JP2014188313A - 什器 - Google Patents

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Junichi Shibata
淳一 柴田
Yusuke Higuchi
雄亮 樋口
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Abstract

【課題】マガジンの正面側から幅方向にずれて当該マガジンを観察したときに、待避位置にある残数表示部を表示位置にある残数表示部と誤認し難いマガジンを備える什器を提供する。
【解決手段】什器100は、マガジン140およびマガジン140を搭載するための多段の棚部130を備える。マガジン140は、搭載部10と、押板20と、付勢部材(リール50)と、揺動部材120と、残数表示部31と、を備え、前進する押板20が所定の位置を通過するとき、揺動部材120が揺動するとともに、残数表示部31が上方領域または下方領域において上下に移動することにより、待避位置から表示位置に遷移してたばこ商品60の個数が所定数N以下であることを報知する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の商品が前後方向に一列に搭載されるマガジンを備える什器に関し、特に、商品残数を報知する機能を有するマガジンを備える什器に関する。
コンビニエンスストアなどの店舗では、様々な商品を一方方向に配列して搭載する複数のマガジンを備える、いわゆる什器(商品陳列棚)が利用されている。ここでマガジンは、複数の商品を前後方向に一列に搭載する容器であり、カートリッジまたはホルダーなどの他の名称であって同様の機能を有するものを包含する。複数のマガジンと、これらを上下方向および幅方向に設置して配列する多段棚とを備えて什器が構成される。
多様な商品のうち、例えばたばこ商品などの特定の商品を陳列するための什器は、電子キャッシュレジスタなどの販売処理装置が載置されたレジカウンタ上またはその周辺に配置されることが一般的である。ここでいうたばこ商品とは、実際に喫煙される紙巻たばこではなく、複数の紙巻たばこを収容している直方体状のパッケージを意味している。
ところでマガジンに搭載された商品の残数が減ってくると、店舗従業員などのマガジン使用者(以下、「オペレータ」という)は、商品を適宜補充する必要がある。したがって商品の個数を人為的に数えなくとも、商品の残数が減ってきたことを認識したいという要望があった。これに対し、マガジンの搭載部に搭載されている商品が所定個数以下となったことを表示する技術が提案されている。
例えば特許文献1には、複数の商品が前後方向に一列に搭載される搭載部と、上記搭載部に沿って前後移動するように設けられた押板と、上記押板を前方に付勢する付勢部材と、上記搭載部に対して移動可能に設けられ上記付勢部材により前方に付勢される上記押板により駆動される移動部と、を備えるマガジンの発明が開示されている。具体的には、特許文献1には、移動部材として揺動部材を備え、搭載部における底板部の下方に揺動部材が配置されるマガジンの発明(以下、「従来技術1」ともいう)が開示されている(例えば図1から図9)。
上述のとおり、従来技術1に示される揺動部材は、底板部と平行な面内において前端が回転揺動する部材であり、待避位置は、表示位置に対し左右位置および前後位置が変化する。
国際公開第12/127847号パンフレット
ところでコンビニエンスストアなどの店舗では、レジカウンタにおいて電子キャッシュレジスタが横方向に複数配列される場合がある。かかる場合に、各電子キャッシュレジスタからレジカウンタ上またはその周辺に配置された従来技術1のマガジンを観察するとき、電子キャッシュレジスタごとにマガジンに対する視認角度が異なる。このとき、マガジンの正面側から幅方向に移動して斜めに位置するいずれかの電子キャッシュレジスタの位置から、従来技術1を観察したときに、待避位置にある残数表示部を表示位置にある残数表示部と誤認する虞があった。
即ち、従来技術1のマガジンにおいて、待避位置にある残数表示部は、表示位置にある残数表示部に対し左右位置が変化する。したがって、オペレータが正面側からマガジンを観察したときには、表示位置にある残数表示部は視認され、待避位置にある残数表示部は実質的に視認されないか、少なくとも表示位置として誤認するほどには視認されない。しかしオペレータがマガジンの正面から幅方向に移動して当該マガジンを観察したとき、斜め奥方向において待避位置にある残数表示部を視認してしまう場合があった。このとき当該残数表示部が待避位置にあるのか、表示位置にあるのかを判断し難い場合があった。
オペレータはマガジンの真正面からマガジンを観察する場合に限らず、幅方向に斜めから観察することも多い。特に多数のマガジンを設置する什器を使用する場合には、什器の幅寸法が大きく、マガジンを斜め方向から観察する機会が増大する。したがって、什器を使用するオペレータにとって、幅方向に斜めからマガジンを観察したときにも残数表示部が待避位置にあるのか表示位置にあるのかを明確に視認できることが好ましい。
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、マガジンの正面側から幅方向にずれて当該マガジンを観察したときに、待避位置にある残数表示部を表示位置にある残数表示部と誤認し難いマガジンを備える什器を提供するものである。
本発明の什器は、側壁部および複数の商品を搭載するための底板部を有し上記商品が前後方向に一列に搭載される搭載部と、上記搭載部に沿って前後移動するように設けられた押板と、上記押板を前方に付勢する付勢部材と、上記押板が前後方向の所定の位置を通過する際に揺動する揺動部材と、上記搭載部に搭載される上記商品の個数が所定数N(Nは自然数)以下となったことを報知する残数表示部と、を備えるマガジン、および、上記マガジンを搭載するための多段の棚部を備える什器であって、上記残数表示部は、上記商品の上面と、当該上記商品を搭載する上記マガジンの上段に位置する他のマガジンの下面との間に位置する上方領域または上記商品の下面と、当該上記商品を搭載する上記マガジンの下段に位置する他のマガジンに搭載される商品の上面との間に位置する下方領域において上下移動可能に配置されており、前進する上記押板が上記所定の位置を通過するとき、上記揺動部材が揺動するとともに上記残数表示部が上記上方領域または上記下方領域において上下に移動することにより、上記マガジンの正面側から視認可能な表示位置と、上記表示位置と異なる待避位置と、に遷移して上記商品の個数が所定数N以下になったことを報知することを特徴とする。
本発明の什器は、各マガジンにおける残数表示部が、商品の上面と、当該商品を搭載するマガジンの上段に位置する他のマガジンの下面との間に位置する上方領域または商品の下面と、当該商品を搭載するマガジンの下段に位置する他のマガジンに搭載される商品の上面との間に位置する下方領域において上下移動可能に配置されている。
そして残数表示部が、上記上方領域または上記下方領域において上下に移動することにより、表示位置と待避位置とに遷移して、搭載される商品の個数が所定数N以下となったことを報知する。
かかる構成によれば、残数表示部は表示位置と待避位置とにおいて上下位置が変化するため、オペレータがマガジンの正面から幅方向に移動して当該マガジンを観察したとき、表示位置よりも斜め奥方向において待避位置にある残数表示部を視認する虞がない。したがって、オペレータは、マガジンを幅方向に斜めから観察したときにも残数表示部による残個数報知を正しく把握することができる。
第1実施形態に係る什器の部分側面図であり、残数表示部が待避位置にある状態を示す。 第1実施形態に係る什器の部分側面図であり、残数表示部が表示位置にある状態を示す。 第1実施形態に係る什器の部分正面図であり、残数表示部が待避位置にある状態を示す。 第1実施形態に係る什器の部分正面図であり、残数表示部が表示位置にある状態を示す。 第2実施形態に係る什器の部分側面図であり、残数表示部が待避位置にある状態を示す。 第2実施形態に係る什器の部分側面図であり、残数表示部が表示位置にある状態を示す。 第2実施形態に係る什器の部分正面図であり、残数表示部が待避位置にある状態を示す。 第2実施形態に係る什器の部分正面図であり、残数表示部が表示位置にある状態を示す。
本発明は、揺動部材を回転揺動させるとともに、限られた領域において、当該揺動部材に備わる残数表示部を上下に移動させて搭載される商品の個数が所定数N以下であることを報知するものである。残数表示部は、商品の上面より上方に位置する上方領域または商品の下面より下方に位置する下方領域において上下移動可能に配置される。
