JP6106538B2 - 円筒型タンクの構築方法 - Google Patents

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Description

本発明は、円筒型タンクの構築方法に関するものである。
内槽と外槽とを有する二重殻構造の円筒型タンクは、LNG(液化天然ガス)やLPG(液化石油ガス)等の低温液体の貯蔵に用いられている。特許文献1には、金属製の内槽とコンクリート製の外槽とを有する円筒型タンクが開示されている。
特許文献1には、円筒型タンクの工期の短縮を図るため、金属製の内槽とコンクリート製の外槽とを同時に施工する手法が開示されている。具体的には、外槽の底部にジャッキ架台を立設させ、ジャッキアップ装置を所定高さに支持させる(特許文献1の図4(b)参照)。そして、外槽の側壁工事を行うときに、外槽の底部上で内槽屋根と外槽屋根とを組み立て、次いで、上記ジャッキアップ装置により内槽屋根と外槽屋根とを上昇させながら、内槽屋根に内槽側板を最上段のものから最下段のものへと順々に取り付けることで、金属製の内槽とコンクリート製の外槽との同時施工を実現している。
特開平7−62924号公報
ところで、上記従来手法においては、ジャッキアップ装置によって上昇した内槽側板の下側に取り付けられる次の内槽側板を支持するために、門型架台を設置している(特許文献1の図8において、ナックル架台8−4と称されている)。工事口から取り込んだ内槽側板を所定の溶接位置まで搬送する手段として、例えば、この門型架台上にコロを設け、内槽側板を転がして搬送する手段が考えられる。
しかしながら、門型架台上にコロを設けると、内槽側板の支持レベルが高くなり、また、それに伴って屋根の組み立てレベルも高くなってしまうという問題がある。逆に、コロを設けるために門型架台の支持レベルを低くすると、門型架台の下で施工されるアニュラー部の作業空間が狭くなってしまうという問題がある。また、内槽側板には、その下側に次の内槽側板を溶接するための開先形状が形成されており、コロの上を転がしたときに、当該開先形状の潰れが発生する虞がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、他の作業に影響を与えることなく、また、開先形状を潰すことなく内槽側板を所定の溶接位置まで搬送し、内槽を組み立てることができる円筒型タンクの構築方法の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、コンクリート製の外槽の内側において、ジャッキアップ装置による内槽側板の上昇と、前記上昇した内槽側板の下側への次の内槽側板の溶接と、を交互に繰り返して金属製の内槽を組み立てる工程を有する円筒型タンクの構築方法であって、前記内槽側板を支持するための門型架台を、前記外槽の内側に沿って複数設置する工程と、前記内槽側板の開先形状に応じた溝を周面に有する支持ローラーを備えるローラーユニットを、隣り合う前記門型架台の間に設置する工程と、を有する、という手法を採用する。
この手法を採用することによって、本発明では、外槽の内側に沿って門型架台を複数設置し、隣り合う門型架台の間にローラーユニットを設置する。ローラーユニットは、門型架台と門型架台の間の空間に設置されるため、その支持ローラーによる内槽側板の支持レベルを門型架台と同等の支持レベルまで下げることができる。また、支持ローラーは、内槽側板の開先形状に応じた溝を周面に有しているため、内槽側板の開先形状にかかる局部荷重を小さく抑えることができる。
また、本発明においては、前記支持ローラーの回転軸は、前記門型架台の支持面よりも下方において回転自在に支持されている、という手法を採用する。
この手法を採用することによって、本発明では、支持ローラーの回転軸を門型架台の支持面よりも下方において回転自在に支持することで、支持ローラーによる内槽側板の支持レベルを下げることができる。
また、本発明においては、前記支持ローラーは、その回転軸の軸方向にスライド自在に支持されている、という手法を採用する。
この手法を採用することによって、本発明では、支持ローラーを回転軸の軸方向にスライド自在に支持することで、内槽側板を円滑に搬送することができる。すなわち、内槽側板は、工場でのミル加工により所定の曲率を有しているが、その曲がり具合は、加工精度や搬送過程での影響でバラツキがある。このため、内槽側板の個々の形状に対応して柔軟に支持ローラーをスライド自在にすることで、例えば、内槽側板が支持ローラーの溝に噛み込んでしまい搬送できなくなる、といったことを回避することができる。
