JP6105310B2 - マガジン - Google Patents

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本発明は、複数の商品が前後方向に一列に搭載されるマガジンに関し、特に、商品残数が所定数以下となったことを報知するマガジンに関する。
コンビニエンスストアなどの店舗では、様々な商品がいわゆる什器(商品陳列棚)に陳列されている。
多様な商品のうち、例えばたばこ商品などの特定の商品を陳列するための什器は、電子キャッシュレジスタなどの販売処理装置が載置されたレジカウンタ上またはその周辺に配置されることが一般的である。ここでいうたばこ商品とは、実際に喫煙される紙巻たばこではなく、複数の紙巻たばこを収容している直方体状のパッケージを意味している。
什器の棚には、複数の商品を前後方向に一例に搭載するための商品搭載用の容器が複数設置される。上記商品搭載用の容器は一般的にはマガジン、カートリッジまたはホルダーなどと呼ばれている。以下、かかる容器をマガジンと呼称する。
ところでマガジンに搭載された商品の残数が減ってくると、店舗従業員は、商品を適宜補充する必要がある。したがって商品の個数を人為的に数えなくとも、商品の残数が減ってきたことを認識したいという要望があった。これに対し、マガジンの搭載部に搭載されている商品が所定個数以下となったことを表示する技術が提案されている。
たとえば特許文献1には、複数の物品を並列して収容可能な収容部を備え、収容部の他端の物品を取り出した際に、スライダが弾性部材の付勢力によって、残りの物品を押出して他端側に送り出す物品陳列装置の発明が開示されている。上記物品陳列装置は、収容部の他端に表示部材を備えており、スライダが並列方向の所定の位置に達すると、表示部材が他端部側端面部材に接近して表示状態となる。ここで表示部材は、収容部に設けられた支持軸周りに揺動自在にケースに支持されるものを含む。上記物品陳列装置は、表示部材が表示状態となることによって装置の外側から視認可能となり商品の残数が所定数以下となったことを表示する、という機能(以下、「残数表示機能」ともいう)を備えている。
特許文献1には、上記物品陳列装置として、スライダが他の部材と接触することにより当該スライダの付勢力を利用し商品残個数機能を実現する物品陳列装置の技術(以下、「従来技術1」ともいう)が、開示されている(例えば特許文献1図8参照)。即ち、従来技術1に関する物品陳列装置は、収容部の並列方向所定の位置に、スライダの基部に設けた作用部が当接する検知部材が設けられ、検知部材と表示部材とはリンク機構によって接続されている。そして、スライダが他端方向に移動して所定の位置に達すると、スライダの作用部が検知部材と当接して当該検知部材を他端側へ押圧する。この結果、リンク機構を介して表示部材が動作し、支持軸周りの揺動が行なわれ、表示部材がケースの他端側端面部材に接近し、視認可能となる。
また、残数表示機能を備える他の技術が開示された文献として、例えば特許文献2が挙げられる。
特許文献2には、商品が搭載される搭載部と、搭載部に沿って前後移動する押板と、押板を前方に付勢する付勢部材と、付勢部材により付勢される押板により駆動される移動部とを備えるマガジンの発明が開示されている。上記移動部は、残数表示部を有する。ここで上記移動部は、搭載部に対して揺動可能に設けられるとともに押板が搭載部の前端近傍の前進位置まで前進することに連動して揺動する揺動部材を含む態様を包含する。上記マガジンは、前進する押板が前後方向の所定の位置に到達することで残数表示部が待避位置から表示位置に遷移することによって、搭載される商品の残数が少なくなったことを表示報知することが可能である。
特許文献2には、上記マガジンとして、押板が前進する際に、揺動部材において揺動軸よりも前方の部分が押板に押し退けられることにより、残数表示部が待避位置から表示位置へ移動する態様を包含する。そしてより具体的には、前進する押板の一部が揺動部材前部に接触することにより、当該前部が押されて揺動部材が揺動し、残数表示部を表示位置に移動可能とするマガジンの技術(以下、「従来技術2」という)が開示されている(例えば特許文献2図7および図3参照)。即ち、従来技術2に関するマガジンは、揺動部材前部301の後端部に第1揺動力受部35を有し、一方、押板20に揺動力付与部231を有する。そして、上記マガジンは、押板20が前進して所定の位置に到達したとき、第1揺動力受部35と揺動力付与部231とが接触して押板20により揺動部材30が駆動され、揺動部材30の前端部に設けられた残数表示部31が表示位置に移動する。この結果、従来技術1は、残数表示部31が表示窓71を介してマガジンの正面側から視認可能となり、搭載される商品の残数が所定数以下となったことを表示報知することができる。
上記構成を備える従来技術1および従来技術2は、搭載部内に搭載された商品の残数が少なくなったことをオペレータが把握しやすいという効果を発揮する。
特開2012−40070号公報 国際公開第12/127847号パンフレット
しかし従来技術1および従来技術2は、繰り返しの使用により、当初設定された残個数より少ない個数で残数表示がなされるようになるという表示タイミングの遅れ、あるいは残個表示に関連する揺動部材が故障する等の可能性が検討された。
本発明者が上記可能性について鋭意検討した結果、従来技術1および従来技術2のごとく、前進する押板が揺動部材に接触し、これによって揺動部材が揺動して、残数表示部が表示状態となるタイプのマガジンは以下の虞を有していることがわかった。
即ち、これらのタイプのマガジンは、付勢部材により付勢されて前進する押板の駆動力により、当該押板と接触した部材が動作(揺動)し、その結果、残数表示部が表示状態となるよう動作させるものである。
ここで押板は、搭載部の最前面に搭載される商品が前方より抜き取られたとき、これより後方に搭載されている他の複数の商品を速やかに前方に押しやるための部材である。したがって押板を付勢する付勢部材は、少なくとも(商品最大搭載数−1)個の商品を押板が前方に押しやるために充分な付勢力を押板に付与する必要がある。
一方、残個数表示に関与する揺動部材は、残数表示部が待避位置(非表示状態)から表示位置(表示状態)に移動可能とするための揺動を行う部材である。したがって、揺動部材は搭載部の限られたスペースの中で僅かな距離を揺動するに必要な駆動力が付与されれば充分である。
つまり、付勢部材により前進する押板の駆動力は、揺動部材の揺動に必要な駆動力として超過する傾向にあった。この結果、揺動部材は、所定の位置で押板と接触して揺動することを繰り返すことにより接触部分が摩耗し、押板との接触位置がずれることで残数表示のタイミングが当初設定されていたタイミングよりも遅くなる不具合が発生する虞がある。また必要以上に大きい駆動力が揺動部材に付与されることにより、揺動部材の一部、例えば揺動軸などが故障する虞がある。
総じて、従来技術1および従来技術2に示される機構においては、押板と接触して揺動する揺動部材の耐久性が充分でない虞があることが本発明者の検討により明らかになった。
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものである。即ち、揺動部材の揺動に連動し残数表示部が動作することによって、搭載部内に搭載された商品の残数が少なくなったことを報知できるマガジンであって、上記揺動部材の耐久性の向上が図られたマガジンを提供するものである。
本発明のマガジンは、残数報知部を備える揺動部材を第一揺動位置から第二揺動位置へと付勢する第一付勢部を設け、前進する上記押板が前後方向の所定の位置に到達したとき、上記第一付勢部の付勢力により、揺動部材が第一揺動位置から第二揺動位置へ揺動する構成を採用する。そして、押板と揺動部材とを要件とせずとも、所望のタイミング、つまり商品が所定数以下となったとき、残数報知部により商品の搭載数が少なくなったことを報知可能とする。
本発明のマガジンは、複数の商品が前後方向に一列に搭載される搭載部と、上記搭載部に沿って前後移動可能であり前進するときに上記搭載部の最後部に搭載されている上記商品を前方に押すように設けられた押板と、上記押板を前方に付勢する押板付勢部材と、上記搭載部に対して揺動軸により軸支されており第一揺動位置と第二揺動位置とに揺動可能に設けられた揺動部材と、上記揺動部材が上記第一揺動位置から上記第二揺動位置へと揺動したことに連動して、上記商品の個数が所定数N(Nは自然数)以下となったことを上記マガジンの正面側から確認可能に報知する残数報知部と、を備え、上記揺動部材を上記第一揺動位置から上記第二揺動位置へと付勢する第一付勢部を有しており、前進する上記押板が前後方向の所定の位置に到達したとき上記第一付勢部の付勢力により、上記揺動部材が上記第一揺動位置から上記第二揺動位置へ揺動することを特徴とする。
本発明のマガジンによれば、残数報知部を備える揺動部材を第一揺動位置から第二揺動位置へと付勢する第一付勢部を設けたことにより、揺動部材が押板と接触せずとも揺動することが可能である。このため、本発明のマガジンは、繰り返しの使用においても、当該接触に起因する揺動部材の摩耗、あるは故障といった可能性が払拭される。
したがって本発明のマガジンは、繰り返しの使用においても、揺動部材の揺動に連動する残数表示部の報知が当初の設計通りのタイミングでなされ、搭載部内に搭載された商品の残数が少なくなったことをオペレータに報知するという効果が正確に持続される。即ち、本発明のマガジンは、残数表示に関与する揺動部材の耐久性の向上を図ることができる。
