JP2019060140A - 仮設足場 - Google Patents

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Abstract

【課題】仮設足場において、ほぞとほぞ穴の関係を使用せずに支柱部材を上下方向に直列に連結した際に、外力を受けて連結した支柱部材同士が抜けてしまういわゆる引き抜きを防止することができる仮設足場を提供すること。【解決手段】根がらみ用の支柱部材1が支柱部材21Cの代わりに支柱の一部として配設され、根がらみ用の支柱部材1の支柱本体2は、上方に配置される支柱部材21Cの支柱本体27を包囲するカバー11を根がらみ用の支柱部材1の支柱本体2の上部位置に備え、カバー11には係合手段が形成され、同係合手段が根がらみ用の支柱部材1の上方に連結された支柱部材21Cのロック金具31と係合されて根がらみ用の支柱部材1の上方に連結された支柱部材21Cの引き抜きが防止されている。【選択図】図3

Description

本発明は、仮設足場等に関するものである。
従来から建築現場等に仮設される足場においては、緊結部付きの支柱部材を直列に連結した支柱部材を直列に連結した支柱を所定の間隔で立設し、梁部材(布材(腕木材も含む)、ブラケット、根がらみ等)を緊結部に係合させて縦横に組み合わせ、布材に踏み板を架設した単管足場(一側足場)を用いている。単管足場で使用される支柱は一般に単管支柱と称されており、比較的低層の建築物用の仮設足場を構築する際に使用されることが多い。単管足場では一般に最下部にジャッキ型ベース金具が配置されており、地上高に多少の違いがあってもこのジャッキ型ベース金具によって隣接する単管支柱同士の緊結部(及び支柱部材の上下接合部位置)が水平方向に揃うように位置調整がされる。このような単管支柱による仮設足場が開示された一例として特許文献1を示す。
一般に単管支柱は所定の長さの複数の支柱部材を上下に直列に連結(接続)することで長尺に構成されているが、各支柱部材の連結構造は、図12(a)と図12(b)に示すような2つのパターンがある。図12(a)では支柱部材の支柱本体となる円筒形パイプ100の一端(上端側となる)にほぞ部材101が挿し込まれて固定されており、隣接する支柱部材の円筒形パイプ100の他端(一般には下端)にほぞとほぞ穴の関係で挿し込まれることで隣接する支柱部材の円筒形パイプ100同士の上端縁と下端縁が当接して連結される。これが一般的な支柱部材同士の連結構造である。一方、図12(b)では円筒形パイプ100の一端にそれよりも一回り大きな円筒体102を固着し、隣接する他の支柱部材の円筒形パイプ100を円筒体102内に挿入することで隣接する支柱部材の円筒形パイプ100同士の上端縁と下端縁が当接して連結される。
図12(b)のように支柱部材の連結をするのは、ほぞを使用したくない場合、例えば支柱内に電気配線等する場合が考えられる。また、例えば図12(a)のように円筒形パイプ100の内部にほぞ部材101を固着すると、単管足場を支えるために使用するジャッキ型ベース金具が干渉してしまう場合が考えられる。ジャッキ型ベース金具の干渉についてより詳しく説明する。
仮設足場では根がらみを地上に最も近い位置にセットする。根がらみは主として足場の補強のために設置される布材である。単管支柱の最も下側に配置される支柱部材には、根がらみ用の緊結部が設けられている。また、ジャッキ型ベース金具はこの最も下側に配置される支柱部材に連結されることとなる。足場を設置する地面に階段や傾きがある場合にはジャッキ型ベース金具の調節ナットの位置を調整して隣接する単管支柱の緊結部の高さを水平になるように調整するが、ジャッキ型ベース金具による調整では足りない場合に、図13のような根がらみ専用の上下長さが短い根がらみ専用の支柱部材105を使用する場合がある。根がらみ専用の支柱部材105の本体106には根がらみ専用の緊結部107が設けられている。
ここで、この根がらみ専用の支柱部材105の本体106に上方の支柱部材108と連結するためのほぞ部材109を上端に固着するものとする(図13では破線で示されている)。すると、図13のようにジャッキ型ベース金具110において調節ナット111に対するねじ棒112の上方側の突出量113が多い場合にはねじ棒112の太さにもよるが、ねじ棒112の上部がほぞ部材109の下端に干渉してしまってねじ棒112を上方に進出させられない場合がある。そのため、このような干渉なくねじ棒112を根がらみ専用の支柱部材105よりも上方に進出させるために、図12(a)ではなく、図12(b)のような連結構造とする必要がある。
特開2017−14803号公報 図1、図11、図12
しかし、図12(b)のような連結構造であると、図12(a)の連結構造と比べていくつかの課題が生じる。例えば、図12(a)の連結構造の代わりに一部に図12(b)のような連結構造を採用した場合に、外力を受けて連結した支柱部材同士が抜けてしまういわゆる引き抜きをどのように防止するかが課題の1つとして生じる。「引き抜き」とは例えば地震や強風等で架設足場が上下に持ち上げられたり大きく変形したりした際に連結した支柱部材同士が離間して外れてしまうことである。図12(a)のような場合では、例えば、下方側の支柱部材のほぞ部材101を上方側の支柱部材の円筒形パイプ100の下端に連結させる際に、ほぞ部材101に形成したピン孔115と上側に配置される円筒形パイプ100の下端寄りに形成したピン孔116とを照合させ、ロックピン117を外方から打ち込んで固定することができる。
しかし、図12(b)のような連結構造ではそもそもほぞ部材101を有していないため、支柱部材同士の引き抜きを防止することができなかった。
上記課題を解決するために、第1の支柱部材は、周方向に90度ずつずれた4箇所のポケットを有する支柱本体の外周に形成された1又は2以上の緊結部と、前記支柱本体上端に固着されたほぞと、同ほぞが嵌挿される前記支柱本体下端のほぞ孔とを備え、複数の前記第1の支柱部材を前記ほぞと前記ほぞ孔の嵌め合い関係で直列に連結して支柱とし、複数の前記支柱を間隔を空けて立設配置し、隣接する前記支柱の前記緊結部間に布材を架設することで複数の前記支柱と複数の前記布材による骨格を形成した仮設足場であって、前記第1の支柱部材は連結された前記第1の支柱部材同士がロック機構によって引き抜き不能とされ、前記ロック機構が前記第1の支柱部材の外周に突出する突出部分を有している仮設足場において、