また、本発明においては、前記支持ローラーは、周方向に繋ぎ合わせた前記内槽側板が溶接により縮径する方向にスライド自在に支持されている、という手法を採用する。
この手法を採用することによって、本発明では、内槽側板を周方向に複数繋ぎ合わせると、溶接縮みによって内槽側板が縮径し内側に移動するため、当該縮径に対応して支持ローラーをスライド自在にすることで、内槽側板を周方向に繋ぎ合わせる前後で、内槽側板を適切に支持することができる。
また、本発明においては、前記ローラーユニットは、前記内槽側板の両面をガイドするガイドローラー対を備える、という手法を採用する。
この手法を採用することによって、本発明では、内槽側板の両面をガイドローラー対でガイドすることで、内槽側板の転倒を防止することができる。
また、本発明においては、前記ガイドローラー対の周面は、前記内槽側板の厚みよりも距離をあけて対向している、という手法を採用する。
この手法を採用することによって、本発明では、ガイドローラー対の対向する周面の距離を内槽側板の厚みよりも開けることで、内槽側板が厚み方向に自由に移動できる空間を確保することができるため、内槽側板の転倒を防止しつつ、内槽側板の個々の形状や溶接縮みに対応した移動を許容することができる。
本発明によれば、他の作業に影響を与えることなく、また、開先形状を潰すことなく内槽側板を所定の溶接位置まで搬送し、内槽を組み立てることができる円筒型タンクの構築方法が得られる。
本発明の実施形態における構築方法の第1工程を示す説明図である。 本発明の実施形態における門型架台の配置を示す平面図である。 本発明の実施形態におけるローラーユニットの構成を示す平面図である。 図3における矢視A−A断面図である。 図3における矢視B−B断面図である。 本発明の実施形態におけるローラーユニットの作用を示す説明図である。 本発明の実施形態における構築方法の第2工程を示す説明図である。 本発明の実施形態における構築方法の第3工程を示す説明図である。 本発明の実施形態における内槽側板の支持レベルを示す要部拡大図である。 本発明の実施形態における構築方法の第4工程を示す説明図である。 本発明の実施形態における構築方法の第5工程を示す説明図である。 本発明の実施形態における構築方法の第6工程を示す説明図である。
以下、本発明の円筒型タンクの構築方法について図面を参照して説明する。以下の説明では、円筒型タンクとして、LNGを貯蔵する地上式のPC(プレストレスコンクリート)二重殻貯槽を例示する。
図1に示すように、本手法では、先ず、略円板状の基礎版1の工事を行う。基礎版1の外周縁部には、PC壁2(外槽)を組み立てる基礎部3を凸設する。また、基礎部3の内側に沿って内槽アンカーストラップ4を設置する。また、基礎部3上に、PC壁2を打設する。PC壁2を打設する際には、内側と外側の両方に足場5を設け、不図示の型枠を設置する。
次に、基礎版1上に底部ライナー6を敷設する。また、基礎版1の中央部に屋根架台7を組み立てる。また、PC壁2の基端部に内槽側板9を一枚ずつ取り込むための工事口8を形成する。また、PC壁2の基端部の内側に沿って、内槽側板組立用の門型架台10を複数設置する。門型架台10は、内槽側板9が複数組み合わされてなる円筒状の内槽が基礎版1上に最終的に下ろされるべき領域であるアニュラー領域Xを跨ぐように設置する。
本手法では、図2に示すように、門型架台10を2つ一組として設置する。門型架台10は、2つ一組として、PC壁2の内周に沿って所定間隔で複数設置する。また、組となった隣り合う門型架台10の間には、ローラーユニット100を設置する。ローラーユニット100は、工事口8を介して取り込んだ内槽側板9を周方向の所定位置に搬送するためのものである。
ローラーユニット100は、図3に示すように、複数の支持ローラー110と、複数のガイドローラー対120と、を有する。本手法では、支持ローラー110が6個並べて設置され、支持ローラー110の並びの先頭と後尾にガイドローラー対120が設置されている。支持ローラー110の回転軸111は、軸受112によって回転自在に支持されている。また、ガイドローラー対120の回転軸121は、軸受122(図4参照)によって回転自在に支持されている。
支持ローラー110の回転軸111は、図4に示すように、門型架台10の支持面10aよりも下方において回転自在に支持されている。ローラーユニット100は、複数の支持ローラー110が取り付けられる取付板101と、一組の門型架台10の間に架設される梁部材102と、を有する。梁部材102は、H形鋼である。また、門型架台10もH形鋼である。本手法では、梁部材102を、門型架台10の上下のフランジ10bの間に架設する。