第一実施形態に係るマガジンの平面図であり、揺動部材が第二揺動位置におり、残数表示部が表示位置に移動した状態を示す。 第一実施形態に係るマガジンの側面図であり、揺動部材が第二揺動位置におり、残数表示部が表示位置に移動した状態を示す。 第一実施形態に係るマガジンの裏面図であり、揺動部材が第二揺動位置におり、残数表示部が表示位置に移動した状態を示す。 第一実施形態に係るマガジンの正面図であり、揺動部材が第二揺動位置におり、残数表示部が表示位置に移動した状態を示す。 第一実施形態に係るマガジンの平面図であり、揺動部材が第一揺動位置におり、残数表示部が待避位置に移動した状態を示す。 第一実施形態に係るマガジンの側面図であり、揺動部材が第一揺動位置におり、残数表示部が待避位置に移動した状態を示す。 第一実施形態に係るマガジンの裏面図であり、揺動部材が第一揺動位置におり、残数表示部が待避位置に移動した状態を示す。 第一実施形態に係るマガジンの正面図であり、揺動部材が第一揺動位置におり、残数表示部が待避位置に移動した状態を示す。 第二実施形態に係るマガジンの概略平面図であり、図9Aは、揺動部材が第一揺動位置におり、残数表示部が表示位置に移動した状態を示す図であり、図9Bは、揺動部材が第二揺動位置におり、残数表示部が待避位置に移動した状態を示す図である。 第三実施形態に係るマガジンの概略平面図であり、図10Aは、揺動部材が第一揺動位置におり、残数表示部が待避位置に移動した状態を示す図であり、図10Bは、揺動部材が第二揺動位置におり、残数表示部が表示位置に移動した状態を示す図である。 第四実施形態に係るマガジンの概略平面図であり、図11Aは、揺動部材が第一揺動位置におり、残数表示部が待避位置に移動した状態を示す図であり、図11Bは、揺動部材が第二揺動位置におり、残数表示部が表示位置に移動した状態を示す図である。 第五実施形態に係るマガジンの概略平面図であり、図12Aは、揺動部材が第一揺動位置におり、残数表示部が待避位置に移動した状態を示す図であり、図12Bは、揺動部材が第二揺動位置におり、残数表示部が表示位置に移動した状態を示す図である。 第六実施形態に係るマガジンの概略平面図であり、図13Aは、揺動部材が第一揺動位置におり、残数表示部が待避位置に移動した状態を示す図であり、図13Bは、揺動部材が第二揺動位置におり、残数表示部が表示位置に移動した状態を示す図である。
以下、本発明の第一実施形態から第六実施形態について、図面を用いて説明する。すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。尚、本実施の形態では図面上、前後左右上下の方向を規定して説明する場合がある。しかし、これは構成要素の相対関係を簡単に説明するために便宜的に規定するものであり、本発明を実施する製品の製造時や使用時の方向を限定するものではない。特にマガジンに関連する前後は、マガジンの正面側を前方向、背面側を後方向とする。またマガジンに関連する左右は、マガジンの幅方向であって正面側から観察したときの左右をいう。
<第一実施形態>
第一実施形態は、本発明のマガジンの一の実施態様の例に関し、第一付勢部が、第一バネであって、常時、揺動部材は第一バネにより付勢されている例として示す。また本実施形態では、規制部は、揺動部材後部と押板の揺動部材側の側面とにより構成されている。第一実施形態の説明には図1から図8を用いる。
図1から図4は、揺動部材30が第二揺動位置にあり、また残数表示部31は表示位置に移動した状態のマガジン100を示す図であり、このうち図1は平面図、図2は側面図、図3は裏面図、図4は正面図である。図5から図8は、揺動部材30が第一揺動位置にあり、また残数表示部31が待避位置に移動した状態のマガジン100を示す図であり、このうち図5は平面図、図6は側面図、図7は裏面図、図8は正面図である。図1、図3、図5、図7では、たばこ商品60の図示を省略している。
マガジン100は、複数の商品(たばこ商品60)が前後方向に一列に搭載される搭載部10と、搭載部10に沿って前後移動可能であり前進するときに搭載部10の最後部に搭載されている商品(たばこ商品60)を前方に押すように設けられた押板20と、を備える。更に、マガジン100は、押板20を前方に付勢する押板付勢部材(リール50)と、搭載部10に対して揺動軸41により軸支されており第一揺動位置と第二揺動位置とに揺動可能に設けられた揺動部材30と、を備える。
揺動部材30は、第一揺動位置から第二揺動位置へと揺動したことに連動して、商品(たばこ商品60)の個数が所定数N(Nは自然数)以下となったことをマガジン100の正面側から確認可能に報知する残数表示部31と、を備える。
マガジン100は、揺動部材30を第一揺動位置から第二揺動位置へと付勢する第一付勢部(第一バネ80)を有している。第一付勢部(第一バネ80)の付勢力により、揺動部材30が第一揺動位置から第二揺動位置へ揺動する。より詳細には、前進する押板20が前後方向の所定の位置に到達したとき、第一付勢部(第一バネ80)の付勢力により、揺動部材30が第一揺動位置から第二揺動位置へ揺動する。
本実施形態では、揺動部材30の前端に残数表示部31が設けられている。残数表示部31は、揺動部材30の揺動に連動して移動し、表示位置と退避位置とに遷移する。具体体には、揺動部材30が第一揺動位置にあるとき、残数表示部31は待避位置にあって、マガジン100の正面側から視認されない。一方、揺動部材30が第二揺動位置にあるとき、残数表示部31は表示位置にあって、マガジン100の正面側から視認され、たばこ商品60が所定数N以下であることを表示報知する。尚、残数表示部31がマガジン100の正面側から視認されないとは、待避位置と表示位置とにおいて、いずれか一方の位置において残数表示部31が絶対的に視認されない場合および相対的に視認され難い場合のいずれも含む。
上記構成を有するマガジン100は、揺動部材30に対し、第一付勢部によって揺動に適切な付勢力を付与して揺動させることができる。即ち、揺動部材30の揺動は、搭載される商品(たばこ商品60)を前方に押すに充分な力を発揮する押板20の前進力を駆動力とすることを要件としない。これにより、押板20との接触により駆動力が付与されて揺動する従来の揺動部材が有する、摩耗あるいは故障といった問題が生じ難く、この結果、揺動部材30の耐久性が向上する。したがって、マガジン100を繰り返し使用しても、搭載される商品の残数表示が確実になされ、マガジン100の残個数表示の性能が長期間において維持可能である。
上述のとおり第一実施形態における第一付勢部は、揺動部材30を第一揺動位置から第二揺動位置に付勢する第一バネ80である。
第一バネ80は、バネ自体の付勢力により、揺動部材30の任意の箇所を付勢し、これにより揺動部材30を第一揺動位置から第二揺動位置に付勢することができるものであればよい。たとえば第一バネ80として、図1または図3などに示す、ねじりバネを用いることができる。ねじりバネは、弾性体の線材(例えば金属線)を巻回することにより構成される。第一バネ80は、この線材をコイル状に巻回した巻回部81と、この巻回部81から延出する一対の延出部80a、80bと、を有する。延出部80a、80bは線材の両端部であり、線材において延出部80aと延出部80bとの間の中間部が巻回部81を構成する。
例えば、巻回部81は、揺動部材30の揺動軸41と隣接する位置であって、揺動部材30の揺動部材後部302側において搭載部10に軸支されてよい。たとえば、巻回部81は、底板部11の下面に軸支されていてよい。延出部80aの先端部は、揺動部材後部302の内側面に接し、他方の延出部80bの先端部は、搭載部10の一方の側壁部12(12a)の内面に固定されてよい。
第一付勢部として用いられるバネは、ねじりバネ形状に限定されず、そのほかの形状のバネを適宜選択して用いることができる。例えば、本実施態様において、圧縮コイルバネを用い、一端を、揺動部材後部302の内側面に当接し、他端を、搭載部10の一方の側壁部12(12a)の内面に固定することができる。このとき、圧縮コイルバネの伸長方向と、搭載部の側壁部12の伸長方向とが略垂直となる方向に、圧縮コイルバネの向きを決定することが好ましい。
第一バネ80は、揺動部材後部302を、搭載部10の一方の側壁部12(12b)に近づく方向に、常時、付勢する。具体的には、前進する押板20が所定の位置に到達する前および到達した後に亘って第一付勢部である第一バネ80が揺動部材30を付勢する。
即ち、第一バネ80が設けられることによって、マガジン100は、押板20が前後方向のいずれの位置にいるときも、第一付勢部である第一バネ80によって揺動部材30に付勢力が付与される。
ここでマガジン100は、規制部を備える。上記規制部は、押板20が前後方向の所定の位置、即ち、たばこ商品60が所定数Nとなったときの押板20の位置よりも後方に位置するとき、揺動部材30が第一揺動位置から第二揺動位置に揺動することを規制する。換言すると規制部は、揺動部材30に対する第一付勢部の付勢を、適宜に規制する。
具体的には、マガジン100において、規制部は、揺動部材後部302と押板20の揺動部材30側の側面とにより構成される。押板20が前後方向の所定位置よりも後方に位置するとき、第一揺動位置にある揺動部材後部302と押板20の揺動部材30側の側面とが接触することによって、揺動部材30が第二揺動位置に揺動することが規制されている。つまり押板20が揺動部材30の物理的な障壁となって、任意の位置よりも第二揺動位置側に揺動することを妨げることにより、常時、揺動部材30を付勢している第一バネ80の付勢力を規制している。
そして、押板20が前進して前後方向の所定の位置に到達したときに、揺動部材30と押板20とが接触しなくなることにより、規制部による規制が解除され、揺動部材30が第一揺動位置から第二揺動位置に揺動する。
本実施形態は、上記規制部を備えることにより、後方より前進する押板20が所定の位置に到達するまでは、揺動部材30が第二揺動位置に揺動することを規制するとともに第一揺動位置に位置するよう仮固定することができる。そして、押板20が所定の位置に到達したとき、規制部の規制が解除されるため、常時、揺動部材30を付勢する第一バネ80により、揺動部材30を第二揺動位置に速やかに揺動させることができる。このため、本実施形態における揺動部材30は、第一揺動位置と第二揺動位置との間で誤作動がなく、たばこ商品60が所定数Nを上回るときは第一揺動位置に位置し、所定数N以下となったときに第二揺動位置に揺動するという動作が確実に実施される。
また、本実施形態は、規制部が押板20と揺動部材後部302とにより構成される。即ち、マガジン100の基本構成により、規制部を構成することができ、規制部を設けるために、更に別の部材を搭載する必要がないという点で、マガジン100の構造の単純化が図られ、組み立て工程の増加や故障の低減を図ることができる。
以下に、本実施形態における規制部の規制とその解除について詳細に説明する。
本実施形態において、規制部による規制は、揺動部材30が第一揺動位置にあるとき、揺動部材後部302の最後端から規制端305までが、前進する押板20の一方側の側面と略平行かつ接触可能となるよう構成されることによって実現されている。本実施形態において、マガジン100の前後方向における押板20の所定の位置は、規制端305を押板20が完全に通り過ぎた位置に概ね相当する。つまり、規制端305を押板20が通過することによって、押板20と揺動部材30とが非接触となって規制が解除されるとともに第一付勢部の付勢により揺動部材30が揺動可能となる位置が押板20の所定の位置である。