一般的に、什器内において上記上方領域あるいは上記下方領域は、上下に隣り合うマガジンの間に存在する僅かな空間である。本発明者らは、この僅かな空間を利用して残数表示部を上下に移動させることにより、上記課題を解決可能であることを見出し、本発明を完成させた。
本発明によれば、残数表示部の待避位置と表示位置との遷移は、残数表示部の高さ位置の変化によりなされる。したがって、マガジンの正面側から幅方向に移動して当該マガジンを観察したとき、残数表示部の表示位置の奥方向に待避位置にある残数表示部を視認することがない。
以下、本発明の第1実施形態および第2実施形態について、図面を用いて説明する。すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。尚、本実施の形態では図面上、前後左右上下の方向を規定して説明する場合がある。しかし、これは構成要素の相対関係を簡単に説明するために便宜的に規定するものであり、本発明を実施する製品の製造時や使用時の方向を限定するものではない。特にマガジンに関連する前後は、マガジンの正面側を前方向、背面側を後方向とする。またマガジンに関連する左右は、マガジンの幅方向であって正面側から観察したときの左右をいう。
本発明の什器の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はない。本発明は、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
第1実施形態は、本発明の什器の一の実施態様の例に関する。第1実施形態は、揺動部材および残数表示部が上方領域に配置され、側壁部の主面と平行な面内において揺動部材が回転揺動するとともに、これに連動して残数表示部が上下移動する例を示す。第1実施形態は、前進する押板が所定位置を通過するとき、これに連動して揺動部材が回転揺動する態様を示す。
第2実施形態は、本発明の什器の他の実施態様の例に関する。第2実施形態は、揺動部材および残数表示部が下方領域に配置され、側壁部の主面と平行な面内において揺動部材が回転揺動するとともに、これに連動して残数表示部が上下移動する例を示す。第2実施形態は、前進する押板が所定位置を通過するとき、これにともなう他の要素の変化に連動して揺動部材が回転揺動する態様を示す。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る什器100の部分側面図であり、残数表示部31が待避位置にある状態を示す。図2は、第1実施形態に係る什器100の部分側面図であり、残数表示部31が表示位置にある状態を示す。図3は、第1実施形態に係る什器100の部分正面図であり、残数表示部31が待避位置にある状態を示す。図4は、第1実施形態に係る什器100の部分正面図であり、残数表示部31が表示位置にある状態を示す。
図1から図4は、什器100に設けられた多段の棚部130のうちの2段の棚部130を図示している。図1および図2において、2段の棚部130のそれぞれに一台ずつのマガジン140が設置された状態を示すが、上段のマガジン140については、構成の一部およびたばこ商品60について図示省略する。図1および図2では、本実施形態の構成の詳細については主として、上段のマガジン140を搭載する棚部130の下面130aに軸受された揺動部材120、上段のマガジン140に設けられたスカート部132、および下段に図示するマガジン140を用いて説明する。図3および図4では、下段の棚部130の中央に配置されるマガジン140、上段のマガジン140を搭載する棚部130の下面130aに軸受された揺動部材120に備わる残数表示部31、および上段のマガジン140に設けられたスカート部132を用いて説明する。
本実施形態に係る什器100は、マガジン140およびマガジン140を搭載するための多段の棚部130を備える。
マガジン140は、側壁部12および複数の商品(たばこ商品60)を搭載するための底板部11を有し商品(たばこ商品60)が前後方向に一列に搭載される搭載部10と、搭載部10に沿って前後移動するように設けられた押板20と、押板20を前方に付勢する付勢部材(リール50)と、を備える。またマガジン140は、押板20が前後方向の所定の位置を通過する際に揺動する揺動部材120と、揺動部材120に設けられ搭載部10に搭載される商品(たばこ商品60)の個数が所定数N以下となったことを報知する残数表示部31と、を備える。
残数表示部31は、商品(たばこ商品60)の上面と、当該商品(たばこ商品60)を搭載するマガジン140の上段に位置する他のマガジン140の下面との間に位置する上方領域において上下移動可能に配置されている。
本実施形態の変形例としては、残数表示部31を、商品(たばこ商品60)の下面と、当該商品(たばこ商品60)を搭載するマガジン140の下段に位置する他のマガジン140に搭載される商品(たばこ商品60)の上面との間に位置する下方領域において上下移動可能に配置することもできる。上記変形例は、後述する第2実施形態において詳細に説明する。
尚、什器100における棚部130の最上段に位置するマガジン140には、さらに上段に位置する他のマガジン100が存在しない。したがって最上段に位置するマガジン140の上方領域の上限部分は特に限定されなくてもよい。マガジン100において例えば図示省略する天井部を備える棚部130が備えられる場合には、当該天井部を最上段に位置するマガジン140の上方領域の上限部分とすることもできる。
また什器100における棚部130の最下段に位置するマガジン140には、さらに下段に位置する他のマガジン100が存在しない。したがって最下段に位置するマガジン140の下方領域の下限部分は特に限定されなくてもよい。
前進する押板20が上記所定の位置を通過するとき、揺動部材120が揺動するとともに、残数表示部31が上方領域において上下に移動する。これにより、マガジン140の正面側から視認可能な表示位置と、表示位置と異なる待避位置と、に遷移して商品(たばこ商品60)の個数が所定数N以下になったことを報知する。より詳しくは、本実施形態に係る什器100におけるマガジン140は、残数表示部31が上方領域において下方から上方に移動することにより待避位置から表示位置へと遷移する。
本実施形態の変形例としては、前進する押板20が上記所定の位置を通過するとき、揺動部材120が揺動するとともに、残数表示部31が上方から下方へと移動する。上記変形例は、後述する第2実施形態において詳細に説明する。
本実施形態に係る什器に設置されるマガジン140は、上記上方領域という限られた領域において残数表示部31を上下移動させて、搭載される商品(たばこ商品60)の個数が所定数N以下であることを報知する。本実施形態において、表示位置にある残数表示部31と同じ高さ位置において待避位置にある残数表示部31は存在しない。そのため、オペレータは、マガジン140の正面側から幅方向にずれて観察したときに、待避位置にある残数表示部31を表示位置にある残数表示部31と誤認し難い。
本実施形態に係る什器100は、マガジン140と棚部130とを備える。什器100において、マガジン140は、上下方向および幅方向に配列されることが一般的である。本実施形態に係る什器100において、マガジン140は、棚部130の上面に設けられた溝にマガジン140の側壁部12の下端から下方に延伸する突状部であるブレード19(図1、図2)をはめ込むことにより、安定的に設置されている。あるいは図示省略する他の態様では、マガジン140の底面に凹部を設けるとともに棚部130に上記凹部に対応する凸部を設けてこれらを嵌合することにより、棚部130にマガジン140を安定的に設置することができる。
本実施形態に係る什器100は、図3および図4に示すとおり、マガジン140が前後方向および幅方向に整然と配列されている。一のマガジン140と、これに上下方向に隣り合う他のマガジン140との間には、僅かな領域が存在する。即ち、上方領域は、一のマガジン140に搭載されるたばこ商品60の上面と、上段に搭載される他のマガジン140を設置するための棚部130の下面130aと、の間である。
図1から図4に示すようにマガジン140は、スカート部132を有する。スカート部132は、一のマガジン140に設けられた残数表示部31の前方に位置する部材である。スカート部132は、上下に移動して表示位置と待避位置の遷移する残数表示部31の前方に位置し、表示位置にある残数表示部31をマガジン140の正面側から視認可能とするための窓部71を有する。またスカート部132は、マガジン140の正面側から待避位置にある残数表示部31の視認を遮る遮蔽部を有する。ここで視認を遮るとは、待避位置にある残数表示部31が、マガジン140の正面側から、完全に視認されない場合および表示位置にある残数表示部31に対し相対的に視認され難い場合を含む。
