JP6104354B2 - 貫通孔形成方法、貫通孔形成装置、および貫通孔を有するガラス基板の製造方法 - Google Patents

貫通孔形成方法、貫通孔形成装置、および貫通孔を有するガラス基板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、貫通孔形成方法、貫通孔形成装置、および貫通孔を有するガラス基板の製造方法に関する。
レーザ光をガラス基板に照射することにより、ガラス基板を板厚方向に貫通する貫通孔を形成する貫通孔形成方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特表2014−501686号公報
レーザ光の照射によって貫通孔を形成する場合に、貫通孔の形状の目標形状からのずれが大きかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、貫通孔の形状崩れ(膨らみやくびれ等)を抑制できる、貫通孔形成方法、貫通孔形成装置、および貫通孔を有するガラス基板の製造方法などの提供を主な目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様によれば、
レーザ光を集光レンズを介してガラス基板に集光照射することにより、前記ガラス基板を板厚方向に貫通する、貫通電極を形成するための貫通孔を形成する工程を有し、
前記レーザ光を出射するレーザ光源として、炭酸ガスレーザを用い、
前記集光レンズと前記ガラス基板との間の媒質が空気であり、
前記集光レンズの焦点距離fと、前記集光レンズに対する前記レーザ光の入射ビーム径dとから下記式(1)を用いて算出される集光半角θが下記式(2)を満たす、貫通孔形成方法が提供される。
(d/2)/f=tanθ・・・(1)
0.16≦sinθ≦0.22・・・(2)

本発明の一態様によれば、貫通孔の形状崩れを抑制できる、貫通孔形成方法、貫通孔形成装置、および貫通孔を有するガラス基板の製造方法が提供される。
本発明の一実施形態による貫通孔形成装置を示す図である。 本発明の一実施形態による貫通孔の縦断面図である。 実施例によるsinθが0.16〜0.22である場合の貫通孔の形状を示す図である。 第1比較例によるsinθが0.22を超える場合の貫通孔の形状を示す図である。 第2比較例によるsinθが0.16を下回る場合の貫通孔の形状を示す図である。 本発明の他の一実施形態による貫通孔形成装置を示す図である。 試験例1において得られた代表的な貫通孔の縦断面写真である。 試験例2において得られた代表的な貫通孔の縦断面写真である。 試験例3において得られた代表的な貫通孔の縦断面写真である。 試験例4において得られた代表的な貫通孔の縦断面写真である。 試験例5において得られた代表的な貫通孔の縦断面写真である。 試験例6において得られた代表的な貫通孔の縦断面写真である。 試験例7において得られた代表的な貫通孔の縦断面写真である。 試験例8において得られた代表的な貫通孔の縦断面写真である。 試験例9において得られた代表的な貫通孔の縦断面写真である。 試験例10において得られた代表的な貫通孔の縦断面写真である。 試験例11において得られた代表的な貫通孔の縦断面写真である。 試験例12において得られた代表的な貫通孔の縦断面写真である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において、同一の又は対応する構成には、同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。本明細書において、数値範囲を表す「〜」はその前後の数値を含む範囲を意味する。
図1は、本発明の一実施形態による貫通孔形成装置を示す図である。図1に示すように、貫通孔形成装置10は、ステージ12、レーザ光源20、および光学系30などを有する。
ステージ12は、絶縁基板2を保持する。絶縁基板2は、例えばガラス基板を含む。ガラス基板は、各種の機能膜が成膜されたものや樹脂フィルム等をラミネートしたものでもよい。ガラス基板の厚さは例えば0.05mm〜0.7mmである。ステージ12は、絶縁基板2を吸着固定するが、接着固定してもよい。吸着は、例えば真空吸着、または静電吸着である。ステージ12は、絶縁基板2を水平に移動させる機能を有してもよく、例えばXYステージで構成されてもよい。
