JP6106531B2 - 水性分散体の製造方法、グラフト重合体の製造方法、及び熱可塑性樹脂組成物の製造方法 - Google Patents

水性分散体の製造方法、グラフト重合体の製造方法、及び熱可塑性樹脂組成物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、水中にエチレン系重合体が分散した水性分散体の製造方法に関する。また、グラフト重合体の製造方法、熱可塑性樹脂組成物の製造方法に関する。
熱可塑性樹脂組成物、接着剤、塗料等の原料として、水中にエチレン系重合体が分散した水性分散体が使用されることがある。
水性分散体の製造方法としては、重合法、及び押出機などを用いて転相現象を利用する方法が知られている。このうち、重合法は、水性分散体を得る方法として広く採用されているが、重合反応のコントロールの繁雑さや装置上の複雑さなどの問題を有している。
一方、押出機などを用いて転相現象を利用する方法は、乳化剤等の存在下、溶融した熱可塑性樹脂と水性媒体とを高剪断で混合して、水性媒体に熱可塑性樹脂を分散させて水性分散体を連続的に製造する方法である。
特許文献1,2には、押出機を用いて水性分散体を得る方法について具体的に開示されており、押出機を利用して得た水性分散体は平均粒子径が小さく、未乳化物量の少ないものが安定して製造できる旨が記載されている。
特許文献3には、押出機を用いてエチレン・プロピレン・共役ジエン共重合体を水に分散させて水性分散体を作製し、その水性分散体を利用してグラフト重合体を製造し、さらに、そのグラフト重合体に樹脂を配合してAES樹脂を製造することが開示されている。
特公平7−96647号公報 特開2008−101156号公報 特開2006−45466号公報
しかしながら、特許文献1,2に記載の方法によって水性分散体を製造した場合には、得られた水性分散体の平均粒子径が小さく、未乳化物量が少ないにもかかわらず、粒子径分布が広く、大粒子も一部生成することがあった。塗料分野では塗膜表面の平滑性を保つため300メッシュ相当でのろ過性が要求されることがあるが、特許文献1,2に記載の水性分散体のように、粒子径分布が広い場合には、ろ過性の低下が生じ、作業効率の低下を招きやすかった。
ところで、AES樹脂は優れた耐候性ならびに耐衝撃性を有することから、自動車分野では車輌外装用材料として用いられている。自動車分野としては近年、車輌外装部品の無塗装化による生産コストの低減が活発化している。無塗装化した場合には、AES樹脂そのものの表面状態が車輌外装部品の意匠面に反映されることから、成形品の表面平滑性及び表面光沢が高くなるAES樹脂が求められている。
しかし、特許文献3に記載の方法においても、水性分散体の粒子径分布が広く、得られるAES樹脂は、成形品の表面平滑性及び表面光沢が不充分になりやすかった。
本発明は、平均粒子径が小さく、未乳化物量が少なく且つ粒子径分布が狭く、ろ過性が優れた水性分散体を容易に製造できる水性分散体の製造方法を提供することを目的とする。また、表面平滑性及び表面光沢に優れる熱可塑性樹脂組成物を容易に製造できるグラフト共重合体の製造方法を提供することを目的とする。また、表面平滑性及び表面光沢に優れる熱可塑性樹脂組成物を容易に製造できる熱可塑性樹脂組成物の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の水性分散体の製造方法の一態様は、バレル内に2本のスクリューが配備された二軸押出機によりエチレン系重合体を水性媒体に分散させて転相体を調製し、前記転相体を、冷却手段を用いて冷却する水性分散体の製造方法であって、前記二軸押出機と前記冷却手段とを連結管で接続し、二軸押出機バレル先端の温度Tと連結管の温度Tの差(T−T)を30〜100℃の範囲内とすることを特徴とする。
本発明のグラフト重合体の製造方法の一態様は、上記水性分散体の製造方法により水性分散体を製造し、前記水性分散体に少なくとも芳香族ビニル系単量体及び重合開始剤を添加してグラフト重合することを特徴とする。
本発明の熱可塑性樹脂組成物の製造方法の一態様は、上記グラフト重合体の製造方法によりグラフト重合体を製造し、前記グラフト重合体に、少なくとも芳香族ビニル系単量体単位を有するスチレン系重合体を混合することを特徴とする。
本発明の水性分散体の製造方法によれば、平均粒子径が小さく、未乳化物量が少なく且つ粒子径分布が狭く、ろ過性が優れた水性分散体を容易に製造できる。
本発明のグラフト共重合体の製造方法によれば、表面平滑性及び表面光沢に優れるグラフト共重合体を容易に製造できる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物の製造方法によれば、表面平滑性及び表面光沢に優れる熱可塑性樹脂組成物を容易に製造できる。
本発明の水性分散体の製造方法の一実施形態例で使用される製造装置を示す模式図である。 図1の水性分散体の製造装置を構成する連結管及びその近傍を拡大した図である。
(水性分散体の製造方法)
本発明の水性分散体の製造方法の一実施形態例について説明する。
図1及び図2に、本実施形態例の製造方法で使用される製造装置を示す。この製造装置1は、加熱可能なバレル11内に2本のスクリュー12a,12bが配備された二軸押出機10と、二軸押出機10のバレル先端11b側に設けられた冷却用押出機20と、二軸押出機10及び冷却用押出機20を気密状態で接続する接続流路30と、バレル11の末端11a側に、エチレン系重合体を供給する第1の供給手段40と、バレル11の中間部に水を供給する第2の供給手段50とを具備するものである。
前記製造装置1を構成する二軸押出機10は、エチレン系重合体(A)に水を添加した後、これらを転相させるために使用される。ここでいう転相とは、エチレン系重合体(A)中に水が分散する状態から、水中にエチレン系重合体(A)が分散する状態に転化することを意味する。また、本明細書では、二軸押出機10により転相させて得られたものを転相体という。
二軸押出機10の2本のスクリュー12a,12bの回転方向は互いに同方向であってもよいし、異方向であってもよい。
