JP6105893B2 - 足場用手摺 - Google Patents

足場用手摺 Download PDF

Info

Publication number
JP6105893B2
JP6105893B2 JP2012229642A JP2012229642A JP6105893B2 JP 6105893 B2 JP6105893 B2 JP 6105893B2 JP 2012229642 A JP2012229642 A JP 2012229642A JP 2012229642 A JP2012229642 A JP 2012229642A JP 6105893 B2 JP6105893 B2 JP 6105893B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange
locking mechanism
wedge hole
shaft member
handrail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012229642A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014080799A (ja
Inventor
伴 和夫
和夫 伴
市川 令子
令子 市川
杉山 信夫
信夫 杉山
昌史 鈴木
昌史 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alinco Inc
Sugiko Co Ltd
Original Assignee
Alinco Inc
Sugiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alinco Inc, Sugiko Co Ltd filed Critical Alinco Inc
Priority to JP2012229642A priority Critical patent/JP6105893B2/ja
Publication of JP2014080799A publication Critical patent/JP2014080799A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6105893B2 publication Critical patent/JP6105893B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)

Description

本発明は、建設現場等に構築される仮設足場における手摺であり、特に、円柱状タワー等の建造物の外壁に沿って構築される環状足場床のような曲折する足場床に対し、先行手摺として好適に取付可能とした足場用手摺に関する。
従来、建設現場等における仮設足場の構築に関して、作業者の安全のため、手摺先行工法が推奨されている。楔緊結式の仮設足場の場合、支柱は、楔孔を有するフランジを上下に配置しており、先行手摺を前記フランジに取付けるように構成している。このような先行手摺は、隣り合う一対の支柱の間に配置される水平材と、該水平材の両端部に枢軸を介して回動自在に枢結されると共に前記水平材の下方で相互に交差させられる一対の斜材とから成り、前記斜材の上端部に設けた上部係止手段を一方の支柱の上側フランジに係止し、該斜材の下端部に設けた下部固着手段を他方の支柱の下側フランジに固着するように構成されている。
特開2010−229700号公報 特開2012−132157号公報
本出願人が提案した上記特許文献2に記載の先行手摺は、図9ないし図12に示すような基本的構成を備えている。
図9及び図10は、楔緊結式の仮設足場を示しており、各支柱1は、上下に所定間隔をあけてフランジ2を固設しており、横架材を介して支柱間に足場板3を架設することにより作業床を形成する。手摺4は、先行手摺とされ、手摺先行工法に基づいて、上層の作業床を設置する前に、下層の作業床の上で作業者が上層の手摺4を取付け、その後、上層の作業床を設置し、同様の作業を下層から上層に向けて繰り返すことにより、各層の作業床の桁側に取付けられる。
手摺4は、隣り合う一対の支柱1、1の間にほぼ水平に配置される水平材5と、該水平材5の両端部に枢軸6を介して回動自在に枢結され、相互に交差した状態で取付けられる一対の斜材7、7により構成されており、各斜材7は、上端部から前記枢軸6を超えて延設された延長部8に上部係止機構9を設け、下端部に下部固着機構10を設けている。