レーザ光源20は、絶縁基板2を基準にしてステージ12とは反対側に配設され、レーザ光22を出射する。レーザ光源20としては、炭酸ガスレーザが好ましい。炭酸ガスレーザは、装置コストが安く、一つの貫通孔を形成するための加工時間が短い。また、炭酸ガスレーザは、熱加工のため、形成される貫通孔の内壁をより平滑にできる。レーザ光源20としては、その他、YAGレーザなどが用いられる。
光学系30は、ステージ12に保持される絶縁基板2に対し、レーザ光源20からのレーザ光22を集光照射する。レーザ光22は、絶縁基板2に対し垂直に入射されてよい。光学系30は、例えば波長板32、アパーチャー34、集光レンズ36などを含む。
波長板32は、レーザ光22の偏光を直線偏光から円偏光に変換する。波長板32は、例えば1/4波長板などで構成される。波長板32は、例えばレーザ光源20とアパーチャー34との間に配設される。円偏光のレーザ光22を絶縁基板2に照射する場合、直線偏光のレーザ光22を絶縁基板2に照射する場合に比べて、貫通孔4の断面形状の対称性が良くなる。波長板32はなくてもよく、光学系30は直線偏光のレーザ光22を絶縁基板2に集光照射してもよい。
アパーチャー34は、レーザ光22の断面よりも小さい円形開口34aを有し、レーザ光22の断面の周縁部を遮光することにより、レーザ光22の断面の真円度を高めたり、集光レンズ36に対するレーザ光22の入射ビーム径を変える事で、集光半角θを変えたりする。アパーチャー34は、例えば波長板32と集光レンズ36との間に配設され、集光レンズ36に入射する前にレーザ光22の断面形状を整えたり、集光半角θを調整する。尚、集光レンズ36に入射するレーザ光22が断面円形の平行光である限り、アパーチャー34はなくてもよい。
集光レンズ36は、ステージ12に保持される絶縁基板2に対し、レーザ光22を集光照射する。集光レンズ36の焦点36aは、例えば図1に示すように絶縁基板2におけるレーザ光22の照射面2a(以下、レーザ照射面2aともいう)に配されてもよいし、その近傍に配されてもよい。後者の場合、集光レンズ36の焦点36aは、絶縁基板2のレーザ照射面2aを基準として、レーザ光源側、レーザ光源とは反対側のいずれに配されてもよい。集光レンズ36の焦点36aと、絶縁基板2のレーザ照射面2aとの、レーザ照射面2aに対し垂直方向における距離は0.1mm以内であってよい。絶縁基板2に対しレーザ光22を集光照射することにより、絶縁基板2が局所的に加熱され、加熱部分が除去され、貫通孔4が形成される。集光レンズ36は、例えばアパーチャー34とステージ12との間に配設される。
図1や図4には記載しないが、レーザ光22のビーム径を拡大するために、ビームエクスパンダーをレーザ光源20と波長板32の間に配設してもよい。
次に、上記貫通孔形成装置10を用いた貫通孔形成方法について説明する。貫通孔形成方法は、レーザ光22を集光レンズ36を介して絶縁基板2に集光照射することにより、絶縁基板2を板厚方向に貫通する貫通孔4を形成する工程を有する。当該工程では、レーザ光22の集光照射によって絶縁基板2が局所的に加熱され、加熱部分が除去され、貫通孔4が形成される。貫通孔4の形成後、レーザ光源20および光学系30と、ステージ12との水平方向における相対位置が変更され、再び貫通孔4の形成が行われる。これにより、絶縁基板2に複数の貫通孔4が形成される。
尚、レーザ光源20および光学系30と、ステージ12との水平方向における相対位置を変える際、どちらを移動させてもよいし、両方を移動させてもよい。
図2は、本発明の一実施形態による貫通孔の縦断面図である。図2において、破線は貫通孔4の目標形状を示す。尚、図2では貫通孔4の形状の目標形状からのずれを誇張して示す。
図2に示すように、絶縁基板2は、絶縁基板2を板厚方向に貫通する貫通孔4を有する。貫通孔4は、絶縁基板2のレーザ照射面2aに第1開口縁4aを有し、絶縁基板2のレーザ照射面2aとは反対側の面2b(以下、反対面2bともいう)に第2開口縁4bを有する。
貫通孔4は、レーザ照射面2aから反対面2bに向けて孔を堀り進めることにより形成される。以下、貫通前の孔を有底孔と呼ぶ。絶縁基板2に照射されるレーザ光22は、有底孔の底に到達するものと、有底孔の側面で吸収され有底孔の底に届かないものとに大別される。これらの強度バランスに応じた形状の貫通孔4が形成される。
有底孔の側面で吸収されるレーザ光22のうち入口付近で吸収されるレーザ光22の割合が高いため、入口付近でガラスの除去が進行しやすく、第1開口縁4aは第2開口縁4bよりも大きい。換言すれば、第2開口縁4bは第1開口縁4aよりも小さい。