これによって押板20が前進して所定の位置に到達するまでの間、揺動部材後部302が押板20の一方側の側面に当接し、揺動部材30は、第一バネ80によって第二揺動位置へと付勢されているにもかかわらず、第二揺動位置への揺動が規制される。
次に本実施形態において、規制部による規制の解除および揺動部材30の揺動について、以下に説明する。
揺動部材30が第一揺動位置にあるとき、揺動部材30の側壁部12a側の側面であって、規制端305とこれより後端側の側面は、押板20の移動経路と略平行であり、且つ、前進する押板20の一方側の側面に当接している(図5から図8)。ところが、揺動部材後部302は、規制端305から前方の部分において押板20とは離間する方向へ屈曲している。そのため、押板20が前進し規制端305まで到達し、さらに前進したとき、規制端305より前方の部分と押板20の一方側の側面とは非接触となる。これによって揺動部材30の第一揺動位置への揺動に対する物理的な障壁が無くなり、規制が解除される。そして、規制部の規制が解除されたことにより、第一バネ80の付勢により揺動部材30が第一揺動位置から第二揺動位置に揺動する(図1から図4)。
また本実施形態に関し、第一付勢部の付勢および規制部の規制に関連する、残数表示部31の表示位置と待避位置との遷移について以下に説明する。
本実施形態において、揺動部材30が第一揺動位置にあるとき(図5から図8)、揺動部材30の前端に設けられた残数表示部31は、表示窓71の後方に存在せず、待避位置にあり非表示状態であると理解される。揺動部材30は、押板20が所定の位置より後方にある。したがって、このとき残数表示部31は、規制部により第二揺動位置に揺動する動作を規制され、さらには第一揺動位置に位置するよう規制されている。したがって、押板20が所定の位置より後方にあるとき非表示状態が確実に維持されている。そして、押板20が所定の位置に到達し規制が解除されることによって、第一バネ80の付勢力により揺動部材30が第二揺動位置に揺動することによって残数表示部31も待避位置から表示位置に遷移し、表示状態となる。
尚、搭載部10に搭載されるたばこ商品60が所定数N以下となったとき、オペレータは、搭載部10に新しいたばこ商品60を追加して搭載する。即ち、押板20が前後方向の後方側に押し戻され、マガジンの前壁部13と押板20との間に追加のたばこ商品60が搭載される。すると、追加で搭載されたたばこ商品60の前後方向の厚みによって、押板20は所定の位置より後方に位置することとなる。この結果、再び規制部による規制が開始され、揺動部材30は第一揺動位置に位置し、また残数表示部31は待避位置に遷移し非表示状態となる。
マガジン100は、前進する押板20が前後方向の所定の位置に到達したとき、規制部の規制が解除されて、第一付勢部である第一バネ80の付勢力により、揺動部材30が第一揺動位置から第二揺動位置へ揺動する。
上記構成を備えるマガジン100において、押板20と揺動部材30との関係は、以下のとおりである。即ち、マガジン100に第一付勢部である第一バネ80を備えることにより、前進する押板20が前後方向の所定の位置に到達したとき、押板20は、揺動部材30に対し上記駆動力を付与する程度に接触することを要しない。
特に第一実施態様では、前進する押板20が到達する前後方向の所定の位置および当該位置より前方に存在する揺動部材30の部分を揺動部材前部301としたとき、揺動部材前部301と押板20との関係は、以下のとおりである。
即ち、揺動部材30が第一揺動位置から第二揺動位置へ揺動するとき、揺動部材前部301と押板20とは非接触である。この結果、従来問題であった押板20との接触による駆動力の付与に起因する揺動部材の摩耗や故障といった問題を、確実に解消することができる。
ただし、第一実施態様のマガジン100は、前進する押板20が前後方向の所定の位置に到達したとき、押板20は、揺動部材30に駆動力を付与しない範囲で、揺動部材30と接触することを除外するものではない。また、前進する押板20が前後方向の所定の位置に到達し、揺動部材30が第一付勢部である第一バネ80の付勢により第二揺動位置に移動した後、さらに押板20が前進する際、押板20が、揺動部材30に接触することを除外するものではない。
接触する押板20の押圧により揺動部材30が揺動することが実質的に排除されれば、本発明の所期の課題は解決され得る。
以下に、本実施形態におけるマガジン100の詳細な構造について、さらに詳細に説明する。
本実施形態に係るマガジン100は、搭載部10、押板20、押板付勢部材としてのリール50、および揺動部材30を備えている。搭載部10は、複数の商品(例えば、たばこ商品60)が前後方向に一列に搭載されるトレーである。押板20は、搭載部10に沿って前後に移動するように設けられている。押板付勢部材(リール50)は、押板20を前方に付勢する手段である。揺動部材30は、搭載部10に対して移動可能に設けられている。揺動部材30は、押板付勢部材(リール50)により前方に付勢されて前進する押板20によって駆動される。押板20は、最後列の商品(たばこ商品60b)の背面を前方に付勢する。最前列の商品(たばこ商品60a)が搭載部10から取り出されると、押板20は残りの商品を前方に移動させる。
揺動部材30は、搭載部10に搭載されているたばこ商品60の個数が所定数N(Nは自然数)以下であることを表示報知する残数表示部31を有している。
残数表示部31は、揺動部材30が揺動して第二揺動位置に位置するときマガジン100の外部から視認可能な表示位置にあり、揺動部材30が揺動して第一揺動位置に位置するとき表示位置とは異なる待避位置にあり外部からの視認がされ難い。残数表示部31は、表示位置と待避位置とに遷移する。
本実施形態は、残数表示部31が待避位置に位置することによって、搭載されるたばこ商品が充分数搭載されていることをオペレータに報知する。即ち、残数表示部31が表示状態にないことによって、残数が充分であることをオペレータに知らせる。また残数表示部31が待避位置から表示位置に遷移することにより、たばこ商品60の個数が所定数N以下となったことをオペレータに表示報知する。
リール50に付勢されて前進する押板が前後方向の所定の位置に到達することで、規制部の規制が解除されて、揺動部材30が第一揺動位置から第二揺動位置に揺動することにより、残数表示部31が待避位置から表示位置に遷移する。
本実施形態の残数表示部31は揺動部材30の前端部に形成されている。本実施形態の表示位置はマガジンの正面側からみて右側(図1における下方、図4の紙面に向かって右側)である。一方、待避位置は、上記表示位置とは異なる位置であり、具体的には、マガジン100の正面側からみて表示窓71よりも中央寄りである。
揺動部材30は、搭載部10に対し揺動可能に設けられるとともに、押板20が所定の位置まで前進したとき、押板20と揺動部材後部302とが接触しない状態となることによって規制部の規制が解除され、第一バネ80の付勢により揺動する。これは従来のマガジンにおいて、押板20が前進して所定の位置に到達したとき、揺動部材30と接触することによって押板20の駆動力が付与され、揺動部材30が揺動する態様と大きく異なっている。
この所定の位置は、搭載部10の前端近傍にある。残数表示部31は、押板20が前進して所定の位置に到達したときの揺動部材30の揺動に連動して待避位置から表示位置に遷移する。これにより、搭載部10に残る商品が所定数N(Nは自然数)以下になったことが表示報知される。
揺動部材30が揺動するときに、揺動部材30が直接的に残数表示部31に力を伝達して残数表示部31を移動させるようにしても良いし、揺動部材30から残数表示部31に対して間接的に力が伝達して、残数表示部31を移動させるようにしても良い。即ち、本実施態様では、残数表示部31は揺動部材30の前端に設けられており揺動部材30の力が直接的に伝達されて移動する。しかし、揺動部材30とは離間する別体として残数表示部31が設けられる場合、または揺動部材30とは別体である残数表示部31とがリンク部材によりリンクされる場合などは、残数表示部31は、揺動部材30の揺動する力が間接的に伝達されることによって移動してもよい。
所定数Nは、商品の前後方向寸法(前後方向厚み)に応じて変動しうる。このため、ある商品をマガジン100に搭載したときの所定数Nと、それとは前後方向厚みが異なる商品をマガジン100に搭載したときの所定数Nとは、相違する場合がある。
図1から図8に示すように、搭載部10は、上方に向けて開口する半筐体状に形成されている。搭載部10は、たばこ商品60を支持する底板部11と、左右一対の側壁部12と、底板部11の前端に対して垂直に設けられた前壁部13と、底板部11の後端に対して垂直に設けられた後壁部14と、を有する。
搭載部10の前端部は二重底になっており、そのうち上側の底部が底板部11であり、下側の底部は揺動部材30の前端部を上面で支持する受板部15である。
前壁部13の前板部13aは受板部15の前端より底板部11の上方に向けて垂直に起立している。後板部13bは、前板部13aから僅かに後方に離間した位置において底板部11より垂直に起立している。
前壁部13は、二重の板状部、すなわち前板部13aおよび後板部13bからなる。
前壁部13の前板部13aは受板部15の前端より底板部11の上方に向けて垂直に起立している。後板部13bは、前板部13aから僅かに後方に離間した位置において底板部11より垂直に起立している。
前板部13aと後板部13bとの間には、商品ラベル(図示略)などが差し込まれるラベルホルダ17が形成されている。
後壁部14も、二重の板状部、すなわち前板部14aおよび後板部14bからなる。
後壁部14の前板部14aは底板部11の後端に対して直交するように設けられ、後壁部14の後板部14bは、前板部14aから僅かに後方に離間した位置において前板部14aと一体的に設けられている。
前板部14aと後板部14bとの間には、商品ラベル(図示略)などが差し込まれるラベルホルダ18が形成されている。
左右の側壁部12は、底板部11の左右両端に対してそれぞれ直交するように設けられ、底板部11よりも上方に起立し、且つ、底板部11よりも下方へ垂下している。搭載部10の前端部においては、左右の側壁部12は、受板部15と底板部11との間隔領域の側部をそれぞれ閉塞している。
底板部11と受板部15との間隔領域に、揺動部材30の前端部が差し込まれ、この間隔領域において、揺動部材30の前端部が水平に(ほぼ左右に)揺動するようになっている。この間隔領域の前端は、前板部13aの下部により閉塞されている。
搭載部10は、更に、受板部15の下面より下方に突出したブレード19を有している。
