JP5128446B2 - 仮設足場用の柱部材 - Google Patents
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Description
一方、建枠と称して左右一対の脚柱と両脚柱を上端位置で連結する横架材を基本構造とする柱部材も仮設足場の構成部材として使用されている。建枠は同じ構造の仮設足場を構築する場合に単管支柱を使用する場合よりも組み立て時間が短縮化されるため、一般に単管支柱を使用する場合に比べて高層の建築物に使用されることが多い。もっとも、両者にはどの程度の高さの建築物の仮設足場にどちらを使用しなければいけないというほどの厳密な差異があるわけではない。建枠を使用した仮設足場の一例として特許文献2示す。
1)従来の認可を受けている単管支柱は図16に示すように、緊結ポジション101は180度対向して同じ高さに配置された一対の第1の緊結ホルダー102と、両第1の緊結ホルダー102と垂直方向に上下幅分がずれるとともに両第1の緊結ホルダー102と90度ずれて180度対向して同じ高さに配置される一対の第2の緊結ホルダー103とから構成されている。従って、90度方向が変わると水平材を取り付ける高さが変わってしまうこととなるので、混在させると建枠も高さの異なる2種類用意しなければならないこととなって面倒であること。
2)1)の問題は第1及び第2の緊結ホルダー102,103を同じ高さに規格化したものの認可を受けることで一応解決できる。(この第1及び第2の緊結ホルダー102,103を同じ高さにした単管支柱を便宜上「新単管支柱」と呼称する。)
しかし、一般にほぞとほぞ穴が建枠のほうが単管支柱(新単管支柱も)よりも小さく設計されているため、建枠を新単管支柱に取り付けてもぴったりと収まらない。つまりがたつきが生じてしまうこととなる。この場合において建枠側のほぞとほぞ穴を単管支柱に併せて大きくした場合には建枠の重量が総体的に増して実際上取り扱いが不便である。
3)そのため2)において新単管支柱側のほぞとほぞ穴を建枠側に併せて小さくすることで、その改良型の新単管支柱と建枠とを1つの仮設足場内で併用することは可能となる。しかし一方、改良前の新単管支柱はぴったりとはいかないまでも、改良型の新単管支柱のほぞに嵌まってしまうため、組み上がった仮設足場内に誤って改良前の新単管支柱が混ざってしまうとその部分ががたつくこととなって危険である。
これら各理由から、従来では単管支柱と建枠とを1つの仮設足場内で併用することができなかった。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、種類の異なる柱部材、例えば単管支柱と建枠とを1つの仮設足場内で併用することを可能とする仮設足場用の柱部材を提供することにある。
本発明の柱部材のほぞを隣接する本発明の柱部材のほぞ穴に挿入するとほぞ穴内周面にほぞの外周面が接することとなる。両柱部材は接触する面同士によって連結方向に案内されて相対的に接近していく。この時、一方の柱部材の本体パイプの第1の端部側のほぞを他方の柱部材の本体パイプの第2の端部側のほぞ穴に対して突起と切り欠きが両柱部材の周方向位置において一致させることで他方の柱部材の本体パイプが一方の柱部材の突起に干渉せず連結が可能となる。一方、突起と切り欠きが両柱部材の周方向位置において一致しない場合には例えば図17に示すように複数の突起(ここでは3つの突起)の最もほぞに近い位置を結ぶ仮想的な内接円を想定した場合に本体パイプの外径が同内接円からはみ出す部分を有しているため、本体パイプの外径は両本体パイプの接近に伴っていずれかの突起に干渉してしまうこととなって連結はできないこととなる。
つまり、同じ外径の本体パイプを有する柱部材であっても本発明の柱部材のように複数の突起に応じた切り欠きがない場合には必ず本体パイプが突起に干渉してしまうため連結させられなくなるわけである。これによって本発明の柱部材と同じ外径の本体パイプの柱部材(つまり同種の柱部材)で本発明のような切り欠きがないものが誤って連結されることはない。
また、本発明の柱部材のほぞ穴より大きなほぞを有する従来の柱部材はそもそも本発明の柱部材のほぞ穴が小さすぎて進出できないため連結することはできない。
