く、ほぼ板状に形成される。上部ホルダー5には、側壁部3c間に架け渡されたときに当該側壁部3c上に位置する部位を除き、下面側に、カセット3内側の側壁面及び底面に設けられるものと同様の複数の受け溝5aが設けられる。上部ホルダー5は、各受け溝5aが各基板2の上方の周縁部を受容するように、基板2が収容されたカセット3に上方から装着される。
上部ホルダー5には、側壁部3c間に架け渡されたときに、側壁部3c上に位置する部位に、ピン5bが下方へ突出させて設けられる。これらピン5bは、上部ホルダー5を側壁部3c間に架け渡したときに、側壁部3cの上面に設けられた凹部3dに挿入され、上部ホルダー5をカセット3に取付固定できるようになっている。
基板2の収容作業は、製造工程に設置された基板搬送装置(図示せず)の搬送保持具6によって、上方の周縁部が把持されて吊り下げられた基板2をカセット3上に移動し、カセット3内の収容部3aに吊り降ろすことで行われる。基板2は、交差方向に沿って、カセット3の一方の側である基板収容補助装置1に近い側の収容部3aから、他方の側である基板収容補助装置1から遠く離れた側の収容部3aに向けて順次収容されていく。
基板2は薄板状なので、カセット3内で収容部3aにより三方から支持しているだけでは、基板2に撓み変形が生じてしまうおそれがある。カセット3内で、複数の基板2がバラバラに撓み変形してしまうと、基板2間の間隔が上部ホルダー5の受け溝5aのピッチと合わなくなってしまうため、上部ホルダー5の装着が困難になってしまうおそれがある。本実施形態では、その対策として、基板収容補助装置1を用いて、基板2をカセット3に収容するようにしている。
また、基板2が薄板状なので、基板2の移動中にも、撓みや震動が生じるおそれがあるため、基板2の上方の周縁部を把持する上記搬送保持具6に代えて、図13に示すように、基板2の側面を吸着する真空チャック23を備えた搬送保持具6を使用するようにしてもよい。
図2は、本実施形態にかかる基板収容体への基板収容補助装置を示す縦断面図である。図3は、図2中、X−X線矢視断面図である。図4は、図2中、Y−Y線矢視断面図である。
本実施形態の基板収容補助装置1は図2に示すように、主に、直方体形状のカバー1aに覆われた取付ベース7と、取付ベース7に固定された本体フレーム8と、本体フレーム8に固定されたリニアガイド9と、取付ベース7と本体フレーム8に対し、両端が軸受13を介して支持されたボールねじ10と、取付ベース7に取り付けられてボールねじ10を駆動するボールねじ用モーター11と、ボールねじ10によりカセット3上へ向かって交差方向に進退可能に設けられ、カセット3に収容された基板2を順次保持する保持ユニット12とを備えて構成される。
取付ベース7は少なくとも、搬送方向に沿って搬送されてくるカセット3と交差方向に間隔を隔てて鉛直に立設されたベース壁部7aを有する。
本体フレーム8は主に、ベース壁部7aと交差方向に向かい合う対向フレーム部8aと、対向フレーム部8aの上部及び下部から交差方向に沿ってベース壁部7aへ向かって水平方向に延出された上フレーム部8b及び下フレーム部8cと、ベース壁部7aに面する上フレーム部8bの端部から上方に向けて延出された上固定部8dと、同様に、ベース壁部7aに面する下フレーム部8cの端部から下方に向けて延出された下固定部8eとから構成される。
本体フレーム8が、上固定部8d及び下固定部8eによってベース壁部7aに固定されることにより、対向フレーム部8aは、ベルトコンベヤー4により搬送されたカセット3の近傍に配置される。
上フレーム部8bと上固定部8dとの間の隅角部及び下フレーム部8cと下固定部8eとの間の隅角部にはそれぞれ、ベース壁部7aに固定された状態で水平面を形成する上フレーム部8b及び下フレーム部8cの姿勢を維持するために補強リブ8fが設けられる。
上フレーム部8bと下フレーム部8cとの間には、上フレーム部8b側に寄せてボールねじ10が配設される。ボールねじ10は、上フレーム部8bのベース壁部7a寄りの部位から垂設した垂設ブロック8g及び対向フレーム部8aにそれぞれ設けた軸受13間に掛け渡して水平に配置されたボールねじ軸10aと、ボールねじ軸10aに螺合されたボールナット10bとを備える。ボールナット10bは、ボールねじ軸10aの回転により、交差方向に沿って前進・後退移動可能である。ボールねじ軸10aは、垂設ブロック8gの軸受13から、ベース壁部7a側に突出され、ベース壁部7aに固定したボールねじ用モーター11のモーター軸11aに、カップリング14を介して連結される。