図10及び図11に示すように、上部係止機構9は、前記延長部8に設けられた軸部材12から成り、前記枢軸6を介して斜材7を回動させ、前記延長部8を下向きに回動することにより、軸部材12を上側フランジ2aの上方から楔孔11に進入係止するように構成している。
下部固着機構10は、斜材7の下端部に固設された顎金具13から成り、該顎金具13の上顎14から下顎15に向けて挿脱自在に挿入される楔部材16を設けており、楔部材16を後退した状態で上下顎14、15の間に下側フランジ2bを挿入させ、楔部材16を下側フランジ2bの楔孔11に打ち込むことにより、顎金具13と下側フランジ2bを相互に緊結するように構成している。
この際、フランジ2の楔孔11は、支柱1の中心から放射方向に延びる十文字状の4本の長孔を構成し、楔部材16は、長孔形状の楔孔11に楔結合されるように断面長方形に形成されている。
図11に示す通常の足場構築体の場合、各支柱1は、横架材を緊結するための楔孔11xの長手方向の指向線P1を足場板3の妻縁と平行に向け、手摺4を取付けるための楔孔11の長手方向の指向線P2を足場板3の桁縁と平行に向けて設置される。従って、手摺4の延長方向(水平材5の軸線L)に関して、下部固着機構10は、長孔形状の楔孔11と、断面長方形の楔部材16が相互に合致するので、楔部材16を楔孔11に打ち込み、緊結することが可能である。
しかしながら、後述する図1のような円柱状タワー等の建造物の外壁曲面に沿って構築される足場構築体の場合、環状作業床を支持する横架材を外壁曲面の放射方向に構築するため、図12に示すように、各支柱1は、横架材を緊結するための楔孔11xの長手方向の指向線P1を外壁曲面の中心に向けて設置される。その結果、手摺4を取付けるための楔孔11の長手方向の指向線P2が足場板3の桁縁と非平行となるように偏位する。つまり、該楔孔11の指向線P2と手摺4の延長方向(水平材5の軸線L)が相互に傾斜偏位する。このため、下部固着機構10の楔部材16を該楔孔11に打ち込むことができないという問題を提起する。
上記問題を解決するためには、上述の楔孔11の偏位した指向線P2に合致させるように楔部材16の向きを設計した下部固着機構10を設ければ良いが、足場構築を必要とされる円柱状タワー等の建造物は、大小様々であり、外壁曲面の曲率が現場により異なり、前記楔孔11の指向線P2の偏位を一様としないから、現場毎に対応させた設計が必要となり、現実的でない。
更に、上述した従来の手摺4は、楔部材16を設けた下部固着機構10により、交差する斜材7、7の下端部を支柱1のフランジ2に完全固着状態となるように緊結する構成であるため、強風等で足場構築体が煽られて揺動することにより歪んだとき、支柱1に固着された斜材7の下端部が追従して揺動し、該斜材7の上端部に設けた上部係止機構9の軸部材12をフランジ2の楔孔11から脱出するおそれがある。或いは、足場構築体と共に斜材7、7が歪むことにより、上部係止機構9の軸部材12もしくは下部固着機構10の楔部材16又はフランジ2a、2bを変形し破損するおそれがある。従って、このような観点からは、斜材7の下端部を支柱1のフランジ2に取付けるための手段は、従来のような楔緊結手段による完全固着ではなく、支柱1の揺動等の歪みを吸収可能とするように構成することが望ましい。
本発明は、上記課題を解決した足場用手摺を提供するものであり、その手段として構成したところは、支柱に架設された足場板の側部に沿って設けられる手摺であり、楔孔を有するフランジを上下に配置した支柱に対して、隣り合う一対の支柱の間に配置される水平材と、該水平材の両端部に枢軸を介して回動自在に枢結されると共に前記水平材の下方で相互に交差させられる一対の斜材とから成り、前記斜材から枢軸を超えて延設された延長部に設けた上部係止機構を上側フランジの楔孔に係止し、該斜材の下端部に設けた下部係止機構を下側フランジの楔孔に係止する構成において、上部係止機構と下部係止機構は、それぞれ、上側フランジの楔孔と下側フランジの楔孔に対して回動自在に軸着される上部軸部材と下部軸部材を備えており、第1発明においては、前記下部係止機構(32)は、水平材の下方で一対の斜材を交差させたとき、下側フランジを挿入自在とする口部(44)を形成したブラケット(41)と、下側フランジの上下面に臨むように前記口部(44)の上下に位置して前記ブラケット(41)に設けられた上顎部(42)及び下顎部(43)と、前記口部(44)に下側フランジを挿入した状態で一方の顎部から他方の顎部に挿脱自在に挿着され、該下側フランジの楔孔に回動自在に軸支される下部軸部材(47)により構成され、該下部軸部材(47)を前記挿入方向に弾発付勢するスプリング(48)を設けている。