尚、上記内接円よりも本体パイプの外径がはみ出す条件としてすべての突起の最もほぞに近い位置が本体パイプの外径位置よりも内側になければならないというわけではない。例えば、対向する2つの突起を考えた場合に少なくともいずれか一方の突起は本体パイプの外径位置よりも内側になければならないが、両方の突起ともその条件を満たさなくとも構わない。要は内接円の大きさと本体パイプの外径の大きさの問題である。
これによって、例えば上記従来の課題において指摘したような、改良型の新単管支柱(本発明)に対して改良前の新単管支柱を連結しようとした場合には、切り欠きがないため本体パイプが突起に干渉して連結はできないため取り間違えることはない。また、ほぞの外径が改良型の新単管支柱と同じである上記建枠は図17に示す複数の突起の最もほぞに近い位置を結ぶ仮想的な内接円を想定した場合にその外周が同内接円よりも小さいため切り欠きがなくとも連結可能となる。
尚、既存の建枠の長さが本発明の柱部材の長さに対して足りない場合等において適宜建枠にコネクタ(短い柱部材)を介在させて本発明の柱部材のほぞ穴側に連結させるようにしてもよい。あるいは本発明の柱部材のほぞ穴に挿入できるだけのほぞが形成されていない場合にもコネクタを介在させることが可能である。
また、突起が2つしかない場合にはその突起は180度対向する位置に配置される必要があり、その場合に内接円は両突起の内面の離間距離と一致する。つまり、両突起に内接する内接円として最小の直径の内接円である必要がある。
また、突起が4つ以上の場合にはすべての突起に内接することは必要ではなく、少なくとも3つの突起に内接する最小の径の内接円を想定すれば足る。
突起を3つや4つ(できれば周方向に等間隔)設けることも可能であるが、突起が多すぎると形成作業に手間がかかること、また取り付けの精度がより必要となること等から2つが最も好ましい。また、突起が3つや4つの場合では実際の柱部材の連結作業においてはいろいろな周方向位置で上下の柱部材を連結できることとなるため、かえって部材によって周方向の向きの異なる状態が生じてしまうおそれがあるが、突起が2つの場合にはそのようなおそれがなく本体パイプの周方向に位置決めがし易くなる。
このような構成では、第1の緊結ホルダーの両脚部プレートの本体パイプに対する溶着位置と、第2の緊結ホルダーの両脚部プレートの本体パイプに対する溶接位置とは本体パイプに対してそれぞれ周方向及び上下方向にずれているため、本体パイプや緊結ホルダーのサイズが変更されても溶接するための溶接代が重なってしまうことがない。一方、各緊結ホルダーの連結プレートがそれぞれ同一水平位置に配置されるため、各緊結ホルダーに連結される水平パイプ(布材)が同一高さに配置されることとなる。従って、直交する方向でも水平材を取り付ける高さが変わってしまうことがないので異なる種類の柱部材を連結させることも容易となる。
このような構成とすることによって請求項1の発明の作用に加えて、隣接する緊結ホルダー同士がしっかりと固定されることとなる。
図1、図2、図8(a)及び図8(b)に示すように、仮設用支柱11は合金製の断面円形のパイプ部材であって、本体パイプ12の第1の端部としての上端部12Aの上端面12a及び第2の端部としての下端部12Bの下端面12bの面の連続方向は軸方向に対して直交している。
図5(a)及び(b)に示すように、本体パイプ12の上部寄りには同本体パイプ12よりも一回り小さなサイズの第1の内パイプ13が嵌挿固定されている。第1の内パイプ13の上端面13aは本体パイプ12の上端面12aと、下端面13bは本体パイプ12の下端面12bとそれぞれ同じ面(つら)とされている。
本体パイプ12の上端部12A側の第1の内パイプ13には連結ほぞ14が嵌挿固定されている。連結ほぞ14は先端が絞られた形状の断面円形形状のパイプ部材である。連結ほぞ14の基部寄り側面には180度対向する位置に固定ピン用の第1のピン穴15が形成されている。