冷却用押出機20は、二軸押出機10で得られた転相体を冷却するために使用される冷却手段である。冷却用押出機20の構成については、温度調節が可能であれば特に制限はなく、単軸押出機であってもよいし、二軸押出機であってもよい。また、スクリュー構成にも特に制限はない。
接続流路30は、その殆どが連結管30aで構成されている。連結管30a以外の部分は、連結管30aを二軸押出機10または冷却用押出機20に取り付けるための部分である。
連結管30aは、二軸押出機10で得られた転相体を冷却用押出機20に移送するためのものであり、本実施形態では直線状の配管である。
連結管30aは、図2に示すように、二軸押出機10のスクリュー12aの直径D(mm)と、連結管30aの孔径d(mm)と、接続流路30の長さL(mm)とが、下記式(1)の関係を満たすことが好ましい。
式(1) 2≦{(D・L)/d}≦300
連結管30aの孔径が小さい、または、接続流路30の長さが長く、{(D・L)/d}が300を超えると、二軸押出機10の先端部の樹脂圧力が上昇して、転相体及び水蒸気が漏洩するおそれがある。一旦、水蒸気が漏洩し始めると水性分散体は得られなくなるため、製造を停止せざるを得なくなり、連続運転は不可能となる。
一方、連結管30aの孔径が大きく、{(D・L)/d}が2未満であると、平均粒子径が小さく、かつ、未乳化物量が少ない水性分散体を得ることが困難になる。
連結管30aには、外部ヒータ、温度調節器、必要に応じて、保温材、空冷または水冷の冷却機構が設けられて、管外壁の温度が制御可能になっていることが好ましい。管外壁の温度を制御可能になっていれば、平均粒子径がより小さく、かつ、未乳化物量がより少なく、かつ、より狭い粒子径分布の水性分散体(AW)を安定に製造できる。
第1の供給手段40としては、例えば、一般に押出機で使用される定量フィーダを用いることができる。定量フィーダを用いれば、所望の平均粒子径の水性分散体(AW)をより容易に製造でき、また、水性分散体中(AW)の未乳化物量をより少なくできる。
第2の供給手段50としては、例えば、水を充填する容器51と、容器51内の水を二軸押出機10に送り出すポンプ52と、ポンプ52及び二軸押出機10を接続した供給管53とを備える液体供給手段などが挙げられる。ポンプ52としては、例えば、ダイヤフラムポンプ、プランジャーポンプ等を使用できる。
上述した製造装置1を用いた水性分散体(AW)の製造方法について説明する。
本実施形態例の水性分散体(AW)の製造方法では、まず、バレル11内を加熱した二軸押出機10の2本のスクリュー12a,12bを回転させながら、第1の供給手段40により、エチレン系重合体(A)と酸変性ポリオレフィン(B)と乳化剤(C)をバレル11の末端11a側に連続的に供給し溶融混練する。
エチレン系重合体(A)の供給量は二軸押出機10の規模(具体的には、スクリュー12a,12bの直径)に応じて適宜選択することが好ましい。
乳化剤(C)の供給量は、エチレン系重合体(A)100質量部に対して1〜20質量部であることが好ましい。乳化剤(C)の供給量が、エチレン系重合体(A)100質量部に対して1質量部以上であれば、水にエチレン系重合体(A)を容易に分散させることができ、20質量部以下であれば、水性分散体(AW)の泡立ちを防止できる。
二軸押出機10のバレル11内温度は130〜250℃に調整することが好ましい。二軸押出機10のバレル11内温度を130℃以上かつ250℃以下とすれば、水性分散体(AW)を安定に製造できる。
二軸押出機10のバレル先端11bの温度は130〜250℃に調整することが好ましい。
次いで、第2の供給手段50により水をバレル11の中間部に連続的に供給し、さらに溶融混練して転相させて、転相体を調製する。
水の供給量は、エチレン系重合体(A)100質量部に対して1〜8質量部であることが好ましい。水の供給量が、エチレン系重合体(A)100質量部に対して1質量部以上であれば、水性分散体を容易に製造でき、8質量部以下であれば、エチレン系重合体(A)を容易に微粒子化できる。
水は、所望の平均粒子径の水性分散体(AW)を容易に製造でき、また、未乳化物量をより少なくできることから、一定に供給することが好ましい。そのためには、第2の供給手段50のポンプ52として精度の高いものを用いることが好ましい。
その後、二軸押出機10により得た転相体を、連結管30aを介して冷却用押出機20に移送する。
その際、二軸押出機10のバレル先端11bの温度Tと連結管30aの温度Tの温度差(T−T)を30〜100℃とし、50〜90℃とすることが好ましく、70〜90℃とすることがより好ましい。ここで、二軸押出機10のバレル先端11bの温度Tとは二軸押出機10の最も先端にあるバレルの温度である。連結管30aの温度Tとは、二軸押出機10と接続されている連結管30aの中央部の温度である。
また、温度T,Tはその測定点の内側を移動する転相体の温度とほぼ同じである。
したがって、(T−T)は、二軸押出機10のバレル先端11bを移動する転相体の温度と連結管30aを移動する転相体の温度の温度差とみなせる。
(T−T)が前記下限値未満であると、0.5μm以上の粒子径割合が多くなって、平均粒子径が大きくなって粒子径分布が広くなり、ろ過性が低くなる。一方、(T−T)が前記上限値を超えると、未乳化物量が多くなる。
(T−T)を上記の温度にするためには、二軸押出機10のバレル先端11bの温度及び連結管30aの温度の少なくとも一方を調整すればよい。
次いで、冷却用押出機20に移送した転相体を、冷却用押出機20によって冷却して、水性分散体(AW)を得る。その際、転相体に含まれる水のフラッシュ(水蒸気が蒸発して転相体の中で弾く現象)を防止するため、水の沸点(絶対圧力0.1MPaで100℃)以下に冷却することが好ましく、95〜70℃に冷却することがより好ましい。
冷却後、冷却用押出機20の先端から水性分散体(AW)を吐出させる。冷却用押出機20から吐出された水性分散体(AW)は、攪拌機を備えた槽内で希釈されてもよい。その際、希釈用の槽を加熱してもよい。
本製造方法で使用されるエチレン系重合体(A)としては、例えば、エチレンのポリマー、エチレンとプロピレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン又は1−ドデセンなどとのコポリマー、これらモノマーと非共役ジエン、共役ジエン、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸無水物等とを共重合したコポリマーなどが挙げられる。