また、第2発明においては、前記下部係止機構(32)は、相互に同軸に配置される上筒部材(45)と下筒部材(46)をそれぞれ上顎部(42)と下顎部(43)に設け、一方の筒部材から他方の筒部材に向けて下部軸部材(47)を進退自在に挿入すると共に、該下部軸部材を前記挿入方向に弾発付勢するスプリング(48)を設けている。
第1発明及び第2発明の何れにおいても、同一支柱に臨む上部係止機構と下部係止機構における上部軸部材と下部軸部材は、それぞれが臨む上側フランジの楔孔と下側フランジの楔孔を通過する軸線Vに関して、相互に同軸に配置することが好ましい。
上部係止機構は、水平材の下方で一対の斜材を交差させたとき、前記枢軸を介して斜材の延長部と一体に回動することにより上側フランジの楔孔に対して上から下に向けて挿通され、該楔孔に回動自在に軸支される上部軸部材により構成することが好ましい。
本発明によれば、円柱状タワー等の建造物の外壁曲面に沿って構築される曲折した足場床において、足場板24の桁側の側部に沿って手摺26を取付ける際、上部係止機構31及び下部係止機構32をそれぞれ上側フランジ22a及び下側フランジ22bに対してほぼワンタッチの簡単な作業により好適に取付けることができる。
ところで、曲折した足場床を形成する足場構築体の支柱間に手摺26を取付ける場合、手摺26の延長方向(水平材27の軸線L)と、楔孔25の長手方向の指向線P2が相互に非平行となるように偏位するため、手摺26の取付けが困難となるが、本発明によれば、上部係止機構31と下部係止機構32は、それぞれピン等から成る上部軸部材37と下部軸部材47により構成されているので、上側フランジ22a及び下側フランジ22bの楔孔25、25に好適に挿入し係止することが可能となる。
特に本発明によれば、上部軸部材37と下部軸部材47は、上側フランジ22a及び下側フランジ22bの楔孔25、25に挿入係止した状態で、上下の楔孔25、25を通過する鉛直方向の軸線Vに対して軸廻り方向に回動自在に軸着される構成であるから、足場構築体が強風等で煽られる等、交差する斜材29、29が歪みを生じる場合でも、上部軸部材37と下部軸部材47が自由に回動することにより歪みを吸収することが可能であり、これにより係止部分の離脱や、変形等による破損を好適に防止する。この際、請求項2に記載のように上部軸部材37と下部軸部材47を同軸に配置する構成とすれば、上部係止機構31と下部係止機構32が相互に歪曲するおそれがなく、斜材29、29を同一軸線廻りに容易に回動させ、上述のような歪みを好適に吸収することができる。
本発明の1実施形態に係る手摺に関して、環状タワー等の建造物の外壁に沿って構築される足場構築体に取付けた状態を示す平面図である。 本発明の1実施形態に係る手摺の取付状態を示す正面図である。 本発明の1実施形態における上部係止機構と下部係止機構の取付状態を拡大して示す正面図である。 上部係止機構の取付方法を示す拡大図である。 下部係止機構の取付方法を示す拡大図である。 上部係止機構と下部係止機構の取付方法を示す斜視図である。 上部係止機構と下部係止機構の取付状態の作用を示す斜視図である。 上部係止機構の別の実施形態を示しており、(A)は第2実施形態を示す正面図、(B)は第3実施形態を示す正面図である。 従来技術に係る手摺の取付状態を示す正面図である。 従来技術に係る手摺の取付方法を示す正面図である。 従来技術に係る手摺を通常の足場構築体に取付ける方法を示す斜視図である。 従来技術に係る手摺の問題点を説明する斜視図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
図1は、円柱状タワー状の建造物の外壁曲面に沿って円環状の作業床を曲折状に形成したフランジ式楔緊結構造の仮設足場を例示している。図1及び図2に示すように、支柱21は、上下に所定間隔をあけて金属板から成るフランジ22を固設しており、建造物等の外壁に対する遠近方向(以下「妻方向」という)に所定間隔をあけて立設された一対の支柱21、21を1組として、建造物等の外壁に沿う方向(以下「桁方向」という)に所定間隔をあけて立設されている。この際、妻側の外側に位置する一対の支柱21、21の間隔L1と、妻側の内側に位置する一対の支柱21、21の間隔L2は、L2<L1とされ、妻方向に隣り合う一対の支柱21、21の間に架設される横架材23を前記円環の中心に対して放射方向に配置される。支柱21と横架材23は、相互に楔構造の緊結手段により固着されており、桁方向に隣り合う横架材23、23に足場板24が搭載され、これにより作業床が形成される。