本実施形態において具体的に図示するスカート部132は、遮蔽部と、当該遮蔽部の任意の領域に設けられた窓部71と、からなる。什器100において、スカート部132が取り付けられる位置は任意である。たとえば、一のマガジン140における残数表示部31に対応するスカート部132を当該一のマガジン140に隣り合う他のマガジン140の任意の箇所に取り付けて、所定の位置まで延在させてよい。スカート部132の延在方向は任意であり、スカート部132が取り付けられた箇所から下方に延在する態様、上方に延在する態様、左右方向に延在する態様を含む。あるいは、スカート部132を棚部130の任意の箇所に取り付けることもできる。たとえば、一のマガジン140における残数表示部31に対応するスカート部132を当該一のマガジン140における搭載部10に支持せしめて設けることができる。また一のマガジンにおける残数表示部31に対応するスカート部132を、当該一のマガジンの上段に位置する他のマガジン140における搭載部10、または当該他のマガジン140を載置する棚部130に支持させてもよい。
尚、スカート部132の取り付け位置およびスカート部132の態様は、什器100における全てのマガジン140において共通していてもよいし、一の箇所に載置されるマガジン140と他の箇所に載置されるマガジン140とで異なっていてもよい。たとえば、棚部130において最上段あるいは最下段に載置されるマガジン140と、それ以外の段に載置されるマガジン140とにおいて、スカート部132の取り付け位置が異なっていてもよい。また本実施形態における什器100は、上下に移動する残数表示部31が、上方にあるとき表示位置とされる一のマガジン140と、下方にあるとき表示位置とされる他のマガジン140と、を備える態様を包含する。たとえば、什器100を任意の高さで上段部と下段部とに分け、上段部に載置されるマガジン140における残数表示部31は、上方に位置するときに表示位置となり、下段に載置されるマガジン140における残数表示部31は、下方に位置するときに表示位置とすることもできる。かかる場合には、各マガジン140における残数表示部31に対応するスカート部132ごとに窓部71の設けられる位置を異ならしめることができる。
本実施形態におけるスカート部132は、搭載部10の前端に設けられる前壁部13の前壁部下端131(図3、図4)から下方に延在する部材である。本実施形態において、一のマガジン140の上方領域は、スカート部132の背面から搭載部10の後端に設けられる後壁部14の前面まで、および搭載部10に搭載されるたばこ商品60の左右一対の外側面の間である。ただし、他の例として、1つのマガジン140の上方領域として、前壁部13より前方の空間あるいは後壁部14より後方の空間を利用することもできる。したがって、上記変形例は、後述する揺動部材120あるいは残数表示部31を前壁部13より前方の空間あるいは後壁部14より後方の空間に含まれるように配置することを含む。
本実施形態に係る什器100は、マガジン140の上方領域において、残数表示部31を配置するとともに、これを上下に移動させることによって表示位置と待避位置とに遷移させるものである。
スカート部132には窓部71が設けられている。窓部71は、表示位置にある残数表示部31をマガジン140の正面側から視認させるための構成である。また窓部71の上方または下方は、待避位置にある残数表示部31がマガジン140の正面側から視認されないよう遮蔽する遮蔽部となっている。
尚、什器100における棚部130の最上段に位置するマガジン140には、さらに上段に位置する他のマガジン100が存在しない。したがって窓部71を備えるスカート部132は、適宜、任意の箇所に設けることができる。たとえば、より具体的には、棚部130の最上段に位置するマガジン140の上方に位置する、棚部130の天井部(図示省略)の前端から下方に垂下するスカート部132を設けてもよい。あるいは、棚部130の最上段に位置するマガジン140において搭載部10の側壁部12から上方に伸長する図示省略する柱部および上記柱部からたばこ商品60の上面を覆って延在する天井部を設け、当該天井部の前端から垂下するスカート部132を設けることもできる。
マガジン140は、搭載部10と、押板20と、付勢部材(リール50)と、残数表示部31を備える揺動部材120と、を備える。
押板20は、搭載部10に沿って前後移動するように設けられている。前進する押板20が上記所定の位置を通過するとき、揺動部材120が揺動するとともに、残数表示部31が上方領域において上下に移動する。
前進する押板20が通過する上記所定の位置は、搭載部10の前端近傍に存在する。上記所定の位置は、残個数として報知を所望する個数の商品(たばこ商品60)が搭載部10に搭載され、その商品(たばこ商品60)を搭載部10の前端に押すことのできる位置の前後に設けることができる。
尚、搭載される商品(たばこ商品60)は銘柄により、前後厚み寸法が異なる場合があり、一の銘柄の商品(たばこ商品60)の所定数Nは、他の銘柄の商品(たばこ商品60)の所定数Nと異なる場合がある。
本実施形態におけるマガジン140は、押板20が前後方向の所定の位置を通過する際に揺動する揺動部材120を備える。揺動部材120は残数表示部31を備える部材である。揺動部材120が揺動するとき、これに連動して残数表示部31が上方領域において上方へまたは下方へと上下移動する。
揺動部材120は、搭載部10の前後方向に沿って伸長する長尺部材である。上記長尺部材である揺動部材120は、前端121と後端122とを有し、前端121から後端122までの間に揺動軸141(図1および図2)を備える。揺動軸141は、例えば、搭載部10の幅方向に平行に伸長する棒状の部材とすることができる。図1および図2に示される揺動軸141は、揺動軸141の側面が示されており、揺動軸141は図面の奥方向(即ち、搭載部10の幅方向)に伸長する棒状部材である。
かかる揺動軸141に軸支された揺動部材120は側壁部12の主面に平行な面内において回転方向に揺動する。ただし、揺動部材120の回転方向への揺動は360°の回転を現実的に行わず、所定の回転角度の範囲において揺動するものを含む。即ち、揺動部材120は、上方領域という限定された領域に配置されており、回転方向に揺動する揺動範囲が限定される。什器100において回転方向に揺動する揺動部材120の揺動は、その前端121において観察すると、前端121が上下に移動する程度である。即ち、回転揺動によって上下に移動する前端121は、厳密には前後方向の移動も含まれるが、肉眼で観察するレベルでは、前後方向の移動は認識されない程度である。
本実施形態における揺動軸141は、棒状の軸体に限定されず、回転可能な連結部あるいは回転可能な回転部を包含する。また本実施形態を含む本発明に関して「軸受される」とは、回転部が任意の対象物に回転可能に固定されることを広く含む。
揺動部材120を長尺部材とすることにより、上方領域という限定的な領域において、小さい作用で揺動を促すとともに、前端121を含む前端部を上方領域の範囲内において大きく上下に移動させることが可能である。
尚、什器100は棒状体の長尺部材を例に示したが、本実施形態において用いられる長尺部材である揺動部材120は棒状体に限定されない。上記長尺部材は、前後方向の最長径が幅方向の最長径より大きい部材であればよい。より好ましくは、上記長尺部材は、前後方向の長さが略均一であり、また幅方向の長さが略均一であり、前後方向の長さが幅方向の長さより大きい部材である。長尺部材は、上方領域に配置されることが可能な形状であればよく、例えばプレート部材などであってもよい。あるいは、揺動部材120はまっすぐに伸長する棒状体ではなく、任意の箇所で屈曲または湾曲する棒状体であってもよい。
尚、本実施形態における揺動部材120は、側壁部12の主面に平行な面内において回転揺動するものに限定されない。本実施形態は、上方領域の内部において可能なその他の揺動を行う揺動部材120を包含する。例えば、本実施形態において、揺動部材120は、搭載部10の底板部11の面内に平行な面において回転方向に揺動する態様を含む。係る態様では、揺動部材120の幅方向の揺動の動作を間接部材により上下方向の動作に変換して残数表示部31に伝達し、これによって残数表示部31を上下に移動させてもよい。
本実施形態におけるマガジン140は、例えば残数表示部31は、揺動部材120に設けられる。
特には、残数表示部31は、揺動部材120の前端121に設けることができる。