第1開口縁4aおよび第2開口縁4bを側面に含む円錐台6が目標形状である。目標形状からのずれ(以下、「形状崩れ」ともいう)は、集光レンズ36と絶縁基板2との間の媒質を空気、集光半角をθ(図1参照)とすると、sinθに応じたものとなる。ここで、集光半角θは、下記式(1)から算出される。
(d/2)/f=tanθ・・・(1)
上記式(1)において、dは集光レンズ36に対するレーザ光22の入射ビーム径、fは集光レンズ36の焦点距離である。
sinθは、レーザ光の集光半角に対応する。
図3は、実施例によるsinθが0.16〜0.22である場合の貫通孔の形状を示す図である。図4は、第1比較例によるsinθが0.22を超える場合の貫通孔の形状を示す図である。図5は、第2比較例によるsinθが0.16を下回る場合の貫通孔の形状を示す図である。
図4に示す第1比較例では、sinθが0.22を超える。この場合、集光半角が大きすぎ、集光後のレーザ光22Aの拡がりが大きすぎる。その結果、有底孔の側面で吸収されるレーザ光22Aの割合が高すぎ、貫通孔4Aは絶縁基板2Aの板厚方向中央付近において膨らんだ樽形状になる。特に、炭酸ガスレーザは、YAGレーザに比べて、ガラスに対するレーザ光の吸収が高い。そのため、炭酸ガスレーザは、有底孔の側面で吸収されるレーザ光の割合がより高くなりやすく、形状崩れが顕著になりやすい。
図5に示す第2比較例では、sinθが0.16未満である。この場合、レーザ光22Bの焦点におけるビーム径(レーザ光22Bのスポット径とも呼ばれる)が大きすぎ、絶縁基板2Bのレーザ照射面に形成される第1開口縁が大きすぎる。また、この場合、焦点深度が深すぎる。これらの結果、レーザ光22Bが有底孔の下部に到達しやすく、有底孔の下部で吸収されるレーザ光22Bの割合が高すぎる。そのため、有底孔下部の孔径の拡大が進み、貫通孔4Bは樽形状になる。
図3に示す実施例では、sinθが0.16〜0.22である。即ち、集光半角θが下記式(2)を満たす。
0.16≦sinθ≦0.22・・・(2)
この場合、有底孔の底面に到達するレーザ光の強度と、有底孔の側面で吸収され有底孔の底面に届かないレーザ光の強度とのバランスが良く、貫通孔4の形状が目標の直線テーパ形状に近い。従って、貫通孔4の形状崩れが抑制できる。よって、貫通孔4の板厚方向任意の位置で、貫通孔4の直径(Φ1)と円錐台6の直径(Φ2)との比(Φ1/Φ2)を0.7〜1.1にすることができる。sinθは、好ましくは0.17〜0.21、より好ましくは0.18〜0.20である。ガラスに対するレーザ光の吸収が高く、有底孔の側面で吸収されるレーザ光の割合が高くなりやすい炭酸ガスレーザを用いた場合、上記式(2)を満たすと、形状崩れを抑制できる効果が顕著である。
貫通孔4の板厚方向任意の位置で比(Φ1/Φ2)が0.7〜1.1であるため、貫通孔4の膨らみやくびれが抑制されている。貫通孔4の形状が直線テーパ形状に近く、欠陥の少ない貫通電極が形成できる。例えば貫通電極をめっきで形成する場合、めっきの下地層が貫通孔4の側面に均一に形成できる。めっきの下地層は例えばスパッタ法により形成される。めっきの下地層が均一に形成されるため、めっきの成長が均一であり、欠陥の少ない貫通電極が形成できる。また、貫通電極を導電ペーストで形成する場合、導電ペーストの充填不足や充填ムラが抑制できるため、欠陥の少ない貫通電極が形成できる。貫通電極付きの絶縁基板2はインターポーザとして用いられる。
図6は、本発明の他の一実施形態による貫通孔形成装置を示す図である。本実施形態の貫通孔形成装置は、貫通孔4を放電加工する加工ユニット50を有する点で上記実施形態の貫通孔形成装置と相違する。以下、相違点について主に説明する。
加工ユニット50は、レーザ加工により得られた貫通孔4を放電加工することにより、貫通孔4の形状を修正する。貫通孔4の局所的なクビレなどが除去でき、貫通孔4の板厚方向任意の位置で比(Φ1/Φ2)を0.8〜1.1にすることができる。
加工ユニット50は、第1電極としてのステージ12、第2電極52、直流高圧電源54とを含む。
第2電極52は、針状に形成され、ステージ12に保持される絶縁基板2との間に僅かな隙間を形成する。第2電極52は、レーザ光22を遮らないように、レーザ光22の経路の外に配設される。
直流高圧電源54は、ステージ12と第2電極52との間に直流電圧を印加し、貫通孔4内に放電を生じさせる。
