JP4934483B2 - 仮設足場用のブラケット - Google Patents

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この発明は、例えばベランダ、軒、庇等のような突出部を有する建物の外壁に沿って仮設足場を構築するとき、この突出部を避けて仮設足場の支柱を上方へ連結するために用いられる仮設足場用のブラケットに関するものである。
従来から作業用の仮設足場は、建物の周囲に沿って所定間隔おきに内外二列ずつ立設された支柱と、隣接する支柱の間に架設されたブラケットと、隣接するブラケットの間に架設された踏み板とを基本的な構成とする。仮設足場を構成する支柱は金属パイプよりなる支柱パイプを直列に連結して構成されている。我が国で通常用いられている支柱パイプは180度対向する位置に形成される第1の緊結ホルダーと、同第1の緊結ホルダーと垂直方向に上下幅分ずれるととともに周方向に90度位相がずれた位置に形成される第2の緊結ホルダーとを外周に備えている。また、上下方向の連結のために支柱パイプの一端には連結ほぞが形成されており、複数本を直列に連結する際に上向きに配置された連結ほぞに対してパイプ下端側の挿入部を外嵌させ同連結ほぞ及び挿入部の重複する連結孔間にピンやバネ性のある内蔵ロックピンを横貫させるようにして支柱を構築している。
ところで、上記の仮設足場を構築するとき、建物が例えばベランダ、軒、庇等のようなその外壁上から突出する突出部を有する場合には突出部を避けて支柱を上方へ連結させるため、例えば図7に示すようなブラケット101を取り付けることが考えられる。このブラケット101の水平材102の先端にはほぞ部103が形成され、このほぞ部103に支柱パイプ105の下端側の挿入部106が外嵌されるようになっている。水平材102は基端側でくさび片107が高さの異なる2種類の緊結ホルダー108,109のいずれか一方に係止させられる。このようなブラケット101を用いることで突出部(例えば、庇110)を避けるように支柱パイプ105を外方に移動させて支柱を構築していくことが可能である。
ところが、上記のように支柱パイプ105には周方向に90度位相がずれ、かつ高さの異なる緊結ホルダー108,109が形成されている。そのためくさび片107が係止される緊結ホルダー108,109の違いによってブラケット101の高さが異なってしまい、ほぞ部103の位置が緊結ホルダー108,109によって変わってしまうこととなる。そしてその結果、ほぞ部103に外嵌される支柱パイプ105の高さが一定しないので踏み板の取り付け等に支障を来す可能性があった。
そこで特許文献1のような高さ調整が可能なカラーを装着したブラケットの技術が開示されている。特許文献1のブラケットではカラーを上下2段階の高さに配置することでブラケットに支持させる支柱の下端位置を変更し高さの異なる2種類の緊結ホルダー(特許文献1では連結金具と称する)に対応させるというものである。
特許第3733303号公報
ところで特許文献1のブラケットでは支柱パイプを上下2段階の高さで固定させるためにほぞ部材に上下の高さの異なる位置に形成された第1の連結孔と第2の連結孔を設ける必要がある。図8(a)及び(b)は特許文献1の当該部分の説明図である。同図に示すように、カラー122の位置に応じて支柱パイプ123をほぞ部材124に外嵌した状態で支柱パイプ123側の連結孔125をほぞ部材124側の第1又は第2の連結孔120,121のいずれかに照合させ係止部材を横貫させて支柱パイプ123をほぞ部材124に固定させている。
係止部材としては一般にパイプに内装する板バネ式のロックピン126を使用する方式と作業者が外から刺し入れる係止ピン127を使用する方式との2つがあり、現在支柱パイプ120を連結する際に広く用いられているのは作業の容易性からロックピン方式である。
ところが、同図に示すように支柱パイプ123の構造上の制約から第1及び第2の連結孔120,121の両方にロックピン126を配設するのは無理であるため、この特許文献1のブラケットでは依然として一方の連結孔120,121については係止ピン127を使用せざるを得なかった。そのため、この種の突出部を避けるために使用されるブラケットをセットする際の作業性が悪いものとなっていた。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、突出部を避けるために使用されるブラケットにおいて支柱パイプを固定するための連結孔を単純化して作業性を向上させるようにした仮設足場用のブラケットを提供することにある。