本手法では、梁部材102を高さ調整用のシム103を介して門型架台10の下側のフランジ10bにネジ止め固定する。これにより、支持ローラー110による内槽側板9の支持レベルを門型架台10と同等の支持レベルまで下げることができる。支持ローラー110は、図5に示すように、内槽側板9の下側に形成された開先形状9aに応じた溝113を周面110aに有している。溝113は、内槽側板9の開先角度と同一角度のV字溝となっている。
ガイドローラー対120は、内槽側板9の内向き面9b1及び外向き面9b2の両面をガイドするためのものである。支持ローラー110は、水平方向に延びる軸周りに回転自在に設けられているのに対し、ガイドローラー対120は、鉛直方向に延びる軸周りに回転自在に設けられている。ガイドローラー対120の周面120aは、内槽側板9を間に挟んで水平方向で対向して配置されている。
支持ローラー110は、図6に示すように、その回転軸111の軸方向にスライド自在に支持されている。すなわち、支持ローラー110の回転軸111は、図5に示すように、軸受112の孔部に挿入され、軸方向に所定幅でスライド自在に軸支されている。また、支持ローラー110の回転軸111は、タンクの半径方向に延在している。このため、支持ローラー110は、タンクの半径方向にスライド自在に支持されている。
ガイドローラー対120の周面120aは、図6に示すように、内槽側板9の厚みtよりも距離をあけて対向している。すなわち、対向するガイドローラー対120の周面120aの間のクリアランスcは、内槽側板9の厚みtよりも大きく設定されている。これにより、内槽側板9は、クリアランスcの範囲で、軸方向(タンクの半径方向)にスライド自在となる。なお、内槽側板9のスライド幅は、内槽側板9の加工精度及び内槽側板9の溶接縮みに基づいて設定している。
図2に戻り、本手法では、門型架台10の間に設置したローラーユニット100の上に内槽側板9を載置し、PC壁2の内側に沿って周方向に搬送する(図2において内槽側板9の搬送経路を2点鎖線で示す)。支持ローラー110は、図5に示すように、内槽側板9の開先形状9aに応じた溝113を周面110aに有しているため、内槽側板9の開先形状9aにかかる局部荷重を小さく抑えることができる。このため、ローラーユニット100上において内槽側板9を転がしても、開先形状9aの潰れが発生することはない。
内槽側板9は立てて搬送するため、図2に示す門型架台10の組と組との間の空間(ローラーユニット100が設置されていない空間)を跨いだときにも内槽側板9自身の撓みは発生し難く、円滑な搬送が可能である。また、ローラーユニット100は、図3に示すように、内槽側板9の両面をガイドするガイドローラー対120を有するため、立てられた内槽側板9の転倒を防止することができる。
また、本手法では、図6に示すように、支持ローラー110を回転軸111の軸方向にスライド自在に支持することで、内槽側板9を円滑に搬送することができる。すなわち、内槽側板9は、工場でのミル加工により所定の曲率を有しているが、その曲がり具合は、加工精度や搬送過程での影響でバラツキがある。このため、内槽側板9の個々の形状に対応して柔軟に支持ローラー110をスライド自在にすることで、例えば、図2に示す搬送経路上において内槽側板9が支持ローラー110の溝113に固く噛み込んでしまって搬送できなくなる、といったことを回避することができる。
内槽側板9を所定の溶接位置まで搬送したら、隣り合う内槽側板9同士を溶接し、図1に示すように、全体で円筒状になるように周方向に繋ぎ合わせる。内槽側板9同士を溶接すると、内槽側板9の大きさにもよるが、一枚当たり約2mm程度の溶接縮みが発生する。内槽側板9は、十数〜数十枚繋ぎ合わされるため、この溶接縮みが加算されると、円筒状に繋ぎ合わされた内槽側板9が全体で縮径し、タンク内側に微小に移動する。
ここで、支持ローラー110は、周方向に繋ぎ合わせた内槽側板9が溶接により縮径する方向にスライド自在に支持されている。すなわち、支持ローラー110の回転軸111は、タンクの半径方向に延び、その方向にスライド自在とされている。このため、溶接縮みによって内槽側板9が縮径しタンク内側に移動しても、その移動に対応して支持ローラー110がスライドし、溶接の前後で内槽側板9を適切に支持することができる。
また、ガイドローラー対120の周面120aは、図6に示すように、内槽側板9の厚みtよりも距離をあけて対向している。このため、内槽側板9が厚み方向に自由に移動できる空間を確保することができる。したがって、本手法では、ガイドローラー対120内槽側板9の転倒を防止しつつ、内槽側板9の個々の形状や溶接縮みに対応した移動を許容することができる。