具体的には、ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−共役ジエン共重合体、エチレン−ブテン共重合体、エチレン−ブテン−プロピレン共重合体、エチレン−オクテン共重合体が好ましい。また、これらのコポリマーにアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、無水マレイン酸を導入した変性重合体も好ましく、変性重合体の質量平均分子量が5000以上のものが好ましい。
また、上記エチレン系重合体(A)の質量平均分子量は、5000以上のものが好ましい。エチレン系重合体(A)の質量平均分子量の上限値は、特に限定されないが、1000000以下が好ましい。
また、エチレン系重合体(A)としては、例えば、スチレンとブタジエンあるいはイソプレンのランダム共重合体やブロック共重合体、それらの水素添加物、酢酸ビニルなどのビニルエステルの各種共重合体とその加水分解物などを用いることもできる。ビニルエステルの各種共重合体とその加水分解物の中では、エチレン−酢酸ビニルとその部分ケン化物または高ケン化物を用いることが好ましい。
エチレン系重合体(A)は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
エチレン系重合体(A)には、例えば、酸化防止剤、安定剤、滑剤、可塑剤、無機充填剤などの添加剤があらかじめ添加されていても構わない。
酸変性ポリオレフィン(B)は、酸基を有するα−オレフィン共重合体であり、その質量平均分子量は5000未満であることが好ましい。その質量平均分子量の下限値は、特に限定されないが、1000以上であることが好ましい。α−オレフィンとしては、エチレン等が挙げられ、不飽和カルボン酸系化合物としては、例えば、アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸及びマレイン酸モノアミドが挙げられる。
酸変性ポリオレフィン(B)は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
酸変性ポリオレフィン(B)の供給量は、エチレン系重合体(A)100質量部に対して5〜30質量部であることが好ましい。酸変性ポリオレフィン(B)の供給量がエチレン系重合体(A)100質量部に対して5質量部以上であれば、水にエチレン系重合体(A)を容易に分散させることができる。しかし、30質量部を超えると、熱可塑性樹脂組成物として用いた場合、物性バランスを低下する傾向にある。
本製造方法で使用される乳化剤(C)としては、各種のアニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、第1級高級脂肪酸塩、第2級高級脂肪酸塩、第1級高級アルコール硫酸エステル塩、第2級高級アルコール硫酸エステル塩、第1級高級アルキルスルホン酸塩、第2級高級アルキルスルホン酸塩、高級アルキルジスルホン酸塩、スルホン化高級脂肪酸塩、高級脂肪酸硫酸エステル塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、高級アルコールエーテルの硫酸エステル塩、高級アルコールエーテルのスルホン酸塩、高級脂肪酸アミドのアルキロール化硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルフェノールスルホン酸塩、アルキルナフタリンスルホン酸塩、アルキルベンゾイルイミダゾールスルホン酸塩などが挙げられる。アニオン界面活性剤は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を組合せて使用してもよい。
上記乳化剤(C)を構成する高級脂肪酸としては、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、マーガリン酸、ステアリン酸、アラキン酸等の飽和脂肪酸、リンデル酸、ツズ酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸等の不飽和脂肪酸、あるいはこれらの混合物が挙げられる。
高級脂肪酸と塩を形成するための元素としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属が挙げられる。
ノニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミドエーテル、多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸エステル、脂肪酸ショ糖エステル、アルキロールアミド、ポリオキシアルキレンブロックコポリマーなどが挙げられる。ノニオン界面活性剤は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を組合せて使用してもよい。
乳化剤(C)は、粉体状または粒状の固体であってもよいし、液体であってもよい。
本製造方法で使用される水性媒体としては、例えば、水または塩基性物質(D)の水溶液が使用される。
塩基性物質(D)としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニア、アミンやアルカリ金属の酸化物、水酸化物、弱酸塩、水素化物ならびに、アルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、弱酸塩、水素化物等の水溶液が挙げられる。塩基性物質(D)は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
塩基性物質(D)の具体例としては、水酸化カリウムの水溶液が好ましい。
塩基性物質(D)の添加量は、より狭い粒子径分布の水性分散体を得るためには、エチレン系重合体(A)及び酸変性ポリオレフィン(B)及び乳化剤(C)に由来する酸に対して0.8〜1.5倍量であることが好ましく、1.0〜1.3倍量がより好ましい。塩基性物質(D)の添加量が0.8倍量未満であると、平均粒子径が大きく、未乳化物量が多くなることがあり、1.5倍量を超えると、粒子径分布が広くなることがある。