搭載部10は、例えば、無色透明樹脂などにより構成することができる。また搭載部10の任意の領域を着色面としてもよい。例えば、前板部13aの任意の領域を有色透明または有色不透明としてもよい。ラベルホルダ17に差し込まれたラベルの情報が前方より視認できるように前板部13aの一部を透明とするとともに、ラベルの情報の視認を防止しない領域を有色、あるいは黒やグレーなどの無彩色とし、当該有色の領域において、後述する表示窓71を設けてもよい。表示窓71を通じて視認可能な残数表示部31は、上記有色の領域に示される色とは明度および彩度の少なくともいずれか一方が異なることが好ましく、明度および彩度の少なくともいずれか一方が高いことがより好ましい。尚、本発明において、有色には黒、白、あるいは灰色などの無彩色も含めるものと定義する。
搭載部10は、底板部11と、左右の側壁部12と、前壁部13の後板部13bと、後壁部14の前板部14aと、により囲まれた半筐体状の領域に、複数のたばこ商品60を縦置きで前後に列をなすように収容可能となっている。例えば、搭載部10には、最大で標準寸法の15個のたばこ商品60を搭載(収容)可能となっている。尚、たばこ商品60は銘柄により前後方向寸法が異なるため、搭載部10におけるたばこ商品60の搭載数は、銘柄によって異なる場合がある。
底板部11には、該底板部11に押板20を連結するためのスリット11aが、前後方向に延在するように形成されている。このスリット11aは、例えば、底板部11の幅方向中央に位置している。
底板部11の上面におけるスリット11aの両脇には、底板部11の上面より上方に起立し、前後方向に延在する突条部16が形成されている。たばこ商品60は、これら突条部16間に架設されるようにして、搭載部10に搭載される。たばこ商品60は、押板20により前方に移動される際に、これら突条部16と、左右の側壁部12と、にガイドされて前方に摺動する。
突条部16の前端部は、前方に向けて上り傾斜した傾斜部16aとなっており、最前列に前送りされたたばこ商品60(たばこ商品60a)はこの傾斜部16aの傾斜に沿って上方に持ち上げられるようになっている。したがって、たばこ商品60aの上端面は、たばこ商品60aの後ろから最後列に搭載されるたばこ商品60bまでにおける他のたばこ商品60の上端面より、傾斜部16aの傾斜高さの分だけ高い位置にある。
底板部11の前端部上面において、左右の突条部16の間の部分には、リール50の後述する留め具52を係止固定する係止部11bが形成されている。この係止部11bは、例えば、左右の突条部16の傾斜部16aの間に配置され、傾斜部16aよりも上には突出していない。このため、係止部11bがたばこ商品60の移動を阻害しないようになっている。
搭載部10の前壁部13には、残数表示部31が表示位置に移動した状態において、該残数表示部31を前方より視認させる表示窓71が形成されている。この表示窓71は、例えば、前壁部13の下部の、左右方向における一端部(例えば、図4および図8に示すように向かって右側の端部)に配置されている。表示位置は、表示窓71の後方の位置である。
表示窓71は、前壁部13に形成した開口であることが一例として挙げられる。この場合、この開口を介して、搭載部10の前方において、表示位置に位置する残数表示部31を視認できる。或いは、表示窓71は、透光性の前壁部13の一部分であっても良い。この場合、前方より、前壁部13を透視してその奥の残数表示部31を視認できる。
一方、前壁部13における表示窓71以外の部分は、遮光性の材質の遮光材(例えば十分な肉厚の紙等)で遮蔽することにより、表示窓71の後方位置以外の待避位置に位置するときには、搭載部10の前方より残数表示部31を視認できないようにしてもよい。あるいは前壁部13における表示窓71以外の領域を有色の部材を含んで構成してもよい。このように、搭載部10の前端部には、表示位置に位置する残数表示部31を前方より視認させる表示窓71と、表示位置とは異なる待避位置に位置する残数表示部31の前方からの目視を遮る遮蔽部と、を形成することができる。
搭載部10には、揺動部材30を軸支する揺動軸41が設けられている。揺動軸41は、マガジン100の幅方向(左右方向)において、スリット11aの側方(一方の側壁部12a側)にオフセットされた位置に配置されている。
揺動軸41の上端は、例えば、底板部11の下面により軸受けされている。底板部11の下方には、揺動軸41の下端を軸受けする軸受片42が設けられている。この軸受片42は、例えば、一方の側壁部12aにおいて、底板部11よりも下方に垂下している部分から、マガジン100における幅方向中央に向けて突出するように形成されている。
そして、揺動部材後部302の側面であって一方の側壁部12aの側面と、一方の側壁部12aとの間には第一付勢部として第一バネ80が設けられている。第一バネ80は、巻回部81において搭載部10に固定されており、巻回部81が延出する延出部80aが直接または間接に揺動部材30を他方の側壁部12bの方向に常時付勢している。揺動部材30は、上述のとおり規制部による規制が解除されることによって、第一バネ80の付勢力により第一揺動位置から第二揺動位置に揺動する。これにより、残数表示部31は、待避位置から表示位置に遷移する。
押板20は、底板部11と連結された状態で、底板部11に沿って前後移動するように設けられている。
図1から図3に示すように押板20は、底板部11と平行に配置され底板部11の上面に対して摺動する摺動板21と、この摺動板21の前端より垂直に起立するように設けられ最後列のたばこ商品60bの背面を前方に付勢する背板22と、摺動板21との協働で底板部11を挟持する挟持部23と、リール50を保持するリール保持部25と、を有する。尚、挟持部23と摺動板21とは、図示省略する連結部によって連結されている。上記連結部は、その左右幅が、摺動板21および挟持部23の左右幅よりも狭く、かつスリット11aの左右幅よりも若干狭くなるよう形成されている。これにより、連結部がスリット11aに嵌め込まれることにより、摺動板21と挟持部23とにより底板部11におけるスリット11aの左右縁部を上下から挟持した状態で、押板20がスリット11aに沿って前後方向に移動可能となっている。
換言すれば、押板20の底部は、スリット11aを上下に貫通し、且つ、底板部11においてスリット11aの幅方向に隣接する縁部を上下から(摺動板21と挟持部23とにより)挟み込んでいる。
押板20のリール保持部25には、リール50が嵌着されている。リール50のリール紐51(図1)は、背板22の適切な箇所に形成された図示しない開口を介して、背板22の前方に導出されている。
リール紐51の先端には、留め具52が固定されている。この留め具52は、底板部11の前端部上面に設けられた係止部11bに係止固定されている。リール50のケース53内には、図示しない板バネが渦巻き状に収納され、その板バネの一端にリール紐51の基端部が連結されている。板バネは、リール紐51をケース53内に引き込む方向へと、リール紐51を付勢している。このため、押板20は、リール紐51により、前方に(係止部11b側に)引っ張られている。この引っ張り力により、押板20の背板22が最後列のたばこ商品60(たばこ商品60b)の背面を前方に付勢している。
搭載部10のたばこ商品60が残り1個になったときに、このたばこ商品60を搭載部10の最前部に移動できるように、押板20の移動範囲が設定されている。
リール紐51は、左右一対の突条部16の間、またはスリット11a内において前後方向に延在し、突条部16により支持されるたばこ商品60と干渉しないようになっている。
本実施形態の場合、たばこ商品60を支持する底板部11を有しており、揺動部材30は、底板部11の下方に配置され、且つ、揺動部材30の前端が底板部11と水平な面内において揺動できるよう、底板部11に対して直交する揺動軸41により底板部11に軸支されている。
また本実施形態の場合、揺動部材30は前後方向に長尺であって平板状であり、その板面を上下方向に向けて水平に配置されている。揺動軸41は、底板部11において押板20の移動経路を挟んで一方の側方側に設けられている。揺動部材30の先端は、揺動部材30が第二揺動位置にあるとき(例えば図3)よりも第一揺動位置にあるとき(例えば図7)に、移動経路を挟んで一方の側方側(側壁部12a側)とは反対側の他方の側方側(側壁部12b側)に寄って位置している。揺動部材30が揺動したとき、揺動部材30の先端は、搭載部10の前後方向における移動距離よりも幅方向における移動距離の方が大きい。
尚、揺動部材30の先端に残数表示部31が設けられている場合には、本段落における揺動部材30の先端を残数表示部31と読み替えることができる。
揺動部材30は、その長手方向の中間部にて、底板部11と平行な面内(水平な面内)において屈曲した(或いは屈折した)形状に形成されており、底板部11の下方に配置されている。揺動部材30は、例えば、その屈曲部にて、或いはその近傍にて、揺動軸41により底板部11に対し揺動可能に軸支されている。揺動軸41の軸方向は水平面に直交する方向、すなわち底板部11と直交する方向である。揺動軸41は、底板部11において、押板20の移動経路を基準として一方の側壁部12aに近い部分に設けられている。 揺動部材30は、揺動軸41を揺動支点として、水平面内において、図1および図3に示す第二揺動位置に位置する状態から、図5および図7に示す第一揺動位置に位置する状態まで揺動可能となっている。
揺動部材30は、前後方向に長尺な形状であって、その長手方向の中間部にて底板部11と平行な面内において屈曲した形状をなしている。揺動部材30は、押板20の移動経路の側方に配置されており、図1においてマガジン100の正面側からみて上記移動経路より左側に配置されている。
図7に示すように、揺動部材30の屈曲部分は、押板20の移動経路の側の外角(図7の角度A)が180度未満である。言い換えると、揺動部材30のうち押板20の移動経路側を向く部分303の平面角(A)が180度未満である。これに対し、揺動部材30の屈曲部分は、押板20の移動経路と反対側の外角(図7の角度B)が180度を越えている。言い換えると、揺動部材30のうち押板20の移動経路の反対側を向く部分304の平面角(B)は180度を越えている。なお、角度Aは、90度を超えることが好ましく、例えば、135度以上である。角度Bは、270度未満であることが好ましく、例えば、225度以下とすることができる。
また揺動部材30は、最後端と揺動軸41との間において、規制端305を頂点として屈曲した形状をなしている。そして、揺動部材30が第一揺動位置にあるとき、最後端と揺動軸41とで示される伸長線は、移動経路と略平行である。