第2の支柱部材が前記第1の支柱部材の代わりに前記支柱の一部として配設され、同第2の支柱部材の支柱本体は、前記第1の支柱部材の前記支柱本体と同径に構成され、前記ほぞの代わりに上方に配置される前記第1の支柱部材の前記支柱本体を包囲する包囲部を前記第2の支柱部材の前記支柱本体の上部位置に備え、前記包囲部には係合手段が形成され、同係合手段が前記第2の支柱部材の上方に連結された前記第1の支柱部材の前記突出部分と係合されて前記第2の支柱部材の上方に連結された前記第1の支柱部材の引き抜きが防止されているようにした。
このように、第1の支柱部材同士を引き抜きできなくする(ロックする)ためのロック機構の第1の支柱部材の外周に突出する突出部分を利用し、第2の支柱部材に形成した包囲部の係合手段に係合させることで、第2の支柱部材の上に第1の支柱部材を載置した場合でも、第2の支柱部材から第1の支柱部材が引き抜かれないようにすることが可能となる。そして、このように第1の支柱部材の突出部分を利用することによって、第1の支柱部材と第2の支柱部材との間に新たに別の引き抜き防止のための機構を設ける必要がなくなる。
ここに「仮設足場」は複数の支柱と、それら支柱に架設された複数の布材とから基本的な骨格が形成されている。これに作業者が歩くための足場板が架設される。現場の状況に応じて必要に応じて例えば斜材や階段等の部材が配設される。
「支柱」とは仮設足場用の部材としての支柱部材の支柱本体が上下方向において直列に連結された長尺体であり、仮設足場において支柱の数や配置位置、各々の長さは設置される位置に応じて区区である。
また、足場全体としてはジャッキ型ベース金具で支持されている支柱だけでなく、固定型ベース金具で支持されている支柱があってもよい。
ここに、「1又は2以上の緊結部」は、3以上の場合には緊結部はある所定の間隔を空けて配置され、その間隔は同じであることが足場構築のためによいが、必ずしもすべての支柱部材が同じ緊結部の数である必要はない。例えば、根がらみ用の布材が架設される緊結部は、イレギュラー的に足場の最も下側に配置されるため、通常の緊結部間の間隔に比べて隣接する上方の緊結部との間隔は狭くなっている。根がらみ用の緊結部ではない通常の緊結部であっても異なる間隔の支柱部材とすることもよい。
「緊結部」は、支柱本体の周方向に90度ずつずれた緊結部の4箇所のポケットがあることがよい。このように緊結部のポケットを形成すれば、布材を平行あるいは直交して容易に架設させることができ、速やかに三次元的な仮設足場を構築できるからである。緊結部は例えば、鍔状のプレートに同高さ位置に90度ずつずれたポケットや、各ポケットが独立して壁部で包囲されていてもよい。また、ポケットがすべて同じ高さであっても、例えば隣接するポケット同士の高さが上下方向にずれ、180度対向するポケット同士の高さは同じであるように構成されていてもよい、また、ポケットの大きさ、形状は同じであることがよいが、布材を架設できるのであればポケットの大きさ、形状はすべて同じである必要はない。
「ロック機構」は、本発明では連結された第1の支柱部材同士に外力が作用した際の引き抜きを防止するために設けられる。例えば、第1の支柱部材の下方に配置され支柱本体内部にピン部材を進退させる機構としたり、例えば、ほぞと第1の支柱部材の下方寄りに形成したピン孔を照合させ、それらピン孔間に挿通して第1の支柱部材の直径方向に掛け渡した長尺のピン部材としたりすることができる。
「ロック機構が前記第1の支柱部材の外周に突出する突出部分を有し」というのは、例えばピン部材を進退させる機構において第1の支柱部材の外周に形成されたり露出したりする部分の一部であったり、例えば上記の第1の支柱部材の直径方向にピン部材を掛け渡した際に第1の支柱部材の外周に突出するピンの一部であったりする。
「包囲部」は第2の支柱部材の支柱本体の上方に配置されて上下方向に直列に連結される第1の支柱部材の支柱本体の下端寄り部分を包囲する。包囲部は完全に第1の支柱部材を完全に目視できないように包囲しても、部分的に第1の支柱部材の支柱本体が見えるように包囲してもよい。要は、第2の支柱部材の上方に設置された第1の支柱部材が脱落しないように周囲から保持できるような形状であればよい。
「係合手段」は第1の支柱部材の突出部分と係合される手段である。突出部分と係合されるため、第1の支柱部材の引き抜き方向において突出部分が干渉してしまうような形状がよく、第1の支柱部材は相対的に上方に引き抜かれるため、係合手段は突出部分の上方に配置されることがよい。
第2の手段として、前記第2の支柱部材は、周方向に90度ずつずれた4箇所のポケットを有する支柱本体の外周に形成された1又は2以上の緊結部を備え、前記第2の支柱部材の上方に連結された前記第1の支柱部材の前記突出部分が前記係合手段に係合された状態で前記第1の支柱部材の前記ポケット位置と前記第2の支柱部材の前記ポケット位置の位相が一致するようにした。
これによって、ポケット位置の位相を一致させることで同時に突出部分に対して係合手段が係合状態となるため、引き抜きが防止された位置に第1の支柱部材が第2の支柱部材の上に引き抜きが防止された状態でセットされたことが認識できる。
「位相が一致」するとは、つまり、緊結部のポケットの向きが上下位置で周方向において一致することである。
第3の手段として、前記包囲部は、前記第2の支柱部材の上部位置に配設されたリング部材であるようにした。
リング体であると、第1の支柱部材を包囲しやすいからである。
ここに、「リング部材」とは、各棒部材を湾曲して結ぶ無端状の部材であって、金属体で構成することがよい。断面形状として円形であってもそれ以外の形状、例えば方形であっても板状であってもよい。全体が筒状に構成されていても厚みのない座金状であってもよい。また、中実であってもパイプ状であってもよい。
第4の手段として、前記リング部材には上端から下方に向かって延出される溝が形成され、前記溝は周方向に張り出した領域を有し、前記係合手段は前記張り出した領域の上縁部であるようにした。