転相に用いる水の添加量は、エチレン系重合体(A)100質量部に対して1〜8質量部が好ましく、2〜5質量部がより好ましい。1質量部未満及び8質量部を超えると、製造時に不安定となり未乳化物量が多くなることがある。
水性分散体(AW)は架橋処理が施されてもよい。架橋処理する方法としては、未架橋の水性分散体(AW)の固形分100質量部に対して、t−ブチル−クミルパーオキサイド等の有機過酸化物を0.1〜5質量部及びジビニルベンゼン等の多官能性化合物を0.1〜5質量部添加し、60〜140℃で0.5〜5時間程度反応させる方法などが挙げられる。
上記の製造方法により得られる水性分散体(AW)は、グラフト重合体の原料として使用することができる。
また、水性分散体(AW)は、エチレン系重合体(A)の種類に応じて、付着性、耐食性、ガスバリヤ性、耐チッピング性、耐ヒールマーク性などを発揮する。発揮する効果に応じて、製品表面の防湿剤、撥水剤、皮膜形成剤、コーティング剤として使用されたり、繊維処理剤、ヒートシール剤、バインダー、プライマーなどとして他の材料と複合化されて使用されたりする。
上記製造方法では、(T−T)を前記範囲内とするため、平均粒子径が小さく、未乳化物量が少なく且つ粒子径分布が狭く、ろ過性が優れた水性分散体を容易に製造できる。そのため、水性分散体(AW)をAES樹脂の原料とした場合には、AES樹脂の表面平滑性、表面光沢、耐衝撃性及び耐候性を向上させることができる。
(グラフト重合体の製造方法)
次に、本発明のグラフト重合体の製造方法の一実施形態例について説明する。
本発明のグラフト重合体の製造方法の一実施形態例は、上記水性分散体の製造方法により得た水性分散体(AW)に少なくとも芳香族ビニル系単量体及び重合開始剤を添加してグラフト重合する方法である。これにより、グラフト重合体ラテックスが得られる。
芳香族ビニル系単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン等が挙げられる。
また、芳香族ビニル系単量体以外にシアン化ビニル系単量体を添加してもよいし、芳香族ビニル系単量体及びシアン化ビニル系単量体と重合可能な他のビニル単量体を添加してもよい。
シアン化ビニル系単量体としては、例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられる。
他のビニル系単量体としては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル及びアクリル酸ブチル等のアクリル酸アルキルエステルや、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピレン及びメタクリル酸ブチル等のメタクリル酸アルキルエステル等が挙げられる。これらの中でも、アクリル酸ブチルまたはメタクリル酸メチルが好ましい。
また、他のビニル系単量体としては、マレイミド、N−メチルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−(2−メチルフェニル)マレイミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)マレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド等のN−置換マレイミド系単量体を用いることもできる。
中でも、芳香族ビニル系単量体と共にシアン化ビニル系単量体を添加することが好ましく、その場合、得られる熱可塑性樹脂組成物の物性バランスが優れることから、芳香族ビニル系単量体を60〜80質量%とすることが好ましく、60〜76質量%とすることがより好ましい。また、シアン化ビニル系単量体を40〜20質量%とすることが好ましく、40〜24質量%とすることがより好ましい。
重合開始剤としては、有機過酸化物、無機過酸化物が用いられる。さらに、重合開始剤としては、油溶性有機過酸化物と硫酸第一鉄−キレート剤−還元剤とが組み合わされたレドックス系開始剤が好ましい。油溶性有機過酸化物としては、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド等が挙げられる。レドックス系開始剤の中でも、クメンハイドロパーオキサイド、硫酸第一鉄、ピロリン酸ナトリウム及びデキストロースからなるものが好ましい。
具体的に、グラフト重合では、芳香族ビニル系単量体及び必要に応じてシアン化ビニル系単量体、他のビニル系単量体に、レドックス系開始剤を混合して単量体混合物を調製し、その単量体混合物を1時間以上にわたって水性分散体(AW)に連続的に添加することが好ましい。単量体混合物の添加時間が1時間以上であれば、ラテックス安定性が高くなって、重合収率が高くなる。単量体混合物の添加時間の上限値は、特に限定されないが、10時間以下であることが好ましい。
グラフト重合の際の温度に特に制限はないが、通常は、20〜100℃の範囲とされる。
グラフト重合においては、水性分散体(AW)の固形分40〜80質量%に、全単量体60〜20質量%(但し、水性分散体(AW)の固形分と全単量体の合計は100質量%)を添加して重合することが好ましい。水性分散体(AW)の固形分が前記範囲であると、耐衝撃性が高くなる。
重合が終了後した後には、必要に応じて、得られたグラフト重合体ラテックスに酸化防止剤を添加してもよい。
グラフト重合体ラテックスからグラフト重合体(AG)を回収する方法としては、例えば、グラフト重合体ラテックスに析出剤を添加して、加熱、攪拌した後、析出剤を分離し、これを水洗、脱水、乾燥する析出法を採用することができる。析出法における析出剤としては、例えば、硫酸、酢酸、塩化カルシウムまたは硫酸マグネシウム等の水溶液を単独で使用あるいは併用できる。
(熱可塑性樹脂組成物)
次に、本発明の熱可塑性樹脂組成物の製造方法の一実施形態例について説明する。
本発明の熱可塑性樹脂組成物の製造方法の一実施形態例は、上記のグラフト重合体の製造方法により製造したグラフト重合体にスチレン系重合体を混合する方法である。