図1に示すように門型架台10上において内槽側板9を円筒状に繋ぎ合わせたら、次に、図7に示すように、内槽側板9の上端部にナックルプレート11を組み付ける。また、門型架台10の下のアニュラー領域Xにパーライトコンクリートブロックや構造用軽量コンクリートブロック等のアニュラー部13(図8参照)の構成部材12を仮置きする。また、屋根架台7上に内槽屋根14を組み立てる。また、内槽屋根14の外周縁部に、ナックルプレート11を介して内槽側板9を組み付ける。
ここで、本手法では、PC壁2の内側に沿って門型架台10を複数設置し、隣り合う門型架台10の間にローラーユニット100を設置している。図4に示すように、ローラーユニット100は、門型架台10と門型架台10の間の空間に設置されるため、その支持ローラー110による内槽側板9の支持レベルを門型架台10と同等の支持レベルまで下げることができる。
図7に示すように、内槽屋根14の組み立てレベルは、内槽側板9の支持レベルに依存する。内槽屋根14の組み立てレベルが高くなると、PC壁2の内側に設けられた足場5等と干渉し、PC壁2と内槽屋根14の同時施工が困難になる等の問題があるが、支持ローラー110の回転軸111は、門型架台10の支持面10aよりも下方において回転自在に支持されるため、内槽屋根14の組み立てレベルが高くなることはない。したがって、ローラーユニット100を隣り合う門型架台10の間に設置することで、内槽屋根14の組み立て作業に影響を与えないようにすることができる。
図7に示すように、本手法では、基礎版1よりも上方であって、内外槽間15(PC壁2と内槽側板9との間)において、ナックルプレート11よりも上方のPC壁2に、吊側ジャッキ架台16(吊り点)をタンク周方向で複数設置する。吊側ジャッキ架台16は、所定高さのPC壁2からタンク内方に向けて略水平に凸設されるものである。この吊側ジャッキ架台16を例えばPC壁2に埋め込んだアンカープレート等に強固かつ着脱可能に締結固定する。
また、ナックルプレート11には、複数の吊側ジャッキ架台16に対応する複数のナックル補強材17を設置する。ナックル補強材17は、ナックルプレート11から内外槽間15に向けて突出するものである。また、このナックル補強材17は、被吊側の架台となるものである。そして、この吊側ジャッキ架台16とナックル補強材17との間に渡って、ジャッキアップ装置18を設置する。ジャッキアップ装置18は、センターホールジャッキであり、装置本体を吊側ジャッキ架台16に設置し、ジャッキアップロッド19の下端部をナックル補強材17に取り付ける。
このようにジャッキアップ装置18を設置したら、図8に示すように、屋根架台7を除去し、ジャッキアップ装置18によってナックルプレート11を吊り上げることで、内槽側板9を上昇させる。ジャッキアップ装置18によりジャッキアップロッド19の1ストローク分(本実施形態では内槽側板9単体の上下幅に相当)だけ上昇させたら、そのジャッキアップにより内槽側板9の下部にできた空間に、次の内槽側板9を搬入する。なお、ジャッキアップロッド19は、複数のロッドに分割可能な構成となっており、足場5と干渉するのであれば、上端部を分割して短くする。
図9に示すように、工事口8から搬入した次の内槽側板9は、ローラーユニット100上に載置する。なお、内槽側板9の転倒防止のために、ジャッキアップされた上側の内槽側板9を挟み込む補助ガイド20を取り付けることが好ましい。この内槽側板9は、内外槽間15に設けたトロリークレーン21によって吊り上げられ、ローラーユニット100上に載置され、そして、所定の溶接位置まで搬送される。
また、この工程中、門型架台10の下でアニュラー部13の保冷工事を並行して行う。アニュラー部13の保冷工事は、底部冷熱抵抗緩和材39の上にパーライトコンクリートブロック41A,41B、構造用軽量コンクリートブロック42を組み立て、その上にアニュラープレート43を取り付けることにより行う。アニュラー部13は、組み立てられた内槽側板9を最終的に支持するものであり、アニュラープレート43が厚く形成され、またその保冷構造もコンクリートブロック等の硬質なもので形成される。
図9に示すように、アニュラー部13の作業空間は、門型架台10の支持レベルの高さに依存する。門型架台10の支持レベルを低くすると、門型架台10の下側の作業空間が狭小になる等の問題があるが、ローラーユニット100は門型架台10と門型架台10の間の空間に設置されるため、ローラーユニット100を設けるために門型架台10の支持レベルが低くなることはない。したがって、ローラーユニット100を隣り合う門型架台10の間に設置することで、アニュラー部13の保冷工事に影響を与えないようにすることができる。