各支柱21の各フランジ22は、図6に示すように、支柱21の中心から放射方向に延びる十文字状の4本の長孔から成る楔孔25を形成しており、外壁曲面の放射方向の線上に位置する楔孔25に横架材23が楔緊結される(図1参照)。
足場板24により形成される作業床は、下層から順に上層の作業床が構築され、それぞれの足場板24から所定高さの範囲で桁側の空間を遮る手摺26が取付けられる。これらの手摺26は、手摺先行工法に基づいて、上層の作業床を形成する前に、下層の作業床から作業者が上層の手摺26を取付け、その後、上層の作業床を形成し、同様の作業を下層から上層に向けて繰り返すことにより、各層の作業床の桁側に手摺26が取付けられる。
図2及び図3に示すように、手摺26は、隣り合う一対の支柱21、21の間にほぼ水平に配置される水平材27と、該水平材27の両端部に枢軸28を介して回動自在に枢結され、相互に交差した状態で取付けられる一対の斜材29、29により構成されている。各斜材29は、上端部から前記枢軸28を超えて延設された延長部30に上部係止機構31を設け、下端部に下部係止機構32を設けており、上部係止機構31を支柱21の上側フランジ22aの楔孔25に係止し、下部係止機構32を支柱21の下側フランジ22bに係止するように構成されている。尚、図示省略しているが、手摺26の水平材27は、外管と内管を摺動自在に嵌合することにより伸縮機構を構成し、上述したL2<L1のように間隔を相違する支柱21、21に対して、自在に対応して取付可能となるように構成することが好ましい。
(上部係止機構)
前記水平材27は、両端部に下向きのブラケット33を延設し、該ブラケット33に斜材29を枢結している。斜材29の延長部30は、斜材29の先端部を一体に延長することにより形成しても良いが、図示実施形態の場合、斜材29と別体の板状の延長部材34を該斜材29の先端部に重ねて溶接又は嵌着等で固着一体化することにより構成されており、前記ブラケット33と斜材29の先端部の間に延長部材34を挟んで重ね合わせた状態で枢軸28により枢結している。
前記延長部材34は、前記枢軸28を超えて延長方向に延びるアーム部35と、反対側に位置して前記延長方向に対してほぼ直角方向に向けて突出する突部36を備えており、前記アーム部35に設けた上部軸部材37により上部係止機構31を構成する。図示実施形態の場合、上部軸部材37は、アーム部35の切欠き部38に嵌入した状態で溶接等により固着され、該アーム部35に直交して突出する断面円形の軸部37aの下端に径大となる頭部39を設けたピンにより構成されている。尚、頭部39は、先端に向けて径小となるテーパ面を有することが好ましい。
前記斜材29は、水平材27の端部に垂れ下げた状態から、前記枢軸28を介して回動することにより一対の斜材29、29を交差させたとき、前記延長部30のアーム部35を上向き姿勢から横向き姿勢とするように回動し、これに伴い上部係止機構31を構成する上部軸部材37を上側フランジ22aの楔孔25に対して上から下に向けて挿入する。この際、図4に示すように、斜材29を垂れ下げ姿勢とした状態で、突部36がフランジ22の周縁に当接することにより所定待機姿勢を保持する位置決め手段が構成されている。従って、この位置決めされた待機姿勢から斜材29を回動させれば、上側軸部材37が楔孔25に好適に挿入され、作業を容易とする。
一対の斜材29、29を回動することにより交差させると、それぞれのアーム部35、35が上側フランジ22a、22aに載置され、上部係止機構31、31を構成する上部軸部材37、37の軸部37aがそれぞれの楔孔25の長手方向端部に当接又は近接するので、軸部37aと頭部39の異径段部により形成された抜止め部40が楔孔25の下縁に係止し、該軸部37aを抜止め状に係止する。この状態において、断面円形とされた軸部37aは、楔孔25に回動自在に軸着されている。
従って、上部係止機構31、31は、斜材29、29を回動させるだけのほぼワンタッチの作業で上側フランジ22a、22aに対し、係止されると共に回動自在に軸着されるので、その状態で、斜材29、29の下端部の下部係止機構32、32を下側フランジ22b、22bに係止すれば良い。
(下部係止機構)
