JP6037826B2 - クライミング方法、及び、旋回体固定用構台 - Google Patents

クライミング方法、及び、旋回体固定用構台 Download PDF

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Description

本発明は、下端部にベース部を備えたマストに、マスト軸芯方向に沿って相対的にスライド駆動自在な昇降装置を、前記マスト軸芯周りに相対回転不能な状態に外嵌させてあり、前記昇降装置の上方に、前記マスト軸芯周りに相対回転駆動自在な状態に旋回体が取り付けてあるクライミングタワークレーンのクライミング方法や、そのクライミング方法に使用する旋回体固定用構台等のクライミングタワークレーン技術に関する。
従来、この種のクライミングタワークレーンとしては、昇降装置は、上部昇降フレームと、下部昇降フレームと、それら両昇降フレームにわたって取り付けられた昇降ジャッキとを設けて構成してあるものがあり、昇降装置には、ベース部を下方の建物躯体に支持自在なベース部を下端部に備えたマストが上下に相対移動自在な状態に挿通してあった(例えば、特許文献1参照)。
また、昇降装置の上部昇降フレームには、昇降装置を建物躯体に固定支持させるための構台が設けてあった。そして、旋回体は、構台で建物躯体に固定支持された状態でも、マスト軸芯周りに旋回して、揚重作業を実施できるように構成されている。
ベース部を下方の建物躯体に固定支持させたマストに対して、昇降装置と旋回体とをクライミングさせるクライミング方法としては、上部昇降フレームと下部昇降フレームとを、マストに対してロックピン等を使用して上下交互にロック状態とロック解除状態とを切り換えるプロセスと、その切替状態において昇降ジャッキを伸縮稼動させるプロセスとを繰り返すことで、尺取虫が歩行するが如く、クライミングするものである。
また、マストそのものを、建物躯体の上方階層にクライミング(所謂「フロアクライミング」)させるクライミング方法としては、昇降装置の上部昇降フレームに固着された構台の一部(桁状の設置固定部)を、建物躯体に固定支持させると共に、建物躯体に対するマストのベース部の固定を解除し、昇降装置の昇降駆動動作を実施することで、マストのみをクライミングさせるものである。
尚、マストのベース部や、構台を建物躯体に固定支持させるには、クライミングタワークレーンの設置空間を挟んだ両側方の梁の上部にわたって、ベース部や構台から延出する桁状の設置固定部を載置させた状態で固定して実施される。
特開2009−73599号公報(図1)
上述した従来のクライミングタワークレーン技術によれば、建物躯体に対するクライミングタワークレーンの設置においては、マストのベース部や昇降装置に備えた各設置固定部からの荷重を梁に支持させるため、梁の長手方向に対して各設置固定部が交差する方向となるようにベース部の向きを設定して実施される。従って、マストの設置方向がこのように規定されれば、そのマストに回転不能に外嵌させてある昇降装置に関しても、自動的に同様の設置方向となる。
よって、マストや昇降装置の設置方向は、下階層から上階層まで全工程において維持される。
しかしながら、建物躯体の平面構造は、全階層を通じて同じ形態であるものばかりではなく、例えば、下階層と上階層において、平面構造が異なり、梁行き方向や、梁間隔が異なる設計となることがある。
このように、上階層において梁行き方向や梁間隔が変わる平面構造の場合は、下階層の梁配置に合わせて設置固定部が載置できるようにセットされたクライミングタワークレーンは、梁行き方向が異なる上階層では、設置固定部が梁に沿う状態となるから、そのままでは載置することができなくなる。よって、このような上階層においては、梁の上に仮設梁を交差状態に掛け渡し、この仮設梁の上に、設置固定部を支持させることが実施される。
そのため、仮設梁を設置したり撤去するのに材料や手間が費やされ、全体としたコストアップにつながる問題点がある。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、上下階層で梁の設置構造が変化するような建物であっても、経済的に且つ効率よくクライミングすることができるクライミングタワークレーン技術を提供するところにある。