次に、アニュラー部13の保冷工事が完了したら、アニュラー部13よりもタンク内側に配置されていた脚部10cをアニュラー部13上に挿げ替える。このような挿げ替えによって、アニュラー部13よりもタンク内側には干渉物がなくなるため、基礎版1上の中央部の保冷工事を行うことができる。中央部の保冷工事では、図10に示すように、底部冷熱抵抗緩和材39の上に泡ガラス40を載置する。そして、その上に不図示のパーライトコンクリートブロックと不図示の内槽底板を順に重ねて敷設する。
また、内槽屋根14上で外槽屋根22を組み立てる。外槽屋根22は、内槽屋根14と不図示の連結材で連結され、内槽屋根14と一体的に組み立てられる。また、PC壁2が組み上がったら、その頂部にジャッキアップ装置18を設置し、吊り点を変更する。そして、門型架台10上では、環状に配置した複数の内槽側板9同士を溶接し、かつ上下に並ぶ内槽側板9同士を溶接することで、これら内槽側板9を一体の円筒状に形成する。このようにして、ジャッキアップ装置18による内槽側板9の上昇と、上昇した内槽側板9の下側への次の内槽側板9の取り付けとを、交互に繰り返し、内槽側板9を最上段のものから最下段のものまで順々に取り付ける。
次に、図11に示すように、内槽側板9の最下段までの取り付けが終了したら、門型架台10を撤去し、内槽側板9の最下段の下端部をアニュラー部13上に降ろし、基礎版1に設置された内槽アンカーストラップ4に取り付ける。これにより、内槽30が完成する。また、内槽屋根14と共にジャッキアップした外槽屋根22は、不図示の連結材による内槽屋根14との連結を解除し、最上段まで組み立てられたPC壁2の上端部に据え付ける。また、PC壁2の内壁面に側ライナー2aを貼り付ける。また、PC壁2の外部に昇降階段23を設ける。また、外槽屋根22に屋根階段24を設ける。また、ポンプバレル25を搬入する。
その後、ナックル補強材17を切除してジャッキアップ装置18を撤去する。その後、PC壁2の緊張工事を行う。そして、工事口8の閉鎖、ポンプバレル25の設置を経た後、水張りをして耐圧・気密試験を実施する。
最後に、図12に示すように、内外槽間15に保冷材44を配置し、また、内槽屋根14の裏側にも保冷材44を配置して保冷工事を行い、その後、塗装工事、配管保冷工事を経て円筒型タンク50が構築される。
したがって、上述の本実施形態によれば、PC壁2の内側において、ジャッキアップ装置18による内槽側板9の上昇と、上昇した内槽側板9の下側への次の内槽側板9の溶接と、を交互に繰り返して金属製の内槽30を組み立てる工程を有する円筒型タンク50の構築方法であって、内槽側板9を支持するための門型架台10を、PC壁2の内側に沿って複数設置する工程と、内槽側板9の開先形状9aに応じた溝113を周面110aに有する支持ローラー110を備えるローラーユニット100を、隣り合う門型架台10の間に設置する工程と、を有する、という手法を採用することによって、他の作業に影響を与えることなく、また、開先形状9aを潰すことなく内槽側板9を所定の溶接位置まで搬送し、内槽30を組み立てることができる円筒型タンク50の構築方法が得られる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、ローラーユニットに支持ローラーを6個並べて設置する手法について説明したが、本発明はこの手法に限定されず、支持ローラーの数は6個より多くても少なくてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、ローラーユニットにガイドローラー対が2組設定される手法について説明したが、本発明はこの手法に限定されず、ガイドローラー対の数は2組より多くても少なくてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、支持ローラーが取り付けられる取付板と、門型架台の間に架設される梁部材とを別体とした手法について説明したが、本発明はこの手法に限定されず、取付板と梁部材とを一体としてもよい。
なお、取付板と梁部材とを別体とすることにより、取付板と梁部材との間にシム等を挟んでボルト締めすることで、支持ローラーの高さ調整を容易に行うことができる。
また、例えば、上記実施形態では、ローラーユニットを、組となって隣り合う門型架台の間に設置する手法について説明したが、本発明はこの手法に限定されず、ローラーユニットを、組みとなっていない門型架台の間に設置してもよい。