長尺部材である揺動部材120の前端121に残数表示部31が設けられることにより、上方領域という限定された領域において、揺動部材120の揺動を効果的に残数表示部31の上下移動に活かすことができる。揺動部材120の一ストロークにおいて、残数表示部31の上下の移動距離を大きく確保することができる。
本実施形態に係る什器100では、残数表示部31は揺動部材120に一体不可分に設けられている。ただし本実施形態は揺動部材120における残数表示部31の態様に関し、これに限定するものではない。本実施形態は、揺動部材120は一体不可分に残数表示部31を備える態様、揺動部材120において残数表示部31が独立した部材として存在する態様を含む。
即ち、本実施形態において揺動部材120は、揺動する構成要素、残数表示を行う構成要素、あるいはさらに揺動しない構成要素などを適宜有してよい。これらの構成要素は、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
上述のとおり、マガジン140は、スカート部132を有する。スカート部132は、窓部71を有する。窓部71は、マガジン140の正面側から表示位置にある残数表示部31を視認するための構成である。かかる趣旨から、窓部71は前後方向の繰り抜きの窓であってもよいし、光透過性の樹脂部材などで構成された無色または有色の透明性の窓であってもよい。
本実施形態に係る什器100において示されるスカート部132は、一のスカート部132が設けられたマガジン140の下段のマガジン140に関する残数表示部31の表示位置を確認するための窓部71を備えるものである。換言すると一のマガジン140における残数表示部31の表示位置を確認する窓部71は、当該一のマガジン140の上段に設置される他のマガジン140に設けられたスカート部132に形成された窓部71である。
例えば残数表示部31は、スカート部132の背面に接触しない程度にスカート部132に近接して配置される。残数表示部31がスカート部132の後方において上下移動の動作を可能とする範囲で残数表示部31をスカート部132の背面に近接させることにより、待避位置にあるときの残数表示部31を充分に遮蔽することができる。
本実施形態に係る什器100において、窓部71は、揺動部材120が揺動し、これに連動して上方に移動した残数表示部31の前面に対応する位置に設けられる態様を示す。即ち、什器100において、残数表示部31は上下移動において上方に位置するときに表示位置にあってマガジン140の正面側から窓部71を介して視認可能である。一方、残数表示部31は、窓部71から視認されないか、あるいは上方に位置するときよりも視認される面積が有意に小さい位置にあるとき、待避位置にある。
かかる態様の什器100では、表示位置にある残数表示部31は窓部71を介してマガジンの正面側から視認される。またマガジン140の正面側から幅方向にずれて視野角度を変更して窓部71を観察したとき、待避位置にある残数表示部31は、実質的に観察されないか、表示位置にある残数表示部31と誤認する程度に観察されない。
マガジン140は、上下に移動する残数表示部31により、搭載部10に搭載されているたばこ商品60の個数が所定数N以下になったことを報知する。マガジン140において、残数表示部31は、揺動部材120が回転揺動することに連動して上下に移動し、マガジン140の外部から視認可能な表示位置と、この表示位置と異なる待避位置と、に遷移する。
本実施形態において、たばこ商品60の個数が所定数N(Nは自然数)以下になったことを報知する態様は、以下の態様を含む。
即ち、第一の態様は、前進する押板20が前後方向の上記所定の位置を通過するとき、残数表示部31は待避位置から表示位置に遷移する。搭載される商品(たばこ商品60)の個数が少なくなったときに残数表示部31が視認可能となり、商品(たばこ商品60)の個数が所定数N以下になったことを表示報知する態様である。
また、第二の態様は、前進する押板20が前後方向の上記所定の位置を通過するとき、表示位置から待避位置に遷移する。かかる態様は、搭載される商品(たばこ商品60)の個数が所定数Nを上回るとき、残数表示部31が視認されるともに、残数表示部31が視認されなくなったことにより所定数N以下となったことを報知する態様である。
また本実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記第一の態様および上記第二の態様以外の残数の報知の態様を含む。
本実施形態および他の実施形態の説明では、上記第一の態様に基づき残数を報知する態様について具体的に説明する。
本実施形態における残数表示部31は揺動部材120の前端121に設けられている。上記第一の態様を採用するマガジン140において、残数表示部31は、表示位置にあるときマガジン140の正面側から視認されやすい任意の色で着色されることが好ましい。揺動部材120の全体を残数表示部31に適した色で着色してもよいし、残数表示部31を含む任意の箇所を揺動部材120におけるそのほかの領域を異なる色で着色することもできる。
残数表示部31は、表示位置にあるときマガジン140の正面側から視認されやすい色として、色自体の色味を勘案し、例えば赤色や黄色などの彩度の高い色を選択することができる。また窓部71の周辺の色、即ちスカート部132の前面の色との対比で、窓部71から視認される残数表示部31が目立ち易い色を選択することもできる。例えばスカート部132の前面を黒や灰色などの無彩色とし、残数表示部31を例えば赤色や黄色などの彩度の高い色とすることにより、表示位置にある残数表示部31の視認性を高めることができる。
一方、上記第二の態様を採用する場合、上記第一の態様と同様に残数表示部31を目立つ色に着色することができる。即ち、搭載されるたばこ商品60の個数が所定数Nを上回ることを充分に視認させるとともに、目立って視認される残数表示部31が視認されなくなったことをもって、搭載されるたばこ商品60の個数が所定数N以下となったことを報知することができる。
あるいは、上記第二の態様を採用する場合、上記第一の態様とは反対に、表示位置にあるときマガジン140の正面側から視認され難い色とする態様を採用することもできる。かかる態様では、窓部71の周辺の色、即ちスカート部132の前面の色との対比で、窓部71から視認される残数表示部31が目立ち難い色を選択することが効果的である。具体的には、スカート部132の前面および残数表示部31を同色または同系色とすることによって、表示位置にある残数表示部31の視認性を低くする。視認性の低い残数表示部31が待避位置に遷移することによって、残数表示部31が視認されていたときよりも窓部71を目立たせ、残数表示部31が視認されなくなったことを認識させることが可能である。これによりたばこ商品60の個数が所定数N以下となったことを報知することもできる。ここである色と他の色とが同系色とは、色味が同じであって濃淡が異なる関係にある場合、あるいは、暖色、寒色または無彩色など同じ色味の群に含まれる関係ある場合を含む。
本実施形態に係る什器100において、長尺部材である揺動部材120は、上方領域において、たばこ商品60の上面に対して垂下するよう、揺動軸141がたばこ商品60の上面に対向する面に軸受されている。
かかる態様によれば、上方領域という限られた領域を有効に利用し揺動部材120を側壁部12の主面と平行な面において回転方向に揺動させることができる。そして揺動部材120の小さい回転角度の揺動に連動させて、残数報知を行うに充分な程度に残数表示部31を上下移動させることができる。
本実施形態において、例えば揺動軸141は、揺動部材120の前端121と後端122との間であって前端121寄りの位置に設けられている。揺動軸141は軸受部材142により棚部130の下面130aに軸受されている。これにより揺動部材120は、たばこ商品60の上面に対し垂下する。
揺動軸141が軸受される位置は、搭載部10の前後方向の前方寄りとすることができる。また揺動軸141が軸受される位置は、搭載部10の前後方向において、前進する押板20の所定の位置の近傍とすることができる。尚、本実施形態において、揺動部材120の揺動軸141より前方側を前方部、揺動軸141より後方側を後方部と呼ぶ場合がある。
本実施形態において、揺動軸141を軸受するたばこ商品60の上面に対向する面は、棚部130の下面130aに限定されない。当該面は、たばこ商品60の上方と対向する面であって、揺動部材120を吊り下げて支持可能な強度を備える任意の面から適宜選択されうる。より具体的には、当該面は、上段のマガジン140の搭載部10の下面、またはマガジン140に設けられた天井部を含む。上段のマガジン140の搭載部10の下面は、底板部11の下面あるいは底板部11よりも下方にある部材の下面を含む。マガジン140に設けられた天井部は、たとえば側壁部12の上端から上方に伸長する柱部と、柱部の上端または側面からたばこ商品60の上面を覆う方向に延在する天井面とを備えて構成することができる。