本発明の第1の特徴構成は、下端部にベース部を備えたマストに、マスト軸芯方向に沿って相対的にスライド駆動自在な昇降装置を、前記マスト軸芯周りに相対回転不能な状態に外嵌させてあり、前記昇降装置の上方に、前記マスト軸芯周りに相対回転駆動自在な状態に旋回体が取り付けてあるクライミングタワークレーンのクライミング方法であって、前記昇降装置によって前記マストを上昇させるクライミング工程の前後何れかの工程において、前記旋回体を建物躯体に対して回転不能な状態に固定した状態で、前記旋回体に対して前記昇降装置を前記マスト軸芯周りの設定角度にわたって回転駆動させて、前記マストごと前記建物躯体に対する姿勢変更を図るところにある。
本発明の第1の特徴構成によれば、クライミング工程の前後何れかの工程において、旋回体を建物躯体に対して回転不能な状態に固定した状態で、旋回体に対して昇降装置をマスト軸芯周りの設定角度にわたって回転駆動させて、マストごと建物躯体に対する姿勢変更を図るから、上下階層で梁の設置構造が変化しても、マストのベース部や昇降装置の設置固定部を、該当階の梁方向に対して交差する状態に設置することができ、従来のように、該当階の梁と前記設置固定部との間に仮設梁を介在させる手間を省くことができる。
その結果、余分な仮設梁等の部材を使用しないからコストダウンを叶えることができると共に、仮設梁等の部材の設置撤去の手間をも省略でき、効率よくクレーンのクライミングを実施できるようになる。
本発明の第2の特徴構成は、前記旋回体に対する前記昇降装置の回転駆動は、前記昇降装置に対して前記旋回体を回転駆動させるための回転駆動装置を使用するところにある。
本発明の第2の特徴構成によれば、通常のクレーンの使用状態で旋回体を回転駆動するのに使用する回転駆動装置を、昇降装置やマストをマスト軸芯周りに回転駆動させる装置としても兼用化でき、新たな回転駆動装置を付加する必要が無く、より経済的にクライミングを実施できるようになる。
本発明の第3の特徴構成は、下端部にベース部を備えたマストに、マスト軸芯方向に沿って相対的にスライド駆動自在な昇降装置を、前記マスト軸芯周りに相対回転不能な状態に外嵌させてあり、前記昇降装置の上方に、前記マスト軸芯周りに相対回転駆動自在な状態に旋回体が取り付けてあるクライミングタワークレーンのクライミング方法に使用する旋回体固定用構台であって、前記マストの周囲に立設された複数の柱部と、隣接する柱部を連結する複数の梁部とを備えた櫓状で、平面視形状が長方形の構台本体を設け、前記構台本体の下端部に、前記建物躯体へ固定される設置固定部を設け、前記構台本体の上端部に、前記旋回体が固される旋回体固定部を設け、平面視における前記構台本体の長辺の長さ寸法を、前記マスト軸芯周りに回転する前記昇降装置の回転軌跡の最大径より大きく設定すると共に、平面視における前記構台本体の短辺の長さ寸法を、前記マスト軸芯周りに回転する前記昇降装置の回転軌跡の最大径より小さく設定し、前記構台本体の前記長辺側の構面は、前記旋回体固定部に前記旋回体を固定した状態で前記マストと共に前記昇降装置を前記マスト軸芯周りに回転させたときに前記昇降装置の通過を許容する状態に開口されているところにある。
本発明の第3の特徴構成によれば、設置固定部を建物躯体に固定すると共に、旋回体固定部に旋回体を固定することで、旋回体を建物躯体に対して回転不能な状態に簡単に固定することができる。そして、その状態で、旋回体に対して昇降装置をマスト軸芯周りの設定角度にわたって回転駆動させれば、マストごと建物躯体に対する姿勢変更を図ることができ、前述の本発明の特徴構成(第1、第2)による作用効果を、より好ましい状態で叶えることができる。
また、構台本体における柱部と梁部とで囲まれた構面の内、昇降装置の回転軌跡に重複する範囲は、空間として開放してあるから、構台本体の平面範囲の外周部の一部を、昇降装置の回転軌跡の範囲内に入るようにすることができ、構台本体をコンパクトに形成して省スペース化を図ることが可能となる。また、使用材量を少なくできるから、組み立て解体作業を効率的に実施できると共に、コストダウンをも叶えることができる。
クライミングタワークレーンの設置状況を示す立面図 下階層と上階層でのクライミングタワークレーンの設置状況を示す平面図 昇降装置を示す立面図 クライミング状況を示す立面図 構台の設置状況を示す要部立面図 構台の設置状況を示す要部斜視図 マストの回転状況を説明する平面視斜視図 構台の設置状況を示す要部斜視図 フロアクライミング状況を示す立面図
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明のクライミング方法を実施可能なクライミングタワークレーン(以後、単にクレーンという)Tを、建物躯体Bから上方に突出する状態に設置してある状況を示している。