尚、本実施形態の加工ユニット50は、第1電極としてのステージ12を有するが、ステージ12とは別に第1電極を有してもよい。この場合、第1電極は第2電極52と同様に針状に形成されてもよい。
次に、上記貫通孔形成装置を用いた貫通孔形成方法について説明する。貫通孔形成方法は、ステージ12と第2電極52との間に直流電圧を印加し、貫通孔4内に放電を生じさせることにより、貫通孔4を放電加工する工程を有する。スループットの向上のため、レーザ加工の完了から放電加工の開始までの待ち時間は100μs以下であってよい。
放電加工の後、レーザ光源20、光学系30および第2電極52と、ステージ12との水平方向における相対位置が変更され、レーザ加工および放電加工が再び行われる。これにより、絶縁基板2に複数の貫通孔が形成される。
尚、レーザ光源20、光学系30および第2電極52と、ステージ12との水平方向における相対位置を変える際、どちらを移動させてもよいし、両方を移動させてもよい。
以下、試験例1〜12について説明する。試験例2〜4、7〜10が実施例、試験例1、5、6、11、12が比較例である。
[試験例1〜5]
試験例1〜5では、表1に示すようにアパーチャーの開口径を変えることで、sinθを変えたこと、および照射時間を変えたこと以外、同じ条件でガラス基板に約10000個の貫通孔を形成した。貫通孔の形成には図1に示す貫通孔形成装置を用いた。尚、試験例5では図1に示すアパーチャーを使用しておらず、直径15mmの断面円形のレーザ光をそのまま集光レンズに入射させた。試験例1〜5では、集光レンズに入射するレーザ光は、断面円形の平行光とした。また、試験例1〜5では放電加工を実施しなかった。
試験例1〜5の主な共通条件について先ず説明する。ガラス基板には、厚さ0.4mmの無アルカリガラスを使用した。レーザ光源には、炭酸ガスレーザを使用した。レーザ光源の出力は、100Wとした。レーザ光は、焦点距離fが25mmの集光レンズでガラス基板のレーザ照射面上に焦点を結ぶように照射した。集光レンズとガラス基板との間の媒質は、空気とした。
試験結果を表1および図7〜図11に示す。図7〜図11において、暗部が貫通孔である。
表1および図7〜図11から明らかなように、試験例2〜4ではsinθが0.16〜0.22の範囲内であるため、比(Φ1/Φ2)が0.7〜1.1の範囲内であり、目標形状に近い形状の貫通孔が形成できた。一方、試験例1、5ではsinθが0.16〜0.22の範囲外であり、貫通孔の形状崩れが顕著であった。
[試験例6〜12]
試験例6〜12では、表2に示すようにアパーチャーの開口径を変えることで、sinθを変えたこと、および照射時間を変えたこと以外、同じ条件でガラス基板に約10000個の貫通孔を形成した。貫通孔の形成には図6に示す貫通孔形成装置を用いた。尚、試験例12では図6に示すアパーチャーを使用しておらず、直径15mmの断面円形のレーザ光をそのまま集光レンズに入射させた。試験例6〜12では、集光レンズに入射するレーザ光は、断面円形の平行光とした。試験例6〜12ではレーザ加工の後に放電加工を実施した。
試験例6〜12の主な共通条件について先ず説明する。ガラス基板には、厚さ0.4mmの無アルカリガラスを使用した。レーザ光源には、炭酸ガスレーザを使用した。レーザ光源の出力は、80Wとした。レーザ光は、焦点距離fが25mmの集光レンズでガラス基板のレーザ照射面上に焦点を結ぶように照射した。集光レンズとガラス基板との間の媒質は、空気とした。
試験結果を表2および図12〜図18に示す。図12〜図18において、暗部が貫通孔である。
表2および図12〜図18から明らかなように、試験例7〜10ではsinθが0.16〜0.22の範囲内であるため、比(Φ1/Φ2)が0.8〜1.1の範囲内であり、目標形状に近い形状の貫通孔が形成できた。一方、試験例6、11、12ではsinθが0.16〜0.22の範囲外であり、貫通孔の形状崩れが顕著であった。
以上、貫通孔形成方法および貫通孔形成装置の実施形態などを説明したが、本発明は上記実施形態などに限定されず、特許請求の範囲に記載された要旨の範囲内で、種々の変形および改良が可能である。
2 絶縁基板
2a 絶縁基板のレーザ照射面
2b 絶縁基板の反対面
4 貫通孔
4a 第1開口縁
4b 第2開口縁
6 円錐台
10 貫通孔形成装置
12 ステージ(第1電極)
20 レーザ光源
22 レーザ光
30 光学系
32 波長板
34 アパーチャー
34a 円形開口
