JP5751966B2 - マガジン - Google Patents
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Description
同様に、マガジンから先頭の複数個の商品をまとめて取り出す際にも、それら商品の後方に隣接する商品がマガジンから脱落したり、その搭載状態が乱れてしまったりする場合がある。
このような理由から、マガジンからの商品取り出し時の挙動について、改善のニーズがある。
前記搭載部に沿って前後に移動するように設けられ、最後尾の前記商品の背面を前方に付勢する押板と、
前記搭載部の前端部において、常態である直立状態と、前傾状態と、に揺動可能に軸支され、前記直立状態では前記押板と対向するとともに、前記搭載部に搭載される先頭の前記商品がその背面に接触するフラップ部材と、
を有し、
前記フラップ部材の上端の位置は、後部側ほど低くなっていることを特徴とするマガジンを提供する。
ここで、フラップ部材の上端の位置が、その後部側ほど低くなっているので、フラップ部材の上端が水平に形成されている場合と比べると、商品がフラップ部材の上端部を支点として揺動する際において、商品の下部の揺動半径を小さくできる。
よって、フラップ部材の上端が水平に形成されている場合と比べると、商品がフラップ部材の上端部を支点として揺動する際において、商品の下端の後端部の後方への移動量を抑制できる。
これにより、先頭の商品と前から2番目の商品との摩擦によって、前から2番目の商品がマガジンから脱落してしまったり、或いはその搭載状態が乱れてしまったりすることを抑制できる。
また、オペレータが先頭から所定の個数までの複数の商品をまとめて取り出す場合についても、同様のメカニズムにより、それら商品の後方に隣接する他の商品がマガジンから脱落してしまったり、その搭載状態が乱れてしまったりすることを抑制できる。
よって、本発明のマガジンによれば、商品を取り出したい所望の数だけ取り出し易くなり、取り出したい商品の後方に隣接する商品の脱落や列の乱れの発生を抑制できる。
後壁部14は、例えば、2重の板状部、すなわち前板部14a及び後板部14bを有する。
前板部14aは、底板部11の後端に対して直交するように設けられた平板状の部分であり、その板面が前後方向を向いている。後板部14bは、前板部14aから僅かに後方に離間した位置において前板部14aと平行に対向するように、該前板部14aと一体的に設けられている。
カード保持部14cには、例えばプライスカード(図示略:後述するプライスカード70(図5)と同様)などのカードを必要に応じて差し込んで、保持させることができるようになっている。プライスカードとは、例えば、商品の銘柄及びその値段を表示するカードである。
後板部14bを透視して、カード保持部14cに差し込まれたカードの表示内容をマガジン100の後方から視認できるように、後板部14bは、透明樹脂などの透明材或いは半透明材により構成されている。
なお、例えば、搭載部10の全体が、透明樹脂などの透明材或いは半透明材により一体形成されている。搭載部10の材質としては、例えば、ABS樹脂、ポリスチレン(例えば、ハイインパクトポリスチレン)が挙げられる。
底板部11において、各スリット15の外方縁部は、それぞれ、押板20の前後移動をガイドするガイドレール16を構成している。
例えば、右側の係合爪122は、正面形状及び正面断面形状がL字状の形状をなし、左側の係合爪122は、右側の係合爪122を左右反転した形状をなしている。
これら係合爪122は、それぞれ、スリット15を介して底板部11の下方に突出し、各係合爪122の先端部(水平に配置されている部分)は、各ガイドレール16の下面に沿って配置されている。
すなわち、連結部120は、左側の係合爪122の先端部と、上側板状部121の左端部とにより、左側のガイドレール16を上下から挟み込んで保持し、且つ、右側の係合爪122の先端部と、上側板状部121の右端部とにより、右側のガイドレール16を上下から挟み込んで保持している。
このようにして、連結部120は、底板部11に対して連結され、且つ、底板部11に対して前後にスライド移動可能となっている。
一方、押板20には、例えば、その上側板状部121の下面より下方に突出する係止用ボス123が形成されている。
例えば、押板20の連結部120の前部には、該連結部120の前部を前後に貫通する通し孔124が形成されている。板バネ42の他端部421は、この通し孔124を通過して、係止用ボス123側に導かれている。
板バネ42の他端部421は、その係止穴421aが係止用ボス123に対して係止されることにより、押板20の上側板状部121の下面側に係止されている。