本実施形態の変形例として、揺動軸141を揺動部材120の後端122に設けることもできる。上記変形例では、揺動軸141がたばこ商品60の上面に対向する面に軸受されて揺動軸141が垂下したとき、揺動部材120は後端122が最も高い位置にあり、前端121が最も低い位置になるよう配置される。かかる配置から前端121が上方に移動する方向に揺動部材120が揺動することに連動して前端121に設けられた残数表示部31が上方に移動する。
本実施形態にかかる什器100は、揺動部材120の回転方向の揺動に関する付勢手段と、これに対抗する対抗手段を備える。
即ち、什器100は、上記回転方向に揺動する揺動部材120に対して一方側へ回転する回転作用を付与する付勢手段と、揺動部材120が一方側へ回転することに対抗する対抗作用を付与する対抗手段を有する。前進する押板20が上記所定の位置を通過するとき、揺動部材120に対する上記付勢手段による上記回転作用が上記対抗手段による前記対抗作用を上回ることにより揺動部材120が揺動する。
本実施形態において、上記付勢手段および上記対抗手段を備えることにより、前進する押板20が上記所定の位置を通過するとき、揺動部材120を回転揺動させることができ、またこれに連動して残数表示部31を上下移動させることができる。
たとえば本実施形態に係る什器100において、上記対抗手段は、前進する押板20が前後方向の移動経路の最後部から上記所定の位置に至るまで揺動部材120に対し対抗作用を付与してよい。そして、押板20が上記所定の位置を通過するとき上記対抗作用を上記回転作用が上回り、揺動部材120が回転方向に揺動する。かかる態様によれば、上記移動経路と上記最後部との間において、回転作用が揺動部材120に作用し始める場合に比べて、対抗手段の実施を確実なものとする。かかる態様を実現するための手段の一つとして、揺動部材120を搭載部10の前後方向の長さと略同等の長さの長尺部材とすることができる。かかる揺動部材120であれば、押板20の移動経路の略全長に沿って配置することができ、押板20の移動経路の最後部から、対抗作用を揺動部材120に付与することができる。
例えば、什器100は、付勢手段として揺動部材120の後端122に錘が付設された錘部32を有する。錘部32を有することにより、揺動部材120は垂下された状態において、揺動軸141の後端122が下がるとともに前端121が上がる方向に回転揺動するよう付勢される。
上記錘部は、付勢手段の一例である。本実施形態において付勢手段は、回転方向に揺動する揺動部材120に対して一方側へ回転する回転作用を付与する手段であればよい。その他の付勢手段としては、例えば、下面130aと揺動部材120の後端122との間にバネなどの弾性体を設ける手段を挙げることができる。揺動部材120は、上記弾性体により後端122が下方に移動する方向に常時付勢されるとともに、適宜、対抗手段により対抗作用を受けていてよい。
また什器100は、対抗手段として、押板20から上方へ延在する延在部123を有する。延在部123は、底板部11に平行な姿勢であるときの揺動部材120の下端に当接可能に伸長している。
延在部123は、押板20における背板22の上端面を基端とし、上方に延在する部材である。当該基端から延在部123の上端までの長さは、当該基端から底板部11に平行な姿勢であるときの揺動部材120の下端までの距離と略同等である。これによって、揺動部材120が底板部11に平行な姿勢であるとき、揺動部材120の下端と延在部123の上端とが当接可能である。
換言すると、揺動部材120の下端と延在部123の上端とが当接することによって、揺動部材120の姿勢を底板部11に平行とすることができる。
延在部123が揺動部材120の下端に当接することにより、付勢手段の付勢により揺動部材120の後端122が下方に移動する方向に揺動部材120が回転揺動することに対抗することができる。
延在部123は押板20に連結して設けられているため、押板20の前後移動に連動して前後移動することができる。前進する押板20が揺動軸141を通過して前進するとき、延在部123は揺動部材120の後方部の下端に当接しなくなる。これによって対抗手段である延在部123の対抗の作用が失われ、錘部32の重みによって後端122が下方に移動する方向に揺動部材120が回転揺動する。
即ち、本実施形態に係る什器100において、対抗手段は、押板20が所定の位置よりも後方にあるときに付勢手段による付勢に対抗するものであり、押板20が所定の位置を通過することにより対抗の作用を失い、揺動部材120が回転方向に揺動する。
延在部123が押板20に連結する態様は、延在部123が押板20とともに前進し、対抗手段として揺動部材120に対し作用を発揮しうる範囲において、特に限定されない。たとえば、上記連結には、延在部123が、押板20の任意の箇所において、着脱可能に取り付けられている場合、接着されて固定される場合、一体成型されている場合を含む。
尚、図示省略する本実施形態の変形例として、揺動部材120が下方領域に設けられている場合には、延在部123は押板20から下方向に延在する部材であってもよい。たとえば底板部11に延在部123が前後方向に移動するための前後に伸長するスリットを設けることもできる。当該スリットを貫通して押板20より下方向に延在する延在部123を下方領域に配置された揺動部材120に当接せしめてもよい。このときの付勢手段は、たとえば、揺動部材120の前端121に設けられた錘部であり、上記付勢手段により、前端121が下方に回転する回転作用が付与される。
本実施形態に係る什器100に搭載されるマガジン140は、揺動軸141を支点とし、錘部32を備える後端122が力点、残数表示部31が設けられている前端121が作用点となっている。そして力点に対し延在部123が対抗作用を付与可能である。前進する押板20が上記支点を通過するときに、回転作用が対抗作用を上回り、揺動部材120が回転揺動するとともに残数表示部31が上方に移動し待避位置から表示位置に遷移する。
以下に図1から4を用いて、本実施形態に係る什器100において、揺動部材120の回転揺動およびこれに伴う残数表示部31の待避位置から表示位置への遷移について説明する。尚、図1及び図3は残数表示部31が待避位置にある状態、図2及び図4は、残数表示部31が表示位置にある状態を示す。
図1に示すとおり、什器100におけるマガジン140は、搭載部10にたばこ商品60が所定数Nを上回るとき、押板20は搭載部10の後方に位置する。対抗手段である延在部123の上端が揺動部材120の後方部の下端と当接し、錘部32の付勢により後端122が下方に移動する方向に揺動部材120が回転揺動することに対抗している。図3に示すとおり、揺動部材120の前端121に設けられた残数表示部31は、上方領域において上方に移動する余地を残した位置にあり、スカート部132の後方であって窓部71の下方に位置している。即ち、残数表示部31はマガジン140の正面側から視認される表示位置とは異なる待避位置ある。
搭載部10からたばこ商品60が取り出されることにより押板20が前進する。
図2に示すとおり、押板20が、揺動軸141が設けられた位置を通過すると、延在部123の上端と揺動部材120の後方部の下端とが当接しなくなり、これによって錘部32を備える後端122が下方に移動する方向へ揺動部材120が回転揺動する。図4に示すとおり、揺動部材120の前端121は上記回転揺動によって、窓部71が設けられた位置まで上方に移動し、マガジン140の正面側から視認可能となる。即ち、揺動部材120の上記回転揺動により、残数表示部31は、待避位置から表示位置に遷移する。
尚、図1から図4において、押板20が、揺動軸141が設けられた位置を通過するとき、押板20は、搭載部10の前から6個目のたばこ商品60の背面を押す位置から、前から5個目のたばこ商品60の背面を押す位置に移動する。このとき残数表示部31は待避位置から表示位置に遷移してたばこ商品60の個数が5個以下となったことを報知する状態となる。即ち、図1から図4は残数報知される所定数Nが5である具体的な例を示している。また前進する押板20が通過する所定の位置は、搭載部10の前後方向において揺動軸141が設けられている位置を含む。より具体的には、上記所定の位置は、搭載部10の前から6個目のたばこ商品60の背面を押す位置から、前から5個目のたばこ商品60の背面を押す位置までの間である。
以下、本実施形態のマガジン140を詳細について、図1から図4のいずれかまたは全てを用いて説明する。