具体的には、グラフト重合体(AG)、スチレン系重合体(F)と必要に応じて、酸化防止剤、滑剤、加工助剤、顔料、充填剤とを混合し、例えば、押出機、バンバリーミキサー、または混練ロール等を用いて溶融混練し、ペレット化することで熱可塑性樹脂組成物(AP)を製造することができる。
<スチレン系重合体(F)>
スチレン系重合体(F)は、少なくとも芳香族ビニル系単量体単位を有する重合体であり、スチレン系重合体(F)は、芳香族ビニル系単量体単位とシアン化ビニル系単量体単位を有する共重合体が好ましい。
また、スチレン系重合体(F)には、芳香族ビニル系単量体単位及びシアン化ビニル系単量体単位と共重合可能な他のビニル系単量体単位が共重合されていてもよい。
芳香族ビニル系単量体、シアン化ビニル系単量体、他のビニル系単量体としては、グラフト重合時に使用するものと同じものが挙げられる。グラフト重合体に使用したものと同一である必要はない。
スチレン系重合体(F)の組成には特に制限はないが、芳香族ビニル系単量体単位60〜76質量%、シアン化ビニル系単量体単位40〜24質量%を含むものが好ましい。他のビニル系単量体単位を有する場合には、他のビニル系単量体単位が20質量%以下であることが好ましい。他のビニル系単量体単位は0質量%でもよい。
スチレン系重合体(F)の製造には乳化重合は懸濁重合等の重合法が採用される。スチレン系重合体(F)を乳化重合で製造する場合、反応器内に各単量体と乳化剤と重合開始剤と連鎖移動剤とを仕込み、加熱して重合し、得られたスチレン系重合体ラテックスから析出法によりスチレン系重合体(F)を回収する。
ここで、乳化剤としては、ロジン酸カリウム及びアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム等の一般的な乳化重合用乳化剤を用いることができる。また、重合開始剤としては、有機、無機の過酸化物系開始剤を用いることができ、連鎖移動剤としては、メルカプタン類、α−メチルスチレンダイマー、テルペン類等を用いることができる。析出法としては、グラフト重合体ラテックスからグラフト重合体(AG)を回収するのと同様の方法を採用できる。
懸濁重合で製造する場合、反応器内に各単量体と懸濁剤と懸濁助剤と重合開始剤と連鎖移動剤とを仕込み、加熱して重合し、得られたスチレン系重合体スラリーを脱水してスチレン系重合体(F)を回収する。
ここで、懸濁剤としては、トリカルシウムフォスファイト、ポリビニルアルコール等を用いることができ、懸濁助剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム等が用いることができる。また、重合開始剤としては、有機パーオキサイド類を用いることができ、連鎖移動剤としては、メルカプタン類、α−メチルスチレンダイマー、テルペン類等を用いることができる。
熱可塑性樹脂組成物(AP)は、表面外観、機械的強度のバランスが特に良くなることから、グラフト重合体(AG)とスチレン系重合体(F)の合計100質量部に対し、上述したグラフト重合体(AG)の含有量が5〜70質量部及びスチレン系重合体(F)の含有量が95〜30質量部であることが好ましく、グラフト重合体(F)の含有量が10〜50質量部及びスチレン系重合体(F)の含有量が90〜50質量部であることがより好ましい。グラフト重合体(AG)の含有量が前記下限値未満であると、耐衝撃性が低下することがある。また、グラフト重合体(AG)の含有量が前記上限値を超えると、表面外観(フローマーク)が損なわれることがある。
<他の重合体(G)>
また、熱可塑性樹脂組成物(AP)には、グラフト重合体(AG)及びスチレン系重合体(F)以外に他の重合体(G)が含まれてもよい。他の重合体(G)としては、例えば、ポリメチルメタクリレート系樹脂、ナイロン6樹脂、ナイロン66樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン系樹脂及びハイインパクトポリスチレン樹脂、(HIPS樹脂)等が挙げられる。これら他の重合体(G)は1種を単独で用いてもよいし、2種類以上をブレンドして用いてもよい。
(他の実施形態)
本発明は、上述した実施形態例に限定されない。例えば、本発明では、冷却手段は押出機を用いているが、ジャケット付きスタティックミキサーなど各種機械を使用することもできる。
(実施例で使用した材料の説明)
<エチレン系重合体(A)>
(A−1):EPDM(三井化学(株)製、タフマーTP3180、190℃でのMFRが5.0g/10分)
(A−2):EPDM(ダウ・ケミカル(株)製、ノーデルIP4520P、100℃でのムーニー粘度(ML1+4)32)
(A−3):直鎖式低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製、エボリューSP2540、190℃でのMFRが3.8g/10分)
(A−4):低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、ペトロセン353、190℃でのMFRが145g/10分)
<酸変性ポリオレフィン(B)>
(B):酸変性ポリエチレン(三井化学(株)製、ハイワックス2203A、質量平均分子量;2700、酸価;30mg/g)
<乳化剤(C)>
(C):半硬化牛脂脂肪酸カリウム(花王(株)製、KSソープ)
<塩基性物質(D)>
水酸化カリウム
[実施例1]
本例では、まず、二軸押出機((株)池貝製PCM−30型、スクリューの直径30mm、L/D=40)バレル先端11b(図1参照)の温度Tを200℃に設定し、二軸押出機の2本のスクリューを同方向に回転させながら、エチレン系重合体である(A−1)と、酸変性ポリオレフィン(B)と、乳化剤(C)とを二軸押出機のバレルの末端側に連続的に供給した。その際の酸変性ポリオレフィン(B)の供給量を、エチレン系重合体(A−1)100質量部に対して12質量部とし、乳化剤(C)の供給量をエチレン系重合体(A−1)100質量部に対して2.4質量部とし、かつ、エチレン系重合体(A−1)と酸変性ポリオレフィン(B)と乳化剤(C)との合計で4kg/時間とした。また、中間部に設けた水溶液供給口よりエチレン系重合体(A−1)及び酸変性ポリオレフィン(B)及び乳化剤(C)に由来する酸を中和するのに必要な量に対して1.3倍量の塩基性物質(D)0.4質量部と2.6質量部の水を供給した。乳化剤(C)存在下にてエチレン系重合体(A−1)と水とを混合し、転相させて、転相体を調製した。