例えば、上部起立部223の上部には、前方に向けて開口する浅い凹部224が形成されている。凹部224に摩擦部材23が嵌め込まれ且つ貼り付けられることにより、摩擦部材23が凹部224に固定されている。なお、摩擦部材23の前部は、凹部224より前方に突出している。
このため、摩擦部材23は、最後尾のたばこ商品60の背面に接触する。
搭載部10上に2つ以上のたばこ商品60が搭載されているときには、摩擦部材23は、最後尾のたばこ商品60の背面の上部(たばこ商品60の背面の上端と下端との中間位置よりも上の部分)に接触する。なお、例えば、搭載部10上におけるたばこ商品60の残数が1個の場合にも、摩擦部材23は、そのたばこ商品60の背面の上部に接触する。
摩擦部材23の正面形状、及び、凹部224の正面形状は、例えば、円形であることが挙げられる。ただし、摩擦部材23及び凹部224の正面形状は、矩形などその他の形状であっても良い。
摩擦部材23は、例えば、押板20の材質よりも軟質の、ポリウレタン或いはその他の合成ゴムにより構成されている。
なお、例えば、右側壁部13の外面に補強金具53が固定され、軸支孔51及び揺動規制孔52は、それぞれ、補強金具53及び右側壁部13を左右に貫通するように形成されている。これにより、これら軸支孔51及び揺動規制孔52が補強されている。
フラップ部材30が自重によって前傾状態から直立状態に復帰しやすいようにするため、フラップ部材30の揺動の角度範囲は、45°未満に設定されていることが好ましい。
また、フラップ部材30が前傾状態(図1(b)参照)となったときには、揺動規制突起33が揺動規制孔52の他端部(例えば後方斜め上方の端部)に当接し、フラップ部材30が更に前傾する方向への揺動が規制されるようになっている。
このように、フラップ部材30は、搭載部10に対して規定の角度範囲だけ揺動するように、揺動規制突起33と揺動規制孔52とにより揺動範囲が規制されている。
前壁部311及び後壁部312は、互いに平行に対向している。フラップ部材30が直立状態となったとき、前壁部311及び後壁部312は、それぞれ板面が前後方向を向き、後壁部312は、前壁部311の後方に位置する。
左壁部313及び右壁部314は、それぞれ板面が左右方向を向き、互いに平行に対向している。左壁部313は、前壁部311の左端と後壁部312の左端との間隔を閉塞し、右壁部314は、前壁部311の右端と後壁部312の右端との間隔を閉塞している。
底板部315は、前壁部311の下端と後壁部312の下端との間隔を閉塞し、フラップ部材30が直立状態となったとき、該底板部315の板面が上下方向を向く。
例えば、前壁部311の上下寸法、並びに、前壁部311の上端位置は、プライスカード70等の、カード保持部34にて保持すべきカードの上下寸法に応じて定まる。
プライスカードは、なるべく目立つようにするため、並びに、プライスカードにおいて表示することができる情報量を十分に確保するために、ある程度以上の寸法が必要である。
詳細は後述するように、本実施形態では、フラップ部材30の上端の位置を、その後部側ほど低くしたことにより、前壁部311の上下寸法、及び、プライスカードの上下寸法を十分に確保しても、マガジン100からたばこ商品60を所望の数だけ取り出し易いという効果が得られる。
なお、カードは、カード保持部34において、例えば、前壁部311の背面に接するように配置される。
例えば、フラップ部材30の全体が、透明樹脂などの透明材或いは半透明材により構成されている。フラップ部材30の材質としては、例えば、ABS樹脂、ポリスチレン(例えば、ハイインパクトポリスチレン)が挙げられる。
より具体的には、例えば、後壁部312の上端位置が、前壁部311の上端位置よりも低くなっている。
例えば、左壁部313及び右壁部314の上端位置も、前壁部311の上端位置よりも低くなっている。より具体的には、例えば、左壁部313及び右壁部314の上端位置は、後壁部312の上端位置と等しく設定されている。
このことによっても、マガジン100からたばこ商品60を所望の数だけ取り出し易くなっている。
その後、オペレータが先頭のたばこ商品60aの上部を持って、該たばこ商品60aを搭載部10から前方に取り出す際には、先ず、図1(b)に示すように、フラップ部材30がたばこ商品60aの下部により前方に押されることによって、該フラップ部材30が直立状態から前傾状態となるまで揺動する。それとともに、先頭のたばこ商品60aは、フラップ部材30とともに、フラップ部材30の揺動軸32を中心として前傾方向に揺動し、図1(b)の揺動位置Y1の状態となる。
その揺動の過程の初期、すなわち、図1(b)に示す揺動位置Y1から揺動位置Y2までの揺動においては、たばこ商品60aは、後壁部312の上端部を支点として前傾方向に揺動する。