搭載部10は、上方に向けて開口する半筐体状に形成されている。搭載部10は、底板部11と、左右一対の側壁部12と、底板部11の前端に対して垂直に設けられた前壁部13と、底板部11の後端に対して垂直に設けられた後壁部14と、を有する。
前壁部13の前板部13aは底板部11の前端より底板部11の上方に向けて垂直に起立している。後板部13bは、前板部13aから僅かに後方に離間した位置において底板部11より垂直に起立している。
前壁部13は、二重の板状部、すなわち前板部13aおよび後板部13bからなる。
前板部13aと後板部13bとの間には、商品ラベル(図示略)などが差し込まれるラベルホルダ17が形成されている。
前壁部13において、前板部13aの下端から下方に延在するスカート部132が設けられている。スカート部132の左右両端は、左右一対の側壁部12の前端と当接している。またスカート部132の下端は、たばこ商品60の上面より上方にある。スカート部132の下端は、待避位置にある残数表示部31がマガジン140の正面側から視認されないよう、待避位置にある残数表示部31の前面を覆うよう延在する。本実施態様においてスカート部132は、上記形状および取り付け位置に限定されるものではない。スカート部132は、表示位置にある残数表示部31を視認するための窓部71と待避位置にある残数表示部31をマガジン140から遮蔽する遮蔽部を有する範囲において、その形状および取り付け位置を適宜変更可能である。
スカート部132を設ける場合には、搭載部10からたばこ商品60を取り出す作業の障壁にならないよう考慮することが望ましい。たとえば、スカート部132を可撓性の樹脂で形成することによって、取り出されるたばこ商品60あるいは、たばこ商品60を取り出す作業を行うオペレータの指がスカート部132に当接した場合に、スカート部132を撓ませてもよい。これにより、たばこ商品60の取出し作業をスムーズに行うことが可能である。また図示省略するが、スカート部132の基端に揺動軸を設け、当該揺動軸を前壁部13の下端に軸受させることによって、スカート部を下垂した状態と前方へ回転揺動した状態とに可動させてもよい。上記可動により、取り出されるたばこ商品60がスカート部132に当接した場合に、スカート部132を前方へ回転揺動せしめることより、たばこ商品60の取出しをスムーズに行うことが可能である。
図3または図4に示すとおり、スカート部132の幅方向および上下方向の略中央位置は、窓部71を有する。窓部71と、表示位置にある残数表示部31との位置は、マガジン140の正面側からみて重複する。
後壁部14も、二重の板状部、すなわち前板部14aおよび後板部14bからなる。
後壁部14の前板部14aは底板部11の後端に対して直交するように設けられ、後壁部14の後板部14bは、前板部14aから僅かに後方に離間した位置において前板部14aと一体的に設けられている。
前板部14aと後板部14bとの間には、商品ラベル(図示略)などが差し込まれるラベルホルダ18が形成されている。
左右の側壁部12は、底板部11の左右両端に対してそれぞれ直交するように設けられ、底板部11よりも上方に起立し、且つ、底板部11よりも下方へ垂下している。
搭載部10は、更に、底板部11の下面より下方に突出したブレード19を有している。ブレード19は、側壁部12の下端からさらに下方に延伸する突状部である。
搭載部10は、例えば、無色透明樹脂などにより構成されていてもよく、あるいは無彩色を含む任意の色で着色されていてもよい。また搭載部10の任意の領域を着色面としてもよい。例えば、前板部13aの任意の領域を有色透明または有色不透明としてもよい。ラベルホルダ17に差し込まれたラベルの情報が前方より視認できるように前板部13aの一部を透明とするとともに、ラベルの情報の視認を防止しない領域を有色とすることもできる。
搭載部10は、底板部11と、左右の側壁部12と、前壁部13の後板部13bと、後壁部14の前板部14aと、により囲まれた半筐体状の領域に、複数のたばこ商品60を縦置きで前後に列をなすように収容可能となっている。例えば、搭載部10は、最大で標準寸法の15個のたばこ商品60を搭載(収容)可能に設計される。尚、たばこ商品60は銘柄により前後方向寸法が異なるため、搭載部10におけるたばこ商品60の搭載数は、銘柄によって異なる場合がある。
図示省略するが、底板部11には、底板部11に押板20を連結するためのスリットが、前後方向に延在するように形成されている。このスリットは、例えば、底板部11の幅方向中央に位置している。
底板部11の上面であってスリットの両脇には、底板部11の上面より上方に起立し、前後方向に延在する突条部16が形成されている。たばこ商品60は、これら突条部16間に架設されるようにして、搭載部10に搭載される。たばこ商品60は、押板20により前方に移動される際に、これら突条部16と、左右の側壁部12と、にガイドされて前方に摺動する。
突条部16の前端部は、前方に向けて上り傾斜した傾斜部16aとなっており、最前列に前送りされたたばこ商品60(たばこ商品60a)はこの傾斜部16aの傾斜に沿って上方に持ち上げられるようになっている。したがってスカート部132の下端は、たばこ商品60aの上面より上方に位置するよう構成される。
底板部11の前端部上面において、左右の突条部16の間の部分には、リール50の後述する留め具52を係止固定する係止部11bが形成されている。この係止部11bは、例えば、左右の突条部16の傾斜部16aの間に配置され、傾斜部16aよりも上には突出していない。このため、係止部11bがたばこ商品60の移動を阻害しないようになっている。
押板20は、底板部11と連結された状態で、底板部11に沿って前後移動するように設けられている。
図1から図3に示すように押板20は、底板部11と平行に配置され底板部11の上面に対して摺動する摺動板21(図1、図2)と、この摺動板21の前端より垂直に起立するように設けられ最後列のたばこ商品60bの背面を前方に付勢する背板22を有する。押板20は、摺動板21との協働で底板部11を挟持する、図示省略する挟持部を有する。リール50は、板状体であるリール保持部25(図1、図2)によって両側面側から保持されている。尚、図1、図2において右側のリール保持部25だけが図示されており、リール50の左側に位置する他方のリール保持部25は図示省略されている。挟持部と摺動板21とは、図示省略する連結部によって連結されている。
換言すれば、押板20の底部は、スリットを上下に貫通し、且つ、底板部11においてスリットの幅方向に隣接する縁部を上下から(摺動板21と挟持部とにより)挟み込んでいる。
尚、リール50は本実施形態における付勢部材の一例であり、その他の付勢手段を除外するものではない。また押板20を付勢する機構も上述の説明に限定されるものではない。
リール50からは、リール紐51が、背板22の適切な箇所に形成された図示しない開口を介して、背板22の前方に導出されている。
上記リール紐51の先端には、留め具52が固定されている。この留め具52は、底板部11の前端部上面に設けられた係止部11bに係止固定されている。リール50のケース53内には、図示しない渦巻き状の板バネが備えられている。その板バネの一端にリール紐51の基端部が連結されている。板バネは、リール紐51を導出方向とは反対の方向へ引き込むようケース53内に引き込む方向へと、リール紐51を付勢している。このため、押板20は、リール紐51により、前方に(係止部11b側に)引っ張られている。この引っ張り力により、押板20の背板22が最後列のたばこ商品60(たばこ商品60b)の背面を前方に付勢している。
<第2実施形態>
次に、本発明の什器200の実施形態の例として第2実施形態を用いて説明する。図5は、第2実施形態に係る什器200の部分側面図であり、残数表示部31が待避位置にある状態を示す。図6は、第2実施形態に係る什器200の部分側面図であり、残数表示部31が表示位置にある状態を示す。図7は、第2実施形態に係る什器200の部分正面図であり、残数表示部31が待避位置にある状態を示す。図8は、第2実施形態に係る什器200の部分正面図であり、残数表示部31が表示位置にある状態を示す。
図5および図6は、什器200に設けられた多段の棚部130のうちの2段の棚部130を図示している。図5および図6は、2段の棚部130のそれぞれにマガジン270が設置された状態を示すが、下段のマガジン270については、構成の一部ついて図示省略する。図7及び図8は、什器200における多段の棚部130のうちの2段の棚部130に設置されたマガジン270、および上記2段の棚部130より下位に位置する他の棚部130に設置されるマガジン270(図示省略)に搭載されたたばこ商品60の上端を図示する。