上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明では、180度対向する位置に形成される第1の緊結ホルダーと、同第1の緊結ホルダーと垂直方向に略上下幅分ずれるととともに周方向に90度ずれた位置に形成される第2の緊結ホルダーとを外周に備え、複数本を直列に連結する際に上向きに配置された連結ほぞに対してパイプ下端側の挿入部を外嵌させ同連結ほぞ及び挿入部の重複する連結孔間に係止部材を横貫させるようにして支柱を構築する仮設足場用の支柱パイプであって、同支柱パイプを建物の外壁に沿って上方へ複数本連結する際に建物の外壁よりも外方へ張り出した突出部を避けて同支柱パイプをさらに上方へ連結するために用いられる仮設足場用のブラケットにおいて、前記第1又は第2の緊結ホルダーに対して片持ち梁状に支持される外方に張り出す張り出し材と、同張り出し材に着設される外装筒と、同外装筒内に遊嵌され上下動可能なほぞ部材とを備え、同ほぞ部材の側面にはその上方から前記支柱パイプの挿入部が外嵌される際に外嵌される同支柱パイプを支承する支承部と、前記挿入部側の連結孔と重複する連結孔と、同外装筒に対して同ほぞ部材を下方側の第1の回転位置と上方側の第2の回転位置でそれぞれ保持可能とするための位置保持手段とが設けられ、同第1の回転位置と同第2の回転位置との上下間隔が前記第1又は第2の緊結ホルダーの略上下幅分のずれと一致するとともに同第1の回転位置と同第2の回転位置との位相が90度ずれていることをその要旨とする。
また、請求項2の発明では請求項1に記載の発明の構成に加え、前記ほぞ部材は第1及び第2の回転位置では周方向の回動が規制されていることをその要旨とする。
また、請求項3の発明では請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記位置保持手段は、プレス加工により前記外装筒の周壁に形成された略逆L字状をなすガイド孔と、該ガイド孔の内側に配置されるようにほぞの周面上に突設されたガイドピンとから構成されていることをその要旨とする。
また、請求項4の発明では請求項1〜3のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記支承部は前記ほぞ部材の前記外装筒からの下方への脱落を防止する脱落防止部材を兼ねていることをその要旨とする。
このような構成では、建築物の突出部を避ける際にブラケットを取り付ける際にまず第1の緊結ホルダーに張り出し材を支持させた場合にはほぞ部材を外装筒に対して下方側の第1の回転位置に配置し、ここに支柱パイプを外嵌させる。一方、第2の緊結ホルダーに張り出し材を支持させた場合にはほぞ部材を外装筒に対して上方側の第2の回転位置に配置し、ここに支柱パイプを外嵌させる。ほぞ部材は第1の回転位置と第2の回転位置においては上下間隔は第1又は第2の緊結ホルダーの略上下幅分のずれと一致するとともに位相が90度ずれている。つまりほぞ部材は支柱パイプの第1及び第2の緊結ホルダーの略上下幅分のずれと周方向のずれに対応した移動量で移動させられることとなっている。この際に、ほぞ部材に外嵌される支柱パイプの挿入部は常に同じ支承部に支承され、挿入部側の連結孔はほぞ部材側の常に同じ連結孔に照合されることとなる。これによって従来のような高さの異なる2種類の連結孔を設ける必要がなくなる。
尚、仮設足場に使用される部材はそれほどの精度が求められていないため比較的公差は大きく、上記文言の「第1又は第2の緊結ホルダーの略上下幅分のずれと一致する」や「第1の回転位置と同第2の回転位置との位相が90度ずれている」という場合における一致や90度の角度については若干の誤差があっても構わない。
また、ほぞ部材は第1及び第2の回転位置では周方向の回動が規制されていることが支柱パイプの取り付け等の作業の上から好ましい。また、位置保持手段は、前記外装筒の周壁に形成された略逆L字状をなすガイド孔と、該ガイド孔の内側に配置されるようにほぞの周面上に突設されたガイドピンとから構成されていることが速やかなほぞ部材の回動と回動規制の点から好ましい。支承部は前記ほぞ部材の前記外装筒からの下方への脱落を防止する脱落防止部材を兼ねていることが好ましい。また、支承部は外装筒よりも外方にはみ出ないか、あるいは大きくははみ出ず、外装筒の外径と略同じ外径形状のリング体であってほぞ部材の第2の回転位置で外装筒の上縁に載置されることが好ましい。