また、例えば、門型架台を2つ一組で設置する手法について説明したが、本手法はこの手法に限定されず、複数の門型架台を周方向に等間隔に設置してもよい。この手法であっても、隣り合う門型架台の間にローラーユニットを設置すれば、上記実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、例えば、上記実施形態では、門型架台をH形鋼で形成する手法について説明したが、本発明はこの手法に限定されず、門型架台を他の形鋼で形成してもよい。
なお、H形鋼であれば、その下側のフランジ形状が、ローラーユニットを取り付けるために適しているため、ローラーユニットの設置が容易になる。
また、例えば、上記実施形態では、支持ローラーの周面にV字状の溝を形成する手法について説明したが、本発明はこの手法に限定されず、内槽側板に採用する開先形状(例えば、JIS規格のI形、V形、レ形、X形、U形、K形、J形、両面J形、H形開先形状)に応じて溝を形成することが好ましい。
また、例えば、上記実施形態では、支持ローラーを軸方向にスライド自在にする手法について説明したが、内槽側板の載置を容易にするために、支持ローラーの基準位置を定める手法を採用してもよい。例えば、支持ローラーの回転軸にケガキ線を入れて、それを目印に支持ローラーの基準位置を設定してもよい。また、例えば、バネを間に挟んで、内槽側板がジャッキアップされると、バネの付勢により、自動的に支持ローラーが基準位置に戻るような手法を採用してもよい。
また、例えば、上記実施形態では、支持ローラーを基準位置に対して左右同じ幅でスライド自在にする手法について説明したが、本発明はこの手法に限定されず、支持ローラーをタンクの内径側の方に大きくスライドできるようにしてもよい。この手法によれば、支持ローラーは、相対的に内槽側板が縮径する方向に大きく移動できるため、溶接縮みを好適に吸収することができる。
また、例えば、上記実施形態では、支持ローラーの回転軸を軸受に対してスライド自在に軸支させて、支持ローラーを軸方向にスライドさせる手法について説明したが、本発明はこの手法に限定されず、ローラーユニット自体をスライドさせる手法を採用してもよい。
また、例えば、本手法は上述した実施形態だけでなく、従来技術の内槽側板をジャッキアップさせる手法にも当然に適用することができる。
2…PC壁(外槽)、9…内槽側板、9a…開先形状、10…門型架台、10a…支持面、18…ジャッキアップ装置、30…内槽、100…ローラーユニット、110…支持ローラー、110a…周面、111…回転軸、113…溝、120…ガイドローラー対、120a…周面、t…厚み

Claims (6)

  1. コンクリート製の外槽の内側において、ジャッキアップ装置による内槽側板の上昇と、前記上昇した内槽側板の下側への次の内槽側板の溶接と、を交互に繰り返して金属製の内槽を組み立てる工程を有する円筒型タンクの構築方法であって、
    前記内槽側板を支持するための門型架台を、前記外槽の内側に沿って複数設置する工程と、
    前記内槽側板の開先形状に応じた溝を周面に有する支持ローラーを備えるローラーユニットを、隣り合う前記門型架台の間に設置する工程と、を有する、ことを特徴とする円筒型タンクの構築方法。
  2. 前記支持ローラーの回転軸は、前記門型架台の支持面よりも下方において回転自在に支持されている、ことを特徴とする請求項1に記載の円筒型タンクの構築方法。
  3. 前記支持ローラーは、その回転軸の軸方向にスライド自在に支持されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の円筒型タンクの構築方法。
  4. 前記支持ローラーは、周方向に繋ぎ合わせた前記内槽側板が溶接により縮径する方向にスライド自在に支持されている、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の円筒型タンクの構築方法。
  5. 前記ローラーユニットは、前記内槽側板の両面をガイドするガイドローラー対を備える、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の円筒型タンクの構築方法。
  6. 前記ガイドローラー対の周面は、前記内槽側板の厚みよりも距離をあけて対向している、ことを特徴とする請求項5に記載の円筒型タンクの構築方法。
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