図7に示すように、規制端305における屈曲部分は、押板20の移動経路の側の外角(図7の角度C)が180度以上である。言い換えると、揺動部材30のうち押板20の移動経路側を向く部分303の平面角(C)が180度以上である。これに対し、規制端305における屈曲部分は、押板20の移動経路と反対側の外角(図7の角度D)が180度未満である。言い換えると、揺動部材30のうち押板20の移動経路の反対側を向く部分304の平面角(D)は180度未満である。なお、角度Dは、90度を超えることが好ましく、例えば、135度以上である。角度Bは、270度未満であることが好ましく、例えば、225度以下とすることができる。
そして、揺動部材30が第一揺動位置にあるとき、最後端と揺動軸41とで示される伸長線は、移動経路と略平行である。上述する屈曲部を2か所、備える揺動部材30は、揺動部材30が第一揺動位置にあるとき、規制端305において側壁部12aの側に向かって屈曲し、揺動軸41において側壁部12bの側に向かって屈曲している。
揺動部材30が第一揺動位置にあるとき、揺動部材後部302は、規制端305から後方にかけて押板20の移動経路と略平行に伸長している。そして、押板20が移動経路の最後部にあるときにも、押板20の挟持部23の側壁部12a側の側面と、揺動部材30のうち押板20の移動経路の反対側を向く部分304とが当接可能な位置まで伸長している。これにより、押板20が最後部から前後方向の所定の位置まで移動する間、揺動部材30の押板20の移動経路の反対側を向く部分304とともに規制部を構成することができる。言い換えれば、押板20が最後部から前後方向の所定の位置まで移動する間、第一バネ80が揺動部材30を第二揺動位置に付勢する付勢力が規制される。
例えば、揺動部材30の前端は、搭載部10のたばこ商品60が所定数Nを上回ることを表示報知する残数表示部31である。
この所定数Nは、例えば、5個以下であることが好ましく、また4個以下であることがより好ましく、さらに好ましい例としては3個であることが挙げられる。上述のように、搭載部10には、例えば、最大で15個のたばこ商品60を搭載可能であり、この場合、搭載部10へのたばこ商品60の最大搭載数(15)から所定数N(例えば3個或いは4個或いは5個)を差し引いた数が10以上の構成となる。
たばこ商品60は、一般的に、カートン単位でまとめて包装され、1カートンのたばこ商品60は一般的に10個である。このため、搭載部10のたばこ商品60の残数が所定数N以下になったことが表示報知された段階で、1カートン分(つまり10個)のたばこ商品60を余すことなく搭載部10に補充することができる。
残数表示部31は、例えば、マガジン100において表示位置にある残数表示部31の周囲に視認される領域に対し、明度、彩度および色相のうち少なくともいずれか1つが異なる色が着色された着色部とすることができる。
この着色部は、オペレータによる視認性が良好となるように、例えば、赤色などの目立つ色彩とすることが好ましく、これにより、好適に残数の報知が可能となる。残数表示部31が表示窓71の後方に移動することによって、オペレータは、容易に、残数表示部31を視認できる。またこのとき、残数表示部31の周囲に視認される領域を残数表示部31の彩度よりも低く着色し、両者のコントラストを利用して残数表示部31の視認性を向上させてもよい。
揺動部材30は全体が同じ色であっても、その色が、搭載部10の前端部の色とは異なる色であれば(一例として、搭載部10の前端部が透明で、揺動部材30が白色の場合など)よい。残数表示部31が表示位置(例えば表示窓71の後方)に位置するときに、オペレータが容易に残数表示部31を視認できるからである。
特に、残数表示部31が表示位置にあるとき、マガジン100の前方からマガジン100の前面を観察したときに、残数表示部31の色と、搭載部10の前端部の色とは、明度および彩度の少なくともいずれか一方が異なっていることが好ましい。特には、残数表示部31の色は、搭載部10の前端部の色よりも彩度および明度の少なくともいずれか一方が高いことが好ましい。
尚、残数表示部31の色は、揺動部材30の全体の色と一致している場合、一致していない場合のいずれでもよい。
尚、本発明のマガジンにおいて、商品の個数が所定数N以下となったことに関する「報知」とは、マガジンを正面側からみたときに、商品の個数が所定数N以下となったことを把握できる態様を広く包含する。たとえば、上記報知は、商品の個数が所定数N以下となったときにおける、以下の態様のいずれかであってよい。
(1)残数表示部が所定の位置に表出することによって表示報知する態様。
(2)予め表示されていた残数表示部が所定の位置から消失することによって報知する態様。
(3)揺動部材の揺動によりスイッチが開閉する発光部である残数表示部が、点灯するかあるいは消灯することによって報知する態様。
<第二実施形態>
本実施形態に係るマガジンは、以下に説明する点でのみ上記の第一実施形態に係るマガジン100と相違し、その他の点では第一実施形態に係るマガジン100と同様に構成されている。
第二実施形態の説明には図9を用いる。図9は、第二実施形態に係るマガジン200の概略上面図である。このうち図9(A)は、押板20が所定の位置より後方におり、揺動部材30が第一揺動位置にあって、かつ残数表示部31が表示窓71の後方に位置し表示状態にあることを示している。また図9(B)は、押板20が所定の位置に到達し、揺動部材30が第二揺動位置にあって、かつ残数表示部31が表示窓71の後方以外の位置にあり、非表示状態にあることを示している。
第二実施形態は、第一付勢部が、第一の吸引部93であって、常時、揺動部材30は第一の吸引部93により付勢されている例として示す。また本実施形態では、規制部は、第一実施形態と同様に、揺動部材後部302と押板20の揺動部材30側の側面とにより構成されている。
本実施形態に係るマガジン200は、第一付勢部が、磁性体部90および磁性体部92と備える第一の吸引部93である。
即ち、第一付勢部は、揺動部材30に設けられた一方の磁性体部92と、この磁性体部92と引き合う他方の磁性体部90とを有している。そして、一方の磁性体部92と他方の磁性体部90とが引き合う力を付勢力とする第一の吸引部93が構成されている。
またマガジン200は、揺動部材30が第一揺動位置にあるとき(図9(A))、残数表示部31が表示位置におり、したがって表示状態にある。そして、マガジン200は、揺動部材30が第二揺動位置にあるとき(図9(B))、残数表示部31が待避位置におり、したがって非表示状態にある。
第一付勢部である第一の吸引部93は、磁性体部92と磁性体部90とを有して構成されている。磁性体部92は、揺動部材後部302において、側壁部12b側に対面する側面に沿って設けられている。一方、磁性体部90は、搭載部10の側壁部12bであって、押板20の移動経路に向く面に沿って設けられている。磁性体部92と磁性体部90とは、揺動部材30が第一揺動位置にあるとき、上記移動経路を介して対面している。尚、押板20と磁性体部92とが接触して押板20の前後方向の移動を妨げないように、第一の吸引部93を構成することができる。具体的には、例えば、押板20と揺動部材30との当接位置より、揺動部材30における磁性体部92の取り付け位置を、下側にすることによって、押板20を移動経路の最後部までスムーズに移動させることができる。また、適切に磁性体部92と磁性体部90とが吸引しあう磁力が発揮される範囲において、磁性体部92の取り付け位置を変更してもよく、例えば、揺動部材30の底面に沿って磁性体部92を設けてもよい。
磁性体部92および磁性体部90は、これらの間に働く磁力によって揺動部材後部302を側壁部12b側に引き寄せるよう付勢し、この結果、揺動部材30を第一揺動位置から第二揺動位置に揺動させる。
本実施形態における第一の吸引部93は、これを構成する磁性体部92および磁性体部90が、互いが引き付けあう吸引力、あるいは一方が他方を引き付ける吸引力を発揮する。そして第一の吸引部93は、この吸引力により、揺動部材30における揺動軸41から磁性体部92が設けられた箇所を含む一方端までを磁性体部90側に引き寄せる方向に付勢し、揺動部材30を第一揺動位置から第二揺動位置へと揺動させる。磁性体部92および磁性体部90の設置位置は、これらの吸引力により揺動部材30を所望の方向に付勢することが可能な範囲において、適宜変更することができる。
本実施形態は、上述の構成により、本発明の所期の課題を解決することができる。
また、本実施形態は、第一付勢部が、長尺の揺動部材30の後端近傍に設けられている。そして、前進する押板20の前後方向における所定の位置が、揺動軸41と第一付勢部との間に存在する。かかる構成によれば、押板20が第一付勢部を通過して所定の位置に到達するまでの間、第一付勢部による付勢力と、これに抗う規制部の規制力とによる拮抗する力は、もっぱら揺動部材後部302側にかかり、揺動軸41の負担がさらに軽減される。
磁性体部90および磁性体部92の少なくとも一方は永久磁石であり、他方は永久磁石または磁化されていない強磁性材料もしくはフェリ磁性材料である。磁性体部90および磁性体部92がともに永久磁石である場合、揺動部材30と側壁部12bとが相互に引き寄せ合うよう、磁性体部90および磁性体部92の極性を異極とする。
次に、マガジン200の第一揺動位置から第二揺動位置への揺動について説明する。マガジン200は、上述のとおり、第一の吸引部93が設けられていることにより、常時、第一揺動位置(図9(A))から第二揺動位置に揺動するよう付勢されている。
ところが第二実施形態には、第一実施形態と同様の規制部が設けられおり、押板20が前後方向の所定の位置より後方に位置するときには、第一の吸引部93による付勢が規制されるため、揺動部材30は、第二揺動位置へ揺動しない。換言すると、押板20が前後方向の所定の位置より後方に位置するときには、揺動部材30は第一揺動位置において仮固定される。
そして、押板20が所定の位置、即ち、規制端305を通過した位置で、押板20と揺動部材30とは非接触となり規制部の規制が解除される。これにより磁性体部90と磁性体部92との間の磁力により、揺動部材後部302が側壁部12b側に付勢されるとともに、揺動部材前部301は側壁部12a側に付勢され、揺動部材30が第二揺動位置に揺動する(図9(B))。
本実施形態における残数表示部31の移動と、これによる報知について説明する。本実施形態では、揺動部材30が第一揺動位置にあるとき、残数表示部31が表示位置に位置する(図9(A))。このとき残数表示部31は表示状態であり、搭載されるたばこ商品が充分数搭載されていることをオペレータに表示報知する。