本体フレーム8の下フレーム部8c上には、リニアガイド9が設けられる。リニアガイド9は、下フレーム部8c上に交差方向に沿って配置されたリニアレール9aと、リニアレール9aに沿ってスライド自在に設けられたリニアブロック9bとを備える。
図3に示すように、ボールねじ10のボールナット10bとリニアガイド9のリニアブロック9bとは、台座15を介して一体的に設けられる。台座15は、平面矩形状に形成され、搬送方向に沿う両端部が、下フレーム部8c及びリニアガイド9よりも外方へ突出する大きさで形成される。図4に示すように、下フレーム部8c等より外方へ突出している台座15の四隅にはそれぞれ、下フレーム部8cよりも下方に達するように垂下させて4本の支柱16が設けられる。支柱16で吊り下げて、保持ユニット12が設けられる。ボールねじ用モーター11によりボールねじ軸10aを回転すると、ボールねじ軸10aに螺合されたボールナット10bが前後移動し、これによってボールナット10bと一体のリニアブロック9bがリニアレール9aに沿ってスライドして、保持ユニット12が交差方向に進退移動される。
保持ユニット12は図2に示すように、主に、交差方向に間隔を隔てて互いに向かい合う一対の対向壁部17aを有する保持フレーム17と、保持フレーム17に回転自在に設けられた保持シャフト19と、ベース壁部7a側の対向壁部17aに設けられたシャフト回転モーター20と、保持シャフト19とシャフト回転モーター20のモーター軸20aとを連結するカップリング21とを備える。シャフト回転モーター20の代わりに、空圧式ロータリーアクチュエータ等の、他の回転機構を用いてもよい。
保持フレーム17は、一対の対向壁部17aの上端部同士が連結フレーム部17bにより連結される。連結フレーム部17bのベース壁部7a寄りの部位には、軸受18を備えた軸受支持部17cが垂設される。カセット3側に位置する対向壁部17aには、軸受18が設けられる。
保持ユニット12は図3及び図4に示すように、連結フレーム部17bのベース壁部7a側に、台座15から垂設された4本の支柱16が固定される。これにより、保持ユニット12は、リニアブロック9b及びボールナット10bと連結される。
保持シャフト19の両端は、カセット3側の対向壁部17aに設けた軸受18と軸受支持部17cに設けた軸受18によって回転自在に支持され、保持シャフト19は、シャフト回転モーター20により回転駆動される。保持シャフト19は、交差方向に沿って配置される保持軸部19aと、保持軸部19aの外周表面に保持軸部19aの長手方向(交差方向)に沿って所定ピッチで設けられた複数の基板保持片19bとを備える。基板保持片19bの所定のピッチは、カセット3に設けられた収容部3a及び上部ホルダー5の受け溝5aのピッチに等しく設定される。
図5(a)は、保持シャフト19を軸方向から見た正面断面図であり、図5(b)は、保持シャフト19の側面図であり、図5(c)は、保持シャフト19を下方から見上げた図である。
基板保持片19bは、保持シャフト19を端部から軸方向に見たときに、図5(a)に示すように、円周方向における四半円部分、すなわち90°の範囲に設けられる。
基板保持片19bは、保持軸部19aの軸方向と直交する面で切断した際の断面形状が、保持軸部19aの中心Oを通り、円周上の点Pから保持軸部19aの径方向外方へ延びる線分19cと、前記円周上の点Pから円周方向に90°離れた点Qと線分19cの先端19dとを、弧で結んだ輪郭で形成される。
保持シャフト19は、カセット3の上方へ移動する際には、点Qが保持軸部19aの中心Oの真下になるように配置される。保持シャフト19は、基板保持片19bが所定の位置に移動されて基板2を保持する場合には、点P、すなわち線分19cが保持軸部19aの中心Oの真下にくるように回転される。言い換えれば、基板保持片19bは、点Pから延びる線分19cが保持軸部19aの中心Oの真下になる位置が基板2の保持位置となり、点Qが保持軸部19aの中心Oの真下になる位置が基板2の保持を解除する解除位置となる。基板保持片19bは、保持シャフト19が正逆方向に90°回転されることにより、保持位置と解除位置との間を移動する。