また、その揺動の過程の後期、すなわち、図1(b)に示す揺動位置Y2から後の段階での揺動(例えば、図1(b)に示す揺動位置Y3までの揺動)では、たばこ商品60aは、前壁部311の上端部を支点として前傾方向に揺動する。
よって、フラップ部材30の上端が水平に形成されている場合と比べると、たばこ商品60aがフラップ部材30の上端部を支点として揺動する際において、たばこ商品60aの下端の後端部Kの後方への移動量ΔL1(図1(b))を抑制できる。
この蹴り上げ動作により、前から2番目のたばこ商品60bが搭載部10から脱落したり、或いは、該たばこ商品60bの姿勢(搭載状態)が乱れたりする。
たばこ商品60bの姿勢が乱れた場合、その後、たばこ商品60bが押板20により勢いよく前送りされる際に、該たばこ商品60bが搭載部10から脱落(例えば、フラップ部材30を乗り越えて前方に脱落するなど)しやすい。
これにより、前から2番目のたばこ商品60bの脱落や、その搭載状態の乱れを抑制できる。
これにより、より一層、たばこ商品60を取り出したい所望の数だけ取り出し易くなり、且つ、取り出したいたばこ商品60の後方に隣接するたばこ商品60の脱落や列の乱れの発生を抑制できる。
特に、摩擦部材23が押板20の前面の上部に配置されていることにより、先頭のたばこ商品60aの後端部Kが前から2番目のたばこ商品60bの前面を後方斜め上方へ蹴り上げる力の向きに対してほぼ反対方向の反力を、摩擦部材23から、最後尾で且つ前から2番目のたばこ商品60bへ、付与することができる。
よって、最後尾で且つ前から2番目のたばこ商品60bの脱落や列の乱れを一層抑制できる。
仮に、搭載部10上の複数のたばこ商品60の上端部同士が離間した状態(前側のたばこ商品60ほど前傾し、後側のたばこ商品60ほど後傾した状態)となってしまうと、以下のような不具合が生じる。先ず、マガジン100から先頭のたばこ商品60a、或いは、先頭のたばこ商品60aを含む複数のたばこ商品60が取り出されたとする。次に、残りのたばこ商品60が押板20により勢いよく前送りされる。次に、前送りされたたばこ商品60のうち先頭のたばこ商品60がフラップ部材30に突き当たって停止する。すると、後方のたばこ商品60の上端部が玉突き式に順次に前側のたばこ商品60に追突する。その結果、残りのたばこ商品60のうち前の方に位置するたばこ商品60が、例えばフラップ部材30を越えて前方に弾き出されたりする。
これに対し、本実施形態では、上述のように、摩擦部材23が最後尾のたばこ商品60の背面の上部に接触することにより、搭載部10上にたばこ商品60を整然と整列させることができる。よって、上述のように複数のたばこ商品60が玉突き式に順次に追突してマガジン100から脱落してしまうことを抑制することができる。
比較例に係るマガジンは、図6(a)及び(b)に示すように、フラップ部材30の上端の全体が前壁部311の上端と同じ高さに設定されている点と、押板20の前面に摩擦部材23が設けられておらず押板20の前面が平坦となっている点において、本実施形態に係るマガジン100と相違し、その他の点では、マガジン100と同様に構成されている。
以下、図6を参照して、比較例に係るマガジンの問題点を説明する。
その揺動の過程、すなわち図6(b)の揺動位置Y1から揺動位置Y21に揺動し、更に、揺動位置Y31に揺動する過程では、たばこ商品60aは、後壁部312の上端部を支点として前傾方向に揺動する。
ここで、フラップ部材30の後壁部312の上端部の位置が、前壁部311の上端位置と等しいので、本実施形態に係るマガジン100の場合(図1(b))と比べると、たばこ商品60aがフラップ部材30の上端部を支点として揺動する際において、たばこ商品60aの下部の揺動半径が大きくなってしまう。
よって、本実施形態に係るマガジン100の場合と比べると、たばこ商品60aがフラップ部材30の上端部を支点として揺動する際において、たばこ商品60aの下端の後端部Kの後方への移動量ΔL2(図6(b))が増大してしまう。
比較例の場合、移動量ΔL2が大きいため、この蹴り上げ動作により、前から2番目のたばこ商品60bの脱落や、その姿勢の乱れが発生しやすい。
なお、たばこ商品60は、例えば、フィルム包装されており、隣接するたばこ商品60間には、ある程度の摩擦が存在し、また、隣接するたばこ商品60同士は静電気により密着していたりする。このため、尚更、たばこ商品60bの脱落や、その姿勢の乱れが発生しやすい。
以下、参考形態の例を付記する。
1.複数の商品が前後方向に一列に搭載される搭載部と、
前記搭載部に沿って前後に移動するように設けられ、最後尾の前記商品の背面を前方に付勢する押板と、
前記搭載部の前端部において、常態である直立状態と、前傾状態と、に揺動可能に軸支され、前記直立状態では前記押板と対向するフラップ部材と、