クレーンTは、下端部にベース部1aを備えたマスト1と、マスト1に外嵌してマスト軸芯Y方向に沿って相対的にスライド駆動自在に形成された昇降装置2と、昇降装置2の上方に、マスト軸芯Y周りに相対回転駆動自在に設置されている旋回体3とを設けて構成してある。
建物躯体Bは、例えば、鉄骨造で構成されており、梁5と梁5との間の空間に立設した当該クレーンTによって、柱4や梁5を吊込みながら、上層階へと構築が進められる。
また、当該クレーンTも、建物躯体Bの構築に伴って、マスト1を上層階へクライミングさせて、上層階において引き続き揚重作業を実施できるように構成されている。所謂、「フロアクライミング」形式のクレーンTとして構成されている。
尚、建物躯体Bの構造形式は、上述の鉄骨造に限るものではなく、例えば、鉄骨鉄筋コンクリート造や、鉄筋コンクリート造や、それらの組合せによる構造形式であってもよく、特定の構造形式に規定されるものではない。
また、ここで説明する建物躯体Bは、図2に示すように、クレーンTの設置空間の上下階層において、梁行き方向が90度異なる設計となっている。図2(a)は、下階層での梁行き方向を示す平面図を表し、図2(b)は、上階層での梁行き方向を示す平面図を表している。
マスト1は、ビーム材を平面視で十字形状に配置したベース部1aを下端部に備え、ベース部1aの上に立設されている円筒状のマスト本体1bを備えて構成してある。
ベース部1aの各ビーム材の内、平面一方向に沿って隣り合うビーム材どうしの先端部の下面にわたって、建物躯体の梁行き方向に交差する方向に沿って長手方向を向けて設置される桁状の一対の設置固定部1cが取り付けられている。
この一対の設置固定部1cは、隣接する梁5の上に跨る状態に設置固定されて、マスト1の荷重を、設置固定部1cから梁5、柱4に伝達できるように構成されている。
尚、設置固定部1cは、図には示さないが、クライミング時は、梁5への干渉を避けるために、長さ寸法を、一時的に縮小できるように構成されている。
昇降装置2は、図3に示すように、旋回体3をマスト軸芯Y方向の相対位置を維持した状態で且つマスト軸芯Y周りに相対回転駆動自在に支持する旋回体支持部2Aと、上部昇降フレーム2Bと、下部昇降フレーム2Cと、それら両昇降フレーム2B,2Cにわたって取り付けられた昇降ジャッキ2Dとを一体連結して構成してある。また、点検作業等に使用できるデッキDや梯子Hも設けられている。
上部昇降フレーム2Bと下部昇降フレーム2Cとは、マスト本体1bをガイドとしてマスト軸芯Y方向に沿って相対的に近接離間自在な状態に設けられており、昇降ジャッキ2Dを伸長駆動させることで上下に離間し、収縮駆動させることで近接する。
また、図には示さないが、上部昇降フレーム2Bと下部昇降フレーム2Cとには、マスト本体1bに対してマスト軸芯Y方向の移動を阻止するロック状態と、移動を許容するロック解除状態とに切替自在なロックピン等のロック機構を備えている。
従って、上部昇降フレーム2Bと下部昇降フレーム2Cとの一方を、ロック状態に操作すると共に、他方を、ロック解除状態とすることで、一方の昇降フレームをマスト本体1bに固定した状態で、他方の昇降フレームをマスト軸芯Y方向に沿って移動できる状態にすることができる。この状態で、昇降ジャッキ2Dを伸長(又は収縮)駆動させることで、マスト1に対して昇降装置2をクライミングさせたり、昇降装置2に対してマスト1をクライミングさせたりすることができる。
具体的には、図4に示すように、マスト1の設置固定部1cを、梁5(又はスラブ)に固定した状態で、ロック機構と昇降ジャッキ2Dとの連動によって、下部昇降フレーム2Cに対して上部昇降フレーム2Bを上昇させた後(図4(a)参照)、上部昇降フレーム2Bに対して下部昇降フレームを引き上げ(図4(b)参照)、この繰り返しによって、マスト1に対して昇降装置2、及び、その上に設置された旋回体3とをクライミングさせることができる。
また、図9に示すように、後述する構台6を使用して旋回体3を梁5に固定した状態で、ロック機構と昇降ジャッキ2Dとの連動によって、上部昇降フレーム2Bに対して、ロック状態の下部昇降フレーム2Cをマスト1と共に引き上げた後、上部昇降フレーム2Bをロック状態に切り換えると共に、下部昇降フレームをロック解除して下降させる工程の繰り返しによって、旋回体3と昇降装置2とに対してマスト1をクライミング(フロアクライミング)させることができる。