その後、二軸押出機で得た転相体を、温度130℃(T=130℃)に調整した連結管30a(孔径dが30mm、長さが400mm、流路の長さLが480mm、{(D・L)/d}が16)を介して、冷却手段である単軸押出機に移送し、95℃まで冷却して取り出した。取り出した水性分散体を攪拌機付きの分散槽に移し、希釈水により固形分濃度40質量%付近まで希釈して、水性分散体(AW−1)を得た。この水性分散体の平均粒子径、0.5μm以上の粒子径割合、未乳化物の質量割合、ろ過性を下記方法により測定した。その結果を表1に示す。
<平均粒子径>
日機装社製のナノトラック(ナノトラック150)(測定溶媒;純水)を用いて体積基準の平均粒子径を測定した。
<0. 5μm以上の粒子径割合>
日機装社製のナノトラック(ナノトラック150)(測定溶媒;純水)を用いて測定した粒子径から0.5μm以上の粒子径頻度(%)を求めた。
<未乳化物の質量割合>
水性分散体を100メッシュのステンレス製金網でろ過し、メッシュ上の残留分を水洗、乾燥した後、濾過残留固形分の質量を測定した。下記式(2)により水性分散体中の未乳化物の質量割合を求めた。
式(2) 未乳化物の質量割合(質量%)=[濾過残留固形分の質量(g)/全固形分の質量(g)]×100(質量%)
<ろ過性>
100メッシュ金網でろ過した後の水性分散体1000gを、ナイロン製300メッシュを挟み込んだ吸引式ろ過装置でろ過し、通過した処理量を測定した。処理量が多い程、ろ過性に優れる。
Figure 0006106531
[実施例2]
連結管30aの温度を160℃とした以外は実施例1と同様にして、水性分散体(AW−2)を得た。この水性分散体(AW−2)を実施例1と同様にして評価した。評価結果を表1に示す。
[実施例3]
連結管30aの温度を110℃とした以外は実施例1と同様にして、水性分散体(AW−3)を得た。この水性分散体(AW−3)を実施例1と同様にして評価した。評価結果を表1に示す。
[実施例4]
二軸押出機バレル先端11bの温度を180℃、連結管30aの温度を140℃とした以外は実施例1と同様にして、水性分散体(AW−4)を得た。この水性分散体(AW−4)を実施例1と同様にして評価した。評価結果を表1に示す。
[実施例5]
二軸押出機バレル先端11bの温度を160℃、連結管30aの温度を120℃とした以外は実施例1と同様にして、水性分散体(AW−5)を得た。この水性分散体(AW−5)を実施例1と同様にして評価した。評価結果を表1に示す。
[実施例6]
二軸押出機バレル先端11bの温度を140℃、連結管30aの温度を100℃とした以外は実施例1と同様にして、水性分散体(AW−6)を得た。この水性分散体(AW−6)を実施例1と同様にして評価した。評価結果を表1に示す。
[実施例7]
塩基性物質の添加量を0.7倍量の0.2部とした以外は実施例1と同様にして、水性分散体(AW−7)を得た。この水性分散体(AW−7)を実施例1と同様にして評価した。評価結果を表2に示す。
Figure 0006106531
[実施例8]
塩基性物質の添加量を1.6倍量の0.5部とした以外は実施例1と同様にして、水性分散体(AW−8)を得た。この水性分散体(AW−8)を実施例1と同様にして評価した。評価結果を表2に示す。
[実施例9]
水の添加量を0.8部とした以外は実施例1と同様にして、水性分散体(AW−9)を得た。この水性分散体(AW−9)を実施例1と同様にして評価した。評価結果を表2に示す。
[実施例10]
水の添加量を8.2部とした以外は実施例1と同様にして、水性分散体(AW−10)を得た。この水性分散体(AW−10)を実施例1と同様にして評価した。評価結果を表2に示す。
[実施例11]
二軸押出機((株)池貝製PCM−30型、スクリューの直径30mm、L/D=40)バレル先端11b(図1参照)の温度Tを200℃に設定し、二軸押出機の2本のスクリューを同方向に回転させながら、エチレン系重合体である(A−2)と、酸変性ポリオレフィン(B)と、乳化剤(C)とを二軸押出機のバレルの末端側に連続的に供給した。エチレン系重合体(A−2)はベール状ゴムであり、あらかじめ粉砕機(ダイコー精機(株)製DAS−14型)を用いて8mm角に調整して用いた。酸変性ポリオレフィン(B)の供給量を、エチレン系重合体(A−2)100質量部に対して15質量部とし、乳化剤(C)の供給量をエチレン系重合体(A−2)100質量部に対して3.0質量部とし、かつ、エチレン系重合体(A−2)と酸変性ポリオレフィン(B)と乳化剤(C)との合計で4kg/時間とした。また、中間部に設けた水溶液供給口よりエチレン系重合体(A−2)及び酸変性ポリオレフィン(B)及び乳化剤(C)に由来する酸に中和するのに必要な量に対して1.3倍量の塩基性物質(D)の0.4質量部と2.6質量部の水を供給した。乳化剤(C)存在下にてエチレン系重合体(A−2)と水性媒体とを混合し、転相させて、転相体を調製した。
その後、二軸押出機で得た転相体を、温度130℃(T=130℃)に調整した連結管30a(孔径dが30mm、長さが400mm、流路の長さLが480mm、{(D・L)/d}が16)を介して、冷却手段である単軸押出機に移送し、95℃まで冷却して取り出した。取り出した水性分散体を攪拌機付きの分散槽に移し、希釈水により固形分濃度40質量%付近まで希釈して、水性分散体(AW−11)を得た。この水性分散体(AW−11)を実施例1と同様にして評価した。評価結果を表2に示す。
[実施例12]
二軸押出機((株)池貝製PCM−30型、スクリューの直径30mm、L/D=40)バレル先端11bの温度Tを200℃に設定し、二軸押出機の2本のスクリューを同方向に回転させながら、エチレン系重合体である(A−3)と、酸変性ポリオレフィン(B)と、乳化剤(C)とを二軸押出機のバレルの末端側に連続的に供給した。その際の酸変性ポリオレフィン(B)の供給量を、エチレン系重合体(A−3)100質量部に対して15質量部とし、乳化剤(C)の供給量をエチレン系重合体(A−3)100質量部に対して3.0質量部とし、かつ、エチレン系重合体(A−3)と酸変性ポリオレフィン(B)と乳化剤(C)との合計で4kg/時間とした。また、中間部に設けた水溶液供給口よりエチレン系重合体(A−3)及び酸変性ポリオレフィン(B)及び乳化剤(C)に由来する酸に中和するのに必要な量に対して1.3倍量の塩基性物質(D)の0.4質量部と2.6質量部の水を供給した。乳化剤(C)存在下にてエチレン系重合体(A−3)と水性媒体とを混合し、転相させて、転相体を調製した。