本体パイプ12の上端部12Aには突起としての円筒形状の鋼製の一対の丸棒17が180度対向する位置に固着されている。図5(a)に示すように、丸棒17は本体パイプ12の上端面12aから本体パイプ12の軸方向に沿って連結ほぞ14と平行に上方に延出されている。図13(a)に示すように、本体パイプ12の上端部12AはU字状に切り欠かれ内パイプ13と外面との協働によって凹部18を構成している。図13(b)に示すように、丸棒17は凹部18内において第1の内パイプ13の外面に当接されられた状態でティグ溶接処理によって所定の肉盛りをされて溶着されている。従って、丸棒17の最も連結ほぞ14の外面に接近した位置はすなわち内パイプ13の外周面であり、丸棒17と連結ほぞ14の間には第1の内パイプ13の厚み分の隙間が形成されることとなる。丸棒17の最も連結ほぞ14から離れた位置は本体パイプ12の外面より外方に配置される。尚、溶着金属による肉盛り部分を図示ではBで表している。
本体パイプ12の下端部12Bにおいては第2の内パイプ20の内周面がほぞ穴21とされている。本体パイプ12の下端面12bから所定距離をおいて180度対向する位置に固定ピン用の第2のピン穴32が形成されている。
図3に示すように、緊結ポジション22は180度対向して同じ高さに配置された一対の第1の緊結ホルダー23と、両第1の緊結ホルダー23と同高さにおいて周方向に90度ずれて180度対向して同じ高さに配置される一対の第2の緊結ホルダー24とから構成されている。
図3及び図4(a)に示すように、第1の緊結ホルダー23は左右一対の脚部プレート25と、同両脚部プレート25の外端側で同両脚部プレート25を連結する連結プレート26とから構成されている。脚部プレート25と連結プレート26は一枚の鋼板をコ字状に屈曲することによって一体的に構成されている。両脚部プレート25はその基端側で本体パイプ12に当接させられ溶着させられている。尚、溶着金属による肉盛り部分を図3上の図示ではBで表している。
脚部プレート25は本体パイプ12に対する溶着側(以下、この溶着側を本体側とする)ほど上下方向に幅広となるように構成されている。脚部プレート25は基端側が切り欠かれるとともに切り残された一部が外方に斜めに折り曲げられて補強プレート28が形成されている。補強プレート28が外方に折り曲げられた状態で上下の切り欠き溝27間には透孔29が形成されることとなる。透孔29は脚部プレート25が本体パイプ12に溶着された状態で本体パイプ12に隣接した位置に窓孔状となって配置されることとなる。連結プレート26は水平かつ互いに平行に延出された上下縁線26a,26bを備え、図1に示すように上側ほど外方に開くように傾斜させられている。
図3に示すように、第1及び第2の緊結ホルダー23,24が本体パイプ12に固着された状態で隣接する第1及び第2の緊結ホルダー23,24の脚部プレート25,30は互いに交叉して配置されている。すなわち、第2の緊結ホルダー24側の脚部プレート30の先端部30aが第1の緊結ホルダー23側の脚部プレート25の透孔29を介して第1の緊結ホルダー23に包囲された内側に進出した状態とされている。一方、第1の緊結ホルダー23の補強プレート28の先端は第2の緊結ホルダー24側の脚部プレート30の外壁面に対して溶着されている。
まず仮設用支柱11同士を直列に連結する場合について説明する。この場合には図6(a)及び(b)に示すように、下方の仮設用支柱11の連結ほぞ14に上方の仮設用支柱11のほぞ穴21を連結させることとなる。
下方の仮設用支柱11の連結ほぞ14を上方の仮設用支柱11のほぞ穴21に挿入すると連結ほぞ14の外周面が第2の内パイプ13の内周面と接する。この接触状態で軸方向に両者を相対的に接近させていくようにする。この時、図14に示すように下方の仮設用支柱11の2つの丸棒17の内接円R1を仮想して場合に、内接円R1よりも上方の仮設用支柱11の本体パイプ12の外周の方が大きいため、切り欠き19以外の部分が周方向で丸棒17の位置にあれば干渉してしまうこととなる。そのため、適宜下方の仮設用支柱11の丸棒17が上方の仮設用支柱11の本体パイプ12の下端部12Bと衝突せずちょうど切り欠き19が丸棒17と対応し丸棒17が切り欠き19に係合するように調整しながら接近させていく。そして連結完了後にちょうど照合される第1及び第2のピン穴15,32に対して固定ピンPを挿通して連結した仮設用支柱11の抜け落ちを防止する(図6(a)の状態)。この時、上下の仮設用支柱11の各緊結ポジション22において第1の緊結ホルダー23と第2の緊結ホルダー24の向きは軸方向で一致する。
ここに、実施例の仮設用支柱11と同じ外径の本体パイプであってパイプ下縁に上記切り欠き19を有さない従来型の仮設用支柱が混ざる場合を想定する。