上記各請求項の発明では、第1及び第2の緊結ホルダーのいずれにブラケットを取り付けても支柱パイプの挿入部に形成された連結孔は常にほぞ部材の同じ連結孔に照合させることができるため作業性が向上する。
以下、本発明のブラケットの一実施例について図面に基づいて説明する。
図5に示すように、2点鎖線で示される建物の外壁10周囲には仮設足場11が構築されている。建物の上部位置には突出部としての軒10aが外壁10よりも外方に張り出すように設けられている。図1では特に軒10aの近傍を特化して図示している。仮設足場11は支柱12及び横架材13によって基本骨格が構築されており、特に軒10aと対応する箇所にこれを避けるように実施例のブラケット20が配設される。
図1〜図3に示すように、ブラケット20は水平方向に配置される金属パイプ製の水平材21と、水平材21の先端部に固着された外装筒としての筒部22を備えている。水平材21は筒部22の側面に直交状に当接させられている。水平材21の基端部にはくさび片23が固着されている。
水平材21の中間部下面には金属板よりなる補強材24が水平材21との連結位置を基部として水平材21の基端部方向に向かって斜め下方に延びるように配設されている。補強材24の先端部には当て板25が固着されている。水平材21と補強材24との間には金属板よりなる間隔保持材26が上下方向に延びるように架設されており、水平材21と補強材24との間隔を一定に保持するようになっている。筒部22、くさび片23、補強材24、当て板25及び間隔保持材26はそれぞれ溶接によって固着されている。
筒部22内にはほぞ部材としての移動筒27が上下動可能に遊嵌されている。図1に示すように、移動筒27は筒部22よりも一回り小さなサイズの断面円形形状の円筒形状に構成され、上端周面はしぼり加工が施され縮径されている。筒部22の長手方向中央から若干上方に寄った位置には脱落防止部材、支柱パイプ支持手段としてのリング28が固着されている。リング28の外径は筒部22の外径と略一致する。リング28と移動筒27の上端との中間位置であって180度対向する位置には一対の連結孔29が形成されている。移動筒27内部には板バネから構成される係止部材としてのロックピン30が装着されている。ロックピン30は2本の脚部30aと両脚部30aを上端で接続する連結部30bが一体的に連設されて構成されており、移動筒27の上端開口部から内部に導入されるようになっている。脚部30aの下端寄り外方には突起部31が形成されており、ロックピン30が移動筒27内に装着された状態で同突起部31は両連結孔29からそれぞれ露出される。移動筒27のリング28よりも上方部分は後述する支柱パイプ50に収容される挿入部32とされる。
図1〜図6に示すように、筒部22の周壁には上下方向に延び、かつその上端からさらに周方向に延び、更に周方向に延びた先端から下方にわずかに膨らむ略逆L字状をなす一対のガイド孔36が透設されている。これらガイド孔36はその上下方向の長さが後述する第1又は第2の緊結ホルダー55,56の上下幅のずれ(高さの差)と略同じになるように設定されている。更にガイド孔36はその周方向の長さが筒部22に対する移動筒27の回動量(振幅)が90度になるように設定されている。また、これらガイド孔36は、プレス加工で筒部22の周壁を打ち抜くことにより形成され、筒部22の軸線を中心に互いに点対称の位置関係となるように配置されている。
ガイド孔36の上下方向に延びる孔の下端縁部分と周方向に延びた先端から下方に膨らむ部分はそれぞれ第1及び第2の回動規制部34a,34bとされる。
図1に示すように、移動筒27の周壁において長手方向略中央位置には180度対向する位置に一対の挿通孔35が貫設されている。両挿通孔35の中心を結ぶ直線は上記両連結孔29の中心を結ぶ直線Pと直交する。この挿通孔35には移動筒27が筒部22に内嵌された状態でガイド孔36を介して外部からガイドピン37の棒状をなす軸部37aが挿通されている。ガイドピン37は軸部37aの一端部に円板状をなす頭部37bを有しており、この頭部37bはガイド孔36の内側に入り込むことなく、筒部22の外周面上に位置するように構成されている。このガイドピン37の軸部37aを挿通孔35に挿通した状態でその他端部に小リング30cをかしめて潰すことによりガイドピン37が筒部22に対して固定されるとともに、移動筒27の筒部22からの抜け出しが規制されている。また、筒部22に固定された状態でガイドピン37の軸部37aは、その両端部が各ガイド孔36の内側にそれぞれ位置するように筒部22の周面上から突出されている。