このような形状の係合手段であれば、第1の支柱部材をリング部材内に嵌合させる際に、まず突出部分が干渉しないように突出部分を溝に沿って相対的に第2の支柱部材の上部位置に下降させ、次いで第1の支柱部材を第2の支柱部材に対して相対的に周方向に回動させ、突出部分を張り出した領域に移動させることで、突出部分を上縁部の下方位置に配置させることができ、引き抜き力が作用した際に第1の支柱部材の突出部分がちょうど上縁部が干渉する位置となるため、第2の支柱部材の上に載置した第1の支柱部材を引き抜きできないように保持することが可能となる。
第5の手段として、前記包囲部は、前記第2の支柱部材の前記支柱本体の外周に固着された複数の棒部材であるようにした。
複数の棒部材で第1の支柱部材を包囲すると、第2の支柱部材の上に第1の支柱部材を載置した際に、両者の支柱本体の当接部分を周囲から視認しやすくなるからである。それによって、異物等が挟まっていないかどうかを確認しやすくなる。このように棒部材で第1の支柱部材を包囲する場合には棒部材に係合手段を固着したり、棒部材を変形させて係合手段とすることとなる。
ここに「棒部材」は、本発明では横(幅)方向に対して縦方向が十分長い長尺の金属体であることがよい。例えば直線的であっても途中で屈曲したり湾曲したりした部分があってもよい。棒部材の横断面形状は円形であってもそれ以外の形状、例えば方形であってもよい。中実であってもパイプ状であってもよい。当該支柱部材の支柱本体の上方に配置された支柱部材の支柱本体の周方向に沿った湾曲部分を有した棒部材であってもよい。要は、当該支柱部材の支柱本体の上方に配置された支柱部材の支柱本体を包囲できるように突出されていればよく、加えてある棒部材と他の某部材との間隔が支柱本体の周方向に十分あって支柱部材同士の支柱本体の上下端部の当接状態が周囲から十分視認できればよい。しかし、棒部材の支柱本体上端と交差する位置における横幅を合算した長さが支柱本体外周の周長の半分以下であることがよい。
棒部材は複数である。複数であれば第2の支柱部材の支柱本体の上方に配置した第1の支柱部材の支柱本体を包囲できるからである。例えば、2本の棒部材を180度対向する位置(つまり、均等な間隔)で配置した場合、棒部材に保持する当該支柱部材の支柱本体の上方に配置された隣接する支柱部材の支柱本体と面する横断面方向の幅があれば、この間に挟まれた当該支柱本体の上方に配置された隣接する支柱本体は脱落せずに十分保持される。「横断面方向の幅がある」とは、例えば棒部材の横断面形状が方形であったり、当該支柱部材の支柱本体の上方に配置された支柱部材の支柱本体の周方向に沿った湾曲部分を有している場合である。これが棒部材が3本であると、2本の場合に比べてより安定的に保持される。また、3本以上であると棒部材には前記のような横断面方向の幅はなくとも3点以上で支柱本体を包囲できるためよい。この場合には例えば、棒部材の形状は横断面円形であってもよい。
あまり棒部材の数が多いと棒部材を固着する加工コストや材料コストがかかり、柱部材同士の支柱本体の上下端部の当接状態が視認しにくくなるため、棒部材の太さにもよるが、ポケットの数に対応した4本が最もよい。複数の棒部材の長さは同じであることがよいが、異なっていてもよい。
第6の手段として、前記包囲部は、前記リング部材と、前記第2の支柱部材の前記支柱本体上端から上方に突出して前記リング部材を支持する複数の棒部材から構成されているようにした。
このように包囲部をリング部材を支持する複数の棒部材から構成することで、第2の支柱部材の上に第1の支柱部材を載置した際に、両者の支柱本体の当接部分が周囲から視認しやすくなる。それによって、異物等が挟まっていないかどうかを確認しやすくなる。また、棒部材がリング部材によって連結されるため、棒部材だけの場合よりも包囲部の強度が向上する。
第7の手段として、前記第2の支柱部材はジャッキ型ベース金具上に支持される位置に配置されているようにした。
つまり、第2の支柱部材を支柱の最も下側のジャッキ型ベース金具上に支持される部材であることがよいことを主張するものである。特によいのはジャッキ型ベース金具を装着した際にネジ棒部分がこの最も下側の第2の支柱部材の支柱本体から上方に突出する場合である。第2の支柱部材ははほぞとほぞ孔の関係で連結しないため、ネジ棒の干渉がなくなるためである。
本発明によれば、第1の支柱部材同士の引き抜きを防止するためのロック機構の一部を構成する突出部分を利用することによって、引き抜き力が作用した際に第2の支柱部材から第1の支柱部材が脱落してしまうことが防止でき、第1の支柱部材と第2の支柱部材との間にあえて別の引き抜き防止用の機構を設けなくとも第1の支柱部材が脱落することがなくなる。
本発明の実施の形態の仮設足場用の支柱部材であって(a)は平面図、(b)は正面図。 同じ実施の形態の仮設足場用の支柱部材の斜視図。 (a)〜(c)は同じ実施の形態の仮設足場用の支柱部材に他の支柱部材を連結させる際の工程を説明する説明図。 (a)及び(b)は図3の状態から更に布材を係止させる際の工程を説明する説明図。 仮設足場を構築するために使用する支柱部材であって(a)は根がらみ用支柱部材の斜視図、(b)及び(c)は根がらみ用ではない支柱部材の斜視図。 図5(b)のA−A線で断面した際のロック金具周辺の説明図であって(a)はピンが支柱本体内に進出した状態、(b)は本体プレートを引っ張ってピンを支柱本体から後退させた状態、(c)は(b)の状態からピンを反時計回り方向に回動させた状態。。 本発明の実施の形態の仮設足場用の支柱部材を使用して構築した仮設足場の概要図。 図7の仮設足場に使用する布材の斜視図。 図7の仮設足場に使用するジャッキ型ベース金具の正面図。 本発明の他の実施の形態の仮設足場用の支柱部材であって(a)は斜視図、(b)は平面図。 本発明の他の実施の形態の仮設足場用の支柱部材に使用する棒部材の斜視図。 (a)及び(b)は単管支柱における支柱部材の連結構造を説明する説明図。 ほぞを有する根がらみ用の支柱部材でジャッキ型ベース金具が使用できない場合を説明する説明図。
以下、本発明の仮設足場用の支柱部材を具体化した実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1及び図2に、仮設足場用の支柱部材の一例として、第2の支柱部材としての根がらみ用の支柱部材1を示す。支柱部材1は後述する仮設足場Tにおいて最も地上面Sに近い位置に配置される支柱部材である。
支柱部材1は金属製の支柱本体2を備えている。支柱本体2は真円形状の上下に開口された円筒形形状に形成され、本実施の形態では一例として全長180.0mm、外径50.0mm、外周157mmほど、厚み2.5mmとされている。