旋回体3は、図5、図6に示すように、旋回台3aの上に、ジブ等の揚重機器を装備した揚重装置3bと、昇降装置2と旋回体3とをマスト軸芯Y周りに相対回転駆動自在な回転駆動装置3cとを設けて構成してある。因みに、旋回体3と昇降装置2とは、マスト軸芯Y方向に沿っては、近接離間しない状態で、且つ、マスト軸芯Y周りには、相対回転自在な状態で連結されている。回転駆動装置3cの駆動力は、例えば、ギヤ等によって昇降装置2に伝達される。
また、旋回台3aには、後述する構台6の旋回体固定部9と固定するための被固定部3dが設けてあり、この被固定部3dと旋回体固定部9とを固定することで、旋回台3aを構台6に対して相対移動しない状態に一体連結することができる。
但し、旋回台3aと構台6との固定状態であっても、回転駆動装置3cを回転駆動させることで、旋回体3に対して昇降装置2をマスト1と共にマスト軸芯Y周りに回転駆動させて、マスト1側の建物躯体Bに対する姿勢変更を図ることができる。
構台6は、平面形状が長方形の櫓状の構台本体7によって構成してある。
構台本体7は、マスト1の周囲に立設される形鋼製の4本の柱部7Aと、長方形の長辺方向に沿って隣接する柱部7Aに、上下間隔をあけて4段に設置された形鋼製の8本の梁部7Bと、長方形の短辺方向に沿って隣接する柱部7Aに、上下間隔をあけて4段に設置された形鋼製の8本の繋ぎ部7Cと、柱部7Aと繋ぎ部7Cとで囲まれた構面Kaに沿ってタスキ状に柱部7Aにわたって設置された複数のブレース7Dとを備えて構成してある。尚、柱部7Aと梁部7Bとで囲まれた構面Kbは、隅部分に略三角形状の補強鉄板8を設けることで、中央部分は、連続空間として開放してある。
また、各構面Kbは、昇降装置2の旋回体支持部2A、上部昇降フレーム2B、下部昇降フレーム2Cに対応した高さが開放されるように各梁部7Bの高さ位置が設定されている。
そして、柱間隔については、長方形の長辺方向は、昇降装置2のマスト軸芯Y周りの回転軌跡よりも外方に柱部7Aが位置するように設定してあり、長方形の短辺方向は、昇降装置2のマスト軸芯Y周りの回転軌跡よりも内方に位置するように設定してある。
従って、構台6をコンパクト化できながら、構台本体7の内空部で昇降装置2をマスト軸芯Y周りに回転させるような場合には、長辺の構面Kbが開放されているから、構台6に干渉することなく回転させることができる。
また、上端の2本の梁部7Bは、旋回体3を固定する旋回体固定部9としても機能する。梁部7Bを構成するH形鋼の上フランジ上に、旋回台3aのエッジ部分が重ねられ、互いを挟持固定金具Sによって挟持することで構台6と旋回体3とが固定される。
一方、構台本体7を建物躯体Bの梁5に固定するための設置固定部10としては、構台本体7の最下段の梁部7Bの下側に沿わせて配置されたH形鋼によって構成してある。
この設置固定部10を、一対の梁部7Bに跨る状態に配置して、それぞれのフランジどうしを挟持固定金具Sによって挟持することで建物躯体Bに構台6が固定される。
尚、構台6は、フロアクライミングを実施する際に設置されるが、それ以外のクレーン可動工程においては、必ずしも設置してなくてもよく、取り外されることもある。
次に、フロアクライミングの前に実施する昇降装置2とマスト1との回転工程について説明する。
[1]下階層の梁5にマスト1の設置固定部1cが固定された状態で、マスト1に対する昇降装置2と旋回体3とのクライミングが完了した状態で、構台6を上階層の梁5と旋回体3との間に取り付けて、旋回体3を固定する(図6参照)。
この時、下階層の梁5と上階層の梁5とは、梁行き方向が平面視において90度交差する状態になっているものとする。
[2]マスト1の設置固定部1cと下階層の梁5との固定を解除する。
[3]昇降装置2を使用して、マスト1の設置固定部1cが上階層の梁5より上に位置するまでマスト1をクライミングさせる。但し、クライミングに伴って設置固定部1cは、梁5との干渉を避けるために縮小姿勢にしておく。
[4]旋回体3の回転駆動装置3cを使用して、昇降装置2及びマスト1を、マスト軸芯Y周りに90度ほど回転させる(図7〜9参照)。
[5]マスト1の設置固定部1cを、上階層の梁5に固定し、構台6を撤去する。
本実施形態のクライミングタワークレーン技術によれば、上下階層で梁5の設置構造が変化しても、マスト1の設置固定部1cを、該当階の梁5方向に対して交差する状態に設置することができ、従来のように、該当階の梁5と設置固定部1cとの間に仮設梁を介在させる手間を省くことができ、コストダウンを叶えることができると共に、仮設梁等の部材の設置撤去の手間をも省略でき、安全に且つ効率よくクレーンのクライミングを実施できるようになる。