基板保持片19b自体は、図5(b)及び図5(c)に示すように、保持軸部19aの長さ方向に沿う方向の幅は、線分19cの先端19dの位置で最も広く、点Qに向かって漸次狭くなるように形成される。従って、隣り合う基板保持片19b同士の空隙は反対に、先端19d同士の間で最も狭く、点Q同士の間でもっとも広い。これにより、保持軸部19aの長さ方向に隣り合う基板保持片19bの、互いに向かい合う対向面19e同士の空隙は、保持シャフト19の解除位置から保持位置に移動する間に、次第に狭まるようになっている。隣り合う基板保持片19b同士の対向面19e間に形成される空隙は、最も狭い位置(保持位置)で、基板2の厚みより僅かに広く設定される。
ボールねじ10、リニアガイド9及び保持ユニット12を一括して搭載する本体フレーム8により一つの基板保持機構22が構成され、この基板保持機構22は、搬送方向に2つ並べられて、対をなして用いられる(対をなす基板保持機構22に対し、本体フレーム8は、共通化・共用化しても良い)。一対の基板保持機構22が有する2本の保持シャフト19の間隔(図3中、A参照)は、基板2の収容後に上方から装着される上部ホルダー5で基板2を保持する幅、すなわち、上部ホルダー5が1枚の基板2を保持する幅より広く設定される。また、同様に、連結フレーム部17bの間隔(図4中、B参照)も、上部ホルダー5の幅より広く設定した方が、上方からの上部ホルダー5の装着が行いやすい。また、これら間隔A及びBは、上部ホルダー5の幅よりも狭くならない範囲で、より狭く設定した方がよい。そのようにすれば、各保持シャフト19の間における基板2の撓みをさらに小さく抑えることができる。撓みを小さく抑えることができれば、上部ホルダー5のガイド溝5aが差し込まれる基板2の上方の周縁部をより正確に配置することができ、上部ホルダー5をより容易に装着することができる。一対の基板保持機構22が備える各保持シャフト19の基板保持片19bは、解除位置に移動したときに、対をなす他方の保持シャフト19の反対側に位置される。従って、基板保持片19bは、保持位置に移動する際には、対をなす他方の保持シャフト19へ向かって接近するように移動される。このようにすれば、対になっている保持シャフト19をより狭く配置できるので、上述の効果をより確実なものとすることができる。また、基板保持片19bの形状や、保持シャフト19の回転角は、上記記載に限らず、保持シャフト19の回転によって基板保持片19bが基板2の保持位置と解除位置との間で移動できる設定であればよい。
次に、本実施形態にかかる基板収容補助装置1を用いた基板2のカセット3への収容動作について、図6〜図12を用いて説明する。
本実施形態にかかる基板収容補助装置1では図1に示すように、対をなす基板保持機構22は、収容される基板2の板面に沿う方向(搬送方向)に間隔を隔てて、カセット3の上方に向かって、カセット3の一方の側から交差方向に沿って進退可能に設けられる。基板保持機構22の各保持シャフト19は、カセット3内に基板2が吊り降ろされた状態で、吊り降ろされた基板2上に保持シャフト19を前進したときに、基板2を吊り下げている搬送保持具6と干渉しない高さ位置に配置される。
図6〜図11は、基板収容体への基板収容補助装置1を用いた基板2の収容動作を示す図である。並設される基板保持機構22の関係では、各基板保持機構22の2本の保持シャフト19の動作が左右対称になっているところが相違するだけで、収容動作自体は同じである。
カセット3に基板2を収容する場合、まずベルトコンベヤー4により、基板収容補助装置1と交差方向に並ぶ位置に、カセット3が搬送され停止される。次に、カセット3が有する複数の収容部3aのうち、基板収容補助装置1に近い側の収容部3aから順に、基板搬送装置の搬送保持具6に吊り下げられた基板2が収容されていく。
図示例では、既に3枚の基板2が収容されていて、4枚目の基板2を収容する収容動作から説明する。以下の説明では、交差方向における向きについて、保持シャフト19の進退方向を基準として基板収容補助装置1と反対側を前方側、基板収容補助装置1を後方側として説明する。図6〜図11中、理解のために、対をなす基板保持機構22の2本の保持シャフト19のうち、一方を保持シャフト19sとし、他方を保持シャフト19tとして説明する。
3枚の基板2がカセット3に収容された状態で、各基板保持機構22の一方の保持シャフト19sは、保持位置にある。保持シャフト19sでは、最も先端に配置された基板保持片19bのみが3番目に収容された基板2より前方に位置し、収容された基板2間(3番目と2番目の間、2番目と1番目の間)にそれぞれ基板保持片19bが1つずつ位置している。一方、基板保持機構22の他方の保持シャフト19tは、解除位置にある。保持シャフト19tでは、最も先端に配置された基板保持片19bが3番目に収容された基板2と2番目に収容された基板2との間に位置し、収容された基板2間(2番目と1番目の間)に基板保持片19bが1つ位置している。