支柱本体2の下端寄り外周面には金属製の緊結部3が溶接にて固着されている。本実施の形態では、一例として緊結部3は支柱本体2の下端面から40.5mm〜81.0mmの位置にかけて形成されている。緊結部3は平面視コ字状に屈曲された金属板からなる4つのホルダー4を組み合わせて構成されている。本実施の形態ではホルダー4を構成する金属板の厚みは一例として3.5mmを採用した。ホルダー4は90度ずつずれて同じ高さ位置に配設されている。各ホルダー4の上端と下端縁はそれぞれ同一平面上に配置され、かつ上端と下端縁は平行である。少なくとも上端は同一平面上にあって水平に配置されることがよい。
4つのホルダー4が支柱本体2周囲に固着された状態で支柱本体2外周面とコ字状のホルダー4の内面によってポケット5が形成される。ポケット5は上下方向に連通されている。各ホルダー4は略正方形の正面プレート4aと、その左右に90度屈曲させた側面プレート4bとから構成されている。側面プレート4bは上方から下方に向かって徐々に前後幅が小さくなるように構成されている。そのため、ポケット5は上方側の開口部から下方側の開口部に向かって狭く(窄まって)なっている。正面プレート4aには軽量化を図るための手段として透孔6が形成されている。
ホルダー4は支柱本体2と接する端縁形状の異なる2種類(以下、緊結部3の説明においては端縁形状の違いで4A、4Bとして区別する)が用意されており、端縁形状以外は4つともすべて同じ形状とされている。ホルダー4Aは上下端縁部分が浅く切り欠かれ、ホルダー4Bは上下端縁部分を残して中央が浅く切り欠かれている。同じ端縁形状の2つのホルダー4同士は支柱本体2の周方向の180度ずつずれた位置に配置されている。各ホルダー4A、4Bは隣接するホルダー4A、4Bと端縁部分が互い違いとなるように(干渉しないように)交差して組み合わされて支柱本体2に端縁が当接され、交差部分を隠すように溶接される(図1及び図2は溶接される前の状態で、固着状態では溶接のビードで交差部分は見えなくなる)。このように隣接するホルダー4A、4B同士の端縁部分が交差するのは、なるべく各ホルダー4A、4Bの横幅を広く形成してポケット5を大きくするためである。
支柱本体2の上端寄り外周面には棒部材としての同じ長さの金属製の4本のピン10が固着されている。ピン10は中実の直線状(まっすぐに)に構成された真円形状の円柱体であって、、本実施の形態では一例として全長60.0mm、直径8.0mmとされている。ピン10は支柱本体2の外周面を支柱本体2の軸線方向に沿って(つまり長手方向平行に)溶接によって固着されている。ピン10は支柱本体2の周囲において90度ずつずれた位相位置に均等な間隔となるように配置され、かつ配置位置はちょうど緊結部3における各ホルダー4A、4Bの交差する位置の上方とされている。
各ピン10は支柱本体2の外周面に沿って固着され、支柱本体2の上端2aから上方に同じ突出量で突出させられている。本実施の形態では35mm程度が、つまり全長の半分よりも若干多く支柱本体2の上方に及んでいる。外周157mmほどの支柱本体2に対してわずか直径8.0mmの円柱形の4本のピン10で包囲しているため、支柱本体2の上端2a周辺の視認性はよい。
ピン10の上端にはリング部材としての金属製のカバー11が溶接によって固着されている。カバー11は真円形状の筒体である。本実施の形態では一例として高さ90.0mm、内径50.5mm、厚み8.0mmとされている。カバー11の下端には90度ずつずれた切り欠き12が形成されており、この切り欠き12内に4本のピン10が収まるようになっている(各図では溶接される前の載置状態を示しているが、実際は固着状態では溶接のビードで切り欠き12は見えない)。このように切り欠き12内にピン10を配置させることによって組み付けの際に緊結部3とカバー11とを所定の位相関係とすることが簡単にできる。
カバー11は一部が切り欠かれて通路状に溝部13が形成されている。溝部13はカバー11の上端から下端近くまで及ぶとともにカバー11の中央付近から溝部13の下端にかけて周方向に向かって折れ曲がるように拡がって形成され、全体として途中で屈曲した部分を有する逆L字状のような外観とされている。本実施の形態では溝部13の途中で周方向に張り出し状に拡がることで屈曲した形状となった内側上部分(図1(b)の溝13の水平な部分)を係合部14とする。また、屈曲された溝部13の最も奥位置となる上下に延びる直線部分は後述するロック金具31が支持される支持プレート35が干渉する規制部15とする。係合部14と規制部15は後述するように根がらみ用の支柱部材1の上側に連結される図4(b)の支柱部材21Cが支柱本体2上に設置された際のロック金具31の位置に対応して周方向に拡がっている。規制部15の上下長さは支持プレート35の上下幅よりもわずかに長く形成されている(干渉しないように少なくとも長くなければいけない)。
図1(b)に示すように、溝部13は平面視において隣接するホルダー4を跨ぐ位置において形成されている。溝部13の屈曲位置は一方のホルダー4の中央付近とされその位置から周方向に向かって係合部14はとされている。溝部13の左右幅は本体プレート32の左右幅よりもわずかに長く形成されている(干渉しないように少なくとも長くなければいけない)。
規制部15の面は図1(b)の正面側のホルダー4Aの側面プレート4bの内面と平面視において位置が一致する。
カバー11の下端11aと緊結部3(つまりホルダー4)の上端3aとの間隔は後述する布材41のクサビ片42の長さよりも長く構成されている。しかし、ピン10の下端10aと緊結部3の上端3aとの間隔はクサビ片42の長さよりも短い。
次に、実施の形態の根がらみ用の支柱部材1の使用方法を具体的に設置したいわゆる単管足場(あるいは一側足場)と呼称される仮設足場Tの構造とともに簡単に説明する。
まず、簡単に上記根がらみ用の支柱部材1以外の仮設足場Tの構築のために使用される足場用の部材について説明する。
図5(a)は従来の根がらみ用の支柱部材21Aである。図5(b)と図5(c)は、根がらみ用ではない(つまりジャッキ型ベース金具45に支持されない)支柱部材21B、21Cである。
まず、従来の根がらみ用の支柱部材21Aについて説明する。