図6(a)〜(d)に示すように、移動筒27はガイド孔36及びガイドピン37に案内されながら、筒部22に対して回動及び上下動することができるように構成されている。筒部22に対する移動筒27の相対的位置関係は図2〜図4(a)及び(b)に示すようにガイドピン37がガイド孔36の第1の回動規制部34aにおいて保持されている場合、つまり移動筒27のリング28が筒部22の上端に載置されている状態が最も移動筒27が下がった状態である。また、ガイドピン37がガイド孔36の第2の回動規制部34bにおいて保持されている場合が最も上がった状態である。この上下移動をする際には移動筒27は筒部22に対して90度回動することとなる。ガイドピン37が第1の回動規制部34aに保持されている位置が第1の回転位置に相当し、第2の回動規制部34bに保持されている位置が第2の回転位置に相当する。また、上記ガイド孔36、第1及び第2の回動規制部34a,34b、挿通穴35、ガイドピン37等により位置保持手段が構成されている。この位置保持手段により移動筒27は筒部22内で回動及び上下動させたとき、第1の回転位置及び第2の回転位置で位置保持されることとなる。
次に、上記のブラケット20の取り付け方法及び作用について説明する。
まず、ブラケット20が装着される支柱パイプ50について概略を説明する。支柱パイプ50は直列に接続されることで支柱12を構成する。本実施例では支柱パイプ50を上方に継ぎ足していった場合に図5のように支柱パイプ50の上端が軒10aに達し(あるいは非常に接近する)、これ以上は支柱パイプ50を上方へ連結することができなくなったとき、軒10aを避けるために支柱パイプ50の第1又は第2の緊結ホルダー51,52にブラケット20を連結させることとなる。
支柱パイプ50は合金製のパイプ部材であって、パイプ本体51の上端部に同パイプ本体51よりも一回り小さなサイズの連結ほぞ52が嵌挿固定されている。連結ほぞ52の断面形状は上記移動筒27の断面形状と略一致する。パイプ本体51の外周には所定間隔毎に緊結ポジション53が設けられている。緊結ポジション53は180度対向して同じ高さに配置された一対の第1の緊結ホルダー55と、両第1の緊結ホルダー55と垂直方向に上下幅分がずれるとともに両第1の緊結ホルダー55と90度周方向にずれて180度対向して同じ高さに配置される一対の第2の緊結ホルダー56とから構成されている。第1の緊結ホルダー55と第2の緊結ホルダー56との上下幅のずれは例えば本実施例では約4.5cmとされている。本実施例では上側に配置されるホルダーを第1の緊結ホルダー55とする。パイプ本体51と連結ほぞ52にはそれぞれ端部から等距離に連結孔57が形成されている。連結ほぞ52内部には上記で説明したロックピン30が内蔵されており、ロックピン30の突起部31は連結ほぞ52から露出されている。
つまり、支柱12は隣接する支柱パイプ50のパイプ本体51と連結ほぞ52とを接合させ連結孔57を照合させた状態でロックピン30によって両者を固定させながら構築していくようになっている。このとき連結ほぞ52が挿入されるパイプ本体51の先端寄り部分が挿入部とされる。支柱パイプ50における連結ほぞ52先端から連結孔57までの長さは上記移動筒27先端から連結孔29までの長さと略一致する。また、連結ほぞ52の長さは上記移動筒27先端からリング28の上面までの長さと略一致する。
このように構成される支柱パイプ50にブラケット20を連結する場合には、まず補強材24の当て板24を支柱パイプ50(支柱12)の周面に当接させながら、水平材21のくさび片23を第1又は第2の緊結ホルダー55,56に係合し、支柱パイプ50に対して水平材21を仮固定する。その後、ハンマー等を用いてくさび片23を第1又は第2の緊結ホルダー55,56に緊結させることにより、水平材21が支柱パイプ50に対してくさび片23、補強材24及び間隔保持材25を介して支持され、ブラケット20が1本の支柱パイプ50に連結されることとなる。この状態で、ブラケット20先端の移動筒27に新たな支柱パイプ50を連結することが可能となる。