そして、押板20が前後方向の所定の位置を到達して規制部の規制が解除されることによって、揺動部材30が第二揺動位置へと揺動し、残数表示部31が待避位置に遷移する。これによって残数表示部31は非表示状態となり、残数表示部31が視認されなくなったことにより、搭載される商品が所定数以下となったことをオペレータに報知する。
<第三実施形態>
本実施形態に係るマガジン300は、以下に説明する点でのみ上記の第一実施形態に係るマガジン100と相違し、その他の点では第一実施形態に係るマガジン100と同様に構成されている。
第三実施形態の説明には図10を用いる。図10は、第三実施形態に係るマガジン300の概略上面図である。このうち図10(A)は、押板20が所定の位置より後方におり、揺動部材30が第一揺動位置にあって、かつ残数表示部31が表示窓71の後方に位置しない非表示状態にあることを示している。また図10(B)は、押板20が所定の位置に到達し、揺動部材30が第二揺動位置にあって、かつ残数表示部31が表示窓71の後方に位置し、表示状態にあることを示している。
第三実施形態は、第一付勢部が、第一の反発部91であって、常時、揺動部材30は第一の反発部91により付勢されている例として示す。また本実施形態では、規制部は、第一実施形態と同様に、揺動部材後部302と押板20の揺動部材30側の側面とにより構成されている。
本実施形態に係るマガジン300は、第一付勢部が、磁性体部90および磁性体部90を備える第一の反発部91である。
第一付勢部である第一の反発部91は、揺動部材30に設けられた一方の磁性体部90と一方の磁性体部と斥け合う他方の磁性体部90とを有している。そして、一方の磁性体部90と他方の磁性体部90とが斥け合う力を付勢力とする第一の反発部91が構成されている。
またマガジン300は、揺動部材30が第一揺動位置にあるとき(図10(A))、残数表示部31が待避位置におり、したがって非表示状態にある。そして、マガジン300は、揺動部材30が第二揺動位置にあるとき(図10(B))、残数表示部31が表示位置におり、したがって表示状態にある。
第一付勢部である第一の反発部91は、磁性体部90と磁性体部90とを有して構成される。一方の磁性体部90は、揺動部材後部302において、側壁部12a側に対面する側面に沿って設けられている。他方の磁性体部90は、搭載部10の側壁部12aであって、押板20の移動経路に向く面に沿って設けられている。一方の磁性体部90と他方の磁性体部90とは、上記移動経路よりも搭載部10の側壁部12a側に位置において対面している。揺動部材30に設けられている一方の磁性体部90は、揺動部材30の押板20と接触する側面側とは反対面側に固定されている。
一方の磁性体部90および他方の磁性体部90は、これらの間に働く磁力によって揺動部材後部302を側壁部12b側に付勢し、この結果、揺動部材30を第一揺動位置から第二揺動位置に揺動させる。
本実施形態における第一の反発部91は、これを構成する一方の磁性体部90および他方の磁性体部90が、互いに反発し合う反発力か、あるいは一方が他方を斥ける反発力を発揮する。そして、この反発力により、揺動部材30における揺動軸41から磁性体部90が設けられた箇所を含む一方端までを側壁部12b側に押しやる方向に付勢し、揺動部材30を第一揺動位置から第二揺動位置へと揺動させる。一方の磁性体部90および他方の磁性体部90の設置位置は、これらの反発力により揺動部材30を所望の方向に付勢することが可能な範囲において、適宜変更することができる。
本実施形態は、上述の構成により、本発明の所期の課題を解決することができる。
また、本実施形態は、第一付勢部の設けられる位置が、揺動部材後部302において揺動軸41寄りである。特に揺動軸41より後部側であって、揺動部材30が揺動する指標となる、前進する押板20が前後方向の所定の位置の近傍に第一付勢部が設けられている。これにより、第一付勢部による付勢力が、揺動部材30の揺動の直前まで確実に規制される。また、一方の磁性体部90および他方の磁性体部90は、いずれも押板20の移動経路の一方側の領域に配置され、両者の距離が近い。したがってマガジン300を什器に設置するなどして、上下左右に積層させて使用した場合に、隣り合う他のマガジン300には影響を及ぼさない程度の磁力で、充分に揺動部材30を付勢することができる。
一方の磁性体部90および他方の磁性体部90はいずれも永久磁石であることが望ましく、揺動部材30と側壁部12aとが相互に斥け合うよう、一方の磁性体部90および他方の磁性体部90の極性を同極とする。
次に、マガジン300の第一揺動位置から第二揺動位置への揺動について説明する。マガジン300は、上述のとおり、第一の反発部91が設けられていることにより、常時、第一揺動位置(図10(A)参照)から第二揺動位置に揺動するよう付勢されている。
ところが第三実施形態には、第一実施形態と同様の規制部が設けられおり、押板20が前後方向の所定の位置より後方に位置するときには、第一の反発部91による付勢が規制されるため、揺動部材30は、第二揺動位置へ揺動しない。換言すると、押板20が前後方向の所定の位置より後方に位置するときには、揺動部材30は第一揺動位置において仮固定される。
そして、押板20が所定の位置、即ち、規制端305を通過した位置で、押板20と揺動部材30とは非接触となり規制部の規制が解除される。これにより一方の磁性体部90と他方の磁性体部90との間の磁力により、揺動部材後部302が側壁部12b側に付勢されるとともに、揺動部材前部301は側壁部12a側に付勢され、揺動部材30が第二揺動位置に揺動する(図10(B)参照)。
<第四実施形態>
本実施形態に係るマガジンは、以下に説明する点でのみ上記の第三実施形態に係るマガジン300と相違し、その他の点では第三実施形態に係るマガジン300と同様に構成されている。
第四実施形態の説明には図11を用いる。図11は、第四実施形態に係るマガジン400の概略上面図である。このうち図11(A)は、押板20が所定の位置より後方におり、揺動部材30が第一揺動位置にあって、かつ残数表示部31が表示窓71の後方に位置しない非表示状態にあることを示している。また図11(B)は、押板20が所定の位置に到達し、揺動部材30が第二揺動位置にあって、かつ残数表示部31が表示窓71の後方に位置し、表示状態にあることを示している。
第四実施形態にかかるマガジン400は、第一付勢部が、押板20が前後方向の所定の位置に到達する前には、揺動部材30を付勢せず、押板20が前後方向の所定の位置に到達したとき、揺動部材30に付勢力を付与する例として示す。具体的には、マガジン400は、前進する押板20が所定の位置に到達することにより、揺動部材30を第一揺動位置から第二揺動位置へと付勢する第一付勢部の付勢が作動し、揺動部材30が付勢されて揺動する例として示す。
本実施形態にかかるマガジン400は、前進する押板20が前後方向の所定の位置に到達したときに第一の反発部91により揺動部材30の付勢が開始され、押板20が上記所定の位置から移動経路の前端に移動する間、付勢が維持される。
本実施形態に係るマガジン400は、第一付勢部が、一方の磁性体部90および他方の磁性体部90と備える第一の吸引部91である点で、第三実施形態と同様である。
即ち、マガジン400は、揺動部材30に設けられた一方の磁性体部90と一方の磁性体部90と斥け合う他方の磁性体部90とを有し、一方の磁性体部90と他方の磁性体部90とが斥け合う力を付勢力とする第一の反発部91を備える。
またマガジン400は、揺動部材30が第一揺動位置にあるとき(図11(A))、残数表示部31が待避位置におり、したがって非表示状態にある。そして、マガジン400は、揺動部材30が第二揺動位置にあるとき(図11(B))、残数表示部31が表示位置におり、したがって表示状態にある。
第一付勢部である第一の反発部91は、磁性体部90と磁性体部90とを有して構成される。一方の磁性体部90は、揺動部材前部301において、側壁部12b側に対面する側面に沿って設けられている。他方の磁性体部90は、押板20の側面であって側壁部12aに向く側面に沿って設けられている。前進する押板20が前後方向において揺動軸41を通過し揺動部材前部301と並ぶ位置において、一方の磁性体部90および他方の磁性体部90は、互いに対面して第一付勢部を構成する。
マガジン400において、揺動部材30に設けられた一方の磁性体部90は、揺動軸41の前方側に隣接する位置から揺動部材30の略前端まで伸長する。また揺動部材30が第二揺動位置にあるとき、揺動部材30の前端は、押板20の移動経路の前端と略同じ位置に位置している。したがって本実施形態にかかるマガジン400は、押板20が、少なくとも揺動軸41を通過したときから、移動経路の前端に到達するまでの間、揺動部材30を第一揺動位置から第二揺動位置へと付勢する。第一の反発部91における反発力を付勢力として、揺動部材前部301が側壁部12a側に押しやられる方向に付勢され、揺動部材30は第一揺動位置から第二揺動位置へと揺動する。
本実施形態におけるマガジン400は、マガジン300と同様に押板20と揺動部材後部302とにおいて規制部が構成されている。
本実施形態は、上述の構成により、本発明の所期の課題を解決することができる。
また、本実施形態における第一付勢部は、前進する押板20が移動経路の後端と前端との中間位置に到達したときに、揺動部材30を付勢し始める。したがって、規制部を構成する押板20は、側壁部12a側の側面において付勢力を規制することによる押圧を受けることがない。そのため、押板20の前進する力はもっぱら搭載される商品を前方に押すことに使われることとなり、押板20の前進移動がよりスムーズとなる。
尚、第一付勢部による揺動部材30の付勢が、押板の前進への移動の途中から行われる本実施形態の変形例としては、規制部を設けない以外はマガジン400と同様のマガジンを挙げることができる。特に、オペレータのマガジン操作程度の微小な揺れを受けても、揺動部材30が、自重により、あるいは揺動軸の軸止めの強さを強くする等により、第一揺動位置を充分に維持できる場合には、規制部を省略してもよい。
<第五実施形態>
本実施形態に係るマガジン500は、以下に説明する点でのみ上記の第四実施形態に係るマガジン400と相違し、その他の点では第四実施形態に係るマガジン400と同様に構成されている。