根がらみ用の支柱部材21Aは金属製の支柱本体22を備えている。支柱本体22は根がらみ用の支柱部材1と同じパイプであり長さのみ異なる。支柱本体22には上下方向の3箇所にそれぞれ離間して緊結部23(以下、下から23A〜23Cとして説明する)が溶接にて固着されている。各緊結部23A〜23Cの形状は上記根がらみ用の支柱部材1の緊結部3と同じであるため説明を省略する。最も下部の緊結部23Aは上記根がらみ用の支柱部材1に形成された緊結部3と下端位置から同じ高さとなる位置に配設されている。つまり、緊結部23Aは根がらみ用の布材を係止するための専用となる。緊結部23Aとその上の中央の緊結部23Bとの間隔は本実施の形態では450mmとする。中央と上部の緊結部23B、23Cの間隔は仮設足場Tにおける支柱部材21の基準となる間隔(以下、これを基準間隔とする)であり、本実施の形態では900mmとする。つまり、仮設足場Tにおいては、根がらみ用の布材を係止するための緊結部23Aは基準間隔よりも狭い間隔で配設される(根がらみ用の支柱部材1も含めて)。各緊結部23A〜23Cのホルダー24の向き(位相)は一致する。
支柱本体22の上端位置にはほぞ25が溶接によって固定されている。ほぞ25の基部寄りには引き抜き防止用(ロック用)の透孔26が形成されている。ほぞ25は他の支柱部材21の支柱本体22の下端開口部をほぞ孔として連結される。
尚、この根がらみ用の支柱部材21Aの長さは一例であって、他の長さサイズを用意することも可能である。その場合には緊結部23は必ず基準間隔を空けながら増していくため、長さは基本的に基準間隔に応じて飛び飛びに増えていく(不連続に長くなる)。
次に、根がらみ用ではない支柱部材21B、21Cについて説明する。これらは根がらみ用の支柱部材1、21Aよりも上の層に使用される部材である。図4(b)の長い方を長尺の支柱部材21Bとし、図4(c)の短い方を短尺の支柱部材21Cとする。長尺の支柱部材21B及び短尺の支柱部材21Cは本実施の形態では第1の支柱部材となる。短尺の支柱部材21Cは支柱本体22が短いサイズ(つまり長尺の支柱部材21Bの半分サイズ)であり、緊結部23が1つであること以外は長尺の支柱部材21Bと同じ構成であるため、同じ番号を付すことで短尺の支柱部材21Cの詳しい説明は省略する。
図5(b)に示すように、長尺の支柱部材21Bは金属製の支柱本体27を備えている。支柱本体27は根がらみ用の支柱部材1、21Aと同じパイプであり、長さのみ異なる。支柱本体27には上下2箇所に基準間隔で離間して緊結部28が溶接にて固着されている。各緊結部28の形状は根がらみ用の支柱部材1の緊結部3、23A〜23Cと同じであるため説明を省略する。支柱本体27の上端位置にはほぞ29が挿入されて溶接によって固定されている。ほぞ29は上記ほぞ25と同じ形状である。ほぞ29の基部寄りにはロック用の透孔30が形成されている。ほぞ29は他の支柱部材21Bの支柱本体27の下端開口部をほぞ孔として連結される。支柱本体27の下端寄り位置にはロック金具31が形成されている。図6(a)(b)に示すように、ロック金具31は本体プレート32と、本体プレート32に固着されたロックピン33と、同じく本体プレート32に固着されたロックプレート34を備えている。ロック金具31は支柱本体27外周に固着された支持フレーム35上に配置されている。ロック金具31は支持フレーム35内のコイルばね36のばね力によって常時支柱本体27側に押し付けられており、その押し付け状態で本体プレート32が支持フレーム35上に載置されている。ロックピン33は透孔37から支柱本体27側に出没可能とされており、本体プレート32が支持フレーム35上に載置された状態ではその先端が支柱本体27進出させられている。透孔37は支柱本体27の下端開口部にほぞ25、29が挿し込まれた際にほぞ25、29の透孔26に照合する位置に形成されている。ロックピン33の先端は斜めにカットされた案内面33aが形成されており、ここではほぞ25、29が挿し込まれる上方に向けられている。
これは一例であって、基準間隔の異なる他の長さサイズを用意することも可能である。その場合には緊結部28は必ず基準間隔を空けながら増していくため、長さは基本的に基準間隔に応じて飛び飛びに増えていく(不連続に長くなる)。
図5(b)や図5(c)のような根がらみ用ではない支柱部材21B、21Cは建物の高さに応じて根がらみ用の支柱に上に次々と連結して仮設足場Tの支柱Pを構築していく部材である。ほぞ29とほぞ孔となる支柱本体27の下端開口部とによって連結され、ほぞ29は支柱本体27の下端開口部に対してロック金具31を使用して脱落が防止されることとなる。
このような支柱部材21B、21Cを相互に、あるいは根がらみ用の支柱部材21Aと連結する際には、ロック金具31を使用してほぞとほぞ孔との連結構造を引き抜きできないようにロックするようにする。
そのため、まず作業者は、ロックピン33が突出した状態のロック金具31に対して透孔37とほぞ25、29の透孔26が周方向に同じ位相位置となるように配置し、ほぞ25、29を挿入する。するとロックピン33の案内面33aがほぞ25、29に当たって押し戻される(つまり図6(b)の状態)ため、ほぞ25、29はそのまま進出でき、透孔37、26同士が合致することで、ロックピン33は再びコイルばね36の付勢力で突出するため自動的にほぞ25、29はロック状態となる。
一方、連結状態の支柱部材21同士を取り外す場合には、作業者はロック金具31の本体プレート32を「つまみ」として掴んで図6(b)のようにロックピン33を非進出状態とし、次いでロック金具31を反時計方向に回動させてロックプレート34を本体プレート32と支持フレーム35の間に噛ませる(図6(c)の状態)。つまり、ロック金具31を非進出状態にロックする。この状態でほぞ25、29のロック状態が解除されるためほぞ25、29を抜き、次いでロック金具31を図6(a)の状態に戻す。
図8は梁部材としての布材41である。布材41は金属製の断面円形のパイプ部材であって、両端にクサビ片42が固着されている。本実施の形態では1800mmで構成されている。