図3及び図5に示すように、下部係止機構32は、斜材29の下端部に固着されたブラケット41により、上顎部42及び下顎部43と、上下顎部42、43の間に位置して外側方に開口する口部44を構成している。上顎部42及び下顎部43は、それぞれ相互に同軸に配置された上筒部45と下筒部46を溶接等により固着しており、上筒部45から下筒部46に向けて下部軸部材47を進退自在に挿入すると共に、該下部軸部材47を挿入方向に弾発付勢するスプリング48を設けている。下部軸部材47は、先端部を下筒部46に挿入した状態で、断面円形とされた軸部47aが前記口部44を横断するように構成されている。
図示実施形態の場合、図5に示すように、下部軸部材47は、上筒部45の頂端に固着した規制板49の孔から挿出された上端部47bにリング等の摘み片50を設けており、該摘み片50が規制板49に当接することにより、下部軸部材47の下動を阻止するストッパを構成している。スプリング48は、上筒部45の内部で下部軸部材47に外挿されたコイルスプリングにより構成され、常時は下部軸部材47を下動方向に付勢することにより、該下部軸部材47の下端部を下筒部46に挿入させているが、前記摘み片50を把持することによりスプリング48に抗して持ち上げると、下部軸部材47の下端部を上筒部45の内部に後退させ、口部44を開放する。
従って、下部係止機構32は、下部軸部材47を持ち上げることにより口部44を開放させた状態で、斜材29を移動させることにより、前記口部44に下側フランジ22bを挿入した後、下部軸部材47をスプリング48により下動させると、軸部47aを下側フランジ22bの楔孔25に挿通すると共に、下端部を下筒部46に挿入し、これにより下側フランジ22bに係止される。この状態において、断面円形とされた軸部47aが楔孔25に回動自在に軸着されている。
(上部軸部材と下部軸部材)
上記構成とした上部係止機構31と下部係止機構32は、それぞれ上側フランジ22aと下側フランジ22bに係止した状態で、図6及び図7に示すように、鉛直方向の軸線Vに対して、上部軸部材37と下部軸部材47が同軸に配置されるように構成されている。
円柱状タワー等の建造物の外壁曲面に沿って構築される曲折した足場床において、足場板24の桁側の側部に沿って手摺26を取付ける際、図6に示すように、手摺26の延長方向(水平材27の軸線L)と、楔孔25の長手方向の指向線P2が相互に非平行となるように偏位するが、本発明の上部係止機構31と下部係止機構32は、ピン等の上部軸部材37と下部軸部材47により構成されているので、上側フランジ22a及び下側フランジ22bの楔孔25、25に好適に挿入係止することができる。
そして、上部軸部材37と下部軸部材47は、上側フランジ22a及び下側フランジ22bの楔孔25、25に挿入係止した状態で、図7に示すように、上下の楔孔25、25を通過する鉛直方向の軸線Vに対して、それぞれの断面円形とされた軸部37a、47aを軸廻り方向に回動自在に軸着されているので、足場構築体が強風等で煽られる等、交差する斜材29、29が歪みを生じる場合でも、上部軸部材37と下部軸部材47が自由に回動することにより歪みを吸収することが可能であり、これにより係止部分の離脱や、変形等による破損を好適に防止する。
(上部軸部材の別の実施形態)
図8(A)は、上部係止機構31の第2実施形態を示しており、上部軸部材37は、丸棒材から成るピンにより構成され、断面円形とされた軸部37aの先端に折曲部39aを設け、該折曲部39aにより、上述した上側フランジ22aの楔孔25の下縁に係止する抜止め部40aを構成している。
図8(B)は、上部係止機構31の第3実施形態を示しており、上部軸部材37は、丸棒材から成るピンにより構成され、断面円形とされた軸部37bの先端にフック板39bを固着し、該フック板39bにより、上述した上側フランジ22aの楔孔25の下縁に係止する抜止め部40bを構成している。
図8(A)及び図8(B)は、下部係止機構32を省略しているが、それぞれ、上部係止機構31を構成する軸部37a、37bに対して、下部係止機構32の軸部47aが同軸となるように配置されている。その他、基本的構成は、図1ないし図7に基づいて上述した実施形態と同様である。
21 支柱
22 フランジ
22a 上側フランジ
22b 下側フランジ
23 横架材
24 足場板
25 楔孔
26 手摺
27 水平材
28 枢軸
29 斜材
30 延長部
31 上部係止機構
32 下部係止機構
33 ブラケット
34 延長部材
35 アーム部
36 突部
37 上部軸部材
37a 軸部
38 切欠き部
39 頭部
39a 折曲部
39b フック板
40、40a、40b 抜止め部
41 ブラケット
42 上顎部
43 下顎部
44 口部
45 上筒部
46 下筒部
47 下部軸部材
47a 軸部
47b 上端部
48 スプリング
49 規制板
50 摘み片