4板目の基板2が搬送される際、図6(a)に示すように、対をなす保持シャフト19s,19tのうち、後方に位置する保持シャフト19tを、シャフト回転モーター20により90°回転し停止して、基板保持片19bを保持位置から、基板2より上方となる解除位置に移動する。次に、図6(b)に示すように、搬送保持具6によりカセット3の4番目の収容部3aに基板2を吊り降ろして収容する。
次に、図7(c)に示すように、保持シャフト19tを前進移動するために、ボールねじ用モーター11を駆動して保持ユニット12を前方に移動する。これにより、保持シャフト19tが前方に移動する。このとき、シャフト回転モーター20は停止されている。ボールねじ用モーター11は回転して、保持シャフト19tの最も先端の基板保持片19bのみが4番目に収容された基板2よりも前方に位置するように移動させ、その後停止される。
次に、図7(d)に示すように、保持シャフト19tを、シャフト回転モーター20により、90°回転させて、基板保持片19bを保持位置に移動する。これにより、カセット3に収容されている4枚の基板2は、2本のシャフト19s,19tが備える基板保持片19bにより、上方の周縁部が保持される。保持シャフト19s,19tで4枚の基板2を保持している状態で、図8(e)に示すように、4番目の基板2から搬送保持具6を離脱させる。
次に、図8(f)に示すように、基板保持機構22の2本の保持シャフト19s,19tのうち、先端が後方側に位置する保持シャフト19sを、シャフト回転モーター20により90°回転させて、基板保持片19bを、基板2より上方となる解除位置に移動させておく。この際、全ての基板2は、他方の保持シャフト19tの基板保持片19bにより、保持状態が維持されている。
次に、図9(g)に示すように、搬送保持具6によりカセット3の5番目の収容部3aに基板2を吊り降ろして収容する。次に、図9(h)に示すように、ボールねじ用モーター11を駆動して、解除位置にある保持シャフト19sを前方に移動する。保持シャフト19sは、最も先端に配置された基板保持片19bのみが5番目に収容された基板2より前方側に位置するように移動される。
次に、図10(i)に示すように、保持シャフト19sを、シャフト回転モーター20により90°回転して、基板保持片19bを、5番目に収容された基板2も含めて、これら基板2を保持する保持位置に移動する。これにより、カセット3に収容されている5枚の基板2は、2本の保持シャフト19s,19tが備える基板保持片19bにより上方の周縁部が保持される。5枚の基板2が保持シャフト19s,19tで保持されている状態で、図10(j)に示すように、5番目の基板2から搬送保持具6を離脱させる。
対をなす保持シャフト19s,19tは、基板2がカセット3の収容部3aに収容される度に、基板2を基板保持片19bで保持するために、順次かつ交互に、保持位置から回転されて解除位置に移動され、交差方向に直線的に前進され、解除位置から回転されて保持位置に移動される基板保持動作を繰り返して、収容された基板2を順番に保持するようになっている。
全ての基板2をカセット3に収納し終えたら、図11(k)に示すように、2本の保持シャフト19s,19tの間に上部ホルダー5を挿入し、上部ホルダー5のピン5bをカセット3の凹部3dに挿入して、上部ホルダー5をカセット3に取り付ける。
次に、図11(l)に示すように、2本の保持シャフト19s,19tを共に、シャフト回転モーター20により90°回転し、解除位置に移動して停止する。その後、ボールねじ用モーター11によりカセット3上から後進方向に移動し、1枚目に収容した基板2よりも後方の位置で停止する。図12には、基板2の収容動作が全て完了して、その後上部ホルダー5によって基板2を保持している様子が示されている。以上により、基板収容補助装置1がカセット3から待避され、カセット3はベルトコンベヤー4で次工程へ運び出される。
本実施形態の基板収容体への基板収容補助装置1によれば、基板2の三方の周縁部を支持して基板2を立てた状態で収容するカセット3に収容された基板2の上方に、収容された基板2を保持する保持位置に移動可能な基板保持片19bを備えた保持シャフト19が設けられているので、基板2を常に四方から保持して基板2を安定した状態でカセット3に収容することができる。基板2が収容される収容部3aと保持シャフト19に設けられた基板保持片19bとは、同じピッチに形成されているので、基板2をカセット3に所定のピッチで整然と収容することができる。