本実施形態に係る什器200は、以下に説明する点でのみ上記の第1実施形態に係る什器100と相違し、その他の点では第1実施形態に係る什器100と同様に構成されている。また特に、本実施形態におけるマガジン270は、以下に説明する点でのみマガジン140と相違し、その他の点では第1実施形態におけるマガジン140と同様に構成されている。
本実施形態に係る什器200は、後述するマガジン270を備える。
マガジン270は、残数表示部が商品(たばこ商品60)の下面と、当該商品(たばこ商品60)を搭載するマガジン270の下段に位置する他のマガジン270に搭載される商品(たばこ商品60)の上面との間に位置する下方領域において上下移動可能に配置されている。
マガジン270は、前進する押板20が所定の位置を通過するとき、揺動部材240が揺動するとともに残数表示部31が下方領域において上下に移動する。これにより、残数表示部31がマガジン270の正面側から視認可能な表示位置と、表示位置と異なる待避位置と、に遷移する。より詳しくは、本実施形態に係る什器200におけるマガジン270は、残数表示部31が下方領域において上方から下方に移動することにより待避位置から表示位置へと遷移する。これにより、残数表示部31が搭載部10に搭載される商品(たばこ商品60)の個数が所定数N以下になったことを報知する。
本実施形態に係る什器200は、図7および図8に示すとおり、マガジン270が前後方向および幅方向に整然と配列されている。一のマガジン270と、これに上下方向に隣り合う他のマガジン270との間には、僅かな領域が存在する。即ち、下方領域は、一のマガジン270における底板部11の下面と、下段に搭載される他のマガジン270に搭載されるたばこ商品60の上面との間である。
マガジン270において、前壁部13の下端および後壁部14の下端は底板部11よりも下方に垂下して棚部130の上面と当接している。かかる構成により、底板部11と棚部130との間に下方領域が確保されている。
本実施形態において、一のマガジン270の下方領域は、前壁部13の背面から搭載部10の後端に設けられる後壁部14の前面まで、および搭載部10に搭載されるたばこ商品60の左右一対の外側面の間である。ただし、他の例として、1つのマガジン270の下方領域として、前壁部13より前方の空間あるいは後壁部14より後方の空間を利用することもできる。
本実施形態に係る什器200は、下方領域において、揺動軸141(図5、図6)が商品(たばこ商品60)の下面に対向する面に軸受され、長尺部材である揺動部材240が搭載部10の前後方向に伸長する向きで配置されている。例えば本実施形態において、商品(たばこ商品60)の下面に対向する面とは、棚部130の上面である。
揺動軸141は、揺動部材240の前端121と後端122との間に設けられており、軸受部材142により、棚部130の上面に軸受されている。
揺動軸141の伸長方向は第1実施形態において説明する揺動軸141と同様である。また揺動部材240の回転揺動の方向は、揺動部材120と同様であるため、ここでは説明を割愛する。
揺動部材240の前端には残数表示部31が設けられている。揺動部材240が回転揺動することにより、下方領域において残数表示部31が上下に移動する。
かかる態様によれば、下方領域という限られた領域を有効に利用し揺動部材120を側壁部12の主面と平行な面において回転方向に揺動させることができる。そして揺動部材120の小さい回転角度の揺動に連動させて、残数報知を行うに充分な程度に残数表示部31を上下移動させることができる。
本実施形態にかかる什器200は、第1実施形態と同様に付勢手段および対抗手段を備える。
什器200における付勢手段は、揺動部材240の前端121に設けられた図示省略する錘部である。上記錘部は、揺動軸141を支点とする揺動部材240の力のモーメントの釣り合いを非均衡とすることにより前端121が下方に移動する方向に回転揺動を付勢する。たとえば錘部は、図示省略する錘の付設された揺動部材240の前端121である。また本実施形態における錘部は、概念的な錘部を含む。本実施形態は、揺動部材240の前端121に錘部が設けられた態様として下記の態様を含む。即ち、揺動軸141から後端122までの揺動部材240の長さと重さの積に対し、揺動軸141から前端121までの揺動部材240の長さと重さの積が上回るよう、揺動部材240が構成される態様も、錘部が設けられた態様に含む。
什器200における対抗手段は、揺動部材240の後端122から上方に突出してたばこ商品60の下面に当接する突出部33である。突出部33はたばこ商品60の下面に当接することにより、揺動部材240の前端121が下方に移動する方向に揺動部材240が回転揺動することに対抗する。
マガジン270における底板部11には、突出部33がたばこ商品60の下面に当接可能とするための図示省略する貫通部が設けられている。
本実施形態に係る什器200において、上記対抗手段は、前進する押板20が前後方向の移動経路の最後部から上記所定の位置に至るまで揺動部材240に対し対抗作用を付与する。即ち、押板20が上記最後部から上記所定の位置に至るまで、突出部33が当接する位置にたばこ商品60が存在する。尚、突出部33が当接するたばこ商品60は、搭載部10において前からN番目より後方に位置するたばこ商品60である。
揺動部材240の前端121は、前端121に設けられた残数表示部31がマガジン270の正面側から視認可能な程度に搭載部10の前端側に位置することが好ましい。一方、揺動部材240の後端122は、搭載部10において前からN番目より後方に位置するたばこ商品60の下面に突出部33が当接可能な位置にある。したがって揺動部材240は、N個分のたばこ商品の前後方向の厚み寸法の和で示される値よりも長い長尺部材であることが好ましい。
什器200に設けられるマガジン270は、前壁部13が上述するスカート部を兼用する。即ち、マガジン270における前壁部13は、底板部11の前端より底板部11の上方に向けて垂直に起立し、且つ、底板部11よりも下方へ垂下している。前壁部13の底板部11よりも下方へ垂下した部分に窓部71が設けられている。
以下に図5から図8を用いて、本実施形態に係る什器200において、揺動部材240の回転揺動およびこれに伴う残数表示部31の待避位置から表示位置への遷移について説明する。尚、図5及び図7は残数表示部31が待避位置にある状態、図6及び図8は、残数表示部31が表示位置にある状態を示す。
図5に示すとおり、什器200におけるマガジン270は、搭載部10にたばこ商品60が所定数Nを上回るとき、押板20は搭載部10の後方に位置する。対抗手段である突出部33の上端がたばこ商品60の下面と当接し、錘部が設けられた揺動部材の前端121が下方に移動する方向に揺動部材240が回転揺動することに対抗している。図7に示すとおり、揺動部材240の前端121に設けられた残数表示部31は、下方に移動する余地を残した位置にあり前壁部13の後方であって窓部71の上方に位置している。即ち、残数表示部31はマガジン270の正面側から視認される表示位置とは異なる待避位置にある。
搭載部10からたばこ商品60が取り出されることにより押板20が前進する。
図6に示すとおり、押板20が前進し、突出部33と当接するたばこ商品60の背面を押す位置を通過すると、突出部33は当接するたばこ商品60を失う。これにより、錘部が設けられた揺動部材240の前端121が下方に移動する方向へ揺動部材240が回転揺動する。図8に示すとおり、揺動部材240の前端121は上記回転揺動によって、窓部71が設けられた位置まで下方に移動し、マガジン270の正面側から視認可能となる。即ち、揺動部材240の上記回転揺動により、残数表示部31は待避位置から表示位置に遷移する。
尚、図5から図8において、押板20が、突出部33が当接する、前方から4番目のたばこ商品60の背面を押す位置を通過するとき、揺動部材240は回転揺動する。このとき残数表示部31は待避位置から表示位置に遷移し、たばこ商品60の個数が3個以下となったことを報知する状態となる。したがって、図5から図8は残数報知される所定数Nが3である具体的な例を示している。本実施形態は、対抗手段である突出部33が当接するたばこ商品60を失うとともに前進する押板20が所定の位置を通過する際、揺動部材240が回転揺動する。本実施形態において押板20が通過する所定の位置は、突出部33が当接するたばこ商品60の背面を押す位置から、突出部33が当接するたばこ商品60の前に位置する他のたばこ商品60の背面を押す位置までの間である。