図2に示すように、上側の第1の緊結ホルダー55に対してブラケット20を連結した場合には同図及び図4(a)に示すように移動筒27が最も下がった位置、つまりガイドピン37をガイド孔36の第1の回動規制部34aに配置させるようにする。このとき、図4(a)に示すように連結孔29の向き(直線P(図1参照))はブラケット20の水平材21の長手方向の向きと一致する。
このような配置状態の移動筒27に対して新たな支柱パイプ50を外嵌させる。するとパイプ本体51の下端がリング28の上面にちょうど当接され挿入部32全体がパイプ本体51の先端寄り(挿入部)に収納される。その状態で支柱パイプ50を周方向において移動調整し両者の連結孔29,57を照合させる。すると支柱パイプ50側の連結孔57に移動筒27側の連結孔29から露出する突起部31が係合して支柱パイプ50は固定される。このような配置状態の移動筒27に対して外嵌された新たな支柱パイプ50の水平位置はこのように迂回させなかった場合に継ぎ足される図2の仮想線で示す隣接する支柱パイプ50の水平位置と一致することとなる。
一方、図3に示すように、下側の第2の緊結ホルダー56に対してブラケット20を連結した場合には同図及び図4(b)に示すように移動筒27が最も上がった位置、つまりガイド孔36の第2の回動規制部34bに配置させるようにする。この時移動筒27が図6(a)のような最も下がった状態にあるならば次のような操作で最も上がった状態に移動させる。まずガイドピン37を図6(a)の状態から図6(b)のように上方に移動させ(移動筒27をまっすぐ上昇させ)ついで図6(c)のように90度回動させ、図6(d)のようにガイド孔36の第2の回動規制部34b内に移動筒27の自重で落とし込むように配置させる。この状態で図4(b)に示すように連結孔29の向き(直線P(図1参照))はブラケット20の水平材21の長手方向の向きと直交する。
このような配置状態の移動筒27に対して新たな支柱パイプ50を外嵌させる。すると支柱パイプ50の下端がリング28の上面にちょうど当接され挿入部32全体が支柱パイプ50のパイプ本体51の先端寄り(挿入部)に収納されることは上記とまったく同様である。但し、パイプ本体51の筒部22に対する周方向の位置は上記とは90度位相がずれている。このような配置状態の移動筒27に対して外嵌された新たな支柱パイプ50の水平位置はこのように迂回させなかった場合に継ぎ足される図3の仮想線で示す隣接する支柱パイプ50の水平位置と一致することとなる。
以上のように図2に示す上側の第1の緊結ホルダー55に対してブラケット20を連結した場合でも、図3に示す下側の第2の緊結ホルダー56に対してブラケット20を連結した場合でもいずれの場合でも迂回させて新たに継ぎ足される支柱パイプ50は隣接する支柱パイプ50と水平位置を一致させることが可能となっている。従って、常に隣接する支柱パイプ50間に横架材13を水平に架設させることが可能となる。
上記のように構成することにより本実施例のブラケット20は次のような効果が奏される。
(1) 上記実施例のブラケット20によれば、高さの異なる第1又は第2の緊結ホルダー55,56に装着する際に移動筒27を下方側の第1の回転位置と上方側の第2の回転位置で切り替えながら保持させることができるので、迂回させて新たに継ぎ足される支柱パイプ50の高さを架設足場11を構築している支柱パイプ50の向きに応じて適切に変更することが簡単にできる。
(2)回させて新たに継ぎ足される支柱パイプ50の高さ位置は変わっても常に支柱パイプ50は移動筒27に対して下端がリング28の上面にちょうど当接され挿入部32全体がパイプ本体51の先端寄り(挿入部)に収納されるように外嵌されることとなっている。つまり、係止部材としてのロックピン30は支柱パイプ50の高さ位置が変わってもいつも同じ連結孔57に係合して支柱パイプ50を固定することができるため、従来のような高さの異なる2種類の連結孔を設ける必要がなくなる。
(3)筒部22には略逆L字状のガイド孔36が形成されており、このガイド孔36とガイドピン37の案内により移動筒27を速やかかつ正確に上下動及び回動させることができ、作業が迅速化する。また、一旦第1及び第2の回動規制部34a,34bにガイドピン37が配置されると移動筒27は筒部22に対して相対回動が不能とされるため作業中にむやみに移動筒27が周方向に移動してしまうことがない。