対をなす保持シャフト19各々は、順次基板2が収容部3aに収容される度に、交互に、収容部3aに収容した基板2を基板保持片19bで保持するために、基板保持片19bを解除位置に移動してから交差方向に進行させた後に回転して保持位置に移動する基板保持動作を行うので、カセット3に基板2を収容する度に基板2を四方から保持して安定した状態で収容することができる。
保持シャフト19が対をなして設けられ、基板保持動作は、これら保持シャフト19で交互に行われるので、既に収容されている基板2を、常にいずれかの保持シャフト19の基板保持片19bによって保持することができる。このため、一旦収容された基板2が収容部3aから外れるなど、収容状態が乱れることを防止することができる。
保持シャフト19は、基板2がカセット3に収容されていく方向と同じ方向に進退可能なので、カセット3の端から効率よく整然と基板2を収容することができる。これにより、複数の基板2を立てた状態で、板面と交差する方向に互いに一定の間隔を隔てて保持することができる。
カセット3は上方が開放されているので、基板2を上方から吊り降ろして収容することができ、容易に収容作業を進めることができる。
カセット3の上方から基板2を積み降ろしするためにカセット3の上方を開放していても、常に基板2の上方の周縁部を保持できるため、積み降ろし中に基板2が自重で撓んで収容部3aから脱落したり、脱落して基板2が割れるなど、基板2が損傷を受けることを防止することができる。
各保持シャフト19に設けられた複数の基板保持片19bのうち、隣り合う基板保持片19bは互いに対向する対向面19eを有し、これら対向面19e同士は、保持シャフト19が解除位置から保持位置に移動する際に、それらの間隔が漸次狭まるように形成されているので、吊り降ろされる基板2が収容部3a内で傾こうとしても、保持シャフト19の回転で保持位置に移動する基板保持片19bにより、基板2を適切に保持することができる。従って、吊り降ろしの際、基板2に撓みが生じたとしても、基板保持片19bによって基板2の姿勢を正して収容することができる。
保持シャフト19の基板保持片19bは、保持シャフト19の周方向における四半円部分に設けられ、保持シャフト19を90°回転することにより、保持位置と解除位置との間を移動するので、少ない角度の保持シャフト19の回転で、基板保持片19bを保持位置と解除位置とに移動することができ、短時間のサイクルで効率よく収納作業を行うことができる。
対をなす保持シャフト19の間隔は、板状の上部ホルダー5の幅より僅かに広いので、保持シャフト19間に、適切に上部ホルダー5を装着することができる。
各保持シャフト19の基板保持片19bは、解除位置において、対をなす他方の保持シャフト19の反対側に位置され、保持位置に移動する際に他方の保持シャフト19へ向かって接近するように移動されるので、基板保持片19bが保持シャフト19同士の間に突出することはなく、これにより、基板保持片19bが、上部ホルダー5の装着操作の障害となることがないとともに、保持シャフト19同士の間隔をできる限り狭くすることができる。これにより、保持シャフト19間における基板2の撓みをより小さく抑えることができる。保持シャフト19間では、上部ホルダー5の差し込みとの関係上、基板2の上方の周縁部がより正確なピッチで配置されることが望ましく、これにより上部ホルダー5をより容易に装着することができる。そして、上部ホルダー5が差し込みやすくなることにより、作業時間を短縮することができる。
対をなす保持シャフト19が、基板2の板面に沿う方向において互いに間隔を隔てて複数設けられているので、基板2の全幅にわたって撓みの発生を抑え、カセット3に整然と収容することができる。
上記実施形態においては、カセット3が開放されている一方を上方としたが、これに限らず、側方であっても良いことはもちろんである。上記実施形態では、対をなす保持シャフト19を二対備えた例について説明したが、対をなす保持シャフト19は、収容する基板2のサイズに応じて、一対でも、また三対以上備えていてもよい。
上記実施形態においては、1つのカセット3に基板2を収容する例について説明したが、複数のカセット3に連続的に基板2を積み降ろしする場合には、ベルトコンベヤー4上に載置されたカセット3を基板収容補助装置1の前に順次搬送しても良いし、ベルトコンベヤー4のような直線移動機構に基板収容補助装置1を載置して、静置されているカセット3に対して、その前に基板収容補助装置1を順次移動するようにしても良い。