を有し、
前記フラップ部材の上端の位置は、後部側ほど低くなっていることを特徴とするマガジン。
2.前記フラップ部材は、前壁部と、前記前壁部の後方において前記前壁部と対向して配置された後壁部と、を有し、
前記後壁部の上端位置が、前記前壁部の上端位置よりも低いことを特徴とする1.に記載のマガジン。
3.前記フラップ部材は、前記前壁部の左端と前記後壁部の左端との間隔を閉塞する左壁部と、前記前壁部の右端と前記後壁部の右端との間隔を閉塞する右壁部と、を有し、
前記左壁部及び前記右壁部の上端位置が、前記前壁部の上端位置よりも低いことを特徴とする2.に記載のマガジン。
4.前記前壁部と前記後壁部との間にカードが保持され、
前記カードの上端位置は、前記後壁部の上端位置よりも高く、前記前壁部の上端位置と同じであるか又はそれ以下であることを特徴とする2.又は3.に記載のマガジン。
5.前記後壁部の上端面の少なくとも後部は、後方に向けて下り傾斜していることを特徴とする2.乃至4.の何れか一項に記載のマガジン。
6.前記押板の前面には、前記押板の前面よりも摩擦係数が大きい材質の摩擦部材が設けられ、
前記摩擦部材は、最後尾の前記商品の背面に接触することを特徴とする1.乃至5.の何れか一項に記載のマガジン。
7.前記摩擦部材は、前記押板の前面の上部に配置されていることを特徴とする6.に記載のマガジン。
8.前記摩擦部材は、最後尾の前記商品の背面の上部に接触することを特徴とする7.に記載のマガジン。
11 底板部
12 左側壁部
13 右側壁部
14 後壁部
14a 前板部
14b 後板部
14c カード保持部
15 スリット
16 ガイドレール
17 突条部
17a 傾斜部
18 残数表示窓
20 押板
21 背面側補強リブ
22 前面側補強リブ
23 摩擦部材
30 フラップ部材
31 フラップ本体
32 揺動軸
33 揺動規制突起
34 カード保持部
40 付勢部
41 板バネ繰出部
42 板バネ
51 軸支孔
52 揺動規制孔
53 補強金具
60 たばこ商品
60a たばこ商品
60b たばこ商品
70 プライスカード
100 マガジン
120 連結部
121 上側板状部
122 係合爪
123 係止用ボス
124 通し孔
220 背板
221 下部起立部
222 前方突出部
223 上部起立部
224 凹部
311 前壁部
312 後壁部
312a 上端面
312b 面取り形状部
313 左壁部
314 右壁部
315 底板部
411 胴体部
412 フランジ部
421 他端部
421a 係止穴
Claims (8)
- 複数の商品が前後方向に一列に搭載される搭載部と、
前記搭載部に沿って前後に移動するように設けられ、最後尾の前記商品の背面を前方に付勢する押板と、
前記搭載部の前端部において、常態である直立状態と、前傾状態と、に揺動可能に軸支され、前記直立状態では前記押板と対向するとともに、前記搭載部に搭載される先頭の前記商品がその背面に接触するフラップ部材と、
を有し、
前記フラップ部材の上端の位置は、後部側ほど低くなっていることを特徴とするマガジン。 - 前記フラップ部材は、前壁部と、前記前壁部の後方において前記前壁部と対向して配置された後壁部と、を有し、
前記後壁部の上端位置が、前記前壁部の上端位置よりも低いことを特徴とする請求項1に記載のマガジン。 - 前記フラップ部材は、前記前壁部の左端と前記後壁部の左端との間隔を閉塞する左壁部と、前記前壁部の右端と前記後壁部の右端との間隔を閉塞する右壁部と、を有し、
前記左壁部及び前記右壁部の上端位置が、前記前壁部の上端位置よりも低いことを特徴とする請求項2に記載のマガジン。 - 前記前壁部と前記後壁部との間にカードが保持され、
前記カードの上端位置は、前記後壁部の上端位置よりも高く、前記前壁部の上端位置と同じであるか又はそれ以下であることを特徴とする請求項2又は3に記載のマガジン。 - 前記後壁部の上端面の少なくとも後部は、後方に向けて下り傾斜していることを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載のマガジン。
- 前記押板の前面には、前記押板の前面よりも摩擦係数が大きい材質の摩擦部材が設けられ、
前記摩擦部材は、最後尾の前記商品の背面に接触することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のマガジン。 - 前記摩擦部材は、前記押板の前面の上部に配置されていることを特徴とする請求項6に記載のマガジン。
- 前記摩擦部材は、最後尾の前記商品の背面の上部に接触することを特徴とする請求項7に記載のマガジン。
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