Claims (4)

  1. 支柱に架設された足場板の側部に沿って設けられる手摺であり、楔孔を有するフランジを上下に配置した支柱に対して、隣り合う一対の支柱の間に配置される水平材と、該水平材の両端部に枢軸を介して回動自在に枢結されると共に前記水平材の下方で相互に交差させられる一対の斜材とから成り、前記斜材から枢軸を超えて延設された延長部に設けた上部係止機構を上側フランジの楔孔に係止し、該斜材の下端部に設けた下部係止機構を下側フランジの楔孔に係止する構成において、
    上部係止機構(31)と下部係止機構(32)は、それぞれ、上側フランジ(22a)の楔孔(25)と下側フランジ(22b)の楔孔(25)に対して回動自在に軸着される上部軸部材(37)と下部軸部材(47)を備えており
    前記下部係止機構(32)は、水平材の下方で一対の斜材を交差させたとき、下側フランジを挿入自在とする口部(44)を形成したブラケット(41)と、下側フランジの上下面に臨むように前記口部(44)の上下に位置して前記ブラケット(41)に設けられた上顎部(42)及び下顎部(43)と、前記口部(44)に下側フランジを挿入した状態で一方の顎部から他方の顎部に挿脱自在に挿着され、該下側フランジの楔孔に回動自在に軸支される下部軸部材(47)により構成され、該下部軸部材(47)を前記挿入方向に弾発付勢するスプリング(48)を設けて成ることを特徴とする足場用手摺。
  2. 支柱に架設された足場板の側部に沿って設けられる手摺であり、楔孔を有するフランジを上下に配置した支柱に対して、隣り合う一対の支柱の間に配置される水平材と、該水平材の両端部に枢軸を介して回動自在に枢結されると共に前記水平材の下方で相互に交差させられる一対の斜材とから成り、前記斜材から枢軸を超えて延設された延長部に設けた上部係止機構を上側フランジの楔孔に係止し、該斜材の下端部に設けた下部係止機構を下側フランジの楔孔に係止する構成において
    上部係止機構(31)と下部係止機構(32)は、それぞれ、上側フランジ(22a)の楔孔(25)と下側フランジ(22b)の楔孔(25)に対して回動自在に軸着される上部軸部材(37)と下部軸部材(47)を備えており
    前記下部係止機構(32)は、相互に同軸に配置される上筒部材(45)と下筒部材(46)をそれぞれ上顎部(42)と下顎部(43)に設け、一方の筒部材から他方の筒部材に向けて下部軸部材(47)を進退自在に挿入すると共に、該下部軸部材を前記挿入方向に弾発付勢するスプリング(48)を設けて成ることを特徴とする足場用手摺
  3. 同一支柱に臨む上部係止機構(31)と下部係止機構(32)における上部軸部材(37)と下部軸部材(47)は、それぞれが臨む上側フランジ(22a)の楔孔(25)と下側フランジ(22b)の楔孔(25)を通過する軸線(V)に関して、相互に同軸に配置されて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の足場用手摺。
  4. 上部係止機構(31)は、水平材の下方で一対の斜材を交差させたとき、前記枢軸を介して斜材の延長部と一体に回動することにより上側フランジの楔孔に対して上から下に向けて挿通され、該楔孔に回動自在に軸支される上部軸部材(37)により構成されて成ることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の足場用手摺。
JP2012229642A 2012-10-17 2012-10-17 足場用手摺 Active JP6105893B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012229642A JP6105893B2 (ja) 2012-10-17 2012-10-17 足場用手摺