その後、二軸押出機で得た転相体を、温度130℃(T=130℃)に調整した連結管30a(孔径dが30mm、長さが400mm、流路の長さLが480mm、{(D・L)/d}が16)を介して、冷却手段である単軸押出機に移送し、95℃まで冷却して取り出した。取り出した水性分散体を攪拌機付きの分散槽に移し、希釈水により固形分濃度40質量%付近まで希釈して、水性分散体(AW−12)を得た。この水性分散体(AW−12)を実施例1と同様にして評価した。評価結果を表2に示す。
[実施例13]
二軸押出機((株)池貝製PCM−30型、スクリューの直径30mm、L/D=40)バレル先端11bの温度Tを200℃に設定し、二軸押出機の2本のスクリューを同方向に回転させながら、エチレン系重合体である(A−4)と、酸変性ポリオレフィン(B)と、乳化剤(C)とを二軸押出機のバレルの末端側に連続的に供給した。その際の酸変性ポリオレフィン(B)の供給量を、エチレン系重合体(A−4)100質量部に対して15質量部とし、乳化剤(C)の供給量をエチレン系重合体(A−4)100質量部に対して3.0質量部とし、かつ、エチレン系重合体(A−4)と酸変性ポリオレフィン(B)と乳化剤(C)との合計で4kg/時間とした。また、中間部に設けた水溶液供給口よりエチレン系重合体(A−4)及び酸変性ポリオレフィン(B)及び乳化剤(C)に由来する酸を中和するのに必要な量に対して1.3倍量の塩基性物質(D)の0.4質量部と2.6質量部の水を供給した。乳化剤(C)存在下にてエチレン系重合体(A−4)と水性媒体とを混合し、転相させて、転相体を調製した。
その後、二軸押出機で得た転相体を、温度130℃(T=130℃)に調整した連結管30a(孔径dが30mm、長さが400mm、流路の長さLが480mm、{(D・L)/d}が16)を介して、冷却手段である単軸押出機に移送し、95℃まで冷却して取り出した。取り出した水性分散体を攪拌機付きの分散槽に移し、希釈水により固形分濃度40質量%付近まで希釈して、水性分散体(AW−13)を得た。この水性分散体(AW−13)を実施例1と同様にして評価した。評価結果を表2に示す。
[比較例1]
連結管30aの温度Tを180℃とした以外は実施例1と同様にして、水性分散体(AW−14)を得た。この水性分散体(AW−14)を実施例1と同様にして評価した。評価結果を表3に示す。
Figure 0006106531
[比較例2]
連結管30aの温度Tを90℃とした以外は実施例1と同様にして、水性分散体(AW−15)を得た。この水性分散体(AW−15)を実施例1と同様にして評価した。評価結果を表3に示す。
[比較例3]
連結管30aの温度Tを180℃とした以外は実施例11と同様にして、水性分散体(AW−16)を得た。この水性分散体(AW−16)を実施例1と同様にして評価した。評価結果を表3に示す。
[比較例4]
連結管30aの温度Tを90℃とした以外は実施例11と同様にして、水性分散体(AW−17)を得た。この水性分散体(AW−17)を実施例1と同様にして評価した。評価結果を表3に示す。
[比較例5]
連結管30aの温度Tを180℃とした以外は実施例12と同様にして、水性分散体(AW−18)を得た。この水性分散体(AW−18)を実施例1と同様にして評価した。評価結果を表3に示す。
[比較例6]
連結管30aの温度Tを90℃とした以外は実施例12と同様にして、水性分散体(AW−19)を得た。この水性分散体(AW−19)を実施例1と同様にして評価した。評価結果を表3に示す。
[比較例7]
連結管30aの温度Tを180℃とした以外は実施例13と同様にして、水性分散体(AW−20)を得た。この水性分散体(AW−20)を実施例1と同様にして評価した。評価結果を表3に示す。
[比較例8]
連結管30aの温度Tを90℃とした以外は実施例13と同様にして、水性分散体(AW−21)を得た。この水性分散体(AW−21)を実施例1と同様にして評価した。評価結果を表3に示す。
(評価結果)
(T−T)が本願請求項1に係る発明の範囲内にある実施例1〜13の水性分散体(AW)では、未乳化物の質量割合が少なかった。また、0.5μm以上の粒子径割合が少なく、ろ過性が優れていた。特に、(A)+(B)+(C)成分の酸に対する塩基量を0.8〜1.5倍量の範囲内に、水の添加量を1.0〜8.0質量部の範囲内とした実施例1〜6及び実施例11〜13では、0.5μm以上の粒子径割合がより少なく、ろ過性がより優れていた。
(T−T)が本願請求項1に係る発明の範囲外にある比較例1〜8の水性分散体では、0.5μm以上の粒子径割合が多く、ろ過性が低くなっていた。
[実施例14]
<グラフト重合体(AG−1)の調製>
実施例1で得た水性分散体(AW−1)100質量部に対して、t−ブチル−クミルパーオキサイド1質量部、ジビニルベンゼン1質量部を添加し、135℃で5時間反応させて、架橋水性分散体(AW−1’)を得た。
攪拌機付きステンレス重合槽に、イオン交換水240質量部、架橋水性分散体(AW−1’)を固形分として65質量部、硫酸第一鉄0.006質量部、ピロリン酸ナトリウム0.3質量部及びデキストロース0.35質量部を仕込み、温度を80℃とした。次に、アクリロニトリル6.6質量部、スチレン23.4質量部及びクメンハイドロパーオキサイド0.6質量部を180分間連続的に添加し、重合温度を80℃一定に保ち乳化重合を行った。重合後、得られたグラフト重合体(AG−1)を含有する水性分散体に酸化防止剤を添加し、さらに、硫酸を添加して固形分を析出し、洗浄、脱水、乾燥の工程を経て、グラフト重合体(AG−1)を得た。
<スチレン系重合体(F)の調製>