そのような従来型の仮設用支柱に対して実施例の仮設用支柱11の連結ほぞ14を連結させる場合にはほぞ穴に連結ほぞ14を挿入することは可能ではあるものの、丸棒17が干渉してしまうので結局端部同士が当接できないこととなり間違えて使用してしまうことはない。
本実施例で使用される建枠40は、図9に示すように左右一対の脚柱パイプ41と両脚柱パイプ41を上端位置で連結する連結パイプ42とから基本的な骨格が構成されている。各脚柱パイプ41の内側面には補強フレーム43が配設されている。脚柱パイプ41は断面円形形状のパイプ部材であって、その外径は上記第2の内パイプ20の内径と略一致し、その内径は連結ほぞ14の外径と略一致する。脚柱パイプ41の上下端部はそれぞれほぞ穴44とされる。脚柱パイプ41の上下端部寄りには第3のピン穴45が形成されている。
本実施例では上方に配置される仮設用支柱11と建枠40とを連結させる際には図9及び図10に示すコネクタ46を使用する。コネクタ46は建枠40のほぞの短さを補う部材である。コネクタ46は中央のリング部47を境界として上下にそれぞれ連結ほぞ48を形成した部材である。連結ほぞ48の外径は脚柱パイプ41の内径と略一致する。(つまりコネクタ46の連結ほぞ48は仮設用支柱11の連結ほぞ14と同径である)。コネクタ46の連結ほぞ48には使用時に前記第2及び第3のピン穴15,45と照合される第4のピン穴49が形成されている。リング部47は仮設用支柱11と脚柱パイプ41を連結する際に仮設用支柱11側の第2の内パイプ20を受ける受けフランジとしての役割をする。リング部47の外径は脚柱パイプ41の外径と一致する。
図10(a)に示すように、建枠40の脚柱パイプ41と仮設用支柱11の間にコネクタ46を配置し、図10(b)のようにコネクタ46の一方の連結ほぞ48をほぞ穴21に挿入する。他方の連結ほぞ48を脚柱パイプ41のほぞ穴44に挿入することで建枠40と仮設用支柱11は連結されることとなる。連結が完了した状態でコネクタ46はそのリング部47の上縁面47aが第2の内パイプ20の下端面20aに当接し、リング部47の下縁面47bが脚柱パイプ41の上縁面41aに当接する。そして連結完了後に照合される第2及び第4のピン穴32,49と第2及び第3のピン穴32,45に対して固定ピンPを挿通する。
一方、図12(b)のように建枠40の下方側に仮設用支柱11を連結する場合では、図7(a)及び(b)のように下方の仮設用支柱11の連結ほぞ14を上方の建枠40のほぞ穴44に挿入すると連結ほぞ14の外周面がほぞ穴44の内周面と接する。この接触状態で軸方向に両者を相対的に接近させていくようにする。この時、図14に示すように下方の仮設用支柱11の2つの丸棒17の内接円R1を仮想した場合、その内接円R1よりも上方の建枠40の脚柱パイプ41の外周の方が小さいため、脚柱パイプ41は丸棒17と連結ほぞ14の間に特に干渉することなく収納される。つまり、脚柱パイプ41は丸棒17と連結ほぞ14の間の隙間に配置されることとなる。連結完了状態では脚柱パイプ41の下縁面41bと上端部12Aの内パイプ13の上端面13aとが当接する。上記と同様連結完了後に照合される第1及び第3のピン穴15,45に対して固定ピンPを挿通する(図7(a)の状態)。尚、図14では突起としての丸棒17は180度対向する位置に2つなのでここで仮想する内接円R1の直径は丸棒17間の距離と一致するものである。
(1)従来型の仮設用支柱が間違って本実施例の仮設用支柱11に連結されることはなく、一方、建枠40は本実施例の仮設用支柱11に連結することが可能であるので、種類の異なる柱部材から選択的に建枠40のみを本実施例の仮設用支柱11と一緒に併用でき、柱部材の使用価値が高まる。
(2)同種の仮設用支柱11を上下に連結する場合に丸棒17と切り欠き15とを係合させるだけで緊結ポジション22を構成する第1及び第2の緊結ホルダー23,24の向きを縦方向に揃えることができる。
(3) 緊結ポジション22を構成する第1及び第2の緊結ホルダー23,17は第1及び第2の緊結ホルダー23,17は両者の脚部プレート25,25の形状は異なっても連結プレート26,26の形状と高さ方向の配置位置は同じとなるため、布材37を同高さに取り付けることができ、その結果布材37に架設される90度向きの異なる足場板35も同高さに配置することができ、コーナー部分での足場板の段差をなくすことができる。また、この結果、上記のように同じ足場で建枠40とともに使用することができる。