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012229642A JP6105893B2 (ja) 2012-10-17 2012-10-17 足場用手摺

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014080799A JP2014080799A (ja) 2014-05-08
JP6105893B2 true JP6105893B2 (ja) 2017-03-29

Family

ID=50785223

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012229642A Active JP6105893B2 (ja) 2012-10-17 2012-10-17 足場用手摺

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6105893B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108824807A (zh) * 2018-06-27 2018-11-16 广州市艺达机械有限公司 一种建筑用模板连接夹扣

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6395222B2 (ja) * 2015-03-16 2018-09-26 Jfe機材フォーミング株式会社 曲面用ブレース付き先行手摺
JP6571054B2 (ja) * 2016-09-01 2019-09-04 日建リース工業株式会社 曲線型足場用の先行手摺り
KR101899467B1 (ko) * 2017-10-31 2018-09-17 한은석 건축용 비계의 가새 양단 걸림편 구조
JP7286408B2 (ja) * 2019-05-15 2023-06-05 株式会社タカミヤ 仮設構築物用ブレース
JP6917657B1 (ja) * 2020-09-10 2021-08-11 株式会社クリス・コーポレーション 仮設足場
DE102021101768A1 (de) * 2021-01-27 2022-07-28 Wilhelm Layher Verwaltungs-Gmbh Anordnung von gerüstbauteilen

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4543095B2 (ja) * 2008-02-14 2010-09-15 アルインコ株式会社 安全手摺り
JP2012132157A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Alinco Inc 先行手摺り

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108824807A (zh) * 2018-06-27 2018-11-16 广州市艺达机械有限公司 一种建筑用模板连接夹扣
WO2020000899A1 (zh) * 2018-06-27 2020-01-02 广州市艺达机械有限公司 一种建筑用模板连接夹扣

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014080799A (ja) 2014-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6105893B2 (ja) 足場用手摺
JP5503032B2 (ja) 仮設構造体用架設部材
US20090173577A1 (en) Working platform
JP5292441B2 (ja) 足場/養生ユニットおよびその連結装置
JP5601679B2 (ja) 改良された落下防止バリア
JP2011220102A (ja) 風力発電機のためのハイブリッド型塔の建設方法
JP5384092B2 (ja) 仮設構造体用架設部材
JP2018040169A (ja) 飛散防止装置
JP2005188275A (ja) 仮設足場の先行手摺
JP6795934B2 (ja) 手摺装置
JP4934483B2 (ja) 仮設足場用のブラケット
JP5456201B1 (ja) トラス式鉄塔建設・補修工事用つなぎ装置および該つなぎ装置を使用した移動昇降式足場によるトラス式鉄塔の建設・補修方法
JP6220141B2 (ja) 炉内足場の支柱支持ベース構築用装置
JP2007100495A (ja) 手摺の取付装置
JP3606346B2 (ja) 自在吊りハンガー足場
JP2015203301A (ja) 角度調節が可能なアースアンカー用ブラケット
JP2017223082A (ja) 先行手すり
JP2527089Y2 (ja) 折畳式朝顔装置
JP2002081227A (ja) テント
KR20080070895A (ko) 낙하방지용 안전망 시스템
JP5065717B2 (ja) 親綱ガイド装置及び親綱ガイド方法
JP5914175B2 (ja) 解体防護部材と解体防護工法
JP6037826B2 (ja) クライミング方法、及び、旋回体固定用構台
JP2016169577A (ja) 曲面用ブレース付き先行手摺
JP6784353B2 (ja) 安全具取付用支柱

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140924

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20140924

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20140924

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170303

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6105893

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250