第五実施形態の説明には図12を用いる。図12は、第五実施形態に係るマガジン500の概略上面図である。このうち図12(A)は、押板20が所定の位置より後方におり、揺動部材350が第一揺動位置にあって、かつ残数表示部31が表示窓71の後方に位置しない非表示状態にあることを示している。また図12(B)は、押板20が所定の位置に到達し、揺動部材350が第二揺動位置にあって、かつ残数表示部31が表示窓71の後方に位置し、表示状態にあることを示している。
第五実施形態にかかるマガジン500は、第一付勢部として、磁性体部90と磁性体部90とを備える第一の反発部91を備える。本実施形態における第一の反発部91は、押板20が所定の位置に到達したときから揺動部材350に付勢力を付与する。換言すれば、押板20が所定の位置に到達する前までは、揺動部材350は、第一の反発部91の付勢を受けない。
第五実施形態にかかるマガジン500は、規制部として、揺動部材350に設けられた一方の規制用の磁性体部92と一方の規制用の磁性体部92と引き合う他方の規制用の磁性体部90とを有している。一方の規制用の磁性体部92と一方の規制用の磁性体部90とは、互いに引き合う力を規制力とする第二の吸引部93を構成する。
マガジン500は、長尺かつ棒状の揺動部材350を備える。揺動部材350の後端に設けられた揺動軸41は、搭載部10の後端近傍であって、押板20の移動経路の一方側(図面では側壁部12a)において、底板部11の上に軸支されている。また、揺動部材350の前端は、揺動部材350が第二揺動位置にあるときに、前壁部13の正面側からみて右側に設けられた表示窓71の後方に位置する。揺動部材350は、第一揺動位置にあるとき(図12(A))および第二揺動位置にあるとき(図12(B))のいずれにおいても、押板20の移動経路の一方側に存在している。
マガジン500における第一の反発部91は、揺動部材350の揺動部材前部301aにおいて側壁部12b側に面する側面に沿って設けられた一方の磁性体部90と、押板20の側壁部12a側に面する側面に沿って設けられた他方の磁性体部90とにより構成される。第一の反発部91は、押板20が前進し、揺動部材前部301aに設けられた磁性体部90にさしかかった位置から移動経路の前端までの間に位置するとき、磁性体部90と磁性体部90とが互いに斥け合う力によって付勢力が発揮される。
一方、マガジン500における第二の吸引部93は、揺動部材350の揺動部材後部301bにおいて側壁部12b側に面する側面に沿って設けられた磁性体部92と、押板20の側壁部12a側に面する側面に沿って設けられた磁性体部90とにより構成される。第二の吸引部93は、押板20が、揺動部材前部301aに設けられた磁性体部90にさしかかった位置より後方側に位置するとき、磁性体部90と磁性体部92とが互いが引き合う力によって規制力が発揮される。
即ち、本実施形態は、揺動部材350が第一揺動位置から第二揺動位置に揺動することを規制する規制力と、第一揺動位置から第二揺動位置に揺動するよう付勢する付勢力とが、押板の所定の位置で切り替わる。
本実施形態は、上述の構成により、本発明の所期の課題を解決することができる。
また、図12(A)に示すマガジン500は、揺動部材350は、第一揺動位置にあるとき、押板20と揺動部材350とは非接触な状態である。かかる態様では、押板20は第一揺動位置および第二揺動位置のいずれにおいても、揺動部材350との接触が防止されるため、押板20および揺動部材350が互いに接触することによる機械的損耗を回避することができる。
ただし本実施形態は、第二の吸引部93の引き合う磁力の強さをさらに強くすることによって、押板20と揺動部材350とが接触する場合も包含する。
<第六実施形態>
本実施形態に係るマガジン600は、以下に説明する点でのみ上記の第五実施形態に係るマガジン500と相違し、その他の点では第四実施形態に係るマガジン500と同様に構成されている。
第六実施形態の説明には図13を用いる。図13は、第六実施形態に係るマガジン600の概略上面図である。このうち図13(A)は、押板20が所定の位置より後方におり、揺動部材360が第一揺動位置にあって、かつ残数表示部31が表示窓71の後方に位置しない非表示状態にあることを示している。また図13(B)は、押板20が所定の位置に到達し、揺動部材360が第二揺動位置にあって、かつ残数表示部31が表示窓71の後方に位置し、表示状態にあることを示している。
第六実施形態にかかるマガジン600は、第一付勢部として、磁性体部90と磁性体部90とを備える第一の反発部91を備える。本実施形態における第一の反発部91は、押板20が所定の位置に到達したときから揺動部材360に付勢力を付与する。換言すれば、押板20が所定の位置に到達する前までは、揺動部材360は、第一の反発部91の付勢を受けない。
第六実施形態にかかるマガジン600は、規制部として、揺動部材360を第二揺動位置から第一揺動位置に付勢する第二バネ810を備える。即ち、本実施形態における規制部は、第二バネ810の付勢力により、第二揺動位置にある揺動部材360が、第二揺動位置に揺動することを規制する。
マガジン600は、長尺かつ棒状の揺動部材360を備える。揺動部材360の後端に設けられた揺動軸41は、搭載部10の前端と後端との中間であって、押板20の移動経路の一方側(図面では側壁部12a)において、底板部11の上に軸支されている。また、揺動部材360の前端は、揺動部材360が第二揺動位置にあるときに、前壁部13の正面側からみて右側に設けられた表示窓71の後方に位置する。揺動部材360の先端は、揺動部材360が第一揺動位置にあるとき(図13(A))には押板20の移動経路上にあり、また第二揺動位置にあるとき(図13(B))には押板20の移動経路の一方側に存在している。揺動部材360の先端部には残数表示部31が設けられている。そのため、第二揺動位置にある揺動部材360の先端部の位置と、第一揺動位置にある揺動部材360の先端部の位置との距離を、マガジン600の左右方向において大きくすることで、以下の効果が得られる。即ち、表示窓71をマガジン600の外側であって斜め方向から覗いたときにも、非表示状態にある残数表示部材を視認させにくくすることができる。この観点では、第二揺動位置にある揺動部材360の先端部の位置と、第一揺動位置にある揺動部材360の先端部の位置とを、それぞれ押板20の移動経路の一方側と他方側とに配置させることが一つの好ましい態様といえる。
マガジン600における第一の反発部91は、揺動部材360の側壁部12b側に面する側面に沿って設けられた一方の磁性体部90と、押板20の側壁部12a側に面する側面に沿って設けられた他方の磁性体部90とにより構成される。他方の磁性体部90は、押板20が前進し、揺動部材360に設けられた磁性体部90にさしかかったときから、移動経路の前端までの間で、互いに斥け合う力によって付勢力が発揮される。
一方、第二バネ810は、巻回部820において搭載部10に固定されており、巻回部820が延出する延出部810bが直接または間接に揺動部材360を他方の側壁部12bの方向に常時付勢している。巻回部820が延出する延出部810aは、側壁部12aの内壁面に沿って当接している。
第二バネ810の付勢力による揺動部材360への規制力は、第一の反発部91の反発力による揺動部材360への付勢力よりも小さく構成される。したがって、押板20が所定の位置、即ち、揺動部材360に設けられた磁性体部90にさしかかる前までは、第二バネ810により揺動部材360は第二揺動位置へ揺動しないように規制される。そして、押板が所定の位置に到達すると、第一の反発部91の反発力により、揺動部材360が、第一揺動位置から第二揺動位置へと付勢される。
尚、第二バネ自体の構成は第一実施形態において説明する第一バネと同様であるため、ここでは説明を割愛する。
本実施形態は、上述の構成により、本発明の所期の課題を解決することができる。
本実施形態は、第五実施態様と同様に押板20と揺動部材360とが接触することを要しない。したがって押板20および揺動部材360が互いに接触することによる機械的損耗を回避することができる。
本実施形態の変形例として、例えば、規制部が第二の反発部である例を挙げることができる。即ち、規制部である第二の反発部は、揺動部材360に設けられた一方の規制用磁性体部と、この一方の規制用磁性体部と斥け合う他方の規制用磁性体部とを備える。そして、一方の規制用磁性体部と他方の規制用磁性体部とが斥け合う力を規制力として、所定の位置に到達するまで、揺動部材360が第二揺動位置に揺動することを規制することができる。より具体的には、揺動部材360の側壁部12aに面する側面に沿って一方の規制用磁性体部を設け、搭載部10の側壁部12aであって、一方の規制用磁性体部を概ね対面する内側面に沿って、他方の規制用磁性体部を設けることができる(図示省略)。このとき、第二の反発部における反発力(規制力)を、第一の反発部91の反発力(付勢力)よりも小さく構成する。この結果、押板20が所定の位置に到達して第一の反発部91を構成する前は、第二の反発部によって、揺動部材360を第一揺動位置に位置させることができる。そして、押板20が所定の位置に到達して第一の反発部91が構成されることによって、第二の反発部の反発力を上回って、第一の反発部91が揺動部材360を側壁部12aの方向へ付勢し、第二揺動位置へと揺動させることができる。
上記実施形態は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)複数の商品が前後方向に一列に搭載される搭載部と、
前記搭載部に沿って前後移動可能であり前進するときに前記搭載部の最後部に搭載されている前記商品を前方に押すように設けられた押板と、
前記押板を前方に付勢する押板付勢部材と、
前記搭載部に対して揺動軸により軸支されており第一揺動位置と第二揺動位置とに揺動可能に設けられた揺動部材と、
前記揺動部材が前記第一揺動位置から前記第二揺動位置へと揺動したことに連動して、前記商品の個数が所定数N(Nは自然数)以下となったことをマガジンの正面側から確認可能に報知する残数報知部と、を備え、
前記揺動部材を前記第一揺動位置から前記第二揺動位置へと付勢する第一付勢部を有しており、
前進する前記押板が前後方向の所定の位置に到達したとき前記第一付勢部の付勢力により、前記揺動部材が前記第一揺動位置から前記第二揺動位置へ揺動することを特徴とするマガジン。
(2)前進する前記押板が到達する前記前後方向の所定の位置および当該位置より前方に存在する前記揺動部材の部分を揺動部材前部としたとき、
前記揺動部材前部と前記押板とが非接触に、前記揺動部材が前記第一揺動位置から前記第二揺動位置へ揺動する上記(1)に記載のマガジン。