窒素置換した攪拌機付きステンレス重合反応槽反応器に、イオン交換水120質量部、ポリビニルアルコール0.1質量部、アゾビスイソブチロニトリル0.3質量部、アクリロニトリル34質量部、スチレン66質量部、t−ドデシルメルカプタン0.3質量部を仕込んだ。反応器の温度を50℃にして5時間重合した後、120℃に昇温し4時間反応させた。次いで、反応器内部の内容物を抜き出し、洗浄、乾燥することにより粉状のスチレン系重合体(F)を得た。
<熱可塑性樹脂組成物(AP)の調製>
上記グラフト重合体(AG−1)30質量部とスチレン系重合体(F)70質量部を混合し、スクリュー直径30mmの真空ベント付き二軸押出機((株)池貝製PCM−30型)を用い、240℃、93.325kPaの真空条件下で溶融混練して、熱可塑性樹脂組成物(AP−1)を調製した。
得られたペレットを、射出成形機を用いてシャルピー衝撃試験測定用の試験片及び100mm×100mm×3mmの平板を成形した。この成形板を用いて、下記のように、シャルピー衝撃値、光沢度及び表面平滑性を評価した。その結果を表4に示す。
<シャルピー衝撃強度>
上記試験片について、ISO179規格に従い、23℃の条件で測定した。
<光沢度>
上記平板の表面を、デジタル変角光計UGV−5D(スガ試験器製)を用いて、入射角60°、反射角60°での反射率から光沢度を求めた。
<表面平滑性>
上記平板の表面を、光学顕微鏡(ニコン(株)製)を用いて、1mmあたりの凹凸上のブツ個数を目視にてカウントした。
Figure 0006106531
[実施例15]
グラフト重合体(AG−1)を40質量部に、スチレン系重合体(F)を60質量部に変更した以外は実施例14と同様にして、熱可塑性樹脂組成物(AP−2)を得た。この熱可塑性樹脂組成物(AP−2)を実施例14と同様にして評価した。評価結果を表4に示す。
[実施例16]
<グラフト重合体(AG−2)の調製>
水性分散体(AW)を実施例11で得た(AW−11)に変更した以外は実施例14と同様にして、グラフト重合体(AG−2)を得た。
<熱可塑性樹脂組成物(AP−3)の調整>
グラフト重合体を(AG−2)に変更した以外は実施例14と同様にして熱可塑性樹脂組成物(AP−3)を得た。この熱可塑性樹脂組成物(AP−3)を実施例14と同様にして評価した。評価結果を表4に示す。
[実施例17]
グラフト重合体(AG−2)を40質量部に、スチレン系重合体(F)を60質量部に変更した以外は実施例16と同様にして、熱可塑性樹脂組成物(AP−4)を得た。この熱可塑性樹脂組成物(AP−4)を実施例14と同様にして評価した。評価結果を表4に示す。
[比較例9]
<グラフト重合体(AG−3)の調製>
水性分散体(AW)を比較例1で得た(AW−14)に変更した以外は実施例14と同様にして、グラフト重合体(AG−3)を得た。
<熱可塑性樹脂組成物(AP−5)の調整>
グラフト重合体を(AG−3)に変更した以外は実施例14と同様にして熱可塑性樹脂組成物(AP−5)を得た。この熱可塑性樹脂組成物(AP−5)を実施例14と同様にして評価した。評価結果を表4に示す。
[比較例10]
グラフト重合体(AG−3)を40質量部に、スチレン系重合体(F)を60質量部に変更した以外は比較例9と同様にして、熱可塑性樹脂組成物(AP−6)を得た。この熱可塑性樹脂組成物(AP−6)を実施例14と同様にして評価した。評価結果を表4に示す。
[比較例11]
<グラフト重合体(AG−4)の調製>
水性分散体(AW)を比較例3で得た(AW−16)に変更した以外は実施例14と同様にして、グラフト重合体(AG−4)を得た。
<熱可塑性樹脂組成物(AP−7)の調製>
グラフト重合体を(AG−4)に変更した以外は実施例14と同様にして熱可塑性樹脂組成物(AP−7)を得た。この熱可塑性樹脂組成物(AP−7)を実施例14と同様にして評価した。評価結果を表4に示す。
[比較例12]
グラフト重合体(AG−4)を40質量部に、スチレン系重合体(F)を60質量部に変更した以外は比較例11と同様にして、熱可塑性樹脂組成物(AP−8)を得た。この熱可塑性樹脂組成物(AP−8)を実施例14と同様にして評価した。評価結果を表4に示す。
(評価結果)
実施例1または実施例11の水性分散体(AW)をグラフト重合体(AG)に用いた実施例14〜17の熱可塑性樹脂組成物では、成形品の光沢度及び表面平滑性が共に優れていた。
比較例1または比較例3の水性分散体(AW)をグラフト重合体(AG)に用いた比較例9〜12の熱可塑性樹脂組成物では、成形品の光沢度及び表面平滑性が共に低かった。
実施例14〜17と比較例9〜12とでは、シャルピー衝撃強度に差は見られなかった。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれら実施例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付のクレームの範囲によってのみ限定される。
1 製造装置
10 二軸押出機
11 バレル
11a 末端
11b 先端
12a,12b スクリュー
20 冷却用押出機(冷却手段)
30 流路
30a 連結管
40 第1の供給手段
50 第2の供給手段
51 容器
52 ポンプ
53 供給管

Claims (3)

  1. バレル内に2本のスクリューが配備された二軸押出機によりエチレン系重合体を水性媒体に分散させて転相体を調製し、
    前記転相体を、冷却手段を用いて冷却する
    水性分散体の製造方法であって、
    前記二軸押出機と前記冷却手段とを連結管で接続し、二軸押出機バレル先端の温度Tと連結管の温度Tの差(T−T)を30〜100℃の範囲内とすることを特徴とする水性分散体の製造方法。
  2. 請求項1に記載の水性分散体の製造方法により水性分散体を製造し、
    前記水性分散体に少なくとも芳香族ビニル系単量体及び重合開始剤を添加してグラフト重合する
    グラフト重合体の製造方法。
  3. 請求項2に記載のグラフト重合体の製造方法によりグラフト重合体を製造し、
    前記グラフト重合体に、少なくとも芳香族ビニル系単量体単位を有するスチレン系重合体を混合する
    熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
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