また、旋回体3の回転駆動装置3cを使用して、昇降装置2やマスト1の回転駆動をも行うから、より経済的にクライミングを実施できるようになる。
そして、旋回体3を建物躯体Bに固定する構台6は、コンパクトに形成してあるから、省スペース化を図ることができ、更には、材料コストや設置コストの削減をも叶えることができる。
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
〈1〉 クライミングタワークレーンTは、先の実施形態で説明した形式のものに限るものではなく、例えば、マスト1は、円筒状のマスト本体1bに限るものではなく、例えば、外周構面をトラスで形成した角筒状のマスト本体で構成してあってもよい。また、ベース部1aについても、構成の変更が可能である。
更には、昇降装置2や、旋回体3の構成に関しても変更が可能である。
〈2〉 回転駆動装置3cは、先の実施形態では、旋回体3の回転駆動用のものを兼用して昇降装置2トマスと1とを回転駆動するように構成したものを説明したが、専用の回転駆動装置を設ける構成であってもよい。
〈3〉 構台6は、先の実施形態で説明したものに限るものではなく、例えば、柱部7Aや梁部7Bや繋ぎ部7Cやブレース7Dの数や形状や使用部材等の変更が可能である。
〈4〉 昇降装置2とマスト1とのマスト軸芯Y周りの回転駆動は、先の実施形態で説明したように、マスト1のクライミングの後に行うことに限らず、マスト1のクライミングの前に行うものであってもよい。
〈5〉 建物躯体Bの構造形式は、上述の鉄骨造に限るものではなく、例えば、鉄骨鉄筋コンクリート造や、鉄筋コンクリート造や、それらの組合せによる構造形式であってもよく、特定の構造形式に規定されるものではない。
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
1 マスト
1a ベース部
2 昇降装置
3 旋回体
3c 回転駆動装置
7 構台本体
7A 柱部
7B 梁部
9 旋回体固定部
10 設置固定部
B 建物躯体
Kb 構面
T クライミングタワークレーン(以後、単にクレーンという)
Y マスト軸芯

Claims (3)

  1. 下端部にベース部を備えたマストに、マスト軸芯方向に沿って相対的にスライド駆動自在な昇降装置を、前記マスト軸芯周りに相対回転不能な状態に外嵌させてあり、
    前記昇降装置の上方に、前記マスト軸芯周りに相対回転駆動自在な状態に旋回体が取り付けてあるクライミングタワークレーンのクライミング方法であって、
    前記昇降装置によって前記マストを上昇させるクライミング工程の前後何れかの工程において、前記旋回体を建物躯体に対して回転不能な状態に固定した状態で、前記旋回体に対して前記昇降装置を前記マスト軸芯周りの設定角度にわたって回転駆動させて、前記マストごと前記建物躯体に対する姿勢変更を図るクライミング方法。
  2. 前記旋回体に対する前記昇降装置の回転駆動は、前記昇降装置に対して前記旋回体を回転駆動させるための回転駆動装置を使用する請求項1に記載のクライミング方法。
  3. 下端部にベース部を備えたマストに、マスト軸芯方向に沿って相対的にスライド駆動自在な昇降装置を、前記マスト軸芯周りに相対回転不能な状態に外嵌させてあり、前記昇降装置の上方に、前記マスト軸芯周りに相対回転駆動自在な状態に旋回体が取り付けてあるクライミングタワークレーンのクライミング方法に使用する旋回体固定用構台であって、
    前記マストの周囲に立設された複数の柱部と、隣接する柱部を連結する複数の梁部とを備えた櫓状で、平面視形状が長方形の構台本体を設け、
    前記構台本体の下端部に、前記建物躯体へ固定される設置固定部を設け、
    前記構台本体の上端部に、前記旋回体が固される旋回体固定部を設け、
    平面視における前記構台本体の長辺の長さ寸法を、前記マスト軸芯周りに回転する前記昇降装置の回転軌跡の最大径より大きく設定すると共に、平面視における前記構台本体の短辺の長さ寸法を、前記マスト軸芯周りに回転する前記昇降装置の回転軌跡の最大径より小さく設定し、
    前記構台本体の前記長辺側の構面は、前記旋回体固定部に前記旋回体を固定した状態で前記マストと共に前記昇降装置を前記マスト軸芯周りに回転させたときに前記昇降装置の通過を許容する状態に開口されている旋回体固定用構台。
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