(3)前記搭載部は、前記商品を支持する底板部を有し、
前記揺動部材は、前記底板部の下方に配置され、且つ、当該揺動部材の前端が前記底板部と水平な面内において揺動できるよう前記底板部に対して直交する前記揺動軸により前記底板部に軸支されている上記(1)または(2)に記載のマガジン。
(4)前記揺動部材は、前後方向に長尺な形状であって、
前記揺動軸は、前記底板部において前記押板の移動経路を挟んで一方の側方側に設けられており、
前記揺動部材の先端は、前記揺動部材が前記第二揺動位置にあるときよりも前記第一揺動位置にあるときに前記移動経路を挟んで上記一方の側方側とは反対側の他方の側方側に近く位置しており、前記搭載部の前後方向における移動距離よりも幅方向における移動距離の方が大きい上記(3)に記載のマガジン。
(5)前記第一付勢部は、前記揺動部材を前記第一揺動位置から前記第二揺動位置に付勢する第一バネである上記(1)から(4)のいずれか一項に記載のマガジン。
(6)前記第一付勢部は、前記揺動部材に設けられた一方の磁性体部と前記一方の磁性体部と引き合う他方の磁性体部とを有し前記一方の磁性体部と前記他方の磁性体部とが引き合う力を前記付勢力とする第一吸引部である上記(1)から(4)のいずれか一項に記載のマガジン。
(7)前記第一付勢部は、前記揺動部材に設けられた一方の磁性体部と前記一方の磁性体部と斥け合う他方の磁性体部とを有し前記一方の磁性体部と前記他方の磁性体部とが斥け合う力を前記付勢力とする第一反発部である上記(1)から(4)のいずれか一項に記載のマガジン。
(8)前記第一付勢部は、前記押板が前後方向の所定の位置に到達する前には、前記揺動部材を付勢せず、前記押板が前後方向の所定の位置に到達したとき、前記揺動部材に前記付勢力を付与する上記(1)から(7)のいずれか一項に記載のマガジン。
(9)規制部を更に有し、
前記規制部は、前記押板が前後方向の前記所定の位置よりも後方に位置するとき、前記揺動部材が前記第一揺動位置から前記第二揺動位置に揺動することを規制するとともに、
前記押板が前進して前後方向の前記所定の位置に到達したときに、前記規制が解除されるか、前記規制部の規制力より前記第一付勢部の付勢力が上回ることによって、前記揺動部材が前記第一揺動位置から前記第二揺動位置に揺動する上記(1)から(8)のいずれか一項に記載のマガジン。
(10)前記第一付勢部は、前記押板が前後方向のいずれの位置にいるときも、前記揺動部材に前記付勢力を付与する上記(9)に記載のマガジン。
(11)前記規制部は、前記揺動部材を前記第二揺動位置から前記第一揺動位置に付勢する第二バネである上記(9)または(10)のいずれかに記載のマガジン。
(12)前記規制部は、前記揺動部材に設けられた一方の規制用磁性体部と前記一方の規制用磁性体部と斥け合う他方の規制用磁性体部とを有し前記一方の規制用磁性体部と前記他方の規制用磁性体部とが斥け合う力を前記規制力とする第二反発部である上記(9)または(10)のいずれかに記載のマガジン。
(13)前記規制部は、前記揺動部材に設けられた一方の規制用磁性体部と前記一方の規制用磁性体部と引き合う他方の規制用磁性体部とを有し前記一方の規制用磁性体部と前記他方の規制用磁性体部とが引き合う力を前記規制力とする第二吸引部である上記(9)または(10)のいずれかに記載のマガジン。
(14)前進する前記押板が到達する前後方向の前記所定の位置より後方に存在する前記揺動部材の部分を揺動部材後部としたとき、
前記規制部は、前記揺動部材後部と前記押板の前記揺動部材側の側面とにより構成されており、前記押板が前後方向の前記所定位置よりも後方に位置するとき、前記第一揺動位置にある前記揺動部材後部と前記押板の前記揺動部材側の側面とが接触することによって、前記揺動部材が前記第二揺動位置に揺動することが規制される上記(9)または(10)のいずれかに記載のマガジン。
10・・・搭載部、11・・・底板部、11a・・・スリット、11b・・・係止部、12, 12a, 12b・・・側壁部、13・・・前壁部、13a・・・前板部、13b・・・後板部、14・・・後壁部、14a・・・前板部、14b・・・後板部、15・・・受板部、16・・・突条部、16a・・・傾斜部、17,18・・・ラベルホルダ、19・・・ブレード、20・・・押板、21・・・摺動板、22・・・背板、23・・・挟持部、25・・・リール保持部、30・・・揺動部材、31・・・残数表示部、41・・・揺動軸、42・・・軸受片、50・・・リール、51・・・リール紐、52・・・留め具、53・・・ケース、60, 60a, 60b・・・たばこ商品、71・・・表示窓、80・・・第一バネ、80a、80b・・・延出部、81・・・巻回部、90・・・磁性体部、91・・・反発部、92・・・磁性体部、93・・・吸引部、100,200,300,400,500,600・・・マガジン、301, 301a・・・揺動部材前部、301b, 302・・・揺動部材後部、305・・・規制端、350,360・・・揺動部材、810・・・第二バネ、810b・・・延出部、820・・・巻回部

Claims (12)

  1. 複数の商品が前後方向に一列に搭載される搭載部と、
    前記搭載部に沿って前後移動可能であり前進するときに前記搭載部の最後部に搭載されている前記商品を前方に押すように設けられた押板と、
    前記押板を前方に付勢する押板付勢部材と、
    前記搭載部に対して揺動軸により軸支されており第一揺動位置と第二揺動位置とに揺動可能に設けられた揺動部材と、
    前記揺動部材が前記第一揺動位置から前記第二揺動位置へと揺動したことに連動して、前記商品の個数が所定数N(Nは自然数)以下となったことをマガジンの正面側から確認可能に報知する残数報知部と
    記揺動部材を前記第一揺動位置から前記第二揺動位置へと付勢する第一付勢部と、
    を備え、
    前記搭載部は、前記商品を支持する底板部を有し、
    前記揺動部材は、前記底板部の下方に配置され、且つ、当該揺動部材の前端が前記底板部と水平な面内において揺動できるよう前記底板部に対して直交する前記揺動軸により前記底板部に軸支されており、
    前進する前記押板が前後方向の所定の位置に到達したとき前記第一付勢部の付勢力により、前記揺動部材が前記第一揺動位置から前記第二揺動位置へ揺動し、
    前進する前記押板が到達する前記前後方向の所定の位置および当該位置より前方に存在する前記揺動部材の部分を揺動部材前部としたとき、
    前記揺動部材前部と前記押板とが非接触に、前記揺動部材が前記第一揺動位置から前記第二揺動位置へ揺動することを特徴とするマガジン。
  2. 前記揺動部材は、前後方向に長尺な形状であって、
    前記揺動軸は、前記底板部において前記押板の移動経路を挟んで一方の側方側に設けられており、
    前記揺動部材の前記前端は、前記揺動部材が前記第二揺動位置にあるときよりも前記第一揺動位置にあるときに前記移動経路を挟んで上記一方の側方側とは反対側の他方の側方側に近く位置しており、前記搭載部の前後方向における移動距離よりも幅方向における移動距離の方が大きい請求項に記載のマガジン。
  3. 前記第一付勢部は、前記揺動部材を前記第一揺動位置から前記第二揺動位置に付勢する第一バネである請求項1または2に記載のマガジン。
  4. 前記第一付勢部は、前記揺動部材に設けられた一方の磁性体部と前記一方の磁性体部と引き合う他方の磁性体部とを有し前記一方の磁性体部と前記他方の磁性体部とが引き合う力を前記付勢力とする第一吸引部である請求項1または2に記載のマガジン。
  5. 前記第一付勢部は、前記揺動部材に設けられた一方の磁性体部と前記一方の磁性体部と斥け合う他方の磁性体部とを有し前記一方の磁性体部と前記他方の磁性体部とが斥け合う力を前記付勢力とする第一反発部である請求項1または2に記載のマガジン。
  6. 前記第一付勢部は、前記押板が前後方向の所定の位置に到達する前には、前記揺動部材を付勢せず、前記押板が前後方向の所定の位置に到達したとき、前記揺動部材に前記付勢力を付与する請求項1または2に記載のマガジン。
  7. 規制部を更に有し、
    前記規制部は、前記押板が前後方向の前記所定の位置よりも後方に位置するとき、前記揺動部材が前記第一揺動位置から前記第二揺動位置に揺動することを規制するとともに、
    前記押板が前進して前後方向の前記所定の位置に到達したときに、前記規制が解除されるか、前記規制部の規制力より前記第一付勢部の付勢力が上回ることによって、前記揺動部材が前記第一揺動位置から前記第二揺動位置に揺動する請求項1からのいずれか一項に記載のマガジン。
  8. 規制部を更に有し、
    前記規制部は、前記押板が前後方向の前記所定の位置よりも後方に位置するとき、前記揺動部材が前記第一揺動位置から前記第二揺動位置に揺動することを規制するとともに、
    前記押板が前進して前後方向の前記所定の位置に到達したときに、前記規制が解除されるか、前記規制部の規制力より前記第一付勢部の付勢力が上回ることによって、前記揺動部材が前記第一揺動位置から前記第二揺動位置に揺動し、
    前記第一付勢部は、前記押板が前後方向のいずれの位置にいるときも、前記揺動部材に前記付勢力を付与する請求項1から5のいずれか一項に記載のマガジン。
  9. 前記規制部は、前記揺動部材を前記第二揺動位置から前記第一揺動位置に付勢する第二バネである請求項または8に記載のマガジン。
  10. 前記規制部は、前記揺動部材に設けられた一方の規制用磁性体部と前記一方の規制用磁性体部と斥け合う他方の規制用磁性体部とを有し前記一方の規制用磁性体部と前記他方の規制用磁性体部とが斥け合う力を前記規制力とする第二反発部である請求項または8に記載のマガジン。
  11. 前記規制部は、前記揺動部材に設けられた一方の規制用磁性体部と前記一方の規制用磁性体部と引き合う他方の規制用磁性体部とを有し前記一方の規制用磁性体部と前記他方の規制用磁性体部とが引き合う力を前記規制力とする第二吸引部である請求項または8に記載のマガジン。
  12. 前進する前記押板が到達する前後方向の前記所定の位置より後方に存在する前記揺動部材の部分を揺動部材後部としたとき、
    前記規制部は、前記揺動部材後部と前記押板の前記揺動部材側の側面とにより構成されており、前記押板が前後方向の前記所定位置よりも後方に位置するとき、前記第一揺動位置にある前記揺動部材後部と前記押板の前記揺動部材側の側面とが接触することによって、前記揺動部材が前記第二揺動位置に揺動することが規制される請求項または8に記載のマガジン。
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