図9はジャッキ型ベース金具45である。ジャッキ型ベース金具45は台板46と、中実又は中空のねじ棒47と調節ナット48を基本的な構成とする仮設足場Tの最下部に配置される部材である。調節ナット48は雄ネジとなるねじ棒47に対して雌ネジの関係となる図示しないネジ部をその内周に備えたナット本体51を備えており、ナット本体51を中心に180度対向する位置にハンドルバー52が一体的に形成されている。調節ナット48の上面にはリング状の天井部53が形成されている。本実施の形態では根がらみ用の支柱部材1と天井部52上に根がらみ用の支柱部材1、21Aが立設させられる。
次に、仮設足場Tの概要について説明する。
図7に示すように、仮設足場Tは途中に段差のある地上面Sに構築される。仮設足場Tはジャッキ型ベース金具45に支持された上記各種類の支柱部材1、21A〜21Cを地上面Sの高さに応じて選択的に連結した複数の支柱Pと、緊結部3、23A〜23C、28に水平に架設した複数の布材41から構成されている。本実施の形態では一段高い側を地上面S1とし、低い側を地上面S2とする。尚、図7では図示しない建物に対して平行となる方向のみの二次元的な仮設足場Tの構造概要を図示しているが、実際の架設足場では図面の奥方向にも図示しない布材が架設され、足場は三次元的に構築されるものとする。本実施の形態では特に根がらみ用の支柱部材1の説明に特化しているため、通常仮設足場Tに配設されるその他の部材、例えば足場板、斜材、階段等は図示していない。また、複数の布材41は本発明と直接関係のある根がらみ用の最下部のみ実線で示し、上段(上層)の布材41は破線で示した。
本実施の形態では、高い側の地上面S1に設置される支柱Pは、ジャッキ型ベース金具45によって支持された上記根がらみ用の支柱部材1から1段目が開始する。一方、低い側の地上面S2に設置される支柱Pは、ジャッキ型ベース金具45によって支持された図4(a)の根がらみ用の支柱部材21Aから1段目が開始する。このように地上面S1と地上面S2はかなり大きな高さの違い、つまりジャッキ型ベース金具45では物理的、あるいは法規的に無理である場合にこのように異なる根がらみ用の支柱部材、21Aを使用する。ジャッキ型ベース金具45で吸収できる高さであれば異なる根がらみ用の支柱部材、21Aを使用する必要はない。
根がらみ用の支柱部材1の緊結部3の高さは、根がらみ用の支柱部材21Aの緊結部23Bと同じ高さとなるようにジャッキ型ベース金具45によって調整されている。高い側の地上面S1の根がらみ用の支柱部材1の上側(2段目)にはまず、図4(c)の支柱部材21Cが連結される。支柱部材21Cの上側(3段目)に図4(b)の支柱部材21Bが連結されている。このとき、ジャッキ型ベース金具45のねじ棒47は根がらみ用の支柱部材1の支柱本体2を通過して支柱部材21Cの支柱本体27まで及んでいる。
これに対して低い側の地上面S2に設置された根がらみ用の支柱部材21Aは、その1本のみで高い側の地上面S1の支柱部材21Cとちょうど同じ高さとなっているため(1段目)、この上側(2段目)に図4(b)の支柱部材21Bが連結されている。根がらみ用の支柱部材21Aの支柱本体22はジャッキ型ベース金具45のねじ棒47の進出可能長さに対して長さが十分あるため(支柱本体22のほうがねじ棒47より長い)、ねじ棒47が根がらみ用の支柱部材21Aを越えて上方に突出することはない。
このように地上付近の高さの違いを、異なる長さサイズの支柱部材1、21A〜21Cを使用して、加えて若干の高さ調整をジャッキ型ベース金具45によって行うことで、少なくとも3段目以降は同じ長さの支柱部材、例えば図4(b)の支柱部材21Bによってすべての支柱Pの列を構築できる。仮設足場Tの構築状態で緊結部3、23A〜23C、28のホルダー4、24の向き(位相)は隣接する支柱P間に正確にホルダー4、24が対向するように配置され、布材41のクサビ片42が対向するホルダー4、24間に打ち込まれている。
次に、このように構築される仮設足場Tにおいて、上記実施の形態の根がらみ用の支柱部材1の使用方法、特に図4(b)の支柱部材21Cを上方に連結する場合について説明する。
図3(a)に示すように、根がらみ用の支柱部材1の真上に支柱部材21Cを配置させる。その際に支柱部材21Cのロック金具31の本体プレート32を、根がらみ用の支柱部材1のカバー11に干渉しないように、カバー11の溝部13に照合する位相位置(つまり、溝部13の上方位置)に配置する。そして、その状態から根がらみ用の支柱部材1に対して相対的に支柱部材21Cを接近させる(例えば、支柱部材21C側を下降させる)。すると、支柱部材21Cの支柱本体27は、根がらみ用の支柱部材1のカバー11内を通過し、支柱本体27の下端27aは支柱部材21Cの支柱本体2の上端2a上に当接させられることとなる。そして、その状態でロック金具31(の本体プレート32)は溝部13の下端寄り位置に配置される(図3(b)の状態)。そして、この状態で相対的に支柱部材21Cを回動させ(図3(c)では根がらみ用の支柱部材1が回動しているような図示となっている)、ロック金具31が支持されている支持プレート35を規制部15に当接させる(図3(c)の状態)。これで連結完了となる。このとき、支柱部材21Cの緊結部28のホルダー24の位相は根がらみ用の支柱部材1の緊結部3のホルダー4の位相と周方向で一致している(図7の状態)。
このように根がらみ用の支柱部材1に支柱部材21Cを連結することで支柱部材21Cはロック状態となって上方への引き抜き力に対してロック金具31の本体プレート32が係合部14に当接して支柱部材21Cの引き抜きが防止される。このように、根がらみ用の支柱部材1では通常ほぞとほぞ孔の関係で支柱部材を連結する際のロック部材をそのままほぞとほぞ孔の関係でない場合でもロック部材として利用することになる。
また、図3(a)〜(c)の工程後に、隣接する支柱P同士において根がらみ用の支柱部材1の緊結部3に布材41を架設する場合には、図4(a)に示すように、布材41のクサビ片42を緊結部3の係止させるホルダー4の真上に配置する。このとき、クサビ片42はカバー11の下端11aの下側に配置される。また、この配置位置はピン10とは重複する位置となる。しかし、ピン10はちょうど緊結部3のホルダー4(4A、4B)の交差位置に配置されているため、図4(a)のようにクサビ片42がピン10と干渉することはなく、クサビ片42の外面は根がらみ用の支柱部材1の支柱本体2の側面に当接できる。つまり、ピン10が障害とならずに正確にクサビ片42をホルダー4の真上に配置することができる。そして、布材41を下降させてクサビ片42をホルダー4内に挿入させて、クサビ片42の上から工具(例えば、ハンマー)で叩き込んで係止させる((図4(b)の状態)。ここでは一方向だけのホルダー4へのクサビ片42の係止作業を説明したが、四方のホルダー4すべてにおいてその上方にクサビ片42を配置させる際にピン10が邪魔になることはない。