・上記実施例では建枠40の上方側に仮設用支柱11を連結する場合にはコネクタ46を配置するようにしていたが、図15のように建枠40の脚柱パイプ41にほぞ50と上記リング部47と同じ機能のリング部51(受けフランジ)を前もって形成するようにしても構わない。この場合ではほぞ穴44は脚柱パイプ41の下端のみに形成されることとなる。
・突起として丸棒17の形状は一例であって、他の形状であっても構わない。
・突起の数は4つ以上であっても構わない。
・上記のような突起14と切り欠き15の形状やその数は一例であって、他の形状にしたり数を変更することは自由である。
・上記仮設用支柱11や建枠40の構成やサイズは一例であって、変更可能である。
・コネクタ46の構成は上記は一例である。
・本発明の仮設足場用の柱部材を仮設用支柱以外の柱部材に応用することも自由である。
本実施例では図示において肉盛り部分Bは比較的きれいに表現しているが、実際には溶接の巧拙で個体差があるものである。
・その他、本発明の趣旨を逸脱しない態様で実施することは自由である。
Claims (4)
- 本体パイプ両端の第1及び第2の端部にそれぞれ前記本体パイプと同じ軸心を有する同本体パイプの外径より小径のほぞと、同ほぞに対応するほぞ穴とが形成され、同種あるいは他種の仮設足場用の柱部材に対して相互に前記ほぞ又はほぞ穴を介して直列に連結されることで垂直方向に柱状構造体を構築する当該柱部材であって、
前記本体パイプの前記第1の端部側には同第1の端部から同本体パイプの軸方向に沿って外方に延出されるとともに同第1の端部の周方向に前記ほぞから離間し、かつ同ほぞを包囲するように所定間隔で配置される複数の突起を形成する一方、前記本体パイプの前記第2の端部側端面には前記各突起に対応する位置に複数の切り欠きを形成し、
前記複数の突起の最もほぞに近い位置を結ぶ仮想的な内接円を想定した場合に前記本体パイプの外径が同内接円からはみ出す部分を有し、ある一の柱部材の前記本体パイプの前記第1の端部側のほぞを他の一の柱部材の前記本体パイプの前記第2の端部側のほぞ穴に挿入させる際に前記突起と前記切り欠きが両柱部材の周方向位置において一致する場合には前記本体パイプが前記突起と干渉せず連結が可能であり、一致しない場合には前記本体パイプがいずれかの前記突起と干渉して連結が不能となることを特徴とする仮設足場用の柱部材。 - 前記突起は180度対向する2箇所の位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の仮設足場用の柱部材。
- 本体パイプの周方向には180度対向して同じ高さに配置された一対の第1の緊結ホルダーと、同両第1の緊結ホルダーと同高さにおいて周方向に90度ずれて180度対向して同じ高さに配置される一対の第2の緊結ホルダーとからなる緊結ポジションを有し、
前記両緊結ホルダーは前記本体パイプの長手方向に沿って溶着される左右一対の脚部プレートと、同両脚部プレートの外端側で同両脚部プレートを連結する連結プレートとから構成され、
前記第1の緊結ホルダーの前記脚部プレートは前記本体パイプ側ほど上下方向に幅広とされるとともに前記本体パイプ側と接する一部を含む領域に内外を連通する透孔を形成するとともに、前記第2の緊結ホルダーの前記脚部プレートは前記本体パイプ側ほど上下方向に幅狭とされ、
前記第2の緊結ホルダーの前記脚部プレートは前記第1の緊結ホルダーの前記脚部プレートに形成された前記透孔内に挿入され、平面視において交叉状に配置されるとともに、四方の前記緊結ホルダーの前記連結プレートの上縁が略同一水平面上に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の仮設足場用の柱部材。 - 隣接する前記第1の緊結ホルダーと前記第2の緊結ホルダーの前記脚部プレート間には補強プレートが配設されていることを特徴とする請求項3に記載の仮設足場用の柱部材。
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