(4)リング28とガイドピン37の両方によって移動筒27の筒部22に対する下方への落下が確実に防止されている。
尚、この発明は、次のように変更して具体化することも可能である。
・上記実施例の形状のガイド孔36に限定されることはない。
・上記では係止部材としてロックピン30を使用したが従来例にあるような係止ピン127を使用することも自由である。
・リング28の形状は上記に限定されるものではない。
・ブラケット20を構成する水平材21やくさび片23等の形状は上記に限定されるものではない。
・その他、本発明の趣旨を逸脱しない態様で実施することは自由である。
本発明の実施例のブラケットの分解斜視図。 同じ実施例のブラケットを上側の緊結ホルダーに装着した状態の仮設足場の側面図。 同じ実施例のブラケットを下側の緊結ホルダーに装着した状態の仮設足場の側面図。 (a)は移動筒が最も低い位置に配置された状態の正面図、(b)は移動筒が最も高い位置に配置された状態の正面図。 同じ実施例のブラケットが取り付けられた仮設足場の斜視図。 (a)は移動筒が下部位置に切り換えられた状態を示す側面図、(b)は(a)の状態から移動筒を上動させた状態を示す側面図、(c)は(b)の状態から移動筒を回動させた状態を示す側面図、(d)は(c)の状態から移動筒を下動させた状態を示す側面図。 従来のブラケットが取り付けられた仮設足場周辺の側面図。 (a)及び(b)は従来のブラケットにおける支柱パイプの外嵌方法を説明する説明図。
符号の説明
11…仮設足場、13…鋼管本体としての手すりパイプ、14…蓋部材としての補強キャップ、21…張り出し材としての水平材、22…外装筒としての筒部、27…ほぞ部材としての移動筒、28…支承部としてのリング、50…支柱パイプ、52…連結ほぞ、55…第1の緊結ホルダー、56…第2の緊結ホルダー、29,57…連結孔

Claims (4)

  1. 180度対向する位置に形成される第1の緊結ホルダーと、同第1の緊結ホルダーと垂直方向に略上下幅分ずれるととともに周方向に90度ずれた位置に形成される第2の緊結ホルダーとを外周に備え、複数本を直列に連結する際に上向きに配置された連結ほぞに対してパイプ下端側の挿入部を外嵌させ同連結ほぞ及び挿入部の重複する連結孔間に係止部材を横貫させるようにして支柱を構築する仮設足場用の支柱パイプであって、同支柱パイプを建物の外壁に沿って上方へ複数本連結する際に建物の外壁よりも外方へ張り出した突出部を避けて同支柱パイプをさらに上方へ連結するために用いられる仮設足場用のブラケットにおいて、
    前記第1又は第2の緊結ホルダーに対して片持ち梁状に支持される外方に張り出す張り出し材と、同張り出し材に着設される外装筒と、同外装筒内に遊嵌され上下動可能なほぞ部材とを備え、
    同ほぞ部材の側面にはその上方から前記支柱パイプの挿入部が外嵌される際に外嵌される同支柱パイプを支承する支承部と、前記挿入部側の連結孔と重複する連結孔と、同外装筒に対して同ほぞ部材を下方側の第1の回転位置と上方側の第2の回転位置でそれぞれ保持可能とするための位置保持手段とが設けられ、同第1の回転位置と同第2の回転位置との上下間隔が前記第1又は第2の緊結ホルダーの略上下幅分のずれと一致するとともに同第1の回転位置と同第2の回転位置との位相が90度ずれていることを特徴とする仮設足場用のブラケット。
  2. 前記ほぞ部材は第1及び第2の回転位置では周方向の回動が規制されていることを特徴とする請求項1に記載の仮設足場用のブラケット。
  3. 前記位置保持手段は、前記外装筒の周壁に形成された略逆L字状をなすガイド孔と、該ガイド孔の内側に配置されるようにほぞの周面上に突設されたガイドピンとから構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の仮設足場用のブラケット。
  4. 前記支承部は前記ほぞ部材の前記外装筒からの下方への脱落を防止する脱落防止部材を兼ねていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の仮設足場用のブラケット。
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