上記のように構成することにより本実施の形態の根がらみ用の支柱部材1は以下のような効果を奏する。
(1)根がらみ用の支柱部材1は連結した支柱部材21Cの引き抜きを防止するためのロック手段(溝13に形成した係合部14とロック金具31の支持プレート35)を設けているため、引き抜き力が作用しても支柱部材21Cが脱落してしまうことがない。そして、ロック金具31は本来はほぞ25、29に係合させる部材であるが、外方に突出している(突起している)部分を有する部材でもあるため、この部分を利用して支柱部材21Cの引き抜きを防止することができ、仮設足場Tにおいて特に別の係合手段を用いずに従来からの規格であるロック金具31を使用して根がらみ用の支柱部材1にもロック手段を設けることができる。
また、根がらみ用の支柱部材1に対して相対的に支柱部材21Cを周方向に回動させるだけでロックされて、しかも緊結部3の位相が仮設足場Tの他の緊結部3、23A〜23C、28の位相と揃うようになっているため、作業性もよい。
(2)仮設足場Tにおいて地上面Sの高さの違いによって、短い長さの根がらみ用の支柱部材1を使用する場合において、ジャッキ型ベース金具45の調節ナット4がねじ棒47の低い位置にある場合にはねじ棒47が支柱本体2を突き抜けてしまう(つまり、調節ナット4がねじ棒47の低い位置にある)ような場合がある。本実施の形態の根がらみ用の支柱部材1では上方に配置される支柱部材21Cはほぞとほぞ孔の関係で連結されず、支柱本体2、27同士が連通しているため、ねじ棒47は支柱本体2、27を通して自由に進退できることとなる。
(3)根がらみ用の支柱部材1は上方に配置される支柱部材21Cとの支柱本体2、27同士の当接部分(上端2aと下端27a)が周囲からしっかり視認できるため、正しく支柱本体2、27同士が接続されているかどうかを確認しやすい。
(4)ピン10はちょうど緊結部3のホルダー4(4A、4B)の交差位置に配置されているため、クサビ片42を係止させるホルダー4の真上に配置するためにピン10が干渉してクサビ片42のホルダー4のポケット5への係合の邪魔になることがない。
ここで、もし、ピン10がホルダー4のポケット5にかかる位置に配置されていたとするとクサビ片42はピン10が邪魔でこのようなピン10と緊結部3の間隔ではなんらかの対策(例えば、クサビ片42の横幅を従来のものより狭くする。ポケット5を小さくする。緊結部3、28の間隔をずべての支柱部材でもっと長くする等)を講じなければならない。このようにピン10をホルダー4のポケット5にかかる位置に配置しなければそのような従来品とは異なる規格サイズに変更する必要はない。もちろん、支柱本体2を長くしてピン10の下端10aと緊結部3の上端3aとの間隔をクサビ片42の長さよりも長くすれば、このようにピン10の位置を配慮しなくともよいわけであるが、緊結部3の位置はすでに規格サイズとして存在する根がらみ用の支柱部材21Aの緊結部23Aに合わせる必要や、他の規格サイズの支柱部材との連結性等から単純に支柱本体2を長くすることは困難である。
(5)支柱部材21Cは根がらみ用の支柱部材1のピン10のみならず、カバー11によっても包囲されることとなり、長手方向にかなり広い範囲で保持されるため、保持状体でがたつきにくい。
(6)ピン10はカバー11によってすべてが周方向に連結されることとなり、ピン10の上部が片持ち梁状にならず、堅固になる。
上記実施の形態は本発明の原理およびその概念を例示するための具体的な実施の形態として記載したにすぎない。つまり、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明は、例えば次のように変更した態様で具体化することも可能である。
・上記実施の形態の根がらみ用の支柱部材1の形態は一例であって、他の態様で実施することも自由である。例えば、
1)ピン10を2本又は4本以上で構成すること。ピン10が2本であっても上部にカバー11のようなリング状の部材があれば支柱部材21Cを連結することが可能である。
2)カバー11の上下長さや溝13の形状を変更すること。上記実施の形態では筒状に構成していたが、リング状であれば筒状でなくともよい。例えば、指輪上記の断面円形のリング体をピン10の上部に固着するようにしてもよい。
3)緊結部3の形状を変更すること。緊結部の形状は本実施の形態のような同じ高さにホルダーのある場合以外に、隣接するホルダーの高さが異なるもの、鍔状のもの等様々な種類があるが、どのような緊結部であっても本発明は適用可能である。
4)支柱本体2の長さや径を変更すること、等である。規格サイズの変更等があれば上記のサイズの変更もありうる。
・図10に示すように、根がらみ用の支柱部材1をカバー11のようなリング部を有さずに使用することも可能である。図10ではカバー11をなくし、ピン10をそのぶん長めにすることで上方に設置される柱部材21Cの安定性を確保した。このような形状であっても柱部材21Cを連結することが可能である。そして、上記実施の形態と同様の効果が奏される。
この場合にカバー11に形成した引き抜き防止手段の代わりに、ピン10に係合爪61を固着し、この係合爪61にロック金具31を係合させるようにして柱部材21Cの引き抜きを防止することができる。
・上記実施の形態の根がらみ用の支柱部材1では連結させる側である柱部材21Cのロック金具31を利用して引き抜きを防止するようにしていたが、ロック金具31を利用しない選択もある。例えば、支柱部材21C側のロック金具31を取り外し、透孔36を露出させ、透孔26、36を照合させて別途用意したピン部材を挿し込むようにしてもよい。あるいは、例えば柱部材21C側のロック金具31を取り外し、透孔36の内側に外部に出没する突起を形成し、透孔26、36を照合させて突起をそれらに挿通させるようにしてもよい。
・上記実施の形態ではロック手段として溝13の係合部14はロック金具31の支持プレート35に干渉するようになっていたが、支持プレート35以外の部分、例えば本体プレート32に干渉するようにしてもよい。