また、上記実施形態においては、基板収容補助装置1とカセット3とが分離している例について説明したが、基板収容補助装置1とカセット3とを一体とした基板収容装置としても良い。この場合には、カセット3に常に基板収容補助装置1が付随しているので、カセット3をどこへ持ち運んでも、基板2を正しく収容することができる。
1 基板収容補助装置
1a カバー
2 基板
3 カセット
3a 収容部
3c 側壁部
3d 凹部
4 ベルトコンベヤー
5 上部ホルダー
5a 受け溝
5b ピン
6 搬送保持具
7 取付ベース
7a ベース壁部
8 本体フレーム
8a 対向フレーム部
8b 上フレーム部
8c 下フレーム部
8d 上固定部
8e 下固定部
8f 補強リブ
8g 垂設ブロック
9 リニアガイド
9a リニアレール
9b リニアブロック
10 ボールねじ
10a ボールねじ軸
10b ボールナット
11 ボールねじ用モーター
11a モーター軸
12 保持ユニット
13 軸受
14 カップリング
15 台座
16 支柱
17 保持フレーム
17a 対向壁部
17b 連結フレーム部
17c 軸受支持部
18 軸受
19,19s,19t 保持シャフト
19a 保持軸部
19b 基板保持片
19c 基板保持片の形態を規定する線分
19d 線分の先端
19e 対向面
20 シャフト回転モーター
20a モーター軸
21 カップリング
22 基板保持機構
23 真空チャック
O 保持軸部の中心
P,Q 保持軸部の円周上の点

Claims (7)

  1. 基板の周縁部の四方のうち、三方を支持することで該基板を立てた状態で収容し、該基板の残りの一方から当該基板を出し入れする収容部を、収容される該基板の板面と交差する交差方向に所定ピッチで複数設けた基板収容体への基板の収容を補助する基板収容体への基板収容補助装置であって、
    上記基板収容体の一方の側から上記交差方向に沿って進退可能に設けられ、上記板面に沿う方向に互いに間隔を隔てて配置されて、各々独立して回転可能な対をなすシャフトと、
    対をなす該シャフト各々の外周に、該シャフトの長手方向に沿って上記所定ピッチで設けられ、該シャフトの回転により、上記収容部に収容された基板を保持する保持位置と、基板の保持を解除する解除位置とに移動可能な複数の基板保持片とを備え、
    対をなす上記シャフト各々は、順次基板が上記収容部に収容される度に、交互に、該収容部に収容した基板を上記基板保持片で保持するために、該基板保持片を上記解除位置に移動してから交差方向に進行させた後に回転して上記保持位置に移動する基板保持動作を行うことを特徴とする基板収容体への基板収容補助装置。
  2. 上記対をなすシャフトは、上記基板の上記板面に沿う方向に、間隔を隔てて複数設けられることを特徴とする請求項1に記載の基板収容体への基板収容補助装置。
  3. 上記各シャフトに設けられた複数の上記基板保持片のうち、隣り合う上記基板保持片は互いに対向する対向面を有し、
    これら対向面同士は、上記シャフトが上記解除位置から上記保持位置に移動する際に、それらの間隔が漸次狭まるように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の基板収容体への基板収容補助装置。
  4. 上記基板保持片は、上記シャフトの周方向における四半円部分に設けられ、上記シャフトが90°回転することにより、上記保持位置と上記解除位置との間を移動することを特徴とする請求項3に記載の基板収容体への基板収容補助装置。
  5. 上記各シャフトの上記基板保持片は、上記解除位置において、対をなす他方のシャフトの反対側に位置され、上記保持位置に移動する際に上記他方のシャフトへ向かって接近するように移動されることを特徴とする請求項1から4のいずれかの項に記載の基板収容体への基板収容補助装置。
  6. 上記基板収容体は、上記基板の残りの一方の周縁部を保持する保持部材を備え、上記対をなすシャフトの間隔は、上記保持部材により基板が保持される幅よりも広いことを特徴とする請求項1から5のいずれかの項に記載の基板収容体への基板収容補助装置。
  7. 請求項1から6のいずれかの項に記載の基板収容体への基板収容補助装置が上記基板収容体に設けられていることを特徴とする基板収容装置。
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