36 集光レンズ
36a 焦点
50 加工ユニット
52 第2電極
54 直流高圧電源

Claims (13)

  1. レーザ光を集光レンズを介してガラス基板に集光照射することにより、前記ガラス基板を板厚方向に貫通する、貫通電極を形成するための貫通孔を形成する工程を有し、
    前記レーザ光を出射するレーザ光源として、炭酸ガスレーザを用い、
    前記集光レンズと前記ガラス基板との間の媒質が空気であり、
    前記集光レンズの焦点距離fと、前記集光レンズに対する前記レーザ光の入射ビーム径dとから下記式(1)を用いて算出される集光半角θが下記式(2)を満たす、貫通孔形成方法。
    (d/2)/f=tanθ・・・(1)
    0.16≦sinθ≦0.22・・・(2)
  2. 前記集光レンズに入射する前記レーザ光は、断面円形の平行光である、請求項に記載の貫通孔形成方法。
  3. 前記集光レンズの焦点と、前記ガラス基板における前記レーザ光の照射面との、前記照射面に対し垂直方向における距離が0.1mm以内である、請求項1または2に記載の貫通孔形成方法。
  4. 前記貫通孔は、前記ガラス基板における前記レーザ光の照射面に第1開口縁を有し、前記ガラス基板における前記照射面とは反対側の面に第2開口縁を有し、
    前記第2開口縁は前記第1開口縁よりも小さく、
    前記貫通孔の板厚方向任意の位置で、前記貫通孔の直径(Φ1)と、前記第1開口縁および前記第2開口縁を側面に含む円錐台の直径(Φ2)との比(Φ1/Φ2)が0.7〜1.1である、請求項1〜のいずれか1項に記載の貫通孔形成方法。
  5. 前記レーザ光をアパーチャーを介して前記集光レンズに入射させる、請求項1〜のいずれか1項に記載の貫通孔形成方法。
  6. 前記レーザ光の偏光を直線偏光から円偏光に変換し、円偏光の前記レーザ光を前記ガラス基板に照射する、請求項1〜のいずれか1項に記載の貫通孔形成方法。
  7. レーザ光を集光レンズを介してガラス基板に集光照射することにより、前記ガラス基板を板厚方向に貫通する、貫通電極を形成するための貫通孔を形成する貫通孔形成装置であって、
    前記レーザ光を出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光源からの前記レーザ光を前記ガラス基板に集光照射する光学系とを有し、
    前記光学系は、前記集光レンズを含み、
    前記レーザ光源が炭酸ガスレーザであり、
    前記集光レンズと前記ガラス基板との間の媒質が空気であり、
    前記集光レンズの焦点距離fと、前記集光レンズに対する前記レーザ光の入射ビーム径dとから下記式(1)を用いて算出される集光半角θが下記式(2)を満たす、貫通孔形成装置。
    (d/2)/f=tanθ・・・(1)
    0.16≦sinθ≦0.22・・・(2)
  8. 前記集光レンズに入射する前記レーザ光は、断面円形の平行光である、請求項に記載の貫通孔形成装置。
  9. 前記集光レンズの焦点と、前記ガラス基板における前記レーザ光の照射面との、前記照射面に対し垂直方向における距離が0.1mm以内である、請求項7または8に記載の貫通孔形成装置。
  10. 前記光学系は、前記集光レンズに入射する前に前記レーザ光の断面形状を整えるアパーチャーを有する、請求項7〜9のいずれか1項に記載の貫通孔形成装置。
  11. 前記光学系は、前記レーザ光の偏光を直線偏光から円偏光に変換する波長板を有する、請求項7〜10のいずれか1項に記載の貫通孔形成装置。
  12. 前記波長板は1/4波長板である、請求項11に記載の貫通孔形成装置。
  13. レーザ光を集光レンズを介してガラス基板に集光照射することにより、前記ガラス基板を板厚方向に貫通する、貫通電極を形成するための貫通孔を形成する工程を有し、
    前記レーザ光を出射するレーザ光源として、炭酸ガスレーザを用い、
    前記集光レンズと前記ガラス基板との間の媒質が空気であり、
    前記集光レンズの焦点距離fと、前記集光レンズに対する前記レーザ光の入射ビーム径dとから下記式(1)を用いて算出される集光半角θが下記式(2)を満たす、貫通電極付きガラス基板用の、貫通孔を有するガラス基板の製造方法。
    (d/2)/f=tanθ・・・(1)
    0.16≦sinθ≦0.22・・・(2)
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