・上記実施の形態ではピン10の上部にリング部材としてのカバー11を形成するようにしたが、カバー11がなく、ピン10だけを支柱本体2の外周に固着して支柱本体2の上端から上部に突出させるようにしてもよい。
・第1の支柱部材の突出部分として、上記実施の形態では一例としてロック金具31の支持プレート35を利用するようにしたが、他の突出部分を利用することもできる。例えば、図12のロックピン117はロック状態で先端と他端が突出するため、これを使用することも可能である。
・リング部材としてのカバー11を使用せず棒部材(上記ではピン10)を支柱本体の180度対向する位置で2本で使用する場合には棒部材の形状は断面円形ではなく、連結される支柱部材(上記では支柱部材21C)の周方向を包囲するように図11のような湾曲して横方向に幅のある棒部材51を用いることがよい。横方向に幅があることで内側に収容した支柱部材が脱落しないようにしなければならないからである。湾曲していなくとも、例えば断面長方形のように横方向に幅のある棒部材であればよい。
・溝部13の形状は上記に限定されるものではない。上記のように逆L字状でなくとも支持プレート35が係合されるような溝部13は種々ありうる。
・上記実施の形態では仮設足場用の支柱部材として根がらみ用の支柱部材1に適用する例で説明したが、このような支柱本体の上端から突出する均等な間隔で配置された複数の金属製の棒部材を有する構造であれば、根がらみ用以外の位置に使用することもよい。支柱部材として根がらみ用以外の位置で使用することで、共通した部材を使用できるためコストを削減できるからである。また、支柱を構成する支柱部材において途中で部分的にほぞがない方がよい場合、例えば支柱本体内部に配線をする場合等で部分的にほぞを使用しない支柱部材を支柱の途中に設けたい場合等にも使用できる。つまり、第2の支柱部材が根がらみ用ではない支柱部材であってもよい。
本願発明は上述した実施の形態に記載の構成に限定されない。上述した各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と、発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素または発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらについても本願の補正または分割出願等において権利取得する意思を有する。
また、意匠出願への変更出願により、全体意匠または部分意匠について権利取得する意思を有する。図面は本装置の全体を実線で描画しているが、全体意匠のみならず当該装置の一部の部分に対して請求する部分意匠も包含した図面である。例えば当該装置の一部の部材を部分意匠とすることはもちろんのこと、部材と関係なく当該装置の一部の部分を部分意匠として包含した図面である。当該装置の一部の部分としては、装置の一部の部材とてもよいし、その部材の部分としてもよい。
1…第2の支柱部材としての根がらみ用の支柱部材、2…支柱本体、3…緊結部、5…ポケット、21B…第1の支柱部材としての長尺の支柱部材、21C…第1の支柱部材としての短尺の支柱部材、25,29…ほぞ、31…ロック機構としてのロック金具、
43…緊結部としての緊結ホルダー、117…ロック機構としてのロックピン、P…支柱、T…仮設足場。

Claims (7)

  1. 第1の支柱部材は、周方向に90度ずつずれた4箇所のポケットを有する支柱本体の外周に形成された1又は2以上の緊結部と、前記支柱本体上端に固着されたほぞと、同ほぞが嵌挿される前記支柱本体下端のほぞ孔とを備え、複数の前記第1の支柱部材を前記ほぞと前記ほぞ孔の嵌め合い関係で直列に連結して支柱とし、複数の前記支柱を間隔を空けて立設配置し、隣接する前記支柱の前記緊結部間に布材を架設することで複数の前記支柱と複数の前記布材による骨格を形成した仮設足場であって、前記第1の支柱部材は連結された前記第1の支柱部材同士がロック機構によって引き抜き不能とされ、前記ロック機構が前記第1の支柱部材の外周に突出する突出部分を有している仮設足場において、
    第2の支柱部材が前記第1の支柱部材の代わりに前記支柱の一部として配設され、同第2の支柱部材の支柱本体は、前記第1の支柱部材の前記支柱本体と同径に構成され、前記ほぞの代わりに上方に配置される前記第1の支柱部材の前記支柱本体を包囲する包囲部を前記第2の支柱部材の前記支柱本体の上部位置に備え、
    前記包囲部には係合手段が形成され、同係合手段が前記第2の支柱部材の上方に連結された前記第1の支柱部材の前記突出部分と係合されて前記第2の支柱部材の上方に連結された前記第1の支柱部材の引き抜きが防止されていることを特徴とする仮設足場。
  2. 前記第2の支柱部材は、周方向に90度ずつずれた4箇所のポケットを有する支柱本体の外周に形成された1又は2以上の緊結部を備え、前記第2の支柱部材の上方に連結された前記第1の支柱部材の前記突出部分が前記係合手段に係合された状態で前記第1の支柱部材の前記ポケット位置と前記第2の支柱部材の前記ポケット位置の位相が一致することを特徴とする請求項1に記載の仮設足場。
  3. 前記包囲部は、前記第2の支柱部材の上部位置に配設されたリング部材であることを特徴とする請求項1又は2に記載の仮設足場。
  4. 前記リング部材には上端から下方に向かって延出される溝が形成され、前記溝は周方向に張り出した領域を有し、前記係合手段は前記張り出した領域の上縁部であることを特徴とする請求項3に記載の仮設足場。
  5. 前記包囲部は、前記第2の支柱部材の前記支柱本体の外周に固着された複数の棒部材であることを特徴とする請求項1又は2に記載の仮設足場。
  6. 前記包囲部は、前記リング部材と、前記第2の支柱部材の前記支柱本体上端から上方に突出して前記リング部材を支持する複数の棒部材から構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の仮設足場。
  7. 前記第2の支柱部材はジャッキ型ベース金具上に支持される位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜6に記載の仮設足場用の支柱部材。
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