本実施形態に係る什器200に搭載されるマガジン270は、揺動軸141を支点として、錘部を備える前端121が力点、一方の端部である後端122が作用点となっている。前進する押板20が上記支点を通過する前に、回転作用が対抗作用を上回り、揺動部材240が回転揺動するとともに残数表示部31が下方に移動し待避位置から表示位置に遷移する。
上記実施形態は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)側壁部および複数の商品を搭載するための底板部を有し前記商品が前後方向に一列に搭載される搭載部と、前記搭載部に沿って前後移動するように設けられた押板と、前記押板を前方に付勢する付勢部材と、前記押板が前後方向の所定の位置を通過する際に揺動する揺動部材と、前記搭載部に搭載される前記商品の個数が所定数N(Nは自然数)以下となったことを報知する残数表示部と、を備えるマガジン、および、前記マガジンを搭載するための多段の棚部を備える什器であって、
前記残数表示部は、前記商品の上面と、当該前記商品を搭載する前記マガジンの上段に位置する他のマガジンの下面との間に位置する上方領域または前記商品の下面と、当該前記商品を搭載する前記マガジンの下段に位置する他のマガジンに搭載される商品の上面との間に位置する下方領域において上下移動可能に配置されており、
前進する前記押板が前記所定の位置を通過するとき、前記揺動部材が揺動するとともに前記残数表示部が前記上方領域または前記下方領域において上下に移動することにより、前記マガジンの正面側から視認可能な表示位置と、前記表示位置と異なる待避位置と、に遷移して前記商品の個数が前記所定数N以下になったことを報知することを特徴とする什器。
(2)前記揺動部材は、前記前後方向に伸長する長尺部材であって前端と後端とを有し、前記前端から前記後端までの間に揺動軸を備え前記側壁部の主面に平行な面内において回転方向に揺動し、
前記揺動部材の前記前端は、前記揺動部材の揺動により上方へまたは下方へと上下移動する上記(1)に記載の什器。
(3)前記残数表示部は、前記揺動部材の前記前端に設けられている上記(2)に記載の什器。
(4)前記回転方向に揺動する前記揺動部材に対して一方側へ回転する回転作用を付与する付勢手段と、前記揺動部材が前記一方側へ回転することに対抗する対抗作用を付与する対抗手段を有し、前進する前記押板が前記所定の位置を通過するとき、前記揺動部材に対する前記付勢手段による前記回転作用が前記対抗手段による前記対抗作用を上回ることにより前記揺動部材が揺動する上記(2)または(3)に記載の什器。
(5)前記上方領域において、前記長尺部材である前記揺動部材が前記商品の上面に対して垂下するよう、前記揺動軸が前記商品の上面に対向する面に軸受されている上記(4)に記載の什器。
(6)前記揺動軸が、前記揺動部材の前記前端と前記後端との間に設けられている上記(5)に記載の什器。
(7)前記付勢手段が前記揺動部材の前記後端に設けられた錘部であり、
前記対抗手段が、前記押板から上方へ延在する延在部であり、
前記延在部は、前記底板部に平行な姿勢の前記揺動部材の下端に当接可能に伸長しており、前記延在部が前記揺動部材の下端に当接することにより、前記揺動部材の前記前端が下方に移動する方向に前記揺動部材が回転揺動することに対抗する上記(6)に記載の什器。
(8)前記下方領域において、前記揺動軸が前記商品の下面に対向する面に軸受され、前記長尺部材である前記揺動部材が前記前後方向に伸長する向きで配置されている上記(4)に記載の什器。
(9)前記揺動軸が、前記揺動部材の前記前端と前記後端との間に設けられている上記(8)に記載の什器。
(10)前記付勢手段が、前記揺動部材の前端に設けられた錘部であり、
前記対抗手段が、前記後端から上方に突出して前記商品の下面に当接する突出部であり、
前記突出部は前記商品の下面に当接することにより、前記揺動部材の前記前端が下方に移動する方向に前記揺動部材が回転揺動することに対抗する上記(9)に記載の什器。
10・・・搭載部、11・・・底板部、11b・・・係止部、12・・・側壁部、13・・・前壁部、13a・・・前板部、13b・・・後板部、14・・・後壁部、14a・・・前板部、14b・・・後板部、16・・・突条部、16a・・・傾斜部、17・・・ラベルホルダ、18・・・ラベルホルダ、19・・・ブレード、20・・・押板、21・・・摺動板、22・・・背板、25・・・リール保持部、31・・・残数表示部、32・・・錘部、33・・・突出部、50・・・リール、51・・・リール紐、52・・・留め具、60・・・たばこ商品、60a・・・たばこ商品、60b・・・たばこ商品、53・・・ケース、71・・・窓部、100・・・什器、120・・・揺動部材、121・・・前端、122・・・後端、123・・・延在部、130・・・棚部、130a・・・下面、131・・・前壁部下端、132・・・スカート部、140・・・マガジン、141・・・揺動軸、142・・・軸受部材、200・・・什器、240・・・揺動部材、270・・・マガジン

Claims (10)

  1. 側壁部および複数の商品を搭載するための底板部を有し前記商品が前後方向に一列に搭載される搭載部と、前記搭載部に沿って前後移動するように設けられた押板と、前記押板を前方に付勢する付勢部材と、前記押板が前後方向の所定の位置を通過する際に揺動する揺動部材と、前記搭載部に搭載される前記商品の個数が所定数N(Nは自然数)以下となったことを報知する残数表示部と、を備えるマガジン、および、前記マガジンを搭載するための多段の棚部を備える什器であって、
    前記残数表示部は、前記商品の上面と、当該前記商品を搭載する前記マガジンの上段に位置する他のマガジンの下面との間に位置する上方領域または前記商品の下面と、当該前記商品を搭載する前記マガジンの下段に位置する他のマガジンに搭載される商品の上面との間に位置する下方領域において上下移動可能に配置されており、
    前進する前記押板が前記所定の位置を通過するとき、前記揺動部材が揺動するとともに前記残数表示部が前記上方領域または前記下方領域において上下に移動することにより、前記マガジンの正面側から視認可能な表示位置と、前記表示位置と異なる待避位置と、に遷移して前記商品の個数が前記所定数N以下になったことを報知することを特徴とする什器。
  2. 前記揺動部材は、前記前後方向に伸長する長尺部材であって前端と後端とを有し、前記前端から前記後端までの間に揺動軸を備え前記側壁部の主面に平行な面内において回転方向に揺動し、
    前記揺動部材の前記前端は、前記揺動部材の揺動により上方へまたは下方へと上下移動する請求項1に記載の什器。
  3. 前記残数表示部は、前記揺動部材の前記前端に設けられている請求項2に記載の什器。
  4. 前記回転方向に揺動する前記揺動部材に対して一方側へ回転する回転作用を付与する付勢手段と、
    前記揺動部材が前記一方側へ回転することに対抗する対抗作用を付与する対抗手段を有し、
    前進する前記押板が前記所定の位置を通過するとき、前記揺動部材に対する前記付勢手段による前記回転作用が前記対抗手段による前記対抗作用を上回ることにより前記揺動部材が揺動する請求項2または3に記載の什器。
  5. 前記上方領域において、前記長尺部材である前記揺動部材が前記商品の上面に対して垂下するよう、前記揺動軸が前記商品の上面に対向する面に軸受されている請求項4に記載の什器。
  6. 前記揺動軸が、前記揺動部材の前記前端と前記後端との間に設けられている請求項5に記載の什器。
  7. 前記付勢手段が前記揺動部材の前記後端に設けられた錘部であり、
    前記対抗手段が、前記押板から上方へ延在する延在部であり、
    前記延在部は、前記底板部に平行な姿勢の前記揺動部材の下端に当接可能に伸長しており、前記延在部が前記揺動部材の下端に当接することにより、前記揺動部材の前記前端が下方に移動する方向に前記揺動部材が回転揺動することに対抗する請求項6に記載の什器。
  8. 前記下方領域において、前記揺動軸が前記商品の下面に対向する面に軸受され、前記長尺部材である前記揺動部材が前記前後方向に伸長する向きで配置されている請求項4に記載の什器。
  9. 前記揺動軸が、前記揺動部材の前記前端と前記後端との間に設けられている請求項8に記載の什器。
  10. 前記付勢手段が、前記揺動部材の前端に設けられた錘部であり、
    前記対抗手段が、前記後端から上方に突出して前記商品の下面に当接する突出部であり、
    前記突出部は前記商品の下面に当接することにより、前記揺動部材の前記前端が下方に移動する方向に前記揺動部材が回転揺動することに対抗する請求項9に記載の什器。
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